【ダンガンロンパ】オリキャラたちでコロシアイ学園生活【だべ!】 (158)

まずは注意書からだべ

・更新不定期
・作者はVIP初心者
・知識はPSPの1・2とアニメ
・世界観的には1と同じ時間軸。でもここの新入生は苗木たちじゃないべ
・オリキャラたくさんいるから苦手な人は回れ右!
・とあるSSに影響されて出来心で書くべ
・面白くなかったら>>1が人間☆失格

それでは冒頭だけ投下!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383307507

私立希望ヶ峰学園。
ここを卒業すれば人生は成功したも同然とまで言われる超有名校。
今私--立華月音はその希望ヶ峰学園の前に立っていた。

ここに入学する方法はただ一つ。学園側にスカウトされること。それだけ。
ならそのスカウトの基準とは何か? それは何でもいいのでずば抜けた才能を持つことである。
ジャンルは不問。どんな奇抜な才能でも、それが学園の目に止まればスカウトは間違いなくされる。
今年の新入生で例えるなら……

数々のメディアで活躍する【超高校級の役者】こと柏木蓮であったり。
オカルトの世界では知らぬ者はいないほどの超有名人で、ホラー系の書籍もいくつか出版してる【超高校級の霊能士】こと冴木麗子であったり。
高校生にも関わらずその手腕で数々の人を救ってきた【超高校級の医者】こと平田梓であったり。


とまあ、ネットで見かけた有名どころを挙げたけれど、本当にジャンルはバラバラ。それでも、どの人も世界的に有名なまさに次世代の希望と呼ぶに相応しい人ばかり。
こんなことを言うと遠回しに『ここにスカウトされたんだから私スゴいんだよ! こんな人たちと肩を並べられるんだからね!』なんて自慢してるように聞こえなくもないけど、それほどここの学園にスカウトされることはスゴいんだってわかってもらいたい。

さて。そんなこんなで私も今年、見事この希望ヶ峰学園にスカウトされたわけであり、この巨大な校舎を見上げてるわけなんだけど……。


「すご……大きすぎない?」


もうそれしか言葉が出なかった。
前通っていた学校もそこそこ大きかったんだけど、この希望ヶ峰学園はそれを遥かに越えている。
うーん、さすがは希望ヶ峰学園。その名前に恥じないくらい堂々とそびえ立つ姿に、私は素直にそんなことを思っていた。

入学式は午前八時。今は七時なので時間にはかなり余裕がある。
ほら、入学式早々遅刻なんてしたらどうなるかわからないしね。
なんて思いながら私は希望ヶ峰学園の敷地に足を踏み入れる。集合場所は確か玄関ホールだったかな?


グラリ。不意に視界が揺れた。


(え……? 何が、起きて……?)


立ち眩みというわけでもない。何故なら意識すらも薄くなっていく感覚に陥ったからだ。
なんだろ……意識どころか、感覚さえなくなりかけて……?

そうして私は意識を手放した。






「ん……?」


目を開ける。そこはどこかの教室みたいだった。
ボンヤリとした意識を覚醒させつつ、私は何があったのか記憶を探る。希望ヶ峰学園に来て……中に入ろうとした瞬間、意識を失って……。
ってことは、ここは希望ヶ峰学園の教室、なのかな?


「ってこれは……!?」


ようやく覚醒した頭を何気なく動かすと、その異様な光景に気づく。
監視カメラ。窓に打ち付けられた鉄板。
どれも学校の教室には似つかわしくない物だった。
慌てて席から立ち上がると、カサリと何かが落ちる音がした。


「あれ? なんだろ、これ……」


拾い上げるとそれは一枚の紙切れだった。


『希望ヶ峰学園新入生の皆さんへ
今日からここがオマエラの新しい世界です! 心機一転、清く正しい学園生活を送りましょう!
入学式は体育館で行いますので、遅刻はしないようにね!』


やっぱりここは希望ヶ峰学園で間違いないみたいだった。
それにしても汚い字……しかもオマエラって、まるで子供みたい……。

時刻を見ると七時半。入学式まではあと三十分ほどだった。
この教室の違和感は気になるけど、今はとりあえず置いておこう。入学式ってことは先生も来るだろうし、そのときに聞けばいいや。

私はそう思って廊下に出る。構造なんて当然把握してないので、多少時間はかかってしまったもののなんとか体育館と思わしき場所にたどり着いた。


「…………ん? また誰か来たな」


「あの人も新入生でしょうか……」


体育館に入った私の姿を見てそんな声があがる。
数にして……六人程度だろうか。これで全員ってわけでもなさそうだし、まだ何人かは来そうな雰囲気だ。

入学式まではまだ時間もあることだし、誰かに話しかけてみようかな……?

↓2
1、あの茶髪の男の人と隣の女の子に話しかけてみよう
2、あそこの眼鏡かけた女の人でもいいかな
3、……あれ? あの人ってまさか……
4、なんかボーッとしてる人がいる……
5、少し離れたところにいるけど、あの女の人にしてみよう

安価の出し方これでいいのかな……

> > 3 採用


あそこで壁に背を預けて立ってるの……間違いない! 柏木蓮(カシワギレン)さんだ!

柏木蓮。数々のメディアで活躍し、映画にも出演したことのある【超高校級の役者】。
その役者としての高い実力に加え、番組の企画であの有名アイドルグループの一人である舞園さやかさんと期間限定ユニットを作ったことでさらに有名になったんだっけ……。


「あ、あの!」


テレビでしか見たことのないその柏木さんに私は緊張しながらも声をかけてみる。


「…………なんだ。俺に何か用か」


すると柏木さんはかなり無愛想な感じに返事をしてくれた。
あれ……? テレビで見るときとイメージが違う……?


「というかお前は誰だ。まず名乗ってもらおうか」


「あ、はい。私は立華月音です。肩書きは【超高校級の音楽家】で--」


「ああ、お前があの三流音楽家か」


私の自己紹介を遮るように柏木さんは短くそうとだけ言い捨てた。

「……すいません、どういう意味ですかそれ」


「言葉どおりだ。俺も立華月音の名前は聞いたことあるし、コンクールも一回だけ見に行ったことがある。それを踏まえた上の評価だ」


初対面であるはずの私にずばずばと言ってくる柏木さん。


「受賞も何回かしていて、さらに公演もしたことがあるみたいだが……はっ、俺からしてみればお前なんか三流音楽家でしかない。そんなのが気安く話しかけるな」


「な、な、な……!?」


そのテレビで見るのと正反対の態度と物言いに私は怒りを通り越してただ唖然とする。
そんな私を最後に一瞥だけすると、柏木さん--柏木は私から逃げるように離れた場所へと行ってしまった。

【柏木蓮と話しました。印象は最悪です】

……ダメだダメダメ。あんなので落ち込んでどうするの。
私は先程の会話を振り払うように頭を振るうと、違う人に話しかけてみることにした。

↓2
1、今度こそあの二人に話しかけてみよう
2、あの眼鏡かけた女の人、こっち見てる気が……
3、あれ? さっきまでボーッとしてた人……寝てる?
4、あの女の人何してるんだろ……
5、あの女の子お菓子食べてるよ……

スレ主自ら加速だと……? どういうことだ!? 説明しろ苗木!

「あの」


「はい。なんでしょうか?」


その視線に耐えきれず、私はその女の人に声をかけてみる。するとその女の人はしれっとそう返事をした。


「あ、いや……こっち見てるみたいでしたから、何か用なのかなーと」


「いえ。特に用はありませんが……あの有名な立華月音さんがいたものでして、つい目で追っていました」


「ああ、いえ。気にしないでください」


そういう理由なら悪い気はしない。むしろ嬉しいくらいだ。


「申し遅れました。私は冴木麗子(サエキレイコ)。【超高校級の霊能士】としてこの希望ヶ峰学園に入学しました」


「あ! アナタがあの冴木さんですか! いやー、私オカルト方面はあんまり詳しくないんですが、名前は聞いたことありますよ!」


「ふふ……ありがとうございます。立華さんに知られているのは、光栄です」


ショートカットの髪に赤下フレームの眼鏡とクールでミステリアスな雰囲気の冴木さんはそうして微笑んでみせた。
……お世辞抜きに綺麗な人だなあ……。


「まあ、世間話はこれくらいにしておきましょうか。立華さん、アナタもやはり教室で目覚めたんですか?」


「あっ、はい。学園に入った瞬間気を失って--って、もしかして冴木さんも?」


「ええ。おそらくは他の皆さんもでしょうがね」


それが本当ならおかしな事態だ……全員揃って気を失うなんて、異常事態でしかない。

…………まさか、ね。


「あの……冴木さん、一つ良いですか?」


「はい。なんでしょうか?」


「--その気を失ったって話、悪霊か何かの仕業だったりします?」


「は?」


私の問いに冴木さんはポカンと、そんな反応をした。





結局悪霊の仕業ではなかったらしい(当たり前か)。
さて、時間的にはあと一人くらいしか話せないけど……どうしよう?

