代カリー
男「意味がわからないんだけど」
女「僕たちは幼馴染じゃないか 察してくれよ」
男「とりあえず金がないことはわかった」
女「零式が高かったんだよ」
男「千円ぐらいでいいの?」
女「いやなに 担保は僕の人生でいいかな」
男「重いよ」
女「もちろん 君の好きな時に返品してくれていい」
男「出来ない性格だって知ってるクセに」
女「知ってるからだよ」
男「それで少女云々は嘘なの?」
女「そこに目が行くとは 流石男だ」ヤレヤレ
男「早く答えろよ」
女「実は昨日 道で落ちていた少女を拾ってね」
男「少女は落ちていません」
女「取りあえず連れ帰ったんだが 私の家は両親がいるだろう」
女「だからそう長いこと置いておけなくてな」
男「その女の子の素性とかは?」
女「どうやら警戒しているらしくなにも話してくれなくてな」
男「無理矢理誘拐したからじゃないの?」
女「失敬な 風呂で色々と弄ったぐらいのコミュニケーションしかとってないぞ」
男「完全にそれが原因だよ」
女「なにを! 君と入るときだってしただろ!!」ガー
男「逆ギレすんな それと風呂に一緒に入ってたのは小学校までだ」
女「まあそれはいいんだが」
男「いいのか……」
女「男は家に一人暮らしだし 家も近い」
女「少女一人監禁するぐらいわけないだろう」
男「監禁とかいうな」
女「失敬 日本語とは難しいものだね」ゴホン
男「保護とか住まわせるとかでいいだろ」
女「それでは早速 今から連れてこようと思う」
女「連れてきたぞ」
少女「……」
男「女集合」
女「なにかな? 二人での話しならベッドの中で……」
男「金髪幼女とか聞いてないんだけど」
女「あぁ 男は幼稚園児を見たら視線で追ってしまうほどのロリコンだったな」
女「最近では視姦だけでも犯罪になるらしいよ」
男「ちげーよ!! どう考えても厄介ごとの匂いしかしないじゃん!!」
男「家出とかそういうレベルじゃないからな!!」
女「なに ラノベでは普通だ」キリッ
男「ここ現実 おk?」
男「ウチの幼馴染が常識はずれ過ぎて困る」
女「それで一本ラノベを書いてみようじゃないか」
男「お前もう帰れよ」
男「それでお嬢ちゃん 家はどこ?」
女「まるでこれから犯罪でもするかのような口ぶりだな」ヒキッ
男「だから黙れって言ってるだろうが!!」
少女「ようやくマトモに話せる人間に出会えた」ハァ
女「こいつ……喋るぞ」
男「それで君のお家はどこ? お母さんは?」
女「ツッコミが欲しい」
少女「私の家は魔界にある」
男「女 魔界の住所ってどこ?」
女「さあ?」
少女「そして私は吸血鬼だ」
男「名前が吸血鬼ちゃんね」
少女「名前じゃなくて種族だ!!」
男「……はあ?」
少女「ほら! 日光が嫌いだからフードを被ってるだろ!!」
男「別に不思議じゃなくない?」
少女「蝙蝠だって呼び出せるぞ!!」
蝙蝠達「キーッキーッ」ドンドン
女「蝙翔鬼だって扱えるし 窓をバンバン叩かれてもな」
少女「影の中にだってほら! 入れるじゃないか!!」スッ
男「それは凄い」
少女「これで私が吸血鬼だって信じたか?」ハァハァ
男「まあなんとなく」
少女「だったらもっと恐れ戦けよ!!」バン!!
男「なにか危害とか加えるの?」
少女「私の目的に役立つのなら危害など加えようもない」
男「だったら別に怖くないしねえ(幼女だし)」
女「私としては蝙蝠を使って男に蝙蝠プレイを仕掛けたいのだが」
男「お前 なんでいるの?」
女「」
少女「取りあえず腹が減った ご飯にしよう」グゥー
女「超あつかましいな!!」
男「幼馴染に金を集りにくる誰かさんよりマシだ」
女「」
男「食い物は備蓄のアンパンしかないけど」スッ
少女「あん……ぱん? これは美味しいの?」
男「当たり前 それこそ勇気の食べ物 アンパンは勇気」キリッ
少女「私としてはカレーが食べたいんだけど」
男「カレーは今日の夕飯で」
女「それでは私も同伴しよう」
男「二人で仲良く食べようねー!!」ユサユサ
少女「人の髪で遊ぶなおい!!」
女「くっ! 男はツインテールが良いというのか!?」
少女「いただきます」モシャモシャ
男「少女ちゃん! 包装紙は一緒に食べちゃ駄目!!」
少女「なんだ この袋は食べられないのか」ジー
男「ビックリした」
女「男! 私も袋を食べてしまいそうだ! 早く止めてくれ!!」モシャモシャ
男「一般常識なんだけど 知らないってことは吸血鬼っていうのもあながち嘘じゃないのかも」
少女「だが中身は美味いな」モシャモシャ
男「当たり前 きのこたけのこみたいにつぶあんこしあんで戦争なんてしない」
男「食べる人間に勇気を与えてくれる食べ物だからさ」
女「取りあえず私にもツッコミを入れてくれるとありがたい」モシャモシャ
男「それで少女ちゃんはなにをしにここまで?」モシャモシャ
少女「父親探し こっちにいるって聞いたからさ」モシャモシャ
女「なにか特徴とかはあるのか?」モシャモシャ
少女「私に似てるって」
男「ここらの小学校っていくつあったっけ?」
女「結構あるな そこから少女ちゃんに似ているショタを探すとなるとかなりの時間が……」
少女「おい あんた達失礼なこと考えてない?」
男「気のせいだ」
女「気のせいだよ」
少女「まあいいわ 私一人で探すから」
女「知らない人に連れて行かれたらどうするんだ!!」
男「おまいう」
男「でも手掛かりもなにもないんだろ」
少女「そこは気合でなんとかなるわよ」
男「ならないよ」
女「そこで!! 今ならパンツを見せてくれるだけで僕たちが手伝ってあげよう」
男「変態黙れ」
少女「それだけでいいの はい」チラ
女「GJ」
男「躊躇いなく見せないで 後黒は予想外だった」
少女「これで私の下僕になってくれるんでしょ?」
女「なりますなります!!」
男「下僕にはならないけど手伝いはするよ」
女「作戦会議は明日にして 今日は休まないか?」
少女「私はむしろ夜が本業なんだけど」
男「自称吸血鬼だしね」
女「夜の活動か」フゥ
男「邪なことを考えるな」
少女「でもいいわ 今日は休みましょう」
女「だが今は昼 これからなにをする?」
男「トランプなら持ってる」
女「弟からPSPを強奪してくるから待ってろ」ダッ
男「ゲームやりたいだけじゃないのか」
少女「PSPってなに?」
男「みんなでワイワイ楽しめるゲーム」
少女「これがゲーム機? 聞いたことはあったけど」ナニコレ
女「そしてここのスイッチを入れると電源が入る」
少女「へぇ~ 人間も面白いものを考えるじゃない」
女「褒めて褒めて!!」
少女「良い子良い子」ナデナデ
女「えへへ~」
男「なんだこの光景」
女「いいだろう? 幼女からのナデナデだぞ~!!」ヘッヘヘーン
男「羨ましくはないけど腹立つな」
少女「これどうやってやるの?」
男「これは○ボタンを押して……」ポチポチ
少女「ありがとう 褒めてあげるわ」ナデナデ
男「」
少女「画面で人が動いてる!!」キラキラ
男「そういうものだからね」
少女「遠くにいる人間を私の意のままに動かせる」
少女「斬新なゲームね」
女「こうしてみると微笑ましいな」
