ソードアート・オンライン・クロス (107)
~Sword Art Online~
ソードアート・オンラインのクロスオーバーSSです。
以下のキャラから、出したい作品を選択してください。▼
1,とある魔術の禁書目録
2,バカとテストと召喚獣
3,魔法科高校の劣等生
4,オリジナルキャラクター(安価作成含む)
この中から2つ出します。
気まぐれに見に来るので、総票が10票以上になっていたら開始します。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381839250
とある4
バカテス1
魔法科1
ちくわ1
オリキャラ3
じゃあオリキャラ作ります
コンマ
奇数なら男
偶数なら女
下3
男
名前…安価下
性別…男
名前…kojiro
使用武器…安価下
性別…男
名前…kojiro
武器…ナイフ(投擲)
初期スキル…投擲+隠密or索敵
下3つで投票
性別…男
名前…kojiro
武器…ナイフ(投擲)
スキル…投擲、索敵
ステータス
Str…?(威力に影響大)
Agi…?(移動速度に影響中、威力、ディレイに影響小)
Dex…?(命中に影響中、ディレイに影響小、クリティカル率に影響極小)
合計20で下2が振り分け
上手く振らないとゴミになるよ、今でも初期スキル投擲とか糞だし
性別…男
名前…kojiro
武器…ナイフ(投擲)
スキル…投擲、索敵
ステータス
Str5
Agi7
Dex8
キャラメイクは これで よろしいですね?
はい ▼
いいえ
ピッ
Welcome to Sword Art Online!
「…参ったな…」
皆さん、ども。
織原小次郎です。
早速ですが、僕は今非っ常ぉぉ~~に困っています。
何故かって?それはね…
「…投げナイフ、回収不可能なのかあ…」
●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●
「ソードアート・オンライン」。アーガス社から発売された、世界初のVRMMORPG。
このゲームの何よりの特徴は、やはり「魔法の類いが一切存在しないこと」だろう。
回復魔法も、攻撃魔法も、補助魔法もなし。ただ、「ソードスキル」と呼ばれる技を駆使して、この浮翌遊城アインクラッドを下から上へと制覇していくゲーム。
で、俺は遠距離攻撃の唯一の手段である「投擲」スキルを最初にとった。
の、だが…
「残弾は全部買うか作れとか、どんな不遇スキルだよ…」
そう。
投げナイフが、地味に高いのだ。
しかも遠距離型の宿命か、威力も低い。そこら辺の石をぶん投げてもダメージが出ることには出るが、それが物凄く低い。
―――結果。
「雑魚ですら、全然死なねぇ…」
すまん、ちと明日まで少し書くわ…
現在の俺のレベルは2。頑張ったよ、物凄く頑張ったよ!!でもこんなもんなんだ畜生!!
近くで「不幸だー」とか言ってる奴より遥かに不幸だよ…どうしてこうなった…
……変に周りと違うことしようとしたせいですね、完全にただの自爆。
どうしたもんかなー、と空を仰ぐ。
と。
急に、鐘の音が響いてきた。
「…何だ?何だ何だ何だ!?」
体を鮮やかな青の光の柱がつつむ。
草原の景色が薄れ、視界が光で封じられ――――
――――気がつくと俺は、《始まりの町》に戻っていた。
辺りを見渡してみると、とんでもない人数の美男美女がひしめきあっている。どうやら、ソードアート・オンラインの全プレイヤーがこの広場に転移させられたらしい。
転移から数秒間、辺りを沈黙が覆い、その直後にそれはざわめきに変わる。
「おい、どうなってんだ」「えっ、ちょっと、なにこれ?」「運営ー!なんだこりゃふざけんなー!!」
そして、不意に。
「あっ……上を見ろ!!」
その声に反応して、俺を含む皆が上を見上げる。
そこには、赤いフォントで【Warning】【System Announcement】と交互に表示されていた。
成る程、運営から何か言うことがあるのか。そう思って、耳を澄ませる。
が、そのあと、合成音声によるアナウンスは無かった。
代わりに、その赤いフォントの一部が液体のように垂れて、赤い巨大なローブに姿を変えたのだ。
そして―――その、本来なら顔が見えるべきフードの中は、完全な空洞だった。
そして、そのローブの右手が、不意に動いた。
広がった袖口から、これも『浮いている』白い手袋が覗く。
そして、その左手も上げられた。