↓2
1、あの二人組に突撃!
2、寝てるよね? あの人絶対寝てるよね?
3、よく見たらあの人も綺麗な人だなあ……
4、あの子ポッキー食べてるよ……
5、あの男の人なんでパーカーなんか着てるんだろ……?

スレ主の先制攻撃だべ!

人来ないべ……最初は安価なんてしない方が良さげかな……
↓1で再安価


ダンガンロンパを知らない私が参加してみる

>>18
ネタバレあるんで無理しなくてもいいですよ。いや、マジで


「おい、そこのお前」


「は、はいっ?」


綺麗な人だなー、とその女の人を見ていたら逆に話しかけられてしまった。思わず変な声になりつつも返事をする。


「なーに変な声出してんだよ。同じ新入生同士なんだし、堅苦しくならなくていいって」


「あ、はい。わかりました」


「……敬語も必要ないぞ?」


とはいえなんだか男勝りな雰囲気と口調でつい敬語になってしまう……直さないと。


「あー、ごほん。アタシは稲本沙織だ。【超高校級の分析力】とか呼ばれてる」


「私は立華月音。【超高校級の音楽家】で--だよ」


危ない危ない。また敬語になるところだった。


「おう、よろしく。……で、一つ聞きたいんだけど立華。この状況、どう思う?」


「この状況?」


「決まってんだろ? 教室や廊下に設置された監視カメラと窓に打ち付けられた鉄板。さらに分厚い鉄の扉で塞がれた玄関ホールについてだ」

やっぱりそこの話になるよね……って、え? 玄関ホール?


「玄関ホールもそんなことになってたの?」


「ああ。なんだ、見てなかったのか?」


「うん……」


「そうか。クソ分厚い鉄の扉で塞がれてからな、ありゃ人間の力で開けるには無理そうだった。横にはご丁寧に監視カメラとガトリングみてぇなものも備え付けてあったし、下手にこじ開けようとしたら蜂の巣だぜ」


淡々と稲本さんは玄関ホールの状況を述べる。述べるのだが……


「は、蜂の巣って……!!」


「あの銃が本物なら、だけどな。どちらにせよ銃があろうがなかろうがこじ開けるのは無理そうだったけど」


どちらにしても穏やかな話ではない。いったい私たちに何が起きてるんだ……?



「これが希望ヶ峰学園流の歓迎だと良いんだけどな。そしたら笑い話で済む」


確かに大がかりな仕掛けとはいえ、そういうことなら笑い話で済むかもしれない。
でも、最悪の場合だってあり得るのだ。


「そろそろ入学式が始まりますし、そうしたら学園側の人だって現れるはずです。それを待ちましょうよ」


「ま、現状は待機しかないわな。……つーか、敬語じゃなくていいっての」


「あっ……」


うーん……道のりは険しそうだ。


【稲本沙織と話しました。印象は普通です】






柏木・冴木さん・稲本さんの三人と話をして数分後。それは唐突にやって来た。


『えーっと、ようやく全員揃ったみたいですし……始めちゃいますかね入学式!』


それは子供のように明るい、能天気とも言える口調。
それにつられて私たち十六人の新入生は体育館の舞台上に視線を送る。するとその舞台袖からその物体は姿を現した。


「えー、新入生の皆さんおはようございます! ボクはモノクマ! この学園の学園長なのです!!」


それは白と黒で彩られた、クマのぬいぐるみ? だった。

こうして始まった希望ヶ峰学園での新しい生活。
これがどんな事態を招くのか、私はまだ知らなかった--


プロローグ ようこそ絶望学園 完
To be continued

えー、軽く冒頭部分を書いてみました。おそらくこんな感じで進むのでよろしくお願いします

しかし人いない……絶望的だね……


影響を受けたSSってどのSSですか?
答えにくかったらいいですよ

>>24
安価で作ったキャラでコロシアイ学園生活ってやつですはい

通信簿

立華月音(タチバナツキネ)
超高校級の音楽家
身長166cm
体重50kg
備考
幼い頃から音楽家の両親の元で稽古を受けてきた生粋の音楽家。
自分の音楽家としての立場に誇りを持っており、それを貶されたりするのは快く思えない。

新密度
柏木 0
冴木 2
稲本 2

柏木蓮(カシワギレン)
超高校級の役者
身長182cm
体重68kg
備考
テレビや映画などに引っ張りだこの有名役者。
だがテレビなどで見る姿はすべて演技で、素の性格はかなりひねくれている。
とある企画で舞園さやかと期間限定ユニットを作ったことがある。

冴木麗子(サエキレイコ)
超高校級の霊能士
身長172cm
体重53kg
備考
オカルト方面では知らぬ者はいないほどの有名人で、主に霊能士として活躍しながら副業として作家活動も行っている。
ショートカットの髪に赤下フレームの眼鏡の、美人寄りの女子生徒。

稲本沙織(イナモトサオリ)
超高校級の分析力
身長169cm
体重51kg
備考
黒髪セミロングで鋭い目付きの男勝りな口調の女子。
肩書きどおり頭の回転が早く、他人の心情を見抜く洞察眼も持ち合わせている。

安価で作成した~スレ面白いですよね
冴木麗子の文字の並びでLTLの冴木麗を思い出す…

>>26 >>27 >>28 >>29
現在の通信簿。

あと新密度ってのはあれですね。高ければ高いほどイベントが起きやすかったり、被害者になりにくかったり……
まあどこかでフラグあれば被害者にもなりかねません。要はあんまり意味ないかも……

>>30
ぶっちゃけ今まで安価に参加してませんでしたけどね。ひっそりと読んでました

ではちと再開。人増えるといいべ

舞台上に唐突に現れたそのぬいぐるみ。しかも喋ってるともなれば私たちはろくな反応もできずただポカンとそのモノクマ? を見ていた。


モノクマ「……おろ? どうしたのさ皆。そんな鳩がガトリング銃喰らったみたいな顔してさ」


どんな顔だよ、なんてツッコミも口から出ないほどその光景はなんていうか……異様だった。


??「うひゃあぁぁぁぁぁっ!? ぬ、ぬいぐるみが喋ってます!?」


モノクマ「うるさいよ佐枝さん! てかボクはぬいぐるみじゃなくてモノクマ! 学園長なの!」


??「ふぁ、ふぁい。すいません」


モノクマ「素直でよろしい」


もごもごと謝罪をする小さな女の子に満足そうに頷くモノクマ。
な、何が起こってるんだ……? 私には理解ができない……。


稲本「おい。えーっと、モノクマだったか?」


そんな中。稲本さんが毅然とした態度でモノクマに尋ねる。

モノクマ「はいはい。何かご用かな稲本さんや」


稲本「この際お前の正体については置いておこう。だけど、本当に学園長だってんなら答えやがれ。……あの監視カメラや窓の鉄板はどういうことだ?」


その質問に場の空気が一瞬静まり、やがて数名から援護射撃が飛ぶ。


??「そ、そうだぜ! 学園長だってんならまずそれについて説明しやがれ!」


??「そうだな。入学式云々はそれからでも遅くはないだろうし」


モノクマ「はいはい。やっぱりまずはそこが気になりますよね。いいでしょう! お答えします!」


そうしてモノクマは説明を始める。


モノクマ「えー、まあ簡単な話。オマエラにはここで共同生活を送ってもらうわけですよ」


立華「共同生活……?」


モノクマ「そうです! あ、ちなみに期限はないよ。つまりは一生ここで過ごしてもらうからね」


その言葉に場の空気が一気に冷たくなる。
ここで一生過ごす? 何を言ってるんだこのぬいぐるみは!


??「おいおい、それは笑えない冗談だな」


??「そうだ。というより、学園で一生過ごすなんて不可能に決まってるだろう!」


モノクマ「心配しなくていいよ藤堂クン。予算は豊富だからオマエラの生活に不自由はさせないから」


冴木「そういう問題ではありません。笑えない冗談はそこまでにしてください」


冴木さんの有無を言わさない口調にモノクマはやれやれと肩を落とす。

モノクマ「あー、やっぱり外に出たい人は出てくるんですね。先生ショック……」


冴木「アナタの傷心具合は聞いてません」


モノクマ「怖い! 怖いから! そんなゴミを見るような眼で見ないでよ冴木さん! 大丈夫だよ! ちゃんと外に出るためのルールも考えてあるから!」


??「外に出るためのルールだと?」


茶髪の男子が口を挟むと、モノクマはそのルールとやらを告げた。


モノクマ「そ! ここから出たければ……誰かを殺すことだね!!」


……、
…………、
………………、
……………………はっ? 誰かを殺す?


??「な、なんだよそれ! わけわかんねぇこと言うな!」


モノクマ「うるさいよ! とにかく外に出たければ誰かを殺すこと! それが嫌なら共同生活をする! 簡単なことじゃん!」


立華「そんな簡単に割り切れるはずないじゃん! ていうか人殺しなんてしないよ! するわけない!」


なんとか私も抗議の声を出す。
外に出るために誰かを殺すなんて……あり得ないよ、絶対!

