まどか「ほむらちゃんさっきからコーヒー飲んでないよね?」(91)

ほむら「だから美樹さやかのことはあきらめ……えっ?」

まどか「実は苦手なの?」

ほむら「まどか。今私は大事な話をしているの」

まどか「うん」

ほむら「彼女の性格は魔法少女に向いていないわ」

まどか「砂糖かガムシロップいる?」

ほむら「……いらないわ」

まどか「無理しなくていいんだよ?」

ほむら「まどか。現実から目を背けたいのは分かるけれど、
    そんなことをしても何も変わらないわ」

まどか「うん」

ほむら「彼女の蛮勇は――」カポッ

まどか「…………」

ほむら「私は嘘をつきたくないから――」カポン

まどか「さっきから蓋をカポカポしてるけど、全然飲んでないよね」

ほむら「……」

まどか「猫舌なの?ほむらちゃん」

ほむら「違うわ」

まどか「じゃあやっぱりコーヒー苦手なんだ」

ほむら「そんなことないわ」

ほむら「まどか。聞いて」

まどか「うん」

ほむら「彼女がこの先どんな目にあっても」

まどか「……」モグモグ

ほむら「あなたがその責任を感じる必要は……」

まどか「あ、これおいし」モグモグ

ほむら「……」

まどか「やっぱりファーストフードはセットで頼まないとね」モグモグ

まどか「ふぉふぁふぁいふぉ?ふぉーひー」モグモグ

ほむら「まどか。ダメよ」

まどか「うん」パクパク

ほむら「あなたは鹿目まどかのままでいればいいの」

まどか「ポテトって食べだすと止まらないよねー」パクパク

ほむら「……」

まどか「あ、ほむらちゃんも食べる?ポテト」パクパク

ほむら「……」

ほむら「……いただくわ」パク

ほむら「まどか」

まどか「ふふふ……引っかかったね」ニヤニヤ

ほむら「あなたから相談してき……えっ?」

まどか「口の中がパッサパサになってきたでしょ?」

ほむら「……!」

まどか「私にはジュースがあるけどね」

まどか「どうする?ブラックのままで大丈夫?」

ほむら「……も、問題ないわ」

ほむら「飲むわ」

まどか「うん」

ほむら「……」

まどか「……」ワクワク

ほむら「…………んっ!」ゴクッ

ほむら「………ど、どう?ブラックコーヒーぐらいわけないわ」プルプル

まどか「一口飲んだだけだよね?」

まどか「もうちょっと飲んでみてよ」ニヤニヤ

ほむら「な、なんでそんな……」

まどか「やっぱり苦手なの?」

ほむら「の、飲むわ!飲み干してみせる!」

ほむら「……ふんっ!」グビッ

まどか「おお!」

ほむら「~~~~~~!」グビグビ

ほむら「~~~~~~~~~!」グビグビグビ

ほむら「……ぶふぉぉぉ!!」

まどか「きゃっ!」ビチャッ

ほむら「にっがい!あぁっつい!」ハァーハァー

まどか「…………」

ほむら「はぁ…はぁ…」

まどか「…………」ジトー

ほむら「…………あ」

まどか「んっふっふ…」ニヤニヤ

まどか「吐き出すほど苦手だったんだね」ニヤニヤ

ほむら「ぐ……」

まどか「ブラックを頼んだのは、カッコ付けたいだけだったんだ」

ほむら「そんなこと…ないわ」

まどか「いまさら言い訳しても情けないよ?ほむらちゃん」

ほむら「そ、そんな言い方しなくたって……」

まどか「……」

まどか「あーあ。服、よごれちゃったなぁ~」

