アルミン「僕も君を助けたい」(79)

日常的で波はないです
現代版で、非常に、のほほんもの
それを配慮した上で読んでください
あと崩壊注意


僕らも6歳の春も迎え世の中は春休みというものの真っ最中の頃


入園に入学や入社、または花見やら・・・
めでたい時期のことでした


子供「この屁理屈野郎が!」

アルミン「君が悪いんだ!僕は何も悪くない」

子供「この世はな強さが正義なんだよ!」

アルミン「理論の正しいものが正義だよ!」


子供「力で押しつぶせば、お前も正義が分かるだろ」ブンッ

アルミン「ッ!!」

「そうだな。お前の言う通り、力で正義を正してやるよ!」ボコッ

子供「ぐはっ!」

アルミン「エレン!!」

エレン「怪我はねえか?アルミン」

アルミン「うん!大丈夫・・・大丈夫だよ。エレンが守ってくれたから」

エレン「俺の正義のヒーローだからな!」


アルミン「エレン!後ろ!!」

子供「このやろっ!」

エレン「はぁ・・・お前、弱すぎなんだよ」

子供「はぁ!?」

エレン「必殺パンチ!!」ドンッ

子供「いてっ!」

エレン「伝説キック!くらえくらえ!!」

子供「いてっいてっ!!くそっ!お、覚えとけよー!」逃げ

アルミン「やったぁ!」

エレン「はは、三下らしい逃げ台詞だな」


アルミン「エレンはやっぱ強いなぁ」

エレン「俺はお前を守るためなら、どんな努力だって惜しまないさ」ニカッ

アルミン「あ、ありがと・・!」

エレン「正しいのはお前だったんだろ?」

アルミン「うん!」


エレン「なら、俺はアルミンの言った通り理論的にも正義を守ったんだな」

アルミン「さすがエレンだね!」

エレン「さっ!帰って、母さんのとこに行くか」

アルミン「うん!帰ろう・・」



「僕らの家に」

「おう!」





アルミンの両親はアルミンを産んで、すぐに自動車事故に巻き込まれて天国へ行ってしまった


そして残った唯一の家族、アルミンの祖父はアルミンが3歳になる頃に天国へ行ってしまった


アルミンが施設に引き取られるという話になったのだが、それを聞いた母さんが俺の親友ということもあって引き取ることにしたんだ



元々、アルミンはよく俺の家で遊ぶこともあってか、家族との面識もある

家の部屋割だって大抵知っている

アルミンが住むにあたって、とても良い環境である


母さんは優しかった。
アルミンは『迷惑だ』とか『悪いから』とか理由をつけて断っていたけど・・・


母さんがアルミンに「あなたはもうウチの家族よ」と言い、そっと抱き締めてた


アルミンも目から一生分かと思えるくらいの涙を流して「ありがとうございます・・ありがとうございます・・・」と何度も繰り返してた



これが俺とアルミンが家族になった理由だ



アルミン「カルラさん!」

カルラ「あらあら、お母さんで良いわよ?」

アルミン「あの・・お母さん!」

カルラ「はい、何かしら?」

アルミン「僕は本当に学校に行っていいの?」

カルラ「当たり前でしょ」

アルミン「で、でも僕の学費とか・・・」


カルラ「子供が何を気にしてるのよ」

アルミン「でも・・」

カルラ「はいはい、そこまで。大丈夫よ?問題ないわ」

アルミン「・・・はい。・・・・・ありがとうございます!」

