綾乃「歳納京子……」千歳「また歳納さんの事考えてるん?」(210)

綾乃「ち、千歳!いつの間に!?」

千歳「最初からおったで~」

綾乃「も、もう!声くらいかけてよね!!」プンプン

千歳「まあまあ、また歳納さんの事考えとったんやろ?」

綾乃「////」
千歳「…ふふ…綾乃ちゃんはわかりやすいなあ」ニヤニヤ
綾乃「も、もう!からかわないでよ!」バキッ

千歳「痛!」

千歳「……」ジンジン

綾乃「千歳?」

千歳「…今のは痛かったわ…」

綾乃「あっ!ご、ごめんなさい!ちょっと力はいりすぎたみたい」アセアセ

千歳「……いたた……」ジンジン

綾乃「ご、ごめんなさい……」

千歳「……」

綾乃「ち、千歳……」オドオド

千歳「……いたた……」

綾乃「…千歳…ごめんなさい…ごめんなさい……」グスン

千歳「……はあ…ごめんなさいごめんなさいってそれしか言えへんのかい……」

綾乃「……」シクシク

千歳「…今度は泣くだけなん?…」

綾乃「!?」

千歳「痛いのはウチやで、泣きたいのはこっちや…」ズキズキ

綾乃「…ごめんなさい…ごめんなさい…」シクシク

千歳「……」イライラ

綾乃「…ごめんなさい…」シクシク

千歳「…ほかにもっと言う事あるんちゃうか?おんなじ事ばっかり言うなや」イラ

綾乃「グスッ ほ、ほかに言う事…」シクシク

千歳「…そんな事もわからんのか!!」ギロッ

綾乃「ひっ!ご、ごめんなさい…」シクシク

綾乃「…千歳…どうしたら許してくれるの?…」シクシク

千歳「…少し考えたらわかるやろ…こういう時どうしたらいいかなんて…」イライラ

綾乃「…お、お金?」

千歳「違うわ!アホ!!」

綾乃「…私のカラダ…?」

千歳「…おしいけどな…ちょっと違うな…」

綾乃「……わからない…」グスン

千歳「……はあ……」イライラ

綾乃「……ごめんなさい。千歳…」

千歳「……」ズキズキイライラ

綾乃「…千歳…千歳…」シクシク

千歳「……」

綾乃「…千歳…お願い…許してよぉ…」グスン

千歳「……」イライラ


綾乃「…なんでも…するから…許してよぉ…千歳…」グスン

千歳「……」

千歳「綾乃ちゃん」

綾乃「……」グスン…



千歳「その言葉を待ってたんや」ニヤ

放課後

千歳「…ふぅ…」

千歳「…そろそろ時間やな…」

綾乃「……」

千歳「…綾乃ちゃん 絶対やってな…」

綾乃「う、うん…」

千歳「なんや?暗すぎやでそんなんじゃうまくいくもんもうまくいかへんで!」

綾乃「う、うん…わかってる…」

千歳「…まぁしゃ~ないな!こればっかりは…」

千歳「歳納さんはウチが呼んどいたからあとは頼むで」

綾乃「……」

千歳「あ、来たみたいやでちゃんと一人で来てくれてるわ、ほれ」ドン

綾乃「う、うん…」

京子「あっ、綾乃 話しってなに~」

綾乃「え、えっと…その…」

京子「ん~?悪いけど向こうで娯楽部のみんなが待ってるから早くしてね?」

綾乃「うん……」

~ロッカーの中~

千歳(はよ)

綾乃「………」ジー


京子「? 」

綾乃「あっ 、あのね!えっと……明日…遊びに行かない?」

京子「え?いいよ!そんなの当たり前じゃん!行く行く!結衣たちも呼んでくるよ」

綾乃「ダメ」

京子「え?」キョトン

綾乃「い、いいから//明日の12時に待ち合わせね//」ダッ

京子「あっ、綾乃……帰っちゃった……」

千歳(…はあ ヘタレやなぁ…)