全プレイヤーの頭上で、肉体のないローブと白手袋が、両手を掲げている。
そして、頭上から、低く落ち着いた、良く通る男の声が響いてきた。
『―――プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』
辺りを見渡してみると、とんでもない人数の美男美女がひしめきあっている。どうやら、ソードアート・オンラインの全プレイヤーがこの広場に転移させられたらしい。
転移から数秒間、辺りを沈黙が覆い、その直後にそれはざわめきに変わる。
「おい、どうなってんだ」「えっ、ちょっと、なにこれ?」「運営ー!なんだこりゃふざけんなー!!」
そして、不意に。
「あっ……上を見ろ!!」
その声に反応して、俺を含む皆が上を見上げる。
そこには、赤いフォントで【Warning】【System Announcement】と交互に表示されていた。
成る程、運営から何か言うことがあるのか。そう思って、耳を澄ませる。
が、そのあと、合成音声によるアナウンスは無かった。
代わりに、その赤いフォントの一部が液体のように垂れて、赤い巨大なローブに姿を変えたのだ。
そして―――その、本来なら顔が見えるべきフードの中は、完全な空洞だった。
そして、そのローブの右手が、不意に動いた。
広がった袖口から、これも『浮いている』白い手袋が覗く。
そして、その左手も上げられた。
全プレイヤーの頭上で、肉体のないローブと白手袋が、両手を掲げている。
そして、頭上から、低く落ち着いた、良く通る男の声が響いてきた。
『―――プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』
あっ、エラー連投…
おかしい。
ただの運営からのメッセージなら『私の世界』などという意味がない。
運営イベントなのだとしたら、そんなものはプレイヤー毎にログイン直後に行えばいい。こんなふうに、わざわざ投擲のみの俺ですらレベルを2に出来るほどの時間を空けてやる必要性はない。
そこまで考えたところで、ローブが次の言葉を発した。いや、異常事態に遭遇して、危機感から一時的に思考が加速されただけなのかもしれないけれど。
『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』
「唯一…?どういう意味だ?」
そもそも、茅場晶彦という人物は、メディアへの露出をなるべく避け、GMを『他人のやっているRPGを傍から眺めるほど詰まらないことはない』と言ってやらなかったような性格だ。
その彼が『この世界を唯一コントロールできる人間』?それはつまり、彼のみがGMで、他のGMが存在しない、ということだろうか。いや、しかし、MMO、ましてや世界初の試みであるVRMMOにおいてそれはないはずだ。
『プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気がついていると思う。しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。此れは不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である』
「…え!?」
慌ててメニューを開き、チュートリアルの時に教えられた位置を確認する。
「…ない…」
無かった。その部分には、何も描かれていなかった。
愕然とする俺の耳に、声が響いてくる。
『諸君は今後、この城の頂を極めるまで、ゲームから自発的にログアウトすることはできない』
『……また、外部の人間の手による、ナーウギアの停止または解除もあり得ない。もしそれが試みられた場合――』
『――ナーウギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが、諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる。』
「―――――――――――」
脳が、思考を停止していた。
どれくらい時間がたったのか――きっと、数秒間出しかないのだろうけれど、それで合っているのかすら分からなかった――思考が少しだけ戻ってきた俺は、掠れた声で呟いた。
「―――――もう、二百人以上も、死んでるってのかよ………?」
頭上の『茅場晶彦』が、また言葉を発する。
