P「よし!コタツを出すぞ!」マキノ「....」 (35)

のんびりと書いていきます

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マキノ「...唐突にどうしたの?」

P「いや、最近めっきり寒くなってきたからさ、そろそろコタツの出番かなって」

マキノ「コタツか...」

P「なんだよ、不満なのか?」

マキノ「別に不満というわけではないわ、あまり馴染みがないだけで...」

P「じゃあなおさら出さないとな、というわけで準備します」

マキノ「...楽しそうね」

P「まあな、俺コタツ結構好きなんだ」

マキノ「どういうところが?」

P「なんかこう...冬って感じがするだろ?」

マキノ「解せないわ...」

P「こういうのは考えるな、感じるんだ!」

マキノ「....」

P「あのさ...その変な物を見るような目はやめて...」

マキノ「冗談よ」

-----


P「というわけで、ついに設置しました!」

マキノ「ふむ...これがコタツか...」

P「入ってみろよ、暖かいぞ」

マキノ「では...」ススッ...

P「どうだ?暖かいだろ?」

マキノ「ええ、確かにね」

P「そして、ここに...みかんを持ってくる」ドンッ

P「これが冬の楽しみの一つだな」

マキノ「どうしてみかんなの?」

P「うーん、なんでかはわからないけどとにかくみかんなんだよ」

マキノ「理由がないの?度し難いな...」

P「そう言わずにさ、ほらお一つどうぞ」

マキノ「はむっ...」

P「おいしいか?」

マキノ「甘いわ...」

P「そうだろ?理由はわからないがとにかくこうしてみかんを食べてると落ち着くんだよ」

マキノ「そうね、確かにわからなくもないわ」

P「ただこれには重大な欠点があってな...」

マキノ「欠点?」

P「このコタツに入ってると何もしたくなくなってしまうんだ...」グデー

マキノ「なるほど...」

P「それにすごく眠くなってさ、よく寝ちゃうんだよなぁ....」

マキノ「風邪ひくわよ?」

P「わかってるんだよ、でもダメなんだ....」トローン...

マキノ「横になるからダメなんじゃない?」

P「そうだろうとは思う、でもコタツの魔力は半端じゃないんだ...」ゴロン..

マキノ「眠りたいのなら寝ていいわよ、今なら私もいるし」

P「じゃあそうしようかな...」

マキノ「....」ペラッ

P「ふわぁ...眠い....」

マキノ「....」ペラッ

P「何読んでるんだ?」

マキノ「雑誌よ」

P「何の雑誌だ?」

マキノ「ファッション誌」

P「おっ、それウチのアイドルも何人か載ってるやつだろ」

マキノ「そうね、チラホラ載ってるわ」

P「あとで俺にも読ませてくれ」

マキノ「どうぞ」

P「....」

マキノ「....」ペラッ

P「....」モゾモゾ...

マキノ「...なに?」

P「んっ、なにがだ?」

マキノ「さっきからコタツの中で貴方の足が私の脚に乗っているのだけど」

P「いや、なんとなく...」

マキノ「.....」ペラッ

P「....」

マキノ「.....」コチョコチョ...

P「おわぁっ!」

マキノ「....どうしたの?」

P「き、急に足をくすぐるやつがあるか!」

マキノ「なんとなく、よ」

押しかけ女房で帰省についていってブルマフェチの続編ですか?

