男の子「ボクと遊んで行かない?おにーさん」(101)

男「殺人事件、この手口でもう4件目かぁ……怖い世の中になったもんだな、警察は何やってんだ」ブツブツ

ドンッ

男の子「わっ」

男「ご、ごめん!大丈夫か?」

男の子「いたた……おにーさん、歩きスマホは良くないよ」

男「すまん……」

男「もう暗いから家に帰れ。子供が一人でこんなところ彷徨いてちゃいけないぞ」

男の子「じゃあさ、おにーさんがボクを連れて帰ってよ」

男「は?」

男の子「ボクと遊んで行かない?おにーさん」

男「おいおい、大人をからかうもんじゃ…」

男の子「ね、お願い!今日だけでいいから、お布団で眠らせて……!ボクに何したっていいから!」ギュッ

男「ちょっと、おい……」

……………………
…………
……

男の子「わーい、このベッドふかふかだぁ!!」ポスポス

男(ついつい拾ってしまった……連れ帰るわけにもいかないからビジネスホテルに来たが…これってもしかして誘拐になるんじゃないか?)

男の子「じゃあボク、シャワー浴びてくるね。おにーさんはそこで待ってて!」

男「ちょっと待て」

男の子「ん?おにーさん、汗の匂いとかするほうが好きな人?」

男「いやそういう意味じゃなくて…俺、別にお前にその……やましいことするために連れて来たんじゃないから」

男の子「そんなの全然いいから、ボクのことは気にしないで…」

男「……あぁもう!とにかく、もう寝ろ!眠かったんだろ!」

男の子「そっか」ポスッ

男(子供にあんなこと言われたら普通、放っておけねぇだろ。それに俺ホモじゃねぇし)

男(しかし、本当にいるんだな……男娼?っていうんだっけか、しかもこの年で……まだ小学生くらいじゃねぇか)

男(……枕に顔埋めたっきり、静かになったな。寝たか?)

男の子「」スヤスヤ

男(俺も、もう寝るか……色々と聞きたいことがあるが、それはまた明日だな)





男(まだ眠いな。二度寝するか……)

男(なんだか異様に気持ちいい…温かくって、ぬるぬるして、脚の間が……ん?)ガバッ

男の子「んっ、んぐっ…ふぐぅ」ジュポジュポ

男の子「ぷはっ……あ、おはようおにーさん」

男「お、おい何しゃぶってんだよ!!」

男の子「だっておにーさん、お布団の上からでも分かるくらいパンパンで苦しそうだったもん」ペロッ

続きはまだか?

男「おい、止めろって……っ!」

男の子「大丈夫、すぐ終わるから」ジュポジュポ

男(めちゃくちゃ上手いじゃねぇか)

男「や、やっぱり駄目だ!///」ガシッ

男の子「あっ、ざんねん…」

男の子「ボク、おにーさんに喜んで貰おうと……お礼しようとしたんだ…駄目だったかな」シュン

男「……そんなことしなくていい。俺がお前を助けたくて連れてきただけなんだから」

男の子「そっかぁ。やさしいんだね、おにーさん」

男「朝飯頼むから、そこで待ってろ」

男の子「どこ行くの?」

男「……ちょっとトイレ」

トイレ


男「はぁ。やっと一人になれた」

男(異様に上手かったせいか全然萎えねぇ……早く抜いちまおう)

男「んっ、」シコシコ

男(しかし、本当に上手かったなぁ……目線まで完璧だった)シコシコ

男「!! 何で俺、あいつのこと考えながら抜いてんだ…」

男(なんでもいい、グラドルかなんか思い出せ、俺!!)シコシコ

男「ふぅ……」ドピュ

男(早いとこ戻ろう、ちゃんと手洗わないとな)ジャー

男の子「みてみておにーさん!このホテル、ルームサービスのメニューがいっぱいある!」

男「へぇ、なかなか揃ってるな。好きなの頼め」

男の子「本当!?じゃあボク、フレンチトーストにするね!!」わーい

男(こういうところだけ見ると、本当に普通の男の子みたいだなぁ)

男「じゃあ注文するぞ」

男の子「あ…ちょっとボク、おトイレ行くね」

男「おう」

従業員「ご注文のメニューになります。それではごゆっくり」

男「ありがとうございます」

男の子「届いたの?」ヒョコッ

男(従業員が帰るなり出てきたな……フロントでも俺の後ろに隠れてたし、本当は人見知りなのか?)

男「ちゃんと手洗ったか?」

男の子「もちろん!いただきまーす」

男の子「すごく美味しいね」モグモグ

男「そうか?普通じゃね」モグモグ

男(そういやこいつ、飯とかどうしてたんだろう)

男「もしかして、ずっと腹空かせてたのか?」

男の子「うーん、そんなこともないんだけど」モグモグ

男の子「丸一日くらいは食べなくてもまあ平気だし……でも、まともなご飯は久しぶりかも」

男(もしかして、生ゴミ漁ったりとかか!?)

