アルミン「25万人の行進」(94)




これは、死への行進だ。



.

皆知っている。

作戦と言う名の、たんなる間引きだと言うことを。

この先には絶望しかない、希望などありはしない。

ろくな武器もなく、いったい何と戦えというのだろう。

部屋じゅうから聞こえる啜り泣き、祈りの声、誰かの名。

時おり聞こえる笑い声は、まさに正気の沙汰ではない。

一体なぜ、あのときに逃げてしまったのか。

あのときに逃げろと兵たちは叫んだ。

あれは生きろと言う意味ではなかったのか。

そうならばなぜ、明日の開門の準備をするのだろう。

恐怖の後のつかのまの安寧は、同じ人間の手によって叩き壊されるためだったのか。

こんなことになるのならば、あのときに人を押し退け逃げなくても構わなかっただろう。

あのときに、何をしても生き残りたいと思った自分が恨めしい。

たった今、生への執着でペンを握る手が震える自分がやるせない。

自分として生まれたことを今日ほど後悔した日はない。

鳥が、魚が、獣が
明日を生きられるもの達が、
眩しく果てしなく妬ましい。腹立たしい。羨ましい。

消灯と言われて寝れるのは泣きつかれた者くらい。

人がひしめきあつい部屋なのに、人々の目は冷めきっている。

わかるだろうか。想像できるだろうか。生きたまま針まみれの墓へ放りこまれるこの苦痛を。

私も狂ってしまいたい。なにも思わず、感じずその時を迎えたい。

それができないならせめてこの感情をしたためる。

明日、私は死ぬだろう。巨人に食われるか自決するかはまだわからない。

ただ、私はいた。ここにいた。36年確かに存在していた。

メモはここへおいてゆく。
願わくは誰にも見つからずにあってほしい、願わくは誰かに読んでもらいたい。

死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。死にたくない。

とりとめなく書いていたが
もう、朝が来る。

ーーーー
ーー

アルミン「本棚の裏に何か……」

アルミン「んしょっ…メモ帳?」

アルミン「………!」

ーーーーー
ーーー
ーー

アルミン「失礼します!」

キース「用途はなんだ。手短に話せ!」

アルミン「これをご確認いただきたく、持参しました!」

キース「なんだこれは?」

アルミン「昔、マリアからの避難所で引き上げの掃除の際に拾ったものです!」

キース「………これは」

アルミン「奪還戦の記録の一部として寄付を申し出ます」

キース「…まて、まずは中を正式にあらためる」

アルミン「?」

キース「なるべく上まで目が通るように進言しよう」

アルミン「!ありがとうございます!」

キース「勘違いするな!間違いがあった場合資料としては使えぬからな!」

アルミン「はっ!」

キース「では行け!」

アルミン「はっ!」




キース「総人口の2割…か…」

おわり

用途はなんだ→用とはなんだ

おやすみなさい!