カルラ「はい、どういたしまして」ニコニコ




アルミン「エレン!明日からは僕達も学校に行けるね」

エレン「そうだな」

アルミン「学校楽しみだな~」

エレン「そうか?」

アルミン「勉強もできるし、それに・・・」

エレン「それに・・?」

アルミン「友達もたくさん作りたいな!」

エレン「出来るといいな」

アルミン「・・・でもまぁ、大丈夫けどさ・・」

エレン「なんでだよ?」


アルミン「エレンがいるから僕は寂しくないよ・・・」

エレン「・・・俺もそうだな。ずっと一緒だぜ」

アルミン「うん。約束・・ずっと友達だって」

エレン「あぁ。約束だ」ニカッ

アルミン「それじゃ寝よっか!」

エレン「おう」

アルミン「今日も一緒に寝よ・・・?」

エレン「一人じゃ眠れないのか・・?」


アルミン「そういう意味じゃないよ・・・エレンとずっと話してたいから・・」

エレン「ははは、可愛いやつめ」頭ポンポン

アルミン「エレンの手は僕のよりおっきいね・・」

エレン「ははは、お前の手は小さいな」

アルミン「そう?さっ、行こっか・・」




今日は初めて学校へ行く日

朝から家ではエレンと僕の学校への準備でバタバタしてる

お母さんも、ずっとニコニコしてるし・・



エレン「どうだ!!」

アルミン「わぁ!エレン似合ってるね!」

カルラ「アルミンもランドセル似合ってるわよ」

エレン「母さん、俺はどうだ?」

カルラ「ふふっ、似合ってるわよ」

エレン「へへっ!そうかそうか!かっこいいだろー!」


アルミン「それじゃ学校行こ」

エレン「アルミン、手を出せよ」

アルミン「ん・・・?」

エレン「よし、行くぞ」ギュッ

アルミン「うん」

エレン「しっかり繋げよ?はぐれたら、まずいからな」

アルミン「うん!」ギュッ

カルラ「仲が良いことね♪いってらっしゃい!」



「いってきます!」と2人で元気にお母さんの言葉を返し、僕らは新たな世界へと歩みを進めた


,

ここまで

現代版ってなんか変ですね
現代パロディという方向なので




入学式も終え、お風呂も出て
母さんにおやすみも済ませたベッドでのこと・・・


エレン「すぅ・・すぅ・・・」

アルミン「・・・・」モソモソ

エレン「んっ・・・アルミン・・またか?」

アルミン「もっと近くで寝ようよ・・・」

エレン「まったく・・・ほら、こっち来いよ」

アルミン「ありがと・・・」

エレン「で、どうしたんだ・・?悩みか?」


アルミン「今日、誰とも話すことが出来なかったなぁ・・・って」

エレン「なんだよ、意外と簡単なことだぞ」

アルミン「エレンはそうでも、僕は誰とも話せなくて・・」

エレン「初日だぞ。まだまだ日にちはあるだろ?」

アルミン「でも・・・」

エレン「よし!俺に任せろ!」

アルミン「どうするの・・・?」


エレン「アルミンは俺の隣にいろ。俺から皆に話しかけるからよ。そこから、皆と少しずつ話しかけていこうぜ」

アルミン「うん・・・ありがと・・」

エレン「お礼なんかいらねえって・・・俺達の仲だろ?」

アルミン「それじゃ次は僕がエレンを助けてあげるからね!」

エレン「おう!頼んだぜ!アルミン」ニコッ

ガチャッ!

