美希「ハニー、大好きなの!」(397)

宜しくお願いします。

そんなこといわずに!

美希は大勝利させてあげてください!

ハニーはPだ
異論は認めない

美希をヤク漬けにして売り飛ばすのはやめてください!

俺に書かせると貴音√に行くがそれでもいいか

美希と修羅場を繰り広げるのもありだと思います!

俺に書かせると響が爆発するがそれでもいいか

俺に書かせると俺と響が結ばれるがそれでもいいか

>>13
             /)
           ///)

          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |

     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

>>14
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>>16
こまけえこたあ(AA略

誰か書いてくれ頼む
美希がSSで不遇すぎて夜も眠れない

駄目なのか・・

ひどいの…

SPしかやったことなくてかつムーンはやってなくてかつアニマス見てないから美希書けない

そんなのってないの…

美希いい

美希がP誘惑

アイドルだからスルー

あまりにスルーされるからいじけて家出

P「18歳になっても気持ちが変わらないなら結婚してやんよ」
こんな感じでオナシャス

オナシャス!

美希「ハニー・・・出来たの・・・・・・」

P「出来たって何が?」

美希「・・・赤ちゃんなの・・・」

P「はあ!?」

P「お前ピル飲んでたんじゃねーのかよ?」ドン

美希「っ!」ビクッ

P「はあ・・・」シュボッ

美希「・・・ミキね、産みたいの。ハニーの赤ちゃん・・・ねえいいでしょ?」

P「お前バカ?」スパー

美希「・・・えっ?」

>>31

美希「ミキはハニーが大好きなの!!」

P「アイドルがそんなこと軽々しく言っちゃダメだよ」

美希「本気なの!どうしてわかってくれないの!?」

P「はいはいワロスワロス」

美希「ミキもう怒ったの!」

P「美希が事務所から飛び出して行方不明になったけどすぐ携帯で連絡したよ」

美希「美希はハニーを愛してるの!」

P「18歳になっても気持ちが変わらないなら結婚してやんよ」

美希「わかったの!」


~おわり~

P「人気絶頂アイドル!事務所プロデューサーとの子供出産!」

P「そんなスクープ世間にばら撒いたらどうなるかわかってんの?あ?」

美希「・・・ミキ、それでもいいの・・・」

P「はっ、バカじゃねーの」

P「・・・病院と金は手配しとく。くれぐれも誰にも言うなよ」ガチャバタン!

美希「・・・」

美希「うっ・・・ひくっ・・・」

美希「こんなのって・・・ひどいの・・・」ボロボロ

おいやめろ







おい

P「……」パクパクモグモグ

美希「おにぎり……なの……」グゥゥゥゥー

P「お手」スッ

美希「……なの」ポンッ

P「伏せ」

美希「……なの……」サッ

P「待て」

美希「なの……」グゥゥゥゥー

P「よしよし。良い子だ」ナデナデ

美希「ねぇハニー? いつになったらおにぎりくれるの?」

P「は? これ俺の昼飯なんだけど」

美希「ハニーの馬鹿ああああもう知らないの!!」

P「嘘だって怒るなよ。ハイ」

美希「もうあるなら早く渡して欲しいの……」ガサゴソ

つ おにぎりせんべい

美希「……」

P「あ、ごめん間違えたこっち」

美希「……」ガサゴソ

つ カッチカチの冷凍焼おにぎり

美希「うわあああああんもう我慢できないの! 冷たくても食べてやるのーーー!!!」グゥゥゥゥー

P「おぉ落ち着けって!!! 嘘だからこっちにあるから!! はい!!」

つ おにぎり鮭・おかか・ツナ・梅

美希「うぅ……」ビリビリパクパク




美希「あふぅ~」Zzz

P「ごめん。ちょっとやりすぎた」

俺「美希ってよくわからないから。ごめんな」

アニマスのPは美希としか深い関係になってないよね
72と信頼しあえる仲になってほしかったけど春香に全部もってかれたし
パーフェクトコミュニケーション的に伊織と美希くらいか


ガチャ

P「あ゛~さっびい゛~」

小鳥「あ、プロデューサーさん、おはようございます」

P「おはようございます、小鳥さん」

小鳥「寒くなってきましたねぇ」

P「もう冬ですからねぇ……布団から中々出れなくて……」

小鳥「あはは、そうですね」



小鳥「あ、お茶か何か淹れましょうか?」

P「あーお願いします。熱いのを」

小鳥「はーい」

ガチャ

美希「おはようなのー!」

P「んー?美希か……今日は早いじゃないか」

美希「えへへ、今日は頑張って早起きしたんだよハニー!」

P「へー、そうなんだー」

小鳥「美希ちゃんとの距離が近い?」

P「はい、最近は特にスキンシップが激しい気がして……」

小鳥「うーん、言われてみれば確かにそうかもしれませんね」

P「収録スタジオや取材中でも以前より露骨にまるで周りに見せつけるかのようで……」

小鳥「そんなことより飲みに行きましょうよプロデューサーさん!」

P「小鳥さんは可愛いなぁ」

小鳥「ぴへへ///」





美希「そんなのってないの……」

美希「ぁ、あん……ハニー…いい…いいのぉ…」パンパン

P「あぁ…俺も気持ちいいぞ美希……」フンフン

美希「待って…なの…ぁ……ハニー……」パンパン

P「ぅ……ん?どうした美希?」フゥ

美希「今美希ね、とっても幸せなの///」

P「あぁ、俺も幸せだぞ美希」

美希「ハニー……///」チュッ

P「よし!燃えてきたぁぁぁぁ!!」フンフンフンフン

美希「あぁぁ///…ぁん……だ、だめなの///」パンパンパンパン

美希「激しすぎるのぉぉぉ……イ、イク……イッちゃうのぉぉぉぉ……///」プシャァァ

みたいなの

箱マス未プレイのにわかなんでやめます、ありした!
>>54はよ

>>49
きたああああああああああああああああああああああああああああうおおおおおおおおおおおお

きてなかったの…こんなのってないの…

アーケード時代からプレイしCDを網羅しコンサートには全て行っている者しかアイマスのSSを書く資格はない

美希「ふぅ……はぁ……」

P「……」

美希(は、ハニーが難しい顔でこっち見てるの……
    せっかくハニーが見ててくれてるのに……きっと今のじゃダメダメなの……)

P「……」ピッピッ、ピッ

美希(ケイタイ見始めちゃった……ハニーをがっかりさせちゃったの……!)

