紬「私、メイドに夜な夜な悪戯されてるの……」(384)


紬「……」

律「どうしたムギ、うかない顔して」

紬「……」

梓「飲まないんですか? お茶さめちゃいますよ?」

紬「うん……そうね……」

澪「なにかあったのか?」

唯「あ、わかった! ほんとはりっちゃんが取ったケーキが食べたかったんだよ!」

律「えっ? 嘘っ、ごめん!」

紬「ち、ちがうの……」

澪「悩みならきくけど」

紬「……悩みってほどじゃないんだけどね。実は……」

紬「私、メイドに夜な夜な悪戯されてるの……」


澪「メイドに?」

梓「夜な夜な?」

唯「いたずら?」

紬「そうなの……すこし困ってて……」

律「執事以外にメイドもいるのか」

澪「悪戯って、何されてるんだ?」

紬「うー……えっと……」

律「言いづらい系か」

梓「……ゴクリ」

紬「そうなの……」

唯「?」

澪「?? ……あ、言いづらいってそっちか。うわ///」

唯「???」


唯「ねーねー、何が言いづらいの?」

澪「えーっと、まぁ唯にはわからないかも……///」

唯「??」

唯「とにかくひどいことされてるんなら相談してよ! 私たちなんでも力になるよ!!」

梓「唯先輩……」

紬「唯ちゃん、ありがとう。じゃあ少しだけ話するね……」

律「まだ昼間だからな、多少ボカしていいんだぞムギ」

紬「うん……」


紬「あのね、昨日の晩のことなんだけどね……―――――



―――


紬の寝室




  0時をまわっていたんだけど、少し暑苦しくて眠れなかったの。
  
  だから羊でも数えて眠くなるまでずっと横になってた。

  そしたら


カチャリ


紬「……?」

菫「……」ソロリソロリ

紬(……今夜も来たのね)

菫「ふふ、お嬢様ったら、もうぐっすり……」

紬(……どうしよう)


菫「お嬢様~、寝てますかー?」

菫「…………うん寝てる!」

菫「よしよし」

紬「……」

紬(起きてるけど……)

菫「ふふふ、月明かりに照らされ、大変お綺麗ですお嬢様」

紬(何を言っているのこの子は)

菫「……はぁ。ため息がでるほどに美しい」

菫「罪なお嬢様。たかが一メイドの私をこうも狂わせる」

紬(……)

菫「……」ツンツン

紬(はじまった……)

菫「ふふ、ふふっ」ツンツン

紬(ここで起きて叱りつけるのはたやすい。でも……)

紬(そうしたらこの子はこの先どうなるのかしら……)


菫「……ほふぅ。ほっぺたすごい柔らか……柔軟剤つかったでしょお嬢様」

紬(起きるべきか……耐えるべきか……)

菫「あぁ、きっと頬だけでなくそのお体もさぞや柔らかいことでしょう」

菫「ぁ……だめっ、指先がっ、暴れ……」

菫「……」ツンツンツンツン ムギュ

紬(う、どこ触ってるの!)

菫「手が吸いつきます……指が飲み込まれますぅ!!」


ムギュムギュ

モミモミモミモミ


紬(うう……やめて……)

菫「……いけません、いけませんお嬢様ぁ! なんて破廉恥なお姿!」スルリスルリ

紬(自分で脱がしておきながら何いってるの!!)