SSだから短いよ。これくらいのをたくさんかくのが好きだ。

てなことで、全く違う話も投下。

エレン「一年目の」ミカサ「春夏秋冬」

春のおわり

サシャ「コニー、ご機嫌ですね」

コニー「おっわかるか?」

サシャ「スキップしてましたよ」

コニー「なんだよ、気づかなかったな」

サシャ「何かいいことありました?」

コニー「おうっ便りが届いたんだ」

サシャ「実家からですか?」

コニー「まあな。そうだ、サシャにも一個やるよ」

サシャ「なんですか?食べ物ですか?」

コニー「ちげーよ。白と赤と緑と紫と黄色どれが好きだ?」

サシャ「えーと、紫色です!」

コニー「んじゃちょっと待っとけ」タタ

………

コニー「待たせたな!」

サシャ「いいえ、早かったですよ」

コニー「ほら、これだ!妹が作ったんだと」

サシャ「わあっ押し花のしおりですね!」

コニー「すみれだってよ」

サシャ「本当に貰っていいんですか?」

コニー「まだあるし、オレ本は読まねえからな」

サシャ「私もです…でも、教科書に挟めますね!」

コニー「そうだな、一緒に勉強頑張ろうぜ!」

サシャ「はい!」

夏のなかば

クリスタ「こんなとこで寝てたら首いたくしちゃうよ?」

木陰で涼もうとしたら、先客が壁にもたれて寝ていた。

クリスタ「暑い…となり、ごめんね」

この場所は日中は日が当たらないから壁が少しひんやりしている。

「む…」

それでもやっぱり気温は高いから、身動ぎした彼の額にはうっすら汗がにじんでいる。

クリスタ「ハンカチ…」ゴソ

ちょいちょいと汗をぬぐう。

彼とはあまり話さないけど、目立つ存在だからなんとなくは知っている。

クリスタ「ライナーくん?」

眉毛がピクリと動いたのがちょっと面白い。

クリスタ「暑いなあ…」

私がこのまま暑さでしんだら、第一発見者は彼だ。それはちょっと可哀想。

少し風が吹いて気持ちいい。自然とまぶたが落ちてくる。

すぐ起きるからちょっとだけ、おやすみなさい。

秋のはじめ

ジャン「おい」

ベルトルト「ん?」

ジャン「お前、バッタなんかどうすんだよ?」

ベルトルト「キリギリスだよ」

ジャン「問題はそこじゃないだろ?どうすんだ?それ」

ベルトルト「部屋で飼おうかなって」

ジャン「すててきなさい」

ベルトルト「なんで!?」

ジャン「ポイなさい」

冬のあさ

息が白い、寒い。

葉が落ちきった木の下をザクザクと歩いていると、なにかが焦げるにおいがした。

あれだ、あのけむり。
火事じゃないだろうねと歩みを進める。

マルコ「…アニ?」

アニ「…なにやってんの」

品性方向なソバカス顔。こんな朝っぱらからたき火?