P「なあマキノ、しりとりしようぜ」

マキノ「いいわよ」

P「じゃあ...しりとりの、り!」

マキノ「倫理」

P「うーんと、理科!」

マキノ「狩り」

P「ええっと...陸!」

マキノ「栗」

P「またか...うーん....りんご!」

マキノ「ごますり」

P「なに!?えーと....リンパ!」

マキノ「パリ」

P「さっきから『り』ばっかりじゃないかよ!」

マキノ「もう降参?」

P「うぅぅ..勝てるか!」

マキノ「ルールにのっとった方法よ」

P「くそぅ...いつか負かしてやる...」

マキノ「いつでもどうぞ」

ちょっと中断します つづきはのちほど

>>8 続編ってわけではないです ただ似たようなお話ですが

再開します あと忘れてましたが

モバP「よし!コタツを出すぞ!」マキノ「....」

が正式なタイトルです

P「あっ、もうお茶受けの中にみかんがない...」

マキノ「Pが食べすぎるからよ」

P「マキノだって二つも食べてるじゃないか」

マキノ「貴方は四つも食べてるわ」

P「だっておいしいからさ」

マキノ「そうね、とっても甘くておいしいわ」

P「なあマキノ、台所のダンボールの中に入ってるから持ってきてくれないか?」

マキノ「いやよ」

P「どうしてさ?」

マキノ「寒いもの」

P「俺も寒いからこたつから出たくないなぁ」

マキノ「私もよ」

P「じゃあしょうがない、あきらめるか」

マキノ「あら、あきらめるの?」

P「今は食欲より睡眠欲の方が勝ってるからな...ふわぁぁぁ....」

マキノ「それなら仕方ないわね」

P「ちょっと寝る....おやすみ...」

マキノ「ええ、おやすみなさい」

P「Zzz...」

マキノ「寝付きがいいわね....」

P「Zzz...」

マキノ「さてと...」スクッ



マキノ「とりあえずみかんを補充しなきゃ....」

------


P「んっ...」パチッ

マキノ「.....」ペラッ

P「ふわぁぁぁ.....」

マキノ「あら、起きたの?」

P「ああ、よく寝た...」

マキノ「それはよかったわね」

P「あれ?俺の頭の下に枕が....」

P「みかんも補充されてる...」

マキノ「はむっ....」

マキノ「おいしいわね、このみかん」

P「おっ、サンキューマキノ、みかん補充してくれたのか」

マキノ「だって私も食べたかったもの」

P「ふっふっふ、やはりマキノもコタツとみかんの魔力には逆らえなかったか」

マキノ「別にそんなことないわ」

P「でもおいしそうに食べてるじゃないか」

マキノ「...まあ、おいしいのは認めるわ」

P「そうだろそうだろ、ところでマキノ?」

マキノ「なにかしら?」

P「みかん好きか?」

マキノ「ええ」

P「コタツは好きか?」

マキノ「まあね」

P「じゃあ俺は?」

マキノ「そうでもないわ」

P「えっ、ひどくない...」

マキノ「冗談よ」

P「ちなみに俺はマキノのこと好きだぞ?」

マキノ「そうね、私もPのこと好きよ」

P「じゃあみかんと俺だったら?」

マキノ「みかん」

P「即答かよ!」

P「なんてこった、マキノがそんな子だったなんて....」

マキノ「ごめんなさいP、みかんとコタツには勝てなかったわ....」

P「くっ!俺のマキノがみかんとコタツの毒牙に....」

マキノ「P、もう私のことは忘れて....」

P「バカを言うな、お前は俺のもんだー!!」



マキノ「....いつまで続けるのこれ?」

P「いや、意外とマキノがノッてくれたからさ」

マキノ「本当に度し難いな...」

P「それでマキノ、さっきのことなんだけど....」

マキノ「さっきの?」

P「俺よりみかんの方が好きっていうのだよ」

マキノ「ああ、あれのこと」

P「まあ、冗談だとは思うが....」

マキノ「そう思う?」

P「ま、まさか...」

マキノ「そうね...みかんよりもちょっとだけPの方が好きよ」

P「....ちょっとだけかよ」

マキノ「不満なの?」

P「うーん、嫌われるよりはいいけどさ...」

マキノ「ならいいでしょう、顔も見たくないとでも言ってほしいの?」

P「それはいやだよ、きっと俺泣いてしまうぞ」

マキノ「ふむ、それはちょっと好奇心をそそられるかも...」

P「男の泣き顔なんて見てもおもしろくないだろうに....」

マキノ「いや、Pが泣くというのは想像しにくいからな...」

P「そんな理由かよまったく....」

マキノ「ところでP、一つ聞きたいのだけれど?」

P「なんだ?」

マキノ「今日の貴方はなんだかいつにもましてよくしゃべるわね」

P「そ、そうか?」

マキノ「ええ、なにか探りをいれているというか...隠しごとをしてるのがバレバレよ」

P「べ、別に気のせいだと...」

マキノ「P、私が諜報活動が得意なのを知っているでしょう?」

P「ま、まあな...」

マキノ「私に隠し事ができると思う?」

P「うぅぅ...あーもう!わかったよ!」

マキノ「なにを隠していたの?なにかやましいこと?」

P「そんなんじゃないよ、自慢じゃないが俺は清廉潔白だぞ」

マキノ「そうかしら?決してそうは見えないけれど....」

P「うるさいな、本当はもっと感動のシチュエーションで渡すはずだったのに....」ブツブツ...