ほむら「ご、ごめんなさい……」

まどか「ねぇほむらちゃん」

まどか「ほむらちゃんの制服、貸してよ」

ほむら「えっ?」

まどか「ほむらちゃんの魔法少女姿、制服みたいだよね?」

ほむら「そ、そうかしら……」

まどか「だから脱いだあとに変身すれば大丈夫だよ」

ほむら「え、そんな」

まどか「私の家までだから、ね?いいでしょ?」

ほむら「それはちょっと……」

まどか「…………」

まどか「うわー。スカートまでベッチャリだよ…」

ほむら「わ、わかったわ……」

まどか「本当?ありがとうほむらちゃん!」


まどか「じゃ、トイレで着替えてきてね」

―――

――――――

ほむら「き、着替えてきたわ」

まどか「うん。じゃあ次は私が着替えてくるね」

ほむら「…わかったわ」



ほむら「…………」

 モブ「わー。なんかあの人の服すごい」ヒソヒソ
 モブ「変わった制服だねー」ヒソヒソ

ほむら「…………」

 モブ「もしかしてコスプレだったりして」ヒソヒソ
 モブ「えーやだー」クスクス

ほむら「まどか……」

 ヒソヒソ ヒソヒソ

ほむら「遅いわね……」

ほむら「…………うぅ……なんでこんなことに……」グスッ

 ヒソヒソ クスクス

まどか「おまたせー」

ほむら「ま、まどか。遅かったじゃない」

まどか「ごめんねー。じゃあいこっか」

ほむら「そうね…」

まどか「ほむらちゃん、目がちょっと赤いよ?」

ほむら「だ、大丈夫よ」

まどか「そう?」

―鹿目家―

まどか「ただいまー」

知久「おかえり。おや、お友達も一緒かい?」

ほむら「こ、こんにちは」

知久「いらっしゃい」

まどか「私の部屋はこっちだよー」

ほむら「ええ……」

知久「あとで飲み物でも持っていくよ」

まどか「あ、コーヒーがいいな!」

ほむら「!?」

知久「おお、大人だねぇ。うちのは結構苦いと思うけど大丈夫かな?」

まどか「ほむらちゃんはいつもブラックで飲んでるから大丈夫だよ!」

ほむら(あわわわわ……)

まどか「ここが私の部屋だよ」

ほむら「な、なんであんなことを言ったのよ」

まどか「えへへ。その、ついね」

ほむら「最初に強情を張ってたことは謝るわ。だから……」

まどか「はい、ほむらちゃんの制服。ありがとね」

ほむら「え、ええ……」

まどか「あー、やっぱり部屋着が落ち着くー」

ほむら「……………ん?」

ほむら「ちょ、ちょっと!そんなに速く着替えられるならなんで」

コンコン

知久「飲み物持ってきたよー」

まどか「はーい」

ほむら「あわわわわ……」

知久「まどかのは甘めにしておいたよ」

まどか「うん。ありがとパパ」

知久「それから……はい」

ほむら「あ、ありがとうございます」

ほむら「あの、これに砂糖……」

知久「大丈夫!入って無いよ」

ほむら「いやその、そうじゃなくて……」

知久「じゃあまどか。僕は買い物に行ってくるからね」

まどか「はーい」

ほむら「…………」

まどか「あちち……」フーフー

まどか「…………」ゴクゴク

まどか「ふー……」

まどか「飲まないの?ほむらちゃん」

ほむら(どうすれば……いいのかしら……)


QB「まどか、大変だ!」

まどか「あ、QB」

QB「さやかと杏子が!」

ほむら(ナイスタイミング!)