マルコ「落ち葉の掃除」

アニ「…そんな当番あった?」

チラとマルコの背後にある木に目をやると、ほうきが立て掛けてある。嘘は言っていないようだ。

マルコ「当番じゃなくて勝手にやってるだけだよ。あ、もちろん教官の許しはいただいてるよ」

こんなくそ寒いなか好きで掃除なんてとんだ物好きだ。

マルコ「アニは?」

アニ「散歩」

マルコ「そうなんだ」

アニ「…じゃあね」

付き合いきれないお人好し。


マルコ「あ、待って!」

アニ「?」

マルコ「はい」

アニ「なに?」

石を布で巻いたものを差し出されたところで意味がわからない。

マルコ「ポケットに入れて。じゃ、またあとで」

不思議ちゃんとは知らなかった。とりあえず言われたままポケットに入れる。

来た道をザクザクと戻る。空は曇ったまま。雪が降りそうだ。

アニ「ん」

ポケットが温かい。あわてて石を取り出すと渡されたときとは違い、布越しに熱が伝わる。

アニ「…たき火の近くの石だからか」

またポケットに石をしまう。
息が白い。でも、あたたかい。

おわり

ミス>>17のあと。

ベルトルト「だって、鳴くんだよ?」

ジャン「だからなんだ」

ベルトルト「なんかいいと思う」キリッ

ジャン「すてろ」

ベルトルト「ジャンに迷惑かけないよ」

ジャン「そいつ鳴くんだろ!?」

ベルトルト「うん」

ジャン「…お前、変に頑固だよな。第一そいつなに食うんだよ?」

ベルトルト「わからない。パンかな?」

ジャン「知らねえよ!あーもーくそっ!図書室いくぞ!」

虫の泣き声に季節とか風流を感じるのは日本人くらいだそうな

>>22 日本人は歌とかにも残すもんな。
キリギリスは風流というか見た目と鳴き声が機械っぽい格好よさが特にいいよな。

さらに投下。

エレン「超大型のさ」

ミカサ「うん」

アルミン「うん」

エレン「顔にちょっと皮が残ってんじゃん?」

ミカサ「残ってる」

アルミン「そうだね」

エレン「あれをブレードでこう…バツンと切ってみたい」

ミカサ「わかる」

アルミン「ああ、切ったら弾けてほしいよね」

エレン「そうそう」

ミカサ「目にピシッと当たったりしたらなお良い」

アルミン「ふふっ」

エレン「それいいな」

ミカサ「…鎧の顎」

エレン「ん?」

アルミン「鎧の顎?」

ミカサ「外してみたい。ガコっと」

アルミン「あーわかるわかる」

エレン「顎がギミックみたいだもんな」

ミカサ「そう」

アルミン「確かに資料見るたび顎だけ浮いてる気はしてた」

エレン「クッキングパパの親戚っぽいよな」

アルミン「母方のね」

ミカサ「クッキングパパといえば」

エレン「なんだ?」

ミカサ「まことが成人した」

アルミン「うそぉ!?」

エレン「感慨深いな」

アルミン「女型のね」

ミカサ「うん」

アルミン「顔がさ」

エレン「うん?」

アルミン「パクノダに似てる」

ミカサ「…言われてみれば」

エレン「なんか盛り上がっちゃうな」

アルミン「だよね」

エレン「記憶の読み取りができたら便利だったのにな」

アルミン「あはは」

ミカサ「エレンたら」

エレン「はー…出てこないな」

ミカサ「ね」

アルミン「生きてるのかな」

おわり

ありがとうございます。

次はカオス投下。時間的に2/3くらい落とします。

チャーチャラチャーチャ

ジャン「………」サッサッ

アルミン「上手だね」

ジャン「!」サッサッ

アルミン「コサックダンスだよね?」

ジャン「知ってるのか!?」サッサッ

アルミン「うん。たまに踊ってるの?」

ジャン「ああ」サッサッ

アルミン「見てていい?」

ジャン「邪魔するなよ」

ライナー「…何してるんだ?」

アルミン「ジャンのダンスを見てたんだ」

ライナー「あれダンスなのか?」

アルミン「うん」

ライナー「…俺も踊るぞ」ウズウズ

アルミン「踊れるの?」

ライナー「ああ、準備してくる」ダダッ

ジャン「ライナーも踊れたのか」クルクル

ズッチャズズッズチャ

ライナー「待たせたな」

ジャン「なんだその格好」サッサッ

アルミン「B系…!」

ライナー「流石アルミンだな。B系がわかるか」

アルミン「じゃあ踊るのは」

ライナー「もちろん」

ライナー「ブレイクダンスだ!」キュキュッ

ジャン「おおっ凄いな」サッサッ

