まど神「一泊二日、温泉旅行!」(102)

 


休日、ほむら宅。
今日も概念鹿目まどかは、元気にほむらの住むアパートにやってきた。

まど神「ほむらちゃーん!今日も来たよー!」パタパタ

ほむら「いらっしゃいまどか。お茶でも出すから上がって頂戴」

まど神「うん!ウェヒヒヒ」

―――――――――――

ほむら「はいお茶、麦茶でよかったかしら?」

まど神「うん、ありがと。――んく、ぷはあ!やっぱりほむらちゃんの淹れてくれたお茶は最高だね!」

ほむら「(市販のだけどね)」

ほむら「それで、今日はどうしたのかしら?」

まど神「うん、私……温泉卵っていうのが食べてみたい!」

ほむら「…………温泉卵?」


まど神「マミさんが言ってたんだ」

まど神「『鹿目さん、温泉卵をご存じかしら?それは遥か昔より伝えられし古の秘宝……否、秘食。それを食べることにより、マジカルパワーで暁美さんとの仲はもっと深まるに違いないわ!』」

まど神「って」

ほむら「とりあえず巴マミがもう末期なのは分かったわ」

ほむら「それで……食べたいの?ならどこかで買ってきて――」

まど神「駄目だよほむらちゃん!こういうのは本場の味を知ることが大事なんだから!」

ほむら「え、本場の味?」

まど神「イエス!」


まど神「そこでこれだよ!ほむらちゃん見て!」

ほむら「これは……旅行情報誌ね。えっと、つまりその」

まど神「うん……行きたいんだけど、駄目かな?」

ほむら「いきなりそう言われてもね……うーん」ペラペラ

まど神「大丈夫、お金の事とかなら心配いらないよ!さっきそこの商店街のクジ引きで一泊二日ペア温泉旅行チケット手に入れたから!」

ほむら「嘘でしょ!?というかそれならこの雑誌の意味ないじゃない」

まど神「このゴッドまどかに出来ない事はないんだよ!」フフン

ほむら「どや顔を止めなさい」


ほむら「ところでまどか、貴女そんな旅行とか行っても大丈夫なの?」

まど神「え、何で?」

ほむら「その服の事とかあるし……。羽とかも人に見られたら大変でしょ?」

まど神「うーん、そこら辺は大丈夫じゃないかな?服は着替えればいいし、羽も……ほらっ、仕舞えばいいだけだし」シュンッ

ほむら「仕舞えたのねそれ」

まど神「だから後はほむらちゃんがうんとだけ言えばそれでいいんだよ」

まど神「お願い……私と一緒に、旅行行ってくれないかな?」

ほむら「うっ……」タジタジ

ほむら「…………」

ほむら「……はあ、分かったわ。付き合うわよ」

まど神「本当に!?やったあ、ほむらちゃん大好き!」

ほむら「(何でいつもあっちのペースに巻き込まれるのかしら)」

まど神「(ウェヒヒ、ほむらちゃんと旅行だ旅行だ!)」


マミ「あなた誰なの?」
QB「確かに “この僕” は、三時間ほど前まで君のそばにいたのとは別の個体だよそちらは暁美ほむらに撃ち殺された」
黒い魔法少女。暁美ほむら。あの女だけは、絶対に許さない。
まどか「わたしの願いでマミさんのそばにいた子を蘇生すれば、ほむらちゃんのこと許してあげられませんか?」
こんな感じの旧QB蘇生キュゥマミ魔法少女全員生存ワルプルギス撃破誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって
マミ「今日も紅茶が美味しいわ」