『より具体的には、十分間の外部電源切断、二時間のネットワーク回線切断、ナーウギア本体のロック解除または分解または破壊の試み――以上のいずれかの条件において脳破壊シークエンスが実行される。この条件は、すでに外部世界では当局およびマスコミを通して告知されている。ちなみに現時点で、プレイヤーの家族友人等が警告を無視してナーウギアの強制除装を試みた例が少なからずあり、その結果』
ここで、ローブは一呼吸入れた。
『――残念ながら、既に二百十三名のプレイヤーが、アインクラッド及び現実世界からも永久退場している』
遠くで、一つだけ細い悲鳴が上がった。しかし、殆どのプレイヤーは、呆然としていたり、薄い笑いを浮かべたままだったりした。
俺も、しばし呆然としていた。そして、次のアナウンスで我に帰った。
『諸君が、向こう側においてきた肉体の心配をする必要はない。現在、あらゆるテレビ、ラジオ、ネットメディアはこの状況を、多数の死者が出ていることも含め、繰り返し報道している。諸君のナーウギアが強引に除装される危険はすでに低くなっていると言ってよかろう。今後、諸君の現実の体は、ナーウギアを装着したまま二時間の回線切断猶予時間のうちに病院その他の施設へと搬送され、厳重な介護体制のもとに置かれるはずだ。諸君には、安心してゲーム攻略に励んでほしい』
また、遠くで叫び声が聞こえた。
「なっ……何を言ってるんだ!ゲームを攻略しろだと!?ログアウト不能の状況で、呑気に遊べってのか!?こんなの…っ、もうゲームでもなんでもないだろうが!!」
それに答えるように、茅場は、穏やかに告げる。
『しかし、十分に留意してもらいたい。諸君にとって、《ソードアート・オンライン》は、既にただのゲームではない。もうひとつの現実というべき存在だ。今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し―――
諸君らの脳は、ナーウギアによって破壊される』
「…デス…ゲーム…」
余りにも現実味のない、その言葉。
しかし、それが、それこそが俺達のいる『この世界』なのだ。
『―――――』
まだ演説は続いているようだが、俺はそれを最後まで聞く気になれなかった。いや、それを脳が拒否した。
ふらふらと、何も考えずに裏路地に入っていく。
そして、ふと、寂れた店のガラスを見て。
「…これ…は……俺!?」
一から作り上げたはずのアバターの外見が、リアルの『俺』そのものになっていることに、気がついた。
そのショッキングな光景に、一気に思考が戻る。
「うわ、え、まじで!?」
いきなり叫びだした俺に、無精髭を生やした店主らしきおっさんが訝しげな目をむけていることに気がつき、慌てて口をつぐむ。
NPCといえども、変人だと見られるのは嫌だ。
あと、今気がついたが、武器が若干安い。これは行幸。
10本ほど買って、広場に出る。ああ、うん、平均の横幅と男性率が上がってら。
というか、割りとあっさりいつもの調子を取り戻せている。なら、他の人達が騒いでるうちに次の町へ行ってしまおう。そう考えて、俺は足の向いた方向へ走り出した。
安価下
北西へ行く?それ以外へ行く?
高めのAgiにものを言わせて数時間。やってきましたホルンカの村。
レベルも3まで上がり、使えるソードスキルも増えました。
「…さて。」
周りをぐるーっと見渡し、一言。
「…何すっかなぁ…」
安価
レベル上げのため森にはいる?
宿に入って今日は休む?
民家に何となく入る?
村をぶらつく(誰かオリキャラに会うかも)?
ミス
安価下
「…とりあえず、レベルでもあげるか」
森へと走り、俺は索敵スキルによって周囲のモンスターを探す。
…お、いたいた。
見える…見えるぞ!!モンスターを示す赤い点が!!
アホなことを考えつつそちらへダッシュした俺は、何度も使って身体に染み付いた動きで、新しく手に入れたスキル『スタンシュート』を使い、そのモンスター――リトルネペント――の口らしき部分の中央に投げナイフを叩き込む。
スキルの効果により、モンスターの動きが一秒ほど止まる。
「――そぉい!」
さらにそこへ基本スキル『シングルシュート』を放ち、相手から距離をとって様子を見る。
そのモンスターがこちらに近づいてくるが、クールタイムの終わった『スタンシュート』を打ち込まれてまた動きが止まる。
これが、俺の戦闘スタイルだ。
「なんつーか、作業だなぁ、これ…」
石ころやらナイフやらを投げつつ、ボヤく。
やっぱ効率悪いよ、何で投擲なんてとったんだよ!!俺のバカーッ!!