P「……」パチッ、スタスタスタ…

美希「!……」

美希「もう一回っ……もう一回お願いしますなのっ!」

コーチ「え? ちょっと休憩入れた方が……」

美希「今のじゃ全然ダメなの!
   もっと……もっと頑張らないと……!」

コーチ「わ、わかったわ」

~♪
   ~♪

美希(ハニー……ハニー……!)

ちょっとヤボ用済ませてから書く

美希「はあっ……はあっ……はっ、けほっ、けほっ!」ガクガク

コーチ「無理しすぎよ!
    ……さっきのテイクも特に問題無かったと思うけど、一体どうしたの?」

美希「は、ハニー……
   ……いないの?」

ポンッ

P「美希、ちょっと休もう。
  飲み物買ってきたからさ」

美希「あ……ありがとう、なの……」

P「休憩入りますね」

コーチ「はい。
    少し休んだら、星井さんと一緒に今の録画のチェックお願いします」

P「わかりました」

美希「……」

P「すごい汗だな。
  しっかり水分補給しとくんだぞ」

美希「……ねぇ、ハニー」

P「ん?」

美希「……」

P「どうした、浮かない顔して。
  美希らしくないな」

美希「あのね、ミキね、……えと、……」

P「何か悩み事か?」

美希「……」



美希(「ミキ、ちゃんと出来てた?」って、怖くて聞けないの……)

P「黙ってちゃわからないぞ」

美希「……ううん、やっぱり、なんでもないの」

P「そうか?
  まぁ、何かあったらすぐに」

ヴー、ヴー、

P「おっと、すまん。
  先に戻っててくれ」ピッ

美希「……はいなの」

~♪
   ~♪

P「……」
美希「……」

コーチ「どうですか?
    私はかなり完成度も高くなってきてると思うんですが」

P「……」

美希(ハニー、難しい顔してる……
   やっぱり今のミキじゃ、ダメなの……?)

P「……美希はどう思う?」

美希「えっ」

P「美希がいいんだと思うなら、俺はそれでいいと思う。
  どうだ?」

美希(そ、それって、どういう……)

P「なぁ、美希?」

美希「み……ミキは……ミキは、……」

――――……



美希『ハニー!
   ミキのステージどうだった?』

P『俺は良かったと思うけど、』

美希『でしょ?
   ミキがちょっと本気だしたらこのくらい楽勝なの!』

P『おいおい、いつも本気じゃきゃ困るぞ』

美希『えー……だってずっと本気だったら疲れちゃうの』

P『やれやれ、今はそれでいいかも知れないが……』

美希『もー!
   ちゃんと出来たんだからもっと誉めてほしいの!』



……――――

――――……



美希『ねぇ、ハニー!
   レッスン終わったら美希とデートしてほしいの!』

P『こら美希、今はこのレッスンに集中しなきゃダメだろ』

美希『だって、もう美希このダンス完璧に踊れるよ?』

P『そりゃ確かに振り付けはちゃんと覚えてるが……』

美希『早く終わらせて、ハニーとデート行きたいのー』

P『……』



……――――

――――……



美希『今日の撮影のお仕事は簡単だったの。
   ね? ハニー?』

P『確かに、美希には簡単だったかもな。
  ……なぁ、美希』

美希『なぁに?』

P『もっと、難しいと言うか……上を目指したいと思わないか?』

美希『んー、今より上ってあるの?
   ミキ的には、これ以上忙しくなったら
   ハニーと話せる時間が少なくなっちゃうから、やなの』

P『そう……か』

美希『? へんなハニー』

P『……』



……――――

美希(それから、だんだん、お仕事とかレッスンのたびに、
   ハニーが難しい顔をするようになったの……

   ミキはちゃんとやることを出来てるはずなのに、どうして?

   ……ハニーは、答えてくれなかったの。
   ミキが自分で気付かなきゃいけないって。



   ――――ミキ、わかっちゃったの。
   ミキに足りないものが、なんなのか……)

……――――



P『雪歩!
  こないだのCMのオーディション受かってたぞ!』

雪歩『えっ……えええ!
   ほんとですかっ?』

P『ああ! よくやったな!』

雪歩『あ、ありがとうございますっ、プロデューサーさん!
   私、もっと頑張ります!』

P『雪歩、雪歩は今回全力を出し切った。
  だから認められたんだ。
  けどな、今の雪歩なら、もっと高いところまで行けるよな?』

雪歩『私……プロデューサーさんと一緒なら、きっとどこまででも行けます!』

P『よし、その意気だ!
  俺もどこまででもついて行くぞ!』

雪歩『はいっ!』



……――――

美希(そのすぐ後に、ミキの方が雪歩よりおっきいお仕事とか、
   CMとかをいくつもこなしてたの。
   だけど、ハニーはやっぱり難しい顔で……
   ミキには、雪歩みたいに『一緒に行こう』って、言ってくれなくなったの……

   ミキ、それが悔しくて、雪歩のライブとか、そのCMの撮影を見に行ったの。



   そしたら――――
   雪歩は、ミキよりずっとキラキラしてたの。
   一生懸命、キラキラしてたの。

   ――――ハニーも、……雪歩を見てる、ミキのハニーも、……)

美希(きっと、ミキは雪歩に追い抜かれちゃう。
   雪歩だけじゃない、春香や千早や、他のみんなにも、追い抜かれちゃう。

   まだハニーが765プロに来てそんなに経ってないときから、
   ハニーはミキには他のみんなには無い、特別な才能があるって言ってくれた。
   ミキの才能を信じてくれた。
   ミキはそれが、すっごくうれしかった。



   ――――だからミキは、ハニーが信じてくれた、
   ミキの才能だけで、一番になるって決めたの。
   ハニーのために、一番になるって……



   ……ねぇ、ハニー。
   もし、ミキの才能が他のみんなよりダメだったり、
   そのうち、ミキのキラキラが無くなっちゃったりしたら――――)

