八汐海翔「夢の続き」 (98)

(今君は夢を持っているだろうか)

(そして、その夢は誰かに誇れるだろうか)

(…君は、その夢を追うための正しい素質を持っているだろうか)

(持っているのならそれは凄いことだ)

(誰にだって夢を持つ機会がある)

(そして、それと同じくらいの数、挫折がある)

(挫折をする人間は大抵が諦めなければならない理由を持っているか)

(素質を持っていないか、どちらかだ)

(そして俺は、どっちも当てはまる)

(諦めなければならない理由も持っているし)

(素質もない)

(猪突猛進、勇猛果敢、そんな風に夢を追い続ける)

(そんな素質が、俺にはなかった)




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439228337

八汐海翔視点から俺の想像で書くロボティクス・ノーツのその後です
STEINS;GATEばっかり持ち上げられるけどこんな空想科学作品もあると知ってくれれば幸いです
でも内容はロボノやった人じゃないと分かりません




八汐海翔(ミサ姉と再開してから)

八汐海翔(詳しく言ってしまえば、あの事件から2年後)

八汐海翔(俺はなんとなく選んだ高校に行って)

八汐海翔(楽しくもつまらなくもない日々を毎日過ごしていた)

「…あー!?またサボってるね!」

八汐海翔「…」

「カーイー!?」

八汐海翔(…あぁ、なんとなくってのは嘘)

八汐海翔「…何の用?」

八汐海翔「アキちゃん」

瀬乃宮あき穂「何の用でしょう!」

瀬乃宮あき穂「またロボ部サボったね!?」

八汐海翔「…」

八汐海翔「だからさ、何度も言うけどさ」

八汐海翔「俺はロボ部に在籍してるってだけで毎日来るとは言ってないよ」

瀬乃宮あき穂「はいダメー、高校ロボ部は部員全員参加が規則だから」

八汐海翔「…はぁ」

八汐海翔「ミサ姉と同じ東京に出てさ」

八汐海翔「そこでもまだロボ部作るなんて」

八汐海翔「ほんっとアキちゃんって馬鹿だよね」

瀬乃宮あき穂「ええいっ!」

八汐海翔「使いどころが雑なんだよなー」

アキ「ちゃんと出てよー」

アキ「折角頑張ってロボ部作ったんだから」

カイ「正確には同好会だけどね」

カイ「部費ももらえないで一体どうやってロボット作るつもり?」

アキ「んー」

アキ「とりあえずロボコン?」

カイ「負けるよ確実に」

アキ「なんで!?」

カイ「知ってるでしょ?」

カイ「ミスタープレアデスの大敗」

アキ「…」

カイ「ま、確かに昴もちょっと調子乗ってたところあったけどさ」

アキ「二年連続準決敗退だっけ…?」

カイ「そ」

カイ「あの事件から日本は今まで以上にロボットブームに火がついた」

カイ「もうあのボロロボじゃ一回戦勝利すらムリだろうね」

アキ「…むー」

アキ「こんにゃ…」

カイ「…」ペシッ

アキ「あう…」

カイ「大体何の為にここの高校来たの?」

カイ「わざわざアホみたいに勉強してさ」

アキ「ロボット万博会場が近いから」

カイ「…アキちゃんに聞いた俺が馬鹿だったね」

カイ「無理無理、とにかく無理」

アキ「じゃあロボコンはいいから部活来てよー」

カイ「同好会ね、それも無理」

カイ「なんで!?」

カイ「なんでも、時間が無駄だもん」

アキ「カイのケチ!」

カイ「知ってる」

アキ「じゃあなんでこの高校来たの?」

カイ「…さぁ」

カイ「なんとなく、かな」

アキ「へー」

カイ「…何ニヤニヤしてんの?」

アキ「私と離れたくなかったんでしょ?」

カイ「そんなわけ無いでしょ、うん」

アキ「…はぁ、カイの気持ちは読めないよ…」

カイ「あはは、ずっと傍にいるアキちゃんにでさえ分からないなら、もう誰もわかんないね」

カイ「…ロボット愛もいいけどさ」

カイ「そろそろアキちゃんも真剣に考えた方がいいんじゃない?」

アキ「何を?」

カイ「…進路」

アキ「…」

カイ「アキちゃんはどうしたいのか」

カイ「ってのをさ」

アキ「…」

アキ「…ふふ」

カイ「?」

アキ「そんなのもう」

アキ「ずっと前から決まってるよ」

カイ「…だったね」

アキ「私は、ロボットが大好きなの」

アキ「そのロボットに少しでも長く触れていたい」

アキ「それが私の、進む道」

カイ「…ご立派で」

カイ(ほんと、見ていられないくらい眩しいね)

アキ「私はもう、お姉ちゃんに追いつかなくてもいいから」

アキ「私は、私の好きなロボットとずっと過ごしたい」

カイ「…」

アキ「…そこに、カイもいれば、もう何もいらないよ」

カイ「…」

カイ「はいはい」



カイ「…夢、ね」

カイ「…」

カイ「…ほんと、隣に立つには勇気がいるよ」

ロボ部に来てよ、カイ

カイ「…いや」

カイ「立ててすら、居ないのか」

(自分の気持ちに正直になれず)