綾乃ホーム

ユッリユッララユッルユリクリ

綾乃「あっ 千歳から電話」ピッ

千歳『綾乃ちゃん…なんで先に一人で帰るんよ…』

綾乃「…ご、ごめんなさい…」

千歳『…まぁええわ 明日待ち合わせ場所とかゆうたんか?』

綾乃「…忘れてた…すぐメールで送るわ」

千歳『はあ…テンパりすぎやなぁ…ほんまに……』

綾乃「//わ、わかってるから//明日はちゃんと……」

千歳『…明日は頼むで?綾乃ちゃん…そうやないと…』

綾乃「は、はい」

待ち合わせ5分前

綾乃「歳納京子は…まだ来てないわね」

綾乃「…と、歳納京子と初めてのデート//」

千歳「…えらい浮かれてる所悪いけど綾乃ちゃん…」

綾乃「!千歳 いつの間に」

千歳「今日こそは頼むで?わかってんな?」ギロ

綾乃「は、はい」オロオロ

千歳「……はぁ…まぁええわウチは見つからんように隠れとくから…」サッ

綾乃「う、うん」

京子「お~い あっやの~~」

綾乃「!!」

京子「おっはよ~!おろ?今日はすごいオシャレしてきてる!」カワイイヨ


綾乃「//べ、別にそんなデートとか歳納京子に会うからオシャレしようとかそんな事思ったりしてないんだからね!」アセアセ

京子「あはは!なにそのツンデレ!わかりやすっ!」ケラケラ

綾乃「っ~~!///そ、それより私より遅かったから罰金バッキンガムよ//」

京子「なにそれ!ハルヒじゃん!」ケラケラ

綾乃「///」

京子「とりあえずご飯食べようよ お腹すいた~」グデー

綾乃「そ、そうね 歳納京子のおごりだもんね!」

京子「でも私1000円くらいしか持ってないよ?」

綾乃「えっ…」

京子「…ご、ごめんね…この間ミラクるんのBD買っちゃてお金ないんだ」テヘ

綾乃「ま、まぁしょうがないわね…誘ったのは私だし私がおごってあげるわ!」

京子「マジっすか!綾乃大好き~」ダキッ

綾乃「////////」ア、アヘ


千歳(ふむ…)

昼食後

京子「ふ~お腹いっぱい」ポンポン

綾乃「次どうしよっか?」

京子「え?昨日なにも決めてなかったの?」

綾乃「う、うん」

京子「じゃあなんで昨日急に誘ってきたの?しかも私だけ」

綾乃「え、えっと…」

京子「…?」ジー

綾乃「///」

京子「?まあいっか ゲーセン行こうよ 私得意なんだ」

綾乃「え、ええそうね」



千歳(歳納京子…恐ろしい子)

夕方

綾乃「歳納京子 ぬいぐるみ あ、ありがとう」

京子「あっさっきのUFOキャッチャーのやつ?」

綾乃「うん」

京子「あはは、でも今日は調子悪かったからお金全部なくなっちゃったよ…」オイオイ

綾乃「…ありがとう」クスッ

京子「まあいっかお昼おごってもらったもんね、これでおあいこ」

綾乃「大事にするから」

京子「えっと…うん」ドキッ

公園

京子「あ~今日はよく遊んだな~綾乃とこんなに長く一緒に居たの修学旅行以来だね」

綾乃「そ、そうね//」ギュッ

京子「…そのぬいぐるみさっきからずっと抱いてるけど気にいってくれてよかったよ」

綾乃「う、うん//」ギュッ

京子「ちなつちゃんもすごい喜んでたし人気あるのかな?このぬいぐるみ」

綾乃「…え?」

京子「ああ、去年のクリスマスにシャッフルデートしたじゃん?その時プレゼントしたの。綾乃も結衣とペアだったよね?」

綾乃「そういえば…」

京子「綾乃?」

綾乃「……歳納京子……」

京子「なに?」キョコトン

綾乃「…ちなつ……吉川さんの事好きなの?」

京子「え?当たり前じゃんかっわい~よね~!可愛すぎてキスしたくなるんだけど照れ屋だからいつもイヤがるんだよね~」ペラベラ

綾乃「……」


千歳(……)