男「苦労してきたんだな…」

男の子「あ、ゴミとかじゃないよ。だいたいは遊んでくれた人にご馳走になってるんだ」

男「だったらまともな飯食えるはずじゃねぇか」

男の子「一応はきちんとしたお料理なんだけど……ほら、食べ物にかけるのが好きな人とか結構いるから」モグモグ

男「かける?何を」

男の子「せーえき」モグモグ

男「ぶっ」オェッ

男の子「うわあ、ごめんなさい!大丈夫?」

男「わりぃ、むせただけだ」ゲホッ

男(そんな性癖のやつが結構いるのかよ……)

男の子「ご、ご飯のときにする話じゃなかったかな」

男「そうだな……」

男「お前、家族は?」

男の子「……知らない。僕、施設で育ったから」

男「そうか。……もう少し、聞いてもいいか」

男の子「全然大丈夫だよ。何でもどうぞ」

男「何で施設を抜け出してきたんだ?こんな生活するより、施設のほうがよっぽどましじゃないないか」

男の子「……そんなことないもん」

男「?」

男の子「あそこにはもう帰りたくない。大人は外の人にはいい顔して、そのくせいつも僕たちを殴るんだ」

男の子「死ぬくらい殴られて、息するのも苦しいから泣きながら朝を待つ日もあったよ。本当に死んじゃった子もいた」

男「嘘だろ……」

男の子「本当、全部本当だよ。あの施設で何もなかったら、こんな生活なんて思いつかなかったと思うよ」

男(性的な虐待もされてたのか……なんてひどい話だ)

男「その施設ってどこだ?警察に連絡してやる!」

男の子「……名前とか、場所とかあんまり覚えてないんだ。それに、警察は……呼ばないで」

男「何でだよ、警察に連絡すれば…」

男の子「そしたら、またどこかの施設へ連れていかれていじめられる……そんなのいやだ!!」

男「大丈夫、そんなひどい施設ばっかりじゃないから」

男の子「いやだ、怖いよぉ……お願いだから、警察なんて呼ばないで」グスッ

男(警察に通報しないわけにはいかないが……)

男(この状態じゃ、警察に引き渡しても駄目だな。落ち着くまでは一緒にいてやるか)

男「よしよし、泣くな。分かったよ、しばらくはこの部屋かりて一緒にいてやるから」ポンポン

男の子「でも、お金とか……」ヒック

男「子供が金のことなんか気にするな!こう見えて俺、けっこう稼いでるんだぜ?」

男「だから、俺仕事は休めないけど……お前はここにいていいし、夜になれば俺も帰ってくる。な、そうしようぜ」

男の子「……ありがとう」ギュッ

男「よしよし、男の子だろ?涙拭けよ」

男の子「うん」ゴシゴシ

男「じゃあ、名残惜しいけど俺はそろそろ仕事に行くぜ。腹へったらルームサービスでも頼め。掃除はしないように言っとくから」

男の子「わかったよ。行ってらっしゃい、おにーさん」

男「おう」

…………………

男の子「暇だなぁ」

男の子「テレビでも見ようかな」ポチッ

キャスター『犯人は未だ見つかっておらず、四人の接点も見えないことから同一犯では*???*

男の子「……」

キャスター『*???幣紂∪賁膕箸琉娶*でした。次のニュースです』

男の子「つまんないや。他の見よう」ポチッ

お姉さん『はーい、次はこのポーズだよー!みんな出来るかなー?』

男の子「面白そう!やってみよう」

…………………

男の子「暇だなぁ」

男の子「テレビでも見ようかな」ポチッ

キャスター『犯人は未だ見つかっておらず、四人の接点も見えないことから同一犯では……』

男の子「……」

キャスター『……以上、専門家の意見でした。次のニュースです』

男の子「つまんないや。他の見よう」ポチッ

お姉さん『はーい、次はこのポーズだよー!みんな出来るかなー?』

男の子「面白そう!やってみよう」

………………


男「ただいまー」ガチャ

男の子「おかえりー!」

男(ここからは姿が見えないな、リビングにいるのか?)

男(しかし、誰かがおかえりって言ってくれるのってなんか良いな。独り暮らしして初めて有り難みがわかるものはたくさんあるな)ククッ

男「暇してなかったかー?喜べ、お前の為に絵本をな……」スタスタ

男の子「絵本っ?嬉しい!」きゃるーん

男「!!?」

男「な、何で裸にフリフリエプロン着てんだぁ!!かわ……!?」

男(……いくなんてねぇよ!!落ち着け俺!!)