マキノ「で、なんなの?」

P「これだよ」スッ

マキノ「これは....マフラー?」

P「マキノ、19歳の誕生日おめでとう」

マキノ「....私に?」

P「お前以外に誰がいるんだよ、ほら受け取れ」

マキノ「なかなかいいマフラーね...」

P「だろ?さすがに編み物はできないからな、既製品だけど」

マキノ「....解せないわね、貴方がこんなものを買ってくれるなんて」

P「むっ、悪かったな、ちひろさんに協力してもらって精一杯選んだんだぞ?」

マキノ「なるほど、どうりでPに似つかわしくないセンスだと思ったわ...」

P「なっ!?こ、こいつ....」

マキノ「ねえP、このマフラーを私に巻いてくれない?」

P「えっ?なんで俺が....」

マキノ「私の誕生日なんでしょう?これくらいのワガママは許容されてしかるべきだと思うわ」

P「わかったよ、今日はなんでもしてやろう」ススッ

P「ほら、どうだ?」

マキノ「...暖かいわ」

P「だろうな、これから寒くなるしちょうどいいと思うぞ」

マキノ「そうね、さすがはちひろさんだわ....」

P「おいー!確かに協力してもらったけど最終的に選んだのは俺だからな!」

マキノ「冗談よ、それよりもP?」

P「なんだよ?」

マキノ「さっき『なんでもしてやろう』って言ってたわよね?」

P「えっ?ああ、そういえば....」

マキノ「だったらひとつだけお願いがあるわ」

P「お願い?」

マキノ「ええ、抱いてちょうだい」

P「だ、抱く!?」

マキノ「勘違いしないで、ただ抱きしめて欲しいだけよ」

P「抱きしめるって....」

マキノ「なんだか急に冷えてきたような気がするの、寒いわ」

P「マフラー巻いてコタツの中に入ってるのに寒いって....」

マキノ「早くして、このままじゃ凍えてしまいそうよ」

P「....わかりましたよ」


ギュッ


マキノ「んっ....」

P「どうだ?」

マキノ「暖かいわ....とってもね....」

P「暑いんじゃないのか?」

マキノ「私はこれくらいの方が好きよ」

P「そっか...」

マキノ「Pの傍にいると...いつも暖かくなるの....」

P「本当か?冗談じゃなくて?」

マキノ「私もこんな時まで冗談を言ったりはしないわ」

P「どうかな?マキノはいつも難しい顔して『度し難いな...』とか言うし....」

マキノ「あら、さっきのことを根に持ってるの?」

P「いつもやられてるからどうしても、な」

マキノ「P...」


チュッ


P「んっ...」

マキノ「どう?私は今難しい顔をしてる?」

P「...いや、とっても嬉しそうな顔をしてるな」

マキノ「ふふっ♪そうよ、貴方から素敵なプレゼントをもらってとても嬉しいの」

マキノ「別に感動的なシチュエーションなんかいらないわ」

マキノ「貴方が私の誕生日を覚えていて、祝ってくれたというだけで....」

マキノ「私、すごく幸せよ...」

P「そうか、ならよかった...」

マキノ「このマフラー、大事にするわね....」

P「ああ、ありがとう」

マキノ「P、お礼を言うのは私の方なのよ?プレゼントをくれた貴方が言うのは変だわ」

P「いいじゃないか、俺も言いたかったんだ」

マキノ「まったく貴方は....」




マキノ「本当に度し難いな....」チュッ




おわり

駄文失礼しました~
なんとか間に合ったー!マキノン誕生日おめでとう!
これまで何本かマキノメインのSSを書いてますが今回はそれとは全然関係のない話です
誕生日メッセージを読む限りは微デレって感じですがいずれこれくらいデレデレに...
運営さん、SRはよ!
ではまた~

http://i.imgur.com/lcWIBmP.jpg
http://i.imgur.com/eKhpAzZ.jpg
八神マキノ(18)

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