京子「いつも結衣の事ばっかり気にしてるけど私の方にも満更悪くないと思うんだ~そのぬいぐるみあげたときなんか……綾乃?」

綾乃「……」

京子「あ、綾乃?どうしたの?お腹でも痛い…」

綾乃「歳納京子」

京子「の?」

綾乃「今日は楽しかったわ!また遊びに行こうね!…あ、もうこんな時間!私先に帰るからまた明日学校でね!」ダダッ


京子「あ、綾乃?……下向きながら走ったらこけちゃうよ!お~い綾乃~」


千歳(…はぁ…)

千歳(…めんどいなぁ…)

京子「あ、千歳!?いたんだ…」

千歳「綾乃ちゃん泣いてたで、追っかけんでええの?」

京子「……泣いてたから追えないんだよ…」

千歳「?」

京子「綾乃さ…私の事好きなんだろ…変に期待もたせてもさ…」

千歳「…なんや…気付いたんやね ちょっとビックリやわ」

京子「うん…まあ」

千歳「吉川さんが好きなん?」

京子「ちなつちゃんは好きだけど恋愛感情とはちょっと違うよ…ただかわいいなとは思うかわいい後輩だ」
千歳「じゃあ船見さん?」

京子「………結衣が一番ないかな……うん」

千歳「赤

京子「ない」

千歳「!?まさか千鶴?」

京子「それも恋愛感情じゃないよ…」

千歳「…別に好きな人はおらんて事?」

京子「……そうなのかな……」

千歳「綾乃ちゃんも?」


京子「……綾乃が一番わかんない……なんか綾乃と居ると……ドキドキする…でもねキスとか手を繋ごうてすると怖いんだ……」

千歳「……え?」

京子「なんだろうな…あの感覚…なんていうか……うまく説明できないんだけど……嫌われたら一生立ち直れないんじゃないか?って言うか……

千歳「はぁ!?」

京子「えっ」ビクッ

千歳「…お前…ほんまか?」

京子「えっ?えっ?」ビクビク

千歳「…お前…お前……めんどいなぁ…」

京子「ち、千歳?」ビクビク

千歳「はぁ…綾乃ちゃんはお前…歳納さんが好きって気付いてるんやろ?」

京子「…でも嫌われたら一生立ち直れないと思う…」

千歳「……」

千歳「なあ」


京子「えっ…」

千歳「明日……放課後…生徒会室に来いや…一人で…」

京子「ち、千歳?なんか怖いよ千歳「返事」ギロリ


京子「はい」



綾乃ホーム

シクシク

ユッリユラララダイジケン ユッリユラ

綾乃「……電話……千歳……」ピッ

千歳「綾乃ちゃん…今日もできへんかったなぁ…」

綾乃「…千歳も近くにいたんでしょ?だったらわかるでしょ!歳納京子が好きなのは吉川さ千歳「なあ」

千歳「綾乃ちゃん…ウチの言うことなんでも聞くんやろ……?」

綾乃「……うん……でも……無理 もう諦めた……」

千歳「…綾乃ちゃん…明日生徒会室来るよな?…」

綾乃「……もう私には千歳しか居ないから行く……」

千鶴「…そんな事ないで…綾乃ちゃん、明日はな……」

綾乃「////」

千歳「綾乃ちゃん 顔真っ赤っかやで」

綾乃「////」

千歳「……ヘタレやなぁ………」

ひまさく「せんぱーい あたしらちょっと消えますね」

千歳「あんたらえらいテンポええなぁ、行ってこいや」

ひまさく「は~い」ササッ

ドア 「ガチャ」

京子「こんにちは~…」

綾乃「き、来たわね!歳納京子!」

京子「あ、綾乃 昨日はごめん 私…」ペコ

綾乃「///い、いいから顔をあげて///」ドキドキ

京子「うん」スク


京子「え?」








チュ

綾乃「/////」カー

京子「あ、綾乃//」カー

千歳「……ヘタレやなぁ……ほっぺたかい……」

綾乃「千歳…こ、も、む、無理///これが限界///」プスプス

京子「//あ、綾乃//大丈夫///」アセアセ

千歳「……あかん……ヘタレやなぁ……」

りせ 「?」

千歳「…歳納さん…間違ってたらごめんやで」

京子「え?なにが?」

ドンッ

京子「うわっ!」ヨロリ

綾乃「歳納京子!」バッガシッ


千歳「今や!」シュン!