(夢半ばで、いや、夢すら見ることなく)

(そんな自分がアキちゃんの隣に立つ資格なんて、ない)

カイ「忌々しいね、全く」ドクン

(スローモー)

(自分の主観時間が長く引き伸ばされ)

(その間、周りのものが止まって見える)

(幾度となく助けられた病気だけど)

(…こうも、長く付き合うとなるとうんざりだ)

(…ミサ姉ならなんていうだろうか)

(病気に負けて、夢を諦める八汐海翔を)

カイ「…なんて罵倒するかなー、ははは」

アキ「カイ!」

カイ「行かない」

アキ「なんで!?」

カイ「…だからさぁ」

カイ「…いや、もういいや」

カイ「…俺にどうしてもいうこと聞かせたかったら」

カイ「分かってるよね?」

アキ「…うぅ」

カイ「キルバラッド、する?」

アキ「し、な、い!!」

カイ「残念」

アキ「…ううぅ…」

カイ「…さーて、今日は良いキルバラ日和だね」

アキ「…はぁ」

カイ「ため息つくと幸せが逃げちゃうよー」

アキ「…分かった」

カイ「へ?」

アキ「だったらカイをロボット好きにしてやる」

カイ「…まーた変なこと考えてない?」

アキ「チュウタネロボ部、最集結!」

アキ「よいらーいき!!」

カイ「…」

カイ「…はぁぁ?」

カイ「馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だとは思ってたけどここまで馬鹿とはね」

アキ「あんまりバカ馬鹿言わないで」

カイ「どこここ?」

アキ「ふっふっふ」

アキ「聞いて驚け、ここはフラウ坊の住む家だァ!」

カイ「…東京だったのね」

カイ「大体さぁ、こなちゃんがこの時間にいるとは限らないよ」

ピンポーン

「誰だ、名を名乗れ!」

カイ「…そうか、いないわけないよね…」

アキ「久しぶり!フラウ坊!」

「やや?その声は部長先輩?」

アキ「そうそう」

プツッ

アキ「き、切った!?カイ!今切ったよ!?」

カイ「だろうね」

カイ「こなちゃん面倒ごと嫌いだし」

ピンポーン

「…名を名乗れ」

カイ「こなちゃーん、開けてよ」

カイ「久々にあったのにその対応はひどいと思うよ」

「…」

ガチャッ

アキ「なんでっ!?」

カイ「はいはい、行くよ」

カイ「…うわ」

アキ「…寒い」

カイ「夏に出る言葉じゃないよね…」

アキ「フラウ坊ー?いるー?」

「…」

カイ「…こなちゃーん」

「…八汐先輩?」

アキ「私もいるよ」

「部長先輩は、要らんだろ」

アキ「ひどくない!?」

カイ「布団にくるまってないで出てきなさいよ、っと!」ガバッ

フラウ「…」

カイ「なんちゅう厚着…」

フラウ「か、勝手に毛布をはぐなんて、やっぱ男はみんなケモノだな」

カイ「はいはい」

アキ「久しぶり、フラウ坊」

フラウ「ひ、久しぶりとかwwwwwwいっつもついぽで絡んでますしおすし」

フラウ「…で、何の用だ、3行で」

アキ「チュウタネ」

カイ「ロボ部」

アキ「最集結」

フラウ「か、帰れー!」

フラウ「な、ななななんで私がまたあんなロボ部に囚われるんだー!」

カイ「仕方ないでしょ、部長命令だし」

アキ「えへへ」

フラウ「…くっ、その笑顔が憎い…」

アキ「…寒い」

アキ「フラウ坊、冷蔵庫なんかある?」

フラウ「エロい物は何も」

アキ「ちょっと貸してね」

フラウ「…まさか、部長先輩の手料理?」

フラウ「も、燃えるー!」

カイ「聞いてないよ、こなちゃん」

アキ「~♪」



カイ「…で?どう?」

フラウ「…な、何が?」

カイ「学校」

フラウ「まま、まぁまぁかな」

フラウ「と、友達も割といるし」

フラウ「…ふひひな趣味を持つ同士が…」

カイ「ふーん」

カイ「にしても以外だね、こなちゃんが進学するなんて」

フラウ「そ、そうか?」

カイ「そうでしょ、あんだけ人と接するの苦手なんだったら」

フラウ「…」

カイ「一生遊んで暮らせるお金があるのにまだ稼ぎ足りないなんて、こなちゃんは金の亡者だなー」

フラウ「ちちちち、違う!」

カイ「ん?」

フラウ「…進学と、お金儲けはまた別の話だろjk…」

カイ「…」

フラウ「…わ、私は…」

カイ「…」

フラウ「…今まで、お母さんに囚われて生きてきた…」

フラウ「…む、昔はそれでも良かったが、クソ君島が居なくなった今、囚われることもない…」

カイ「…君島コウ…ね」

フラウ「…やっと目的を果たしたとき、思ったんだお」

フラウ「…わ、私のやりたいことって、なんだろうって…」

カイ「…」

フラウ「も、もちろんBL本も好きだし、プログラム組むのも好きだけど…」

カイ「…」

フラウ「…でも、やりたいことっていったら、それはまた違うだろ、って思って」

カイ「…つまりやりたい事はないってこと?」

フラウ「す、少し違う」

