アニ「おぉ……//////」(72)

ペットショップ 魚コーナー

アニ「………」(いや、別に……ただの暇つぶしに来ただけだどね…)

アニ「ん?」

ナマズ「………」じ~っ

アニ「………」(何なのこのナマズ……人の方見て…)

ナマズ「………」じ~っ

アニ「………」じ~っ

見つめ合うこと15分

アニ「…………」(このナマズ買おう)

ナマズ「………」じ~っ

アニ「………」(いくらかな……)

アニ「げっ!!35000円!?高っ!!何でこんな高いのさ!!」

35000円のナマズ「…………」じ~っ

アニ「そんなに見つめないでよ……私じゃ買えないよ…」

ナマズ「…………」ぷいっ

ナマズ「…………」すすす~

アニ「奥に行っちゃった……」

ライナー「……で、高くて買えないから俺達に捕まえるの手伝えと?」

アニ「手伝えなんて言ってない。捕まえて来いって言った」

ライナー「なんて横暴な……」

ベルトルト「やめなよ…アニにペットなんて飼えないよ」

アニ「なんで?」

ベルトルト「僕が預けたミドリガメ半日で死なせたじゃないか……」

アニ「アレは…可愛くなかったからね」

ライナー「放置して半日で死ぬっておかしいだろ」

アニ「殺したって言いたいの?」

ライナー「いや、そういうワケじゃ…」(絶対そうだろ…)

ベルトルト「とにかく僕は手伝わないからね」

ライナー「俺もだ、残念ながらお前に生き物を飼う資格があるとは思えん」

アニ「じゃあお金貸して」

ライナー「その前に先月貸した1万円返そうな?」

ベルトルト「僕も全部で3万円貸してるんだけど」

アニ「そのうち返すよ」

ライナー「返済期限は今月のハズなんだが?」

ベルトルト「少しずつ返すって言われたけど一回も返済されてないんだけど?」

アニ「へぇ、そうやってナマズ捕ってくれない挙句私を悪者にするの?」

ライナー「悪者を強いて決めるならお前だ!」

ベルトルト「どんな教育受けたの?」

アニ「いいよ。ライナーがクリスタの事好きだって言いふらすからね?」

ライナー「別に構わんぞ」

アニ「ベルトルトが……えーっと……うーん…………」

アニ「ベルトルトが未だにオネショするって言いふらすよ?」

ベルトルト「捏造するのやめてくれる?」

ライナー「何度頼んでも無駄だ!金は今返せとは言わんがペットは諦めろ!」

ベルトルト「そうだね、ライナーの言うとおりだ」

アニ「やだやだやだ!!!ナマズほしい!!ナマズほしいよぉーー!!!!」じたばたじたばた

ライナー「こいつってこんなヤツだっけ?」

ベルトルト「今初めて知ったよ」

ライナー「おい!そんな歳になって駄々こねて恥ずかしくないのか!?」

アニ「ライナーが鎧の巨人だって皆に言う」

ライナー「!?」

ベルトルト「何言ってるんだ!!」

アニ「どうする?」

ライナー「くっ………」

ベルトルト「わかった……ナマズを捕まえよう」

アニ「勝った」どやぁ~

ライベル「………」イラッ

アニ「今から行くよ!」

ライナー「マジか……」

ベルトルト「どんだけナマズほしいいんだよ……」



アニ「早く捕まえてよ」

ライナー「こいつ……」

ベルトルト「言っても無駄だよ……早く捕まえて終わらせよう」

アニ「私は見てるから早く」

ライナー「まぁエサを入れた罠の籠を沈めるだけだからな……」

ベルトルト「はぁ……なんで休みの日にこんな事…」

バシャァァァ……

ライナー「これで最後だな…」

ベルトルト「後は待つだけだね」

アニ「待つの嫌いなんだけど?」

ライナー「うるせぇぞ!!ちょっとくらい待て!!!」

ベルトルト「罠なんだからすぐに上げても意味ないだろ?」

アニ「そんなの知らない。待つの嫌」

ベルトルト「なんて我が儘なんだ……親の顔が見たい」(そして娘さんを貰うと言いたい…)