綾乃「千歳!?なに!?」
千歳「ほら今なら歳納さんの唇が目のまえやで♪」ガシッ

京子「えっ!?千歳?は、はなしてよ!」ジタバタ

綾乃「////」

千歳「…おい…はよ…」

綾乃「//////」

千歳「はよ」

綾乃「////」

綾乃「//」

千歳「もうええか? 」

綾乃「…ええ…」

京子「綾乃…」

綾乃「歳納京子…わたしは貴女が好きだからこんな事するの…そこは先に知っておいてね…」

京子「…私も…綾乃の事は好きだ。だけど怖いよ…」

綾乃「…歳納京子……」

京子「…ハハいつも元気いっぱいみんなのアイドル京子ちゃんが足まで震えてきたよ………」ガクガク

綾乃「…歳納京子…私の手…みて」

京子「…え…」

綾乃 ガクガク

京子「…綾乃も怖いの…?」

綾乃「うん あなただから怖いの…嫌われたらどうしようとか考えたら…」

京子「嫌いになったりしない!!」ドーン

京子「嫌いになったりするわけないよ!こんなに…こんなに……あれ…そうか…」

千歳「めんどくせ」ケッ

京子「…千歳…もうはなしてよ…わかったから」

千歳「…ふぅ……」パシ

京子「……綾乃……私も綾乃が好きだ!だからキスして!!怖くても逃げてちゃダメなんだよ!私は綾乃とキスしたい!!」

綾乃「!!」


綾乃「わ、私も///」

京子「綾乃ぉ!」




ムチュー

京子(なんだこれ?)


京子(…千歳とやった時と全然違う……//////)ムチュー

綾乃(////////////////////シ、シヌ///シンジャウ///////)

綾乃(///幸せすぎる//////あ、//////舌まで////)
ペロピチャムチュー




りせ「∵」

千歳(………ヘタレどもめ………)