死ぬしかない

P「……い、……おい、美希。
  しっかりしろ」

美希「……あれ、ここ、どこなの……?」

P「医務室だ。
  録画確認してるときに、いきなり倒れたんだぞ。
  多分、さっき急に無理しすぎたせいだろう」

美希「……そっか。
   迷惑かけてごめんね、ハニー……」

P「いや、俺の方こそすまん。
  アイドルの体調管理はプロデューサーの仕事なのにな」

美希「ううん、ハニーはなにも悪くないよ……
   ミキが悪いの、ミキが、……」

美希「……ミキ、ダメな子なの」

P「そんなに自分を責めるもんじゃないぞ。
  あの録画のダンスだって、よく撮れてたじゃないか」

美希「ほんとに……?」

P「ああ、本当だ」

美希「……」

P「いつもみたいに自信持ってやれば良いんだよ。
  あんまりな無理は禁物だけどな」

美希「……はぁい、なの」

P「それじゃ、悪いけど美希が寝てる間に急用が入ったんだ。
  俺はもう行くから、体調が戻ったら律子に連絡してくれ。
  今、上のスタジオに竜宮小町と入ってるから」

美希「……うん。
   気を付けていってね、ハニー」

P「ああ」



……バタン。

 「……もしもし、雪歩か?
  今からそっちに行くから……」

タッタッタッ……



美希「……ぅ、……
   ひっく……ハニー……ぅう……
   ミキのこと……見捨てちゃ、やだよぉ……」ポロポロ

風呂

いい加減にしろ

カメラマン「とりあえず、こんな感じでどうですかね」カチッ、カチッ、

P「……うん、十分じゃないかな」

美希(ウソなの。
   ハニー、雪歩の撮影の時と全然表情が違うの。
   こんなの……)

P「美希、どうだ?」

美希「……ちっとも、キラキラしてないの。
   時間がまだあるなら、撮り直したいの」

P「……時間なら、まだ大丈夫だ。
  お願い出来ますか?」

カメラマン「え?
      えぇ、まぁ、構いませんけど」

美希「ハニー、さっきの雪歩の雑誌ある?」

P「ん? そこに置いてあるが……」

美希「……」パラパラパラ、…

P「……」

美希「……わかったの」バサッ

カメラマン「スタンバイオッケーでーす」

【翌朝】


美希「おはようございますなの」

P「おはよう。体調は大丈夫か?」

美希「もうへーき。
   心配かけてごめんなさいなの」ペコリ

P「そうか。
  家まで送ってもらったんだろ?
  律子にもちゃんとお礼言っとけよ」ガサガサ

美希「……雪歩が表紙の雑誌?」

P「ん、これか?
  よく撮れてるだろ」

美希「……うん、キラキラしてるの、雪歩」

P「そうだな。
  さて、美希も今日は雑誌の表紙と、モデルの撮影だ」

美希「……」

P「なに、緊張することないさ。
  美希なら軽くこなせるよ」

美希「……うん」

カメラマン「はい、じゃあポーズは美希ちゃんに任せるから。
      どんどん撮ってくよー」

美希「はいなの」


パシャッ、パシャパシャッ、パシャッ、……


P「……」

美希(ハニー……)

カメラマン「とりあえず、こんな感じでどうですかね」カチッ、カチッ、

P「……うん、十分じゃないかな」

美希(ウソなの。
   ハニー、雪歩の撮影の時と全然表情が違うの。
   こんなの……)

P「美希、どうだ?」

美希「……ちっとも、キラキラしてないの。
   時間がまだあるなら、撮り直したいの」

P「……時間なら、まだ大丈夫だ。
  お願い出来ますか?」

カメラマン「え?
      えぇ、まぁ、こちらは構いませんけど」

美希「ハニー、さっきの雪歩の雑誌ある?」

P「ん? そこに置いてあるが……」

美希「……」パラパラパラ、…

P「……」

美希「……わかったの」バサッ

カメラマン「スタンバイオッケーでーす」

         し!                             _ノ
  さ 千    /                              )   君 え
  ざ 代    L_                             ヽ  が  |
  れ に    /      , - 一 - 、_          , - 一 - 、_  i 代 マ
  石 八    /      /      .:::ヽ、       /      .:::::く  !? ジ
  ま 千    l       /, -ー- -、 .:::://:ヽ     /, -ー- -、 .:::://ヽ
  で 代   i        i..::/\::::::::ヽ、::|i::::::|      i..::/\::::::::ヽ、::|i:::::レ ⌒Y⌒ヽ
  だ な   l      /7  .:〉::::::::: /::|::::::|     /7  .:〉::::::::: /::|::::::|
  よ の   _ゝ    / / .:::/   .:::::|:::::::|     / / .:::/   .:::::|:::::::|
  ね は  「      i /  .:::::i   :::::::|:::::::|    i /  .:::::i   :::::::|:::::::|
  │     ヽ    i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|     i i;::::ヽ、 ,i   .:::::::|::::::::|
-┐    ,√     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|     i `''''''''´   .::::::::|::::::::|
  レ'⌒ヽ/ !      i-=三=- 、 .:::::_人__人ノ_  i-=三=- 、 .:::::::::ゝ、ノ
人_,、ノL_,iノ!      i       .:::::「      L_i       .:::::::::::i:::|
      /     i       .:::::::ノ  い    了      .:::::::::::::i:::|
む こ  {      ゝ、_ /!`h:::::::::)   わ    |   「ヽ .::::/)::/:::|
す け   ヽ    r-、‐' // / |;;;;;;く    |     > / /  //;;/::.:::!
ま の    > /\\// / /ヽ_:::::!   お    (  / / //:::::::::::::::::ヽ
で     / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノ
       {  i l    !    / フ       /     -‐ /

あとは任せた

  ┌┐         / //
 [二  ] __     〔/ /
   | |/,ー-、ヽ      /
  / /  _,,| |     ./
 レ1 |  / o └、  ∠/    ∧_∧

   .|__|  ヽ_/^     ,/     (`・ω・)       ))
      __       /      /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
   [二二_  ]    /     ノ   )        \ ))
       //    {..    (__丿\ヽ ::    ノ:::: )

     / ∠__    ̄フ..      丿        ,:'  ))
    ∠___  /  /    (( (___,,.;:--''"´``'‐'

     _   / /  \
    / o ヽ/  /   /
    ヽ__ /    \

美希(雪歩は、きっとキラキラするためにたくさん努力したの。
   写る角度、光源の当たり方、表情、ポーズ、……

   ……なにより、ハニーに見てもらえることが、
   楽しくてうれしくて、仕方なかったに違いないの。

   それだったら、ミキだって……ミキの気持ちは、誰にも負けないの!)