ほむら「行きましょう!」

―――

――――――

QB「あそこだ!」

まどか「さやかちゃん!」

さやか「まどか!?あ、あんたには関係ないでしょ!」

杏子「はっ!うざい奴にはうざい仲間がいたもんだ」

まどか「……」

ほむら「じゃああなたの仲間はどうなのかしら、佐倉あん子」

杏子「な、お前いつの間……」

杏子「あん?」

ほむら「とととにかく、美樹さやかの相手は私がするわ!」

ほむら(甘いものが食べたかったから言い間違えてしまったわ……)

杏子「お、おう。これを食い終わるまでは待ってやるよ」

ほむら「十分よ」

さやか「な、なめるな!」

まどか「さやかちゃん、ごめん!」バッ

さやか「あ!?あたしのソウルジェム!」

まどか「ほむらちゃん!さっき盾にしまったコーヒー出して!」

ほむら「えっ!?」ギクッ

ほむら「こ、これは冷まさないようにするためで
    こっそり砂糖を入れるとかそういう……」

まどか「えいっ!」

ポチャン

さやか「あっつぁああああ!熱いぃぃいいい!」

QB「と、友達をコーヒー漬けにするなんて、どうかしてるよ!」


>>さやか「な、舐めるな!」

>>さやか「あ!?あたしのソウルジェム!」

ふう・・・

さやか「ぐぁぁああああ!!」ゴロゴロ

QB「まどか!これはまずいことをしたよ!」

QB「いいかい?ソウルジェムというのはね……」

まどか「…………」

QB「まどか?」

まどか「QB、使い終わったグリーフシードを預かってよ」

QB「な、なんで今……構わないけど」パカッ

まどか「……」

QB「というかなんでそんな物を君が持って……」

トプトプトプ

QB「あっつぁああああ!熱いぃぃいいい!」

まどか「すこし静かにしててね」

ほむら「」

さやか「ぐぁぁああああ!!」ゴロゴロ

QB「ぐぁぁああああ!!」ゴロゴロ

ほむら「」ポカーン

杏子「な、なんだあんた……なに考えてやがる……」

まどか「ん?」

まどか「私はさやかちゃんのうざい仲間、鹿目まどかだよ」

杏子「ひっ!」

杏子「わ、悪かったよ……」

まどか「ウェヒヒ!気にしてないよ!」

まどか「あ、さやかちゃんのソウルジェムごと入れちゃってたね」

まどか「ほむらちゃん、おねがい」

ほむら「え!? ……わ、わかったわ」ゴソゴソ

QB「ちょ、中に手を突っ込んでかき混ぜないで。お、おぇ」

QB「おろろろろろろろ」ビチャビチャ

杏子「うわっ!こいつ吐きやがった!」

ほむら「……あったわ」

ほむら(手がすっごい熱い。あとなんか汚い)

まどか「さっすがほむらちゃん! さやかちゃん、もう大丈夫だよ」

さやか「」ヒクヒク

まどか「ありゃ」

杏子「完全にノビてんな」

―――

――――――

さやか「うーん……あれ…ここは……?」

杏子「近所の喫茶店だ。お前が重いからとりあえずここに運んだんだよ」

さやか「なっ!なんであんたが」

まどか「大丈夫だよ。もう邪魔したりしないんだって」

まどか「ね?」

杏子「お、おう……」

さやか「???」

ほむら「…………」

さやか「あれ?なんであんたは変身したままなの?」

ほむら「ほっといて頂戴」

まどか「さやかちゃん、何頼むか決めた?」

さやか「あれれ?なんでまどかは部屋着なのさ?」

まどか「ちゅうもん」

さやか「え?あ?ん?……そ、そっか」

店員「ご注文お決まりですしょうかー」

さやか「あー、それじゃあクリームソーダ」

杏子「あたしもクリームソーダ。あとサンドイッチ」

まどか「私はストロベリーパフェ!」

まどか「それから、ほむらちゃんはブレンドコー……」

ほむら「抹茶パフェ!抹茶パフェで!」

数日後

―マミ家―

まどか「……てことがあったんですよー」

マミ「へえー。あの暁美さんにもかわいいところがあるのね」

まどか「そうですねー」

まどか「ところでマミさん」

まどか「紅茶を淹れるのは初めてなんですか?」

マミ「今からでも同じ魔法少女として協力を……」

マミ「えっ?」

おわり

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