ほむら「まどほむ逃避行」(156)

ほむら「暁美ほむらです・・・よろしくお願いします・・・」

パチパチ

キャーカワイー

ほむら(まどかは・・・)

ほむら(・・・あれ?)

ほむら「先生、あの席・・・」

先生「あ、鹿目さん?」

先生「彼女はお休みよ、明日大切な用事があるからね」

ほむら「・・・?」

キンコーン

ほむら(授業が終わった・・・人が来る前に・・・)ツカツカ

モブ「あの、暁美さ・・・」

ほむら「美樹さん、ちょっといいかしら」

さやか「ひゃっ、て、転校生?」

ほむら「聞きたいことがあるのだけれど」

さやか「え、えっと」

さやか(何で私の名前を・・・?)

ほむら「あの空席の・・・『まどか』って娘、どうしたの?」

さやか「・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

ほむら「?」

ほむら(教室が、急に静かに・・・?)

さやか「・・・仕方ないんだよ」
さやか「そういう、事なんだよ」

ほむら「・・・?何が・・・」

キンコーン

ほむら「・・・あとで話、聞かせてもらえるかしら」

さやか「・・・もう話すことは、何も無いよ」

ほむら「そう・・・ならいいわ」

さやか「・・・・・・」

ふむ

―――昼休み


ほむら(さて、と)

ほむら(とりあえず今回は巴マミとコンタクトをとってみましょうか)

ほむら(・・・まどかのことも、何か解るかもしれないし)

ほむら(とりあえずテレパシーを飛ばして・・・と)

ほむら『・・・巴マミ、聞こえる?』

マミ『!?えっ?えっ?』
マミ『えっと、ど、どなたですか・・・?』

ほむら『・・・魔法少女よ』

マミ『・・・はぁ、また縄張り云々?私はそういうのに興味は・・・』

ほむら『違うわ、貴女と共同戦線がはりたいの』

マミ『・・・それ、本気で言ってる?』

ほむら『ええ・・・詳しく話したいから屋上に来てもらえるかしら』

マミ『・・・わかったわ』

ほむら(・・・ふぅ)

―――屋上

ほむら「来てくれたのね、ありがとう」

マミ「どういたしまして・・・もっとも、私はまだ貴女を信用してはいないのだけれども」

ほむら「・・・でしょうね」

ほむら「だったら・・・どうすれば信用してもらえるのかしら?」

マミ「とりあえず話しを聞かせてもらって・・・それからまた、考えるわ」

ほむら「・・・一週間後に、ワルプルギスの夜がやってくる」

マミ「!?」

転校当日だよな?1週間前って早くない?

ほむら「だからそれを倒すのを、手伝って欲しい」

マミ「・・・悪いけどそんなこと、にわかには信じられないわ」

マミ「それに、もしそれが本当だとして、それを何故貴女が知っているの?」

ほむら「それは・・・」

マミ「やっぱり私を騙し・・・」

ほむら「違うわ・・・何なら私の持っているグリーフシードを貴女にあげましょうか?」ジャラッ

マミ「そ、そんなにたくさん持ってるの・・・?」

ほむら「私は、グリーフシード目当ての魔法少女じゃない・・・本当に貴女の助けが必要なだけ」

ほむら「もちろん、報酬は私が出来るかぎりのものを用意させてもらうわ」

ほむら「だから・・・お願いします」ペコリ

マミ「・・・・・・」

>>11
ごめんなんか何も考えず無心で打ち込んでたわ
脳内修正お願い

マミ「そうね・・・じゃあ・・・」ギュッ

ほむら「?」

マミ「握手よ、これからよろしくね?」

ほむら「・・・ありがとう、巴マミ」

マミ「それと・・・報酬のことだけど・・・」

ほむら「・・・」

マミ「私の事、そ、その・・・巴先輩、って呼んでもらえないかしら?」

ほむら「・・・そ、それだけ?」

マミ「ふふっ、噂の美人転校生に先輩、って呼んでもらえるんだもの・・・それだけの価値はあるわ」

ほむら「えっと、ありがとう・・・と、巴先輩」

マミ「よしよし!上手に言えました!」

ほむら(これはなかなか恥ずかしい・・・)