フラウ「わ、私は、やりたい事がないんじゃなくて」

フラウ「や、やりたいことを見つけに、ここに来た」

カイ「…!」

フラウ「…」

カイ「…」

フラウ「…だから、少し羨ましい」

フラウ「…迷わない部長先輩も」

フラウ「…飄々としてる八汐先輩も…」

カイ「…そうかな」

フラウ「…そう、だと思う」

カイ「…いいんじゃない?」

フラウ「…」

カイ「じゃあこなちゃんが今やりたいことは、やりたい事を見つけるってことだよ」

フラウ「…!」

カイ「…天才プログラマーとか」

カイ「大ヒットアニメ監督の娘とか」

カイ「そんなのどうだってよくてさ」

カイ「こなちゃんは、こなちゃんだから」

カイ「きっとこなちゃんだけの、何かを見つけられるはずだよ」

カイ「…高校生は、夢を見るのが仕事だから」

フラウ「…」

フラウ「…ふ、ふひひ」

フラウ「…ま、まさか八汐先輩の口からそんな言葉が出るとは思わなかった件について」

カイ「…かもね、らしくない」

フラウ「…」

フラウ「だ、だけど」

フラウ「…元気でたお」

カイ「そりゃどーも」

フラウ「…私にできることから少しずつ」

フラウ「…頑張ってやるよ、仕方ねーな」

カイ「…なんで上から目線なのさ」



アキ「出来たよー!」

フラウ「…」

カイ「なんで泣いてんの?」

フラウ「ま、まさかここのキッチンから暖かいご飯が出てくるとは思ってなくて」

カイ「はいはい、頂きます」

フラウ「だが断る」

カイ「何でさ」

フラウ「…び、美味なり…」

アキ「ほんとー?」

フラウ「…ここ、こんな美人で料理上手な奥さんと毎晩毎晩…」

フラウ「ふふふふ、ふざけるなー!」

カイ「何言ってんの?」

アキ「えへへー、大したもの食べてないんでしょ?」

アキ「フラウ坊も女の子なんだししっかり食べなきゃ美容に悪いよ」

フラウ「…だ、だがしかし、女としての魅力は負けてないと思う」

アキ「なんだとー!」

カイ「どっちもどっち」モグモグ

「「うるさい!」」

カイ「…やーれやれ」

フラウ「…美味しかった、ごちそうサマンサ」

アキ「ん」

フラウ「あ、食器はそこでいいお」

アキ「いいよ、片付ける」

フラウ「じゃ、じゃあ私もやるしかないだろjk!」

アキ「いいってば」

フラウ「う、うるさい!」

カイ「…」
 
カイ「…なんだ、みんな考えてるんだ」

フラウ「美味しかったが、チュウタネロボ部最集結には反対だお」

アキ「なんで!?」

フラウ「ま、('A`)マンドクセ」

アキ「そ、そんなこと言わないでよー」

フラウ「…だったら一つ条件がある」

アキ「な、何何!?私にできることならなんでも聞くよ!」

フラウ「いやまぁ、部長先輩には無理だろ」

アキ「…ぐうぅ…」

フラウ「…今度のロボコン、優勝」

アキ「…」

カイ「…」

フラウ「それが条件だろ、うん」

「「はぁぁっ!?」」

フラウ「資金不足」

カイ「なんで?こなちゃんお金あるでしょ?」

フラウ「そ、そうだけど、引き下ろすのもめんどいし、次入用のお金が五十万ほど足りないんだな」

フラウ「もうめんどいし、ここで勝てばいい」

カイ「…はぁ」

フラウ「も、もちろん部長先輩が優勝すればいいけどそれは無理だろjk」

フラウ「だ、だから必然的に八汐先輩にも手伝ってもらう形になるわな」

カイ「やだよ」

フラウ「い、いうと思った」

フラウ「キルバラッド楽しいか?」

カイ「…いやいや」

フラウ「ついに全1になったな、周りに張り合える敵がいないキルバラッドはた、楽しいか?」

カイ「…」

フラウ「ならば、今すぐここで管理者権限でや、八汐先輩のアカウントを…」

カイ「わーかったよ!やるよ!」

アキ「…え?カイ?」

カイ「背に腹は変えられないよ、やるよ、やればいいんでしょ」

フラウ「そ、その言葉を待っていたー!」

カイ「…はぁ」

カイ「…まぁ、それくらいなら、ね」

カイ「…でも知ってる?こなちゃん」

フラウ「な、何をだ?」

カイ「今のロボコンのレベル」

カイ「あのミスタープレアデスでさえ準決敗退だ」

カイ「正直キルバラシステムだけじゃあのタネガシマシンサンを勝たすことは出来ないよ」

アキ「…うぅ」

フラウ「…し、心配ねーだろ」

カイ「え?」

フラウ「し、知ってるだろ?ネジの飛んだロボット狂は、ぶ、部長先輩だけじゃないんだぜ」

カイ「…?」

フラウ「順序が逆だが、仕方ない」

フラウ「そ、その代わり絶対勝ってもらう、そ、それが絶対条件だお」  
 
カイ「…嘘でしょ」





フラウ「み、ミスタープレアデスを呼べー!後ついでに癒しの大徳先輩をー!」

とりあえずここまで
なんかあんまり変わってないな 
通は大徳淳和ちゃんを選ぶ、これ豆知識な



『やです』






カイ(知ってた)