千歳(綾乃さんはともかく……歳納までここまでヘタレとおもわなかった……」

千歳「…さて帰るか……」

ベロペロ アン アヤノー トシノーキョーコ// ペロペロ アン キョーコッテヨンデ!///


りせ「……………」

帰り道

千歳「………おっと……忘れてた……」ガサガサ


千歳「…………………」


千歳「…これとヨシッと…」



千鶴「眉毛を上のほうに書くだけで誰も気付かないなんて……ちょっとショックだな……」

千鶴ホーム

千鶴「ただいま」


シーン

千鶴「……はぁ………」


千鶴「姉さん……」グスン


回想


3日前

千歳「千鶴~お風呂わいたから一緒にはいろ~や♪」

千鶴「…」コクン

千歳「♪♪」ヌギヌギ

千鶴「////」

千歳「どうしたん?はよ脱ぎや~一緒にはいろ」

千鶴「う、うん 」ヌギヌギ

千歳「お、千鶴ちょっとエエ体になってきたなぁ」

千鶴「///」

千歳「一番風呂いただきやでぇ♪」

千鶴「あ、姉さん…先に体洗わないと……」

千歳「お、そやね♪千鶴が姉さんを洗ってくれへん?」

千鶴「//それは…やめとくよ//」テレテレ

千歳「千鶴は恥ずかしがりややなぁ そんじゃ自分で洗うわ♪」スタスタ

千鶴「///!姉さん 危な

千歳「え?」 ツルッ ガン

千歳「………」


千鶴「……姉さん?……姉さん!姉さん!」

千歳「………」グデー

千鶴「きゅ、救急車!……」

千歳「………千鶴…姉さんはもうあかん……」

千鶴「!姉さん 大袈裟だよ…風呂場でこけたくらいで死なないよ……」

千歳「千鶴……あんたは風呂場をなめとる……ウチの知り合いのおばあちゃんも風呂場でこけて死んでる人もおるんや……」

千鶴「そんな!とにかく救急車呼んだから!見たところ血もでてないし大丈夫」

千鶴「姉さん!」ユサユサ

千歳「千鶴…姉さんの最後のお願い聞いてくれへん……?」

千鶴「姉さん!怒るぞ!」

千歳「……お願い……」


千鶴「………なに?」

千歳「…ありがとうな……ウチの代わりに…綾乃ちゃんと歳納さんをくっ付けてくれへん?」

千歳「綾乃ちゃん恥ずかしがりややし、歳納さんもにぶそうやから…」

千鶴「…はぁ…わかったよ。他には?」

千歳「……せ……な……」

千鶴「!?姉さん」

千歳「し、幸せに…千鶴が…幸せに…やったら……」
千鶴「………」

千歳「……それで……ええねん……」ガクッ

千鶴「……気絶した」

千鶴「……とりあえず服きせよう……」

ピーポーピーポ

千鶴「救急車きたな 姉さん?行くよ」

千歳「………」グデ


千鶴「…………」


千鶴「まぁ…大丈夫…風呂場でこけたくらい……」


翌日

千歳「…………」

チュンチュン
千歳「……朝か……姉さん?」

千歳「……………」スースー

千鶴「……起きてよ姉さん………」ユサユサ

千鶴「………ウソだよな?………あ、学校……いいや……休もう…………」

千鶴「…………」

昼過ぎ

千歳「…………」

千歳「…………」

千歳 「…………」

千鶴「……姉さん……」ユサユサ

千鶴「……マジなのか?………」

放課後

千鶴「…………」

千鶴「…………」


千鶴「…………」イライラ

千鶴「…………」

千歳「…………」

千鶴「…………」イライラ

千鶴「……ふざけんな…………」

千鶴「……風呂場でこけて頭を打ってそのまま死ぬ?………」




千鶴「ふざけんな!!そんな馬鹿な死に方あるか!!」

千鶴「………」

千鶴「…そうか……姉さん…戻りたくないんだな…」
千鶴「…多分…夢をみてるんだ……」

千鶴「そこでは…多分綾乃さんと歳納が付き合ってて……私は幸せに暮らしてるんだな……」


千鶴「わかった」

千鶴「姉さんのお願い…叶えて見せるよ…だから戻ってきてよ……姉さん……」グスン

千歳「さっそく今から学校に行ってくるよ姉さん…」


学校

千鶴「……おっと…そういえば私は歳納に好かれていたな……」

千鶴「…選択肢を間違えたら……ややこしくなりそうだ……姉さんに変装してから行くか……」

千鶴(歳納ぐらいならだませるだろ……)マユゲアゲアゲ



現在

千鶴「……はぁ……」

千鶴「……綾乃さんと歳納さんはもう大丈夫だろ」


千鶴「……姉さん……」


千鶴「…病院に行くか……」


千鶴(…あとは私の幸せか………)

病院


千鶴「姉さんの部屋はっと」

スタスタ

千鶴「………あれ………?」

千鶴「……空室に……なってる……」


千鶴「なんで………」


ナース「あっ!あなた池田千歳さんの妹さん!?」ハアハア

千鶴「…あ…はい」

ナース「お姉さんが大変なのよ!いま集中治療室にいるわ!早く来て!」

千鶴「!?」

千鶴(……やめろよ!……笑えないよ!…)ダダダ


千鶴(……こんなんで……姉さんが死んだら……幸せになんて…一生なれるわけない……)ダダダ


ナース「すいません!池田千歳さんの妹さん見付かりました!」バン


千鶴「……」


医者「……君が池田千鶴さん?………」

千鶴「はい」

医者「…千歳さんの容態なんだけども…まずいことになってるんだ……」

千鶴「………」

千鶴「…………」

医者「お姉さんは白血病とか…家族の方でもいい…」

医者「なにかそういう持病を持った方はいらしたりしないかい?」

千鶴「?」

医者「実はね……2時間位前かな…急に鼻から出血だして……それがものすごい量なんだよ…しかもまったく止まる傾向も見られないから今はここで輸血をしながら凌いでるところなんだ……」