ライナー「やめとけ…こいつのオヤジは蹴りの達人だ。それも娘を溺愛してる面倒なタイプのな…」

ベルトルト「はぁ…………」

アニ「何ぶつぶつ言ってんの?」

ライナー「なんでもない」


エレン「お前ら何やってんだ?」

アニ「ん?」

ライナー「エレンか。俺達はナマズを捕りに来たんだ」

エレン「ナマズを?」

ベルトルト「うん、アニがペットショップでナマズに一目惚れしちゃったんだよ。でもそのナマズは高くて手が出ないから捕まえに来たんだ」

アニ「アンタは何しに来たの?」

エレン「俺は釣りだ」

ライナー「一人でか?」


草むら

ミカサ「」<●> <●> じーっ


エレン「1人のつもりだ…」

ライナー「なるほど……」

ちゃぽっ

エレン「……」つ釣竿

ベルトルト「何釣りに来たの?」

エレン「ん?別に狙ってる魚っていねぇけど。俺もナマズ狙って釣ろうかな」つ釣竿

アニ「……」じーっ

ライナー「……」(まさか……)

アニ「エレン」

エレン「なんだ?」

アニ「私も釣りやりたい」

ライナー「」(やっぱり……)

エレン「あぁ……悪ぃけど釣竿一本しか持って来てねぇんだ」

アニ「じゃあそれ貸して」

エレン「は!?ヤダよ!」

ベルトルト「アニ!やめなよ!」

ライナー「そうだぞ!エレンがダメだって言ったらダメなんだ!」

アニ「うるさい。貸して」

エレン「嫌だって言ってるだろ!?人の話聞け!!」

アニ「嫌なのはわかったから貸しな!!!」がしっ

エレン「全然わかってねぇじゃん!!」

アニ「いいから貸せって言ってんの!!」

エレン「お前ってこんなヤツだっけ!?」

がしっ

アニ「!」

ミカサ「いい加減にして」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

エレン「ミカサ!お前が強く握ったら釣竿折れる!やめて!」

ライナー「俺知らね」

ベルトルト「僕も」

アニ「私はちゃんとエレンに話を通して借りようとしてるんだけど?」

エレン「いやいや、話は通ってねぇよ?お前大丈夫か?」

ミカサ「とにかくこれはエレン釣竿。汚い手で触らないで」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

アニ「私の手は汚くない!!」ぐいぐい

ミカサ「いや、汚い!すごく汚い!!ので、エレンに病気が感染るかもしれない!!」ぐいぐい

釣竿「」ミシミシ

エレン「やめてくれよぉぉぉ!!!釣竿が折れちまうよぉぉぉ!!!」

ライナー「よせエレン!もうあの釣竿はダメだ!近づいたらお前まで巻き込まれるぞ!!」

エレン「なんでだよ!!理不尽過ぎるだろ!!」

ベルトルト「しょうがないだろ?世界は理不尽なんだから……」

アニ「離せって言ってるでしょ!!」ぐいぐい

ミカサ「離すのは貴方!!!」ぐいぐい

エレン「やめろぉぉぉぉぉ!!!!」

バキィィィィィ!!!!!!

アニ「折れちゃった……」

ミカサ「アニが悪い」

アニ「アンタが離せば折れなかったんだからアンタが悪いんじゃないの?」


エレン「……」しくしく

ライナー「………」肩ポン

エレン「くっ……」バキィィ!!!

ライナー「ほげぇぇぇ!!!」ばたっ

ライナー「な、なんで!?」鼻血だらだら

エレン「何で止めたんだよ!!もう少しで釣竿を助けられたのに!!邪魔すんなよ!!!」げしげしごすごす!!!

