カミーユ「Zガンダムにチ○コ付けたい」3 (692)

あらすじ

宇宙世紀0087 突如反乱を起こしたエゥーゴのクワトロ大尉事シャア・アズナブルは
Zガンダムのパイロット、カミーユ・ビダンを口説き落とし新組織「痛MS友の会」設立
同時刻を持ってアーガマ占拠という暴挙に出た
そのままヤザン・ケーブル、パプテマス・シロッコ等人員を次々に勧誘し、ついにはティターンズそのものを掌握
ティターンズを吸収し膨れ上がった組織は国家として独立に至り、ついには新国家「エロジオン帝国」の国家樹立を宣言する
これに対抗したアムロ・レイはブライト・ノアと共に反エロジオン組織「アグネス・ラム」を設立
シャングリラの子供達を味方に引き入れると同時にアクシズのバックアップを受け
ついにはエロジオンと全面戦争に突入する
アクシズの攻防戦にて初陣を飾るが、苦しくもエロジオンに完敗。みすみすアクシズ本拠地「コア3」破壊を許してしまう
これ以上のシャアの暴走を何としても食い止めるべく、ザビ家最後の血筋「ミネバ・ラオ・ザビ」と共に一路地球へと向かう
偶然にもその時、シャアもとある目的の為、地球へと向かっていたのだった


前スレ
カミーユ「Zガンダムにチ○コ付けたい」2

前々スレ
カミーユ「Zガンダムにチ○コ付けたい」

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重要人物紹介

・カミーユ・ビダン

すべての元凶。思い付きでZガンダムにチ○コを付けようとしたため今回の騒動が起こった
シャアと共に「痛MS友の会」を設立する
その後「エロジオン帝国」と名を変え、シャアの右腕となる
非常に短気でキレやすい性格をしているが、自身と趣味趣向の合う人間に対してはいたって従順
特にシャアに対しては人一倍尊敬の念を抱いている
特技は八つ当たりでそれに関しては彼の右に出る者はいない
エロジオンにてシロッコにZガンダムをウイングガンダムゼロカスタムに改造してもらい、大変喜んでいた
現在はシャアと共に地球へ向かっている


・シャア・アズナブル

ご存じ赤い彗星。ジオン・ズム・ダイクンの忘れ形見の一人
一年戦争時にアムロ・レイと壮絶な戦いを繰り広げ、また父親の仇を討つ為ザビ家抹殺を遂行した男
しかしその正体は重度の萌えオタかつド変態であり、二次元至上主義者
一年戦争時のザビ家抹殺の際も、実は父親の事などどうでもよく
単に自身のデザインしたモビルスーツを却下され、逆上した為にザビ家抹殺を目論んだと言うのが真相

一年戦争後はアクシズの一員として暮らしていたが、萌え漫画を買う為に度々無断で地球圏に向かっていた所をブレックス・フォーラと対面
彼と意気投合し、二人でオタクの為の組織「Always Erotic Ultimate Group (常にエロい最高の組織)」通称エゥーゴを設立。
そのままアクシズを脱退し、エゥーゴのクワトロ大尉としてパイロットに殉じる

ブレックスが暗殺されると今度はカミーユ・ビダンに目を付け、カミーユと共に「痛MS友の会」を設立。
エゥーゴに反旗を翻し一時アーガマを占拠した
その後ヤザン・ケーブル パプテマス・シロッコ ジェリド・メサらを次々と味方に付け、ついにはティターンズそのものを掌握。
ティターンズを母体に新国家「エロジオン帝国」を設立する
エロジオンの初陣にてアクシズ本拠地「コア3」を壊滅に成功。現在はある目的の為に地球に向かっている

実は大の矢吹信者であり、昔から事あるごとにジャンプ編集部に大量の金塊(横領品)と脅迫文を送りつける等し、自分の妹似、ハマーン似のキャラをゴリ押ししている
そのため矢吹健太郎の漫画には間接的だが深く関わっている



・アムロ・レイ

初代ガンダムパイロット。通称「連邦の白いヤツ」
一年戦争後、地球連邦により軟禁同然の生活を送っていたがカツ、フラウらの助言により戦線復帰
その後宇宙に上がるかどうかを安価で相談してしまったがために、カミーユらと一緒に宇宙に上がるハメになる

そしてシャアの反乱に巻き込まれ、トーレスらの手引きによりアーガマを脱出
アクシズのエンドラに拾われハマーンと対面を果たす
アクシズ本拠地「コア3」にてシャングリラ・チルドレンと対面。彼らを味方に引き入れ、アーガマと再合流を果たす。
連邦のシャア討伐部隊のメンバーに選ばれ、エマリー・オンスの助言により
ブライト・ノアと共に第13独立部隊「アグネス・ラム」を設立
初陣のアクシズ防衛線に挑むがエロジオンに完敗。みすみすコア3破壊を許してしまう
その後アクシズにてシャアの真相を知った為に、ミネバと共に一路地球へと向かう


・ハマーン・カーン

ジオン残党軍「アクシズ」の事実上のTOP 正式役職は摂政
14歳の頃、父マハラジャ・カーンの手引きによりやってきたシャアに惚れ、付き合う事に
当時は純粋無垢な少女であったが、再三に渡りキワドイコスプレを要求されたが為に次第に両者に溝が深まって行く
コスプレを拒否されたシャアは今度はミネバ・ザビにコスプレを要求したが為に、ついには現在のような鉄の女と化した
その後もたびたびシャアの趣味を否定し続けたが為にシャアに愛想を尽かされ、地球圏へと逃げられてしまう
その反動からか非常に口が悪い人物になり、人をけなす際に「俗物」と呼ぶようになる

シャアの反乱後は テレビ放送で名指しで批判される、アクシズ潰しを宣言される、本拠地「コア3」を破壊される等の憂き目に合うが
それでもシャアへの思いは変わっていない様子。現在は「アグネス・ラム」と共闘関係にある

エロジオン軍

旗艦    ジュピトリス
量産機   ttp://viploader.net/anime/src/vlanime081922.jpg
指揮官機 ttp://viploader.net/anime/src/vlanime081923.jpg
       ttp://blog-imgs-31.fc2.com/c/h/a/chaos48wired/mahora_gundam_b.jpg


シャア専用機 ttp://viploader.net/anime/src/vlanime081839.jpg

カミーユ機   ttp://blog-imgs-36-origin.fc2.com/k/a/i/kaikosokuhouvip/2792857.jpg
ヤザン機   ttp://evang.web.fc2.com/img/evangelion/eva/ad8897fe.jpg

ダンケル機 ttp://evang.web.fc2.com/img/evangelion/eva/15544967.jpg
シロッコ機  ttp://images.wikia.com/megaman/images/8/82/Mmx3byte.jpg
ジェリド機  ttp://viploader.net/anime/src/vlanime081914.jpg

死者 ラムサス・ハサ

地球連邦軍第13独立部隊 アグネス・ラム

旗艦 アーガマ
艦長 ブライト

MS
mk2(×2) ZZ 百式 ジェガン メタス ネモ メガライダー

パイロット 
アムロ ジュドー エル ビーチャ プル

整備員
アストナージ モンド

オペレーター
トーレス サエグサ イーノ

協力者 ジオン残党軍アクシズ

ミネバ・ラオ・ザビ ハマーン・カーン マシュマー・セロ
キャラ・スーン イリア・パゾム グレミー・トト

アーガマ 

アムロの部屋

アムロ「・・・」

ペンダントを眺めるアムロ

アムロ「しかし不思議な石だな・・・この石自体からプレッシャーを感じる」

アムロ「なのにイヤな感じはしない。むしろどこか暖かい・・・」

アムロ「人の意志が宿っているとでも言うのか?」

アムロ「アクシズめ・・・こんな物いつの間に・・・」

ピピピッ

ブライト「アムロ、これより作戦会議を行う。ブリーフィングルームにまで来てくれ」

アムロ「わかったよ、ブライト。今いく」

アムロ「・・・いくか」


ジュドーの部屋

ウイーン

ぷるぷるぷる~~~!

ジュドー「ん?プル?」

プル「ジュドぉー!集合だよ!作戦会議が始まるんだって!」

ジュドー「あー、もうそんな時間かぁ」

プル「ブリーフィングルーム、一緒にいこっ」

ジュドー「ははっいいぜ。んじゃ仕度すっから待っててくれよ」

アーガマ 廊下

プル「~♪」

ジュドー「えらいご機嫌じゃないか、プル」

プル「だって、ジュドーといると幸せなんだもんっ♪」

ジュドー「オイオイ参ったな・・・照れるじゃないかww」

プル「ふふ♪」

リィナ「おにーちゃん!」

プル「あ・・・」

ジュドー「よぉーリィナ!今日も精が出るな」

リィナ「今から洗濯、お掃除、それが終わったらみんなのお食事作り」

リィナ「ここ最近大忙しよ。特におにーちゃんはたくさん食べるからねっ」

ジュドー「はは、いいじゃないか。腹が減っては戦はできぬってね」

リィナ「プル、私のお弁当のお味、どうだった?」

プル「・・・」サッ

ジュドーの後ろに隠れるプル

ジュドー「・・・」

プル「・・・おいしかった」ボソ

リィナ「ホント!?うれしい。じゃあ今日はプルの分少しサービスしとくからねっ」

プル「・・・ありがとう」ボソ

ジュドー「・・・」

リィナ「ん?」ニコニコ

ジュドー「リィナ、俺達今から作戦会議なんだ」

リィナ「そうなの。じゃあ遅れないようにはやく行きなさいな」

ジュドー「ああ」

プル「・・・」

ジュドー「行こう。プル」

リィナ「?」

アーガマ ブリーフィングルーム

ウイーン

ジュドー「しつれーしまーっす」

ビーチャ「よっご両人。同伴出勤かい?」

エル「仲の宜しい事で」

ジュドー「茶化すなよ。ブライトさん、始めよう」

ブライト「ああ。ではこれより地球降下作戦の説明に入る」

アムロ「・・・」

ブライト「今回の作戦の最大の目標はミネバ・ラオ・ザビ王女の地球降下を成功させる事にある」

ブライト「しいては、我々はミネバ王女が無事地球に護衛するまで護衛する必要があるわけだ」

アムロ「アクシズのバックアップは?」

ブライト「多少は出る。しかしアクシズは避難民の移民作業で手一杯でそうそう戦力は割けないそうだ」

エル「へえ、どこに決まったのさ」

ブライト「タイガーバウムだそうだ」

アムロ「ああ・・・」

ブライト「中立コロニーを謳っていたにも関わらず、連邦に肩入れしていたんだ。そのくらいやらなきゃな」

ビーチャ「ハマーンさん怒らすとこええからなww」

ブライト「話を戻すぞ。地球降下後のメンバーの事だが」

ブライト「アクシズからはハマーンと近衛兵数人が出る。我々からは・・・」

ブライト「アムロ、ジュドー。君たちに二人に行ってもらう事にした」

ジュドー「え、俺?」

エル「少なくない?」

ブライト「最善の処置だ。地球は現在シャアの息がかかっている可能性が非常に高い」

アムロ「・・・」

ブライト「派手に動くと動きを察知される可能性がある。こちらはいわばゲリラだからな」

プル「たった数人でダカールでどうやって演説するの?」

ブライト「心配はいらない。すでに地球のカラバに電文を送っておいた」

ブライト「地球降下後はカラバが全面的にバックアップしてくれる」

アムロ「飛び入り参加ってわけか・・・」

ブライト「そうなるな。ここまでで質問は?」

ビーチャ「俺達はどうすればいいんだよ」

ブライト「君たちは地球に降下するまでの護衛だ」

ブライト「アムロ、ジュドー、君たちも大まかな流れは一緒だ」

ブライト「ただしMSにはバリュートを付けておく。君たちはMSに乗ったままそのまま地球に降下してくれ」

ジュドー「直通直帰ってわけね」

ビーチャ「ていうかそもそも護衛の必要あんの?」

ブライト「・・・シャアの部隊が地球近辺にいるという情報が入った」

アムロ「!」

ブライト「もちろん我々もなるべく隠密にやるつもりだが・・・抜け目のないシャアの事だ」

アムロ「見つかる可能性は大いにあるな」

ブライト「そういう事だ」

エル「アタシらが地球に向かうのがバレたって事?」

ブライト「いや、おそらく・・・」

アムロ「シャアは地球にいる」

一同「!」

アムロ「その地球でうろついてる部隊はシャアの帰還待ち、もしくは見送りか・・・」

ブライト「総帥直々の部隊だ。こちらから正攻法で行ってもまず勝てないな」

アムロ「まずは外堀から崩さねば・・・」

ジュドー「その為のミネバ王女ってわけね」

ブライト「そういう事だ」

ブライト「以上だ。もう質問はないな?」

ブライト「ではこれで作戦会議を終わる。作戦開始は翌日だ」

ブライト「それまで総員、警戒態勢で待機。以上。解散」

ビーチャ「ジュドー、今度はプル泣かすなよ。うるさくて眠れねえからな」

エル「モテる男は辛いねえ」

アムロ「(シャアめ・・・地球で一体何をしている・・・)」

大気圏上空 ジュピトリス

シャア「では、行ってくる」

シロッコ「お気をつけて、総帥殿」

シャア「せっかく地球に行くのだ。この私、シャアアズナブルがお土産を買ってきてやろうと言うのだ」

ヤザン「気が利くじゃねえか」

シャア「どんな同人誌がいい?」

カミーユ「(同人誌前提なんだ・・・)」

ヤザン「じゃあ前言ってたアレ買ってきてくれよwwヴァルシオーネが触手にやられる奴ww」

シャア「・・・そのくらいネットにいくらでも転がっている。自分で落とせ。ヤザン」

ヤザン「こいつ・・・」

シロッコ「話を振ったのは貴様だろうが」

カミーユ「相変わらずマイペースですね」

シャア「私は地球で何としてもTo LOVEる―とらぶる― ダークネス画集 Venusを手に入れねばならん」

シャア「他の事に構ってる余裕はない」

カミーユ「(連邦じゃないのか・・・)」

シロッコ「確かにアレは今大人気で売り切れ続出のようだな」

カミーユ「予約はしてなかったんですか?」

シャア「・・・ブライトが休みをくれなかったのだ」

カミーユ「ああ、エゥーゴ時代のww」

シロッコ「随分厳しい所だったんだな」

シャア「この私にkonozamaを食らわすとは・・・やるな、ブライト」

ヤザン「誰に言っている」

シャア「おかげで腐敗した転売屋が地球でのさばり、イタズラに価格を引き上げているのだ」

シャア「ならばこそ、転売屋は市場に対し、買い手に対し、贖罪せねばならん」

シャア「この私、シャア・アズナブルが人類の業を背負ってやるというのだ。諸君」

カミーユ「なんだかんだで最終的にそこに行きつくんですね」

シロッコ「貴様はブレているのか筋が通っているのかサッパリわからんな」

シャア「ふふ、無駄話が過ぎたようだ」

シャア「カミーユ、行くぞ」

カミーユ「はい、大尉」

シロッコ「・・・ジークジオン」スチャ

兵達「ジークジオン!!」ザッ

シャア「ふふ、ジークジオン」スチャ

アーガマ

アムロ「カラバか・・・」

ブライト「懐かしいか?」

アムロ「まぁな。ハヤトやベルトーチカともしばらく会っていない」

ブライト「ハヤト・・・フラウと結婚したと聞いた時は驚いたぞ」

ブライト「フラウはお前とくっつく物だとばかり思っていたからな」

アムロ「フラウにとって・・・俺は遠すぎて見えないんだとさ」

ブライト「・・・」

アムロ「地球に降りたらハヤトに修正されるかも知れないな」

アムロ「なんでシャアの反乱を止められなかったんだってね」

ブライト「まさか、ハヤトも事情は知っているだろう」

アムロ「ああ見えて意外と雷オヤジなんだぜ。アイツ」

ブライト「誰に似たんだか」

アムロ「(お前だよ・・・)」


プルの部屋

プル「ねえー、シャアってどんな人なの?」

ジュドー「うっ」

ビーチャ「し、知らねえ方がいいと思うなぁ~・・・ww」

プル「なんでよー。アクシズでシャアの部屋に行ったんでしょ?」

プル「あそこ、普段は立ち入り禁止でさ。アタシも入った事ないんだよねー」

プル「赤い彗星の秘密、アタシも知りたいな~」

エル「(ジュドー、どうすんのさ)」ボソボソ

ジュドー「(本当の事は言えねえよなぁ)」ボソボソ

ビーチャ「えーっと、ほら、あれだ」

ビーチャ「妹が好きな奴って事さww」

エル「・・・」

ジュドー「まぁ、間違っちゃないなww」

プル「妹好き?」

エル「そ、そうそう。シャアには妹がいてねww」

ビーチャ「自分の妹似のキャラを漫画にゴリ押(ry

エル「あーあーあー!妹超LOVEな人って事さwwwwwwあははははwwwwww」

プル「へえ・・・」

プル「妹を大事にする人なんだぁ」

ジュドー「そーそー、シスコンって奴だなww」

プル「・・・」

プル「(血の繋がってない妹でも・・・好きになれるのかなぁ・・・)」

リィナ「プル~お弁当持ってきましたよー」

プル「!」

ビーチャ「あっら~・・・なんてタイミング」

リィナ「お話中だった?」

エル「いや、いいんだよリィナww」

エル「そこに置いといてやんな」

リィナ「はーい」コト

ビーチャ「」ドキドキ

ジュドー「・・・腹、減ってるか?」

エル「今食べる?」

プル「・・・うん」

ジュドー「そ、そうか!じゃあ食え食え!」

エル「はいプル、あ~ん」

プル「あ~ん」モグモグ

リィナ「・・・」ジー

ビーチャ「」ドキドキ

プル「うん!おいしいよ!」ニコ

リィナ「よかった~!おいしくなかったらどうしようかと思ってたわ!」

ビーチャ「ホッ」

ジュドー「よかった・・・ちゃんとメシは食わないとダメだぞ!プル!」

プル「はーい」

エル「じゃ、アタシらも部屋に戻りますか」

ジュドー「明日に備えなくちゃな」

ビーチャ「じゃーなプル!ぐっすり寝ろよ!」

プル「うん!おやすみなさ~い!」

ウイーン 

プル「・・・」

プル「う!・・・うぐ・・・オエ"エ"エ"エ"!!」

食事を吐き出すプル

プル「カハッ・・・ウグゥ・・・グフッグフッグフッ・・・」

プル「ウウ・・・グス・・・ヒック・・・」

プル「ジュドーごめん・・・やっぱりアタシ・・・無理みたいだ・・・」

地球 大気圏

ウイングガンダムゼロカスタム コクピット内

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

シャア「ほう・・・単騎で大気圏を突入するとは・・・」

カミーユ「この羽が摩擦を軽減してくれるんです」

カミーユ「最初から単騎で運用する事を前提に改造したって、シロッコさんが言ってました」

シャア「実際に乗ってみると壮観だな・・・やるなシロッコ」

カミーユ「あっちの設定もそうでしたね」

シャア「ふふ、シロッコ・・・あのアニオタめ」

カミーユ「あれ、大尉とアムロさんの戦いを題材にした物らしいですよ」

シャア「私のまがい物が出ていたなww」

カミーユ「僕もそう思いました。アレ見た瞬間「あ、これ大尉だな」って」

シャア「はっはっは。私はたかがMSのG如きで血を吐くほど軟弱者ではないよ」

シャア「それにアレには事実と決定的に違う所がある」

カミーユ「なんです?」

シャア「アムロはあんなに固くない」

カミーユ「ですねww」

シャア「大体龍やら死神やら、ゲテモノを出し過ぎなのだよ」

シャア「戦場をバカにしすぎだ」

シャア「所詮、あれはフィクションの中の話だよ。カミーユ」

カミーユ「(僕は結構好きなんだけどなぁ・・)」

カミーユ「で、地球に降りたらどうします?」

シャア「まずはVenusを徹底的に探す」

カミーユ「いやそっちじゃなくて、連邦です」

シャア「なんだ、そっちか」

カミーユ「(連邦よりToloveるの方が大事なのかこの人は・・・)」

シャア「すでに連絡はしてある。地上に降りたら迎えの人手が来るはずだ」

カミーユ「どこに降りたらいいですか?」

シャア「ダカール近辺で頼む」

カミーユ「ああ、あそこなら確かに連邦の高官がたくさんいますね」

シャア「交渉にはもってこいだろう?」

カミーユ「同意します」

シャア「ふふ・・・私が地球にいると知ったらアムロはさぞや驚く事だろうなぁ・・・」

カミーユ「(同人誌漁りをしていると知ったらもっと驚くでしょうね・・・)」

(う・・・ここは・・・どこだ・・・)

(ふふ・・・アムロ・・・)

(・・・? ララァ・・・?)

アムロ「ララァ・スン!?」

ララァ「ふふ・・・また会えたわね・・・アムロ・・・」

アムロ「貴様から会いに来たんだろうに・・・何の用だ!」

ララァ「大佐の事はわかって?アムロ・・・」

アムロ「ああ、見せてもらったよ・・・やはりあいつはド変態だ!」

ララァ「その中にあなたもいるのよ・・・アムロ・・・」

アムロ「俺とシャアを一緒くたに自分の物にできると思うな!」

ララァ「意識が永遠に生き続けたら拷問よ・・・?」

アムロ「シャアのアレを見ただろう!?もはや君の入る余地はない!」

ララァ「私はあなた達をみたいだけ・・・」

アムロ「そりゃエゴだよ!」

ララァ「私は永遠にあなた達の間にいたいの・・・」

アムロ「シャアは否定しろ!」

ララァ「彼は純粋なだけよ・・・」

アムロ「シャアが純粋だと!?あのド変態が!」

ハッ!

アーガマ アムロの部屋

アムロ「・・・クソ、またララァの夢を見るようになっちまった・・・」

アムロ「今何時だ・・・?くそ、こんな時間に起こしやがって」

ピピッ

プル「あの、アムロ・・・?」

アムロ「プル?なんだと言うのだこんな時間に」

プル「その・・・早起きしちゃったからMSのチェックでもしてもらおうと思って・・・」

アムロ「10分後に出る。少し待っていろ」

プル「うん・・・・(アムロ、なんか怖い)」

10分後

アムロ「やぁ。待たせたね」

プル「あ、ごめんね・・・なんかうめき声が聞こえたから」

アムロ「ただの寝言だよ。君も随分と早起きじゃないか」

プル「・・・なんか目が覚めちゃって」

アムロ「ハハ、緊張しているのかい?無駄な緊張は動きを固まらせるだけだぞ」

プル「ジュドーはまだ寝てるだろうし・・・」

アムロ「・・・MSの最終調整だったな。いいよ。付き合おう」

プル「ホント!?ありがと~~~!」

アムロ「(誰かに依存しすぎるなこの子は・・・)」

アムロ「(この性格、裏目に出なければいいのだが)」

MSハンガー

ジュドー「あれっアムロさんとプル。えらい早起きだね」

プル「ジュドー!」

?「へえ、あれが噂の白いやつ?」

アムロ「ん・・・誰だ?その子は」

プル「!」

ジュドー「紹介するよ。こいつは俺達にZZを運んでくれた仲間でさ」

プル「・・・」

?「初めましてアムロ大尉。ラビアンローズから特命を受けてやってきました」

ルー「ルー・ルカです。よろしく」ニコ

アムロ「へえ、ラビアンローズにこんなチャーミングなお嬢さんがいたなんて」

ルー「あら、お世辞が上手ですのね。アムロ大尉」

ジュドー「こいつには手を出さない方がいいぜアムロさんwwこいつ気が強えからww」

ルー「あら、それはアンタにだけよ?」

ジュドー「またまた~、生言っちゃってwwアムロさんを口説こうたって無駄だぜww」

プル「・・・」

ルー「あらん、アムロさん、私でよければいつでも・・・フフ」

アムロ「・・・チャーミングすぎるな」

ジュドー「wwwwwwww」

プル「ジュドオオオオオ!!!おはよおおおおおおおおおお!!」

ジュドー「!? お、おはよう・・・」

ルー「朝っぱらからやかましいわねこのお子様は・・・」

ルー「プル、お久しぶりね」ニコ

プル「・・・」

ルー「まだ眠いの?お子ちゃまが無理して早起きするからよ」ナデナデ

プル「無理してなんかないよ!そおやって私をお子ちゃま扱いするな!」

ルー「そおやってすぐムキになるトコがお子ちゃまだってのよww」

アムロ「プルにMSの調整を頼まれてね。これから付き合ってやる所なんだよ」

ジュドー「マジ!?じゃあ俺のZZもやってよ!」

ルー「あのアムロ・レイに直々にチューニングしてもらえるなんて、羨ましいわねアンタ」

プル「・・・アタシが先だもん」

ルー「残念。私が先なんだなこれが」

プル「なんでさ!」

ルー「アムロ大尉。私がここへやってきたのは例の換装パーツの件です」

アムロ「ああ、Mk2の・・・」

ルー「すでに組立は完了しています。ここへは運用試験をかねてこれでやってきました」

アムロ「運用試験?ただのパーツじゃないのか?」

ルー「ええ。局地的な戦闘に備え、パーツ自体に移動能力を持たせました」

ルー「しかし教育コンピューターの経験データがまだ不足していまして・・・」

アムロ「・・・俺に最終調整を頼みたいと言うわけか」

ルー「向こうでパイロットはアムロ大尉と聞いて大急ぎでやってきました。」

ルー「アムロ大尉の操縦は独特なのでデータが多くいるんです。でないとこれは100%スペックを発揮できません」

アムロ「・・・わかった。やっておこう」

ルー「ありがとうございます」

ジュドー「ちぇ。じゃあZZはアストナージさんに頼んでやってもらうか」

アムロ「我々は数時間後には作戦行動に出る。データさえ揃えば間に合うか?」

ルー「もちろん。後はそれだけです。」

アムロ「急いでくれよ。相手はあのシャアだ。万全を期したい」

ルー「間に合わせます」

アムロ「プル、すまないな。そういうわけで俺は急用ができた」

アムロ「後はアストナージにやってもらってくれ」

プル「・・・」

ジュドー「俺は朝飯でも食ってくるか。プル、お前も行くか?」

プル「・・・いい」

ジュドー「ちゃんと食っとかないと力でないぞ。んじゃ俺先に言ってるからな」

ルー「アムロ大尉・・・よろしければ私、ここにいてもいいですか?」

アムロ「かまわんよ。ここのMSがそんなに珍しいかい?」

ルー「さっすがニュータイプ。勘がお鋭いことで」

アムロ「ではプルの事を見てやってくれ・・・じゃ」

プル「・・・」

ルー「この私があんたみたいなお子ちゃまのお守り役とはねえ・・・」

プル「・・・」

ルー「なんか言いなさいよあんた。ここでまた「お風呂が入りたーい!」とかってワガママ言ってないでしょうね?」

プル「・・・なんでルーがここにいるのよ」

ルー「アンタ話聞いてた?アムロ大尉の機体の換装パーツを運んできたって言ったでしょうが」

プル「私が聞きたいのはそういう事じゃない・・・ジュドーとの関係よ!」

ルー「何言ってんのアンタ?ジュドーとはただの腐れ縁よ」

プル「じゃあなんで邪魔するのさ!」

ルー「邪魔・・・?何この子。本気で意味わかんない」

プル「ジュドーもアムロもみんな独り占めしてさ!ルーは私の邪魔しにきたんだ!」

プル「あんたこの船から降りなさいな!!」

ルー「このガキ・・・言わせておけば!」

プル「ラビアンローズに帰れー!ルーは嫌いだ!ルーは私の邪魔しにきたんだー!」

ルー「やかましいんだよこのクソガキボケカスクソアホンダラが!!!その喧嘩買ってやるわよ!!!」

プル「うわーーーーーーーーーー!!ルーが私をいじめに来たぁーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

ルー「うるっせえんだよこのガキャァ!!!二度とそんな口が聞けないようにしてやるわい!!!!!!」

プル「うわああああああああああああルーがぶつよおおおおおおおおおおおこわいよおおおおおおおおおおお!!!!!」

ビーチャ「だーからうるっせえって何度言わせんだよ!!!」

エル「今度はなんだい・・・?」

プル「うわあああああああああ!!!ルーが追いかけてくるよおおおおおおおおおおおおこわいよおおおおおおおおおお!!!」

ルー「待てゴルァアアアアアアアアアアア!!!!素っ裸にして風呂桶に突っ込んでやらアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

ブライト「またか・・・」


ジュピトリス

マウアー「・・・」カツカツカツ・・・

マウアー「!」

シロッコ「やぁ」

マウアー「シロッコ・・・何の用だい?」

シロッコ「連れないな。マウアー」

マウアー「ふん、シャア総帥がいなくなった途端にナンパかい?」

シロッコ「安心しろ。コブ付きに用はない」

マウアー「・・・じゃあ何しに来たのさ」

シロッコ「ジェリドが心配じゃないか?」

マウアー「・・・どういう意味だ」

シロッコ「私はあいつの上官だ・・・上官は常に部下のコンディションを把握しておく必要がある」

シロッコ「最近のジェリド・・・少し迷いが見られるな」

マウアー「!」

シロッコ「その顔、図星だな」

マウアー「・・・」

シロッコ「マウアー。君ならわかるはずだ。」

シロッコ「戦場で迷いを持ち込む者は死ぬぞ」

マウアー「ならどうしろと言うのだ」ギリ

マウアー「新しいガブスレイでも回してくれるってのかい?」

シロッコ「それもいいがな。君にはもっとふさわしい機体がある」

マウアー「また新型を作ったのか・・・」

シロッコ「元から用意していたものだ。」

シロッコ「興味があるなら後で私の部屋にこい」

シロッコ「では、失礼した」

カツカツカツカツ・・・

あ、やべ。saga忘れてた。
文字化けしてない?大丈夫?

大丈夫です

>>23
失礼しました

アーガマ ブリッジ

ブライト「全く・・・なんの騒ぎかと思ったら」

ルー「・・・すいません」シュン

ビーチャ「ったく、久々に会ったと思ったらこれだぜ」

エル「あんたも相変わらず変わんないわねぇ」

アムロ「小さな子に暴力などとは、いただけないな。ルー・ルカさん?」

ルー「・・・」シュン

ジュドー「何が原因だったんだよ」

ルー「だってプルが・・・」

プル「あっかんべー」

ルー「てめぇぶち殺すぞこのガキャア!!!!」

ジュドー「ルー!」

ビーチャ「wwwww」

エル「ジュドー以上の短気っぷりだわこりゃ」

ブライト「・・・」

アムロ「・・・チャーミングだな」

ガガッ ピー

イーノ「ブライト艦長、通信です」

ブライト「誰からだ」

イーノ「アクシズのハマーンです」

ブライト「ついに来たか・・・繋げ」

ザザッ プイン

ハマーン「ご機嫌麗しゅう。俗物共」

アムロ「丁寧語を話すか罵るかどちらかにしろ」

ブライト「そちらの準備は出来ているか?」

ハマーン「当たり前だ。この私を誰だと思っている」

ハマーン「貴様らこそガキ同士の痴話喧嘩に巻き込まれて準備に手間取っていないだろうな?」

トーレス「図星ですね」

ビーチャ「パネェw」

ブライト「・・・大丈夫だ」

ハマーン「よし、ではこれよりグワジンを貴艦の後方に付ける」

ハマーン「大気圏に近づいたら作戦通り専用シャトルを用いて地球に降下しよう」

ハマーン「我らが降下してる間は・・・わかっているな?」

ブライト「わかっている」

アムロ「立派に務めてみせるさ」

ハマーン「いい返事だ」

ハマーン「では検討を祈る」プチン

ブライト「・・・ふう。毎度ながらあいつと話すと謎の緊張感が生まれる」

アムロ「ただでさえ高圧的な女だからな。ニュータイプなら堪ったもんじゃないぞ」

ブライト「ご苦労な事だ」

アムロ「ルー、これを」

データを渡すアムロ

ルー「あ、ありがとうございます」

アムロ「急いでくれよ。作戦までもう時間がないのは今のを見てわかったろう?」

アムロ「敵の部隊は必ずやってくる・・・俺の勘がそう言っている」

エル「アムロ大尉の勘なら信憑性あるわね」

ルー「はい。必ず間に合わせて見せます」

ルー「では私はこれで。データを持ってラビアンローズに戻ります」

ブライト「ご苦労だったな」

プル「・・・はやく帰れ」ボソ

ルー「このガキブラックホールに沈めるぞゴラァア!!!!!!」

ジュドー「ルー!」

ビーチャ「もういいっつーのw」


ジュピトリス

コンコン

シロッコ「入れ」

マウアー「・・・」ガチャ

シロッコ「やはり来ると思っていたよ。マウアー」

マウアー「さっさと新しいモビルスーツを見せろ。」

シロッコ「そう急くな。マウアー」

シロッコ「・・・」ジー

マウアーを凝視し出すシロッコ

マウアー「な、なんだよ気持ち悪い」

シロッコ「ふむ、やはりこれは君にイメージがピッタリだ」

シロッコ「普段から君を見ていて思っていたよ・・・フフ」

マウアー「(こいつ、陰で私をずっと見まわしていたのか・・・!)」

マウアー「(き、きもい!)」

マウアー「・・・能書きはいい。さっさと見せろ」

シロッコ「君はギリシャ神話という物を知っているか?」

マウアー「(また能書きか・・・)知らないな」

シロッコ「地球に旧世紀以前から伝わる最古の神話だ。そこには中々おもしろい神がいてな」

シロッコ「生まれた時からすでに武装していたというなんとも猛々しい神だ」

マウアー「・・・」

シロッコ「その神は外見とは裏腹に・・・自身の力を何かを守る事に使ったのだ」

シロッコ「その何かとは何か。人だ。神が人を守る為に全てを費やしたのだ」

シロッコ「おかげでその神は守り神として崇められ、現在まで言い伝えられている」

マウアー「・・・」

シロッコ「おもしろい事にな、その神は「女」だった」

マウアー「!」

シロッコ「誰かを守る為に生まれた「女」の神。興味が沸かないか?」

マウアー「・・・」

シロッコ「その「守護女神」にあやかって私はこのMSにこう名付けたのだ」

シロッコ「『パラス・アテネ』と」

マウアー「パラス・アテネ・・・」

シロッコ「マウアー。君はジェリドを守る女神になれ」

シロッコ「君にはその資格がある」

マウアー「私が・・・ジェリドの女神に?」

シロッコ「そうだ。迷える子羊に代わり、見事その役目を果たしてみろ」

シロッコ「資料を渡しておこう。操作方法は頭に叩き込んでおけ」ペラ

シロッコ「なにせ女神様だ。なかなか素直に動いてくれないからな」

マウアー「私は・・・パラスアテネ・・・?」

シロッコ「ふふ、気に入っていただけたようだな」

マウアー「(私は女神・・・ジェリドを守る、女神!)」

本日はここまでにします。おやすみなさい

マウアー「シロッコ・・・感謝する」

シロッコ「どういたしまして」

キィー バタン

ヤザン「相変わらず女の心を掴むのがうまい奴だな」

シロッコ「ヤザン、いたのか」

ヤザン「てめえの考えそうな事くらい俺にもわかる」

ヤザン「キザな名前付けやがって。何が女神だ」

シロッコ「シャアがいない今、兵の士気を高めるのは私の役目だ」

ヤザン「ご立派」

シロッコ「ラムサスの後釜探しは決まったか?」

ヤザン「てんでダメだな。どいつもこいつもヒヨっ子ばかりだ」

ヤザン「とてもじゃねえが使えたもんじゃねえ」

シロッコ「君と相性がイイ。の間違いだろ」

ヤザン「ふん」

シロッコ「君のモビルスーツには何か問題点はないか?」

ヤザン「・・・あの機体はつまんねえ」

シロッコ「ほう、何故だね?」

ヤザン「てめえ、ホントにエヴァを見たのか?」

ヤザン「陽電子砲がないとか・・・」

シロッコ「無茶を言うなヤザンw」

ヤザン「ヤシマ作戦は男のロマンだろうが!」

シロッコ「わかったよ。シャアが帰ってきたらなんとかしてやる」

シロッコ「ラミエル型のバルーンを作って置く。それを使って好きなだけごっこ遊びを楽しめ」

シロッコ「私も綾波コスで参加してやるから」

ヤザン「話のわかる奴で助かるぜぇ。シロッコ」ニヤァ

シロッコ「いつまで経ってもバトルアニメが好きなんだな君は」

ヤザン「戦いが好きなだけだ」

シロッコ「だろうな」

ヤザン&シロッコ「アーッハッハッハッハ!!」

アーガマ

アムロ「経過はどうだ?」

ブライト「やはりシャアの部隊が地球近辺で巡回しているな・・・」

ブライト「このまま行けば後40分程でこちらも捕捉されるだろう」

アムロ「エロジオン・・・口に出すのも躊躇うな」

ブライト「全くだ」

アムロ「何がエロジオンだ。あの変態野郎め」

ブライト「「シャアの部隊」で構わん。意味が通じればそれでイイ」

アムロ「向こうの戦力は?」

ブライト「シャアがどれだけの戦力を引き連れて行ったかによるが・・・」

ブライト「目立った報告はされていない。おそらくそんなに戦力は割いていないのだろう」

アムロ「我々と同じく隠密行動という訳か」

ブライト「おかげで我々の負担が増えるわけだが」

ブライト「シャアがいなくとも、向こうにはあのパプテマス・シロッコがいる。厄介な相手だ・・・」

アムロ「その名は聞いたことがあるな。木星帰りの男だとか・・・」

ブライト「そうだ。大変な野心家でティターンズの乗っ取りを企てていたともっぱらの噂だ」

ブライト「しかし、今はシャアの腹心になっているようだ」

アムロ「会ったのか?」

ブライト「チラっと見ただけだ。まさかホントに仲間に引き入れるなどとは思ってもみなかった・・・」

アムロ「全く、あいつはいつも予想の斜め上を行く」

ブライト「読みにくくて適わんよ。アムロ」

アムロ「・・・よし、ブライト。出撃は20分後に繰り上げよう」

ブライト「少し早すぎやしないか?」

アムロ「いかにシロッコとて我々の作戦目的まではわからないはずだ」

アムロ「連邦に作戦報告はしていないのだろう?」

ブライト「当然だ。何を言われるかわかったもんじゃないからな」

アムロ「連邦は今頃俺達に権限を与えた事を後悔している事だろうぜ」

ブライト「ふふ、元より報告義務はない」

アムロ「出撃を少し早め、艦隊に奇襲をかけると見せかけるんだ」

アムロ「このタイミングならシャアの留守を狙ったと思ってくれるはずだ」

ブライト「そうか・・・そうすればグワジンは捕捉されない」

アムロ「シャアがいないとなれば、全力で我々を叩きに来るはずだ。」

アムロ「何せ、奴らは総帥のお留守を守らねばならんからな」

ブライト「腕の見せ所だな」

アムロ「頃合いを見て一気に撤退するんだ。」

アムロ「元より我々の戦力は少ない。短期決戦で畳み掛けるんだ」

ブライト「許可しよう。もう一度作戦会議を開くか?」

アムロ「必要ないよ。俺が口頭で言っておく」

ブライト「・・・ふふ」

アムロ「何を笑っている」

ブライト「あの親父にもぶたれた事のない甘ったれがこんなにも成長したのかと思うと、つい、な・・・」

アムロ「・・・よせよ。恥ずかしい」


ジュピトリス

マウアー「ジェリド-!」

ジェリド「なんだよマウアー。妙にはしゃぎやがって」

マウアー「ふふ、ついにやったのさ。」

ジャリド「何が」

マウアー「私専用のMSができたのさ!」

ジェリド「!」

マウアー「あんたと同じ新型だよ・・・フフ」

マウアー「これでいつでもあんたを援護してやれるよ」

ジェリド「・・・どんなMSだ?」

マウアー「それをこれからアンタと見に行こうってんじゃないか♪」

ジェリド「(シロッコの作るMSだ・・・ものすごく嫌な予感がする)」

ヤザン「俺もご一緒していいかい?」

マウアー「! ヤザン・・・」

ヤザン「俺にも見してくれよ。新型のモビルスーツって奴をよ・・・」ニヤニヤ

マウアー「(こいつ、空気を読みなさいな!)」

ジェリド「・・・断る理由はない。来たいなら勝手に付いてこい」

ヤザン「へへ、話が早くて助かる」

マウアー「(ロボオタクが・・・)」


ジュピトリス MSデッキ

ジェリド「これが・・・マウアーの専用機・・・」

マウアー「・・・」

ヤザン「まさに女神だなww」

マウアー「(シロッコ・・・あの野郎!!)」ガバッ

おもむろに資料をめくるマウアー

マウアー「!」


パラス・アテネ 
ttp://viploader.net/anime/src/vlanime082578.jpg

ヤザン「女神ってか妖精だなw」

シロッコ「気に入っていただけたかな?」

ジェリド「シロッコ!」

ヤザン「いたのか・・・」

シロッコ「君たちのリアクションが見たくて飛んできたのだ」

ジェリド「貴様・・・またとんでもないMSを作った物だな」

シロッコ「・・・何度も言うが、中身は最新鋭機だ」

ヤザン「見かけで判断するなってんだろ?」

シロッコ「その通り。わかってるじゃないかヤザン」

ジェリド「・・・これはシャア総帥向けの機体じゃないのか?」

シロッコ「あいつは女性に母性を求めている。バカキャラはお呼びじゃないんだとさ」

ジェリド「・・・」

ヤザン「オイシロッコ。この機体、火力支援機と見た」

シロッコ「ほう・・・鋭いなヤザン。さすがロボオタクだ」

ヤザン「けっ、なめんじゃねえよ」

シロッコ「その通り、この機体は機動性より火力を重視した機体だ」

シロッコ「本来はサイコミュを仕込むつもりだったがな。残念ながらマウアーはニュータイプじゃない」

マウアー「・・・」

シロッコ「かわりにスペルカードシステムを仕込んでおいた」

ジェリド「なんだよそれ。」

シロッコ「ちょっとした音声認識システムだ。マウアー。このマイクに「アイシクルフォール」と叫んでみろ」サッ

マウアー「ここでかい!?」

ヤザン「さっさとやれよ」

ジェリド「マウアー・・・やってみろ」

マウアー「・・・アイシクルフォール」ボソッ

パラス・アテネ「あたいってば最強ね!」

一同「ビクッ」

ウイーン ウイーン ガシャン ガシャン!

ジェリド「おいなんか動き出したぞ・・・」

シロッコ「ふふ」

ゴカッ ゴカッ ゴカッ

ヤザン「背中のユニットが外れた・・・?」

ジェリド「おいやめろ!発射態勢に入ってるぞアイツ!」

パラス・アテネ「☆」キュイイイイイイイイイイイ

マウアー「え、ちょ、オイ・・・」

ヤザン「こんな所でぶっ放すつもりか!?」

ジェリド「やめろシロッコ!オイ!誰かとめろおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

パカ カチカチカチン

一同「・・・?」

シロッコ「と、まあこんな具合だ」

ヤザン「驚かせやがって・・・」

マウアー「」ドキドキドキ

「あたいってば最強ね!」

ジェリド「やかましい」

シロッコ「あの背部ユニットはマイクロミサイルのコンテナになっていてな」

シロッコ「今のキーワードを叫ぶと作動する仕組みになっている」

シロッコ「コンテナ一本につき合計108発。それが6本で総数648本のミサイルになるわけだ」

ヤザン「オーキスかよw」

シロッコ「火力支援機だと言ったろう」

マウアー「・・・アイシクルフォールってなんなんだよ」

シロッコ「一連の動作の技名だ」

マウアー「技名って・・・」

ヤザン「必殺技じゃねえか。羨ましいなオイ」

シロッコ「安心しろ。本家と違ってちゃんと前面もカバーできる」

シロッコ「しかし接近戦は多少苦手かもしれんな」

シロッコ「そこは本家と一緒だな。ハッハッハ!」

マウアー「・・・あんたが何を言ってるのかさっぱりわからないよ」

シロッコ「機動性には若干の難があるが、そこをカバーするためMA形態に変形できるようにしておいた」

シロッコ「その他通常のビーム兵器も完備してある。額にな」

シロッコ「有効に使ってくれ」

ジェリド「・・・」

マウアー「(恥ずかしい・・・ジェリドの前でこんなもの・・・死ぬほど恥ずかしいよ!シロッコ!)」

アーガマ

ブライト「総員第一種戦闘配備!」

ビー!ビー!ビー!

ビーチャ「なんだなんだ?えらい早いなオイ」

エル「もう出撃すんの?」

ジュドー「まだ一時間も経ってないぜ?」

アムロ「君たち、今回はこちらから先制攻撃を仕掛ける事になった。コクピットで待機していろ」

エル「へえ!やっとお返しができるってわけだ!」

ビーチャ「ハリキっちゃうな!俺w」

プル「ぷるぷるぷる~~」

アムロ「シャアめ・・・アクシズの雪辱、ここで晴らしてやる!」

ブライト「グワジンとの連絡は付いているな?」

トーレス「すでに送信済みです。戦闘に入ったら向こうからも兵を出してくれるそうです」

サエグサ「戦力を出し切ったグワジンは予定通り地球へのコースへと入ります。」

ブライト「さて、向こうに気づかれぬようこちらも本腰入れて演技しないとな・・・」

サエグサ「化かし合い勝負ですね」

ブライト「よし、本艦はこれより戦闘に入る。各砲座、準備はいいな!?」

エル「さーて、バシバシやっちゃうわよ!」

ジュドー「もうあんな後味の悪い戦いはこりごりだからな・・・」

アムロ「(ルー・ルカ、何をしている・・・戦闘が始まってしまったぞ)」

アムロ「アムロ、Mk2。出る!」

バシュウウウウウウウウウウウウウ

エル「エル・ビアンノ、MK2行きまーす!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウ

ビーチャ「ビーチャ・オーレグ、百式、出るぜ!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウ

プル「プル、でま~す」

バシュウウウウウウウウウウウウウウ

ジュドー「容赦はしないぞ、エロジオン!」

ジュドー「ジュドー・アーシタ!ZZ、出る!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウ

ジュピトリス

ビー!ビー!ビー!

シロッコ「何事だ!」

兵「敵襲です!識別番号は・・・アグネス・ラムの物です!」

シロッコ「シャアの留守を狙うとは・・・中々賢しいマネをする」

シロッコ「ヤザン!聞こえているな?獲物が来たぞ。」

ヤザン「アグネスの連中か!」

シロッコ「そうだ。聞いて喜べ・・・Mk2だ」

ヤザン「!」

ヤザン「ついにきやがったか!・・・へへへ」ジュルリ

シロッコ「仇を討ってこい。ヤザン」

ヤザン「てめえに言われなくともなぁ!!」ダダダダダ

ジェリド「敵襲か・・・マウアー、行くぞ!」

マウアー「・・・」

ジェリド「どうした?敵襲だぞ?」

マウアー「・・・ホントにアレに乗らなきゃダメかい?」

ジェリド「ガワさえ気にしなければ性能は確かに本物だ。」

ジェリド「俺はもう気にならなくなった。さっさと慣れろ。マウアー」

マウアー「・・・(向こうに私が乗っているとバレないようにしないと)」


カタパルト

ヤザン「ダンケル!準備はいいか!」

ダンケル「いつでもOKです!」

ヤザン「よぉ~しダンケル!安心しろ!貴様が死んでも変わりはいるもの!」

ダンケル「そりゃないっすよ隊長www」

ジェリド「いいからさっさと行け!」

ヤザン「俺が着くまでやられんじゃねえぞぉ・・・MK2・・・くくく」

バシュウウウウウウウウウウウウウ

ジェリド「ベアッガイ!出るぞ!」

シロッコ「ボリノークサマーンだ」

バシュウウウウウウウウウウウウウ

マウアー「・・・」

シロッコ「どうした?怖気づいたか?」

マウアー「・・・最初はMA形態で行く」

シロッコ「どちらでも構わん。だが戦闘中はMSになれよ?マウアー」

マウアー「・・・パラス・アテネ。出る」

バシュウウウウウウウウウウウウウ

ゴオオオオオオオオオオオオ・・・

アムロ「さて・・・このままうまく騙し通せればいいんだが」

ピピッ

アムロ「来たか!」

アムロ「みんな、わかっているな!今回の作戦は敵陣を沈める事じゃあない!」

アムロ「あくまで陽動だ。うまく欺いてくれよ!」

エル「りょーかい!」

ビーチャ「やってやりますかw」

プル「(戦いの中に入れば・・・イヤな事は忘れられる)」

ジュドー「・・・」ジャキ

アムロ「くるぞ!」

アグネス・ラム VS エロジオン(2R)

ゴオオオオオオオオオオオ!!

ジュドー「来た!」

ビーチャ「相変わらず趣味のわりぃ機体だぜ」

エル「今回はあの天使いないんだねぇ」

プル「くまさんはいないのかな~」

兵「やらせるかよおおおおお!!!」バキューンバキューンバキューン

エロジオンのビームライフルが牙を剥きはじめた

アムロ「ちぃ!」

ジュドー「こんな所にノコノコ出てくるから!!」バキュウウン!

ドガアアアアアアアアアアン

ジュドー「まずは一機!」

ビーチャ「ノってるじゃない!ジュドー!」

アムロ「大丈夫、撃ち逃しても後方にはグワジンが控えている」

アムロ「ここは一気に突破するぞ!」

バシュウウウウウウウウウウウウ

兵「うおおおおおおおお!!!」バシュウウウ

アムロ「遅い!」バキューン

兵「何い!?」

ドカアアアアアアアアアアアアアアン

兵「なんだアイツ!?」

兵「あいつはヤバイ!止めろ止めろ!」バキュバキュバキューーーン

アムロ「なめるな!」キュピーン

敵兵のビームライフルを尽く躱すアムロ。攻撃を仕掛けてきた全ての機体にカウンターを御見舞いする

兵「うわあああああああああああああ」

兵「な、なんだコイツ!?」

兵「ちくしょおおおおおおおおおお」

ドカアアアアアアアアアアアアアアン

ビーチャ「アムロ大尉に置いて行かれないようにするのが一苦労なんだよなw」

エル「MK2であの動きができるんなら、アタシだって!」

兵「もらったぁ!」バキューンバキューン

エル「なめないで!」ブアアア ヒュンヒュン

エル「ソコ!」バキューーン

兵「!?」

ドカアアアアアアアアアアアン

プル「エル、やっるぅ~」

エル「アムロ大尉の動きは勉強になるわw」

ジュドー「チンタラしてたら置いてかれるぞ!雑魚に構うな!行け!」

エル&ビーチャ!&プル「りょーかい!」

バシュウウウウウウウウウウウウウ

ブライト「少々危険だが、本艦も前進するぞ」

トーレス「敵艦の射程距離に入りますよ!?」

ブライト「ならこちらの射程にもはいるはずだ。撃沈されなければそれでイイ。」

ブライト「シロッコを化かすには少々リスクがいるのさ」

ブライト「アーガマ全速前進!目標はジュピトリス!数回ほど攻撃を加えたら撤退だ!退路の確保も忘れるな!」

ゴオオオオオオオオオオオオ


ジュピトリス

シロッコ「今回はやけに勇み足だな。アーガマめ・・・」

シロッコ「ブルマ隊、敵は艦ごと突っ込んでくるつもりだ。各機意思疎通を徹底しろ」

シロッコ「セーラー隊はブルマ隊を後方援護。向こうが攻めてくるからといって下がる必要はない。ドンドン行け」

シロッコ「ツインテ部隊は各自散開。タイミングを見計らい奇襲をかけろ」

シロッコ「ジェリドとマウアーは艦隊支援だ。向こうの動きをできる限り読み切れ」

シロッコ「ヤザン・・・君の為のステージは作っておこう。誰も邪魔はさせない」

シロッコ「ラムサスの無念、大気圏に届くまで見せてやるがいい」

兵「アーガマが動きました!」

ハマーン「頃合いだな。アクシズMS隊!発進せよ!目標はアーガマの後方支援だ!」

兵「MS隊!発進!」

ハマーン「サンドラに通信を開け!」

ハマーン「グレミー・・・皮肉な物だな。我が精鋭の中で先に手負いを負った貴様が唯一の五体満足者とは」

グレミー「これも神のお導きで御座いましょう!」

ハマーン「よい覇気だ。行け。サンドラ隊はお前に任せよう」

ハマーン「貴様はアムロ達の援護に行ってやってくれ」

グレミー「このグレミー、命に変えても・・・」

ハマーン「大事に扱ってくれよ?あれは新型だ。まだ一機しか出来ていない」

グレミー「は!ハマーン様、ご武運を・・・」

ハマーン「うむ。シャアに一矢報いるまでこんな場所で死ねるか」

グレミー「私のMSの準備は出来ているな!すぐに出るぞ!」

グレミー「サンドラをアーガマに接近させろ!我が艦はアーガマと共に前線突入だ!」

整備兵「グレミー様!こちらです・・・」

グレミー「ほう、中々よいモビルスーツだ」

整備兵「新型ですからね。調整も幾分楽でした」

グレミー「対ニュータイプ用に開発したこれがこんな場所で役に立とうとはな・・・」

兵「ハッチ開きます!発進どうぞ!」

グレミー「グレミー・トト。ドーベンウルフ、出る!」

バシュウウウウウウウウウウウウウ


戦闘宙域

アムロ「アーガマが動いた!艦隊射撃が来るぞ!味方にやられないよう散開しろ!」

ビーチャ「随分飛ばしてくるなw」

エル「散るよ!みんな!」

サエグサ「グワジン、MS隊を出しました!」

ブライト「まだこちらに追いついていないな?よぉし」

ブライト「突破口をこじ開けるぞ!主砲!撃てぇー!」

キュイイイイ・・・

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

アーガマの主砲がエロジオンのMSを巻き込み、艦の一隻に直撃した

ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアン

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

シロッコ「何事!?」

兵「敵の艦隊射撃です!アレクサンドリア級艦一隻、撃沈しました!」

兵「モビルスーツも数機巻き込まれた模様です!」

シロッコ「ぬう・・・これがかの有名なアーガマの働きとでも言うのか・・・」

シロッコ「やむをえん、後退だ!体制を立て直す!」

兵「ジュピトリス、後退!」

シロッコ「ふむ・・・背水の陣とでも言うべきリスクを恐れぬ突進っぷりだな。」

シロッコ「ならばこちらも戦術を変えよう・・・ジェリド、マウアー!前に出ろ!」

シロッコ「奴らは自らこちらに突っ込んできてくれる。徹底的に痛めつけてやれ」

シロッコ「ヤザン隊!貴様らは側面に回れ!戦闘宙域から誰一人として逃がすな!」

ヤザン「Mk2はどうするんだよ!」

シロッコ「なぁに、側面から徐々に詰めていけばいつか会える。」

シロッコ「しかし敵機の撃墜は怠るなよ。これは戦争だ」

ヤザン「へっ。乗ってやるよ!」グオオオオオオオオオオオオ

シロッコ「せっかくプレゼントをくれたのだ。我々も何かお返しをせねばなぁ」ニヤァ

シロッコ「アーガマの直線上にいる艦は?」

兵「ドゴスギアです!」

シロッコ「それはちょうどよい・・・あれは中々いい艦だ」

シロッコ「ドゴスギアに主砲を放てと伝えろ。目標はもちろんアーガマだ」

兵「了解!ドゴスギア、主砲を発射せよ。目標はアーガマである!」

シロッコ「さて、こちらの射程距離に出向いてきたのは貴様らだ。どうする?アーガマ」


エル「敵の艦隊が下がったよ!」

アムロ「第一波は成功のようだな。この距離を維持するぞ!」

ジュドー「グワジンは!?」

アムロ「まだ動き出した所だ!ここからが正念場だぞ!」

キュイイイィィィーーーーーー・・・ン

プル「!」

プル「ダメ!アーガマ!避けて!」

キュイイイィィィーーーーーー・・・ン

ブライト「プル!?なんだ、どうしろと言うのだ・・・」

トーレス「どうしたんです!?」

ブライト「回避行動!面舵一杯!」

右にズレだすアーガマ

プル「違う・・・もっと、もっと右なのよ!」

アムロ「!」キュピーン

アムロ「敵の艦隊射撃か!?」

ジュドー「やべえ!散れ!散れ!」

ビーチャ「でもよぉ、これ以上距離を取ったら!」

アムロ「くるぞ!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

一同「うあああああああああああ!!!」

ドガァァン!! ゴゴゴゴゴ・・・

ドゴスギアの主砲はプルの咄嗟の助言でアーガマをかすめただけに終わった

シロッコ「避けた!?」

ブライト「被害状況知らせー!」

サエグサ「左舷装甲板がやられました!」

ブライト「まだ動くな!?」

トーレス「しかし、これ以上ここにいれば・・・」

ブライト「危険なのは重々承知だ!動けと言うのならば前進しろ!」

イーノ「そんな無茶な・・・」

ピピッ

サエグサ「敵機接近!」

ブライト「まずい!アムロ達は何をしている!?」

トーレス「さっきの艦隊射撃で散ってしまったようです!」

ブライト「くそ・・・弾幕用意!敵機を近寄らせるな!」

イーノ「ダメだ!何機か抜けてきた!」

シュゴオオオオオオオオオオオオ

ブライト「弾幕薄いぞ!何やってんの!」

トーレス「やられる!」

グレミー「サンドラ、主砲撃て!照準はアーガマ前方!」

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオ

ズドオーーーン!ドカァーーーーン! ズドドドド

ブライト「!?」

グレミー「アーガマ!回避が遅いぞ!それではただの的だ!」

ブライト「アクシズの艦・・・ここまで前進してきていたのか」

グレミー「MS隊はアーガマを囲め!絶対に撃沈させるな!」

グレミー「こんなに艦を先行させるなど・・・無謀にも程がある!」

グレミー「しかし・・・それでこそアーガマだ。その恐怖に屈しない姿勢、尊敬に値するぞ。ブライト艦長」

サエグサ「敵艦隊、後退!」

トーレス「ふう・・・」

ブライト「これでもう艦隊射撃の心配はなくなったわけだ・・・」

イーノ「た、助かったぁ」

ブライト「よし、作戦の第一段階は成功だ。アーガマ前進!今度は徐々に地球へと寄せていけ!」

ブライト「悟られるなよ?少しずつ、少しずつだ」

グレミー「安心しろアーガマ。私が責任をもって守ってやる」

グレミー「サンドラはこの場で待機!MS隊はアーガマを守備、追従しろ!」

グレミー「数人は私についてこい!今度はこっちから攻め込むぞ!」

ブライト「アムロ、ジュドー、どこへ行った・・・そろそろ地球に押し込むぞ」


戦闘宙域 Aブロック(比較的地球寄り)

バシュウウウウウウウウ バシュ バシュ ブシュン (姿勢を立て直すアムロ)

アムロ「ちぃ・・・おとなしく後退してればいい物を!」

アムロ「みんなどこへいった?くそ、はぐれたか・・・」

アムロ「!」

アムロに近づく機影

アムロ「敵の前線部隊か・・・こちらには近寄らせない!」

アムロ「ソコォ!」

アムロに近づく機影は瞬く間に壊滅させられていった。ある者は胴体を撃ち抜かれ、ある者はサーベルで切り払われ
それでも湧いてくる敵機の数にアムロは内心焦りを感じていた

アムロ「さすがに数が多い・・・できるのか?この作戦・・・」

アムロ「甘い!」バキューン


戦闘宙域 Bブロック(Aのすぐ隣)

ビーチャ「かぁ~~!危なかったぁい!」

エル「最後のイタチッ屁って奴かい・・・」

ビーチャ「あ!やべえぜエル!俺らアムロ大尉とはぐれちまった」

ビーチャ「ど~~すんだよぉ~~。このままじゃ俺らやられちまうぜ!」

エル「なんだよ。アタシじゃ不安だってのかい?」

ビーチャ「あったりめえだろ!俺は強い奴のそばにいないと実力を発揮できないの!」

エル「たまにはアンタが守る側に回ったらどうなのさ!」

グオオオオオオオオオオオオオオ

エル「!? 敵機が近づいてくるよ!」

ビーチャ「ちくしょう!こんなタイミングでかよ!!」

グオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

ヤザン「MK2!!よくも見つかってくれた!!」

ヤザン「ハッハァーーーーーーーー!!!」グオオオオ

エル「何こいつ!?・・・エヴァンゲリオン!?」

ビーチャ「エヴァがなんでこんな所にいるんだよwww」

ヤザン「MK2!!会いたかったぜぇ・・・」ニヤァ

ヤザン「ラムサスの苦しみ、思い知れぇーーーー!!」

猛スピードでMk2に接近するヤザン

エル「こいつ!?アタシを狙ってるってのかい!?」

ヤザン「くたばりやがれ!!」

ビーチャ「させねえよ!オラァ!!」バキューン

ヤザン「邪魔だ!」シュンシュン

ビーチャのライフルを難なく躱したヤザンはそのまま百式に向けて回し蹴りを繰り出した

バキィ!!

ビーチャ「うわああああああ!!!」

エル「ビーチャ!」

ヤザン「これで二人っきりだなぁ!Mk2!!」

エル「アタシをやろうってのかい!?このぉ・・・そう簡単に、やらせないよ!」

ビーチャ「あの野郎・・・!エルに手を出すな!」

ドカァン!

ビーチャ「!?」

あらぬ方向から銃撃を受け、一瞬動転するビーチャ

ビーチャ「な、なんだ!?」

ダンケル「隊長の邪魔はさせん!」

ビーチャ「なんだよお前!?邪魔すんなよ!」

エル(Mk2) VS ヤザン(エヴァ初号機)
ビーチャ(百式)VS ダンケル(エヴァ零号機)

BGM http://www.youtube.com/watch?v=43vcZ5v7C6M&feature=relmfu

バチバチバチバチ!!(鍔競り合い

エル「うあああああああああああ!!」ガガガガガ

ヤザン「てめえのせいでラムサスが・・・約束通りィ!ブチ殺してやる!!」

エル「離れなさいよ!コノォ!」ブオン!

ヤザン「うおっとォ!」ブア

ヤザン「ラムサスの恨みだ!食らえ!」

ヤザンはサーベルを躱すと即座にパンチを繰り出した

エル「うあああああああああああああ!!」

ヤザン「まだまだ!」ズキュズキュズキュゥゥ!!

ドガドガドガァ!!

ヤザン「どうしたMk2!えらく動きが鈍いじゃねえか!!」

エル「うあ・・・冗談じゃないよ・・・こいつ、強い!」

ダンケル「貴様!さっきからちょこまかと・・・戦う気はあるのか!」グオオオオオ

ビーチャ「てめえと戦う気はねえんだよ!早くエルを助けにいかなきゃ・・・」

ダンケル「行かせるか!」

ビーチャ「うっとうしいぜ!」バキュゥゥー!

アムロ「この強大なプレッシャーは!あの時の男か!」

アムロ「ここからだと・・・間に合うのか?」

バキュウウウゥゥゥ!

アムロ「まだいるのか!?」ズキュゥーン!

ドカアアアアアアアアアアアアン

アムロ「こう数が多くては・・・しかし!」

戦闘宙域 Cブロック(アーガマ付近)

プル「みんなと離ればなれになっちゃった・・・」

ドガアァン!バキバキバキ!ズドドドドーン!!ブシュウ!!

プル「戦いの火・・・一気に燃えて、すぐに消えちゃう・・・」

プル「光が・・・付いたり消えたり・・・」

プル「なにこれ・・・アタシの中に何かが入ってくる・・・」

プル「人の思念・・・?苦しいの?悲しいの・・・?」

キイイィィィー・・・

プル「あ、頭が・・・うぐぅ・・・」

プル「あ・・・う・・・やめてよ・・・アタシの中に入ってこないでよ・・・」

プル「アタシはまだ生きてる・・・アタシにすがろうとしてこないでよ!!!」

ジェリド「!?」

マウアー「どうした?ジェリド」

ジェリド「まただ・・・またあのガキの声が聞こえた」

マウアー「・・・」

ジェリド「くそ!あのガキ、また性懲りもなく戦場に・・・!」

マウアー「ジェリド、わかってるね?」

ジェリド「ああわかっている。目的を果たすためには、手段は選ばない」

ジェリド「例えそれがガキだろうとだ!」

マウアー「(ジェリド・・・それでいいんだよ・・・あんたはこんな所で終わる男じゃない・・・)」

戦闘宙域 Bブロック

バキイィィ!!

エル「あああああああああああ!!」

ヤザン「てめえ・・・いい加減にしろ!あの時のあの反応の速さはどこへ行った!」

ヤザン「遊んでいるならもうやめろォ!さっさと本気を出せ!早く俺を楽しませろ!!」

エル「何言ってんのさコイツ・・・アタシは必死でやってるっつぅの!」バキュゥゥゥ!

ヤザン「おせぇえ!」

バチバチバチバチ(鍔競り合い)

ビーチャ「くっそ・・・こいつ、しつけえ・・・」

ダンケル「へっ!てめえはアグネス・ラムの中でもお荷物みたいだなぁ!」

ビーチャ「あんだと!?」

ダンケル「逃げる事ばかり考えている奴が、どうして戦えようか!」

ビーチャ「この野郎・・・言わせておけば!」

ダンケル「今更本気になったって、遅いんだよ!」

ビーチャ「このビーチャ・オーレグ様をなめんなよ!!」

ダンケル「素人風情がムキになった所で!」

ビーチャ「オラァ!」

ダンケル「なめるな!」

ビーチャはプライドを傷つけられ激昂していた。我を忘れ、一心不乱にビームライフルを乱射するものの
ダンケルにダメージを与えるには至らなかった。それもそのはず、方や軍人。方やつい最近まで一般市民だった少年
いくらムキになろうと、経験の差の違いという現実が少年に重くのしかかった。


ビーチャ「ちくしょおおおおおおおおおおお!!ジュドーなんかいなくたってえええええええ」バババキュゥンバキュゥンバキュゥン!!!

ダンケル「お前は隊長に任せるまでもなさそうだなぁ!!」シュンシュンシュン

ビーチャ「うあああああああああああ!!!!」

ヤザン「来ないならこっちから行くぜぇ・・・」ジャキ

エル「うう・・・シールドを・・・」ググ

ヤザン「そんなもので防御した気になるんじゃねえよ!」ガガガガガ!!