菫「あぁ! これ以上は禁忌! メイドめが目にして良いものではございませ……ふふふふふう」




―――



紬「という……ね?///」

唯「……ほえー」

律「えっ、でそのまま耐えてたっての!?」

紬「だって……叱れないから……」

澪「でも立場としてすき放題やらせるのはちょっと……」

梓「続きはないんですか?」

紬「内緒!」

唯「ほえー! ほえー! つまりさ……ムギちゃんがメイドに……」

唯「ガシガシ犯されたってこと?」

律「違うな」

澪「悪戯じゃないなそれ」

梓「サイテーです」


紬「なんていうのか……ちょっとえっちな事をされました……」

唯「ねぇちょっとなの? ほんとにちょっと? なにか隠してない!?」

梓「なんなんです。何を期待してるんですか」

律「とにかくさぁ。一度話をつけたほうがいいと思うぞそのメイドと」

澪「同意。悪いことだしな」

唯「はぁー大人の女性にベッドで襲われるムギちゃん……なんだか映画の世界みたい」

梓「う、うん??」

紬「実はそのメイド。私より3つ年下なの」

律「あ?」

澪「ってことは中学生か」

梓「執事じゃなくて女の子でよかった……ってわけでもないですねすいません」

紬「あの子がこのまま悪いほうへすすまないようになんとかしたいんだけど」

律「十分もうまずい方へ進んでるように感じたけどな」


唯「中学生ってことは、思春期ってやつだね!」

梓「真っ盛りですね。唯先輩も」

唯「そういうあずにゃんだって生ツバ飲んで聞いてたくせに!」

梓「うるさいです」

律「なんとかしたいけど怒るのは嫌ってか?」

紬「その子の父親がうちの執事長をしていて……」

澪「あー……それは沽券に関わることかもな……」

紬「そうなの。斎藤のことだもの、娘がそんなことをしてるって知ったらきっと……」



  斎藤『申し訳ございませんお嬢様ぁぁああ旦那様ぁぁああ!!!』ガンガンガンガン

  紬『やめて! 頭が砕けてしまうわ!』

  斎藤『とんだ、とんだご無礼をいたしましたぁぁぁああ! これはもはや謝罪では済みませんつきましては私共めの首を』

  紬『嫌ぁぁぁ!! 斎藤そんなこと言わないでー!!!』



紬「……なんてことに……」ブルブル


紬「斎藤がいないと困るわ……」

律「あー、例の斎藤さんの娘さんか」

梓「どんな子なんでしょうね」

唯「きっとその子はムギちゃんのことが大好きなんだね!」

澪「結構その愛情が屈折してる気がするけど」

律「ていうかそこまでおおごとになるのか?」

律「こらやめなさい! って言えば終わる話だと思うけど」

律「そうでもない感じ?」

紬「……」

 
  菫『申し訳ございませんお嬢様ぁぁああああ!!!』ガンガンガンガン

  紬『やめて! 頭が割れてしまうわ!』

  菫『ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいいいいい!! ああああ!!』ガンガンガン

  紬『嫌ぁぁぁ!! だれかー! 救急車をー!』


紬「……うっ、うっ……うう」


唯「優しいんだねムギちゃんは」

紬「唯ちゃん……」

唯「でもね、その優しさが罪なんだよ」

唯「きっとその子はね、ムギちゃんの優しさに惹かれて」

唯「優しいムギちゃんをたったひとときでもいいから手に入れたくて、そんな凶行に及んだんだよ」

唯「(関係が)決して壊れてしまわないように、深夜にこっそりと……」

唯「優しく、ムギちゃんのように優しくつつみこむように……ね?」

澪「何をいってる」

律「もうさぁ、ほっぺたパーンってやったら『はっ!』って改心するんじゃね?」

梓「なかなかバイオレンスですね。私そういうの好きです」

紬「私そういうのはちょっと……」

律「アレもだめコレもだめじゃ変わらねぇぞ?」

唯「なら私に妙案があるよ!」

律「だまっとけ。な?」


紬「聞かせて?」

唯「お嬢様としての威厳をもっと持つんだよ!」

澪「ムギはしっかりお嬢様してるだろ」

律「おうそうだそうだ」

唯「違うの違うの! ムギちゃんがお嬢様っぽくないとは言ってないよ」

唯「ただ、足りないものがある!」

梓「はい? そりゃムギ先輩とて人間ですから完全無欠とはいかないですよ」

唯「ムギちゃんはもっと強気にでなきゃ!」

紬「……と言いますと」

唯「マネしてみてね」


唯「おーほっほっほ。あぁら澪ちゃん、ごきげんうるわしゅう?」

澪「なんだなんだ、唯お前変なものでも食べたか」