男「とにかく脱げ!!着ろ!!」

男の子「ちょっとよく分かんないや」

男(落ち着け落ち着け、俺はペドホモ野郎なんかじゃない……落ち着け)

男「……とりあえず服着ろ。朝着てたパーカーあるだろ」

男の子「……はーい」

男の子「今までの人は喜んでくれたのになぁ。メイド服とかのほうが良かった?」いそいそ

男(まじか……)フイッ

男の子「ん?何で目そらすの?」ごそごそ

男「別に」

男(俺、何でそらしたんだろう……男同士なのに)もんもん

男の子「はい、着替えたよ」

男「どうしたんだ、さっきのエプロンは」

男の子「ボクのだよ。他にもいっぱいあるんだ。商売道具って言うのかなぁ?」ごそごそ

男(最初会ったときから持ってたあの小さいリュックか。よく入るなぁ)

男の子「ほら、メイド服!!」フリッ

男「……しまえ」

男(似合いそうなのが妙に腹立つ)

男(それにしても、さっきみたいな服着ると女の子に見えないこともないな。まぁ第二次性徴来てないっぽいし珍しくもないのか?)

男の子「もちろん、男の子の服もあるよ。じゃーん、体操服!!」バーン

男「しまえ」

男「そんなことより土産だ、ほれ」

男の子「絵本だね!たくさんある!」

男「そんなことより土産だ、ほれ」

男の子「絵本だね!たくさんある!」

男「5冊も買っちまった。絵本なんてよく分からなかったから店員のおすすめにしたけど。どうだ?」

男の子「みんな面白そう……あ、ボクこれ好き!!」

男「お、それなら俺も知ってるぞ。『はらぺこあおむし』だな」

小5くらいかと勝手に思っていたがもっと小さいのか?

男の子「うん。ボク食べるの好きだから、読んでるといもむしの気持ちになるんだ」

男の子「それに、いもむしは綺麗なちょうちょになるんだよ。僕も、いつか……」

男「いつか?」

男の子「あっ、……ううん、何でもない」ニコニコ

男「?」

男の子「もうこの絵本初めて読んでからだいぶ経つなぁ」ジー

男「え、そうなのか?絵本が何歳向けとか分からなくて……大体、お前いくつなんだ?」

男の子「えっと……ないしょ。だけど、おにーさんが思ってるよりは年上だと思うな」フフ

男「だからいくつなんだよ」

男の子「だからないしょだって。…よく本当は自分でもよく分からないんだけどね」ニコ

男「……何かゴメン」

男の子「いいよ、気にしてない。それより絵本ありがとう!本当に嬉しいよ!」

男の子「何から読もう、『ぐりとぐら』にしようかな」ペラペラ

男(子供と言えば絵本だと思ったけどアバウト過ぎたか……よく考えると、小学校高学年にもなると子供向けの小説とか読んでた気がする。
いや、まずこいつ小学生か?もっと上なのか?)

男(ま、喜んでもらえたみたいだし結果オーライだな。テレビでも見るか)ポチッ

キャスター『……と見られますが睡眠薬以外の特定には至っておらず、捜査は難…ブツッ

男「おい、消すなよ」

男の子「テレビなんて見てないでかまってよー。やっと帰ってきたんだから!」ゴロゴロ

男「ベッドで転がるなよ……絵本読まないのか?」

男の子「明日、おにーさんが仕事に行ったら読むことにした」ゴロゴロ

男「あ、そのことだけどな、明日は特別に休みがとれたぞ!」

男の子「本当!?」ガバッ

男「ああ、上とかけあってきたんだ。苦労したんだぞ」フン

男の子「じゃあ明日はずっとここにいてくれるんだね!」

男「それもいいが、何処か行きたいところはないのか?遊びに連れていってやってもいいぞ」

男の子「……ううん、いいや。ここでゆっくりしようよ」

男「なんだ、可愛いげのないやつだな……まぁいいか。働き詰めだし、たまにはゆっくりするか」

男の子「そうだよ。肩もんであげよっか?」

男「いや、別にいい」

男の子「じゃあ、おちんちん揉ん…」

男「そういうのいいから!!」

男の子「あはは、おにーさん面白い」クスクス

男「こいつ……」

男の子「ねぇおにーさん、お話してよ」

男「話?何のだよ」

男の子「何でもいいんだ、ボクの知らないこと。寝る前はお話をしてもらう時間なんでしょ?前にテレビで見たよ」

男(それって幼稚園児くらいのイメージなんだが……ますますこいつの年齢が分からねぇ)

男(まぁいいか。楽しそうな話にしてやろう)

男「じゃあ俺が昔、いかだを作った話はどうだ?」

男の子「わぁ、それ聞きたい!」

男「昔の俺はそれはそれはやんちゃでな……」

…………………
…………




男(もう朝か。昨日はあのまま、話してて寝ちまったんだったか)

男の子「んー……」スヤスヤ

男(とりあえず一番に起きることができたか。朝勃ちは……)ガバッ

男(よし、セーフ!)

