千早「春香を家に泊めたらベランダから飛び降り自殺を…」 (39)

春香「えへへ、千早ちゃんの家に泊まるのもこれで二回目だね」

千早「そうね。相変わらず何もないけど、ゆっくりしていってちょうだい」ガチャ

千早「さ、どうぞ」

春香「お邪魔しまーす」

千早「春香、夕ご飯頼んでいいかしら?私お風呂掃除してくるわ」

春香「うん! 台所借りるね」
 
 

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春香「じゃあまずはお鍋を暖めて、ふんふんふーん♪」


春香「野菜を洗って、…お迎えにきたぜ♪」

春香「お肉を適当な大きさに切って、…俺についてこいよ♪」

 
 

 
 
春香「…嘘つき♪ っと、あとはこれを入れて煮込めば出来上がりー」


千早「ふふ、春香楽しそうね。歌ってるのお風呂場まで聞こえたわ」クスクス

春香「え? そ、そう? あはは…」

千早「もう少ししたらお風呂入れるわ」

春香「うん、こっちもあと少し煮込んで出来上がりだよ」

千早「そう、じゃあ私見てるから春香先にお風呂入っていいわよ」

春香「え? いいよ。千早ちゃん入ってていいよ」

千早「いいのよ、今日は春香がお客さんなんだから。そのお客さんに夕ご飯お願いしちゃってるのだけど…」

春香「いいのいいの。じゃあお言葉に甘えて先にお風呂入るね」バタン

 
 

 
 
グツグツ


千早「……」

グツグツ

千早「……」

グツグツ

千早「…そろそろいいかしら」

 
 

 
 
春香「ぷはー、さっぱりー」ガチャ


千早「春香、早いんじゃないかしら?」

春香「そう? 普通に20分くらい入ってたけどな」

千早「……本当だわ、いつの間にかそれくらい経ってたのね」

春香「そろそろお鍋良い頃だと思うよ」

千早「ええ、そう思ってちょうど今火を止めたわ」

春香「あ、でも千早ちゃん先にお風呂のほうがいい?」

千早「そうしたら、お鍋大丈夫かしら?」

春香「大丈夫! お鍋は余計に火が通っても美味しいから」

千早「そう、じゃあお言葉に甘えさせてもらうわね」ガチャ

春香「行ってらっしゃーい」

 
 

 
 
春香「さてと、ここで蓋を開けると…」


春香「うん!ちゃんと出来てる!」

春香「……」


春香「……乙女よ大志を抱け♪」

 


春香「うーん、歌い終わっちゃった。…そろそろもう一回火通しておこうかな」

 
 

 
 
千早「ごめんなさい、今上がったわ」ガチャ


春香「あ、おかえり千早ちゃん。お鍋良い感じだよ」

千早「そう、じゃあ夕ご飯にしましょうか。お鍋は私が持っていくわ。春香だと落としそうだから」

春香「わ、私落とさないよ! …多分」

千早「冗談よ。言ったでしょ? 今日は春香がお客さんだって。さ、食べましょうか」

春香「はーい! いただきまーす!」

千早「いただきます」

 
 

 
 
 
千早「ごちそうさまでした」


春香「ごちそうさまでしたー。あー食べた食べた」

千早「片づけは私がやるわ。春香はゆっくりしてて」

春香「えー、せっかくだから一緒にやろうよー」

千早「春香がいいならそれでいいけど、何だか悪いわ」

春香「いーのいーの。ささ、一緒に片づけよ」

 
 

 
 
 時は飛んで寝る時


千早「明日は寝坊しないようにしないと」

春香「みんなで新曲の収録だもんね、私楽しみ!」

千早「私もよ。目ざましもセットしたし、寝ましょ」

春香「おやすみ、千早ちゃん」

千早「おやすみ、春香」

 
 
 

 
 
 
 
 
 
春香「…ん」モゾモゾ


春香「2時か…」チラッ

千早「…zzz」

春香「……くすっ」

 
 



春香「ねえ、千早ちゃん」

千早「んー…」ゴロゴロ

春香(寝ているのか起きているのかわからないような微妙な反応してる。かわいいな)

春香「いつもありがとね」

千早「んー。いいわよ別に」モゾモゾ

春香(あ、あっち向いちゃった。迷惑だったかな?)



春香「……」

春香「よいしょっ」ガラッ

春香「わ、ビルがこんなに近くにある。すごいなー」

ヒュウウウ

春香「…けっこう涼しい」ブルッ





千早「春香!」バタン

春香「わ!?」

千早「春香…」

春香「千早ちゃん? 青ざめた顔してどうしたの?」

千早「風が吹いてると思って起きたら、春香がいなくてベランダの窓が開いてたから…」

春香「?」

千早「その…」




千早「春香が、飛び降り自殺したんじゃないかって…」

春香「ええ? どうしてそうなるの?」

千早「だって、さっき春香にありがとうって言われた気がしたから」

春香「え? あっ…」

千早「まあ、何にしても春香が自殺してなくて良かったわ…。本当に」

春香「そ、そんなのしないってばー」ブンブン

千早「そう…。ねえ春香、外寒くない?コーヒー… じゃ眠れなくなるかもしれないから、ココアでも飲む?」

春香「うん! 飲む」

千早「わかったわ。ちょっと待ってて」



春香「ねえ、千早ちゃん」

千早「何? 春香」

春香「ここ、景色綺麗だね」

千早「そうかしら? 私は特に何もない普通な場所だと思ってるけど」

春香「なんかこんな大きなビルが近くに建ってるってすごいなって思って…」

千早「…そうね。でも私は春香の家からの眺めのほうがきっと好きだと思うわ」

春香「え? 何も見えないよ?」

千早「ふふ、私はそういう風景のほうがきっと好きだわ。はい、ココア」コトッ

春香「ありがとう」




千早「ねえ、春香」

春香「何? 千早ちゃん」

千早「さっき、寝てる時にありがとうって言った?」

春香「え? い、言ってないよ?」

千早「…本当に?」

春香「うぐっ… その、言った、かも、しれない…」

 
 
千早「そう、私は春香に感謝してるわよ」


春香「っ!? ち、千早ちゃん飲んでる時に何を!」

千早「ふふ、ただ本当のことを言っただけよ。さ、今日は早いんだからそろそろ寝ましょう?」

春香「う、うん。そうだね」

千早「春香、おやすみ」

春香「おやすみ、千早ちゃん」
 

 千早「春香を家に泊めたらベランダから飛び降り自殺を…」改め
 千早「春香を家に泊めたらベランダから飛び降り自殺をするかと思った」 終わり。

 
 

詐欺なタイトルで暗い作品を期待した方には本当に申し訳ありませんでした。
こういう見てる人を騙すようなことが好きなんです。
元々はどっかのお題で「ねぼけ千早なはるちは」と出てきて、最初に夜中の春香のシーンだけ書きました。
あとは全部昨日から今朝にかけてそれっぽくくっつけたような感じです。ちょっと最後が投げやりだったかなとも思いましたが、人の少ない時間に上げようとそのままにしました。

12と13の間で少し時間が空いていますが、最初タイトルをこうしたのでここで一度区切ったほうが見る人を騙すには面白いかと思いました。
ただ、暗いものを期待して読んだ人ががっかりすると思って結局そのまま続けました。

何はともあれ、ここまで見ていただいてありがとうございました。

千早が飛び降り自殺に見せかけて春香を殺害するが、コロンボ警部に見破られて逮捕されるサスペンスSSなのかと思って読んでしまった。アイマス知らんのに。
まぁ乙

俺はヤンデレ千早に追い詰められて泣きながら飛び降りるかと思ったよ いい話で良かった乙

自分は
タイムパラドクス系かと思った


よかったよ
騙された

ついうっかり転んで飛び出しちゃったギャグオチかと思ってたがいいものだった乙!

乙。
初見では春香さんが窓付きやるかと思った

病み春香さんが千早の中に自分を刻みつけるためにわざと自[ピーーー]るところを千早に目撃させるSSかと思ったわ

>>22

春香「それでこうして、こうすれば… はい、出来た」ポチポチ

千早「これでいいのかしら…?」ポチポチ

春香「うん! これで千早ちゃんもスマホでメールが打てるね」

千早「春香のおかげだわ。ありがとう」

春香「いいのいいの!」

千早「もうすっかり夜ね…」チラッ

春香「わ、ビルがこんな近くにある!」ガタッ

千早「……」

ガラガラ

春香「すごいなー、夜なのに明るいな」

千早「……」手袋装着

春香「ねえ、千早ちゃ」

 ドンッ

春香「…え?」

千早「…さよなら」


千早「……」ポチポチ

千早「……」ピッ

ピピピッ 

千早「……」

 差出人:天海春香
  件名:ごめんね
  本文:さよなら。

千早「……」

 ベランダに春香の携帯を置いて部屋に戻る。そして手袋を脱いで何気なく携帯を見る。

千早「! 春香!」

千早「春香! はる…!」

 こうして完全犯罪を目論む千早と、コロンボ警部の心理戦が始まっていく。

上手い駆け引きが思いつかなかったので、肝心のコロンボが出てくるまで書けませんでした。

>>23

千早「春香、何してるの?」

春香「ち、ちょっと携帯を見てただけだよ…」

千早「ダメ、春香は私だけ見てて」

春香「う、うん! もちろんだよ」

千早「ふふ… 春香可愛いわ。大好き」


 深夜

春香「……」

春香「……」

千早「春香」

春香「! 千早ちゃん!?」

千早「春香、ベランダで何してるの?」

春香「…よくここにいるってわかったね」

千早「それはわかるわよ。春香の温もりがないんですもの」

春香「…そっか」

千早「春香、一緒に寝ましょ?」

春香「千早ちゃん。私ね…」

 春香の頬に一筋の涙が流れる。

春香「私、もう… 無理みたい」

千早「春香?」

春香「ごめんね」

 春香の身体がゆっくりとベランダの向こう側へ消えていく。


千早「は、るか?」

千早「……」

千早「……」

千早「…ふふ、だめじゃない、春香。私を置いていっちゃ」

千早「待ってて、私もすぐ行くわ」

千早「春香、ずっと一緒よ」


アナウンサー『昨夜遅く、アイドルの天海春香さんと如月千早さんが千早さんのマンションの敷地内で転落死しているのが発見されました。二人は手を握るような状態で発見され、警察は自殺と見て捜査しています』





 千早「言ったでしょ? ずっと一緒って」



千早の曲を聞きながらこれ書いてたら、申し訳なくて死にたくなってきた。

>>24

千早「春香が飛び降りるなんて…」

千早「こんな時どうすれば… きゃっ!?」

 急激に発生した光に包まれて、気付けば家に着いた時にタイムスリップ

寝る時までは本編と同じ。


春香「千早ちゃん、ありがとね」

千早「どういたしまして」

春香「!? お、起きてるの?」

千早「ええ、何だか春香に呼ばれた気がして目が覚めたわ」

春香「そっか… えへへ、千早ちゃんすごいなー」

千早「そうでもないわよ。さ、早く寝ましょ?」

春香「うん!」

千早(とは言ったものの、ここで寝るとまた春香が自[ピーーー]るかもしれない…)


 翌朝

春香「よく寝た! なんか色々スッキリしたかも」

千早「そう、良かったわ。じゃあそろそろ事務所へ行きましょうか」

春香「うん!」

千早(結局寝なかったから眠い…)


 事務所前

春香「ここの信号長いんだよね」

千早「そうね…」

千早(このまま目をつぶったら寝れそうだわ)

春香「あーあ、まだかなー」

千早(眠い、目つぶりたい…)

千早(……)

千早「……」フラッ

 一瞬意識が飛んだ千早が前のほうによろける。

春香「千早ちゃん?」



 パパー

千早「! あっ…」

 そして今度は春香が時間軸を戻る。そんな何回も死ぬ二人の話。

最初駅のほうが書きやすいかと思ったけど、敢えて優に重ねて横断歩道にしました。
因みに自分はバタフライ・エフェクトは見てません。今度借りようかと思ってたところです。

>>25

春香「わー外キレイだねー」ガラッ

千早「ふふ、あまりはしゃぐと危ないわよ」

春香「平気だってー わっ…!」トテトテ

千早「春香!!」

 春香はベランダの向こう側へ消えていった。

千早「春香! 春香!!」



春香「いたたた…」

千早「良かったわ、春香が落ちないようにネットをつけといて」

春香「千早ちゃん準備良すぎだよー」

千早「ふふ、ただ春香と一緒にいるだけじゃないわよ」

春香「えへへ…」

 はるちはわっほい。


ずっと暗いようなの書いてたから、こういうのが書きたくなりました。

>>27
春香「千早ちゃーん。大好きー」ギュー

千早「ふふ、わかったから離して。お風呂掃除出来ないわ」

春香「はーい…」

 寝る前

春香「千早ちゃーん!」ギュー

千早「ふふ、春香ったら甘えたがりね」

春香「えへへ」

千早「さ、明日は早いから寝ましょう?」

春香「……」


 深夜

春香「……」

千早「春香!」

春香「千早ちゃん」

千早「良かった、飛び降り自殺したかと思ったわ」

春香「…ねえ、千早ちゃん。大好き」

千早「わかってるわ。さ、早く寝ましょう?」

春香「…違う」

千早「え?」

春香「違うの千早ちゃん」

千早「春香?」

春香「……ねえ、千早ちゃん」


春香「大好き」

 今ダーイビーング

千早「はる、…か?」


数日後
千早「……」

千早「……」

春香(ねえ、千早ちゃん。大好き)

千早「っ!」ブンブン

千早「……」





 ちょっと思いついたふざけたネタを入れました。
 申し訳ありませんでした。

>>26
ゆめにっきは未プレイなので書けませんでした。
申し訳ありません。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年11月18日 (月) 18:38:54   ID: _mc65zkC

目撃したかと

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