エル「うああ・・・そんな、どうすればいいのよ」

エル「ジュドー・・・」

同時に、エルには確実にダメージが重なっていた。機体ではなく、若く幼い精神にである
ビーチャと同じく、エルには根拠のない自信があった。自分はニュータイプである。自分は戦争を経験した
ジュドーやアムロ等と共に行動し、いつしか自分達まで強くなったと錯覚していた
しかし彼らには一つの経験が欠けていた。それは「上には上がいる」という事であった
格の違いをまざまざと見せつけられた彼らはそれを認めないと必死で足掻いていた。しかし現実は刻一刻と状況を悪化させていった
頭に血が上ったビーチャはエルの事まで気が回らなかった。そうとは知らず心の奥底で誰かの救援を待ち望んでいた

エル「グス・・・グス・・・」

ヤザン「・・・飽きた。」

ヤザン「てめぇ見てえな弱いもんが戦場にいると思うと虫唾が走るぜ」

ヤザン「てめーみたいな奴に殺されたとなっちゃあラムサスもあの世で浮かばれねーよ」

ヤザン「つまらねえ。さっさと終わらせてやる」

そう言うとヤザンは、すっかり戦意を喪失したMk2に近寄り、両腕を掴んだ

ヤザン「・・・」ガシ

ヤザン「見てろよ。エヴァってこんな事もできるんだぜぇ」ニヤ

エル「ちょ!?何!?離せ!離してよおおおおおおおおおおお!!」

ヤザン「うるせえ・・・ギャンギャン吠えるな。女みてーによ」

ヤザン「てめえの様な女みてーな奴が戦場にいるなんてのは気に食わないんだよ!」

ヤザン「消えな!」

エル「!」

その瞬間、MK2の頭部が初号機に噛み砕かれた

ビーチャ「エルううううううううううううううう!!!」

ヤザン「コクピットまで飲み込むつもりだったが、さすがに無理か」

ビーチャ「てめえええ!!よくも!!よくもぉおおおおお!!」ゴオオオオ

ダンケル「あ!お前!」

ヤザン「お前もうるせえ」ヒョイ

ダンケルを振り切りヤザンへと突進したビーチャだったが、軽くいなすような最小限の動きで躱された
その事がまたビーチャをイラ立たせたが、振り返る間もなく初号機のヒザを胴体に当てられた

ビーチャ「ガッ!?」

ヤザン「しかしまぁ初号機ならではの攻撃だな。気に入りそうだぜ」バリボリ

ヤザンはMk2の頭部を音を立て食事でもするかのように噛み砕いていた。最中、彼の頭の中にビーチャの事などどこにも存在しなかった

今日はここまでにします。お休みなさい

戦闘宙域 Dブロック (もっとも地球に近い地点)

ジュドー「あったぁ・・・勢い余ってこんな所まで来ちまったぜ」

ジュドー「地球、すぐそこだな・・・俺はここで待機してればいいのかな」

ジュドー「ん?」

ジュドーの目視できる範囲にまでグワジンが迫っていた

ジュドー「ありゃあグワジン!よーし、作戦はうまく行ってるって事ね」

ジュドー「だったらもうすぐアーガマもこの近辺まで来るはずだ」

ジュドー「うっし!最後にもうひと暴れといきますか!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウ

戦闘宙域Cブロック

プル「・・・あ!」

キイイイイイイイイイイン!

ジェリド「・・・」

プル「くまちゃん!」

ジェリド「マウアー、見てろ。俺はガキにだって容赦はしない!」

マウアー「はいはい」

プル「もう一機いる・・・何アレ。雪の結晶?」

出会いがしらにいきなりビームサーベルを構えるジェリド

マウアー「援護は任せな。アンタの邪魔は誰にもさせないよ」

プル「くまちゃん・・・?」

ジェリド「おおおおお!!」

プル「!」

ジェリド(ベアッガイ) VS プル(ジェガン)


ジュピトリス

シロッコ「妙だな・・・先ほどはあれほど果敢に攻め込んできたのに・・・」

シロッコ「我らが引き下がった途端まるで臆病者のように攻めてこなくなった・・・」

シロッコ「何を考えている?アーガマめ」


グワジン

ハマーン「そろそろだな・・・」

ハマーン「MS隊!アーガマの後方支援はもうよい!サンドラと合流し、全機突撃せよ!」

ハマーン「我らの船を隠すだけでよい。深追いは無用だ!」

ハマーン「シャトルの準備はどうか!」

兵「すでにエンジンは臨界に達しております!いつでも発射できます!」

ハマーン「よし、ミネバ様のご容体はどうか?」

兵「毅然とした態度で臨んでおられます!」

ハマーン「さすがだ・・・伊達にザビ家の血は引いていらっしゃらない」

ハマーン「私もシャトルに乗り込む。後はアーガマの連絡を待て」

兵「は!」

ハマーン「ふふ・・・頼むぞブライト艦長・・・」

アーガマ

ブライト「敵の動きはどうか!」

トーレス「以前変わりありません!大丈夫、バレてないようです!」

ブライト「よし!アーガマはこのまま微速旋回!焦るなよ。ゆっくり傾けていけ!」

ブライト「アムロとジュドーは!?」

サエグサ「通信、ありません!交戦中と思われます!」

ブライト「急いでくれよ・・・二人とも・・・タイムリミットはもう近いんだ・・・」

戦闘宙域Bブロック

エル「・・・」

完全に気を失っているエル

ビーチャ「ちきしょお・・・ちきしょお・・・」

ヤザン「んん?この金色・・・どこかで見た事あると思ったら、シャアの乗ってた機体じゃないのか?」

ダンケル「自分はティターンズ時代、戦闘中に何度か見かけた事があります」

ヤザン「決まりだな。へっ、シャアにイイ土産ができたぜ」

ヤザン「ダンケル!こいつは俺らで持っていく。ただし中身はいらねぇなぁ・・・?」

ダンケル「アレやりますか?」ニヤ

ヤザン「ラムサスがいねえと締まらねえがな。仕方あるまい」

ヒュッ

百式の両腕に海ヘビのワイヤーが絡みついた

ビーチャ「!?」

ヤザン「ATフィールドと呼べねえのが残念だぜ」

ダンケル「威力は十分です」

ヤザン「オイ、百式のパイロット。死ぬ準備はできたか?」

ヤザン「恨むならてめえの弱さを恨みな!」

ビーチャ「な、なんだよ・・・何しようってんだよ!?」

ヤザンは静かに電流を流し出した

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ

ビーチャ「うああああああああああああああ!!!!」

ヤザン「不純物を取り除いてるだけだってんだよ!」

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ

ヒュッ! バシュ バシュ ズキュゥゥン・・・

原因不明の突如としたワイヤー切断。その事が二人に一瞬の動揺を見せた。
その隙を突くかのように、微かに聞こえるビームライフルの発射音
ヤザンは持前の野生の勘でなんとか躱したが、ダンケルは突然の出来事に被弾。意識の外からの被弾にさらに動揺を加速させた

ダンケル「おおおお!?」

ヤザン「なんだってんだよ!」

ビーチャ「・・・?」

アムロ「ビーチャ!作戦は最終段階に移行する。エルを連れてさっさと逃げろ!」

ダンケル「Mk2がもう一機・・・?」

ヤザン「・・・・」ニヤァ

ヤザンは笑みを浮かべた。まるで待ち焦がれた思い人に再会するかのような、内から湧き上がる抑えきれない嬉々とした笑みだった

ヤザン「ハアァァァ!!!」

アムロ「その機体、やはりあの時のあの男・・・」

ダンケルは現れたもう一機のMk2に少し混乱していたが、ヤザンは瞬時に事態を把握していた

アムロ(Mk2) VS ヤザン(エヴァ初号機) 

BGM http://www.youtube.com/watch?v=15a81unxRB4&feature=relmfu

ヤザン「随分回りくどい登場するじゃねえか!!」ゴオオオオ

アムロ「!? 何がだ!」

ヤザン「どーりで弱っちすぎると思ったよ!Mk2!そっちが本命だったとはなぁ!」バキュウゥ

アムロ「本命だと!?戦いに本命もクソもあるか!」シュンシュン

ヤザン「この俺に下らねえ前座試合をさせた罪は重いぜぇ!!」

アムロ「貴様!戦いをなんだと思っている!?」ブオン

バチバチバチバチ!!

アムロとヤザンは交戦に入った。ダンケルは自分も援護せねばと頭では理解していたが
二人のあまりの動きに体が動かなかった。その隙を突かれた形でビームが襲う

ビーチャ「ボサっとしてんじゃねえよ!」バキュウゥ

ダンケル「しまっ!」

ドオォン!

ビーチャ「へへ・・・俺は強い奴が側にいる時は強いんだぜえ・・・」

ダンケル「このガキ・・・殺す!」

ビーチャ(百式) VS ダンケル(エヴァ零号機)

アムロ「ビーチャ!?何をやっている!状況を判断しろ!」

ビーチャ「このままで終われっかよぉ!」バシュンバシュンバシュン

アムロ「エルを放置する気か!?くそ、頭に血を登らせやがって・・・」

ヤザン「他人の心配してる場合かよぉ!!」グオオオ

アムロ「!」

アムロは距離を置いて射撃戦に持ち込みたかった。しかしヤザンの機体の方が機動性は上であった為
彼の操縦技術と相まって中々間合いと取れずにいた。近寄らせまいと粘るアムロであったが
ヤザンの決死の突進が功を奏し、ついに捕まってしまった

アムロ「しまった!」

ヤザン「見てくれよ。アムロ・レイ・・・お前の為に新必殺技を思いついたんだ」

アムロ「何だと言うんだ!?」

ヤザンは先ほどのエル戦と同じく、相手の両腕を掴み、Mk2の頭部目がけ大きく口を開けた。

アムロ「!」

ヤザン「おいしく味わわせてくれよ!!」

アムロ「させるか!」グイイィ

MK2は首を大きく捻り、返す刀で開いた口内めがけバルカンを放った。初号機口内の歯を模した物は瞬く間に粉々になり
内部もいくらか破壊したように見えた。しかしヤザンは勢いを止める事無く、そのままMK2の肩に大きく噛り付いた

アムロ「があッ!」

ヤザン「消化不良を起こしたか?」ガジガジ

アムロ「何て品のない戦い方をする・・・」

ヤザン「お上品にすれば戦場で生き残れるってのかよ!」

アムロ「いい加減離せ!」

ガン!

ヤザン「頭突き!?」

アムロ「コノォ!」

ヤザン「ちぃ!」

ガン!ガン!ガコン!

頭突きと蹴りと、直接的な打撃を駆使しなんとか離れたアムロ。そのままライフルを構え初号機に向けて連射する

アムロ「おおおお!!」

バキュウゥウバキュウゥゥバキュウゥウ!!

ヤザン「おお!?」

ズドドドォーン!

ヤザン、今回初の直撃。 しかしその事実がさらに彼をエキサイトさせた

ヤザン「ハッハアァーーーーーーーー!!いいぜお前!やはりお前は一級品だ!!」

ヤザン「もっともっと俺を楽しませてくれよおおおおおおおおお!!!」シュゴオオオオオオオ

アムロ「この戦闘狂が・・・いい加減落ちろ!」」バキュウゥゥン


ビーチャ「オラァーーーーーーー!!」ブオンブオンブオン

ダンケル「味方が来た途端に元気になりやがって・・・!」

ビーチャ「エルの仇だバカ野郎!」

ダンケル「このガキ、舐めるな!」ズキュウン

ビーチャ「うあああ!」ドカァン

ダンケル「戦士としての経験が足りなかったら、いくら気分が高揚したって!」グオオオオオ

ビーチャ「かぁ~・・・やっぱり本物の軍人には勝てねえのかよ・・・」

ビーチャ「あ!」

突如何かを閃くビーチャ

ビーチャ「へへ、いいもん見つけちまったぜ」カチ

ボボボボボボボボ

百式から発射されるダミーバルーンの数々

ダンケル「ダミーだと!?こんな所で、ふざけやがって!」

ビーチャ「頭を使っただまし討ちは俺の方が経験豊富よんw」 バババババ

ダンケル「ぐっ!あのガキ!どこに消えやがった!」

ビーチャ「後ろだよ!」

ダンケル「やらせん!」ブオン

ベチャッ

ダンケル「なんだこれ!?トリモチ!?」

ビーチャ「それでしばらくライフルは構えられねえなぁ!!」バキュゥバキュゥバキュゥ

ダンケル「こいつ、こんなので・・・」ドカドカドカァ

ビーチャ「だーはっはっはっは!伊達に悪ガキやってねえんだよ!!」

ビーチャ「んでまたこんなのも見つけちゃったのよねw」

『クレイバズーカ』

ダンケル「!」

ビーチャ「この距離でこれ食らったらさすがにキツくねw」

ダンケル「やめろ!やめろ!」

ビーチャ「俺をいじめた仕返しだ!食らえ!」カチ

ドヒュゥーーー・・・

ダンケル「うああああああああああああああ!!」

ドカアアアアアアアアアアアンン!!!

ビーチャ「エルの分も入れといたからなw」


ヤザン「!」

ヤザン「ダンケル!!!あの野郎~~~~~!」

アムロ「今度は貴様が余所見したな!」

バキィ!!

ヤザン「ぐわっ!」

アムロ「もういっちょう!」バキュゥン

ドカァ!

ヤザン「てんめぇーーーーー!!ラムサスだけでは飽き足らずダンケルまでも!!」

アムロ「いい加減にしろ!そんなに大切なら、戦場に出さなければイイんだっ!!」

ヤザン「俺達は戦士だ!戦場に出ない戦士などいてたまるか!!」

アムロ「だったら部下が死んだ現実を受け入れろ!!俺に八つ当たりするな!!」

ドガ! バキ! ババババババ バキュゥンバキュゥン バシュバシュ!

ヤザン「ぶち殺す!」

アムロ「憎しみは憎しみを広げるだけだって、わかれ!!」

アムロとヤザンの戦いはさらに加速していった

ビーチャ「うへぇ・・・なんちゅう戦いしてんだよあの二人」

ビーチャ「こりゃ俺の入る隙はなさそうだな・・・」

エル「う・・・」

ビーチャ「エル!?無事だったのか!」

エル「無事な・・・わけないじゃん・・・アタシほったらかしにしてさ・・・」

ビーチャ「だってよぉ・・・」

エル「でも・・・かっこよかったよアンタ・・・アタシの仇・・・取ってくれたじゃん・・・」

ビーチャ「!」

エル「普段から・・・そんな感じでいれば・・・ジュドーよりも魅力的だったかもね・・・」

ビーチャ「こんな所で説教かよ・・・」

エル「・・・」

ビーチャ「エル!?おいエル!?」

アムロ「ビーチャ!聞いてるか!敵は撃退したのだろう!?」

アムロ「さっさとエルを連れてアーガマに戻れと言うんだ!エルを死なせたいのか!」

ビーチャ「・・・エル、感謝しろ。俺が期間限定で守ってやる」

戦闘宙域 Cブロック

バチチィィン!!

プル「きゃああああ!!」

ジェリド「お前!なんでだ!なんで戦場に戻ってきたんだ・・・!」

プル「なんでって・・・わかんない。そんなのわかんないよ!」

ジェリド「ここはお前のいてイイ場所じゃないと言っただろう!」

プル「ならどこに行けばいいのさ!私は最初からこうする為に生まれてきたんだ!」

ジェリド「減らず口を!」

プル「やめてよ・・・くまちゃん・・・お願いやめて・・・」

ジェリド「!」

マウアー「ジェリド!」

ジェリド「あーわかってるよ!おいガキ!ココで会っちまったのも何かの縁だ!」

ジェリド「せめて俺の手で!苦しまないように殺してやる!」バキュゥウン!

プル「うああああああああ!!!」

ジェリドは一瞬情に流されそうになった。しかしマウアーの一喝により何とか自分を見失わずに済んだ
しかし内心ではやはり子供は殺したくない。そんな思いを押し殺すかのようにプルに攻撃を続けた

ジェリド「くそ・・・なんてバツの悪い戦いなんだ・・・」

ピピッ

マウアー「む!」

ジュドー「誰かが戦ってる・・・あれって・・プル!?」

マウアー「ZZ!?邪魔はさせないよ!」

バシュウウウウウウウウウウウ

ジュドー「なんだこいつ!?新型か!?」

マウアー「ジェリドの邪魔はさせない!」

ジュドー(ZZ) VS マウアー(パラス・アテネ)

ジュドー「んなくそぉ!」

マウアー「シロッコは火力支援機だと言っていた・・・試させてもらうよ!」

マウアー「・・・アイシクルフォール」ボソ

ガコ!ボボボボボボボ!!

ジュドー「げ!」

パラスアテネのミサイルコンテナから発せられたおびただしい数のミサイルがジュドーを襲う

ジュドー「ななななんて数だこりゃあ!やべえ!逃げろー!」

マウアー「へえ。中々使える技じゃないか」

マウアー「これで見た目と変なシステムがなけりゃあ最高なんだけどね・・・」

ジュドー「どあああああああああああああ!!!」

ドドドカァァァンドカァァァンドカァァァァァァンン!!

マウアー「躱した!?やるじゃない!」

ジュドー「今度はこっちの番だ!このヘンチクリン!」

ズキュウウウゥゥゥゥゥゥゥン

ジェリド「ZZ!?こいつの救援に来たのか!」

プル「ジュドー!」

ジェリド「合流させねえよ!」グオオオオ ブオン

プル「邪魔しないでよ!」ブオン

バチバチバチバチバチ(鍔競り合い)

ジェリド「やはり受け止めたな!このまま遠くまで運んでやるよ!!」

プル「わざとけしかけたの!?」

サーベルを合わせたまま一気にバーニアを吹かすジェリド
知ってか知らずか、押し切ろうとする先には地球があった

ジェリド「おおおおおおおおお!!」

プル「くまちゃん・・・離してよ!!!」

ジュドー「プル!」

マウアー「そう・・・ジェリド・・・それでイイよ・・・」

ジュドー「んなくそぉ!あんたなんかに構ってる余裕はないっての!」バシュウウウ

マウアー「さすがに速い!でもこのまま通すわけにはいかないね!」

マウアー「・・・仕方ない。アレになるか」

ジュドー「変形する!?」

パラス・アテネ MS形態 ttp://viploader.net/anime/src/vlanime082578.jpg

マウアー「さあ、行くよ!」

ジュドー「ちょwwww待てよwwwwなんだよそれwwww」

マウアー「お前!笑うんじゃないよ!!」

ジュドー「卑怯だぞエロジオンwwww笑わせて油断を誘うなんてwwww」

マウアー「コノォ・・・笑うなって言ってんじゃないか!!」

「あたいってば最強ね!」

ジュドー「しゃwべwっwたwwww」

マウアー「このガキャァ・・・私だって恥ずかしいのを耐えて乗ってんだよ!」

マウアー「そのまま笑い顔のままくたばるがイイさ!!」バシュッ バシュッ

ジュドー「げ!結構速い・・・」

「あたいってば最強ね!」

マウアー「勝手にしゃべるんじゃないよ!」

ジュドー「なんだコイツwwww腹いてえwwww」


ジュピトリス

シロッコ「やはり解せんな。アーガマの動きは」

シロッコ「本気で討ちにきていないのか?てっきりシャアの留守を狙ってきたと思ったのだが・・・」

シロッコ「何かがおかしい・・・裏があるはずだ」

シロッコ「アーガマの進行状況はどうか!」

兵「依然として距離を保ったままです!少し地球に寄ってきているようですが・・・」

シロッコ「地球に?・・・そうか・・・そういう事か!」

シロッコ「全艦隊!前へ出ろ!敵の狙いは地球だ!地球への降下だ!」

シロッコ「この私を引っかけようなどと・・・やってくれるじゃないか。アーガマめ」

今日はここまでにします。おやすみなさい

アーガマ

トーレス「敵艦隊、前進!」

ブライト「見つかったか!ええい、ダミー隕石を放出しろ!」

ブライト「ありったけだ!少しでも時間を稼げ!」

ブライト「アムロとジュドーは!?」

イーノ「依然、連絡取れません!」

ブライト「何をやってるんだあの二人は!もう地球は目前まで迫ってるんだぞ!」

サエグサ「Mk2と百式、着艦しました!」

ブライト「何事だ!?」

サエグサ「エルが負傷したようです!」

イーノ「エルが!?」

ブライト「アストナージを回せ!救護兵、負傷者が出た。至急手当てに当たれ!」

ブライト「いよいよ雲行きが怪しくなってきたな・・・」

MSデッキ

アストナージ「ビーチャか!?うおっ、こりゃまた随分派手にやられたな・・・」

ビーチャ「エルは無事なのかよ!」

アストナージ「焦るなよ。今開けるから!」

ガコ ウイーン

エル「・・・」

ビーチャ「エル!」ガシッ

アストナージ「オイ揺らすな!今医務室に連れて行く。救護兵、後は頼む!」

医務室へと運ばれていくエル

アストナージ「モンド!でけえ仕事が舞い込んできたぞ!」

モンド「首がガッツリイカレてるねえ・・・何をされたらこうなるんだよ」

アストナージ「ビーチャ、ついてってやれよ。あの子はお前のアレだろう?」

ビーチャ「エルはこんな簡単にくたばる奴じゃねえよ!俺はもっぺん出撃する」

アストナージ「おい待て!百式のダメージもかなりイってんだぞ!」

ビーチャ「離せよ!エルをこんな目に合わされてこのまま黙って見ていらんねえよ!」

アストナージ「ったく・・・作戦はもう佳境だ。せめて弾薬の補充だけでもさせろ」

アストナージ「気が済んだらとっとと戻ってこいよ?」

ビーチャ「恩に着るぜ!アストナージさん!」

戦闘宙域 Cブロック

ジュドー「おおおお!!」

マウアー「なめんじゃないよ!」

ズキュウウウン ズキュウウウン ボボボボボ バチバチバチ

ジュドー「くっそぉ・・・案外粘るじゃねえの!」

マウアー「ジェリドのいう通り、確かに性能は本物だねこりゃあ」

マウアー「アタシにだって、これさえあれば、足止めくらい!」

ジュドー「クソ!さっさと地球に向かわねえといけねえってのに・・・!」

マウアー「行かせないよ!ア!・・・イシクルフォール」ボソ

「あたいってば最強ね!」ガコ

ジュドー「やべえ!またあれかよ!」

ボボボボボボボボボボボボボボボボボ!!!

ジュドー「んなくそぉ!同じ手が何度も通用すると思うなぁ!?」

ジュドー「ミサイルくらいZZにだって!」

ドドドドドドドドドド!!

ジュドー「相殺してやる!」

マウアー「あいつもミサイル持ちってのかい!?」

ミサイル同士がぶつかり合い、けたたましい爆音と爆煙が二人を包む

ジュドー「どあああああああああああああ!」

マウアー「うあああああああああああ!!」

グレミー「む!なんだあの爆煙は・・・?」


戦闘宙域 Bブロック

アムロ「このぉ!」

ヤザン「はっはーーーーーーーー!!」

バキュウゥン シュンシュン ガガガガガ! バシュウウ バシュウウ キュイイイン!

アムロ「おおおおお!」

ヤザン「これで盾は使えねえな!」

アムロ「こいつ!これならどうだ!」

ハイパーバズーカを放つアムロ。しかしヤザンは構わず突っ込んでくる

アムロ「直撃を恐れていないのか!?」

ドクウゥゥン!!!バシバシバシバシ

ヤザン「散弾ではなぁ!」

アムロ「効いてないのか!?」

ヤザン「こいつは礼だ!取っときな!」バキュウゥン

アムロ「タフな奴め!」ヒュンヒュン

戦闘宙域 Dブロック

プル「きゃあああ!!」

ジェリド「武器を取れ!ここは戦場だ!」

プル「思えないよ!くまちゃんが敵だなんて、思えないよ!」

ジェリド「まだそんな事を・・・言っただろう!戦場で迷ってる奴は死ぬんだよ!」

バチバチバチィ!

プル「うああ!!」バシュウウウ

ジェリド「待ちやがれ!!」

全員気づいてはいなかった。当初の作戦通り、アーガマは艦を地球に寄せていた。
その為に戦闘宙域全体が徐々に地球へと近づいている事を
気づいていたのは敵の意図を把握したシロッコ、ただ一人だけだった

シロッコ「問題はどれが地球に降りるのかだが・・・まあイイ。当ててみせるさ」 

シロッコ「全艦隊全速前進!アーガマはもう来ない。安心して前に出ろ!」

グワジン シャトル内

兵「そろそろお時間です」

ハマーン「うむ、頼むぞ」

兵「ご無事で」

ハマーン「キュベレイが無事なら私自らが戦場に駆って出るというのに・・・」

ハマーン「一方的に守られるだけとは、口惜しい」

ミネバ「ハマーン、そう愚痴るでない」

ミネバ「アムロ達ならきっとやってくれる」

ハマーン「失礼いたしました」

グワジンのハッチが開き、奥から地球が顔を覗かせた

ミネバ「これが地球・・・なんと美しい」

ハマーン「この美しい星を自ら食いつぶそうとしているのです。地球の連中は」

ミネバ「・・・」

兵「発射カウント開始します!5・・4・・3・・」

ハマーン「・・・」ギュッ

ハマーンはそっとミネバを抱いた

兵「2・・1・・0・・・発射!」

シュゴオオオオオオオオオオ

戦闘宙域

グレミー「ハマーン様のシャトルが出たか!」

兵「残るはアムロ・レイ、ジュドー・アーシタ両名のみです!」

グレミー「ジュドー・アーシタ!こんな所で何をやっている・・・遊んでいる場合ではあるまい!」

グレミー「MS隊戻れ!ここからは大気圏への徹底防御だ!」

グレミー「サンドラも地球に向かえ!防衛ができるなら艦を破壊されてもかまわん!」

グレミー「私はZZの援護に向かう!行け!」

グレミー「ジュドー・アーシタ。全く、世話のかかる!」

バシュウウウウウウウウウウ

ジュドー「援軍か!?」

マウアー「ちい・・・新手が来たってのかい!?」

グレミー「ジュドー・アーシタ!貴様、こんな所でなにを・・・うおっ!」

マウアー「・・・」

グレミー「な、なんだアレ!?」

ジュドー「グレミーか!?こいつ、厄介でさ。なんとかしてくれよ!」

グレミー「話には聞いていたが・・・なんとまあ不思議なMSを持つ連中だ」

マウアー「・・・」

グレミー「この私を見た目で惑わそうなどと・・・愚かな!」

マウアー「・・・いい加減にしろ!言いたい放題いいやがって!」

マウアー「バカにしやがって・・・アタシだって乗りたくて乗ってるわけじゃないってんだよ!」

グレミー「くる!?」

マウアー「アタシはお前らの足止めをできればそれでイイんだよ!」

マウアー「笑った罰だ!残りはお前らに全部お見舞いしてやる!」

ジュドー「まずい!グレミー!離れろ!」

グレミー「なんだと言うのだ!?」

マウアー「残り4発分・・・一気にいくよ!」

マウアー「アイシ!・・・クルフォース」ボソ

「☆」キュイイイイイイ

ジュドー「うげ、全部ぶっぱなす気かよ!!」

ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ
ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ
ドボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ

グレミー「!? うおおおおおおおおおおおおおお!」

ジュドー「ひ、ひえええええええええええええええええ!!!!」

先ほどの倍以上はあるおびただしい数のミサイルに二人は逃げるしか手がなかった

グレミー「なんという火力・・・ふざけた見た目の分際で!」バシュウウウウ!

ジュドー「前に出るどころの騒ぎじゃねえよ!こんなもん艦隊持ってこねえと無理だって!」

マウアー「前が見えなくなっちまった・・・少しやりすぎたかい?」

グレミー「しかしこのグレミー!以下にミサイルが降ってこようとも!」

グレミー「例え火の中だろうと!嵐の中だろうと!私は引かん!」グオオオオオ

ジュド「ちょ、グレミー!?」

グレミー「ドーベンウルフも火力重視設計のはず・・・実験台にちょうど良い!!」

グレミー「一般兵でも使える準サイコミュとやら、試させてもらうぞ!」ガチ

グレミーはインコムを放った。おびただしいミサイル群の中を縫うように
爆風の範囲を計算しながら、ミサイル自身の爆発で周りのミサイルを巻き込もうと思案した

グレミー「すべて直線的な動きなら、できるはずだ!」

グレミー「・・・そこか!」

ドドドドドゴオオオオオオオオオオオ!!!ドガアアアアアン!!ドドドガアアアアアアアアアアアアア!!

グレミーの計算通り、ミサイル同士が巻き込み合い激しい爆煙を広げ始めた

マウアー「くそ、前が見えないよこれじゃあ!」

グレミー「行け!ジュドー・アーシタ!」

ジュドー「サンキューグレミー!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

マウアー「ZZ!?コノォ、行かせないよ!」

グレミー「貴様の相手はこの私だ!」ゴオオオオオオオオ

マウアー「よくも・・・邪魔しやがって!」

グレミー(ドーベンウルフ) VS マウアー(パラス・アテネ)

グレミー「ミサイルコンテナを全て放ったのはうかつだったな!」

マウアー「シロッコめ!設計ミスだ!戻ったら訴えてやる!」

グレミー「この状況では私の方が有利だ!」バシュバシュ

マウアー「なんだいこれ!?ファンネル!?いや、微妙に違う・・・」

マウアー「躱しきれない!」

ドカドカアアアアアアアアア

グレミー「貴様はここで私とジャレていればイイ!」

マウアー「くそぉ・・・あの緑色め・・・」

「あたいってば最強ね!」

マウアー「やかましいよアンタ!ちくしょお、このままではジリ貧だよ」

グレミー「戦闘中にふざける余裕があるとは、中々できる奴と見た!」

マウアー「やりたくてやってるわけじゃないってんだ!一旦引くしかないのか・・・」

バシュウウウウウウウウウウウウウウ

グレミー「逃げた!?・・・ふん、まあそれもよかろう」

グレミー「我々の目的は戦う事ではないからな。今回は見逃してやる・・・」

グレミー「MS隊!私もそちらへ向かうぞ!何人たりともシャトルに通すな!」

バシュウウウウウウウウウウウウウ

アムロ(Mk2) VS ヤザン(エヴァ初号機)

アムロ「いい加減に・・・いつまで続けるつもりだ!」

ヤザン「どっちかが死ぬまでに決まってるだろ!」

アムロ「俺には作戦がある!貴様のような奴にいつまでも付き合っていられるか!」

ヤザン「てめえの都合なんざぁ!知ったこっちゃねえんだよ!!」

バキュウゥゥン シュンシュン ガガガガガ! バチバチバチ!

アムロはヤザンを振りほどけないまま、刻一刻と地球が近づいて来ていた

アムロ「コノォ!」バキュゥウン!

ヤザン「鈍ってきたか?Mk2!」

アムロ「機体の性能が、こうも影響を及ぼすのか!?」

アムロ「いや違う・・・あの男のプレッシャーか!?」

アムロ「憎しみの力だけで、こうもやれるものなのか!」

ヤザン「てめえは逃がさねえってんだよーーーーーーー!!」バキィ!!

アムロ「ぐあっ!!」

アムロ「くそ、運動性が違いすぎる・・・しかし!今ここでなんとかしないと!」

アムロ「おおおおお!!」

ヤザン「焦ったな!Mk2!」

ヤザン「そこだ!!」ブオン!

アムロ「やらせるかっ!」バシュウ!

アムロは間合いを取れないままサーベルの接近を許した。

ヤザン「致命傷は躱したか!」

アムロ「うがああ!!」バチバチバチ

アムロ「ぐっ、バランサーがイカれたか!?」

ヤザン「トドメだ!」

アムロ「まずい!やられる!?」

ドオォン!!

アムロが己の死期を悟り出した頃、ヤザンはあらぬ方向から狙撃を受けた

ヤザン「!?」

ルー「遅れて申し訳ありませんアムロ大尉!今し方換装パーツが完成しました!」

アムロ「ルー!それが例のパーツか!?」

ルー「ええ、これが拡大していく戦線に備え、Mk2の補強と強化を兼ねた移動能力付き追加装甲・・・」

ルー「Gディフェンサーです!」

アムロ「Gディフェンサー・・・ドッキングシステムか!」

ヤザン「やらせるかよおぉーーーーー!!」

アムロ「ルー!はやく寄越せ!もう時間がない!」

アムロ「近寄るんじゃない!」バキュゥバキュゥバキュゥ!!

ヤザン「ぐあ!」ドドドォン

ルー「ドッキング!開始します!」

キュウゥーーン ガキ! ガキ! ガキン! ブオッ! プシュゥゥゥ・・・

アムロ(Mk2→スーパーガンダム)

アムロ(スーパーガンダム) VS ヤザン(エヴァ初号機)

BGM http://www.youtube.com/watch?v=YNyDr_8JMJQ&feature=relmfu

ヤザン「ドッキングを許したか・・・」

アムロ「すごい・・・5倍以上のエネルギーゲインだ」

ヤザン「見てくれかが変わった所で!」グオオオオオ!

アムロ「!」

スーパーガンダムの機動性は瞬く間にヤザンを置いてけぼりにした

アムロ「推力も上がっているのか!これなら!」

ヤザン「!?」

アムロ「ソコォ!」

ズキュウウゥゥゥゥン!!

ヤザン「おわあああああああ!!!」ドガァァン!!

ロングライフルの射程は離れながらの同時狙撃を可能にした

アムロ「これなら・・・イケる!」

ヤザン「この俺がこうも簡単に当てられるとはなぁ!」

アムロ「一気にカタを付ける!」

ヤザン「やってみろ!」


プル(ジェガン)VSジェリド(ベアッガイ)

プル「あああああ!!」

ジェリド「いい加減諦めたらどうだ!」

プル「こんな所で、死にたくなんかない!」

ジェリド「ぐっ!なんでこんなに粘るんだよお前!」

ジェリド「戦争なんか忘れてどこかで平和に暮らせばイイじゃないか!」

プル「私はここしか居場所がないんだよおおお!!」

バチバチバチバチバチ!!

ジェリド「くそ・・・こうまで粘られたらこっちが持たん・・・」

ジェリド「地球がこんなに近くに・・・少し深追いしすぎたか!?」

ジェリド「! あ、アレは!」

ハマーン「・・・気づかれたか」

ミネバの乗ったシャトルを発見するジェリド

ジェリド「そーか、わかったぞお前らの狙い!」

ジェリド「本命はあっちだったってわけだ!」

ジェリド「あのシャトルをやれば・・・シャアに一歩近づく事ができる!!」

バシュウウウウウウウウウ

プル「気づかれたの!?ダメ!それは!」

プル「行かせない・・・それはアムロの大事な人が乗ってる船なんだ・・・」

プル「絶対に行かせないよ!!!」

ヒュウイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ

ジェリド「!? 眠れる獅子を起こしちまったか・・・」

ジェリド「だがもう遅い!!」バシュウウウウウ

アムロ(スーパーガンダム) VS ヤザン(エヴァ初号機)

ヤザン「死にぞこないが!」

アムロ「遅い!」

ヒュンヒュン ババババ! バシュウウウウウウウ

ヤザン「はええ!」

アムロ「そこだ!」バキュウウゥゥン

ドガァアン!

ヤザン「ぐあああああ!!!」

ヤザンを完全に圧倒し出すアムロ

アムロ「もうやめないか!すでに貴様に勝ち目はない!」

ヤザン「勝ち目がないくらいでなぁ!諦めるくらいなら・・・」

ヤザン「ハナから戦いなんざ挑んじゃいねえんだよおおおおおおおお!!!」ゴオオオオオオオ

アムロ「なんてしつこい奴!」

ルー「アムロ大尉!援護します!」バババババ

アムロ「ルー!?やめろ!それじゃ無理だよ!」

ヤザン「子ネズミがちょろちょろとぉ・・・うっとうしいんだよ!!」ガ゙ガガ!

ルー「きゃああああああああああ!!」

アムロ「ルー!」

ルー「やばっ!コントロールが・・・効かない!?」

ヒュウウウゥゥゥゥン・・・・

アムロ「貴様・・・まただ!またお前はそうやってイタズラに戦火を増やしていくんだッ!」

ヤザン「てめえが消えれば止まるかもな!!」

アムロ「しつこいんだよっ!」

連装ミサイルでけん制を計るアムロ

ヤザン「こんな子供だましで・・・!」

ヤザン「があああああああああ!!」

サーベルでミサイルを全て切り払うヤザン

アムロ「この男・・・完全に常軌を逸している・・・」

アムロ「なんだ?何が一体そうさせるんだ!?」

ヤザン「まだまだ楽しもうぜええええええええ!!Mk2ううううううう!!」

ルー「なんてこと!?このアタシがこんな所でドジ踏んじゃうなんて・・」

ルー「ダメ、完全にコントロールが・・・コノォ!!」

コントロールを失い戦闘宙域をただ流されるだけだったルーだったが突如見知らぬモビルスーツに呼び止められた

ルー「なによ・・・こいつ」

グレミー「そこのコアファイター!安心しろ。私は味方だ!」

グレミー「負傷したのか?ならば機を捨ててこちらへこい!安全な場所まで退避させてやる!」

ルー「アクシズの新型!?ラッキー!助かったぁ」

ルー「やぁ~ん♪親切なアクシズのかたぁ~ん♪ルーこわかったぁ~~~ん」

グレミー「こいつ!女か!?」

グレミー「・・・か、かわいい!」

グレミー「・・・失礼ですが、お名前は?」

ルー「ルールカって言います♪ラビアンローズからやってきましたの♪」

グレミー「ルー・ルカさん・・・素敵な名前だ・・・」

グレミー「連邦の方でしたか・・・申し遅れました。私はグレミー・トト。さ、ルーさん。こちらへ乗り移り下さい・・・」

ルー「や~ん、超紳士~♪」

グレミー「・・・オオ・・・オオ・・・」(感涙)

ドーベンウルフに乗り移るルー

ルー「これ、新型ですのね♪すご~い!」

グレミー「ご安心下さいルー・ルカさん。あなたは私が責任もってアーガマまで送り届けます!」

ルー「ねぇ~グレミーさぁん~私に操縦、やらせてくださらな~い?」

グレミー「え?参ったな・・・これは一応我がアクシズの新型MSでして・・・」

ルー「アタシこう見えても操縦はうまいんですのよぉ?アーガマまででいいですからん。お・ね・が・い♪」

グレミー「・・・わかりました!ルー・ルカさん!ささっ、どうぞこちらへ」

ルー「(ちょろいなコイツ)ありがとうございま~す♪」ポチッ

グレミー「ははっルーさん、それはハッチの開閉ボタンでバーニアはこっちのレバーですよ」

グレミー「やはり私が手取り足取り教えて差し上げましょう。さ、まずはハッチを閉じて・・・」

ルー「あらん、これはこのままでいいですのよん♪」

グレミー「え?何故です?」

ルー「もう、グレミーさんも鈍いお方ですのね♪」

ルー「・・・こういう事だよ!オラァ!!」

バキィ!!

宇宙空間へ蹴り出されるグレミー

グレミー「どあああああああ!!!ちょ!何するんですいきなり!?」

ルー「ごめんなさいねグレミーさんwアタシ、このままやられっぱなしで引っ込んでるなんてできない性分ですのw」

ルー「大丈夫、アクシズのお仲間さんが助けに来てくれますわ♪新型はちょっ~とお借りしますわね。」

ルー「心配せずともちゃんとお返ししますから♪気が向いた時にwww」

グレミー「そんな・・・ひどい・・・待って下さいよ!ルー・ルカさん!」

ルー「じゃ~ね~ん♪紳士なグレミー・トトさん♪」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

グレミー「ぐわあ!くそ、アイツ、なんて女だ・・・」

グレミー「しかし、その勝気な性格、度胸、強い精神」

グレミー「そんなルーさんも・・・素敵だああああああああああああああ!!!!」

ルー(Gディフェンサー→ドーベンウルフ)
グレミー(ドーベンウルフ→生身)

プル(ジェガン)VSジェリド(ベアッガイ)

プル「このおおおおおおお!!!」

ジェリド「ちぃ!」

バチバチバチバチ!!(鍔競り合い)

ジェリド「毎度毎度、やる気になるのが遅いんだよ!」

プル「シャトルに手を出すなー!」

ジェリド「そんなに大事なもん、一体何を乗せてるってんだい!?」

プル「あれにはミネバ・ザビ王女が乗ってるんだ!お前ら何かに邪魔させるもんかぁ~~!」

ジェリド「何だと!?ミネバ・ザビが・・・だったらなおさら引けねえな!」グオオオオオ!!

プル「そこだ!」

ドドドウウゥゥゥーーン!!

ジェリド「がぁ!」

プル「行かせない・・・絶対に行かせないんだから!!」

ジェリド「うぐ・・・このガキぃ・・・!」

迷いを払拭したプルとは裏腹にジェリドは子供を手にかける事に動揺し始めた
その心のありようがジェリドを窮地へと追い込む

ジェリド「くそ・・・俺は、俺はこんな所で終わるわけには!」

戦闘宙域 アーガマ付近

ビーチャ「あの野郎・・・一発だけでも食らわしてやらねえと気が済まねえ!」

ビーチャ「地球への降下はまだだな!?よぉし、このビーチャ様が援護してやるぜえ!!」

グレミー「そこのモビルスーツ!止まれ!」

突然現れた生身の人間にビーチャは驚き、急制止した

ビーチャ「こんな所に人!?オイお前!一体何やってんだ!」

グレミー「貴様、アーガマの人間だな?私をそのモビルスーツに乗せろ!」

ビーチャ「げ、グレミーじゃねえか・・・オイ!こんな所で何やってんだ!」

グレミー「その声、ビーチャ・オーレグ!ちょうどイイ。私をそのMSに乗せろ!」

ビーチャ「誰がお前なんざ乗せるかバカ!大体自分のMSはどうしたんだよ!」

グレミー「・・・ルー・ルカを知っているな?あの女に奪われたのだ!」

ビーチャ「ちょw何やってんだよお前wwそりゃドジ踏んだおめーがわりぃww」

ビーチャ「てなわけでもう行くぜ!俺はてめーなんかに構ってる暇はないの!」

グレミー「・・・ならばこの戦闘が終わり次第、アーガマに苦言しよう」

グレミー「貴艦の乗船員に、あろうことか戦闘中にMSを強奪されたとな!」

ビーチャ「脅しかよ・・・」

グレミー「さすれば貴様らはアクシズに敵対したとみなされ、今後の援助は一切受けられん!」

グレミー「それでもいいと言うのならゆくがイイ!貴様一人の判断で、今後の戦局が不利になるのだ!」

ビーチャ「・・・わかったよ。言っとくけど乗せるだけだかんな」ウイン

ビーチャ「俺様の邪魔すんなよ?マジで」

グレミー「最初からそうしていればイイのだ。ビーチャ・オーレグ」

百式(ビーチャ、グレミー)

ビーチャ「おいグレミー、聞け。俺は一矢報いたい奴がいるんだ」

ビーチャ「俺はそいつに一発でもいいから食らわしてやりてえ」

ビーチャ「お前はただの添え物だ。いいか?自分を置物か何かだと思え。一切口を挟むな」

グレミー「ふん、どこのどいつにやられたと言うのだ」

ビーチャ「知るかよ。エヴァっぽい奴に乗った奴だ。てめーには関係ねえ」

グレミー「エヴァ?なんだそれは」

ビーチャ「知らねえのか!?かぁ~、アクシズの連中って、アニメもロクに見れねえのかよ」

グレミー「アニメ?そんなものは子供の見る物だ。我ら誇り高き戦士には必要ない」

ビーチャ「どーりで、どいつもこいつもお堅いわけだ」

ビーチャ「女には弱いのも共通してるしなw」

グレミー「貴様・・・私を愚弄するか!」

ビーチャ「ルーにしてやられたお前が言うなよw」

グレミー「バカを言うな!あの気丈さこそルーさんのよい所ではないか!」

ビーチャ「・・・お前ドMかよ」

ヒュッ

百式の足に何かが絡みついた

ビーチャ「ん?なんだ?」

グレミー「おいどうした。早く進まんか」

「待てガキ・・・てめえは逃さねえ・・・」

ビーチャ「げ!アイツ!生きてたのか!」

グレミー「なんだアレは・・・あれが、マシュマー様の言っていた悪魔の如きMSだと言うのか・・・」

ダンケル「よくもやってくれたな!ガキ!万倍にして返してやる!!」

ビーチャ「!」

百式の足に絡みついた物は海ヘビのワイヤーだった。再び電流が百式を襲う

ダンケル「死ねぇ!!」

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!

ビーチャ「うがああああああああああああ!!!!」

グレミー「うおおおおおおおおおおお!?」

ダンケル「どうだ!?ざまぁ見晒せ!」

グレミー「う・・・何だ今のは・・・アレが君の言っていた一矢報いたい奴か・・・?」

ビーチャ「・・・」

グレミー「返事をしろビーチャ・オーレグ!・・・オイ!」

グレミー「気絶している!」

ダンケル「このまま細切れにしてやる!!」グオオオオオ!!

グレミー「くそ、どけビーチャ!ここは私がやるしかない・・・・!」

グレミー(百式) VS ダンケル(エヴァ零号機)

今日はここまでにします。おやすみなさい

ダンケル「今度こそ本当にブチ殺してやる!」

グレミー「このグレミートト、例え相手が悪魔であろうと!」

グオオオオオオオオオ

グレミー「むん!」

ダンケル「うおっ!?」

グレミーのビームライフルが零号機に直撃する

ダンケル「ごあっ!」

グレミー「まだまだ!」

バキュゥゥン バキュゥゥン シュンシュンシュン

ダンケル「なんだこいつは!さっきとはまるで別人のような動きじゃねえか!」

グレミー「別人なのだよ!!」

バチバチバチバチィ!(鍔競り合い)

ダンケル「がああああ!?」

グレミー「ふん、所詮は見かけ倒しだな!」

ダンケル「何をぉ!?」

グレミー「外面が変わっただけで強くなれれば、苦労はしないのだ!」

ダンケル「なめやがってええ!!!」

グレミー「遅い!」

ダンケルの攻撃が尽く外されていく

ダンケル「なんで当たらないんだ!」

グレミー「そのような手負いの機体でこのグレミーに挑むなど、笑止!」

グレミー「トドメだ!」

バシュウウウウウウウウウウウウ

ダンケル「やられる!!」

グレミーはサーベルを構え突進した

ギギイイイイィィ・・・

グレミー「!?」

ダンケル「隙ありィ!!」

ズキュウウゥゥン ドゴォ!

グレミー「どおお!?」

ダンケル「見かけ倒しなのはてめえの方だなぁ?」ニヤ

グレミー「なんだ?機体の反応が・・・?」

ダンケル「うおおおおおお!!」

グレミー「性懲りもなく!!」

ギギギギイィ・・・ガガッ

グレミー「また!?」

ダンケル「オラァ!」

ズバ! ブシュウゥゥ バチバチバチ

グレミー「まただ!なんだと言うのだこれは!?」

ダンケル「まだ勝機はある・・・!」

グレミー「おのれ・・・」

百式謎の不調の原因。それは先ほどの戦闘で受けたダメージが蓄積されて起こった物だった
本来なら整備が必要なほどのダメージであったが、ビーチャはそれを無視して再出撃していた
真相を知る当の本人は気絶している。故にグレミーにはそんな事など知る由もなかった

グレミー「まずい!」

ダンケル「おおおおおお!!」

バチバチバチバチ・・・ドガアアアン!!

グレミー「やられた!?どこがやられたのだ!?」

グレミー「くそ、左脚部が死んだか・・・」

ダンケル「イケる!今度こそやってやるよ!」

グレミー「ええいなんなのだこの機体は!思うように動かんではないか!」

グレミー「アーガマめ!MSの整備もロクにしていないのか!!」

ダンケル「逃がすか!」

バキュバキュバキュウウウゥウウン!

グレミー「ぐっ、回避行動すらままならんとは・・・」

シュンシュン ドガァ!

グレミー「ぐおおおお!!」

ダンケル「今度こそ終わらせてやる!」

グレミー「そう簡単に、この私がやられると思うな!」

ドガァ!

ダンケル「うおっ!?」

グレミー「なんだ、なにが起こった!」

ブライト「各砲座、撃てぇーーーー!!!」

ガガガガガガガガガガガガガ!!!

グレミー「あれは・・・アーガマ!」

ダンケル「おおおおおお!!」

アーガマの乱入により咄嗟に距離を取るダンケル

イーノ「ビーチャ、大丈夫!?」

サエグサ「だから言ったんだ!傷ついたMSのまま出撃するなんて・・・」

グレミー「そうか、やはり貴様らの整備不足が原因であったか・・・」

グレミー「アーガマの整備員!聞こえているか!」

グレミー「戦闘中に整備を怠るなど!どういうつもりだ!」

グレミー「後で私が説教してやる!戦闘が終わり次第サンドラまで出頭しろ!!」

イーノ「げ、グレミーの声だ・・・」

トーレス「なんでアイツが百式に乗ってんだよ!?」

サエグサ「アストナージとんだとばっちりだな」

ブライト「ビーチャはどうした!」

グレミー「無事だ!分け合って今は気絶している!」

グレミー「故に私が変わりに乗っているだけだ!」

グレミー「貴様らのふがいない機体のせいでこっちが死にそうだ!挽回したくば援護しろ!」

サエグサ「救援要請の癖になんで上から目線なんだよアイツ・・・」

イーノ「グレミーなんてそんなもんです!ブライト艦長!」

ブライト「うむ、今は百式の援護が先だ。総員、弾幕用意!」

ブライト「百式を援護だ。撃てぇーーー!」

ガガガガガガガガガガガガガ!!!

ドォ!ドォ!ドォ!

ダンケル「くそ!あと一歩の所で・・・」

ダンケル「邪魔すんな!!」ズキュウウーーン!

ドガァ!

イーノ「うわぁ!」

ブライト「被弾した!?被害状況知らせ!」

サエグサ「大丈夫!カタパルトの一部に当たっただけです!」

トーレス「ていうかなんでエヴァ!?」

ブライト「向こうの趣味なのだろう・・・アストナージ!メガランチャーを出せ!」

ブライト「百式は手負いで操作系統に不備が出ている!火力で補わせろ!」

アストナージ「了解!これ貸してやるから説教は勘弁してくれ・・・」

バシューーーーーーーッ(メガバズーカランチャー発射音)

グレミー「ほう、これは中々いい物を持っているではないか」ガシッ

グレミー「今まで何故隠していたのだ!この愚か者が!」

トーレス「貸してやってるのになんて言い草!?」

ブライト「アクシズの連中などあんなもんだ!それより回避行動だ!くるそ!」

ダンケル「これはチャンスなんだ・・・そうだ。ここでアーガマを沈めれば!」

ダンケル「おおおおおおおおおおお!!!!」

ビームライフルを乱射するダンケル

ドドドガァ! グラグラグラグラ・・・

ブライト「ぐっ、ひるむな!前に出ろ!」

サエグサ「あのエヴァ野郎・・・さっさと自爆しちまえよ!」

イーノ「あれはアニメの中だけの話でしょ!」

ブライト「百式はどこへ言った!」

トーレス「百式、聞こえるか!さっさとあの野郎をなんとかしてくれー!」

トーレス「百式?オイ!お前今どこにいんだよ!?」

サエグサ「マジで百式どこに行ったの!?」

イーノ「百式、ロスト!どこにも見当たりません!」

ブライト「なんだと!?・・・クソ!これだからアクシズのアホは・・・」

バキュウゥン ズキュゥゥン ガガガガガ!!

ダンケル「おおおおおおおおおおお!!!」

ブライト「我々だけでなんとか押し切るぞ!ひるむな!撃ち続けろ!」

ガガガガガガガガガガガガガ!!! バキュンバキュンバキュン! ドドドガァ!!

イーノ「アーガマ、被害拡大!」

サエグサ「艦長!」

ブライト「主砲は使えるか!?」

トーレス「ダメです!この角度で主砲を使えば、味方まで巻き込みます!」

ダンケル「沈め沈め沈めええええええええええ!!!」

ドガァ! グラグラグラグラ・・・

イーノ「うわあっ!!」

ブライト「ぐっ!おのれ・・・あまり俺をなめるなよ・・・」

ブライト「アーガマ、全速全身!アレに向かって突き進め!」

トーレス「えっ!?」

サエグサ「無茶ですよ艦長!狙い撃ちされるのがオチです!」

ブライト「どうせこのままでいても同じ事だ!」

ブライト「このまま我らが引かぬ姿勢を見せれば、向こうだって引くはずだ・・・」

サエグサ「・・・賭けですね」

トーレス「アーガマ全速全身!総員、衝撃に備えよ!」

ブライト「・・・」グッ

ダンケル「なんだ・・・アーガマが、突っ込んでくる!?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

ダンケル「なめるなよ!おおおおおおおおおおお!!」

アーガマの突撃を躱し、ダンケルは艦の左舷上部に位置を取った

ダンケル「ハァ・・・ハァ・・・焦らせやがって・・・しかし、ここからならブリッジが!」

ブライト「やはり無謀だったか!?」

ダンケル「沈みな!アーガマ!」

ブライトは死を覚悟した

グレミー「・・・アーガマよ、よくぞ勇気を持って前進してくれた。」

グレミー「そうだ。私はその位置を待っていたのだ」

ダンケル「!?」

グレミー「やはり貴様らは偉大な艦だ・・・死を恐れぬその覚悟、敬意を評しよう」

ダンケルと対極の位置、アーガマ右舷より現れる百式

グレミー「敵方の戦士よ、貴様もよくぞ我らをここまで追いつめた」

グレミー「なればこそ、この私自らが、敬意を持って貴様に最後を与えてやろう」

ダンケル「アーガマの影に隠れていたのか!?」

メガバズーカランチャーにネルギーが溜まっていく

グレミー「・・・その機体、エヴァと言ったな。」

グレミー「任務が終わったら、一度視聴してみるとするか・・・」

キュイィィ・・・

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

ダンケル「!?」ジュッ

ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン


ダンケル・クーパー 死亡

一連のバトルの図解
http://viploader.net/pic/src/viploader1243697.png

ブライト「やったか!?」

トーレス「敵機、消滅!」

ブライト「・・・ふう」ドサ

サエグサ「脇汗ぐっしょりだぜ」

イーノ「臭いんで後でスプレー振っといて下さい」

ブライト「グレミー、よくやってくれた・・・」

グレミー「ふん、私にかかればこの程度、動作もない」

グレミー「しかし貴様らがMSの整備をキチンとしてればここまで苦戦はしなかったのだ。その辺はわかっているな?」

アストナージ「(俺のせいじゃねえよ・・・)」

ビーチャ「・・・う・・」

グレミー「むっ、ビーチャ・オーレグ、今頃になって目覚めるとはなんと都合のイイ」

ビーチャ「てて・・・あ~、オイグレミー、あいつはどうなった?」

グレミー「・・・」

ビーチャ「何を黙ってんだよ。エヴァ零号機はどうなったんだよ」

グレミー「・・・そんな物は始めからいなかった」

ビーチャ「えっ、おっかしーなーさっきアイツに攻撃食らってそっから先覚えてねえや・・・」

グレミー「疲れているのだろう。戦場ではよくある話だ」

ビーチャ「そーなの?・・・なんだ夢か。どーりで、アイツは俺が倒したはずだしw」

グレミー「貴様はそれよりも他にやらねばイカン事があるのだろう?」

ビーチャ「そうだった!あの初号機!くっそー、余計な時間食っちまったぜ!」

グレミー「いくか?」

ビーチャ「トーゼン!」

グレミー「というわけだブライト艦長。もう少しだけこの機体は借りるぞ」

ブライト「・・・好きにしろ」

アストナージ「オイ待て!さっき俺に整備がどうこう言ってたろーが!」

ビーチャ「いっくぜー!オラアアアアアアアア!!!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

アストナージ「・・・今のは俺のせいじゃないからな」


ルー「あのエヴァ野郎・・・どこ行ったってのよ」

ルー「借りはキッチリ返さないとね!」

バシィン! バシィン! ガガガガガ!

ルー「ん・・・何よ、誰かが戦闘してるの?」

ルー「あ、あれ・・・」

ジェリド「いい加減落ちろ!!」

プル「!」キュピーン

シュンシュンシュン ズキュゥン! バババババ

ジェリド「何故だ・・・何故攻撃が当たらん!」

プル「これがアタシの存在意義だっ!」

ジェリド「またしても・・・勝てないのか・・・?」

ルー「プル!」

ジェリド「新手だと!?」

プル「ルー!何しにきたのさ!」

ルー「何しにって・・・今は喧嘩してる場合じゃないでしょうが!」

プル「イヤだイヤだ!ルーの力は借りないよ!!ルーに助けられるくらいなら死んだ方がマシだ!!」

ルー「このガキ・・・わかったわよ!勝手にしなさい!」

ルー「後で泣いたって助けてやんないからね!」

バシュウウウウウウウウウウウウウ

プル「・・・」

ジェリド「去っていく・・・仲間割れか?」


アムロ「このおおおおおお!!」

ヤザン「まだまだ!」

ズキュウゥゥン! ドガァ! ガガガガガ! ゴオオオオオオオオ

アムロ「まだくるのか・・・!」

ヤザン「てめえだけは!」ヒュッ

アムロ「!」

スーパーガンダムの左腕がワイヤーに絡め取られた

ヤザン「ワイヤーデスマッチといこうぜぇ・・・」ニヤ

アムロ「まだそんな事を!」

ヤザン「これで逃げらんねえなぁ!」グオオオオ

アムロ「くっ!」ブオン

バチバチバチバチ!(鍔競り合い)

ヤザン「こんな戦闘日和に、地球にピクニックへ行こうってのかい!?」ガン!

アムロ「そんなわけないだろ!」ドガ ブオン

ヤザン「じゃあ何しに行くってんだよ!」バババババ

アムロ「貴様の知った事か!」バチバチバチ

ヤザン「!」

シャトルに気づくヤザン

ヤザン「・・・アレかぁ」ニヤ

アムロ「気づかれた!」

ヤザン「なるほど、アレを必死に守ってたってわけだなぁ!」

アムロ「くそっ!」

ヤザン「へへ!」ガガッ

ドカァン!

ミネバ「あう・・・!」

ハマーン「ミネバ様!お気を確かに!」

ミネバ「・・・」ブルブル

アムロ「貴様!やめろ!!」

ヤザン「俺をさっさと倒さねえと大事なお客さんがいなくなっちますぜぇ・・・・」ニヤァ

ミネバ「・・・」ブルブル

ハマーン「ミネバ様、ご安心下さい。いざとなれば、私がこの身に変えても・・・!」ダキッ

ハマーン「(くそ、アムロめ・・・何をしている!)」

アムロ「貴様の快楽を満たすためだけに、他の者を巻き込むな!」バキュゥン

ブチッ

ヤザン「ワイヤーが切れちまったか!もったいねえ!」ヒュン

アムロ「俺にはわかる!貴様は部下の仇討などホントはどうでもイインだッ!」

アムロ「俺と戦いたいだけだろう!だったら最初からそう言え!」

ヤザン「ざけんじゃねえよてめえ!ラムサスが殺されたから!こうやって貴様を憎めるんだ!」ガガガガガ

アムロ「貴様はそれを楽しんでいるんだろうが!」シュンシュン

ヤザン「両方だ!」

アムロ「くどいんだよ!」

ズキュウゥーン!

ドガァアアア!

ヤザン「ごあァ!」

ヤザンの機体の左腕が消し飛んだ

ヤザン「アムロ・レイ・・・この俺を、よくぞここまで!」

アムロ「なんだ!?機体が重いぞ!?」

ゴオオオオオオオオオオオオ・・・・・

二人は重力の井戸に引き込まれ始めた

ヤザン「ハアアアアアアアアアアア!!」

アムロ「この状況下で!?やめろ!俺達はすでに地球に突入しようとしているんだぞ!」

アムロ「見てわからないのか!?」

ヤザン「だったら尚更早くてめえをやらねえとなぁ!」

アムロ「そういう話をしているわけじゃ・・・ダメだ、話が通じる相手じゃない!」

バキュバキュウウゥン!!ゴオオオオオ バチン!バチン!

アムロ「ぐっ!」

ヤザン「スタミナ切れかぁ!?」

重力の影響で機体の操縦がままならなくなり始める

アムロ「そろそろバリュートを開かねば・・・しかし!」

ヤザン「大気圏デスマッチってか!おんもしれぇ事になってきやがった!」

アムロ「まずはアイツをなんとかしない事には・・・!」


兵「前方にグワジン、捕捉!」

シロッコ「あれか・・・グワジンという事は、ハマーンだな?」

シロッコ「下だ!グワジンの下方、そこにハマーンの乗るシャトルがあるはずだ!」

シロッコ「探せ!決して逃がしてはならん!」

シロッコ「賢しい女狐め・・・しかしこの私とて、ただで終わる男ではない!」

シロッコ「主砲の準備をしておけ!こうなればあやつらをまとめて消し飛ばすまでだ!」

ハマーン「(このプレッシャー・・・シロッコか!)」

ミネバ「・・・」ブルブル

ハマーン「(ミネバ様・・・おいたわしや)」

ハマーン「(しかし、このハマーン、みすみす何もせずに終わろうはずがない!)」

ハマーンは静かに意識を集中させた

ヒュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ・・・・

シロッコ「ハマーンか!?」キュピーン

シロッコ「ふん、あの女狐め。どうあっても私に来て欲しくないらしい・・・」

兵「!? 艦隊の前進速度が低下している・・?」

シロッコ「安心しろ、瘴気に当てられただけだ」

シロッコ「すぐに追っ払ってやるさ・・・」

シロッコ「・・・むん!」

ヒュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!

シャトルから発せられるオーラとシロッコのオーラがぶつかり合う

ハマーン「(この私に盾突こうと言うのか!)」

シロッコ「(さすがに重いな・・・しかし、押し切る!)」

兵「(何をやっているんだ・・・?)

シロッコ「・・・今現在グワジンへの射程距離に入っている艦は?」

兵「は!ハリオがもっとも接近しております!」

シロッコ「よし、射程距離に入った艦から準に主砲を撃たせろ」

シロッコ「MS隊は主砲の射線軸に入らぬよう気を付けろよ?」

兵「は!ハリオ、聞こえるか。主砲準備!目標、アクシズのシャトル!」

ハマーン「(おのれシロッコ、どこまでも私の邪魔をする!)」

兵「主砲、撃てー!」

ドゴォオオオ!!

兵「!?」

ルー「敵艦がこんなに近くに・・・案外気づくのが速いじゃない!?」

シロッコ「何事か!?」

兵「ハリオ、主砲発射直前に砲撃を浴びた模様!エネルギーの再装填を開始しました!」

シロッコ「なんと!アーガマが前に出たというのか!?」

ルー「へえ、この機体、中々火力あんじゃない」

ルー「これなら戦艦相手でも張り合えるかもね!」

兵「主砲、再装填完了!発射態勢に入ります」

ルー「させないってんだよ!こうなったらエネルギー切れまで撃ちまくってやるわよ!」

ルー「ターゲット、ロック!」

ピピッ

ルー「オラオラオラオラオラーーーーーーーーーーーーーー!!!」

ドゴオオオオオオオオオドドドドゴオオオオオオオオオオオオオオドドドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ドーベンウルフのメガランチャーを戦艦目がけて連射するルー

ドガァ! ドガァ! ドガァ!

兵「射程距離に入った艦が謎の砲撃を浴び発射不能です!」

シロッコ「なんだと!?いくらなんでも早すぎる・・・これは一体?」

シロッコ「・・・そうか、火力系のMSが艦隊に接近しているな?」

兵「アクシズシャトル、大気圏突入!」

シロッコ「手遅れだな。これではもはや艦隊攻撃で間に合わすのはもはや叶わん」

シロッコ「仕方がない・・・私のジ・Oを用意しておけ。この場は私自らが出向こう」

兵「シロッコ様自らお出になるので!?」

シロッコ「そうだ。その間本艦の指揮は一時貴様に預ける。後は任せるぞ」

兵「は!」

シロッコ「全く、アーガマめ。どこまでも手を煩わせてくれる・・・!」カツカツカツカツ・・・


アムロ「このぉ!!」バキュゥゥン

ヤザン「だっはああああああああ!!」シュッ

プル「遅いよ!」ブオン

ジェリド「ぐお!」バチィ

ブライト「アーガマを敵の射線軸に入れろ!アーガマで盾になるんだ!」

ビーチャ「いそげいそげいそげーーーーー!!」

グレミー「ハマーン様・・・このグレミー、必ずやお守りします!」

ジュドー「プル・・・持ってくれよ!」


ミネバ「ハマーン、私には聞こえるぞ」

ミネバ「皆が我らの為に一丸となって戦ってくれているのだ。その彼らの懸命な声が、この耳を通して確かに聞こえるのだ」

ハマーン「・・・」

ミネバ「こんなに嬉しい事はない・・・私は、彼らと出会えた事を本当に誇りに思う」

ミネバ「もはや悔いはない」

ハマーン「ミネバ様、そのような事をおっしゃっては」

ミネバ「・・・しかしやはり死ぬのは怖いな。ハマーン」

ミネバ「少しの間だけ、私を抱きしめておくれ・・・」

ハマーン「・・・承知致しました」

ハマーンはミネバをそっと抱き上げた

今日はここまでにします。おやすみなさい

ゴオオオオオオオオオオ バチ!バチ! ビャンビャンビャン!!

アムロ「なめるなよ!片腕だけで何ができる!」 ビュンビュン

ヤザン「腕の一本でも残ってりゃ十分なんだよ!」ブオン

アムロ「ぐっ、くそぉ・・・機体が重い・・・」

アムロ「こいつ、なんで片腕だけでここまで・・・!」

重力の影響下とは言え、圧倒的に有利なはずのアムロにヤザンは食らいついていた

ゴオオオオオオオオオオオオ バキュンバキュン シュンシュン ガガ バチバチバチ!!

アムロ「もうやめろ!大気圏の摩擦熱で自爆するだけだぞ!」

ヤザン「だから何だってんだよ!」

アムロ「摩擦熱のオーバーロードで自爆するだけだぞ!!」

ヤザン「戦場ではなぁ、先にビビった方が死ぬんだ!覚えておけ!」

アムロ「大気の塵と化す気か!?」

ヤザン「お前もその仲間に入れてやるってんだ!」

ブライト「時間がない・・・アムロとジュドーは!?」

トーレス「ジュドーは大気圏に向かっているようです!しかしアムロ大尉が・・・」

サエグサ「アムロ大尉は敵と交戦中!食らい付かれて離れられないようです!」

ブライト「なんて事だ・・・このままではアムロが・・・!」

アムロ「うおおおおお!!」

ヤザン「キエエエエエエエエエ!!!」

バウンッ!!

アムロ「!?」

Mk2のバリュートが緊急作動した

アムロ「なんだ!?俺は何もしていないぞ!?」

アムロ「大気圏に近づきすぎたのか・・・」

ヤザン「ついにこの時が・・・やはり、勝利の女神は俺に微笑んだようだな!!」

アムロ「ここまでなのか・・・?」

ミネバ「アムロ!?」

バリュートの作動により身動きの取れないMk2にヤザンが突っ込む

ヤザン「おとなしくしてろよぉ・・・すぐ楽にしてやるからよ!!」

アムロ「・・・」グッ

ドガァ!!

