ルパン「なぁ次元、テレフォンショッキングって知ってるか?」(113)

次元「知ってる
    それがどうした?」

ルパン「出演することになった」

次元「ブー!!!」

次元「ば、バカなこと言ってんじゃねぇよ!
    泥棒が昼のお茶の間にこんにちはってなんだ」

ルパン「仕方な~いでしょ~
     電話きちゃ~った~んだ~から~」

次元「いったい誰からの紹介だよ?」

ルパン「クラリス」

次元「何やってんだあのお姫様はよぉ」

ルパン「クラリスがなぁ~
     オレに頼ってきたんだよ~」

次元「それで?」

ルパン「断れるわけないでしょ~
     『おじ様、テレフォンショッキングに出演したまではよかったのですが
     どうしても紹介できるお友達がいなくて・・・』」

次元「・・・」

ルパン「『もうこうする他ありませんでした
     おじ様、私の友達として笑っていいともに出演なさってくれませんか?』
     オジサン出演するしかないじゃな~い!」

次元「クラリスは誰からの紹介だったんだ・・・」

ルパン「」カタカタカタ

次元「何やってんだルパン?」

ルパン「予告状作ってんだよ~ぅ」

次元「本気で出るつもりか!?」

ルパン「マジよ(キリッ」


カシャンカシャンカシャンカシャンカシャン

トュルルルー・・・タタッタタッタタッタタッタッタンッ


『 昼 を 盗 め 』

――――

――


銭型「私はICPOの銭形です
    ルパンから予告状が届いたのはこのアルタですか?」

警備員「(他にどのアルタがあるんだろうか・・・?)」

青島「ワクさん変な人が来てます!」

ワク「落ち着け青島ぁ」

青島「てか、湾岸署の僕達がこの事件に関わる必要ってあるんです?」

ワク「仕方ねえだろ、上がそう言ってんだから」

室井「警察庁長官官房審議官・警視監
    室井慎次です」

銭型「こりゃどうも!」

室井「これがルパンから届いた予告状です」

銭形「・・・明日の昼、日本のお茶の間を盗みます 怪盗ルパン
    うぬぬ~!ルパンめー!!」

室井「ルパンについて詳しい話をお聞きしたい
    こちらへ」

青島「ていうかさ、そういう回りくどいことせずに
    あのクラリスって人?捕まえればいいんじゃないんです?
    なんなら俺すぐに確保してきますよ」

室井「青島ぁ!!!」

青島「も、なんなんですか・・・」

室井「国際問題になる」

青島「・・・」

青島「国際問題とか関係ないでしょ!
    あの子泥棒さんと繋がってんでしょ?」

銭形「青島君だったかな?」

青島「なんスか?」

銭形「若いな」

青島「・・・」

ワク「・・・」

青島「今俺バカにされましたよね?」

室井「青島ぁ!!」

青島「いやだって!」

すみれ「あーおーしーまーくーん!」

青島「すみれさんまで・・・」

すみれ「いいから聞き込み行くわよ!」

青島「・・・わかりましたよ!」


?「その必要はない」

室井「あなたは・・・」

銭形「なんだぁ~?」

タモリ「人のアルタで何やってんだ?」

青島「わーすげータモリさんだタモリさん
    タモリさん!」

すみれ「見ればわかるわよ」

青島「俺ファンなんですサインください」

タモリ「あとでね」

タモリ「アルタをあなた方に警備してもらう必要はありません」

銭形「はぁ~!?」

室井「・・・」

青島「あれ、テレビで見るのと違う」

ワク「テレビに映ってるときが素なわきゃあんめぇ」

タモリ「アルタはアルタの警備員でなんとかしますから」

銭形「お言葉ですがねタモリさん!
    ルパンを甘く見るのは感心できませんな!」

タモリ「彼が盗みに来るのは視聴率でしょう
    テレビ局としては願ってやまないことなんですよ
    泥棒?大いに結構!」

室井(青島)

青島(なんですか、室井さん)

室井(実はこの一件、日本警察は関与しない方向で動き出している)

青島(・・・冗談でしょ?)

室井(湾岸署のお前らを呼んだのもそのためだ)

青島(テレビ局からの圧力ってことですか?)

室井(おそらく)

青島(それで僕らは何をすればいいんです?
    潜伏しているルパンの逮捕ですか?)

室井(そうだ)

青島「ぶはっwwww」

銭形「なんだぁ~、急に笑い出して?」

室井(これを渡しておく)ボスッ

青島(なんスか、これ?)

室井(五ェ門という男の資料だ
    ルパンと共に行動している人物で
    唯一私が手に入れられた資料だ)

青島(五ェ門・・・現代の人ですか?)