シエンタ

ペース上げろよ頑張れ

カメラマン「……! すごくいいよ美希ちゃん!
      そのまま、どんどんポーズ変えて!」

美希「任せてなの!」

パシャッパシャッパシャッ、パシャパシャッ、パシャッ、……



美希(ハニー!
   ミキを見てて!
   ハニーのためなら、なんでも出来るってこと、これから証明するの!)

美希「はぁーっ、はぁーっ、……こんなもんなの!」

カメラマン「お疲れさま!
      最高に良い写真が撮れたよ!
      いまモニターに映すから、ちょっと待ってね」

美希「ハニー! 見て見て!
   ミキ、頑張って……



   ……あれ? ハニー……?」

自殺ルート来ちゃったかー

美希「あの、……すみません、ハ……プロデューサーさん、見ませんでした?」

スタッフ「あ、プロデューサーさんは事務所の方から急の呼び出しがあったそうで、
     今さっき出て行かれましたよ。
     小一時間で戻るそうなので、写真のチェックはカメラマンと星井さんに任せる、と」

美希「そう……なの」

スタッフ「くれぐれもすまないと伝えておいてくれ、と頼まれました」

美希「……ありがとうなの」

  ┌┐         / //
 [二  ] __     〔/ /
   | |/,ー-、ヽ      /
  / /  _,,| |     ./
 レ1 |  / o └、  ∠/    ∧_∧

   .|__|  ヽ_/^     ,/     (`・ω・)       ))
      __       /      /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
   [二二_  ]    /     ノ   )        \ ))
       //    {..    (__丿\ヽ ::    ノ:::: )

     / ∠__    ̄フ..      丿        ,:'  ))
    ∠___  /  /    (( (___,,.;:--''"´``'‐'

     _   / /  \
    / o ヽ/  /   /
    ヽ__ /    \

これが最後の保守
電源落とそう

美希(ハニー、いままで不真面目でごめんなさいなの……ちゃんと謝るの。
   これからは、ハニーの言うことよく聞いて、
   わがままも言わないようにするから……
   お仕事、雪歩よりも誰よりも頑張るから……

   だから、ミキを見てて……お願いだから……ハニー……)フラッ

カメラマン「よし、じゃあこの一枚をここに使って……
      って、ちょっと美希ちゃん? 大丈夫? 顔色すごく悪いよ?」

美希「だい、じょうぶ……なの。
   ミキも、その写真がいいなって……」

カメラマン「そ、そう?
      じゃあ、表紙はこれにして――――」



美希(いま倒れたら、またハニーに迷惑かけちゃうの……!
   ミキ、頑張る……頑張るよ、ハニー……!)

ペース上げろよ頑張れよ

ちょっと夜食休憩

あぁ"・・・?

  ┌┐         / //
 [二  ] __     〔/ /
   | |/,ー-、ヽ      /
  / /  _,,| |     ./
 レ1 |  / o └、  ∠/    ∧_∧

   .|__|  ヽ_/^     ,/     (`・ω・)       ))
      __       /      /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
   [二二_  ]    /     ノ   )        \ ))
       //    {..    (__丿\ヽ ::    ノ:::: )

     / ∠__    ̄フ..      丿        ,:'  ))
    ∠___  /  /    (( (___,,.;:--''"´``'‐'

     _   / /  \
    / o ヽ/  /   /
    ヽ__ /    \


P「急に居なくなってすまなかったな」

美希「お帰りハニー。
   お仕事だったんでしょ?
   それなら仕方ないの」

P「ん、妙に聞き分けが良いじゃないか。
  どう言う風の吹き回しだ?」

美希「別になんでもないのー……」

P「ふーん……
  ところで、撮影の方はどうだった?」

美希「撮影はね、すっごく、……」

P「すごく?」


美希(……まだまだ、あんなのじゃミキは満足しないの。
   ミキはもっと、キラキラ出来るの。
   ハニーと一緒なら……!)

美希「……普通だったの」

P「そうか、……普通か」

美希(……あ)

P「じゃあ次は、全力出してくれよ?
  さて、この後の予定は……」



美希(ち、違うの。
   そんな、そう言う意味じゃないの。
   撮れた写真を見て、ハニーに驚いてもらいたくて……
   ミキ、ちゃんと全力で、……

   お願い、ハニー、そんな顔しないで……!)



美希「あのね、ハニー!
   今のは――――」

P「おいおい、とりあえず予定ぐらい落ち着いて聞いてくれよ」

美希「ぅあ……ごめんなさい、なの……」

P「……って感じで、今日は終わりだ」

美希「わかったの」

P「何か聞きたいことがあったら、今のうちに頼むぞ」

美希「えと……ハニーは次のお仕事はずっと見ててくれるの……?」

P「あぁ、いや、俺は先に765プロに帰らなきゃならないんだ。
  美希はタクシーで直帰してくれ」

美希「……はいなの」

P「最近急に忙しくなってきてな、またうちも人手不足だ。
  嬉しい悲鳴だって社長ははしゃいでるが」

美希「それって、雪歩たちが頑張ってるから……?」

P「そうだな」

美希(……負けてらんないの。
   ハニーが見てなくったって、ミキは、キラキラして見せるの……ハニーのために!)