ヤザン、後方より謎の被弾

ヤザン「!?」

ビーチャ「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・!」

グレミー「あれが君の言っていた機体か?なんと禍々しい・・・」

ビーチャ「アニメと違って中身も悪魔だぜ!アイツはよ!」

グレミー「こんな物が本当にあるとは・・・」

ヤザン「な、なんだぁ!?何が起こったぁ!」ギロ

ヤザン「百式だと!?アイツ、生きていたのか!」

ビーチャ「げ、こっち見た!」

グレミー「トドメを刺すか?」

ビーチャ「冗談じゃねえ!もう目的は果たした。これ以上アイツと関わるのはゴメンだぜ!」

ヤザン「てめえ・・・よくも!」ギロ

ビーチャ「やべえw超睨んでるw逃げろ逃げろーーーーー!!!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

ヤザン「あの野郎・・・ただじゃおかねえ!!」

アムロ「・・・そこ!」キュピーン

ガン!

ヤザン「うおおおっ!」

ヤザンがビーチャに気を取られた隙に蹴りを入れるアムロ。その反動で機体同士の距離が一気に空いた

アムロ「逃げ切れるか!?」

ヤザン「待ちやがれ!てめえ!!」グオオオオオオオオ

アムロ「まだくるのか!?」


ジェリド「うおおおおおおお!!」

プル「当たらないよ!」バsyバシュ

ジェリド「だ、だめだ・・・何をやっても躱される!」

ジェリド「お、俺には・・・土台無理な話なのか?!俺は所詮この程度だと言うのか・・・??」

プル「! アレ・・・アムロ!?」キュピーン

アムロ「うおおおおおおおおおおおおおお!!」

プル「アムロが危ない・・・助けにいかなきゃ!」

プル「くまちゃん!どうすんの!?まだ続ける!?それともやめる!?」

プル「ここでやめれば命までは取らないよ!!」

ジェリド「・・・ッ!」

ジェリドは迷っていた

プル「はやく答えないと、撃つよ!」ジャキ

ジェリド「・・・お、俺は・・・俺は・・・」

マウアー「ジェリド!」

ジェリド「マウアー!?」

プル「新手!?」

ジュドー「プルーーーっ!!」

ジェリド「こっちもか!」

両陣営共にメンツが出揃う

プル「ジュドー!」

ジュドー「遅れてすまねえ・・・こいつか!こいつが邪魔するんだな!?」

プル「ジュドー、右!」

マウアー「ジェリドの邪魔はさせないよ!!」ガシッ

マウアーはZZに抱き着き、身動きを封じた

ジュドー「うあッッ!こいつ・・・さっきの!」

マウアー「ジェリド、何してんだい!さっさとやっちまいな!」

マウアー「頂点に立つ男が、こんな所で躓いてるんじゃないよ!」

ジェリド「マウアー・・・」

ジェリド「・・・悪いな、ガキ。そういう訳だ。俺はこんな所で諦めるわけにはいかねえ」

ジェリド「戦闘は・・・続行だ!」

プル「ウソ・・・まだくるの!?」

ジェリド「ウオオオオオオオ!!」

マウアー「(そう・・・ジェリド・・・それでイイんだよ・・)」

ジュドー「こいつ、離せよ!!」ガチャガチャ

プル「うう・・・!」

プルはジェリドの気迫に押され、一瞬下がってしまった。しかしその判断がプルの命取りになってしまう

プル「!?」

ガクンッ!

ジェリド「これは・・・」

大気圏内 BGM http://www.youtube.com/watch?v=5xUcaO9ePx8

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ

ヤザン「がああああああああああああ!!」

アムロ「もうやめるんだ!!自分の機体が見えないのか!?すでに爆走している部分だってある!」

ヤザン「ぐおおおおおおおおおお!!」

アムロ「完全に我を忘れている・・・」

アムロ「なんでだ・・・何がそんなに貴様を突き動かすんだッ!」

ヤザン「ぎえええええええええええええええ!!!」

アムロの忠告通り、ヤザンの機体は大気圏の摩擦熱で爆走し始めていた
しかし重力の方向が手伝って、バリュートを展開しているアムロに比べヤザンの方が加速で勝っていた
その為徐々にだがヤザンが追い付いてくる

アムロ「相打ち狙いか!」

ヤザン「おごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

アムロ「どこでもイイ、何か、何か動かないのか!?」ガチャガチャ

アムロ「ダメだ、完全に重力に支配されている・・・」

ヤザン「ハアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」ニヤァ

アムロ「!」

アムロ、逃げ切れず。ついにヤザンが追い付いた

ヤザン「があああああああああああああああ!!」

アムロ「おおおおおおおおおおおおおお!!」


ドガアアアン!


ヤザン「!?」

ドガアアン!! メキメキメキ・・・ ドゴオオオ!

ヤザン「!!?」

ドガァン ドゴォ バキィン!!

アムロ「だから言っただろうに・・・」

ヤザン「う、うお・・・オオオオオオ!?」

重力に耐え切れず、ついに崩壊を始める初号機

アムロ「だから・・・だから言ったんだ!感情だけで動こうとするからっ!!」

バキバキバキ! ドガアアアアン  ドガアアアン ドガアアアアアン

ヤザン「アムロ・レイ・・・てめえは・・・俺が・・・俺が・・・」

手を伸ばすヤザン。しかし届かす腕さえも失う

アムロ「・・・」

ヤザン「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」

キュイィ・・・

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

アムロ「・・・バカ野郎が・・・」



ヤザン・ゲーブル 死亡

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

パラパラパラ・・・

アムロ「・・・」


ジュピトリス

キュピーン!

シロッコ「!」

シロッコ「ヤザン・・・君か!?」

兵「ジ・O出撃準備整いました!」

シロッコ「そんな・・・まさか・・・そんな・・・」

シロッコ「ヤザンが、あのヤザンが戦いに敗れるなど・・・」

シロッコ「おお・・・おおお・・・・!」

シロッコはその場にへたり込んだ

兵「シロッコ様!?」

シロッコ「ヤザン・・・何故・・・何故私が行くまで待てなかった!!」

シロッコ「一緒にヤシマ作戦をやろうと約束したではないか!!」

兵「あの・・・シロッコ様?」

シロッコ「うおお・・・うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


大気圏内

ジェリド「これは・・・」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオ

ジュドー「プル!!」

プル「なによ、これ・・・動かない!?」

プル「あ、熱い!熱いよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

ジェリド「・・・」

ジェガンまでも重力に引きずり込まれる

ジェリド「う・・・お・・・」

プル「うあああああああああああ熱いよおおおおおおおお熱いよジュドオオオオオオオオオオオオオ!!」

ジュドー「プル!」

マウアー「ジェリド、何やってんだい!今がチャンスだよ!!」

プル「うあああああああああ!!!熱いよおおおお助けてよおおおおおおおおお!!」

ジェリド「・・う・・・う・・・」

茫然とするジェリド

ジュドー「このぉ!いい加減離せよ!!」ガン!ガン!

マウアー「くっ、いい加減持たないよジェリド!さっさと決めちまいな!」

プル「うあああああああああああああああああああ!!熱い熱い熱い熱いいいいいいいいいいいいいいい!!」

プル「ぎゃああああああああああああああああああああ!!」

ジェリド「・・・(お、俺はどうすればイイ・・・)」

マウアー「ジェリド!早くしなって!」

ジェリド「・・・」ガクブル

プル「死んじゃうよおおおおおおおおお助けてジュドーおおおおおおおおおおお!!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

ジェリド「(あんな小さな子供が!こんな惨い死に方・・・)」

ジェリド「(しかし、あれは敵だ・・・これで何も問題ないはずだ!)」

ドガァ!

ジェリド「!?」

プル「熱いいいいいいいいいいいいい熱いいいいいいいいいいいいいいい!!」

ジェリド「(なんだこの気持ちの悪い感情は・・・俺の中の何かがざわめいている・・・)」

爆走し出すジェガン。それを見たジェリドは混乱のピークに達した

マウアー「ジェリド!」

ジェリド「う・・うお・・・」

ジェリド「・・・」

ジェリド「う・・・うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

ジェガンに向かって突っ込み始めたジェリド

プル「助けてええええええええええええジュドーおおおおおおおおおおおおおお!!」

ジェリド「おおおおおおおおおおおおおおおお!!」

マウアー「ジェリド!」

ジュドー「トドメを刺すつもりか・・・!?プルが危ない!!」

ヒュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ(ジュドーのオーラ)

マウアー「!?」

ジュドー「お前・・・いい加減離せよ!!」

バキィ!!!

マウアー「うああああああああああああああ!!」

ジュドー「待ってろ・・・今助けてやる!!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

ジェリドの後に続く形でジュドーまでも地球に向けて加速し出した

プル「うああああああああああああ!!!」

ジェリド「・・・!」

ガシッ

ジェガンに組み付くジェリド

プル「熱いいいいいいいいいいいい熱いいいいいいいいいいいいい」

ジェリド「・・・」ジャキ

ジュドー「やめろ!やめろおおおおおおおおお!!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

トーレス「ジェガン、大気圏突入!」

ブライト「なんだと!?プルは突入要員ではないのだぞ!?」

トーレス「戦闘中に逃げ切れなかった模様です!!」

ブライト「アーガマで拾えんのか!?」

サエグサ「距離が・・・間に合いません!」

ブライト「なんという事だ・・・」

プル「うああああああああ熱いよオオオオオオオオオオオオオ!!!」

キュピーン

アムロ「あれは、プル!?」

アムロ「ジェガンまで・・・何故ここまで深追いした!?」

ジュドー「やめろおおおおおおおおおおおお!!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウ

ジェリド「・・・」ジャキ

プル「ああああああああああああああああああ!!」

ジェリド「・・・!」グオ!

グサ!

ジュドー「!」

マウアー「ジェリド!」

プル「・・・?」

バチバチバチ ボン

ジェリド「おいガキ!聞こえるか!!」

ジェリド「武装を全て外せ!摩擦熱で引火するぞ!」

プル「え・・・」

ジェリド「はやくしろ!俺も手伝ってやる!」

グサ ボン

ゴオオオオオオオオオオオオオオオ

プル「武装解除・・・」

プル「うう・・・グス・・・」カチ

ジェリド「他は・・・これか!」グサ

サーベルでジェガンの武装を切り離し始めるジェリド

マウアー「ジェリド!!何やってんだい!?」

ジェリド「これで全部か!?」

プル「ヒグッ・・・ヒグッ・・・」

ジェリド「泣くな!生き残りたければ冷静になれ!」

ゴオオオオオオオオオオオオオ

プル「あ・・・熱い・・・熱い熱い熱い熱いーーーーーーーーー!!」

ジェリド「クソ・・・この熱だけはどうにもならん!」

ジェリド「バリュートは内臓されてないのか!?」

プル「そんなもの・・・ない・・・」

ジェリド「降下要員ではないのか・・・」

ジェリド「くそ!アーガマめ!大気圏の戦闘だと言うのに!」

ジェリド「降下せずともバリュートくらい持たせておけ!バカヤロウが!」

ガシッ グオッ

プル「!?」

ジェリド「これで少しはマシになるだろう!」

ジェガンを掴み、半回転してジェガンの下になるジェリド

プル「くまちゃん・・・何やってんの!?」

ジェリド「これで多少は摩擦を抑えられるはずだ!」

プル「でも、そんな事したらくまちゃんが!」

ジェリド「・・・」

ジェリド自身もわかっていなかった。自分が何故こんな事をしているのかと言う事に

ジェリド「終わりか・・・」

マウアー「ジェリド!!」

ジュドー「何やってんだよ・・・何やってんだよ!お前!」

ジュドー「プルを離せ!!」ジャキ

バキュゥゥン バキュゥゥン バキュゥゥン!

プル「ジュドー!?」

ジェリド「どあ!何やってんだアイツ!?味方にまで当たるぞ!?」

ジュドー「離せよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」バキュバキュバキュン!!

錯乱してプルに向かってライフルを撃ち始めるジュドー

アムロ「バカ、ジュドー!そんな位置で撃てばプルにまで当たるぞ!」

アムロ「くそぉ・・・何もできないで!」

メキメキメキ ドォン!

ジェリド「ぐお!」

プル「くまちゃん!」

バキバキィ! ドゴオ!

プル「きゃあああ!」

ジェリド「やはりMSでバリュートの代わりなど、無茶だったのか・・?」

ゴオオオオオオオオオオオオオオオ

ジュドー「うあああああああああ!!」バキュンバキュンバキュン

マウアー「やめなよ!アンタ!」

ガン!

ジュドー「うあ!」

マウアー「こんな事でトチ狂ってんじゃないよ!」

ジュドー「邪魔するなってえええええええええええ!!」

バキュゥゥン! ドガァ!!

ジェリド「マウアー!」

マウアー「うあああああああ!!」

プル「ジュドー!やめて!ジュドーってば!」

ジュドー「待ってろプル・・・今そいつをやっつけてやるからな!」

キュイイィィ・・・

ハイメガキャノンを溜めはじめるジュドー

ジェリド「バッ!ここでそんなもん撃っちまったら、コイツまで巻き込まれるぞ!」

プル「ジュドー、やめて!!!」

ジェリド「どいつもこいつもガキばっかりだ・・・イヤになるぜ!」

ジュドー「うおおおおおおおおおおおおお!!」キュイイーン

アムロ「まずい!」


パアア・・・!


アムロ「!?」

ハマーン「うおっ!」

突然アムロとハマーンのペンダントが輝き始めた


パアア・・・

トゥルルルルルルルルル!

BGM  http://www.youtube.com/watch?v=WrXN07fO1Qw

ジェリド「!?」

プル「うわっ!」

ジュドー「どああっ!」

マウアー「なんだい・・・これ・・・?」

突如発せられた謎の光がジェリドとプルの元へと向かい、二人を包み出す

プル「なにこれ・・・緑の、光?」

ジェリド「なんだこれは!敵の新兵器か・・・?」

ジェリド「しかし、どこか暖かくて心地いい・・・不思議な感覚だ」

シュウウウウウウウウ・・・

プル「あれっ、全然熱くなくなったよ?」

ジェリド「なんだ、一体何が起こっている・・?」

ジュドー「なんだよ・・・これ・・・」

バウンッ!

ジュドー「うお!・・・バリュートが勝手に開いた・・?」

フワァ・・・

マウアー「なんだいこれ、勝手に機体が流されている・・・?」

マウアー「ドゴスギア?・・・私に帰れと言うのかい?」

シロッコ「なんだ、この感覚は?」

シロッコ「心が洗われていくような・・・誰かの思念が私に入り込もうとしているのか・・・?」

シロッコ「・・・ヤザン、君か?」

ビーチャ「うお、なんだありゃ!」

グレミー「緑の光・・・実に美しい・・・」

トーレス「ジェガン!発熱減少!」

サエグサ「同時に落下速度低下!ゆっくりと地球に降りていきます!」

ブライト「一体何が起きている・・・」

ミネバ「不思議な感じがするぞ。ハマーン」

ミネバ「まるで母に抱かれているかのような心地よさだ・・・なんだこれは?」

ハマーン「・・・私にもわかりかねます(何が起きた!?)」

アムロ「・・・」

マウアーは貴艦に押し戻され、ジェリドとプルは謎の光に包まれながらゆっくりと地球へと降下していった


アムロ、プル、ジュドー、ジェリド 大気圏突破

地球降下作戦終わり
改行目一杯使ったのにレス数結構かかった

地球 某所 車の中

キュピーン

カミーユ「むっ」

シャア「どうしたカミーユ」

カミーユ「大きなプレッシャーが消えました」

シャア「君も感じていたか」

カミーユ「誰かが死んだんですかね」

シャア「そらで何かあったようだな。しかし・・・」

カミーユ「ええ、この後から押し寄せてくる安堵感がわかりません」

シャア「よくわからんが、心地イイ・・・このまま眠ってしまいそうだ」

運転手「着いたら起こしましょうか?」

シャア「いや、イイ。ちゃんと起きてるさ」

運転手「失礼しました」

シャア「今のうちにこの近辺のショップを探しておかねばならぬからな」

カミーユ「何の店ですか?」

シャア「決まっているだろう。メロンブックスだよ」

カミーユ「(この国にあるのか・・?)」

シャア「情弱のヤザンの為に同人誌を一冊買ってやらねばならんからな。ハッハッハ」

カミーユ「ああ、例の触手の」

カミーユ「Toloveるはいいんですか?」

シャア「無論、そちらの方が先決だ。今回の会談で連邦政府にしらみつぶしに探させる予定だ」

カミーユ「(政府の人間をそんな事に使うなよ・・・)」

運転手「そろそろです。ご準備の方を」

シャア「うむ、ご苦労」

カミーユ「Toloveるの前にちゃんとやる事やって下さいよ」

シャア「わかっているさ。カミーユ・・・」

地球 上空

シュウウウウウウウウウウウウウウウウ

ジェリド「・・・う」

ジェリド「ここは・・・どこだ?」キョロキョロ

ジェリド「地球・・・?大気圏を突破したのか」

ジェリド「・・・やれやれ、なんとか一命は取り留めたようだな」フゥ

ジェリド「しかし参ったな・・・部隊とはぐれてしまった」

ジェリド「シャアと合流できれば助かるのだが・・・」

ジェリド「(それにしても、あの光・・・一体なんだったのだ?)」

プル「・・・」

ジェリド「ハッ、おいガキ。無事か?」

プル「う・・・」

ジェリド「生きていたか・・・どうやら無事地球に着いたようだぜ。俺たちゃあ」

プル「・・・助かったの?」

ジェリド「目の前の景色が信じられないのか?」

プル「景色?・・・わぁ!」

眼前に広がる青い空、白い雲、緑豊かな大地
初めて地球に降りたプルはその光景に胸を躍らせた

プル「キレイ・・・」

ジェリド「お前、地球は初めてか?」

プル「うん、。アクシズはずっとアステロイドベルトにいたから・・・」

ジェリド「そうか。ならよーく見ておけ。どうだ?コロニーなんかより何倍も広いだろう」

プル「すっごい・・・先が見えないね!」

ジェリド「お前のいたとこはな、こんなキレイな星をまるで邪魔者のように言うんだぜ」

プル「・・・」

プル「・・・なんでアタシを助けてくれたの?」

ジェリド「・・・わからん」

プル「わからんってw」

ジェリド「気が付いたらこうしていた。それだけだ」

プル「・・・くまちゃんはやっぱりイイ人なんだね!」

ジェリド「・・・ジェリド・メサ」

プル「?」

ジェリド「俺はくまちゃんじゃない。俺の名前はジェリド・メサだ」

ジェリド「覚えておけ。エルピー・プル」

プル「うん!ありがとね!ジェリド!」

ピピッ

ジェリド「ん?あれは・・・ZZ!」

プル「ジュドー!」

ジェリド「どうやらお別れの時がきたようだ。さ、行け!」

ガン!

プル「いったぁ~。あいさつが手荒だよ~」

ジェリド「さ、お前は戻るべき所に戻れ」

ジェリド「ZZにくっついていけばはぐれる事はないだろう?」

プル「くまちゃんはどうするの?」

ジェリド「なぁに、なんとかして帰ってみせるさ」

ジェリド「俺は元々地球の生まれだ。ツテはいくらでもある」

プル「そっか・・・」

ジェリド「じゃあな。ガキ」

ジェリドはバーニアを弱め、そのまま重力の方向に逆らうことなく落ちて行った

プル「・・・じゃあね。ジェリド」

コオオオオオオオオオオオオ・・・

アムロ「ふう・・・なんとかなったな・・・」

アムロ「ハマーンとミネバのシャトルは・・・無事か?」

ハマーン「・・・」

ミネバ「これが地球か・・・キレイな星だ」

アムロ「どうやら無事なようだな」

アムロ「しかし、なんだったのだあの光は・・・」

アムロ「あれが開発中の新兵器か?後でハマーンに聞いてみるか」

アムロ「いや、待て。それだと俺とハマーンがお揃いのペンダントをしていると気づかれてしまう」

アムロ「・・・やっぱり後でいいか」

ピピッ

ハマーン「ご苦労だった。アムロ・レイ」

ハマーン「貴様のおかげで無事、地球に降下する事ができた。例を言うぞ」

アムロ「相変わらず高飛車な奴」

ハマーン「で、これより我らはどこに向かえばいいのだ?」

ハマーン「さっさと我らを導かんか。俗物が」

アムロ「・・・とりあえず空港に行こう。そこでカラバと合流する予定だ」

ハマーン「ならさっさと段取りをしろ。ここは貴様らの庭だろう?」

アムロ「(これだからこいつは・・・)わかった。案内するから付いてこい」

ハマーン「時にアムロ」

アムロ「なんだよ」

ミネバ「あ!ハマーン見よ!あそこに白鳥が飛んでいるぞ!」キャッキャ

ハマーン「・・・やはり後でイイ。では」

アムロ「・・・(王女と言えど、やはりまだ子供だな)」

アムロ「さてと、ジュドーとプルを回収しないと」

ジュドー「・・・(あの光、なんだったのかな~)」

プル「ジュドー!」

ジュドー「プル!無事だったのか!」

プル「ごめんね・・・心配かけちゃって」

ジュドー「いいんだ。俺こそゴメンな。テンパちゃって・・・」

ジュドー「よかった・・・本当によかった・・・」

アムロ「ジュドー、プル。聞こえるか」

アムロ「これより我らはカラバと合流する。俺が案内するから二人は後ろからついてこい」

アムロ「念のためシャトルの護衛も頼むぞ」

ジュドー&プル「りょーかい」

ハマーン「あまり飛ばすなよ?ミネバ様は地球の景色をご堪能されている最中だ」

アムロ「さっさとしろと言ってただろうに・・・」

プル「くまちゃん、大丈夫かなぁ・・・」

バシュウウウウウウウウウウウウ


宇宙 アーガマ

イーノ「アムロ大尉、ジュドー、共に地球降下確認」

イーノ「プルも行っちゃいましたけど・・・」

ブライト「・・・無事でよかった」

サエグサ「最後のあの光、なんだったんでしょうね」

ブライト「わからん。だが決して悪い物ではないだろう」

トーレス「あー、なんかわかります」

イーノ「変な安堵感がありましたね」

ブライト「全く、アムロといると不思議な事ばかり起きる」

サエグサ「さすが連邦の白い奴だなぁ」


アーガマ MSデッキ

ビーチャ「あ~疲れたぁ~」

モンド「おつかれ、ビーチャ」

アストナージ「ご苦労さん。よくやったぞ」

ビーチャ「今までの人生で一番働いたわw」

グレミー「貴様がここの整備員か」

アストナージ「げ、グレミー・・・」

モンド「なんでグレミーがいんの?w」

ビーチャ「俺も帰れよって言ったんだけどさ、なんか知らんが一緒にアーガマに入れろとか言いだして」

アストナージ「・・・」

グレミー「貴様らぁ・・・貴様らは一体どうなっているのだ!MSの整備もロクにしないで!!」

アストナージ「(来た・・・)」

グレミー「弾薬を補充すればそれでイイなどとそんな安易な考え・・・」クドクド

グレミー「そもそもMSの原理とは・・・であるからして・・・」クドクド

ビーチャ「なんだこれw」

アストナージ「お前のせいだよ、ビーチャ」

グレミー「コラ!!レタス頭!聞いているのか!!」

アストナージ「ひいぃ、勘弁してくれぇ~」

グレミー「そもそもMSの歴史とは・・・かつての一年戦争で・・・」クドクド

ビーチャ「・・・俺、しらね」

アーガマ 救護室前

ルー「まずったなぁ・・・まさかグレミーまでアーガマに入ってくるなんてね」

ビーチャ「お、ルーじゃん。何してんの?」

ルー「ビーチャ・・・ちょっとアンタ!なんでグレミーを連れてくんのよ!」

ビーチャ「し、しらねえよ!アストナージさんに話があったらしいから・・・」

ルー「・・・」

ビーチャ「ああ、そういやお前、グレミーの機体パクったんだってなww」

ビーチャ「生身の人間戦闘宙域に放りだすとか、鬼だなwww」

ルー「・・・仕方なかったのよ。あの時は」

ビーチャ「そんなにイヤか?w俺なんてずっとアイツと一緒に行動してたぜw」

ルー「レディがヤローなんかと相乗りできるわけないでしょーが!!」

ビーチャ「ひでえww」

ビーチャ「ところで、グレミーからパクった機体ってどれよ?見て見たいんだけどデッキにはなかったぜ」

ルー「・・・バレないように急遽カバーをかけたのよ。そんなにみたけりゃ後で見に行けば?」

ビーチャ「そうするわw」

ウイーン

ハサン「お待たせ。ビーチャも来ていたのか」

ルー「先生!」

ビーチャ「おっさん!エルの容体はどうなんだよ!!」グイ

ハサン「そう慌てるな。安心しろ、命に別状はない」

ハサン「ただな・・・医者としてこれ以上の戦闘行為は推奨できん」

ビーチャ「そんなに悪いのかよ!」

ハサン「外傷はほとんどないよ。ただの打撲だ」

ハサン「・・・しかし心の傷はそう簡単に治らん」

ルー「・・・」

ハサン「よっぽど怖い思いをしたのだろう・・・コクピットに乗ろうとすると途端に気分が悪くなるそうだ」

ビーチャ「あのエヴァ野郎・・・」

ハサン「おそらく精神的な理由からくる物だ。これはちょっとやそっとでは治らんな・・・」

ハサン「そこで、だ。カウンセリングを兼ねて一度シャングリラに戻そうかと思っている」

ハサン「故郷に帰った方がエルも落ち着くだろう。すでに艦長の許可は貰っているよ」

ルー「その方がいいかもしれないわね・・・」

ビーチャ「・・・」

ハサン「出発は明日だ。それまではここにいる」

ハサン「さ、彼女の意識はもう戻っている。」

ハサン「別れの言葉をかけておいで・・・」

ルー「・・・」

ビーチャ「エル・・・すまねえ・・・俺がもっとちゃんとしてれば・・・」バシッ

第13独立部隊 アグネス・ラム
人事異動

OUT

エル・ビアンノ(戦闘不能)
機体
ガンダムMk2(中破)


IN

ルー・ルカ
機体
グレミーからパクったドーベンウルフ

地球 空港

アムロ「ああ、なんとか降下は完了した。多少予定地点とズレてしまったがな」

アムロ「ああ、ああ・・・ミネバ様もちゃんといる」

アムロ「今は○○空港だ。MSも抱えているしな。悪いが向かえをよこしてくれないか?」

アムロ「助かる・・・ではまた」ガチャ

アムロ「これで大丈夫だ。もうすぐ来るってさ」

ジュドー「よくMS置かせてくれたね」

アムロ「俺は一応正規兵だからな。こういう場合は都合がつくのさ」

ハマーン「そのくらい当然だ。渋ったら私自ら修正を加えていた所だ」

ハマーン「アクシズでは私が来ただけで幹部の人間が自らあいさつに来たと言うのに・・・」

ハマーン「サービスの悪い場所だな」

アムロ「(アクシズと一緒にするな・・・)」

ミネバ「アムロよ、空港とはなんだ?」

ジュドー「ミネバ様、空港しらないの?」

アムロ「民間人が利用する飛行機の発着点ですよ。地球の人々はそうやって移動しているのです」

ハマーン「ご覧くださいミネバ様、下々の者はああやっていつ落ちるかわからない物に頼っているのです」

ミネバ「・・・下々も大変だな」

アムロ「(下々って言うな)」

プル「アムロ~あれ買って~」

土産物を指差すプル

アムロ「ん?ああ、売店か」

アムロ「プル・・・君には迷惑をかけた。お詫びに好きな物を買ってあげよう」

プル「ホント!?うれしい~」

ジュドー「俺も喉乾いたな。ジュースでも買うか」

ミネバ「バイテンとはなんだ?」

アムロ「簡単なお店屋さんですよ。ちょっとした物が売ってます」

ハマーン「ロクな物がありませんから気を付けたほうがいいですよ」

アムロ「余計な口を挟むな。ハマーン」

ミネバ「ほう・・・興味がある。私も行っていいか?」

アムロ「もちろん。ではご一緒に・・・」

ジュドー「ハマーンさんはこないの?」

ハマーン「貴様ら俗物と一緒に仲良く買い物ができるか」

ジュドー「・・・」

ハマーン「私はここで待つ。私がいないからと言ってミネバ様の護衛を忘れるなよ?」

ハマーン「もしもミネバ様に何かあったら、貴様の口内に直接ファンネルを押し込んでやるからな」

アムロ「(入らないだろ・・・)」

ジュドー「・・・さっさと行こうぜ。アムロさん」

アムロ「ああ・・・」

ハマーン「ふん」ドサ

ミネバ「ほう・・・これは中々面妖な物だな」

プル「それ、キーホルダーだよ。」

ミネバ「キーホルダーとはなんだ?」

ミネバ「こうやって・・・自分の物を飾るの」

ミネバ「ほう、中々かわいいではないか」

プル「ミネバ様もこうやって見ると私と変わんないな~」

ミネバ「ふふ、私もそう思うぞ。エルピープルよ」

プル「私を知っているの!?」

ミネバ「当然だ。我らがアクシズの同志、忘れるはずもない」

プル「うれしい~」

アムロ「(さすがザビ家の血筋、と言った所か・・・)」

ミネバ&プル「」キャッキャ

ジュドー「ああやって見ると普通の女の子と変わらないんだけどね」

アムロ「ハマーンさえいなければ、な」

ハマーン「・・・」

ハマーン「(退屈だ・・・まだ向かえはこんのか)」

ハマーン「(後2分以内にこなければ、私直々に修正してやる)」

?「ねーおねえさん!こんな所で何やってんの?w」

?「へへ・・・一人じゃ寂しいでしょ?俺らと遊ぼうぜw」

ハマーン「む、なんだ貴様らは。カラバの者か?」

謎の男二人がハマーンに話しかける

?「カラバって何?wwてかお姉さんすんげー髪型してるねwどこの人?ww」

ジュドー「あ・・・アムロさん、あれ・・・」

アムロ「ん?」

ジュドー「ハマーンさんがナンパされてる・・・」

?「俺、渋井丸拓男。略してシブタク!へへ・・・付き合ってよ。おねーさんw」

ハマーン「慣れ慣れしいぞ貴様。失せろ。俗物が」

アムロ「(なんて命知らずな・・・)ジュドー、他人のフリをしろ」

ジュドー「え、助けなくていいの?」

アムロ「助けられるのはあのナンパ男達の方だ。正直俺は関わり合いになりたくない」

ジュドー「・・・それもそうだなw」

ミネバ「どうかしたか?」

アムロ「ミネバ様、見てはなりません。あれぞ俗物の極みです」

シブタク「厳しいねーお姉さんwwどうせ暇なんでしょwwwちょっとぐらいいいじゃんww」グイ

ハマーン「・・・」イラ

ナンパ男「Sな感じがたまんね~ww俺、目覚めちゃうかもww」

ハマーン「・・・」イライラ

アムロ「(死んだなあいつら・・・)」

ハマーン「・・・おい、渋井丸」

シブタク「なになにーw」

ハマーン「貴様、髭が伸びているぞ。どれ、私が抜いてやろう」

シブタク「これはファッションだよwww渋いっしょこれwww」

ハマーン「・・・」グイ

ブチブチブチィ!

シブタク「ぎええええええええええええ!!」

ナンパ男「!?」

ハマーン「オイお前」

ナンパ男「は、はひぃ!」

ハマーン「髪の毛が伸びているぞ。どれ、私が散髪してやろう」

ナンパ男「いやこれこういう髪型(ry

ブチブチブチィ!!

ナンパ「あぎゃあああああああああああ!!」

ハマーン「いけないな?レディの前でそのようなボサボサ頭では?」

ブチブチブチブチィ!!

ナンパ「ひぎゃああああああああああああ!!」

ハマーン「む、渋井丸。貴様のメガネ、度が入ってないぞ」

シブタク「いやこれグラサ(ry

ハマーン「これは大変だ。今すぐレンズを変えてやらねば」グッ

バキバキバキィ!

シブタク「おごおおおおおおおおおおお!!」

ハマーン「はっはっは!どうだ!私がもっとスッキリさせてやろう!」

ドガバキゴフグフボスボグドムドフメキボキバキゲルググ

シブタク&ナンパ「ひぎゃああああああああああああ!!」

アムロ「・・・これだ」

ジュドー「鬼w」

ミネバ「これこれハマーン、下々をそういじめるではない」

ハマーン「・・・失礼致しました」

ミネバ「そこの殿方、私の術者が失礼した。さ、これで血をふいて・・・」サッ

シブタク「いててて・・・あん?ガキはすっこんでろ!」

ミネバ「・・・ハマーン、見よ。この者は顔面が歪み切っているぞ」

ミネバ「何かの病気かも知れん。今すぐ矯正して差し上げろ」

ハマーン「御意」

ドガバキゴフグフボスボグドムドフメキボキバキゲルググ

シブタク「ぎええええええええええええええ!!!」

アムロ「(ミネバ、参加したかっただけだろう)」

?「はいはいそこまで~!」

アムロ「あ!」

?「おたくら、空港のど真ん中で何やってんの?捕まりたいの?バカなの?」

ハマーン「何奴?」

アムロ「カイさん!」

カイ「ようアムロ。相変わらず濃いいメンツ連れてるな」

ミネバ「使いの者か?」

アムロ「紹介します。カラバのメンバーのカイ・シデンさんです」

カイ「おいおい俺は別にカラバの専属じゃないぜ。今はフリーのジャーナリストさ」

ジュドー「なんか聞いたことある名前ね」

カイ「お、お前かぁ。ZZに乗ってるジュドーて奴は」

ジュドー「俺を知ってんの?」

カイ「ジャーナリストをなめんなよ?てことはそっちのお嬢ちゃんがエルピープルか」

プル「!」

アムロ「カイさん、さすがですね」

カイ「ブライトさんにしこたま鍛えられたからなw」

ジュドー「え、ブライト艦長に鍛えられたって事は・・・」

プル「元ホワイトベースの人!?」

カイ「そんな時期もあったねえ・・・」ニヤニヤ

ハマーン「ほう・・・あれがホワイトベースのカイ・シデン・・・」グリグリ

ナンパ「痛い痛い痛い」

カイ「オイてめーら、その方々はとある王国の王女様と専属SPだぜ」

カイ「てめーらみてーなのが口説ける身分じゃねーんだぞ」

カイ「あんまりお痛してると…銃殺刑されるかもよ?w」

ハマーン「貴様らの街にコロニーを落としてやろうか」グリグリ

ナンパ「ひいいいいいいいごめんなさあああああああい!」

ナンパ「たくちゃん!行こうぜ!」

シブタク「・・・」ピクピク

はまーんは なんぱを げきたいした!

アムロ「まさかカイさんが向かえに来てくれるとは・・・」

カイ「お前らの動きは掴みにくいからな。俺じゃねーと無理だわな」

ジュドー「えらい早かったね」

カイ「ジャーナリストの情報網をなめんなよ?ほら、俺以外にもアイツだって・・・」

?「ホントすいません。お騒がせいたしまして・・・あれ、僕らの連れなんです」ペコペコ

?「これ、ホントお詫びです、受け取って下さい」ペコペコ

警備員「はぁ・・・」

プル「あれもホワイトベースの人なの?」

ハマーン「・・・」

アムロ「ハヤト・・・」

カイ「ちっ、またくそまずい手料理渡してるよアイツ・・・」

ハヤト「こら!アムロ!空港の職員さんに迷惑をかけるんじゃない!」

アムロ「俺じゃないよ・・・」

ミネバ「・・・」ジー

ハヤト「ミネバ・ラオ・ザビ様ですね?遅れて申し訳ありません」

ハヤト「私、カラバのアウドムラ艦長をしております、ハヤト・コバヤシと申します。よろしくお願いします」ペコ

ミネバ「うむ、よろしく頼む」

ハマーン「(あれもホワイトベースの人間か・・・)」

プル「今度はえらく礼儀正しい人だね」

カイ「頭が固いだけだ」

ハヤト「お、君がジュドー君にプルちゃんか。さ、お近づきの印にこれどうぞ・・・」サッ

ジュドー「なにこれ、クッキー?」

アムロ「・・・」

ハヤト「最近お菓子作りに凝っていてね。カラバのメンバーにも好評なんだよ」

カイ「ウソつけ」

プル「わ~い!いただきま~す!」パク

アムロ「あっ」

プル「・・・オヴェエエエエエエエエエエエ!!」

ハヤト「君!大丈夫かい!?」

プル「なにこれ・・・まず~い・・・」

ハヤト「え、おいしくないかい?おかしいな。ちゃんとカイに教わって作ったんだけど・・・」

カイ「・・・何を入れた?」

ハヤト「お米を入れたらおいしいかなって思って油で炒めて卵でコーティングして醤油で味付けして・・・」

カイ「そりゃチャーハンの作り方だろうが!何をどうしたら間違えるんだ!そんなもん!」

アムロ「中華だよそれは・・・」

ハマーン「大丈夫か?こいつ」

アムロ「・・・料理以外は大丈夫なはずだ」

ハヤト「あちゃ~。やっぱクッキーにお米は合わなかったか。失敗失敗♪」

カイ「失敗しかした事ねーだろ」

アムロ「菓子に中華を混ぜるなどと・・・」

?「アンタは料理以外の事をしてればイイのよ!」

ハヤト「げ・・・きてたのか」

カイ「わりぃハヤト。どうしてもってせがまれて連れてきちまった」

?「アムロ~~~~会いたかった~~~!」

アムロ「ベルトーチカ・・・君も来ていたのか」

ベルトーチカ「アムロ~~~!」ダキッ

アムロ「おいおい、こんな所で・・・」

ミネバ「・・・」ジー

ジュドー「わーお」

プル「・・・」

ハマーン「恋人か?」

アムロ「・・・想像にお任せする」

カイ「こいつ、アムロがくるって知ったらしつけえんだよ」

ハヤト「なんでアムロばかり・・・くそぉ・・・」

ハマーン「結構なご身分だな」

カイ「・・・」ジー

カイ「(あれがハマーン・カーン・・・なるほど、隙のなさそうな女だ)」

カイ「おいハヤト・・・」ボソ

ハヤト「ああ、わかっているさ。ハマーン・カーン、監視はしっかりしておくよ」ボソ

ベルトーチカ「アムロったら、急に宇宙にあがるなんて言い出すんだもの」

ベルトーチカ「もしかしたら帰ってこないんじゃないかって、不安で不安で・・・」

アムロ「・・・シャアがほっとけなかっただけさ」

アムロ「(言えない・・・安価で宇宙に上がれって言われたから等と・・・絶対に言えない・・・)

ミネバ「・・・」ジー

ベルトーチカ「あら、この子が噂のミネバ様?随分かわいいお姫様ね」

ベルトーチカ「ミネバちゃんって呼んでもいいかな~?」ナデナデ

ミネバ「あ、ああ・・・」

ハマーン「貴様、ミネバ様になんて慣れ慣れしい口を!」

ベルトーチカ「何このオカッパ。仰々しくすればイイってもんじゃないのよ」

ベルトーチカ「護衛は引っ込んでなさいな。ねー、ミネバちゃん♪」ナデナデ

ハマーン「この俗物!私に対する宣戦布告か!?」

ベルトーチカ「あ?!やんのかミンキーモモゴルァ!」

ミネバ「・・・(なんだコイツは)」

アムロ「やめないか、ベルトーチカ」

ベルトーチカ「あ~ん、ごめんなさ~いアムロ~」チュ

プル「うわ・・・」

ミネバ「ハマーンよ、これが噂で聞いた「痴女」という者か?」

ハマーン「・・・ただの痛い女です」

ハヤト「(アムロ・・・なんでお前だけ・・・)」ギリギリ

カイ「もういいだろ。さっさと行こうぜ」

ハヤト「滑走路にアウドムラを用意しました。そちらへどうぞ」

ハマーン「ベルトーチカと言ったな。その名、忘れんぞ」

ベルトーチカ「あら、アタシはもうミンキーモモで覚えたわよw」

カイ「(こいつ、喧嘩売ってる相手がハマーン・カーンだと気づいてるのか?)」

今日はここまでにします。おやすみなさい

地球 某所

高官A「いよいよですな」

高官B「全く、突如反乱を起こした時はどうなる事かと思いましたが・・・」

高官C「ふふ、奴らのおかげで労する事無くアクシズを手に入れられましたな」

高官D「さすがはジオンダイクンの息子。ザビ家と違って話が速い」

高官E「我々に友好的に接する旨みを知っているんでしょうなぁ」

高官F「奴らは使えますな。これからも仲良くやっていきたいもんです」

兵「エロジオンからの使者、到着致しました」

A「通せ」

コンコン ギイィ・・・

高官達「!」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

シャア「お待たせして申し訳ありません」

カミーユ「・・・」

C「なんとまぁ」

E「総帥自ら・・・」

シャア「ハッハッハ、今日の交渉は我々がそちら方に礼を尽くす立場ですから」

シャア「このくらい当然でしょう」

B「それで我々も心底安心できるという物です。閣下」

シャア「それは結構」

シャア「それで、調印書の方は本物でしょうな?」

F「ええ、公の効力も持つものを用意致しました」サッ

カミーユ「(なんの調印書だ・・・?)」

A「これで、当方の条件を呑んでいただければ・・・」

D「我々は地球連邦の正規軍にエロジオンを任命致します」

カミーユ「(何だって!?)」

シャア「申し訳ありませんな。急にティターンズを奪う形になってしまって」

C「我々も当初は驚きましたが・・・」

E「懸命な閣下の事です。何かお考えがあっての行動なのでしょう」

シャア「ふふ」

A「エゥーゴはそれほどダメでしたかな?」

シャア「ブレックス准将亡き後、アレは変わっていきました」

シャア「ティターンズ、アクシズとの三つ巴の戦いにいたずらに加入し、戦火を広げるばかりで・・・」

シャア「我々の真の目的は、地球圏の平和だという事をすっかり忘れております」

B「ブレックス・フォーラ。惜しい人を亡くしました」

シャア「やはりエゥーゴは准将あっての物だったのです」

シャア「彼は立派な方だった・・・。今のエゥーゴはただの戦争屋です」

シャア「このままでは永遠に戦火は収まらない。そう思い今回の決起を思い立ちました」

カミーユ「(ホントよく舌が回るな)」

D「さすが閣下です。我々の目的も閣下と同じ、全宇宙の平和なのです」

F「閣下のお力があれば、必ずや成し遂げられましょう・・・」

カミーユ「・・・」

C「つきましては、アクシズの受領証なのですが・・・」

シャア「ふむ」

E「今回にっくきアクシズの連中から、アクシズを奪取できたのは閣下のおかげです」

E「どうぞ、お納め下さいませ・・・」

ガラガラガラ・・・ パカ

カミーユ「(うおっ!)」

鞄の中に大量の金塊

カミーユ「(なんだこれは・・・)」

シャア「カミーユ」

カミーユ「あ、はい!」

金塊をチェックし始めるカミーユ

カミーユ「・・・全部本物です(調べ方わかんないから適当だけど)」

シャア「では確かに・・・」

B「これでアクシズは我々が買い取ったと言う事になるわけですな」

A「地球の平和を脅かす者共がいなくなり、安心です」

シャア「その代わり、頼みます。先生方」

C「ご安心を。すでに根回しは済んでおります」

D「翌日のダカール議会では過半数の票は間違いありません」

シャア「それはよかった・・・」ニヤ

A「ふふ、ではこれからも、よき関係で・・・」

シャア「こちらこそ」

握手を交わすシャアと政府高官達

シャア「ところでついでなのですが・・・」

カミーユ「(まさか・・・ここで言うか!?)」

シャア「私用で申し訳ないのですが、先生方のお力でこの本をなんとか手に入れられないものでしょうか」

http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-782465-0

D「・・・なんですかな?これは」

シャア「地球で人気のコミックの画像集です。宇宙では手に入れられない物でして・・・」

D「・・・」

ひそひそ・・・ひそひそ・・・ひそひそ・・・

カミーユ「(ほら、引いてる)」

A「わ、わかりました。なんとか当たってみましょう」

シャア「あ、ありがとうございます!」ガタッ

カミーユ「(大尉、テンション上げすぎです)」

B「失礼ですが、我々は漫画には疎いものでして・・・これは一体どういう物で?」

シャア「世界平和に繋がる本です」キリッ

F「・・・はぁ」

帰っていく高官達を窓から眺めるシャアとカミーユ

シャア「ふん、俗物共が」

カミーユ「まさか僕らを正規軍にしようなんて・・・」

シャア「政府の人間はToloveるもロクに知らんのか」

カミーユ「・・・そっちですか」

シャア「ま、あの連中のおかげで私は目的を達せられるわけだから文句は言えまい」

カミーユ「本と地球、両方手に入れられるわけですね」

シャア「ふふ、楽園はもうすぐだよ。カミーユ」

シャア「これで私の目指す理想の地球が作れるのだ。」

カミーユ「戦争のない世界・・・ではないんですよね」

シャア「そんなものはどうでもいい。やりたい奴が勝手にやってればイイのだ」

シャア「この私、シャア・アズナブルがくだらん屁理屈で二次元を否定する規制団体をこの世から根絶してやると言うのだよ」

カミーユ「(戦争、どうでもいいんだ)」

シャア「仕返しに801漫画を法律で禁止にしてやる・・・」

カミーユ「(子供か)」

シャア「いつだってかわいいは正義なのだよ。カミーユ」

シャア「腐女子は隅っこで妄想を膨らませていればイイのだ。ブサイク税でも導入するか?ハッハッハ」

カミーユ「・・・迷いないですね」

兵「総帥、ちょっと・・・」

シャア「ん?」

兵「・・・」ヒソヒソ

シャア「なに?ジェリドが地球に落ちただと?」

兵「・・・」ヒソヒソ

シャア「確かにそれは我々の機体だな。まったく・・・」

カミーユ「ジェリド、なにやってんだ」

シャア「ふん、あのうっかりリーゼントめ。どれだけ汚名を挽回すれば気が済むのだ」

カミーユ「余計な仕事が一つ増えましたね」

シャア「カミーユ、すまんが・・・」

カミーユ「わかってます。何とか見つけてきます」

シャア「面倒をかける」

シャア「さ、その間私はショップめぐりでもするかな・・・ふふ」

シャア「議会の結果が楽しみだ・・・」ニヤ

地球 アウドムラ

アムロ「まさかまたここに戻ってこようとはな・・・」

カイ「だから言ったんだ。シャアなんか信用するなって」

ハヤト「カイの予言は正しかったわけ、か・・・」

アムロ「シャアめ、ここで俺と再会した時はでかい面してやがったくせに」

ハヤト「カミーユまで巻き込みやがって、クワトロ大尉め」

ジュドー「すっげー・・・元ホワイトベースの人が勢ぞろいだ・・・」

プル「ビーチャ達も連れてこればよかったね」

ハマーン「ふん、傍から見るとただの青年にしか見えん」

ミネバ「あれが過去の英雄達か。是非とも我がアクシズで働いてもらいたい物だな」

ジュドー「・・・あんたらいたの」

カイ「おう、皆々様。雁首そろえて何してんだい?」

ミネバ「元ホワイトベースの英雄とやらを見学しに来たのだ」

カイ「それは嬉しいねえ。ま、もっとも俺はほとんど何もしてなかったがな」

アムロ「カイさん。そんなご謙遜を」

カイ「ホントの事じゃねえか。お前さんがいつもおいしい所持ってってさ」

アムロ「・・・」

ミネバ「貴様は今はフリーなのか?」

カイ「まぁな。かたっ苦しい軍属は苦手なんだよ俺ぁ」

ミネバ「ならばアクシズにこんか?貴様ならイイ働きができるはずだ」

カイ「・・・こんな所でヘッドハンティングかい?」

ハマーン「優秀な人材を見逃さない眼力、さすがです。ミネバ様」

ハマーン「おい貴様、ミネバ様直々のお誘いだぞ。断ったらどうなるかわかっておろうな?」

カイ「・・・脅迫じゃねえか」

ハヤト「はいはい、スカウトは後回しにして下さいね」

ハヤト「アムロ、作戦会議を始めよう」

アムロ「ああ」

カイ「(・・・待遇がよければ行ってもいいかもな)」

アウドムラ ブリーフィングルーム

ハヤト「さて、当初の予定通り無事ミネバ様が地球に降りられたわけだが」

ハマーン「ダカールで我々の議席は取れたのか?」

ハヤト「・・・すまん。それは無理だった」

ハマーン「なんだと!?それでは貴様、どうやって我々が入ればいいのだ!」

カイ「無茶言うなよ。連邦の議会なのにアクシズが入れるわけねえだろ」

ハマーン「俗物共が・・・」

ミネバ「残念だな」

アムロ「しかし参ったな。それでは我々の打つ手がないぞ。ハヤト」

ハヤト「こうなる事はわかっていたさ。そこで少々強引だが強硬手段に出ようと思う」

ジュドー「無理矢理議会に乱入するとか?」

ハヤト「・・・それに近い」

ジュドー「うへぇ、当たっちまった」

ハヤト「ベルトーチカ」

ベルトーチカ「は~い」ガチャ

ハマーン「!?」

ミネバ「なんだ?その恰好は」

ベルトーチカ「ふふん、いいでしょ♪テレビ番組の衣装よこれ♪」

ベルトーチカ「こうやってマスコミを装って潜入しようってわけさ♪」

カイ「ちなみに手に入れたのは俺だぜ」ブイ

ハヤト「そう、議会は公の物であるが為、当日は世界各国のマスコミが集まってくる」

ハヤト「その隙を突き、マスコミとして正式に議会に入るって寸法だ」

アムロ「なんとまぁ・・・」

ハヤト「マスコミを装うからな。レポーターのベルトーチカの他に」

ハヤト「カメラマン、AD、音声と3人いるわけだが・・・」

アムロ「(レポーターはハマーンの方が向いてるんじゃないか?)」

カイ「俺は面が割れてるからな。今回は裏方に回るぜ」

アムロ「俺もだ・・・」

カイ「お前は変装すりゃいいだろ」

アムロ「そりゃカイさんにも言える事でしょうに」

ジュドー「んじゃ俺にやらせてよ!こういうのいっぺんやってみたかったんだぁ~」

ハマーン「確かに、貴様は見た目からして新人ADがお似合いだな」

ジュドー「いや、そういう事じゃなくて」

ハヤト「よし、ADはジュドーで行こう」

ジュドー「うそ~ん」

カイ「駆け出し面だぜ、お前」

ジュドー「カメラマンがやりたかった・・・」

ハマーン「ミネバ様はどうするつもりだ?」

ハヤト「ミネバ様はそのままミネバ様だ。そのままの姿で入ってもらう」

カイ「なんてったってメイン女優だからな」

ミネバ「変装はしなくていいのか?」

カイ「ま、一般市民程度の恰好はさせるつもりさ」

ミネバ「下々の召し物を着るいい機会だな、ハマーン」

ハマーン「ミネバ様なら何を着ても似合いますよ。きっと」

アムロ「(親バカめ・・・)」

ハマーン「ミネバ様がいるとなれば、私が外れる理由があるまい」

ハマーン「どこでもイイ。私をメンバーに入れろ」

ハヤト「・・・じゃあハマーンさんは音声で」

ハマーン「任せておけ。ミネバ様のお言葉、一言一句逃すつもりはない」

ベルトーチカ「いやレポーターのアタシの声を拾って欲しいんだけど」

ハヤト「残るはカメラマンだが・・・」ジー

プル「・・・・?」

カイ「このお嬢ちゃんじゃちょっと無理あるな」

アムロ「俺がやろうか?」

ハヤト「いや、アムロには別の作戦がある」

ジュドー「いいんじゃねえの?やらせてやれよ」

ジュドー「どうせ偽もんなんだしさぁ。わかりゃあしねえって」

プル「ジュドーが行くなら私もいくー!」

ハヤト「・・・仕方ない、じゃあカメラマンはプルで」

プル「わ~い!」

ジュドー「(後でカメラマン変わってもらおう・・・w)」

アムロ「・・・俺は?」

ハヤト「ま、アムロは追々」

アムロ「(大体の想像はつくがな)」

ハヤト「というわけで、作戦は以上だ」

ハヤト「細かい段取りは追って説明する。では本日はこれで解散」

ハマーン「ではミネバ様、向こうで景色の続きでも見ましょう」

ミネバ「うむ、貴様らもくるか?」

ジュドー「いくいく!地球の景色なんてめったに見れるもんじゃねえしw」

ハマーン「・・・」ギロッ

ジュドー「・・・やっぱりイイです」

ベルトーチカ「アムロ~、どお?この恰好」

アムロ「・・・チャーミングだよ。とても」

ベルトーチカ「アムロでよければいつでもこの恰好になったげるねw」

ハヤト「(アムロめ・・・見せつけやがって・・・)」ギリギリ

カイ「・・・大丈夫か?この作戦」

アウドムラ アムロの部屋

アムロ「・・・」

コンコン

アムロ「はい」

カイ「ちょっといいか?」

アムロ「カイさん・・・なんです?」

カイ「アーガマにいたのなら知ってる事かも知れんが・・・」

アムロ「?」

カイ「シャアは地球にいるぞ」

アムロ「やはり・・・」

カイ「知ってたのか」

アムロ「地球降下前にシャアの部隊と交戦しましたから」

カイ「さすがニュータイプは違うなw」

アムロ「おだてないで下さいよ」

カイ「しかしどこにいるのかまではわかるまい」

アムロ「知ってるんですか?」

カイ「・・・ダカールだよ」

アムロ「!?」

カイ「俺の掴んだ情報によるとシャアはダカール近辺にいる」

カイ「ここからは推測にすぎんが・・・おそらく」

アムロ「連邦政府になんらかの根回しをした、と」

カイ「という事になるな。さすがニュータイプだぜ」

アムロ「・・・」

カイ「本番でうっかり鉢合わせなんて事もありうるぞ。気を付けろよ」

アムロ「・・・わざわざありがとうございました」

カイ「それだけかよ。連れねえな。」

カイ「久々にあったんだ。もっと世間話でもしようぜ」

アムロ「はぁ・・・」

カイ「セイラさんが今何してるか気になるか?」

アムロ「・・・」

カイ「照れんなよ。まだ忘れられないんだろ?」

アムロ「フラウにも言われましたよ。それ」

カイ「ハハッ、あん時のお前は思春期丸出しだったからなw」

カイ「見ててわかりやすかったぜぇ。うぶな少年の恋模様は」

アムロ「茶化さないで下さい・・・」

カイ「安心しろ。セイラさんは元気でやってる」

カイ「シャアの妹と言う事もバレてない」

アムロ「・・・それはよかったです」

カイ「・・・大変な事になったな」

アムロ「あいつはアホですからね。バカの考えはよくわかりませんよ」

カイ「あの時ア・バオア・クーで何があった?」

カイ「シャアと戦ったと思えば、突然お前の声が聞こえてきてよ」

カイ「ま、おかげでハヤト共々助かったけどな」

アムロ「取材ですか?」

カイ「そう受け取ってもらってもかわまねえ」

アムロ「・・・MS戦が終わった後、僕とシャアはフェンシングで戦いました」

カイ「まだやってたのかよ」

アムロ「シャアがしつこいんですよ。体を使った戦いならニュータイプだろうとって」

アムロ「まぁ、そこでも僕がボコボコにしてやりましたけど」

カイ「w」

アムロ「その時に誘われましたよ。私と共に来いと」

カイ「ほう・・・」

アムロ「なんでもオタクの為の世界を作りたかったそうです」

カイ「地球はよw」

アムロ「あいつはそういう綺麗事はどうでもイイんですよ。僕の事を同じオタクだと決めつけて」

カイ「オタクの種類が違うわなぁ」

アムロ「僕はメカいじりが好きなだけです。あいつは根っからのキモヲタ」

アムロ「人種が違うんですよ。ザビ家抹殺だってそれが受け入れられないからって言うのが真相ですから」

カイ「ファンが泣くな」

アムロ「・・・ここで再会した時、ホントに血の気が引きましたよ」

アムロ「わざわざ近寄ってきて、何の用かと思えば「キミを笑いに来た」なんてほざきやがって・・・」

カイ「wwwww」

アムロ「本気でムカつきましたからね。あの時」

アムロ「あいつがいる限り絶対に戦火は止まりません、だから僕はあのキモヲタの目を覚まさせてやるんです」

アムロ「現実を見ろ、と」

カイ「カミーユはシャアにとってまさにアムロの再来だったってわけか・・・」

カイ「いや、おもしれえ話をありがとうw」

カイ「有意義な話を聞けてよかったよwんじゃゆっくり休んでくれ。じゃーな」

ギイー バタン

アムロ「シャアめ・・・今度は何を企んでいる・・・」

コオオオオオオオオオオオ・・・

景色を眺めるジュドーとプル

ジュドー「んだよハマーンの奴、一緒に景色を見るくらいいいじゃねえか・・・」

プル「ミネバ様はイイ人なのにね~」

ジュドー「ああいうの、いけ好かないね。ありゃただのママ母だよ」

プル「王女様だからねえ・・・」

ベルトーチカ「兄妹仲良く遠望中かしら?」

プル「あ・・・」

ジュドー「さっきのおねーさん」

ベルトーチカ「君がZZのパイロットのジュドー君?」

ベルトーチカ「へぇ~、ホント若いパイロットねえ」ジロジロ

ジュドー「・・・ども」

ベルトーチカ「アムロはちゃんと戦えてた?」

ジュドー「そりゃあもう、鬼のような強さだったよ」

プル「敵のMSがホントあっという間にやられてたもんね」

ベルトーチカ「よかった~。またコクピットが怖いなんて言い出してたらどうしようかと思ってた」

ジュドー「コクピットが怖い?アムロさんが?」

ベルトーチカ「戦線復帰するまで、いろいろあったのよ」

ベルトーチカ「頭では戦いたいのに、心が拒否するんだって」

プル「・・・初耳」

ジュドー「アムロさんもそんなんあるんだ」

ベルトーチカ「そうよ、あんなに強くても心が弱くてはいくら有名だって・・・」

プル「・・・」

ベルトーチカ「それに、アムロはまだ実力を発揮してないわ」

ジュドー「十分強いけど」

ベルトーチカ「機体の問題よ。Mk2は今や型遅れ品なんでしょ?」

ベルトーチカ「一番強い人が、一番強い機体に乗る。当たり前の事と思わない?」

ジュドー「・・・何が言いたいんだよ」

ベルトーチカ「率直に言うわ。アムロにZZを譲って頂戴」

ジュドー「!? んな事できるわけねーだろ!」

ベルトーチカ「ガンダムに乗らないアムロ・レイなんて、おかしいと思わない?」

ジュドー「・・・アムロさんはそんな同情嬉しがらないよ」

ジュドー「そんな憐みは、いつかアムロさんを殺すんじゃねーの」

ベルトーチカ「・・・似たような事、前にも言われたわね」

ベルトーチカ「まったく、これだからニュータイプって奴は」

ジュドー「・・・」

ベルトーチカ「いいわ。今日の所は引いてあげる」

ベルトーチカ「ただし、アムロに何かあったら許さないからね」

ジュドー「過激な奴・・・」

プル「(あの人もアムロの大事な人なのかな・・・)」

地球 某所 夜

ジェリド「すっかり日も暮れちまったな・・・」

ジェリド「さて、これからどうしたものか」

ジェリド「おそらく俺が落ちた事はすでに連邦に知れ渡ってるはずだが・・・」

コオオオオオオ・・・

ジェリド「あれは・・・」

カミーユ「いたいた。おーい、ジェリド中尉ー」

バシュウウウウウウウ・・・ドシーン

ジェリド「カミーユか。助かった」

カミーユ「全く、あなたは何をやってるんです。こんな所で」

ジェリド「ふん、敵の地球降下を体を張って阻止しようとしたんだ。」

ジェリド「褒めてもらいたい物だなぁ」

カミーユ「恥ずかしいんですよ。そんな機体でこの辺をウロウロされちゃあ」

ジェリド「これはシロッコのセンスだろうが」

カミーユ「何があったんです?」

ジェリド「・・・あいつらは地球に降りたぞ」

カミーユ「なんですって!?貴様、何故止められなかった!」

ジェリド「・・・」

カミーユ「くそ、なんて事だ・・・早く大尉に知らせないと!」

ジェリド「ならばこう報告しておけ」

ジェリド「奴らはアクシズのミネバ王女を連れて地球に降り立った。と」

カミーユ「!?」

ジェリド「・・・正直俺にはあいつらが何を企んでるのかわからん」

ジェリド「悔しいが、シャアの頭脳を借りねば・・・」

カミーユ「・・・戻りましょう。一刻も早く」

カミーユ「機体は動きますか?」

ジェリド「ダメだな。無茶な大気圏突入でに派手にイカレちまったらしい」

カミーユ「・・・じゃあ僕の機体に乗って下さい。送ります」

ジェリド「助かる」

カミーユ「(アムロ大尉め・・・一体何を企んでいるんだ!?)」

バシュウウウウウウウウウウウウウ

地球 某所 ホテル

シャア「ここのホテルはパソコンは置いているかね?」

フロント「ええ、もちろんでございます。ネットだっていつでも繋げますよ」

シャア「下らんフィルターはかけてないだろうな?」

フロント「はは、あれはお子様連れのお客様の宿泊だけですよ」

シャア「なるべく高スペックのPCを使いたいのだが・・・」

フロント「ネットやメール程度なら十分使えますが・・・何故です?」

シャア「バカが。その程度のスペックではエロゲができんだろうが」

フロント「・・・手配します(エロゲて)」

地球 ホテル シャアの部屋

シャア「さて、明日の議会まで存分にエロゲを楽しむとしようかな」

シャア「ふふ、明日になればToloveるも手に入はいる・・・」

シャア「いい事ずくめだな。きっと素晴らしい一日になるだろう・・・ハッハッハ」

プルルルル ガチャ

シャア「なにか」

フロント「お連れ様がお帰りです」

シャア「通せ」

コンコン ギィ・・・

カミーユ「・・・」

シャア「やあカミーユ。早かったな」

カミーユ「大尉、大変な事になりましたよ」

シャア「どうした?」

カミーユ「アムロ大尉が地球に降りてきました」

シャア「・・・私を追ってきたのか?」

カミーユ「いえ、どうやら何か別の目的があるようです」

ジェリド「そこからは俺が説明しよう」

シャア「ジェリド、無事だったか」

ジェリド「おかげさまでな」

シャア「で、何があったのだ?君が落ちてくるくらいだ。よっぽどの事だろう」

ジェリド「・・・奴らはミネバ王女を連れて降りたぞ」

シャア「なんと!?」

ジェリド「最初は貴様の留守の隙を突いてこっちに攻撃を仕掛けてきたと思ったがな」

ジェリド「まんまと騙された・・・こちらが引いた隙を狙って、一気に地球に降りやがった」

シャア「ふふ、どうせブライトの発案だろう。やるなブライト」

ジェリド「そこまでして必死にミネバを地球に連れてって何をしようと言うのか」

ジェリド「・・・貴様の頭脳を借りたい」

シャア「ふむ、事情はわかった」

シャア「ミネバ王女、懐かしい・・ここに降りてきているのか」

シャア「ふふ、さぞや立派に成長されているだろう。・・・またスク水を着てもらいたいなぁ」ニヤ

カミーユ「(着せたのか・・・)」

シャア「ふむ、そこまで必死になっているという事は、やはり奴らの作戦のカギはミネバ王女にあるようだが」

シャア「・・・降下場所は?」

ジェリド「この近辺のはずだ」

シャア「・・・」

思考に入るシャア

シャア「ミネバ王女・・・何故ハマーンではなく?」

シャア「・・・ミネバ王女ではならない理由は・・・」


シャア「・・・ダカールか?」

シャア「地球に降りたのは他に誰がいる?」

ジェリド「ZZとジェガンのパイロットが降りた」

シャア「ハマーンもいるとして計5人か・・・えらく少ないな」

カミーユ「大尉、もしかして」

シャア「あの謎のプレッシャーか」

ジェリド「・・・」

シャア「ジェリド、君はどうやって降りてきたのだ」

シャア「不意の事故だったのだろう?詳しく話せ」

ジェリド「・・・敵と戦闘中に地球の重力に引き込まれた」

カミーユ「よく無事に降りられましたね」

ジェリド「そっから先は俺もよくわからん」

シャア「?」

ジェリド「突然光に包まれて・・・気が付けば地球に入っていた」

カミーユ「なんですそれ」

ジェリド「事実だ」

カミーユ「多分、それですね」

シャア「私のしらない兵器か何かか?ふむ・・・」

シャア「・・・それらの情報を合わせると、やはりダカールの線が濃いな」

カミーユ「僕らの動きがバレたんですかね」

シャア「いや、それならばミネバ王女を連れてくる必要がない」

シャア「偶然・・・だな」

カミーユ「因果な物です」

シャア「この近辺にいてミネバ王女となると、やはりダカール以外考えらえん」

シャア「カミーユ、ジェリド、念の為当日は議会の護衛に付け」

シャア「話は私が通しておく」

カミーユ「了解です」

ジェリド「しかし、俺の機体が・・・」

シャア「先ほど回収班から連絡があったよ」

シャア「外側の劣化以外ほとんどダメージはないそうだ」

ジェリド「(あの光のせい・・・・か?)」

シャア「当日には間に合うはずだ。今度こそ雪辱を晴らしてやれ」

ジェリド「・・・りょーかい」

シャア「(全く、とことんアムロとは縁がある・・まさか、目的地まで一緒とはな)」フゥ

シャア「(ララァ・・・君の仕業か?)」

翌日 ダカール上空 アウドムラ

ハヤト「さて、うまくいけなイイのだが・・・」

アムロ「心配ないよ。ハマーンが入ればなんとかなるさ」

カイ「それもニュータイプの勘か?」

アムロ「違いますよ。カイさん」

ハヤト「本物のテレビ中継ももう始まっているようだな」プチ

カイ「どこもかしこも緊急特番ばっかりだぜ」

レポーター「こちらダカール議会場前これより連邦政府から重大な決定が下さるという事ですがあのシャアアブナブルの件という噂がもっぱらの噂で(ry」

カイ「ま、民間レベルでもそんくらいわかるか」

ハヤト「大々的に独立宣言をしたからな」

アムロ「計算づくだったのでしょう。無駄にカリスマ性はある奴ですから・・・」

カイ「そのカリスマをもっと友好的に使ってもらいたいもんだねえ」

ハヤト「しかしすごい人だな・・・マスコミの他に一般市民まで」

アムロ「政治団体まで来てますね」

カイ「出店でもだすか?w」

アムロ「これならベルトーチカ達もどこにいるのかわからないな」

ハヤト「うまくやってくれるとイイのだが・・・」


ダカール 議会場前

ワイワイ・・・ガヤガヤ・・・ざわざわ・・・

ベルトーチカ「予想はしてたけど、すっごい人ね」

プル「お祭りみた~い」

ジュドー「なんで一般市民まで混じってんの?」

ベルトーチカ「世の中にはね、政治が大好きな人達もいるのよ」

ジュドー「俺、まるで興味ないけどなぁ」

プル「アタシもよくわかんな~い」

ハマーン「ふん、学の足らん連中だ」ザッ

ジュドー「あ、ハマーンさ・・・うお!」

ハマーン「・・・なんだこの恰好は」

ベルトーチカ「しょーがないじゃないのさ。アンタ面割れてるんだから」

ハマーン「・・・」

ハマーンの変装 http://gomiction.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/40128.jpg

ジュドー「レポーター、変わった方がいいんじゃないの?」

ベルトーチカ「いやよ!レポーターってのは美人がやるから映えるのよ!」

ジュドー「(だからハマーンさんの方がイイっていったんだけど)」

ミネバ「そう拗ねるなハマーン。似合っておるぞ」

ハマーン「ミネバ様!」

プル「うわあ」

ジュドー「か、かわいい・・・」

ミネバの変装 http://gachamukku.air-nifty.com/photos/illust/illust_074o.jpg

ベルトーチカ「きゃー!ミネバちゃまかわいいー!」ナデナデナデ

ハマーン「こら貴様!ミネバ様に来やすく触るな!」

ベルトーチカ「だってこんなかわいいもんみちゃったら・・・きゃーーーー!」ナデナデナデ

ミネバ「・・・」

ジュドー「(大きな声でミネバ連呼するなよ・・・)」

プル「でも、これなら王女様ってわかんないね」

ジュドー「どっからどう見ても普通の子供だよな」

ミネバ「ふむ、下々の服といえ中々着心地がよい」

ミネバ「シャアの持ってきた物は皆異様に丈が短かったからな。」

ジュドー「・・・」

ベルトーチカ「ま、議会が始まるまでもうちょっと時間あるし」

ベルトーチカ「しばらく車の中で待ってましょ」

ハマーン「とっとと始めろ。ウスノロ共が」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

ジュドー「ん?」

ゴオオオオオオオオオオオオ!!