ほむら「でもそうなると二人だけだと、少し寂しいわね」

まど神「!?」

ほむら「巴マミ達も誘ってみましょうか」

まど神「なん……だと……」

ほむら「えっと電話電話……あった、こr」

ビシュンッ

ほむら「…………」

まど神「危ない……所だったね」

ほむら「まどか、受話器が壊れてしまったわ。というか今何したのかしら」

まど神「え、【気】だけど?」

ほむら「(一歩間違えたら私に当たってたのだけど)」


ほむら「……で、なんでこんな事したのかしら?」

まど神「だ、だってほむらちゃんが他の人も誘おうとするから!」

ほむら「何か駄目だったかしら」

まど神「駄目というか……私的にNOというか……。とにかく、駄目なモノは駄目なの!」

まど神「他の女の人を誘い込む!駄目、絶対!」

ほむら「嫌な言い方はやめてくれないかしら」

まど神「ふーんだ!」

ほむら「何がいけないのかしら……」

まど神「ほむらちゃんのバーカ」


一方その頃、マミ宅

マミ「……ふ、ふふ。今頃鹿目さん、暁美さんを誘い終えた頃かしら」

マミ「私だって友達と旅行に行きたい、けれど一緒に行ってくれるのがQBしかいない」

マミ「そこで私は考えた、皆で旅行に行くにはどうすればいいのかを!」

マミ「暁美さん、普段からクールを装ってるけど何だかんだ鹿目さんには弱いのよね」

マミ「なら私は二人の旅行が決定した後で、何気なく話に加わればいいだけの事」

マミ「我ながら、完璧な作戦ね……」

マミ「さあ、今から旅行が楽しみだわ!必要なモノ買い揃えなくちゃ!」

ガチャ

QB「マミ、一人言の最中悪いけど大変だ!魔獣の群れが現れた、大至急来てくれ!」

マミ「OK、今宵も鮮血の美を奏でてあげるわ!」

QB「まだ昼過ぎだよ、マミ」

――――――――――――


そしてなんだかんだ、旅行当日
ほむら宅

まど神「あ、ほむらちゃん!おはよー!」パタパタ

ほむら「まどか、まだ早朝なんだから静かにお願い」

まど神「ウェヒヒごめんね、ついハシャイジャッテ」

ほむら「もう……」

まど神「今からバスに乗って、目的地に向かうんだよね?」

ほむら「ええ、隣県だからそんなには時間も掛からないと思うわ」

まど神「そっか、じゃあ早速バスまでレッツゴーだね!」

ほむら「ええ、時間に余裕もあるしゆっくり行きましょう」

まど神「えへへ、楽しみだなー」


マミ「くっ、私も旅行に!」ガチャガチャ

QB「無理だよマミ、君は全身打撲と数ヶ所の骨折により絶対安静が必要な状態なんだから」

マミ「くぅ……!見滝原ベテラン魔法少女である私が、魔獣なんかにやられるなんて……!」

QB「いやどう考えても君がはしゃぎすぎてうっかり上空30メートルからマンホールの穴に頭から突っ込んでいったのが原因だと思うんだけどね」

マミ「鹿目さんに暁美さん、今頃楽しんでるのかしら」

マミ「お土産くらいは、買ってきてくれるわよね……?」グスン

QB「君はどこまでも貪欲だね、マミ」

――――――――――

まど神「あ、バス動き出したね。それじゃあ温泉地まで、しゅっぱーつ!」

ほむら「忘れ物とか無いわよね……」

まど神「ほむらちゃんは心配性だなあ。あ、お菓子あるんだけど食べる?」

ほむら「ええ、頂くわ。……って、ポッキーにプリッツ、トッポ?似たようなのばっかりね」

まど神「ほらほむらちゃん。んー……」

ほむら「袋から一本貰うわね」

まど神「あーほむらちゃん!卑怯だよ!」


ブロロロロ……

まど神「ほむらちゃん、暇だししりとりしよっか」

ほむら「また唐突な……。じゃあしりとりの『り』からね」

まど神「リ ボ ン」ドヤァ

ほむら「寝るわ、ついたら起こして」

まど神「冗談だよ冗談!イッツアゴッドジョーク!OK?」

ほむら「貴女が言い出したんだから真面目にやりなさいよね……」

まど神「はーい」

―――――
――――
―――


まど神「あ、バス止まったね」

ほむら「トイレ休憩みたいね。まどか行ってきたら?」

まど神「うん、じゃあちょっと行ってこようかな」

ほむら「寄り道せずに戻ってくるのよ」

まど神「わかってるよー!」ヒラヒラ




まど神「――ふう、ただいま!」

ほむら「お帰りなさいって、その手にあるのは……」

まど神「お菓子!」

ほむら「やっぱついていくべきだったかしらね……」


―――――
――――
―――

ブロロロロ…

まど神「そういえばさほむらちゃん、これから行く温泉の事私知らないんだけど、どんな所なの?」

ほむら「温泉の名前はえっと……『十兵衛温泉』ね。温泉地だけじゃなく、観光地としても有名な場所みたいよ。そこにある旅館のマスコットキャラクター『ジュウべえ君』が人気なのだとか」