ほむら「それで、その・・・巴先輩」

マミ「?何かしら?」

ほむら「鹿目まどか・・・って知ってますか?」

マミ「・・・っ」

ほむら「・・・?」

マミ「そうね、明日だものね・・・」

ほむら「な、何が・・・」

マミ「明日になれば、もうわかっているはず・・・だから、私は何も言わないわ」

ほむら「・・・わかりました」

キンコーン

マミ「あら・・・お昼食べそびれちゃったわね」

ほむら「・・・放課後、また伺います」

マミ「わかったわ・・・じゃあまた後で、ね」




先生「であるからして・・・・・・」

ほむら(絶対に、おかしい)
ほむら(ここ数日、まどかはカーテンをしめきり、家から出ていない)

ほむら(流石に今日来るかと思っていたけど・・・欠席)
ほむら(それに、クラスメートその他の歯切れの悪さ・・・)

「・・・けみ・・・」

ほむら(一体何が・・・)

「・・・暁美!」

ほむら「っ、は、はい」

先生「転校初日で疲れがあるのは解るが・・・」

ほむら「・・・すみません」


さやか「・・・・・・」

>>1め、なかなか引っ張りおる

放課後

ほむら(まどかの家に行きたいところだけれど)

マミ「それじゃ、見回り・・・行きましょうか」

ほむら「はい」

ほむら(巴マミとの信頼を築くことも大切よね)

マミ「・・・う~ん」

ほむら「?」

マミ「やっぱり暁美さんが先輩って言うのは不自然よね・・・なんだか私よりも大人っぽいし・・・」

マミ「よし決めた!やっぱり私のことはマミと呼ぶこと!敬語も禁止!」

ほむら「・・・そうしてくれると有り難いわ・・・正直敬語は苦手なの」

マミ「そう?あれはあれでかわいらしかったけれど」
ほむら「あまり思い出したくないこともあるのよ」

マミ「ふぅん・・・色々あるのね」





マミ「ふうっ、こんなところね」

ほむら「今日は使い魔だけだったわね」

マミ「でも、使い魔をやっつけることも、大切なことだわ」

ほむら「そうね」

マミ「しかし貴女のその武器・・・マシンガン?」

ほむら「私は魔力が弱いから・・・こういうのに頼らざるを得ないのよ」

マミ「そうだったの・・・」

ほむら「だから、貴女の力が必要なのよ、マミ」

マミ「ふふっ、任せなさい!・・・っと、もうこんな時間」

ほむら「それじゃあ、またあした」

マミ「・・・・・・そうね、また明日」

ほむら(あと一分で午前0時・・・大分遅くなったけど、まどかの家の様子を見てみましょうかね)

さやか「・・・・・・」

ほむら(ここ二、三日はあまりQBを見かけていなかったから大丈夫だとは思うけれど・・・)

さやか「・・・・・・」

ほむら「ひ、ひゃぁっ!」

ほむら「み、美樹さやか・・・?」

さやか「・・・・と・・」

ほむら「?」

いまとまとたかい(;_;)


さやか「・・・あと二十秒」

ほむら「・・・え?」

さやか「もうすぐ、日付が変わる」

ほむら「?そうね」

さやか「・・・もうすぐ、まどかが殺される」

ほむら「っ!?」

さやか「・・・早く」

ほむら「ど、どうして・・・」

さやか「早く!!行け!!!」

ほむら「・・・っ!」カチッ

なんと

ほむら(まどかが?どうして!?)

ほむら(時計は・・・あと二秒・・・危なかった・・・!)