【数日後】

P「あぁ、美希。
  こないだの撮影の写真見たぞ」

美希「ほんとっ?
   どうだった……?」

P「うん、なかなかよく撮れてたと思うぞ。
  最近のうちじゃ一番じゃないか?」

美希「!」パァッ

P「カメラマンも編集の人も、また是非お願いしますだってさ」

美希「ミキ、……ミキね、頑張ったの!
   ハニー、最近忙しいみたいだけど、ミキがもっともーっとたくさんお仕事もらってきて、
   ハニーの予定表ミキので埋めちゃうから覚悟してなのっ!」

P「ははは、勘弁してくれよ……お、これは雪歩の撮影のサンプルだな。
  一番最近のやつだ」バサッ

美希「雪歩の……
   ……ちょっと見せてなの」

P「ん、ほら」

美希「……。
   ……、
   ……っ」



美希(……ミキより、……全力のミキより、キラキラしてるの……)



P「うん、雪歩もすっかり売れっ子が板に着いてきたなぁ。
  これなんか特に良い表情だ」パラッ



美希(……ハニーも、嬉しそうなの……)

美希「……ハニー、今日はミキ、ダンスのレッスンだけだよね?」

P「あぁ、えっと、そうだな」

美希「ちょっと早いけど、もうスタジオに行ってもいいかな」

P「別に構わないが、どうしてだ?」

美希「先に身体をちゃんと温めときたいの」

P「そうか。でも、はりきりすぎて無理はするなよ」

美希「……大丈夫なの」



美希(『ハニーが見ててくれたら大丈夫』……って言いたいけど、
   きっとハニーは今日は雪歩の大事なテレビ収録の方に行っちゃうの。
   わがまま言ってハニーを困らせちゃダメなの)

P「じゃあ俺は、もう行くからな」

美希「行ってらっしゃいなの。
   でもその前に、ハニー、ひとつだけいーい?」

P「ん? どうした?」

美希「雪歩に頑張ってって伝えてほしいの。
   それから、ハニーは車とかに気を付けて……あ、やっぱり2つなの」

P「はは、わかった、雪歩にはちゃんと伝えておくよ。
  美希もレッスン頑張ってな」

美希「はいなの!」

コーチ「はい、よくできたわ。
    それじゃ、一旦休憩を――――」

美希「はっ……はっ……もう一回お願いしますなの!」

コーチ「……星井さん、さすがにもう休憩を取らないとダメよ。
    身体を壊してしまうわ」

美希「こんなぐらいでへばってたら、ライブで踊りながら歌うなんて無理なの!」

コーチ「それはそうだけど……プロデューサーさんから、
    無理はさせないようにと言われてるのよ?」

美希「えっ、ハニーが……?
   ……わかったの、ちょっと休むの」

コーチ「じゃあ、しばらく休憩したらまた頑張りましょう」



美希(……雪歩はダンスが特別上手いわけじゃないけど、
   それが逆に魅力的に見えることもあるの。
   そう見せられるのは、雪歩の一つの才能……
   でもミキは、そんな器用なことはさすがに出来ないの。

   だから、ミキは、ミキが出来る完璧を目指さないと……!)

美希「はぁっ……はぁっ……」

コーチ「……今のテイクならほとんど完璧よ、星井さん」

美希「ほとんどじゃ、ダメなの……
   完璧か、完璧より上じゃないと……トップアイドルにはなれないの……!」フラッ

コーチ「……」



美希(ミキは、こんなの全然つらくないの。
   ……ミキが、ハニーに、見捨てられることと比べたら……!)

寝るおやすみ

P「お、美希どうした?携帯と睨めっこして」

美希「あっ、ハニー!美希ね、今、悩み中なの、クラスの男の子にクリスマスのデートに誘われまくってて、断るのにもひとくろうなの•••」

P「それは大変だな•••」

美希「ねぇハニー、なんかうまい断り方ないかな?用事があるって言うと内容まで聞いてきてちょ→ウザいの!」

P「俺と一緒に過ごすからダメって送るのはどうだ?なんてなw」

美希「え?」

P「いやー冗談だぞ!冗談!」

美希「ハニー•••ひどいの•••美希真剣に相談してたのに•••」グスン

P「ちょ!美希泣くなよー、悪かった、俺が悪かった」

美希「シクシク」

P「んー、あーなんだ、わかったイブの日は美希仕事って事にして二人で出かけるか、新人賞もとったしな!」

美希「(シクシク)え•••?ホントに⁉やったなのー!じゃーねーじゃーねー♩どこ行くか、ちゃーんと決めて置いてねハニー、美希イブの日はハニーとお仕事、ちょうちょうがんばっちゃうの♩」





もうだめ、ねむぃ•••

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

【一週間後】

美希「おはようなの」

P「あぁ、おはよう。
  今日は車の移動が長いから、寝足りない分はそこで補ってくれ」


美希(今日は久し振りにハニーとずっと一緒にいれるの!
   ミキがちゃんと頑張ってるところ、ハニーに見てもらえるよね?
   でも、それより……)


美希「……たまには、ハニーとゆっくりお話したいの」

P「いや、ダメだ」

美希「え……?」

P「美希、お前最近ずっと寝不足気味だろ。
  レッスンでも仕事でも、よくフラフラしてるってスタッフの人に聞くぞ」

美希「……」

P「いくら俺が美希の体調に気を付けても、
  美希が協力してくれなきゃどうしようもないんだ。
  今の所、何かレッスンや仕事自体に問題があるとは聞いてないが、
  勢いに任せて無茶をやってると、そのうち修正が利かなくなるぞ。
  ただでさえスケジュールは毎日詰まってるんだからな」


美希(最近、夜はずっと自分の出てた番組とか、
   他のみんなのライブ映像を見て色々考えたりしてたの……
   ……でも、ハニーの言うとおりなの。
   フラフラしてたら、スタッフさんにも、ハニーにも、迷惑になっちゃうの)


美希「……わかったの。
   じゃあハニー、ミキがぐっすり眠れるように、優しく運転してね?」

P「あぁ」

司会「……さて、今日のゲストは!
   今度このゲレンデを舞台にしたドラマにも出演するカリスマアイドル!
   星井美希さんです!」

美希「やっほー、こんにちわー!」

司会「いやぁ、こんなに寒い所に朝からよく来てくださいました。
   早起きは苦手だと伺ってるんですが……?」

美希「移動中の車の中でずっと寝てたからへーきなの!」

司会「あはは、なるほど!
   それじゃ、眠気覚ましに張り切って最初のコーナーに行っちゃいましょう!」

美希「おー!」

司会「――――、――――!」

美希「――――! ――――?」


美希(なんだかすっごくいい調子なの!
   きっとハニーがちゃんとミキに寝るように言ってくれたからなの)

P「……」ニコニコ

美希(……あ!
   ハニーが、ミキのことをちゃんと見てくれてる!
   ちゃんと笑ってくれてるの!
   ミキの頑張ってるところを、見ててくれてるの!