唯「はい、やってみて」

紬「え?? 今のを!?」


唯「よくない?」

紬「うーん……」

唯「私お嬢様ってそういうイメージだったからムギちゃんに出会ってびっくりしたよ」

梓「あぁ、わからなくはないです」

律「ムギ……ちょっとやってみ?」

紬「え……ていうかコレなんの関係が」

唯「……」

唯「こういう感じだったら、その自然に……メイドを怒鳴ったりとか、その……ゴニョゴニョ」

紬「……」

唯「ムギちゃんあんまり家で怒ったりとかしないでしょ?」

紬「まぁ……そうね」

唯「だから練習のつもりで!」

紬「ちょっとだけよ?」


紬「コホン。あ、あぁ~ら澪ちゃん、ごきげんうるわしゅう……?」

唯「自信たっぷりに!」

紬「……あ~ら澪ちゃん! ごきげんうるわしゅう?」

澪「なんで私にむかっていうんだ」

律「うん、よくテレビとかでみかけるタイプのお嬢様だな」

梓「正直キャラ違いすぎて似合いませんね」

紬「う……/// もうっ! からかわないで」

唯「でもさぁムギちゃん。いつまでも優しさ100%じゃお嬢様はつとまらないと思うよ」

紬「……」

唯「甘やかすだけじゃダメ! つけあがったら時には叱らなきゃ!」

紬「うん……」

律「まだ中学生なんだしやり直しは効くよな。がんばれムギ」

梓「ファイトです」

澪「ムギの家庭の話だから最終的にはムギがなんとかするしかないもんな」


紬「なんとか……しなきゃ」

唯「今日帰るまで特訓しよう! 私お嬢様のこといっぱいしってるから教えてあげる!」

梓「どうしてそんなに自信満々なんですか!」

唯「漫画! 少女漫画で読んだから!」

梓「……不安です」




―――


琴吹家


菫「お嬢様まだかなまだかな」


カチャ

菫「きた! おかえりなさいませお嬢様!!」

紬「……ただいま」コツコツ

菫「鞄お持ちします♪」


紬「……」コツコツ

菫(あれ、なんだかいつもと雰囲気が若干違う……歩き方も……)

紬「ねぇ、お夕飯の支度はできてる?」

菫「え、あ、まだです! 先にお風呂はいかがでしょう!」

紬「……そうね、じゃあ入る」

菫「お背中お流しします!(Yes!)」

紬「ふぅん……そう? じゃあ来なさい」コツコツ

菫(なんだろう……なんだか変な感じが……まいっか♪)



――――


紬「自分で脱ぐわよ」

菫「いいえ! お手をわずらわせはいたしません!」

菫「失礼しますー♪」スルスル

菫「♪」スルスル

紬「……」ジー

菫「どうしました?」

紬「……ねぇメイド。一体何が楽しいのかしら?」

菫「へぅ!?」

菫(今メイドって……いつもは菫ちゃんって呼んでくれるのに……)

紬「ねぇ、答えなさい」

菫「え、えと……」

菫(お嬢様……? なんて冷たい目で……あぁ……)

紬「どうしたの? ふふ、怯えてるの? 私の可愛いメイド」ツツー


菫「あっ、はぁ……」ブルブル

紬「ねぇメイド。私しってるのよ? あなた……私に……」

菫「あ……ぁ……」

紬(やりすぎちゃったかな……)

菫「ひ、ひひ……うふふ」

紬「……?」

菫「も……申し訳ございません……」フルフル

紬(あ……やっちゃったかな……)

紬「あ、あぁ~ら、自分が何したかわかってるのね? 」

菫「……申し訳ございません」ブルブルブルブル

紬「いっ、いいのよ菫ちゃんこうしてちゃんと謝」

菫「申し訳ございませんが踏んでくださいませんかお嬢様!!!」キラキラ

紬「げぇ!」

菫「あぁどうかどうか! その一糸まとわぬ美しい姿で欲にまみれた私めを思う存分踏みつけてくださいい!!!」


紬「ちょ、ちょっ」

菫「このとおりっ! このとおりですので!!」

紬「……あの」

菫「あぁもっと蔑むような目で! わたくし琴吹家のゴミでございますので!」

紬「菫ちゃんっ! やめて……やめなさい!!!」

菫「ふひぃぃいいいん!! もっと叱ってください!!!」ゾクゾク

紬「何この子。大掃除の後みたいな恍惚とした表情してるわ!!」

菫「お嬢様ぁぁああ!! 素敵です!」

紬(どうしよう……)

菫「あ、すみません! 先に足を舐めるべきでしたね! これは失礼致しました」

紬「まっ、まって」

菫「ぺろ」

紬「ひっ」

菫「お嬢様……お嬢様……」ペロペロ

紬(助けて……)


菫「さぁこのままお風呂入りましょう! 私のこと使い捨てスポンジのように扱ってくださって結構です!!」

菫「さぁさぁ!」グイグイ

紬(う……これってもはや開き直ってる!?)