ほむら(時間を止めてる間にはやくまどかを・・・!)



~~~~~~~~~~~~~~~


ほむら(まどかの家に近付いてきたけど・・・これは確かに異常ね・・・)

ほむら(ヘリに戦車・・・戦争でも起こすつもりなのかしら)

ほむら(・・・!まどかの家から火が・・・!)

ほむら(まどか・・・!)

パリン

ほむら「おじゃまします・・・っと・・・」

ほむら(まどかが銃口を突き付けられて・・・!)

ほむら(・・・色々と許せないけど・・・とりあえずまどかを助けなくちゃ・・・)ヨイショ

ほむら(お姫様だっこ・・・照れ臭いけどそんなこと気にしてる場合じゃないわよね)

ほむら(まどかの家族は・・・いないみたいね)

ほむら(だったらもうここには用はない・・・あ、銃はもらっときましょう)

ほむら(・・・よし、取り合えず家まで運ばなくちゃ・・・)





ほむら「ふう、家についた・・・」

ほむら「まどかはベットに乗っけて・・・と」ヨイショ

ほむら「時間停止を解除して・・・」カチッ


まどか「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガタガタガタガタ

ほむら「ま、まどか・・・?」

まどか「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガタガタガタガタ

ほむら(まどか・・・)

まどか「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」ガタガタガタガタ


ほむら「・・・っ!」ギュッ

まどか「・・・!」

まどっち…(;_;)

ほむら「大丈夫・・・大丈夫よ・・・落ち着いて・・・」ギュウゥウ

まどか「ぁ、あ、あぁ、あ」

ほむら「大丈夫・・・大丈夫だから・・・」ギュッ

まどか「ぅ、うぁ、あ・・・」ポロポロ

ほむら「大丈夫・・・泣いてもいいのよ・・・」

まどか「う・・・ぅあぁぁあ・・・」ギュウゥゥゥ

ほむら「よしよし・・・」

まどか「ぅうう・・・」ギュウ




・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ほむら「・・・落ち着いた?」

まどか「う、うん、ありがとう・・・えっと」

ほむら「ほむら、って呼んでもらえると嬉しいわ」

まどか「あ、ありがとうほむらちゃん」

ほむら「どういたしまして」

まどか「てぃひ・・・」

ほむら「・・・まどか、いくつか質問しても、いいかしら」

まどか「ぅ、ぅあ」

ほむら「・・・無理強いはしないわ・・・ただ、これだけは覚えていてね」

ほむら「私は、何があっても、絶対に貴女の味方だから」

ほむら「絶対に、貴女を見捨てたり、裏切ったりしない・・・絶対に」

まどか「なんで、私のことを・・・?」

ほむら「貴女のことが、大好きだからよ」

あらやだ///

まどか「てぃひっ・・・嬉しいな・・・誰かに・・・好きって言ってもらえるなんて・・・」ポロポロ

ほむら「まどか・・・」ギュゥ

まどか「ほむらちゃん・・・」

ほむら「貴女が望むなら、私は何度だって言うわよ」ギュッ

まどか「ありがとう・・・ほむらちゃん」ギュゥ


まどか「・・・・・・話すね、私のこと」

まどか「私ね、『Q』に選ばれちゃったんだ」

ほむら「・・・『Q』?」

まどか「・・・ほむらちゃん、もしかして知らないの?」

ほむら「え、ええ・・・世間に疎くて・・・」

まどか「学校の授業でもやったりしなかった・・・?」

ほむら「えっと・・・ずっと病院生活だったから・・・」

まどか「テレビとかも見なかったの?」

ほむら「・・・その『Q』っていうのはそんなに有名なの?」

まどか「有名っていうか・・・常識っていうか・・・本当に知らないんだね、ほむらちゃん」

ほむら「・・・ええ」

まどか「だったら、ほむらちゃんは今すぐ私を殺した方がいいよ」

まどか「じゃないと、ほむらちゃんも殺されちゃうから」

ほむら「・・・・・・!?」

まどか「そうか、私が今死ねばほむらちゃんは助かるかも・・・」ブツブツ