一般市民「なんだあれ!?」

一般市民「なんという美しい・・・」

一般市民「政府のデモンストレーションかな」

一般市民「きれ~」

カミーユ「ハハッ、ウケてるウケてる。ならリクエストに答えて・・・それ!」

バシュウウウウウウウ(上空を旋回するカミーユ)

ジュドー「あ!あの羽付き!」

ハマーン「カミーユ・ビダン・・・!」

ベルトーチカ「何々?どったの?」

ドシーン ドシーン

子供「きゃーーーーーーーーーーーー!!」

子供「かわいーーーーーーーーーーー!!」

子供「こっち向いてーーーーー!!」

一般市民「どれ、お父さんが写真を撮ってやろう・・・ほら、並んで並んで」

子供に囲まれるジェリド

ジェリド「・・・」

ジェリド「俺はミッ○ーじゃないぞ・・・」

プル「くまちゃん!」

ジュドー「あいつもいたのか・・・」

ベルトーチカ「連邦政府ってこんなにサービスよかったっけ」

ジュドー「何いってんのさ!ありゃあシャアの部隊の連中だよ!!」

ハマーン「我らを探しにきたか・・・」

ベルトーチカ「クワトロ大尉ってあんなにファンキーな人だったっけ?w」

ハマーン「シラフであれなんだよあいつは・・・」

ゴオオオオオオオオオオ

カミーユ「さすがに人が多い・・・上空からはわかんないな」

カミーユ「ジェリド中尉、そっちはどうです?」

ジェリド「こっちからも同じだ。人が多くて誰が誰だかわからん」

ジェリド「お前のお得意のニュータイプ能力でなんとかならんのか?」

カミーユ「そんな都合のイイもんじゃありませんよ。それができたら苦労はしません」

カミーユ「ジェリド中尉こそ、もっとサービスしてあげたらどうです?大好きな子供ですよ」

ジェリド「・・・俺は別に子供好きじゃない」

一般市民「すいません、ポーズ取ってもらえませんか?」

一般市民「天使様だー!」

パシャ パシャ パシャ(写真を取られる音)

カミーユ「・・・完全に僕ら、マスコットと勘違いされてますね」

ジェリド「ただの警備だと言うのに・・・」

アウドムラ

アムロ「あれは!カミーユ!」

カイ「おいおい、随分派手なのに乗ってるじゃねえかw」

ハヤト「・・・キッカとレツも連れてきてやればよかったかな」

カイ「Zはどこいったんだよ」

アムロ「おいハヤト、あれはシャアの部隊の機体だぞ」

アムロ「やはり交戦は避けられないようだ」

ハヤト「うむ、アウドムラは着陸だ。見つからないようにカバーをかけておけ」

ハヤト「アムロはMS搬入トレーラーに乗ってできる限り接近するんだ。くれぐれも見つかるな?」

アムロ「味方は?さすがにカミーユ相手じゃ一人はキツイぞ」

ハヤト「大丈夫、ネモ隊を後で送る」

アムロ「よし、行ってくる」ダッ

カイ「シャアのセンスはよくわかんねーな」

ハヤト「カミーユの奴、しばらく見ないと思ったらこんな所で何を・・・」

ダカール議会場前

ベルトーチカ「なんか、意外。もっとクールな印象だったんだけど」

ハマーン「カミーユ・ビダン・・・シャアの右腕が直々に来ようとはな」

プル「くまちゃん、無事だったんだ」

ジュドー「まずいんじゃないの?ぼやぼやしてっと見つかっちゃうぜ」

ミネバ「臆するな。この人だかりだ。早々見つかる事はあるまい」

ミネバ「ここで不自然な動きを見せるとかえって目立つ。我々はいつも通りでいればよいのだ」

ハマーン「さすがです。ミネバ様」

ジュドー「(やっぱパネェな)」

ベルトーチカ「んじゃまぁ機材取ってきてよ。ジュドー」

ベルトーチカ「ミネバちゃんの言う通り、怪しまれないよう本格的にレポーターごっこ開始といきますか」

ジュドー「え、俺?」

ハマーン「貴様は駆け出しアシスタントだろう。はやくしろ」

ジュドー「あくまで設定なのに・・・」タッタッタ

シャア「そろそろか」

シャア「アムロめ・・・どう動く?」

子供「きゃー!きゃー!」

ジェリド「・・・どいてくれないか」

カミーユ「確認する!シェルターシールドは張っているな!?シェルターは完璧なんだな!?」ビシッ

一般市民「うおおおおおおおおおおお!!」

ハヤト「何をいっとるんだアイツは」

カイ「俺と会った時よりえらいはっちゃけてるじゃねえか」

アムロ「・・・」トントン

中継開始一分前

カイ「・・・」

ハヤト「・・・」

シャア「・・・」

アムロ「・・・」

ピッ ピッ ピッ ポーン

中継開始

カイ「始まった!」

議員「ではこれより、議会を開始したいと思います」

議員「本日は皆様、よくぞお集まりいただきました」

議員「まず地球における各国の予算編成についてですが・・・」

ハヤト「ベルトーチカは・・・まだみたいだな」

議員「各国の支援援助の件ですが・・・紛争地帯が・・・」クドクド

カイ「相変わらず、何のおもしろみもねえな」

ハヤト「バラエティじゃないよ。これは」


ジュドー「ねえ、ベルトーチカさん、どうやって議会に入るの?」

ジュドー「もう関係者枠は埋まってるんでしょ?」

ベルトーチカ「まあ見てなさいな」

記者「・・・」

ベルトーチカ「すいませーん、議会関係者の方ですかぁ?」

記者「ああ、そうだけど?」

ベルトーチカ「枠もらえるなんてすご~い!きっとエリート記者のかたですのね♪」

ベルトーチカ「私たちなんて何度依頼しても門前払いだったってのに~」

記者「あ、ありがとう」ニヤ

ベルトーチカ「どこの局の方ですかぁ~?」

記者「・・・サンテレビだよ」

ベルトーチカ「きゃ~!超大手~!」

ミネバ「何をやっているのだ?あいつは」

プル「さあ・・・」

ベルトーチカ「いくつ分の枠が取れたんですかぁ~??」

記者「5人分だよ。ここだけの話、ずっと前から議員に根回ししていたからねw」

ベルトーチカ「きゃ~♪悪~い」

ジュドー「(白々しいにもほどがある)」

ベルトーチカ「あのぉ~私たちもちょうど5人分いるんですけど~・・・」

ベルトーチカ「・・・枠、譲ってもらえません?」ジャキ

記者「!?」

拳銃を突きつけられる記者

記者「君、何を考えている・・・犯罪だぞこれは」

記者「どこの局の者だ?訴えてやるぞ!」

ベルトーチカ「どこの局かって?ふふ・・・」

ベルトーチカ「高知さんさんTVだよ!!」

バキィ!!

記者「・・・」ドサ

ベルトーチカ「と、言う訳」パンパン

ジュドー「実力行使かよ・・・」

バキバキィ!ドガ!バキ!ガスガスガス!!ドムドム!メキメキメキ!

ジュドー「!?」

ハマーン「ふん、最初からおとなしく出しておけばよい物を。俗物が」ゲシッ

ハマーン「ほら、4人分のパスだ。受け取れ」

ベルトーチカ「あんたは最初からやる気マンマンだったわけね・・・」

ハマーン「作戦説明の時に聞いていなかったからな。こんな事だろうと思っていた」

ハマーン「貴様らの作戦ミスの尻拭いをしてやったのだ。感謝しろ」

ミネバ「よくやった。褒めて遣わすぞ。ハマーン」

ハマーン「ありがたきお言葉」

記者×4「・・・」ピクピク

ベルトーチカ「約一名やりすぎな人がいまーす」

ざわ・・・ざわ・・・

プル「周りがざわついてきたよ!早くいこ!」

ベルトーチカ「よーし、全員、突撃ー!」

ハマーン「ミネバ様、足元にご注意を」サッ

ジュドー「悪ガキの俺らよりタチ悪りぃ・・・」

ダダダダダダッ

ベルトーチカ ジュドー プル ハマーン ミネバ 議会潜入

アムロ「・・・」ジー

トレーラーの中のカーテレビで中継を見守るアムロ

議員「では次に・・・宇宙開発について・・・」クドクド

議員「コロニーの増設・・・その費用が・・・移民が・・・」クドクド

カミーユ「むっ」キュピーン

カミーユ「あそこだけ何か騒がしいな。なんだ?」

がやがや・・・がやがや・・・

カミーユ「人が倒れてる・・・アムロ大尉か!?」キュピーン

カミーユ「ジェリド中尉!アムロ大尉が議会に入り込みましたよ!」

ジェリド「何!?一体どうやって!?」

カミーユ「どうせ強行突破でしょ!議会堂の周りをカバーして下さい!」

ジェリド「ちっ、中で捕まってくれればいいが」

カイ「おいカミーユの奴、議会堂に張り付きやがったぜ!」

ハヤト「まさか、見つかったか?」

カミーユ「連邦議会!工作員が入り込みました!即刻議会の中止を!」

ジェリド「ダメだカミーユ!すでに始まっている!」

カミーユ「くっそ・・・じゃあ警備を増やしてください!」

シャア「・・・」ジー

アムロ「・・・」ジー

議員「では次に、連邦の軍備についてなのですが」

シャア「来たか・・・」

議員「ティターンズの件になります。一時シャア・アズナブル氏に吸収されてしまった同組織ですが」

議員「連邦の必死の交渉の末、氏はティターンズを我らに返還してくれる事を約束してくれました」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・ざわざわ・・・

アムロ「そんなわけないだろう」

議員「シャア氏の目的も我らと同じ地球の平和であります。故に、ここで我らはジオン・ダイクンの意志を継ぐ者と共に手を取るため」

議員「シャア氏を連邦軍に引き入れると共に、ティターンズ改めエロジオンに」

議員「その権限の全てを譲渡しようと言う法案であります」

アムロ「!?」ガタッ

ハヤト「な、なんだって!?」

カイ「・・・連邦もとうとうトチ狂ったかい?」

議員「この法案を決議を決めます故、議員の方々はご起立願い、こちらに票をお入れください」

わいわい・・・がやがや・・・シャアなら・・・シャアと共に・・・

カイ「くそ、連邦のバカ共はシャアの事を丸でわかっちゃいない!」

アムロ「どうやら地球の重力という奴は、本当に魂を縛り付けるらしい・・・」

ハヤト「(ベルトーチカ、何をやっている・・・この法案が通れば地球は終わりだぞ)」

ジェリド「シャアの奴、いつの間にそんな法案を・・・」

カミーユ「これさえ守りきれば!」

アムロ「なんて事だ・・・いそげベルトーチカ!時間がない!」

シャア「ふむ、このまま滞りなく終わるといいのだが」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・ざわざわ・・・

一つ、また一つ票を投じていく議員達

カイ「ちっ、企画倒れだったか?」

ハヤト「・・・」ガリッ

ざわざわ・・・ざわざわ・・・ざわざわ・・・

議員「ではこれにて、投票を終わります」

議員「投票結果の確認のため、しばしお待ちを」

わいわい・・・がやがや・・・ざわざわ・・・

アムロ「・・・」ギリ

議員「お待たせ致しました。投票結果を発表します」

議員「投票結果は賛成が多数。よってこの法案は可決に決定致しました」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!

拍手で溢れ返る議会

シャア「勝った・・・」

ハヤト「終わった・・・」

カイ「ち!くそったれが!」ガン

議員「なお会堂内に工作員が紛れ込んでるとの情報が今し方入りました故、一時休会と致します」

議員「異議ございませんね?」

異議なーし! さっさと捕まえろ! どこから入ってきた!? 決断が遅すぎる!

ざわざわざわざわざわ・・・




「まずい!」


「全員、突っ込むよ!」


「いっそげ~!」


「そう簡単に終わらせて、たまるもんですかっての!」




バァン!!



ダダダダダダダ!!!



議員達「!?」



ベルトーチカ「動かないで!アグネス・ラムの者です!」ジャキ

今日はここまでにします。おやすみなさい

ジュドー「じっとしててよね!お偉いさん達!」ジャキ

ハマーン「閉会するな!この席を借りたい!」ダッ

議員「!?」

ざわざわざわざわざわざわ・・・

マイクを奪うハマーン、それを見て一気にどよめく会場

ハマーン『議会の方々、この放送を見ている全国民の方々、突然の無礼を侘びよう』

ハマーン『私は、アクシズのハマーン・カーンであります』

ヤジ「ハマーン・カーンだと!?  あのアクシズの・・・  アクシズの連中が何の用だ!?」ザワザワ

ベルトーチカ「カメラ向けて!」

プル「はい!」グイ

ハマーン『話しの前に、もう一つ知ってもらいたい事があります』

ヤジ「やめー! 中継をやめさせろ! 議会を占拠するのかー!」

ジュドー「ちょっと!動くなって!」ジャキ

ベルトーチカ「みなさん落ち着いて!我々は危害を加えにきたのではありません!」

ヤジ「帰れ帰れー! やめろやめろ! 相手に出来ん!」

ハマーン「・・・」

ジュドー「もう!ホントに撃っちゃうよ!」

プル「静かにしてよぉ~」

ベルトーチカ「話しを聞いて下さい!お願いです!話を聞いて・・・」

わーわー! 帰れー! 無礼者ー! 議会をなんだと思っているー! 警備はどうしたー!

ジュドー「くっそ、まるで聞こうともしないで!」

プル「話しを聞いてよぉ~」

ぶーぶー! わーわー! 帰れ! 帰れ! わいわいがやがや

ベルトーチカ「お願い・・・話を聞いて・・・」

ハマーン「・・・」ジャキ







バゥン!!!




議員達「!?」



ハマーン『やかましいぞ俗物共!額に風穴を開けられたくなくば黙って聞け!』プスプス


シィーーーーーー・・・・・・・ン


ハマーンの放った銃声により、一気に静まり帰る場内


シャア「ハマーン!?」ガタッ

ハヤト「来たか!」

カイ「ヒヤヒヤさせやがるぜ・・・」


ハマーン『今回私は、アクシズのハマーン・カーンとしてではなく、一人のスペースノイドとして来た』

ハマーン『私はただの付添いだ。貴様らに会わせたい人物は他にいる』

ハマーン『そのお方はこれからの宇宙、引いては地球にてって重要なお方だ・・・だから私はここに来た!』

ざわざわざわざわざわざわ・・・

ハマーン「・・・」

すぅ~

ハマーン『一同控えおろう!我がアクシズ現党首!』

ハマーン『 ミ ネ バ ・ ラ オ ・ ザ ビ 様 の 御 成 り で あ る ! ! ! 』

議員達「!?」


ギイィ・・・


ミネバ「・・・」サッ


議員達「!!!」

ミネバ・ザビ・・・ 生きていたのか・・・ ザビ家の生き残りが何故・・・ ジオンダイクンの他にザビ家まで・・・

ざわざわざわざわざわざわ・・・


シャア「ミネバ・・・」ギリ


ハマーン「こちらへどうぞ」サッ

ミネバ「うむ」


ざわざわざわざわざわざわ・・・

壇上に上がるミネバ


ミネバ「・・・」


シィーーーーーー・・・・・・・ン


ミネバ『皆の衆、突然の無礼をお許し願いたい』

ミネバ『私の名はミネバ・ラオ・ザビ。かつてザビ家と呼ばれた者の最後の血筋である』


ざわざわざわざわ・・・ ザビ家の生き残りだと言うのか・・・


ミネバ「私はこの場を借りて、ザビ家の意志を継ぐ者として語りたい」

ミネバの演説


ザビ家の遺志は、シャア、アズナブルのような欲望に根差したものではない。

ザビ家がジオン公国を作ったのでは無い。現在シャアの部隊が地球連邦軍を我が物にしている事実は、

かつてのジオン公国のやり方より悪質であると気付く。

人が宇宙(そら)に出たのは、地球が人間の重みで沈むのを避ける為だ。そして、宇宙(そら)に出た人類は、その生活圏を拡大したことによって、

人類そのものの力を身に付けたと誤解をして、現在のシャアのような勢力をのさばらせてしまった歴史を持つ。それは不幸だ。

もうその歴史を繰り返してはならない・・・




ジェリド「おいカミーユ!」

カミーユ「議会が・・・なんて事だ!」

ジェリド「警備は何をしていた!?」

アムロ「・・・」




宇宙(そら)に出ることによって、人間はその能力を広げることが出来ると、何故信じられないのか?我々は地球を人の手で汚すなと言っている。

エロジオンは性欲に魂を引かれた人々の集まりで、地球のモラルを食いつぶそうとしているのだ。

人は長い間、この地球と言う揺り籠の中で戯れてきた。しかし!時はすでに人類を地球から、

巣立たせる時が来たのだ。その後に至って何故人類同士が戦い、地球を汚染しなければならないのだ。

地球を自然の揺り籠の中に戻し、人間は宇宙(そら)で自立しなければ、地球は水の惑星では無くなるのだ。このダカールさえ砂漠に飲み込まれようとしている。

それほどに地球は疲れきっている。


今、誰もがこの美しい地球を残したいと考えている。ならば自分の欲求を果たす為だけに、地球に寄生虫のようにへばりついていて、良い訳がない!





議員達「・・・」


シィーーーーーーー・・・・ン


ハマーン「・・・」


シャア「おのれハマーンめ、やってくれる・・・」ギリ


カミーユ「くそぉ、アムロ大尉、賢しいんですよ!」

ジェリド「オイカミーユ!どこへいく!」

カミーユ「決まっているでしょう!議会の妨害をしに行くんですよ!」

ジェリド「何だって!?」

カミーユ「このまま手を拱いて、奴らの言いようにさせませんよ!」

ジェリド「よせ!カミーユ!中には政府の連中もいるんだぞ!」

カミーユ「うおおおおおおおおおおおお!!」


バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

キュピーン

アムロ「カミーユが動いた!」

アムロ「ハヤト、もういいな?Mk2発進するぞ!」

ハヤト「もちろんだ!アウドムラ急上昇!同時にネモ隊を発進だ。ミネバ王女の演説を邪魔させるな!」

バシュウウウウウウウウ

カミーユ「ここからいなくなれー!」

シャア「カミーユ!バカな事はやめろ!」

バババババ!


ズゥン・・・ パラパラパラ

議員「なんだ!?何事だ!?」

議員「戦闘が始まったのか!」

ベルトーチカ「きゃあ!」

ハマーン「こんな場所でおっぱじめるとは・・・落ちたな」


ジェリド「よせカミーユ!この辺にはまだ一般市民もいるんだぞ!」

カミーユ「うおおおおおおおおおおおお!!!」ババババババ!

ジェリド「くそ・・・頭に血登らせやがって!」

ゴオオオオオオオオオ・・・

ジェリド「!? あれは・・・」

カラバのネモ隊の接近に気づくジェリド

ジェリド「敵の増援!?バカな!速すぎる!」

ハヤト「ネモ隊、武器の類は使うな!我々の目的は戦闘行為ではない!」

ハヤト「付近の民間人を避難させつつ、早急にこの場から排除しろ!」

兵「了解!」

ジェリド「カミーユ!おい!カミーユ!ええい、聞いちゃいない!」

ジェリド「連邦の警備隊は何をしている!さっさと増援をよこせ!」

ジェリド「この場は俺が食い止めるしかないのか・・・」

ゴオオオオオオオオオ!!


カミーユ「演説をやめろぉーーーーーーー!!」バババババ

ドドォ!バガァ! ドドカァ!

アムロ「・・・!」

キュピーン

ガシィーン!

カミーユ「うわ!なんだ!?何が起きた!」

突然の体当たりに戸惑うカミーユ

アムロ「カミーユ!いい加減にしろ!ここには大勢の人がいるんだぞ!」

カミーユ「Mk2・・・アムロ大尉!?」

カミーユ「議会の中に入ったんじゃなかったのか!?」

アムロ「これ以上やると言うのなら!」

カミーユ「させませんよ!アムロ大尉!」ブオン

アムロ(Mk2) VS カミーユ(ウイングガンダムゼロカスタム)

http://www.youtube.com/watch?v=KPIo9H57ENw&list=PL1E24384AA5194707&index=6&feature=plpp_video

カミーユ「出てこなければ、やられなかったのに!」

バキュゥゥウン!

アムロ「こんな所でビームライフル!?周りの状況が見えていないのか!」

カミーユ「こないだの雪辱、晴らさせてもらいますよ!」グオオ

アムロ「くる!」キュピーン!

ブアアアアアン!! グオオ!!

アムロ「カミーユ!周りをよく見ろ!まだ民間人が残っているんだぞ!」

カミーユ「世の中には、優先順位という物があるんですよ!!」

バシュウウウウウウウウ バキュゥン! バキュゥウン! シュンシュン

アムロ「ハヤト!アウドムラを回せ!カミーユは形振り構わない戦闘を仕掛けてくる!」

カイ「あんにゃろ、頭に血が上る所は相変わらずだな・・・」

ハヤト「アウドムラ、全速先進!アムロの援護だ!急げ!」

ゴオオオオオオオオオオオオオ!

カミーユ「ちょこまかするな!」バキュンバキュン

アムロ「民間人から遠ざけなければ・・・」

ズドォォン!

アムロ「被弾した!?」

カミーユ「そこだ!!」

バキュウゥン! ドガァ!

アムロ「ぐあ!くそぉ・・・条件が悪すぎる!」

武装を使えないアムロに取ってカミーユのなりふり構わない攻撃は脅威だった

アムロ「ハヤト!Gディフェンサーを回してくれ!このままではこちらが不利だ!」

カイ「俺が行ってきてやるよ」

ハヤト「カイさん!?大丈夫なんです!?」

カイ「パイロットはみんな出払ってるんだろ?そんくらい手伝ってやるよ」

カイ「ただし戦闘行為は一切しないぜ?軍人はとっくにやめてんだ。そんな命がけの事、とてもじゃねえけどできねえ」

ハヤト「カイさん・・・助かります」

カイ「アムロにパーツを渡したらすぐ戻ってくるわ。んじゃ行ってくる」

ハヤト「アムロ!Gディフェンサーがそっちにいくぞ!できる限りこっちに寄せてこい!」

アムロ「了解した!このぉ!」シュンシュン

カミーユ「逃げるのか!?待て貴様!」

バシュウウウウウウウウウウウウウ

ゴオオオオオオオオ

ジェリド「ふん、俺らを議会堂から引き離そうって腹かい?」

ジェリド「やつらもここがどこだかわかっているはずだ。そう無茶はしてこないはず!」

わー!きゃー!きゃー!

ジェリド「民間人・・・さっさと避難しないか!身動きが取れん!」

カラバ兵「足止めだけでイイ!火器の類は一切使うな!」

カラバ兵「了解!」

ジェリド「くるか!」

ジェリド「オイ民間人!俺の周りから離れろ!バーニアを使うぞ!」

ジェリド「逃げるなら議会堂とは逆方向に行け!そっちなら安全なはずだ!」

わああああ!きゃあああああああ!逃げろおおおおおおおおお!!

カラバ兵「むん!」ブオン

ジェリド「やはりサーベル戦かい!?」

バシュウ!バチバチバチ!

ジェリド「そんな量産機で・・・俺を止められると思うな!」

バチバチバチバチバチ!! バキィ!

カラバ兵「ぐおお!」

ジェリド「パワーがダンチなんだよ!」

カラバ兵「行けー!止めろー!」

ブオン! バシュバシュ! バチバチバチ! バキィ!


議会堂

ズゥン・・・!パラパラパラ・・・

議員「外で戦闘が・・・」

議員「逃げなければまずいのではないのかね!?」

ざわざわざわざわ・・・

ベルトーチカ「アムロ・・・なんとして!」

ゴゴゴ グラァ・・・

ミネバ「きゃあ!」

ハマーン「ミネバ様!」

ジュドー「危ない!」

ヒュゥウン ドガァ!

ジュドー「ふう・・・ギリギリセーフってね」

ミネバ「かたじけない。ジュドー・アーシタよ」

ハマーン「おのれシャアめ・・・」

ハマーン「ジュドー!貴様はそこでミネバ様を守っていろ!」

ハマーン「残りは私と付いてこい!」

プル「何するの?」

ハマーン「いいから来い!ベルトーチカ!貴様もだ!」

ベルトーチカ「何をする気なのよ・・・」ダダダダッ


そう言えば、時系列的にはこの演説の後になるのかな?
http://www.youtube.com/watch?v=-d_E4EP42Rk
だとするとミネバの演説はパk・・・ん?誰か来たようだ

開始時点の時系列が不明だよな
ジェリド初登場時の機体がバイアランだから確実にキリマンジャロ以降だしフォウは死んでる→ダカール演説されてるはず

まぁ、シャアが変態だしアムロが宇宙にいた時点で原作との相違とか考えてもしょうがないよなww

カミーユ「うおおおおおおお!!」バババババ!

アムロ「カミーユ!さらにできるようになった!」

バシュン!バシュン!バババババ!バキゥゥウン!

アムロ「ちぃ!やはり分が悪い!」

カミーユ「あなたは何故いつもそうなんです!大きな力を持ちながら!流されるままで!」

アムロ「俺が流されてるだと!?」

カミーユ「だってそうだろう!?彼方ほどの人間なら、腐った地球の体制をも返れたはずだ!」

アムロ「俺はそんな大層な人間じゃない!自分のできない事はやらないだけだ!」

カミーユ「それが傲慢だって言うんだよ!!」

バキュゥゥゥウン!

カミーユ「!?」キュピーン

咄嗟の攻撃に距離を取るカミーユ

カイ「今のを躱したか・・・やっぱカミーユには勝てねえな」

カイ「おいアムロ、パーツ持ってきたぜ。さっさとドッキングしちまいな」

アムロ「カイさん!よく操縦できましたね!?」

カイ「なめんなよ?俺はこう見えても元ホワイトベースの一員だぜ?」

アムロ「恩に着ます!」

カミーユ「ちいぃ・・・」

シュー ガキン ガキン ガシッ プシュー

アムロ(Mk2→スーパーガンダム)

カイ「じゃーそういうわけだから。俺はもう帰るぜ」

アムロ「ありがとうございます。お気をつけて!」

バシュウウウウウウウウウウウウ

カミーユ「今更そんな足掻きを見せた所で!」

アムロ「とはいえロングライフルは使えないな・・・けん制だけでどこまで持つか」

カミーユ「うおおおおお!!!」バキュバキュバキューン

アムロ「そこっ!」シュンシュンシュン


議会堂 屋上

ドガアアン!バシィン!バチン!バチン!

ベルトーチカ「ちょっと、すんごい激しい戦闘になってるじゃない!」

ベルトーチカ「こんな所にいちゃ危ないわよ!」

ハマーン「カメラを戦いに向けろ!」

ドガアアアアアン!

プル「うわぁ!ムリムリ!危ないよ!」

ハマーン「ちぃ、貸せ!」ガバッ

ヒュゥゥウン・・・ドガアアアアアアアン

ハマーン「ぐっ!」

ベルトーチカ「あんた何考えてんの!?こんな所にいたらいつ巻き添え食うかわかんないわよ!?」

ハマーン「・・・この放送を見ている地球の人間よ!聞こえるか!」

>>191
おおまかな流は>>192の通りですね。ただ正史ダカールはまだの設定です

ハマーンの語り

『現にシャアの部隊は、この様な時に戦闘を仕掛けて来る・・・
見るがいい!この暴虐な行為を!奴らはかつての地球連邦軍から膨れあがり
逆らう者全てを悪と称しているが・・・それこそ悪であり、人類全体を衰退させていると言い切れる!』


ジェリド「好き放題言いやがって!」

バシュウウ!バチン!バチン!

ジェリド「ちぃ・・・ここまで数が多いと!」

ジェリド「どうしたものか・・・そうか!」

ジェリド「何も議会に攻撃する必要はないんだ!おいカミーユ!通信施設を叩くぞ!」

カミーユ「通信施設・・・そうか!」

バシュウウウウウウウウウウウ

アムロ「なんだ?急にカミーユが引いた・・・」

カイ「通信施設の破壊に目を付けたんだよ!あそこを壊せば中継はされなくなるからな!」

アムロ「・・・やらせん!」

バシュウウウウウウウウウ



ざわざわ・・・ざわざわ・・・

戦闘が激化しているのか!?もう閉廷しろ!はやくやめさせるんだ!連邦軍はどうした!?

ミネバ「・・・」タッ

ミネバ「皆の者、静まれ!連邦の中枢を担うあなた方が、この程度でたじろいでどうするか!」


シィーーーン・・・



ミネバ

『テレビをご覧の方々はお分かりになる筈だ・・・これがシャア・アズナブルのやり方なのだ!
我々が議会を武力で制圧したのも悪いのです。しかしシャアの部隊は、この議会に自分達の味方となる議員が居るにも拘らず
破壊しようとしている!』

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

ジュドー「(すごい・・・ミネバの演説で議員が引き込まれていく・・・)」



カラバ兵「羽付きがこっちにくるぞ!」

カミーユ「そこ!」バキュゥン

ドガアアアアアアアン!

アムロ「やらせん!」

バシュウウウウウウウウウウウ

ジェリド「通信施設は・・・あれか!」

アムロ「間に合わないか!?」

バシュウウウウウウウウウウ

ジェリド「これさえ壊せれば!」

通信施設に狙いを定めるジェリド

ジェリド「消えてなくなれ!」

「ダメだーーーーー!!放送を中断してはーーーーーーー!!」

ドガァ!!

ジェリド「ぐわぁ!」

カミーユ「!?」

突如不意打ちを食らい、転倒するジェリド

連邦兵「シャアアズナブル・・・奴は、放送が言うような連中かもしれない」

カミーユ「連邦軍!?そんな、あいつらは味方じゃないのか・・・!?」

アムロ「同士討ちか!?」

ジェリド「ぐっ、貴様・・・どこの部隊の者だ!」

連邦兵「何故議会を潰そうとする!エロジオンが正しいのなら、議会で証明すべきだろ!」

ジェリド「エロジオンは力だ!力があってこそ、全てを制するんだ!」

連邦兵「やめろーーーーーーーーー!!」

ドガガアァ!!

ジェリド「ぐわぁ!!また!?」

カミーユ「あれは・・・そんな!」

カイ「さっすが王女様、演説の効果が早速現れやがったぜ」

連邦兵達「・・・」

アムロ「味方・・・なのか?」

本来の役目を保護し、ジェリド達に牙を剥く連邦兵達

ジェリド「おまえら・・・何のつもりだ!」

連邦「この地球を・・・貴様らの好きにはさせない!」

カミーユ「は、話が違うぞ!?」

ジェリド「ふざけるな!あんな演説にコロっと騙されやがって・・・」

連邦「これ以上の破壊行為は連邦軍として許さん!即刻立ち去れ!」

シャア「ちいぃ・・・カミーユ、これ以上やると我々が不利になる・・・」

シャア「引け!カミーユ!もはや世間の目はアムロに味方している!」

カミーユ「こいつら・・・ふざけるなよ・・・」ブチブチ

ヒュイイイイイイイイイイイイイイ(カミーユ怒りのオーラ)

アムロ「!?」

>>197
> 本来の役目を保護し

反故、ね

http://www.youtube.com/watch?v=YNyDr_8JMJQ&feature=relmfu

カミーユ「オイお前ら!なんで、なんであいつらの味方をするんだよ!!」

カミーユ「お前らは僕らの味方のはずだろ!?軍人が約束を破っていいのかよ!」

バキィ!!

連邦兵「うわああああああ!!」

カミーユ「ああそうかい・・・お前ら全員敵に回るってのかい!」

カミーユ「なら今この場で全員叩き潰してやるよ!」ジャキ

連邦兵達「!?」

グオッ!

ババキュウゥン!バキバキ!ブオン!ブオン!ズバズバズバ!バキューン!

ドドドガァァァァァン!!

ジェリド「カミーユ!よせ!この場は俺達が不利だ!」

カミーユ「出てこなければ、やられなかったのに!!」

カミーユ「うおおおおおおおおおおおおお!!」

ジェリド「あのバカ・・・キレやがって!」

ババババババ!

アムロ「カミーユ!やめないか!」

カミーユ「邪魔をするな!」キュピーン!

ズバ!バチバチバチ!

アムロ「かすっただけだ!」

カミーユ「今度は当てて見せる!」グオオオ!!

シャア「カミーユ・・・やめろ・・・カミーユ!」


ハマーン「地球の人間どもよ!見よ!奴らはこのような事態になってまだ戦いをやめようとはしない!」

ハマーン「奴らは地球圏の平和などはどうでもイイのだ!シャアは自分の私利私欲しか頭にない!」

ハマーン「貴様らはそんな男に地球の平和を託すのか!?」


ミネバ「シャアはかつてアクシズにいた男だ。我らもよく知っている」

ミネバ「奴はジオンダイクンの権威を巧みに利用し、アクシズ内で様々な悪事を繰り返していた」

ミネバ「国家運用費横領から始まり、度重なる無断長期滞在、民間会社の不当な圧力、地球圏の文化への干渉」

ミネバ「それにあなた方は奴の本性を知らない」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・シャアの本性?なんだそれは・・・ざわざわ・・・

ミネバ「奴はペドフィリアだ」

議員「!?」

ミネバ『これを見よ』

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=23435270

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=30251123

http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=27739534

シャア「ッッッ!!」ガタッ

議員達「ぶッッッ!!」

ミネバ『これはシャアがアクシズにいた頃私に着せた物だ』

ミネバ『当時幼かった私には意味がわからなかったが、これは性異常者の趣味の物なのだろう?』

ジュドー「(これはまた強烈な・・・)」

ミネバ『その証拠に、シャアの部隊のMSはみなこのような面妖な姿をしている』

シャア「あわ、あわわわわ」ガクブル

ミネバ『お分かりいただけたか?シャアに地球を任せれば、世界はこのような物で溢れ返る』

ミネバ『このようなハレンチな思考の男が、どうして地球を平和にできようか!』


ざわざわ・・・なんとまぁ・・・ざわざわ・・・王女になんちゅう物を・・・ざわざわ・・・ド変態・・・ざわざわ・・・


シャア「や、やめてくれぇ・・・!」ガタッ!!

シャアはうろたえていた。よりにもよってテレビ中継で自分の性癖が暴露される事など、全くの想定外だったからである


ハヤト「連邦軍が味方しているのか?よし、チャンスだ!」

ハヤト「ネモ隊!連邦機は我らに味方している。このチャンスを逃すな!一気に畳み掛けろ!」

連邦兵「各機、武装の解禁を許可する!民間人の避難はすべて完了した!」

連邦兵「ただし議会と通信施設は破壊するな!あれは防衛目標だ!」

連邦兵「了解!」

ババババキュゥゥゥン! バババババ! ドゴォ!ドゴォ! ドガドガァ!

ジェリド「なんだ!?急に連邦の攻撃が激しくなった!」

ジェリド「このままこの場にいてはまずい!しかし、カミーユが・・・」

ドガァ!

ジェリド「うあっ!」

カミーユ「うおおおおおおおおおお!!!」バキュゥン!

アムロ「ちぃ!」シュン

カミーユ「ちょこまかちょこまかと!」

アムロ「やはりカミーユだ。この機動性にもなんなく追いついてくる・・・」

アムロ「しかし!闇雲に怒りに身を任せているだけでは!」グイ

バシュウウウウウウウウウ

カミーユ「!?」

アムロ「そこ!」バシュ!

カミーユ「シールド!」キュピーン

ガキィン! バチバチ

アムロのサーベルを羽でしのぐカミーユ

今日はここまでにします。おやすみなさい

アムロ「あの羽、シールドの役割も果たしているのか!」

カミーユ「あなたの知ってる頃の僕じゃないんですよ!」

アムロ「ちぃ!」

ゴオオオオオオオ! ババババ! バキュゥン!

アムロ「速い・・・接近戦は不利か!?」

カミーユ「そのまま実力を発揮せずに、死にますか!?」

アムロ「なめるな!たかが羽の一つや二つ、サーベルで押し出してやる!」ブオン

バチバチバチィ!

カミーユ「ぐう・・・!」

アムロ「ランドセルだけを狙って・・・できるか!?」

アムロは羽の付け根、機体背部のバックパックに目を付けた

バシュウウウウウウウウ

アムロ「そこだ!」

カミーユ「させませんよ!」キュピーン

ブアアアアアン バチィ!

アムロ「外した!?」

カミーユ「かすったか!」

ピピッ

カイ「よおアムロ、お前ともあろうものが手こずってるじゃねえか」

アムロ「カイさん!?まだいたのですか!」

カイ「ハハーン、あの羽が邪魔なんだな?なるほど・・・」

カイ「アムロ、昔のよしみだ。俺がなんとかしてやるよ」

アムロ「カイさん!?何をするつもりですか!?

カイのコアファイターはカミーユに向けて加速し出した

カミーユ「なんだこいつ!?」

カイ「おいカミーユ、そんなガキが喜びそうなMSに乗っちゃって、ご満悦かい?」

アムロ「カイさん!無茶です!」

カイ「おいアムロ、援護はしっかりしてくれよ?こんなトコで死にたくねえからな」

カミーユ「こいつ、なめているのか・・たかがコアファイター如きで・・・」

カミーユ「落ちろッ!」

バキュゥゥン バキュゥゥン バキュゥゥン!

カイ「うおっち!まじに殺りにかかってるなあいつ・・・」

アムロ「カイさん!無茶です!」

カイ「アムロ!さっさと援護しねえか!直撃食らったら化けてでてやるぞ!」

アムロ「カイさん・・・」

カミーユ「そこ!」キュピーン

アムロ「させるか!」キュピーン

ズキュゥゥ! ドガァ!

カミーユ「がっ!」

カイ「サンキューアムロ、おかげで楽だぜ」

アムロ(スーパーガンダム)&カイ(コアファイター) VS カミーユ(ウイングガンダムゼロカスタム)

カミーユ「邪魔をするな!」

アムロ「ちぃ!」

バキュバキュバキュゥゥン! シュンシュン バババババ!

カイ「おいアムロ、いい事を教えてやる。民間人の避難は完了したそうだぜ」

カイ「これでお前の大好きなライフルが解禁だ。わかったらさっさとやっちまえ」

アムロ「武装解禁か!よし!」ジャキ

ロングライフルを構えるアムロ

カミーユ「ライフルを構えた!?そんな、街中で使うなんて!」

カイ「てめえが言うな!」バババババ!!

カミーユ「ちぃ・・・うざったい!」ブオン

カイ「うおっとぉ!へへ、戦闘機は回避行動がしやすくて助かるぜ」

アムロ「そこだ!」

ズキュゥゥゥン!

アムロの精密な射撃はウイングガンダムのコクピットを捕えた
しかし相手もニュータイプ。そう易々と食らってくれるはずもなく、またもや羽を防御に使われ不発に終わった

カミーユ「くそ・・・持つのかこれ!?」ドゴォ

カイ「け、やっと羽を閉じやがったな」

カイ「見てろカミーユ、おもしろい事が起こるぜぇ」ニヤ

グイイイイイイイイ

再び羽を開け、視界を確保するカミーユだったが、そこにはコアファイターがもう目前に迫っていた

カミーユ「!?」

カイ「カミーユ!歯ぁ食いしばれ!」

バシュウウウウウウウウ

カミーユ「特攻する気か!?くそ、もう一度・・・」

グイイイイ ギギッ ガタガタッ

カミーユ「羽が・・・閉じない!?」

カイ「そういうわけだカミーユ。そんな外付けのカスタム品がそこまで耐久力持ってるわけねえだろ」

アムロ「ダメージは十分食らわせたはずだ!」

カミーユ「そ、そんな!」

カイ「悲しいけど、これ戦争なのよね!」

バシュウウウウウウウウウウウ

機体の頭部目がけ突進するコアファイター。
コクピット側から見るとまるで自身に特攻をかけて来てるように見える為、その恐怖は尋常ではない

カミーユ「うああああああああああああああ!!」

カイ「うおおおおおおおおおおおお!!」


ドガアアアアアアアアアアアン!!!

ハヤト「カイ!?」

カミーユ「うあああああああああああ!!目が!目がああああ!!」

カイの特攻により、メインカメラを負傷するウイングダンダム

カミーユ「あああああ・・・何も!見えない・・・!」

グオオオオオオオオオ!!

カミーユ「アムロ大尉が・・・くる!」キュピーン

サーベルを振りかざすアムロ

アムロ「貴様は防御に頼りすぎたんだ!」

カミーユ「ちくしょおおおおおおおおおおお!!」グイ


ズバッ!

バチバチバチ・・・


ヒィイイイイイイイイイイイイイ!


アムロ「!?」

カミーユ「あ・・・あ・・・」

仕留めたと確信したアムロ。その時カミーユの機体を謎の光が覆った


アムロ「弾かれただと!?」

カミーユ「ちくしょう・・・ちくしょう・・・」

バシュウウウウウウウウウウ

寸での所で命拾いしたカミーユは、そのまま逃げるように去って行った

アムロ「逃げた!?くそ、逃がすか!」

ハヤト「待てアムロ!カイさんは・・・カイはどうなった!!」

アムロ「そうだ!カイさん!?」


パラパラパラ・・・

視界にはコアファイターの残骸がむなしく崩れ落ちていくだけだった


ハヤト「そんな・・・カイさんが・・・」

アムロ「ウソだろ・・・だから、だから無茶だと言ったんだ!」


パラパラパラ・・・


「おーいアムロ、はやく拾い上げてくれー」


アムロ「!?」

カイ「こっちだこっち!さっさと拾ってくれよ!」

アムロ「カイさん・・・脱出していたのか・・・!」

カイ「あたりめーだバカ!この俺がそんな自殺志願みたいなマネできるか!」

カイ「手伝うだけだっつったろwわかったら早く拾え!」

カイは寸前の所でパラシュートを使って脱出していた

アムロ「カイさん・・・よかった・・・」

カイ「感動のご対面ごっこはまだ後だぜ。カミーユは撃退したが、後もう一機残ってるからな」

アウドムラ

カラバ兵「カイ・シデン氏、無事です!直前で脱出してました!」

ハヤト「ふう・・・」ドサ

ハヤト「カイさんめ、ガラにもなく無茶するからヒヤヒヤしたよ・・・」

ハヤト「(スレッガー中尉に影響を受けたのか・・・?)」


議会堂前

ジェリド「うおおおおおお!!」

ドドォ!ドドォ!バシュウウウウウ!! シュンシュン!!

連邦兵「賊を止めろー!議会を守り抜け!」

カラバ兵「ネモ隊散開!四方から奴を追い込め!」

ジェリド「ぐっ、さすがにこう数が多くては・・・」


カミーユ「ちくしょおおおおおおおおおおお!!」


ジェリド「カミーユ!?どうした!何があった!」


バシュウウウウウウウウウ


ジェリド「おいカミーユ!どこへ行く!クソォ!何をやってるんだあいつは!」

ジェリド「ぐあ!」

ドガァ!ドガァ!ドドドドドド!

ジェリド「参った・・・本格的にピンチだ・・・さすがに一人では」

ドドォ!ドドォ!バキバキバキ!


議会堂屋上

ベルトーチカ「すご・・・連邦軍が私たちの味方をしてる・・・」

ハマーン「これがミネバ様のお力だ。ミネバ様の気位の高さがあれば、この程度」

ベルトーチカ「ザビ家の生き残り、か・・・ハンパないわね」

ジェリド「ぐおおお!」

プル「あれ・・・くまちゃん!」

ハマーン「ん?」

プル「待って!その人をやっちゃあダメ!!」ダッ

ベルトーチカ「プル!どこ行くの!?」

プル「「(・・・アムロ!近くにいるならこっちへ来て・・・!)」

アムロ「ん?プル?」キュピーン

カイ「どうしたんだよ」

アムロ「プルが呼んでいる・・・?」

カイ「け、またニュータイプ同士のテレパシーかい?」

アムロ「そう遠くはないはず・・・議会堂か?」

カイ「・・・オイアムロ、あれ」

アムロ「!?」

ベルトーチカ「ちょっとアンタ!そんなトコでなにやってんのよ!」

ベルトーチカ「危ないからこっち来なさい!」

プル「・・・」

屋上の柵を乗り越え、ギリギリの所に立つプル

ハマーン「何を考えている?」

カイ「おいアムロ!ありゃあお前の連れのガキんちょだろ!?」

カイ「こんな所で飛び降り自殺でもしようってのかい!?」

アムロ「何をやっているんだアイツは!」

バシュウウウウウウ

ドガアアアアアアアアアアン

プル「・・・ッ!」

ベルトーチカ「きゃあ!」

ハマーン「今のは近いぞ!」

ベルトーチカ「プ~~~ル~~、いい加減にしなさい!」

プル「・・・」

ジェリド「ぐおおおおおおお!!」

プル「(ここから階段を降りてたら、きっと間に合わない・・・)」

プル「(アムロ・・・うまく拾ってね!)」



タッ



ベルトーチカ「!?」

ハマーン「!」

カイ「飛び降りやがった!」

アムロ「くそ!カイさん、飛ばしますよ!」


ヒュウウウウウウウーーー・・・・・


プル「・・・」グッ


アムロ「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウ!!

ベルトーチカ「アムロ!!」






バフッ






カイ「・・・ギリギリセーフ、だな」

アムロ「プル!何と言う無茶を!」

プル「アムロ・・・」

カイ「お嬢ちゃん、根性見せすぎだぜw」

プル「アムロ・・・あのくまちゃんを助けてあげて!」

アムロ「!? 何を・・・」

プル「あの人は死なせてはダメ!このままじゃやられちゃう!」

アムロ「・・・」チラッ


ジェリド「ぐおおおおおお!!」

ドガァ! ドドドガァ! バチバチバチィ!!


アムロ「あいつは・・・あの時の・・・」

プル「アムロ!」

アムロ「・・・わかったよ。プル」

アムロ「ここは危ない。とりあえずコクピットまで乗るんだ。こい」

ウイーン(ハッチを開ける音)

プル「アムロ~!」

アムロ「あいつには恩があるからな・・・いいだろう。一度だけ助けてやる」

アムロ「というわけだ。いいな?ハヤト」

ハヤト「・・・わかったよ。お前の頼みじゃ断れない」

カイ「そう腐るな。ここで敵さんを捕えておく事はこちらに有利だぜ」

カイ「後でいろいろ情報を聞き出せるしな」

ハヤト「わかってますよ・・・アムロ、連邦軍には俺が打診してみる」

アムロ「助かる」

ハヤト「ネモ隊!武装を非殺傷武器に切り替えろ!そいつは生かして捕える方向でいく!」

カイ「さすがに3人乗りは狭いな・・・」

プル「あ、元ホワイトベースのおじさん・・・」

カイ「俺はおじさんじゃねえ!・・・たく、アムロ、さっさと出せよ」

アムロ「行きますよ。崩れないようにどこかに捕まってて下さい」

プル「(くまちゃん・・・今行くからね!)」

バシュウウウウウウウウウウウウ

ドガアアアアアアン  ドドオオオオオオオ ゴゴゴゴゴ・・・ バキュンバキュン

ジェリド「例え多勢に無勢だろうと、俺は負けない!」

ジェリド「おおおお!!」

ズバッ! ドガアアアアアアアン!!

ジェリド「はぁ・・・はぁ・・・今ので何機目だ?」

バババババ! バキュウ!バキュウ! 

ジェリド「くそ、後どれだけいやがんだ!」

ババババ! ベチャ! ベチャ!

ジェリド「なんだこれは!トリモチ?」

ジェリド「くそ、俺を捕えようって腹かい!?」

カラバ兵「全員、アイツは破壊せずに捕えるぞ!いいな!」

カラバ兵「生け捕り・・・できるのか!?」

ジェリド「なめるな!」

バババキュゥゥン! ドドドド! シュンシュン! バシュウウウ! ガガガ!

ジェリド「はぁ・・・はぁ・・・」

ヒピピッ

アムロ「いた・・・よし、まだ無事だな!」

ジェリド「Mk2!」

プル「・・・」

ジェリド「くそ、カミーユの奴、やはり仕留め損なったのか!」

アムロ「プル、多少の損害はやむを得ないぞ。いいな」

プル「・・・うん」

ジェリド「きやがれ!Mk2!」

アムロ「うおおおおお!!」


アムロ(スーパーガンダム) VS ジェリド(ベアッガイ)

アムロ「そこぉ!」バキュウゥン!

ジェリド「ちぃ!」バシュ!

アムロ「!? ビルの間に隠れたか」

ジェリド「こっちだ!」

ドゴォ!

アムロ「くっ、やはり手ごわい・・・」

カイ「あいつ、中々やるな」

プル「アムロ、上!」

ジェリド「串刺しにしてやる!」ジャキ

アムロ「やらせるか!」ブオン

ビームサーベルのクロスカウンター

アムロ「当たったか!」

ジェリド「ぐああ!」

ジェリドの攻撃はかすめる程度で終わったが、逆にアムロのサーベルはベアッガイの右肩を貫いた

アムロ「よし!」

ジェリド「ちぃ・・・」バシュウウ

ジェリドは地形を生かし、ビルの合間合間から攻撃する作戦に切り替えた

カイ「やっこさん、結構冷静じゃねえか」

アムロ「どこからくる・・・」

キュピーン

アムロ「後ろか!」バキュゥン!

ジェリド「ぐああ!」

アムロのライフルがベアッガイの左脚部を貫く

ジェリド「なぜだ・・・何故俺はアイツに勝てん!」バシュウウ!!

連邦兵「いたぞ!こっちだ!」

ジェリド「!?」

バババキュゥン!

ジェリド「くそ・・・こんな所で、終わってたまるか!」

バシュウウウウウウウ

アムロ「連邦の機体!?待て!そいつに攻撃を加えるな!」

連邦兵「何故だ!あれは議会を潰そうとする賊だ!我々は議会を守る義務がある!」

連邦兵「貴様の指図を受ける筋合いはない!」

アムロ「ちぃ・・・ハヤトめ、何をやっている」

カイ「あいつらより先に仕留めねえと、貴重な捕虜がパーだぜ」

アムロ「わかってますよ!行きます!」

バシュウウウウウウウウウ

プル「・・・」

ジェリド「・・・認めたくねえが、終わりかもな」

ジェリドはどうしようもなく不利な状況に置いて、己の死期を静かに悟り始めた

ジェリド「マウアー、カクリコン、ライラ、ヤザン、すまねえ・・・」

ジェリド「だがただでは終わらんぞ。誰でもイイ・・・一機でも多く道連れにしてやる」

バキュゥゥン!

ジェリド「!? そこか!」シュン

ズキュゥゥン! ドガアアアアアアアアアン!!

ジェリド「ち、Mk2ではなかったか・・・」

カイ「おいまずいぜアムロ。アイツ、連邦に囲まれてやがる」

アムロ「まずはあいつらをなんとかする必要がありますね・・・」

連邦兵「いたぞー!こっちだ!」

アムロ「そこの連邦兵!待て!そいつを撃墜するな!」

連邦兵「また貴様か。さっきからなんなのだ・・・!」

連邦兵「貴様も賊の味方か!?ならば貴様も容赦しない!」ジャキ

カイ「盛大に勘違いし出したな」

アムロ「・・・」

カイ「わかってると思うが連邦は落とすなよ?俺らまで賞金首にかけられるのはゴメンだぜ」

連邦兵「邪魔をするな!」

ついにアムロにまで攻撃を開始する連邦兵

カイ「言わんこっちゃない!」

アムロ「ち・・・邪魔だ!」カチ

ベチャッ!

連邦兵「トリモチ!?」

アムロ「すまない、こちらにも事情があるんだ!少しの間だけじっとしといてくれ!」

連邦兵「おのれ・・・賊が一機増えたぞー!追えー!」

カイ「なんでそうなるんだが・・・」

アムロ「後でハヤトに弁明させましょう!」

バシュウウウウウウウウウ

プル「いた!」

アムロ「!」


ジェリド「うおおおおおおおおおおお」バシュバシュバシュ!!

ジェリドは連邦兵に囲まれていた

カイ「アムロ、やばいぜ!」

アムロ「ちぃ!」グオオオオオオ

バキィ!

アムロ「!?」

連邦兵「我々の邪魔はさせん!」

アムロ「だから違うというに・・・くそ!」

ヒュウウウン・・・ガガガガガ!

連邦の機体に押さえつけられ、地上に墜落するMk2

連邦「じっとしていろ!」

カイ「そりゃこっちのセリフだぜ!」

アムロ「ぐっ!動け!動け!」ガチャガチャ


ジェリド「ん・・・MK2!?あんな所に!」

ジェリド「連邦の機体に押さえつけられている・・・チャンスだ!」

バババババ! バキュゥゥン! バキュゥゥン! ガガガガガ!

ジェリド「邪魔だ・・・うおおおおおおおお!!」

ズバ!ズバ!ズバ! ドドドガアアアアアアアアン!!

バシュウウウウウウウウ

ジェリド「Mk2!形勢逆転だな!」

カイ「見つかった!」

連邦兵「もう一機の賊が!?」

ジェリド「このまま二機とも串刺しにしてやるよ!」

グオオオオオオオオオオオオ

アムロ「まずい!」

ジェリド「まさかこんな所で逆転するとはな!」

ジェリド「運も実力の内ってね!恨むなよ!Mk2!」ジャキ

連邦兵「うわああああああああああ」


(ダメ・・・)


ジェリド「!?」

アムロ「こ・・・の・・・」

ギギギ・・・

プル「くまちゃん・・・ダメ・・・」

ジェリド「あのガキ!?またか!あいつまで乗っているのか!」

ヒュウウウウウーーーーー・・・

ジェリド「しかし、今更止められん!」

ーーーゥゥゥウウウウウ!

ギギギギギギ・・・

アムロ「うおおおおおおおおお!!!」

連邦兵「うわっ!」

スーパーガンダムは覆いかぶさる連邦の機体を跳ね除けた

ジェリド「Mk2!!」

アムロ「・・・ココ!」キュピーン


グサ! バチバチバチバチーーー!!


カイ「どああああああああああ!!」

アムロ「おおおおお!!」

ジェリド「な!?」

ジェリドのサーベルはスーパーガンダムの左肩を貫いた。
しかしそれがブレーキとなり、サーベルを持つ手を空いている右腕て捕まえられた

アムロ「ついに捕えたぞ!」ガシッ

ジェリド「なにぃ!?」

アムロ「うおおおおおお!!!」

アムロはバーニアを目一杯吹かし、ベアッガイを向かいのビルまで押しのけた

ドガアアア!! ガラガラガラ・・・

アムロ「カイさん!」

カイ「まかせろ!」ダッ

ジェリド「う・・・」

バキッ!ウイーン

勝手に開くベアッガイのハッチ

ジェリド「・・・?」


カイ「はい、おつかれさん」

カイ「こんな状況でよくやったぜ。お前さんはよ」ジャキ

ジェリド「・・・ここまでか」

一旦止めます
起きてたまた夜に更新します

ジュドー「(静かになったな・・・あっちは終わったのか)」


シィーーーーン・・・


ジュドー「(こっちも不気味なまでに静かだ・・・こいつら、ちゃんと聞いてるのか?)」

ミネバ『・・・地球の人よ、聞いておくれ』

ジュドー「?」

議員達「・・・」



ミネバの演説


地球に居残る人々が、天を見上げて、天にある人の支配を成さんとするのは笑止である

宇宙移民者たちは余剰人口者として宇宙に追いやられたとするのが真実である

しかし、星々を身の周囲に置き、星々と共に寝食を共にした我々は、人として新しく生まれ変わりつつあることを自覚せずに入られない。

エネルギーは、太陽が燃え尽きる五十億年先まで得ることができ、宇宙の空域は無限といえる。残るは、我々の認識力を拡大して

この広大無辺といえる宇宙を生活のための場所と思考すれば良いだけである。あの星々たちも、我々が生きてゆくために存在するものと考えられぬのだろうか? 

神のあらせられる聖域と考えられるのは誤りであろう。


我々は今や、宇宙の民としてこの厳しい環境の中で闘い抜き、世代を重ねてきた。そして、かつて人の歴史を築き上げてきた地球を見上げ、見下ろして思うことは何であろう?

そう、あの緑なす地球、青く輝く地球こそ我々人類の発祥の星として永遠に守り続けなければならぬ聖地なのだ。一部のエリート意識に固まった人々の生活の場として残されたものではない。

特権階級の象徴の場として汚されてはならない。これこそ、我々が宇宙の民として拡大した意識の力が判断させることなのである。

が、地球から離れることのなかった人は、未だ大地を己の生きる場として存在するものと信じている。そして、汚し続けている。しかしその時代は終わったのである。

地球こそ人類発祥の地、聖域としておかねばならぬ。一部の特権階級の持ち物ではない!

しかるに、大地の人々は、天をあおいで人類全体を管理運営しようとする。それが人類を永遠に繁栄させるものではないことは自明であろう。

サイドの自治権、コロニーの主権を持つことは、地球に存在する主権に拮抗させんがためのものではない。人類が一人残らず宇宙に翔び

地球圏そのものの主権をサイドの連合におき、地球を人類全体の聖地として守るべきなのだ。そのためのコロニーの拡大は容易である。

かつて、キリスト者たちがその宗教の発祥の地をめぐって血なまぐさい争いを演じた歴史があるが、我々はその過ちを犯してならぬのである!



ミネバ『私から以上だ』

シィーーーーーーーーーーーン・・・・・・・・・・


ジュドー「・・・」

ミネバ「・・・」

・・・・・・・・・・・・・パチ・・・・・・・・・・・・・・パチ・・・・・・・・・・・・・・・


パチ・・・・・・・パチパチ・・・・・・・・・・パチ・・・・・・・・・・パチ・・・


ジュドー「ん?」


パチパチパチ・・・・・・・パチパチ・・・・・・・・パチパチパチパチ


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ

ジュドー「な、なんだぁ?」

ミネバ「・・・」


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!

パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!


溢れんばかりの拍手の音が場内を包み始めた


素晴らしい・・・!なんと聡明な・・・ 地球や宇宙全体全体の事も考えてらっしゃるのか・・・

ミネバ女王! このお方ならばきっと・・・ 王女万歳! ザビ家は独裁者ではなかったのだ!


ミネバ『・・・私の考えに賛同してくれる方はご起立願いたい』



ガタタタッ!!



ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!



ジュドー「うわ・・・すげ・・・」


ミネバ『ありがとう・・・皆、ありがとう・・・』



ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!




こうして、ミネバの心からの演説は地球の議員達の心を掴んだ。

ある者は感銘を受け、ある者は惜しみない拍手を、ある者はその壮大な思考に涙するほどであった
この後ミネバはしばらくの間握手攻めに会い、議員達は彼女と会話を交わそうと長蛇の列を作り、この為議会の閉廷は当初の予定より大幅に遅れた

ミネバの演説に同調した者達がいると言う事実は、連邦がまだ腐りきったわけではないという事を地球のみならず、宇宙に住む人々全員に知らしめる希望となった

シャアの目論見は脆くも崩れ去り、地球の軍備はエロジオンに任す法案は廃止、代わりにミネバを味方に引き込んだアグネス・ラムに任せるという逆転の結果を見せる
アクシズのみならず、連邦をシャアから奪還する事に成功したアグネス・ラム。残す任務はついにシャアの討伐のみとなった

今日はここまでにします。おやすみなさい

ミネバの演説より数時間後

地球 夜 シャアの泊まっているホテル


カミーユ「うう・・・グス・・・大尉ィ・・・」

コンコン ギイィ・・・

カミーユ「大尉ぃ、大尉ィ・・・」

シャア「・・・」ボケー

日も暮れたと言うのに、明かりを付けず、テレビを付けたまま椅子にだらしなく腰掛けているシャア

シャア「・・・」ダラーン

カミーユ「大尉ぃ・・・僕は悔しいです・・・あんな連中に・・・いいようにされて・・・」

シャア「ああ・・・」

カミーユ「えらい事になりました・・・僕らはもはや地球の敵ですよ・・・」

シャア「ああ・・・」

カミーユ「ミネバ王女・・・ハマーンの傀儡だと思っていたのに・・・」

シャア「ああ・・・」

カミーユ「これから僕らはどうすればイイんですか・・・大尉ぃ・・・」

シャア「ああ・・・」

カミーユ「・・・大尉?」

シャア「ああ・・・」

カミーユ「・・・」

シャア「・・・」

カミーユ「私シャア・アブナブルはホモである」

シャア「ああ・・・」

カミーユ「ちょっと大尉!?しっかりして下さい!」ガバッ!!