   今日はたくさん誉めてくれるよね? ハニー……!)

ガタッ、ガタンッ

美希「……あ」

P「ん、起きたか?
  丁度いま着いたぞ」

美希「……夢……なの」

P「しっかり眠れたのは良いが、寝ぼけてたら困るぞ。
  しゃんとしてくれ」

美希「……頑張るの」



美希(夢の中でも、ハニーのなでなではお預けなの……)

P「それじゃ、俺はスタッフさんと打ち合わせ確認に行ってくるからな」

美希「うん。
   行ってらっしゃいなの」



美希(……悲しい顔してちゃダメなの。
   今日はハニーが、ミキだけを見てくれるんだから!
   頑張って、たくさんたくさんハニーに誉めてもらうの!)

司会「――――。」
美希「――――、――――~!」


スタッフ「休憩入りまーす」


美希「はふぅ……お疲れさまでしたなの」

司会「お疲れさまです。
   ……あの、星井さん、ちょっと体調悪いみたいに見えるけど、大丈夫ですか?」

美希「えっ?……へーきなの。
   ミキ、変だった?」

司会「いえ、カメラが回ってる間は別に問題は無いと……」

美希「そう……じゃあ、よかったの。
   後半もよろしくお願いしますなの」

司会「は、はい」



……バタンッ



美希(こんなに寒くなるなんて聞いてないの……
   今日は大事な日なのに……おなかが痛いの……ハニー……)ギュッ

スタッフ「後半、回しまーす!」

美希(……こんなことで、ミキ、負けないの。
   司会さんだって、カメラにはちゃんと映れてるって言ってたし、
   もう半分ぐらい、楽勝なの……!)


P「……」


美希(ハニー、ミキのもっと頑張れるところ、今度こそ見ててね……!)

司会「……ではでは、残念ながらお別れの時間となってしまいました。
   星井さんの勢いに呑まれてしまって、なんだかあっと言う間でしたねー」

美希「ミキもミキも! すっごく楽しかったの!
   見てくれてるみんなにも、ちゃんと伝わったかな?」

司会「それでは、名残惜しいですがまた来週!」

美希「ドラマもよろしくなの!
   ばいばーい!」


スタッフ「……はいカット!
     お疲れさまでしたー!」

美希(……長い収録がやっと終わったの……
   ハニー、どこ? ハニー……)フラッ

ガシッ

P「おい、美希。大丈夫か?」

美希「ハニー……ちゃんと見ててくれたの?」

P「あぁ。
  さぁ、控え室に戻ってちょっと休もう」

美希「うん……」



美希(ハニーの手、あったかいの……)ギュッ

P「お疲れさまでした」

美希「お疲れさまでしたなのー」

ブロロロ……



美希「……」

P「……」

美希「……ねぇ、ハニー。
   今日のミキ、どうだった?」

P「美希がすごく頑張ってたのはよくわかった。
  みんな感心してたぞ」

美希「えへへ……ハニーのおかげなの。
   でも、もっと誉めてなの……なんて」

P「……美希」

美希「なぁに? ハニー」

P「いまスケジュールに入ってる仕事を一通り終えたら、――――

  ――――しばらく休みにしないか?」





美希「……え?」

P「美希が最近よく頑張ってるのはちゃんと伝わってきた。
  きっと今の美希ならもっと上を目指せるだろう」

美希「じゃ、じゃあっ」

P「でもな、美希。
  いくらなんでも、無理し過ぎだ。
  今日だってずっと体調が悪いのを我慢してただろ?
  毎日そんなことやってたら、そのうち本当に取り返しのつかないことになる」

美希「……」

P「お前は、少なくともお前の体はまだ大人じゃないんだ。
  まだまだこれからがある。
  今、そんなに焦る必要は無いんだぞ。
  ……同じ事務所の雪歩を意識してしまうのはわかるが」

美希「……っ」

P「……はっきり言うと、雪歩にはアイドルとしての才能がある。
  美希にも負けないくらいのな」

美希「……」

P「ただ、雪歩は、その才能の生かし方を今までわかってなかった。
  だから、がむしゃらに努力して、たくさん悩んで、
  それでやっと今、自分のやり方を掴んで来たんだ」

美希「ミキは……今まで、ちゃんと真面目にやって来なかったから……
   ……雪歩に追い抜かれちゃうの……?」

P「……そうは言ってない。
  美希はこれから、美希なりの努力のスタイルを探して行けばいいんだ。
  美希には元々すごいセンスがある。
  本当はそこまで行くには、果てしない努力が要るんだ。
  それを、突然一度にやろうとしたら、身体を壊して当たり前だろう?」

美希「……うん」

P「自分で『センスだけじゃ足りない』と気付いたことは、誉めてやる。
  美希、よくやったな。偉いぞ。
  俺は美希なら、ちゃんと気付いてくれると信じてた」

美希「ハニー……」

P「だから、これからは、ゆっくり考えて行こう。
  美希なら、きっと答えを見つけられるはずだ」

美希「……ミキ、頑張るの。
   ハニーの言うことなら、きっとその通りだって思うから」

P「……あぁ」

美希「でもね、ハニー。
   ひとつだけ、約束してくれる?」

P「ん?」

美希「……ずっと、美希のこと見ててね。絶対」

P「――――わかったよ、約束する」



美希(ハニーはやっぱり、美希のハニーなの……!)