アキ「なんでぇ!?」

カイ「アキちゃん最近何でしか行ってないね、あはは」

アキ「カイは黙ってて!」

『嫌ですよ、僕はもうロボットと関わるのはやめたんです』

カイ「…よくもまぁ抜けぬけと…」

アキ「い、いいじゃん!チュウタネロボ部!よいらーいき!!」

『さよなら』

アキ「うわぁぁぁん!」

アキ「ど、どうしてそんなこというの!?私たち仲間じゃん!」

『…そうやって綺麗な言葉でごまかさないでください』

『要はあれですよね?今のロボットのレベルじゃ勝ち抜けないから』

『僕の技術を貸せと、そう言ってるわけですよね』

アキ「…うぐ…」

『しかも放課後に』

アキ「いいじゃん!昴も東京でしょー!?」

『だからと言って行く義理はありません』

アキ「こんにゃろー!!!」グシャグシャ

カイ「なんで?」ボサッ

フラウ「が、がたがた言ってないでさ、さっさと来いよ」

『…その声は古郡ですか』

『…全く、高校生にもなってまだロボ部続けるなんて』

『ナンセンスですね』

フラウ「ど、童貞乙wwwwww」

『どどど童貞じゃありましぇん!』

アキ「おーねーがーいー!」

『やです』

アキ「もおおおお!」

カイ「…はぁ」

カイ「アキちゃん、代わって」

アキ「…?」

カイ「…元気?ミスタープレアデス」

『…相変わらずいやらしい人ですね』

カイ「あはは、そういう昴も相変わらず硬いね」

『…というか八汐先輩はいいんですか?』

カイ「…ま、乗り気って訳じゃないけどね」

カイ「…おいでよ」

『…』

カイ「…色々話は聞くからさ」

『…いやです』

カイ「…」

カイ「にしても、あのミスタープレアデスが二年連続決勝進出ならずなんて」

カイ「…」

『…』

カイ「ぷっ」

『笑いましたよね!?』

カイ「あはは、じゃあ言い換えるよ」

『…?』



カイ「悔しくない?」

『…』

カイ「ミスタープレアデスと言う名前が地に落ちて、いいや」

カイ「…大好きなロボットで負けて、悔しくはない?」

『…悔しいに決まってるでしょう』

カイ「…ん、そっか」

カイ「…ま、気が向いたらおいでよ」

カイ「なんたってチュウタネロボ部でアキちゃんとロボットを語れるのは君だけなんだからさ」ピッ

アキ「切ったぁ!?」

カイ「大丈夫、来るでしょ」

アキ「く、来るかな?」

フラウ「こ、これで一応はメンツが揃ったな」

カイ「まだいるでしょ?」

フラウ「…」

カイ「折角なんだしみんな読んだほうがいいよ」

フラウ「…部長先輩…」ヒソヒソ

アキ「え?」

フラウ「な、なんか八汐先輩変わってね?」

アキ「そうかな?」

フラウ「む、昔の先輩なら「人数足りてるからカラテ先輩は(゚⊿゚)イラネ」とか言いそうだぜ」

アキ「…」

カイ「…淳和ちゃんの電話番号はっと…」

アキ「…ふふ」

フラウ「?」

アキ「それだけ、カイにとってあの夏は大きかったんだよ」

アキ「フラウ坊は?」

フラウ「…」

フラウ「わ、悪くはなかったぜキリッ」

『い、行くよ!』

カイ「あはー、ほんと話が早くて助かるよ」

『で、でも私なんかが言って出来ることあるかな?』

カイ「あるよ」

『…』

フラウ「即答とか…たらしは氏ねー!」

『うん、だったら行くね』

カイ「はい、待ってるよ、じゃね」

カイ「…ふぅ」

アキ「うぅ…部長はカイの方がふさわしい気がしてきた」

カイ「…何言ってんの」

カイ「馬鹿みたいにいつも迷惑を顧みず突っ込むのがアキちゃんの役目でしょ」

カイ「頼むよ、部長」

アキ「…うん…!元気一…!」

カイ「いや、それはいいや」

アキ「もがが…!」

アキ「ふふ」

カイ「アキちゃん?発作?」

アキ「ブラックジョーク良くない」

アキ「…なんだか、あの夏を思い出してさ」

アキ「…凄いよね、世界を救ったのは」

アキ「ヒーローでもなんでもない、ただの格ゲーオタだったんだよ?」

カイ「…ひどいけどあってるね」

カイ「…でも違うよ」

カイ「救われたのは、ミサ姉、救ったのは」

カイ「チュウタネロボ部、でしょ」

アキ「…うん…!」

フラウ「…し、処女にこの固有結界はきついぜ…!」

(今でもあの夏の輝きを思い出す)

