セレナ「何を持ってるんだ?」 柚子「お弁当だけど・・・どうかしたの?」 (18)

セレナ「弁当?誰かに食わすのか?」

柚子「うん」

セレナ「・・・」

遊矢「お待たせ!」

柚子「これからピクニックなのよ」

セレナ「ピクニック?」

遊矢「そう、ピクニック」

セレナ「・・・」

柚子「セレナも来る?」

セレナ「そんなもの誰が行くか!」

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柚子「そんなに怒らなくてもいいじゃない」

遊矢「俺は別にいいぞ」

セレナ「それは自分で作ったのか?」

柚子「うん」

セレナ「遊矢に食べさせるためか?」

柚子「そうよ」

セレナ「どうしてこいつは作らずお前が作ったんだ?意味がわからん」

遊矢「意味がわからんって言われてもな」

セレナ「教えろ!」

柚子「遊矢が食べたいっていうからかな・・・?」

セレナ「なら作り方を教えろ」

柚子「は?」

セレナ「私も興味が出てきたぞ。教えろ」

遊矢「普段は何を食べてるんだ?」

セレナ「何か適当な物を」

柚子「冷蔵庫があるわ」

セレナ「それは遊星が作ったものだ」

遊矢「食料は自分で買ったりしてるのか?」

セレナ「いや気がついたら入っている」

柚子「えっ!?」

セレナ「冷蔵庫とはそういう物ではないのか!?」

遊矢「遊星さんの発明かな?」

柚子「もしかしたら十代さんがこっそり入れてたりして」

遊矢「まさか」

セレナ「早くしろ!」

柚子「ピクニックは中止ね」

遊矢「みたいだな・・・」

柚子「何が作りたいの?」

セレナ「何でもいい」

遊矢「何でもって言われてもな」

セレナ「なら・・・十代の嫌いな物は何だ?」

遊矢「十代さんの?」

セレナ「そうだ」

柚子「そんなの聞いてどうするの?」

セレナ「食べさせて・・・嫌がらせをしてやる」

遊矢「そんな事するなよ!陰湿だぞ!」

セレナ「うるさい!私が作るのだから別にいいだろ!」

柚子「じゃあ好きな物でいいんじゃない?」

遊矢「聞いてくるから持っててくれよ」

セレナ「好きにしろ。待っててやる」

カイザー「十代の好物?」

柚子「うん」

遊矢「カイザーなら何か知ってるんじゃないかって」

カイザー「何でも食べる」

柚子「好き嫌いとか無さそうだもんね」

遊矢「特に好きな食べ物は?」

カイザー「何だと思う」

柚子「カレー」

遊矢「ラーメンとか」

カイザー「・・・」

遊矢「正解?」

カイザー「エビフライだ」

遊矢「エビフライ!?」

柚子「へえエビフライか・・・」

カイザー「だが十代は来れないかもしれんぞ」

遊矢「デュエル修行の旅だったよね?」

柚子「でも呼べば」

カイザー「少しばかり厄介な事に巻き込まれて居てな」

遊矢「厄介事?」

カイザー「音信不通になった」

柚子「音信不通!?」

カイザー「ああ」

遊矢「で、でも十代さんなら・・・どんなデュエリストとデュエルしたの?」

カイザー「デュエリストではなくモンスターでな。十代にとっては過去の因縁の一つでもある」

遊矢「それって幻魔とか破滅の光みたいな?」

カイザー「いや・・・自分自身みたいなものだ」

柚子「自分自身?」

カイザー「そう・・・自分自身だ」

セレナ「エビフライだと?」

柚子「うん」

セレナ「し、仕方ないからそれにしてやる」

遊矢「それと十代さんな」

柚子「遊矢!」

遊矢「言ったほうがいいんじゃないか?」

柚子「ダメよ」

セレナ「早く用意しろ」

柚子「まずは材料を」

セレナ「ここにあるだろ!」

柚子「ここにあるのじゃダメよ」

遊矢「ほら買い物に行くぞ」

セレナ「くっ・・・」

十代「強いな・・・こいつだけは」

ダーク・ガイア「・・・」

十代「けど負けるわけにはいかねえよな!」

ネオス「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

ダーク・ガイア「!」

十代「おっと!」

ユベル「どうしてこいつは十代を付け狙うんだ?」

十代「さあな・・・」

ダーク・ガイア「・・・」

十代「何も喋らねえしただ俺を追っかけ回してるだけってのも不気味だよな」

ユベル「来るぞ十代!」

十代「ネオス!」

ネオス「オラァーッ!!」

十代「E-HEROダーク・ガイア・・・」