男の子「……んぅ」モゾッ

男「お?起きたか」

男の子「ふぁ。おはようおにーさん」

男「おはよ」

男の子「あれ?……」ジー

男「な、なんだよ」

男の子「……自分でシたの?」

男「勃ってない日もあるんだよ!」

男「とりあえず俺、シャワー浴びてくるから。ちょっと待ってろ」

男の子「シャワー?僕も浴びたい!」

男「俺の後な。すぐ済むから待ってろって」

男の子「……もしかして、ボクのこと意識してる?」ニヤ

男「そんなわけあるかボケェ!!」

風呂


男(……図星なんだよなぁ…)ジャー

男(銭湯とかでガキ見てもなんとも思わないのに、あいつと風呂はいるのは何か躊躇われるというか)

男(何考えてんだ、俺は)

男(俺、あいつのために何をしてやれるんだろう)

リビング


男「あがったぞー」

男の子「わぁ、おにーさんって案外筋肉あるんだね」

男「案外とはなんだ」

男の子「細身だしスーツ着てちゃ分かんないよ。いいね、ガッチリよりそういう身体のほうが好きな人も多いよ」

男「……それって女の話?」

男の子「どっちも」ニコ

男の子「じゃあボク、お風呂行ってくるー」

男「あーあいつ、こんなとこにリュック置いていきやがって」

男「よいしょ」ガサッ

クシャッ

男(……ビニール袋の音?)

男(ま、別に袋ぐらい普通に入ってるわな)

男「ぶぇくしっ!!」

男「……服着るか」

男の子「ふー、きれいさっぱりー」ホカホカ

男「早かったな」

男(何着て出てくるかとちょっと思ったが、普通に短パンとTシャツだったか。ホッとした)

男「ほれ、ここ座れ」ポンポン

男の子「何?おにーさんは対面座位が好きなの?」

男「違ぇよ!!……髪乾かしてやるから、ほら」

男の子「ほんとほんと?嬉しいなぁ」ストン

男「向き合うな、前向け」

男の子「はぁい」クルン

ちくしょう、続きはまだなのか・・・

男「それ!」ドライヤーブオー

男の子「えへへ、なんかくすぐったい!」

男「熱くないか?」ワシワシ

男の子「大丈夫だよ。ちょっと不思議な感じ、人に髪を乾かしてもらうって」

男「そうか?」

男の子「てのひらしか触れてないのに、何だか安心する。……ボク、いまとっても幸せだよ」

男「そうかそうか、いいもんだろ。俺も昔、父さんにやってもらってたんだ」

男(俺も子どもがいたら、こんな感じなんだろうか)クスッ

男の子「お父さん……」

男「悪ぃ、何か思い出しちまったか?」

男の子「ううん、お父さんってよく分からないけど、……きっとこんなふうに優しいんだろうなって」ニコニコ

男「はは」ワシワシ

男「はい、一丁上がり!」

男の子「やっぱり自分で乾かすのとは違うね。サラサラになってる……気がする!」

男「気持ちだけかよ。もう8時だし、朝飯でも頼むか?」

男の子「そうだね、お腹空いた!」

男「ほら、選べ」

男の子「実は次に食べるの決めてたんだ。これ!」

男「ホットケーキか。好きなのか?」

男の子「甘いものなら大体好きなんだ」

男「へぇ。そういや昔は、俺も甘い菓子ばっか食べてたっけ」

男の子「おにーさん決まったら頼んどいて欲しいな。ボク、トイレ行くからー」トコトコ

男(また隠れた。本当に人見知りなんだなぁ)

まさかな…
支援

……………


男「おーい、飯とどいたぞー」

男の子「ごはんだー!」ヒョコッ

男の子「いただきまーす」

男「いただきます」

男の子「~~♪」タラタラ

男「どんだけシロップかけるんだよ」

男の子「甘いほうが美味しいよ」ドバァ

男(昨日のフレンチトーストにも鬼のようにかけてたな)

男「糖尿になるぞ」

男の子「甘くなっちゃうの?そういうプレイがはかどるねぇ」モグモグ

男「……」ウッ

男の子「ごめんって……」

男「そういやお前、昨日の昼飯どうした?」モグモグ

男の子「ええっとねぇ、食べてない」モグモグ

男の子「おにーさんが帰ってきた時に、いっしょに晩ごはん食べれたらいいかなと思って」

男「昨日は話してて寝ちまったから、昨日の朝飯から何も食べてなかったのか……悪いな、腹へってただろ」

男の子「食べない日もあるから平気。お腹すいてるとごはんが美味しくなるしね」モグモグ

男の子「おにーさんも食べる?ホットケーキ。甘くて美味しいよ」

男「いいよ、いっぱい食え」

男の子「じゃあおにーさんの目玉焼きにもシロップかけてあげる!」タラー

男「やめろォ!!!」バッ

男「ったく…目玉焼きにシロップかけて旨いわけないだろ」モグモグ

男の子「そうだねぇ」モグモグ

男「ふー、食った食った。さて、今日は何する?っていったって、この部屋にいい暇潰しなんてあるか?」

男の子「この時間なら、面白い番組あったよ」ポチッ

お姉さん『さー、今日はぞうさんのポーズだよ!みんなは出来るかなー?』

男の子「ほら」

男(教育番組か。こういうのって、もう少し小さい子どもが見るもんじゃないのか?)