(煌めく海に、一つの大きな光が登ってきて)

(俺たちが、青春を過ごしている間に、その光は沈んでいく)

(そんなただの日常が、どうしようもなく大切なものだったなんて)

(今気付いてしまう俺は、やっぱり変だ)

(そんな夏が蘇ろうとしている)

(皆が変わっているし、俺だって変わっているのかもしれない)

(だけど変わってないものも、ある)

カイ「チュウタネロボ部、最集結、かな」

アキ「うん!」

(だったら、もう一度)

(手を伸ばすのも、悪くない)







(だけどそれは間違っていたんだ)

(夢を見つけられない俺は、いつまで経っても彼らに追いつく事は無い)

(苦しいが故に何もしない)

(スローモーような今の俺に掴めるものなんてない)

(そんな、夏の思い出は)

(そんな、誤魔化しは)

(ライトスタッフとは、言えなかったのに)

ここまで 
そろそろ寝る
ロボノファン増えろー

原作は中学生じゃないっけ?

中学生→高校生
ロボコン→ロボワン

じゃあいきます

スバル「…」

ジュン「…」

アキ「ふ、二人とも久しぶりー…?」

スバル「…説明してもらってもいいですか?」

アキ「…えーっと…」




カイ「だからさぁ、こなちゃん!」 

カイ「ここが一フレーム遅れてるんだって!キルバラの動きじゃないよ!」

フラウ「…は、はぁ?プログラム組めない八汐先輩にどうこう言われたくないんだが」

カイ「お金欲しいなら本気でやってよ!」 

フラウ「わ、私が手を抜いてると申すかー!」

アキ「…あはは…」

アキ「…何から?」

スバル「全部です!」

ジュン「あき穂ちゃん、ひ、久しぶりだね」

アキ「うんうん、ジュンは本当にいい子だねー」

アキ「それに比べてこの可愛くない後輩と言ったら」

スバル「別に先輩に好かれたいわけじゃないですから」

アキ「本当可愛くないなぁ、もう」  

スバル「…百歩譲ってロボワンのためのロボット作りは手伝います」

スバル「だけどせめてそうなった経緯を教えてください」

アキ「…んーとね」



フラウ「大体この程度誤差くらい全1の八汐先輩にかかれば楽勝だろjk!」

カイ「不安要素はなくしたいの!」

ジュン「け、喧嘩はダメだよぅ」

スバル「…なるほど」

スバル「つまりは古郡の提案だと」

アキ「まあ集まろうっていったのはうちなんだけどね」

スバル「…」

スバル「ほんとロボット馬鹿ですね」

アキ「まあね」

スバル「褒めてないですから」

スバル「そんなことで将来一体…」

アキ「…」

スバル「…って、愚問でしたね」

スバル「…ロボットですか」

アキ「えへへ、うん!」

スバル「ところで材料費はあるんですか?」

アキ「ううん、全くのゼロ」

スバル「馬鹿じゃないですか?」

アキ「ぶ、部長だぞ!」

スバル「…はぁ、そんなことだろうと思って僕のジャンクパーツを持ってきました」

アキ「えっ!?」  

スバル「あのダサいロボットはいるんでしょう?」

スバル「時間ももったいないですしちゃっちゃとしま」

アキ「ありがとう~!スバル!」ニコッ

スバル「…礼を言われる程のことでもないですよ」




カイ「照れてる?」

スバル「ちゃちゃ入れないでくだしゃい!」

フラウ「ど、童貞乙」

スバル「古郡は黙れ!」

カイ「じゃ、俺たちはこっちでプログラムの確認しとくから」

カイ「二人はロボット頼むよ」

アキ「任せて!」

カイ「頼んだよ、ミスタープレアデス」

アキ「うちはぁ!?」  

カイ「はいはい」

 
  