…などと言っていても始まらない。
3分間ほどかけて、そいつを始末する。
「さて、次の獲物はっと…お?」
不意に、索敵範囲にプレイヤーの反応が現れる。
敵がいないところを優先して通り、途中のフレンジーボアは『スタンシュート』+『シングルシュート』で始末してきた俺と同じ、又はそれ以上に早く来ているということは、かなりのプレイヤースキルをもつ―――もしくは、βテスターのプレイヤーなのだろう。
会っておいて損はない、と判断した俺は、そちらへと足を向けた。
この先、誰視点で物語を進めますか?
禁書キャラ(アナウンス直後から)
キリト
このまま
走って10秒ほどすると、視界に人映る。
ミス
走り出して10秒ほどすると、視界に人影が一つ映る。
こちらにむけている背中には、初期装備である《スモールソード》らしき片手剣がかけられている。
防具は革中心らしく(まあ、この段階で買える金属鎧などたかが知れているが)、初期の防具に茶色い革のハーフコートを装備しているようだ。
因みに俺は、初期防具のままだが、そもそも敵に近づかないため、現時点では耐久値はほとんど減っていない。武器は使い捨てなので言わずもがなだ。
「…あのー」
「…ん?」
遠慮がちに声をかけると、彼は怪訝そうにこちらを向く。
「どもー」
「あ、ああ…どうも……で、何か用?」
「いや、人がいたから挨拶しとこうかな、と。別段戦闘中って訳でもなかったっぽいし」
「あー…そう」
「うん」
「…で、何か武器は?見たところ装備してないみたいだけど…」
ふっ…よくぞ聞いてくれた。
俺は堂々と、胸をはって答える。
「投擲だ」
「…すまん、もう一回」
「投擲だ!」
「え?投擲だけ!?」
「そうだ」
「……何で?」
「いや、何か遠距離からずぱーん、とか出来たらカッコいいじゃん?」
「はぁ…」
「…うん、わかってるんだ。わかってるんだよ。何で投擲なんてとったの?俺。他に先にとるべきスキルあるよね?」
微妙な空気が生まれた。
と、そこへ空気の読めないモンスターが現れる。
「よっと」
「………」
隣のプレイヤーは身を僅かに屈めて攻撃の準備をし、俺はメニューから手の内に投げナイフを出現させる。
「じゃあ、まずは俺が動き止めるからよろしく」
「分かった。タイミング見て援護頼む」
短く話を終わらせ、俺は『スタンシュート』を放つ。
ナイフは青い光を放ちながら一直線に飛んでいき、いつものように敵の動きを止める。
そこへ、既にダッシュで近づいていた隣の剣士が横の斬撃を撃ち込む。
同じ様な青い光が弧を描き、《リトルネペント》のくびれた部分に当たる。
リトルネペントの残りHPがぐんぐんと削れ、残り半分を切った。それを確認し、俺は《シングルシュート》を放つ。
ターゲットがこちらに向いた直後に、スキルディレイから解放された彼は、今度は縦に橙色の斬撃を撃ち込み、モンスターのHPゲージを削りきった。
爆散するポリゴンを気にせずに剣を左右に切り払ってから鞘に納めた彼は、こちらに向かってきた。
「…何だか、割と戦えそうだな」
「時間とコストと手間はかかるけどね」
「それは仕方ない」
「だよなぁ…ところで、そっちもレベリングしてたのか?」
「…別に取り合いにはならなそうだし、まぁいいか」
何気なく聞くと、彼は少し考えてから答える。
「片手用直剣のいいやつを手に入れられるクエがあって、それをやってたんだよ」
「へー…」
確かに俺にはまだ関係ないなそれ。片手用直剣のスキル持ってないし。
「で、何でここへ?」
「《リトルネペント》のレア個体である《花付き》と呼ばれる個体がいて、そいつのドロップアイテムが必要なんだよ」
「あれか?」
「そうあれ……あっさり居た!?」
俺が彼の斜め後ろから来ていた花が咲いている個体を指差すと、驚いたように二度見していた。
「狩ってくる」
「い、いってらー」
何やら鬼気迫る表情の表情の彼に若干引きながら、手を降って見送る。
まあ、結果として、30秒とかからずにほくほく顔で戻ってきたのだが。
やっぱし、投擲、効率悪いなぁ…明確な差を見せつけられちゃうと特にそう思う。
その後、互いにフレンド登録をして、別れた。彼は元βテスターらしく、何となく俺が着いていっても足手まといにしかならない気がしたし、着いていく必要性もないし。
その日は村の宿に入って寝た。翌日もレベリングに励むとしますかね?