モノクマ「なんでさ! ここがオマエラの新しい世界であり、居場所なんだよ!? それにここではそれがルールなんだから、気にせず殺っちゃいなよ!」


なおも抗議の声を出す私たちにモノクマは舞台から下りつつそんなことを言う。
するとそれを見計らったかのように男子生徒が一人、モノクマの前に立った。


??「おいテメェ……悪ふざけもそこまでにしとけよ」


モノクマ「何さ宇和クン。ボクは悪ふざけなんてしてないよ?」


??「うるせぇ! いいから俺たちを出せ!」


さっぱりした短い髪の毛に鋭い目付き。宇和と呼ばれたその男子は挑発気味のモノクマの小さな体を鷲掴みにした。


モノクマ「うわあああ!! 学園長への暴力は校則違反だよ!!」


??「黙れ! じゃねぇとぶっ壊すぞ!」


その瞬間。モノクマの手足がだらんと下がった。


??「あ? なんだよこれ」


そして少しの間のあと、カチリ……カチリという一定のリズムで機械音が聞こえてきた。

それはやがてけたたましいほどの音となり、周囲に鳴り響く。

カチリ……カチリ……。
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ。


冴木「っ……!? マズイ! それを誰もいない方向に投げて!」


??「はぁ? なんでだよ!」


冴木「いいから!!」


まさに迫力ある表情で怒鳴る冴木さん。
その剣幕に負けてか、男子生徒はモノクマを誰もいない方向に投げる。


ドカァァァァァンッッッ!!


??「ひゃあっ!?」


冴木「間一髪ね……!」


??「なっ……ば、爆発しやがった……!?」


そう。モノクマは空中で爆発したのだ。
もし冴木さんの指示が遅れてたらと思うと……ぞっとする。


立華「で、でもこれであのぬいぐるみも死んだんだし……」


モノクマ「死んでないよ! 勝手に殺さないでよね!」


舞台上を見る。そこにはなんと先程爆発したはずのモノクマが立っていた。

モノクマ「まったく……今回は警告で済ますけど、ボクは本気だよ?」


その短い言葉も先程の光景を見た今となっては恐怖しか感じない。誰も、口を開かない。


??「待ってよ」


いや、一人いた。パーカーを着ている、背の高い男子だ。


モノクマ「もー! なにさ、まだ質問があるの?」


??「まだ肝心なことを聞いてないからね。ボクらを閉じ込め、共同生活を勧めながらもコロシアイなんてものも提案する。その目的は何かな?」


その質問はモノクマにとって拍子抜けだったのか、少しの間のあとで盛大に嘲笑う。


モノクマ「ぶひゃひゃひゃひゃ! そんなの絶望させたいからに決まってんじゃーん!」


??「絶望……だって?」


絶望。その単語を聞いて顔をしかめる男子。


モノクマ「そんじゃ最後に電子生徒手帳を置いておくから、皆頑張って生活してねー!」





各自生徒手帳を貰ったものの、誰もそこから動こうとしない。
当然だった。いきなりあんなことを言われてはそうなるのも仕方ない。
とにかく誰でもいい。話をして気持ちを安らげたい。

↓2
1、さっきから怯えてるあの女の子に……
2、爆発に巻き込まれそうになったあの男子に……
3、最後にモノクマと話してたあの男子に……

とりあえずここまでだべ。眠いべ

てなわけでここから↓2で再安価だべ!

よく考えたらこの状況下で↓2はアホのすることだべ
てなわけで改めて↓1で安価出しとくべ

立華「あの……大丈夫?」


??「ふぁっ、ふぁいっ!?」


とりあえずあの女の子に声をかけてみると、その女の子はおかしな声をあげた。


立華「そんなに驚くとは思ってなかったけど、落ち着いて」


??「す、すいません」


その子の見た目は茶髪のボブカットに私より数段小さな身長も相まって、なんというか小動物みたいな感じだった。


立華「私は立華月音。超高校級の音楽家だよ」


??「あ、私は佐枝紫乃です。えっと……【超高校級のマスコット】とか呼ばれてたり呼ばれてなかったり……」


ふむふむ。超高校級のマスコットか……。
…………超高校級のマスコット? なにそれ?


佐枝「よくわかんない肩書きですよね……。前の学校ではことあるごとにイメージキャラみたいなのに選ばれてましたし……パンフレットにも載せられたんですけど……当の本人が一番困惑してます」


立華「あー……それで超高校級のマスコットね」


まあ確かにこの外見ならマスコットを名乗ってもよさそうだ。よくわかんないけど。

立華「とりあえず、さ。なんか入学早々おかしなことになっちゃったけど……元気出してこ? ほら、皆いるんだし」


佐枝「うう……そうですよね。皆さんいるんですし、大丈夫ですよね」


完全に元気が出たとは言いにくそうだけど、それでも佐枝さんの顔には幾分元気が戻ったように見えた。

【佐枝紫乃と話しました】





??「……あー、お前ら。ちょっと注目してくれ」


そんな中、不意に誰かの声が聞こえる。
そちらを見るとあの茶髪の男の人が凛とした態度で立っていた。


佐枝「あ、天宮さんです」


立華「天宮さん?」


隣に立つ佐枝さんに聞き返す。

佐枝「はい。【超高校級のカリスマ】として入学してきたそうですよ」


マスコットに続き今度はカリスマか。なんともイメージが湧かない肩書きだ。


天宮「あのぬいぐるみの話が確かなら、俺たちは今この希望ヶ峰学園に実質監禁されている。……コロシアイがどうとかはさておいてな」


そうだ……少なくとも監禁状態なのは紛れもない事実なんだ。


天宮「そこでだ。まずは脱出経路を探るためにも学内の探索を行いたい。生徒手帳の校内見取り図を確認したが、どうやら今行ける場所は体育館・校舎一階・寄宿舎のようだ。だからまずは--」


柏木「くだらんな」


一言。天宮さんの言葉を切り捨てる声が聞こえてきた。
柏木だった。


柏木「ただの監禁状態ならいざ知らず、今この状況下で誰かと行動を共にしろだと? 笑わせるな」


天宮「なんだ柏木。どういう意味だ」


柏木「もうこの時点で人殺しを目論む人間がいるかもしれない。そんな可能性を抱えたまま行動を共にしろなど……はっ、愚の骨頂だな」


天宮「それなら心配するな。きちんと班分けをして最低五人で行動してもらうから--」


柏木「だとしてもだ。俺は自ら弱味を握られる可能性には足を踏み入れん。今後がやりにくくなる」


その言葉にお菓子(今度はたい焼き?)を食べていた女の子が突っかかる。

??「んだよそれ。なんか『俺は人殺しするぞ』って言ってるように聞こえるけど?」


柏木「無論だ。ここでの一生なんて御免だし、そもそも俺とお前らは今日会ったばかりの他人。目的を達するための道具と認知しても、大事に思う道理なんてない」


その言葉に場の皆の空気がまた、重くなる。


柏木「だがまあ、安心しろ。今はまだ様子見だけのつもりだ。誰かを殺すつもりは“今のところ”ない」


天宮「お、おい! どこ行くんだ!」


踵を返す柏木に天宮さんが声をかける。


柏木「俺は今から単独行動を取る。じゃあな」


そうして柏木はそのまま、体育館を出てしまった。





冴木「…………これで十五人。五人ずつの三班で探索をしましょうか」


柏木が立ち去って少し後。冴木さんがポツリとそう提案した。

天宮「そうだな……。柏木のことはそれから考えるか」


そうして私たちは各五人ずつの三班を作ることになった。
私は……誰と行こう?


↓1
1、冴木さんと行こう
2、佐枝さんを誘ってみようかな
3、この際稲本さんっていう手も……

立華「佐枝さーん、よかったら一緒にどう?」


佐枝「わっ、私ですか? 私は大丈夫ですけど……」


そこで佐枝さんはチラッとすでに一緒に回ることになってたであろう天宮さんともう一人の男子を見る。


天宮「俺は構わないぞ」


??「俺も」


佐枝「ってわけですから……よ、よろしくお願いしますっ」


立華「そんなに緊張しなくていいって……っと、そういえば自己紹介してなかったですよね」


そうして私はその二人の男子に向き直る。


立華「立華月音。超高校級の音楽家です」


天宮「天宮清一(アマミヤセイイチ)だ。肩書きについては佐枝から聞いてるんだよな? なら話すまでもないか」


??「俺は咲元正則(サキモトマサノリ)。【超高校級のサッカー選手】ってことで入学した」


咲元はなんていうか、チャラ男? みたいな風貌をしている。髪の毛も男の割には長めで、ちょっと苦手な印象かなあ……?

【天宮清一・咲元正則と話しました】

天宮「さて、これで立華を含め四人になったことだし、あと一人だな。誰か手頃な奴はいないかなーっと」


そうは言うものの、どうやら周りも着々とグループを作っているようでもうあと三人しかフリーの人はいなかった。
さて、誰にしよう?