男(まぁいいか、楽しそうに見てるし)

男の子「よいしょ。あ、出来た!」

男「俺もやってみるか……あれ、難しいな」ヨロヨロ

男の子「おにーさんの身体硬ーい」クスクス

…………………
…………
……


男(結局、テレビだけで1日潰した
……けっこう面白い番組もやってるもんだな)

男(特に夕方のクイズ番組はなかなか面白かった。こいつも正解してたし、年のわりには賢いんだろうな)

男「なんかスゲー目が疲れた……」

男の子「ボクもボクも。テレビ見すぎだね」

男「晩飯も済んだし、風呂入って早いとこ寝るか」

男の子「うん。おにーさん、お風呂お先にどーぞ」

男「おう」

支援

風呂


男「あ゛~~~~」ジャバー

男(目が疲れた時はこうやって、ぬるま湯を瞼に当てると気持ちいいんだよなー)

ゴソッ

男(右の壁から物音?風呂の右隣は……トイレだな)

男(あいつトイレ行ったのか。風呂とトイレ別々のホテルにしといて正解だな)

男(いくらあいつでも、トイレしてる最中にカーテン一枚隔てた真横でシャワー浴びられたら嫌だろうし)

ガチャ

男の子「おにーさんっ!」ばぁ

男「うわあ!!」

男の子「えへへ、びっくりしたぁ?」

男「いきなり風呂入ってくるんじゃねぇ!!」

男の子「大丈夫、ちゃんと手洗ったよ」

男「そんな話じゃねぇ!!」

男(なんでわざわざタオル巻いてんだよ。変に意識しちまいそう……見るな見るな)

男の子「身体洗ってあげるよ」あわあわ

男「いや、別に……」

男の子「そう言わずにさぁ」ピトッ

男「!!」

男(後ろからくっついて来やがった……!)

男の子「おにーさん座ってるから、ボクでも簡単に手が回せちゃうよね」ヌルッ

男の子「ねぇ、きもちいい?」シコシコ

男「ちょ、やめ……うっ、」

男の子「上手でしょ?あは、固くなってきた……感じてくれてるんだね」シコシコ

男(やべぇ、本当に上手い)

男の子「おにーさんはドコが好き?先っぽ?裏筋?教えてよ」シコシコ

男「本当に、やめろ…」ビクッ

男(駄目だ、堪えるんだ!俺はホモでもペドでもない!こいつに、こういうことをさせる為に拾ったんじゃないだろ!)

男の子「あれ?半勃ちのままだね」シコシコ

男の子「まぁいいや……もっと気持ちよくしてあげるね、おにーさん」

男の子「手とか口より、もっといいのがあるんだから」

男「……?」

男の子「オトコノコにも、穴はあるんだよ?」ピラッ

男の子「心配しないでね、ちゃんと綺麗にしてきたから」ニコ

男(……そのためにトイレでごそごそしてたのか!)

くっそ、焦らしやがって・・・

男「……」ゴクッ

男(いやいや!なに考えてんだよ俺!!)

男「だ、駄目だ!お前にそうしてもらっても俺は、嬉しくなんかない!」

男の子「……でも、そのままじゃ苦しいでしょ?」

男「……大丈夫だから…」

男(萎えろ萎えろ萎えろ!職場のデブスでも思い出すんだ!!)シュン

男(よし!)