視点投票下3
1 禁書キャラ(アナウンス直後から)
2 キリト(迷宮区、アスナ発見。プログレッシブ準拠で、安価で展開が少し変わるかも)
この間、コジロウくんはレベリングに励んでいます。
現在はこんなかんじ。
プレイヤーネーム…kojiro
Lv.3
スキル
投擲:熟練度13
索敵:熟練度8
ステータス
Str 8
Agi 8
Dex 10
デスゲーム。
SAOが、その有り様を変えた時。
周りの人間(プレイヤー)がパニックに陥るなか、1人、冷静に夜空を見上げていた彼は。
とても深刻そうな溜め息と共に、言葉を吐き出した。
「………不幸だぁーー……」
>>53
ごめん、間違って夜空にしちゃった
『空』だったは
「…『不幸だ』で済む状況じゃないだろうが、きちんと把握しているのか?」
「…あのね土御門。上条さん、月に1~2回ペースで命を危険にさらしてるのよ?もう日常化しちゃってるというかなんと言うか」
「…まぁ、パニクっても仕方ないしね…で、どうすんのよ?」
「…ゴホン。まずは次の町に行くのがセオリーだぜい。3つあるみたいだけど、どうする?上やん」
未だパニックの収まらない始まりの町において、冷静に話し合いを始める彼ら一同。激戦といっても過言では無いような戦いを潜り抜けてきた奴等である。
「何だか俺が選ぶだけで不幸を呼びそうだから、御坂頼む」
「んー、じゃあ…ここで」
「『パゴラの村』…どっかで聞いたことが有るような気がするぜよ」
「まぁ、とりあえず、早く行くか」
「「了かーい」」
人が少ない裏道を走り抜け、三人は南西へと向かっていった。
●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●
「…三下の奴、実名でログインしてンのかよ…」
一方、白い髪と赤い目を持つ彼は、広場中央の石碑を見ていた。
「あとはァ…コイツは、オリジナルだよなァ」
その石碑に『kamijo』と『Misaka』、ついでに『Darkmater』の名前を見つけて、ウンザリする彼。
彼は探さなかったが、『Shiage』というプレイヤーの名前も記されていた、言っておこう。
「…てやぁっ!!」
気合いと共に、御坂は槍の基本スキル《スラスト》を叩き込む。
その一撃で、一層によくでるモンスター《フレンジーボア》のHPゲージが消え、ポリゴンとなって弾ける。
「…うっし、これで終わりか?」
「…みたいね」
「もうそろそろ町につく…お、何か見えてきたぜい」
空が橙に染まってきたころ、三人は『パゴラの村』に到着した。
●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●
「ふぅーーい……」
宿をとり(皆一部屋ずつとった)、やっと一息つける場所を手に入れてぐったりとする御坂。
「あー…結構疲れ溜まってるわね…」
硬いベッドにぐでー…と寝そべったまま、今日のショッキングな件について思い返す。
(ゲームで死んだら現実でも死ぬ、か)
平気そうにはしているが、それは未だ、それを現実味を持って把握できていないからだ。
例えば、目の前でいきなりプレイヤーが死んだら、その時は平静を保てるか分からない。
(…ま、うじうじ考えるのは私らしくないし、寝るとしますか)
自身の言う通り、疲れが溜まっていたのだろう。常盤台寮とは全く違う硬いベッドの上に寝っ転がると、彼女は直ぐに寝息をたて始めた。
●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●
翌日。
習慣通りに起きた御坂は、朝日を拝みに外に出て体をほぐすように伸びをして、視界の端にツンツン頭を発見してそちらへ向かっていく。
「おはよ。早いわねアンタ」
「まあ、いっつも朝飯作ったりとかで割と早く起きてたからな。不幸やら事件やらで出席日数がピンチなだけで」
「あ、あははは…ところで、アンタあのベッドで寝れたの?」
「そりゃもうぐっすりと。いつも風呂場で寝てたし」
「どんな生活してんのよ…」
そんなとりとめの無い話をしてから、本題に移る。本題もただの雑談なのだが。
「で、何してんの?」
「ソードスキルの反復練習。やっといた方が良いかなーって」
「あ、じゃあ模擬戦やらない?」