まど神「へえ……。ジュウべえってなんだかキュウべえみたいだね。ひょっとして親戚さんかな?」ウェヒヒ

ほむら「よしてよ、旅行まで行ってアイツの顔見なきゃならないと思うとぞっとするわ……。あんなのは一匹で十分だから」

まど神「あはは、それもそうだね」

まど神「(本当に関係ないのかな?)」


―――――
――――
―――

まど神「すぅ……すぅ……」

ほむら「寝ちゃったわね、柄にもなく早起きなんてしたからかしら」

ほむら「私は本でも読んでましょう」

ほむら「…………」







ほむら「ほらまどか、起きて。ついたわよ」ユッサユッサ

まど神「ううー……。あと50分……」

ほむら「起きなさい」

QB「うううっ……マミ、どうして、死んじゃったんだよ、マミを蘇らせて欲しい」
まどか「私の願い事はマミさんの蘇生。叶えてよインキュベーター!」
こんな感じのキュゥマミ誰か書いてくれたらそれはとってもうれしいなって


ほむら「なんやかんやで、ついたわね」

まど神「んーー良く寝た!それでこれから旅館行くんだっけ?」

ほむら「そうね。だけどまだチェックインまで時間があるし、先にお昼御飯にしましょう」

まど神「あ、お弁当作って来てくれたんだよね?どこか公園見つけて食べようよ!」

ほむら「そうしましょうか」


まど神「えいっそこのウインナー3つ頂き!」シュッ

ほむら「たくさんあるから落ち着いて食べてね、まどか」

まど神「ウェヒヒ、ごめんなさーい」

まど神「けどさ、結構遠くまで来たみたいだけどあんまり来たーって実感ないよね。周りの景色もあんまり変わらないし」

ほむら「まあそんなものかもね、旅行なんて。けど気分的にはなんだか心弾むじゃない?それを楽しむのよ」

まど神「ほむらちゃんが、割とロマンチストだ……」

ほむら「何かしらその顔。……別にいいでしょ」


まど神「―――ふう、食べた食べた。ごちそうさま、美味しかったよほむらちゃん!これならいつでも私のお嫁さんになれるね!」

ほむら「はいはいお粗末さま。少し残っちゃったから、これは明日食べましょうか」

まど神「うん!それじゃあ時間もいい感じだし、そろそろ旅行に行こっか!」

ほむら「ええ、街でも眺めながら歩きましょうか」

まど神「ウェヒヒー探検だー!」


―――――
――――
―――

ほむら「…………旅館『かずみ』、ここね……」

まど神「うわあ、結構大きい……」

ほむら「早速チェックインしましょう」




『それではこちらの部屋になります、おくつろぎくださいませ』

ほむら「はい、ありがとうございました」

パタン

まど神「………うわー和室だ和室だ!風情あるね、ほむらちゃん!」

ほむら「ふふ、はしゃぎすぎよまどか。じゃあ少し休憩してから旅館内を探索して――って、何してるのかしらまどか」

まど神「え?呪いのお札探し。こういう所に来たら基本だよね!」

ほむら「…………」


まど神「うわーい、畳だー。ほむらちゃん家も畳だけど、やっぱり和室っていいよね」

ほむら「そういえばまどかは普段円環の理?って所に住んでるのよね。そういう場所は無いのかしら?」

まど神「……あるよ、一応。でも……」

ほむら「?なんだか歯切れが悪いわね」

まど神「さやかちゃんったら自分の部屋の如く独占し初めて……!そのせいで私全然くつろげなくて……!」ギリ

ほむら「(聞いてはいけなかったのかしら)」

まど神「私だってくつろげる空間が欲しいよ!」

ほむら「……まあ、まどかは家でくつろげばいいわよね」

まど神「えっ。ほむらちゃんそれって!」

ほむら「…………」


まど神「とまあ、その話は置いといて旅館内探索しよっか、ほむらちゃん」