シャア「カミーユ?いたのか・・・」

カミーユ「さっきノックして入ってきたでしょうが!しっかりして下さいよ・・・」

カミーユ「ああもう、よだれが垂れてます!頭もちゃんとセットしてください!ぼさぼさじゃないですか!」

シャア「・・・」

カミーユ「・・・これからどうします?」

シャア「カミーユ・・・とんでもない事になってしまった・・・」

カミーユ「ですね・・・ミネバ王女がまさかあんな大それたことをするなんて・・・」

カミーユ「前に会った時は、ただいいように操られているだけの子供だと思っていたのに」

シャア「違う、違うのだカミーユ・・・」

カミーユ「?」

シャア「全世界の人々に・・・私が幼女にいたづらをしていた事がバレてしまった・・・」

カミーユ「そっちかよ!」

カミーユ「ていうか実話だったのかよ!」

シャア「泣きたいよ。カミーユ」

カミーユ「・・・それはこっちのセリフです。大尉」

カラバのアジト

カイ「入りな」ギィ

ジェリド「・・・」

牢獄に入れられるジェリド

カイ「心配すんなって。ウチらは南極条約はしっかり守る主義だ」

カイ「もう少ししたらメシも出してやる。その後は・・・」ニヤ

ジェリド「俺はなにもしゃべらんぞ」

カイ「へーへー、最初はみんなそう言うんだよ」

カイ「ま、お前さんがどこまで持つか楽しみにしてるぜ。じゃな」バタン

ジェリド「・・・」


アムロ「ふう・・・」ドサ

ジュドー「あ~しんど~!長い一日だったぜ」

ハヤト「みんな、本当によくやってくれたな」

プル「疲れたね~」

ベルトーチカ「アンタ、ホント何考えてるの?屋上から飛び降りるなんて・・・」

プル「だって・・・」

ジュドー「プル、危ないじゃないか。そんな事したら死んじゃうんだぞ?」

プル「・・・」

カイ「まーまー、いいじゃねえかよ。おかげで貴重な捕虜がゲットできたんだ、大目に見てやれよ」

ジュドー「まぁ、そうだけどさ」

アムロ「カイさん」

カイ「わーってるよ。ほれ」バサ

資料を渡すカイ

アムロ「・・・やはりティターンズの」ペラ

カイ「この短時間で調べた割には上出来だろ?」

アムロ「十分です。ジェリド・メサ 元ティターンズ兵。階級は中尉・・・」ペラ

ジュドー「あのくま、中身はこんなだったんだ」

ベルトーチカ「・・・結構イケメンね」

プル「(これが・・・あのくまちゃんの)」

カイ「あいつ、なんであんなぬいぐるみみてーな機体に乗ってるんだ?」

アムロ「どうせシャアの趣味でしょ」

ハヤト「シャアと言えば・・・」

ベルトーチカ「・・・とんだド変態だったわね」

ジュドー「リィナには絶対近寄らせたくねえ」

ハヤト「王女になんという物を・・・」

カイ「ライバルの意見がききてー所だなぁ?」ニヤニヤ

アムロ「・・・ただのバカです」

ジュドー「ところでミネバ様とハマーンさんは?」

ハヤト「自室でゆっくりしているよ。今日は疲れたんだろう」

ベルトーチカ「本日の主役だってのに、えらい愛想悪いわね」

カイ「まぁいいじゃねえか。あの人らのおかげで無事連邦も救えたんだ」

カイ「今日の所はゆっくりさせてやろうぜ」

アムロ「君たちも今日はありがとう。疲れたろう?ゆっくり休んでくれ」

ジュドー「ふああ・・・俺はもう寝るか」

ベルトーチカ「アムロ、後でアタシの部屋こない?」

アムロ「・・・いや、いい」

ベルトーチカ「残念」

ハヤト「くっ・・・」ギリギリ

カイ「お前には嫁さんがいるだろーが」

プル「・・・ねえ、カイさん」

カイ「ん?」

プル「後でくまの人に会っても、いい?」

カイ「世間話でもするのかい?いいけど、脱走の手引きは勘弁してくれよ?」

プル「それは大丈夫だよ。ちょっとお話したいだけ」

カイ「向こうも言いたい事はあるだろうなぁ。なんてったってお嬢ちゃんのおかげで救われたんだからなw」

カイ「でも今日はダメだ。また明日、な」

プル「うん・・・」

ハヤト「アムロ、お疲れのところ悪いが」

アムロ「ああ、今後の事を決めよう」

カイ「真面目だねえ。俺はパス。今日は疲れたからもう寝るわ。じゃな」

アムロ&ハヤト「おやすみなさい」


ジェリド「・・・」

コソコソ コソコソ

ジェリド「む・・・誰だ!」

プル「あ・・・」ビク

ジェリド「お前・・・」

プル「あ、あの・・・初めまして」

ジェリド「・・・ガキだガキだと言っていたが、ホントにガキなんだな」

プル「・・・」

ジェリド「どうした?面と向かって話すのは苦手か?」

プル「あの・・・その・・・」

プル「あの時は・・・ありがとう・・・」

ジェリド「・・・」

プル「・・・」

ジェリド「それだけか?」

プル「・・・うん」

ジェリド「じゃあ俺にも一言言わせろ」

プル「?」

ジェリド「貴様のおかげで生きながらえた。感謝する」

ジェリド「以上だ」

プル「・・・」ニコ

ジェリド「笑った方がかわいいな。お前」

プル「!」

ジェリド「勘違いするな。ガキは笑顔が似合う。それだけだ」

プル「・・・」(照)

ジェリド「前から聞きたかったんだが」

プル「?」

ジェリド「お前、なんでパイロットなんてやってんだ?」

ジェリド「自分にはこれしかないと言っていたが・・・あれはどういう意味だ?」

プル「アタシは・・・アクシズのNT研でNT兵として作られたから・・・」

ジェリド「作られた?強化人間ではないのか?」

プル「生まれた時からそうだったの。だから厳密には違うみたい」

ジェリド「人工のニュータイプってわけか・・・」

プル「・・・うん」

ジェリド「(アクシズめ・・・口では綺麗ごとを言いながら、裏ではこんな事を)」

ジェリド「普通に暮らそうとは思わないのか?貴様の年齢なら、兵士として以外の生き方もあるだろうに」

プル「・・・ジュドーがいるから」

ジェリド「ジュドー?ZZのパイロットか?」

プル「うん・・・」

ジェリド「ジュドーの役に立ちたいってわけか。泣かせるねぇ」

ジェリド「だが俺には、その立場を利用してお前を戦場に駆りだしてるようにしか見えんがな」

プル「!?」

ジェリド「だってそうだろう?逆に言うなら、ジュドーがいなけりゃ貴様は戦場には出ずに済むわけだ」

ジェリド「ジュドーとやらに縛られているようにしか見えんな」

プル「ジュドーはそんな人じゃないよ!」

ジェリド「どうだか」

ハヤト「こんな夜更けになにをやっているんだい?」

プル「あっ」

ハヤト「プルちゃん、だめじゃないか。内緒でこんな所にきちゃあ」

プル「・・・ごめんなさい」

ハヤト「全く・・・事情は聞いた。積る話もあるのはわかるが」

ハヤト「話しは明日にしなさい。子供はもう寝る時間だ」

プル「・・・おやすみなさい」

ハヤト「おやすみ」

タッタッタッタッタ・・・

ジェリド「人の恋路を邪魔する奴は、なんとやらだぜ。太いの」

ハヤト「貴様は子供に恋するのか?」

ジェリド「俺じゃねえよ。シャアじゃあるまいし」

ハヤト「・・・ふん、メシだ」コト

ハヤト「尋問は明日だ。それ食って体力をつけておけ」

ジェリド「拷問は条約違反だぜ」

ハヤト「「尋問」だ。だからこうしてメシも食わしている」

ジェリド「そりゃどーも」

ハヤト「・・・」

カツカツカツカツ・・・

ジェリド「ふん、これ食って寝るか・・・」パク

ジェリド「・・・うっ!」

ジェリド「なんだこれ・・・まずい!!」ペッ

ジェリド「こんなもん食えるか!あの野郎・・・拷問は条約違反だと言ったろう!!」ゲシ

ジェリド「なめたマネしやがって!明日は絶対に何もしゃべってやらん!!」



ハマーン「お疲れ様でございました。ミネバ様」

ハマーン「本日のお勤め、大変ご立派でございました。父君もあの世で喜んでおられる事でしょう」

ミネバ「・・・ああ」

ミネバ「ハマーンよ、これで地球は変わると思うか?」

ハマーン「もちろんでございますとも。地球の議員共は、ミネバ様の演説に大層感銘を受けておりました故」

ミネバ「だと、いいがな」

ハマーン「ご不満でも?」

ミネバ「そうではない。ただ」

ミネバ「地球は広い。人という物は、その人の数だけ思想が違うのだ」

ミネバ「私の考えに異を唱える者も、少なからずおるはずだ」

ハマーン「その時は我らが武力でおさえればよいのです」

ミネバ「それでは根本の解決にはならん」

ミネバ「地球の民が、一度全員宇宙に上がれる事ができれば・・・宇宙の事も見えるだろうに」

ハマーン「・・・今日はもう寝ましょう」

ミネバ「うむ」

翌日

ジェリド「・・・腹減った」グー

カツカツカツカツ・・・

ハヤト「出ろ」ガチャ

ジェリド「・・・」

ハヤト「どうした?早くしろ」

ジェリド「腹が減って動けん」

ハヤト「メシは渡しただろう?あっ!」

ほとんど手を付けられていない食事

ハヤト「ふざけるな!あれだけ食事を取れといっただろう!」

ジェリド「ふざけているのは貴様だ!こんなまずい物、誰が食うのだ!」

ハヤト「・・・」ギリ

アムロ「(手作りだったのか・・・)」

ジェリド「・・・」ジー

アムロ「速く出ろ。腹が減っているのは貴様の自業自得だ」

ジェリド「・・・アムロ・レイか?」

アムロ「だからなんだ」

ジェリド「俺はサラの恨み、忘れちゃいないぞ」

アムロ「・・・?」

ジェリド「ち、覚えちゃいねーってのかい」

ジェリド「さすが連邦の白いやつ、殺しにかけては超一流だな」

ジェリド「プロはいちいち殺した奴の事など覚えちゃいねーものなぁ」

アムロ「・・・早く行け」

ジェリド「へーへー」

尋問室

カイ「さーて、ハヤトのお手並みを拝見しますか」

ベルトーチカ「へえ・・・生で見るとやっぱイケメンね」

カイ「乗り換えるか?」

ベルトーチカ「まさか。私はアムロ一筋よ」

ジュドー「あれがあのくまの・・・」

プル「・・・」

ハヤト「貴様の知っている情報を全て吐いてもらおうか」

ジェリド「何が知りたいんだ?」

ハヤト「MSの配備情報、兵力、軍備、所在地、資金源・・・すべてだ」

ジェリド「所在地ねぇ・・・」ニヤニヤ

アムロ「・・・」

ハヤト「何がおかしい」

ジェリド「俺達の本拠地はディ○ニーランドだ」

ハヤト「ふざけるな!」バン!!

ジェリド「扱いやすい奴・・・」ニヤニヤ

ハヤト「・・・」ギリ

カイ「・・・ありゃ向いてねーわ」

カイ「あーあー、アムロ、聞こえるか」

アムロ「はい」

カイ「お前が変わってやれ。ハヤトじゃ無理だ」

アムロ「・・・了解」

ハヤト「くっ」ガチャ

ジェリド「よお、人殺し。お前とはいっぺん話してみたかった」

アムロ「・・・何を話したいんだ」

ジェリド「こっちでもお前の噂は轟いていたぜぇ。なんでもテキトーに流されるままに生きてるらしいじゃねえか」

アムロ「・・・何故そう思う」

ジェリド「だってそうじゃねえか。すごい力を持ちながら連邦なんかにいいようにされてるって、もっぱらの噂だぜ?」ニヤニヤ

アムロ「シャアがそう言ってたのか?」

ジェリド「シャアを含めた、全員だよ」

ジェリド「ふわふわやってるせいでララァ・スンって奴をうっかり自分で(ry

アムロ「貴様!ララァは関係ないだろ!!」バン!!

ジェリド「・・・」ニヤニヤ

カイ「・・・選手交代」ハァ

ジュドー「あいつ、中々口達者だね」

ベルトーチカ「ああいう奴って、上司に嫌われるタイプね」

カイ「自分が尋問されてどうするんだか・・・はあ」

ジュドー「ありゃあ一筋縄ではいかねーぜ」

カイ「参ったな・・・」


ハマーン「お困りか?」

カイ「うおっ!」

ジュドー「いたの・・・」

ハマーン「ミネバ様の朝食の献立を聞きに来たのだが・・・どうやら取り込み中のようだな」

ベルトーチカ「今あの捕虜の尋問中。あいつ、口達者で中々手ごわいのよ」

ハマーン「ふん、生ぬるい聞き方をやっているからだ」

ハマーン「ほう・・・中々やんちゃなタイプに見える」

ハマーン「いいだろう。どけ、俗物共。尋問のなんたるやをこのハマーン・カーンが教えてやる」

ジュドー「・・・マジ?」

カイ「暴力は振るうなよ?」

ハマーン「そんなものは無能のやる手段だ。見ていろ。初恋の相手からほくろの数まで吐かせてやる」

ジュドー「・・・あいつ、生きて帰れるかな」


ガチャ

ハマーン「失礼する」

ジェリド「!?」

ジェリド「(ハマーン・カーン・・・!)」

ハマーン「・・・」ジー

ジェリド「ふ、ふん、ハマーン様直々に尋問してもらえるとは光栄だな」

ジェリド「そのオカッパ頭をなびかせながら質問するのかい?」ニヤ

ハマーン「」ジャキ


バン!バンバン!バン!バン!バァン!


いきなり発砲し出すハマーン

ジェリド「どああああああああ!」

カイ「おいハマーン!何をやってる!?」

ハマーン「失礼、護身用の銃が暴発してしまったよ」フキフキ

ハマーン「ボロはこれだからいかんなぁ。そお思わんか?ジェリド・メサ」

ジェリド「貴様!拷問は条約違反だぞ!」

ハマーン「当ててはないだろ?」

ジェリド「今完全に狙ってた(ry


バンバンバンバン!!バァン!バァン!


ジェリド「うおおおおおお!」

ハマーン「ふむ、やはり調子が悪いようだな」フキフキ

ジェリド「(このアマ・・)」

ベルトーチカ「えげつないわね、あいつ」

ハマーン「」ジー

ジェリド「・・・」

ハマーン「」ジー

ジェリド「一体なんだ!人の顔をジロジロ見やがって!」

ジェリド「尋問するならはやくしないか!!」

ハマーン「その髪型は地球で流行っているのか?」

ジェリド「!?」

ハマーン「知っているぞ。それは「リーゼント」という物だろ?」

ハマーン「昔地球で流行ったコミックバンドを模した物らしいな」

ハマーン「貴様、ファンか?」

ジェリド「違う!俺は何かの影響でこの髪型をしているわけじゃない!」

ハマーン「そうか」ジー

ジェリド「・・・」

ハマーン「・・・突っ張る事が男ーのぉー・・・」ボソ

ジェリド「!?」

ハマーン「たった一つの勲章っだってー・・・」ボソ

ハマーン「この胸にー信じて生きてきたぁー・・・のか?」

ジェリド「このアマ!」ガタッ!

ハマーン「よう、武丸先輩」

ジェリド「~~~~~!!!」ブチブチブチ

カイ「なんだこれww」

ベルトーチカ「すごい、完全にアイツのペースに飲み込まれてる・・・」

アムロ「(ただおちょくってるだけだろ・・・)」

ハマーン「まぁ落ち着け、ツッパリ青年」

ジェリド「ツッパリって言うな!」

ハマーン「簡単な心理テストをしてやろう。これを見ろ」

http://livedoor.blogimg.jp/goldennews/imgs/0/3/032f2f59.jpg

ジェリド「なんだこれは」

ハマーン「直感でイイ。何に見えたかだけ答えてくれ」

ジェリド「・・・あの、その・・・」

ハマーン「どうした?はやくしろ」

ジェリド「その・・・乳房に・・・」ボソ

ハマーン「聞こえん。ハッキリ言え」

ジェリド「女性の胸・・・じゃないのか?」

ハマーン「ほう!女性の胸に興味があるのか貴様!!」ガタッ!

ジェリド「!?」ビクッ

わざとらしい大声で話し出すハマーン

ハマーン「そうか!ジェリド・メサには「女性の胸」に見えたのか!!ハハハハハ!」

ジェリド「どうみてもそうだろうが!」

ハマーン「ハハハ!おかしいな??これは棒人間の描いただけのイラストなのだが!?」

ジェリド「な!?」

ジュドー「あ、ホントだ」

ハマーン「そんな物に見えるだなど、戦場続きが祟ってたまっているんじゃないのか!?ハハハ!!」

ジェリド「この・・・だからなんなんだ!」

ハマーン「よう、ツッパリ改めムッツリ青年」

ジェリド「~~~~~!!こ、殺す!!貴様は俺がブチ殺す!!!」ブチーン!!

ハマーン「とんだエロガキだなぁ!?そんな事ばかり考えているから捕虜などになるのだ!ハハハハハ!!」

カイ「・・・あいつ、尋問の意味わかってるのか?」

ベルトーチカ「単に遊んでるだけじゃんw」

アムロ「(ただのいじめだよ、それは・・・)」

※画像の心理テストは本来ゲイチェックのテストで本編とはなんら関係ありません

シャアの泊まっているホテル

シャア「・・・」ショボーン

カミーユ「・・・」ショボーン

ぐぅ~

カミーユ「・・・大尉、お腹空きません?」

シャア「・・・」

カミーユ「大尉?」

シャア「ななな、なんだカミーユ!?一体何があった!?」ビクッ

カミーユ「いえ、単にお腹空きませんかって聞いてるんですけど」

シャア「腹が減っただと!?そ、そうか!ならルームサービスを頼もう!」

シャア「ここのホテルの食事はうまいぞ!カミーユ!」(震え声)

カミーユ「(相当気が動転してるな)」

プルルルル

シャア「あー、ルームサービスを頼みたいのだが?」

フロント「ロリコンに食わす食事はありません」ガチャ

ツーツー

シャア「・・・」

シャア「カミーユ!久々にカップメンでも食べないか!?」

シャア「高級料理だけでは飽きるぞ!ああいうのはたまに食うとうまいんだ!ハハハ!」

カミーユ「(大尉・・・全部聞こえてました)」

プルルルル プルルルルル

シャア「・・・」

カミーユ「電話・・・鳴ってますよ」

シャア「・・・はい」ガチャ

フロント「ロリk・・・シャア・アブナブル様。一階ロビーにてお客様がお待ちです」

シャア「ん・・・誰だ?」

フロント「私どもは存じ上げませんので・・・ロビーまでお越しください」ガチャ ツーツー

シャア「・・・私に来客だそうだ」

カミーユ「誰です?」

シャア「わからん。まさか、カラバの者か?」

カミーユ「見てきましょうか?」

シャア「では共に行こう。念の為変装はしておく」

カミーユ「顔が割れてるとツライですね」

シャアの変装 http://dic.nicovideo.jp/oekaki/123068.png

シャア「これでよしっ」キリ

カミーユ「(大尉・・・モロバレです)」

一階 ロビー

シャア「」コソコソ

カミーユ「」コソコソ

?「・・・」

カミーユ「・・・知り合いですか?」ジー

シャア「いや、ホントにわからん」ジー

カミーユ「カラバ・・・ではなさそうですね」

シャア「仕方がない・・・行くか」

カミーユ「僕は周りを見張っておきます。くれぐれもお気を付けて」

?「・・・」

シャア「君か?私を呼び付けたのは」

?「お兄ちゃん!」ダッ

シャア「!?」

?「お兄ちゃん!会いたかった・・・!」ダキッ

カミーユ「例の妹さんかな?」

シャア「待て待て待て待て!君は誰だ!?」

?「私を忘れたの?そう・・・長い間会っていなかったものね」

?「思い出して!私よ、ロザミィよ!」

シャア「ロザミィ・・・?」

ロザミア「そうよ。思い出した?」

シャア「・・・いや誰なのだ!」

カミーユ「大尉の妹さんってセイラって名前じゃなかったっけ」

ロザミア「お兄ちゃん・・・」ニコニコ


カミーユ「どうやら追ってではなさそうですね」ザッ

シャア「カミーユ・・・」

ロザミア「お兄ちゃん!」ダッ

カミーユ「へ?」

ロザミア「お兄ちゃん・・・会いたかった!」ダキッ

カミーユ「・・・僕ってジオンダイクンの息子だったんですか?」

シャア「そんなわけないだろうwなんなのだこの女は!」

ロザミア「思い出してお兄ちゃん達!ほら!昔仲良く3人で旅行したじゃない!」スッ

3人で写っている写真を見せるロザミア

シャア「これはまた・・・」

カミーユ「なんて露骨な合成写真なんだ・・・」

ロザミア「思い出した?」ニコニコ

シャア「・・・カミーユ、私はいまいち自体が把握できんのだが」

カミーユ「僕もです。正直カラバの追手より怪しいです。この女」

ロザミア「」ニコニコ

シャア「えーっと、ロザミィ・・・?」

ロザミア「なぁに?お兄ちゃん?」ニコニコ

シャア「えっと、その、久しぶりの再会で喜んでいる所すまんが・・・」

カミーユ「(とりあえず乗っかるのか)」

シャア「今回は一体どのような要件で?」

ロザミア「私、昨日のテレビを見たの」

シャア「ほう・・・」

ロザミア「お兄ちゃんが大変な目に合ってるって知って、そしたらいても経ってもいられなくなって・・・」

ロザミア「それでお友達に相談したら、お兄ちゃん達を匿ってくれるって人たちがいて」

カミーユ「!?」

シャア「それは本当か!?」

ロザミア「みんな優しい人よ。お話をしたら、お兄ちゃん達に是非会いたいって」ニコニコ

カミーユ「大尉・・・」

シャア「・・・少々怪しいが、これに乗るしか手はないな」

ロザミア「今時間大丈夫?今すぐ会わせてあげたいんだけど・・・」ニコニコ

シャア「失礼だが、その「お友達」とやらはどのような集団で?」

ロザミア「ただのサークル仲間よ。自分達の事を「オタ研」って呼んでるわ」ニコニコ

シャア「オタ研・・・」

カミーユ「臭そうな名前だ」

シャア「・・・カミーユ、仕度をしておけ」

シャア「今は藁にもすがる思いだ。イチかバチか、これに乗るしか手はあるまい」

カミーユ「どっちにしろ僕らにはもう後がないんだ。仕方ありませんね」

ロザミア「あまりゆっくりしてたらダメよ?お兄ちゃんは昔からグータラなんだから♪」ニコニコ

カミーユ「・・・質の悪いホラー小説を読んでる気分だ」ダッ

尋問開始から数十分後

ジェリド「もうやめてくれぇーーーーー!」

ハマーン「突っ張る事がーー男ぉーのぉーー」

ジェリド「その歌をやめろ!聞きたくない!!」

ハマーン「貴様、彼女はいるのか?」

ジェリド「何故そんな事を聞く!?」

ハマーン「貴様もいい年齢だろう。彼女の一人や二人いても、おかしくはないはずだ」

ハマーン「それとも女には縁がないのか?」

ジェリド「なめるな!女の一人や二人くらい!俺にもいる!」

ハマーン「ならばこう伝えておけ」

ハマーン「いい歳こいて中二病にかかってる奴に引っかかって大変ですね。と」

ジェリド「貴様ぁーーーーーーーーー!!」ガタッ

ハマーン「そう興奮するな。ワンナイトカーニバルでも歌うか?」

ジェリド「誰が歌うか!!」

ハマーン「遠慮するな。ほれ、ワンナイカーニバゥルユメノオクゥー」パンパン

ジェリド「歌わんと言っているだろう!!手拍子をやめろぉーーーーーーーー!!」

ハヤト「・・・防戦一方だな。あの捕虜」

カイ「ちゃくちゃくとボロ吐いてくれてるなw」

ジュドー「ちょっとかわいそうになってきたな」

アムロ「今まで得た情報は?」

ハヤト「MSの設計は、パプテマス・シロッコの物だそうだ」

カイ「本拠地は持たず、ジュピトリスで常に移動してる、と」

ベルトーチカ「やはり兵力のほとんどはティターンズね。だから地球連邦に見放された今、かなりのダメージのはずよ」

アムロ「ティターンズを選んだ事が裏目に出たか・・・」


カイ「ハマーンさんよ、次は資金を聞いてくれよw」

ハマーン「了解した。オイ貴様、月のお小遣いはいくらだ?」

ジェリド「お小遣い!?そんな物貰ってるわけないだろう!」

ハマーン「ならば無給で働いているのか。ご苦労な事だ」

ジェリド「なめるな!給料はちゃんと出ている!」

ハマーン「いくらだ?」

ジェリド「何故それを貴様に言わねばならん!」

ハマーン「そうか、単車を改造するから金がないのか」

ジェリド「ヤンキーネタはいい加減やめろ!」

ハマーン「将来はトオルの所の溶接を手伝うのか?」

ジェリド「トオルって誰だ!」

ハマーン「溶接は資格がないと金にならんぞ。勉強はしているのか?」

ジェリド「俺はパイロットだ!そんなものは関係ない!」

ハマーン「サラリーマンの生涯年収は約3億ほどだそうだ。貴様は平均値をクリアできそうか?」

ジェリド「俺はエースパイロットだ!そのくらいの金!成り上がれば容易い事だ!」

ハマーン「・・・という事は今は貧乏なのか」

ハマーン「出世払いではローンは組めんぞ?」

ジェリド「この・・・!いい加減にしろ!!」

ジェリド「俺はそこいらの兵じゃない!シロッコにも目を付けてもらっているしシャアともタメ口だ!」

ジェリド「おまけに彼女もいる!人生の勝ち組なんだ!俺は特別なんだ!」

ジェリド「シロッコのツテで木星船団がいるし、シャアの力で各コロニーがスポンサーになっている!」

ジェリド「だから不景気とは無縁だ!俺はお前らとは違う!俺の人生は安泰なんだ!」

ハマーン「資金源は木星船団とシャア派のコロニーからっと・・・」カキカキ

ジェリド「あっ」

ハマーン「たやすいな?ジェリド・メサ・・・」クスクス

ジェリド「(まただ・・・こいつのペースに飲まれたらついうっかりしゃべってしまう・・・!)」

車の中

ロザミア「懐かしいわねぇ。昔はこうしてよくみんなで出かけたわね♪」

シャア「(全く記憶にないがな)」

ロザミア「お兄ちゃんったら、あの時は免許取り立てでスピード出しすぎちゃってさぁ」

ロザミア「田んぼの中に突っ込んだのを覚えているわ・・・w」

シャア「設定がめちゃくちゃだな・・・」

カミーユ「ていうかどう見ても年上にしか見えないんですけど」

ロザミア「お兄ちゃん、そこを左よ。そしたら後は道沿いに行けば着くわ」

カミーユ「ここ?えらい山奥だなぁ」グイ

カミーユ「所で大尉、ちゃんと宿泊料金払いました?」

シャア「ふん、客をロリコン呼ばわりするホテルなどに払う金は一銭もない」

カミーユ「(泊り逃げしたのか)」」

ロザミア「ここよ、お兄ちゃん」

カミーユ「えっ、ここ!?」

シャア「これは・・・」

『地球連邦政府 オータスタ研究所』

カミーユ「ものすごい研究所じゃないか!」

シャア「サークルのお友達、とは言い難いな・・・」

ロザミア「うふふ、みんなお金持ちなのよ」

カミーユ「そんなバカな」

ロザミア「行きましょ。お兄ちゃん達」

カミーユ「ちょっと大尉、ここ連邦の研究所ですよ?大丈夫なんです?」ヒソヒソ

シャア「・・・現時点ではここに頼るしかあるまい」ヒソヒソ

ロザミア「はやくー!お兄ちゃん達ー!」

カミーユ「・・・年上のお姉さんに兄貴呼ばわりされるのは気持ち悪いです」

研究所内部

ロザミア「ただいまー!」

そこは、例え自宅でも「ただいま」とは言えそうにないほど生活感のない、設備の整った研究所であった

シャア「・・・本気で研究所だ」

カミーユ「大学の研究室でもここまですごくないですよ」

プゥ~ン

カミーユ「ていうかなんか、臭くないですか?ここ」

シャア「度し難い異臭だな・・・一体何を研究してるのだ?」

ロザミア「お兄ちゃん、みんなを紹介するね!こっちこっち!」

シャア「・・・壺でも買わされるのだろうか」

カミーユ「不安です・・・」

ロザミア「さ。入って入って!」ガチャ

シャア「・・・失礼」

ギイィ・・

シャア&カミーユ「!?」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

ドアの先には異様な光景が広がっていた。

シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

シャア「なんだここは・・・?」

カミーユ「議会堂みたいですね」

突然マイクを取り出すロザミア

ロザミア『みんなーーーー!お兄ちゃんが帰ってきたわよーーーーーーーーー!!!』

シャア&カミーユ「」ビクッ

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

ロザミア「さ、お兄ちゃん、みんなにあいさつして?」グイ

シャア「えっ」

マイクを突き付けるロザミア

シャア「・・・今帰った」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

シャア「(なんだこれは・・・)」

ロザミア「カミーユお兄ちゃんも♪」グイ

カミーユ「え・・・その・・・ただいま」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

シャア「(ほ、本気で訳が分からん!!)」

シャアとカミーユは事態を把握できずに混乱していた

ざわざわ・・・ひそひそ・・・ざわざわ・・・ざわざわ・・・ひそひそ・・・

カミーユ「ん?」


あれがシャア・アズナブル・・・ 稀代のロリコン王・・・ 我らのカリスマ・・・ ミネバ王女にコスプレとは、さすがだ

カミーユ×シャアもありね・・・ どっちが受けでどっちが攻めかしら? ぐへへ、女装はいけるクチかなぁ~w


カミーユ「」ゾクッ

シャア「おぞましい思念が飛び交っている・・・」

ロザミア「」ニコニコ

シャア「カミーユ、私は事態を把握したよ・・・」

カミーユ「・・・はい」

シャア「オータスタ研究所、通称オタ研とはよく言ったものだ」

シャア「ここにいるあの連中は、みなオタクや腐女子の集まりなのだ・・・その証拠に、見ろ!」

ぐへへw ふぉかぬぷぅw シャア氏~ カミーユたんはぁはぁ シャア少佐に掘られTEEEE! 
ロザミアたんパンツ見えそうハァハァ アム×カミまだー?


カミーユ「Oh・・・」

シャア「我々はどうやらその筋ではカリスマとして崇められてるようだ・・・」

カミーユ「どうりで臭いはずです」

シャア「スタンダードなオタクから電波、デブ、ホモ、女装、人種の壁を越えて・・・」

カミーユ「何故でしょう。全く嬉しくないです」

シャア「私もだ」


シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!

(シャアコールが始まる)

シャア「・・・」


シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!


シャア「ふふ・・・ふふふふふ・・・」

シャア「ハハハハハ、アーーーーハッハッハッハァ!!!」

カミーユ「」ビクッ

シャア「そうか・・・ミネバにしてやられ、私はもう終わりだと思っていたが・・・」

シャア「光あるところに影があるように、我々の行いを認めてくれる連中もいるという事、だ。」

カミーユ「どういう事です?」

シャア「人は人の数だけ考えが違う、と言うことさ。カミーユ」キリ

意気消沈していたシャアは、オタ研の声援によりふたたびやる気を取り戻した

シャア「ふふ、眠っていた頭が俄然冴えてきたぞ。カミーユ」

カミーユ「た、大尉!」

シャア「我々にはまだ味方がいる・・・こんなに嬉しい事はない」(涙)

カミーユ「大尉・・・」グッ

シャア「ロザミア、マイクを」キラン

ロザミア「お兄ちゃん!」

シャア『聞け!オータスタ研究所の諸君!』

シィーーーーーーーーン・・・・

シャア『私は元エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であります!しかし、皆さんに知ってもらいたい事がある!』

ざわざわ・・・ざわざわ・・・ざわざわ・・・

シャア『私はかつて、シャア・アブナブルと言う名で呼ばれた事のある男だ!!!』ビシッ

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

ロザミア「さっすがお兄ちゃん!」

カミーユ「いつもの大尉が・・・戻ってきた!」

シャア『幼いミネバにコスプレさせて何が悪い!!!あえて言おうハマーンカスであると!!!』

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!シャア!

シャア『ふふ・・・ありがとう・・・ありがとう・・・』

シャアは持前のカリスマ性で瞬く間にオタ研の所員を虜にした







シャアの演説


私はミネバの手により、一つの人権を失った。これは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ!

地球連邦に比べ我がエロジオンの国力は30分の1以下である。にも関わらず今日まで戦い抜いてこられたのは何故か!

諸君!我がエロジオンの戦争目的が正しいからだ!

一握りのエリートが宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して50余年、宇宙に住む我々が萌えを要求して

何度連邦に踏みにじられたかを思い起こすがいい。エロジオンの掲げる、人類一人一人の萌えのための戦いを、神が見捨てる訳は無い!

この私、シャア・アズナブルはミネバの手により社会的に死んだ。何故だ!?


カミーユ「(危険だからです)」


戦いはやや落着いた。諸君らはこの戦争を死亡フラグと見過ごしているのではないのか?しかし、それは重大な過ちである。

地球連邦は聖なる唯一の萌えを汚して生き残ろうとしている。我々はその愚かしさを地球連邦の規制団体共に教えねばならんのだ。

私は、諸君らの甘い考えを目覚めさせるために、死んだ!(社会的に)戦いはこれからである!

我々の性欲はますます増強しつつある。地球連邦軍とてこのままではあるまい。

諸君の父も兄も、連邦の無思慮な規制の前に死んでいったのだ。この悲しみも怒りも忘れてはならない!それを私は死(社会的な)を以って我々に示したのだ!

我々は今、この怒りを結集し、連邦軍に叩きつけて初めて真の勝利を得ることが出来る。この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる。

キモヲタよ立て!性欲をパンツに変えて、立てよキモヲタ!エロジオンは諸君等の力を欲しているのだ!


ジィ~~~~~~~~~~~~ク ・ ジオーーーーーーーーーーーーーーン!!


ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!
ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン・・・

歓声はしばらくの間響き続けた

キモヲタ「シャア少佐!」

シャア「ふふ、ありがとう」ニコ

ヤンデレ「お兄ちゃんは私のもの・・・」

シャア「こらこら、包丁をむき出しにしてると危ないぞ」ナデナデ

初音ミク「少佐に最高速の歌を捧げます!」

シャア「ハハッ、ボカロはそんな流暢にしゃべらんぞ。キャラ設定が甘いな?」ニコ

邪気眼「ぐああ!右手が勝手に・・・」

シャア「私と握手がしたいのか?いいだろう」グッ

ツンデレ「別に、あんたの為にやってんじゃないんだからね!」

シャア「その結果として私の為になるならそれでイイさ」ナデナデ

ラノベオタ「僕は友達が少ない」

シャア「なら私がなってやる」ニコ

声オタ「心にぐっとくるような演説してくれるシャア少佐・・・」

シャア「貴様は脳にぐっとくるような顔面をしているな」ニコ

腐女子「少佐とガルマの801本はまだですか・・・」

シャア「ある意味すでにハメたさ」ニヤ

ヲタ達「大佐ー!シャア少佐!クワトロ大尉ー!親の七光りー!ド変態ー!」

シャア「ハッハッハ、すまんがみんな、道を空けてくれないか?」ニコニコ

カミーユ「大尉、すごい人気だ・・・」

ロザミア「お兄ちゃんはここでは伝説の人だから」

シャア「やはり私の歩む道は間違っていなかったのだ・・・

シャア「ふふ、アムロめ・・・この光景を見せてやりたいよ」

ヲタ「シャア少佐ー!大変ですー!」

シャア「どうした?」

ヲタ「少佐の部隊のジェリド・メサという兵士がカラバに捕えられた模様です!」

シャア「またか・・・」

シャア「全く、汚名挽回にかけてはプロの領域だな。あいつは」

カミーユ「・・・すいません、僕のせいです」

シャア「ハハ、なあに。奪われたのなら取り返せばイイ話だ」

シャア「カミーユ、君のせいじゃないよ」ニコ

カミーユ「た、大尉!」パァー

シャア「場所はどこだ?」

ヲタ「カラバのアジト、第○○ポイントです!」

シャア「ふむ、そお遠くはないな」

シャア「カミーユ!ロザミア!作戦会議を開くぞ!」

シャア「目標はジェリドの奪還だ!相手が誰であろうと、絶対に助け出す!」ビシッ

ロザミア「お兄ちゃん・・・」

カミーユ「大尉・・・!」

ワアアアアアアアアアアアアアア!!

シャア「ハッハッハ、ハーーーーハッハッハッハ!!」

カラバのアジト 尋問室

ジェリド「もう勘弁してくれぇ・・・」ゲッソリ

ハマーン「もうへこたれたのか。だらしがないぞ」

ハマーン「この私と語り合う等と、一生に一度とない機会なのに」クスクス

ジェリド「・・・」ピクピク

カイ「おいハマーン、目ぼしい情報は大体聞きだせた。今日はもう上がっていいぞ」

ハマーン「残念だな。もっと語り合いたかったのだが・・・」

ジェリド「・・・」

ハマーン「明日また個人的に話をしようではないか。なぁ、ジェリド・・・」クスクス

ジェリド「(うう・・・明日もやるのか・・・)」

牢獄

ハヤト「入れ」

ジェリド「・・・」フラフラ

ハヤト「メシを食わんからそうなるんだ。今度はちゃんと食えよ?」

ジェリド「・・・今度は大丈夫なんだろうな?」

ハヤト「ちゃんとクックパッドを見て作った。今度残したらもうメシは出さないぞ」

ジェリド「・・・」

カツカツカツカツ・・・

ジェリド「・・・食うか」パク

ジェリド「・・・!オヴェエエエエエエエエ!」

ジェリド「あの野郎・・・レシピありでこれか!?ふざけるなよ!」ガシャーン

ジェリド「・・・」グゥゥゥ

ジェリド「うう・・・ひもじい・・・」

コソコソ コソコソ

ジェリド「ん?」

プル「・・・やほ」

ジェリド「またお前か・・・知らんぞ。また怒られても」

プル「今日はまだ夜中じゃないもん」

ぐぅ~

ジェリド「う・・・」

プル「お腹、空いてるの?」

ジェリド「・・・昨日から何も食べていない」

プル「なんで?ごはんはちゃんと出したって言ってたよ」

ジェリド「・・・まずすぎて食えなかった」

プル「ああ、ハヤト艦長のwあの人はホント料理下手だからね~」

ジェリド「あいつが作っていたのか・・・」

プル「ちょっとまってて!確か昨日の残りが・・・」ガサゴソ

プル「はい、これあげる」

パンを差し出すプル

ジェリド「・・・」ガシッ

ガツガツ バクバク モグモグ

ジェリド「うまい・・・」

プル「パンだけで足りる?もっと持ってこようか?」

ジェリド「(人の優しさが・・・身に染みる・・・)」ジーン

プル「・・・?」

ジェリド「・・・悪いが、もっと持ってきてくれないか?」

プル「うん!」

タッタッタッタッタ

ジェリド「パンがこんなにうまく感じたのは、初めてだ・・・」モムモム

ハマーン「」チラッ

ジェリド「ハマーン!?」

ハマーン「お食事中の所失礼するよ。ジェリド・メサ」

ジェリド「何の用だ…」

ハマーン「ハヤト・コバヤシのメシはまずいだろう?腹を空かせていると思って差し入れを持ってきたのだ」

ジェリド「なんと・・・」

ハマーン「遠慮はしなくてイイぞ。食え」

『かき氷』

ジェリド「・・・」

ハマーン「どうした?食え」ニヤニヤ

ジェリド「・・・」パク

ジェリド「(ぐあっ!頭が・・・)」キーン

ハマーン「男の癖にちまちま食うな。ガッといけ。ガッと」ニヤニヤ

ジェリド「(訴えてやる・・・ここから解放されたら、絶対に訴えてやるぞ!)」

オタ研 研究室

カミーユ「で、どうするつもりです?カラバのアジトですよ?」

カミーユ「半端な戦力じゃすぐさま返り討ちです」

シャア「ふふ、ロザミア・・・君の力を借りたい」

ロザミア「私の?」

シャア「隠さなくてイイ。貴様、強化人間だな?」

ロザミア「!?」

シャア「その独特のプレッシャー、NTでもOTでもない。だとすれば強化人間しかあるまい」

ロザミア「・・・さすがね。お兄ちゃん」

ロザミア「その通り、私はここで強化された強化人間よ」

カミーユ「(通りで電波だと思った・・・)」

シャア「ティターンズの所属か?」

ロザミア「ええ、でもお兄ちゃんがティターンズを吸収するにあたって、私は不安定すぎるからってこっちに戻されたの」

カミーユ「ニュータイプ研究所だったんだ、ココ」

シャア「機体は何に乗っていた?」

ロザミア「ギャプランって知ってる?お兄ちゃん」

カミーユ「こいつ!じゃああの時の!!」

シャア「戦力としては十分だな」ニヤァ

ロザミァ「でもアタシ一人じゃ・・・」

シャア「いや、メンツはこれでイイ」

カミーユ「大丈夫ですか?」

シャア「まあ聞け。筋書はこうだ・・・」

作戦を説明するシャア

シャア「我ながらクオリティの高い作戦だと思うが」

カミーユ「・・・完全回復ですね。大尉」

ロザミア「お兄ちゃんすごーい!」

シャア「ハッハッハ!伊達に赤い彗星と呼ばれておらん」

カミーユ「でも、大尉の機体はどうするんです?」

シャア「・・・何か余ってないのか?ロザミィ」

ロザミア「じゃあお兄ちゃん、あれ乗る?」

シャア「あれとは?」

ロザミア「実験用に作ったお遊びの機体だけど・・・きっと気に入ると思うよ」

ロザミア「ついて来て!」

オタ研 Mハンガー

シャア「これは・・・」

カミーユ「こんなのありましたね」

ロザミア「ふふ、懐かしいでしょ?」

『シャア専用ザク』

シャア「なんとまぁ・・・」

カミーユ「性能は大丈夫なのか?ロザミィ」

ロザミィ「大丈夫、中身は現行機のままだから」

シャア「ふふ、当日は愉快な事になりそうだ・・・」ニヤ


カラバのアジト 牢獄

ジェリド「うう・・・まだ頭がキンキンする・・・」

プル「大丈夫?」

ジェリド「ハマーンめ・・・なんて性の悪い」

プル「あったかいスープ持ってきたから、飲みなよ」

ジェリド「(優しい・・・)」

プル「ジェリドはなんで兵隊さんなんてやってるの?」

ジェリド「成り上がるためだ」ズズ

プル「偉くなりたいの?」

ジェリド「当然だ。俺はいつか頂点に立ってみせる」

ジェリド「シャアだって俺にとっては単なる壁にすぎん」

プル「へえ・・・」

プル「シャアってどんな人なの?」

ジェリド「・・・変態だな」

プル「それ、みんな言ってるね」

ジェリド「あれはホントどうしようもない。プル、お前は絶対に近づくな」

プル「なんで?」

ジェリド「お前くらいの年齢のガキが一番好みなんだよ。あいつは」

プル「ふぅ~ん」

プル「ジュドーがシャアはロリコンだって言ってたけど、ロリコンって何?」

ジェリド「(あのガキ、なんちゅう事吹き込んでんだ)」

ジェリド「・・・ロリが好きになるって事だ」

プル「好きになったらどうなるの?」

ジェリド「知るか。大事にしてくれるんじゃねーの」ズズ

プル「へえ」

プル「だったらジュドーもロリコンだったらいいのにね」

ジェリド「」ブッ!

プル「だってジュドーがアタシを好きになってくれたら、アタシの事大事にしてくれるんでしょ?」

ジェリド「・・・それはないと思うぞ。多分」

プル「なんでさ」

ジェリド「普通は幼女は恋愛対象外だ」

プル「でもシャアはロリコンなんでしょ?」

ジェリド「あいつは特別だ・・・」

プル「・・・」

ジェリド「ジュドーは大事にしてくれないのか?」

プル「そんな事ないよ。十分優しくしてくれるよ」

プル「でもジュドーには本物の妹がいるから・・・」

ジェリド「・・・」

プル「アムロにも彼女がいるしさー」

プル「アタシも大事にしてくれる人が欲しいなぁ~・・・なんて」

ジェリド「大人になれば、いつかそういう人が現れるさ」

プル「いつかっていつさ」

ジェリド「10年後くらいか」

プル「そんなに待てない~!」

ジェリド「ハハハ」ズズ

ハヤト「プルちゃん、またかい?」

プル「あ・・・」

ハヤト「全く、一応その人は敵兵なんだからね。会話はなるべく謹んで欲しいな」

プル「ごめんなさい・・・」

ジェリド「・・・」

ハヤト「さ、お部屋に戻りなさい。ジュドーに遊んでもらいな」

プル「は~い」

タッタッタッタッタ

ハヤト「今日のメシだ」コト

ジェリド「・・・おいデブ」

ハヤト「デブ!?」

ジェリド「お前、女心がまるでわかってないんだな」

ハヤト「どういう事だ・・・」

ジェリド「みたまんま、ニブチンって事さ。トロそうだぜ。お前」

ハヤト「貴様!」

ジェリド「どうして部下の心境の変化に気づいてやれない?貴様、部下をなんだと思っている」

ジェリド「やはりお前は木偶の棒だ。困るんだよな、無能な奴が上司だと」

ハヤト「言わせておけば・・・そんな口を効ける元気があるのなら、メシ当分いらんな」

ジェリド「ああいらないね。それお前の手作りだろ?まずいんだよ。はっきり言って。」

ジェリド「味見くらいしたらどうなんだ?」

ハヤト「この・・・貴様は当分メシ抜きだ!覚悟しておけ!」バン!!

ジェリド「・・・ふん」

翌日 朝

ジュドー「おはよぉござま~す」

カイ「ジュドー、朗報だ。ちょっとこい」

ジュドー「なにさ」

カイ「アーガマから連絡が来たんだ。もうシャアに怯えてコソコソする必要はないからな」

カイ「これで堂々と連絡が取れるってもんよ。ほれ」ペラ

ジュドー「これ・・・リィナの手紙だ!」

『お兄ちゃんへ。元気でやってますか?周りの人たちに迷惑はかけてないですか?
地球の出来事はニュースで見ました。お兄ちゃん、大活躍ね。お兄ちゃんががんばってる姿を見ていると、私もうれしいです
宇宙に上がるのはいつになりそうですか?お兄ちゃんの為に豪華なごちそう作ってまってるね
それじゃあ、お仕事がんばって!サボっちゃだめよ? リィナ・アーシタ』

ジュドー「リィナ・・・」ジーン

カイ「それ電子メールだけど、手紙風にした方が嬉しいだろ」

ジュドー「カイさん・・・ありがとう!」

プル「ジュドーおはよー!どうしたの?」

ジュドー「見てくれよこれ。リィナから手紙が届いたんだ!」

プル「・・・」

ジュドー「うれしいねぇ。感激の嵐!なんて兄思いの妹なんでしょ!」

プル「・・・アタシも読んでいい?」

ジュドー「読め読め!我が妹ながらできた奴だぜえ!」ニコニコ

カイ「美しい兄妹愛だねえ。羨ましいよ」

ジュドー「今度カイさんにも紹介するよw」

ぺちゃくちゃ・・・ぺちゃくちゃ・・・

プル「・・・」コソコソ

プル「・・・!」ビリ!

ジュドーが後ろを向いた隙にプルは手紙を破り捨てた

プル「・・・」パラパラ

アムロ「カイ、シャアの動向はまだつかめないのか?」

カイ「ああ、宿泊してるホテルまでは突き止めたんだが・・・」

カイ「調査員が行った時には、もうすでにもぬけの殻だったそうだ」

アムロ「さすが、腐ってもシャアだ。うまく逃げる」

カイ「しかもあいつ、宿泊料金払ってないらしいぜw」

アムロ「払えよそんくらい・・・」

カイ「でーじょうぶだって。やっこさんはもう袋の鼠なんだからよ」

カイ「後はじわじわと追いつめていくだけさ。」

アムロ「だといいがな・・・」

ハヤト「・・・」ショボーン

カイ「よおハヤト、寝不足か?」

ハヤト「・・・俺の料理はそんなにまずいか?」

カイ「今更何言ってんだよ。お前のメシが食えたもんじゃないのは今日に始まった事じゃない」

ハヤト「・・・はぁ」

アムロ「(何かあったのか・・・?)」

ハヤト「・・・」ジー

ジュドー&プル「」ペチャクチャ

ハヤト「なにも・・・ないよな?」


キュピーーーーーーーーーーーン!!


アムロ「!」

ジュドー&プル「!」

カイ「どうした?」

アムロ「このプレッシャー・・・シャア!?」

ハヤト「本当か!?」

ジュドー「俺も感じたよ!アムロさん!まるで自分から接近を知らせて来てるような・・・」

プル「アタシも感じたよ。なんだろう、何かすごくうれしそうな・・・」

カイ「この状況で何が嬉しいんだか!」

ハマーン「アムロ!」ガッ

アムロ「ハマーン!貴様も感じたか!」

ハマーン「間違いない・・・シャアだ。シャアがくる!」

ゴオオオオオオオオオオオオオオ・・・

シャア「懐かしい感覚だ・・・初めてガンダムに会ったときの事を思い出す」

ロザミア「お兄ちゃんは初めてガンダムと戦ったのがそれだったんだよね」

シャア「そうだとも。これのおかげで私は「3倍のスピード」と呼ばれるようになったのだ」

ロザミア「ふふ、お似合いよ。お兄ちゃん♪」

ロザミア「カミーユお兄ちゃんは大丈夫かなぁ」

シャア「段取りはすでに済ませてある。あいつなら大丈夫さ」

シャア「ロザミィ、いいか。作戦目標はジェリドの奪還が最優先だ」

シャア「君は牢獄の場所がわかるまで敵の足止めをしてくれればそれでイイ。深追いは無用だ」

ロザミア「りょーかいよ、お兄ちゃん!」

シャア「地球の優秀なキモヲタが、総力を挙げて作りあげた強化人間とやらの実力、見せてもらうぞ!」

ゴオオオオオオオオオオオオ!!


ハヤト「総員第一種戦闘配備!ネモ隊、発進できる者から順次発進しろ!」

アムロ「ハヤト!俺はMk2で出る。Gディフェンサーをドッキングしといてくれ」

カイ「おいハマーン!プル!お前等は機体が無いんだ!銃を持って白兵戦に備えとけ!」

ハヤト「ミネバ様はこちらにお通ししろ!」

アムロ「敵の狙いはなんだ・・・ミネバか?ジェリドか?」

整備兵「ZZ、発進OK!」

ジュドー「ZZ、行くよ!」

バシュウウウウウウウウウウウウウウウ

整備兵「Mk2、ドッキング完了しました!」

アムロ「よし、アムロ!スーパーガンダム、出る!」

バシュウウウウウウウウウウウウ

ゴオオオオオオオオオオオオオオ

アムロ「敵の狙いが読みにくいな・・・ん?」

シャア「ハッハッハッハッハ!アムロ!再びこうして相まみえようとはな!」

アムロ「げ・・・」

カイ「おい、あれ・・・」

ハヤト「どっからひっぱり出して来たんだ、あんなもん!」


BGM http://www.youtube.com/watch?v=fulDQD4KwHA


アムロ(スーパーガンダム) VS シャア(シャア専用ザク)

アムロ「そんな旧式で!」

シャア「機体の性能が、戦力の決定的な差ではないと、教えてやる!」

バシュウウウウウウウ バチバチバチバチ! ゴゥン!

アムロ「遅い!」

シャア「なめるな!」キュピーン

バキュゥゥン! シュン

アムロ「避けただと・・・」

シャア「初対決を思い出すな!アムロ!」

アムロ「あの時とは立場が違う!そんな者で俺が止められると思うな!」

シャア「トラウマを蘇らせてやる!」

アムロ「返り討ちにしてやるよ!」

バキュバキュバキュゥゥン! シュンシュン バババババ!

アムロ「バカにして・・・今更そんな物が効くわけないだろ!」

シャア「そうとは限らんぞ!」グイ

ザクマシンガンとタカを括って避けようともしないアムロだったが、弾に紛れてシュツルムファウストが混ざっていた

アムロ「しまっ!」

シャア「頭の出来が違うのさ」ニヤ

ドガアアアア!!!

カイ「あれホントにザクか!?あんな古いもんがなんで・・・」

ハヤト「おそらくレストア品だろ・・・外装だけなら市販でも売っているからな」

シャア「どうだ・・・アムロ?」

爆煙が晴れていく。その中から現れた機体は傷一つなかった

アムロ「だから今更こんな物、ふざけているのか!シャア!」

グオオオオオオオオオオオ!

シャア「私は大真面目だよ、アムロ!」ニヤ

アムロ「シャア覚悟ォーーー!」

アムロのサーベルがザクの体を引き裂いた

シャア「そうだ、今はそれでイイ」カチ プシュー

ズバッ・・・ ドガアアアアアアアア!!

カイ「やったか!?」

ハヤト「シャアがこんな所でくたばると思えないが・・・」

キュィィ・・

アムロ「!?」キュピーン

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

一度爆破させた機体が二度も爆発した。想定外の事態にアムロは反応が少し遅れ、再び爆煙に巻き込まれた

アムロ「ぐおおお!!」

カイ「なんだ!?」

ハヤト「自爆!?」

モクモクモクモク・・・・

アムロ「が・・・あの野郎、何考えてやがる!」

シャア「(ふふ、あんなポンコツで貴様に勝てるわけないだろう。アムロ)」

シャア「(悪いが、今日の所は貴様に用はない。アレは目くらましに利用させてもらった)」ニヤァ

二度目の爆発の原因、それはあらかじめ機体に仕込んだ爆破装置による物だった。
シャアは機体その物を囮に使い、見事アムロの目をごまかした

ドガァ!ドガァ!ドガァ!

グラグラグラ・・・

ハヤト「うおっ!?」

カイ「潜入を許したか!?」

兵「外壁が破壊されました!」

ガラガラガラ・・・コツン

シャア「さて・・・ジェリドはどこかな?」ニヤァ

ゴオオオオオオオ

ジュドー「アジトが!シャアが潜入したのか!?」

ジュドー「こうしちゃいられねえ、すぐ戻らないと!」

ズキュゥゥン! ドガァ!

ジュドー「うあ!なんだぁ!?」

ロザミア「お兄ちゃんの邪魔をする・・・悪い奴!」

ジュドー「この・・・邪魔するなっての!」

ジュドー(ZZ) VS ロザミア(ギャプラン)

ジュドー「んなろーーー!」

ロザミア「機動性だけなら、このギャプランにだって!」

変形してZZに食らい付くギャプラン

ジュドー「可変機!?」

ロザミア「落ちな!ZZ!」

ジュドー「なめるな!」

バキュゥゥン シュゴッ!

ロザミア「こいつ、やる!」

ジュドー「すばしっこいだけなら、勝てないね!」

ロザミア「お兄ちゃんの邪魔をするなー!」

ジュドー「そりゃこっちのセリフだ!たった二機で、なにができる!」


ドカドカドカァ!

ハヤト「くそ・・・シャアめ」

カイ「アムロ!シャアがアジトに潜入した!戻ってきて手伝ってくれ!」

アムロ「あの野郎・・・逃がすか!」

機体を降り、シャアを探し始めるアムロ

兵「シャアが潜入したぞー!探せー!」

シャア「ふん、案外ザルだなここも」

兵「いたぞ!撃てー!」

シャア「ふっ」ポイ

シャアは曲がり角に身を寄せると同時に手りゅう弾を壁に反射するように投げた
その手りゅう弾を銃で撃ちぬき、即座に爆発させる

ドゴオオオオオオオ!

兵「うわああああああああ!!」

シャア「ひとつひとつ順に探っていくさ」ニヤ

ゴゴゴゴゴ・・・グラグラグラ

ジェリド「なんだ!?戦闘が始まったのか!?」

ジェリド「くそ・・・おーい!誰かいないのか!俺まで巻き添え食っちまうだろうが!」

アムロ「シャアめ・・・どこへ行った!?」ダダダダダ

ハヤト「ミネバ様はどこだ!」

ミネバ「ここだ」

ハヤト「ミネバ様、ご無事で・・・」

ミネバ「事情はわかった。シャアが来たのだろう?」

ミネバ「私は諸君らの邪魔にならぬよう、ここにいよう」

ハマーン「シャアの狙いはミネバ様かもしれん。護衛をもっと増やせ」

カイ「りょーかい!オイ!何人かこっち上がってこい!ミネバ王女の護衛だ!」

ハマーン「(・・・シャアめ)」


バキュバキュバキューン

ぐあっ! うお! がっ!

シャア「素人だな。銃の使い方がまるでなっちゃいない」ダダダッ

兵「このぉー!」ガガガガガガ!

シャア「む!」キュピーン

シャアは思い切り飛び上がった

兵「うわ!」チャキ

シャア「覚えておけ、射線は急に上がると反応がしづらいのだ!」

バキィ!!

兵達「」ピクピク

シャア「マシンガン・・・いい物を手に入れた」ニヤ

兵「いたぞー!こっちだー!」

シャア「しつこい奴め!」ポイ

プシューーーーーーーーー!!

兵達「催涙弾!? ケホッケホッ 前が見えない・・・!」

シャア「牢屋はそろそろ近いか?」ニヤ


ジュドー「おおおお!」

ロザミア「当てさせない!」

ズキュゥゥン! グアッ!

ジュドー「くそ、早くアジトに戻らないと・・・」

ロザミア「行かせないってんだよおおお!」ズキューン

ジュドー「うお!?こいつ、妙に当て感がイイ・・・」

再びMS形態に戻るギャプラン

ロザミア「そこだ!」

ジュドー「ちっ!」

ズキュゥゥゥン! シュゴオ!

ジュドー「このおーーーー!」ブオン

ロザミア「!?」

ジュドー「いっけぇーーーー!」

ジュドーはZZの大型サーベルをギャプラン目がけ放り投げた

ギュルルルルルル・・・・バチバチィ!

ロザミア「きゃああああああ!!」

ジュドー「おとなしくしてなよ!アンタ!」

バキィ! ズガガガガガ

ロザミア「地上に・・・落ちる!」

ズガガガガガガガガ ギャリギャリギャリギャリギャリ!


シャア「ちぃ、さすがにアジトだけあって構造が複雑だな」

ズガガガガガガ!

シャア「仕方がない、こうしよう」

兵「そこだー!撃てー!」

ポイ  ドガアアアアアアアアア!!

兵「うわああああああ!!」

シャア「おっと!」ガシ

兵「!?」

シャア「牢獄はどこだ?言えば命は助けてやる・・・」ジャキ

兵「ミネバ様が狙いじゃないのか!?」

シャア「そんな事は貴様に関係ない。5秒以内に言わねば撃つ。・5・4・3・・・」

兵「うわわわ!下だ!牢獄は地下だ!」

シャア「ありがとう、見知らぬ人よ」ズキュン

兵「・・・」ドサ

シャア「どうしたアムロ?はやく私を見つけねば私は逃げおおせてしまうぞ?」

ジュドー「やったか!?」

ロザミア「お兄ちゃんの邪魔をする奴は・・・許さない!」

ギギギギギ・・・ガシィン!

ジュドー「まだ立つのか!」

ロザミア「うああああああああ!」

ロザミアのギャプランは力を振り絞り、ZZに体当たりを仕掛けた

ジュドー「うわあああ!この!しつこいんだよっ!」

ロザミア「お兄ちゃん!今ここで使っちゃうよ!」

ジュドー「何をする気!?」

ロザミア「お兄ちゃんの邪魔をする奴は・・・私が許さない!」

キイイィーー・・・ン

(ロザミィ、功を焦るな)

ロザミア「お兄ちゃん!?」

シャア「まだだ、まだ早い。もう少し近づけるか?」

ロザミア「お兄ちゃーーーーーん!」

バシュウウウウウウウウウウ

ジュドー「一気に突破しようっての!?」

ロザミア「させないよ!」

ロザミアはMA形態に移行しつつ、一心不乱にライフルを乱射した

ジュドー「こん野郎、当たる事は考えてないっての!?」

ジュドー「このぉ・・・なめるなーーー!」

バキュゥゥン! ジュッ!

ロザミア「あぐぅっ・・・!」

バシュウウウウウウウウウウウウウ

ジュドー「外した!?」

ロザミア「お兄ちゃん・・・今いくからね・・・」

ジュドー「まずい、突破された!ネモの人達!そっちいったよ!」

兵「あいつを止めろー!」

ロザミア「邪魔よっ!」

ギャプランのあまりの機動性の違いにより、なすすべもなく破壊されていくネモ

ドドドガアアアアアアアアアアン!!

ジュドー「このぉ・・・待ちやがれ!」

続いてジュドーも後を追う

ゴゴゴゴゴ・・・グラグラグラ!

ガコォン!

ジェリドの牢獄の天井が崩れ始めた

ジェリド「うわっと!オイオイ、マジでここも危ないじゃないか!」

ジェリド「誰か、誰かいないのかー!オーーーーイ!」



「呼んだか?」


ジェリド「!」

シャア「ジェリド・・・・待たせたな」ニヤ

ジェリド「シャア総帥!」

グラグラグラグラ・・・ドゴォン!

ジェリド「ぐお!」

シャア「待っていろ。すぐにそこから出してやる」





「待て!」



シャア「む!?」



気づかぬ内に、後ろからからハマーンが銃を向けていた


「銃を降し、手を上げろ!」ジャキ

シャア「・・・」スッ

ジェリド「ハマーン・カーン・・・」

ハマーン「・・・随分久しぶりだな。シャア」ジャキ

シャア「ハマーン・・・私は今忙しい。ここは見逃してくれないか?」

ハマーン「動くな!」

シャア「」ピクッ

ハマーン「やはりお仲間の救援に来たか・・・おかしいと思っていた」

ハマーン「ミネバ様をやるつもりならもっと戦力を出してくるはずだからな!」ジャキ

シャア「イイ読みだ。ハマーン」

ハマーン「こんな所で朽ち果てる、己の不幸を呪うがイイ!」ジャキ

シャア「残念、私はこんな所で朽ち果てるつもりはないよ」ニヤ

ハマーンは気づいてはいなかった。シャアの服の裏に小型の発信機がついていた事に
小さく点滅する赤いランプが、自身の居場所をロザミアに知らせていた

ロザミア「お兄ちゃん・・・そこにいるのね!?」

キイイィー・・・ン

シャア「(ロザミア!)」

ロザミア「お兄ちゃん・・・わかったよ!」作戦通りにやるよ!」

ジュドー「何をするつもりだ!?」

ギャプランはシャアのいる場所に向けてそっとライフルを一発発射した


ドガアアアアアアア  グラグラグラ!

ハマーン「ぐっ!」

シャア「」キュピーン

ガン!

ハマーン「しまった!」

シャア「形勢逆転だな?ハマーン」ジャキ

一瞬の隙を突かれ、銃を奪われてしまうハマーン

ハマーン「俗物が・・・」

シャア「残念、イイ所まで来たんだがな・・・」

シャア「少々細工が足りなかったようだ」ジャキ


ジュドー「このぉ!やめろおおおおお!」

ロザミア「!?」

ガシィ!!

ロザミア「ギャプランに追いつくなんて・・・!」

ジュドー「このまま地面に押し込んでやる!」

グイイイイイイイイイイ

ロザミア「話しなさいよ!」

ジュドー「やなこった!」

アムロ「おのれシャア・・・下か!」キュピーン

ジュドー「うおおおおおおおおお!」

ZZに抱き着かれ再び地面に押し込まれるギャプランだったが、奇しくもアジトがもう目前にあった

ジュドー「このままじっとしてろ!」

ロザミア「ここなら・・・いくよ!お兄ちゃん!」カチ

キュピーン

シャア「ハマーン、もう一度目を閉じておいた方がいいぞ」

ハマーン「何を!?」

ロザミア「・・・」ダダダッ

ジュドー「あれ、アイツなんでコクピットの外に・・・?」

カッチッカッチッカッチッカッチ・・・

プル「ダメ!ジュドー、離れて!!」キュピーン

カァァァ・・・

ジュドー「!?」

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!

ギャプランは自爆した

今日はここまでにします。おやすみなさい

ドドドドドドゴオオオオ グラグラグラグラグラ!

カイ「どああああ!」

ミネバ「きゃあ!」

ハヤト「どうした!何が起こった!」

兵「敵モビルスーツが一機、基地付近で自爆した模様です!」

カイ「かぁぁー!無茶しやがるぜ!」

ハヤト「被害状況は!」

兵「外壁の一部が大きく抉られました!他のブロックにも影響が・・・」

ハヤト「くっ、なんという事だ・・」

カイ「でもよぉ、二機とも爆発させちまったらあいつらどうやって逃げ出すんだよ」

プル「下!?」キュピーン

プル「ハヤトさん、みんなは下にいるよ!」

カイ「わかるのか!?」

ハヤト「そうか、目的はミネバ様ではなく捕虜の奪還か!」

ハヤト「総員、シャアの狙いは捕虜だ!独房に向かえ!絶対に逃がすな!」

プル「(下・・・くまちゃんが危ない!)」ダッ

プルは無断でジェリドの元へ向かうが、混乱している今の状況では誰も気が付く事はなかった

ミネバ「ハマーン!ハマーンはどこにいる!?ハマーン、私のそばにいておくれ・・・」


グラグラグラグラグラ・・・

ジェリド「おああああああああ!!」

ハマーン「ぐううううううう!!」

シャア「」キラン バキュバキュバキューン

ハマーンがたじろいでいる隙に銃撃で牢をこじ開けるシャア

シャア「ジェリド!」

ジェリド「助かる!」グッ

ハマーン「ぐっ!おのれ・・・シャア!」

シャア「残念だったなハマーン。この私が、何の策もなくのこのことこんな所へやってくるわけがないだろう」

シャア「貴様が私を感知するであろう事も、予想の範疇さ」

ハマーン「一度ならず二度までも、私を裏切るか!シャア!」

シャア「悪いがそろそろ帰りたいのでな。これで失礼するよ」ポイ

パァンッ!!

ハマーン「閃光弾!?」

おびただしい光がハマーンの視界を隠す

シャア「ジェリド、こっちだ!」

ジェリド「ああ!」

ダダダダダ!

ハマーン「ぐっ、待て!シャア・・・!」

プスプスプス・・・

ジュドー「っってぇ・・・あの野郎、やりやがったな!」

ジュドー「ZZ、無事か!?くそ、操縦系統がやられた!」ガチャガチャ

ジュドー「ZZをこんなんにしてくれちゃってぇ・・・絶対許さないぜ!」ウイン

機体を降りるジュドー

アムロ「シャア!捕虜を連れ出したか!」キュピーン

アムロ「ちぃ・・・ここからでは間に合わないな。ならば!」

アムロはシャアの進行方向とは逆に進みだした


ダダダダダダッ!

プル「!」

ハマーン「ぐああ・・・」

プル「ハマーンさん!?」

ハマーン「その声、エルピ・ープルか!?」

ハマーン「エルピー・プルよ、シャアを追え!向こうの方へ逃げた・・・今ならまだ間に合うはずだ!」

プル「ハマーンさんはどうするの!?」

ハマーン「いいから早く行け!私も後から追う!」

プル「・・・わかった!」ダダダッ

ハマーン「おのれシャア・・・私に無礼を働いた罪、償ってもらうぞ!」

ドガァ!!

シャア「ここだ」

ジェリド「これは・・・」

シャア「あらかじめ地元の人間に頼んで用意させていたのだ」

『物資搬入用トラック』

シャア「ジェリド、運転しろ。追手は私が薙ぎ払う」

ジェリド「りょーかい!総帥殿!」

キョカカカカ  ブルウウウウウウウウウウウウン!

シャア「ロザミア、撤退するぞ。早くこい!」カチ

パァァァン!

ロザミア「お兄ちゃん!」

ハヤト「信号弾か!」

カイ「やっこさん、このまま逃げる気だぜ!」

ハヤト「ネモ隊、追え!逃がすな!」

ダダダダダダッ!

ロザミア「はぁ・・・はぁ・・・」

シャア「ジェリド!向こうの爆発に寄せろ!味方がまだいるのだ!」

ジェリド「りょーかい!」グイイ

ロザミア「おにーーーーちゃーーーーん!」

シャア「掴まれ!」サッ

ゴオオオオオオオオ!

ジェリド「MS隊が来たぞ!」

シャア「ロザミア!飛べ!」

ロザミア「」ガッ

ロザミアをキャッチするシャア

シャア「はっはっは、よくやってくれたな。ロザミア」

ロザミア「お兄ちゃん!」ダキッ

ジェリド「誰だそいつ」

シャア「大事な妹だよ」ニヤ

兵「トラックで逃げたぞー!追えー!」

シャア「ジェリド、向かいの森に逃げろ。大丈夫、道は作っておいた。全力で飛ばせ!」

ジェリド「何から何までぬかりねえな!」

ブルンブルンブルウウウウウウウウウウウウウン!!

ジュドー「あんにゃろー!待てー!」ダダダダ!!

「ジュドー!」

キキィーー!

ジュドー「どわっち!なんだなんだぁ!?」ドテ

ジープに乗って現れるアムロ

アムロ「ジュドー!乗れ!」

プル「後を追うよ!」

ジュドー「アムロさん、プル・・・すまねえ!」ダッ

アムロ「しっかり掴まってろ!」

キュルルル ブルンブルンブルウウウウウウウウウウウウウン!!


懸命にシャアを追跡するネモ達

シャア「ふむ、やはりMSで追ってきたか」

ジェリド「その為の森ってわけかい?」

シャア「その通り。森の中に入れば、上からは視界が通らんからな」

ジェリド「つくづくお前さんには適わねえなぁ!」

ブルウウウウウウウウウウン!!

?「・・・ブルッ」

ジェリド「・・・ところでそいつはなんだ?」

シャア「これも地元の人間に借りた。これも一つの切り札さ」

ジェリド「暴れないだろうな?」

シャア「大丈夫、ちゃんと調教はしてある」

?「・・・」

ジェリド「さぁて、そろそろ森の中に入るぜ。しっかり掴まってろ!」

ブルウウウウウウウウン!

兵「しまった!森の中へ入られた!」

兵「トラックが・・・見えない!」

ハヤト「なんだと!?ならば出口へと先回りしろ!」

兵「しかし、どこから出てくるのか・・・」

ハヤト「ならば全兵力を使って監視しろ!人海戦術だ!」

カイ「これを狙ってやがったのか、シャアの奴」

ハヤト「・・・見つからない為にこんな森の奥深くに作ったのが仇となりました」

アムロ「ハヤト!俺達が追う!無線は常時繋いでおけ!」

ハヤト「アムロ!?」

カイ「やるじゃねえか、アムロ。これを読んでたのかい?」

アムロ「たまたまです。ジュドー、プル!枝に引っかからないように気を付けろ!」

ジュドー「あの中突っ込むの!?」

アムロ「行くぞ!」

ブルウウウウウウウウウウウウウウン!

