ゆり「たけのこよね!?」 日向「きのこだよな!?」 音無「は?」(171)

作戦本部

ゆり「・・・というわけで、解散」

大山「はーい」

藤巻「だりぃ」

日向「音無、この後どうする?」

音無「小腹が空いたが飯にはまだ早いな・・・」

日向「なら売店にパンでも買いに行くか」

直井「ほら、これで音無さんに焼きそばパンとジャンプを買ってこい・・・釣りはとっておいていいぞ・・・」

日向「何ナチュラルにパシろうとしてんだ!それにこの世界にジャンプなんてねぇ!」

音無「みんなで行けばいいだろ・・・」

直井「音無さんがそうおっしゃるんでしたら・・・」

売店

音無「見事にあんぱんしか残ってないな・・・NPCも考えることは同じだったか・・・」

日向「それにこのあんぱん、半分まで食べ進めないと餡が出てこないんだよ」

音無「あるある・・・って何もそこまで現世を再現しなくても」

日向「まぁどこに行ってもあんぱんは売れ残る運命なのさ」

直井「NPCめ・・・あんぱんなんて地味で貧乏臭い物を音無さんに食せと言うのか・・・!」

日向「いやそこまであんぱんをdisる気はないが・・・あんぱん好きなヤツだっているだろ」

音無「ん?あそこにいるの、ユイじゃないか?」

ユイ「おっとっと・・・音無先輩にひなっち先輩!こんちはッス!」

直井「僕もいるんだが・・・」

関根「あぁ先輩方!」

入江「こ、こんにちは・・・」

日向「関根に入江まで・・・つか何だお前らその菓子の山は!?」

ユイ「これからガルデモメンバーでお菓子会なんですよ!」

音無「晩飯は?」

関根「お菓子は別腹!」

音無「そういうもんか・・・」

直井「ふん・・・これだから女は・・・」

日向「ちょうどいい、腹減ってんだ・・・少し分けてくれよ」

ユイ「ならあたしとポッキーゲームとかしちゃいますぅ!?」

日向「関根ー何かないかぁ?」

ユイ「無視すんなやゴルァ!!・・・もういいもんねー!音無先輩としちゃうもんねー!」

直井「なんだと貴様・・・」

音無「落ち着けよお前ら」

音無「もしよかったら何か分けてくれよ・・・普通にな」

ユイ「そうですねぇ・・・ならこれなんてどうです?」

音無「『たけのこの里』か・・・」

日向「・・・・・・」ピクッ

音無「懐かしいな・・・この世界にもあったのか」

ユイ「そりゃあ『たけのこの里』ですからぁ?当然っしょ!」

音無「何が当然なのかはわからないが・・・ありがたくもらうとするよ」

ユイ「やっぱりたけのこですよね~!はい、どうz

バシッ

日向「・・・・・・」

音無「ひ、日向・・・?」

ユイ「な、何すんじゃコラァ!!」

日向「あ、いや・・・つい・・・」

音無「どうしたんだよ突然・・・」

日向「はは・・・お、おお、そうだ!お菓子ならあれはないのか、あれは?」

関根「あれって何です?」

日向「そんなのお前・・・お菓子の王様、『きのこの山』に決まってんだろ!」

ユイ「『きのこの山』ぁ・・・?」

日向「んだよ・・・まさかお前ら・・・!ちょっとその袋見せろ!」

ユイ「・・・・・・」

日向「『たけのこの里』だらけ・・・『きのこの山』が1つもねぇ・・・!
   お前ら・・・たけのこ厨だったのか!!」

ユイ「そう言うテメェは・・・きのこ厨か!!」

音無「え?何?」

日向「はっ・・・前から頭沸いてるヤツだとは思っていたが・・・納得だぜ」

ユイ「テメェこそ・・・まさか本当に脳みそがとろけてやがるとはな・・・」

音無「お、おいおい日向・・・どうしたんだよ・・・関根、入江、お前らもユイをなだめて・・・」

関根「残念だったねユイ・・・こりゃ違う男見つけたほうがいいよ・・・」

入江「日向先輩はきのこ派だったんですか・・・ちょっと意外かも・・・」

音無「・・・・・・」

音無「な、直井・・・お前も何か言ってやれよ・・・」

直井「ふっ・・・この愚民が・・・」

日向「う・・・何だよ・・・」

音無「そうだ、そんなのどっちでも・・・・」

直井「たけのこは・・・神だぞ・・・」

音無「・・・・・・」

日向「お前三段論法って知らねぇのか!?『お前=たけのこ』になるぞこのたけのこ野郎!!」

直井「『たけのこの里』の素晴らしさを神という言葉を使って形容しただけだろそんなこともわからないのかこの細菌が・・・!」

音無「おいおい・・・」

関根「ユイ、岩沢先輩とひさ子先輩が待ってるよ、そろそろ行こう」

ユイ「ふん・・・」

日向「けっ・・・」

直井「音無さん、僕たちも行きましょう・・・菌がうつりますよ」

音無「いやうつらねぇと思うけど・・・」

音無(なんだろう・・・嫌な予感が・・・)

翌日、作戦本部

ゆり「おはよう・・・ってどうしたの?あなたたち」

日向・ユイ「「ふんっ!!」」

ゆり「ったく・・・またケンカしたのね?」

日向「聞いてくれよゆりっぺ!こいつ・・・こいつ、たけのこ厨だったんだぜ!?」

ユイ「人様を指差すんじゃねぇよこのきのこがぁ!!」

ゆり「・・・はぁ?」

音無「『たけのこの里』と『きのこの山』のどっちが上かでもめてるんだよ・・・
   お前らもそんなわけのわからない争いはやめるよう言ってくれよ・・・」

藤巻「よくわからねぇが・・・」

藤巻「そりゃ『きのこの山』だろ?」

音無「・・・・・・」

大山「だよねぇ」

松下「うむ」

高松「ええ・・・」

TK「My sweet mushroom!!」

日向「おお!流石だぜお前らぁ!!」

藤巻「で、この小娘はたけのこ派と・・・へっ、日向、残念だったな」

日向「まったくだぜ・・・」

ユイ「テメェらそろいもそろって味覚おかしいんじゃねぇのか!?」

音無「お前らいいかげんにしないと・・・」

ドンッ

ゆり「・・・・・・」

一同「「「・・・・・・」」」

音無(ほら見ろ・・・アホなことやってるせいでゆりがお冠だ・・・)

ゆり「お前らなぁ・・・」

ゆり「・・・『たけのこの里』が一番に決まってんだろうがぁ!!この糞がぁ!!」

音無「えっ」

すいません15分ほど席を外します

日向「まさかゆりっぺ・・・お前がたけのこ厨だったとはな・・・」

ゆり「当たり前じゃない・・・だいたい『きのこの山』のどこがいいのよ・・・売り上げも『たけのこの里』が上なのは知ってるわよね?」

日向「はっ・・・たけのこ厨は工作大好きだからな・・・それで得られた物大事に飾っておけるのかよ?」

ゆり「売れなかったらまずいからだと叩く、売れても工作だと言い張る・・・次はどんな嘘を言うの?」

藤巻「つーかそもそもチョコの量が違うぜ・・・申し訳程度にコーティングするなら最初からクッキーでもほおばってろって話だぜ・・・」

ゆり「そっちこそチョコが食いたいなら板チョコでもかじってなさいよ。お子様なあなたたちには調度いいじゃない」

高松「確かに『きのこの山』の方が子どもたちに人気ですからね・・・『たけのこの里』は食べにくいんですよ・・・
   表面に変な粉が付着していますし、親が子どもに買い与えるお菓子としては不適切かと」