カルラ「こら!エレン、アルミン!早く寝なさい!隣まで声が聞こえてるわよ」

エレン「はいはい・・・」


アルミン「ごめんなさい・・すぐ寝るので・・・」

カルラ「もう・・・仲良く話すなら、私達にバレないように話なさいよ?まったく・・・」

エレン「はーい、次からは気をつけまーす。それじゃおやすみ。母さん」

アルミン「わかりました。おやすみです」

カルラ「はい、おやすみなさい」ニコニコ





サシャ「もぐもぐっ」

エレン「学校にお菓子なんて持ってくるなよなー」

コニー「わーるいんだ、わーるいんだ!せーんせっに言ってやろー!」

エレン「コニーはうるさいぞ」

サシャ「ふっ・・・バレなきゃ良いんですよ」

「「あっははは」」

アルミン「あ、あの・・・」

サシャ「えっと・・・はい?私に用ですか?」


アルミン「僕はアルミンって、言うの・・・仲良くしてほしいな・・」

エレン「こいつは俺の友達だ。仲良くしてやってくれ?」

サシャ「はい!良いですよ?私も年中無休で友達募集中ですから」ニコッ

コニー「俺も宜しくな!アルミン!」

アルミン「よろしくね!コニーにサシャ」

エレン「よし、上手くいったな」撫で

アルミン「うん♪」




ガラガラ・・・

ペトラ先生「おはようござポフッ

コニー「よっしゃ!引っかかったぁ」

サシャ「頑張って黒板消しセットした甲斐がありましたね!」

ペトラ「あんた達ねぇ・・・」

コニー「先生!俺は何も知りません」

サシャ「はい!私も無関係です」

ペトラ「さっきの怪しい会話はなんだったのかな!?」

アルミン「あわわ・・・」


エレン「ペトラ先生は汚れてても美人だな」

ペトラ「褒めてるんだか貶してるんだか分からないわよ!?」

コニー「洗ってきたら、どうだ?見苦しいぞー」

ペトラ「コニー君は廊下に立ってなさい」ニコッ

サシャ「これは引っかかったペトラ先生が悪いですね!」

ペトラ「サシャさんは廊下で腕立て伏せでもやってなさい」ニコッ

「「あははははっ!!」」


エレン「楽しいな!学校って。なあアルミン」

アルミン「そうだね~」



【給食】

アルミン「エレン!にんじん食べなきゃ、にんじんお化けに襲われちゃうよ!」

エレン「にんじん不味い・・・アルミンが食べてくれよ」

アルミン「もう!食べなきゃダメ!」

ペトラ「こらこら!エレン!にんじんには、いっぱい栄養があるんだからね!」

エレン「栄養の方面は大丈夫だ!毎朝、野菜生活を飲んでるからな」キリッ

ペトラ「ぐぬぬ・・・」

アルミン「食べなきゃ、お母さんに言っちゃうよ?」

エレン「そりゃないぜ・・、アルミン・・・」


アルミン「その代わり食べたら、お母さんが褒めてくれるよ」

エレン「そうか!そうなのか・・・・・お、おう・・・俺、食べるよ!!」

ペトラ「なんかアルミン君のがエレンの扱い慣れてるのね・・・」

コニー「やーい!役立たずー!」

ペトラ「また、廊下に立ちたいの?」ニコッ

コニー「先生、超絶ウルトラ美人!!」

エレン「・・・もぐもぐ・・」

アルミン「うん!よく食べたね、エレン」撫で

エレン「な、撫でんなよ!恥ずかしいじゃねえか・・・」


アルミン「いいじゃんか!撫でられたから撫で返すんだ」ニコッ

エレン「ば、ばかやろー・・・照れんだろ・・」

ペトラ「まったく・・・小学生は最高ね」ニヤニヤ

コニー「先生、ポリスに捕まるぞー!」

サシャ「今のはアウトですね!」

コニー「いや、チェンジだろ」

サシャ「なるほど、アウト3つ分ということですか!妥当ですね」

ペトラ「今の言葉は忘れなさい!」




学校の授業も本格的に始まり
僕らの新しい幕開けとなりました

友達もでき、勉強をし、色々と世界が広がった


それを実感できた一日でした。


カルラ「へぇ~・・そうなの」ニコニコ

アルミン「友達もたくさん出来たんだ!」

エレン「アルミン、楽しそうに話すよな」