ほむら「駄目よ!まどか!」

まどか「だって、そうしないとほむらちゃんが・・・・・・」

ほむら「もし貴女が死ねば、私も死ぬわ」

まどか「ほむらちゃ・・・」

ほむら「だから簡単に、死ぬ何て言わないで、自分を卑下しないで・・・お願いだから・・・」

まどか「・・・どうしてほむらちゃんは、そこまでして・・・」

ほむら「さっきも言ったでしょう、貴女が大好きだからよ」

ほむら「それに、貴女を殺そうとしていたものが何だったとしても、私は絶対に貴女の味方・・・そう言ったわよね?」デコピン

まどか「ひゃっ」

ほむら「だから・・・話してくれないかしら?」

まどか「・・・ありがとう、ほむらちゃん」

まどか「・・・『Q』っていうのはね、お供えモノなんだ」

ほむら「・・・?」

まどか「なんだかよくわかんないんだけど・・・えんとろぴー?何だか色々あって・・・」

まどか「と、とにかく!宇宙は今死にかけてるんだ・・・だから『Q』が、それの埋め合わせをしないといけないんだ」

ほむら「埋め合わせ・・・?」


まどか「魔女にならなくちゃ、いけないの」

とゆうことは…

ほむら「・・・!?」

まどか「魔法少女が魔女になるとき、宇宙の寿命が伸びるんだって」

まどか「だから、思春期の女の子を定期的に選んで、『Q』として魔法少女にして、絶望させて、魔女にする」

ほむら「・・・どうやって?」

まどか「色々だよ・・・目の前で家族を殺したり・・・私の家族も、それで捕まっちゃった」

ほむら「そんな・・・!」

まどか「でもね、私はね・・・一週間くらい前に突然、魔法少女の素質を失っちゃったんだ」

まどか「だけど、『Q』に選ばれた以上、決められた日に絶対に死ななくちゃいけないんだって・・・」

まどか「まあでも、家族は解放されたし、よかったのかな?・・・てぃひっ」

ほむら「・・・っ!」

官僚制の弊害かっ…

ほむら「絶対に・・・間違ってる・・・そんなの・・・」

まどか「でも、しょうがないよ・・・そうしないと、いけないから・・・そういうものだから」

ほむら「絶対に」

まどか「・・・?」

ほむら「絶対に、貴女を殺させたりしないわ」

まどか「・・・てぃひっ、ありがとう、ほむらちゃん」
ほむら(そう・・・絶対におかしい、このシステム)

ほむら(そもそも・・・)

ほむら「・・・貴女は、魔法少女や、魔女の存在を知っているの?」

まどか「そっか・・・ほむらちゃんは『Q』も知らなかったんだよね」

まどか「魔女少女は、政府が募集してるんだ」

まどか「多額の給与を含んだ超高待遇・・・結構人気みたいだね・・・まぁ素質がある人しかなれないんだけど」

まどか「そして、魔女は世界を脅かす脅威?って習ったよ」

まどか「よくわからないけど、魔女少女は魔女と戦うんだって!」

ほむら(・・・・・・?)

ほむら「まどか、いくつか聞きたいことがあるのだけれど」

まどか「何?ほむらちゃん」

革命家ほむらの誕生である

ほむら「魔法少女に志願する人は、魔女になるのを覚悟の上でやってるの?」

まどか「そうみたいだね・・・私にはその気持ちはわからないけど」

ほむら(無茶苦茶ね・・・感覚が狂ってるのかしら)

ほむら「えっと、魔法少女がそんなにいるなら、エントロピー云々は解決するんじゃないの?」

まどか「えっとね・・・普通の魔法少女じゃ全然足りないんだって・・・だから素質のある子が『Q』に選ばれるんだ」


ほむら(強力な魔女を産んだ時のエネルギーと・・・)

ほむら(・・・あわよくばそれを討伐する過程で魔女になった魔法少女のエネルギーも回収しよう、って魂胆かしらね)

ほむら「魔法少女は自由に魔女を狩るの?」

まどか「いや、政府に色々指定されてるみたいだよ」
ほむら(だとしたら・・・)

ほむら「その・・・政府からはぐれて魔法少女をやってる人とかいないの?」

まどか「いるにはいるけど・・・あんまり世間からは良く思われてないみたいだよ」

ほむら「政府の魔法少女に邪魔されたり、とか?」

まどか「らしいよ・・・あ、見滝原みたいな魔法少女制度反対派の街にはあんまり政府が魔法少女を派遣してくれなかったりするんだって」