ライナー「だろう?」グリンッ

コニー「うわっなんだこれ」

アルミン「二人がダンスしてるんだ」

コニー「足腰の鍛練と腕の強化じゃないのか」

アルミン「うまいよね」

コニー「…オレも踊りてー!」ウズウズ

アルミン「いいと思うよ」ニコ

コニー「よしっ着替えてくる!」タタタ

ライナー「コニーは何を踊るんだろうな」ギュイッシュルル

ジャン「坊主がダンスか」タンックルッ

チャラーチャラララーラ

コニー「着替えたぞ!」

ジャン「それはダメだろ」スターン

ライナー「くっきりだぞ」バシックルッ

アルミン「いや、白タイツ…あれでいいんだ!」

コニー「おっわかるのか?」

アルミン「コニー、君が踊るのは…」

コニー「ああ」

コニー「バレエだ!」トトトフワッ

ジャン「なんか優雅!」ストッサッサッ

ライナー「身軽だ」ギュルル

コニー「まあな」クルッスタックルッスタッ

ベルトルト「…賑やかだね」

アルミン「うん。皆ダンスが好きみたいだ」

ベルトルト「それぞれ違うダンスなんだ?」

アルミン「うん」

ベルトルト「…僕も踊りたいな」ウズウズ

アルミン「せっかくだから踊りなよ」ニコ

ベルトルト「そうする!待ってて!」パタパタ

ジャン「ベルトルトまで」サッサッサッサッ

コニー「何を踊るか知ってるか?」クルックルックルックルッ

ライナー「いや、わからん」ギュルギュルギュルギュル

チャンカチャンカチャンカチャンカ

ベルトルト「どうかな?」

ライナー「また奇っ怪な」ブンッ

ジャン「それ靴か?」ササッ

コニー「服はだけそうだぞ」ヒュオ

アルミン「へえ…ベルトルトは浴衣躍り派?」

ベルトルト「…半纏もあるよ」

アルミン「やっぱり…そうなんだね?」

ベルトルト「うん」

ベルトルト「阿波おどりさ!」ヒョイッヒョイッ

コニー「動きはさほど激しくないな」フワッ

ライナー「だが…」バッ

ジャン「はち切れんばかりの笑顔だ!」スッ

ベルトルト「たーのしーい!」

ここまで。あとは時間あったら投下したい。

マルコ「わあ…凄いね」

アルミン「そろそろ収集つかなくなってきてるよ」

マルコ「僕も踊る」ウズウズ

アルミン「言うと思った」ニコ

マルコ「行ってくる」スタタ

ライナー「マルコか」グルグル

ベルトルト「地味キャラの星」ヒラヒョイッ

ジャン「これは地味さが期待できるぞ」クルッ

コニー「なんだそれ」タンッ

チャララララララララララララ

マルコ「いくよ!」

ベルトルト「なんか凄い」ヒラヒラ

ジャン「完全にスカートだよな」サッサッ

ライナー「」

コニー「ライナーが息してないぞ」クルッ

アルミン「なるほどね。そうきたか」

マルコ「ふふ、わかるかい?」

アルミン「もちろんだよ」

マルコ「堪能してくれ」

マルコ「カンカンを…!」バサバサ

コニー「」

ジャン「」

ベルトルト「マルコのパンツなんてスカートの中からみたくなかった」

マルコ「マジ癖になる」バサッ

エレン「お前ら廊下でなにしてんだ」

アルミン「ダンス大会かな?今はマルコ無双だよ」

エレン「へー」

アルミン「エレンは踊らないの?久々にエレンのハカが見たいな」

エレン「やだよ」

アルミン「なんでさ?」

エレン「オレはハカやミカサの腹踊りより、アルミンのダンスのほうが好きなんだよ」

ベルトルト「アルミンも踊るの?」

ライナー「しかもその言い方だとかなりうまいのか」

エレン「うまくはないな。オレが好きなだけで」


ジャン「ミカサの腹踊りってなんだ」

マルコ「そっちにくいつくの」

コニー「アルミン、踊ってくれよ」

アルミン「……う、ん」

コニー「頼む!」

ベルトルト「見たい」

ライナー「俺もだ」

ジャン「ミカサの腹…」

マルコ「僕も見たい!」

アルミン「……いいよ。準備してくるね」

アルミン「おまたせ」

「………」

ベルトルト「う、うーん?」

ジャン「コメントに困る」

マルコ「どことなく変態っぽい」

ライナー「お前が言うのか」

コニー「下ははいてんのか?」

アルミン「…ひみつ」

エレン「そういやどうなってんだろうな」

アルミン「緊張するな…」

アルミン「コニー、よく見ててね」

コニー「おうっ」

一同「「コニー?」」

ピーヒャララー

アルミン「ひ~らりひらひらひひらりら~」クイックイッ