紬(なら受身でいるとまずいわ……こうなったら私も……!)

紬「こっの変態ダメメイド! さっさと服を脱いでその汚い体を洗いなさい!」

菫「は、はいいいいい!!! それよりも! それよりも先に踏んで! 踏んでください!」

紬「ならお望みどおりに!!」げしっ げしっ

菫「ふぁああ!! お嬢様に踏まれてますぅ!! ああああ!!」 

紬(……)



紬(琴吹紬18歳。はじめて人を蹴りました)


げしっ げしっ


菫「ひゃううううう!!!」ゾクゾク



チャポン…


菫「はぁ……はぁ……」

紬「はー……はー……ふぅー……」

菫「申し訳ございませんでした」

紬「ううん。私こそごめんね」

菫「謝るなんてとんでもない。私が全部悪いんですから」

紬「……」

菫「いつもの紬お嬢様ですね」

紬「うん……」

菫「そっちのケに目覚められたのかと思いましたがどうやら違ったようです……」

紬「あたりまえよ」

菫「はぁ……残念です。私メイドとしての責務を果たしたかったのですが」

紬「責務?」

菫「ドSなお嬢様に調教されることです! どこの家庭でもやってるそうですよ?」


紬「それたぶん何か吹きこまれてるだけ……私と同じで」

菫「そうなんですか?」

紬「唯ちゃん明日おやつ抜き」

菫「?」

紬「厳しくて怖い私のほうが好き?」

菫「あ、いえ……どんなふうであれお慕いしております」

紬「ほんとに?」

菫「ほんとです!」

紬「そうね。毎晩あんなことするくらいだもの」

菫「はっ! その件についての処分を」

紬「ううん。いいの、謝ったから(たぶん)」

菫「お咎めなし……ですか?」

紬「もうしないって約束するなら」

菫「……私のひとときのやすらぎが」ボソリ

紬「何かいった?」


菫「金輪際お嬢様のお休み中には寝室に侵入いたしません」

紬「うん。それでいいの」

菫「……」

紬「ちょっと意地悪な質問しちゃおうかな」

菫「えっ」

紬「どうしてあんなことしたの?」

菫「うぐ……そ、それはもう私が最大限にお嬢様をお慕いしているからであって」

紬「慕ってたら胸を触りたくなるの?」

菫「……ちがいますあれはお嬢様が寝てるうちにどうこうしようってアレじゃなくて、ただ寝崩れたお召し物を綺麗に」

紬「……」じー

菫「はう……見るならもっと冷たい目でお願いします」

紬「いまもさわりたい?」

菫「!」ドキッ


紬「私、全部しってるのよ?」

菫「お嬢様……」

紬「卑怯なことしないで最初からちゃんと言ってくれればよかったのにな?」

紬「そしたら少しは考えたかも?」

菫「う、う……」

紬「あ、泣いちゃだめよ? これご主人さま命令」

菫「うぅ……」

紬「嬉しいわ。人に好かれて嬉しくないわけない」

紬「でも長年一緒のメイドにってちょっと複雑?」

菫「お嬢様ぁ……」

紬「とりあえず背中流してくれる?」

菫「いえ、先にあがります。これ以上は……」

紬「……背中流して。これも命令よ」

菫「は、はい」


菫「お嬢様お肌相も変わらずすべすべで羨ましいです」

紬「3つも年下のくせに何言ってるの」

菫「……」コスリコスリ

紬「触れて嬉しい?」

菫「え? そうですね。でももっと背徳感があったほうが私は好きなので」

紬「ふーん」

菫「前、いいですか?」

紬「えっ前も!?」

菫「洗いますね」

紬「ちょっと! えっ」

菫「どうかお気になさらずに。私仕事としてやってるわけですから!」

紬「そ、そう? じゃあ……」クルリ

菫「……ぶぅーーー!」

紬「……」

菫「こんな明るいところでお嬢様のたわわな果実が……良いのでしょうか良いのでしょうか」


紬(さすが中学生の性欲……侮れないわ)

菫「失礼します!」

むにっ

紬「う……」

菫「重力を感じます」

紬「報告はいいから早く洗って」

菫「手がこの上なく喜んでます」

紬「そう、よかったわね」

菫「全力をつくします」


さすりさすり


紬(……うれしそう)