松下「そうだな、子どものことをよく考えてありお菓子としての完成度が高い」

ゆり「なーにが完成度が高い、よ。あれ中開けたら首が折れてるのばっかじゃない」

日向「お前が乱暴に扱うからだろ?」

ゆり「何ですってぇ!?」

ゆり「・・・もういいわ。遊佐さん、聞こえる?今すぐ幹部を全員ここに集めて。女子の意見も重要だからガルデモもね」

遊佐『了解です』

ゆり『ちなみにあなたはどっち派?』

遊佐『たけのこですが』

ゆり『聞くまでもなかったわね』

音無(だんだん大事に・・・)

ひさ子「・・・で?何の用だ?昨日ユイたちの帰りが遅かったせいで何も出来なかった分を取り戻さなきゃいけねぇって言うのに・・・なぁ岩沢?」

岩沢「ああ・・・とりあえずいつでも練習できるようにギターは持ってきてある
   ・・・あれ?入江、ドラムセットは?」

ひさ子「持ち歩けるかっ!」

音無「相変わらずだな・・・」

ゆり「みんな集まったわね・・・今日集まってもらったのは他でもない・・・」

音無(他にねぇのかよ)

ゆり「たけのこ派ときのこ派にわかれて戦い、どちらが上か白黒はっきりさせるためよ」

ひさ子「は?たけのこときのこって・・・お菓子のか?」

音無「そうらしい・・・つか戦うってなんだよ!?」

ひさ子「うーん・・・まぁどっちかって言うときのこかなぁ・・・」

音無「おい、そんな軽率に発言すると・・・」

日向「っしゃああああ!!ひさ子取ったぁああああああああ!!」

藤巻「流石ひさ子だぜえええええ!!」

ひさ子「な、何だ!?」

ユイ「そんなぁ!!ひさ子先輩が野郎どもの汚らしいきのこが大好きだったなんてぇ!!」

ひさ子「変な言い方すんな!!」

ゆり「・・・岩沢さん、あなたは?」

岩沢「ひさ子がきのこって言うならきのこかな。それに・・・」

ゆり「それに?」

岩沢「きのこの方がロックだろ?」

一同(それはわからん・・・)

入江「先輩方がきのこ派にいっちゃた・・・」

関根「でもこれは下剋上のチャンスだよみゆきち!『ひさ子のヤツ先輩面しやがってマジうぜーつかきのこくせー』って言ってたろ!?」

入江「ええっ!?言ってないよ!?」

ひさ子「テメェが言ってんだな関根ぇ・・・」グリグリ

関根「痛い痛い!すびばせん・・・調子に乗りましたぁ・・・」

ゆり「次、竹山くんは?」

竹山「僕はたけのこ派ですがその前にクラ

ゆり「結構。野田くんはもちろんたけのこ派よねぇ♪」

野田「もちろんだゆりっぺ!!だが『ゆりっぺの山』があったらそっち派になっていた!!それぐらい俺は

音無「なんか四股名みたいだな」

ゆり「ふーん・・・」

野田「い、いやそんなつもりは・・・貴様余計なことを・・・!」

ゆり「最後に椎名さん、あなたは?」

日向「きのこだよな、椎名っち!」

椎名「あさはかなり・・・」

ゆり「たけのこ?」

椎名「あさはか・・・ではない・・・」

ゆり「たけのこ派のようね」

音無「めんどくさいやつだな・・・」

日向「その前に椎名っちはこの菓子食ったことあんのか?」

椎名「ギルドに潜伏していたころ・・・」

ゆり「地下のラスボスやってたころね?」

椎名「その場に生えていたきのこを食べて死に掛けた・・・」

ユイ「アホですね」

ゆり「さて・・・

たけのこ派:ゆり、遊佐、椎名、ユイ、関根、入江、直井、野田、竹山
きのこ派:日向、藤巻、高松、TK、松下、ひさ子、岩沢

という結果になったわけだけど・・・」

ユイ「たけのこ派の方が多いですね!」

大山「僕の名前がないんだけど・・・」

直井「直井『様』だろうがこの愚民が・・・・!」

竹山「僕のことはクラ

ゆり「いちいちうっせーよ!!文句言うな!!」

音無「いや大山だけは理不尽だろ」

ゆり「ちょうどいいわ。音無くんはそっちにあげる。これで9対9よ」

音無「はぁ・・・」

直井「音無さんがきのこ派に・・・?ふざけるなこの無能が!!」

ゆり「まぁ聞きなさい・・・あなたがきのこ厨の魔の手から音無くんを救い出すのよ。そうすれば・・・」ボソボソ

直井「!」


音無『ありがとう直井・・・いや、文人様・・・あなたがいなかったらと思うと・・・』

直井『いいんですよ音無さん・・・さぁ、僕のこの胸に飛び込んできてください!!』

音無『文人様~!!』


直井「・・・待っていてください、音無すわぁん!!!」

音無「あ、ああ・・・?」

日向「直井の扱いがうまくなってやがる・・・」

ゆり「さて、さっそく・・・」

音無「おいおい本当にたかがお菓子で争うのか!?ちょっと落ち着けよ!」

ゆり「確かにお菓子なんて人間が生み出したものだけど・・・でもね、よく聞きなさい・・・ここが大事よ」

ゆり「あたしたちがかつて生きていた世界では戦争だなんて言いつつ、ネット上で無差別に、無作為に互いを罵り合うだけだった。だから決着のつけようもなかった
   でもこの世界は違うのよ。実際に銃器でも何でも持ち出して戦える・・・決着がつけられるのよ」

音無「そんな世界観を説明するかのように言われても・・・」

音無「神を見つけ出して復讐するんじゃなかったのかよ?こんなことで仲間割れしてる場合じゃないだろ!?」

ゆり「あら、これも立派な作戦よ?」

音無「作戦?これが?」

ゆり「そう・・・作戦名、『オペレーション・たけのこきのこ戦争』!」

日向「何でたけのこが先なんだ!!『きのこたけのこ戦争』だろ!!」

大山「そうだそうだ!!こっちの方が言いやすい!!」

音無(ものすごくどうでもいい!!)

ユイ「そんなこといちいち気にするなんてちっさい男だなぁ!流石短小きのこ野郎ですねぇひなっち先輩!」

日向「短小だと!?見たことあんのかぁ!?」

ユイ「服の上からでも十分わかりますよ!このユイにゃんと一緒にいてその程度なんてかわいそうですねぇ!」

日向「テメェなんかではピクリとも反応しねえよこの色気0女が!!」

ユイ「んだとゴルァ!!」

松下「・・・・・・」

ゆり「まだ説明の途中なんだから黙ってなさいよ!!」

音無(五段が前傾姿勢なのが気になるが・・・)