シャアの脱出経路 森の中

ジェリド「すごい・・・道がちゃんと舗装されてる」

シャア「邪魔な木々を取り払っただけさ」

ジェリド「十分だ。こんだけありゃあ存分に飛ばせるぜ!」

シャア「はっはっは、退路への道が見えてきたな?ジェリド」

キュピーン

シャア「むっ!」

アムロ「シャアーーーーーーーー!!」

シャア「アムロ!!」

ジェリド「追手か!?」

シャア「さすがだな、アムロ。イイ勘をしている」ニヤ

シャア「ロザミア!迎撃するぞ!」

ロザミア「お兄ちゃんの邪魔をする奴は・・・許さない!」ジャキ

バキューンバキューンバキューン

アムロ「ちぃ!」

キュルル、グイイイイイイイイ!

アムロ「ジュドー!プル!何をしている!撃て!」

ジュドー「んなろーーー!」

プル「くまちゃんは奪わせないよ!」

激しい銃撃戦が始まる

シャア「ち、アムロめ。さすがに一筋縄ではいかんな」チュン

ロザミア「お兄ちゃんの邪魔をする、悪い奴!」

ロザミア「消えちゃえーーーーー!」ガバッ

シャア「いかん!ロザミア!」

バキューン!

ロザミア「あああ!」

シャア「ロザミア!」

被弾するロザミア

ロザミア「うう・・・痛い・・・」

シャア「・・・大丈夫、肩をかすめただけだ。」

シャア「君は無茶をしすぎだ。少しここで休んでいろ」ニコ

ロザミア「お兄ちゃん・・・」

シャア「ジェリド、聞け。このまま道沿いにいくとカミーユが待機している場所に付く」

シャア「君はロザミアを連れて、そこからカミーユと共に離脱しろ」

ジェリド「後ろのあいつらはどうすんだよ!」

シャア「安心しろ。私がアレで引き離す。次のカーブで少し減速しろ」

ジェリド「・・・てめえなら大丈夫だろうよ」

シャア「ありがとう。頼んだぞ」ニコ

ブルウウウウウウウウウウウウウウン!キュイ

アムロ「スピードを落とした!?何をする気だ!」

シャア「アムロなら私を追ってくるはずだ・・・アムロが私を優先するなら、私の勝ちだ!」

シャア「行け!」バシイン!

?「ヒヒイイイイン!!」

アムロ&ジュドー&プル「!!」

馬に跨り、トラックと二手に分かれるシャア

パカラッパカラッパカラッパカラッ

ジュドー「まじかよ・・・」

プル「お馬さんだー!」

アムロ「(どうする・・・どうする・・・!)」

トラックとシャア、どちらを追うか迷うアムロ

アムロ「・・・」


アムロ「シャアーーーーーーーーー!!」


グイイイ!!ブルウウウウウウウウウウン!!


シャア「(かかった!)」

ジェリド「よし!シャアの方へ行った!」

シャア「(さて、今度は私が逃げ切らねばな)」

シャア「ハイヤー!」バシン

プル「(あれが・・シャア・・・)」

BGM http://www.youtube.com/watch?v=fdtHZPr7zsw

アムロ「シャア!」

シャア「アムロ!」

アムロ「なんでここにいるんだ!?」

シャア「私はお前と違って、パイロットだけをしているわけにはいかんからな!」

アムロ「なんだと!?」

バキバキバキィ!(枝に引っかかる音)

アムロ「うわっ!」

シャア「ハッハッハ!森の中では車は不利だな!」

アムロ「なめるな!」グイ

森の外へと出るアムロ

ジュドー「ひええええええ!」

プル「服が破れたよぉ~」

アムロ「そこだ!」キュピーン

ブルウウウウウウウウウウウウン!!

ブアァ!

ジェリドと逆方向に進んだ為、意図せず森が途切れてしまうシャア

シャア「ちぃ!」

ジュドー「いた!」

パカラッ パカラッ パカラッ パカラッ

アムロ「こう見晴しのイイ場所では無理だな!シャア!」

シャア「ちぃ!追いつかれたか!」

アムロ「ジュドー!」

ジュドー「そこだ!」バキューン

ヒヒイイイイイイイイイイイイイン!!

シャア「ぬぅ、どお!どお!」

銃声に驚き動きを止めてしまう馬

アムロ「シャア!」ガバッ

シャア「うおっ!」グラッ

バキィ! ゴロゴロゴロ!

アムロ「俺達と共に戦った男が、なんで地球潰しを!?」

シャア「地球に残っている連中はロリを規制しているだけの、フェミに魂を縛られている人々だ!」

プル「(だから規制と自由でいつまで争っていられるんだ・・・)」

アムロ(素手) VS シャア(素手)

アムロ「何がロリだ!貴様の性癖が無駄に広いだけだろ!」

シャア「幼女も立派な女性だ!胸もついてれば○○○だってついてる!」

アムロ「まだ発達してないだろうが!」

シャア「それがイイんだろうが!」

バキィ!バキィ!バキィ!

シャア「ぐあ!」

アムロ「聞いたぞ!貴様、ミネバにコスプレさせたな!?」

アムロ「あんな小さい子に何をしているんだ!」

シャア「似合うからいいだろうが!」

アムロ「そういう問題じゃない!あんな肌を露出した服、王女だぞ!」

シャア「今どきの女の子はファッションでああ言う服を着る!」

アムロ「スク水着て街をウロつく女など、聞いたことがない!」

バキ!バキ!ぐっ ガン!

アムロ「うあ!」

シャア「貴様は何もわかってはいない・・・」

シャア「貴様だって!お色気シーンのある漫画の一つや二つ、読んだ事あるだろうが!」

アムロ「ふざけるな!エロ本が読みたいなら最初から18禁の物を買う!」

アムロ「少年誌にエロを求めるな!」

バキィ!ゴロゴロ

シャア「ちぃ!」

アムロ「あんな痴女みたいな女、現実にいるわけないだろう!」

アムロ「貴様はおとなしくホットミルクでも買ってればイイんだ!」

シャア「その壁を取っ払ってくれたのが矢吹先生だ!」

アムロ「あの人はやりすぎだよ!」

シャア「先生を愚弄するなど、許さんぞ!アムロ!」

ガン!ガン!ガン!バキィ!

アムロ「がっ!」

シャア「貴様だって、ブラックキャットを読んでただろうが!」

アムロ「ありゃハンターハンターのパクリだ!俺はネタ目線で読んでいただけだ!」

シャア「パクリだと!?インスパイアと言え!アムロ!」

シャア「人気の漫画は拝借される運命なのだ!」

アムロ「だったら著作権はどうなる!」

シャア「知るか!」

ジュドー「(一体何の話をしているんだ、この人達は・・・)」

シャア「私のようなロリータコンプレックスがいなければどうなる!」

シャア「恵まれない幼女は誰が引き取るのだ!」バキ!

アムロ「性的な目でしか見てない癖に、よくもぬけぬけと・・・」

シャア「本人がノリノリならそれでいいだろうが!」

アムロ「貴様は最終的に手を出すからダメなんだ!」ガン!

シャア「じゃあ幼女が好きになってしまった男はどうすればイイのだ!」

アムロ「人間の知恵は、そんなものだって乗り越えられる!」ドン!

シャア「ならば、今すぐロリ共の結婚年齢を下げさせろ!」クワッ

アムロ「できるかんなもん!」

プル「そうだわ・・・それができないから・・・」

ジュドー「えっ」

アムロ「精神科へ行け!このペド野郎!」グッ

シャア「おおおお!?」

アムロに投げ飛ばされるシャア

シャア「がぁっ!」ドフ!

アムロ「貴様を殺ってから、そうさせてもらう!」ジャキ

プル「アムロ、ダメ!」ダッ

ジュドー「あ、オイ!」

アムロ「!?」

アムロの銃を奪うプル

プル「アムロ、あんたちょっとセコいよ!」ジャキ

アムロ「プル!?なんで・・・」

キュピーン

シャア「(か、かわいい!)」

プルの腕を掴むシャア

シャア「くるかい?」キラン

プル「・・・?」

ジュドー「プルを離せ!」ジャキ

シャア「むっ!」キュピーン


突如として突風が吹き荒れる


ジュドー「どぁあ!」

アムロ「なんだ!?」



カミーユ「大尉ー!」



シャア「カミーユ!いい所に来た!」

アムロ「あの羽付き、カミーユ!?」

ウイングガンダムの手に乗り逃げようとするシャアとプル

アムロ「待て!シャア!」ダダッ

ジュドー「プルーーーーーーーーーーッ!」

プル「(ジュドー・・・)」

シャア「ハッハッハッハッハ!アムロ!この幼女は私が貰ったぁ!」

カミーユ「行きます!」

ブオオオオオオオオオオオオオオ!!

アムロ&ジュドー「ぐああ!」ドサ

ジュドー「プル・・・プルーーーーーーーーーー!!」

プル「・・・ごめん」ボソ


バシュウウウウウウウウウウウウウ!!


・・・キランッ


(シャア、カミーユ、ロザミア ジェリド奪還成功)

(プル エロジオンに寝返る)

ゴオオオオオオオオオオオオオ

警備員「よー兄ちゃん!すごいモビルスーツに乗ってるねー!」

カミーユ「ハハッ、いいでしょう!今度コンテストに出すんですよー!」

シャア「・・・」チラッ

プル「・・・」

シャア「(やはり、どう見てもかわいい・・・)」

シャア「(アムロめ、私に隠れてこんな幼女を・・・許せん!)」

カミーユ「大尉、検問はもう過ぎましたよ」

シャア「ああ。カミーユ、ハッチを開けてくれないか」

ウイーン

シャア「さ、乗って」

プル「はい・・・」

カミーユ「大尉、お疲れさまで・・・」

カミーユ「・・・す!?」

プル「・・・?」

シャア「うまくいったよ。カミーユ」

カミーユ「ちょっと大尉!誰なんです!?その女の子!」

シャア「紹介しよう。私の新しい妹だ」キリッ

プル「・・・初めまして」

カミーユ「お、Oh・・・」

シャア「一気に妹が3人になってしまったな。ハッハッハ!」

カミーユ「(ちょっと大尉!どこで引っかけてきたんです!?こんな子!)」ヒソヒソ

シャア「(いいだろう?アムロが私に隠れてコソコソ匿っていたから、ついでに奪還してきたのだ)」ヒソヒソ

プル「・・・」

カミーユ「(攫ってきたんですか!?犯罪ですよ!大尉!)」ヒソヒソ

シャア「(聞いて驚けカミーユ。なんとこの子は自ら私の元へやってきたのだ)」ヒソヒソ

カミーユ「(そんなバカな!なんで大尉みたいなド変態に・・・)」

プル「・・・あの」

カミーユ「は、はい!」ビク

プル「エルピー・プルです。よろしくお願いします」

カミーユ「あ・・・うん。カミーユ・ビダン。よろしくね」

シャア「プルたんか・・・いい名前だ」ニヤ

カミーユ「(自ら来たって、本当っぽいな・・・)」

カミーユ「(信じられない・・・命が惜しくないのか?この子)」

シャア「プルたん、アジトに帰ったら私の仲間を紹介しよう」

シャア「みんな君みたいな子が大好きな連中だ。きっと喜んでくれるぞ」ニコ

プル「・・・はい」

カミーユ「(初っ端からたん付ですか・・・)」

カラバ アジト

ジュドー「うああああああああああ!!」

アムロ「・・・」

号泣するジュドー

ベルトーチカ「ウソでしょ!?なんでプルが・・・」

カイ「・・・ガキの考える事は本当にわからねえな」

ハヤト「・・・」

ハヤトはジェリドの言葉を思い出していた

ハヤト「・・・あの捕虜が言っていたんだ。プルの心変わりをなんで気づいてやれないって」

ハヤト「一見普通に見えたんだ・・・まるでわからなかった・・・」

カイ「俺ら、なんかしたっけ」

ジュドー「うう・・・グス・・・」

アムロ「(・・・俺にはなんとなくわかる。あの子は前から他人に依存しすぎる傾向があった)」

アムロ「(まさか、それがこのような結果になろうとは・・・)」

ジュドー「グスッ・・・グスッ・・・」

ハヤト「ジュドー、すまない。部下の気持ちをわかってやれなかった俺の責任だ」

ハヤト「プルはプルで思う所があったのだろう。艦長の俺のミスだ。本当にすまない」

ジュドー「・・・」

カイ「よせよ。誰かを責めてどうにかなる問題でもあるまい」

ハマーン「その通りだ」

アムロ「ハマーン!」

ハマーン「誰が悪いだと?ふん、くだらん事を」

ハマーン「そんな者、このガキが一番悪いに決まっておろうが」

ジュドー「!?」

ベルトーチカ「ちょっと、あんた!」

ハマーン「なにか間違っているか?このジュドー・アーシタの優柔不断な態度がこの結果を招いたのだ」

ハマーン「少々なつかれたくらいで兄貴面するからこうなる。恥を知れ。俗物が」

ジュドー「」ブチッ

ジュドー「ハマーン!!貴様ーーーーーッ!!」

ハマーンの胸倉を掴むジュドー

ハヤト「ジュドー!」

ハマーン「私に当たってプルが帰ってくるのならば、好きなだけ殴れ」

ハマーン「しかし現実はそうではない事くらい、頭の悪い貴様でもわかるだろう?」

ハマーン「ハンパな優しさが一番人を傷つけるのだ。結局、貴様は心のどこかで実の妹と天秤にかけていたと言うわけさ」

ジュドー「・・・」

ハマーン「面倒を見るなら一生そばにいる覚悟をしろ。それができないのなら、最初から保護者面するなッ!!」

ハマーンは無意識に過去の自分とプルを重ね合わせていた

ジュドー「・・・今日は疲れた。もう寝る・・・」

キィー バタン

重苦しい空気が辺りを包む

カイ「・・・随分手厳しいな。ハマーンさんよ」

ハマーン「本当の事を言っただけだ」

ベルトーチカ「ちょっと厳しすぎるんじゃない?」

ハマーン「ふざけるな。あいつはココの主力だろう?こんな所で意気消沈されては困るのだ」

ハマーン「まだこれからシャアの討伐が残っている。しょげている暇はない」

アムロ「・・・悔しいが、事実だな」

ハヤト「アムロ!?」

アムロ「我々の目的はあくまでシャアの討伐だ。ジュドーは貴重な戦力だ。ここでリタイヤさせるわけにはいかない」

カイ「・・・変わったぜ。お前」

アムロ「・・・体制に慣れただけです」

ベルトーチカ「アムロ・・・」


オータスタ研究所

シャア「ここが我々のアジトだ」

プル「ここが・・・」

シャア「今日は君の歓迎会だ。なあに、気張る必要はない。皆、君を歓迎してくれるさ」ニヤ

プル「・・・ありがとうございます」

シャア「仰々しいな・・・もっと打ち解けてイイのだぞ?」

シャア「私を実の兄と思え。大丈夫、妹の扱いには慣れているさ。ハッハッハ」

プル「・・・」

カミーユ「大尉、さすがにいきなり打ち解けろってのは無茶ですよ。」

シャア「何故だ?私は初対面の相手でもパンツの色を聞けるぞ?」

カミーユ「・・・それはあなただけです」

プル「・・・」

カミーユ「プルちゃん、大丈夫だよ。大尉は変態だけど他の人は優しいからさ」

プル「・・・はい」

カミーユ「(こりゃ時間がかかるな・・・)」

シャア「所でロザミア達は?」

カミーユ「ああすいません。大尉を助けに行くためにそのままトラックで行かせました」

カミーユ「もうちょっと時間がかかると思います」

シャア「大丈夫か?MSの追手が来ていたはずだが・・・」

カミーユ「ああ、あれですか。うっとうしかったんで僕が全滅させときました」

シャア「ザコ相手には無敵だな。カミーユ」

カミーユ「大尉に言われたくないです」

シャア「先に研究所員に紹介しとこうか。カミーユ、召集をかけておけ」

カミーユ「わかりました。あいつらキモイからすぐ集まると思いますよ」

シャア「一言「「幼女」と言えばイイ。服を着る事も忘れ飛びついてくるだろう」

カミーユ「それはさすがにちょっと・・・」

プル「・・・」

集会所

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

シャア「諸君、待たせたな。」

少佐ー! おかえりなさーい! ド変態ー! 

シャア「諸君、よろこべ。今日は新しい仲間を連れてきた」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・ざわざわ・・・ざわざわ・・・

シャア「ふふ、諸君らの狂喜乱舞する姿が目に浮かぶよ。」

シャア「今度の仲間は諸君らの大好きな「アレ」だ」

ざわざわざわざわ・・・ なんだなんだ? 新しい仲間・・・ ノンケか?

シャア「盛大に迎えてやれ。行くぞ」

シャア「おいで!エルピー・プル!」

ギイィ・・・ 

カミーユ「さ、入って」



プル「・・・」


!!!!!!!!!


プル「初めまして・・・エルピー・プルです。よろしく」ペコ


シィーーーーーーーーーーーン・・・

カミーユ「(あれ?)」


・・・

・・・

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

シャア「(さすが、すざましいプレッシャーだな)」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

カミーユ「(人の思念が・・・増大していく!!)」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!



プチン





『幼女だーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!』



プル「・・・・?」

いいいいいいいいいいいいいいやっふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!

幼女!幼女!幼女!幼女!幼女!幼女!幼女!幼女!幼女!

バンザーーーーーイ!バンザーーーーーイ!バンザーーーーーーーーーーーイ!

ぜえはあぜえはああぜええええええええええええええはあああああああああああああああああああ

さすが少佐だ!本当に幼女を捕まえてくるとは!!!

しかも超かわいい!!!!


プル「なにこれ・・・」

シャア「みんな君を歓迎してくれているのさ。その証拠に、見てごらん」


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!

プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!


萌えーーーーーーーーーーーーー!!

かわいーーーーーーーーーーーーーー!!

幼女ーーーーーーーーーーーーーー!!

姫ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!


プル「姫?」ピク


(プルコール)

プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!

プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!

プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!


カミーユ「すごい声援だな・・・女の子一人でここまで変わるのか」


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!


プル「・・・」

プル「・・・」ニヤ


ガッ!!


カミーユ「!?」

シャア「!!」



プル『みんな!抱きしめて!!』

プル『銀河の果てまでーーーーーーーーーー!!』


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

カミーユ「な、なんだ!?」

シャア「これは・・・」



プル『私の歌を聞けーーーーーーーーーーーーーー!!』


ワアアアアアアアアアアアアアアア!!!



歌いだすプル

歌 https://www.youtube.com/watch?v=dje7xFZRBVo



プル『オ・オ・オ・ さあああああああいれええええええんヴぉおおおおおおおいす!!!』


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!



カミーユ「なんか歌い出しましたよ」

シャア「L・O・V・E エルピー・プル!!!」

カミーユ「(大尉・・・)」



プル『優しい目をした誰かに・・・あああああああいいいいいいたああああああああいいいいいいい!!!!』


オタ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」



カミーユ「なんだこれ・・・」

シャア「いやっふぉおおおおおおおおおおおおおお!!」

カミーユ「(混じらないで下さい、大尉)」


プル『Silent Voice・・・』キリッ


ワアアアアアアアアアアア!!!!

シャア「アンコール!アンコール!」



カミーユ「(ああ、今わかった・・・)」

カミーユ「(この子、大尉と同類なんだ・・・)」



その日、夕暮れ時までプルのライブが行われた

ジュドーの部屋

ジュドー「・・・」

アムロ「少しいいか?」

ジュドー「・・・なんだよ」

アムロ「・・・プルが気になるか?」

ジュドー「当たり前だろ!今までずっと一緒に戦ってきたのに・・・なんで・・・」

アムロ「ハマーンと同じだ」

ジュドー「!?」

アムロ「あいつとプルは似ているんだよ。境遇が」

ジュドー「全然違うよ!ハマーンはあのド変態に振り回されてただけじゃないか!」

ジュドー「俺はあんな奴とは違うよ!」

アムロ「それでも忘れられなかったんだ」

ジュドー「!」

アムロ「振り向いてくれない思い人を思う辛さは、あいつが一番知っている」

アムロ「だからだろう。あんな厳しい言葉を浴びせたのは」

ジュドー「・・・俺はプルに冷たくなんかしてないよ」

アムロ「重荷になったんだろう」

ジュドー「何が」

アムロ「血の繋がり、さ」

ジュドー「・・・」

アムロ「あの子は甘える相手を探していたんだろう」

アムロ「生まれた時から戦士だったからな・・・誰かに甘える事ができなかったのさ」

ジュドー「じゃあ、どうすればよかったのさ・・・リィナと縁を切れっての!?」

アムロ「違う。平等に扱えばよかったのさ」

ジュドー「やってたさ!」

アムロ「じゃあリィナとプルが死にそうになったら、どっちを助ける?」

ジュドー「そんなの・・・選べるわけじゃないじゃないか!」

アムロ「不正解だ。答えは「どっちも助ける」だ」

アムロ「例え無理でも、そう言うだけで救われるのさ」

ジュドー「・・・」

アムロ「安心しろ。シャアは変態だが女の子の扱いには長けている」

アムロ「きっとうまく扱ってくれるさ」

ジュドー「うう・・・プル・・・」





プル『囁いてくれよそばぁーにぃー』

プル『いいいいいいいいいるよおおおおおおおおっっってええええええええええ!!!』



シャア「うおおおおおおおおおお!!!」

カミーユ「いつまで続くんだこれ・・・」

ブルウウウウウウン キキィー

ジェリド「ふう・・・」

ロザミア「お疲れ様、お兄ちゃん♪」

ジェリド「俺はお兄ちゃんじゃない・・・」

ロザミア「照れちゃって。かわいー」

ジェリド「何人兄貴がいるんだ。貴様は」

ロザミア「随分遅くなっちゃったわね。」

ジェリド「さすがに、下道だと遠いな」

ロザミア「お兄ちゃんはここ初めてよね?私が案内してあげるね!」

ジェリド「ここは・・・ニュータイプ研究所か?」

屋内に通されるジェリド

ロザミア「ただいまー!」

シーーーーーン・・・

ロザミア「変ねぇ。誰もいないわ」

ジェリド「出払っているのか?」

ロザミア「まさか。最低でも誰か一人はいるわ」

ロザミア「あっちかな?ついてきて、お兄ちゃん」

ジェリド「お兄ちゃんじゃないと言ってるだろ」

壁越しに声が聞こえる

ロザミア「やっぱり、みんなここにいるのね」

ジェリド「なんだここは」

ロザミア「みんなの集会場よ。さぁ、入って入って」

ジェリド「・・・」

ギイイ・・・・



『サアアアアアアアアイレンヴォオオオオオオオオオオオオオイス!!!』


うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!



ジェリド「」


カミーユ「あ・・・おかえりなさい」

ロザミア「ただいま!お兄ちゃん♪どうしちゃったの?みんな盛り上がっちゃって」

ジェリド「・・・なんだこのランチキ騒ぎは」

カミーユ「・・・ジャイアンリサイタル中です」





『優しい目をした誰かに・・・あ!ジェリドだーーーーーーーーーーーー!!』


オタ「」」ギロッ



ジェリド「わーお・・・」

シャア「ジェリド!」

ジェリド「シャア・・・貴様のおかげで助かった」

シャア「貴様!貴様にプルたんのライブを止める権利があるのか!

ジェリド「・・・」


プル『ジェリドーーーーー!!』


ジェリド「お前・・・なんでここに!?」

カミーユ「大尉が連れてきたんですよ」ボソ

ジェリド「なんだって!?」


ざわざわ・・・ヤンキーだ・・・ ドキュソが・・・ あいつ、プルたんのなんなんだよ・・・ 邪魔するな・・・ 天然記念物だろあれ・・・


ジェリド「・・・」


プル『みんな!紹介するね!』

プル『ジェリドだよ!私の大切な人!!』


オタ達「!!!!」


カミーユ「まずい!」


てめえーー! プルたんに何をしたぁーー! 失せろ!!DQNが!! コブ付きかよ・・・ 帰れー! 死ね!!


シャア「貴様!!何故貴様がプルたんの大事な人なのだ!!」

シャア「説明しろ!!ジェリド!!」

ジェリド「・・・」


プル『ジェリドはとっても優しいんだよーーーー!!』


てめぇーーーーーーーーーーー!!!! ホントマジ殺すぞ!! そのトサカ、真っ二つにしてやろうか!! 消え失せろ!! 2000回死ね!!!


シャア「きさまーーーーー!!!プルたんに何をしたぁーーーー!!」


BOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!


ジェリド「・・・歓迎されてないのはわかった」

ハヤト「・・・」

カイ「・・・」

アムロ「・・・」

ハヤト「・・・今後、どうする?」

アムロ「・・・目的は達した。宇宙に帰ろうと思う」

カイ「あの坊主、あんな状態で戦えんのか?」

アムロ「本人次第さ」

カイ「・・・なるほどね」


ミネバ「プルがいなくなったとは本当なのか?」


ハヤト「ミネバ様!」

ミネバ「どういう事だ。説明しろ」

カイ「実はよお・・・」

事情を説明するカイ

ミネバ「・・・なるほどな」

アムロ「我々のミスです。申し訳ありません」

ミネバ「そなたらのせいではない。気にするな」

カイ「お優しいこって」

ミネバ「しかし、いつまでも腑抜けられては困るな。」

ミネバ「いいだろう。私直々に檄を飛ばしてやる」

ハヤト「ミネバ様自らですか?」

カイ「失礼ですが、あの坊主のヘコミっぷりはそうとうなもんですぜ」

カイ「ミネバ王女ですらできるかどうか・・・」

ミネバ「誰かがやらねばならぬのだ。この中で一番効果があるのは私しかあるまい」

アムロ「(冷静だな)」

ハヤト「ジュドーの部屋に案内しますよ」

ミネバ「よい。こういうのはマンツーマンでやらねば効果が薄い」

ミネバ「傷ついた少年の心、私が癒して進ぜよう」

カイ「(あんたも子供のくせに)」

カイ「よお、ちょっと気になるぜ。ミネバ様の説得」

ハヤト「こっそりついていくか?」

アムロ「下世話だぞ。みんな」

ハマーン「心配無用だ。俗物共」

アムロ「貴様はいつも唐突に現れるな・・・」

ハマーン「ミネバ様は王女だ。貴様ら下々の者とは違う」

ハマーン「故にさっきジュドーの部屋に小型カメラを仕込んでやった」

ハヤト「!?」

カイ「それも・・・護衛の為か?」

ハマーン「当然だ」

アムロ「過保護過ぎやしないか」

ハマーン「モニターを出せ。映像を出してやる」

ハヤト「ジュドーもいちいちミネバ様がくる度に、部屋盗撮されて大変だな」

アムロ「(まさか…俺の部屋にも!?)」

ハマーン「映るぞ」


プツゥン ザーザー ガガッ


ジュドー「・・・」


ハヤト「やはり相当凹んでいるな」

カイ「いきなりオ○ニーとかおっぱじめねえだろな?」

ハマーン「ミネバ様の御前でそんなマネしてみろ。すぐさまとっ捕まえてギロチンの刑にしてやる」

アムロ「(ギロチンて)」


コンコン

カイ「ミネバが入ってくるぞ」

ハマーン「「様」を付けろ。俗物が」


ミネバ「失礼するぞ」カチャ

ジュドー「ミネバ様・・・」

ミネバ「事情は聞いた。大変だったな。ジュドー・アーシタよ」

ジュドー「・・・悪いけど、一人にしといてくんない?」

ミネバ「・・・」




バチィン!


アムロ&カイ&ハヤト「!?」


ジュドーに平手打ちするミネバ

ジュドー「ってぇ・・・何すんだよ!」

ミネバ「甘ったれるな!」

ジュドー「あんだと!?」

ミネバ「貴様はイイ!そうやって喚いていれば気分も晴れるんだからな!」

ジュドー「お前!人の気も知らないで!」


ハマーン「ミネバ様に向かって「お前」だと!?」

アムロ「まあ、最後まで聞け」


ミネバ「貴様はZZのパイロットだろう!?ガンダムを任されたからには貴様はパイロットなのだ! 我らを守る義務がある!」

ミネバ「ジュドー・アーシタ!今のままだったら貴様はただの虫ケラだ!」


カイ「鬼かアイツ」

ハヤト「どう考えてもハマーンの影響だな」

アムロ「(ブライト?)」


ミネバ「考えろ!ジュドー・アーシタ!この戦いが終わらない限り、どこかでこのような悲劇が繰り返されるのだ!」

ミネバ「貴様は見知らぬ他人にこのような思いをさせるつもりか!?」

ジュドー「・・・」

ミネバ「奪われたのなら取り返せばイイ!シャアがそうしたように、だ!」

ミネバ「このまま手を拱いていても、何も変わらんのだ!」

ミネバ「わかれっ!ジュドー・アーシタ!」

ジュドー「・・・どうやって取り返すんだよ」

ミネバ「プルと一番仲良くしていたのは貴様だろう?貴様はフラレたのだ」

ミネバ「フラれた女を取り返す方法はただ一つ、もう一度惚れさせるのだ」


アムロ「(何歳だよ、お前)」


ミネバ「幸いプルにはまだ未練があるように見える。貴様の出る幕は十分あると思うが?」

ジュドー「・・・」

ミネバ「シャアがいくら人を惹きつける奴だろうと、貴様との絆は容易に壊せる物ではない。」

ミネバ「それは貴様が一番わかっているはずだ」

ジュドー「・・・」

ミネバ「女の移り気は早いぞ?取り返すのなら早めにやるんだな」

ジュドー「・・・」

ジュドー「あーーーーわかったよ!要は取り返せばイイんだろうが!」

ジュドー「プルめ・・・ワガママ言いやがって!力付くで奪い返してやる!」

ジュドー「帰ってきたらお尻ペンペンだ!覚悟しておけ!あんにゃろう!」

ミネバ「その意気だ。ジュドー・アーシタ」ニコ


カイ「・・・やりやがった」

ハマーン「さすがはミネバ様!兵の士気を高めるのも高貴なる者のお勤めでございます!」

ハヤト「ザビ家の血、すごいな」

アムロ「(気分が悪い・・・ブライトに殴られた時の事を思い出した)」

オータスタ研究所 別室

ジェリド「・・・」

カミーユ「お疲れ様です。ジェリド中尉」

ジェリド「なんだここは・・・」

カミーユ「ニュータイプ研究所のオータスタ研ってとこです」

ジェリド「オータスタだと!?」

カミーユ「え、ええ。知ってるんですか?」

ジェリド「お前ら、トンでもない所に来たな・・・」

カミーユ「何かあるんですか?」

ジェリド「俺は元ティターンズだ・・・地球のニュータイプ研究所の事は大体知ってる」

ジェリド「いいかカミーユ。ここはな、余所の研究所で危険すぎて弾かれた研究者のくる所なんだよ」

カミーユ「なんですって!?」

ジェリド「あいつらを見ただろう?あいつらは軒並み頭が狂ってる。あいつらに強化された人間は通常より不安定になるともっぱらの噂だ」

カミーユ「(ロザミィか・・・)」

ジェリド「こんな所にいては何されるかわからんぞ。今すぐ出払った方がイイ」

カミーユ「・・・」


バァン!!


ジェリド「

ジェリド「!?」

シャア「いやー最高のライブだったよ!プルたん!」

プル「イイ所だね、ココ!みんなノリ良くてまぢサイコー!」

シャア「みんな君に釘付けだったのさ」ニヤ

プル「いや~んw」

カミーユ「思いっきり馴染んでますけど」

ジェリド「・・・」

シャア「君の歌唱力には驚かされた・・・これを気に本格的にアイドルになるか?ハッハッハ」

プル「シャアのプロデュースならイイよっ!私を武道館に連れてって!」

シャア「それは甲子園だよ。ハッハッハ」

カミーユ「(すでに呼び捨てできる仲なんだ・・・)」

ジェリド「・・・オイ、シャア」

シャア「ジェリド、いたのか」

ジェリド「・・・そんなガキ連れてきてどういうつもりだ?」

プル「よっ!チンピラ!」

ジェリド「!? ・・・変わったな。お前」

シャア「何って、決まっているだろう」

シャア「トップアイドルになるのさ」ニヤァ

ジェリド「俺達は戦争やってるんだぞ!?そいつはアクシズのNT兵だ!」

ジェリド「アイドルなんか育てている暇はないぞ!」

シャア「ならば新ジャンル、ニュータイプアイドルとして売り込もう」

シャア「特技は後ろにいる人物がわかる。どうだ?おもしろそうだろう」

プル「ミリオンも目じゃないね!」

カミーユ「この人達の方が危険ですよ。中尉」

ジェリド「・・・なんてこった」

プル「水臭いぞチンピラ!私とジェリドの仲じゃないか!」ペシ

シャア「ハッハッハ!彼女は今ライブ終わりでテンションが上がっている。大目に見てくれたまえ」ニヤ

プル「みんなアタシを羨望の眼差しで見てくれる・・・アイドルってサイコー!w」

シャア「明日はどの曲を歌おうか・・・」

プル「ナイトフィーーーバーーーwwww」

カミーユ「あー・・・なるほどね・・・」

カミーユ「要するにかまってちゃんなんだ。この子」

ジェリド「(確かにそんな兆候はあったな・・・)」

プル「明日もアタシの歌で盛り上げてあげるよ!」

シャア「その意気だ。プルたん、トップアイドルの道は近いぞ!」

プル「キャーーーwwww」

ジェリド「(すっかりバカ女になっちまいやがって・・・)」

カミーユ「やはり来るべくして来た子ですね。この子」

ここまでのまとめ


エロジオン軍(地球編)メンバー

・シャア・アズナブル(ペド)

・カミーユ・ビダン(キレる若者)

・ジェリド・メサ(ヤンキー)

・エルピー・プル(構ってちゃん)

・ロザミア・バダム(電波)



バックアップ

・地球連邦政府 オータスタ研究所(通称オタ研)

各種ヲタ 腐女子 ホモ 女装 ヤンデレ ツンデレ 電波 邪気眼 コスプレ

今日はここまでにします。おやすみなさい

翌日 カラバ アジト

ハヤト「宇宙に帰るのはいつにするんだ?」

アムロ「その件なんだが・・・」

カイ「よおアムロ、戻ったぜ」

アムロ「カイさん、イイ所に」

カイ「調査結果なんだが・・・やはりダメだ。完全に行方をくらませてる」

ハヤト「シャアか?」

アムロ「ああ。シャアが地球にいるならば、宇宙に上がる前にココでケリをつけたい」

カイ「しかしまぁ、ホテルから先が全くわからないってのも異常だぜ」

カイ「すでに宇宙に上がったにせよ、普通はなんらかの痕跡が残るはずなんだが・・・」

アムロ「やはり誰かが匿っているとしか思えん」

ハヤト「連邦は今や我々側だ。そんな連中がいるとは思えんが・・・」

アムロ「しかし、MSまで配備しているとなるとそれなりの組織のはずだ」

カイ「その組織ってのがわかんねえんだよなぁ。地下組織か?」

ハヤト「これだと下手に動けんな・・・」

アムロ「そうなんだ。俺達が宇宙に上がる所を狙い撃ちにされたら、どうしようもない」

ハヤト「腐ってもシャア、というわけか・・・」

兵「ハヤト艦長!たたた大変です!」

ハヤト「どうした。騒々しい」

兵「これを見てください!」

『ノートパソコン』

アムロ「ん?これは・・・」

カイ「ニ○ニ○動画じゃねえか」

兵「これです!ココ!」


動画タイトル 【アイドル】アムロ・レイ。英雄気取りの腐れ天然パーマに次ぐ【降臨】


アムロ「・・・」

カイ「こんなもん上げる奴なんてアイツしかいねえな」

とりあえずクリックしてみるアムロ

カイ「これ・・・生放送の方じゃねえか」

アムロ「(一体何を見せようと言うのだ。シャア)」

ハヤト「始まったぞ」


プル『みんなーーーーーーー!!元気ぃーーーーーーーーーーー!?』


うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!


アムロ「」

カイ「プル!?」

ハヤト「何をやってるんだ、アイツ!」


プル『私の歌を聞けーーーーーーーー!!!』


オタ「ふぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


歌  https://www.youtube.com/watch?v=dje7xFZRBVo


プル『サアアアアアアアアアイレンヴォオオオオオオオオオオイス!!!』


ひゅううううううううううううううううう!!


カイ「・・・元気でやってるじゃねえか」

アムロ「(何をやっているんだ、アイツは)」

兵「アクセス回数が急上昇していきます!」

ハヤト「なんだと!?」

カイ「ブッ!!」


アクセス 開始3分で5万突破

コメント かわいい 天使降臨 プルたーーーん!! ハァハァハァハァ キターーーーー!!


カイ「なんちゅう・・・」


プル『優しい目をした誰かに・・・ああああああいいいいいたあああああいいいいい!!』

うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!


アムロ「・・・」

カイ「兵士をやめてアイドルになったのか?」

ハヤト「ん?これ・・・」


シャア「いやふぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


アムロ「シャア!!」

ハヤト「客に混じって盛り上がってやがる・・・」

カイ「サイリウムまで持ってるぞアイツ」


シャア「」クルッ

突然カメラ目線になるシャア

シャア「と、言う訳だ。アムロ」ニヤ

アムロ「どういう訳だよ・・・」

シャア「プルたん」クイ

合図を出すシャア

プル「・・・」コク


プル『みんな・・・聞いて・・・今日は悲しいお話があるの・・・』

ファン「!?」


ハヤト「何をする気だ・・・」

カイ「嫌な予感がギシギシ伝わるぜ」

アムロ「・・・」


プル『残念な事だけど・・・私の邪魔をする人達がいるの』

ファン「!!!」

プル『私は昔、地球連邦軍のアグネス・ラムって部隊にいました。』

プル『そこで私は、日夜平和の為に戦っていました』

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

プル『だけど私は気づいたの。、こんな事を続けていても、戦争はなくならないって。戦いは戦いを呼ぶだけだって』

プル『だから私は、私の歌で、私の歌を聞いて争いが止まればって思って、平和を叫ぶ歌を歌う事にしました』

シャア「・・・」ニヤ

プル『それなのに、なんで!?なんで邪魔するの!?』

プル『平和を叫んで何がいけないの!?私から歌を奪わないで!私の活動を邪魔しないで!!』

プル『いい加減にしてよ!私から歌を奪わないで!!』












プル『 ア ム ロ ・ レ イ ! ! 』


アムロ「」

アムロ・レイ!? あの連邦の・・・ プルたんに何をした!? ひどい・・・

ざわざわ・・・ざわざわ・・・


プル『うう・・・グス・・・ヒック・・・』(ウソ泣き)


ファン「プルたんが泣いてる!!!???」


アムロ「・・・」

カイ「完全にやられたな」


アムロの野郎ーーーーー!! ぶち殺す!!! 何が連邦の白い奴だ!!!! 天然パーマ!! 死ねタワシ!!!


コメント欄 

アムロ殺殺殺殺 消し炭にしてやる!!! 連邦のスコアもどうせ捏造だろwww ひでえ事しやがる 平和を望んで何が悪いんだーーー!!


兵「大変です!外部サイトでも・・・」


【連邦の】アムロ・レイを特定するスレッドpart110【鬼畜】

ガンダムってだせえよなwwwwwww

【速報】アムロ・レイのオヤジは連邦の技術設計士

シャア>>>(越えられない壁)>>>アムロ

僕が一番ガンダムをうまく扱えるんだじょ^q^

【鬼畜アムロ】プルたんを守る会【許すまじ】


アムロ「」

ハヤト「大炎上・・・だな」

カイ「あんにゃろう!これが狙いだったってのかい!?」


シャア「プルたんを守れー・・・」ボソ

そうだ・・・プルたんは僕らが・・・ アムロの野郎許せねえ・・・ ざわざわ・・・ざわざわ・・・


プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!

プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!

プルたん!!プルたん!!プルたん!!プルたん!!


プル『ありがとう・・・みんなありがとう・・・』

プル『私、負けない!みんなが応援してくれる限り、どんな圧力にも屈しない!!』


ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!


アムロ「・・・泣いていいか?」

ライブ後

シャア「ハッハッハ!これでアムロは民衆を敵に回したと言うわけだ!」

カミーユ「見事盛り返しましたね」

シャア「ミネバの件を暴露してくれた罰だ!炎上する恐怖を思い知るがイイ。ハッハッハ!」

ジェリド「・・・アイドルってこういう事だったのか」

シャア「この私、シャア・アズナブルがアイドルをプロディースしようと言うのだよ」ニヤ

シャア「やはりシンボルは幼女が向いている・・・ふふ」

ジェリド「適わねえ・・・」


バァン!!


プル「みんなお疲れーーー!」

シャア「プルたん!」

カミーユ「お疲れ様」

ジェリド「・・・」

プル「ジャーマネ、今日のスケジュールは?」

ジェリド「誰がジャーマネだ」

シャア「いやぁプルたん、今日のライブも最高だったよ」

シャア「見ろ。瞬間アクセス回数が歴代TOPだ」

プル「とーぜんじゃんwwアタシはトップアイドルよwww」

ジェリド「・・・」

シャア「プロデューサーの私も鼻が高い。ハッハッハ!」

プル「敏腕~w」

ジェリド「(・・・俺の知ってるプルじゃない)」



ハマーン「・・・見事にやられたな」

アムロ「・・・」

ミネバ「プルになにかしたのか?」

アムロ「・・・反論する気も起きません」

カイ「シャアの奴、一旦下げられたイメージをプルを使って回復したのさ」

ハマーン「たかがネットだろ?そんなものがいくら牙を剥いた所で・・・」

ハヤト「最近のネットはバカにできません。ネットで呼びかけて大規模デモやストライキ起きるほどですから」

カイ「こないだも某アニメがスタッフの不手際で炎上してたんだぜ」


バァン!


ベルトーチカ「ちょっとアムロ!ネット見たわよ!一体どうなって・・・」

アムロ「」ズゥーン

ベルトーチカ「・・・すざましく凹んでるわね」

ベルトーチカ「ネットの連中、好き放題書いちゃって!私がアムロはそんな人間じゃないって弁明してやるわよ!」

カイ「よせベルトーチカ!そんな事をすれば火に油を注ぐだけだ!」

ハヤト「彼女持ちってだけでヤバイしな」

アムロ「(ていうかそもそもベルトーチカじゃ・・・)」

ジュドー「騒がしいなぁ・・・どったのみんな」

ジュドー「お、これニ○ニ○動画じゃん。俺好きなんだよなぁ~、これ」カチ

カイ「よせジュドー!見るな!」


タイムシフト再生

プル『私の歌を聞けーーーーーーー!!』

ワアアアアアアアアアアアア!!!!


ジュドー「」

ハヤト「・・・というわけだ」

ハマーン「心配する必要は全くないな」

ミネバ「ここにいた時より元気だぞ」


アムロ死ねー!! ぶっ殺す!!! タワシ野郎!!おとなしく擦られてろ! プルたんを守れー!


ジュドー「これは・・・」

アムロ「・・・消してくれないか、ジュドー」

ジュドー「・・・お互い大変だね。アムロさん」



シャア「さて、アムロに一矢報いた所で、そろそろ宇宙に上がる段取りを決めようか」

カミーユ「シロッコさん達が心配ですからね」

ジェリド「心配されてるのは俺達の方だろ」

プル「宇宙に上がっちゃうの?」

シャア「ハッハッハ、次は君を宇宙デビューさせるのさ!」

プル「銀河の歌姫ねw」

カミーユ「マクロスじゃないよ」

シャア「研究所のみんなにはお世話になった・・・礼を言っておくか」

カミーユ「僕も機体の調整しないと・・・」

ウイーン

ジェリド「・・・」

プル「・・・」

二人っきりになるプルとジェリド

ジェリド「・・・オイ」

プル「なぁに?ジャーマネ」

ジェリド「ジャーマネじゃないと言ってるだろ・・・お前、どういうつもりだ?」

プル「なにがさ」

ジェリド「なんでこっちにきた。俺達は戦争やってるんだぞ。わかっているのか?」

プル「・・・だってさ~こっちの方が楽しいし~」

プル「みんな優しいし、アイドル扱いしてくれるし、ノリいいし」

プル「それに、歌を歌っていたらイヤな事全部忘れられるから・・・」

プル「・・・」

ジェリド「イヤな事は全部忘れたいってわけか。はん」

ジェリド「そういうのをな、現実逃避って言うんだぜ」

プル「!?」

ジェリド「大方あのジュドーってガキが振り向いてくれないから、やけになったって所だろ」

ジェリド「ガキのワガママ以外の何物でもねえ」

プル「ジャーマネのくせに!」

ジェリド「何が違う。ずっとあっちに入れば大好きなジュドーと一緒だったというのに・・・」

ジェリド「こっちに来たらもう会えないんだぞ。わかっているのか?」

プル「戦場で会えるわよ!」

ジェリド「じゃあジュドーを殺せるのか?」

プル「・・・」

ジェリド「ほら見ろ。何の考えもなくヤケを起こすからこういう目に合うんだ」

ジェリド「お前はもう戻れないトコに来ちまったんだよ。それすらも歌で忘れるつもりか?」

ジェリド「歌うだけならまぁ許す。だがハンパな覚悟で戦場に来るなよ?迷惑なんだよこっちは」

プル「・・・うう」

プル「・・・」

プル「・・・うわあああああああああああああああん!!!!」

ジェリド「・・・」

プル「ジェリドのバカあああああああああああああ!!」

バァン!!

泣きながら部屋を飛び出すプル

ジェリド「け・・・」

ファン達「あの、プルたんこれ花束を・・・」

プル「うわああああああああああん!!!」

ダダダダダッ!

ファン達「なんだ・・・?プルたん泣いてなかったか?どうしたどうした・・・」ザワザワ

ジェリド「ったく、ドアくらい閉めていけ・・・あっ」

ファン達「・・・」

ファン達「てめえーーーーーーーー!!プルたんに何をしたぁーーーーーーーーーーー!!!」ダダダダダッ!!

ジェリド「ままま待て!誤解だ!話せばわかる!!」

ジェリド「違う!違うんだ!!ギャアーーーーーーーーーーーー!!」

ハヤト「参ったな・・・シャアの奴、やってくれる」

アムロ「」ズゥーン

カイ「・・・おいアムロ」

アムロ「・・・なんです?」

カイ「さっきから俺の情報ルートと連絡がつかないんだが」

カイ「・・・関係ないよな?」

アムロ「・・・そう信じたいです」

ハヤト「ネットから追えないのか?」

カイ「ムリだな。やってみたがプロクシを何重も通してやがる」

カイ「こりゃ時間がかかるぜぇ・・・少なくとも半年はかかるな。こりゃ」

アムロ「シャアめ・・・こういう時だけ頭が回る」

ハヤト「しかしどうやって宇宙に上がるつもりだ?いくらネットを味方に付けたとは言え・・・」

カイ「俺もそこが気になる。シャアとしても一刻も早く宇宙に帰りたいはずだからな」

アムロ「・・・ブライトに連絡を取りましょう」

アムロ「シャアが宇宙に帰るのならば、本隊が出迎えに行くはずです」

アムロ「そこから動きを推測するしかありません」

ハヤト「・・・現状、それしかないのか」

カイ「わーった。ブライトには俺が連絡を取っておく。お前は・・・」

アムロ「・・・ネット・・・炎上・・・僕は何もしていないのに・・・」ブツブツ

カイ「やばいな。ホワイトベース時代のアムロに戻りそうだ」

ハヤト「・・・アムロはゆっくり休んでおけ」

アムロ「シャアめ・・・絶対に・・・復讐してやる・・・」ブツブツ


シャア「さて、どうやって宇宙に戻ろうか・・・」

カミーユ「ここの連中に頼んでみては?」

シャア「ここの連中はシャトルにツテがあるのか?」

ロザミア「ないわね。それどころか社会と接点がないわ」

カミーユ「・・・オタの弱点ですね」

シャア「ふむ、連邦は我々の敵だし・・・参ったな」

シャア「・・・強行突破、するか?」

カミーユ「ハイジャックですか!?」

シャア「残念だが、それしかあるまい。」

シャア「シロッコ達と連絡が取れればもう少し楽なのだが・・・」

カミーユ「幸い、戦力は揃ってますね」

シャア「ここの連中の協力があれば、なんとかなるかもしれん」

ロザミア「どうするの?」

シャア「ここはニュータイプ研究所だったな・・・ロザミア、他に強化人間はいないのか?」

ロザミア「いるっちゃぁいるけど・・・正直かなりイっちゃってるわよ?」

ロザミア「私が一番マシなレベルだもの」

カミーユ「(それでか・・・)」

シャア「戦力の足しになればそれでイイ。後で紹介しろ」

数分後

ヤンデレ「お兄ちゃんの邪魔する奴は・・・内臓を抉り出してやるわ!」

邪気眼「ふん、ついに封印を解く時がきたか」

ツンデレ「別に、アンタの為に協力するんじゃないんだからね!」

ホモ「相手はノンケか?まあ関係なく掘ってやるつもりだが」

腐女子「MS×シャトル・・・アリね!」

声オタ「心にぐっとくる脱出してくれるシャア少佐」

キ○ガイ「ブツブツ・・・ブツブツ・・・ぎええええええええええ!!!」


カミーユ「(これまた濃いいメンツだな)」

ロザミア「ね、ロクなもんじゃないわよ?」

シャア「・・・よし、この後バーチャルミッションで少し訓練をしよう」

シャア「すまないが、諸君らの力を貸してくれ」

強化人間達「うおおおおおおおおおおお!!」

プル「ねえ」

シャア「プルたソ、どうしたんだい?」

プル「・・・私もそれ、やってイイ?」

シャア「構わんが、君は大事なアイドルだ。戦闘には出さんぞ?」

プル「いーのよ。ちょっとスカっとしたいだけだから!」

カミーユ「(なんかあったな・・・)」


ファン達「待てゴルアアアアアアアアアアア!!!この腐れDQNが!!!!」

ジェリド「もう勘弁してくれえええええええええ!!!」


「おい!!」


ジェリド「!?」


「廊下を走るんじゃありません!ここをどこだと思っているのです!?」


ジェリド「・・・すまん」

ジェリド「(びっくりした・・・ハマーンかと思った)」

ハマーンの声に似ている人「あなた方も、いい加減になさい。こんなナリでも大事な客人ですよ?」

ファン達「・・・すいません」

ハマーンの声に似ている人「(全く・・・バカばっかりでイライラするわ)」

ハマーンの声に似ている人「(シャアが来ているのなら、後でモーションかけてみようかしら)」

強化人間を引き連れ、ヴァーチャル訓練を行うシャア達

ヤンデレ「ずっとずっと・・・一緒だよ!」

邪気眼「邪眼の力、なめるなよ!」

ホモ「俺の熱い男汁を食らえっ!」

腐女子「私のぶっといビームち○ぽを食らいな!」


シャア「ふむ、戦闘能力は悪くないな・・・」

カミーユ「さすが強化されてるだけありますね」

ロザミア「人格以外は優秀なんだけどねえ」

カミーユ「(お前が言うな)」

シャア「しかし・・・」


プル「みんな消えちゃえーーーー!」


カミーユ「一人だけズバ抜けてますね」

シャア「さすがプルたん、歌って戦えるアイドルと言うわけか」

カミーユ「元々アクシズのNT兵って言ってましたから」

シャア「素晴らしい」ニヤ


ハマーンの声に似ている人「脳波グラフ、正常。異常なし」

研究員「皆撃墜スコアは基準値を超えています」

ハマーンの声に似ている人「あのプルって子、一人だけズバ抜けてるわね」

ハマーンの声に似ている人「アイドルにしとくには惜しいわ。是非ここで研究がしたいわね・・・」


シャア「・・・」ジー

シャア「(こんなところにあんな美人がいたとは・・・)」ジー

ロザミア「あの人は最近こっちに来た正規の研究員よ」

シャア「・・・心が読めるのか、貴様」

カミーユ「思い切り見とれてたじゃないですか」

ハマーンの声に似ている人「」ペチャクチャ

ロザミア「アタシ、あの人嫌いよ。あたし達をまるで変人のような目で見るんですもの」

カミーユ「いや実際そうだし」

シャア「唯一の良識人という訳か」

プル「あ~スッキリした!」

シャア「プルたん、素晴らしいよ。一人だけ圧倒的なスコアだ」

プル「とーぜんじゃんwだってアタシはトップアイドルよ?」

カミーユ「(日に日に高飛車になっていくな・・・)」

プル「ちょっと操縦管のサイズが合わないかも」

シャア「なぁに、ノーマルスーツを着ればちょうどになるさ」

シャア「頼もしいよ。プルたん」

プル「ふふ、じゃあこれからは私が大佐を守ってあげるね!シャア!」

シャア「ハッハッハ!頼もしいな!」

カミーユ「(大佐・・・?)」

シャア「さて、どうした物か・・・」

カミーユ「何か、名案は思い浮かびましたか?」

シャア「カミーユとジェリドはMSがあるからな・・・機体を放置しとくわけにもいくまい」

カミーユ「MSが二体、ですか」

シャア「MSが二体・・・?」キュピーン

閃くシャア

シャア「・・・」ニヤァ

カミーユ「どうかしましたか?」

シャア「カミーユ、我々は以前にも似たような状況にいたな」

カミーユ「あっ」

シャア「アムロ達に気づかれず、あそこに行ければ・・・」ニヤ

カミーユ「今度こそ、ですね。僕にとっては」

シャア「問題はMSだが・・・」

ロザミア「ギャプランはなくなっちゃったしねぇ」

ハマーンの声に似ている人「私が手配しましょうか?」

シャア「うおっ!」

カミーユ「ハマーンが来たのかと思った・・・」

ハマーンの声に似ている人「?」

シャア「あー、コホン。頼めるかい?」

ハマーンの声に似ている人「お任せください・・・大佐」

カミーユ「(だからなんで大佐?)」

シャア「これで問題はすべてクリアしたわけだ。」

カミーユ「決行はいつにします?」

シャア「明後日だな。明日はプルたんのラストライブだ」

カミーユ「まだやるんですか・・・」

ハマーンの声に似ている人「では明日までに用意しておきましょう」

カミーユ「えらく手際がイイですね」

ハマーンの声に似ている人「ふふ、ありがとう。」

カミーユ「・・・ハマーンに褒められているようで気持ち悪いです」

プル「明後日で地球ともお別れかぁ~」

シャア「ステージが宇宙に変わるだけさ。プルたん」ニヤ

プル「宇宙の人たちにも私の歌を聞かせてあげなきゃね!」キャッキャ

ハマーンの声に似ている人「(くそっ、あんな小娘に気を取られて・・・)」












シャア「あー、君。失礼だが、お名前は?」

ハマーンの声に似ている人「次に会える事ができたら、教えましょう」ニコ

今日はここまでにします

アムロの部屋

アムロ「・・・」カチカチ



231名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

連邦の白い奴も地に堕ちたな

232名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

アムロ・レイガチクズ

233名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

俺元連邦軍人だけど、アイツ最近まで閑職に追いやられてたぞ
噂が独り歩きしているだけ

234名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

>>233 kwsk

235名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

一年戦争時代に一度だけ見かけた事あるけど
いきなりジオン兵に発砲し出すマジキチだった

236名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

当時のガンダムがすごかっただけ。あれに乗ってりゃ誰でも英雄だろ



アムロ「・・・」

アムロ「(こうやってデマが広まっていくのか・・・)」



237名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

ちょっとあんた達いい加減にしなさいよ!!アムロはそんな人間じゃないわよ!!
全部シャアの策略よ!簡単に騙されてるんじゃないわよ!!!

238名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

本人降臨

239名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

>>237よう、クズ

240名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

>>237
ねえ今どんな気持ちwwwwwwwねえwwwwwねえってばwwwww

241名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

>>237死ねよタワシ

242名前:通常の名無しさんの3倍[sage]

なんでカマ言葉なんだよwww



アムロ「(ベルトーチカ・・・やめろ・・・)」

アムロ「(自演疑惑とオーバーリロードで自爆するだけだぞ!)」

カイ「・・・」チラッ

アムロ「うう・・・畜生・・・シャアめ・・・」カチカチ

カイ「(相当キてるな、アムロの奴・・・)」

翌日

プル『サアアアイイレンヴォオオオオオオイイス!!サアアアイイレンヴォオオオオオオイイス!!』

ファン「ふぉおおおおおおおおおお!!!」

シャア「ひゃっほーーーーーーーーーーーーーー!!」

ジェリド「・・・一日中これをやるのか?」

カミーユ「持ち歌が一曲だけしかないアイドルって、どうなんですか」

シャア&ファン「L・O・V・E エルピー・プル! L・O・V・E エルピー・プル! L・O・V・E・・・」



・・・



プルルルルル ガチャ




ハマーンの声に似た人「お待たせしました。私です」

ハマーンの声に似た人「ええ、ええ、そうです」

ハマーンの声に似た人「地球のニュータイプ研究所は全て回って・・・はい、今最後の所です」

ハマーンの声に似た人「オータスタ研・・・危険思想の研究者の集まりと聞いて期待していましたが」

ハマーンの声に似た人「なんて事ない、ただ一日中遊びほうけているだけの連中でした」

ハマーンの声に似た人「はい、戦闘能力の向上は認めます。・・・しかし、精神が不安定すぎますね」

ハマーンの声に似た人「それでは使い物に・・・ええ、はい」

ハマーンの声に似た人「しかし、偶然にも面白い物を見つけました。はい、そうです」

ハマーンの声に似た人「まさかこんな場所で、あのシャア・アズナブルに会えるとは・・・」ニヤ

ハマーンの声に似た人「あのお方は我らを導く最後の希望・・・こんな所で潰れてもらっては困ります」

ハマーンの声に似た人「シャアは宇宙に帰還したがってます。従って、MSの要請をお願いできますか?」

ハマーンの声に似た人「はい、はい、了解しました。ご協力感謝します」

ハマーンの声に似た人「では私も近々そちらに戻りますので・・・詳しい報告はその時に」

ハマーンの声に似た人「ではこれで・・・はい?ああ、ふふふ・・・失礼致しました」ニヤ

ハマーンの声に似た人「ココだとあまり大きな声では言えない事ですので・・・ふふ」

ハマーンの声に似た人「では、宇宙の民の栄光と繁栄を願って・・・」















ハマーンの声に似た人「ジーク・ジオン」

ガチャ ツー ツ ーツー

宇宙 アーガマ

ブライト「アムロ達はうまくやってくれたようだな」

トーレス「ええ、おかげ様で補給受け放題ですよ」

サエグサ「ミネバ王女って、すごいんですね」

ブライト「前に会ったときは、とてもそうは見えなかったが・・・」

ブライト「ふふ、人は成長する物なんだな」

ビー!ビー!

トーレス「前方に未確認艦発見!」

ブライト「シャアの部隊か!?」

トーレス「いえ、照合不可。初めて見る艦です。しかし・・・」

サエグサ「アクシズの艦に似てますね」

ブライト「一体なんだ・・・?念の為、準備しておけ。総員第一種戦闘配備!」

ブライト「サエグサ、あの艦と通信を繋げ。艦の所属と目的を」

サエグサ「了解。前方の艦、こちら地球連邦軍のアーガマ。応答されたし」

未確認艦に連絡を取るサエグサ

サエグサ「・・・どうやら敵ではないようですね」

ブライト「そうか」

サエグサ「聞いたらあっさり教えてくれました。民間の輸送会社だそうです」

ブライト「あれが民間の?にしては・・・」

トーレス「儲かってるんすかね」

ブライト「・・・イヤな予感がする。連邦の権限を使い、あの艦を視察するぞ」

ブライト「応じない場合は戦闘行為に入る。いいな」

サエグサ「無茶しますね・・・」

事情を説明するサエグサ

サエグサ「意外だな。あっさりOK出ました」

トーレス「本当にただの民間品じゃないんですか?」

ブライト「むう・・・念の為私自ら出向こう。アストナージも呼んでおけ」

トーレス「疑り深いんですね」

ブライト「イヤな予感がするんだ・・・大丈夫。何もなかったらすぐ戻ってくる」

ブライト「さっきも言ったが、念の為戦闘配備のままでいろ」

サエグサ「りょーかいです。お気をつけて」

未確認艦内

ブライト「アストナージ、どうだ?」

アストナージ「確かにこりゃあアクシズの艦に似てますね。」

アストナージ「これが民間品・・・軍の払下げ品かな?」

社員「ようこそ、我が艦へ!ブライト艦長・・・でしたかな?」

ブライト「突然すいませんね。我々は付近を巡回中でして」

社員「はは、かまいませんよ。事情は把握してますから」

社員「ささ、こちらをどうぞ・・・」


応接室

社員「粗茶ですが」コト

アストナージ「どうも」

社員「で、今回はどのようなご用件で?」

ブライト「単純な視察です。この艦はアクシズの物を似ていますが・・・」

社員「ああwよく言われるんですよそれ。」

社員「わが社はかつてのジオン公国で創設されましたから、どうしてもデザインがジオン系になってしまいまして・・・」

ブライト「なるほど、それで・・・」

社員「と言っても、別に軍の物じゃありませんよ。わが社のオリジナルデザインです」

社員「本社の場所的に、そっちの方がイメージイイんですよ・・・w」

アストナージ「なるほどねぇ」

ブライト「運送屋さん、ですか?」

社員「ええ、今はモビルスーツの発注がありましてね。それの輸送途中です」

アストナージ「モビルスーツ?」

社員「と言っても、民間で使う様の機体ですよwお蔭さまで結構人気がありましてね」

社員「ほら、所謂ホビー用の機体ですよ。地球で流行ってるんですよ。空き地で戦争ごっこやるんですって」

ブライト「サバイバルゲームみたいな物ですか?」

社員「それですねw」

アストナージ「景気イイんすね」

ブライト「そのモビルスーツとやら、見してもらっても?」

社員「ええ、構いませんよ。ウチは何もやましい事なんてないですからw」


MSデッキ

ブライト「これは・・・」

アストナージ「確かにこりゃあ、見た事ない機体だわ」

社員「民間品ですからねw知らないのばっかだと思いますよ」


置いてあったモビルスーツ http://www.1999.co.jp/itbig02/10024018.jpg

アストナージ「ちょっとザク系入ってますね」

社員「ジオン発祥の会社ですから・・・」

ブライト「武装は積んであるんですか?」

社員「ありますよ。サバゲー用のですけどねw 見ます?」

ブライト「ええ・・・」


武装を見せる社員

アストナージ「あ、これゴムだ」ブニ

ブライト「弾はプラスチック素材か・・・」

社員「土に帰るタイプですよ。年々規制が厳しくてね・・・」

社員「やはり、地球を汚染したくはないんでね」

ブライト「なるほど・・・」

アストナージ「(ブライト艦長、こりゃ間違いなく民間艦ですよ)」ヒソ

アストナージ「(こんなMS、見た事ないですもん)」ヒソ

ブライト「(だな・・・)」

ブライト「(ちょっと神経質すぎたかな・・・?)」

社員「あのー、そろそろもうイイですかね?納期までに間に合わせないとお客が・・・」

ブライト「失礼。お時間取らせて申し訳ありませんでした」

社員「いや、イイんですよ!私どもも戦争中だとわかってますから!」

社員「色々大変ですね。頑張って下さい!アーガマの皆さん!」

ブライト「ありがとうございます」

社員「これ、名刺を渡しておきますね・・・ゲームがしたくなったら、是非!」


株式会社 レウルーラ  営業部長 ライル


ブライト「ライルさんですか・・・確かに」

ライル「では、お気をつけて・・・」

去っていくブライト達

ライル「・・・」

ライル「・・・」
















ライル「ちょろいな」

数時間後

プル『ホントの事が言える・・・気いいいいがああああすーーーーーるねーーーーー!!』


ジェリド「まだやるのか・・・」

カミーユ「たった一曲だけでよく持ちますね」


ファン「おおおおおおおおおおおおおお!!!」

シャア「しゅううううううルルルやっふぃーーーーーーーー!!」

カミーユ「(大尉・・・イメージと違う事をしないで下さい)」


研究員「あの、ちょっと」

ジェリド「ん?」

研究員「」ボソボソ

ジェリド「・・・わかった」

ジェリド「オイ、シャア」


シャア「フォオオオオオオオ!!フオオオオオオオオオオオ!!!」


ジェリド「シャア!」

シャア「やかましいぞジェリド!!!ライブの邪魔をするとぶち殺すぞ貴様!!!」

ジェリド「・・・」


プル『軋んだ綱が心で揺れてるーーーーーーー!!』

シャア「ボッフィーーーーーーーーーーー!!!」


カミーユ「・・・プルちゃん、ちょっと」ボソ

プル『オオオ・サーーーイレーーーーーー・・・ん?』

プル『大佐ーーーーー!!新しいMSが来たんだってーーーーーー!!』


シャア「なんだと!?ふふ、ようやく来たか・・・」ニヤ

シャア「プルたん、よくぞ知らせてくれた・・・ジオン十字勲章モノだな!」

ジェリド「(態度が全然違う・・・)」

MSデッキ

シャア「な、なんだこれは・・・」

カミーユ「見た事のないMSですね」

ジェリド「ザクっぽいな。しかし、ティターンズでこんな物は作っていなかったはず・・・」

カミーユ「それはエゥーゴでもそうですよ」

プル「変なの~」


送られてきたモビルスーツ http://www.1999.co.jp/itbig02/10024018.jpg


シャア「・・・あの女を呼べ」

カミーユ「ハマーン声の人ですね」


ロザミア「あの人なら今日付けで辞めたわよ」


一同「!?」


ジェリド「急すぎやしないか?」

ロザミア「さあ。今朝辞表が置いてあったんだって」

ロザミア「なんでも実家に帰るとかなんとか・・・」

カミーユ「惜しい事をしましたね。大尉」

シャア「美人だった・・・ナンパしておけばよかったよ。カミーユ」


プル「ね~、これ動かしてイイ~?」


いつの間にかコクピットに乗っているプル

ジェリド「ちょ、オイ!」

シャア「まあいいではないか。ジェリド」

シャア「得体のしれない機体だからな・・・少し性能が見て見たい」

カミーユ「なら僕がテストパイロットやりますよ」

ジェリド「・・・なら俺も」

ロザミア「私もイイ?お兄ちゃん」

シャア「・・・頼む」

ゴウンゴウンゴウン! バシュウウウウウウウウウ!