室井(・・・今回の件で必ずこいつも動くはずだ
    探し出せ)

青島「わかりましたっと
    ワクさん!すみれさん!ちょっと!」

ワク「どうしたんだ青島?」

すみれ「何を渡されたの?
     貸しなさい」

青島「あ、ちょっと取らないでくださいよ!」

銭形「ルパンのことなら専門家である私にですね!」

タモリ「フジは心強い助っ人も雇っとりますので」

銭形「助っ人ぉ?」

一「また面倒なことに巻き込まれたなぁ・・・」

美雪「ちょっと一ちゃんやる気出してよ!」

一「ホントかなわんなぁ~」

銭形「高校生!?」

一「まぁ、ルパンだったら僕が見つけ出しますよ」

美雪「天下の孫対決ね、一ちゃん!」

一「そんなんじゃないって・・・」

銭形「孫対決ぅ~?
    ま、まさかあの!
    金田一耕助の孫・・・金田一一君か!?」

一「ええ、そうですよっと」

タモリ「アルタには優秀な探偵も優秀な警備もいる
    あなた方に頼むようなことはない」

銭形「いや!いくら金田一一と言えどルパンを前にしては!」

タモリ「つまみ出せ」

銭形「つまみだせぇ!?だったらここの警備をなぎ払えば
    ワシの必要性が証明できますな!
    さぁ優秀な警備とやらを」

タモリ「何をしている警視監」

室井「・・・」

タモリ「警視監としての仕事をしてもらいたいものだな」

室井「・・・確保だ」

刑事「ご同行を」

銭形「はなさんかー!」

タモリ「やれやれ」

一「タモさん、警察がいる手前ああは言いましたが
  ホントにやるんですか?」

美雪「?」

タモリ「ああ、君達の仕事はルパンのエスコートだ
    ICPOや室井警視監らはルパン確保を推し進めるだろう」

一「とても組織の人間とは思えませんねぇ」

タモリ「君の頭脳には期待している」

一「わかってますよ
  お昼時の30分、僕がもたせてみせますよ」

――――

――


五ェ門「・・・」


青島「いた」

すみれ「なにあれ、時代錯誤~」

ワク「なかなか決まってんじゃねぇか」


五ェ門「む・・・視線
     警察か・・・」ダッ


青島「逃げた!?」

すみれ「嘘マジ?気づいたの?」

ワク「こいつぁ手強そうだな」

青島「ワクさん!聞こえますかワクさん!?
    今通路入ったとこです!」

ワク『おーおーちょっと待ってろよ ここがここだから~
   そのまま追い込んで三つ目十字路右に行かせろ
   行き止まりだ』

すみれ「青島くん回り込んで」

青島「俺ですか!?
    人使い荒いんだから!」ダッ


五ェ門「・・・」

青島「追い詰めた!!行き止まりだ!!」

五ェ門「キエェエェェェェエェェェェェ!!!」シュピンシュピンシュピンッ

すみれ「はッ!?」

五ェ門「拙者用事がある故に、御免」ダッ

青島「何!?え、何!?
    コンクリートの壁斬って逃げてったの?」

ワク『青島、どうだ!?』

青島「五ェ門封鎖できません!」

すみれ「絶対許さない、あいつ絶対捕まえる」

青島「おー怖」

すみれ「なんか言った?」

青島「電話だ!」

真下『青島さん!いました!
    着物きた中年でしょ?』

青島「見つけたの?」

真下『こんな派手なの見つけられないわけないじゃないですか!
    応援呼んで追跡できそうですけど、どうします?
    上がうるさいんでしょ?』

すみれ「真下くん!そいつはルパンの仲間じゃないわ!
     銃刀法違反に器物破損の犯罪者!
     応援呼んで絶対捕まえて!」

真下『・・・はーい!』

一「例えば人を探したいときってどうする?」

美雪「写真や似顔絵を元に地道な聞き込みね!」

一「えーそんなのかったるでしょー」

美雪「あのね!地道な聞き込みが大切っていつも剣持警部が」

一「だからあのオッサン出世できないんだよ」

美雪「じゃあどうするのよ?」

一「見てろよ」

美雪「一ちゃん、そのラジカセ何?」

一「サイセー!」


ダンッダンッダンッ


美雪「キャッ!!銃声!!!?」


\ワー!!/ \ジュウセイダー!!/ \キャー!!/


美雪「何やってるのよ一ちゃん!
    町中騒ぎじゃない!!」

一「美雪!隠れろ!!」

美雪「えッ!?」



次元「・・・」チャッ

一「誘き出すつもりでやったのに・・・
  まさか本当にいるとは・・・」

美雪「あの人がルパンなの?」

一「それはわからないけど」

美雪「ねぇ一ちゃん!
    ルパンが危ない人だったらどうするの!?」

一「いや、行くっきゃないっしょ
  あの人もそのつもりみたい、追ってこいって」


次元「」カツーンカツーンカツーン

ムリでした!