菫「ふふ、お嬢様のお胸……ふわふわ……」スリスリ

紬(そうか。そうよね。溜まってるのね)

紬(若くして窮屈な生活だものね……ごめんね……)


菫「あぁっ、だめですこれ以上は!」

紬「?」

菫「こんな明るいとこでお嬢様の大事なところをいじくり、もとい洗っているとおかしな気分になってしまいます」

菫「私の理性という名の細くもろい糸がプツリといっちゃいます」

菫「だからすいません。この先はどうかご自身の手で!」

紬「……いいのよ」

菫「……え?」

紬「いいの。全部、あなたに任せるわ」

菫「……う、あ……だ、だめですってお嬢様! そんな優しい目でみないでください!」

紬「でも、溜まってるんでしょ……?」

菫「いけません! 私のどす黒い汚れた欲求を直接お嬢様にぶつけるわけには……っ」

紬「受け止めてあげるよ? それで私が汚れてしまっても、ここお風呂だもん。綺麗になれるわ?」

菫「お、お嬢様……」

紬「いらっしゃい、私の可愛いメイド。菫……」

菫「……」プツッ


菫「お嬢様ぁぁああ!!!」ぎゅむっ

紬「あらあら」

菫「お嬢様! お嬢様! 紬お嬢様!!!」スリスリ

紬「抱きついたり触るだけで満足?」

菫「ひゃお!?」

紬「触られるのは、嫌い?」


ピト…

菫「あっ、あああ!!」


ツツー

菫「ひっ……はぁ……」

紬「うふふ、いつものお返し」

菫「お、お嬢様ぁ……もっと、もっとください」

紬「しっかり洗ってくれたら、私も洗ってあげる」

澄江「は、はい!」

やってもうた 眠いんだ

×澄江
◯菫


すりすり

コスリコスリ


紬「んっ、なんだか手つきがいやらしいけど」

菫「そんなこと天地がひっくり返ってもありません!」

ヌルリヌルリヌルリヌルヌリ

紬「指が常人離れした動きしてるわ!」

菫「メイドですから!」

ハァハァハァハァ

紬「息遣いが荒いわ」

菫「メイドですから!!」

ペタペタペタヌチュ…

紬「そんなとこも洗っちゃうの!?」

菫「メイドですから!!!」

紬「うぐ……負けてられないわ」



10分後…


菫「♪」ホカホカ

紬「……」ツヤツヤ


斎藤「ずいぶんと長かったですな」

紬「まぁ、ね……」

斎藤「お食事の準備ができております。どうぞごゆっくり」

紬「この子もつれて行くわね」

斎藤「菫を……?」

菫「お嬢様ぁ♪」ギュ

斎藤「こ、こらっ! 失礼な。離れなさい! 申し訳ございませんお嬢様」

紬「いいの。今日は特別」

菫「さぁ行きましょう!」

斎藤(いやに明るいな……)

MMT(ムギちゃんマジ天使)

あれ……

菫「この斉藤菫、一生紬お嬢様にお仕えします」スリスリ

紬「ふふっ、ありがとう」

斉藤「(お風呂場で一体何が・・・)」


お わ れ



――――


紬父「な……」

紬「……」

菫「えへへ」ニコニコ


紬父(なぜ琴吹家の食卓にこの子が居るんだ……ていうかなぜ寄り添っているんだ……)

紬(今日だけはお許しくださいお父様)


菫「お嬢様、どうぞ。あーん」スッ

紬「いや、それは……」

菫「お嬢様!」

紬「あ、あーん……あむ、あむ」

菫「おいしいですか?」

紬「うん。おいしい」

菫「よかったです!」


菫「お嬢様……私にも……ぁ、あーんって///」

紬「それは違うと思うわ」キッパリ

菫「そうですね」

紬父「いやだからどうして!」ガタン

菫「!」ビクッ

斎藤「旦那様」

紬父「! なんだ斎藤お前もいたのか。おい、これ一体どういうことか説明を」

斎藤「旦那様、あーん♪でございます」スッ


紬父「……」

斎藤「……」


紬父「いらん、下がってろ」

斎藤「はい」

菫「しかし私はここでひきさがるわけにはいきません! お嬢様! あーん♪」

紬(お父様……ごめんなさい、私が色々甘いせいです……)