アルミン「だって嬉しいから!」


エレン「アルミンが嬉しいなら、俺も嬉しいぞ」

カルラ「あっ!アルミンから聞いたわよ!エレン、にんじん食べたのね!」

エレン「あんなもん、余裕だぜ!」

アルミン「あんなに嫌がってたくせにね・・ふふっ・・・」

エレン「食ったには変わりないぞ!」

カルラ「まぁそうね。食べたのだもの!よく頑張ったわね、エレン」

エレン「おうよ!」

ここまで

ありがとうございます

一応、これは四作品目です

エレン「アニか・・」
エレン「ミーナか・・」
ペトラ「エレンか・・!」

です




ペトラ「じゃあ、はい。社会主義の意味が分かる人?」

コニー「社会がこの世の全てを支配すること」

ペトラ「回答が果てしなく明後日の方向ね」

サシャ「社会様が世界の中心」

ペトラ「意味が分かりません」

アルミン「簡単にいうと・・・平等ですか?」


ペトラ「うん!正解よ」

コニー「俺が今、それを言おうとしたのにな」

アルミン「え!?ごめん」

エレン「アルミン謝らなくていいぞ、嘘だからな」

コニー「へへっ、ばれたか」

ペトラ「こらこら!無駄話は終了。さて、この平等の意味が分かる人はいますか?」

サシャ「分け合うことですか?」

ペトラ「まぁ大体はそんな感じよ」


エレン「よく分からないんだが!」

コニー「自慢じゃないが、俺もだ!」

アルミン「それは自慢でもなんでもないよ・・・」

ペトラ「じゃあ今から例えを出すわね?」

「「はーい!」」

ペトラ「ここにエレン君の通う幼稚園がありました」

エレン「先生!俺のことは『エレン』って呼び捨てで良いよ」

ペトラ「はい。ここにエレンの通う幼稚園がありました」

エレン「俺は幼児じゃないんだが!」

ペトラ「例えの話よ!?た・と・え!話が進まないじゃない!」


エレン「そうか。続けてくれ」

ペトラ「エレンは貧乏でした」

コニー「・・・・ゴクリ」

ペトラ「そして、この幼稚園では、お金持ちのサシャさんがいました」

サシャ「おぉ!私ですか」

ペトラ「お金持ちのサシャさんは、お昼は豪華刺身盛合せに対して、貧乏のエレンは、ピーナッツです。貧富の差というものです」

アルミン「・・・・」

ペトラ「そこで、この状況を平等という思想で考えてみましょう」

サシャ「刺身とピーナッツを交換する!」

ペトラ「解決になってないわよ?それだとサシャさんが不憫よ」


エレン「わからんな」

ペトラ「この二人を平等にするには、どうすればいい思う?」

エレン「わかった!」

ペトラ「はい、エレン!」

エレン「サシャの弱みを握る」

ペトラ「幼稚園児がなんて真似をしようとしてるの!?」

エレン「そして恐喝か?」

アルミン「エレン、ちがうよー!」


ペトラ「分かる人いるかな?」

コニー「サシャの家を燃やして、サシャも貧乏にする」

ペトラ「平等になるけど、犯罪はいけません」

コニー「なら、エレンが銀行強盗か!」

ペトラ「犯罪はいけませんって言ったでしょ!?」

エレン「はい!こう考えてみてはどうだろう」

アルミン「嫌な予感しかしないよ」


エレン「このサシャは、お金持ちに見せているだけで実は貧乏だった。ということにすればコニーの意見も反映できる」

アルミン「なんか訳ありな感じだね・・・」

サシャ「なんか読んでみたい物語ですね!面白そうです!」

ペトラ「勝手に話は作らない!平等にする方法を考える時間よ?」

アルミン「はい、先生」

ペトラ「どうぞ、アルミン君」

アルミン「サシャの持ってるお金を分け合う」


ペトラ「変に聞こえると思うけど、アルミンの言ったことが正解よ」

エレン「おぉ!アルミン凄いな!」


アルミン「なんか、皆の思考回路に関心しちゃうな・・・逆に凄いよね・・」

ペトラ「子供の思考には本当に私も驚かされるわ・・」

ペトラ「はい。それではー・・・・



,




桜は全て散り、少し気温上がり