ほむら「いきなり機嫌直したわね」



―――――――――

まど神「あ、見て見てほむらちゃん!これがマスコットキャラクター『ジュウべえ君』だって!」

ほむら「こ、このぬいぐるみが……!?なんというか……」

まどほむ『可愛い』

まど神「でもちょっとだけキュウべえに似てるね」

ほむら「よしてよ、確かに四足歩行なのは一緒だけどそれ以外は一切似てないわ。こっちの方がキュートよ」

まど神「ほむらちゃんどんだけキュウべえ嫌いなの……」

ほむら「ふふ……色々あったからね」

まど神「(ほむらちゃんが怖い)」


ほむら「さて、じゃあ次は……」

まど神「あ、ほむらちゃん見て見て、卓球台があるよ」

ほむら「本当ね。って、今卓球台で試合してる二人って……」



中沢「おい、上条!いつもいつも仁美さんや美樹さんとイチャイチャデレデレしやがって!今日こそお前をこの手で葬る!」

上条「おいおい、中沢。嫉妬かい?これだからモテない男子は……。―――いいよ、来なよ。君と僕の違い。その目に焼き付けてあげるからさ」

中沢「上等だ、上条おおおおおおおおおおおおおおお!!!」




まど神「あれ、ねえアレって――」

ほむら「行くわよ。私達は何も見なかった」



まど神「―――よし、大体歩き回ったね」

ほむら「そうね。今日はもう日も沈んできたし、温泉卵は明日食べるとしてお風呂入っておきましょうか」

まど神「ウェヒヒ、賛成ー!じゃあ早速浴場いこっか!」

ほむら「ええ」






―――――――――

まど神「あ、ほむらちゃん。服脱がせてあげよっか?」

ほむら「どんな気の遣い方か知らないけど、遠慮するわ」

まど神「ちぇー」


カポーン

まど神「うわあ……これはなんていうか
……」

ほむら「……そうね、予想以上の広さだわ……」

まど神「こんなに広ければ多少騒いでも怒られない!ていっ一番乗りー!」ザプーン

ほむら「こら、他の人に迷惑だから大人しくしてなさい」

まど神「」シュン

まど神「と見せかけてからのまど神ダーイブ!ほむらちゃーーん!!」

ほむら「きゃっ!?ちょっと、まどか!」




――――――――

ほむら「それじゃあゆったりと満喫しましょうか」

まど神「な、何もゲンコツしなくても……!」ウルウル


カポーン

ほむら「ふう、いい湯ね……」

まど神「ところでさっきから鳴ってるかのかぽーんって何の音だろうね」

ほむら「ああ、アレね。アレには色々説があるの。風呂桶説とか、鹿威し説とか、女性が椅子から離れた時に出る音だとか」

まど神「へー……」

ほむら「最初にこの音を使い始めたのは高橋○美子だという話もあるわ。実際、○んま2/1ではこの音は多用されていたし」

まど神「つまりこの音は、ハッキリと何かはよくわかってないってこと?」

ほむら「そういうことになるわね。まあ一番有力的なのは、風呂桶が床とかに当たった音だと思うけど」

まど神「ほえー……流石ほむらちゃん、何でも知ってるんだね!」

ほむら「当然よ」キリッ


カポーン

まど神「…………」

ほむら「…………」

まど神「(さて、鹿目まどか。そろそろ限界です)」

まど神「(ここはお風呂、すなわち当然のように私達はバスタオルを除き、裸体)」

まど神「(つまり、ここからトラブル→抱きつき→濃厚ないちゃラブに流れていくのも、ごく自然な流れの筈)」

まど神「(そんな美味しい展開を前にして、落ち着いてなんていられません)」

ほむら「…………」ポケー

まど神「(幸い、ほむらちゃんは油断しきっている。ここを逃す手は……ない)」

まど神「(まどか、行きます!)」


まど神「ほむらちゃ――!