まどか「だから、そういう街には結構はぐれ魔法少女がいるみたい・・・私達にとってはありがたい話だよね」

ほむら「そうね・・・」

ほむら(マミ・・・)

まどか「ところで、私もほむらちゃんに聞きたいことがあるんだけど・・・」

ほむら「どうぞ?」

前衛都市見滝原

まどか「さっき、ほむらちゃんが一瞬で私をここまで連れて来てくれたよね」

ほむら「・・・ええ」

まどか「もしかして、さ・・・」

ほむら「・・・そうよ、私は魔法少女」

ほむら「貴女を助けるため、未来からやってきたのよ?」

まどか「てぃひっ、ほむらちゃんお茶目さんだね」

ほむら「もう、おちょくらないの・・・」

ぐぅ~

まどか「///」

ほむら「お腹すいてるの?」

まどか「き、昨日から何も食べてなかったから・・・食べても吐いちゃうし・・・」

まどか「でも、ほむらちゃんに助けられて・・・安心したらお腹すいちゃった・・・てぃひっ」

ほむら「・・・腕によりをかけて、作ってあげるわ」





「・・・・・・で、まどかに逃げられたというのかい?」

黒服「申し訳ございません・・・全くの想定外でして・・・」

黒服「軍隊に加え、手だれの魔法少女を近くに配置していたのですが・・・誰も気付きすらしませんでした・・・」

「そんなことが出来るのは・・・魔法少女だけだね」

「僕が知る限りでは、そんなことが出来るのは・・・見滝原には・・・」



「いや、いたよ・・・」


「彼女、佐倉杏子が」

マミさんは?マミさんは政府の犬なの?そんなわけない…よね…

オーバーテクノロジーと有史以来の時間がありながら足で営業してるもんなw

おおーインターほむほむ♪






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まどか「ごちそうさまでしたっ」

ほむら「お粗末様」

まどか「うんしょっ・・・と・・・私がお皿洗うね」

ほむら「いいのよ、私の家なんだから私がやるわ」

まどか「・・・私ね、ほむらちゃんに助けられてるだけだから、ちょっとでもお手伝いしたいんだ」

まどか「だから、お願い」
ほむら「・・・じゃ、お願いしようかしら」

まどか「うん!」

まどか「~♪」ジャー

ほむら(さて・・・今のうちに・・・)ピボポ

ガチャッ

マミ『はいもしもし、巴です』

ほむら『マミ?聞きたいことがあるのだけれど』

マミ『あら、暁美さん?・・・で、何かしら、聞きたいことって』

ほむら『・・・貴女は、政府の魔法少女なの?』

マミ『・・・へ?』

ほむら『だからその・・・貴女は政府に雇われた魔法少女なの?』

マミ『・・・貴女、こっちにくるまで山の中にでも住んでいたの?』

ほむら『・・・病院生活だったから世間のことはよく知らないのよ』

マミ『なるほどね』

ほむら『で、答えは?』

マミ『そりゃぁNOに決まってるじゃない・・・』

マミ『というか貴女はそれも知らずに私に近付いてきたの?』

ほむら『そもそも政府に魔法少女が雇われているということを知らなかったから・・・』

マミ『何か違う世界からやって来た人みたいね・・・』

ほむら『・・・否定はしないわ』

マミ『嘘!?』

ほむら『冗談よ』

マミ『・・・・・・』

ほむら『・・・・・・ごめんなさい』

マミ『・・・で?聞きたいことはそれだけ』

ほむら『・・・他にもあるけど・・・また明日、聞くわ』

マミ『あらそう、じゃあまた学校で』

ほむら『あ、もう学校には行かないから』

マミ『へ?』

ほむら『だから落ち合うのは放課後ね』

マミ『見た目とは裏腹にこんな不良少女だったとはね・・・』

ほむら『そういうわけじゃないけど・・・色々準備が必要だったりするのよ』

マミ『・・・まぁいいわ、明日詳しく聞かせてね?』

ほむら『えぇ、わかったわ』

マミ『じゃ、切るわね・・・おやすみなさい』

ほむら『おやすみなさい』ピッ

まどか「ほむらちゃーん、終わったよ!」

ほむら「あらありがとう、まどか」

ひとまず安心…まだ油断はできないがマミさんを信じるぜ