少女「血が出てる! たのしーーーい!!」アハハ
男「今のは聞かないことにしよう うん」
女「じゃあ僕はこれから少女ちゃんと一緒に狩りをするから」
女「君は存分に夕飯の仕込みをしたまえ」
男「なにその上から目線 腹立つ」
少女「このアイテムはなにに使うんだ?」
女「これは回復薬といってですね……」
男「人探しか 魔物っぽい顔だったら直ぐにわかりそうだけど」
男「少女ちゃんを見るに普通のおっさんだよな 多分」
男「夕飯カレー出来たよー」ゴトッ
女「ようやく出来たか」ヤレヤレ
男「お前は帰れよ」
女「既に母さんには報告済みだ」
少女「おぉ! まさかこちらで本場のカレーが食べられるなんて」
男「あっちにもカレーがあるの?」
少女「父さんがレシピを残してくれたから 母さんがたまに」
男「良いお母さんなんだ」
少女「微妙」
男「微妙なんだ……」
少女「いただきます」モシャモシャ
少女「美味しい!!」
男「普通に市販のルーで作ったやつだけどね」
少女「お前にはどうやら大きな借りが出来たようだ」モシャモシャ
男「大袈裟だなあ」
女「私はもう少し甘口が好みなんだが……」
男「なんでまだいるの はよかえれ」
女「そんなことを言うな 男と私の仲だろう」ハッハッハ
男「幼馴染 それ以上でもそれ以下でもないでしょうに」
少女「二人は仲がいいの?」
女「兄弟みたいに育ったからな」ハァハァ
男「今の会話のどこで興奮した」
女「すぅすぅ」zzz
少女「なんだ こいつもう寝たのか」
男「こいつ飯食うと直ぐに寝るんだよ だから食わせたくなかったのに」ハァ
男「後で担いで隣まで送るとか」
少女「安心して寝ている それだけ男のことを信頼してるんだろ」
男「いい加減離れて欲しいもんだけどね」
少女「男は女のことが嫌いなの?」
男「そうじゃないけど ぶっちゃけ幼馴染以上には見られないし」
少女「兄弟ではないのならなにが問題なんだ?」
男「親よりも一緒にいる時間が長いから」
少女「おまえら人間は面倒だな」
男「ちょっと待ってて こいつ送ってくるから」ヨイショ
少女「手馴れているな 羨ましい」
男「そろそろ重いからなんとかして欲しいんだけどね」
ドンドンドン
女母「あら 今日もごめんね男くん」
男「だったらこいつの教育をなんとかしてください」
女母「男くんがそれだけ好きなのよ いい加減に察して」ハァ
女「むにゃ おとこぉ」チュー
女母「ほら 寝ながら首筋にキスしてるじゃない」
男「蛭の間違えでしょ 地味に痛いし」
女母「」
女母「そこらに置いておいていいわよ」
男「じゃあ玄関に放っておきますね」ドサッ
女「げふっ!?」
男「ただいまー」ガチャ
少女「男 トマトジュースはないか?」
男「いきなりなんなのさ」
少女「私は吸血鬼だぞ」
少女「血があるならともかく ないならトマトジュースを飲むしかないだろ」
男「そこらの人を襲えば?」
少女「アンタ 案外酷いこと言うわね」ヒキッ
男「でもフィクションだと人に気付かれずに襲って殺さない程度に飲むって」
少女「まあ出来ないことはないけど……」
男「それに代用出来ても血液より栄養がなかったりするんじゃない?」
少女「なんでそういうところは鋭いのよ」
少女「苦手なのよ……」
男「なにが?」
少女「血液が苦手なの!! 笑いたければ笑えば!?」
男「人には苦手なものの一つや二つ あると思うんだけど」
少女「吸血鬼なのに血が飲めないってないでしょ!?」
男「俺は未だにピーマンが食べられない」
少女「……それがなに?」
男「女に散々馬鹿にされるけどそれでも苦手なものは苦手」
男「それでいいんじゃないの?」
少女「……そういうものか」
男「そういうものだ」
少女「その……だな 一つだけ試してみたいことがあるんだけど」チラチラ
男「なにが?」
少女「私って今まで魔界の人間の血しか飲んでこなかったのよ」
男「ふむ」
少女「お母さんの話では魔界の人間とこっちの人間では血の美味しさが全然違うって」
少女「だからお母さんはこっちの住人だったお父さんとの子供を作ったんだし」
男「もしかして……」
少女「ちょっとでいいの!! お願い!!」パンッ
男「痛かったりしなければいいけど」
少女「チクッとする程度だから大丈夫……多分」
男「多分?」
少女「苦手だからあまりやったことないのよ」
男「……まあいっか 首筋でいいの?」
少女「うん」
少女「いくわよ……」
男「どうぞ」
少女「」カプッ
少女「」チューチュー
男「」
少女「」チューチュー
男「ねえ まだ終わらないの?」
少女「」チューチュー
男「無言とかマジ怖い」
少女「」チューチュー
男「いい加減にしなさい」チョップ
少女「いたっ!? なにをする!!」
男「いやだって黙ってるから そんなに不味かった?」
少女「おいし……まあまあの味だった」
男「なるほど 美味しかったんだ」
少女「なんだそれは! 自惚れるな!!」ガー
男「それはいいんだけどさ」ジー
少女「なに ジロジロ見て」
男「なんか成長してない? 小学生が中学生ぐらいには」
少女「今まで血を全然吸わなかったから 体が追いついてきたんじゃない」
男「そんなケロッとした顔で言われても」
男「ってことは 少女ちゃんって見た目より年齢いってるの?」
少女「今年で30ぐらいだったかな」
男「ババアじゃん」
少女「ババアとか言うな!」
少女「見た目的には20歳ぐらいで止まるんだぞ!!」ガー
男「はいはい でも子供だよねー」ナデナデ
少女「撫でるな馬鹿! 私の友達には全然成長しない子とかいるんだから!!」
男「ふ~ん」
少女「信じてないし腹立つ!!」キーッ
男「それは分かったからついでにお風呂入っておいでよ そこ曲がったところにあるから」
少女「これから毎日吸ってナイスバディになって欲情しても知らないからな!!」ダッ
男「毎日吸うんだ……ハァ」ガタッ
男「結構疲れるな これ」
少女「母さんや姉さんに馬鹿に今まで馬鹿にされてきて」
少女「ようやく大きくなれたのに……」
少女「男はまだ子供扱いするし!!」ゲシッゲシッ
少女「そうだ 良いこと考えたぞ」ニヤリ
少女「おとこー 先に出たぞー」ゼンラー
男「ちょっとちょっと!!」
少女「(慌ててる慌ててる)」ニヤニヤ
男「裸のままでいたら風邪引くだろ まだ濡れてるし」フキフキ
少女「馬鹿! もっと顔を赤くしたりしろよ!!」
男「だって女といるとこれぐらいは日常茶飯事だし」
少女「あいつ……」
男「じゃあ次は俺が風呂に入ってくるから」バタン
少女「ぐぅぅぅぅ!! 悔しい悔しい!!」
少女「どうしても男をぎゃふんと言わせたい」
男「少女ちゃーん? 風呂から出たらいなくなってるし」
少女「おとこー!!」ダキッ
男「いきなり抱きついてどうしたのさ」ジロ
少女「今日は一緒に寝よう?」キラキラ
男「おねしょしないならいいけど」
少女「だからもっと動揺してお願いだから!!」
男「女も結構抱きついたりしてくるからな」
少女「自信がなくなってきた」
男「じゃあおやすみ」
少女「おやすみ」
パチン
少女「(そういえば異性と寝るのはこれが始めてだな)」ドキドキ