「」

ベルトルト「力が抜けるね……」

コニー「目が離せない…なんだこれ」

ライナー「……あの尻の動きがたまらん」

ジャン「はいてなかったら変態だな」

ベルトルト「ライナー」

ライナー「わ、わかってる。想像はしない」

マルコ「ただ、なんか懐かしいのはわかるね」

エレン「だろ!?」

コニー「……思い出した」

ベルトルト「コニー?」

コニー「オレ、いかなくちゃ」

ジャン「コイツどうしたんだ」

コニー「オレ……ううん、わたし、ククリの生まれ変わりだったんだ」ツー

ライナー「は?何言ってる?なぜ泣く?」

コニー「また魔王ギリを倒しにいかないといけないんだね」

アルミン「……やっと思い出したかい?」

エレン「アルミン?」

マルコ「展開についていけない」

アルミン「コニーが子供のうちに思い出してくれてよかった…」

コニー「ごめん、アルミン。ううん、勇者様…ごめん…ずっと待っててくれたんだね」ポロポロ

アルミン「…思い出すきっかけ作りにキタキタ踊りを完璧にしたんだぞ」

ベルトルト「僕も思い出した…」ツー

ライナー「ベルトルト!?」

ベルトルト「だから、だから、ふんどしにこんなに心ひかれたんですね」ポロポロ

ジャン「意味がわからん。はぁ~サッパリサッパリ…!?」

アルミン「ジャン…!」

エレン「まてまて、なんだよこれ」

ライナー「意味がわからんってれべるじゃないぞ」

マルコ「だよね!?僕だけじゃなくてよかった」

コニー「エレン、ライナー、マルコ…あなたたちはまだ思い出せないの?」

アルミン「朝一番にメッケメケーと叫ばないと体調を崩すエレン」

エレン「その癖がなんか関係してるのか!?」

アルミン「おもろうてやがてダメージの達人ライナー」

ライナー「ただの生まれつきの特技だぞ?」

アルミン「くしゃみをすると正体を自白するマルコ」

マルコ「まものっていっちゃうだけだってば!」

ベルトルト「道中ゆっくり思い出したらいいですよ」

コニー「そうよね。じゃあ、さっそく出発の準備しましょ!」

こうして、彼らは打倒魔王ギリの旅へ旅立った。
壁外の巨人の肩の後ろの二本のゴボウの真ん中にある、すね毛の下のロココ調の右が本当の弱点と知るのは
また、別のお話。

おわり

やっぱりもうひとつもおまけでのせます。

>>44からBパート



アルミン「お待たせ」オズオズ

「………」

ライナー「待て」

ジャン「衣装とか以前の問題だな」

コニー「アルミンがバカになっちまった…」

ベルトルト「マルコのダンスのショックが強すぎたのかも」

マルコ「僕のせい!?」

アルミン「皆してひどいな」ハハ

エレン「いつものダンスの衣装だぞ?」



アルミン「とりあえず、メイン部を軽く踊ってみるけど…皆、気を付けてね?」

エレン「おうっ!どうせ敵わないけどな」

一同「「敵わない…?」」

アルミン「ミュージック、スタート!」

アルミン「はっぱいちまいあればいいー!生きているからラッキーだー」ヤッタヤッタヤッタヤッタ

ベルトルト「あ、歌うんだ」

コニー「ダンス…?」

ジャン「動きが奇妙でこわい」



マルコ「………ッタ」

ライナー「…マルコ?」

エレン「始まったか…!以前よりかなり早い…!!」

アルマルコ「ヤッタヤッタヤッタヤッタ」

ジャン「マルコ!?」

コニー「お、おいっ!マル…ッタ…」

ベルトルト「ココココニー?」

アルマルコニ「ヤッタヤッタヤッタヤッタ」

ジャン「なんなんだこれ!?」

エレン「アルミンのダンスはな、感染するんだ!」

ジャン「…っ!オレもやば…ッタヤッタ」



ライナー「ア、アルミンやめろ!止まれ!」

アルマルコニジャン「ヤッタヤッタヤッタヤッタ」

エレン「無駄だ!4人のあの顔を見ろ!」

ベルトルト「あれは…もはや恍惚!あんなのに敵うわけな丸腰だから最強だー」バリーンサッ

マルコニジャン「最強だー」バリーンサッ

ライナー「ベルトルトォー!」

エレン「服がさけ葉っぱをどこからともなく出したら最終段階だ!凄い!アルミンは本当に凄いやッタ」バリーンサッ

ライナー「う、うわあぁああーー!!オスオスオスオス」バリー



キース「なんの騒ぎだ!」

「「「ヤッタヤッタヤッタヤッタ」」」

キース「」

キース「お、おい…貴様ら?これはヤッタヤッタヤッタヤッタ」バリーンサッ