ここでまさかの↓2
1、あの白衣着た人でいいかな
2、あれ……あのパーカー着てる男子まだ残ってるよ
3、あそこの背の高い男の人はどうだろう?

天宮「おーい、そこのお前。どこの班にも入ってないならウチ来ないか?」


天宮さんがそう声をかけるとその男子はクルリと振り向いてきた。
おお……結構背が高い人だな。私も女の子の中じゃ背の高い方だけど。


??「……本当? ボクなんかで本当にいいのかな?」


天宮「? もちろんだ。なあお前ら?」


その問いに私たちは当然頷く。すると彼はそんな私たちを見て嬉しそうに微笑んだ。


??「ははっ、まさかボクみたいなのを入れてくれるなんて……さすがは希望ヶ峰学園に選ばれた次世代の希望! 心の広さが素晴らしいね!」


微笑んだかと思えば何故だかネガティブなことを言ってくる。その爽やかな笑みも相まって、なんていうか怖い。


??「おっと、自己紹介がまだだったね。ボクは那古間淮岐斗(ナコマエギト)。無個性・無特徴なボクなんかには似合わない奇抜な名前だけど、よろしくね」


確かに、いろいろな意味で奇抜な名前だった。漢字とか難しそうだ。

そうして自己紹介を済ませると、咲元が尋ねた。


咲元「つーかお前、肩書きはなんなわけ?」


那古間「……えーっと、やっぱり言わなきゃダメかな?」


そこまでたいした質問はしてないはずなのに歯切れの悪い返事。なんでだろ?


佐枝「いえ! 私は構いませんよ!」


立華「まあ、言いたくないことを無理に言う必要もないしね」


天宮「女性陣にそう言われれば俺たち男は何も言えんな」


咲元「……まあ、俺もそこまでどうしても気になるわけじゃないし言いたくないなら言わなくてもいいけど」


すると那古間はまたもパアッと笑みを浮かべた。


那古間「ありがとう皆! 皆の海より広い心に感謝感謝、だよ!」


…………ホント、読めないなあこの人。

【那古間淮岐斗と話しました】






天宮「えー、皆五人ずつのグループを作ったな? それじゃあ体育館・校舎一階・寄宿舎に分かれて探索するぞ」


冴木「その調べる場所についてはどうします?」


天宮「希望があればそれを優先するが、無ければ俺が勝手に決める」


その言葉に返事をするものはなかった。肯定のようだ。


天宮「そんじゃあ勝手に決めさせてもらうな。俺たちは>>55で冴木たちは>>56。んで、稲本たちは>>57だ」


天宮になって決めてください
作者はちと離脱だべ

校舎一階

寄宿舎

バルバトス倒せないんで戻って来ました

よう考えたら稲本班の安価は無くてもよかったべ
だからこれで行くべ!






校舎一階。改めて見ると異様な雰囲気を放っているその廊下を、私たちは歩いていた。


佐枝「こ、怖いです……お化けとか出そうなくらい薄暗いです……!」


天宮「怖いのはわかったから腕から離れろ佐枝。歩きにくくてかなわん」


那古間「ダメだよ佐枝さん。次世代の希望がお化けなんかに負けるようじゃ!」


咲元「お前は何目線なんだよ!」


うーん、なんとも言えない場の雰囲気。会ったばかりだし纏まりがないのは仕方ないのかな……?


天宮「さて。校舎一階で脱出経路を探るとなればまず初めにあそこを調べなければな」


立華「あそこ……ですか?」


那古間「もしかして、玄関ホールかな?」


那古間の言葉に天宮さんはそうだと頷く。

咲元「でもあそこなんかガトリングみてぇなもんなかったか? 危なくね?」


天宮「無理にこじ開けようとしなければいいさ。それに多少のリスクは覚悟しないと脱出なんかできないぞ」


その言葉に私たちは従い、玄関ホールに向かう。





立華「でかっ! てか……分厚っ!」


玄関ホールに入った私の第一声はそれだった。
外へ続く扉。それがいつのまにか分厚い鉄の扉になっていたのだ。ここに来るときは普通だったのに……。


天宮「さて。それじゃあ手分けして調べるか。どんな些細なことでもいいから、念入りにな」


そうして天宮さんは扉の前に立つ。


佐枝「ま、待ってくださいよ?」


すっかり天宮さんになついたのか、佐枝さんはそそくさと天宮さんの後を追う。
咲元は受け付け口のような場所。那古間は周囲の壁をしきりに調べ始めた。
私は……どうしようか。

↓2
1、天宮さんと佐枝さんと一緒に
2、咲元のとこ行ってみよう
3、那古間は何をしてるんだろ?

作者はちと腹ごしらえしてくるべ
一応↓1しとくけど、戻ってきても何もなかったら上の3で進めるべ!

立華「那古間、何やってるの?」


那古間「いや、もしかしたら壁とかに隠し扉があるかもと思ってね」


立華「そんなのあるわけないじゃん……忍者屋敷じゃないんだから」


ペタペタと壁を触っている那古間に呆れつつもそう言ってしまう。


那古間「いやいや、ここはあの希望ヶ峰学園なんだよ? 常識はたぶん通用しないんじゃないかな……」


立華「那古間の中で希望ヶ峰学園はスッゴい讃えられてんだね……」


本当に変わってるな……。隠し扉だなんて発想、普通なら出てこないよ。脱出ゲームじゃないんだし。


ここでイベント発生
↓1のコンマが80以下で那古間が何かを見つけます

失敗だべ


那古間「あれ? 気のせいかな。何か床に落ちてた気がしたんだけど……」


立華「ん? ……何も無いけど、見間違いじゃない?」


私も床に視線を移すが、これといって何も落ちてなかった。


那古間「はは……こんな見間違いまでするなんてボクは本当にダメな人間だなあ……」


立華「見間違い程度で落ち込みすぎだから!」


ホント、いちいちネガティブになるのやめてほしい……。


那古間「それじゃあ立華さん。キミも一緒に隠し扉の捜索といこうじゃないか」

違うべ。成功だべ

>>64修正

那古間「あれ? これ……なんだろ」


立華「なにこれ……メダル?」


那古間が床に落ちてたある物を拾う。それはメダルのように見えた。


那古間「モノクマの顔が彫ってあるね……」


立華「ホントだ。うわあ……」


なんでだろう。メダル自体は綺麗なのにモノクマの顔を見た瞬間そう思えなくなった。


那古間「立華さん、よかったらいるかい?」


立華「私? うーん……じゃ、せっかくだし貰っとこうかな」


那古間「それじゃあ、はい」


那古間からメダルを一枚貰う。
これ……何に使うんだろ?

【モノクマメダルを一枚手にいれました】

那古間「それじゃあ立華さん、キミも一緒に隠し扉の捜索といこうじゃないか」


立華「えっ? あー……うん、わかった」


隠し扉はともかくとしても、何か手がかりがあるかもしれないしね。私はとりあえず賛同する。
とはいえ黙ったまま壁をぺちぺち叩くのもつまんないし、何か話題を振ってみるか……?

↓2
1、那古間の才能について
2、この状況について
3、……何も話題が思い付かないので何も話さない

ゲラゲラゲラ! 加速しまーす!

立華「あのさ、やっぱりどうしても気になるんだけど……那古間の才能、肩書きってなんなの?」


やはりここは気になる。ここまでネガティブなことを言うということは、おそらく微妙な才能なのかもしれないけど……それでも、那古間は希望ヶ峰学園に選ばれた生徒なんだ。その生徒の才能となれば気にならないわけがない。


那古間「うーん……実を言うとあんまり教えたくないんだよね。ボクとしてもあんまり好ましく思えないような才能だし」


立華「そうなの?」


それなら無理に聞き出すことはないかな。


那古間「でも立華さんがどうしても気になるって言ってるし、教えてあげたいのはやまやまなんだけど……うーん……」


↓1のコンマが20以下で那古間が自分の才能について教えてくれます

失敗だべ


那古間「……ごめんね。やっぱり言いたくないかな」


立華「いや、気にしなくていいよ。こっちこそ、まだたいして話したこともないのにしつこく尋ねてごめん」


那古間「ははっ、それこそ気にしないでいいよ。それじゃあ調査再開といきますか」


そうして私たちは調査を再開した。
……うーん、なんでそこまで教えたくないんだろ?

【那古間淮岐斗と話しました。印象が悪くなりました。
新密度が高まればコンマ判定無しに教えてくれるかもね……うぷぷ!】





玄関ホール。購買部。その他の教室をくまなく探して時間が結構経ち、私たちは寄宿舎にある食堂にやって来た。ここでそれぞれの班の報告会を行うのだ。

??「ようやく最後の班のご到着か」


??「そんじゃ、さっさと報告会しとく?」


天宮「遅れてすまなかったな。ではさっそく、報告会といこうか」


私たちはそれぞれ適当な席に座り、天宮さんがそう取り仕切る。


天宮「それじゃあそうだな……最初の報告は--」


↓1 誰から聞く?
1、冴木さんたちから
2、稲本さんたちから
3、むしろ自分達から報告

安価出しすぎかな……?