音無「で?どんな作戦だって言うんだ?その・・・」

ゆり「たけのこきのこ戦争」

日向「きのこたけのこ戦争」

音無「ああ・・・それだよ(めんどくせぇ・・・)」

ゆり「あたしたちが二つの派閥に分かれて大々的に戦いを始めたらどうなると思う?」

音無「まぁ収拾が付かなくなるだろうな」

ゆり「そう。この場合、天使はどうするかしら」

音無「そりゃ止めようとするだろ・・・でも、どちらか一方に味方することはできない・・・?」

ゆり「その通りよ。そして・・・」

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

天使『困ったわ・・・これでは学園の秩序が・・・』

天使『でもどちらかに味方すれば余計抗争を悪化させてしまうかもしれない・・・』

天使『あ、そうだわ!神様にジャッジしてもらえばいいんだわ!!出でよ神!!』

神『ほっほっほ・・・』

天使『たけのこときのこ、どっちが上なの!?』

神『たけのこじゃ!!』

ゆり『っしゃああああ!!そして隙ありぃいいいいい!!』ズブシュ

神・天使『ぎゃー。この世界はお前らのものだー』

ゆり『あーはっはっは!!』

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

ゆり「・・・ねっ!」

音無「どう考えても無理があるだろ!!『あ、そうだわ!』じゃねぇよ!!」

藤巻「いや、『たけのこじゃ!!』の部分を『きのこじゃ!!』に替えれば大いにあり得る展開だぜ!」

高松「ええ・・・こんな作戦を思いつくなんて、たけのこ派とはいえ侮れませんねゆりっぺさん・・・!」

TK「So cool!」

野田「流石ゆりっぺだぜ・・・」

音無「ああそうかい・・・」

日向「で?具体的にはどう戦う?」

ゆり「そうね、みんな自分のチームのお菓子を一箱所持しなさい。それを破壊し合うサバイバルゲームってのはどう?どちらかのチームが全滅したら終了」

日向「おもしろそうじゃねぇか・・・乗った!」

音無「食べ物で遊ぶなよ!」

日向「安心しろ、『たけのこの里』なんて食い物じゃねぇからな・・・」

直井「それはこっちのセリフだ・・・『きのこの山』なんて家畜の餌に等しい・・・」

音無「・・・・・・」

ゆり「仕方ない、お菓子はレプリカを用意しましょう。それを肌身離さず持ち歩くこと。まぁめんどくさいなら一度動きを止めてからゆっくり奪えばいいわ」

ひさ子「動きを止めるって・・・殺す気かよ!?」

入江「むむむむ無理です!!そんなの怖くて参加できません!ただでさえ戦闘なんて無理なんですから・・・」

ゆり「しょうがないわね・・・それじゃあ女子を傷つけるのは禁止!破った場合はその時点で失格とする」

日向「ちょっと待て!その『女子』にはお前や椎名っちは入ってねぇよな!?」

ゆり「あぁん!?どういう意味だぁ!?」

日向「女子が『あぁん!?』なんて言うかよっ!」

ゆり「ふん、いいわ。あたしと椎名さんは例外よ。いいわね?椎名さん」

椎名「・・・・・・」コクリ

藤巻「後で後悔しても知らねぇぜ・・・」

音無(いや、椎名1人に全滅させられるんじゃ・・・)

ゆり「作戦開始は明日午前10時。ちょうど土曜で授業もないしね。それからNPCにはあまり危害を加えないこと」

音無(あまりって・・・)

ゆり「それにこれは日ごろの鍛錬の成果を見せるための訓練でもあるんだからね。死ぬ気でやりなさい」

音無「訓練・・・ねぇ・・・」

日向「心配すんなよ音無・・・きのこ派の頼もしさを実感させてやるぜ」

ゆり「あたしたちたけのこ派の強さを思い知らせてあげるわ」

音無「はいはい・・・」

ゆり「それじゃあ解散・・・せいぜい明日までに無い頭を振り絞って作戦を練ることね」

日向「ああ・・・泣いて許しを請うお前らの姿が目に浮かぶぜ・・・」

両チーム「「ふんっ!!」」

音無(どうしようこれ・・・)

生徒会室

音無「かくかくしかじか・・・」

かなで「・・・・・・」

音無「・・・というわけなんだ・・・」

かなで「そう・・・」

かなで「あなたたち・・・」

かなで「相変わらずアホね」

音無「え?俺も入ってるのか?」

かなで「でも、あたしにはどうすることもできない」

かなで「学園や一般生徒に危害が及ぶようならそれを守るわ・・・でも根本的な問題は解決されない」

音無「だよなぁ・・・どうしたものか・・・」

かなで「ちなみに」

音無「ん?」

かなで「どっち派かで争っているようだけれど、あたしは・・・」

音無「ま、待った!お前がどっち派かを公言したら余計な混乱を招きそうだ、自分の胸に秘めておいてくれ・・・」

かなで「そう・・・」

音無「じゃあな!相談に乗ってくれてありがとう!」

かなで「・・・・・・」

かなで(いいこと思いついたわ・・・)

翌日、たけのこチーム

遊佐「まもなく10時です」

ゆり「それじゃあそれぞれの持ち場について。ここを作戦本部とするけど、まぁあって無いようなものだからね。遊佐さんを中心に無線でしっかり連絡を取り合ってね。単体行動は避けるように」

入江「は、はい・・・」

関根「大丈夫だよみゆきち!女子には危害を加えられないんだから!」

ゆり「そうよ。むしろあなたたちの働きが重要になってくるわ・・・竹山くん、相手の位置は?」

竹山「ここから全く逆の位置に拠点を構えたようです。ゆりっぺさんがおっしゃったようにあって無いようなものでしょうが・・・後僕はクラ

ゆり「さて・・・目に物見せてやりましょう」

野田「任せろぉ!!」

直井「音無さん・・・待っていてください!」

椎名「あさはかなり・・・」

きのこチーム

日向「さて、そろそろか・・・みんな、内ポケットに『きのこの山』を入れたか?命を守ることがこいつを守ることにつながるって寸法さ!」

音無「『きのこの山』を守ることが命を守ることにつながる、じゃないのか?」

ひさ子「あっちには異常な戦闘力を誇るゆりに椎名っち、通信や機材の操作に長けた遊佐に竹山がいる・・・こっちのチームに勝ち目なんてあんのかよ?」

高松「裏を返せば、その何人かを落とせば相手チームの機能は大幅に低下するということです」

ひさ子「何を根拠に裏を返したんだよ・・・」

高松「わかりませんか?この肉体美を見ても?」バッ

ひさ子「余計わかんなくなったぜ・・・」

岩沢「『裏を返す』・・・それ、いただき!こいつは化けるぞ・・・!」カキカキ

ひさ子「作詞も後にしろ!もうツッコミが追いつかねぇよ!」

音無「ホントに大丈夫なのか?何か作戦は?」

日向「心配すんな・・・必ず最後に愛は勝つ!!」

TK「Carry on, carry out!!」

一同「「「おおっ!!」」」

音無(もうくじけそうだ・・・)

音無(まもなくか・・・)

ゆり「10、9、8、7・・・」

日向「6、5、4、3、2、1・・・」


ゆり・日向「「オペレーション・スタート!!」」


ガシャーン

きのこチーム「「「!?」」」

椎名「あさはかなり・・・」

大山「うわぁ!!窓からいきなり椎名さんが攻めてきた!?」

日向「そんなのありかよ・・・!とりあえず教室の外に出ろ!早く!!」

大山「あわわわわ・・・」ダッ

高松「行きましょう!」ダッ

藤巻「くそっ!!」ダッ

ひさ子「おいおい後ろから串刺しにされるぜ!?」

岩沢「『串刺し』・・・ひらめいた!タイトルは・・・『だんご大家族』!」

ひさ子「いいから早く出ろ!女子には攻撃できないからあたしたちが盾になるんだよ!つかあたしらロックバンドだよな!?」ダッ

音無「でも菓子を取られたら負けだ・・・椎名の速さなら造作も無いはずだぞ!?」

大山「うわっ!?」ドテッ

藤巻「馬鹿、先頭のお前がこけたら・・・!どわっ」ドテッ

きのこチーム「「「うわああああああ」」」バタバタバタッ

音無(将棋倒し・・・最悪だ・・・!)

