雪乃「ひ、比企谷くんのトランクスを盗んでしまった」 (31)

雪乃「……」

クンクン

雪乃「……」

雪乃「臭い…ちゃんとお風呂に入っているの…」

雪乃「……」

雪乃「……」

クンクン

雪乃「……」

スーハースーハー

~次の日~

ガラガラ

比企谷「うぃーっす」

雪乃「きょっ今日は早いのね」

比企谷「すっかりここへ来るのにもなれちまったな」

雪乃「……」チラッ

比企谷「……」

雪乃(今日はどんなパンツを穿いてるのかしら)

比企谷「ふぃー…」

雪乃「どんな臭いがするの」

比企谷「え?」

雪乃「あ、いや、」

雪乃「…その…」

比企谷「……」

雪乃「……」

シーン

雪乃「こ、コホン」

比企谷「……」

雪乃「……」チラッ

比企谷「……」

雪乃「ど、どんな…」

比企谷「?」

雪乃「いえ」

比企谷「……」

~部活後~

雪乃「比企谷くん」

比企谷「なんだ?」

雪乃「貴方の家はいつ誰がどうやって洗濯物を干しているの?」

比企谷「……」

雪乃「……」

比企谷「え?」

雪乃「あ、そ、そうね、実は私、最近自分で洗濯物をし始めたの」

比企谷「……」

雪乃「それで一般家庭での生の洗濯状況というものを知っておく必要があると」

比企谷「小町が晴れた休みの日にまとめてしてるよ」

雪乃「思って、そ、そう、晴れた休みの日ね、わかったわ」

比企谷「…何が分かったんだよ」

雪乃「あ、いえ、一般家庭の洗濯状況…」

比企谷「……」

雪乃「…が…分かったわ…」

比企谷「……」

雪乃「……」

比企谷「……」

~晴れた休みの日~

雪乃「表札に比企谷、ここで間違いない」

ヨジヨジ

雪乃「このブロック塀、ちょうど良い所に穴があるわね……」

ジー

雪乃「男物の、パンツ……あった……」

ジー

雪乃「……」

雪乃「…ほしい…」

雪乃「……」キョロキョロ

雪乃「いまなら!」

ズリズリズリ

ピョーン  

シュタッ

雪乃「はぁ、はぁ、はぁ、」

雪乃「ど、どのパンツにしようかしら、どうしよう」

ジロジロ

雪乃「あ、この黄ばんでる奴、失敬」

パシッ

ズリズリズリ

ピョーン  

シュタッ

雪乃「はぁ…はぁ…」

雪乃「…やったわ…」

雪乃「比企谷くんの、き、黄ばんだ、パンツ…」

雪乃「……」ゴクリッ

小町「あっ雪乃さーん!」

雪乃「うっ」ビクッ

小町「あっれー?どうしてそんなに驚いてるんですかー?」

雪乃「あ、いえ、その、ひ、八幡さんはご在宅でしょうか」

小町「あ、お兄ちゃんですね、はいはーい!」

オニイチャーン!ユキノサンガー!!

雪乃「ま、不味い…一先ずこれをポケットに隠して……」

雪乃「……」

雪乃「深呼吸よ……」スーハー

雪乃「…ふぅ…」

ガチャッ

比企谷「なんの用だよ」

雪乃「なんの用とはご挨拶ね、貴方が部室に忘れていった物をわざわざ届けに来きたのに」

比企谷「忘れ物?」

雪乃「貴方は救いようがないクズね、比企谷くん」

比企谷「な、なんだよ…」

雪乃「貴方、部室にトランクスを忘れて行ってたわよ」

比企谷「…え…?」

雪乃「ほら、受け取りなさい、変態」

スッ

比企谷「確かに俺のトランクスだけど、いつのまに……」

雪乃「も、もう二度とこのような事がないように!」キッ

比企谷「わ、わかったよ、そんなに嫌だったかよ」

雪乃「当然(押し切れた…)」ホッ

雪乃「では、失礼するわ」

比企谷「わ、わざわざ悪かったな…」

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