少女「(なんでドキドキとかしてるんだ私! これは血を吸ったからだ)」ドキドキ
少女「(でも男の血液美味しかったしなあ)」ドキドキ
少女「おとこ 起きてるか?」
男「すぅすぅ」zzzz
少女「爆睡してるし……寝よう」グゥ
朝
男「ぐぅぐぅ」zzzz
少女「すぅすぅ」zzzz
女「寝起きドッキリしようとしたら二人が一緒に寝ていた」
女「大方 ロリコンの男が脅して寝たんだろう」ナットク
男「うぅー」モゾモゾ
女「少女ちゃんの方へ寝返りを……」
女「恐らく朝立ちした物を擦り付けて……ふぅ」
女「男 起きるんだ 起きないとキスするぞ」
男「起きた」ガバッ
女「……チッ」
女「男どいてくれ 少女ちゃんと寝られない」
男「どうせ飯食ったら寝るんだから起きてろよ」
女「いいじゃないか 日曜日の朝ぐらい」モゾモゾ
男「今日少女の父親探しするって言ったの誰だよ」
女「ところで少女ちゃんが成長しているような気がするんだが」
男「なんでも血を吸ったら成長するんだと」ファア
女「胸は成長しなかったのか……」ブワァ
男「言ってやるな 本人もきっと気にしている」
少女「むにゃむにゃ」
少女「おはよう男」ファー
男「おはよう 朝ごはん出来るからもうちょっと待ってて」
少女「ありがとう ところで起きたら隣に女が寝てたんだけど」
男「少女ちゃんと一緒に寝たかったんだってさ」
少女「アンタのペットなんだから躾はしっかりしなさいよ」
男「女はペットじゃありません」
少女「どうでもいいから朝ごはんまだー」チンチン
男「箸で遊ばない 暇なら女起こしてきて」
少女「了解」
少女「おんなー! 朝ごはんだから起きろって」
女「男の匂いを充電中だからもう少し待ってくれ」クンカクンカ
少女「(男の匂い……ってなに考えてるのよ!!)」
女「少女ちゃんも嗅いでみるかい?」
少女「嗅がないわよ!!」
男「今日の朝食はご飯に目玉焼き それに味噌汁お新香です」
女「世間一般的な朝食だな」
少女「」
男「少女ちゃん 顔が青いけどどうかした?」
少女「この黄色い目玉みたいなのが気持ち悪い……」
男「」
男「まあ卵系は駄目な人が多いし」クチュ
女「目玉焼きをご飯に乗せて 醤油をかけて食べると美味しいぞ」マゼマゼ
少女「……そうかな」ツンツン
男「食べられないなら残してもいいけど」
少女「いや! これ以上苦手なものを増やしてたまるか!!」パクッ
男「食べた」
女「食べたな……」
少女「まあ普通に美味しいわね」モシャモシャ
少女「女 そのご飯にかけるやつも教えて」
女「更にここに納豆を入れるといいんだぞ」ネバネバ
少女「ふーん」
男「それで今日のことなんだけど」
女「警察にでも聞いてみるか?」
男「一つ問題があるんだけど 少女ちゃんって30超えてるんだよね」
少女「まあね」モシャモシャ
男「君のお父さんは普通の人間でしょ」
少女「うん」
男「だったらその人 50歳は確実に超えてるんだよね」
少女「それって普通じゃないの?」
男「見た目的には結構おじさんだけど」
少女「そっか 人間は歳を取るのが早いのよね」ウーン
男「しかも少し残酷だけど 既に他の人と結婚してる可能性もある」
少女「それは別に気にしないわ 母さんも結構手を出してるし」
男「」
男「さて 探すといってもどうするか」ウーン
女「手掛かり0じゃね」ウーン
少女「この街に住んでいたっていうのは聞いたんだけど」
少女「まだ住んでるとは限らないし」ハァ
男「実はこっちで生まれましたとか」
少女「魔界生まれの魔界育ちよ」
男「どうしようか……」
女「うむ! ここで考えていても始まらない!!」
女「とりあえず外に出て探してみよう!!」ダッ
少女「探してみようって 行っちゃったし」
男「あいつのあの元気さには救われることが多い」
男「それで勢いよく外に出た女さん 何か策はあるの?」
女「私が大将だとすれば男は軍師 後は任せた」ポンポン
男「こんな無茶振りする大将いらねーよ」
女「ならば少女ちゃんの軍にくだることにしよう」
少女「私もいらないんだけど」
女「くそっ! 四面楚歌か!!」
男「少女ちゃん 君ってお母さんにソックリだったりする?」
少女「まあ顔だけ見ればかなり」
男「だったらこの子を知りませんかで片っ端から声をかけるか」
少女「なるほど それなら母さんの顔を知ってる男が名乗りをあげるかも」
8時ぐらいまで仮眠してくる 落ちてたら諦め
ゅ
し
保守ありがとう
男「すいません この子知りませんか?」
モブ「…………」プイ
女「すいません この子の顔を……」
モブ2「さあねえ」
少女「やはり見つからないんじゃないの」
男「……大丈夫だって」
女「よし! そろそろ昼ごはんにしよう!!」
少女「そうね 朝から活動なんて慣れないことしたからお腹すいてるし」グゥ
男「じゃあ近所のファミレスにでも行きますか」
ファミレス
先輩「いらっしゃ――ってなんだ男か バイト今日は入ってないだろ」ハァ
男「そんなあからさまにテンション下げないで」
先輩「そりゃこんな糞忙しい時間にバイトの人間が飯食いに来たらキレるだろ」
男「キレねーよ」
女「少女ちゃん この店は店員の愛想こそ悪いものの 割と美味しい料理が出るよ」
少女「ふ~ん 酒場みたいなものね」
先輩「てんちょーーーう!! 警察呼んで!!」
男「ちょっと! 有無を言わさず通報とかなんなの!?」
先輩「いや 女以外を連れ歩いてるかどう考えても怪しくてさ」
男「確かに珍しいけど他のお客さんにジロジロ見られてるから!!」
先輩「それでご注文をうけたまわりまーす」ダラー
男「あからさまにやる気のない顔をしないでください」
女「私はシーフードドリアで」
少女「男 私はこれだ」
男「じゃあミートスパとハンバーグセットを一つ」
先輩「はいよ 時間掛かるけど諦めろ」
男「そこは早めに持ってきてやるとか言って欲しかった」
少女「男 このボタンはなんだ?」
男「押してみ」
ピンポンピンポンピンポン!!
先輩「はい 嫌がらせですかぶち殺すぞ」ギリギリギリ
男「落ち着いて先輩!!」
少女「なるほど あれは店員を呼ぶボタンだったんだ……」フムフム
女「そうだな そしてこの袋には砂糖が入っている」サラサラ
少女「へぇ こんな細い袋に入ってるなんてね」
男「砂糖を粗末にすんな」
女「そしてこのビンに入った黒い丸はなんだと思う?」
少女「う~ん 香辛料とか?」
女「正解!!」
ピンポーン
先輩「ぶっ殺すって言ったよなあ!?」ギリギリ
男「ごめんなさいごめんなさい」
先輩「これでご注文の品は以上です」ブスー
少女「どうしてあの店員は怒ってるの?」
ピンポーン
女「生理だから」
先輩「」ギリギリギリ
男「今のは俺関係ないですってばあ!!」
女「全く 先輩さんもこっちに八つ当たりしないで欲しいな」
男「こいつが男だったらとっくにぶん殴ってるのに」
少女「中々美味しいな」モシャモシャ
女「それで午後からはどうする?」
男「作戦続行で」
少女「私がいうのもなんだけど ぶっちゃけ見つかる確率かなり低いわよね」
男「」
男「少女ちゃんは滞在期間とか決めてる?」
少女「3……1週間ぐらい?」
男「疑問系で答えられても困るけど」
男「まあそれまで頑張るってことで」
女「知り合いに声をかけて人数でも増やすか」
男「そうした場合は少女ちゃんの写真も必要になるな」
少女「ちょっと待ってねえ!!」
女「どうしたんだ 今しょうじょの”う”を忘れて打つと処女になって困るなって話をしているんだが」
男「そんな話は微塵もしてないよ」
少女「どうして私の手伝いをそんなに真剣にしてくれるの?」
女「奴隷だからです」キリッ
男「おまだま」
女「とまあ冗談は置いておいてだ」コホン
男「滑ったからってなかったことにはならないからな」
女「私と男は双子みたいな関係でな 今まで一緒に支えあって生きてきた」
男「俺の負担がヤバイけどな」
女「そうなると少女ちゃんは妹みたいなもので可愛いんだよ」
男「まあ悪い子じゃないしね」
少女「……ありがとう」
女「なに礼などいいさ 男なんて嬉しすぎて今か今かとトイレに行くタイミングを伺ってるからな」
少女「男はトイレに行ってなにをするの?」
男「別にトイレなんて行く気ないからね」
夕方
女「特に収穫はなかったね」ハァ
男「飯食って爆睡する馬鹿がいなければもう少し探せたんだけど」
女「僕を置いていったのは誰だったかな」
男「それで少女ちゃん 夕飯はなにが食べたい?」
女「聞けよ」
少女「そこらは男に任せる」
男「おk」
女「無視しないでください お願いします」
男「カレーとご飯を混ぜて炒めて あらかじめ作っておいて卵を乗せれば」
男「オムカレーの出来上がり」ドン
女「今日も美味しそうなご飯だね」
男「お前だから帰れよ」
少女「男って料理上手なの?」
男「一人暮らしの経験+バイト知識」
女「是非とも嫁に来て欲しいものだ」モシャモシャ
男「お前絶対働かないだろ それと一人黙々と食うな」
女「僕も頑張るときは頑張るぞ テスト前とか」
男「それはもっと前に頑張っとけよ」ハァ
少女「まあ貰い手がないなら私が貰ってあげてもいいわ」フン
女「意外なところから伏兵登場だな」
少女「ばっ! 別に結婚だとかそういうことじゃないわよ!!」
少女「奴隷……そう奴隷として扱おうと――」
女「なるほど 性奴隷か 少女ちゃんも中々……」
少女「うっさいばか!!」
男「まあなんにせよありがとう」ナデナデ
少女「だから子ども扱いするな馬鹿!!」
女「すぅすぅ」zzzz
少女「それで騒ぐだけ騒いで例の如く寝てるのね」ハァ
男「ここで寝られるのも迷惑だけど 寝た方が楽ってのもね」ハァ
少女「それで男……」モジモジ
男「なに? トイレならあっちだよ」
少女「違う!! 今日も吸血をさせてくれと」ボソボソ
男「はい 今日は吸いすぎないでね」スッ
少女「わかってる」カプッ
男「」
少女「」チューチュー
男「」
少女「」チューチュー
男「ねえ 今日も結構吸ってない?」
少女「」チューチュー
男「やめれ」チョップ
少女「いたっ!? なにをする!!」
男「だから吸いすぎだって」
少女「あー それはごめん」
男「わかればよろし……いっと」ガクッ
少女「男! 大丈夫か!?」
男「大丈夫大丈夫 ちょっと足をとられただけだから」
男「ってか俺を支えられるぐらいに成長してるね 160ぐらいあるんじゃない」
少女「もしかして私の吸いすぎが原因?」
男「そんなことないんじゃない」
少女「アンタ顔が真っ青よ!!」
男「栄養ドリンクとあんぱんがあるからおk」
少女「おk じゃないでしょ!!」ペシッ
男「……痛い」
少女「責任を持って今日は私が面倒をみてあげるから」
少女「まずはお風呂ね」
男「それは自分ででき――」
少女「アンタは黙ってなさい」キッ
男「はい」
少女「服を脱がしてあげるから 万歳して」
男「バンザーイ」
少女「これがこうなって」ズルズル
少女「これがこうなって……面倒ね」ズルズル
男「まあ仕方ないんじゃない」
少女「ズボンは……」
男「自分で脱ぎます 脱ぎますからベルトに手をかけないで!!」
少女「ほら 背中を流すわよー」バシャー
男「(一昨日に比べて結構大人になったよな)」
少女「痛かったら言ってよ」ゴシゴシ
男「(残念ながら身長と胸は全く比例しないけど)」
少女「」ペターン
少女「じゃあ湯船に入るわよ」
男「入るわよって 明らかに二人も入れないんだけど」
少女「アンタまだフラフラじゃない 溺れでもしたら大変でしょ」
少女「私はアンタの膝に座るから大丈夫よ」
男「」
男「(中学生の頃までは特に大丈夫だったのに)」
男「(高校生にもなると雰囲気がここまで変わるのか)」
少女「気持ちいいわね 男もそう思うでしょ」
男「ま まあ……」
男「(このペースで行くと明日には年齢的も抜かれそうだな)」ハァ
少女「男はさ 年上と年下 どっちが好き?」
男「いきなりなに?」
少女「なんとなくよなんとなく」
男「別に年上とか年下とか拘らないけど」
少女「そ そう それならいいの!!」
少女「(あぁああああああ!? なに話してるの私!!)」
少女「(これじゃあ私がこいつのこと意識してるみたいじゃない!!)」
少女「(ってか入ってから気付いたけど 一緒にお風呂とか確実にマズイ!!)」
男「手で顔を覆ってどうかしたの?」
少女「どうもしないわよ 私は今日も元気です はーっはっはっは!!」
男「そう……それならいいけど」ヒキッ
少女「(軽くドン引きされてる!? 確かに悪かったけどさ)」
少女「(こいつには女がいるんだから!!)」ジャバジャバ
男「今度はお湯で遊び始めるし 一体なにがなんやら」
男「お風呂上りにミルクはいかが?」
少女「……」
男「そんな顔してどうしたのさ」ポンポン
少女「……男はまた私を子供扱いするのか?」
男「なにが?」
少女「一昨日から体も成長してるのに男はちっとも動揺しない」
少女「風呂に入った時もいつも通りだったろ!!」
男「いや 恥ずかしかったよ十分」
少女「嘘つけ!! 女の裸を見て育ったからそんなに気にならないんだろう!!」
男「女の裸を見たのは小学校の頃が最後で」
男「少女の裸を見て見られて恥ずかしかったよ」
少女「」ドキドキ
少女「まあナイスバディになった私を見て興奮するのは当然のことね!!」ドキドキ
男「確かに良い体してるよな(胸以外は)」
少女「い 良い体!? なんでエロい言い方するのよ!!」ドキドキ
男「別にエロくないよ 褒め言葉褒め言葉」
少女「もう全く……」ドキドキ
男「それじゃあそろそろ寝ようか」
少女「……エッチ」ボソ
男「なんで!?」
少女「だって寝床が一緒じゃない」
男「別に布団を離すなり 俺が居間まで布団を持ってきて別々で寝れば……」
少女「それはだめ!!」
男「どうすればいいのさ」
男「で 結局元の場所で二人して寝ることになったと」
少女「誰に説明してるのよ 誰に」
男「それはまあいいとして おやすみ」
少女「待て」ゲシッ
男「待つのはいいけど 足蹴りしないで」
少女「今日はありがとう」
男「うん まあいいんじゃない」
少女「明日からも頼むわ」ぐぅ
男「おやすみ」
女「はい 昨夜からリビングで放置されていた女です」
女「僕をリビングに放置とかマジねーですわ」
女「しかも当の本人は少女ちゃんと寝てるしさ」
男「起きてるよ」ガバッ
女「僕の扱いなんとかして これでもヒロインだよ」
男「過労死ENDを迎えそうなんでちょっと……」
女「引くなよ! もう少女ちゃんと学校に行くまで一緒に寝てやる!!」
男「あー そういえば今日学校だったっけ」
女「とりあえず友達にも少女ちゃんのこと聞いてみるつもりだけど」
男「お前友達いたっけ?」
女「いたよ!! 立絵とか入らないけどいるよ!!」
女「全く 男と君の仲だからいいものを」ヤレヤレ
女「これが全くの他人だったら既に襲われて二回戦に突入だ」
男「それはねーよ」
女「僕はこれからベッドに潜り込むから後は頼む」グゥー
男「二度寝するぐらいなら自分とこで寝ろよ」
男「今日の朝食はパン食だぞー」
少女「パンはあっちでも日常的に食べてたから違和感なし」モシャモシャ
男「やっぱりご飯の方が珍しいの?」
少女「むしろかなり高級品よ 庶民では手が出ないような」モシャモシャ
女「そうなのか……」ベトーッ
男「食パンに納豆かけるの止めろ」
男「ところで今日は学校なんだけどどうしよう」
少女「学校? あぁ学び舎のことね」
女「夕方まで私たちは帰ってこない」
男「というより俺はバイトだから夜中まで帰ってこない」
少女「ふ~ん まあいいんじゃない」
女「夕方私が帰ってきたら一緒に男のバイト先まで集合でいいだろうか」
少女「まあ探すのは夜でも出来るしね」
男「ポリスに見つかったらアウトだけど」
男「じゃあ行ってくるね お昼は冷蔵庫にあるから」
女「くれぐれも男の私物を漁らないように」
少女「漁らないわよ!!」
バタン
少女「女は全く馬鹿ね 男の私物なんて……」⊃フトン
少女「ちょっと眠くなったから寝るだけだから!!」
少女「別に男の匂いがどうだとか関係ないんだからね!!」バフン
少女「」クンクン
少女「」クンクンクン
教室
女「みんな聞いてくれ!!」バン
女「実は昨日から私は男と付き合うことにしたんだ!!」バンバン
女「あっ! ここで一枚絵お願いしまーす」
モブ3「それでねー」
モブ4「だなー」
女「男 みんなが私の話を聞いてくれない」シクシク
男「毎日似たようなこと言ってりゃね」
女「一枚絵まで使ったのに」
男「それは意味わかんないけど」
女「そろそろ新キャラが来る気がする」
男「なんか唐突だな」
女「他の作品を見てみろ 大抵ヒロインが三人いる」
男「あれ? でもそれだとおかしいんじゃないか?」
女「どういうことだ雷電」
男「ヒロイン候補は少女だけだから 残りは二人じゃないのか」
女「おとこー! 私が数に入ってないぞ」
男「女はまずないからなあ」ハァ
女「なにこれ酷い 泣いて良い?」
モブ3「おとこくん ちょっといい?」
男「嫌だよ」
モブ4「どうして……?」
男「いやどうしてもなにも なんで白目むいてるの?」
モブ5「おとこくんをつれていかなくちゃ」
モブ6「よんでる」
男「女的にはどう思う?」
女「男に秘められたパワーとかがあれば反撃してもいいと思う」
男「ないからなあ 大人しくついていくか」
モブ3「つれてきました」
女「この手錠は誰の私物だ?」
男「亀甲縛りマジキツイ」
???「おい お前たち私の妹を知っているだろう」ギロッ
女「男 どうやらこのお方は少女ちゃんのお姉さんらしい」
男「見ればわかるよ 顔とかそっくりだし」
女「姉の方がキツさ三割増しの顔してるけどな」
男「そしてなにより……」
???「なんだこっちをジロジロ見て」ボイン
女男「「(胸がデカイ!!)」」
男「俺さ 今日は少女ちゃんの好きなものを沢山作ってあげようと思う」
女「うむ 帰りにケーキを買っていこう」
???「それで妹はどこにいる?」
男「ウチで居候中です」
???「キサマら餌の家に居候などするはずなかろう!!」ゲシッ
男「痛い!?」
女「羨ましい!! 次は私にお願いしたい!!」キリッ
男「お前ちょっと黙れ」
???「こうなれば拷問して聞き出す他あるまい」ピシッ
男「鞭取り出した マジ怖い」
女「あれは痛いぞ」ゴクリ
男「どうかお話を聞いてください姉様」ベチン
姉「……頭を床に擦り付けるとは 聞いてやろう」
男「あ ありがた……ぐっ!」ヒリヒリ
女「頭が痛いんだね 気持ちはわかるけどさ」
男「かくかくしかじかで……」
姉「フンッ そんなことになっていたのか」
姉「我が妹ながら恥ずかしい」
女「少女ちゃんは別に恥ずかしくないが」
男「そうだぞ! 女の方がよっぽど恥ずかしい!!」
女「」
姉「とりあえずキサマの家に案内しろ」
男「少女ちゃんを叱ったりするんですか?」
姉「当たり前だ 私がどれだけ心配したか……」
男「案内しても大丈夫そうだね」
女「凄いツンデレを見た」
姉「とっとと歩け」ゲシッ
男「まずは俺を立たせて この状態じゃあ立てない」モゾモゾ
女「男の亀甲縛り」ハァハァ
姉「なんだこいつら気持ち悪い」ヒキッ
男「女 お前のせいで人間への心象がより悪くなったぞ」モゾモゾ
女「男の亀甲縛りに興奮してなにが悪い」ハァハァ
男「ただいまー」
少女「お帰りーって どうして男も帰って来てるの?」
姉「久しぶりだな少女」スッ
少女「げぇっ!? 姉様!!」
姉「実の姉に酷い態度だな」
少女「えっとそれは……」
姉「聞いたぞ 父上を探しに来たんだってな」
少女「……うん」
姉「相談してくれれば私も手伝ってやったんだぞ」
少女「だって姉様は忙しそうだったから」ショボーン
姉「馬鹿! 少女のためだったら仕事なんて放って来てやるさ」
少女「姉様!!」ダキッ
姉「少女!!」ダキッ
女「イイハナシダナー」
男「シスコンなんだ わかります」
姉「それでこいつらはどう処分する?」
男「ナチュラルに処分という言葉が出た」
少女「姉様駄目!! こいつらは一応 私の友達だから!!」
姉「なに!? まあ人間だが仕方ない」
男「マジ助かりました その勢いで紐もなんとかして」
男「じゃあ俺たちは学校に戻る方向で」
女「嫌だ!!」
男「嫌だじゃないよ 戻るの」グイッ
女「嫌だ嫌だ嫌だ!!」
姉「ところで少女 体が成長しているが……」
少女「うん ちょっと血を吸ったらね」
姉「そうかそうか! それは良かった!!」ポンポン
姉「……それでそいつは誰だ?」
少女「へ?」
姉「いくら血が嫌いな少女が久しぶりに飲んだからとはいえ」
姉「こうも急激に成長するはずがない」
少女「そうなの?」
姉「恐らく名のある魔族なのだろう?」
少女「えっと……私魔族の血より人間の血の方が好きだし」
姉「なに!? だとするとそこらの雑種に!?」
少女「えっと さっきの男なんだけど……」
姉「」
姉「コロスカ」チャキ
少女「落ち着いて姉様!!」ガシッ
姉「大丈夫だ 私は少しお話をしてくるだけだから」バサッ
少女「行っちゃった……ってこんなことしてる場合じゃない!!」
少女「私も行かなくちゃ!!」
先生「えーこうであるからして……」
男「早く写し終わらないと授業が終わっちゃう」
バリンッ!!
姉「」ザッ
男「お姉さん 扉はあちらです そこは窓です」
姉「おい ちょっと来い」グイッ
男「大人しくついて行くから首は掴まないで!!」ジタバタ
姉「キサマ 妹に血を吸わせたというのは本当か?」
男「まあ」
姉「首を出せ」クイッ
男「お姉さんも吸うんですか?」
姉「当たり前だ 不純なものが入ってないか確認しないとな」チラチラ
男「わかりました(頬が緩んでることは言わない方がいいのか)」
姉「(母さんから聞いていたが こちらの人間の血はとても美味だと聞く)」ゴクリ
姉「」カプッ
姉「」チューチュー
男「」
姉「」チューチュー
男「あの……」
姉「」チューチュ-
男「だから長いって」チョップ
姉「いたっ!?」
姉「キサマ……よくも私を殴ってくれたな」ゴゴゴゴ
男「いやだって血を吸いすぎてて」
姉「ゴホン それについてはまあまあの味だった」
男「感想まで少女ちゃんと一緒なんだ」
姉「ついてはだ 私専属の餌にしてもいいぞ」
男「この歳で将来の進路が餌とかマジ怖い」
姉「別に餌といえど そう悪くはない 給金もしっかり出る」
姉「定期的な吸血以外は秘書のようなものだと思ってくれて構わん」
男「嫌です」
姉「なっ!?」
姉「では吸血は一日三回にしてやる」
男「多いよ」
姉「たまになら遊んでやるぞ」
男「女とも遊べるしな」
姉「だったらどんな条件が必要なんだ!!」
男「人間なら他にも一杯いるでしょ」
姉「うぅ……お前の血が美味しかったからだ」ボソ
男「……はい?」
姉「お前の血が美味しかったから独り占めしたいんだ!!」
姉「屈辱だ……うぅ」
姉「ならないなら無理矢理襲うぞ」
男「それは嫌です というよりも我慢してください」
姉「無理だ 血液は我々にとって主食のようなものだからな」
姉「それにより美味い方が魔力も潤う」
男「でもそれって俺も魔界に行かなくちゃいけないんでしょ?」
姉「当たり前だ」
男「だったら無理」
姉「くっ! 無理矢理連れて行くことだって出来るんだぞ」
男「そしたら毎日脱走します 脱走パーティです」
姉「くぅぅぅぅぅぅ!!」
女「ところで君は姉に連れられてどこに行っていたんだい?」
男「ちょっとそこまで」
男「それと今日はバイト中止して帰るから」
男「ただいまー」ガチャン
少女「お帰りー」
姉「」ブスー
男「お姉さん機嫌悪い?」
少女「さっきからずっとああなんだけど 学校でなにかあったの?」
男「まあ少し」
男「お姉さん機嫌直してくださいよ」
姉「」ブスー
男「子供だなまるで」
少女「まあ私と姉様は双子だからそんなに歳もとってないし」
男「……は? 二人は双子なの?」
少女「言ってなかったっけ?」
男「」チラリ
姉「」ボイン
少女「」ペターン
男「これも神の試練だと思って」ポンポン
少女「なんか同情されてるみたいで腹が立つわね」
男「それでお姉さんの機嫌を直す方法 なにかある?」
少女「あれで結構単純だから 食べ物でも貢げばいいんじゃない」
男「なるほど」
男「お姉さん ハーゲンダーツです」
姉「……食べ物か?」
男「ここをこう開けて スプーンで召し上がってください」
姉「パクパク この程度で機嫌をとろうなんて思うなよ」モシャモシャ
男「あれで機嫌良くなったの?」
少女「ええ あれで結構ご機嫌よ」
男「あんまり表情が変わってるようには見えないけど」
姉「~~~♪」
少女「今日は女は来ないの?」
男「二日続いてこっちでご飯食べたからね 今日はあっちにいるんじゃない」
少女「そう……それで今日もお願いしたいんだけど」モジモジ
男「いいよ」スッ
姉「ちょっと待て」
少女「姉様 私は反対されても吸うつもりだけど」キッ
姉「私が吸う」
少女「はあ!? いきなりなに言ってるの!?」
姉「私だって吸いたいんだ 妹なんだから言うことを聞け」
少女「横暴よ!!」
ギャーギャー!!
姉「二人一緒に吸うことで同意した」
少女「納得のオチね」
男「同時は死んでしまいます」
姉「私の勝ちだな」チョキ
少女「パーを出さなければ……」パー
姉「じゃあ私が吸うぞ」
男「どうぞ」
姉「」チューチュー
男「」
姉「」チューチュー
少女「姉様 ちょっと吸いすぎだ!!」チョップ
姉「なにをするんだ妹よ」
少女「吸いすぎ!! 男が死んじゃうでしょ!!」
男「少女ちゃんも似たようなもんだけどね」
姉「まあ満足出来たからいいか」テカテカ
少女「じゃあ男をお風呂に入れてくるから」
姉「意味が分からない なぜ下賎な生物と一緒に入るんだ」
姉「まさか!? キサマと少女は既に……」アワワ
少女「違う! 血を吸われた後の男はちょっとフラフラしてるから!!」
少女「まあ間違いがあっても……」ゴニョゴニョ
男「いい加減に慣れたし一人でも……」
少女「それは駄目!!」
姉「だがその理論なら私が風呂に入れるべきでは……」
少女「」ジー
男「」ジー
姉「違う! 別に私が一緒に風呂に入りたいわけじゃないからな!!」
男「それで結局お姉さんが一緒に入ることになったと」
姉「妹が入るぐらいなら私が入ったほうがマシだ」
姉「それと勘違いするなよ 私たちは餌に特別な感情は抱かない」
男「わかってますよ 綺麗なお姉さんを好きになるほど自惚れてないですから」
姉「」
男「どうかしました?」
姉「いやなんでもない」
姉「それと良いことを教えてやろう」
姉「私は軍人だ それも生粋のな」
男「まあ軍服っぽいの着てますし」
姉「敵は人間だ」
男「」
姉「あちらでは魔界と人間界で戦争中だからな」
姉「私も将校としてかなり殺している」
姉「だから勘違いするな」
男「でもさ 俺が知ってるお姉さんは妹のことが大好きなお姉さんなんだけど」
姉「」
男「だから勘違いはしないけど 嫌いにはならないよ」
姉「フン 勝手にしろ」ヌギヌギ
男「」
姉「もう一つ言っておくが 吸血鬼の一族は再生能力が高いからな」
姉「いつも前線で戦うことになる 戦場も危険な場所だらけだ」
姉「妹と違ってマトモな皮膚など顔ぐらいしかないぞ」
男「」
男「なぜか俺がお姉さんの背中を洗ってる」ゴシゴシ
姉「黙ってやれ」
男「ところで一つ聞きたいんですけど」ゴシゴシ
姉「……なんだ」
男「お姉さんは戦場に行ってて少女が戦場に行ってないのに理由ってあるんですか?」
姉「……変に鋭いな」
男「やっぱり少女を戦場に送らないように無茶とか」
姉「正直に言うが 少女は昔から成長が遅くてな」
姉「血が苦手だったのもあるが 戦闘ではてんで使えない」
男「だから……」
姉「言っておくが 別に現状に不満はない」
男「……」
男「お姉さんは本当に少女ちゃんが好きなんだね」
姉「当たり前だ たった一人の妹だからな」
男「俺にも幼馴染がいるけど やっぱり同じ境遇になったら同様のことをすると思う」
男「大切な人を守りたいって気持ちは凄い綺麗です だからお姉さんは綺麗です」
姉「意味がわからんな」
男「俺もちょっとそう思いました」
姉「姉だ」
男「……へ?」
姉「お姉さんじゃなくて姉でいい」
男「お風呂でたよー」
姉「……」
少女「男 長い風呂だったな」ニコニコ
男「気のせい 長風呂は普通」
少女「まあいいけど 姉様に限ってだし」
男「まあ姉に限ってだよ 勘違いするなとか釘を刺されたし」
少女「ですよねー」
少女「ところでどうして呼び方が姉になってるの?」
男「」
姉「私が許可をした」
少女「」
姉「それと少しぐらいなら勘違いをしてもいいぞ」ボソボソ
男「」
少女「」
少女「さあ寝ましょう 一緒に」
姉「男と一緒に寝るのか?」
少女「まあね(男の呼び方も男になってるし)」
姉「では私も一緒に寝よう」
男「じゃあ俺は居間で寝るから二人は寝室で……」
少女・姉「「駄目!!」」
少女「狭いわね」
姉「……これぐらい戦場で慣れてる」
男「だから嫌だったんだよ」
少女「狭いからくっつくのは仕方ないわよね」ギュー
姉「そうだな」ギュー
男「一気に暑くなったんだけど」
少女「いいでしょ別に」
男「まあ悪くはないけど 明日あたり女から文句が出そうな」
姉「すぅすぅ」zzzz
男「姉はもう寝てるし」
少女「姉様は戦場育つが身にしみてるから」
少女「眠れるときに寝る人だし」
男「そうなんだ」
少女「男は姉様みたいな人が好きなの?」
男「なにをいきなり」
少女「だって姉様が他人を しかも人間相手にそこまでラフに接するの初めて見たから」
男「まあ似た者同士だったんじゃないかな」
少女「……私のことどう思う?」
男「それこそなにをいきなりだよ」
少女「真面目に答えて」
男「う~ん 可愛いと思うよ」
男「我が侭だけど悪いことをしたらしっかり謝ってくれるし」
少女「……まあいいわ おやすみ」
男「おやすみなさい」
女「衝突! 寝起きドッキリ!!」
女「今日は姉妹と一緒に寝ている男さんにドッキリです」
女「ってかマジフラグ立てとか男さんマジパネェ」
男「むにゃ」
女「口の中に涎突っ込むぞー」ダラー
男「クチャクチャ」
女「次は少女ちゃんでーす」
少女「くぅくぅ」zzzz
女「少女ちゃんには顔落書きで」キュッキュッ
少女「うぅん」天上天下唯我妹
女「次はお姉さんか……」
姉「すぅすぅ」zzzz
女「この人マジ危険」
女「ですがスタッフはお姉さんの顔にタオルを置くことに成功!!」
女「濡れタオルとか後で殺されるから無理です」
男「」ガバッ
女「やあ男 おはよう」
男「おはよう 飯作ってくる」
女「寝起き第一声がおはようと飯作るとか」
女「結婚してくれ」
男「帰れ」フラフラ
女「ツッコミを忘れない精神も素晴らしい」
女「では私も匂い収集をさせてもらおう」
少女「おはよう」天上天下唯我妹
男「おはよう 早く顔洗っておいで」プルプル
少女「なんで震えてるの? もしかして姉様に血を吸われすぎて……」
男「そういうわけじゃないからはよ」プルプル
少女「まあ大丈夫ならいいんだけど」天上天下唯我妹
姉「おはよう」
男「おはようってそのボロ雑巾は?」
姉「布団に入ってたから縛ったんだが 駄目だったか?」
女「ムームー!!」ジタバタ
男「GJ」
少女「おんなぁああああああ!! なにしてくれてんのこれ!!」天上天下唯我妹
少女「しかも水で消えないし!!」天上天下唯我妹
女「やれやれ なんでもかんでも私のせいは良くないぞ」
少女「アンタ以外にこんな悪戯思いつくやついないでしょ!!」ガー
男「プッ」
少女「男 アンタも笑ってるんじゃないわよ」ゲシッゲシッ
男「痛い! 悪かったよ!!」
姉「ここはいつもこんな感じか」クスクス
少女「姉様も笑ってないで助けて!!」
女「さて 今日はなにして遊ぼうな」
男「学校行けよ」
少女「姉様 一緒に観光しよ」
姉「ああ 一緒に行こう」
男「父親探しなよ」
女「男はうるさいなあ 全く」
少女「たまには観光ぐらいいいでしょ」
姉「そうだな こちらの街並みにも興味があるし」
男「……ハァ」
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. ONE ~輝く季節へ~ 茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司のSS
茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司を主人公にして、
中学生時代の里村茜、柚木詩子、南条先生を攻略する OR 城島司ルート、城島司 帰還END(茜以外の
他のヒロインEND後なら大丈夫なのに。)
5. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
6. ファーランド サーガ1、ファーランド サーガ2
ファーランド シリーズ 歴代最高名作 RPG
7. MinDeaD BlooD ~支配者の為の狂死曲~
8. Phantom of Inferno
END.11 終わりなき悪夢(帰国end)後 玲二×美緒
9. 銀色-完全版-、朱
『銀色』『朱』に連なる 現代を 背景で 輪廻転生した久世がが通ってる学園に
ラッテが転校生,石切が先生である 石切×久世
SS予定は無いのでしょうか?
ピンポーン
男「こんな時間に客とは珍しい」
女「少女監禁の容疑で逮捕する」ウラゴエ
男「誰だろ……」
男「今開けまーす」ガチャ
???「きゃーーー!! 良い男はっけーん!!」ダキッ
男「ぎゃああああああ!?」
少女「どうしたの男って……」
姉・少女「「母さん!?」」
男「お母さんって……」ググー
母「」スリスリ
母「姉と少女の母です 二人がお世話になってるみたいで」
男「……はあ」
女「確かに 顔とか雰囲気は母親って感じがするな」
姉「あれで実力は魔界で3つの指に入る豪傑だ」
少女「まあその力をちっとも使おうとしないけど」
母「二人も男を捕まえたのならお母さんに言ってくれればいいのに」
母「でも人間の男の人って 血は争えないのかしら」ハァ
少女「ちょっと! 私と男はそういう関係じゃないって」
姉「私もだ!!」
母「別に人間だからってお母さんは反対しないのに」
母「それで男くんはどっちが好みなの」ネッネッ
男「いや俺は別に――」
少女「どっちかハッキリしなさいよ!!」
姉「もちろん 私の方を選ぶと思うが ボディ的に」
女「僕が選択肢に入ってないとか」ハァ
母「まあそれは隅に置いておいて」
男「出来れば捨ててください」
母「どうして家出なんてしたの」
少女「それは……」
母「好きな男の子が出来たからって理由なら怒らないから」
男「怒れよ」
母「私だって昔は好きな男の子のために家出ぐらいしたわよ」
母「父くんと魔王ちゃん それに鬼ちゃんと人魚ちゃんともね」
少女「その……父さんを探してて」
母「お父さん?」
少女「……うん」
母「お父さんなら今 魔界にいるけど」
少女「」
姉「」
男「」
女「ないわ」
母「なんか本格的に戦争なんとかするとか言っててね」
母「もう相変わらず考えてるスケールでか過ぎて流石父さんって感じ」
少女「魔界に帰れば会えるの?」
母「今は忙しいから無理だけど ちょっと時間を置いたらね」
少女「……」
男「魔界に帰りなよ それでお父さんに抱きついておいで」
少女「おとこの……」
男「……ん?」
少女「男の馬鹿!!」ダッ
母「あーあ 少女ちゃん泣いてたわよ」
姉「今のは男が悪い」
女「早く故郷で謝ってくるんだな」
男「うん 行くからボコるの止めて」
支援
そういや太陽って大丈夫なの?
少女「」グスッ
男「どうしたのさ 逃げ込んだの俺の部屋だし」
少女「男は私が帰ってもいいの?」
男「それは……少女の家族はあっちにしかいないだろ」
少女「私は男と一緒にいたいの 好きなの男が」
男「……そう」
少女「ねえ 血を吸わせてよ」
男「……はい」スッ
少女「」カプッ
少女「」チューチュー
少女「」チューチュー
少女「」チューチュー
少女「」スッ
ヽニ r-ノノ/|::|::/::\ヽヽ__,,..>-‐_二-ニ-、_ ) | ̄) | |
ミニ ヽ!ー-ニ_-、!/ r_二~--‐_二三‐-、,,,,. : : : : ) | ̄| ヽ__/
三ニ !:::::r,ニ、y _, /_rニヽ-`ゞ-‐' : : : : :)
\_ ゙!::: ̄~フ /ニヽ : : : : : :) | ̄) | |
 ̄|リ| / /、__ : : : : : :.) | ̄| ヽ__/
ヽ| ヾ ゙̄_'ー)/ : : : : : : :)
| ヽ,. -'_,........_ : : : : : : : :) \/ | |
| r'''‐-‐ニ-‐'7'ー゙ニ)ラ : : : : : : : /) | ヽ__/
! ヽ,ヘ「‐;=‐'''∨ブ┳ : : : : : : : /:::)
| r'''''ー┴‐‐'''´┃┃ : : : : : : :/:::::) \/ | ̄)
!  ̄ ̄ ̄ ┃┃ : : : : _,.../-‐‐) | | ̄|
_| ┃┃ : :,.‐'´::::::::::::::::) / /
/:::::::| ┃┸‐‐ー'::::::::::::::::::::::::) ・ ・
男「初めて自分から止められたね」
少女「ねえどう? これで私はもう成長しないけど」
男「綺麗だよ」
少女「うぅ……ぐすっ……」
男「どうして泣くのさ」
少女「だって男が初めて綺麗って言ってくれたんだもん」グスッ
男「はいはい泣かないの」ナデナデ
男「ってもう見た目だけなら年上なんだよね」ナデナデ
少女「もっと続けて」
男「はいはい」ナデナデ
母「少女 凄い良い顔になってるわよ」
少女「うん 母さん私魔界に帰る」
母「いいの?」
少女「こっちにはまた来られるでしょ」
姉「」ナデナデ
少女「姉様も頭撫でるの止めて!!」
女「ところで一つ気付いたのだが……」
男「なんだよ一体」
女「いや母さんもお姉さんも胸があるのに」
女「更に成長した少女ちゃんの胸は相変わらずないんだなと」
男「」
母「」ボイン
姉「」ボイン
少女「」ペターン
女「ちなみに私は普通だぞ」フツー
男「空気壊すな馬鹿」
少女「まあこんな私でも男は愛してくれるって言ったから」
姉「どういうことだ」ギリギリ
男「腕を捻り上げながら言うのは止めてくれませんかねえ!!」
女「男が少女ちゃんと一緒になったら 誰に金を集ればいいのだ」
女「まあ今まで通りだがな」
男「自重しろ」
母「魔界だと重婚もありだけど……」
姉「攫うしかないな」
男「物騒なことを言わないでください」
3サイズを言ってもらおうか
姉「気が向いたら魔界へ来い」プイ
母「報われない恋をしちゃうところまで似ないでいいのに」ハァ
少女「それじゃあそろそろ私は行ってくるわ」
少女「言っておくが速攻で帰ってくるから それまで浮気しちゃ駄目よ!!!!」
男「俺はそんなこと出来ない性格だから大丈夫」
少女「知ってるわよ これは前金」チュ
少女「またね!!」フリフリ
男「」
それから10年後……
| 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i | |
〉─_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
|,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|
. r´`ヽ / `"""`j/ | |くゞ'フ/i/
. |〈:ヽ, Y ::::: ,. ┴:〉: |/ はよ
. \ヾ( l ヾ::::ノ |、
! >ニ<:| 、;;;;;;;;;;;;;,. /| ___,. -、
| | !、 .| | ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ| | ヽ\ _,..:::::::. / .| `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
..|.| | :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |_ _,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
..| | | _;;;;;;;_ ̄ ̄ |  ̄ ̄ / _,. く / ゝ_/ ̄|
:.ヽ‐'''!-‐''"´::::::::::::::::: ̄ ̄`~''‐-、_ / にニ'/,.、-t‐┴―'''''ヽ
\_:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ / / .(_ヽ-'__,.⊥--t-⊥,,_
\  ̄\―-- 、 _::::::::::::::::::::__::/ / /  ̄ ) ノ__'-ノ
\ \::::::::::::::`''‐--‐''´::::::::::/ / / / ̄ rt‐ラ' ̄ ̄ヽヽ
ヽ ヽ\ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / ゝニ--‐、‐ |
l ヽヽ \:::::::::::::::::::::::::::::::/ /‐<_ ヽ |ヽ
女「そこには女と結婚して幸せな家庭を築いてる男が!!」
女「もう浮気なんてしないよ」キリッ
男「翌日だよ 勝手に時間軸いじんな」
女「全く 凹んでいるところを慰めてラブラブになろうとしたのに」
男「ラブラブは死語だよ」
女「男は寂しくないのかい? ちなみに僕は寂しい」
男「いやだって少女のことだし……」
少女「ただ……ハァハァ……いま!!」ハァハァ
男「早くに帰ってくるとは思ったけど」
少女「即効で顔見せして帰ってきたわ」
男「はいはい ありがとうね」ナデナデ
少女「えへへ」
少女「ねえ男」
男「なに?」
少女「血を吸わせて」
END
フッ… l!
|l| i|li , __ _ ニ_,,..,,,,_
l|!・ω・ :l. __ ̄ ̄ ̄ / ・ω・≡
!i ;li  ̄ ̄ ̄ キ 三
i!| |i  ̄ ̄  ̄ =`'ー-三‐ ―
/ ; / ; ;
; _,/.,,,// / ヒュンッ
/・ω・ /
| / i/ こ、これは乙の軌跡じゃないんだからねっ!
//ー--/´
/ /;
ニ_,,..,,,,,_
/ ・ω・`ヽ ニ≡ ; .: ダッ
キ 三 三 人/! , ;
=`'ー-三‐ ―_____从ノ レ, 、
また私です 今回も長い時間ありがとうございます
前回はエロエロだったので今回は普通な感じでいきました
次回は魔王「召喚したら変なのが出た」男「なにそれこわい」で出します
来週か再来週 じゃあ保守してくれた人もROMしてくれた人もカキコしてくれた人もありがとうございました
-‐―――-、 ミ゙;, ::.. .:: `ヾ゙ヽ
\ ゙:, ヾ::' ..:::::.. ミ ',
: す |ミ ミ___゙ヾ\..::::::::::... ミ:iヽ`i
: |ミミ/ ̄ ̄`ヽ;;_ゞ-ー―--、iノ i___
: ぎ ..|ミ/ : _,,-‐ ヾ彡 _,- \〃 `ヽ
: |li .:: /_.-―、ヽ;,ヾ /_... 、 ゙, ,ヘ /
: る .ノi:l:::.. i:::::::::ノノ:iノノ i i!ソ::::::ヽノ / ..:!::/
、 ヘ_|ヽヘ..:::::`ー'-''"" /i:彡`ー''" .i!..:::::iiノ
ヽ`ーr―'/ノ^ヽ、ヘ ヾ、_ /ミミ、;;" _ハ彡_/
ゝ..-‐" ソく ⌒ヽ\`:::ー-'"、ヾ,ソ,こ..::-'" ___
゙゙'":::::::....., ゙r-‐r..-_ニー=,,ノ_ソ /7i! / \
u::::::::/ ゞ:::;゙゙-"r'_..- =,f-'/ r' \
゙::| '" / u ...::i:.,' __.ノ |
:::| i , ...:::"`i ./ : あ に あ /
i:. u :::| U ゚ .゙V .: っ も ま /
:i :i 。 u _..-―‐__.-'ゝ..: け : .り |
::\ ._`__,' ̄ < な : |
:::::..:\ -‐‐''"゙"ノ i .さ .|
..:::::::...丶 `  ̄/ `ー、 .|
..:::::::::. `ー-- ' `ー――‐‐'
続き書いてくださいお願いします
女「思うんだ 時間がないからってヒロインの話を書かないとか」
姉「きっと姉エンドとかあったはずなのに……」
男「姉エンドはあったよ 女エンドはないけど」
女「ちっくしょーーー!!」ダッ
姉「ネタバレ:バイト先輩の本名は中姉」
男「だれとく」
男「後一つぐらいは頑張ってルート書くとか」
1、少女甘ルート
2、姉ルート
3、女友達ルート
18:10分までに多かったやつやる
じゃあ女友達ルートいく
女「やはり世間は期待を裏切らない 少女ちゃんルートとかなかったんや!!」
男「なに言ってんの?」
女「僕と男の仲が良すぎて全僕が泣いたってね」
男「妄言か……」
女「今日はなにをして遊ぼうか」
男「当然のように人の家にいないでくれる」
女「君と僕の仲じゃないか 幼馴染ルートは鉄板」
男「幼馴染ルートか……」
女「……」ドキドキ
男「ないな」
女「あるよ!!」
女「ポケモン使って餓鬼共泣かせようぜ」
男「ガチ雨パ使うお前とやりたがる子供はいねーよ」
女「ゲーセンでもいく?」
男「家でゴロゴロしてる 夕方からバイトだし」
女「コタツ電源つけなよ」モゾモゾ
男「別に寒くないし 電気代勿体無い」モゾモゾ
女「ケチ臭い男は嫌われるよ」
男「お前が近くにいるから俺に女が近づかない」
女「人のせいよくない」
男「お前がいるから女さんに話しかけられないんだぞ!!」
男「とか言われたことあるし」
女「災難だったね」
男「ホントに」
女「僕は黙ってれば美人なのにね」
女「と僕は思ってる」
男「自画自賛やめれ」
女「でも男だってそう思ってるだろ」
男「いくら美人でも妹分は好きになれない」
男「美人だとは思うよ」
女「ありがとう」
男「どういたしまして」
女「僕も男は私と離れればモテると思う」
男「そう思ってるなら離れてくれ」
女「そんなのごめんだね」
女「無為に休日を過ごしている気がする」
女「ゲーセンにでも行こうか」
男「一人で行けば」
女「行こうよ行こうよ!!」
男「わかったから揺するな鬱陶しい!!」
女「そうやって物分かりの良いところも好き」
男「そういう鬱陶しいところが嫌い」
ゲーセン
女「男! プリクラをやろう!!」グイグイ
男「嫌だよ なにが悲しくて幼馴染とプリクラなんか……」
女「私が100円出すから!!」
男「それ俺が200円なんだよね」
女「男が細かいことを気にするなよ ハゲるよ」
男「現在進行形でハゲそう」
ごめん げんかい やっぱ寝る
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