――――


斎藤「先ほどは娘が大変お騒がせいたしました」

紬父「別にたいしたことではない。たまにはにぎやな食事も良い」

斎藤「どうも娘は紬お嬢様の身の回りの世話をしたいようで」

紬父「いつもしているだろう?」

斎藤「いつも以上に。事細かに」

紬父「事細かに……?」

斎藤「さきほどは二人で入浴を」

紬父「入浴……!? 事細かに……?」

斎藤「……」

紬父「け、けしからんな……」

斎藤「はい。私めもそう思います」

紬父「斎藤、ティッシュを持って来い。鼻の血管が切れた」

斎藤「ここに」スッ

紬父「つまりだな」フキフキ

斎藤「……」

紬父「仲睦まじいことはいいことだ。私は娘たちの事情に口出しはせん」

紬父「メイドとして、いつもどおり、いつも以上に紬を支えてくれるならそれでいい」

斎藤「そうですか。ありがとうございます」

斎藤「紬様の迷惑にならないようしっかり言い聞かせます」

紬父「うむ」

斎藤「それでは旦那様。おやすみなさいませ」

紬父「あぁ……」

紬父(しかしなんだ、やはり親子というべきか。そっくりだな)

紬父(いまとなっては懐かしい。私もよく斎藤につきまとわれたものだ)

 
 幼き日の斎藤『琴吹様ぁ~』

 幼き日の紬父『は、はなせー!! なんなんだよお前はー!』

 

紬父「……ふふ」

かわいい娘がかわいらしいお嬢さんときゃっきゃっうふふしているのが鼻血が出るほど嬉しいのは理解できる



――――



菫「お嬢様!」

紬「なぁに?」

菫「お休みになられる前にマッサージはいかがでしょうか!」

紬「マッサージ? できるの?」

菫「お嬢様のために独学ですが学びました!」

紬「そ、そう……」

菫「まだ下手かもしれませんが……」

紬「じゃあお願いしようかな……」

菫「寝室へいきましょう」

紬「うん」

菫「……」




菫「さぁ、仰向けに寝てください」

紬「これでいい?」

菫「お召し物失礼しまーす」

紬「えっ、どうして!!」

菫「? マッサージですけど?」

紬「肩とか足とかもんだりするんじゃなくて……?」

菫「全身マッサージですよ? 斎藤家秘伝のマッサージオイルもあります」

紬「でもさっきお風呂はいったから……」

菫「髪の毛は汚しません。終わったらシャワーだけ浴びましょう」

紬「そう?」

菫「はいじゃあ上から脱がせますね」スルスル

紬「……」

紬(なんだかすでに手つきが……)

紬(えっちだわ…………はぁ……)


菫「お風呂でみたときも思いましたが、お嬢様お肌綺麗ですね」

紬「ありがと」

菫「美の秘訣を教えて下さい」

紬「うーん……早寝早起きかな?」

菫「早寝早起きですかー! なるほど、たしかにお嬢様は寝るの早いですね」

紬(あなたのせいでなかなか眠れない夜が続いてるけどね)

菫「私も早く寝るようにします。中学生なので、一応」

紬「そうね。深夜私を襲ってる暇があったら寝るか勉強してなさい」

菫「全くですね。ほんとうにその節は失礼いたしました」

紬「いいのよ、わかってくれれb んあっ///」

菫「あ、すいません。ここは触ったらだめでしたか?」

紬「胸はやめて……」

菫「でもお嬢様凝ってそうで……これほど豊満なのですから」

たぷん ぷにゅ

紬「うあっ! ちょ、ちょっと!」

斎藤家秘伝と言うことはムギパパも斎藤とオイルレスリングを……?