「ほほう?現実じゃ一度も勝てなかった上条さんに戦いを挑むと?よろしい、戦ってやろうではないかー」
「イラつくわね、アンタ」
「ふっ」
「………」
本格的にイラッときた御坂は、無言でメニューを開き決闘を申請する。
「無言で決闘申請って怖いなおい。初撃決着でいいか?」
「いーわよー」
「よし…決↑闘だぁ!!」
このあと、起きてきた土御門が見たのは、結局勝てずに地団駄をふむ御坂と、元通りスキルの反復練習を繰り返す上条の姿であった。
土御門の出番ェ…
あと全体的に短くないか、これ
じゃあ、次の出番安価下2
上条チーム
一方通行(???と遭遇)
キリトアスナ
コジロウ(???と遭遇)
じゃあ、SAOPを写す作業をボス戦前会議終了まで続けてから、どっちを書くか安価下
1 一方通行
2 コジロウ
浮翌遊城アインクラッドは先細りの構造を持つため、当然ながら最下部の第一層がいちばん広い。ほぼ完全な円のフロアの直径は10km、面積はおよそ80平方kmになる。
その広さゆえに、第一層の地形は、実にバラエティに富んでいる。
最南端に、直径1kmの半円を描く城壁に囲まれた『始まりの街』。街の周囲は草原になっていて、さらに北西には深い森が、北東には湖沼地帯が広がっている。
そして、『始まりの街』の丁度反対、最北端に、第一層迷宮区がそびえたっている。
その近くにある谷あいの町『トールバーナ』で、今回の―――『SAO(デスゲーム)』最初の――――ボス攻略会議が開かれるのだ。
巨大な風車が立ち並ぶ、のどかなこの町に最初のプレイヤーが到達したのは、SAO正式サービス開始から20日経過した時。
その時すでに、死亡者は、1800人にものぼっていた。
俺と正体不明のフェンサーは、人二人分くらいの微妙な距離を保ったまま、トールバーナの北門をくぐった。
視界に『INNER AREA』という紫色の文字が浮かび、安全な街区圏内に入った事を知らせる。
がくん、と無意識のうちに肩が少し下がり、溜め息が口から漏れる。
しかし、彼女は未だにフィールドと同じように、同じ歩幅、同じ速度で歩いていた。あの数時間の睡眠で3日間の連続狩りの疲れがとれるとも思えない。恐らく、気を張ったままなのだろう。何故そんな必要以上に疲れることを、と思ったが、そもそも、それを気にするならあんな無茶はしないだろう。
「会議は街の中央広場で、午後4時からだそうだ」
「………」
僅かに、フードに隠れた顔が上下する。が、そのまま無言で歩き去っていった。
「妙な女だよナ」
背後からそんな呟きが聞こえ、俺はそちらを振り向く。
「……すぐにでも死にそうなのに、死なナイ。どうみても素人なのに、技のキレは廃人顔負け。何者なのかネ」
『鼠のアルゴ』。元βテスターの、恐らくSAOただ一人の『情報屋』である。
「知ってるのか、あのフェンサーのこと」
無意識にそう訪ねてしまってから、相手の返事を先読みし、顔をしかめた。俺の予想を裏切らず、彼女は指を5本立てながら言った。
「安くしとくヨ。500コル」
細い路地の奥で立ち止まったアルゴは、背中を民家の壁に預け、改めて頷いた。
「まあナ。二万九千八百コルまで引き上げるそーダ」
「随分と上げるな…」
俺は苦笑し、次いで肩をすくめる。
「悪いけど、何コル積まれても答えは同じだ。売る気はないよ」
「オレっちも、依頼人には何度もそう言ったんだけどナー」
顔を見合わせて、互いに苦笑する。
アルゴは本職こそ情報屋だが、Agi特化のステータスによる敏捷性を生かして《メッセンジャー》の副業をしている。
本来は口頭の伝言かスクロールに書かれた短い文を届けるだけだが、依頼者が食い下がるせいでこの一週間ほど、アルゴはその依頼者と俺の間を何度も往復するはめになっている。
で、その依頼はというと。
俺の使っている片手用直剣、《アーニルブレード+6(3S3D)》を買い取りたい、と言うことらしい。
SAOにおいて、武器の強化パラメータは《鋭さ(Sharpness)》《速さ(Quickness)》《正確さ(Accuracy)》《重さ(heaviness)》《丈夫さ(Durability)》の5種類が存在する。
