ツインテ「ここで会ったが百年目っ!」 男「またお前か」(44)

なお書き溜めはない模様

ツインテ「さあ、今度こそ討ち取ってやるわ!」

男「ようストーカー」

ツインテ「ストーカーじゃない!仕事なのっ」

男「」ピキ-ン

ツインテ「ゲームしまえこの現代っ子がぁ!」

男「ほらよ」フォイッ

ツインテ「あのねえ…何のつもり?」

男「ああそうか、お前はゲームも録に勝てない下手クソだったかーすまんなー」

ツインテ「むかーっ……やってやろうじゃない…っ」ガシッ

男「」ピコッピコッ

ツインテ「」ピコピコピコピコ


男「…隙ありっ」ピッ

ツインテ「え?……あっ」ピュ-

男「雌雄は決したな…」フッ

ツインテ「…上手い事言ったつもり?」

ツインテ「今のはただ油断しただけ。本気出したらあんたなんて敵じゃないわ」

男「へえ…?」

ツインテ「な、何よ…」


男「よろしい、ならば戦争だ」ピッ

ツインテ「ふん、3分で沈めてやるっ」



ーーーーーー


ツインテ「えっ!?ちょっ、ちょっと待」ピッピッ

男「オラオラオラァ!」カチカチ

ツインテ「そ、そんな…!」ピコピコピコ

男「トドメ!!」ピッ

ツインテ「あっ!」ピュ-ン

ツインテ「……」ポカ-ン

男「やーい雑魚!へったくそー!お前のかーちゃんエゴイスト~♪」

ツインテ「………」プルプル


ツインテ「斬ってやるうぅっ!」シュバッ

男「ぬおぅ!メンヘラァ!」

ツインテ「うるさい!おとなさく捕縛されれば良いものを!」

男「嫌だね!」

ツインテ「あんたの罪状!」バッ

男「3位に輝いたのは!?」サッ

ツインテ「略奪!」ザシッ

男「堂々2位はっ」スッ

ツインテ「不法侵入!」ザンッ

男「っぶねっ……栄冠の一位h…うおお!?」シュッ

ツインテ「何であんたに合わせて言わなきゃならないの!」

男「とりあえず落ち着こう!平和に武器は要らない!」

ツインテ「それ以前にあんたが要らないのっ!」

ツインテ「ハアッ ハアッ…チョロチョロと鼠みたいに…」

男「おお、今のセリフ最高に噛ませ臭いな」

ツインテ「うっさい…!」

ツインテ「今日こそあんたを…」



グキュルルル


男「……」

ツインテ「………」

男「……ぷっ」

ツインテ「…なぁっ」カアア



男「」グキュルルル


ツインテ「あんたじゃねーかあああ!!」ブンブン

男「殺される!メンヘラに殺されるーっ!」ダダダッ

ツインテ「黙ってろ人格破綻者ぁっ!」ブオン

男「うわ擦った!今絶対擦った!」

ワ-ワ-…

ガヤガヤ…ピンポ-ン…



店員「お二人様でよろしいでしょうか」

男「はい」


ツインテ「……」


ーーーー


ツインテ「…あのさぁ」

男「ん、注文決まったの?」

ツインテ「ちっがう!何でファミレスに入るのよ!」

男「そりゃ入る流れだろう君ィ」

ツインテ「理解できない…」

男「腹が減ってはって言うだろ。
それよか、お前がいつもの痴女スタイルじゃなくて良かったよ」

ツインテ「それはこの前あんたが良い店知ってるとか言ったからでしょうが!」

男「ああ。あれ嘘」

ツインテ「なんとなく分かってたわ…あ、すみません。このステーキセットとサラダを一つ」

男「それと、ミックスグリルを一つと、ドリンクバーを2つ」

ツインテ「えっ?」

店員「かしこまりましたー」


男「俺の奢りさ」キラッ

ツインテ「…」

男「ドリンクだけ」

ツインテ「……一瞬でも意外だと思った私が馬鹿だった」

男「全く、そういう可愛い格好が出来るならそうして欲しいよ、周囲の目線的に」

ツインテ「口説いてるつもりなら残念ね」

男「や ら な い か」

ツインテ「……」ゲシィッ

男「あいてぇっ」

ツインテ「そもそもこんな店で雰囲気もへったくれもないじゃない」

男「悪かったな……ドリンクお前はどうするよ」ガタッ

ツインテ「…え?」

男「だからついでに持って来てやるって」

ツインテ「あ、ああ…お茶をお願い」

男「あいよ」


ツインテ「……」

ツインテ「無神経の癖に」

男「お待た」

ツインテ「…あれ?ストローは一本だけ?」

男「後は分かるな?」

ツインテ「ばっばっかじゃないの!?そんな事するわけ」

男「馬鹿じゃねーの?ちゃんと二本あるっての」ホイッ

ツインテ「……」

ツインテ「……」ゲシッ