もうそろそろ梅雨に入ろうかという

学校も2ヶ月を過ぎた時期


エレン「家庭訪問?」

アルミン「そうだよ。うちにペトラ先生が来るんだ!」


家庭訪問は子供にとっては少しばかり緊張と不安を抱える出来事

親と先生が自分の行動、状態など全てをさらけ出されてしまう


だけどエレンは少し平気そうだ


エレン「へぇ。母さんもペトラ先生も変なこと言わなきゃいいけどな」

アルミン「はは、心配だね・・」

エレン「俺はそこまで気にしてないけどな」

ピンポン


エレン「おっ!来たぞ!」

アルミン「うん!」

エレン「誰ですか?」

ペトラ「先生だよ~」


エレン「証拠を見せろー!」

アルミン「ん!?エ、エレ」
エレン「しーっ・・・」

ペトラ「証拠って、この声は先生の声でしょー」アタフタ

エレン「そんなの蝶ネクタイ型変声器を使えば簡単に声を変えられるぞー」

ペトラ「それはアニメの世界の話だよ。実際にはないからね!?」

エレン「じゃあ、先生の秘密を1つ教えてくれ!」


ペトラ「最近、フラれちゃったのよね・・って、何を言わせるのよ!」

エレン「先生も人生の厳しさを味わってるんだな・・・だが心配するな。先生の人生もまだ半分をいってないじゃないか。これからだよ?先生!」ガチャ

ペトラ「そ、そんなわけないでしょ!というか今の小学1年生が語る内容じゃないでしょ!?」

エレン「12年待ってくれ。俺がペトラ先生を嫁にもらってあげるよ」

ペトラ「子供に同情されるなんて・・・」

アルミン「せんせっ!こんにちは!」

ペトラ「はい、アルミン君。こんにちは」ニコッ

カルラ「あらあら、先生。早くあがってくださいな」


ペトラ「はい。それでは、お邪魔します」

エレン「お邪魔と思うなら帰ってください」

ペトラ「ふぇ!?」

カルラ「こらっ!エレン!」

エレン「へへっ・・冗談だっての」ニコッ

カルラ・ペトラ「もうー・・・」

アルミン「せんせっ!こっちです!こっち」グイグイ

ペトラ「そんな引っ張らないで。時間はいっぱいあるのよ」

エレン「早くしろよー!」グイグイ

ペトラ「もう、二人とも・・・」ニヤニヤ


カルラ「エレン、アルミン!先生が困ってるでしょ」

エレン「えー・・」

ペトラ「あっ。お気になさらず。私は慣れてますから」ニコッ

カルラ「・・そうですか」

アルミン「ここ座ってください!」

ペトラ「ん、ありがとね」

エレン「先生の膝の上、座っていいか?」

カルラ「エレンっ!!」

ペトラ「お母さん、大丈夫ですよ。構いません。ほら、エレンおいで」

エレン「おー!サンキューな!」

カルラ「・・・・そうですか・・」


アルミン「いいなぁ・・・」

ペトラ「はい。それでは、早速学校でのエレン君とアルミン君のことを伝えさせてもらいますね」

エレン「変なこと言わないでくれよ?」

ペトラ「先生も先生なんだからね?ちゃんと仕事は全うするわ」

エレン「そうか!まっ・・いいか。俺は学校でも家でも、しっかり者だからな♪」



~そんなこんなで、20分後~



ペトラ「以上です。家のほうで気になることはあったりしますか?」

カルラ「気になることと言いますと?」


ペトラ「悩み事があったり、食欲がなかったりとかです。あと家庭内での勉強方法とかですね」

カルラ「そういう問題は2人で話し合って解決してるので」

アルミン「うん!」

エレン「Zzz・・」

カルラ「アルミンはエレンと違って、真面目だからね。はい!だから問題ないと思います」

ペトラ「そうですか。2人は仲良しですものね」

カルラ「学校でも、ずっと一緒ですか?」


ペトラ「そうですね。友達といる時でもエレンと手を繋いでるアルミン君の姿をよく見かけますから」

カルラ「それは良かったです!」

エレン「せんせ・・・すぅすぅ・・」ギュゥ

カルラ「あ、あの!それはそうと・・・・エレンが先生に懐き過ぎじゃないですか・・?」