カチャカチャカチャ
カチャカチャ…

アキ「…そう言えばさ、スバル」

スバル「なんですか?」

アキ「…お父さんとは、あれからどう?」

スバル「…」

スバル「先輩は何か勘違いしてると思うのでいいますが」

スバル「…あの人は、頭は固いけど尊敬できる父親なんですよ」

アキ「…」

スバル「…確かにロボットを諦めることを約束した」

スバル「それはもう揺るぎのない事実です」

アキ「…でも…」

スバル「…そう、でもなんですよ」

スバル「それでもやっぱり、諦めきれなかった」

スバル「それもまた、揺るぎない事実です」

アキ「…!」

カチャカチャ

カチャカチャカチャカチャ…

スバル「僕だって諦められる物なら諦めたい」

スバル「尊敬する父の役に立ちたい」

スバル「けれど、それ以上に、ロボットが好きなんですよ」

アキ「…そっか」

スバル「何度も諦めようと思いました」

スバル「だけど気付けば、ロボットのことばかり考えている」 

スバル「自分の好きなことに真っ直ぐな人を知っているから、なお、諦めきれないんでしょうね」  

アキ「…スバル?」

スバル「僕は、あなたとは馬が会いません」

アキ「は、はっきりいうなぁ…」

スバル「でも」

スバル「好きなことを好きだと言えて、何の迷いもなく進むことのできるあなたのその生き方」

スバル「…そんな生き方をするあなたは、尊敬しています」

アキ「…そっか」

スバル「あなたが教えてくれたんです、諦めるにはまだ早いと」

スバル「…だから」

アキ「…うん、勝とう」

スバル「…」

アキ「皆で、今度はチュウタネロボ部の皆でロボワンを制覇しよ!」  

スバル「…」

 
スバル「ナンセンスですね」  

アキ「なにおう!?」

スバル「そんなこと、当たり前じゃないですか」ニコッ





フラウ「…で、海を翔けるプレアデスっていう題名で薄い本をだそうと思うんだが」

カイ「却下」

フラウ「な、なぜだー!」

カイ「嫌な予感しかしないからだよ」

フラウ「カラテ先輩、八汐先輩がいじめる件について」

ジュン「ええっ!?だ、ダメだよー、女の子をいじめちゃ…」

カイ「むしろこの話に付き合ってる俺を労うべきだと思うけどね」

ジュン「あ、ご、ごめん…」

カイ「じゃ、労うついでに水汲んで来てくんない?」

カイ「喉乾いちゃって」

ジュン「う、うん!」トテトテ



フラウ「か弱い女の子をパシリに使うドS先輩がプレアデスと一緒の時だけはネコになる本とか」

カイ「うるさい」

カイ「…」ゴクッゴクッ

カイ「…っあー、疲れる」

フラウ「つ、疲れただと?」

フラウ「キルバラに関してはどれだけやっても疲労の色を見せなかったあの八汐先輩が?」

カイ「いや、昔こなちゃんちでぶっ倒れるまでやってたじゃん」

フラウ「…そういや最近ログイン時間も減ってきてるお」

カイ「…管理者権限って便利だねぇ」

フラウ「…あ、秋田?」

カイ「いいや?」

カイ「…キルバラはいつもどおり楽しいよ」

フラウ「…」

カイ「…ただ、なんでかね」

カイ「…ははは」
 
ジュン「…?」

カイ「淳和ちゃん」

ジュン「ええ?」

カイ「…淳和ちゃんは、やりたい事とか、見つかった?」

ジュン「…やりたい、こと?」

フラウ「…」

カイ「進学、したんだっけ?」

ジュン「…ううん、うちは大人数だから」

ジュン「わ、私は今働いてるよ」

カイ「へー!どこどこ?」

ジュン「…スペースアメ…」

カイ「…ほんと?」

ジュン「…うん」

カイ「こりゃあ飴ちゃんあるって聞くのはアキちゃんから淳和になりそうだ」

ジュン「へ?」

カイ「ううん、こっちの話」

カイ「にしてもよく休みが取れたね」

ジュン「…思い切って社長さんに話したら」

ジュン「「インパクトのあることをするなら休みやる」って行ってくれて」

カイ「あはは、変わってないね」

カイ「…そっか、働いてるのか」

ジュン「…よ、様子が変だね、八汐くん」

カイ「…それで、今、淳和ちゃんは楽しい?」

ジュン「…!」

ジュン「…た」

ジュン「楽しいわけ、ないよ」

カイ「…」

ジュン「私っておっちょこちょいだし、皆みたいに取り柄もないし…」

ジュン「いつも怒られてて…」

ジュン「…だから、今回は本当に嬉しいの」

ジュン「…息抜きっていうのもあるけど、皆とまた、こうやって何かをできるっていうのが」

ジュン「…凄く、楽しいんだ…」

カイ「…そっか」

ジュン「…あ!でもね!働くのがいやってわけじゃないよ!」

ジュン「わ、私が頑張った分家も楽になるし…!」

カイ「…」

ジュン「…何より、私をここまで育ててくれた親と」

ジュン「…同じ…って行ったら生意気かな」

ジュン「…でもそんな立場になることができて」

ジュン「…充実はしてると、思うよ」

カイ「…」

カイ「取り柄、ねー」  
 
ジュン「え?」

 
カイ「…そりゃきっと、自分に見えてないだけで」

カイ「周りはみんな見えてるよ」

ジュン「…八汐、くん」

カイ「ね?こなちゃん」

フラウ「ま、まあな、ところでカラテ先輩くんかくんかしていい?」ガシッ

ジュン「ええっ!?ちょっと…!い、いやぁ…!」

フラウ「そ、そこ!キマシタワーをおかずにしないでもらおうか!」

カイ「してないから」





スバル「…」スースー

アキ「…んんぅ…ガンヴァレルゥ…」

ジュン「…すぅ…すぅ…」

フラウ「ふひひ、カラテ先輩のあられもない姿をばら撒かれたくなければ今すぐ服を脱いで四つん這いになってミスタープレアデスに忠誠を…」

カイ「…」ベシッ!