千鶴「……」

医者「こんな症状はじめてだ…なにか心当たりはないのかと…」

千鶴「……」

千鶴「………」


千鶴「わかりました」

医者「…え?」

千鶴「治療…します……私が……」

医者「?」

千鶴「私が姉さんを治します……私しかできません」

医者「………」


千鶴「私を姉さんの近くに……声が届くところまで…連れていってください」

医者「……」


ナース「……」

医者「…わかったよ…君」

ナース「はい」


医者「この子を連れていってください」

ナース「…よろしいんですか?」

医者「私にはどうしたらいいかさっぱりわからん。あとは肉親の…姉妹の絆とか…そういう奇跡を信じてみようじゃないか」

ナース「…は、はぁ」



医者「姉妹愛か……」フム…

ナース「…ここなら聞こえるはずよ」


千鶴「ありがとうございます」ペコリ


千歳「…………」ダラダラ


千鶴「…姉さん……」


千鶴「……起きてよ!…姉さん……」グス


千鶴「…こんなの酷すぎるよ……今……アレだろ?歳納と綾乃さんがゆりゆりしてるのを…なんか…テレパシーみたいなもので受信してるんだろ……」クズ

千鶴「……それで…鼻血が…止まらないんだろ……」

ナース「??」クビカシゲ

千鶴「……お願い…叶えてあげたよ……なあ…他の誰にもわからなくても……姉さんは分かるだろ?……歳納と綾乃さんが……ゆりゆりしてるの……」


ナース「?」


医者「ほう…」

千歳「………」ダバダバ

千鶴「……なんだよこれ……私もう詰んでるじゃん……歳納と綾乃をくっ付けたら……姉さんが危ない……姉さんがもし……死んだら……私が幸せになんて…なれるわけないだろ……」グス

千歳「………」ダバダバ

医者「……」

千鶴「……なあ……姉さん……私…どうしたら…良かったの?……このまま姉さんが鼻血で死んじゃうなんて………」

千鶴「鼻血なんかで……」グス

医者(輸血さえしてればまだまだ平気なんだけども……)

千歳「……………」ダバダバ

千鶴「…………」

千鶴「………」

千鶴「…………」

千鶴「…くそ…起きろよ!起きろよ!早く起きろよ!」ガンガン

ナース「ち、ちょっと…」

千鶴「おい!池田千歳!起きろよ!お前の願いは池田千鶴の幸せなんだろ!このままお前が死んで池田千鶴が幸せになれると思ってんのかよ!そんなわけねえだろ!!」

千鶴「…しかも…死因が風呂場で転倒……妙な電波を受信してからの出血多量……なんだそれ!」ギロッ

千鶴「………ふざけんな!」イライラ

医者「あれ…」

千鶴「なぁ…せめて鼻血くらい止めろや…いつまで妄想に逃げとんねん!しっかりせえよ!…お前なぁ…そんなん治そうと思ったらいくらでも治るんやぞ!ウチを見てみろや!ヨダレなんかたらしてへんやろ!」