プル「キャハハハハハ!何これ、楽しいーーー!」

ジェリド「なんて性能だ・・・反応速度も申し分ない」グイ

カミーユ「すごい乗りやすい機体ですよこれ。感触が手に吸い付いてきます」

ロザミア「ぐいぐい曲がるわ・・・機動性もすごいわね、お兄ちゃん」

シャア「なんと・・・」

シャア「あの女、こんなモノをどこで手に入れてきたのだ・・・」

プル「大佐、見て見てーーーーーー!」

シャア「!!」

シャアに突っ込もうとするプル

バシュウウウウウウウウウウウ!

シャア「ぬおおおお!!」

ジェリド「ちょ、オイ!」

プル「なんちゃって♪」クイ

バシュウウウウウウウウウウウウウウウ

スレスレで直角に曲がるプル

シャア「・・・」

ジェリド「あいつ・・・なんて無茶を」

シャア「おてんばだな・・・君は」

プル「こんな事もできるんだよー!これ!」

カミーユ「データは・・・あった。これか」カタカタ

カミーユ「AMS-119 ギラ・・・ドーガ? 大尉、知ってます?」

シャア「そんなMSなど見た事も聞いたこともない」

カミーユ「ですよねぇ」

プル「カミーユ食らえー!」バババババ!

カミーユ「どわっ!?何すんの!?」

プル「これおもちゃ用の武装だよーw」

カミーユ「ホントだ。全然平気だ」

ジェリド「民間用の機体か?これ」

ロザミア「楽しそうね!私も混ぜてよ!」

プル「かかってきやがれこのブラコン女w」

バババババ! ババババババ!

シャア「・・・カミーユ、私も参戦していいか?」ニヤ

カミーユ「まあ、おもちゃの武装ですから」

シャア「私もプルたんとじゃれ合いだいのだ・・・」ニヤ

カミーユ「・・・楽しそうですね。乗った!」

ジェリド「へっ、慣らし運転にはちょうどイイかもな!」

シャア「赤い彗星の実力、見せてやろう!」

その日、日が暮れるまで5人はサバゲーで遊んだ

翌日

アムロ「ふふ、ふふふふふ・・・」カタカタカタ

カイ「おいアムロ、情報が・・・オイ!」

アムロ「ふふふふふ・・・アーーーハッハッハ!!!!」

カイ「アムロやめろ!人のブログを荒らすんじゃない!!」

アムロ「ぶさいくwwwwよくそんな顔出せるなwwwwリアルアッガイwwwwww乳見せろwwwww」カタカタカタ

カイ「やめないか!!人の生放送を荒らすな!!」

アムロ「お前らも僕と同じ不幸を味わえwwwwフハハハハハwwwww」カタカタカタカタ

カイ「この、錯乱しやがって・・・オーイ!誰かーーー!」

ハマーン「騒がしいぞ貴様ら。ミネバ様の目が覚めてしまうだろうが」

カイ「ハマーン!このバカなんとかしてくれよ・・・」

アムロ「僕が一番ネットをうまく使えるんだwww見てろwwww」カタカタカタカタ

ハマーン「・・・情けない奴」

ハマーンはそっとアムロの頭に手を置いた

ハマーン「・・・むん!」

ヒュイイイイイイイイイイイイイイ(ハマーンのオーラ)

アムロ「・・・ハッ!ここは一体!?」

カイ「もう大丈夫か?」

アムロ「・・・よく覚えてないが」

ハマーン「この俗物が」

アムロ「で、カイさん。何の用ですか?」

カイ「・・・シャアが動いたぞ」

アムロ「!?」

ハマーン「シャア・・・」

カイ「やっこさん、やっと尻尾を見せてくれたよ。これだ」

『民間フェリーに乗り込むシャアの写真』

アムロ「・・・どこに向かっているんです?」

カイ「このフェリーはアメリカ大陸行だな。あの野郎、あんな場所で何しようってんだ」

アムロ「・・・作戦会議を開きましょう。何としてもココで捕まえます」

ハマーン「トドメは私にやらせろよ?」

アムロ「生け捕りができればな」

カイ「・・・もう人のブログ荒らすなよ?」

カラバ 作戦会議

ハヤト「アメリカ、か・・・」

カイ「ジャブローが目的か?」

アムロ「いや、今更ジャブローに用があるとは思えないが」

カイ「核で全部吹き飛んじまったからなぁ」

ジュドー「アメリカに何かあるの?」

ハヤト「何かあるかと言われても、範囲が広すぎる」

カイ「旧世紀時代は世界一の大都市だったんだぜ。ここ」

カイ「ジオンのおかげで今や見る影もないけどな」

ベルトーチカ「船ごととっ捕まえたら?」

ハヤト「どの便かわかるか?カイ」

カイ「その辺はばっちりだ。写真さえあれば例えモザイクがかかってたって特定できるぜ」

アムロ「・・・やってみるか」

ハヤト「よし、ならば今回の目的はシャアの船の捕獲だな」

ジュドー「(プルもいるのかな・・・)」

カイ「民間船ならまぁ、大丈夫だろ」

ベルトーチカ「私らでボコボコにしてやりましょw」

アムロ「シャアめ・・・ネットの恨み、晴らさせてもらうぞ!」

ジュドー「(プル・・・待ってろ。必ず引き戻してやる!)」

カラバの作戦会議から遡る事、約2時間程前

エロジオン軍内 サバイバルゲーム ギラ・ドーガ杯

結果発表

一位 カミーユ・ビダン 17K 6D

二位 エルピープル  12K 5D

三位 ジェリド・メサ  10K 8D

四位 ロザミア・バダム 9K 8D

五位 シャア・アズナブル 2K 23D


カミーユ「大尉よわっ」

ジェリド「赤い彗星も地に堕ちたモノだな」

シャア「・・・」

プル「カミーユ、強いじゃんw」

カミーユ「いやプル、君の操縦センスも中々のモノだったよ」

ジェリド「俺は強化人間に食らい付けただけでよしとするか」

ロザミア「お兄ちゃんすごーい!」

シャア「ふん、下らん。所詮はお遊びだ」

シャア「私には専用の機体があるのだ。あんな得体の知れないMSで実力が出せるか」

カミーユ「(負け惜しみを・・・)」

ジェリド「しかしまぁ、十分すぎる性能だったな」

プル「すっごい操縦しやすかったね」

ロザミア「アレなら、ウチの強化人間達も大丈夫だと思うわ」

カミーユ「一体どこのMSなんでしょうね・・・」

シャア「あの女にその辺を聞いてみたかったが、それはもはや叶わん事だ」

シャア「諸君・・・名残惜しいがこの研究所ともお別れだ・・・」

プル「ライブ、楽しかったよ」

カミーユ「ホント、助かりました」

ジェリド「(俺はロクな思いをしていないが)」

シャア「今まで世話になった・・・」

シャア「総員、敬礼!」

横に並び、敬礼する5人

シャア「・・・」

プル「・・・」

ジェリド「・・・」

カミーユ「・・・」

ロザミア「(私は後で戻ってくるけど)」


ダダダダダダッ!!


シャア「!?」

オータスタ研の全職員がシャア達を取り囲む

カミーユ「なんだなんだ?」

ジェリド「まさか、プルだけは置いていけとか言い出すんじゃないだろうな」

ロザミア「みんな、どうしたの?」

シャア「・・・?」


ザッ



キモヲタ「これを・・・」


シャア「これは・・・」





キモヲタ「・・・ジーク・ジオン」ボソッ


ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン・・・




https://www.youtube.com/watch?v=V9wA7K1MmSY&feature=related


(合唱)

幼ー女のー胸にー 思ーいをーかけてー

熱いー精○をー 顔にーかければー

萌えーはいつーしかー この手ーにとーどーくー

Char's believing ours pray pray!!

Char's believing? ours pray pray!!


ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!ジーク・ジオン・・・


カミーユ「・・・」

ジェリド「・・・」

シャア「貴様ら・・・」

シャア「ありがとう・・・君達の事は忘れない・・・」

シャア「ジーク・ジオン」ビシッ!


ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!


プル「なんか臭いんだけど」

今日はここまでにします。おやすみなさい

カミーユ「で、どうやって「アソコ」まで行くんです?」

ジェリド「空路はヤバイぞ?」

シャア「案ずるな。そこはちゃんと考えてある」ニヤ

シャア「というわけで私は少々席を外す。君達は陸路でココへ行け。」

フェリー乗り場に行くよう指示するシャア

ジェリド「フェリーて、オイ」

カミーユ「旅行じゃないんだから」

プル「民間人に混じって渡航する作戦?」

ロザミア「ほのぼのとした作戦ねえ」

シャア「強化人間達の護衛が欲しい所だな・・・ロザミア、頼めるか?」

ロザミア「任せて!お兄ちゃん♪」

シャア「ここからならそう遠くはないはず・・・あるとイイのだが。アレが」ニヤァ

ジェリド「(アレってなんだ・・・)」

カミーユ「では・・・」

シャア「うむ、フェリー乗り場で合流しよう」

シャア「道中でプルたんに手を出すんじゃないぞ?特にジェリド」

ジェリド「するか」

シャア「ふふ、ではまた会おう」ニヤ


別行動を取るシャア、ロザミア、強化人間組とカミーユ、ジェリド、プル組

現時点でのシャア側のMS

ウイングガンダムゼロカスタム

ベアッガイ

ギラ・ドーガ×7

カミーユ組 移動中 車の中

カミーユ「・・・」ボケー

プル「あ、ウサギさんだ!」キャッキャ

ジェリド「なぜ俺が運転手なのだ・・・」

カミーユ「中尉はプルちゃんのジャーマネでしょ」

ジェリド「誰がジャーマネだ」

プル「もっと飛ばせ!ジャーマネ!」ペシ

ジェリド「事故っても知らんぞ」

カミーユ「風になってくださいよ。中尉」

プル「ドリフトやって~w」

ジェリド「・・・」

プル「大佐は何をしているのかなぁ」

カミーユ「・・・あの人の事だ。きっとなんとかしてくれるさ」

ジェリド「無駄に頭だけはイイからな」

プル「ふぅ~ん・・・」

カミーユ「ところでプルちゃん」

プル「ん?」

カミーユ「その・・・なんで「大佐」なの?」

ジェリド「エゥーゴでは大尉だったんだろ?」

プル「そういえば・・・なんでだろうねw」

プル「気が付いたらそう呼んでたw」

ジェリド「なんだそれ」

プル「細かい事は気にするな!ジャーマネ!」ペシ

ジェリド「・・・」

カミーユ「(大佐ってジオン軍時代の階級じゃなかったっけ)」

プル「ジャーマネはイヤ?じゃあ豆腐屋さんにしよっかw」

ジェリド「・・・誰がハチロクだ」

プル「レッドゾーンまで回せ~~w」

カミーユ「(適応早すぎだろ、この子・・・)」


ビュオオオオオオオオオ・・・

シャア組 場所不明 

シャア「ふむ、辛うじて形は保っているな」

シャア「元々ボロっちい場所だったのだ。連邦も放置していたのだろう・・・」

ロザミア「お兄ちゃん・・・何?ココ」

シャア「ふふ、ロザミィ。君は知らないだろうが、ココはかつてジオン公国の基地だったのさ」

シャア「最低限の設備しかない臨時の基地だったみたいだがな」

ロザミア「へえ・・・これで・・・」

シャア「強化人間達は大丈夫か?あいつらはただでさえ不安定だからな」

シャア「こんな所で暴れられちゃシャレにならんぞ」

ロザミア「大丈夫、絵本を読んであげたらみんな寝ちゃったわ」

シャア「(どう言う連中なのだ・・・)」

ロザミア「あ、シャトルの設備があるね」

シャア「昔はここがシャトルの発射場所だったのだろう。見るからに放置されているがな」

ロザミア「あれが動けば楽なのにねぇ・・・」

シャア「はは、ごもっともだ」

ガッ

ロザミア「きゃっ」

何かに引っかかり、転ぶロザミア

シャア「大丈夫か?」

ロザミア「いたたたた・・・大丈夫、ちょっと転んだだけ」

シャア「ガレキだらけだからな。足元に気を付けろ」

ロザミア「うんっ」


タッタッタッタッタ・・・


ロザミアが引っかかった物には文字が書いてあった。しかし二人はそれに気づくことなく、先へと進んでいった


『キンバライド基地』

アウドムラ

ハヤト「経過はどうか」

兵「良好です。もうじき大西洋上空に入ります」

アムロ「どこだ。シャアめ・・・」

カイ「安心しろ、ネタは割れてるんだ。後は時間の問題さ」

ミネバ「なんだ?この青い大地は」

ハマーン「ミネバ様、ご覧ください。これが地球の「海」という物でございます」

ミネバ「海・・・」

アムロ「地球の生物が最初に生まれた場所ですよ」

ベルトーチカ「母なる海ってよく言うもんね」

ミネバ「生命の源、という訳か・・・」

ミネバ「実に美しいい・・・」

海に見とれるミネバ

ジュドー「・・・」

ハヤト「プルが気になるか」

ジュドー「・・・まあね」

カイ「あのお嬢ちゃんはなぁ・・・」

ジュドー「あんだよ」

カイ「アイドル志望だったのかよ。えらい歌がうまいじゃねえか」

ジュドー「・・・知らないよ。そんな事」

アムロ「(グレミーのしわざだな)」

ジュドー「・・・」

ジュドー「(俺、プルが歌うまい事なんて知らなかったなぁ・・・)」


ピピピッ


兵「フェリー、捕捉しました」

兵「間違いありません。シャア・アズナブルの乗った物です」

カイ「おーおーあれだ。あんな民間船に乗って俺らを騙せたつもりかねえw」

アムロ「シャアがその程度の策略で待ち構えているとは思えんが・・・」

ハマーン「実際に行ってみない事にはわからんだろう」

ジュドー「あそこに、プルが・・・」

ハヤト「よし、アウドムラ。海面スレスレまで高度を下げろ」

ハヤト「船にはアムロ、カイそれと・・・ハマーンさんも行くかい?」

ハマーン「無論だ。シャアが居るとなれば、私が出向くのに理由はいるまい」

ハヤト「ジュドーはZZで周囲の警戒だ。異常があれば即座に援護しろ」

ジュドー「りょーかい」

アムロ「安心しろ。プルは力付くでも引っ張ってきてやる」

ジュドー「・・・頼んだぜ。アムロさん」




シャア「来たな、アムロ・・・」ニヤ

大西洋

フェリーに降り立つアムロ、カイ、ハマーン

カイ「ここにシャアが・・・」

アムロ「妙だな・・・乗客が誰もいないぞ?」

ハマーン「貸切にでもしたのか?」

アムロ「とりあえず付近の捜索をしよう。異常があれば知らせてくれ」

カイ「あいよ」


数分後


カイ「なんだココ!?ホントに誰もいねえじゃねえか!」

ハマーン「ちゃんと隅々まで探したのか?」

アムロ「無人のフェリー・・・なんだ?どういうんだ?」

突如ノイズが響き渡る

ガガー!ピー! ガガガガ! サーーーー・・・

アムロ「!」

シャア「アムロ・・・こんな所で優雅に船旅かい?」ザザッ

雑音をかき分けシャアの声が船内に聞こえ出した

アムロ「シャア!」

シャア「のん気な物だ。我々は戦闘中という事を忘れていないか?」

アムロ「貴様を探しに来た!どこにいるというのだ!」

シャア「そんなに私に会いたいのか・・・ならば船倉までこい」

ハマーン「シャア!」

シャア「その声、ハマーン?」

ハマーン「今日こそ貴様の命日だ・・・覚悟しておけ」

シャア「随分おっかないな。私はまだ死にたくない」ニヤ

ハマーン「戯言を!」

シャア「どうした?早く来ないと私は宇宙に帰ってしまうぞ?」

シャア「では諸君らの御来客をお待ちしている・・・」プツン

カイ「・・・罠の匂いがプンプンするぜ」

アムロ「ですね・・・」

ハマーン「シャアがここにいるのだ。逃がすわけにはいくまい!」

アムロ「念の為ジュドーに連絡を取りましょう。ジュドー!」


かくかくじかじか


ジュドー「・・・あいよ。何かあったらすぐ動くぜ。」

アムロ「行きましょう・・・」

ハマーン「もたもたするな。俗物共」

カツカツカツカツ・・・

カンカンカンカンカン・・・

船倉へと向かう3人

アムロ「暗いな・・・」

カイ「どっから飛び出してくるかわからねえ。頼むぜニュータイプ」

アムロ「そんな便利な物じゃありませんよ」

ハマーン「・・・」

警戒しつつ奥へと続く3人



パッ(明かりがつく音)


一同「!?」



「随分遅かったな」



カイ「出やがった・・・」

アムロ「シャア!」

シャア「ふふ・・・」

ハマーン「随分と余裕だな。シャア!」ジャキ

ハマーンは銃口をシャアへと向けた

シャア「物騒だな・・・その恐ろしげな武器をしまってくれないか?ハマーン」

ハマーン「断る。今日は貴様の命を絶ちに来たんだからな!」ジャキ

カイ「よおクワトロ大尉。久しぶりだな」

シャア「カイ・シデン・・・君も来ていたのか」

カイ「あんたが騒動を起こしてくれたおかげで儲かってね。その礼を言いにきたのさ」

シャア「ほんの気持ちだよ。はっはっは」

アムロ「いい加減前を向け!シャア!」

シャアは後ろを向いたまま動こうとはしなかった

シャア「ここへは何で来た?アウドムラか?」

カイ「窓を見ればわかるだろーが」

シャア「それもそうだな・・・」

アムロ「?」

ハマーン「もはや逃げられんぞ、シャア!」ジャキ

カイ「とりあえず前を向けよ」

シャア「断る。貴様ら俗物の顔は見たくないのでな」

ハマーン「」ブチッ

ハマーン「シャアーーーーーー!!」

バァン!

ハマーンの放った銃弾はシャアの頭を貫いた

・・・ゴトッ

カイ「!」

アムロ「これは!」

シャア?「ズズズ・・・ずいぶガガッてあてあてあ・・・・ら手荒だガガッだピーハマーガガガッ・・・」

アムロ「人形!?」

カイ「顔がスピーカーになってやがる!」

ハマーン「おのれ、図ったな!シャア!」

シャア「警戒が足らなかったな」ニヤ


ポチッ


ドガアアアアアアアアアアアン!!


一同「!?」


爆発し出す船内


ハヤト「何かあったな!?ジュドー!」

ジュドー「んなろー!」

ピピッ

兵「ミノフスキー濃度が急上昇していきます!」

ハヤト「なんだと!?」


ゴゴゴゴゴゴ・・・


ジュドー「ん?」



ザバァ!!


海面から飛び上がった何かがZZの足を掴んだ


ジュドー「うわっ!!」

ハヤト「ジュドー!」


そのまま海中に引きずられていくZZ


ジュドー「うわあああああああああああ!!!」

強化兵(ヤンデレ)「五寸釘って便利よねぇ・・・人の体も簡単に貫けるって、知ってた?wwww」


ドガアアアアアアアアアン!!


カイ「ジュドーは何やってんだ!」

アムロ「奇襲か!?」

ハマーン「おのれ・・・おのれ・・・!」


船内の火の手が爆発的に増えていく

シャア「ハッハッハッハッハ!ハーッハッハッハッハ!」

カミーユ「見事に引っかかりましたね」

ジェリド「全く・・・お前だけは敵に回したくねえ」

シャア「戦いとは、常に二手三手先を読んで行うものだ」ニヤ

シャア「アウドムラは低空飛行をしているのか?一緒に巻き込まれてくれるとありがたいのだが」ニヤァ

カミーユ「ここだと見えませんね」

ジェリド「浮上するか?」

シャア「いいだろう。許可する」

シャア「あのアホ共のヘタレ面を皆で拝もうではないか」ニヤニヤ

プル「(ジュドー・・・)」


兵「熱源、海面から急上昇!」

ハヤト「なんだ!?」


ゴゴゴゴゴゴ・・・


ザパァ!


ハヤト「あれは!?」


海面から浮上してきた物 http://www.gundam-c.com/manual/mechanic/gundam/image/mad-angler.gif


ハヤト「マッドアングラー・・・」

シャア「安心しろ、ハヤト艦長。ゴッグは持ってきていない」ニヤ


ロザミア「よく残ってたわねえ、こんなもの」

カミーユ「一年戦争時代のモノですよね、これ」

シャア「そういうな、これは中々イイ艦だぞ。私は当時実際に乗っていたからな」

ジェリド「噂のジオン水泳部って奴だな」

シャア「海中深く潜れるし、MS積載能力も申し分ない・・・」

シャア「キンバライトは比較的に海に近いからな。きっと残っているだろうと読んだわけだ」

シャア「連邦はろくすっぽ管理もせずに放棄していたようだからなぁ・・・」ニヤ

カミーユ「(そうやって地球を汚染していくのか・・・)」


海中

ゴポゴポゴポゴポゴポ・・・

ジュドー「なんだ!?何が起きた!」

強化兵(ヤンデレ)「アハ、アハハハハハハハハハwwwwwww」

強化兵(ヤンデレ)「あなたは何にも悪くない・・・悪いのは・・・逃げようとするその手足だよね?」

強化兵(ヤンデレ)「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャwwwwwwwwwwwww」

ジュドー「(な、なんだこいつ!?)」


ジュドー(ZZ) VS 強化兵((ギラ・ドーガ)

http://www.youtube.com/watch?v=15a81unxRB4&feature=relmfu

ジュドー「なんだこの機体は!?新型か!?」

強化兵(ヤンデレ)「イヒヒヒヒヒヒwwwwwオフォフォフォフォフォwwwwww」

ジュドー「見た目も中身も訳わかんねえ!」


カミーユ「頭がキンキンします・・・」

シャア「全く、なんという思念を飛ばしているのだ」

カミーユ「こんな状況じゃなかったら、絶対に近寄りたくないです」

シャア「同感だ。こっちまで染められそうで怖いよ。カミーユ」


シュンシュン!

ジュドー「速い!」

強化兵(ヤンデレ)「発☆砲☆祭」

ビームマシンガンを連射し始めるギラ・ドーガ

ドガドガドガァ!

ジュドー「うわっ!こんにゃろう、やってくれるじゃないの!」

ジュドー「お返しだっ、食らえ!」

負けじとミサイルを放つジュドー

強化兵(ヤンデレ)「ブツブツ・・・ブツブツ・・・」

ジュドー「避けないのか!?」

全弾直撃するギラ・ドーガ

ドドドガアアアアアア!! ・・・

ジュドー「やったか!?」

強化兵(ヤンデレ)「・・どうしてこんな事するの・・・」

ジュドー「!?」

強化兵(ヤンデレ)「どうして?どうしてそんなことするの?お兄ちゃんはそんなことしなない私を傷つけるような事絶対にしな(ry

ジュドー「何言ってんだコイツ!?」

強化兵(ヤンデレ)「ごめんね?突然怒鳴っちゃって?今日のお弁当はどうだった?味付け変えてみ(ry」

強化兵(ヤンデレ)「お兄ちゃんの邪魔してるのはあいつだって言うのにねー♪なのに邪魔しやがってぶっ殺すだから聞き分けのないガキは嫌いなのよ!!!!!!」

シャア「(か、会話が全くかみ合っていない・・・)」

カミーユ「(どこの誰だかしんないけど、南無三)」

ジュドー「こいつ・・・ヤバい!一旦引くぞ!」

強化兵(ヤンデレ)「逃がさないおー^^」

ジュドー「この・・・ZZの機動性に追いつけると思うな!」

強化兵(ヤンデレ)「 そ れ は よ か っ た ね ! ! 」グオオ

瞬時に追いつかれるZZ

バキィ!!

ジュドー「そんな!?うあああああああああ!!!」

強化兵(ヤンデレ)「アハwアハハwアハハアハハアハハハアハハwwwwwwwwww」



プル「電波こわっ」

今日はここまでにします。おやすみなさい

ジュドー「そんな・・・ZZがこうも簡単に追いつかれるなんて!」

強化兵(ヤンデレ)「見てこれ・・・切れ味イイのよぉ・・・」

強化兵(ヤンデレ)「これでなぁんべんもなぁんべんもなぁんべんもなぁんべんも!wwww」

ジュドー「くるのか!?何か武器を・・・このままじゃやられちゃう!」

ビームアックスを構えるギラ・ドーガに大型ビームサーベルで対抗しようとするジュドー

強化兵(ヤンデレ)「てぇい!」

ジュドー「こいつめぇ!」

バチバチバチバチィ!

ジュドー「んなろぉ!」ブオン

強化兵(ヤンデレ)「もー、世話が焼けるなぁ♪」ヒョイ

ジュドー「また躱された!?」

強化兵(ヤンデレ)「あ、よいしょぉw」

ビームアックスの切先がZZに突き刺さる

ジュドー「ぐあっ!まただ!なんなんだよこいつの動き!」

ジュドー「こいつもニュータイプだって言うのか!?」」

ZZの機動性は決してギラ・ドーガに劣ってはいなかった。しかし簡単に食らい付かれるのは
相手が強化人間である事、加えてジュドー自身水中戦が初体験であった事
この二つの要因が相まって、ジュドーは圧倒的に不利な状況に追い込まれていた

強化兵(ヤンデレ)「痛いでしょ!?ねえそれすっごく痛いでしょ!?」

強化兵(ヤンデレ)「それでグリグリって抉られたらそれはもぉキャーーーーーーーwwwww」チャキチャキチャキチャキ


シャア「・・・何故あいつはハサミを持ち込んでいるのだ」

カミーユ「・・・キーホルダーみたいなもんじゃないですか」

プル「キテるわぁ」


ドガアアアアアア

アムロ「うわっ!」

カイ「ダメだ!こっちは完全に崩れ落ちてやがる!」

ハマーン「そこから離れろ!」キュピーン

グラグラグラ・・・ドシーーーン!!

カイ「どああああああ!」

アムロ「退路が・・・」

ハマーン「ジュドー・アーシタの救援は望めんな・・・おぞましい思念に引きずり込まれている」

アムロ「交戦中か!」

カイ「どーすんだよお二人さんよお!俺ぁこんな所で死にたくないぜぇ!」

ハマーン「愚痴っている暇があったら考えろ!俗物が!」

カイ「んな事言ったってよぉ・・・」

ドゴオオオオオオオ ゴゴゴゴゴゴ・・・

爆炎から発せられた煙が辺りを包み出す

アムロ「ゴホゴホ・・・」

ハマーン「・・・うっ」

カイ「新鮮な空気をくれぇーーーー!」

ハマーン「騒ぐな軟弱者!耳障りだ!」

カイ「(セイラさんかよ・・・)」

アムロ「ハヤトは何を・・・」


ハヤト「ZZがダメなら、アウドムラで救出しろ!」

兵「ムリです!海面にはまだ敵機がいます!」

兵「高度を保たないと巻き添えを・・・」

ハヤト「そんな・・・アムロ・・・カイさん・・・」


強化兵(ヤンデレ)「私のテリトリーで勝てるわけないのにねー♪」

ジュドー「こええよこいつ・・・なんなんだよお前は!」

強化兵(ヤンデレ)「私は神を信仰する者・・・」

ジュドー「は!?」

強化兵(ヤンデレ)「は?は?アハアハハアハアハアハアハハハハハwwww」

ジュドー「頭痛くなってきた・・・」

ジェリド「(不安定すぎる・・・)」


ドガアアアアアアアア

ハマーン「・・・残念だが、終わりだな」

アムロ「・・・」

カイ「まじかよ!なんとかならねえのか!?アムロ!」

アムロ「うかつでした・・・シャアを相手にするなら、もっと作戦を練るべきでした」

カイ「今更そんな事言ったってよお・・・」

ハマーン「心配するな。シャアの方が一枚上手だったというだけの話だ」

カイ「心配するわ!アホか!」

ドゴオオオオオオオオオオ!!

炎が船全体を包む

カイ「おあああああああああ!!らめええええええええ!!」

ハマーン「見苦しすぎるな・・・」

アムロ「(シャアを仕留めきれなかったのが、唯一の心残りだ・・・)

ハマーン「(シャアめ、この体朽ち果てようとも、思念のまま貴様に纏わりついてやるぞ!)

カイ「ひいいいいいいいい!!ひいいいいいいいいい!!」

ドゴアアアアアアア!

アムロ「(…ここまでか)」




パアァァ!

アムロ「!?」

ハマーン「またか!」

二人のペンダントが再び光り輝きだした




パアァァ・・・!



キュピーン


シャア「むっ!」

カミーユ「これは!」

プル「あの時の・・・」

ジェリド「・・・」


ジュドー「これって・・・」

強化兵(ヤンデレ)「暖かぁい・・・」

ハヤト「なんだ!?」


シュウウウウ・・・


アムロ「炎が・・・」

ハマーン「避けていく?」

カイ「???」

あたり一辺を燃やしていた炎が、まるで導くように退き、その中から退路を作り出した

カイ「なんだよ、これ・・・」

ハマーン「説明している暇jはない!出るぞ!俗物共!」


ダダダダダダッ


甲板

アムロ「ハヤト!Mk2を出せ!」

ハヤト「アムロ、無事だったか!よぉし・・・!」

ハヤト「Mk2をドッキングさせろ!アウドムラ急降下だ!3人を拾うぞ!」


シャア「させるか!」キュピーン


強化兵(ヤンデレ)「お兄ちゃんの邪魔しちゃダメー!」

ジュドー「!? アウドムラを狙っているのか!?」

ジュドー「させっかよぉ!んなろー!」

ZZのダブルビームライフルがギラ・ドーガに直撃する

強化兵(ヤンデレ)「きゃあああああ!」

ジュドー「今度はこっちの番だぜ!」

シャア「ちぃ、ギラ・ドーガは間に合わん!」


ハヤト「アムロ、乗れ!」

アムロ「助かる!」

カイ「ひぃ・・・ひぃ・・・」

ハマーン「目論見が外れたな?シャア・・・」ニヤ

無事アウドムラへと乗り込む3人

ハヤト「よし、アウドムラ急上昇!」

アムロ「Mk2の準備はできているな!?」

兵「大丈夫です!」

アムロ「よし、アムロ スーパーガンダム、出るぞ!」

バシュウウウウウウウウウ!!


シャア「ちぃ・・」

カミーユ「粘りますね」

カミーユ「僕が行きましょうか?」

シャア「君は無事宇宙に帰さねばならん。こんな所で出している場合ではない」

シャア「やむを得ん、ギラ・ドーガ!もう一機出撃させろ!」


ジュドー「うおおおおおお!!」

強化兵(ヤンデレ)「さーしても刺しても・・・反撃してきやがって!!!!」

強化兵(ヤンデレ)「だから聞き分けのないガキはキライなのよ!!!」

ZZに突進するギラ・ドーガ

ジュドー「わけわかんねえ事ばっか言いやがって!」

ジュドー「その武器のパターンは、知っているんだよ!」

ブオン!

強化兵(ヤンデレ)「外しちゃった・・・?」

ジュドー「その怨念を全て吐き出せ!」

またもやダブルビームライフルを食らうギラ・ドーガ

強化兵(ヤンデレ)「ああああああ!」

ジュドー「どうだ!?」

強化兵(ヤンデレ)「お兄ちゃん・・・なんで、そんな事するのかなぁ?」

ジュドー「なんでそんなに耐えるんだ!?」

強化兵(ヤンデレ)「かわいそうだけど、お仕置きが必要だねぇ・・・」


ガシッ


ジュドー「!?」

「随分イキがイイじゃないの・・・」

ジュドー「新手!?」

もう一機のギラ・ドーガに捕まるZZ

強化兵(ホモ)「おいお前」

強化兵(ホモ)「 や ら な い か 」

ジュドー「なにを!?」

強化兵(ホモ)「・・・むん!」

腰を小刻みに振動させるギラ・ドーガ

ジュドー「な、なんだ!?」

強化兵(ホモ)「おお・・・おお・・・」ガクガク

ジュドー「何やってんだよ!コイツ!」

強化兵(ヤンデレ)「おにいいいいいちゃあああああああんんんん!!」

ジュドー「まずい!くそ、離せよ!」ガチャガチャ

強化兵(ヤンデレ)「ずっとずっと、一緒だよっ!」ブオン

ジュドー「!」



アムロ「そこぉ!」


ズキュゥゥン!


強化兵(ヤンデレ)「きゃあああああ!!」


アムロ「ジュドー、無事か!」

ジュドー「アムロさん!」

強化兵(ホモ)「ウホッ!イイ男・・・」

ジュドー「いい加減離せよ!」


ガンッ!


強化兵(ホモ)「勿体ない・・・」

アムロ「ジュドー!海面から出ろ!ここでは不利だ!」

ジュドー「わかった!」

強化兵(ヤンデレ)「お兄ちゃん待ってー!」

アムロ「行かせるか!」


シャア「まずい!ロザミア、今すぐ奴らを撤退させろ!」

ロザミア「みんな、下がって!・・・ダメ、まるで聞いちゃいないわ!」

シャア「くそっ、強化人間の不安定さが裏目に出たか!」

カミーユ「(みんなイっちゃってるからな・・・)」


強化兵(ヤンデレ)「おにーちゃん、どうして逃げるのかなぁ?」

アムロ「邪気が来たか!」

強化兵(ホモ)「ホイホイ逃がしちゃってイイのかい?俺は救援だって食っちまう男なんだぜ?」

アムロ「・・・貴様はただのヨゴレだ」

ザパァ!


ジュドー「プハァ!」


ハヤト「ジュドー!無事だったか!」

ジュドー「恐ろしい目にあったぜ・・・色んな意味で」

アムロ「ジュドー!聞こえるか!」

アムロ「ハイメガキャノンのエネルギーを溜めておけ!」

ジュドー「そうか・・・わかったよ!アムロさん!」キュピーン


強化兵(ヤンデレ)「今日は鬼ごっこかなー?」

強化兵(ホモ)「こいつを見てくれよ。どう思う?」

アムロ「見た事のない機体だ・・・どこの機体だ!?」

強化兵(ヤンデレ)「いくよー!おにいちゃーん!」

強化兵(ホモ)「あんまりソワソワさせないでくれないか?暴発しちまうぜ」


シュンシュン!


アムロ「速い!」

強化兵(ヤンデレ)「アハアハアハアハハハハアハハアハハwwww」

アムロ「敵意が無邪気すぎる!シャアの道具にされて・・・!」

強化兵(ヤンデレ)「お兄ちゃんは私の物!お兄ちゃんは私を好きにならないといけないの!お兄ちゃんは(ry

アムロ「バカにして!」

ズキズキュズキュゥゥゥ ドガドガドガァ!!

直撃を恐れず突進するギラ・ドーガ

強化兵(ヤンデレ)「わがったら返事くらいじなざいよォーーーー!!!!」

アムロ「防御を考えていないのか!?」

強化兵(ホモ)「全く、ケツの穴の小さい奴だ」

アムロ「貴様はどう動く!?」

強化兵(ホモ)「穴は一つしかない・・・なるべくスマートに入れてやらなきゃな!」

アムロ「結局突進か!」


シャア「アムロ相手なのに・・・」

カミーユ「戦法もなにもあったもんじゃないですね」

ロザミア「戻って・・・みんな・・・」


アムロ「貴様らの相手等していられるか!ミサイルでけん制する!」

弾幕を張るアムロ

強化兵(ヤンデレ)「今日は雪合戦!?」

強化兵(ホモ)「これがお前さんのお○ぽかい?」

ドガドガドガァ!

アムロ「海中ではビームの効果が薄い・・・ならば!」

海面へと急浮上するアムロ

強化兵(ヤンデレ)「お兄ちゃんまってよー!」

強化兵(ホモ)「挿れるまで帰さん!」


バシュウウウウウウウウウウ!


ザパァ!


ハヤト「アムロ!」

アムロ「ジュドー!準備はいいな!」

ジュドー「いつでもOKだぜ!」


ザパザパァ!


海面から飛び出るギラ・ドーガ二体


アムロ「来たぞ!ジュドー!」

強化兵(ヤンデレ)「おにいちゃーーーーん!」

強化兵(ホモ)「ホイホイ海面から上がっちゃってイイのかい?俺は(ry

ジュドー「さっきの恨み、晴らさせてもらうぜ!」


キュイィ・・・


アムロ「ここだ!」キュピーン


ジュドーー「行っけえーーーーーー!ハイメガキャノン砲! 」



ブシャアアアアアアアアアアアアアア!!!



強化兵二人「!?」ジュッ


ドドドガアアアアアアアアアアアアアン!!


パラパラパラ・・・



アムロ「やったか!?」

ジュドー「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」



強化兵(ヤンデレ)、強化兵(ホモ)  死亡

キュピーン

カミーユ「ちょっと大尉!あの二人やられちゃいましたよ!」

ロザミア「ああ・・・みんな・・・」

ジェリド「人の話を聞かないからだ!」

シャア「くっ・・・しかし、無駄死にではないぞ」

シャア「諸君らが敵の目を惹きつけてくれたおかげで、我々は無事脱出できるのだ・・・!」


ハヤト「マッドアングラーは!」

兵「再び海底に潜りました・・・追跡は不可能です!」

ハヤト「ち、敵戦力を退けただけでもよしとするか・・・」

カイ「あ~、マジ死ぬかと思ったぜ・・・」

ハマーン「シャアめ、うまく逃げる・・・」

アムロ「ジュドー、よくやった。我々は敵機の撃破に成功した。これより帰還する」

ジュドー「りょーかい。ったく、恐ろしい敵だったぜ。」

アムロ「あのプレッシャー・・・強化人間か?」


海中

カミーユ「あの二人、イイ線行ってましたけど」

ジェリド「やはり不安定すぎるな・・・」

シャア「相手がアムロではな」ギリ

プル「・・・」

シャア「やはり無駄な戦いは、なるべく避けねばなるまいな・・・」

シャア「諸君、これより我らは徹底的に隠密行動に入る」

シャア「戦闘行為は禁止だ。何かあればすぐに私に知らせろ。イイな」

カミーユ「了解です。大尉」

ジェリド「俺らが出れれば幾分か楽なんだが・・・」

プル「(さっきまでジュドーが近くにいた・・・)」

ロザミア「うう・・・グス・・・」


マッドアングラーは静かに海中を進んでいった

宇宙 ジュピトリス

シロッコ「一体何をやっているのだ!シャアの奴は!」バン!

マウアー「地球に行ったっきりなんの連絡もない・・・」

シロッコ「どうやら連邦の説得に失敗したようだな・・・」

シロッコ「ミネバ・ザビめ。ただの子供だと思うていたが、まさかこんな賢しいマネをするとは」

マウアー「(ジェリドは無事なんだろうか・・・)」

シロッコ「我々はこれでますます窮地に追い込まれた・・・兵にも士気の乱れが認められる」

シロッコ「これでは我々の将来は絶望的だ」

マウアー「地球圏全部を敵に回しちまったからねえ」

シロッコ「シャアめ・・・このまま雲隠れするつもりか?」

マウアー「まさか、そんな臆病者じゃないでしょ」

シロッコ「ニュータイプのなりそこないが・・・帰ってきたら激しく問い詰めてやるぞ!」

マウアー「・・・」

シロッコ「最悪のケースだ。もしシャアが帰ってこなければ・・・我々だけで動くしかない」

マウアー「一体どうすんのさ」

シロッコ「・・・我々にはまだ「アレ」が残されている」

マウアー「使えるのかい・・・アレ」

シロッコ「使えなければ使えるようにするまでだ。もはや一刻の猶予もならん」

シロッコ「幸いアレはまだ我々の所有物だ・・・連邦に奪われる前に移動させるぞ」

シロッコ「シャアめ。今月中に帰ってこなければ・・・残念だが奴らは切り捨てる」

シロッコ「もちろんジェリドもだ。いいな?マウアー」

マウアー「・・・」

シロッコ「今の内に心の準備をしておけ・・・」

マウアー「(ジェリド・・・アンタ一体どこで何してんだい)」

地球 海中

シャア「しかしあの謎のプレッシャー・・・一体なんなのだ?」

カミーユ「まさかあの爆発から脱出されるとは思いませんでしたね」

シャア「脱出経路は全て絶ったはずなんだが」

カミーユ「ジェリド中尉もいる事だし、直接本人に聞いてみましょうよ」

シャア「うむ・・・」


ジェリドの元へと向かう二人

ジェリド「・・・正直、俺にもわからん」

シャア「むう・・・」

ジェリド「俺の時は謎の緑の光が現れた。そいつに包まれると何もかもが大丈夫になっていたんだ」

カミーユ「ますますわからなくなりましたね」

シャア「連邦の新兵器・・・と言うには、あまりにも・・・」

カミーユ「大気圏を全くの無傷で通過する兵器なんて、聞いたことありませんよ」

シャア「謎が深まるばかりだな・・・この件は保留だ。得体が知れなさすぎる」

カミーユ「ですね」

ジェリド「ロザミアが強化人間の教育をするっつってたぞ。暇なら見に行ってみたらどうだ?」

シャア「ロザミィが?」

カミーユ「あの人、どう考えても教育される側でしょ」

シャア「あの強化人間達、センスはいいのだがな・・・いかんせん考えがなさすぎる」

シャア「いつ戦闘になるかわからん。ギリギリまで調整してみるさ」


ロザミアの元へ向かう二人

シャア「」チラッ

カミーユ「」チラッ

ロザミア「みんなー!いいー?こうやって、敵の攻撃が来たときは・・・」

ロザミア「ちゃんと避けるのよー!」

強化人間達「はーい!」

シャア「そこからか・・・」

カミーユ「(小学校か、ここは)」


プル「・・・(ジュドー・・・)」

プル「(私達、もう敵同士なんだね・・)」

プル「・・・ハァ」

アウドムラ

ハヤト「また、逃げられたか・・・」

アムロ「全く、昔から逃げ足だけは早い奴ですから」

カイ「あいつ、マジで俺らを殺りにきてたな」

ベルトーチカ「ホント、とんでもない奴ね・・・」

アムロ「(あの野郎、俺との決着はイイのか?)」

ミネバ「ハマーン、よくぞ無事で戻ってきた」

ハマーン「ご心配おかけしました。ミネバ様」

ミネバ「私にはそなたが必要だ。いなくなってもらっては困る・・・」

ハマーン「・・・ありがたきお言葉」

ジュドー「アムロさん、ちょっと」

アムロ「ん?」

ジュドー「あいつらの機体、何アレ?見た事ない機体だったんだけど」

アムロ「俺もだ・・・初めて見る機体だった」

ハヤト「どんな奴だ?」

ジュドー「ちょっとザクっぽかったけど・・・」

アムロ「ハイザックとは機動性が段違いだ。ありゃ連邦のとは違うぞ」

カイ「アクシズ製の奴かい?」

ハマーン「知らん。あのような機体、見た事もないわ」

ジュドー「パイロットも相当アレだったぜ・・・思い出すのもイヤだわ」ゾクッ

アムロ「あの不安定なプレッシャー、強化人間か?」

ベルトーチカ「シャアを匿う謎の組織、強化人間、出土不明のモビルスーツ・・・」

カイ「この状況で味方を増やすなんてな」

ハヤト「さすがに、一筋縄ではいかんな」

アムロ「謎は深まるばかりだな・・・」

兵「もうじき、大西洋を横断。アメリカ大陸に到着します」

カイ「どうする?ハヤト」

ハヤト「シャアは潜水艦で移動していた・・・アメリカ大陸に着いたら必ず陸路に切り替えるはずだ」

ハヤト「よし、ニューヤーク基地に連絡を取れ。そこで現地の軍に協力してもらおう」

ハヤト「ついでに補給も済ませておけ。時間があるようなら息抜きに観光して来ても構わんぞ」

ジュドー「まじ?やりぃっ。それじゃみんなにお土産でも買ってってやろうかな」

ミネバ「ハマーン、我らも地球の視察と参ろうぞ」

ハマーン「承知致しました」

ベルトーチカ「アムロ・・・久々にデートしない?w」

アムロ「・・・時間があれば、いいよ」

カイ「観光案内は俺に任せておけ。有名どころから裏路地まで全部案内してやるよw」

アムロ「(たまには、いいかな・・・)」



シャア「ふん、ニューヤークも復興した物だな」ニヤ

ニューヤーク 市街地

カミーユ「ここ、一年戦争時代は激戦区だったんですよね」

シャア「まぁな。真っ先にジオンに侵略され、長い間支配されていた地域だ」

シャア「しかし、それもすぐに奪還されてしまった・・・何故かわかるか?」

カミーユ「何故です?」

シャア「坊やだったからさ。当時の支配者様がな」ニヤ

ジェリド「あの潜水艦はどうするんだ?」

シャア「あんな古い物、もう必要ない。地元の業者にでも売り払ってしまえ」

シャア「そしてその金で、みんなで旨い物でも食うか?ハッハッハ」

プル「贅沢~w」

シャア「よし、まずはプルたんの衣装でも買おう」

プル「アイドルだもんねw」

シャア「ハッハッハ!さしずめ芸能人のお忍び旅行と言った所かな?」ニヤニヤ

ジェリド「誰が芸能人だ」

カミーユ「まあ、確かに顔は売れてますけど」

ロザミア「モビルスーツはどうするの?」

シャア「その辺の適当な場所に保管しとけばいいさ。表向きは軍用ではないから民間サービスが受けられるはずだ」

カミーユ「サバゲー用ですもんね」

シャア「実弾はちゃんと外しといてくれよ?こんな所で没収されてはシャレにならんからな」

プル「ね~大佐~、早く行こうよ~」

シャア「ハッハッハ、そう急くな。プルたん」

ジェリド「あいつ、生き生きしてるな」

カミーユ「一応僕ら逃亡中の身なんですけどね」


ワイワイガヤガヤ・・・







?「あれ・・・シャア?」

シャア達から遅れる事数時間 アウドムラもニューヤークに到着する

アムロ「では、行ってくる」

ハヤト「うむ、気を付けてな」

カイ「おめーも大変だな。息抜きもロクにできねえなんてよ」

ハヤト「全くです。たまには家族の顔が見たいんですけどね」

ミネバ「下々は大変だな」

ハヤト「・・・(下々て)」

ハマーン「ではミネバ様、参りましょう」

ミネバ「うむ」

ベルトーチカ「んじゃ行ってきまーすwアムロ、いこ!」

アムロ「ああ」

ジュドー「何かあったら連絡してよね!すぐ駆けつけるからさ」

ハヤト「ああ、行ってらっしゃい」

ワイワイガヤガヤ・・・

ハヤト「・・・」

ハヤト「俺も休みが欲しいぞ・・・」ボソッ


ニューヤーク市街

カイ「わりっ、俺はちょっと知り合いの同業んとこに顔出してくるわ」

アムロ「わかりました。ベルトーチカ、僕らはどこへ行こうか」

ベルトーチカ「アムロと一緒ならどこへでも・・・w」

ハマーン「ふん、のろけおって」

ミネバ「痴女だな」

ハマーン「ではミネバ様、我らも参りましょう・・・」

ミネバ「ああ・・・」

車に乗り各自行動する一行

ジュドー「みんな別行動なんだな~」

ジュドー「・・・」

ジュドー「えっ、俺一人?」




?「あれ、アウドムラじゃん」

?「父ちゃん乗ってるかな~」

?「こっそり行って驚かせてやろうぜw」

?「いいね、行こう行こうw」

コソコソ コソコソ・・・

ハマーン ミネバ組 車で移動中

ミネバ「案外キレイな街だな。ハマーン」

ハマーン「旧世紀時代は、世界の覇権を握っていた街だったそうですから」

ミネバ「ふむ・・・」

ハマーン「ここはかつてミネバ様の叔父君が支配していた土地です」

ハマーン「故にザビ家の加護に守られているのでしょう」

ミネバ「・・・誰だ?」

ハマーン「ガルマ・ザビ様です。惜しくも連邦軍に敗れ、名誉の戦死を遂げましたが・・・」

ミネバ「ふむ・・・」

ハマーン「(ガルマ様を討ち取ったのも、確かホワイトベースだったか・・・?)」

信号待ち中

ナンパ男「おねーさん達、観光かい?」

ナンパ男2「暇してんなら俺らと一緒に行こうよw案内するよ」

ミネバ「誘われているぞ、ハマーン」

ハマーン「またか・・・」

ナンパ男「ねえねえいいじゃんw一緒に行こうよw」

ナンパ男2「ドア開けてくんない?乗せてよw」ガチガチ

ハマーン「・・・」グッ

キュルルルルル!

ナンパ男二人「!?」

バキィ! ブゥーーーーン・・・

ミネバ「ハマーンよ、今のは「ひき逃げ」と言う奴ではないか?」

ハマーン「前ににゴミが落ちてただけです。ひき逃げではありませんよ」

ブゥーーーーーン・・・

ナンパ男「・・・」ピクピク

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

カミーユ「なんだなんだ?」

ジェリド「事故、か?」

カミーユ「どこに行っても、無謀な運転する奴はいるんですね」

ジェリド「ま、そんなもんだ」

ドン

カミーユ「あ、すいません」

?「やーねぇ、事故かしら」

カミーユ「ひき逃げなんですって」

?「物騒ねえ」

カミーユ「この辺の方ですか?」

?「いえ、観光に来ただけですよ」

?「でも子供二人とはぐれてしまって・・・今探してるんです」

カミーユ「よければ、探すの手伝いますよ。失礼ですが、お名前は?」


?「フラウ・コバヤシって言います。子供の名前はキッカとレツ。二人とも目を離すとすぐこれで・・・」

今日はここまでにします。おやすみなさい

カミーユ「元気なお子さんなんですね」

フラウ「全く、誰に似たんだか・・・」

ジェリド「おいカミーユ、あまり勝手な事は・・・」

カミーユ「イイじゃないですか、人助けくらい。」

ジェリド「しかし・・・」

カミーユ「冷たい人ですね。そんな事だから汚名挽回なんて言っちゃうんですよ」

ジェリド「・・・」

フラウ「迷惑かしら?」

カミーユ「いえ、何でもありませんよ。チンピラがいちゃもん付けてきただけです」

カミーユ「はぐれたのは、この辺なんですか?」

フラウ「そのはずなんですけど・・・」

カミーユ「では、3人別れて探しましょうか」

ジェリド「(ちゃっかり俺も入れてやがる・・・)」


アムロ、ベルトーチカ組

ベルトーチカ「ねえアムロ、新作の水着が買いたいなぁ~・・・」

アムロ「ああいいよ。じゃ、ショップに入ろうか」

ベルトーチカ「さっすがアムロ!優しい~♪」

デパート 水着売り場

アムロ「刺激的な場所だ」

ベルトーチカ「アムロ、これなんてどう?w」

『引くほどのマイクロビキニ』

アムロ「・・・チャーミングだよ、とても」

ベルトーチカ「すいませーん、試着室貸して下さーい!」

アムロ「(着るのか・・・)」

店員「申し訳ありません、試着室は今別のお客様が使っておりまして・・・」

ベルトーチカ「まーじー?早く出てくんないかなぁ」




「ええい!早く!早く見せてくれないか!」



「ちょっと待ってよwこれ着るのマジ恥ずかしいんだからw」



アムロ「ん?」

「お待たせー大佐ー。出るよー」


「来たか!!!」



ザッ




プル「めくるめくめくメキメキサマぁーーーーw」(セクシーポーズ)


シャア「ふぉおおおおおおおおおおお!!!」


プルの水着 http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=12099674







アムロ「」






ベルトーチカ「・・・(唖然)」





シャア「素晴らしい・・・これでグラビア業界も問題ないな!」

プル「この辺のカーブが・・・ムラムラサマー?ww」

シャア「私のカーブもギラギラサマーさ!」



アムロ「・・・おい」



プル「や~んw大佐ったら、ピュアなフリしてうらはらサマぁーww」

シャア「夢に描いてたデレデレサマーと言った所かな?ハッハッハ!」

プル「キャーーーwwキュートなマスクでツンツンサマぁーーーwwww」



アムロ「おい!!」




シャア「(   ゜  д ゜ )」

プル「あっ」

シャア「(あ、アムロ!何故ここに・・・)」

アムロ「・・・」

ベルトーチカ「・・・」

シャア「・・・」

プル「・・・」

店員「・・・」



シャア「や、やぁ」ボソッ

アムロ「・・・シャアーーーーーーーーッ!!!」

シャア「(やはりそうなるか!)プルたん!逃げるぞ!」

プル「この恰好で!?」

アムロ「待て!シャアーーーーーッ!!!」ジャキ

シャア「言ってる場合ではない!カミーユ達と合流するぞ!」

店員「ああちょっと!お代金がまだ・・・」

ベルトーチカ「地球連邦軍に請求して下さい!我々は軍人です!」

店員「はぁ・・・」


ダダダダダダッ


アムロ「なんでここにいる!」

シャア「私はお前と違って、パイロットばかりやってるわけにはいかんからな!」

アムロ「プロデューサーの真似事か!」

シャア「真似事ではない!本物のPだ!」

シャア「むん!」

マネキンを倒し、アムロを妨害しようとするシャア

アムロ「ちぃ!」

シャア「人形と戯れていろ!アムロ!」

アムロ「貴様じゃあるまいし!」

プル「ふえ~ん、恥ずかしいよぉ~」

アムロ「なんて恰好させてるんだ・・・シャア!」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・


カミーユ「なんかあっちの方が騒がしいなぁ」

フラウ「何かあったのでしょうか」

ジェリド「物騒な街だな」


アムロ「待てーーーーー!!シャアーーーー!!」

シャア「待てと言われて待つ奴がいるか!!」

通行人達「水着の女が走り回ってるwww」

プル「ふえ~ん、もうお嫁に行けないよぉ~」


カミーユ&ジェリド「わーお・・・」


フラウ「アムロ・・・?」


街中

ジュドー「一人とか・・・ないわ・・・」ブツブツ

ジュドー「(プルがいれば、いろいろ連れて回ったりしてやれたのになぁ・・・)」

通行人「おい!あっちで水着姿で走り回ってる女がいるらしいぜ!」

通行人「まじかよ!そりゃ随分HOTだな!!」

通行人「いそげいそげー!」

ジュドー「・・・変な女もいたもんだなぁ」


シャア「ちぃ!アムロめ、しつこいのだ!」

アムロ「俺は貴様を追ってここまで来たんだ!当然だろう!」

アムロ「ネットの恨み、ここで晴らさせてもらう!」

シャア「根に持つ男は嫌われるぞ!」

アムロ「許容範囲がある!貴様が言えた事か!」

プル「調子こきすぎたよぉ~」

カミーユ「ジェリド中尉!」

ジェリド「ああ!」

カミーユ「すいません、フラウさん!僕は急用ができましたので、これで!」

フラウ「はぁ・・・」


アムロの元へと走り寄るカミーユ

カミーユ「歯ぁ食いしばれーーー!」グオッ

アムロ「!?」

バキィ!

アムロ「ぐあっ!」

シャア「カミーユ!」

カミーユ「大尉、ここは僕が!早く逃げて!」

シャア「恩に着る!」

プル「はやく服着させてよぉ~」

逃げていくシャアとプル

アムロ「待て!シャア!」

カミーユ「あなたはここで僕とジャレてればイイんです!」

バキィ!

アムロ「あぐっ!この・・・邪魔をするな!」


ざわざわ・・・なんだなんだ・・・喧嘩か? いいぞーやれやれー!


アムロ(素手) VS カミーユ(素手)

カミーユ「あなたは何やってんです!こんな所で!」

アムロ「それはこっちのセリフだ!何故ここにいる!」

カミーユ「あんたらのせいでしょうが!!」

バキィ!

アムロ「がぁっ!」

カミーユ「体を使った戦いなら、ニュータイプだろうと!」

アムロ「シャアみたいな事を言うな!」

カミーユ「僕は大尉の様に弱くありませんよ!」

アムロ「この・・・くるのか!?」

カミーユの猛攻になすすべもなく打たれるアムロ

アムロ「がぁっ!つ、強い!」

カミーユ「空手やってましたからね。このまま再起不能になってもらいますよ!」

カミーユ「ここからいなくなれーーー!!」

アムロ「なめるな!」ピキュイーン

カミーユは繰り出した拳を掴まれ、そのままアムロの体を縫うように背中から地面へと叩きつけられた

カミーユ「うあぁっ!」ドシッ

アムロ「動くな!」ジャキ

アムロは拳銃を突きつけた

カミーユ「くそ・・・」

アムロ「シャアはどこへ逃げた!言え!」ジャキ

カミーユ「言う訳ないでしょ!」


フラウ「アムロ・・・なの?」


アムロ「フラウ!?」

フラウ「やっぱりアムロだ・・・何やってんの?こんな所で」

カミーユ「(こいつら・・・知り合いか!?)」

フラウ「カミーユ君!?アムロ・・・これは一体どういう事!?説明なさい!」

アムロ「今そんな事してる暇は・・・」


グイ


フラウ「きゃぁ!」

ジェリド「会いたかったぜ・・・アムロ・レイ」

ジェリドはフラウの体を掴み、こめかみに銃口を突きつけた

アムロ「フラウ!」

ジェリド「この女は貴様の知り合いか?へえ、いい人質ができたぜ」ニヤ

アムロ「貴様・・・!」

ジェリド「動くな!動くとこの女を殺す!」ジャキ

アムロ「くそ・・・」

フラウ「何なのこれ・・・」

アムロ「フラウ・・・そいつらはシャアの手先だ」

フラウ「なんですって!じゃああの時のはやっぱりシャア・・・」

アムロ「見たのか!?どこだ!どの辺で見た!」

フラウ「確か向こうのちょっと郊外寄りの・・・フガッ」

ジェリド「余計な事をしゃべらないでもらおうか、奥さん」


アウドムラ内

?「ここの警備もちょろいなw」

?「とーちゃん、どこにいるの?」

?「バカだな。それを今から探すんじゃないか」

?「なるほど、あったまイイ~」

兵「アウドムラ、急発進だ!」

兵「なんでもシャアがここにいたらしい!」

兵「なんだって!」

ダダダダダダッ

?「なんか騒がしいなぁ・・・」

ハヤト「補給はもう済んでいるな!?」

兵「はい!物資その他、予備のMSも積み込み完了しました」

ハヤト「シャア・・・今度こそ逃がさんぞ!」

ハヤト「アウドムラ、発進!」

ゴゴゴゴゴゴ・・・

?「なんかこれ、動いてね?」

?「さっき兵士の人が発進するって言ってた気が・・・」

?「・・・マジかよ!!」

?「お母ちゃんに怒られちゃうよ~」

ゴゴゴゴゴゴ・・・


アムロ「そいつはただの民間人だ!関係のない人間だ!」

アムロ「無関係の人間を巻き込むのか!?離せ!」

ジェリド「イヤだね。お前の関係者ならこれほどの上玉はいねえ」

ジェリド「関係ないなら殴り掛かってこればイイじゃないか。もっとも、そんな事ができるのならな」ニヤ

アムロ「・・・くそぉ」

ジェリド「(できるわけねーよな。優しいアムロさんよ)」

カミーユ「・・・そこだ!」キラン

バキィ!

アムロ「うあッ!」ドサァ

フラウ「アムロ!」

カミーユ「中尉、後ろ!」

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

ジェリド「あれは・・・アウドムラ!」

カミーユ「完全に見つかりました!ここは撤退しましょう!」

アムロ「この、逃がすか!」ジャキ

ジェリド「こいつがいるのを忘れるな!」ジャキ

フラウ「ううっ」

アムロ「くそ・・・」

フラウを人質に取られ戸惑っている隙に、車が一台目の前に突っ込んできた

キキィーーーーーーーーーー!!

アムロ「!?」

シャア「ジェリド!カミーユ!乗れ!」

カミーユ「大尉、助かります!」

ジェリド「奥さん、悪いがもうちょっと付き合ってもらうぜ」

フラウ「アムロ・・・」

アムロ「待て・・・シャアーーーーーーー!!」

ブルウウウウウウウウウウウウンーーーー・・・

シャアの一行は去って行った

ウー!ウー!ウー!(サイレンの音)

わいわい・・・がやがや・・・

ジュドー「なんだ・・・やけに騒がしいな」

ベルトーチカ「ジュドぉーーー!」

ジュドー「!?」

バイクに跨り颯爽と現れるベルトーチカ

ジュドー「ベルトーチカさん・・・どったの?それ」

ベルトーチカ「シャアよ!シャアがこの街に現れたのよ!」

ジュドー「なんだって!?」

ベルトーチカ「今アムロが追ってるわ!あんたも来るのよ!」

ベルトーチカ「さ、乗って!」

後部座席に乗るジュドー

ベルトーチカ「さぁ、かっ飛ばすわよ!!」

ブオンブオンブオーーーーーーーーン!!

ジュドー「(プル・・・お前もいるのか!?)」


シャア「ちぃ、アムロめ!まさかここにいるとはな!」

カミーユ「本気でびっくりしましたよ・・・」

プル「うう・・・」

ジェリド「お前!?なんて格好してんだ!」

プル「・・・」

カミーユ「服、取られたんですか?」

シャア「いや、これは私が着せた」

カミーユ「(何やってんですか)」

シャア「ところでこちらのご婦人は?」

フラウ「・・・」

ジェリド「人質だ。アムロの知り合いだそうで利用させてもらった」

シャア「ほう・・・アムロも中々隅におけんな」

フラウ「やはりあなた、シャアだったのね」

シャア「!?」

フラウ「髪型が変わっているから気が付かなかったわ・・・随分お久ぶりね」

フラウ「といっても、直接の面識はないけどね」

シャア「貴様、何者だ!」

フラウ「元ホワイトベースの乗組員よ。あの時はあなたに随分と苦しめられたわ」

全員「!!」

フラウ「シャア・・・あなた、何を企んでるの?」

シャア「・・・貴様の知った事ではない」

ジェリド「(アムロの知り合いって・・・ホワイトベースの時のだったのか!)」

カミーユ「(まさかこんな所で会えるとはね・・・)」

フラウ「カツはあなたに預けたはずよ。カツはどうしたの?答えなさい、シャア・アズナブル!」

シャア「(シロッコにボコボコにされたとは・・・言えないな)」

ブオンブオンブオーーーーーーーン!!

ベルトーチカ「シャア、どこいったの!?」

ジュドー「ベルトーチカさん、前!」

ベルトーチカ「!」

アムロ「止まれ!!」

キキィーーーーーーーー!!ギャリギャリギャリ

ベルトーチカ「アムロ!シャアはどこに行ったの!?」

アムロ「すまない、逃げられた。奴は車で逃げた!君たちはそれで奴を追え!」

ベルトーチカ「わかった!」

アムロ「ただし、無駄に刺激するなよ?奴は人質を取った」

ジュドー「まじかよ!」

アムロ「俺はアウドムラに戻ってMSを出す。急げ!向こうの方角だ!」

ベルトーチカ「人質を取るなんて、落ちる所まで落ちたわね!クワトロ大尉!」

ジュドー「早いとことっ捕まえようぜ!」

ベルトーチカ「行くわよぉおおおお!!」グイイイ

ベルトーチカは高回転から一気にクラッチを繋ぎ、前輪が浮くほどの勢いで進みだした

ジュドー「(プル・・・待ってろ・・・!)」

ブォォォォォォォォーーーーーーー・・・・

アムロ「頼むぞベルトーチカ。フラウを・・・」


逃走中のシャア一行 街外れへと続く道

シャア「追手はどうか!」

カミーユ「今の所は、誰も追いついてませんね」

シャア「このままロザミアの所まで逃げ切れればイイのだが・・・」

プル「うう・・・」

フラウ「・・・」ガサゴソ

ジェリド「オイ!何してる!」ジャキ

フラウ「そこの女の子にコートを貸してあげるだけよ。御覧なさい。なんて格好させてるの」

プル「・・・」

フラウ「シャア、あなたこんな小さな女の子になんて物着せてるの?」

フラウ「テレビも見たわよ。アクシズの王女様にも似たような事してたんですってね」

フラウ「女性をなんだと思ってるの?恥を知りなさい」

シャア「(このフェミBBAが・・・)」

フラウ「ほらあなた、これを着なさい」

プル「ありがとう・・・」

フラウ「あなたも大変ね。こんな変態に付き合わされて」

シャア「ちぃ・・・」ビキビキ

カミーユ「(この人、大尉の一番苦手なタイプだな・・・)」

ブオオオオオオオオオオオオオオオン!!

ベルトーチカ「いた!」

ジュドー「よおし、ベルトーチカさん!あの車に寄せて!!」

パァァン!

兵「発光信号です!」

ハヤト「アムロか!?」

アムロ「ハヤト!ここだ!」

ビルの屋上からアウドムラに信号を送るアムロ

ハヤト「アムロを拾うぞ!あのビルに寄せろ!」

兵「了解!」

ゴゴゴゴゴゴ・・・

ハヤト「アムロ、乗れ!」

アムロ「ビル風が・・・ちぃ!」

兵「捕まって!アムロ大尉!」

ガシッ

アムロ「すまない・・・ありがとう」

ハヤト「アムロ、ブリッジまで来い!状況を知らせろ!」

アムロ「ああ、今行くよ!」


?「あれ、アムロ兄ちゃんじゃね?」

?「ホントだ。元気にやってるじゃん

すいません誤爆ったのでもう一度やり直します

パァァン!

兵「発光信号です!」

ハヤト「アムロか!?」

アムロ「ハヤト!ここだ!」

ビルの屋上からアウドムラに信号を送るアムロ

ハヤト「アムロを拾うぞ!あのビルに寄せろ!」

兵「了解!」

ゴゴゴゴゴゴ・・・

ハヤト「アムロ、乗れ!」

アムロ「ビル風が・・・ちぃ!」

兵「捕まって!アムロ大尉!」

ガシッ

アムロ「すまない・・・ありがとう」

ハヤト「アムロ、ブリッジまで来い!状況を知らせろ!」

アムロ「ああ、今行くよ!」


?「あれ、アムロ兄ちゃんじゃね?」

?「ホントだ。元気にやってるじゃん」

?「無事復帰できたみたいだな。よかったぁ」

?「てかどうやって降りるの?」

?「・・・今考え中だよ」


ブオオオオオオオオオオオオオオン!!

シャア「追手か!」

フラウ「アムロ!?」

カミーユ「いや・・・違う人みたいです」

ジュドー「そこの車、止まれーーーーー!!」ジャキ

バン!バン!バン!

ジェリド「撃ってきやがった!」

シャア「ちぃ・・・カミーユ!ジェリド!迎撃しろ!」

激しいカーチェイスが始まる

ベルトーチカ「向こうも撃ってきたわよ!」

ジュドー「ベルトーチカさん!しっかり運転頼むぜ!」

ジュドー「んなろぉぉぉぉ!!」

ジュドーの撃った銃弾がリアウィンドウに膜を張る

ジェリド「いい狙いしてんじゃねえか!」

カミーユ「くっそ・・・すばしっこい!」

カミーユ「そこだ!」ピキュイーン

ジュドー「ベルトーチカさん!右に避けて!」ピキュイーン

ベルトーチカ「あいよぉ!」

グッ キュイ キュイ ブロォォォォォォォォン!

カミーユ「外した!?」

ジェリド「やるじゃねえか!あのライダー!」

ジュドー「そこだぁ!」バァン!