フラウ「…うが…あぅ…」

カイ「…」

カイ「…夢、ねー」

カイ(…みんなちゃんと考えてるんだな)

カイ(…そりゃもちろん、淳和ちゃんのこなちゃんは夢とは言い難いけれど)

カイ(…でも俺よりはマシだよね)

カイ(…全1…全1ね)

カイ(…別になったから飽きたわけじゃないけど)




でも、やりたいことって言ったら、それはまた違うだろって思って




カイ(…だよね)

カイ(俺は格闘ゲームが好きだけど)

カイ(だからといってそれで生きていこうとするほど、馬鹿でもない)

カイ(…結局は自分の気持ちしだいなのかな)

カイ(…ミスタープレアデスはしっかりしてるから決まってるだろうし) 

カイ(…夢か)
 
カイ(…思い返すのも、しんどいけど)

カイ(…いつ頃だったかな、あの時の夢は)

カイ(あの時俺が見た、あの夢は)


「ねぇ、カイ」

「なぁに?」

「こんな星空、すごいと思わない?」

「…いつでも見れるじゃん」

「…ふふ、でも綺麗だよね」

「…うん」 

「…でも、私達よりも、この星をもっと近くで綺麗に見れる人がいるんだよ」

「ええ!?誰?誰!?」

「…それはね」

ゴオオオオオオオ…


「…宇宙飛行士…」

「…そう、宇宙飛行士よ」

「…あの人達が、この前ミサ姉が言ってた、一番近くで星を見れる人達?」

「そう」

「凄いでしょ?」

「…うん、凄い!」

「…凄いよ…!」

「なれるかな…!?」

「なれるよ、カイにも」

「だってカイは、きっと」

「正しい素質を持ってるもの」

カイ(…いつからか諦めていた)

カイ(…だって、仕方ないだろ)

カイ(こんな病気を持って、なれる訳が無いじゃないか)

カイ(ほかの職業ですら怪しいのに、ましてや宇宙飛行士なんて)

カイ(…おこがましいにも程がある)

カイ(結局俺は、ただその場のスケールに圧倒されて)

カイ(何となく決めたんだろうね)

カイ(絶対に、手が届かないから)

カイ(だからこそ、口にしたんだろうね)

カイ(いつでも、逃げることができるように)

とりあえずここまで
次で完結させたい
増えろーロボのファン増えろー
通はゲジ姉これ豆な

アキ「…うー」

カイ「おはよ、アキちゃん」

アキ「…んー」

カイ「寝癖、すごいよ」

アキ「…はっ!」

アキ「続き続き!」

カイ「…」

カイ「ほんとロボットのことばかりだねぇ」

アキ「えへへ、今のうちにはこれが全てなの!」

カイ「どんな感じ?」

アキ「…お?見る?見る?」

カイ(…嬉しそうだなぁ)

アキ「じゃーん!!」

カイ「…」

アキ「スバルのパーツとろぼっとのかっこよさ!」

アキ「追求したらこうなったよ!」

カイ「…ゴツすぎない?」

アキ「かな?」

カイ「うん、なんかこう、下半身の太さとパイルバンカー…」

カイ「ガンつく1を彷彿させるね」

アキ「馬鹿にしてるでしょ」

カイ「いいや」

カイ「大体さ、俺に操縦任せるなら作りもガンヴァレルに似せてもらわないと」

アキ「…えー、でもカイガンつく1使いこなしてたじゃん…」

カイ「何言ってんの、あんなのただの初見殺しでしょ」

カイ「スローモーがなきゃ、確実にやられてたね」

アキ「…むー」

フラウ「あ、朝から二人の固有結界はしんどい…」

アキ「あ、おはよう、フラウ坊」

フラウ「…お、おは」

カイ「こなちゃんもしかして朝弱い?」

フラウ「…ん」

アキ「…で、どうする?」

カイ「だから作り直しててってば」

カイ「はなから負ける勝負なんて俺嫌だよ」

アキ「…」

カイ「どうしても俺にやらせたいならちゃんとしたロボ作ってよね」

アキ「…カイってば、なんか…」

カイ「何、薄情だとでも言いたいの」

アキ「…かっこよく、ないね」

カイ「…」

カイ「…はぁ?」

カイ「…どういうこと?」

フラウ(あ、これやばい奴)