人来ないべ。つかこんなんじゃ読んでくれてる人がいるかも怪しいべ
一応↓1で再安価だべ

天宮「冴木たちから頼む」


冴木「はい」


まずは冴木さん。寄宿舎組からの報告だ。


冴木「寄宿舎を探索したのは私・櫻田さん・間宮さん・柊クン・橋田クンです。寄宿舎にはそれぞれの個室やランドリー、トラッシュルームがありました」


天宮「ほうほう」


橋田「他にも大浴場みたいなのがあったけど、黄色いテープで塞がれてて今は入れそうにないな。入ろうと思えば入れそうだったけど」


柊「個室にはベッドやシャワー室が備え付けられていた。監視カメラさえなければまあまあ快適だったろうな」


男子生徒が二人、冴木さんに代わって説明する。彼らは誰だろうか……?


那古間「橋田永吉クンに柊龍介クンだね。それぞれ【超高校級のナンパ王】と【超高校級の芸術家】だよ」


立華「へー……って、心でも読んだ?」


まさか的確に今疑問に思ってたことを言われるとは。


那古間「エスパーだからね」


立華「…………」


那古間「……ごめん。ただの勘だよ」

櫻田「わたしは真っ先に食堂を調べたぜ。なにせ食料は重要だからな」


すると今度は体育館でお菓子を食べていた子が話始めた。あの子も話したことないな……。


那古間「彼女は櫻田愛子さん。【超高校級の聖職者】だよ」


またも私の心を読んだかのように那古間が説明してくれる。勘って凄い。


間宮「私も後から食堂を調べたんですけど……奥の厨房に食料が保管されてるのを見つけました。量もたくさんあったので、食料の心配はなさそうです」


咲元「でも十六人もいるんだぜ? 数日で無くなっちまうんじゃねぇの?」


柊「それに関しては問題ない。食料は毎日追加されるとのことだ」


天宮「……誰情報?」


柊「……モノクマだ」


モノクマの名前が出た瞬間空気がしーん……と静まる。

冴木「寄宿舎組からはこれくらいですかね……」


天宮「わかった、ありがとう。……じゃあ次だな。稲本たち、頼む」


稲本「はいよ。体育館はアタシ・藤村・宇和・平田・藤堂で調べた」


宇和「主にモノクマが現れた舞台上とその周辺だな。つっても手がかりはなかったけど」


体育館組の稲本さんたちが報告をするのを聞く片手間で私は那古間からまだ話したことのない人たちのことを聞いた。
さっき櫻田さんの次に話したのは間宮結衣さんで、【超高校級の演劇部員】。
そしてこの班の宇和京介は【超高校級の空手家】、平田梓さんは【超高校級の医者】、藤堂千尋は【超高校級の陶芸家】とのこと。
唯一あの藤村さんだけ、那古間は聞いたことがなかったらしい。……あ、もちろん報告の方もしっかり聞いてたよ?


稲本「--以上だ。残念ながら手がかりは皆無。悪かったな」


天宮「いや、仕方ないさ。さてと。次は俺たちだな」


そうして私たちの報告が始まるが、それもあんまりたいした内容ではなかった。収穫は皆無ということだけ。

佐枝「ええと……結論を纏めると、どうなるんですかね……?」


すべての報告が終わり、重くなる空気の中佐枝さんがそんなことを言った。


冴木「……脱出経路は今のところ無し。完全なる密閉空間に閉じ込められたってことです」


佐枝「えぇぇぇっ!?」


咲元「察しろよ……」


天宮「…………今日はこれくらいにしよう。まだ夜時間の十時には早いが、解散だ。明日の朝、またここに集合ということでいいか?」


天宮さんの言葉に一同小さく頷く。
結局、私たちを取り巻く事態は何も進展しなかった。





立華月音の個室

立華「さて……どうしようか」


とりあえず個室に来たものの、やることがない。どうしよう?
↓1
1、誰かの部屋に行こう(名前も一緒に)
2、部屋の中を調べよう
3、シャワー室を調べよう

まずはシャワー室を調べよ。ちゃんと使えるのか……女の子としては重要だからね。


立華「? これ……」


シャワー室の扉には『夜時間にはシャワーが使えません! あと女子の部屋のみ鍵がかけられ、さらに男子には工具セット。女子には裁縫セットを配付してあります! 有効活用してね!』と書かれた張り紙がしてあった。


立華「……何に使えってのさ」


剥がして丸め、ゴミ箱に捨てる。
そしてそのままシャワー室の扉を開ける。うん、全然立派なシャワー室じゃん。

↓1
1、せっかくだしシャワー浴びよっかな……すっきりしたいし
2、裁縫セットを探してみよう
3、誰かの個室に行こう(名前もどうぞ)

3佐枝
簡単なプロフィールのまとめがほしい

>>80
了解です。佐枝さん安価の前にそちら載せます
あと読んでくれててありがとうございます

通信簿

立華月音(タチバナツキネ)
超高校級の音楽家
身長166cm
体重50kg
備考
幼い頃から音楽家の両親の元で稽古を受けてきた生粋の音楽家。
自分の音楽家としての立場に誇りを持っており、それを貶されたりするのは快く思えない。

新密度
柏木 0
冴木 2
稲本 2
天宮 2
佐枝 2
平田 1
咲元 2
橋田 1
櫻田 1
柊 1
那古間 1
間宮 1
藤村 1
藤堂 1
宇和 1

柏木蓮(カシワギレン)
超高校級の役者
身長182cm
体重68kg
備考
テレビや映画などに引っ張りだこの有名役者。
だがテレビなどで見る姿はすべて演技で、素の性格はかなりひねくれている。
とある企画で舞園さやかと期間限定ユニットを作ったことがある。

冴木麗子(サエキレイコ)
超高校級の霊能士
身長172cm
体重53kg
備考
オカルト方面では知らぬ者はいないほどの有名人で、主に霊能士として活躍しながら副業として作家活動も行っている。
ショートカットの髪に赤下フレームの眼鏡の、美人寄りの女子生徒。

稲本沙織(イナモトサオリ)
超高校級の分析力
身長169cm
体重51kg
備考
黒髪セミロングで鋭い目付きの男勝りな口調の女子。
肩書きどおり頭の回転が早く、他人の心情を見抜く洞察眼も持ち合わせている。

佐枝紫乃(サエダシノ)
超高校級のマスコット
身長149cm
体重45kg
備考
茶色のボブカットで小柄な体つき。さらに気弱でおどおどしたところから小動物の雰囲気を漂わせる少女。
気弱な性格が災いしてか場に流されがち。驚いた直後は高確率で台詞を噛む。
現在天宮によくなついている。

天宮清一(アマミヤセイイチ)
超高校級のカリスマ
身長180cm
体重70kg
備考
昔から事あるごとに皆を仕切ることが多く、なかなかのカリスマ性の持ち主。
その人望と指示の的確さで実質のリーダー格。

那古間江岐斗(ナコマエギト)
超高校級の???
身長181cm
体重72kg
パーカーを着た謎の多い少年。
ミステリアスを気取ってるのかと思えば口を開けばネガティブなことしか言わず、なんというか掴み所のないようだ。

宇和恭介(ウワキョウスケ)
超高校級の空手家
身長176cm
体重67kg
備考
空手の達人で、その筋では知らぬ者はいないほどに有名。
だが基本的に喧嘩っ早く、気が短い。しかし頭の回転は悪くないらしい。

咲元正則(サキモトマサノリ)
超高校級のサッカー選手
身長177cm
体重68kg
備考
誰とでも別け隔てなく接し、風貌で誤解されやすいが普通の好青年。
サッカーだけでなく様々な運動もこなし、同校の野球部のエースとは親友の間柄。

柊湊
超高校級の芸術家
身長185cm
体重71kg
背の高い優男的な体格の青年。
見た目は美形だがかなり高圧的で上から目線。しかし現在柏木のように対立はしていない。

橋田栄吉(ハシダエイキチ)
超高校級のナンパ王
身長177cm
体重68kg
備考
無類の女好きで盛大に軽い性格。いわば女の敵。
この状況下でも探索片手間に女子を口説こうとしてるあたり、救いようがなかったり。

藤堂千尋(トウドウチヒロ)
超高校級の陶芸家
身長167cm
体重61kg
有名な陶芸家に生まれ、陶芸家としての修行を昔からやってきた。
今では数々のコンクール等で輝かしい成績を修めている。
柊ら同様に偉そうな態度を取るが、孤立プレイは望んでいない。

平田梓(ヒラタアズサ)
超高校級の医者
身長169cm
体重54kg
備考
高校生ながら数々の場面で命を救ってきた、医者の中でも生粋の実力者。
常に白衣を身に纏い、飄々とした立ち振舞いをするが内心医者としての自分に並々ならぬ誇りを持っている。