椎名「あさはかなり・・・!」ダッ

ブシュッ

椎名「・・・!」

大山「・・・ど、どうなったの?」

松下「メンバーが・・・もったいなかろう・・・!ぐぉ・・・」

きのこチーム「「「松下五段!!」」」

音無「左腕でクナイを受け止めた!」

松下「ふんっ・・・!!」ギチッ

椎名(抜けない・・・!)

松下「そりゃぁ!!」ガシッ

椎名「!」

松下「せぇええい!!」ブンッ

椎名「・・・!」スルッ

日向「惜しい!投げ技の態勢から抜け出しやがった!」

椎名「あさはかなり・・・」スッ

日向「駄目だ、隠し武器なんていくらでも持ってやがるんだ・・・!」ジリッ

松下「ぐ・・・」ジリッ

日向「おいお前ら!いつまで寝てんだ!早く起きろ!」

ひさ子「おい動くな!上から順に・・・ってどこ触ってんだお前ぇ!!」

藤巻(・・・!この感触・・・まさかひさ子の・・・!?)モミモミ

高松「藤巻さん・・・私の胸筋を揉みしだくのはやめてもらえませんか・・・」

藤巻「おぇえええええええ!!」バッ

ひさ子「岩沢テメェだよっ!!」

岩沢「あ、あれ?」モミモミ

日向「くそっ・・・どうすれば・・・!」

TK「日向氏、Here you are.」

日向「TK!?こ、これは・・・!」

日向「ふ・・・ふへへへへ・・・」

椎名「・・・?」

日向「椎名っちよ・・・これが何かわかるか!?」バッ

椎名「・・・なんだ、それは・・・(まさか手榴弾・・・)」

日向「これはなぁ・・・『コアラのマーチ』だよ!!」

音無「は?・・・あ、ホントだ・・・」

椎名「なんだ・・・ただの菓子か・・・?それがどうした・・・」

日向「知らないのか?この菓子はなぁ・・・」ガサゴソ

椎名「・・・!?」

日向「チョコが入ったビスケットひとつひとつに・・・色んなコアラの絵柄が描かれてるんだよぉ!!」バン

椎名「キ、キューーーーーーーーーーーートォッ!!!」

椎名「い、いや・・・そんなもの・・・!」ジリッ

日向「おっと動くな・・・動くとこのコアラがぺちゃんこになるぜ・・・?」

椎名「く・・・卑怯な・・・!」

音無「いやお前もお前だよ・・・」

日向「お、これは居眠りしてるコアラだな・・・鼻ちょうちん作ってらぁ!
   こっちは親子だ・・・子どもがおんぶしてもらってるな・・・おっとこれは珍しい、だるまコアラだ!」