男の子「あーあ、元気なくなっちゃった」

男「なぁ、どうしてお前はそんなに積極的なんだ?」

男の子「……おにーさんは嫌だったみたいだけど…ボク、お礼のつもりだったんだ。ボクにはこれくらいしか出来ないから」シュン

男「別に嫌なわけじゃ……じゃなくて、本当に気にしなくていいんだ。
言ったと思うけど、俺がお前を少しでも助けたくて連れてきただけなんだから」

男の子「でもボク、こういうこと以外は何していいか分からないんだ。大人の人と、何をして何を喋ればいいのか……分からないから」

男「そんなことない。今日みたいに、飯が旨いとか、テレビが面白いとか。そんな話をすればいいじゃないか」

男「それでもお前は『そういうこと』がしたいのか?」

男の子「違う……と思う」

男「な、お前はそんなことしなくていいんだよ。普通に子どもらしく、やりたいようにやればいい」

男の子「……うん」

男「ほら、一緒に風呂入ろうぜ」

男「あ、タオルはちゃんと取れよ」

男の子「わかった」パサッ

男「それっ」ダバー

男の子「おにーさん、どうして浴槽にボディーソープ垂らしてるの?」

男「こういうホテルのボディーソープって、バスジェルにもなるやつが多いんだよ。それで、ここにシャワーで湯をはると」ジャバー

ブクブク

男の子「すごい、泡だってきたよ!」

男「もこもこの風呂の完成ってわけだ」

男の子「入っていい?入っていい?」ワクワク

男「おう。滑りやすいから気を付けろよ」

男の子「はーい」チャプン

男の子「もこもこで不思議な感触だね」

男「面白いだろ?」チャプン

男「ほれ」フーッ

男の子「わあ、シャボン玉作るの上手だね!」

男の子「ボクもやってみよう」フーッ

ぱんっ

男の子「割れちゃったぁ」

男「だめだめ、もっとゆっくり吹かないと」

男の子「難しいんだね」フーッ

男の子「あ、出来た!出来たよ!」

男「おー。なかなかでかいじゃないか」

男の子「ふふっ…」

男「ん?どうした?」

男の子「ボク、誰かと普通にお風呂入るのって初めてなんだ。お風呂って、こんなに楽しいんだね」ニコニコ

男「そうだな、俺も楽しいよ」ニコ

男の子「でもちょっと熱くなってきちゃった」

男「そろそろ上がるか。逆上せたら大変だからな」ザパアッ

男の子「そうするー」ザパッ

……………………


男「さて、髪も乾いたし寝るか!」

男の子「おにーさん、髪の毛乾かすの昨日よりちょっと上手になったね」

男「本当に?」

男の子「うん。手つきが違ったもん」

男「そりゃよかった。じゃあおやす……」

男の子「ちょっと待って!」ガシッ

男の子「今日はその……いっしょのベッドで寝たいんだ…変なコトとかしないから!」

男「別にいいけど……」

男の子「やった!!」

男「よいしょ……大丈夫か?狭くないか?」モゾモゾ

男の子「ぜんぜん平気だよ」モゾモゾ

男の子「……あったかいね」

男「そりゃ、他人の体温があるから……


男の子「ううん、何か違うんだ。色んな人とベッドに入った事があるけど、こんなにあったかいのは、おにーさんが初めて」

男の子「よく分からないけど……きっと、こういうのを幸せって言うんだろうね」ニコ

男「お前、妙に大人なこと言うな」

男の子「幸せだとぽかぽかするんだって。テレビで見たんだ」クスクス

男「そっか。よかったな」よしよし

男の子「えへへ……それじゃあおやすみなさい、おにーさん」

男「おやすみ」

普通の親子じゃこんな関係にはなれないだろうなぁ…
俺もこんな子が欲しいなあ、相手がいないけど

…………………
…………
……




男の子「うーん、おはよぉおにーさん」フアー

男「おはよう……あっ」\ボッキッキーン/

男「……」

男の子「朝から元気だね」クスクス

男の子「トイレ行くんでしょ?行ってらっしゃい」

男「おう」スタスタ

トイレ


男(当たり前だけど、やっぱりあいつも好きでエロいことしてたわけじゃないんだな)シコシコ

男「うっ」ドピュ

男「ふぅ……朝飯だな」

男(このホテルに泊まってからしばらく経つな。いつまでもこうしてる訳にはいかない、早く結論を出さないと)

男(ま、だいたい考えてるんだけど……あいつ、何て言うかな)

リビング


男「朝飯にするかー」スタスタ

男の子「うん。今日は何にしようかな」

男(目玉焼きトーストも飽きてきたし、ごはんものでも頼むか)

男「お、卵かけご飯なんてあるんだな。これにしよう。お前は?」

男の子「ハニートーストにするよ!」

男「了解」

…………………


男「メシ来たぞー」

男の子「待ってましたー!」ヒョコッ

男の子「いただきまーす」

男「いただきます」

男の子「うん、これも美味しい!」モグモグ

男「お前、甘いものなら何でもいいんだろ」モグモグ

男の子「何でもなんて失礼だなぁ。ボクにもこだわりはあるんだよ?」モグモグ

男の子「でも、おにーさんといっしょに食べれるなら何でも美味しいだろうね!」ニコ

男「そうかよ」

男(純粋な好意を包み隠さず言われるのって何か恥ずかしい……でも、いいもんだな)

優しい世界

しえん

このままホモショタなのか、冒頭のニュース絡みでミステリーになるのか…

とりあえずはよ

男「……そうだ、今日は俺仕事に行かなきゃなんねぇから、留守番しててくれよ。出来るな?」

男の子「うん。絵本読んだりテレビ見たりしとく。あと、ホテルの人に掃除頼んでおいてほしいな」

男「あー、そうだなぁ。そろそろシーツとかも代えといて貰わないと」

男「ふう、ごちそうさま。じゃ、行ってくるわ」

男の子「行ってらっしゃい。早く帰ってきてね」

………………


清掃員「すんませーん、掃除しますよー」ピンポーン

男の子(ホテルの人だ!隠れなきゃ)ゴソゴソ

男の子(ここでいいかな……クローゼットの中まで掃除しないよね)

清掃員「誰もいないのかな?ま、掃除すっか」ガチャ

清掃員「うわ、風呂場からすげぇシャンプーの匂いがする……まったく、掃除するとはいえ自分で少しは洗い流してくれよな」ブツブツ

………………

男の子(よし、ホテルの人は帰ったみたい)ヒョコッ

男の子「服着替えて……っと」ゴソゴソ

男の子(おにーさんが帰ってくるまで何しようか。あんまり動かないようにしないと)