男「あっ…何かに目覚めそうっ…」

ツインテ「人の心を弄んだ罰よ」

お待たせしましたー

男「おおっ…!」

「ステーキの方は後でお持ちしますねー」

ツインテ「はい」ニコッ


男「女の営業スマイルってこええな」

ツインテ「そんな事より早く食べたら?」

男「何々?悔しいのか?」ニヤニヤ

ツインテ「うるさい、そう気を使われても困るのよ」

男「気?そんなもの俺は使ってねえよ。
飯ってのは他人と食う方が美味いだろ?」

ツインテ「ま、まあ…」

男「俺はより良い飯を求めてるからな」

ツインテ「…とんだ自己中野郎ね」フフ

男「言ってくれるぜったく」

ステーキとサラダをお持ちしましたー

男「さてっと」

ツインテ「頂きます」パクッ

ツインテ「…うん、美味しい♪」モグモグ


男「」ガツガツガツ

ツインテ「ねえ、他人と食べるご飯はどこ行ったの?」

男「」ガツガツ

ツインテ「はぁ…」

ーーーーー

ツインテ「ご馳走さまでした」

男「ふう…食った食った……」

ツインテ「私のいる意味なかったじゃない…」ズズ

男「前にも言っただろ?食後に話し相手がいるだけでもだいぶ違うってさ」ゴクゴクッ コトン

ツインテ「(……可哀想…)」

男「どうしたアンニュイな表情して」

ツインテ「あーもー違う!」

男「ち、ちょっ…落ち着けっ!?」


男「さて…」テクテク

ツインテ「じゃあ、仕切り直しと行くわよ!」シュバッ



男「ああ、そうだな」サッ




男「」ザクッ


ツインテ「なっ…?」

ツインテ「あ…?か、はっ!…」

男「……」ゲシッ

ツインテ「っぐ…な、何で……?」

男「……」

ツインテ「……そん、な…」ガクッ

男「…………」

ツインテ「」

男「………」

ツインテ「」

男「……」

ツインテ「」

男「…」




男「」パンッ


ウオァッ ドサッ


男「…」

暗殺者「」カヒュ- カヒュ-

男「ふん、救急車なら呼んでやる。俺が殺すのはアイツだけだ」

男「……この端末…よし、まだ使える」

男「……!」

男「この情報…もし本当なら…」

ツインテ「……っう…」ムクリ

男「……」

ツインテ「あ、あれ?傷が治って…ちょっと、これってどういう……っきゃぁっ!!ひ、人が!?」

男「救急は呼んだから、あいつは助かる!良いから黙ってこっち来い!」

ツインテ「んむっ!?むうう!むーっ!」

ーーー

男「ここまで来れば…」

ツインテ「ね、ねえ!さっきのは何なの!?」

男「…ああするしかなかった。ごめん」

ツインテ「じゃあ何で私生きてるのよ…」

男「…治療に関する事は俺のオハコだよ」

ツインテ「ますます訳が分からない…!どうして刺して治療したの!?」

男「茶番だよ。茶番だ」

ツインテ「……?」

男「まず、あの暗殺者。あれが、俺の追ってる連中だ」

ツインテ「それは分かるけど…さっきのとどう繋がるの?」

男「良いか、さっきお前の殺害を演じたのは、
あいつらにお前が死んだと錯覚させるためだ」

ツインテ「…偽装?何でそんな…」

男「まだ気付かないのか。あいつらはお前を怪しんでるんだ」

ツインテ「…え?」

男「俺と頻繁に接触してる奴がいれば、
連中は仲間と疑うに決まってるだろ」

ツインテ「そ、そんな…」

ツインテ「でも、私はちゃんとした治安維持組織の…」

男「この前の事を思い出せ。二人して連中に囲まれた事もあっただろう」

ツインテ「!…確か、十数の機械があんたを狙って…」

男「冷静に考えれば、あの数は一人を相手にするレベルじゃない」

男「個人を殺すなら、普通、誤認や誤射を避けるために少人数にするはずだ」

ツインテ「じゃあ、私もあの時から狙われてたって言うの?」

男「間違いない」

男「だから、もう後には戻れない。これ以上俺に関わるな」

ツインテ「!……」

男「……」


ツインテ「……嫌」

男「なっ」

ツインテ「あんたを見捨てるなんて出来ない!」

男「っ!……足を引っ張るな!」

ツインテ「知ってるわよ!この前、あんた一人だったら苦戦してたって事だって」

男「……っ」

ツインテ「それに、私はあんたの動機について聞いてない…そこまでの執念の正体…」

男「…以前と同じ、話すつもりはない」

ツインテ「あんたのしょってる荷物、少しくらい私にもよこしなさい!」

ツインテ「はあっ…はあっ…」

男「……」