『あーまどかにほむらー聞こえる?。応答せよー応答せよー』

ほむら「!?この声は……」

まど神「………さ、やかちゃん……?」

さやか『よー元気に頑張ってるかね二人とも。この魔法美少女さやかちゃんが、様子見にテレパシー送ってきましたよ』ワハハ

まど神「」

ほむら「また貴女はそうやって……。何も入浴中に来なくてもいいじゃない」

さやか『めんごめんご。まどかー?今回は許すけど、ちゃんと帰ってきたら円環の理で仕事しなきゃ駄目だからねー?』

まど神「………………………………うん」

さやか『ありゃ、ご機嫌斜め。そんじゃそろそろ退散するわ、二人ともごゆるりとねー!』

プツン

ほむら「…………なんだったのかしら。って、まどか?」

まど神「うっぐ、ひっく……ほ、ほむらちゃあん……!」

ほむら「(何でマジ泣きしてるのかしらこの子)」


ほむら「そろそろ露天風呂行きましょうか、まどか」

まど神「うー……」

――――――――――

まど神「うわー!景色綺麗だねほむらちゃん!」

ほむら「(立ち直り早いわね)ええ、そうね。本当に綺麗……」

まど神「ウェヒヒ。あ、この露天風呂お肌に効果あるみたいだよ!私もちょっとは綺麗になれるかな?」

ほむら「…………そんな事しなくても、十分貴女……」ボソッ

まど神「え?」

ほむら「な、何でもないわ!効果あると良いわね」

まど神「あー誤魔化した!ワンモアセッワンモアセッ!」

ほむら「いいから静かに入りなさい」


―――――
――――
―――

ほむら「ふう、さっぱりしたわね」

ほむら「さて着替えて……」

まど神「見てほむらちゃん!じゃーん!」

ほむら「あら?まどか、浴衣にしたのね」

まど神「うん、折角だし。ほむらちゃんの分もあるから、着てみてよ!」

ほむら「そうねえ……」




ほむら「こんなものかしら?」

まど神「(やば、色っぺえ……)」


ほむら「さて、それじゃあそろそろ食事の時間みたいだし、部屋に戻りましょうか」

まど神「うん!」




『それではこちら、鍋料理になっております』

まど神「oh……すごいね……」

ほむら「流石クジの一等ね……。こっち来てから驚かされてばっかりだわ……」

まど神「じゃあ早速食べよっか」

ほむら「そうね」


ほむら「…………」ホムホム

まど神「…………」モグモグ

ほむら「…………」

まど神「…………」

ほむら「…………」

まど神「…………」

ほむら「あ、まどか。そっちの取って」

まど神「あ、はい」

ほむら「…………」

まど神「…………」

ほむら「(鍋物食べてる時って会話が途絶えがちなのは、どうしてかしらね)」

まど神「あ、蟹入ってる」


ほむら「さて、じゃあご飯も食べたしアレしましょうか」

まど神「アレ、だね」





まど神「交わした約束ー忘れないよー目を閉じ確かめるー」

ほむら「押し寄せたー闇振り払って進むよー」

♪~  ♪~

まど神「やっぱり、カラオケだよね!」

ほむら「まあ卓球の方がメジャーな気がするけど」

まど神「それにしてもこの曲、素敵だよね」

まど神「なんだか一途に頑張るって感じが、ほむらちゃんみたい!」

ほむら「あ、ありがと……」ファサ

まど神「照れて俯くほむらちゃんも可愛い!」


まど神「よーし、それじゃあほむらちゃん!採点勝負しよっか!」

ほむら「歌はあまり得意じゃないけど……いいわよ。じゃあ負けた方が一つ罰ゲームってことにしましょう」

まど神「そうだね、ここはベターに負けた方が勝った方の言うこと、何でも一つ聞くっていうのはどうかな?」

ほむら「受けてたつわ」




ほむら「じゃあ私からね、選曲は……」

♪~  ♪~

まど神「あ、さっきの曲だね。一度歌った曲を歌うとは卑怯なり!」

ほむら「ええなんとでも、負けるわけにはいかないもの」

ほむら「(本当はこれくらいしか知らないっていうのもあるけど)」

ほむら「じゃあ、いくわね―――」


ズットーアシターマッテー♪~ 


ほむら「……ふう」

まど神「さて、問題の点数は……」


ジャカジャカジャン!