NPCやプレイヤーの鍛冶屋に依頼して性能強化を試みるのだ。その際、パラメータによって専用の強化素材アイテムを要求され、また、一定確率で失敗する。この失敗確率は強化素材アイテムの量や添加素材によって減らすことができる。
パラメータの強化に成功する度に+1、+2と数字が武器の名前につくが、その内訳は武器のプロパティを確認しなければ分からない上に「正確さが+3で…」などといちいち言うのは面倒なため、プレイヤーの間で取引などをするときのために、強化パラメータが+4、内早さ1正確さ2丈夫さ1の場合は《Q1A2D1》と略することが多い。
つまり、俺の剣の強化パラメータ内訳は鋭さ3、丈夫さ3となる。
強化前の武器も準レアなので、確かに現時点においてこの剣は高いスペックを持つ。
だが、あくまで『現時点』であり、3層あたりでは次の武器に変える必要がある。
そのため、現時点における大金を払ってまでこの剣を欲しがる依頼者とやら動機がよく分からなかった。
しかし、これは普通の対面取引ではないため、直接理由を聞くことが出来ない。
「…そいつが払った口止め料、千コルだっけ?」
「ああ、そーだナ。上積みするカ?」
「…………………うむむ」
口止め料とはつまり、依頼者が自分の名前を伏せるために前払いしているコルの事だ。
俺がそれ以上のコルを提示した場合、アルゴは相手方にインスタントメッセージで上積みするかどうかを聞く。その競争に勝った場合は相手の名前を知ることができる。
しかし、それをする場合は、俺はこの取引でお金を減らすはめになる。
「……いや、やめとくよ」
「そーカ。じゃ、今回も断られたって伝えとくヨ」
軽く手を振って、Agiの恩恵による速度で表通りへと去っていったアルゴを見送り、何となく、彼女はクリアまで死なずに生き残りそうだな、と俺は思った。
因みに、『誰がどんな情報を買った』という情報すらも売り物にする彼女がただ1つ売らない情報がある。
『誰がβテスターなのか』という物だ。
理由は単純。テスターだと知られた場合、PKされる危険があるからだ。
新規プレイヤー達は、この1ヶ月で二千人近くのプレイヤーが死んだ責任は、全てβテスターにある、と。
そして。
俺は、その糾弾を、完全には否定できない。
>>78
修正
しかし、これは普通の対面取引ではないため、直接理由を聞くことが出来ない。
「…そいつが払った口止め料、千コルだっけ?」
「ああ、そーだナ。上積みするカ?」
「…………………うむむ」
口止め料とはつまり、依頼者が自分の名前を伏せるために前払いしているコルの事だ。
俺がそれ以上のコルを提示した場合、アルゴは相手方にインスタントメッセージで上積みするかどうかを聞く。その競争に勝った場合は相手の名前を知ることができる。
しかし、それをする場合は、俺はこの取引でお金を減らすはめになる。
「……いや、やめとくよ」
「そーカ。じゃ、今回も断られたって伝えとくヨ」
軽く手を振って、Agiの恩恵による速度で表通りへと去っていったアルゴを見送り、何となく、彼女はクリアまで死なずに生き残りそうだな、と俺は思った。
因みに、『誰がどんな情報を買った』という情報すらも売り物にする彼女がただ1つ売らない情報がある。
『誰がβテスターなのか』という物だ。
理由は単純。テスターだと知られた場合、PKされる危険があるからだ。
新規プレイヤー達は、この1ヶ月で二千人近くのプレイヤーが死んだ責任は、全てβテスターにある、と固く信じているからだ。
そして。
俺は、その糾弾を、完全には否定できない。
\
. \
. \ _______
\ r'´ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`、::. ___
l} 、:: \ヘ,___,_ ______/::.__| .|___________
|l \:: | | |、:.. | [], _ .|: [ニ]:::::
|l'-,、イ\: | | ∧,,,∧ . |::.. ヘ ̄ ̄,/:::(__)::
|l ´ヽ,ノ: | | (´・ω・`) ,l、:::  ̄ ̄::::::::::::::::
|l | :| | |,r'",´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、l:::::