パァン!


シャア「!?」


ガクガクッ!


ジュドーの放った弾丸が後部タイヤに当たり、パンクし始める


シャア「制御が・・・効かん!」ガクガク

ジュドー「やりぃ!」

ベルトーチカ「一気に詰めるわよ!!」ブオオ!


ジェリド「おい追いつかれるぜ!」

カミーユ「大尉!」

シャア「なめるな・・・全員、何かに捕まってろ!」


ベルトーチカ「!?」

シャア「食らえ!」グッ


シャアは一気にブレーキを踏み込んだ


ベルトーチカ「ぶつかる・・・!」

ピキュイーン

ジュドー「ベルトーチカさん、ブレーキは切らないで!」

ベルトーチカ「!?」

ジュドー「体を傾けるんだ!こう!」グッ

ジュドーは後部座席からベルトーチカの体を掴み、思い切り横へと倒した

ベルトーチカ「きゃああああ!」

ジュドー「ハンドルは離さないでよ!」

シャア「何ぃ!」

車体をスレスレにバンクさせ、ベルトーチカのバイクは見事激突を躱した

シャア「なんと!」

ベルトーチカ「ぶはぁ!死ぬかと思った・・・」

シャア「抜かれた!」

車の前方に出るバイク

ジュドー「前さえ取れれば・・・よ~し!」グッ

プル「ジュドー!?」

ベルトーチカ「あんた何をする気!?」

ジュドー「行っくぜーーーーー!!」ダッ

ジュドーはフロントガラス目がけ跳び蹴りを放った

シャア「ぬおおおおおお!!」

ジュドー「おああああああ!!」

ガシャアアアアアアアアアアン!!

ジュドーはフロントガラスを突き破り、運転席に取りついた

ジュドー「ついに捕まえたぞ!シャア・アズナブル!」

シャア「がぁっ!な、なんだこいつは!?」

プル「ジュドー!」

ジュドー「プル!こんな所にいちゃあいけない!さ、俺と一緒に戻るんだ!」

シャア「させんぞ!」

バキィ!

ジュドー「どあっ!この、まだ抵抗するか!」

バキィ!

シャア「ぬう!」

運転席で殴り合うシャアとジュドー

カミーユ「大尉!アクセル踏んで!」

シャア「ぐっ!」

キュキュキュキュキュ グイイイイイイイイイ

ジュドー「車を止めろぉ!」バキ!

シャア「前が見えん!どけ!」ガン!

ジュドー「うあっ!」

カミーユ「お前!邪魔するな!」

プル「きゃあ!」ドシッ

カミーユ「このぉ・・・」

ジュドー「いててててて!引っ張るな!」

ジュドーを無理やり後部座席に引っ張り上げるカミーユ

フラウ「ちょっと!こんな狭い所で暴れないでよ!」

カミーユ「それはこいつに言ってくださいよ!」

ジュドー「なろぉ・・・離せ!」バキ!

カミーユ「うあ!」

ベルトーチカ「止まりなさい!シャア・アズナブル!」ジャキ

シャア「誰が止まるか!」グイ

急加速させるシャア

ベルトーチカ「なんて往生際の悪い!待ちなさい!」グイイ

ジュドー「車を止めろ・・・!」

シャア「いたたたた、ええい、髪を引っ張るな!」

プル「ジュドー、やめて!」

カミーユ「この・・・いい加減にしろ!」バン!!

ジュドー「うわっ!」

カミーユは車のドアを開け、ジュドーを車外へと押し出した

カミーユ「うああ!」ドシッ

ジュドー「どあっ!」ボフッ

シャア「カミーユ!」

カミーユ「大尉、逃げて下さい!」

シャア「しかし・・・」

ジェリド「シャア!行け!カミーユの抵抗を無駄にする気か!」

シャア「ええい!」グイ

プル「ジュドー・・・」

ブルウウウウウウウウウウウンーーー・・・・・

ジュドー「ベルトーチカさん!追って!」

ベルトーチカ「あんたの体を張ったスタント、無駄にしないわよ!」

ブオン!ブオン! ブルウウウウウウウウウウウーーーー・・・・・


カミーユ「貴様・・・!」ブチブチ

ジュドー「あんただけでもとっ捕まえりゃ、後は芋蔓だぜ!」

カミーユ「やってみろよ!」グオ!

ジュドー「やるっての!?」

カミーユ(素手) VS ジュドー(素手)

カミーユ「歯ぁ食いしばれーーー!」

ジュドー「ひょいっと!」スカ

カミーユ「!?」

ジュドー「こういう荒事には、慣れてるのよね!」

ジュドーの蹴りがカミーユの頭部を貫いた

カミーユ「がぁ!」ドサ

ジュドー「俺は誰が相手だろうと容赦しないよ!」

カミーユ「なにぉぉ!」


ハヤト「状況知らせ!」

兵「今ベルトーチカ氏が追ってます!」

ハヤト「軍に連絡を取れ!各地の道路を封鎖させろ!」

ハヤト「袋小路に追い込め!なんとしてもここで捕まえる!」

アムロ「ハヤト・・・人質の事なんだが」

ハヤト「なんだ!?」

アムロ「・・・人質はフラウだ」

ハヤト「なんだと!?」

アムロ「偶々だったんだ・・・まさかこんな所にフラウがいるとは」

ハヤト「な・・・なんて事だ・・・」

アムロ「俺がMk2で追ってみる。ハヤトは軍に過激な作戦を取るなと念を押しといてくれ・・・」

ハヤト「くそ・・・くそ・・・」


?「おい、今の聞いたかよ!」

?「母ちゃんが人質って!?」

カミーユ「どけえええ!」

ジュドー「!?」

バキィ!

ジュドー「て・・・やるじゃない!」

ジュドー「お返し!」

バキィ!

カミーユ「ぐぁっ!」

ジュドー「あんた、Zのパイロットだったんだろ!?なんでそんな人がこんな事するんだよ!」

ジュドー「自分が何に手を貸しているのか、わかっているのか!」

カミーユ「貴様のようなのがいるから、戦いは終わらないんだ!消えろ!」

ジュドー「そんなに人を信じられないのか!憎しみが憎しみを呼ぶだけだってわかれ!」

ドカ!バキ!ゴフ!グフ!メキメキ、ガン!ガン!ボゴォ!

激しく殴り合う二人

カミーユ「うお・・・」グラ

ジュドー「てえ・・・」フラ

ジュドー「参った・・・強いぜ、こいつ・・・」ゴフ

カミーユ「まだ抵抗・・・するのなら!」

ジュドー「まだくるのか!?」

カミーユ「ここからいなくなれぇーーーーー!」

ジュドー「(ちょっと、早く救援出してくれよ・・・いい加減持たねえ・・・)」フラ


?「母ちゃんがシャアに捕まったって・・・」

?「助けにいかなきゃ!」

?「でもどうやって・・・」

?「モビルスーツがあるじゃない!」

?「操縦できんの!?」

?「カツが宇宙で兵士やってんだ!カツに出来るなら、俺だって!」

ビー!ビー!ビー!

兵「!? ZZが発進体制に入っています!」

ハヤト「なんだと!?」

アムロ「誰が乗っているんだ!?」

?「やっぱ乗るってなったらガンダムだよなw」

?「で、どうやって動かすの?」

?「前にチラッと見た事あるんだ。このレバーを引いて・・・」グイ

ハヤト「コクピット内の映像を出せ!」

ハヤト「おい!ZZ!誰が乗っている!?今すぐ降りろ!」

?「げ、父ちゃんの声だ・・・」

?「・・・後で大目玉確定ね」

兵「モニター、出ます!」

アムロ「!?」

ハヤト「レツ・・・キッカ・・・?」

アムロ「なんという・・・」

ハヤト「お前ら、どうしてここに!?」

キッカ「超怒ってる・・・」

レツ「やばい・・・」

ハヤト「何をしているんだお前ら!今すぐそこから降りろ!」

レツ「でもよお・・・母ちゃんが捕まったんだろ!?」

キッカ「母ちゃんを助けにいくんだい!」

ハヤト「何故それを・・・しかしダメだ!相手はあのシャアだぞ!」

アムロ「よりにもよってZZを選ぶとはな・・・ハヤト、俺が行く。Mk2のスタンバイを頼む!」

ハヤト「頼む!」

レツ「やべえ、アムロ兄ちゃんが来ちまう!」

キッカ「速く発進してーーー!」

レツ「ええと、発進ってどれだ・・・」カチャカチャ

レツ「これか!?」ポチ

グイイイイイイイイイ!!

アムロ「まずい!あいつらはZZの加速性能を知らない!」

ハヤト「ハッチ開けろ!壊されるぞ!」

レツ「うわわわわわーーーーーーーーー!!」

キッカ「ひえええええええええ!!」


バシュウウウウウウウウウウウウ!!!


ドガァァァン!!!


アウドムラのハッチを破壊し、無理矢理発進するZZ


レツ「だああああああああああああ!!!」

キッカ「速い速い速い!止めてぇーーーーー!!!」


ハヤト「やってくれたよ・・・あいつら」

アムロ「お蔭で風通しがよくなった。Mk2、出るぞ!」


バシュウウウウウウウウウウウウウ

レツ「ひえええええええええええ!!」

キッカ「ちょっとレツ!減速しなさいよ!」

レツ「この!この!」ガチャガチャ

グイイイイ・・・バシュウウウウウウウウ

宙返りをした後、さらに地面へと加速し出すZZ

キッカ「ちょっと何やってんのおおおおおおおおおおおお!?」

レツ「おああああああああああ!!」


「レバーを下に引け!」


レツ「・・・これ!?」グイ

グイイ・・・バシュン!バシュン!シュウウウウウ・・・

レツ「た、助かった・・・」

アムロ「全く・・・こんな形で再会するとはな」

レツ&キッカ「アムロ兄ちゃん!」

アムロ「レツ、キッカ、ダメじゃないか。勝手にモビルスーツに乗り込んでは」

レツ「だってよ・・・」

キッカ「母ちゃんが・・・」

アムロ「わかっているよ。フラウを助けにいくんだろ?」

アムロ「気持ちはわかった。なら君達にも協力してもらうさ」

キッカ「さっすがアムロ兄ちゃん、話がわかるぅ~」

アムロ「(後でハヤトに鉄拳制裁だがな)動かしているのは誰だ?レツか?」

アムロ「まずはレーダーを作動させろ。バイクに追われている車を探すんだ」

レツ「えーっと・・・これかな?」ポチ

レツ「あ、いたいた!北西30kmの方角だよ!アムロ兄ちゃん!」

アムロ「よし。レツ、これより我らはフラウの救出に向かうぞ」

アムロ「その機体は反応が敏感だ。焦ってはいけない。ゆっくりと操縦するんだ。いいな?」

レツ「りょーかい!アムロ兄ちゃん!」

キッカ「それっぽくなってきたね!レツ!」

アムロ「(ふう・・・子供の相手は疲れる・・・)」

バシュウウウウウウウウウウ・・・


ベルトーチカ「とぉーーまーーーれーーー!!ゴルアアアアアアアアアアアアア!!!」

ブオオオオオオオオオオン!!

シャア「ちい、しつこい・・・」

ジェリド「くそ!車体が揺れて照準が・・・」ジャキ

フラウ「パンクしているんでしょ?なら捕まるのは時間の問題よ」

フラウ「もう諦めなさい、シャア」

シャア「貴様は黙っていろ!」

シャア「ロザミアとの合流地点まで逃げ切れれば・・・!」

プル「(ジュドー・・折角会えたのに・・・)」

バキィ!

ジュドー「う・・・」

カミーユ「が・・・」

ドサッ

ジュドー「(だ、だみだぁ、もう立てねぇ・・・)」

カミーユ「うう・・・」ピクピク

ジュドー「(俺の蹴り食らってこんなに耐える奴なんて、初めて見た)」

カミーユ「 抵抗すると無駄死にをするだけだって、何で分からないんだ・・・」グラッ

ジュドー「(ウソだろ!?まだ立ち上がるのかよ!)」

カミーユ「分かるまい・・・戦争を遊びにしている貴様には、この俺の体を通して出る力が!」

ジュドー「お、俺は遊びで戦ってなんかいない!」

カミーユ「 目の前の現実も見れない男が・・・」

ジュドー「(や、やべえ!)」

カミーユ「そんな子供、修正してやる!!」

ジュドー「ちょちょちょ、タンマタンマ!」

カミーユ「歯ぁ食いしばれーーーーーッ!」

ジュドー「うわあああああああああああ!!」


キュイイ・・・


カミーユ「!?」

ジュドー「・・・?」


(ダメ・・・)


カミーユ「な、なんで止めるんだ!」

ジュドー「???」


(その人は・・・ダメ・・・)


カミーユ「・・・わかったよ。プル」

ジュドー「プル!?」

カミーユ「・・ちっ」

カミーユはトドメを刺す事なく走り去っていった

ジュドー「・・・助かったぁ」フゥ


プル「・・・」

シャア「どうかしたか?」

プル「なんでもない・・・」

ベルトーチカ「待てゴルアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

ジェリド「くそ、なんて女だ!」

シャア「野蛮な・・・」

ジェリド「オイ!上見ろ!」

シャア「あれは・・・Mk2とZZか!」

アムロ「よし、シャアの車を捕捉した。これより捕獲に移る」

レツ「あれに母ちゃんが・・・」

アムロ「焦るなよ?レツ。フラウは無事に取り戻したい」

キッカ「お母ちゃん・・・」

レツ「母ちゃんを返せーーーーーーー!!」

バシュウウウウウウウウウウウウウ!!

アムロ「コラ!焦るなと言ったろうに!」


シャア「ちぃ、ついにMSまで出して来たか!」

プル「ZZ・・・・?ジュドーじゃないよね、アレ」


レツ「待てえええええええええええええ!!!」


ジェリド「オイあいつ!こっちに突っ込んでくるぞ!」

シャア「なんだと!?」


レツ「あああああああ止まらないいいいいいいい!!!」

キッカ「レツのバカああああああああああああ!!」


プル「突っ込んでくるよ!」

ジェリド「まじかよ!人質の事を考えてないのか!」

シャア「ちぃぃ!」


レツ&キッカ「あああああああああああ!!!」


フラウ「いけない!ハンドルを切って!」

ベルトーチカ「ZZ!?誰が乗っているの!?」

ベルトーチカ「くそ、ぶつかる!」


キキィーーーーーーーーー!!


ジェリド「どああああああ!!」

フラウ「きゃあああああああ!!」

シャア「ジェリド!!」

急ハンドルの勢いで車外に投げ出されるジェリドとフラウ


ドガアアアアアア ギャリギャリギャリギャリ!


ZZは地上に墜落した


アムロ「レツ!キッカ!」

レツ「・・・あてててて」

キッカ「今日で2回死んだわ・・・」

アムロ「無事だったか・・・」

アムロ「まったく、焦るなと言ったろうに!」

アムロ「レツ、キッカ、今いく。君たちはそこを動くな!」

キッカ「・・・アムロ兄ちゃんまで怒らしちゃったじゃないのさ」

レツ「・・・ごめん」


ウイーン


レツ「あれ、勝手にハッチが開いたぞ?」

キッカ「レツの操縦のせいで壊れたんじゃないの・・・」

レツ「まさか、ガンダムだぜ。アムロ兄ちゃんじゃねえの?」


「出ろ」ジャキ


レツ&キッカ「!!」


シュウウウウウウ・・・

シャア「うう・・・無事か?」

プル「いったぁ~・・・」

シャア「随分と無茶をする・・・」

シャア「ハッ!ジェリドとあの女は!」

シャアが後ろに目をやると、後部のドアが開きっぱなしになっていた

プル「投げ出されたんだ・・・」

シャア「何と言う事だ・・・」


ベルトーチカ「ちょっとZZ!なんて操縦してんのよ!!」

ベルトーチカ「あーもう、無理したから今のでエンジンがオシャカに・・・」キョカカカカ

ベルトーチカ「出てこいゴルァ!!私のバイク、弁償しなさいよ!!」

ZZのコクピットを覗くベルトーチカ

ベルトーチカ「あれ?・・・誰もいない」

アムロ「ベルトーチカ!何をしている!シャアを追え!」

ベルトーチカ「ハッ!そうだわ!シャアは・・・」

ベルトーチカが気づいた時、シャアは再び車を発進させようとしていた


プル「・・・ジェリドはいいの?」

シャア「やむを得ん・・・まずは我々が逃げる方が先決だ」

シャア「私がここで捕まれば、軍は終わりだ・・・」

プル「・・・」

シャア「ジェリド・・・カミーユ・・・すまん・・・後で必ず助け出す!」

シャアがアクセルを踏み込もうとしたその時、対抗車線から突進してくる車があった

シャア「なんだ!?」







ハマーン「悪運が尽きたようだな・・・シャア!」

シャア「ハマーン!?」


ハマーン「ミネバ様。申し訳ありませんが、少し揺れますよ」

ミネバ「よい。その代わり、見事シャアを捕えてみせよ」


シャア「ええい!させるか!」

ハマーン「遅いな。シャア」ニヤ

シャアは懸命にハンドルを切るものの、ハマーンはさらにアクセルを踏み込んだ

シャア「間に合わん!」

ハマーン「こんな所で朽ち果てる、己の身を呪うがいい!」

シャア「おおおおお!?」

プル「きゃああああああ!!」


二台の車は激突した


シュウウウウ・・・


シャア「・・・」

プル「・・・」


アムロ「ついに・・・捕えた・・・のか?」


ハマーン「降りろ」

シャア「う・・・」

シャアを引きずり出すハマーン

シャア「がはっ!」ドサ

ハマーン「会いたかったぞ。シャア」ニヤ

シャア「ハマーン・・・」

ミネバ「そなたの反逆もここまでのようだな」

シャア「(ミネバまで・・・)」

ハマーン「これで終わりにするか、続けるか。シャア!」ジャキ

シャア「そんな決定権がお前にあるのか・・・?」


バァン!


シャア「うおお!」

ハマーン「あるんだよ、シャア」ニヤニヤ


ベルトーチカ「今すごい音がしたけど・・・あっ!」

ハマーン「遅かったな、女」

ベルトーチカ「あんた・・・いたんなら協力くらいしなさいよ」

ハマーン「悪いが、シャアがいると気づいたのは今し方の事でな」

ハマーン「とっくに捕えたと思いきや・・・まだ手こずっているようだったから、代わりに捕えておいたよ」ニヤ

ハマーン「感謝しろ、俗物」

ベルトーチカ「相変わらず高圧的な奴・・・」

ウー!ウー! ファンファンファンファン・・・

ハマーン「もうじき軍の車両もここへ来る・・・」

ハマーン「長い逃避行も、これで終わりだな?シャア」

シャア「・・・」ギロッ

ハマーン「なんだ?その目は」

ハマーン「もう一発撃とうか?ん?」ニヤニヤ

シャア「・・・BBA」ボソッ

バァン!

シャア「ぬおお!」

ハマーン「口の効き方には気を付けてもらおう」

シャア「おのれ・・・」


「・・・(もうちょい、だな)」


ベルトーチカ「まったく、手こずらせてくれちゃって」

ハヤト「レツ、キッカ、帰ったら・・・」

アムロ「(おーこわ)」

ミネバ「シャア・・・」

シャア「・・・」

プル「・・・」

ハマーン「ミネバ様がダカールで演説した時点で、貴様はすでに終わっていたのだ」

ハマーン「これ以上の足掻きはよせ。見苦しいだけだ」

キキィーー!

軍用車両が到着する

ハマーン「来たぞ。天国への案内人がな」ニヤ

アムロ「(シャアともあろう者が、あっけない幕切れだったな・・・)」

シャア「ここまでだと言うのか・・・」

兵「シャア・アブナブル確保ー!」

兵「こりゃ大手柄だぜ!」

兵「昇進も間違いねーな!ハハハハハ!」

シャア「(俗物共が・・・)」

シャア「・・・プルはどうなるのだ」

ハマーン「あの子は貴様にたぶらかされただけだ。きっと恩情が出る事であろう」

ハマーン「当然、貴様には関係ない話だがな」ニヤニヤ

ベルトーチカ「長かったわぁ~」

ハマーン「安心しろ。面会にはちゃんと行ってやる」

ハマーン「・・・連行しろ」

兵「は!」




「待て!!」

全員「!?」


「シャアを解放しろ・・・さもなくば、こいつらを殺す」



ベルトーチカ「あいつ!」

アムロ「あの男・・・無事だったのか!」


レツ「はーなーせーよー!」

キッカ「びえええええええええん!!」

フラウ「くっ・・・」


ハヤト「フラウ!?レツにキッカまで・・・」


シャア「・・・」


ジェリド「速くシャアから離れないか!さもなくばこいつらを一人ずつ殺していくぞ!」



アムロ「なんて事だ・・・」

ハヤト「捕まっていたのか!」

ざわざわ・・・ざわざわ・・・

兵「わ、我々はどうすれば・・・」

ベルトーチカ「・・・」


ハマーン「・・・断る!」

全員「!?」

ジェリド「なんだと!?」

ハマーン「シャアをこの場で捕えられるなら、たかだか一般市民の一人や二人・・・」

ジェリド「正気か!?俺は本気だぞ!?」

ハマーン「好きにするがイイ。人質が全員死ねば貴様には盾がなくなる」

ハマーン「そして貴様も捕えて終わりだ。何か問題あるか?」

ジェリド「な、なめやがって・・・なら一人この場で殺してやる!」

ハマーン「・・・」

アムロ「や、やめろ!」

ベルトーチカ「ちょっとアンタ!あの人はアムロの知り合いよ!?」

ハマーン「だからなんだ。私には関係ない」

ジェリド「アムロ・レイ、いるのか・・・。ここまで降りてこい」

アムロ「・・・わかった」

ハマーン「ちっ、甘い連中だ」

シャア「・・・」

今日はここまでにします。おやすみなさい

Mk2を降り、現場へと歩いて向かうアムロ

アムロ「・・・」

ジェリド「そこで止まれ」

フラウ「アムロ・・・」

レツ「ごめんよ・・・アムロ兄ちゃん」

キッカ「びええええええええええん!」

アムロ「もうイイだろう。その3人を離せ」

ジェリド「ダメだな。周りの連中を遠ざけろ」

ミネバ「・・・」

ジェリド「はやくしろ!」

アムロ「みんな・・・頼む」

アムロの頼みにしぶしぶ了承する連邦軍達

ジェリド「ハマーン、貴様もだ」

ハマーン「私には関係ないと言っただろう」

ジェリド「貴様!」

アムロ「ハマーン、君はそのままでイイ」

アムロ「その代わり、少しの間だけでイイ。じっとしててくれないか・・・」

ハマーン「・・・ふん、早くしろ」ジャキ

シャア「・・・」

アムロ「俺は何をすればイイんだ?」

ジェリド「武装を解除しろ」

ガチャガチャ

アムロ「後は?」

ジェリド「・・・しばらくそうしていろ」


ジェリドの指示で待たされる事数十分

ベルトーチカ「あいつ、いつまで待たすつもりなのよ・・・」

ハヤト「籠城・・・か?」

アムロ「いい加減にしないか!一体何を企んでいる!」

アムロ「このままでいてもジリ貧なだけだぞ!」

ハマーン「その通りだ。今更何をしたところでどうにかなる状況ではない」

ハマーン「心の準備なら十分できただろう?速くお縄につけ。見苦しい」

ジェリド「・・・おいアムロ、俺の目を見ろ」

アムロ「?」

ジェリド「俺の目を見ろ。何があっても、俺から決して目をそらすな」

アムロ「・・・」

意図のわからない指示に戸惑いつつ、ジェリドへと視線を送るアムロ

アムロ「一体何だと言うのだ…」

ジェリド「おい、もうイイぞ」

アムロ「?」

バァン!


アムロ「がっ!?」

全員「!?」


アムロは後方から左大腿部に銃撃を受け、その場から崩れ落ちた


アムロ「あ”ッ・・・!」ドサ


フラウ「アムロ!!」

ハマーン「何事か!?」


?「・・・」ヌッ


ベルトーチカ「あいつ!!」

ハマーン「カミーユ・ビダン・・・」

カミーユ「・・・」


ジェリド「随分遅かったな」

?「こんな所まで逃げてるなんて思わなかったですからね」

?「見つけ出すのに苦労しましたよ」

また誤爆った・・・やり直します

バァン!


アムロ「がっ!?」

全員「!?」


アムロは後方から左大腿部に銃撃を受け、その場から崩れ落ちた


アムロ「あ”ッ・・・!」ドサ


フラウ「アムロ!!」

ハマーン「何事か!?」


?「・・・」ヌッ


ベルトーチカ「あいつ!!」

ハマーン「カミーユ・ビダン・・・」


カミーユ「・・・」


ジェリド「随分遅かったな」

カミーユ「こんな所まで逃げてるなんて思わなかったですからね」

カミーユ「見つけ出すのに苦労しましたよ。ホント」

アムロ「う・・・」

倒れるアムロに拳銃を突きつけるカミーユ

カミーユ「全員動くな!連邦のアムロ・レイはこちらで捕獲した!」

カミーユ「アムロ大尉を返してほしければ、シャア・アズナブルを解放しろ!」


ハマーン「・・・!」

ベルトーチカ「あんた!ジュドーはどうしたのよ!」

カミーユ「僕がここにいる時点でわかるでしょ」

ベルトーチカ「まさか・・・」

カミーユ「調度イイです。バイクのお姉さん」

カミーユ「そこの車をこっちに持ってきてくださいよ。逃走車両に使うんで」

ベルトーチカ「・・・」

カミーユ「速くしないとアムロ大尉が危ないですよ!」

ベルトーチカ「わかったわよ・・・」

しぶしぶ車両を一台寄せるベルトーチカ

ベルトーチカ「ここに置いておけばイイのね?」

カミーユ「ありがとうございます」

ジェリド「何か仕掛けても無駄だぜ。こいつはニュータイプだからな」ニヤ

カミーユ「・・・」

ベルトーチカ「別に、そんな事やってないわよ!いいから早くアムロを解放して頂戴!」

アムロ「・・・」

アムロは銃撃を受けた部位からちゃくちゃくと出血していた

ベルトーチカ「はやく解放しなさいよ!」

ジェリド「それはあちらさん次第だな」

ハマーン「・・・」

ハマーンは変わらずシャアに銃口を突きつけていた

ベルトーチカ「あんた・・・この期に及んでまだ!」

ハマーン「・・・」ギリ

シャア「ハマーン、どうした?撃つなら速く撃つがイイ」ニヤ

ハマーン「急に態度を変えるな!俗物が!」ジャキ

ジェリド「(これは賭けだな・・・ハマーンがどう動くか、それでこちらの運命が決まる!)」

アムロ「・・・」

カミーユ「決めるなら速くしろ、ハマーン!」

ジェリド「アムロが死んでもイイのか!」

ハマーン「うう・・・」

ハマーンは迷っていた。ここでアムロを死なせるわけにはいかないと頭では分かっていたが
しかし長年追い求めたシャアを目の前に、決心が鈍っていた
シャアとアムロ、どちらを取るか、究極の選択を前にハマーンは生涯味わった事のない迷いを見せていた

ハマーン「ぐ・・・が・・・」

シャア「銃口が振るえているぞ。ハマーン」

ハマーン「黙れ!シャア!」ガン!

シャア「ぐあっ!」


ジェリド「おっと」ジャキ

カミーユ「暴力はよくないな」ジャキ

ハマーン「貴様ら・・・」

ジェリド「拷問は条約で禁止されてるんだぜ、ハマーン」


ハヤト「ハマーン!」

ベルトーチカ「アムロ・・・アムロぉ・・・」


ハマーン「くそ・・・くそ・・・」

ハマーン「(くそ・・・くそ・・・くそぉくそぉくそぉくそぉくそぉくそぉ!!)」

シャア「・・・」

ハマーン「・・・ううう」

ハマーン「・・・」

ハマーン「シャアーーーーーーーーーーーーーーー!!」ジャキ


ジェリド「(まじか!)」

カミーユ「(撃つのか!)」


シャア「!!」







ミネバ「やめろ、ハマーン」

ハマーン「ミネバ様!?」

全員「!?」

ミネバ「そなたらしくもない。ハマーンともあろう者が、それほどの動揺を見せるなどと」

ハマーン「しかし!」

ミネバ「ここでシャアを葬るのはたやすい。しかしその結果どうなる」

ミネバ「こやつらは間違いなく人質を殺し、同じくアムロも死ぬ」

ミネバ「我らがこやつらを捕えるより前に、そうなる事は明白だ」

ミネバ「それでは悲しみが広がるだけだ、と言うだろうな。だろう?アムロ・レイ」


アムロ「・・・」

アムロは返事ができなかったが、ミネバの声はしっかり耳に届いていた


ハマーン「しかし!ここでシャアを捕えれば、全ては終わるのです!」

ミネバ「それが浅はかなのだ。ハマーン」

ハマーン「なぜ!?」

ミネバ「シャアにはまだ味方がいる。たしかシロッコとか言う宇宙に残っている残存部隊・・・」

ハマーン「そんなもの!我らとアーガマに討たせれば!」

ミネバ「件の正体不明機はどう説明する?」

ハマーン「!?」

ミネバ「シャアには我らの知らない組織が味方に付いているのは明白だ」

ミネバ「今ここでシャアを葬れば、そやつらは地下に潜り、そしてまた我らにキバを剥くだろう」

ミネバ「シャアの弔い合戦、と大義名分をかざしてな」

ミネバ「それではデラーズやかつてのザビ家ととなんら変わらん。繰り返し、また、このような戦争が引き起こされるのだ」

ミネバ「ここでアムロが死ねば誰がそれを止めれる?ここでシャアが死ねば誰が仇討を起こす?」

ミネバ「事の先を読め、ハマーン!」


カミーユ「悪いけど、ミネバ様の言ってる事は本当だよ」

ジェリド「俺にはてめーらの知らねえスポンサー様が付いてるんだよ」

カミーユ「シロッコを筆頭に、大尉派のコロニーも沢山いますし」

ジェリド「俺らがここで死んだってなんの不都合もねえ。むしろ追いつめられてるのはお前らなんだよ!」


ハマーン「・・・」


カミーユ「思い出した。あなた、アウドムラでアムロ大尉に付きまとっていた人だ」

ベルトーチカ「!?」

カミーユ「アムロ大尉、すごい出血ですね。このままだと死にますよ。ハマーンのせいで」

ベルトーチカ「・・・あんた、変わったわよ」

ジェリド「(どうしたハマーン・・・事情はわかったろう? 引け!引いてくれ!)」

ハマーン「お、おのれぇ・・・」ジャキ

ハマーンは依然シャアに銃口を突きつけたままでいる

シャア「ハマーン・・・私の計算高さは貴様もよく知っているだろう・・・」

ハマーン「!?」

シャア「私は・・・ゴフ・・・地球に来る前に遺書を残しておいた・・・私が死んだらアクシズに総攻撃をかけろ、と・・・」

ハマーン「なんだと!?」

シャア「弱り切った今のアクシズなら・・・滅ぼすのもたやすい・・・」

シャア「その覚悟が・・・グフッ・・・お前にあるのか・・・?」


ジェリド「(ハッタリを・・・)」

カミーユ「(勝負所ですね・・・大尉!)」

ハマーン「お、お、お、・・・」

ハマーン「(私は・・・私は一体どうすれば・・・)」ブルブル


ミネバ「・・・」チラ

アムロ「・・・」ピクピク

ミネバ「(アムロ・・・安心しろ。そなたはこんな所で死なせはせん)」


ミネバ「決心が鈍るか?ハマーン」

ハマーン「・・・」


ザッ


全員「!?」

ハマーン「ミネバ様!」

ジェリド「なにを!?」

ミネバはジェリドに歩み寄った

ジェリド「近寄るな!ミネバ!王女と言えども容赦しないぞ!」ジャキ

ミネバ「その者たちを離せ」

ジェリド「なんだと!?」

ミネバ「その物は正真正銘一般人だ。そなたらにとって、人質の価値は薄いであろう?」

フラウ「・・・」


ミネバ「私が人質になってやる。その代わり、その他すべての人質を解放しろ」


全員「!?」

ハマーン「ミネバ様、何をおっしゃっておられるのです!!」

ジェリド「こいつ・・・正気か!?」

ミネバ「そこの者、はやく私に銃を向けろ。人質にならんではないか」

カミーユ「ウソだろ・・・?」

ミネバ「私は本気だ!はやくしろ!」グイ

ミネバはカミーユの銃を持つ方の腕を無理やり自分の方へと向けた

カミーユ「うわ!」

ミネバ「さあ、これでその者達はお役御免のはずだ!さっさと解放せんか!」

ジェリド「まじか・・・!」

カミーユ「本気かよ!・・・ん?」

カミーユの腕を掴むミネバの腕は小刻みに震えていた

カミーユ(ミネバも怖いんだ・・・)」

ミネバ「さあ速くしろ!私を連れて、どこへなりとも行くがイイ!」

ハマーン「そんな・・・そんな・・・」ガクブル

シャア「(ミネバ王女・・・しばらく見ない間に、随分強くなられた・・・)」

シャア「ジェリド・・・そいつらを解放してやれ・・・」

ジェリド「シャア!?」

シャア「王女自ら人質になってくれるのだ・・・これほどありがたい話はない・・・」

ハマーン「貴様!勝手に話を進めるな!」ジャキ

シャア「ゴフッ・・・ハマーン、貴様の負けだ・・・」

シャア「貴様にはわからんか・・・王女様は・・・グフッ そこの死にかけをなんとしても救いたいらしい・・・」


アムロ「・・・」ピクピク


シャア「あの出血量・・・ゴホッ そろそろ危ないんじゃないか・・・?」

ハマーン「・・!」

シャア「アムロを死なせる事は、王女の意志に反するのではないかね・・・?ハッハッハ・・・ゴホッ」

ジェリド「・・・行け!」ドンッ!

フラウ「きゃっ!」

レツ「うあ!」

キッカ「グス・・・グス・・・」

ジェリド「さあ解放したぞ!さっさとその銃をどけろ!ハマーン!」


フラウ達は解放されるやいなやアムロの所に駆け寄った

フラウ「アムロ!すごい出血だわ・・・」

フラウ「何か包帯変わりになる物を・・・」

レツ「母ちゃん、これ使ってよ!」

自分の来ていた服を差し出すレツ

キッカ「グス・・・ごめんなさぁい・・・」


ジェリド「ハマーン!」

カミーユ「いつまでグズグズやってるんだ!ミネバも撃たれないとわからないか!」ジャキ

ミネバ「!」

ハマーン「やめろ!寄せ!」


ハマーン「・・・くそぉーーーーーーーーー!!」バン!


ハマーンは拳銃を地面に投げ捨てた


シャア「契約成立だな・・・フフ」

ハマーン「シャア・・・覚えていろ!貴様は必ずや我が手で・・・!」

シャア「楽しみにしているよ・・・ハマーン」ニヤ

カミーユ「大尉!ボロボロなのに強がっちゃってもう・・・」

カミーユ「ほら、肩貸しますから早く起き上がって・・・」

シャア「すまん・・・あいたたた」

カミーユの肩に掴まり、逃走車両まで運んでもらうシャア


ジェリド「そこの車に乗れ、ミネバ」ジャキ

ミネバ「・・・わかった」

シャア「カミーユ・・・プルも頼む」ズキズキ

カミーユ「こっちは完全に気絶しているな・・・全くもう!世話のかかる!」ガシッ

ハマーン「カミーユ・ビダン・・・」ギロ

カミーユ「安心しろ、ハマーン・カーン。ミネバ様には手は出さないよ」

カミーユ「貴様らが、おとなしくしていればな」

ハマーン「・・・」ギロォ


ジェリド「全員乗ったか?そろそろ出るぞ」

シャア「やれやれ・・・とんだ災難だったな」

ジェリド「わかっているとは思うが、追手は出すなよ?」

ジェリド「尾行されているとわかったら即座にミネバを殺す。いいな」


ベルトーチカ「・・・」

ハマーン「うう・・・くそぉ・・・」

ハヤト「なんという事だ・・・」ガク

フラウ「アムロ・・・」

レツ「ごめんなさい・・・僕らのせいで」

キッカ「うえーーーーーん!うえーーーーん!」


ジェリド「出すぞ」

キョカカカ ブルンブルンブルゥーーーーーーーーーーーー・・・・・

ジェリドはエンジンをかけ、シャアの一行はミネバを乗せたまま、その場から立ち去って行った


ミネバ「(アムロ・・・ハマーン・・・きっと後で助け出してくれ・・・)」










アムロ「ま・・・て・・・シャア・・・」ボソッ

ここまでのまとめ

・エロジオン軍(地球メンバー)

シャア・アズナブル(打撲)

エルピー・プル(気絶)

ジェリド・メサ(軽い打ち身)

カミーユ・ビダン(ジュドーにボコボコにされる)

ロザミア・バダム(別の場所で待機)

ミネバ・ラオ・ザビ(人質)


・アグネス・ラム(地球メンバー)

アムロ・レイ(左大腿部を銃で撃ち抜かれる)

ハヤト・コバヤシ(無傷)

ハマーン・カーン(精神的に強いショックを受ける)

ベルトーチカ・イルマ(バイクを壊す)

ジュドー・アーシタ(カミーユにボコボコにされる)

フラウ・ボゥ(コートを取られる)

レツ&キッカ(凹む)

カイ・シデン(忘れ去られる)

今日はここまでにします。おやすみなさい

すいませんちょっと私用でトラブルがあり、しばらく書き込めませんでした
更新頻度は落ちますが、必ず完結させたいと思います。よろしくお願いします

ニューヤーク 病院内

車輪の雑音と履物の擦れる音がけたたましく響き渡る

ガラガラガラガラ・・・

看護婦「道を開けてください!急患です!道を開けて!」

フラウ「アムロ!しっかりして!」

ベルトーチカ「アムロ!アムロ!」

アムロ「・・・」

看護婦「下手に動かさないで!止血が解けてしまいます!」

看護婦「先生!急患、到着致しました!」

医者「クランケの容体はどうか」

看護婦「出血過多の為一時的なショック状態に陥っています。危険な状態です」

医者「よし、すぐさまオペに入るぞ。準備はできているな」

ハヤト「先生・・・」

医者「大丈夫、連邦の英雄をこんな所で死なせたりはしませんよ」

フラウ「・・・」

ハヤト「・・・頼みます」

ベルトーチカ「アムロ!アムロォーーーーーッ!」ザッ

ハヤト「やめろベルトーチカ!先生の邪魔をするな!」

看護婦「落ち着いて、彼はきっと助け出しますから」

ベルトーチカ「うう・・・うう・・・」

医者「行くぞ!」

アムロは分厚いドアの向こうへと連れ込まれていった


シーーーーーン・・・


フラウ「アムロ・・・大丈夫かしら」

ハヤト「大丈夫さ。こんな所で死ぬような奴じゃないって事は、僕らが一番知っているだろう」

ベルトーチカ「ヒグ・・・グス・・・」

フラウ「落ち着いて、ベルトーチカさん。アムロはきっと大丈夫よ」

ハヤト「フラウ、君は大丈夫なのか?車から投げ出されたって聞いたが・・・」

フラウ「・・・あの金髪の人がクッションになってくれたの」

ハヤトあいつか・・・大事な人質にけがをさせたくなかったんじゃいか?」

フラウ「(咄嗟に庇ったように見えたけどね)」

ベルトーチカ「グス・・・グス・・・」

フラウ「さ、ここいても仕方がないわ。ここはお医者さんに任せて私達は戻りましょう」

ハヤト「強いな。君は」

逃走車両の中

ジェリド「ツッ・・・!」

カミーユ「どうかしました?」

ジェリド「腰を痛めたようだ・・・」

シャア「ふ、その年で年配者のような事を言うな」

ジェリド「お前のせいだろ」

プル「・・・」

カミーユ「プルちゃん、起きませんね」

シャア「寝・・・ブツブツ・・・・・・ブツブツ・・・チャンス・・・」

カミーユ「イタヅラしないで下さいね、大尉」

シャア「(ちぃ・・・)」

ジェリド「しかしよかったのか?」

シャア「何がだ」

ジェリド「咄嗟の事とは言え、アムロ・レイ。もう二度とMSに乗れないかもしれないぞ」

カミーユ「・・・」

シャア「ふん、私とプルたんとのデートを邪魔した罰だ。存分に苦しむがいいさ」

カミーユ「(ライバルなのに・・・)」

シャア「まさかこんな形で幕を降ろすとはな。アムロ、情けない奴め」

ジェリド「あの女、まさか元ホワイトベースの乗組員だったとはな」

カミーユ「大尉、あの人の事覚えてます?」

シャア「むう・・・一切記憶にないな」

シャア「ま、私は有名人だからな・・・向こうが知ってて私が知らない事などよくある事さ。ハッハッハ」

カミーユ「これも何かの縁でしょうか」

ジェリド「オイ、そろそろ着くぞ」

シャア「ロザミアと合流したらすぐに移動だ。もはや一刻の猶予もならん」

カミーユ「脱出するなら今がチャンスですね」

ジェリド「アムロをやったのは正解だったな・・・」

シャア「宇宙にさえ戻れればまだ希望はある。頼むぞ、諸君」

ジェリド「あいよ」

カミーユ「了解です。大尉」

プル「・・・・ジュドー・・・」ボソ

数時間後

ニューヤーク 病院

フラウ「・・・」

ガラッ

医者「お待たせしました」

フラウ「先生!」

ベルトーチカ「アムロは!?アムロはどうなったの!?」ガバッ

医者「落ち着いて・・・手術は成功しました」

フラウ「!」

医者「手術自体は簡単でした。弾丸を摘出するだけでしたから」

ハヤト「それで・・・」

医者「幸いにも日常生活には支障はありません。普通に歩くだけなら数日でできるようになります」

医者「しかし・・・しばらくはMSの操縦は無理ですね。回復まで長い時間を要します」

ハヤト「リハビリがいると?」

医者「そうなりますね」

ハヤト「なんという事だ・・・」

ベルトーチカ「ああ・・・」

ハヤト「・・・アムロと話はできますか?」

医者「麻酔を打ってますから、目覚めれば」

ハヤト「アムロの目が覚めたら・・・連絡していただけますか」

医者「わかりました」

フラウ「どこへいくの?」

ハヤト「ついでにジュドーの見舞いを、な」

フラウ「そう・・・」

病院 廊下

ジュドー「」ヒョコヒョコ

ハヤト「もう歩けるのか」

ジュドー「あ、ハヤト艦長」

ジュドー「あのカミーユとかいう奴、見かけによらずバカ力でさぁ、体中が痛いのなんのって」

ハヤト「アムロの手術が終わったぞ」

ジュドー「へえ・・・それで、どうだったの?」

先ほどの医者の説明をそのまま伝えるハヤト

ジュドー「そう・・・痛手になるね」

ハヤト「今後の主力はお前になる。大変になるが、がんばってくれ」

ジュドー「うん・・・」

ハヤト「俺は今後の日程を決める。早くケガが治るよう養生してくれ」

ジュドー「あいよ

ハヤト「じゃ・・・」

カツカツカツ・・・

ハヤト「(アムロの為にも・・・シャア、貴様は必ず捕えて見せるぞ!)」

アウドムラ

ハヤト「シャアの行方はわかったか?」

兵「いえ・・・申し訳ありませんが」

ハヤト「そうか・・・」

ハヤト「(シャアがそんな簡単に尻尾を掴ませるわけがない、か)」

ジュドー「ベルトーチカさんがいないね」

ハヤト「あいつはアムロの所にいるよ。回復するまで離れたくないんだと」

ジュドー「そっか・・・」

ハヤト「みんな、聞いてくれ」

ハヤト「プルを失い、アムロまで戦線離脱した今、我々の状況は非常に不利だ」

ハヤト「しかし、なればこそ彼らの為に、なんとしてもシャアを捕えてやるつもりだ」

ハヤト「みすみす宇宙まで逃したりはしない・・・その為ならなんでもする」

ハヤト「頼む、俺に力を貸してくれ」

ジュドー「もちろんだよ、ハヤトさん」

ジュドー「俺・・・がんばるよ。プルおを取り戻すためにも、絶対にシャアは捕まえて見せる!」

兵達「頑張りましょう!ハヤト艦長!」

ハマーン「・・・」

ハヤト「みんな・・・ありがとう」

ハヤト「よし、ならば気を取り直して・・・」

ハヤト「我々はこれより再びシャアの追撃に入る!」

ハヤト「アウドムラ、発進だ!」

兵「は!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・

病室

カイ「ハヤトの奴、やっと動き出したか」

カイ「あいつは元々トロくせえからなぁ・・・w」

ベルトーチカ「・・・」

カイ「元気出せよ、ベルトーチカ」

カイ「大丈夫だって。俺は知ってんだ、アムロがこんな所で終わるわけがねえ」

カイ「なんてったってニュータイプ様だからなw」

ベルトーチカ「・・・」

カイ「(冗談が通じる雰囲気じゃねえな)さて、これから俺は独自に動かせてもらうぜ」

カイ「アムロが起きたら言っといてくれや。動く気があるなら連絡してこいって」

カイ「こいつが起きる頃にはシャアの居場所くらいバッチリ特定しといてやるぜw」

ベルトーチカ「・・・」

カイ「・・・じゃな」ガチャ

ベルトーチカ「アムロ・・・」

アムロ「・・・」

ピクッ

アメリカ大陸上空

ハヤト「経過はどうだ?」

兵「こちらネモ、異常なし」

ジュドー「こっちも、なーんも見つかんねえ」

ハヤト「そうか・・・ご苦労だった。戻っていいぞ」

ジュドー「このままだとラチが空かないなぁ」

ハヤト「情報が決定的に不足している・・・やはりシャアは一筋縄ではいかないな」

兵「カイ・シデン氏より入電です」

ハヤト「カイさんから?繋げ」

カイ「よおハヤト、シャアの痕跡は見つかったかい?」

ハヤト「全然ですよ・・・正直参ってます」

カイ「心配すんなって。こっちはこっちで探してやってっから」

カイ「何かあったら真っ先にお前に知らせてやるよ」

ハヤト「助かります」

カイ「西に移動した事はわかってんだけどな」

ハヤト「ニューヤークからですからね・・・」

カイ「あいつはあの正体不明の機体と一緒だ。そお遠くへはいけないはずだが」

ハヤト「ここまで痕跡が見つからないと・・・」

カイ「まあ・・・なんかあったら連絡するわ。じゃな」

ハヤト「はぁ・・・」


シャアサイド 某所

シャア「・・・」カチカチ

カミーユ「何してるんです?」

シャア「我々が見つからないように行動する為の布石を巻いてるのさ」ニヤ

カミーユ「携帯でですか・・・?」チラッ


『エルピー・プル公式ファンサイト』


カミーユ「ちょっと大尉!いつの間にそんな物を!」

シャア「動画アップのついでにな」ニヤァ

カミーユ「大尉が作ったんですか?」

シャア「当然だ。私を誰だと思っている」

カミーユ「で、それが何の役に立つと?」

シャア「見るか?」サッ

⇒会員専用BBS

エルピー・プル◆silentvoice

やっほー(^O^)みんな元気ぃ~☆ぷるぷるぷる~~←(合言葉)
この間のニューヤークゲリラライブ!楽しかったね~(#^.^#)
みんなに喜んでもらってアタシうれしいッッッ♪♪♪
でもでも~~ちょっとやりすぎちゃったみたいで、なんか今連邦軍に追われちゃってるなうwww(核爆)
やっぱり許可は取らないとダメだねぇo(>_<)o
次は宇宙でのライブを予定してるんだけど、このまま捕まっちゃったらお歌どころじゃないよぉ~~~↓↓
このままじゃ宇宙に上がれない~~~どおしよう~~~~(+o+)

カミーユ「ネカマですか・・・」

シャア「ゴーストライターと呼べ。本物に書かせると何を口滑らすからわからんからな」

シャア「グラビアの綴りも編集者がやっているんだぞ。トップアイドルなら誰しもがやってる事さ、ハッハッハ」

カミーユ「相変わらず抜かりないですねぇ」

シャア「そうバカにしたものじゃないぞ、ほら」

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1 現役連邦軍兵士@エルピー・プルLOVE さんの書き込み

プルたん!今こっちはプルたんの捜索にてんやわんやだよ!
でも大丈夫、プルたんは僕が無事に逃がしてあげるから!とりあえず連邦は今B地点を捜索してるから、そこは避けて!
プルたんが無事に宇宙に着きますように・・・

2 連邦のエロい奴 さんの書き込み

今ハヤトとか言うデブがプルたんの行方を追ってアウドムラを発進させたよ
上空からで探してるみたいだから遮蔽物に隠れながら進むとイイ

3 ネオニュータイプ@プルたんは僕が守る! さんの書き込み

プルたん、安心して。連邦には全然見当違いの方向を探させるよう報告しといたから
連邦のクソ共にはプルたんの邪魔はさせねえ・・・プルたんは俺が守る!
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カミーユ「それでイイのか連邦軍・・・」

シャア「これがネットの恐ろしい所だな」ニヤ

カミーユ「本気で腐敗しきってますね。きもいです。こいつら」

シャア「これだから女性と縁のないキモヲタは・・・」

シャア「ま、おかげで我々は無事追手から逃げ切れるという訳だがな。ハッハッハ!」

カミーユ「・・・ん?」カチカチ


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238 アンチアムロ さんの書き込み

アムロの奴、脚に怪我して入院したらしい。こりゃ当分MSの操縦は無理だなwwwざまあwwwww


エルピー・プル◆silentvoice

238番さん、そういう言い方はよくないと思います・・・
あの人がいなかったら今のあなたはなかったのかも知れないんですよ?わかってます?
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カミーユ「(大尉・・・)」

ジェリド「結構時間食いそうだな」

シャア「いいさ、連邦と違って我々に時間の制限はない。このままゆっくり行けばいい」

シャア「シロッコが心配しているだろう・・・土産でも買って帰ってやるか」ニャ

ロザミア「はやく宇宙に帰れるとイイね!お兄ちゃん!」













カイ「ははーん、こうやって追跡を免れてたワケ」カチ

数時間後 アウドムラ

ハヤト「まだ見つからんのか・・・」イライラ

兵「カイ・シデン氏より入電!」

ハヤト「カイさん!ついに・・・繋げ!」

カイ「よーハヤト。そっちの首尾はどうだい?」

ハヤト「恥ずかしながら、全然で・・・」

ハヤト「で、どうなんです!?シャアの居場所がわかったから連絡してきたんでしょ!?」

カイ「そー焦んなよ。カリカリしてっとまた太るぜ」

ハヤト「・・・」

カイ「残念ながら、シャアの居場所がわかったわけじゃねえ」

ハヤト「じゃあなんで・・・」

カイ「そんかわり、移動ルートの割出しには成功したぜ」

ハヤト「カイさん!」

カイ「情報屋をなめんなよ?こんくらい俺の手にかかりゃあ朝飯前よ」

ハヤト「一体どうやって?」

カイ「あの野郎、予想外の手段で隠れてやがった」

カイ「メールを開いてみな。俺宛てでアドレスの載ったのが一通届いてるはずだ」

ハヤト「開け!これは・・・」

『エルピー・プル公式ファンサイト』

カイ「そう。シャアの奴、あのお嬢ちゃんを利用してやがったのさ」

カイ「あのお嬢ちゃんを逃がそうと、ファン達が我先にと情報を与えてやがるんだ」

カイ「全く、アイドルヲタクって奴ぁ恐ろしいねえ」

ハヤト「まさか・・・連邦兵から情報が漏れていたなんて・・・!」

ハヤト「至急連邦に連絡を取れ!情報漏えいを食い止めるんだ!」

カイ「まーまて、ハヤト。俺から少し提案があるんだ」

ハヤト「なんです!?」

カイ「このままあえて放置しておくってのはどうだい?」

ハヤト「!? 何言ってるんです!」

カイ「まあ聞けよ。ここで連邦の情報を統制するのは容易い」

カイ「だがそれをやっちまうと、せっかく掴んだシャアの尻尾が消え失せるだけだ」

カイ「このままじゃ、またいたちゴッコだぜ?」

ハヤト「・・・」

カイ「あえて泳がすのさ・・・奴の目的地がわかるまでな」

ハヤト「そして到着と同時にそこを叩く、と」

カイ「物わかりがいいじゃねえか」

ハヤト「・・・カイさんにお任せして大丈夫ですか?」

カイ「誰に言ってんだ?情報戦に置いてこのカイ・シデン様の右に出る者はいないの」

カイ「しかしまあ慎重なシャアの事だ。すんなり行き過ぎて逆に警戒されても厄介だからな」

カイ「お前らはお前らで捜索するフリはしとけよ?」

ハヤト「了解です!」

カイ「ノってきたな、ハヤト。じゃあ俺は早速仕事に取りかかるぜ」

カイ「また何か動きがあれば連絡するよ。じゃな」プツン

ハヤト「これでついにシャアを捕まえられる・・・」

ハヤト「シャアめ、ついに尻尾を掴んだぞ!」グッ


・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・

『と、いうわけでこっちはついにシャアの行方が掴めそうだ
 目的地に先回りして、のこのこやってきた所をぶったたく。我ながらイイ作戦だと思うぜ
 ま、病室でおねんねしてるお前さんには関係のない事だが・・・
 じっとしてらんねーよなぁ。シャアを捕まえる役目はミスミスわたせねーわな
 来る気があるなら連絡してこい。いつまでも夢の中にいると俺が先に捕まえちまうぜ?w
 あ、この手紙ベルトーチカには見せるなよ。あいつの事だから絶対に阻止してくるだろうからな
 じゃあ待ってるぜ。連邦の英雄さん♪         
                               カイ・シデンより』

アムロ「・・・」ペラ

アムロ「シャア・・・」

カタカタカタ・・・

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円卓の騎士 さんの書き込み

プルたん!今日連邦はDルートをメインに捜索するようだよ!見つからないように気を付けてね!
プルたんは僕が守るからね!

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カイ「アクセス解析・・・げ、こいつも連邦兵かよ。ったく、ブライトが見たら修正じゃすまねーぞコイツ」

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ヒロコ・モリグチ さんの書き込み

初めまして!私はプルさんの大ファンです!私もプルさんみたいになりたくて、今アイドルの修行中です!
もっと歌がうまくなるようにがんばります!プルさんも頑張ってください!

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カイ「こいつは普通の一般人か。アイドルになれるといいな」

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愛戦士 さんの書き込み

俺、今回の戦争が終わったらプロポーズするんだ・・・
もちろん相手はプルたんだよ(^_-)待っててねん♪

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カイ「こいつも連邦兵・・・ったく、連邦は一体どうなってやがんだ」

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高貴なるペロリスト さんの書き込み

僕は毎日毎日プルたんの【不適切な表現】を【不適切な表現】する妄想しながら【不適切な表現】してるんだ
嗚呼、プルたんのキレイな【不適切な表現】をいっぱいいっぱいペロペロしたいよぉ~~♪^o^

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カイ「きめえ。後でIP晒しとこ」

カイ「さーて、速いとこルートを特定しないとな」

カイ「Xデーは近いぜぇ・・・」ニヤニヤ

カタカタカタ・・・

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

更新遅くてごめんなさい。最近リアル生活が忙しくてあまり書けないんです
かなりスローペースににありますがちょっとずつ更新していきますので、今後もよろしくお願いしますm(__)m

カチカチカチ・・・

シャア「」ニヤニヤ

カミーユ「今日もネカマですか」

シャア「ゴーストライターと呼べと言ったはずだ。戦略とはまず情報を握る事か始まるのだ」ニヤ

ジェリド「やっぱり連邦なんかよりティターンズが地球を掌握すべきだったぜ」

シャア「この堕落っぷりは少々目を見張る物があるな・・・」

カミーユ「軍事機密ダダ漏れですもんね」

ミネバ「・・・」

シャア「お姫様はおとなしくしているようだな」ニヤ

カミーユ「自分の立場をよく理解している。賢い方です」

シャア「ふふ、流れは我々に傾いている」

ジェリド「さっさと宇宙に帰りてえぜ」

シャア「もう少しの辛抱だ。このペースでいけば数日中には着くだろう」

シャア「宇宙にさえ戻れば後はどうにでもなる」ニヤ

ジェリド「だといいがな」

シャア「(しかしこうすんなりと行くと返って不気味だな・・・)」

シャア「(念の為もう一押し策を入れておくか)」ポチ


ジュドー「プルは今どうしてるかな・・・」

カイ「はい、また連邦兵。こいつも後で通報だな」カタカタ

ハヤト「今度こそ・・・シャアめ!」

ハマーン「(ミネバ様・・・!)」

ベルトーチカ「アムロ・・・」

アムロ「・・・」

数日が経ち

各々の思惑は交差し

そして

看護婦「あのお嬢さん、毎日見舞いに来てるわねえ」

看護婦「若いっていいわね」

看護婦「あの患者さん、連邦の英雄なんですって?」

看護婦「一年戦争で大活躍したパイロットだそうよ」

看護婦「へえ・・・私も今の内にツバつけとこうかしらw」

看護婦「無理よ、あなたには。さ、仕事仕事・・・」

コンコン

ガチャ

ベルトーチカ「アムロ~入るわよ~」

ヒュオオオオオオ・・・

ベルトーチカ「アムロ・・・?」

その部屋にはいるべき者がいなかった

ベルトーチカ「窓が空いてる・・・まさか・・・!」

ベルトーチカ「誰か来てぇーーーーッ!アムロが・・・アムロが・・・」

ベルトーチカ「アムロは戦える体じゃないのよ・・・誰かーーーー!」

ヒュオオオオオ・・・

部屋中に悲痛な叫びが鳴り響いた

おはようございます&お久ぶりです。加筆遅くて申し訳ありません
今日ははやく帰ってこれそうなので、帰宅次第少し書きます
帰宅はおそらく夜の9時~10時程度になると思います。長らく放置してほんとうに申し訳ありません

ヒュオオオオオオ

シャア「・・・」

カミーユ「ここは・・・」

シャア「懐かしいな?カミーユ」

カミーユ「ええ、まぁ」

ジェリド「俺にとっちゃあイヤな所だ」

シャア「それはお互い様さ。ジェリド」

カミーユ「・・・」

『ヒッコリー シャトル基地』

ロザミア「随分古臭いシャトルだこと」

シャア「はっはっは。確かに半ば博物館に近いがな」

シャア「しかし実績は身を持って証明済みさ。なぁ?カミーユ」

カミーユ「(フォウ・・・)」

シャア「あの頃はお互い若かった・・・」

ジェリド「つい最近の話だろが」

シャア「痛かったなぁ。カミーユのパンチ・・・」チラ

カミーユ「(まだ根に持っていたのか)」

プル「昔の人はこれで宇宙に上がっていたの?」

シャア「そうだとも。あの時代はまだまだ技術が未熟でな」

シャア「莫大な予算をつぎ込み、訓練に膨大な時間をつぎ込み、それでも宇宙へ上がれる確率は半々だったそうだ」

ロザミア「どうしてそこまでして?」

シャア「人類はそらに希望を見出したのだ」

シャア「宇宙に上がれば人類が変わると信じていたのさ」

ジェリド「その結果がこの様だ」

シャア「だから我々が変えるのさ。まだ遅くはないさ」

ジェリド「詩人だな」

シャア「ふふ」

ロザミア「おにいちゃんかっこいいー!」

カミーユ「(ほんとは二次元しか頭にないくせに)」

ジェリド「で、どうする?」

カミーユ「お得意の潜入ですか?」

シャア「そんなまどろっこしい事はせん」

シャア「正面から堂々といけばいい」ニヤ

カミーユ「ッ!」

ジェリド「実力行使かよ!」

シャア「スマートにやれば文句はあるまい」ニヤニヤ

カミーユ「間違いなく連邦軍に嗅ぎつけられますよ」

シャア「そうだろうな・・・いや、むしろそれが望ましい」

ジェリド「相変わらずお前の考える事はわけがわからん・・・」

シャア「しかし信頼してくれているのだろ?」

ジェリド「・・・」

カミーユ「大丈夫なんです?今度捕まったら僕ら終わりですよ?」

シャア「そういう状況だからこそ、あえて派手にやるのだよ、カミーユ」

カミーユ「虚を突く、と?」

シャア「切り札もできたしな・・・」チラ

プル「?」

ロザミア「お兄ちゃんすごーい!」

カミーユ「(こいつはこればっかだな・・・)」

ジェリド「ま、任せるさ」

シャア「期待しててくれ」ニヤ

カミーユ「・・・」

カミーユ「(なんだろう、この胸騒ぎ・・・)」

シャア「強化兵達の様子は?」

ロザミア「問題ないわ。みんなイイ子にしてる」

シャア「MSの整備はできているな?」

ジェリド「この状況にしちゃあよくやった方だぜ」

シャア「で、肝心の・・・」チラ

ミネバ「心配するな。今更逃げはせん」

シャア「元より逃がすつもりもないですがね」ニヤ

ミネバ「シャア、一つ約束しろ」

シャアなんでしょう」

ミネバ「民間人は殺すな」

シャア「・・・約束しましょう」ニヤ

シャア「では、いくか・・・」ザッ

カミーユ「・・・」


ヒッコリー シャトル基地内

職員「~♪」カツカツカツ

すぅ~・・・


ガッ!!


職員「!?」

シャア「失礼。貴殿のIDカードを頂きたいのだが」

職員「お前、シャ・・・(ry

シャア「おっと、無駄な事は言わないで頂きたい」ジャキ

シャア「この状況では私はあなたを殺して奪う事もできるわけだ」ニヤ

職員「・・・」スッ

シャア「ありがとう」

ゴキッッ!!

職員「」バタ

ジェリド「殺したのか?」

シャア「はは、なぁに、骨を数か所折っただけさ」

シャア「このまま放置してても問題あるまい。ふふ、姫様との大事な約束だからな」ニヤ

プル「・・・」

シャア「こわいか?」

プル「・・」

シャア「大丈夫,、宇宙に帰ればそんな恐怖はすぐなくなるさ」

シャア「地球の重力に魂を縛られているからそう感じる・・・私が責任もって返してやるさ」

シャア「宇宙にな」ニヤ

カミーユ「(また口から出まかせを・・・)」

ジェリド「お守りはもういいか?」

シャア「ああ、手筈通りに」

ジェリド「さっさとこいよ」

シャア「私にそれを言うか?」

ジェリド「ふん」

シャア「頼んだぞ、カミーユ」

カミーユ「大尉もお気をつけて」

二手に分かれるシャア一行

シャア「さて・・・どうしたものか」

まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ?

まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ? まだ? マダ?

はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ はよ 

俺「はよ」
>>1「はよ」
お前「はよ」


はよ

シャアがカミーユ一行と別れて数分後

ジェリド「・・・おい」

カミーユ「なんです?」

ジェリド「妙だと思わんか?古い施設とは言え、ここはまだ廃棄されていないんだろ?」

ジェリド「人気がなさすぎる・・・申し訳程度に警備が何人かいるだけだ。」

カミーユ「そういえば、作業員すら見かけませんね」

ジェリド「・・・罠か?」

カミーユ「そんな、まさか」

ジェリド「なにか感じないのか?お得意のニュータイプ様のカンとやらでよ」

カミーユ「そんな都合のイイものじゃあありませんよ・・・けど、一波乱ありそうな予感はしますね」

ジェリド「まったく、追われる身ってのはつらいねえ」

カミーユ「あなた方がさんざ僕らにやってきた事ですよ」

ジェリド「チッ、減らず口を聞いてる暇があったら動け」


コントロールルーム

カチッ カチッ

シャア「・・・」

カタカタカタカタ・・・

シャア「頼むぞ・・・」

カタカタカタ・・・・カチ

ウイーーーーーーーーン

シャア「・・・」グッ



ピコンッ



シャア「・・・ふう」ドサ

シャア「これで準備は整った・・・いよいよ我々が地球と別れる時がやってきた・・・なのだが」

シャア「不気味なほど静かだな・・・よもやまともなセキュリティも働いてないとは想定外だ」

シャア「カミーユも不穏な空気を感じているようだ・・・ふむ」

シャア「どうやらシナリオを少し修正する必要がありそうだな」

シャア「・・・ん?」

外の視界が悪くなる

シャア「曇り空・・・いや、霧か?そういえば濃霧地帯だったなここは」

瞬く間に濃霧が辺りを包み込む

シャア「白い闇め・・・それで私を遮っているつもりか」

シャア「こんな所で終わらんよ、私は」ニヤ

ガロガロガロガロ・・・

ロザミア「オーライ、オーライ!」

シャトルにカミーユとジェリドの機体が詰め込まれる

ジェリド「拍子抜け、だな」

カミーユ「仕方ありませんよ。誰もいないんですから」

カミーユ「邪魔さえなければこの程度、僕だって」

ジェリド「連邦の罠なら俺達の機体が動かせないこのタイミングしかないはずだが・・・」

ジェリド「まさか連中、マジで見過ごしてるのか?」

カミーユ「ありえない話じゃないですよ。連邦の内部は下級兵まで腐敗しきってますから」

カミーユ「それはあなたもよくしってるでしょ。元ティターンズなんだから。心配しすぎなんですよ。エリートのくせに(笑)」

ジェリド「・・・お前はノーテンキすぎるんだよ。ブチ切れて突っ込むしか能がないくせに」

カミーユ「なんだと?」カチン

ジェリド「お、やるか?」

ジェリド「いっとくけど俺はシャアの様に易々殴られないぜ」サッ

カミーユ「初対面で思い切りぶん殴られてただろうに!」

ロザミア「コラー、お兄ちゃん達ー!遊んでないで手伝ってよー!」

ジェリド「ちっ」

カミーユ「・・・」

ミネバ「シャアはどこか」

カミーユ「・・・まだ戻ってこないよ」

ミネバ「全くあいつは・・・今が地球を抜け出す絶好の好機だと言うに」

ミネバ「あいつは昔から勝手な行動ばかりでロクに命令も効かずあの時だって無断で(ry」クドクド

カミーユ「(どっちの味方だよ)」

プル「プルプルプル~~~~!詰み込み終わったよっ!」

ジェリド「ごくろーさん。さて、後は大将が戻るのを待つとするか」

ロザミア「お兄ちゃん遅いねえ」

ジェリド「ハハッ、どうせ誰もいないからって、職員の私物でも漁ってんじゃないのかw」

カミーユ&ミネバ「(ありうる・・・)」








シャア「けいおんあずにゃんキーホルダー・・・?ふん、にわかヲタが」ガサゴソ

シャア「どうせ昨今のアニメブーッムにに乗っかっただけのリア充だろう・・・職場にこのようなニワカアイテムを持ってきた罰だ。没収だな」ガサゴソ

シャア「にわかはにわからしくパスドラでもやっていろ。お、こっちは佐々木千穂のビッグタオルか・・・」ガサゴソ

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