菫「こうやって手のひらをぎゅーっと押し当ててオイルを浸透させます」

紬「そうなの……?」

菫「……」フニフニ

紬「もまないで!」

菫「すいません。癖で」

紬「急に揉まれるほうは怖いんだから!」

菫「ごめんなさい」

紬「深夜のだってびっくりなのよ?」

紬「あなたが入ってくるのに気づいた日はともかく。触られて目が覚めた日だってあるんだから!」

菫「!!」アセアセ

紬「ご、ごめん。怒ってないわ」

菫「わわわ、わたしっ、想像以上にとんでもないことをしていたようですあわわわわわ」モミモミモミ

紬「落ちついて!」

菫「ひーーん! ごめんなさいお嬢様ごめんなさいいいい!!」モミモミモミモミ

紬「ふぁあああん!! やめてー!」

>>301
やっぱりホモじゃないか(納得)


菫「でもでも、お嬢様も悪いんですよ!!!」モミモミモミ

紬「なにが!?」

菫「こんなにっ、こんなに柔らかい胸で……!! 純情な中学生メイドを弄んで!!」モミモミモミ

紬「まちなさい! なんのこと!?」

菫「うわああああ!! お嬢様のおっぱい好きですー!!!! 」モミモミモミモミ

紬「キャアアアア!!!」

菫「私のせいじゃないです私のせいじゃないです!!」モミモミモミモミ

紬「うっ、あああっ!」

紬(だめ……今のこの子はまるで性欲の権化……)

紬(中学時代の私でもここまでではなかった。なんて末恐ろしい……)

紬(私の体をたったひととき差し出せばとりあえずの暴走が収まるのなら……)


菫「うあわあああああああ!! 助けてくださいー! 手がー!」モミモミモミモミ

紬「んっ、んんあぁあっ!」

紬(止めなきゃ……私がなんとしても……!)

ムギちゃんの中学時代の性欲についてkwsk


菫「お嬢様! お嬢様!! 幸せです!!」

菫「お嬢様のドスケベなおっぱい触れて幸せです!!」

紬(あのおしとやかな子がこんなに破廉恥なことを平気で……なんてことなの嘆かわしい)

菫「お嬢様……おじょーさまぁ……」

ペタリ ぺたり さわさわ

紬「うあっ、胸だけじゃ我慢できないの!?」

菫「はぁ……はぁ……お風呂では我慢が限界ギリギリでした」

菫「でもいまはもう……うふふふ」

菫「マッサージですよぉ~、マッサージですからうふふふふ」

紬「まっ、まって! まだそっちは心の準備が!」

菫「え~い!」ズルリ


紬「キャアアアアあああ!!」

菫「……これが……お嬢様の…………」

紬「イヤァあああ! 見ちゃだめー!!!」

ご主人レイプ!野獣と化した駄メイド

あずにゃんなら「まああずにゃんだし……」で済まされる事案


菫「金……」

紬「う……うぅ……」

菫「私と同じ……金……色……」

紬「え……あ、そうね……いいから下着はかせてよぉ」

菫「なんと……けしからん光景……あ……あ、ダメダ」

菫「ぶぶぅーーー!」


バタリ


紬「えっ!? ちょっとどうしたの!」

紬「ええ!? ねぇ!」

菫「 」ピクピク

紬「ひぃいいい!!!」

紬「だれかー! だれかー!!!」バタバタ


ガチャリ!

メイド達「何事です!」

紬「あ、ああわわわわ」

メイドA「まぁお嬢様! なんてはしたない格好で!!!」

メイドB「一体何があったのです」

メイドC「血よ! 血が……!」

メイドA「きゃー! 斎藤さんとこの子が倒れてるわ!」

菫「うーん」ピクピク


メイドA「裸のお嬢様……血……それが指す事柄はつまり……!!!」

メイドB「!!」

メイドC「!!!」

紬「え……? んー……!! あー! 違うの違うの違うのぉおお!!!」

紬「別になにかあったから血がでているわけではなくて、というか私の血じゃなくて!!」アセアセ

執事の斎藤さんは男性だっけ?琴吹家の当主は男性なんだっけ?