ペトラ「どうしてでしょう・・私としても皆目見当がつきません」

アルミン「それはね、エレンが先生を好きだからだよ!」

カルラ「エレンが・・・?」


アルミン「もちろん、僕も先生が好きだよ」

ペトラ「ありがとね」撫で

アルミン「みんな、先生が好きだよ。コニーだってサシャだって!」

ペトラ「あ、あらあら///」

カルラ「そう・・ですか・・・良い先生なんですね」ニコニコ

ペトラ「はい!ありがとうございます」

カルラ「うちの子達を任しましたよ」

ペトラ「はい!任しといてください!」



ペトラ「はい。全ての話のほうは終了です。それでは、私はもう学校のほうへ戻りますね。最後に聞きたいこととかありますか?」

カルラ「はい、特にはありません」

アルミン「もう行っちゃうんですか・・・?」

ペトラ「うん。2人とも家でも学校でもバッチリだね」

アルミン「うん!」

ペトラ「以上、家庭訪問を終わります」

アルミン「ありがとうございました!」ペコッ

カルラ「ありがとうございます」

ペトラ「じゃあ、この寝てるエレン君はどうしましょうか?」

カルラ「あら、そこで剥がしちゃっていいですよ?」

ペトラ「え?は、はい!」

今回ここまで!

ありがとうございます




コンコン!と扉を叩く小さな音が聞こえる。
それはさながら兄がお風呂に入っているとこに
「お兄ちゃん。バスタオルここに置いとくね」と言いながら入る時の妹の扉を叩く時のような・・・


サシャ「エーレーン君!アールミン君!あーそびましょー!」



しーーーーん・・・
どうやら返事はないようだ



バンバンバンッ!!!と、また扉を叩く大きな音が響く。
それはさながら、ヤンデレっ娘が無理矢理扉を開こうとする時のような・・


サシャ「エーレーン君!アールミン君!あーそびましょー!」



ガチャ!

エレン「うるさいぞ!サシャ!チャイムがあるんだからチャイム鳴らせよ!」

サシャ「私は、めっぽう機械には弱くてですね・・」

エレン「そうか・・・なら仕方ないか・・」

アルミン「サシャ・・・インターホンはボタン1つの親切設計だよ・・」

サシャ「ボタンを押したら爆発するかも・・」

アルミン「お迎えの為の機械がなんで追い払うためのものに・・・」


サシャ「ボタンを押したら私の服がはじけるとか・・・」

アルミン「そんな凄いもの、インターホンなんかで販売しないでしょ。もっと別な方法で大儲けだよ!」

エレン「ボタンを押したら、襲ってくるとか」

アルミン「科学はそこまで進歩してないよ・・・というか、なんでエレンまで一緒に!?」

エレン「なんとなく・・」

サシャ「あっ!そうです!川で遊びませんか!?」

エレン「おー。もうそんな時期か・・」




じめじめした梅雨も終わりを告げ

本格的な猛暑となりつつある

7月のことでした。

ミンミンとセミの声も、ちらほらと聞こえてくる

ああ、夏だな。と感じれる・・


サシャ「早く早く!」


タッタッタッ!っと、コンクリートの道を一生懸命に走る女の子

白のワンピースに麦わら帽子・・・額縁に飾りたいほど、夏の少女という言葉がピッタリ似合う

そんな彼女は、ポニーテールをフワフワと揺らして駆けていく



サシャ「川が私たちを待ってますよ!」


そんな女の子を見ているだけで夏を堪能している・・・そう感じれる程、

あの女の子は夏の魅力に溢れている


今回は・・・そんな女の子。サシャのお話



,



エレン「よっしゃ!サシャ、川まで競争といくか!」

サシャ「はい!私は速いですよ~?」

エレン「女に負けてたまるか!行くぞ?」

サシャ「はい!よーいっ・・・」

アルミン「え!?」

エレン・サシャ「どんっ!!」

アルミン「えぇぇぇ!?」

エレン・サシャ「おりゃぁあああ!!」

アルミン「ま、待ってよ~!」


元気、明るいの似合う女の子

少し思考がずれているけど、一緒にいると楽しい、僕らの友達さ!