【数ヶ月後】

美希「今日のお仕事、終わりなの」

P「お疲れさん。
  だいぶ安定して来たみたいだな」

美希「ミキ的には、もうちょっとぐらい忙しくても良いけど……
   でも、ハニーの言うとおりにしたら、きっとミキ、もっとキラキラ出来るって思うから」

P「……そうか。
  じゃあ、予定通り、明日からしばらく休みを取ろう」

美希「うん。
   充電したら、もっと元気に、もっとたくさん頑張れる気がするの!」

P「期待してるぞ。
  何かあったら、すぐ連絡するんだ。
  ひょっとしたらすぐには出られないかも知れないが、
  出来る限り対応するつもりだからな」

美希「ありがとうなの、ハニー。
   ……ハニーも、頑張りすぎちゃダメだよ?」

P「あぁ、わかってる」

美希「……ねぇ、ハニー」

ヴー、ヴー、

P「おっと、すまん美希、ちょっと出て来る」

美希「――――うん。
   行ってらっしゃいなの。……」





美希(……ほんとは、お休みの間にハニーとデートしたかったけど……
   いまはきっと、雪歩やみんなのことで、大忙しなんだよね。
   ミキ、わがまま言わないから、……

   ……でも、やっぱり、ちょっとだけ、寂しいの……)

【数日後】


雪歩『犬はどうしても苦手なんですぅ……
   あ、でも最近はちっちゃい子だったら――――』


美希(……また、テレビに雪歩が出てるの。
   毎日、どんどん綺麗になっていってるみたいなの……
   ハニーは気にしないでいいって言ってくれるけど、
   もしこのまま、雪歩がもっともっとキラキラして、
   みんなミキより雪歩の方が好きになっちゃったら、……

   ……ダメなの。
   ハニーが大丈夫って言ってくれたんだから、
   ミキはハニーを信じるの。きっと、大丈夫なの。
   それに、もしみんながミキより雪歩を好きになっても、
   ハニーは絶対、ミキの味方でいてくれるの……)ギュッ



  『……さて、みなさんこんにちは。
   今日のお昼のワイドニュースは、衝撃的な記事のご紹介からです!

   今をときめく765プロアイドル、萩原雪歩さんと、
   彼女のプロデューサーとのデート現場が激写されてしまったそうなんですねぇー!』

美希「……えっ?」バッ



  『記事によると、2人はある喫茶店で、非常にリラックスした表情で、
   談笑しあって居たそうなんですが、これだけなら別に、よくあることかもしれません。

   ……ですが、場所が悪かった!
   これ、どうなんでしょうねぇ?
   喫茶店は喫茶店でも、都内某ホテルの一階にある、早朝の喫茶店なんですよ。
   前日に都内テレビ局での収録を終えた二人は、
   そのままタクシーに乗り込み――――』





美希「……嘘、なの」

  『いやー、驚きですねぇ。
   これには大きな衝撃がありそうです。

   また、別の情報筋によると、同じく765プロに所属するアイドル、
   今はお休み中だそうですが、星井美希さん!
   彼女は、日頃から仕事場でプロデューサーにべったりしているなんて話もありますが、
   まだ大人とは言えない彼女に取っては、父親のような存在だったのかも知れません。
   しかし、このプロデューサー氏は、萩原雪歩さんのプロデューサーでもあるんです!

   これは何というか……とんでもないニュースの前哨になるのかも知れません!
   続報が入り次第、お伝えしていきたいと思います!』





美希「……ハニー……
   電話……そうだ、ハニーに、電話して、……
   ねぇ、ハニー、お願い、こんなの嘘だって、言ってよ……ねぇ……」



Prrrrrr、Prrrrrr、Prrrrrr、……

ちょっと出掛けてくる。
多分今晩完結する。

『お掛けになった電話は――――』


美希「……」ピッ


  『芸能界を騒然とさせた衝撃の765プロ事件から一夜明けましたが、
   依然として事務所には人の出入りはありません。
  記者会見の予定なども出てはおらず、事態は一層の混迷を深めている模様です。

  一体いま萩原雪歩、そしてそのプロデューサーはどこ――――』プツンッ


美希「……どこに行っちゃったの、ハニー……」

美希(……もし、ハニーが、ほんとに雪歩と……だったら、
   ミキ、迷惑だったのかな……
   ハニーに取ってはミキより雪歩の方が大切な人だったのに、
   一緒のお仕事ではしゃいだり、頑張って誉めてもらおうとしたり……

   ううん、ハニーだけじゃない。
   雪歩にも、……嫌な思いをさせてたかも知れないの。
   最近はお仕事の都合であんまり雪歩と話したりすることはなかったけど、
   もしミキが雪歩の前でハニーと話してても、
   雪歩は優しいからきっと何にも言えなかったの……

   ミキ、なんにも知らないで、二人の邪魔になってたの……
   だから、ハニーも雪歩も、電話に出てくれないのかな……)

美希「じゃあ、ミキのやってきたことって……

   ……一体、なんだったの……?」ポロポロ…

美希(なんだか……もう全部、イヤになっちゃったの……

   ミキが頑張れば頑張るほど、ハニーには迷惑で、……
   きっと、ハニーがミキじゃなくて雪歩を選んだのも、
   雪歩の方がミキよりずっとキラキラしてたからなの……

   ……ミキは、もうキラキラなんて、出来ないの……)



美希「……でも、もう一回だけで良いから、
   ミキのこと好きじゃなくてもいいから、……

   会いたいの……ハニー……!」

美希「……うっ……ひっく……ハニー……っ
   ミキのこと捨てちゃ……やだぁ……!」





『――――美希、よくやったな。偉いぞ』





美希「……!」

『俺は美希なら、ちゃんと気付いてくれると信じてた』



美希「は……ハニー……?」



『美希なら、きっと答えを見つけられるはずだ』



美希「……」



『――――わかったよ、約束する』



美希「……ハニーは、絶対に美希を見捨てたりなんかしない。
   雪歩が好きでも、誰が好きでも、ハニーはミキのことちゃんと考えてくれてる。
   ハニーはミキのこと信じてくれた。