斎藤は男
当主は不明だけど紬父が社長だから当主でもあるだろう


メイドA「なぜ裸でいらっしゃるのですか?」

紬「えーっと……マッサージを……してもらってたから。私がお願いして」

紬「そしたらきっとがんばりすぎちゃって暑くなったのね。急に倒れちゃって……」

メイドB「ともかく早くシャワーを浴びてきてください。風邪をひかれては旦那様に合わす顔がございます」

紬「う、うん」

メイドC「部屋はわたくし共が片付けておきますので。ごゆるりと」

紬「わかった……けど……」

菫「ううーん……」ピクピク

メイドA「私室へと運んでおきます。後は琴吹家の専属医に任せておけば心配はございません」

紬「そ、そう……? じゃあ悪いけど任せるね」

メイドB「はい」


菫「うーん……金色だぁ……おかねもちだぁ……」ピクピク

>>327
そうか、二代百合の夢は断たれたか


――――



菫「うーん……ここは……見慣れた天井だ……」

紬「おきた?」

菫「あっ! お嬢様!」ガバッ

紬「そのまま寝てなさい」

菫「お、おおおお嬢様! 私ときたら……本当になんと謝ればよいか」

紬「貧血よ。いまは体を大事にすることを考えなさい?」

菫「お嬢様ぁ……」

紬「……ちょっとがんばりすぎちゃったね?」ナデナデ

菫「……」

紬「ありがと。わたしのためにいつも一生懸命になってくれて」

菫「……滅相もないです」

紬「あっ! でもえっちなのはほどほどにね?」

菫「うぐ……はい……」


紬「大事に至らなくて良かった……(ほんとに)」

菫「……もうご迷惑かけたりいたしません」

菫「だからクビは……クビだけは……」

紬「クビになんてしないわ。するわけないじゃない」

菫「ほんとうに……?」

紬「とっても感謝してるよ? いつもたくさん身の回りの世話をしてくれるし、遊び相手になってくれるし」

菫「いえ全部私が好きでやってることですねの」

紬「じゃあ私も一緒。好きであなたを側に置いてるの」


菫「お嬢様……うれしいです……」

紬「また、今度続きしてね?」

菫「……!」

紬「がんばって勉強したんでしょ? マッサージ!」

菫「はい! それはもう!!」

紬「うふふ、楽しみね」



部屋の外


斎藤「また娘が何かしでかしたようで。大変もうしわけ」

紬父「よい」

斎藤「ですが」

紬父「……紬が笑っている。だからそれで良い」

斎藤「旦那様……」

紬父「あの子たちはまだまだ若い。これからも数えきれないほどのたくさんの過ちを犯すだろう」

斎藤「かつての私たちのように、ですか?」

紬父「……あぁ、だがな斎藤よ。そうしてようやく私たちも大人になってきた。そうだろう?」

斎藤「そのとおりですな」

紬父「私は娘を信じてる。だから何もいわん。見守るだけにしようお前もだ」

斎藤「そのようにいたします」

紬父「お前と、お前の娘がいてくれて、よかったと思うぞ」

斎藤「もったいないお言葉ですな。私も旦那様とお嬢様がいてくれて、とても幸せです」

ホモの娘はレズ(至言)


――――

唯「えー? じゃあ結局メイドさんと仲良くなれたんだ?」

律「何をきいてたんだよ。元から仲よかったんだよ。な?」

紬「うん! だってずっと一緒だったもの」

梓「いいですねー、私もそういう人がいたらいいのに。メイドさんかぁ……」

澪「私も。一人っ子だからな。ちょっと憧れる」

さわ子「じゃじゃーん! メイドになりたいなら早速この服を!!」

澪「いえいいです」

梓「お断りします」

さわ子「なによー!」

律「どうせならお嬢様になりたいよなー」

唯「うんうん。おーーほっほっほって言いたい」チラッ

梓「札束でメイドの尻とかぶってみたいですよね」チラッ

律「あーわかるわかる。涙目のメイドをいじめたいよな」チラッ

澪「……なんでこっちみた」

>>498
でも琴吹母が貴腐人だったとしたら?

スミーレ可愛すぎる。これはムギちゃんを女神に昇格させて天使枠に据えるべきかもしれんね

律「でもお嬢様も大変だよなー、自然と人付き合いも多くなるし。かたくるしそうで私には向かねー」

澪「律がお嬢様なんてなれるわけがない」

梓「ひひっ、律先輩が白いワンピース着て麦わら帽子かぶって草原歩いてる姿想像したら笑いがとまりません」

律「おい!」ガシッ

梓「ひひっ、痛いですって、ふひゃああ」

唯「ねぇねぇ! それで、私のアドヴァイスはどうだった!?」

紬「……うぅーん」

唯「完璧だったでしょ! 特訓してよかったよね!?」

紬「そ、そうね……ちょっとは仲良くなるのに役だった……かな?」

梓「へえ、唯先輩でもたまにはやくにたつんですね」

唯「えへん! どんなもんだい!」

唯「……で、どうして私のお菓子だけないの?」

紬「……えへ♪」




おわり


たのしかった

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