【川】


アルミン「はぁはぁ・・・けほっ・・」

エレン「サシャ!そっちに行ったぞ!」パシャ

サシャ「はい!魚め・・・美味しくいただかせてもらいますよ!うりゃ!」パシャパシャ


彼女は、少しばかり・・・いや!

少しじゃないね!すごく食いしん坊だ!

学校にお菓子を持ってきて、よく先生に怒られている

懲りないことに毎回毎回・・・
度を超えた食への執念を持っている!

彼女のアイデンティティと言っても良いだろう



アルミン「エレン!服濡れて、お母さんに怒られても知らないからね~!」

エレン「時間が経てば乾くって!」

アルミン「はぁ・・・」


ここにいるエレンという僕の1番の大切な人も、そのサシャに似てるとこがある

いや、エレンがサシャに似てきてるというのが正しいだろうか

サシャが強制でそうさせてる訳ではない

サシャに影響されて、エレンがさらに、やんちゃになったということだ


サシャ「エレンに・・・・」


エレン「アルミンもそんなとこで居ないでさ」

サシャ「・・・・・スキダラケ・・」

エレン「こっち来いよ!って、うわぁっ!」ドン! ツルンッ
サシャ「エレンに、とっつげきぃー!」抱き


バシャーン!と水のはじけ飛ぶ音が聞こえる

太陽の光が、そのはじけた水に反射してキラキラと輝いている


・・・・・・・。

いや待て!!

エレンがサシャに押し倒された!?


アルミン「エ、エレン大丈夫!?」


エレン「いつつ・・・」

サシャ「このこの~♪」パシャパシャ!

エレン「ぶあっ・・ちょっぷぁ!サシャぷはっ」ジタバタ

アルミン「ちょっとサシャ!ストップストーップ!!」アタフタ

サシャ「情けないですよー?男のくせに~」

エレン「あっ!サシャ・・前髪に・・・」

サシャ「はい?」


エレン「葉っぱが付いてんぞ。たぬきかよ、お前は」取り

サシャ「あはは~ありがとうございます」ニコッ


そして彼女には、その少し女の子離れしてる性格に対して『裏切り』を持っている


笑顔の時に特に輝く

その『可愛さ』だ


見た目が中身を裏切っているのではない

中身が見た目を裏切っているのだ


サシャは見た目を気にすることなく、全てを素で受け止め、素で生きている

性格がズレてるから見た目を重視できない


簡単に、まとめて言えば・・・

サシャは『静かにしていれば凄く可愛い女の子』ということだ


サシャ「あっ・・魚ですよ!魚!そこっ」

エレン「まず、どけよー!俺が動けんわ!」

サシャ「全く・・・わがままなんですから」


エレン「わがままとか関係ないだろー」

サシャ「そもそも、エレンが私に押し倒されるほど、力が無いのが問題なんです!」

エレン「それ以前にサシャが俺を押し倒すという行動こそが問題だ!」

サシャ「じゃあ、そもそも私に誘いに乗ったエレンが問題です!」

エレン「なんだ?つまり、断ってほしかったのか・・・?」キョトン

サシャ「そんなの嫌ですよ!」

エレン「なんなんだよ~・・」

サシャ「あっ!アルミン!足元にちっちゃい」

アルミン「ちっちゃい?」

ここまで

読んでいただいてる人がいれば嬉しい限りです・・・

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