間宮結衣(マミヤユイ)
超高校級の演劇部員
身長162cm
体重49kg
備考
黒髪ショートの外見は平凡な少女だが、その演技力は眼を見張るものがあり劇団への誘いもすでにいくつかあるほど。
元々は舞園と柏木に憧れていたが柏木の素の性格を知り落胆、しかしめげずに柏木含めた全員の脱出を目指す。

櫻田愛子(サクラダアイコ)
超高校級の聖職者
身長164cm
体重49kg
備考
教会に勤める親の元で生まれた少女。常に何かしらの菓子類を食べてるか持ち歩いている。
食料を大事にしない人間には必要以上の怒りを見せる。

藤村奈々子(フジムラナナコ)
超高校級の???
身長164cm
体重47kg
備考
個性的な希望ヶ峰学園生徒で唯一無個性な少女。
どこを見ても平凡で、本当に希望ヶ峰学園に選ばれたのかと疑いたくなるほど。唯一頭の回転が早いくらいが取り柄か。
那古間同様に自らの才能を聞かれても上手にはぐらかす。

>>82
>>83
>>84
>>85
>>86
>>87

現在の通信簿です

そうだ。佐枝さんの部屋に行こう。





立華「佐枝さーん」


佐枝さんの部屋の前に来てインターホンを鳴らす。すると佐枝さんは扉を開けてくれた。


佐枝「……あっ、立華さん」


立華「やっほ。今大丈夫?」


佐枝「はい。えっと……どうぞです」


中に促され私は佐枝さんの部屋に入る。


佐枝「ええと……何か御用でしょうか」


立華「いやー、ちょっと雑談でもしようかなって。ほら、こんな状況だからこそ皆といろんなこと話して皆のこと知れたらなって」


佐枝「な、なんとっ! そこまでお考えだったのですね! わかりました! 是非雑談しましょう!」


あはは……何はともあれ迷惑そうじゃないし、よかったかな。
さて、何を話そうか。

↓1
1、佐枝さんって最初のときから天宮さんにくっついてたよね
2、前の学校はどんなんだった?
3、この生活についてどう思うか

寝るべ。
ちなみにこのSSどんだけ人読んでるんだべ? そろそろ↓2とかもやりたいんだべ

とりあえず今は↓1だべ
夜遅いを通り越してもうすぐ朝だけど、荒れない程度なら雑談や質問は基本的に歓迎なんだべ

立華「前の学校はどんな感じだった?」


佐枝「前の学校ですか……普通の学校でしたね。ある一部を除いて、ですけど……」


? なんだろ。含みのある言い方だな。


佐枝「……学校のパンフレットのイメージキャラに選ばれたり、クラスの皆さんに毎日お菓子をもらったり……何故ですかね。優しくしてくれるとはありがたいんですけど、なんていうかペットを可愛がるみたいな感じで皆さん接してくれるんですよね……」


立華「そ、それは……」


さすがは超高校級のマスコットというべきなのか?


佐枝「県のゆるキャラのイメージキャラにさせてくれって県の偉い人たちが学校に押し掛けてきたときはさすがにひやりとしましたよ……」


立華「えっ! それすごくない!?」


佐枝「も、もちろん私なんかには身に余るので断りましたけど!!」


慌ててぶんぶんと手を振る佐枝さん。
うーん……ただの小動物系の女の子というわけではなさそうだ。なんていうか、底が知れない。
まあ、同性の私から見ても可愛いのは認めるけどさ。


【佐枝紫乃と話しました。親密度アップ! 1→2】





夜ご飯まではまだ時間あるし、どうしよう……?

↓1
1、誰かの部屋に行こう(名前もどうぞ)
2、このメダルって購買部で使えるのかな?
3、むしろ夜ご飯までボーッとしよう

2
安価で続けられる?
人がいないとちょっと厳しいと思うよ

>>93
難しそうですね……
安価廃止の方向でいきます

というわけでここから先は安価廃止! さらに親密度システムも廃止だよ!
でも軽い気持ちで立てた王様ゲームスレが予想外に人が来てて、こっちの更新がおろそかになるかも……
でも絶対完結はさせるよ! そしてゆくゆくは安価&親密度システムも復活させたいな! モノクマより

……那古間から貰ったこのメダル、購買部で使えるか見てこよ。





購買部。そこに行くとそこではせっせと何かの機械に物を詰め込むモノクマの姿が。


立華「げっ、モノクマ……」


まさかの存在に私は露骨にそんな反応をしてしまう。するとモノクマも私に気づいたのか、クルリと振り向いた。


モノクマ「おやおや! 立華さんじゃあありませんか! どしたの? こんなところに来るなんてさ」


立華「……そっちこそ、何やってんのさ」


モノクマ「ボク? ボクはモノモノマシーンの中に景品を詰め込んでるだけだよ?」


立華「モノモノマシーン?」


モノクマ「そ! これをやるにはモノクマメダルが必要だけど……持ってる?」


モノクマメダルというと、あれのことだろうか。私はポケットからあのメダルを取り出す。

モノクマ「おっ! まさかもうメダルを持ってるなんてね! さすがは立華さん! 時代の最先端を先取りだね!」


立華「嬉しくない……」


モノクマ「それはいいけどさ、よかったらやる? 一枚だけでもできるけど」


おそらくこのメダルの使い道はここだけだろう。一枚しかないけど、やってみようかな。


立華「じゃ、やろうかな」


モノクマ「さっすが立華さんだね! じゃあどうぞ!」


無駄にテンションの高いモノクマに見守られつつ、私はモノモノマシーンをやってみる。


ガチャガチャ……ポン!
【塩】ゲット!


……何に使えと?

モノクマ「ぶひゃひゃひゃ! 塩って! 調味料じゃん! よかったね立華さん! 料理するときに塩味付けれるよ!」


まあ、それくらいしか使い道ないだろうけどさ……。


モノクマ「おっと。そろそろ夜ご飯にうってつけの時間だね。ご飯前に調味料を手に入れるなんて、これはもうその塩を使って料理しろっえことだよ!」


確かに時計を見ればいい時間帯だった。私は仕方なく食堂へと向かう。





宇和「ん? おお、立華か」


食堂にはすでに何人かの人たちが食事をしていた。宇和・天宮さん・佐枝さん・那古間・間宮さんだ。


立華「宇和も今からご飯?」


宇和「んなとこだ。食材は厨房にあるから好きに使っていいらしいぞ」


立華「そういえばそうだったね……自給自足かあ……」


私は残念ながら料理にはあまり自信がない。うう……弱ったなぁ。

宇和「ま、一応料理の苦手な奴用に冷凍食品の類いもあったけどな」モグモグ


立華「そうなんだ。ってことは宇和のそれも……?」


宇和「適当に冷蔵庫漁ってたら『具だくさん五目チャーハン』とかいうのあったから、とりあえずこれ食っとこうかなって」


そこらへんの配慮はきちんとするのかモノクマ……。





冴木「あら、立華さん。どうも」


立華「冴木さん……」


厨房には冴木さんの他に稲本さんがいた。二人並んで何をしているのだろうか。

立華「何してるんですか?」


冴木「稲本さんが料理を教えてくれというので」


稲本「だってよ、冷凍食品ばっかじゃさすがに飽きるじゃん? アタシだって料理くらいやれるようになりたいしよー」


冴木「それなら私ではなく平田さんにでも教えてもらえばいいでしょうに……」


立華「平田さんも料理上手いんですか?」


冴木「聞いた話によると、みたいですよ?」


それは意外だ。平田さんからは料理が得意というイメージがあまりなかったから。
それにしても、料理か……この際だし私も教えてもらおうかな?

↓1
1 冴木に教えてもらう
2 平田に教えてもらう

テスト的に安価しましたが人がいないと判断したら作者が適当に進めます

奇跡的に人がいた……感謝です


平田「飯は自給自足かあ……面倒だけど仕方ないか。栄養管理も健康維持には重要だ」


するとタイミング良く平田さんが厨房に入ってきた。


立華「平田さーん!」


平田「……ん? ああ、立華か。何か用?」


立華「あの……折り入って相談があるんです」


平田「相談? 私にか?」


立華「はい。……あの、私に料理を教えてもらえませんか?」


平田「料理? なんでまた私なんかに」


立華「ええと……冴木さんから平田さんは料理が上手いと聞いたんで……。それに、私料理があまり得意じゃないですし……」

私の言葉に平田さんはなるほどといった感じに頷いた。


平田「ははっ、そういうことか。それならいいよ。とりあえず今日の晩飯は私が監督してあげる」


立華「あ、ありがとうございます!」


平田「そうと決まればさっそく取りかかろうか。料理は……まあ、比較的簡単なハンバーグでいいよな」


立華「は、はいっ!」


そうして私は平田さんの監督の元、ハンバーグ作りに取りかかった。

↓1のコンマで判定
30以下で料理成功。それ以外で失敗



……、


…………、


………………、


平田「お前……予想以上に料理下手なんだな」


立華「うっ……」


私の作ったハンバーグは必要以上に焦げ、中身も生焼けという見るも無惨な結果になった。
これは……は、恥ずかしい……!!
思わず赤面する私を見て平田さんはクスリと笑う。