次元「・・・」

一「あんたがルパンさん?」

次元「いや、違うが」

一「・・・」

美雪「人違いみたいよ」

一「・・・そんなはずないんだけどな
  こんな平和な日本に銃声聴いて
  反射的に動くやつがいるとは思えない」

次元「・・・」

一「あんたいったい何者なんだ?」

次元「火遊びが過ぎるぞ坊主」

美雪「一ちゃん・・・この人怖い・・・」

一「・・・」

次元「安心しろ、危害を加えるつもりはねぇ
    それよりお前なんでルパンを探してんだ?」

一「明日の出演についてちょっと」

次元「なんだぁ?
    天下の大泥棒がテレビ局の人間から心配されてんのか?
    こりゃ笑えるな」

一「そうじゃない
  出演方法についての依頼があるんだ」

次元「出演方法についてだと?」

一「俺も雇われの身でね
  メッセンジャーとしてルパンに会いにきた」

次元「へぇ・・・」

一「あんたルパンさんと関わりあるんでしょ?」

次元「なんでそう思うんだ?」

一「スバル・360」

次元「ひゅ~♪」

美雪「スバル360?
    それってあそこに止まってる車のこと?」

一「俺の知り合いの高校生探偵で
  ルパンさんと会ったことがあるやつがいるんだ」

次元「工藤新一か・・・」

一「あんたが交渉に応じるってことは
  逃げる準備ができてるってことだよな?」

次元「・・・」

一「あそこに止まってある車があんたの車だろ?」

次元「ご名答・・・借り物だがな」

一「だったらルパンさんに伝えてくれ
  明日は、完璧に出演して欲しいと」

次元「なんだと?」

一「出演者に変装して紛れ込んで
  テレフォンショッキングのときにネタばらし・・・じゃ、困るんだ
  それじゃ数字が取れない」

次元「・・・」

一「明日の笑っていいともはテレフォンショッキングの時間を33分に拡張する
  その33分ルパンにはルパンで出演してほしいとのことだ」

次元「・・・わかった、伝えておく」

一「・・・」

美雪「さぁさ一ちゃん、用件もすんだことだし帰ろう!」

一「なんだったら明日の出演まで俺がエスコートしよか?」

美雪「一ちゃ~ん!!」

次元「いらねぇな」

一「一応俺の電話番号渡しておく」スッ

次元「一応もらっとく」

――――

――


すみれ「・・・」キラッ


青島「ワクさん、これ本当に意味あるんですか?」

ワク「バカ言え、ルパンは女ったらしで有名だろうが
   色仕掛け作戦よ」

青島「色仕掛けっていったって肝心のレディがあれじゃ」


すみれ「青島君、うるさい」

青島「これだったら真下と一緒に雪乃ちゃんの護衛に行くんだった
    そっちの方が絶対引っかかるって」

ワク「つべこべ言ってねぇでちゃんと見張れ青島」

青島「見張ったってどうせねぇ・・・」


ルパン「そこのお嬢さ~ん」

すみれ「・・・」会釈


青島「ワクさん」

ワク「ほら釣れた」

ルパン「にゅ~ふふ~!
     もしよかったらさ~あ!
     一緒にお茶でもどう(キリッ」

すみれ「そうね、いいと思うわ」

ルパン「あらホント?
     いや~これはうれし~な~!う~ふふふふ!」

すみれ「ただし、お茶じゃなくてカツ丼でね」ガチャ

ルパン「あら~?」ガチャ

ワク「気をつけろ!
    手錠かけても偽者の可能性もあるぞ!」

青島「だったら両腕にかければ安心でしょ」ガチャ

ルパン「あ~らら~ら~ら~」ガチャ

青島「室井さん!」

室井『どしたー!?』

青島「ルパン確保できちゃいました」

室井『・・・』

青島「室井さん?」

室井『よくやった!』

青島「ふふっww」

室井『と、言いたいところだが・・・
    このまま拘留しても圧力でどうなるかわからん』

青島「え、何言ってんですか?
    あのルパン捕まえたんですよ」

室井『いいか~青島~
    難しい注文つけるぞ』

青島「簡単な方がいいんですけどね」

室井『捕らえた男は身元不明者だ
    そいつは何か不審な行動をして身柄を取り押さえられた、そうだな?』

青島「この人何かしましたっけ?」

すみれ「私お尻さわられたような気がする」

ルパン「まだ触ってな~い!!」

すみれ「さわる気だったの?」

ルパン「そりゃあもう、お茶のあとは、う~ふふふふふ!」

すみれ「セクハラされました」

青島「室井さん、セクハラ容疑の住所不定の中年を確保しました」

室井『湾岸署へ連行しろ』

青島「ってことだから」

ルパン「冤罪だぁ~」

ムリでした!

具体的にわからないけど
これってどうなったら勝ちでどっちが勝てばいいの?

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