男「…後悔するなよ?」ニヤ

ツインテ「ええ」

男「昔な…仲の良かった女の子がいた」

ツインテ「……」

男「まあ分かりやすい話だよ…あいつらに、気まぐれで殺されたさ」

ツインテ「!……」

男「…好きだったんだよそいつ」

ツインテ「…好きな、人を…」



ツインテ「復讐…虚しくならないの?」

男「虚しいとも。……でも、最近はそうでもないかもな」

ツインテ「……何でよ」

男「さあな?」ニヤ

ツインテ「っー、その顔むかつく!」ブンブン

男「うおおっ!?危ねえな!?」

男「…とりあえず、あいつらの居場所は掴んだ。さっき」

ツインテ「割りとあっさり…ね」

男「ツイてたな」

男「…ところで、俺を捕まえなくて良いのかよ?」

ツインテ「ああ、とっつかまえた後にあの組織の事をバラしてから拷問してやるわよ!」


男「ははっ、そんなので罪が軽くなるか?」

ツインテ「多少はね」

男「ありがとう」

ツインテ「っ…」フイッ

男「とりあえず今日はあそこに泊まるとするか…」

ツインテ「…お金あったっけ」ガサ

男「…え?お前も?」

ツインテ「……え?」

ふええ話の整合性は無視して欲しいよおふええ

宿


男「顔が割れてないのは助かるなァ」

ツインテ「……」ドキドキドキドキ

男「空ももう真っ暗だな…」

男「じゃ、早速飯食いに行くか…おい?」

ツインテ「(自分から着いてきておいて何だけどこの状況何ぃぃっ!?)」

男「もしもし?」

ツインテ「(でででもこれってそういう事!?まさか襲われちゃうの!?)」ドキドキ

男「…まあいっか。先食ってくる」カチャン


ツインテ「け、けどそんな事するなんて私はまだ言ってないんだか…あれ?」

男「(どうしようかなー)」


男「(……ん、このレストランテイクアウトできんのか)」

男「(ちょうどあいつ置いてきゃったし、これ買って帰るか)」

男「すいませーん、これとこれとこれお願いしまーす」

ハ-イ

ツインテ「どうしよ…」

ツインテ「(あいつどこに行ったのかな…)」

ツインテ「……」グウゥ

ツインテ「(……お腹減ったよぉ…)」

ツインテ「(もしかして、先に食べに行っちゃったのかなぁ…)」


カチャン

男「ただいまーデリバリーお持ちしま」

ツインテ「どこ行ってたの!?」ガバッ

男「うぉ、落ち着け…」

ツインテ「…何か良いニオイがする…」

男「ああ、ちょっと買ってきたから食おう」

ツインテ「やったぁ!」

男「あんまりがっつくなよ」ハハ

ツインテ「早く早く!」



男「よし…それじゃ、頂きます」

ツインテ「頂きますっ」モグモグ

男「うん、美味しい」

ツインテ「美味しい!」

男「そいつは良かった」

ツインテ「……」モグモ……ジ-…

男「ん?…ああ、この肉欲しいんか?」

ツインテ「っ!ち、違っ」

男「なら、貴様のフライ2つと交換してやろう」

ツインテ「ちょっと、何よそれ!ズルくない!?」

男「要らないなら良いんだぜ?」

ツインテ「むぅ…っ、……分かったわよ」

男「はは、嘘だよ、見返りなんて要らないって」ホイッ

ツインテ「そ、それはそれで悪いわよ」

男「良いってば」

ツインテ「私は借りを作らない主義なの!ほほ、ほら!あ…あーん!!」カアア

男「」

ツインテ「うぅぅー…っ!あーもー早く食べてっ!!」グイグイ

男「っふも!?もふっふももっふ」モグモグ

男「…んぐっ!?」ノドヅマリ

ツインテ「…え?つ、詰まった?」

男「」コクコク

ツインテ「あ、ど、どうすれば……み、水?」

男「」コクコク!

ツインテ「グラスは…よしっ……は、はい!これを飲みなさい!」スッ

男「」ゴクンッ ゴクンッ



※ツインテが男に密着して飲ませてます

男「ふぅ…」

ツインテ「ごめんなさい…もう大丈夫?」サスサス

男「ああ…(…あれ、近くね…?)」

男「(なんか、髪がくすぐったいし良い匂いがする…)」ドキドキ


男「な、なあ…」カチコチ

ツインテ「なに……あ…」カッチ-ン


男「……」ドキドキ

ツインテ「………」カアア


男「っと、とにかくありがとうなっ」サッ

ツインテ「ぁ………ヘタレ…」ムスッ

男「(聞こえなかったけど聞き返す勇気もない…)」

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