アキ「…昔のカイは、もっと自信満々だったよぅ…」

カイ「それはキルバラの話でしょ」

アキ「…」

アキ「…逃げてるじゃん」

カイ「…逃げてるって、何?」

アキ「…負けるのが怖いから、逃げてるよ」

カイ「…アキちゃんは…」  

カイ「…アキちゃんはいつも分けわかんないこというけどさ」

カイ「今回ばかりはほんとに意味がわかんないね」

アキ「…そんなことないよ」

アキ「…最近のカイは、ずっと怖がってるよ」 

カイ「…」イラッ

フラウ(…)コソッ

カイ「俺がいつ、何を怖がったっていうのよ?」

アキ「…分かんない、分かんないけど…」

カイ「だったら知ったような口聞かないで欲しいね」

アキ「…」

アキ「…だって、昔のカイは…」

アキ「…無理でも、諦めたりしなかったもん」

カイ「そりゃあね、あの時は命がかかってた」

カイ「でも今回は違うでしょ」

カイ「別に負けたところで死なないし」

カイ「そもそも勝つために最善を尽くすのは当然のこと…」

アキ「…そんなんなら」

アキ「勝つのが当たり前の勝負をするなら」

アキ「…別にカイじゃなくたって…いいじゃん…」

カイ「…!」

アキ「…!あっ…!」

アキ「ち、違うよ!い、今のは…!」

カイ「…分かったよ」

カイ「まあ別に俺も対してやりたかった訳じゃないしね」

カイ「俺が好きなのは格ゲーだし」  

カイ「…俺なんか、要らないでしょ」

バタン

アキ「…あ…」

アキ「…」

アキ「…カイ…」

スバル「…ナンセンスですね」  

アキ「…スバル…」

アキ「…起きてたの?」

スバル「…貴方達がうるさいからでしょう」

アキ「…ごめん」

スバル「…なんであんなことを言ったんです?」

スバル「八汐先輩はいつもあんなスタンスでしょう」

スバル「今更、珍しくもない」

アキ「…なんでかな」

アキ「…でも、なんか」

アキ「…最近のカイは、違うと思ったから」

スバル「…」

スバル「なんだかんだ言いながら自分のいうことを聞いてくれていた八汐先輩が」

スバル「最近反抗し始めたからですか?」

フラウ(ちょ、そんな言い方はないだろクソメガネ…)

アキ「…違うよ」

アキ「…カイは、焦ってるように見えるから」

スバル「…」

アキ「…自分が、どこにいて、何をしたいか」

アキ「迷ってるように見えるから…」

スバル「…なるほど」

スバル「…つまり今回に限らず、八汐先輩の様子が変ってことですか」 

アキ「…どうだろ」

アキ「…うちって馬鹿だから、勘違いかもしれない」

スバル「…」

アキ「…ごめんね、迷惑かけて」ニコッ

スバル「…」

アキ「…さっ、続きしようよ、続き」

アキ「カイが居ないなら居ないでまた考え直しだよー!」

スバル「…」

スバル「…あなたが笑うときは、大抵辛い時だと、八汐先輩は言っていました」

アキ「…」

スバル「八汐先輩はあなたのことをずっと見ていた、同じように八汐先輩もあなたのことを見ていた筈です」

スバル「勘違いではないのでしょう」

アキ「…」

アキ「…分かんないよ」

アキ「…カイが…」

アキ「…カイが何に悩んでるのかも…」

アキ「どうすれば、私が力になれるのかも…分かんないよ…」

フラウ「…わ、分かんないなら、頼ればいんじゃね?」
 
アキ「…フラウ坊…?」

フラウ「め、メーワクな話だがわ、私も先輩たちのおかげで悩みが解決した」

フラウ「一人で考えるよりみんなで考えた方がいいに決まってるなんて」

フラウ「そ、そんな当たり前のことを教えてくれたのは、せ、先輩だろ」 


スバル「そう言う事です」

スバル「迷惑ですからロボワンの前に喧嘩しないでもらえますか」

スバル「できる限りのことはするのでさっさと仲直りしてください」

スバル「至極めんどくさいです」

フラウ「ツンデレ乙」

スバル「黙れ古郡」

アキ「…二人とも」

ジュン「…八汐くんもモヤモヤしてるだけだよ」

ジュン「みんないた方が楽しいなんて、他でもないあなたが教えてくれたんだよ…」

アキ「…ジュン」

アキ「…私、力になれるかな」

アキ「…カイのこと、わかってあげられかな…?」

「「「当然」」」

アキ「…うん、ありがとう」

アキ「…ごめんね、皆、少し、出てくる」

スバル「ロボとプログラムの調整は済ましておきます」

フラウ「よ、夜には帰ってこいよ、ぶ、部長先輩」
 
フラウ「フヒヒなことは許さんぞー!」

ジュン「…フヒヒ…?」

アキ「…」

アキ「…えへへ、うん!言ってくる」

アキ「…元気…!」

スバル「早く行ってください」

アキ「ぐぬぬ…」

>>91
同じようにあなたも八汐先輩のことをずっと見ていた

カイ(…)

カイ(…逃げてる)

カイ(…逃げてる、ねー)
 
カイ(…あぁ、うん、まぁ)

カイ(どうしてあんなに腹が立ったのかっていうと)

カイ(…やっぱ図星つかれたからかな)  
カイ(…たぶんアキちゃんが言ってるのは、今回のことだけじゃない)

 
カイ(…俺がずっと燻ってるのを、知ってるから)   
 
カイ(…それが、我慢ならなかったんだろうね)

カイ(…対したことじゃないんだよね)

カイ(…叶えられもしない夢なら諦めたい)

カイ(…)

カイ(…こんな時、ミサ姉ならどういうだろうね)

カイ(へたれ!って喝を入れられるだろうか)

カイ(ただただゴミを見るような目で見られるだろうか)

カイ(…)

カイ(…あー)

カイ(…ミサ姉は、夢を叶えて、幸せだったのかな…)

ごめんここまで
気分が悪くて吐きそう
通は教頭、豆

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