平田「とりあえず今日の晩飯は私の分を半分くらいあげるから、安心しときな。でもここまで酷いとなると……しばらくの間は誰かに教えてもらうほうがよさそうだな」


立華「……すいません」シュン


平田「何、気にするな」


平田さんのその顔が今は心に来るよ……。


稲本『なんだよこれ! 大さじ一杯とかわかんねぇよ!!』


冴木『これは酷いですね……』


稲本さんも大変そうだなぁ……。


【平田梓との新密度が上がりました。1→2】






うう……今日は散々だったよ。
明日は皆と交流しつつ誰かに料理を教えてもらえないか頼まないとなぁ……。
今のところの候補は冴木さんと平田さんかな? 稲本さんは……無理そうだし。

とりあえずもう夜時間だし、いろいろあって疲れたなぁ……寝よ。


新密度
柏木 0
冴木 2
稲本 2
天宮 2
佐枝 3
平田 2
咲元 2
橋田 1
櫻田 1
柊 1
那古間 1
間宮 1
藤村 1
藤堂 1
宇和 1

アイテム
【塩】

モノクマメダル
0枚

【モノクマげきじょう】

えー……テスト的に安価をしてみましたが、なんと人がいましたね。ボク的には少し意外でした
でも感謝してるよ! ありがとう! ここから人が増えたらいいな!


さて。これからもこのペースで安価出そうか悩み中なんですが……どうですかね?
というかタイトルに【安価】と入れなかったのが人の来ない原因よね。作者は残念な人のご様子で


とりあえず動機公開のときは安価しようと思いますけど……日常パートも安価してよろしいですかな
さすがに読んでる人もまったくいない(と思いたい)でしょうし、ここいらで質問してみますね……

そうするべ


モノクマ『おはようございます! 朝です! 七時ですよー! 起床時間になりました!』


そのアナウンスで私は目を覚ました。
鉄板、そして監視カメラ。昨日の一件は夢ではなかったんだなと落胆しつつも、手早く頭を覚醒させ私は食堂に向かう。


厨房で食パンを焼き、バターを塗る。そしてトーストが乗ったお皿を持って食堂に戻るとそこにはすでに何人かの人がいた。さて、誰と話す?

↓1
1 冴木さんのテーブルに……
2 佐枝さんと天宮さんのテーブルに……
3 間宮さんのテーブルに……

立華「二人とも、おはようございます」


天宮「おう、立華か。おはよう」


佐枝「立華さん、おはようございます」


二人のテーブルに食器を置き、空いている天宮さんの隣に座る。


天宮「なんだなんだ。佐枝といい立華といい、飯そんだけで足りるのか?」


佐枝「わ、わたしは小食なものですから」


立華「朝はパン派なんです」


嘘は言ってない。朝はパン派なのは本当だ。
……必然的にパン派になっただけというのもあるけど。


天宮「そうか。でも朝はしっかり食わなきゃいかんぞ? こんな状況じゃ難しそうだけどな」


そう言って朝食を食べる天宮さんの前にはご飯とサラダ、そして卵焼きに焼き魚。
…………天宮さんって料理上手いのかな?

↓1
1 天宮に料理を教えてもらえないか頼む
2 昨日何をしていたか尋ねる

立華「あの……天宮さんって料理できるんですか?」


天宮「ん? まあそこまで上手くはないがな」モグモグ


なんと……これは意外だ。天宮さんに料理を教えてもらおうかな?


立華「それなら、よかったら料理を教えてもらえませんか?」


天宮「俺に?」


立華「はい。……ダメ、ですかね?」


天宮「いや、問題ない。じゃあ昼頃になったら教えてやるよ」


立華「ありがとうございます!」


佐枝「わあ! よかったじゃないですか!」


天宮「代わりに探索は頑張ってもらうからなーくモグモグ


立華「わかりました。任せてください!」


【天宮清一と話しました。新密度アップ! 2→3】





立華月音の個室


さて。天宮さんと約束もしたことだしとりあえず探索を始めようかな。どこ行こうか。


↓1
1 体育館
2 トラッシュルーム
3 寄宿舎廊下

トラッシュルーム、だっけ? あそこはまだ行ったことないし、捜査してみようかな。





咲元「うっす。立華じゃんか」


立華「咲元……何してんの? 焼却炉とにらめっこなんかして」


トラッシュルームに行くとそこでは咲元が焼却炉とにらめっこしていた。


咲元「いや、んなつもりはないけどよ。ちっと面倒なことモノクマに押し付けられちまったんだ」


立華「面倒なこと?」


咲元「掃除当番だよ。週変わりで交代してくらしいんだけど、その第一号に俺が選ばれたっつーわけ」


なるほど。咲元みたいなタイプは総じてそういう役割を嫌うだろうし、確かにめんどくさそうだ。


咲元「で、さっきまでモノクマに掃除当番の仕事について延々説明を聞かされてたわけ。……はぁ、マジめんどくせー」

立華「それで、掃除当番の仕事って何があるの?」


咲元「あ? んなの皆のゴミとか食堂のゴミを集めてここの焼却炉に放り込むだけだよ。あとこのトラッシュルームは本当はシャッターが降りててな、掃除当番にしか開けられないらしいんだ」


そうして私は焼却炉に視線を移す。そこには二つのボタンがあり、それで焼却炉のオンオフを切り替える仕組みのようだ。
あとパネルには時間が表示されていて、どうやらタイマー設定も可能らしい。でもこんな機能使う人なんていないだろうし……なんで付けたんだろこの機能。


↓1のコンマ下一桁の数だけメダルゲット

……おおっ!? なんかトラッシュルームを調べてたら9枚もモノクマメダルを見つけたよ!? いやー、私って意外に運がいいんだなぁ。


【モノクマメダルを9枚見つけました。0→9枚】





立華月音の個室


さて。天宮さんとの約束までまだ少しあるな……どうしようか。


↓1
1 誰かの部屋に行こう
2 どこか探索しよう



冴木麗子の個室

冴木「……立華さんが訪ねてくるとは珍しいですね。どうかしましたか?」


冴木さんの部屋は私には意味不明の文字の羅列が壁に並んでいた。
さすがは霊能士さん……なんていうか、怖い。
さて、何を話そうかな……。


↓1
1 この学園について
2 モノクマについて
3 何も話さず【塩】だけ渡してみる

1と2のどちらかを選んだ場合でも最終的に【塩】は渡します

立華「この学園について、どう思います?」


冴木「ある一点の分野にて一流の現役高校生をスカウトし、さらにその才能を希望と称して育て上げ、卒業したらその後の人生は成功したも同然……というのが世間一般の認識でしたね。無論、私も同じ考えでしたし」


立華「それは……私もです」


冴木「ですが実際入学してみると、ご覧のありさま。……生徒たちでコロシアイをさせることこそが才能を育て上げる、というのが学園の真意ではないことを望むばかりです」


やれやれと言わんばかりに息を吐く冴木さん。


冴木「まだまだ判断材料は少ないですが、まずは黒幕の目的がわからないことにはどうしようもありません。体育館では私たちを絶望させる、とか言っていましたがそんな理由でここまでおおがかりな仕掛けを施すとも思えませんしね」