ライナー「痛っ!!ちょっ!!やめ!!!」

ベルトルト「やめるんだエレン!!泣きながらライナーを痛めつけても仕方ないだろ!?」

エレン「うるせぇ!!!」げしげし

ライナー「」ぱしっ

エレン「うっ……」

ライナー「お前が釣竿を助けられなかったのは。お前に力が無かったからだ……」

エレン「なんだと!?」

ライナー「俺が2人を止めなかったのは!俺に勇気がなかったからだ!!!」鼻血だらだら

エレン「………」

ベルトルト「……僕らみたいな弱い男はアニやミカサのような理不尽な女に只々蹂躙されるだけなんだ……」

ライナー「今日はよく喋るな…ベルトルト」

ベルトルト「僕は元々結構喋るよ……」

アニ「アンタら、茶番はいいからさっさと罠を確認しな」

ライベル「はい」

アニ「釣竿折れたから要らない。返す。はい」つ釣竿の半分

エレン「はい」

ミカサ「エレン。ごめんなさい、釣竿を守れなかった。」つ釣竿の半分

エレン「守る気無かったろ」

ミカサ「ガムテープで繋げばまた使える」


ライナー「アニ!まだ引き上げるのは早いぞ」

アニ「何言ってんの?もう2日ほど経ってるでしょ?」

ライナー「いや、それは違う次元の話で、ここではまだ……」

アニ「経ってるよね?」

ライナー「はい」

エレン「」つ釣竿

ミカサ「帰ろう……ね?」

エレン「うん……」



ライナー「やっぱりまだ入ってねぇよ。エサしか入ってない」

ベルトルト「こっちもダメだ」

アニ「じゃあ泳いで捕ってきて」

ライナー「いい加減にしろよ!?」

ベルトルト「やめるんだライナー!!」

ライナー「だいたいお前は飯を独り占めしたり気に入らないことがあればすぐ暴力を振るったり」

ベルトルト「ライナー!!危ない!!」

ライナー「え?」

アニ「」がしっ

ぶぉん!!!

ライナー「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

バシャァァァン!!!!

ベルトルト「ライナぁぁぁぁぁ」

アニ「ナマズ捕れるまで上がって来るんじゃないよ!?」

ベルトルト「アニ……君は鬼だ……鬼畜だよ!!」(結婚してくれ)

アニ「知ってるよ?で?」

ベルトルト「いや、それだけ…」

アニ「そう」


ザバァ

ライナー「ぜぇ……ぜぇ……」

アニ「上がって来るなって言ったよね!?」げしっ

バシャァァァ……

ベルトルト「やめたげてよぉ……」

アニ「じゃあ私は先に帰るけどアンタらはナマズ持って帰って来なよ」

ベルトルト「そんな無責任な…」

アニ「私の辞書に無責任なんて言葉無いもん」

ベルトルト「じゃあ今加えといてよ。無責任っていうのは、アニそのものだよ」

アニ「あ~!あ~!聞こえな~い!」

ベルトルト「うわぁ……殴られてぇ…じゃない。殴りてぇ…」


ザバァァ!!!