92点

ほむら「まあまあってところかしら」

まど神「」

ほむら「じゃあ次は、まどかの番ね」

まど神「忘れてた……ほむらちゃんは基本何でも出来るってことを……」

ほむら「?」


まど神「でも!私だって負けるわけにはいかない!!」

まど神「勝ってほむらちゃんと初夜を明かすためにも!!!」

ほむら「ちょっと待って今なんて言ったの」

まど神「えい!私の十八番、○川きよし『ず○どこ節!』」


ズン ズンズンズンドコ

まど神「き・よ・し!」

ほむら「(そういえばこの子、大の演歌好きだったわね)」

またお前か写真

予測変換で/qoになった

/(^o^)\だめだID変えて逃亡するわ支援


ジャカジャカジャン 84点

まど神「」ズーーーン

ほむら「私の勝ちね」

まど神「グヌヌ……!こうなったら私のゴッドパワーでほむらちゃんの記憶を書き換えて……!」

ほむら「やめなさい、みっともないわよ」

まど神「だってえ……」

ほむら「さて、それじゃあ罰ゲームだけど」

まど神「ひいっ!?」ビクッ

ほむら「そうね……」

まど神「」ガクブル

ほむら「…………」

ほむら「……じゃあ今から、夜の散歩に行かない?」

まど神「………………へ?」

―――――
――――
―――

ほむら「――結構冷えるわね。まどか、大丈夫?」

まど神「だ、だだだだだだ大丈夫だよ……」

ほむら「全然大丈夫そうじゃないわね……。ほら、これ着なさい」

まど神「あ、上着……。でもそしたらほむらちゃんも、寒いんじゃ?」

ほむら「だだだだだだだ大丈夫に決まってるでしょ、私暑がりなんだから」

まど神「全然大丈夫そうじゃないね。じゃあこうしよっか!」

ほむら「…………二人で羽織るには、かなり狭いわね」

まど神「ウェヒヒ、私はこれでいいけどね!」


テクテク

ほむら「結構この辺は山の方なのね。凄い自然……」

まど神「あはは、まあ相場って言えば、相場だけどね」


「……………」


まど神「ほ、ほむらちゃん。一つ聞いていい?」

ほむら「え?な、なにかしら」

まど神「何でわざわざ罰ゲームを、こんな事に使ったのかな?」

ほむら「何で……?ああ、そういう事ね」

ほむら「特に理由は無いわよ。なんとなく、まどかとこうして歩きたかっただけ」

まど神「そ、そうなんだ……」


まど神「ほ、ほむらちゃん!」

ほむら「?さっきから何―――」

ギュ

まど神「えへへ……これでもっと暖かいよね?」

ほむら「……まどか……そ、その……」



ほむら「……………………歩きづらいわ」

まど神「もう、ほむらちゃんの馬鹿!」

ほむら「(は、恥ずかしすぎてこう言うしかないじゃない!)」


まど神「……ほむらちゃん、私ね?今最高に幸せなんだ」

ほむら「まどか?」

まど神「それは今ほむらちゃんとくっついてるからっていうのも勿論あるんだけど、それだけじゃなくて……」

まど神「ほむらちゃんとこうして、旅行に来てるっていうことが、最高に幸せ」

ほむら「……」

まど神「一度はほむらちゃんと離ればなれになった事もあったけどさ、それでも今こうして、ほむらちゃんと一緒にいる。それだけで私は……」

ほむら「……何最終回みたいに言ってるのよ」

まど神「え?」


ほむら「貴女は、今こうしてここにいる。それはこれからもずっと変わらないわ」

ほむら「だからそんな事言わずに、貴女は私と楽しい事だけしていればいいの」

まど神「ほむらちゃん……」

ほむら「…………それに、時々ならこうやってまどかに振り回されるのも、悪くないし」

まど神「…………」

ほむら「それに――って、まどか。泣き止んでくれないかしら」

まど神「ぐす、ほむらちゃあん……大好きぃ……」ポロポロ

まど神「これからも……グス、振り回し続けるからね……!」

ほむら「……しょっちゅうは、勘弁したいところだけどね」クス

まど神「うん……」

ほむら「さ、そろそろ部屋に戻って寝ましょうか。明日は、おまちかねの温泉卵なんだから」