こうしてライナーとベルトルトが生きている喜びを感じ、「滅ぼすのやめよっか」となり世界は平和へと向かうことを
彼らはまだ、知らない

おわヤッタヤッタ

前作タイトル忘れてたwww

エレン「ドキッ!男だらけのダンス大会!」

少し投下

ユミル「クリスタがうまそう」

「はっ…はっ…」

息が荒い。体調は最低だ。

「ユミル?どうしたの?」

金髪がのぞきこむ。柔らかそうな白い肌。

「…なんでもねぇ、とっとと終わらせるぞ」

髪をクシャクシャと撫でると、前をむきなおし訓練の続きに没頭するよう心掛けた。

「最近たるんどるものが数名いる!ここは餌の養殖場ではない!」

餌の養殖場…頭のなかで繰り返すと唾液が口に溜まった。

こんなことになった原因はわかってる。認めたくないが5日前のサシャの話だ。

ーーー

「今までで一番ですか?」

「おう。オレはかーちゃんのキッシュが美味いな!」

「うーん…迷いますがウサギのシチューですかね」

「へえ、どっちも美味しそうだね」

珍しいメンバーが揃えば、変わった会話もする。

「普段がこれじゃたまに食いたくなるだろう?」

「あーまあな」

「ライナー、食器を叩くのは行儀が悪いよ」

「いえ、無性に食べたくなるものは別にありますよ」

「そうなの?何?」

「イノシシの生肉です」

テーブルが静まり返る。そらそうだ。イノシシを生で食うなんて正気の沙汰じゃない。クリスタが目を丸くしてる。

「お前なんでも食うんだな」

そう言って茶化すと回りの空気が幾分落ち着く。

「つい、味が知りたくて…美味しくはなかったですし、一晩ひどい目に遭いましたけどね」

「でもまた食べたいの?」

「チャレンジャーだなー」

「歯応えが最高なんですよ!」

「歯応え?」

「はいっ肉は熟成させて旨味がでるんですが…〆たてのお肉あの弾力…なんですかね?程よくかたいのにプリプリしてて凄いんですよ!」

「熱く語っても生肉なんて食いたくねーよ!」

「もう食べませんが、死ぬ直前で腹痛になっても平気なら食べます!」

「死ぬときまで食べ物のこと考えるの?」

クリスタがクスクスと笑うのを横目に、唐突に生肉は確かに歯応えは良かったことを思い出す。

皮を歯が貫通する瞬間と骨にまで到達する肉の硬さ。
あれは焼いた肉には出せないものだった。

あのときアレを口に含んだことであやふやだった人の意識が揺り動かされたせいだろうか。
その部分だけが鮮明に記憶から掘り起こされる。



気がつけば、そっと頬の内側を噛んでいる自分がいた。

ーーーー

眠れない。度目かの寝返りで諦めて目を開く。

嫌な記憶と甘美な記憶が脳内をしめてまともな睡眠がとれない。

「眠れないの?」

「起こしちまったか?」

「大丈夫?最近体調悪そうだよ」

ボソボソと声を出す度に動く喉。まともにみたら危険だ。

「大丈夫だ。トイレにいってくる。寝てろ」

数回頭を撫でて、寝息を確認してから立ち上がる。夜風に当たろう。

クリスタを傷つける前に。

ーーーー

「クソッ…!」

これじゃまるで人間じゃないじゃないか。折角戻ったのに、こんな衝動に駆られるなんて。

「どうしたらいい…?」

指を噛む。歯形がつくまで。
それでなくとも味気ない食事で毎日過ごしているのだ。いつかコレは爆発するんじゃないか。

アレを食うわけにはいかない、イノシシでもかじるか?サシャみたいに?しかし腹を壊すのは目に見えてる。

「誰だ」

しまった。考えに没頭していた。見回りに見つかるなんてサシャ以下だ。

「…ユミルか?」

…見回りじゃない。この声は

ジャン「ハレム」

ジャン「ミカサどこか知らないか?」

サシャ「えっと、今は薪割り中のはずです」

ジャン「そうか」

サシャ「なんかガチガチですね?何かありましたか?」

ジャン「いや、特に問題はない」

サシャ「しゃべり方すらおかしいですよ」

ジャン「問題はない」

サシャ「?」

ジャン(エレンは今日は当番はない…つまり今二人は別々!)

ジャン(告白するならこのタイミングだ!この日のために計画やエア告白を何万回したとおもってるんだ!)

ジャン(つもりつもった感情がおかしな方向に向いて、抱き枕でも作るかとナチュラルに思った時に覚悟を決めたはずだ!)

ジャン(いくぞ!ジャン・キルシュタイン!)

ジャン(例え1/3も伝わらなくとも!)

ジャン「ということで、好きだ!」

エレン「意味わからん」

ジャン「この気持ち、受け取ってくれ!」

エレン「…オレ疲れてるのかな?」

ジャン「大丈夫か?最近訓練が厳しくなってきたもんな。ぜひ、癒させてくれ!」

エレン「疲れ倍増」

ミカサ「…ジャン」

ジャン「!ミカサ、薪割りは!?」

ミカサ「とうに終わった。それよりあなた、何をいってるかわかってる…?」

ジャン「エレンを支えたい。あわよくば恋人になりたいだけだ」

ミカサ「それは私の役目。恋人になるのも私」

エレン「えっ!?」

ミカサ「エレン、安心してほしい。今は巨人のことで頭がいっぱいなのは理解している。だから私は待つ」

アニ「待ちな。それなら私がエレンとくっつくべきだね」

エレン「アニ」

アニ「私は巨人化できるからね。つまりエレンは私のことで頭がいっぱいってことだろう?」

エレン「は?」

ライナー「それなら俺のほうがエレンにふさわしい。なんたってマリア突破した鎧だからな」

エレン「え?え?」

ベルトルト「ちがうよ。エレンの話を聞けば超大型の僕こそお似合いだろう?」

エレン「」

ユミル「いいや、巨人というだけなら私もエレンの恋人になれんだろ」

クリスタ「ちがうでしょ。私とエレンが並べば誰が見てもベストカップル。巨人である意味なんてないんじゃないかな」

サシャ「それなら私でもいいですよね?」

コニー「ならオレでもいいじゃねーか」

マルコ「そんな軽い気持ちじゃ相応しくないよ。ちゃんと誠実なぼくみたいじゃなきゃ」

キース「誠実さが基準なら私の右に出るものはいないだろうな」

ミーナ「さすがにじじいは駄目だよ。エレンには私みたいな普通のこが向いていると思う」

ハンジ「普通なだけじゃダメダメ!奇行種レベルの意外性がなきゃね!」

エレン「だれ」

リヴァイ「いいや、清潔感が最重要だ。汚いやつを相手にするやつはいねぇ」

エルヴィン「知性が高いものでないとエレンのそばにいる権利はないと思うがね」

リコ「眉毛仲間の眼鏡お姉さんがそばにいれば十分だ」

ペトラ「お姉さん枠は私でしょ」

オルオ「ならば俺はガフッ」

エルド「頼れる兄さんにエレンを預けるべきだろう」

グンタ「じゃあ俺だな」

ピクシス「頼りならわしのほうが格上だ」

ミケ「スンスン」

ナナバ「中性的なタイプの需要のたかさ」

ゲルガー「二人で愛を語らいながら酒をのみ交わそうぜ」

ハンネス「残念だがそれは俺の役目だな」

キッツ「一緒に砲台をみがこうぞ」

モブリット「エレンは疲れてるんだから膝枕ですよ」

フランツ「ごめん、やっぱり一番好きなのはエレンなんだ」

ハンナ「大丈夫、私も同じ気持ちよ」

トーマス「同じ班になれた日に喜びで涙が止まらなかった」

ヒッチ「女のコト、エレンだって知りたいはず」

マルロ「エレンを汚すのはやめてくれないか」

ヘニング「エレンのかわいさについて何日でも話せる」

リーネ「当たり前」

サニー「ろりはいかが」

マーティン「しょたこそ至高だよね」

エレン「本当にだれだ」

ネス「見守る愛もあるのよ」

トーマ「むしろ目がはなせない」

グリシャ「全くその通り」

カルラ「母親の愛には勝てないでしょうけどね」

エレン「なんかどっか遠くから父さんと母さんの声がする」

ダリス「生きているものの愛は強い」

ナイル「エレンはむしろ神」

ニック「信仰より尊い存在」

サムエル「命を懸けられる存在だな」

ダズ「エレ…おろろろろ」

べリック「エレンたんハアハア」

エレン「とうとう知らないやつのこえがとおくからしたぞー」

「うわっなんでこんなに人が沢山いるの!?ごめん、通してください!」

エレン「ア、アルミーン!」

アルミン「エレン!?これ何事?」

エレン「わかんねえ」

ミカサ「私が説明する」

アルミン「ミカサ!」

ミカサ「ジャンがトリガーになって、エレンを愛するものたちはが名乗りをあげている最中」

アルミン「あ、じゃあ全人類が集まっちゃうのか」

ミカサ「ええ」

エレン「なんのはなし」

ジャン「オレのせいでエレンが困ってるのか…?なんてこった。エレン愛してる」

ミカサ「そう、あなたのせい。エレン大好き」

アルミン「うーん、このままだと収集つかなくなっちゃうね」

ジャン「頼む、どうしたらいいか考えてくれ!エレンの髪の毛食べたい」

アルミン「そうだ!いっそハーレムを作ろう!」

ミカサ「はー…」

ジャン「レム?」

アルミン「そう、エレハーだよ!宮廷ハレムや東洋の大奥に近いシステムで混乱を招く前に管理するんだ」

アルミン「今の間にもぞくぞくと人が集まってるからね。急ごう!」

こうして、エレハーは出来上がった。
姦淫は死罪などの細かい決まりを正室となったアルミンは手早く決めていき、エレンを愛するものたちは結束をかたくした。

一方でエレンは何かに怯えるように自室に引きこもり、人類は人口を急激に減らしてゆく。

ーーー102年後、最後の人類がいきたえ巨人のみの世界になるのであった。

おわり

理由なく愛されるエレハーを書いてみたかった

ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom