日向創「尻に錠剤を?」 (37)

※スーパーダンガンロンパ2
※下・キャラ崩壊注意
※アイランドモード中盤の設定


日向「…………」

日向「…………」

日向「…………」

日向「…………」ジャラ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1384072144

――――回想

『日向のコテージ』

日向「今日は晴れ!」

日向「風も気持ちがいい!」

日向「んんーっ!」ノビーッ

日向「なんだか今日は良いことがありそうだ!」

日向「久しぶりにモノモノヤシーンでもやってみるか!」

日向「」ガシャコン

日向「えっと、なんだこれ? 説明書は――」

日向「『錠剤を一粒お尻の穴に入れ……』っ!!」

日向(『入れると新時代の幕開だ!』!?)

日向「…………」

日向「…………意味、わかんねぇ」

日向(…………けど)

日向(ろくでもない物には違いないだろうな……)ジャラ

日向(そこらへんに捨てといて、誰かに拾われでもしたら)


妄想【狛枝『ああっ、すごいよ日向くん! 新時代の幕開けだ! 希望はここにあったんだよ!』】

日向「うぅっ!」ゾクッ

日向(責任を持って、俺が処分しなきゃダメだ!)

――――回想終わり

日向「…………」ジャラ

日向(新時代の幕開け、か)

日向(大方、TE○GAやら動くこけしやら、そういう類いのジョークグッズなんだろうけど)

日向(試そう、って気にはなんないなぁ)

ピンポーン

日向「ん? 誰か訪ねて来るなんて珍しいな」


日向「はい」ガチャ

狛枝「やあ、日向クン」

七海「遊びに来た……と思うよ?」

日向「ああ、二人か! いいぞ、入って……いや、ちょっと待っててくれ」バタン

日向(こいつは先に隠しておくべきだったか……)ジャラ

日向(ベッドの下……はバレそうだし、ゴミ箱の中なんて見られたら終わりだし)

日向(外の2人をあんまり待たせちゃ悪いからなぁ……)キョロキョロ

日向(どこに隠そうk)

七海「おじゃましまーす」

日向「!?」

狛枝「おじゃまするよ、日向クン」ニコォ

日向「」

このまま貼ってっていいのかしらん

――――狛枝視点。

日向「ちょっと待っててくれ」バタン

七海「……」

狛枝「日向クン、どうしたんだろうね」

七海「きっと、部屋が散らかってる……と思うよ」

狛枝「いやいや、七海さん。日向クンだって年頃の男子高校生だよ?」

七海「……あ、そっか」

狛枝「きっとね。だから、今入ったら面白いものが」

七海「それは違う、と思うよ」ヤンワリ

七海「日向くんだって、私達に秘密にしたい事だってあるはずだよ」

七海「だから、ここで入るのは日向くんに酷いt」

狛枝「それは違うよぉ」ネットリ


狛枝「日向クンだから、入るんだよ」

狛枝「例えば、左右田クンだったら絶対に入っちゃいけない」

狛枝「それは、左右田クンはムッツリスケベなのに、そういうのに非常にデリケートだからだよ」

狛枝「けど、日向クンは違う」

狛枝「恋愛ゲームとかで、相手の恥ずかしいシーンに遭遇する事が良いフラグになることがあるでしょ?」

七海「あ……確かに」

狛枝「ね? これは、日向クンと仲良くなるには必要なプロセスなんだよ」

七海「成る程……それじゃあ」ガチャ

狛枝(七海さん、本当に恋愛ゲームは苦手なんだなぁ)

七海「おじゃましまーす」

狛枝「おじゃまするよ、日向クン」

狛枝(さあ日向クン! 君の希望を見せてくれ!)


――――狛枝視点終わり

日向「」ジャラ……

七海「日向くん? その手に持ってるのは何?」

日向「な、な! なんでもないぞ!」サッ

日向(なんで入ってくるんだよ!)

狛枝「怪しいね、日向クン。ボクたちにも見せてくれたっていいじゃないか」ニコニコ

日向(狛枝ぁあ! お前の仕業か!)