千歳「………」ダバダ…

医者「鼻血が…」

千鶴「起きたらビックリするで!お前が妄想してた事が実現したんやから!いつまでも夢ばっかり見てへんで現実みろや!!」オラ


千歳「………」ダバ


医者「収まって来た…」

千鶴「かわいい妹がおるんやろ!会いたくないんかい!泣いてるんやぞ!!いつまでも泣かして悪いとか思わんのかい!!」グス

千歳「………」ダ…

千鶴「………」

千歳「………」



医者「鼻血が止まった」

千鶴「……姉さん………お願い…私の幸せ…願ってるんだよね……」


千鶴「1つめの願いは私が叶えたよ…もう1つ……私の幸せは…姉さんにしか叶えられないんだよ……」

千鶴「やっぱり…私の…幸せは…姉さんと…ずっと一緒に暮らしていくことだもん……それしか……考えられないもん…」


千歳「………」

千鶴「…だから…お願い…姉さん…私のお願い…叶えてよ……」ポロポロ

千歳「………」






千鶴「……………」










千歳「………ん」

千鶴「!?」

医者 「!?」

ナース 「!?」


千鶴「姉さん!」ダキッ

千歳「おぅ!千鶴 どしたん?今日はえらい甘えんぼやね。……あれ……ウチ…たしかお風呂はいってたはずじゃ……」

千鶴「姉さん…姉さん…色々あったんだよ……」ギュー

千歳「そうなん?…まぁ千鶴、色々心配かけたみたいやね…ごめんな?」


千鶴「ん~ん…姉さんがそばにいるだくで…」ギユ

千歳「…今日はほんまに甘えん坊さんやなぁ//なんか照れてくるわ///」

千鶴「姉さん……」

数日後


学校 放課後

京子「お、千鶴じゃん!久しぶり!チュッチュッ」

千鶴「うぜぇ!」ゴン

京子「あいて」

結衣「やれやれ…京子は相変わらずだね…」

千鶴「お前…綾乃さんは…?」

京子「え?」

結衣「あぁ、千歳に聞いたの?そうそう、京子と綾乃付き合ってるんだよ」

千鶴「…だったらやめろよ」イラ

京子「やだな~スキンシップじゃん 普通だよ普通」

千鶴「…綾乃さんが見たら泣くぞ」

ちなつ「あ、大丈夫ですよ。京子先輩 綾乃先輩一筋ですよ」

千鶴「…そうなのか?」

ちなつ「2人でいる時をみたらわかりますよ…」チッ

千鶴「?」

綾乃「どうしたの?こんなところに集まって」ヒョコ

ちなつ「ほら…愛しの綾乃先輩が来ましたよ。京子先輩」


京子「///ちょっとちなつちゃん///茶化さないでよ///」テレテレ

綾乃「あ///歳納///京子///」テレテレ

ちなつ「ほらね、見ての通りです」ウゼエ

千鶴「……(うぜぇ…

千歳「良かったなぁ!綾乃ちゃんおめでとう!」ニコニコ

綾乃「//ち、ちょっと千歳ったら///べ、別に歳納京子の事なんか///」テレ

京子「////」ジー

綾乃「///だ、大好きなんだから…///」プスプス

京子「/////あ、綾乃また放課後にね///あ、あかり 居たんだ。部室まで競争だ!」ビュン

あかり「あっひどいよぅ!待ってよ京子ちゃん」アッカリーン

結衣「そういやあ…千歳…鼻血治ったの?」

千歳「ん?いやぁまだ完璧やないけどな、ある程度はいけるで♪」

結衣「え?いや…今のもかなり凄かったと思うけど…」

千歳「ふふふ♪船見さんウチ、もう妄想すんのやめてん。やっぱり現実の方がええ事に気付いたから…」チラ

千鶴「…///」

結衣「……Oh…」

千歳「結衣ちゃんもちなつちゃんと頑張ってな♪」

結衣「…いや私はあか…
ちなつ「結衣先輩!このまま二人でどこか行きましょうよ!」グイグイ

綾乃「……」

千歳「あれ?ウチ勘違いしてたなぁ」

千鶴「(面倒くさそうだな…)」

千歳「千鶴、先帰っといてな 生徒会すぐ終わらして帰るから」

千鶴「うん」

千歳「綾乃ちゃんも早く歳納さんのトコ行きたいやろうし」

綾乃「////////」






池田家

千鶴「……姉さん……まだかな………」ソワソワ

千歳「ただいま~♪」

千鶴「!!」ダダッ

千鶴(姉さん…帰ってきた…)

千鶴(ククク…今まで諦めてたけど姉さんと恋人になれたんだ……あんなことや……こんなことも…)ジュルリ

千鶴「お帰り 姉さん//)

千歳「ただいま♪」

千鶴「…姉さん……」ギュツ/////

千歳「///ち、ちょっといきなりやね////千歳////」

千鶴「エヘヘ//だって学校では我慢してたから////」

千歳「////千歳//////」ギュッ


千歳(……暖かい……やっぱり……妄想より……現実の方が……エエもんやね//)

千鶴「////姉さん///」ジー

千歳「///千鶴////」ジー

千歳(//なにこれ///オウフ///可愛いすぎやで//オエッ//ヤバい//ヤバい//萌え死ぬわ////)



千鶴「………姉さん………」

千歳「………千鶴………」


千鶴「…………キス………したいな………」


千歳「……ウチも………」

千歳「あれ?」タラー




千鶴「………鼻…血……」

千歳「………ホンマやね……」タラー




千鶴「……別にいいや……えい」 グイ

チュッ


千歳「!?」











ブシャァァァァァ









千歳「…………」ダバダバ

千鶴「…………」







千歳「…………」ガクッ

千鶴「∵」




千鶴「……ふざけんな!!」

オッワリーン

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