立華「私たち……帰れるんですかね?」


冴木「黒幕のルールに則るのであれば、誰かを殺すしかないみたいですが」


立華「そんなのっ! ……ありえませんよ」


つい声を荒げてしまった私を見てクスリと笑う冴木さん。


冴木「失礼。職業柄、常に最悪の状況を想定してしまうのです。……ですが、立華さんはどうやらその最悪の状況を引き起こしたりはしないみたいですね」


ここでいう最悪の状況。それは誰かを殺してここから出るということ。
そんなことをするつもりはない私はしっかりと頷く。


冴木「……結構です。無論私としても人殺しをして外に出るつもりはありません。……私には帰らなければならない場所があるのですから」


……? 最後の一言がちょっと引っ掛かったな……。

そのあと私は冴木さんに【塩】をプレゼントした。


冴木「あら、よろしいんですか? ……ふふっ、ありがとうございます」


やはり職業柄使う機会があるのか、冴木さんは喜んでくれたみたいだ。
……この学園に悪霊がいる、なんて報告はごめんだよ。


【冴木麗子との新密度がアップしました。1→5】



厨房


天宮「さて。約束どおりお前に料理を教えておこうと思う。昨日は平田に教えてもらったんだっけか?」


立華「はい。ハンバーグを作ろうとして……失敗してしまいました」


天宮「ふむ、そうか。それならリベンジといこう!」


立華「わ、わかりました!」


↓1コンマ判定
30以下で料理成功! ハンバーグの完成だ!
それ以外でまたも失敗。天宮さんの視線が痛い……



天宮「…………」


立華「…………」


天宮「……箱入り娘ってのも考えものだな」


立華「……すいません」


天宮「……昼は俺が面倒見てやるから、夜は誰か違う奴に頼んでくれ……」


立華「……はい」



とりあえずこの日のお昼は天宮さんに分けてもらうことになった。ごめんなさい……。





立華月音の個室


うーん……今のところ候補は冴木さんか平田さんなんだよなぁ……どこかにいるかな? 捜してみよう。

↓1
1 ランドリー
2 校舎一階廊下
3 購買部

ランドリーに行ってみよう。なんだか冴木さんがいるような気がする。





冴木「立華さん。また会いましたね」


そこではガタンゴトンと音を鳴らす洗濯機の前に座っている冴木さんの姿が。……本当にいたよ。


立華「洗濯物ですか?」


冴木「ええ。一応各部屋に最低限の着替えは保管されてるみたいですし、私は昨日シャワーを浴びたので」


ふと視線を機械の中に移すとそこでは衣類と下着類が機械の中で回っていた。


冴木「……立華さん。いくら同性とはいえ他人の洗濯物を凝視するとは……」


立華「ええ!? そ、そんなつもりはありませんよ!」


冴木「知ってます。冗談ですから」


……この人の冗談は冗談に聞こえないんだよなぁ……。

冴木「それで? 私に何か御用なのでしょう? ちょうど退屈していましたし、話くらいなら聞きますけど?」


まあ洗濯物も持たずにランドリーに来たとなれば誰かを捜してるくらいしかないよね。
冴木さんなら頼めばすんなり了承してくれそうだけど……どうしよ。

↓1
1 料理の件を頼んでみる
2 料理の件を頼まず、代わりに霊能士について尋ねてみる

立華「実は料理のことでご相談が……」


冴木「ああ、そのことですか」


立華「はい。昼は天宮さんに教えてもらうことになったので、夜は冴木さんに教えてもらいたくて……」


冴木「構いませんよ。もっとも、私との個人特訓は明日以降になりそうですがね」


? 明日以降ってどういう意味だろう?


【冴木麗子と約束を取り付けました。以降昼は天宮、夜は冴木との料理特訓が行われます】





立華月音の個室


ピンポーン


ランドリーから個室に戻り、さあ何をやろうかなと思っていたら不意にインターホンが鳴った。

??『立華さーん』


立華「はいはい。……っと、間宮さんでしたっけ? どうかしました?」


扉を開けた先に立っていたのは超高校級の演劇部員こと間宮結衣さんだった。


間宮「実は少しお話が……」


立華「わかりました。それじゃあとりあえず中に……」


間宮「あ、大丈夫です。すぐに終わりますから」


というわけで玄関先で話を聞くことに。


間宮「えーっとですね。今日の夜パーティーを開くことになったんですけど、立華さんも来ますよね?」


立華「………………えっ? パーティー?」


現状にとても似つかわしくない単語が聞こえてきた。パーティー?

間宮「主催者というか、言い出しっぺは天宮さんですけどね。皆はもっと仲良くするべきだーってことで今男子は天宮さんが、女子は私が誘って回ってるんですよ」


なるほど。冴木さんの言ってたことはこのことだったのか。


間宮「一応今のところ女子は私と佐枝さん、冴木さん、平田さん、櫻田さんが来ることになってますけど……」


どうします? と首を傾げる間宮さん。
ここでまだあんまり話したことのない人と話すいい機会になるかもしれないし……うーん……。


↓1
1 当然行くよ
2 ごめん、遠慮しとこうかな

立華「もちろん、行かせてもらうよ」


間宮「わかりました。時間は七時頃で場所は食堂ですのでお願いしますね。私はあと藤村さんと稲本さんも誘わないといけないので失礼します」


ペコリと頭を下げ、間宮さんが立ち去っていく。
パーティーか……こんなときに何をしてるんだって話だけど、こんなときだからこそ明るくいかないとね!


【間宮結衣・天宮清一の新密度がアップしました。間宮 1→2。天宮2→3】





立華月音の個室


さて。パーティーの時間までまだ少しあるし、どうしようか……。


↓1
1 誰かの個室に行く(名前もどうぞ)
2 どこかに行く(場所をどうぞ)
3 時間までのんびり部屋で過ごそう
4 購買部へ!

モノクマメダル9枚もあるし使ってみようかな……。





購買部

今日はモノクマはいないみたいだ。
さて、何枚回そうか……。

↓1
何枚回します?(所持数9枚)

5枚使おう。何が出るかなー……


ガチャガチャ……ポン!
【子猫のヘアピン】ゲット!
【レーション】ゲット!
【希望ヶ峰の指輪】ゲット!
【ひまわりの種】ゲット!
【ミネラルウォーター 】ゲット!

……う、うーん? 微妙なラインナップな気がするけど……まあ、仕方ないよね?





食堂


天宮「はいはーい! まだ全員揃ってないから食い物に手を出すなよって聞いてるのか櫻田!」


櫻田「お! ウメー!!」


間宮「櫻田さん……」


時間より少し前に訪れた食堂。そこはすでに大にぎわい? であった。


天宮「おう、立華か」


櫻田さんの襟を引っ張りつつ天宮さんがこちらに気づく。


立華「凄い食べ物ですね。これ誰が作ったんですか?」


天宮「主に冴木と平田だな。最初は俺も手伝ってたけど、そろそろ時間だから場を仕切る側に回ったわけだ」

天宮「つっても間宮の報告と俺の方の成果を考慮するとこれで全員のはずだ。あとは厨房の方が一区切り付き次第開催だな」


立華「ホントだ……宇和とか柊も来てる」


あの二人や藤堂は特に、こういうのに来そうにないと思ってたんだけどな。


天宮「あいつらだって人間だ。こんな状況で参ってたんだろ」


櫻田「柏木は来てねぇけどな」


ムシャムシャと唐揚げを頬張りつつ櫻田さんが会話に加わる。


天宮「あいつは……仕方ないさ。一応誘いはしたんだけど、断られたよ。あと櫻田、お前いい加減にしないとつまみ出すぞ」


櫻田「んん!? そ、それは勘弁してくれよ!」


天宮「ったく……じゃあお前は厨房の二人に戻ってくるよう伝えといてくれ。そしたら開催すっから、そのあと好きなだけ食え」


櫻田「任せとけ!」


そうして櫻田さんが二人を呼び戻し、始まったパーティー。柏木以外の全員が参加してるのは意外だったけど、せっかくだから楽しまないとね。

↓2
1 藤村さんのところに行ってみる
2 柊、藤堂のところに行ってみる
3 佐枝、天宮のところに行ってみる

人がいないと判断し次第↓1を安価にします

藤村さんのところに行ってみよう。まだ話したこともないし、唯一--ではないけど、那古間同様に何の才能でここに来たのかも知らないしね。


立華「藤村さーん」


藤村「あ、えーっと……立華さんだよね?」


立華「そ。立華月音だよ」


サラダをいそいそと食べつつも皆から一歩引いたところで誰とも話そうとしない藤村さん。でも冴木さんのようになんていうか、孤高(本人に言ったら怒られるかな)なタイプとも見えない普通の女の子だった。


藤村「私は藤村。よろしくね」


立華「よろしく」


さて。単刀直入に才能について聞こうかな? でも、那古間の例もあるしはぐらかされるかも……。


↓2
1 パーティー楽しんでる?
2 藤村さんの才能って何かな?(ただしコンマが95以下でのらりくらりとはぐらかされます)

立華「あのさ、藤村さん。藤村さんって--」


藤村「ねぇ、立華さん。立華さんは今のこの状況どう思ってる?」


私が話題を振ろうとしたその瞬間。まるで待ち構えてたかのように藤村さんがそんなことを尋ねてくる。


立華「え?」


藤村「私は怖いの。昨日、体育館でモノクマにあんなことを言われてからずっと……怖くて、堪らないの。人を殺すのも、誰かに殺されるのも……全部、怖い」


立華「それは……」


藤村「私だって皆が誰かを殺すとは思いたくないけど……世の中ってそうそう自分の思い通りに回らないものだよね。それに、こんな状況じゃ普通の理論なんて通用しない……。ねぇ、立華さん。立華さんはどう思う? この中の誰かが誰かを殺すと……そう、思う?」


↓1
1 確証もないことは言えないので押し黙ったまま
2 誰も死なない。全員生きてここから出れるよと励ます

立華「…………」


藤村「……そうだよね。私たちは知り合ったばかりの他人でしかないし、そうでなくても他人の心情なんて読めるはずがない」


立華「ごめん……」


藤村「ううん。気にしないで。……少なくとも、確証もないのに励まされるよりはマシだったから」


【藤村奈々子の新密度がアップしました。1→2】





うーん……普通の子だと思ってた藤村さんも結構何か抱えてそうだったな……。
ってこういう言い方は失礼か。さて、どうしよう……?

↓2
1 間宮さんと佐枝さんがプラスチックの容器に食べ物入れてるけどどうしたんだろ?
2 平田さんのところに行ってみよう
3 咲元と櫻田さん? なんか珍しい組み合わせだな……

このスレ人いないんで建て直した方が良さげですね

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