狛枝「まあまあ、日向クン落ち着きなよ」ガシッ

日向「ちょっ! はなせ!」

七海「えいっ!」パシッ

日向「ああっ! 七海ダメだ、返せ!」

七海「ええっと……お薬? んと、説明書は……」

日向「ああああああ!」

狛枝「あははははは!」

七海「あっ」ツルッ

――――

――

七海「」ヒキィ

狛枝「」ヒキィ

日向「だーかーら! 違うんだって! これはただモノモノヤシーンで出てきただけで!」

七海「……うわぁ…………と思うよ」ススッ

狛枝「それが日向クンの希望の形なら、ボ、ボクは何も言わないかなぁ」ススッ

日向「違うって言ってるだろぉ!」


狛枝「は、ははは」

七海「とりあえず、さっき床にぶちまけちゃったのを拾おう……かな。ごめんね、手が滑っちゃって」ススッ

日向「」

床に散らばった錠剤を集めてビンの中に戻した後、狛枝と七海はそそくさと帰ってしまった。

日向「ああぁ……」

日向「なんて日だ……」

二人の冷めた目が忘れられない。ただただ辛くて、崩れ落ちるようにベッドに倒れ、しばらく寝てしまった。




狛枝(へぇ。新時代、か。ひょっとしたら希望が見えるかもね)

七海(冒険はゲームの基本……だと思うよ)

その夜。


日向(空は晴れ)

日向(風も爽やか)

日向(驚くほど、星が綺麗だ)

日向(でも)

日向「最低だ……」ズーン

日向(死にたい……)

日向(穴があったら入りたい。埋めてほしい。空気穴だけつけて)

日向(……狛枝だけじゃなくて、よりにもよって七海にまで)

日向(ひどすぎるだろ……)

ピンポーン

日向「…………はーい」ノソノソ


ガチャ

七海「やっほ」

狛枝「やあ、日向クン」ニコォ

日向「!?」

七海「えっと。……さっきは悪かった……と思うよ。日向くんの秘密を勝手に覗いちゃって」

狛枝「ボクもごめん。日向クンにだって知られたくない秘密はあったよね……」

七海・狛枝「それで」

狛枝「もし、こんなゴミ以下のボクを許してくれるなら、遊びたいって思って来たんだけど」

七海「ダメ……かな?」

日向「お、お前ら……」

日向(ダメだ、勘違いされてる――!)

日向(――けど!)

日向「ああ、いいぞ!」キラッ

七海「人生ゲームも、ゲームの一種だからね。負けないよ」フンス

狛枝「それじゃあ、始めようか」

日向「ああ、やろう」


・・・

七海「プログラマーになった……と思うよ」

狛枝「ボクは政治家だね」
日向「俺は……先生だ」

・・・

七海「結婚……お祝儀は……」

日向「皆から3000円か。運がいいな、七海」

狛枝「ボクなんかが七海さんの踏み台になれるなんて」ハァハァ


・・・

日向「狛枝、約束手形がもう無いんだけど」

狛枝「えぇえ! 残念だなぁ……」

七海「逆にそんなにも借金が出来る人、初めて見た……かな」

・・・

七海「んああ……。ねみー……」

日向「七海も、疲れて眠そうだな」

狛枝「そうだね。……そういえば、日向クン」ボソッ

日向「ん、どうした?」

狛枝「アレ、試したの」ボソボソ

日向「……俺は、試してないよ」ボソッ


狛枝「だよね。あんななんともないガッカリな物なんて、試す価値m  」

日向「…………?」

狛枝「」ゴロン

日向「どうした、狛枝? 突然寝転がったりして」

狛枝「あ」

日向「あ?」

狛枝「あああああ……っ! ああっ……!」ガクガク

日向「だっ、大丈夫か!? 」

狛枝「うあっ……はああっ……!」

日向「お、おい! どうしたんだよ!」

狛枝「ひ、ひ、日向……クンッ」

日向「どうしたんだ!? どこが――」

狛枝「お、お尻がっああっ! 焼けるっ!」ジタジタ

日向「尻が痛いのか! 今すぐ罪木を呼んでくるから待ってろ!」


七海「ん、う。……どうしたの?」ネボケー

日向「目を覚ましたか! ちょうど良かった、七海! 狛枝が尻が痛いって大変だから罪木を呼んでくる! お前は狛枝を見ててくれ……って、七海。どうした? 顔色が悪いぞ?」