まど神「…………うん、ありがと」

―――――
――――
―――

翌日

まど神「ほむらちゃん!早く早くー!」

ほむら「ちょっ引っ張らないでよまどか!焦らなくても温泉卵は逃げないわよ」

まど神「逃げるもん!だから早くいこー!」パタパタ

ほむら「まどか!羽出てるわ!そして浮いてる!」


ほむら「……ぜえ、はあ……昨日よりヒートアップしてるわね、まどか……」

ほむら「(昨日の会話の影響かしら。……それにしても私も、やきが回ったのかしらね)」

まど神「?ほむらちゃん、どうしたの?考え事してるほむらちゃんも可愛いけど」

ほむら「別に。――それより、前向きなさいまどか。ついたわよ」

まど神「こ、これが……」

ほむら「そうね、間違いなく温泉卵。早速買いましょう」

まど神「」ワクワク


アリガトーゴザイッシター

ほむら「さ、まどか。たんと食べなさい」

まど神「うん、いっただきまーす!」

モグモグ

ほむら「どれ、私も……」

ホムホム





まどかほむら「美味しい……」


まど神「美味しい、美味しいよほむらちゃん!」モグモグ

ほむら「全部食べてから話なさいってば。――でも、本当ね。来た意味があったわ」ホムホム

まど神「……ねえ、ほむらちゃん。マミさんの言ってた事、覚えてる?」

ほむら「巴マミの?……ああ、古がどうの……」

まど神「うん、マミさんが言ってた事で私が本当に惹かれたのはね、ほむらちゃんともっと仲良くなれるって部分なんだ」

ほむら「あまりにも胡散臭い話だったけどね」

まど神「あはは。でもそれ、本当の話だった。――ほむらちゃんと私、もっと仲良くなれちゃったよ」

ほむら「まどか……」


まど神「私、これからも色んな所にほむらちゃんと行きたい」

まど神「ほむらちゃんともっと色んなもの食べて、幸せな気分になりたい」

まど神「だからほむらちゃん。今回みたいにこれからも……私の我が儘に付き合ってくれるかな?」

ほむら「…………」

ほむら「昨日もいったはずよ、まどかに振り回されるのも悪くないって」

ほむら「だから……次は、どこに行こうかしら?」

まど神「ほむらちゃん……。うん!」





まど神「じゃあ次は、本場のパスタ食べにいこう!」

ほむら「海外旅行!?」


おわり


おまけ1


まど神「あ、マミさん!旅行楽しかったです!」

マミ「あ、あらそう?いいことね。おほほほ……」

マミ「(私は怪我が治るまでずっと自宅にいたなんて言えない……)」

まど神「それでなんですけど、マミさんに一つ謝らなきゃいけない事があって……」

マミ「?」




まど神「……実はお土産、忘れちゃって……」

マミ「」

QB「きゅっぷいw」

おまけ2

杏子「おらガキ、釣ってきた魚焼くぞー」

ゆま「今日は豪華だね、キョーコ!」

パチパチ

杏子「……」

ゆま「……」

ヒュウウウウ

ゆま「……あ、旅行のパンフレット」

杏子「ああ?今日の飯にもありつけねーのに、旅行なんか行けるか馬鹿」

ゆま「そ、そうだよね」

ゆま「……」チラッ チラッ

杏子「…………」

杏子「……今度、ピクニックなんかいいかもな」

ゆま「!う、うん!」


こんどこそおわり

お疲れさまです
ジャンル、まど神ほむに幸あれ

追いついてたらおわってた、乙
このノリはまど神「日曜日だよ!ほむらちゃん!」だかそんな感じの名前のSSの人か

まど神「休日だよ、ほむらちゃん!」
だったでござる

>>94
何それkwsk

>>98
別にあんたの為じゃないんだけどちょっとググってきてあげんたんだからね(棒
まど神「休日だよ、ほむらちゃん!」
http://142ch.blog90.fc2.com/blog-entry-1965.html

毎度すばらしいふいんきである乙
唯一の問題点は「まどか」でスレタイ検索に引っ掛からないことだな
俺は「まど」で検索してるから見つけられたが

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