十代「やれやれだぜ・・・腹も減って来たし」

ユベル「よそ見をするな!」

ダーク・ガイア「・・・!」

ドドドドドドドドドドドド

ネオス「オオオオオオラァァァ!!!」

ダーク・ガイア「・・・」

ドンッッッ

十代「ぐわっ!」

ダーク・ガイア「・・・」

十代「大丈夫かネオス?」

ネオス「問題ない・・・」

十代「交代だ。俺がやる」

ダーク・ガイア「・・・」

セレナ「これがエビフライなのか?」

柚子「うん」

セレナ「・・・」

遊矢「食べてみろよ」

セレナ「十代の好きな物が私の口に合うわけが無い」

柚子「いいから食べなさいよ」

セレナ「・・・」

柚子「ほら」

セレナ「た、食べてやる」

遊矢「最初から食べればいいのに」

セレナ「勘違いするな!味見だ!」パクッ

遊矢「味見だって」

柚子「本当は食べたいのにね」

十代「ドリャァッ!!!」

ダーク・ガイア「・・・」

十代「いってぇ!さすがに岩石族と悪魔族が融合してるだけあって硬いぜ!」

ユベル「感心している場合ではないぞ」

ダーク・ガイア「・・・」

十代「ならぶっ倒れるまで何度でも攻撃してやるぜ!」

ダーク・ガイア「・・・」

ドドドドドドドドドドドド

ユベル「来るぞ・・・さっきの攻撃だ!」

十代「・・・」

ユベル「どうした?」

十代「すげえいい匂いがする・・・エビフライだ!」

ユベル「だからと言ってデュエル中に」

十代「わかってるぜ!俄然やる気が出てくるってもんだ!このデュエルに絶対勝つぜ!」

十代「よっしゃァ!」

ダーク・ガイア「!?」

十代「俺が覇王に変貌した時、お前はジムを倒した」

十代「その事には俺にも責任がある・・・けどお前が今頃になってどうして現れたんだ?」

ダーク・ガイア「・・・」

十代「何も言わねえか・・・」

ダーク・ガイア「・・・」

十代「こいつは過去の俺だ・・・だったら!」

十代「絶対に切り開いてやるぜ!」

ユベル「どうする気だ?奴の身体は」

十代「それでも突破するしかねえ!全身全霊を込めて!」

ユベル「全身全霊・・・まさか!」

十代「俺自身を火の玉のようにして激突させてやる!デュエリストのデュエルエナジーを舐めるなよ!」

ユベル「そんな事をすれば!」

十代「大丈夫だって!何とかなるさ!」

遊矢「何か凄い爆発音がしたけど」

柚子「あ、あれ見て!」

遊矢「あれ・・・十代さん!?」

柚子「十代さんが落ちてくる!」

十代「オオオオオオオオ!!!やべえよ!」

ユベル「早くモンスターを召喚しろ!」

十代「そ、そうだったな!フェザーマンを召喚!」

フェザーマン「大丈夫か?」

十代「はあ・・・危ねえ危ねえ・・・」

遊矢「十代さーん!」

柚子「大丈夫ー?」

十代「遊矢の次元に来てたのか・・・あいつは」

ユベル「君の勝ちだ」

十代「へへへ・・・ガッチャ!」

十代「飯食ってたのか?」

遊矢「セレナに料理の作り方を教えてたんだ」

柚子「エビフライ作ったのよ」

十代「マジかよセレナ!?」

セレナ「お、お前の好物だから作ったわけじゃないからな・・・」

十代「ハハハ!食わせてくれよ、腹減って仕方ねえんだ」

セレナ「食いたければ食え」

ユベル「・・・」

十代「・・・」モグモグ

セレナ「ど、どうだ?」

十代「美味い!」

セレナ「あ、当たり前だろ。私が作ったんだから美味いに決まってる・・・当然の事だ」

十代「こういう所は女の子なんだよな。なあユベル?」

ユベル「・・・」

数日後

遊矢「もう行くの?」

十代「怪我も治ったし旅の続きだぜ」

柚子「頑張ってね十代さん」

十代「セレナはどうした?」

遊矢「さあ?」

セレナ「私ならここだ」

十代「それ何だ?」

セレナ「エビフライを作ってやった。ありがたく思え」

十代「袋の中に入れちまったか・・・ありがとな!」

遊矢「袋はダメなんじゃないか?」

十代「これでいいんだよ。なあセレナ?」

セレナ「今回だけだぞ!2度と作ってやらんからな!」

十代「わかったわかった。またな!」






公式のセレナは社長とクロワッサンさんのどっちに行くんだろうな

ユーリもあり得るかもしれない

ここの十代セレナペアはほのぼのするな~

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