アアア…オシリガアアッヤケル アツイイイ


七海「……」サーッ

日向「もしかして、お前も具合が悪いのか? 汗もすごい」

七海「日向くん。悪いけど私、先に部屋に帰るね」スッ

日向「あ、ああ」

七海「」ペタン

日向「……? どうした? 立ち上がったと思ったらまた座って」

七海「くっ」

七海「うっ、くっ……あ……」ガクガクガク

日向「」

日向「どうした七海!?」

七海「だ、だめ! あっちいって!」


日向「」


七海「く、あっ……あああっ!」ジタジタ

日向「そ、そうは言っても……。罪木を呼んでくるぞ!」

七海「だめぇ! あっ! ひな、日向くん!」

日向「え、え、えーっと」

七海「出てって!」


日向「」

日向(七海も狛枝も、お尻を押さえて苦痛(?)に喘いでいる)

狛枝「あああっ、ああっ!」ジタバタ

七海「くうううぅ……! お、お願い日向くん!」

日向(そう叫ぶ七海の口から、糸を引いて床に垂れた)

日向(上擦った声、真っ赤な顔に、涙目)

七海「日向くん!」

日向「はッ! と、とにかく、罪木を呼んでくるからな!」

七海「だからああ、だめだってぇ!」

日向「待ってろ、二人とも!」

七海「ああああっ!」

狛枝「かっ……はっ……あっ!」

二人の悲鳴を背に、俺は罪木の元へと向かった。

そこからは、大変だった。
罪木を呼んで帰って来たら、尻を突き出した、芋虫のような格好で気絶してる二人の姿と、部屋にそこはかとなく漂う異臭とに言葉を失った。
治療をした罪木いわく、「直腸からお尻の穴にかけて、ひどく腫れている」だそうだ。何か劇薬を摂った可能性があると聞いたときはなんとなく予想はついたけれども、『何故だろうか』と首をひねる罪木にその『予想』を話すことは出来なかった。二人のことを考えたら、だ。

後日、二人に「部屋を汚して悪かった、許してくれ」「頼むから忘れてくれ」と懇願されるのだが、二人が椅子に座る度にあげる声や、時々お手洗いの方から聞こえる痛そうなそれを、俺にはいつまでも忘れることが出来そうに無かった。

澪田「……ん? なんすかこの瓶」

澪田「なになに……激辛スパイス!? 『一粒で唐辛子10本分。身体の中で溶けてぽっかぽか』って」

澪田「……ロックっすね!」

澪田「!」

澪田「ここを、こうすれば……」カキカキ

澪田「超ハードロックッスよぉ!」ゲラゲラ


澪田「ウサミちゃん! これ、モノモノヤシーンに入れといて欲しいッス!」

センセーハカンドーチマチタ……ヨヨヨ

澪田「――にっしっし。誰か引っ掛かると面白いッスねぇ……」

澪田(つっても、頭の良い凪斗ちゃんや千秋ちゃんは引っかかんなそうッスけどねー)

澪田「あ、はじめちゃん! こんな天気のいい日にどこ行くッスか!?」


おわり

おまけ

――――51日目。

「そういえば七海ちゃん、なんであんなことを?」

「…………」

「言いたくないならいいでちゅけど。女の子らしくしないと、怪しまれて」

「…………ごめんね。ただ、1つでも多く皆と、ね」

「…………きっと。覚えててくれまちゅよ」

「私も……そう思うよ」

おまけ おわり

正直すまんかった

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年10月24日 (金) 15:12:24   ID: Fbd6Fjqw

このスレタイからは想像出来ない締め

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