   だから、ミキもハニーを信じるの……
   ハニーは、絶対帰ってきてくれるの!」

美希(……今ミキに出来るのは、ハニーを信じて、
   いつでもハニーとお仕事出来るように、待ってること。

   それから……)



Prrrrrr、Prrrrrr、Prrrrrr、……

【二日後、都内ホテル】


美希「無理言ってみんなを集めてくれてありがとうなの!」

律子「大変だったのよ?
   けど、……確かに今は、みんなでいた方がいいと思うわ」



春香「……プロデューサーさん……」

千早「……」

亜美真美「兄ちゃん……」

響「プロデューサー……」



律子「……みんな、相当参ってるみたいだったしね」

美希「――――でも、今、ミキ達にはやらなきゃいけないことがあるの」

律子「やらなきゃ……いけないこと?」

美希「うん。
   それを伝えるために、みんなに集まってもらったの」

律子「……」

美希「みんな!
   ちょっと聞いてほしいことがあるの!」

千早「……」

春香「聞いてほしいこと……?」





美希「みんな、ハニーのこと……プロデューサーのこと、好き?」





「「「――――!」」」

春香「そんなの……」

真「……」

真美「……」

貴音「……」



美希「ミキはね、ハニーのこと大好きなの。
   それに、みんなのことも……ここにはいないけど、雪歩のことも」



律子「美希……」

美希「だから、ミキはハニーのことを信じるの。
   いつだってミキ達のことを信じてくれたハニーのことを、
   ミキ達がみんな大好きなハニーのことを、
   ……絶対、信じるの。

   みんなは、どう?」



「「「……」」」

美希「きっとハニーは、雪歩と一緒に帰ってくるの。
   ミキ達は、世界中の人がハニーと雪歩を悪く言っても、
   二人の味方でいてあげないとダメなの!
   ハニーなら、ミキ達のために同じことをしてくれると思うの!」

やよい「……」

伊織「……美希」

貴音「美希、あなたはそれで本当に良いのですか?」

美希「……」

貴音「あなたがプロデューサーのことを想っていることは周知のことです。
   私には、あなたが……一番、つらいと思えてしまうのです。
   プロデューサーの真意はどうであれ、もし本当に雪歩と――――」



美希「つらくなんか、ないの。
   ハニーはミキを信じてくれた。
   だから、ミキもハニーを信じる。

   ……それだけで、十分なの」

春香「……そうだよ。 美希の言うとおりだよ!
   今度は私達がプロデューサーさんを信じる番なんだよ!」

千早「……そうね」

亜美「亜美は兄ちゃんのこと信じるよ!」
真美「真美も!」

真「僕だって信じてる」

貴音「……みな、心は一つのようですね」

美希「当たり前なの!
   だってミキ達は、765プロなんだから――――」



~♪
  ~♪



美希「――――ハニーから、電話……?」

晩ご飯食べる

ピッ

美希「……もしもし? ハニー……?

   うん……うん、そうなの。

   うん、みんないるよ。うん……

   場所は、……うん、前の撮影の時の……そう、そのホテルの……

   ……うん、みんな、待ってるの。

   うん……わかったの」ピッ

律子「……プロデューサー、ここに来るの?」

美希「そうみたいなの。
   そのときに、全部話す、って……」フラッ

律子「美希!」

美希「ハニー……やっぱり、来てくれたの……」カクッ…

響「美希!?」

伊織「ちょっと美希! しっかりしなさいよ!」

律子「……みんな、落ち着いて。
   気を失ったと言うか、眠ってるだけよ」

春香「な、なんだ……よかったぁ……」

貴音「緊張の糸が、解けたようですね」



美希「……ハ、ニー……」スゥ…スゥ…

『……次に、人気アイドル萩原雪歩さんを巡る一連の事件の真相をお伝えします。

 今日未明、765プロ事務所近くに不審な男がいるとの通報があり、
 駆けつけた警察が職務質問したところ突然暴れ出したため、
 警察は公務執行妨害でこの男を現行犯逮捕しました。

 この男は三日前、萩原雪歩さんの自宅に不法侵入し、
 衣類や金品などを窃盗した疑いも持たれており、
 容疑が固まり次第再逮捕される見通しです』

『この男が萩原雪歩さん宅に侵入していたとき、
 丁度テレビ局からタクシーで帰宅した萩原さんとプロデューサー氏は異変に気付き、
 すぐに警察に通報しましたが、警察が現場に駆けつけた時には、
 この男はすでに逃走したあとでした。

 その日、たまたま萩原さんの家族は不在だったため、
 プロデューサー氏は安全のために萩原さんをホテルへ連れて行き、
 状況が落ち着くまでそこで過ごすように言った後、
 警察署へ事件の確認に向かったとのことです。

 そして事件発生翌日の未明から早朝にかけて、
 ホテルの喫茶店で萩原さんと話しているところを撮影され――――』

美希「久し振りのお仕事なのー!」

P「いきなり山奥のロケだが、本当によかったのか?」

美希「休みの間、あんまり出掛けたりしなかったから気分転換に丁度いいと思うの」

P「おいおい、遊びに行くんじゃないんだぞ?」

美希「お仕事でも、ハニーと一緒だったら、どこだって楽しいの!」ギュッ

P「やれやれ……まぁ、そろそろ出発するか」

美希「はいなのー」

P「なぁ、美希」

美希「なぁに?」

P「すぐに連絡出来なくてごめんな」

美希「雪歩、家にドロボーが入ったってだけでも大変なのに、
   あんなニュースになっててハニーもすっごく大変だったんだよね?
   ミキはハニーがホテルに来たとき寝ちゃってたけど……」

P「言い訳するつもりじゃないが……事件の真相をメディアに流す準備に、
  予想外に時間が掛かってしまってな。
  高木社長の協力があったから良かったものの、
  自分の力の弱さを改めて思い知ったよ」

美希「でも、ハニーは雪歩を守るために一生懸命頑張ったんだよね?」

P「……」

美希「雪歩だけじゃない。みんながアイドルを続けて行けるようにするために。
   ミキ、ちゃーんと知ってるんだよ、ハニーが頑張り屋さんだってこと」

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