男の子(……テレビくらいなら、あんまり跡残らないよね)

男の子(あんまり面白い番組ないなぁ。おにーさんと見たらなんでも面白かったのに)ピッ

男の子「……いっそのこと、おにーさんが帰ってこなければいいのに」ハァ

男の子「そしたら、僕は……」

男の子「…………」

男の子「だめだめ、そんなの。何言ってるの」

男の子「もうこんな時間かぁ。おにーさんが帰ってくるかもしれない、お茶淹れないと」

しえん

しえん

…………………


男「ただいまー」ガチャ

男の子「お帰りなさいおにーさん、そろそろだと思った。ちょうどお茶淹れたところだよ。どうぞ」

男「お、さんきゅ。のど渇いてたんだよ」ゴクッ

男「てかお前、何で手袋してるんだ?」

男の子「……こういう服なんだよ」ニコ

男「ふーん…」ゴクゴク

男の子「それよりおにーさん、その袋はなぁに?お買い物でもしてきたの?」

男「これな、ケーキ」

男の子「?」

男「……あのさ、お前に話があるんだけど」

男の子「な、何いきなり」

男「俺と一緒に暮らさないか」

男の子「……え?」

男「ずっと考えてたんだ、お前のために何をしてやれるのか」

男「最初はしばらく泊めて金でもやればいいと思ってた。でも、お前は好きでこんな生活してるわけじゃないから……
俺、そんなやり方が正解だなんて思えなかった。それでお前が、幸せになれると思えないんだ」

男の子「……」

男「なぁ、うちに来いよ。お前はこんな生活をずっと続ける気なのか?」

男の子「……おにーさんには関係ない」

男「違う、関係なくないだろ!」

男の子「っ!」ビクッ

男「俺たち、もう他人同士なんかじゃないだろ……俺はお前を、幸せにしてやりたいんだ」

男の子「……」

男の子「……本気?」

男「当たり前だろ」

男の子「…………うっ、えぐっ」ポロッ

男「な、何で泣……えっと、すまん」

男の子「う、ううん…違う…ボク、嬉しい……」ポロポロ

男の子「本当に、本当にいいの?ボクなんかと、ひぐっ、いっしょにいてくれるの?」ボロボロ

男「そう言ってんだろ」

男の子「おにーさ……っ、うわぁぁぁあぁぁん」ギュッ

男「……」ナデナデ

男「泣くな泣くな、ほら。今日はお前が俺の家族になった、めでたい日なんだからな」

男の子「うん……」グスッ

男「歳がわからないんだったら、どうせ誕生日もわからないんだろ?だから、その……今年から、今日がお前の誕生日だ」

男の子「……だからケーキ買ってきてくれたの?」

男「あ、ああ…」

男(こっ恥ずかしい…こんなセリフ、慣れてないもんな)

男の子「ふふ……キザなとこあるんだね、おにーさん」

男「言うな」プイッ

男の子「……」チラッ

男「どうした、時計なんか見て」

男の子「そろそろ、効いてくるから」ボソッ

男「……?」

男の子「ありがとうおにーさん、本当に……本当に嬉しい」

男の子「だから、できるならおにーさんの家族に…なりたかったよ」ポロッ

男「なんだ、どうし……」クラッ

男(あれ?急に目蓋が重く……眠い……)

男の子「……ごめんなさい、ごめんなさい……うわあああああああん」ボロボロ

男(駄目だ、意識が……)バタン

男「……」スースー

男の子「おにーさん…」ポロポロ

男の子(駄目だ、泣いてたら。体液が残ったら面倒になる)ゴシゴシ

男の子(おにーさんが寝てるうちにこの注射、早くしないと)スッ

男の子(これでお仕舞い、お仕舞いだから……なにもかも)

男の子「……」

男の子「ごめんなさい」プスッ

男「……」

男の子「あとは荷物まとめて、お財布と……高そうなのを」ゴソゴソ

男の子「……絵本とコレ、持って行こう」

男の子(あと、お茶入れてたコップは…洗ってる暇はない、新聞紙で包んでリュックに入れよう)

男の子(これでよし。お掃除の人が来てからは手袋してるから指紋は残ってない。綺麗に掃除してくれてるのは確認した)

男の子(ここは二階だからこの窓からロープで降りれる……裏側の通りは人が少ないから大丈夫)ガラッ

男の子(これでいいはず……出来るだけ跡は残らないようにした。あとは『あの人たち』に任せよう)