椎名「・・・!・・・!!・・・!!!」

日向「よし、みんな起きたな・・・今だ大山!ヤツを撃てい!!」

音無「ひでぇ!!」

大山「そ、そんなことできないよ!あんなにキラキラした顔の椎名さん初めて見るよ!」

日向「まぁ確かに・・・」

日向「しかたない、取引だ!お前が持ってる『たけのこの里』を差し出せ!そうすりゃこいつをくれてやらぁ!!」

椎名「・・・!し、しかし・・・!」

日向「これだけあったらコアラの楽園が作れるかもなぁー・・・こいつらに囲まれて幸せいっぱいだろうなぁー・・・」

椎名「・・・・・・あ・・・」

椎名「あさはかなりいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ」ガシャーン

きのこチーム「「「・・・・・・」」」

日向「に、逃げ出したか・・・なんとか切り抜けたぜ・・・」

藤巻「ナイスだTK・・・危うく全滅するところだったぜ・・・」

TK「OK,you’re welcome・・・」

大山「大丈夫?松下五段・・・」

松下「ああ・・・しばらくすれば治るだろう・・・」

ひさ子「こうしちゃいられないぜ!?ゆりのことだ、すぐ次の手を打ってくるはずだ!」

音無「だな・・・」

日向「とりあえず教室を出よう・・・一丸となって進み、敵を蹴散らすんだ!」

高松「そうですね・・・今の椎名さんの奇襲を見ると、それが最善策のような気がします」

藤巻「ああ・・・止まることなく走り続け、敵を見つけ次第叩いて行く・・・シンプルだが確実だな。問題は松下五段の怪我だが・・・」

松下「うおおおおおっ!!治ったぁあああ!!」

日向「早っ!まぁいい、行くぞぉ!!」

きのこチーム「「「おおっ!!」」」

岩沢「え・・・疲れる・・・あたしギターしょってんだよ?」

ひさ子「こらこらせっかくのってきたのに水を注すな!ギターは置いてけばいいだろ!」

岩沢「記憶無し男、おぶってくれ」

音無「無理言うな!」

たけのこチーム

遊佐『こちら遊佐です・・・椎名さんが戦線を離脱しました』

ゆり『あーあ、恐れていたことが起きてしまったわ・・・ま、それも計算の内。次の作戦に移るわよ』

遊佐『了解しました。ちなみに竹山さんによりますと、敵チーム男子は内ポケットに『きのこの山』を所持しているそうです』

ゆり『内ポケット・・・わかったわ』

竹山「遊佐さん、敵チームが動き始めました。それから僕はクラ

遊佐『敵チームが動き始めたようです』

ゆり『了解。2人とも直井くんにしっかり護衛してもらってね』

遊佐「・・・だそうです」

竹山「よろしくお願いします」カタカタ

直井「神である僕がなぜこんなことを・・・!」

廊下、きのこチーム

日向「うおおおおおっ!!」ダダダダ

藤巻「どけどけぇ!!」ダダダダ

NPC「きゃっ」

TK「Go go!! Go mushrooming!!」

音無「いや狩っちゃ駄目じゃね?」

ひさ子「! あれは・・・!」

野田「うおおおおおっ!!来いやぁあああああ!!」

日向「構わん!ザコだ!このまま突っ切れ!!」

野田「何だと貴様ぁああああああ!!」ブンブン

ひさ子「ハルバード振り回してるぜ!?また串刺しフラグだぜ!?」

岩沢「言われてみれば『だんご大家族』ってタイトルはロックバンドには合わないな・・・『DANGO’s family』にするか」

ひさ子「変わんねぇと思うぜ!?つかだんごから離れろ!!」

日向「みんな銃を構えろ!蜂の巣にしてやれ!」カチャ

野田「そうはいくかぁ!出ろ、お前たち!」

関根「どうもー」ヒョコッ

入江「ど、どうも・・・」ヒョコッ

日向「(!? 女子は傷つけてはいけない・・・)う、撃つな!止まれ!!」ダダダダ

藤巻「んな急に言われても・・・」ダダダダ

TK「OK,stop running!!」ピタッ

きのこチーム「「「急に止まるなあああああああ」」」バタバタバタッ

TK「Whaaaaaaaaaaaaaaat!?」

音無「また将棋倒しかよぉ!!」

日向「いてて・・・」

野田「動くな」

日向「く・・・(みんなの銃が・・・野田の後ろに・・・)」

野田「そうだ大人しくしていろ。そうすれば怪我をしなくてすむ・・・関根、入江、『きのこの山』を回収しろ!」

関根「アイアイサー!」

入江「失礼しますね、ひさ子先輩・・・」

ひさ子「ここまでかよ・・・!」

日向「の、野田!この作戦はゆりっぺが?」

野田「そうだ。完璧だろう」

日向「つーことはゆりっぺはどこかで一部始終を見てたってことだよな?」

野田「何が言いたい!?」

日向「女の陰に隠れたお前を見てゆりっぺはどう思ったかな・・・なんて・・・」

野田「!!」

日向「今だ!」

藤巻「おうよ!」キンッ

野田「ぐおっ!?」

ひさ子「返しやがれ!」バッ

入江「きゃっ!?」

野田「ちっ・・・ハルバードが・・・!」

高松「これは預からせてもらいますね」

日向「一気に形勢逆転だな」

野田「お前らぁ!撤退だ!!」

藤巻「へっ・・・逃がすかよぉ!!」バッ



???「・・・目標捕捉」

ターーーーーン

日向「銃声!?みんな、伏せろ!!」バッ

松下「何事だ!?」

藤巻「・・・・・・」

大山「藤巻くん、伏せないと・・・って」

藤巻「・・・が・・・・・・」バタリ

大山「う、うわああああああああ!?」

ひさ子「藤巻!?」

日向「心臓ごと『きのこの山』が貫かれてやがる・・・!」

音無「『きのこの山』ごと心臓を、じゃないのか?」

高松「窓の外から狙撃・・・いったい誰が・・・!」

日向「こんな芸当ができるのは1人しかいねぇ・・・!」



ゆり「あら・・・みんな死角に入っちゃったか・・・慌てふためいたところを順に料理してやろうと思ったのに・・・」

遊佐『ゆりっぺさん、悪役のようですよ』

ゆり『でもまだチャンスよ。野田くんに指示を』

遊佐『了解です・・・野田さん、『きのこの山』を奪いにかかってください』

野田『わかったぁ!!』

ゆり「身をかがめた状態では野田くんたちに太刀打ちできない・・・でも立ち上がったが最期、あたしが頭を撃ち抜く
   自由に動けるのは岩沢さんとひさ子さんだけ・・・でも彼女たちじゃ野田くんに勝てない。さて、どうするのかしら?」

野田「覚悟しろ・・・!」

日向「やべぇ・・・野田の相手をしたいが、下手に動いたらゆりに狙撃される・・・」

TK「It’s my turn・・・」

大山「TK!?」

TK「Shake! Shake!! Shake!!! Foooooooooooo!!!」


ゆり「ん!?あ、足ぃ!?」

日向「ブレイクダンスか!!」

高松「しかも自由自在に動きまわっています・・・!まるでベイブ○ード!!」

音無「懐かしいな・・・」

野田「うおっ!?ど、どうすればいい!?」

ゆり『ホント野田くんは応用が効かないわねー・・・遊佐さん、とりあえず3人に撤退命令を』

遊佐『撤退してください』

関根「り、了解!くっそー!足技ならみゆきちも負けてないんだからなー!!んPCの男連中メロメロなんだからなー!!」

入江「い、意味わかんないよ!?」

野田「うおっ!?ど、どうすればいい!?」

ゆり『ホント野田くんは応用が効かないわねー・・・遊佐さん、とりあえず3人に撤退命令を』

遊佐『撤退してください』

関根「り、了解!くっそー!足技ならみゆきちも負けてないんだからなー!!NPCの男連中メロメロなんだからなー!!」

入江「い、意味わかんないよ!?」

野田「俺も逃げ・・・」

野田(い、いや・・・ゆりっぺが見ている前で引くことなど・・・!)

野田「うおおおおおおっ!!できるかあああああああ!!」バッ

TK「Foooooooooooooooo!!!」ギュルルルッ

野田「!」

スコーーーーン

野田「はぁうおぁうっ!?・・・」

音無「・・・・・・」

一同(き・・・)

一同(金的・・・!!)

TK「Oh・・・」

野田「」チーン

日向「『たけのこの里』破壊っと・・・野田よ・・・敵ながら同情するぜ・・・」

高松「ええ・・・流石の筋肉でもそこまでは守りきれませんからね・・・」

TK「Sorry・・・」

日向「さぁ、這ったまま階下に移動だ!恐らく屋上からの狙撃だろうが・・・角度が付けば不可能になる!」

ひさ子「了解」

大山「野田くんと藤巻くんはどうするの?」

日向「放置だ」

ひさ子「まぁいつもの2人だな」

音無(かわいそうに・・・)

たけのこチーム

遊佐『野田さんがリタイアです』

ゆり『最初からなんとなくわかってたけどね・・・』

遊佐『次の作戦ですか?』

ゆり『ええ・・・天使の方はどうなってる?』

遊佐『自室から動いていないようです』

ゆり『そう・・・(いったい何を・・・?)』

遊佐『それからユイさんが売店で『コアラのマーチ』を購入している椎名さんを発見されたようです。今そちらに連行してもらっています』

ゆり『ユイに連行される椎名さんか・・・見てみたいわね・・・』

遊佐『あさはかなり・・・』

ゆり『え?』

遊佐『いえ、一度言ってみたかっただけですのでお気になさらず』

ゆり『あっそ・・・』

一階、きのこチーム

音無「これからどうするんだ?」

日向「出来れば遊佐と竹山を早めに落としたいな・・・」

高松「そうですね・・・連携の要である彼らが脱落すればだいぶ有利になります」

ひさ子「今が不利すぎるだけじゃねぇか?」

松下「しかし運良く現れるか・・・」

???「・・・・・・」サッ

日向「! 今あの曲がり角から金髪ツインテールが覗いてたぞ!?」

高松「行きましょう!!」

TK「I kiss you!!」

音無(出来すぎじゃないか・・・?)

日向「はぁ・・・はぁ・・・」

高松「見失いましたか・・・」

???「・・・・・・」サッ

岩沢「! あっち!」

日向「行くぞ!」

音無「おい大丈夫なのか?嫌な予感がするんだが・・・」

日向「気にしすぎだ!追うぞ!」

きのこチーム「「「おうっ!!」」」

大山「はぁ・・・はぁ・・・み、みんな・・・待って・・・よ・・・」

???「・・・・・・」バッ

大山「!? ん~~~~~!?」モガモガ

???「・・・・・・」

大山「んん~~~!ん・・・・・・・・・」

日向「くそっ!また見失った!」

音無「罠の可能性もあるぞ?まるで俺たちを誘導するかのようだった・・・」

日向「だとしてもここなら狙撃の心配もない。椎名には対策が取れているし、ゆりっぺが来ても数の力でどうにでもなる」

高松「そうですね・・・今はより相手の戦力を削ぐことを考えなければ」

ひさ子「虎穴に入らずんば虎子を得ず、とも言うしな。TKや五段が入ればなんとかなるだろ」

音無「まぁな・・・」

大山「お~い!みんな~!置いてかないでよ~!」タタタ

日向「大山!何やってたんだよ!」

大山「みんなが速すぎるんだよ・・・ってそんなことより!」

日向「どうした?」

大山「これ!誰か『きのこの山』を落として行かなかった!?」スッ

日向「何!?」

ひさ子「あたしは持ってるぜ?」

岩沢「あたしも・・・」

音無「俺も無事だ・・・」

日向「俺もある・・・高松は?」

高松「私も大丈夫です」バッ

日向「いや脱がなくていいから」

大山「じゃあTKか松下五段だよ!」

松下「俺も大丈夫だ・・・ここに入っている」

TK「All right.」

大山「知らないうちにすりかえられてたのかもしれないよ!?ちゃんと出してみてよ!」

松下「疑心暗鬼になりすぎではないか?・・・ほら、好きなだけ調べてみるといい」スッ

TK「Don’t worry!」スッ

大山「・・・・・・」ジーッ

日向「おい、そろそろ行こうぜ?立ち止まってると危険だ」

高松「何か異常がありましたか?」

大山「大丈夫・・・」

大山「正真正銘・・・『きのこの山』だったよ!!」

バキッ バキッ

TK・松下「「!?」」

音無「なっ・・・」

日向「にぃ!?」

日向「な・・・何てことしやがんだ大山ぁ!!」

大山「・・・・・・」

音無「! 違う!目をよく見てみろ!こいつは・・・!」

???「まんまと引っかかったな!」バッ

???「はっ・・・愚かなきのこ厨たちめ・・・!・・・もちろん音無さんはたけのこが似合う上流貴族ですけどねっ!!」バッ

日向「ユイ・・・それに・・・直井!!」

ひさ子「ユイ・・・それは・・・!」

ユイ「はい、カツラですよっ!似合いますかぁ?にゃんっ☆」

高松「大山さんは直井さんの催眠術で・・・!」

直井「そういうことだ・・・気づくのが遅かったな愚民ども・・・!」

日向「この卑怯者がぁ!!」

直井「貴様らのような野蛮人とは違い頭を使っただけだ・・・」

直井「大山!来い!」

大山「はい、神よ・・・」ザッ

日向「待ちやがれぇ!」

直井「おっと・・・貴様らの相手をするのは僕たちじゃない・・・」

ユイ「TK&松下先輩、おまけに大山先輩まで失った状態で・・・勝負になりますかね!?」

音無「まさか・・・!」



椎名「あさはかなり・・・!」

松下「すまん・・・俺としたことが、油断した・・・!」

TK「A mushroom existence・・・!」

高松「いえ、2人は何も悪くありません・・・」

日向「そうだ・・・俺が軽率な行動を取ったから・・・!」

ひさ子「後悔したってどうしようもないぜ!?今は椎名っちだ!」

音無「ああ・・・日向、『コアラのマーチ』は!?」

日向「そうだった・・・おい椎名ぁ!こいつを忘れたのか!?」

椎名「そんなものにはもう惑わされん・・・」ギュッ

日向「め、目隠し・・・だと!?」

直井「後は任せたぞ!」

ユイ「バイバ~イ!」

大山「・・・・・・」

椎名「行くぞ・・・!」

音無「どうすんだよ!?」

日向「ヤツは今目が見えていない!不用意に攻撃して岩沢かひさ子に当たっちまうのを恐れるはず・・・というわけで行け岩沢、ひさ子!!」

岩沢「え?あたし?・・・ガオー」

ひさ子「人任せかよ!くそっ!椎名っち、ごめん!」

スカッ

椎名「・・・あさはかなり」

日向「避けた!?って危ねぇ!?」

椎名「・・・・・・」

高松「日向さん!大丈夫で・・・うわっ!?」

椎名「・・・・・・」

日向「かすっただけだ、問題な・・・おわっ!?」サッ

音無「そうか・・・声だ!お前ら声を出すな!」

椎名「・・・・・・」

音無(椎名を囲め!いっせいに飛び掛れば・・・!)

ひさ子(よし・・・!)コクリ

日向(行くぜ!)ダッ

椎名「あさはかなり・・・!」ギロッ

高松「!?」ババッ

音無(何・・・?少しも躊躇せずに攻撃しやがった!?どうやって相手を判別したんだ!?)

日向(おいどうなってんだよ!?)

ひさ子(知るか!)

高松(汗をかきました・・・脱ぎます)

日向(このタイミングでかよ!?うおっマジで汗臭いなお前・・・って・・・!)

音無・日向・高松・ひさ子(そうか!匂いか!!)

高松(そういうことでしたら・・・!)

岩沢(・・・わからない)

たけのこチーム

ゆり「ぷはーーー!!やっぱKeyコーヒーはうまいわねぇ!!」

遊佐『ゆりっぺさん、おっさんのようですよ』

ゆり『あら遊佐さん、どう?そっちの様子は』

遊佐『作戦通りです。今椎名さんが残る5人を相手に戦っています』

ゆり『じゃあもうそろそろ決着がつくわね・・・天使は現れなかったか・・・』

遊佐『油断は禁物ですよ』

ゆり『大丈夫よ!あの5人じゃ椎名さんに太刀打ちできないでしょ?まぁ一応連絡取ってみたら?もう終わってるかもしれないし』

遊佐『はい・・・椎名さん、そちらの状況を教えてください』

椎名『た、高松が・・・5人!?』

遊佐『・・・はい?』

椎名『なんとあさはかなり・・・!』ブツッ

遊佐『椎名さん?応答してください、椎名さ・・・』

日向『よっ!遊佐か?』

遊佐『・・・日向さん』

日向『椎名っちはここで脱落だぜ』

遊佐『どうやって攻略したのですか』

日向『いや・・・みんな高松にプロテインをぶっかけられてな・・・』

遊佐『・・・・・・』

日向「よし、直井たちを追うぞ!」

ひさ子「ああ!」

日向「どうした高松!?早く行くぞ!」

高松「残念ながら私はここでリタイアのようです・・・最後の攻防の際に椎名さんに『きのこの山』を破壊されてしまいました」

日向「何!?」

ひさ子「あの混乱の中で・・・流石椎名っちだぜ・・・」

音無「残り4人か・・・何だかこっちはずっと防戦一方じゃないか?」

日向「確かに・・・こっちからも仕掛けていきたいところだが・・・」

ひさ子「そうだな・・・だが残ったメンバーではどうすることも・・・」

岩沢「~♪・・・違うな・・・~♪・・・こっちだな・・・」

ひさ子「お前も話し合いに参加しろっ!」

音無「よくここまで生き残ったな・・・」

日向「・・・それだ!!」

岩沢「ん?」

~♪

岩沢「だんご だんご だんご だんご」

岩沢「だんご 大家族」

岩沢「やんちゃな 焼きだんご やさしい あんだんご」

岩沢「みんな みんな 合わせて 百人家族」



音無「・・・何だこれ」コソッ

ひさ子「新曲だとよ・・・まだ未完成らしいが」コソッ

音無「マジでだんごの歌だったのか!?」

日向「静かに!さぁそろそろ来るぜ・・・!」

音無「何がだ?」

日向「まぁ見てなって・・・」

~♪

岩沢「仲良しだんご 手をつなぎ 大きなまるい輪になるよ」

岩沢「町をつくり だんご星の上 みんなで笑いあうよ」


ダダダダダ


ユイ「うおおおおおおおお!!岩沢先輩の新曲きたあああああああああ!!!」バン

日向「今だぁ!!取り押さえろぉ!!」

ユイ「な、何だテメェら!?は、離せぇ!!」

日向「よし、ユイも脱落っと」

ユイ「騙しやがったなぁ!?」

ひさ子「お前に言われたかねぇし別に騙しちゃいねぇよ・・・ホントに新曲だしな。まぁ中身は置いておくとして・・・」

岩沢「完成したらまた聞かせてやるよ」

ユイ「ホントですか!?やったー!」

日向「さて次は・・・」

音無「え?」

ttp://www.youtube.com/watch?v=UJYKROX9Uys

音無「おい・・・こんなところで・・・マズいって・・・」

日向「大丈夫・・・誰も来やしねぇよ・・・」

音無「で、でも・・・」

日向「そうは言っても・・・ほら、体は正直だぜ・・・」

音無「そ、そこは・・・!」


直井「きっ」


直井「さっ」


直井「まぁぁあああああああああああああああああああああああ!!!!」


日向「来たぁ!!取り押さえろぉ!!」

直井「な、何だ貴様ら!?は、離せぇ!!」

ひさ子「つかこれお前が相手する必要はなかったんじゃね?あたしや岩沢もいたのに・・・」

日向「うぉおお!そうだったぁぁぁ!!」

直井「くそっ!来い!大山!」

大山「・・・・・・」ザッ

岩沢「危ない!」

ひさ子「ちっ!もう少しで直井の『たけのこの里』を奪えるところだったのに・・・!」

直井「貴様ら・・・神を騙した罪は重いぞ・・・!もちろん音無さんは除きますが・・・」

ひさ子「くそっ!大山!目を覚ませ!」

大山「・・・・・・」

直井「無駄だ・・・!コイツは今や立派なたけのこ派・・・・!お前らきのこ厨の言葉など届くはずもないだろう・・・!」

音無「流石にやりすぎじゃね?」

直井「違いますよ音無さぁん!すべてきのこ厨が悪いんですよぅ!」

直井「さぁ・・・大山・・・ヤツらに言ってやれ・・・『たけのこの里』こそがナンバーワンだと・・・『きのこの山』はゴミだと!!」

大山「・・・『きのこの山』は・・・ゴ・・・」

日向「やめろぉおおおおおおお!!」ダッ

直井「!」

大山「!」

日向「そんな紛いものの言葉を言わすなぁあああああああ!!!」ドンッ

大山「・・・!」

音無「・・・・・・」

日向「俺たちのきのこ愛は本物だ!何1つ嘘の無い愛なんだよ!それを・・・!それを・・・!」

日向「お前のきのこ愛だって!本物だったはずだろぉ!?」ガシッ

大山「・・・僕の聞きたかった言葉・・・きのこを認めてくれる言葉・・・ひ・・・日向くん・・・!」

日向「気づいたか大山・・・」

大山「ごめん、ごめんよ日向くん!それにTK、松下五段、みんな!!」

日向「いいってことよ・・・」

直井「この愚民め・・・神を愚弄し、あまつさえ音無さんのありがたいお言葉を軽々しく口にするとは・・・消えろ!」カチャ

日向「!」

大山「危ない日向くん!」バッ

パンッ

大山「っ・・・」バタ

日向「大山ぁぁああああ!!」

大山「あはは・・・『きのこの山』を・・・撃ち抜かれちゃったよ・・・」

日向「しゃべるな大山!今すぐ・・・」

パンッ

日向「危ねぇ!こら直井!こういうときは攻撃を中断するのがお約束だろうがぁ!!」

直井「神は縛られない・・・!」パンッ

大山「僕を置いて逃げて・・・!」

日向「悪いがそうさせてもらう!行くぞ音無!」

音無「あ、ああ・・・」

ひさ子「岩沢!急げ!」

岩沢「ちょっと待っ」

バンッ

岩沢「・・・!」

日向「撃たれたのか!?」

ひさ子「大丈夫、ギターケースに当たっただけだ!ったくそんなもの持ち歩くから・・・岩沢?」

岩沢「・・・・・・」ギロッ

直井「な、なんだ・・・?」

岩沢「・・・・・・」ガシッ

音無「消火器・・・?そんなものどうするん・・・」

岩沢「・・・・・・」ブンッ

直井「ちょっ・・・投げっ・・・ぐはぁぁぁぁ!!」ガツンッ

音無「・・・・・・」

直井「」ピクピク

日向「予定通り直井も撃破っと・・・」

音無「予定通り・・・?」

日向「相手チームの残りは関根、入江、遊佐、竹山、そしてゆりっぺか・・・」

ひさ子「問題はゆりだけだな」

日向「ああ・・・とりあえず見つけたヤツから1人ずつ片付けて行こうぜ!」

音無「計画性0だな・・・」

音無(・・・って俺も何だかんだで真面目に戦ってるじゃねぇかぁ!!)ガーン

岩沢「どうした?」

たけのこチーム

遊佐『単独行動を取ったユイさん、直井さんの両名が脱落しました』

ゆり『はぁ!?何よそれ!?はぁ!?』

遊佐『きのこチームの残りのメンバーは日向さん、音無さん、岩沢さん、ひさ子さんの4人です』

ゆり『もうこっちにまともに戦えるヤツ残ってないじゃないのよ!!』

遊佐『申し訳ありません』

ゆり『よし、竹山を呼べ!ヤツを囮にする!』

遊佐「・・・とゆりっぺさんがおっしゃって・・・竹山さん?」

竹山「クラ・・・イ・・・」バタ

???「・・・・・・」ザッ

遊佐『・・・!』ブツッ

ゆり『ちょっと遊佐さん?どうしたの?遊佐さん!?』

ゆり「・・・遊佐さんたちまで・・・!?」

大食堂

ひさ子「後探してないのはここだけか・・・」

日向「あいつら・・・いったいどこにいるんだ・・・?」

音無「なぁ・・・そろそろやめにしないか?夕食時でNPCも集まってきてるし、岩沢たちを見たらライブが始まると思ってもっと増えるぞ?」

日向「ここまで来て何言ってんだよ!大丈夫、負けやしないさ!」

???「そうね・・・そろそろ終わりにしましょう」

日向「! ゆりっぺ!」

ゆり「・・・・・・」

関根「成り行きでここまで生き残ってしまった・・・」

入江「だね・・・」

ひさ子「関根、入江・・・!」

ゆり「まさかあなたたちがここまでやるとは思ってなかったわ」

日向「そっちこそ・・・流石ゆりっぺだ」

ゆり「つかお互い残ったメンバーの半数が陽動部隊ってどういうことだ!!弱すぎだろ実行班!!」

音無「リーダーのお前が言うなよ・・・」

ゆり「・・・遊佐さんたちはどうやって見つけたの?」

日向「遊佐?俺たちは・・・」

ゆり「まぁそれはいいわ・・・日ごろの鍛錬の成果を示すため、そして天使をおびき出すため・・・かかってきなさい」

関根「来いや岩沢ぁ!ひさ子ぉ!」

入江「し、しおりん!?」

ひさ子「あ゛ぁ・・・?」

関根「すみません調子に乗りました」

ザワ  ザワ

NPC「何だ・・・喧嘩か?」

NPC「またあの連中だぜ・・・」

NPC「生徒会長を呼んでよ!」

日向「岩沢、お前は関根と入江を頼む。俺たちはゆりっぺの相手だ!」

音無「3人がかりかよ・・・」

日向「そうでもしなきゃ勝てねぇんだよ!」

ひさ子「情けねぇな・・・」

ゆり「何人でもいいからかかってきなさい」

日向「ああ・・・行くぜ!」

関根「岩沢先輩覚悟!」

岩沢「ああ関根、ちょうどいいところに」

関根「へ?」

岩沢「もう少しで新曲があがりそうなんだ・・・聞いてみてくれない?」

関根「え、いや・・・」

岩沢「だんご だんご・・・♪」

入江「だ、だんご!?」

岩沢「うーんこれは弾き語りだけじゃもったいないな・・・バンドアレンジにするか・・・くそ、最初からその方向で作るんだった・・・!だが問題はサビの・・・」ブツブツ

関根「・・・・・・」

岩沢「・・・頭を使いっぱなしでここらでちょっと甘い物が食べたくなってきたな・・・お、何だ『きのこの山』があるじゃん」

入江「・・・・・・」

岩沢「転調のタイミングでドラムが・・・何だこれ、か、硬っ!?あ、レプリカだったっけ・・・」

関根(そのときあたしとみゆきちは同じことを思ったのだった・・・岩沢先輩、やっぱりあなたは・・・)

2人(音楽○チだ・・・)

ゆり「どうやらあっちは終わったようね・・・はっ!」

ひさ子「おっと・・・もう何度このオチを見てきたかわかんねぇけどな!」

ゆり「じゃ、ちょっと本気を出させてもらうわ!」サッ

日向「!?」

ゆり「おらぁ!!」ドゲシッ

日向「ぐほぉ!?」ガシャーン

NPC「きゃあ!?」

音無「日向!」

ゆり「余所見してる場合?まずはあなたからよ音無くん!」

日向「音無が危ない・・・ん!?これは!」

NPC「そ、それ私の・・・」

日向「音無!受け取れ!!」ブン

音無「! これは・・・」パシ

ゆり「げっ!?」

ひさ子「な、納豆!?」

音無「・・・・・・」スッ

ゆり「ちょっ・・・近づけないで・・・おえぇぇぇ・・・」

ひさ子「そういや嫌いだったな・・・」

日向「チャーンス!!よくも蹴り飛ばしてくれたなぁ!!お返しだっ!!」ダッ

バチッ・・・

音無「! 日向!止まれ!」

日向「は?・・・あばばばばばばばばばばばばば!!」ビリビリビリビリ

ゆり「で、電撃・・・?」

???「・・・そこまでよ」

日向「」バタリ

かなで「・・・・・・」

ひさ子「て、天使!?」

音無「かなで!?」

ゆり「ついに現れたか・・・!そうか、遊佐さんたちを倒したのもあなたね・・・!
    さぁ、たけのこときのこどっちが・・・って何よそれ!?」

かなで「・・・・・・」

音無「日向を倒した黒い電撃が・・・かなでの腕から・・・」

ゆり「まさか・・・新しいスキルを!?」

かなで「そう・・・『ガードスキル・漆黒の稲妻』」シャキーン

一同(・・・・・・)

一同(い・・・)

一同(いってええええええええええええええええ)ゾワゾワゾワッ

音無「って待てよ・・・黒い電撃・・・『ブラックサンダー』!?」

ゆり「『ブラックサンダー』って・・・あのチョコレートの・・・?」

かなで「『たけのこの里』も『きのこの山』もおいしいけど・・・チョコレート菓子といえばこれでしょう?」

音無「・・・・・・」

ゆり「何言っちゃってくれてんのよ!つか『漆黒の稲妻』って何よ!」

かなで「『ガードスキル・ブラックサンダー』だと直接的過ぎると思って日本語訳してみたのだけれど・・・果たしてこれはかっこいいかしら?」

ゆり「ひたすら痛々しいわ!!横文字と縦文字どっちかに統一しろよ!!」

かなで「なら『守護の陣零式・漆黒の稲妻』にするわ・・・確かにこっちの方がしっくりくるわね・・・」

ゆり「余計ひどくなりましたからぁーーーーーーっ!!」

かなで「もう無駄な争いはやめて。一般生徒から苦情が来ているわ。これ以上続けるなら・・・お仕置きよ」

ゆり「くっ・・・」

音無「どうするんだ?神を誘い出す作戦は失敗みたいだぞ?」

ゆり「・・・・・・」チャッ

ゆり『・・・馬鹿ども!今すぐ大食堂に来なさい!やっぱりあたしたちの敵は天使ただ1人!』

一同『おおぅ!!』

かなで「受けて立つわ・・・轟け、我が雷よ・・・!」シャキーン

ゆり「それ以上言わないで!背中が痒いいいいいい!!」

音無(やれやれ・・・)

夜、作戦本部

TK「Oh・・・yeah・・・」

ゆり「・・・さて、見事に全滅したわけだけど」

日向「いやあの電撃は反則だぜ・・・」

藤巻「ああ・・・『ガードスキル』の範疇を越えてやがるぜ・・・」

高松「筋肉が足りませんでしたか・・・」

椎名「あさはかなり・・・」

ゆり「そう・・・結局は天使に無駄に強力なスキルを与えただけになってしまった・・・」

松下「うむ・・・」

大山「そういうことになるね」

直井「天使め・・・制服が黒コゲになってしまったぞ・・・!」

野田「あさはかだぜ・・・」

日向「パクるなっての」

ゆり「・・・・・・」

一同「「「・・・・・・」」」

日向「ま、まぁ『きのこの山』だ『たけのこの里』だと言い争ってる場合じゃなかったな!
    よし、これからは気を引き締めていこうぜ!打倒天使!待ってろよ神!」

一同「「「おおぅ!!」」」

日向「よぅし!じゃあ今日はこれで・・・」

ゆり「待ちなさい」

一同「「「・・・・・・」」」

ゆり「何きれいにまとめようとしてるのよ」

日向「は、はは・・・どうしたんだよゆりっぺ・・・」

ゆり「最初に言ったわよね?これは日ごろの鍛錬の成果を見せるための訓練でもあると」

藤巻「い、言ってたっけなぁそんなこと・・・」

ゆり「それがあの様よ・・・だいたい最後まで残ったのが音無くんと日向くん、そしてガルデモの4人だけってどういうこと?」

高松「し、しかし、みなさんベストを尽くして戦い合っていましたし・・・」

ゆり「ほとんどがアホみたいなやられ方してたじゃない」

大山「だ、駄目だ・・・もう僕たちは逃れられないんだ・・・」

ゆり「そんなあなたたちに新たなオペレーションを告げるわ」

ゆり「これから一週間、ギルドにて貧弱なあなたたちをチャーにみっちり鍛え上げてもらいます」

一同「「「ええええええ!?」」」

日向「チ、チャーに!?殺される!」

ゆり「死なないから大丈夫よ」

日向「それは死んでも復活するから、って意味だろ!?」

ゆり「それから椎名さん、体育倉庫に隠してあった『コアラのマーチ』と子犬のぬいぐるみは全て没収しました」

椎名「!?」

ゆり「雑念を捨てて鍛錬に励むように」

椎名「あ、あさはかなり・・・」

日向「くそっ・・・自分のことは棚に上げて・・・」

ゆり「あぁん!?何か言ったかぁ!?」

日向「言ってませーん」

ゆり「明朝すぐにギルドに向かうこと。ちゃんと音無くんも連れて行ってね」

日向「だってよ、残念だったな・・・って音無は?」

屋上

かなで「・・・・・・」モキュモキュ

音無「・・・それ、好きなのか?」

かなで「ええ・・・うまいわ」

音無「・・・そうか」

かなで「昔・・・もう二度と食べられないだろうと思った時期があった・・・でも、またそんな小さな幸せを得ることができた・・・」

音無「? 何の話だ?」

かなで「何でもないわ・・・それより・・・」

かなで「あなたたちが使ってる校長室から叫び声が聞こえたのだけれど・・・」

音無「・・・・・・」

一週間後

日向「聞いてくれよゆりっぺ!最後の晩に
   『よくがんばったな!みんなで料理を作ってパーティーだ!』
   ってことになったんだが・・・ギルドの連中、酢豚にパイナップル入れやがったんだぜ!?」

ゆり「何ですってぇ!?頭おかしいんじゃないの!?」

藤巻「あんなもん邪道だぜぇ!!」

ユイ「あり得ないッスよねぇ!!」

大山「そうだそうだ!!」

ゆり「よっしゃあ!!ギルドを爆破する!!」

一同「「「おおぅ!!」」」

音無「いい加減にしろぉ!!」

椎名「・・・あさはかなり」

終わり

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