|l.,\\| :| | ,' :::::... ..::ll:::: そうだ
|l | :| | | :::::::... . .:::|l:::: これは夢なんだ
|l__,,| :| | | ::::.... ..:::|l:::: ぼくは今まで永い夢を見ていたんだ
|l ̄`~~| :| | | |l:::: 目を閉じてまた開いた時
|l | :| | | |l:::: ぼくはまだ12歳の少年の夏
|l | :| | | ''"´ |l:::: 起きたらラジオ体操に行って
|l \\[]:| | | |l:::: 朝ご飯を食べて涼しい午前中に宿題して
|l ィ'´~ヽ | | ``' |l:::: 午後からおもいっきり遊ぶんだ
|l-''´ヽ,/:: | | ''"´ |l:::: 虫取り網を手に持って・・・
|l /:: | \,'´____..:::::::::::::::_`l__,イ::::
l}ィ:: | `´::::::::::::::::::::::::::::::`´::::::
\ r'´ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄`、::. ___
l} 、:: \ヘ,___,_ ______/::.__| .|___________
|l \:: | | |、:.. |[], _ .|:[ニ]:::::
|l'-,、イ\: | | ∧,,,∧ . |::.. ヘ ̄ ̄,/:::(__)::
|l ´ヽ,ノ: | | (´・ω・`) ,l、:::  ̄ ̄::::::::::::::::
|l | :| | |,r'",´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、l:::::
|l.,\\| :| | ,' :::::... ..::ll:::: そうだ
|l | :| | | :::::::... . .:::|l:::: これは夢なんだ
|l__,,| :| | | ::::.... ..:::|l:::: ぼくは今、夢を見ているんだ
|l ̄`~~| :| | | |l:::: 目が覚めたとき、
|l | :| | | |l:::: ぼくはまだ12歳
|l | :| | | ''"´ |l:::: 起きたらラジオ体操に行って、
|l \\[]:| | | |l:::: 朝ご飯を食べて、涼しい午前中にスイカを食べながら宿題して、
|l ィ'´~ヽ | | ``' |l:::: 午後から友達とプールにいっておもいっきり遊ぶんだ・・・
|l-''´ヽ,/:: | | ''"´ |l::::
|l /:: | \,'´____..:::::::::::::::_`l__,イ::::
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i| ヾiiiiiiiiiiリ 「「「「「「「「「|
∧」_ 人 | | Ⅵ^^^^Ⅳ
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「 ̄L| // V二ニ| _|____|_
Li 「竹| |,// 。 VV∧ | |ハ ハ ハ/
/ヾ竺竺:| ∧ ⅱⅱ / ∧,∧Ⅵ |
|_ノl 「 ̄Т ̄ ̄Т ̄|¨了i! i i |
| |___|:┴┴t皿皿 ┴┼┴:l . |
」! /_仝以 lLi i ⅲ ⅲ ⅲr‐L.. :l i | ,∧
非E F| r∧i===[ ̄ ̄ ̄ ̄:r’ ゙┬l i i :| / ,∧
悲 シ三ヒ森|[[[[[[[[L_| ⅲ ⅲr’ ゚‐|___. | [[[[[[[[|
〃⌒ヾ彡三林矧 i l| ̄ih i 「i| ̄|| ’ || lⅱ | | i |
/: : : :ミj彡三杉引 |ii‐┴―┴Li._||_f^i_f^i_||_i__.|__...ツ| i |
γー彡ノ彡三ミl冊| i 从¨ ̄ ̄l| ̄[ラ¨|鬥|¨[ラ^l ̄ ̄ ̄¨| i |、
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