悲しい

…………………

路地裏


男の子「はぁっ、はあ」タタタッ

刺青の男「よう、ちゃんと戴いてきたか?」

男の子「……はい」スッ

刺青の男「なかなかの金持ちだったみたいじゃねぇか。なぁ」ガサガサ

サングラスの男「ふーん、まあまあですね」

男の子「こっ、これで終わりなんだよね、もう誰も……」

刺青の男「あ?まだ足んねぇよ」

男の子「そんな!あと一人くらいだって言ってたのに……!」

刺青の男「そんなこと言ったか?」ゲラゲラ

サングラスの男「とにかく、まだ目標金額には達してませんね」

男の子「そんな……うそ…」グスッ

刺青の男「嘘だと思うなら数えてみろよ、まあお前にはわからないか?」ゲラゲラ

男の子「う、うぅ……」ボロボロ

サングラスの男「またそんなに泣いて。一人目を殺したときもそうでしたね」ニヤ

男の子「だって、あの時は」グスッ

刺青の男「殺すつもりなんてなかったもんなぁ?『粉と注射で眠らす睡眠薬だ』って言ったの信じてたんだからな!
はは、いくら馬鹿でも気付けっての」

男の子「……」キッ

刺青の男「そうそう、その目だよ。男の子なんだから、涙拭いてしっかりしなきゃあ」ゲラゲラ

サングラスの男「……あまり反抗的な態度をとらないことですね。あの注射、してあげましょうか?」

男の子「ひっ…!」ビクッ

刺青の男「そのほうが楽かもしんねぇぜ?何せ眠るように死ねるんだからなぁ。おまけに身体からは薬がほとんど検出されないと来たもんだ!」ゲラゲラ

サングラスの男「君が抜け出してきた施設に送り返すのも悪くないですね。もうあては付いてるんですよ」

男の子「…い、いや……!ごめんなさっ、」ブルブル

刺青の男「だいたい、お前が悪いんだよ。勝手に俺らンところで客引きやがって」

サングラスの男「……私たちの言う通りに動いていれば、悪いようにはしませんよ。
目標金額持ってくれば、君が一人暮らしして学校に行けるようにしてあげる約束ですからね」ニヤ

男の子「……はい」グスッ

刺青の男「全く、俺らの身にもなって欲しいぜ。お前みたいな馬鹿でもあし付かねぇように、あの手この手で隠蔽してやってるんだからなぁ!」ゲラゲラ

男の子「ご…ごめんなさい……」

サングラスの男「ほら、次の薬です。出来るだけ私たちの手を煩わせないで下さいね」

男の子「……」ギュッ

刺青の男「早く行け!」

男の子「……うぅっ、」タタタッ

………………


男の子(ここなら誰も来ないよね)

男の子(ケーキ、ごはんになるから持ってきたんだ。早く食べちゃおう)ガザゴソ

男の子「……」ジッ

男の子(誕生日、かぁ)

男の子「……はっぴーばーすでー とぅーゆー……はっぴーばーすでー、でぃあ……」

男の子「……いただきます」

男の子(おいしいなぁ)モグモグ

男の子(おにーさんといっしょに食べたら、もっとおいしかったんだろうな)ポロッ

男の子「おにーさん……ぐすっ、うぅ」モグモグ

男の子(あ、ロウソクがついてる)モグモグ

男の子(いち、に、さん……13本ある。おにーさん、ボクの年齢想像して買ってくれたのかな)

男の子「……ふふっ」ポロッ

男の子(なんでボク、泣いてるんだろう。一人目の人の後でも、こんなに泣かなかったのに)ポロポロ

男の子(泣き止まなきゃ。泣いたってどうにもならないもん……ボクって本当に泣き虫だ)ゴシゴシ

面白い
支援

男の子「ふぅ、ごちそうさま」

男の子(よかった、全部食べれた。これでしばらくはごはん食べなくても大丈夫)

男の子(でも早いとこ次の人を探さないと……もう行こう)タタタッ

男の子(とりあえずまた大通りに来てみたけど……あ)

男の子(なんだろう、あの二人…とても楽しそう)



金髪の女「ねぇ、今日は何食べたい?何でも作ってあげるわよ」

少年「じゃあ伊勢エビのエビフライがいいな!」

金髪の女「もう少年ったら」フフッ



男の子(……幸せそう。いいな)

男の子(ボクもいつかあんな風に幸せになるんだ。そのためなら何だってするって決めたんだから、頑張らなきゃ……)

男の子(もう誰にも頼れない。たとえ、あのおにーさんみたいな優しい人がいても……)

……………………


中年男「またこの手の殺人事件か。これで五件目だぞ」ブツブツ

ドンッ

中年男「あ、すまない!新聞を読んでいたもんで…大丈夫か、君?」

男の子「大丈夫だよ。ねぇ、そんなことよりさ」

男の子「……ボクと遊んで行かない?おじさん」







おしまい

救いはないのか…

後味の悪い話ってこんな感じでしょうか 感想くれたら嬉しいです

人魚「人間を拾ったわ」
とかいろいろ書いてるんで、よかったら読んでみて下さい
お粗末様でした

後味が悪いというかモヤモヤするというか

乙です
結局だめだったかおにーさん……救いないなぁ
でもすごく好き
読んでてよかった

くっ…もやったけど面白かった

おー人魚の人だったかー。

乙カレーライス。後味悪いまではいかないかな。悲しいけど

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