ライナー「獲ったどぉぉぉぉ!!!!」

ベルアニ「!?」

ライナー「へへへwどうだ?」

ナマズ「………」ちーん

ベルトルト「銛で一突きだね。即死だったろうね…」

アニ「私はペットにしたいんだけど?ちゃんと生け捕りにして。はい、やり直し」

ベルトルト「そもそも素潜りでナマズ捕獲なんて無理ゲーだよ。おとなしく罠にかかるの待とう」

ライナー「俺の苦労は?」

ベルトルト「無駄骨だね」

ライナー「それにしてもアニのヤツ……マジで帰りやがった。」

ベルトルト「でもナマズ捕りサボったらボコボコにされる上に一生ネチネチ言ってくるよ」

ライナー「はぁ……捕るしかねぇか……で、コレどうする?」

ナマズ「」←コレ

ベルトルト「食べてみる?」

ライナー「こんな気持ち悪ぃモン食えるか」

ベルトルト「見た目はともかく味は良いらしいよ?」

ライナー「じゃあお前食えよ」

ベルトルト「いや、僕は……」

サシャ「呼びました?」

ライナー「呼んでねぇよ!ていうかどっから湧いて来たんだ!!」

サシャ「湧くなんて失礼ですね!私は釣り人達のお零れを貰って回ってたんです!そしたらこの辺から食べるとか食べないとか聞こえて来たので食べないなら私が食べようかと」

ベルトルト「すごくわかりやすかったよ。食べる食べないっていうのはこのナマズの事なんだけどね?」

サシャ「あぁコレですか」バリバリむしゃむしゃ

ライベル「!?」

ライナー「何やってんだお前は!!」

サシャ「いえ、ナマズの死骸が転がってたので、つい……」

ライナー「生で食う奴があるか!!やめろ!!」ぱしっ

サシャ「あ~ナマズ~!返してください!」

ベルトルト「頭から生で囓るなんて……」

サシャ「取り上げるなんて酷いです!!返してください~!!」

ライナー「違う!!生で食うのをやめろって言ってんだ!!」

ベルトルト「このナマズはあげるから焼いて食べればいいじゃないか」

サシャ「そうですね!そうします!」ちょこん

ライナー「ん?何で座ってんだ?焼けよ」

サシャ「え、焼いてくれるんじゃないんですか?」

ベルトルト「そこまで面倒見れないよ……自分で焼きなよ。はい」つナマズ

サシャ「わかりました……」

サシャ「」バリバリむしゃむしゃ

ライベル「何でだぁぁぁ!!!!」

ライナー「何で言ってるそばから生で食ってんだ!!焼けって言っただろ!!!」

サシャ「はっ!私としたことが……つい……」

ベルトルト「ライナー……」

ライナー「そうだな……焼いてやるか…」

サシャ「レアでお願いします♪」

ライナー「アホか!!ウェルダンに決まってんだろうが!!魚だぞ!?」

サシャ「そんな!せめてミディアムに……」

ベルトルト「焼き加減は僕らが調整するから……」

サシャ「はやく食べたいです……」

ライナー「お前ってヤツは……まぁアニより素直でかわいいか……」

サシャ「」もぐもぐもぐもぐ

ライナー「食わせときゃおとなしいな……」

ベルトルト「僕らも罠待ってる間ナマズを釣らないかい?釣れれば早く帰れるしさ」

ライナー「そうだな」

ベルトルト「はい」つ釣竿

ライナー「お前……釣竿持ってたんなら何でアニに貸してやらなかったんだよ」

ベルトルト「アニに貸した物が五体満足で帰ってきたためしがないんだ」

ライナー「エレンには気の毒だが納得だ」

ライナー「」つ釣竿

ベルトルト「」つ釣竿

ライナー「……」

ベルトルト「………」

ライナー「何か喋れよ」

ベルトルト「何って何?」

ライナー「じゃあアニの話で」

ベルトルト「アニってさぁ……ウザかわいいよね」

ライナー「いや、ウザうっとおしいな」

ベルトルト「わかってないね…」

ライナー「わかってないのはお前だ目を覚ませ」

ベルトルト「いや、わかってないのは君だね」

ライナー「水掛け論だな」

ベルトルト「だね」

ライナー「アニのどこが可愛いんだ?」

ベルトルト「我が儘な所」

ライナー「それがそっくりそのまま俺がうっとおしいと思ってる理由だ」

ベルトルト「僕は尽くすタイプだからね」

ライナー「んで、調子に乗ったアニに骨までしゃぶられて捨てられるんだな…」

ベルトルト「アニはそんなことしない」

ライナー「しないと信じたいがやりかねん」

ベルトルト「いいよ。アニが僕を骨までしゃぶるなら僕もアニの全身を舐め回すからww」

ライナー「キモいぞ」

ベルトルト「you too」

ライナーのウキ「」ちょんちょん

ライナー「ん?」

ライナーのウキ「」ぐいっ

ライナー「来たぁぁ!!!!」つ釣竿

ザバァァ

サシャ「ふぇぇぇ……」

ライベル「なんでだぁぁぁぁ!!!!!!」

サシャ「針取ってくらはいぃぃ…痛いれふ……」

ライナー「待ってろ!!取ってやるから動くな!!」

サシャ「ふぇぇぇ……」

ベルトルト「何で釣り針にサシャがかかるの!?」

サシャ「痛たた……いえ、それが……ナマズ食べ終わって小腹が空いてたので素潜りで魚を捕獲しようとしていたら小魚が見つかって。それに食らいついたらこのザマです」

ライナー「お前の行動一つ一つが予想外の規格外なんだが!?」

ベルトルト「頼むから邪魔しないでくれるかい?僕らは一応遊びで釣りしてるんじゃないから」

サシャ「私は別に邪魔してるワケでは……」

ベルトルト「邪魔になってるから」

ライナー「釣れた魚持って帰ってやるから今日は帰れ。な?」

サシャ「わかりました……」

ライナー「アニ、正直ウザイから帰れ」

アニ「なんだい、いきなり」

ライナー「黙れ、アニ」ボコ

アニ「ぐほッ」

ベルトルト「殴らなくてもいいじゃないか」

ライナー「いや、すまん」

このSSまとめへのコメント

1 :  ヘビースモーカー   2013年11月16日 (土) 18:43:28   ID: qzh_0CtK

とても期待してる

2 :  SS好きの774さん   2013年11月16日 (土) 18:46:13   ID: qzh_0CtK

3 :  SS好きの774さん   2014年04月23日 (水) 17:12:49   ID: UuND1Ewp

死ねば良いのに・・・

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom