殺せんせー「生徒の様子を探りましょうか」 (96)
殺先「ぬるふふふ、教師という職業についたからには生徒のことをよく知らなければなりませんね」
殺先「となるとこの諜報活動も大事な仕事の一貫なのです」
殺先「にゅやっ!? の、覗きではありませんよ! そんなことを教師がするわけないじゃないですか!」
*殺せんせーの弱点:世間体を気にする
殺先「で、ですから、仕事です! 決して趣味じゃないので……存分に調査させてもらうとしましょうか」ヌルフフフ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381580419
・E―11 潮田渚くんの才能
渚「カルマ君。これ見てよ」バサッ
※潮田渚=E-11 暗殺の才能という特異な才能を持つ
業「んー? おっ、あの映画評判いいんだなー」
※赤羽業=E-1 素行不良優秀少年
渚「そうみたいでさ、続編も作られそうで嬉しいんだ」
業「大丈夫だろ、あの手の作品はあっちでウケがいいし。監督もそれなりのネームバリューあるし」
渚「相変わらず冷静な分析だね……」
杉野「すごいよな渚って」
※杉野友仁=E-13 野球少年
木村「あー、あの父ちゃん教師が来たとき凄かったよな」
※木村正義=E-9 ?
杉野「それもそうだけど、今も」
木村「いま?」
杉野「普通にカルマと話してるじゃん」
木村「言われてみれば……」
杉野「カルマってあんな性格だからクラス内でも普通だけどさ、カルマとあんなに仲いいの渚だけだぞ」
木村「考えてみれば変な話だよな。カルマと渚って真逆ってぐらい違うのに」
律「それだけではありませんよ」ルンッ
※自律思考固定砲台=E-27 協調性獲得済み
杉野「他にも渚の凄いところがあるってこと?」
律「はいっ。といっても全ては同じ話かもしれませんけどね」
木村「どういうこと?」
律「では説明のためにもこんなムービーをお見せしましょう」ブゥン
杉野「律、それ盗撮だぞ」
律「クラスの皆さんと仲良くなるための情報収集です」キャピッ
木村「物は言いようだ……」
律「例えばこの時」
~~~~~
倉橋『はぁ……』
※倉橋陽菜乃=E-10 生き物好き
渚『倉橋さん、どうしたの?』
倉橋『あ、渚くん。それがね、どうしても捕まえられない生き物があって』
渚『倉橋さんが捕まえられないって言うんだからよっぽどなのかな? でも大丈夫だよ、倉橋さんは生き物についてたくさん勉強してるし、絶対に捕まえられるよ』
倉橋『かなぁ?』
渚『うんっ』ニコッ
倉橋『んー、そっか、そうだよね。諦めちゃ暗殺もできないもんねっ』
渚『そうそう』
倉橋『よーし! 頑張ってスカイフィッシュ捕まえるぞーっ!』
渚『UMAを!?』
~~~~~
律「この時も」
~~~~~
奥田『んー……違うなぁ』
※奥田愛美=E-5 理科っ子
渚『どうしたの?』
奥田『渚くん。新しい毒物を考えてるんだけどね、どうも化学式が……』
渚『相変わらず物騒なこと考えてるね……でも本当に研究熱心だよね、奥田さんって』
奥田『私がみんなの役に立てることはこれくらいだから……』
渚『そうなの?』
奥田『そうだよ。運動神経がいいわけじゃないし、作戦を立てられるわけでもないし……』
渚『じゃあ僕は奥田さんよりもみんなの役に立てないなぁ』
奥田『そんなことないよ! 渚くんは凄かったよ、体育の時も、殺せんせーの近くで手榴弾使った時も。いつもみんなの役に立ってるよ』
渚『でもそれは皆の役に立ってるわけじゃないから』
奥田『そんなことがなくっても渚くんは役に立ってるよ!』
渚『うん、そっか、ありがとう。それじゃあ奥田さんも毒物だけがそうってことじゃないね』
奥田『あ……はは。渚くん上手だなぁ人を励ますの』
渚『あははっ。僕が研究の役に立てるか解らないけど、いつでも相談してね。頑張って殺せんせーを暗殺しようっ』
奥田『うん、ありがと』ニコッ
~~~~~
律「こんな時も」
~~~~~
渚『大丈夫? 調子悪いの?』
茅野『あー渚くん。調子は大丈夫なんだけどね……』ズゥン
※茅野カエデ=Eー7 渚の隣の席にいる、目立たないけどよくいる女生徒
渚『ん?』
茅野『どうして! 牛乳をたらふく飲んでるのに、なんで私の胸は大きくならないの!?』
渚『そ、それで悩んでたの……?』
茅野『悩みだよおっきな悩みだよっ』ウァァァ
渚『んー、そんなに気にすることよ。僕達まだ中三だし、それに大きいばかりが大事ってことでもないと思うし……殺せんせーはああだけどさ』
茅野『渚くんはわかってない! わかってないよ! 男はね! おっきい胸が好きなんだよ!』
渚『僕も男なんだけど……』
茅野『じゃあ渚くんはおっきくなくてもいいって言うの?』
渚『うん』
茅野『そっか、そういう人もいるかー……でも永遠の命題だなぁ』
渚『哲学的な悩みなんだね……』
~~~~~
律「いかがでしたか?」
杉野「なんつープレイボーイっぷりだ!」
木村「あいつも磯貝側だったとは……!」
※磯貝悠馬=E-2 心身共にイケメンな学級委員長
杉野「渚の野郎、あんな可愛い顔して実はビッチ先生並の実力者だったのか」
ビッチ「それは違うわね」
※イリーナ・イェラビッチ=英語教科担任 椚ヶ丘中学に来てからギャグキャラ性能も身につけたハニーキラー
木村、杉野「「ビッチ先生!」」
ビッチ「ビッチビッチうるさい! 公開ディープキスの刑に処すわよ!」
律「痴女先生、違うとはどういうことですか?」
ビッチ「いまなんつったぁ!? ったく……渚のコミュニケーション術は私とは根本的に違うのよ」
ビッチ「私と同じタイプなのは前原。比べてみればわかるでしょ?」
※前原陽斗=E-22 E組所属ながらC組女子と付き合えるイケメン力を持つ
杉野「……あっ」
木村「なるほど。言われてみれば全然違うな」
律「コミュニケーションにも種類があるということですか?」
ビッチ「そう。私や前原は相手を篭絡させるタイプのコミュニケーション。対して渚のコミュニケーションは、相手の意識にいつの間にか侵入しているタイプのコミュニケーションね」
杉野「勉強になるな……流石ビッチ」
ビッチ「ごらぁ!」
木村「それってどっちがいいんですか?」
ビッチ「相手と親密になるって意味合いなら両方にメリット、デメリットは存在するわ。篭絡タイプは相手に合わせて綿密に計画を立てるから、攻略できないタイプも存在するわけ。烏丸みたいなのが天敵ね」
※烏間惟臣=副担任兼体育教師(暗殺訓練)担当 今のところ暗殺教室で格闘術なら人間最強
ビッチ(といっても絶対に無理ってわけでもないけど、あのタイプは時間かかりすぎるのよね……リスクも大きいし)
ビッチ「侵入タイプは言ってみれば天性だから誰にでもなれるわけじゃないわ。私レベルになればそれなりにできるけど、それでも難しいものがあるわね。そんな侵入タイプのメリットは天敵がいないこと、デメリットは一定以上の親密になることが難しいこと」
木村「一定以上の親密……いい人どまりってこと?」
ビッチ「あーそれそれ。よくいるでしょ、告白して『いい人なんだけど……』で振られるタイプ。あれがそう」
杉野「途端に渚が不憫な奴に思えてきた……」
ビッチ「まぁでも、渚が誰かに恋をしたら、また違うでしょうけど」
杉野「?」
ビッチ「好きな子相手には緊張してしまうってことよ。あの子見たまんま純情だから」
木村「納得。そっか、それでカルマとも仲良くやれてんだな」
律「その通りです。そしてその全てが一つの才能に繋がっています」
杉野「一つの才能?」
律「暗殺の才能です」
ビッチ「あんたも気づいてたの」
律「元々はそういうプログラムですから」
木村「暗殺の才能……すげえ!」
杉野「それってあいつは解ってるのか?」
ビッチ「自分にそんな特殊な才能があるなんて、普通の中学生なら気づいても信じないでしょうね。渚は自分に自信がある子ではないし」
木村「なら教えてやんないと。その才能を伸ばせば殺せんせーを殺す有力な戦力になるだろ」
ビッチ「止めなさい」
杉野「どうして?」
ビッチ「確かに暗殺の才能を自覚させれば格段に伸びるでしょうし、烏丸もそういう教育をするでしょうけど、渚はまだ中学生よ? あのタコを殺したあとはどうするの?」
木村「あ……」
ビッチ「あんた達はちょっと異常な環境に身を置いてるから解らないかもしれないけどけど、私みたいな殺し屋の道を進めていいものじゃないの。人を殺す仕事よ、解るでしょ?」
杉野「そっか、そうだな。どうかしてたわ」
木村「だな」
ビッチ「そういうことだから、今の話はあんた達の間だけで留めておきなさい。渚を友達だって思うならね」
杉野「へへっ、ビッチ先生、ちょっと先生っぽいじゃん」
ビッチ「うっさいわね! あんた達なんか手駒よ手駒!」プンッ スタスタスタ
木村「変わんないな、あーいうとこ」
律「ビッチ先生はずっと演技をして生きてきたに等しい人ですから、素が受け入れられるということに慣れてないんでしょうね」
杉野「律ってどこまで情報持ち歩いてんの?」
律「……禁則事項ですっ」キャピッ
竹林「」ピクッ
竹林孝太郎=E-14 名言「Dを一つ失う所から女は始まる」解説:3Dから一つDを減らせば2Dである
杉野「さっきの映像見てて思ったんだけどさ……茅野ってあんなこと渚に相談してんだな」
木村「それな。胸の大きさよりも違うところ働かさないと意味がないだろっていう」
杉野「しかも渚の励ましに対してあの反応」
木村「フラグクラッシャーってやつか? しかし渚が磯貝側じゃなくてなぜか安心してしまった」
杉野「俺もだ」ハハハッ
業「そういえば渚君って好きな女とかいねーの?」ニヤニヤ
渚「カルマ君がそういう話振ってくると珍しいね。んー……まだそういうのわかんないかなぁ」
「「「「ちっ」」」」
杉野「あ、あれ? 渚の発言に対してどこからともなく舌打ちが連続したぞ?」
木村「いい人止まりじゃなかったのかよ……」
業(くくっ、渚君はその中でも特別なんだって。にしても悪戯ってやっぱ楽しいなーっ)
殺先「ぬるふふふ、これは思った以上に面白い光景が見れましたね」
殺先「イリーナ先生もしっかりと教職をやってくれているようですし、ちょっと先生嬉しいです」
殺先「さて、次は誰を覗きに……ではありませんでした。諜報しましょうかね」ニュルリッ
こんな感じで暗殺教室の短いSSを投下していくつもりです。
木村正義くんのようなまだ原作ではスポットが当たっていないようなキャラも登場しますが、設定が解らないため性格等は想像です。
また、登場キャラがちょっと性格変わってたりするかもしれませんが二次創作のご愛嬌ってことでどうぞ。
因みに次回はクラスのマドンナ神崎有希子さんで考えています。
暇つぶしになれば幸いです。
補足
「軽い設定程度じゃ名前と顔が一致しねーよ暗殺教室キャラ多すぎィ!」
っていう人のために座席表をうpしたので参考にどうぞ。
http://i.imgur.com/pbkuHwv.jpg
木村は一応クラス1足が速いって情報があるな
E組
3 岡島大河:得意科目が保健体育なところからもわかるようにエロい。名言『巨乳好きは皆兄弟だ!!』『エロを檻で囲うべからず。翔(と)ぶ鳥の如く自由自在なエロであれ』
4 岡野ひなた:女子ナイフ術は片岡さんとともに1位。体操部出身で身軽。
6 片岡メグ:クラスの女子のリーダー的存在。水泳部出身で面倒見もよく颯爽として凛々しい姿からついたあだ名は『イケメグ』。憧れはお姫様だっこだが人に言うとしたい方かと思ってみんな体を預けてくる。
8 神崎有希子:>>1が次書いてくれそうなので省略。
12 菅谷創介:アートが得意で絵や造詣が上手く、殺せんせーの評価でも総合力満点である。芸術肌。
15 千葉龍之介:射撃が得意でクラス1。空間図形の理解も早い。射撃力の高さから速水さんと共にリゾートでの暗殺を任される。
16 寺坂竜馬:村松、吉田との悪ガキ3人組のリーダー。カルマを暗殺に使ったりクラスから浮いてたためにシロたちに協力したりしたが今は若干仲良くなった。一人だけNARUTO。
17 中村莉桜:英語が得意、渚とはまあまあ仲がいい。渚が男という事に今更…(汗
18 狭間綺羅々:ダークな絵に光明あり!イトナとの戦いでの殺せんせーの台詞を言って、殺せんせーを恥ずかしがらせた。
19 原寿美鈴:自称動けるデブ。へヴィでふとましい。
20 速水凛香:射撃は女子一。リゾート地での暗殺を千葉と共に任される。
21 不破優月:物語(漫画?)が好きで空想好きっぽい。漫画絵に抜群の才能と殺せんせーの美術力ランキングでも2位という高評価(1位は倉橋さん)
23 三村航輝:リゾート地での映像上映の編集を任される。殺せんせーにエアギターを指摘され顔真っ赤になったことも。
24 村松拓哉:悪ガキ3人組の一人。「模試直前放課後ヌルヌル強化合宿」に参加しホクホクである。
25 矢田桃花:ポニテで男子からの評価も高い(修学旅行『気になる女子ランキング』で2位)土屋果穂(前原の元カノ)と瀬尾に復讐する際、カフェ向かいの民家の家主を交渉担当として倉橋さんとビッチ先生直伝接待テクで籠絡懐柔。
26 吉田大成:悪ガキ3人組の一人。バイクが好きでバイク絵は殺せんせーにも高評価。
その他の生徒
土屋果穂:前原の元カノで場所も人もわきまえないビッチ。瀬尾智也と付き合ってて酷い目に遭う。田中君(3年A組)に若干心移り。
田川心菜:ヤンデレでイケメグにデレデレ。だがもう水泳得意になったため依存できそうになさそう。
進藤一孝:剛速球が売りの野球部主将。ナイス実況者。
田中信太:雑魚キャラ2人組ニキビの方。中間前のテストでは成績が若干下降気味。中村さんに鉛筆で…
高田長助:雑魚キャラ2人組モブ以上脇役以下。進藤君も興味がなアァァァいッ!!男。ビッチ先生と渚の絡みを見て一言、「ビッチなんだ…」
五英傑
荒木鉄平:社会が得意な中間テスト総合2位。放送部部長でしょっちゅう登場したりするが笑い所を殺せんせーに潰されたりすることも。
榊原蓮:国語が得意な中間テスト総合3位。生徒会書記で神崎さんを口説くが笑顔でシャーペンを喉に当てられる。
小山夏彦:理科が得意な中間テスト総合5位。生物部部長で過去編で寺坂に絡まれたりカルマをライバル視したりとちょくちょく出てはいる。歯並び…
瀬尾智也:英語が得意な中間テスト総合6位。性格に難ありで土屋果穂と付き合ってるらしい(今も関係が続いてるかは謎)。ロスへ短期で行ったこともある
浅野学秀:理事長の息子で数学が得意な中間テスト総合1位。いい意味でも悪い意味でも父親似でカリスマ性あり。殺せんせーの存在を勘付いてるが確証は無し。
>>1が書いた以外の生徒できるだけ補足したわ。結構漏れあるかも。
暗殺教室好きだしこのSS期待してるわ。
>>20
木村にそんな設定があったのか……知らなんだ。ありがとう。
>>23
すごい! 助かるわ! しかも本編から抜き出された情報もある!
是非参考にさせてもらう!
俺も情報は漏れ多いんで問題ないです。
ってなわけで投下します。
・E―8 神崎有希子さんの対決
■ゲーセン
神崎「ふふーんふーん」タタ タタタン タタン
※神崎有希子=E-8 おっとりおしとやかでクラスのマドンナ
神崎「ふーん」
"挑戦者現るッ!"
神崎「お、きたきたー。負けないぞ」
タタン タタタタン ショーリューケン! タン タタン ハドーケン! タタタタ タンッ
神崎「よしっ」
「あっちゃー、やられた」
神崎(あれ? この声って……)ソーッ
業「おっ、神崎さんじゃん。神崎さんって格ゲーも強いんだね」
神崎「カルマ君。ゲーセンにあるゲームは殆どやったから。でもカルマ君も強かったよ」
業「へぇ……じゃあさ、俺とゲーセン勝負しない?」
神崎「ゲーセン勝負?」
業「格ゲーは負けちゃったけど俺もゲームは好きでさ、他のゲームでも勝負しよう」
神崎「う、うん」
神崎(強い人と一緒にゲーセンで遊ぶなんて初めてだなぁ。茅野ちゃんとはあれ以来一緒に遊ぶことが多いけど、ゲームは苦手みたいだし)
神崎(なんかちょっと燃えてきたっ)
業「よし、まずは俺も負けを取り返したいからね。ダンレボで勝負だ」
神崎「う……頑張る」
神崎(ダンレボはちょっと苦手だなぁ)
YOU WIN!
業「な、なんだと……」
神崎「よかったぁ、なんとか勝てたぁ」
業「ダンレボは自信あったんだけどなー。神崎さんの足が殺せんせー並に分身するとは思わなかった」
神崎「私あんな風だったかな……」
業「でもほんとなんでも上手いんだね。運動系では負けないって舐めてたよ」
神崎「今年に入ってから体力がぐんと伸びたから、そのおかげかな」ハハッ
業「こうなると普通のゲームじゃ勝てそうにないなぁ……よし、次はクレーンゲームだ」
神崎「うんっ」
業「一回でより多く救えた方が勝ちね」
※回転するお菓子をすくって落とし、移動台から落とすタイプのクレーンゲーム
神崎「まずはカルマ君からどうぞ」
業「これなら運も絡んでくるからな、勝てるはず」ウィーン ウィウィウィ
業「よし、結構取ったぞ」ポタポタポタ カタンカタンカタ
業「七個か。まあまあかな」
神崎「じゃあ次は私だね」ウィウィウィウィーン ウィ...ウィ...ウィ...ン...モッサリ
業「なにぃ!?」ギュオーン
業(驚きすぎて初めて目を飛びだしちまった。ってか万有引力どうなってんだこれ。一すくいでこんなに取れるものなのか)
神崎「えい」ボタボタボタボタボタボタ....ボタボタボタボタボタ
神崎「あ」
業「あ」
神崎「あちゃ……上手くいかなかった」
業「あれだけすくっても失敗すんだ」
神崎「いいとこ見せよーって張り切ったからかな。上手くいくと三十個は取れるんだけどな……」
業「クレーン荒らしだね」
神崎「もう勘弁してくださいって店員さんに言われたことあるなぁ。その時は練習しすぎでクレーンの中身がすっからかんになっちゃってた」
業「そりゃあ嘆くよ」
業「これで一勝二敗か……なんとか次も勝ちたいし、ちょっと卑怯かもしれないけど次はあれにしよう」スッ
神崎「パンチングマシーン」
業「そっ。あれなら流石に負けないと思うからね」
神崎「確かにちょっと自信ないかも……でも頑張る」
業(ちょっと自信がない? もしかして殴る時だけゴリラみたいに筋肉活性化したりするのかな)
神崎「行くよ……えいっ」タッタッタ
業(助走をつけてるだけで普通だ)
ドン
業「!?」
神崎「130かぁ……」
業「充分凄いよ。男子並じゃん。その細腕のどこから力がでてんの?」
神崎「違う違う。私は力ないから、当てるところを意識してるの」
業「当てるところ?」
神崎「うん。どこに当てれば一番測定が高くなるか。だから私のパンチに130もほんとはないんだよ」
業「パンチングマシーンもゲームか……そりゃそうだけど」
業「よし、ここは勝てた」
神崎「凄い、180だって!」ギュッ
業「……神崎さんがこんなにはしゃぐのってなんか珍しいね」
神崎「あ……ご、ごめん」カァ//
神崎「その、私、ずっと一人でゲームしてたから……一緒にゲームできるのが嬉しくって」
業「あー、よく一人でゲームしてたよね。茶髪にしてさ」
神崎「カルマ君知ってたの……?」
業「うん。俺もよくゲーセン来るし。学校ではおとなしいけど色々あるんだろうなぁって」
神崎「……うん」
業「両親が厳しくてそれの息抜きで派手に遊んでたらE組降格したりしたのかなぁって」
神崎「聞いてたかのように適確な答え!? その通りなんだけどね……」
業「でも最近見なかったよね。またなんかしらで息抜きしてんの?」
神崎「息抜きって意味合いもあるけど……違うよ。私、ゲームが好きなんだ」
神崎「だけどうちの両親は厳しいからゲームなんて買えないし、ここに来るしかなくて……」
業「大変だね」
神崎「でもね、私してみたいことがあるの」
業「ん?」
神崎「ゲームを作ってみたいっ。こんなに人を熱中させられて……凄く楽しくて……だから私も誰かに楽しんでほしい」
業「へえ、いいじゃん。どんなゲーム作りたいの?」
神崎「世界中の人がプレイしてもクリアできないような超絶鬼畜ゲームっ」
業「それはやってて楽しいのかな……」
神崎「ちょっとずつだけどそういう勉強も始めてるんだ」
業「そっか。んじゃ完成したらプレイさせてよ。それまでにもっと上手くなっておくから」
神崎「うんっ」
杉野「んな!? あ、あれは神崎さんとカルマ!? なああああっ!」ダダダダダダッ
杉野「カルマぁ!」ガシッ ダダダダダッ
神崎「カルマ君がさらわれた? 今の杉野君だよね」フフッ
業「なんだよ服伸びるじゃん」
杉野「頼む、頼むカルマ。お前と渚と磯貝と前原だけは神崎を狙わないでくれ、勝てる気がしないっ」
業「多いよ……もっと頑張れよ……。それに、神崎さんは俺らなんかに惚れたりしないって」
杉野「な、なんでだ?」
業「彼女はもうゲームにベタ惚れだから」
杉野「そっか……嬉しいような悲しいような」
業「だから彼女を落とすなら最低でも同じ高校に入らなくちゃ駄目だな。もしかしたら社会人になるまで無理かも」
杉野「先が長くて心折れそうだ……」
業「しかもそれでフラれた日には目も当てられないね」ニヒヒ
杉野「おまえ楽しんでるだろ」
業「たっのしいなぁ」
杉野「この野郎……勝負しやがれ! ゲームで!」
業「ふーん、神崎さーん。杉野がゲームで勝負したいってー」
杉野「なっ、おまっ、おっ、ありがとおおおおお」
神崎「うん、勝負しよーっ」タッタッタッタッタ
杉野くん、大惨敗!
しかし負けて悔いなし!
殺先「ぬるふふふ、これはなんとも夢のある青春物語を見ることができましたね」
殺先「杉野君のあくなき純愛はいつまで続くのか……これは先生、死んでも死にきれませんね」
殺先「さてさて、次は誰が……お? あんな所にエロ本が」
殺先「これはまさか岡島君のトラップでは……いけません、誘惑には勝てないっ」シュタタッ(マッハ20)
※岡島大河=E-3 様々な名言を残すエロ哲学者
殺先「はっ、これは……確実に岡島君のトラップですね。先生の好みを熟知している。ということはどこかに罠が……」ソワソワ ソワソワ
殺先「ありませんね。なにかしら理由があるはずなんですが……ちょっとリサーチしてみましょうか」シュンッ
というわけで神崎さん回でした。
神崎さんにそんな夢があるかどうか知らないけど、こんな可愛い子がゲーセンに入り浸ってたらゲーセンのアイドルにもなれますね。
次回は岡島君と竹林君がメインのエロ話です。
E組きっての変態二人、どんなエロ話が展開されるのか。
サブキャラは中村、矢田、不破ですかね。
ではまた。
暇つぶしになれば幸いです。
あ、一個凄く大事なことミスってた。
>>6の渚と茅野の絡みで茅野が渚をくんづけで呼んでますが誤りです。
茅野は渚を呼び捨てします。
この他にも一人称間違えないように気をつけてますが、何分キャラ多いので間違えるかもしれません。
間違ってたら指摘してくださるとありがたいので、その時はよろしくお願いします。
・E-3 E-14 岡島大河君と竹林孝太郎君の美学
岡島「どうして巨乳の良さがわからないんだよ!」
※岡島大河=E-3 エロ哲学者
竹林「生身の肉体に興奮するなんて君はどうかしているね」
※竹林孝太郎=E-14 二次元の帝王
中村「まーたやってんよあの二人。女子の目をほんっと気にしないね」
※中村莉桜=E-17 意外にも珍しいE組の不良系少女
矢田「完全にセクハラだよね、あれ。いつものことだから慣れちゃったけど」
※矢田桃花=E-25 クラス内女子人気二位とポニテが似合う爽やか系女子
岡島「考えてみろよ竹林。2Dにはどう足掻いても触れないだろ? 対して現実のおっぱいはそこにあるんだぜ?」
竹林「ふんっ、触ったことがあるのかい?」
岡島「い、今はなくても将来は必ず触る! 女ができなくても店に通う!」
中村(それでいいのか……)
竹林「そこも一つの問題点だよ。2Dは3Dと違って純白純粋、穢れ無き肉体だ。なによりも造形の乱れなんてない容姿と現実には存在しない驚異の性格がある」
矢田(処女厨ここに極まれりだね)
岡島「お前とは相棒になれると思っていたのに……分からず屋が!」
竹林「ふん、誰も分からなくていい。2Dは現実に存在しないからこそ至高なのだから」
中村「ねえ竹林、あんたってもしかして結婚する気もないの?」
竹林「結婚はするつもりだ。二次元の者にも住民票が与えられる時代だしね」
矢田「予想以上に国がイカれてる!」
中村「しかしこう頑なに私達を否定されるとなんとかして解らしてやりたくなるね……どう? 放課後にいいことしてみる?」クイッ
竹林「やめてくれ、僕は君に一つも魅力を感じない」
矢田「ダメだこいつ早くなんとかしないと」
中村「う……うあああんビッチせんせーっ」ダッダッダッダッダ
矢田「勝気な莉桜ちゃんが子供のように!? 竹林くん! いくらなんでもひどいよ! 」
竹林「僕にとって3D女子とのまぐわいは拷問、虐めに等しい。僕だけが責められる理由がわからない」
矢田「そこまで言われた莉桜ちゃんが可哀想すぎる……」
ビッチ「で、私が呼ばれたわけだけど、なんで男子中学生を誘惑しなきゃいけないわけ?」
中村「ビッチ先生は悔しくないの!? 3D女子に魅力が一つもないと言われて!」
ビッチ「趣味嗜好は人それぞれでしょうに……」
竹林「流石世界を股に入れるビッチ先生、わかってらっしゃる」
ビッチ「股には入れてないわよ! まぁ、不健全な男子中学生を健全にするのも教師の役目かしら、ね……」ストン
矢田「おおっと早速ビッチ先生の誘惑が始まったぁ!」
中村「実況するの!?」
矢田「特別ゲストにエロ哲学者岡島くんをお呼びしています」
岡島「どうも、エロ哲学者です」
中村「それでいいのかあんたは!」
岡島「寧ろ光栄だ」ドンッ
矢田(ダメだこいつも)
矢田「それでどうなの岡島くん、ビッチ先生の誘惑は」
岡島「大人の威力が全開だな。竹林の机に半身で座るだけでも効果は抜群だ。あの尻、あの胸、ビッチ先生はビッチの鏡だ! それに加えて竹林の顎を撫でるあの指先に注目してほしい。あの触れるか触れないかの絶妙な位置。触れてないはずなのに人間は触れられたと錯覚してしまい脳内に通常以上の感覚を創りだす!」
中村(見過ぎで引くわぁ)
竹林「ビッチ先生」
ビッチ「ん? もう元気になっちゃった?」
竹林「気持ち悪いので離れてくれませんか」
ビッチ「なぁにぃ!?」ガーン
矢田「ここで竹林選手ばっさり切り捨てたあああ!」
中村「どんだけノリノリなのよ」
前原「流石竹林だな」ザワザワ
吉田「畜生、羨ましいぜ」ザワザワ
磯貝「よく耐えられるな」ザワザワ
中村「いつの間にかギャラリーが!?」
岡島「それはそうだろう。あの竹林が3Dに陥落するかどうか、これは見ものだ」
岡島(そしてこい! 目覚めろ竹林! お前となら俺は……っ)
ビッチ「そう、そうくるの……それなら仕方ないわ。ちょっと待ってなさい」ダッダッダ
矢田「ビッチ先生教室から出ていってしまいました……これをどう見る?」
岡島「ビッチ先生の本気が見られるということだな」
中村(なんでこいつちょっと偉そうなのよ)
ガラガラガラ
矢田「ビッチ先生戻ってまいりま……え?」
ビッチ「失礼します、ご主人様」フワァ
男子一同「おおおおおおおおおおおっ」
矢田「男子生徒が唸りをあげる! メイド服の需要は未だ健在のようです!」
岡島「それだけではないぜ、ここは流石ビッチ先生と言わせてほしい。いつもは高飛車なビッチ先生が完璧な役作りまでしてメイド服を着こなした。あの容姿だ、メイド服がよく似合う。しかもあのメイド服は一般的に知られるタイプではない、現実に存在するメイド服。竹林のような玄人にはあのタイプが効果的だろう」
中村(なんであんたそんなに詳しいのよ。しかもなんでメイド服持ってんのビッチ先生!)
ビッチ「」カツ カツ カツ
矢田「これは凄い! いつものビッチ先生はどこへやら、歩く姿もおしとやかで……凄く綺麗」ゴク
ビッチ「あっ」コテン
矢田「ビッチ先生がなにもないところでずっこけたあああ! これは失敗でしょうか!」
不破「それは違うっ」ザンッ
※E-21=不破優月 無類の物語好きでジャンプ、サンデー、マガジンと幅広く読む漫画愛好家
不破「あれはドジっ子属性よ!」
矢田「ど、どじ? 属性?」
不破「二次元の萌えキャラには各々萌えポイントと呼ばれる部分が存在するんだよ。ドジっ子属性もその一つ!」
岡島「その通り。三次元アイドルもよく使う手法だが、綺麗な女性が実はドジっ子という弱点を持つことで保護欲を掻き立てる高等技術だ!」
中村「なにがいいのかわからない……」
ビッチ(どんなタイプの人間も篭絡してこそ誘惑の暗殺者。竹林のようなタイプを篭絡したことだって私はある!)
竹林「……はぁ」
ビッチ「ぐはぁっ」
矢田「ビッチ先生のHPが溜息一つでゴリゴリと削られていくううううう!」
ビッチ(ま、まだ……ここで諦めたら暗殺者として名折れよ)スクッ
矢田「ビッチ先生諦めないっ」
中村「ビッチ先生……頑張って! 竹林を篭絡して!」
ビッチ「ご主人様……」ウルッ
男子一同「うっ」ドキィン
矢田「でたああ! ビッチ先生百の殺し技の一つ、上目遣いだあああ!」
不破「ね、ねえねえ、矢田さんってキン肉マン好きなの?」ワクワク
中村「あとにしなさい!」
岡島「女子の上目遣いといえばありきたりな技だが、ビッチ先生が使うと別次元の技だな。基礎の大切さを知るな」
矢田「しかし竹林くんは動じない……私でもくらっと来てるのに」
不破「そ、それともDMCかな? かな?」ワクワク
中村「だからあとにしなさい!」
ビッチ「ご主人様……」ウルウル ソォー...
矢田「ビッチ先生迫る! 迫る! 迫る! せま……迫りすぎってかあれって……」
ビッチ「ん」チュゥ
男子一同「うっ」ガク
矢田「クラスの男子総勢で前かがみだあああ! ってかエロい! いつもの公開ディープキスとは全然違う!」
岡島「そうだ、ただのキスじゃない。よく見ろ! ビッチ先生は竹林の下唇を口ではむはむしている!」
中村「は、はむはむっ」
岡島「涙で潤んだ瞳。ご主人様に対するどうしよもない愛情の現れが作りだす躊躇いのキス。メイドと主人……そこに産まれる切なさを熟知した暖かさと切なさを備えた完璧なシチュエーションだ!」
不破「竹林くんとビッチ先生の間にあるはずもない壮絶な恋愛劇が目に浮かぶよ! きっとビッチ先生は竹林くんに拾われなければその命も消されてしまっていた悲しい存在なんだね……命の恩人にあまつさえ恋までしてしまって、そんな純情がここにきて爆発したんだね!」
中村「落ち着け不破さん」
竹林「う……」ブル ブルブル
ビッチ「ん。んむ」チュ チュ ハムハム チュ
矢田「遂に竹林くんが震え始めました! 仕方ありません、中学生男子には刺激の強すぎる濃厚なキッスです!」
岡島「竹林がズボン脱いでここでおっぱじめちまっても誰も文句言えねえぜ」
中村「盛大に抗議するよ!?」
竹林「うう……」ブルブルブルブルブル
ビッチ(ふふっ、所詮は中学生、ちょろいもんね)
竹林「」ブワッ
矢田「じん、ましん?」
竹林「おろろろろろろろろろろろろろ」ウゲェェェ
ビッチ「ぎゃあああああああああああ!」ビチャビチャビチャビチャ
矢田「た、た、た……竹林くん、吐いたああああああああ!」
竹林「すみませんビッチ先生……僕にはやっぱり無理です」
ビッチ「……そう」シューン プーン
中村「あのビッチ先生まで負けるなんて……」
矢田「というか蕁麻疹に嘔吐って、そこまで受けつけないならどうしようもないよもう」
岡島「竹林……」スク スタスタスタ
竹林「ふふ、見ただろう? 僕はこの通り、3Dの女性は受けつけないのさ」
岡島「いや、わかったよ、お前は本物だ!」
竹林「岡島くん……」
岡島「お前とならやれる。確信した。竹林、俺と一緒にエロ業界に革命を起こそう!」
中村「なに言ってんだこいつ!?」
竹林「でも僕は3Dを受けつけられないし……エロ業界の革命は君一人で充分さ」
岡島「馬鹿野郎!」バキィッ
竹林「殴ったね! 父さんにも殴られたことないのに!」
不破「アムロキターっ!」
岡島「俺の力じゃ起こせる革命なんてたかが知れてる……だけどそこにお前が! 二次元の帝王の力が加われば、俺は2.5次元のエロを創造できる!」
不破「2.5次元のエロ……」
岡島「そうだ! 三次元を愛する者も愛し、二次元を愛する者も愛せる、世界中の人々のエロを満足させる新たな次元だ!」
中村「あいつエロくなければ凄いやつなんじゃないの?」
矢田「ある意味これも凄いけどね……」
竹林「2.5次元……ふふ、そんな発想をするなんてね」
岡島「竹林!」
竹林「君の夢の船、一緒に乗せてくれないかな」スッ
岡島「はっ、エロの夢は全生物平等だぜ!」ガシッ
ワァァァァァァァァッ エーロ! エーロ! エーロ! エーロ!
矢田「割れんばかりの男子からの歓声ですっ!」
中村「まだ実況するの?」
矢田「あ、なんか癖になっちゃった……」
不破「今日を終戦記念日にしましょう。E-組の終戦記念日に!」グスッ
中村「泣くほどのこと!?」
岡島「違うぜ不破……今日が終わりじゃない、今日から始まるんだ!」
竹林「新たなエロ次元に、乾杯」
ターケバヤシ! オーカジマ! ターケバヤシ! オーカジマ!
ビッチ「キィィィィィッ! ちょっとは私を心配しなさいよ!」
岡島「大丈夫だぜビッチ先生! ゲロまみれの先生も綺麗だからっ」
ピシィッ
竹林を除くクラスメイト一同が岡島の発言に固まりクラスの空気は固まった!
竹林「え? ゲロも小便も大便も2D界ではよくあることだから」
一同(ダメだこいつら……早くなんとかしないと)
殺先「あの二人がコンビを組むなんて本当に業界に革命を起こしそうですね」ヌルフフフ
殺先「これは先生、ますます死んでも死にきれません。エロは全生物平等、その言葉期待してますよ、岡島くん」
殺先「それにしても特に変わった様子はない……となるとさっきのエロトラップはなんだったんでしょう」
殺先「ふーむ、まだまだ調べる必要がありそうですねぇ」
殺先「では、次の生徒を探すとしましょうか」ニュルリッ
2.5次元ってそれただのフィギュアなんじゃ…
というわけで大変態回でした。
次回構想が練れてないんで次回が誰メインかまだ解りません。
今のところ他に考えてるのは
・渚君ブチ切れ回
・他校不良消滅回(寺坂君メイン)
です。
他には
・岡野ひなた ・倉橋陽菜乃 ・奥田愛美 ・律
辺りをメインに据えてなにか書きたいかなと考えてるので、ごゆるりと付き合っていただけたら幸いです。
ではまた。
>>58
それ突っ込まれるとは思ってましたけど違います。
二人が作りだす2.5次元は一般的に言われるそれ以外です。
少なくともフィギュアは両次元に愛される代物ではないですから。
でもまあ、この先二人が2・5次元と呼ばれるフィギュアやコス画像や初音ミク立体映像等について研究する姿があるのでしょう。
蛇足でした。
先に言っておきます、気長に待ってください。
忘れた頃に覗いてみてください。
ぱっと思いつかない限りは書けないと思います。
冬なので半裸待機に戻してください。
エロシーンは期待しないでください。
すっかり放置してしまった。
申し訳ない。
まだちょっと書きたいなぁと思っているので我侭な話ですがスレ残させてください。
・E―5 奥田愛美さんの実験
奥田「……できた」ボコボコボコ
※奥田愛美=E-5 理科なら学年一位も取る実践派の眼鏡っ子。将来発見したいもの"友達を幸せにする化学式"
奥田「これを人が飲んだらたちまち筋肉が活性化してムッハー状態になるはず」
奥田「その上副作用もなく中毒性もない優れもの……」
奥田「皆の役に立てるかなぁ……えへへ」
奥田「あ、でもその前に実験しなくちゃ。人が飲んでも大丈夫かどうか……」
奥田「友達で試すわけにもいかないし、殺せんせーは毒でも違った反応がでちゃうし……」
奥田「……」 スッ
奥田「えいっ」クイッ ゴクッ ゴクツ ゴクッ ゴクッ ゴクッ......
奥田「んん……んんっ……んーっ!」ムッハー
奥田「!?」ドックン....ドックン.......ドックン.......!
烏間「」カタカタカタカタカタ
※烏間惟臣=副担任 暗殺訓練担当、精鋭部隊所属、六巻時点人類最強
烏間「よし。テストはこの形式でいいだろう」
烏間「……」
烏間(これでいいのか。このままで本当にあいつを殺せるのか)
烏間(子供ならではの大胆な発想でなんとかやつをあそこまで追い詰めたものの完全防御形態という代物まで出てきてしまった)
烏間(これは確実に彼らの功績だが……しかしこのままでは……)
烏間(無力だな、大人は。不甲斐ない)
烏間(例え精鋭部隊の人間がクラスメイトとなりやつを取り囲み観察したとしてもああ上手くいっただろうか)
烏間(……しかし同時に胸に込み上げるこの気持ちは、教職のそれか。悪くない)
フエェェェェェン
烏間(なんだ?)
烏間「泣き声はこっちか」カッ カッ カッ カッ カッ ガララララ
フェェェェェン
烏間「……子供?」
幼女「ふぇぇぇぇぇん……ひぐっ……ぐすっ」
烏間「なぜこんなところに子供が……服も着ていない。事件か?」スッ
幼女「ひっ……びぇ"ぇ"ぇ"ぇ"ぇ"んっ」
烏間「……君、両親は」スッ
幼女「びぇぇぇぇぇびぇびぇびぇ"え"え"え"え"え"んっ!!」
烏間「困った……子供は苦手だというのに」
ガラガラガラ
片岡「あ」
※片岡メグ=E-6 通称でイケメグとまで呼ばれるイケメン女子。共依存ルート脱却済み。
烏間「丁度いいところに来た。片岡、この子供なんだが――」
片岡「烏間先生が女の子に悪戯してるー!?」
シテルー シテルー シテルー シテルー シテルー(エコー)
烏間「ま、待て! そうじゃない!」
片岡「裸の女の子泣かせてなにを言い訳するつもりですか!?」
烏間「違うんだ! 話を聞いてくれ!」
片岡「言い訳が既に犯罪者です!!」
ザワザワ ザワザワ
村松「烏間先生が?」
※村松拓哉E―24 寺坂グループの一人。放課後ぬるぬる強化合宿でぬるぬるにぬるぬるしたことにより成績向上。なにげに男子一の料理上手であり、女子一の料理上手原さん(暗殺教室きってのぽっちゃり系女子)と火花を散らす程である。
吉田「泣き叫ぶ幼女を?」
※吉田大成E―26 寺坂グループの一人。バイク好きにより殺せんせーと語り合い友情が芽生えたのかもしれない。
狭間「シャッターチャァーンス」ニタァ... パシャッ
※狭間綺羅々E―18 オカルトなビジュアルと不気味な雰囲気を漂わせるわかめ髪のサブカル女子。自他共に認めるミス肝試し日本代表(お化け側)。
烏間「だ……これは……ち……」冷や汗タラー
片岡「ビッチ先生が可哀想」
烏間「せいれぇーつ!」
四人「っ!」ビシッ ビシッ ビシッ ビシッ
烏間「だからこれは突然のことでだな」ペラペラペラペラペラペラ
吉田(こんなうろたえる烏間ン見るの初めてだ)
狭間(弱味げーっと……)キヒヒ
片岡「はぁ……知らない女の子でいきなり現れた、ですか」
村松「ちっ、つまんねーの。かいさーん」
吉田「だなー」
狭間「今度何を買ってもらおうかな……」クスクスクス
烏間「」ゾォッ...
烏間「ああ、そうだ片岡。それでこの子供なんだが、誰かの妹だったりしないか?」
片岡「妹だとしても裸なのはおかしいですよ」
烏間「ああ、事件性も考慮している」
幼女「びぇぇぇぇぇえん!」烏間スーツ羽織り済み
片岡「どうしたのー、大丈夫だよー」ナデナデ
片岡(なんか見覚えあるんだけどなぁ……このお下げとか、眼鏡とか……)
片岡「とりあえずこのままじゃまた誤解を受けてしまいますから、教室で待っててください。次の授業は移動教室で行われるので人はいないはずです。私がみんなに聞いてみます」
烏間「ああ、助かる」
片岡「では」タッタッタッ
烏間「……ということは五十分、子守りか?」
幼女「ひっぐ……ぐすっ」
烏間「放っておくわけにもいかんしな……」
烏間「そこの席に座っていてくれ」
幼女「あい」スッ
烏間「片岡のお陰か静かになってくれた。このままでいてくれるといいんだが」
幼女「……」足ブラブラブラーン
烏間「……」PCカタカタカタ
幼女「せんせー」
烏間「なんだ?」
烏間(……先生?)
幼女「うっ」ビクッ
烏間「待て、泣くな、なんで泣くんだ」
幼女「だって……だって……ぐすっ」
烏間(ああ、くそ、どうすれば……こういうのは鷹岡の得意分野だ。……最悪の子供が育ちそうだな)
幼女「うっ、うっ、うっ……びぇぇ……え」
烏間「べろべろばー(棒読み)」
烏間(確か子供はこれをすれば泣き止むはず)
烏間の思いも虚しく幼女は戦慄していた。
産まれて初めて見る"あやす気の皆無なべろべろばー"の背後に死神の鎌を見たのだ。
鬼兵士の"べろべろばー"には泣く子も黙る威圧感しかないのだった。
烏間「べろ」
幼女「っ」
烏間「べろ」
幼女「!」
烏間「ばー」
幼女「ひ、ひ、ひんぎゃびぇぇぇぇぇぇん!」
烏間(……なにがいけないんだ)
烏間(こうなったら)
どこからともなく烏間はガラガラを取り出したッ!
烏間「ふっ」ガラガラ ガラガラ ガラガラッ
幼女「?」
烏間のガラガラ振りは短刀で行う対人格闘術の高速版であったッ!
幼女「わー」
烏間の演舞は意外と受け入れられたのだったッ!
烏間「ふんっ」ガラガラ ガラガラッ ガラッガラガラ
幼女「あはは」パチパチ パチパチ
烏間「……ふう」ツー
烏間(戦場ではかかなかった類の汗だな)
烏間「それで、どうしたんだ?」
幼女「あの、えっと、あのね……どうしたら、ともだちを、しあわせにできるの?」
烏間(最近の子供はませてるというが、そういうことなのか? やけに深い問いかけな気もするが)
幼女「せんせー?」
烏間「友達を幸せに、か。そうだな……」
烏間「そう思ってあげられるだけで、充分に幸せなんじゃないか? その友達は」
幼女「そんなのじゃなくて、もっとぐたいてきなのー」
烏間(こんな幼い子に具体性を求められるとは……)
幼女「せんせーは、どうやってともだちをしあわせにしてきたの?」
烏間「友達を……幸せに?」
烏間(考えたこともなかったな。友達を幸せにしようという発想すら考えてみれば普通ないだろう。それはなぜだ?)
烏間(俺は友人とどういった付き合いをしてきただろう。友人……戦友とも呼べるが、しかし戦友と友人は別物であるはずだ)
烏間(戦友であるなら幸せを求め合うよりも力の信頼が不可欠だ。背中を任せられない奴と戦場は歩けない)
烏間(ならば友人とはなんだ。戦場を介さない友人……俺の、友人)
烏間「そうだな。俺は友達を幸せにしてこなかったのかもしれない」
幼女「……ふぇ?」
烏間「俺にとっての友達とは幸せを与えるものではなく、共有するものだった」
烏間「だから、厳密には幸せを与えたわけではない。与えられたわけでもない」
烏間「友達と一緒に幸せを作ったのか、産むのかは知らないが……その場にできた幸せを共有する。それが俺にとっての友達だ」
幼女「……」
烏間「友達を幸せにしたい。その気持ちはいいことだ。だけどな、幸せってのは一人で作るんじゃなく、誰かと一緒に作るものかもしれないぞ」
幼女「……うんっ」
烏間(考えたこともなかったな、こんなこと……子供に教えられるか)
幼女「せんせー、ありがとっ!」ギュッ
烏間(……悪くないな)ナデナデ
片岡「烏間先生、みんなにも聞いてみたんですけど誰かの妹ではなさそうです」ガラガラ
ザワザワ ザワザワ ザワザワ
ぼふぅっ
烏間「あ」
奥田「あ」全裸の上から烏間のスーツ着用(ズボンは無し)で烏間に抱きつき
片岡「あ」
クラスメイト全員「あ」
ビッチ「ああああああああああああ!?」
奥田「きゃああああああああああああ!」パッ
ビッチ「あんた! 私に欲情しないと思ったら! この! クズ野郎!」バチンッ
烏間(ぐ……なぜか避けれなかった)ヨロ
ビッチ「生徒に手を出すなんて最低よ!」
片岡「そっち!? その前に私達中学生ですよ!?」
ビッチ「そんなのは日本の成人が遅いだけだからいいのよ。外国では十四で元服よ」
片岡「江戸なんですか!?」
奥田「あ、あの、その、すみません!」
烏間「ま、待て、事情を説明してくれ」
奥田「すみません!」タッタッタッタッタ
片岡(事情が解るような解らないような……)
ビッチ「※☆×○▽■~ッ!」
片岡(説明しなきゃいけないのはこの人と……)
杉野「おいおい業、奥田さんと烏間先生のスキャンダルだぜー」
業「別にどうでもいいけど杉野を潰したい」
杉野「ごめんなさい」
片岡(クラスのみんなだよね)
烏間(……なぜ俺がこんな目に)
殺先「ぬるふふふ、なんだかとっても面白いものを見てしまいました」←最初から最後まで分身して授業をしながら見ていた
殺先「烏間先生の意外な一面も見れましたし、満足ですね」
殺先「……しかしこうなると余計にあのエロトラップが気になりますね。実はなにも理由がなかったりするんでしょうか」
殺先「だとしたら得体の知れない角度から怒られそうです……」
殺先「ま、まあなにかあるのでしょう。期待しましょう」アセアセ
殺先「さて、次は誰の一面を覗きに行きましょうかね!」←既に体裁を保たなくなったゲス
あけましておめでとうございます。
滅茶苦茶遅くなって本当に申し訳ない。
奥田さん回にしようと思ったら烏間回になってたでござる……絵的には奥田さんメインなんですけどね、幼女化してるけど。
もっとギャグ色強かったら奥田さんは確実にマッドサイエンティストで時折とんでもない発明してクラスをかき回すようなキャラな認識です。「今度こそ友達を幸せにするんだ」を口癖にとんでもない発明を繰り返す奥田さんも可愛いですね。
次もまたいつか解りませんがあと二回ぐらいで終わるかもしれないです。
というかラスト回だけ完全にできててそれを早く投下したいけどそのラスト回はホントにラストじゃないとアレなので早くラスト迎えたいというどうしようもなさでごめんなさい。
ではまた。
このSSまとめへのコメント
面白かった乙乙です
律はーーー? 渚のエロはーーーーー?
続きはー?
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続きを見たいのと、千葉君おねがいします(^o^)v
続きと渚お願いします!
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