まどか「歯ブラシありがとう、ほむらちゃん」

ほむら「この家にあるものは何でも貴女のものだと思って使っていいわよ」

まどか「ありがとう、ほむらちゃん・・・ふわぁ・・・なんだかねむいや」

ほむら「もう2時だもの」

まどか「ほ、ほんとだ・・・」

ほむら「無理せずもう寝なさい、お風呂は朝に入ればいいわ」

まどか「わかった・・・おやすみ、ほむらちゃ・・・ん・・・」スピー

ほむら「一瞬で眠りに落ちた・・・相当疲れてたのね・・・」

ほむら(私は・・・もうちょっと起きてましょう)

ほむら(魔法で体はごまかせる・・・今のうちにやらなくちゃならないことをやっとかないとね)

ほむほむほむ


ほむら(この家は・・・すぐに見つかってしまうかもしれない)

ほむら(だったら、逃げる準備をしとかなくちゃいけない)

ほむら(でも、どこに・・・?)

ほむら(・・・山の中、か・・・マミの話だと人が少ないところじゃあまり魔法少女が浸透してないみたいだし)

ほむら(どこかに山小屋でも建てようかしら?)

ほむら「ふぁ・・・」

ほむら(いけない、眠くなってきたわね・・・)

まどか「くー・・・」スヤスヤ

ほむら「・・・私も、寝ようかしら」

おいwww


・・・・・・・・・


「どうして、助けてくれなかったの?」

「どうして、私を見捨てたの?」


「貴女が繰り返してきた分、私は貴女に見捨てられてきた」

「裏切られてきた」

「殺されてきた」


「信じてたのに」

「信じてたのに」

「信じてたのに」


「ねぇ、どうして?」

「どうして?」



「どうして?ほむらちゃん」

ほむぅ…



ほむら「・・・っ!」ガバッ

まどか「ん・・・」スヤスヤ

ほむら(夢・・・)

ほむら(私が今まで・・・見捨ててきたまどかの・・・夢)

まどか「うーん・・・」スヤスヤ

ほむら(このまどかは・・・何も知らない)

ほむら(私が、何人ものまどかを・・・裏切ったことを)
ほむら(だけど、この世界のまどかは・・・今は、私しか頼れる人がいない)

ほむら(・・・私は、それを心の底で嬉しいと感じてしまった)

ほむら(まどかの幸せへの思いより・・・私自信のまどかへの思いの方が、勝ってしまった)

ほむら(本当は私にまどかを抱きしめる権利さえ、ない、なのに・・・)

ほむら「最低ね、私」

まどか「・・・んー?・・・」

ほむら「あら、起こしてしまったかしら」

まどか「んー・・・おはよう、ほむらちゃん・・・」ゴシゴシ

ほむら「・・・貴女だけは」

まどか「?」

ほむら「貴女だけは必ず、私が守るから、だから」ギュゥ

まどか「ほむらちゃん・・・?」

ほむら「だから今は、今だけは、こうさせて・・・」ギュゥウ

まどか「・・・ほむらちゃん、あったかいね」ナデナデ


キンコーン


ほむら『校門で待ってるから』

マミ『はいはい・・・今終わったから・・・すぐに行くわね』
まどか「ほ、ほむらちゃん・・・」

ほむら「大丈夫よ、まどか。彼女は政府の魔法少女じゃないわ」

まどか「う、うん・・・」

ほむら(この世界では、魔女が魔法少女の成れの果てだということが知られている・・・)

ほむら(だとすれば、マミの精神面での危険度も減る)

ほむら(それに、今回は中々友好的な関係になれた・・・)

ほむら(実力も申し分ないし、正直彼女が野良魔法少女で本当によかった)

マミ「おまたせ」

ほむら「呼び出して悪いわね」

マミ「・・・で?その娘は?フードで顔なんか隠しちゃって・・・!」ピラッ

まどか「こ、こんにちは・・・」

マミ「ち、ちょっと貴女この娘・・・!」

ほむら「・・・場所を移しましょう、その方が都合がいいわ」

マミ「・・・どうやらそのようね」

まどか「うぅ・・・」

いきなり巻き込んだwww






「はぁ・・・はぁ・・・」

「逃げたぞ!そっちだ!」
「くそっ!」ダッ

「早く捕らえろ!」

「オラッ!」ザシュ

「くっ・・・目くらましか!?」

「・・・くそっ!見失った!」



「はぁ、はぁ、何とか巻けたか・・・」

「くそ・・・何であたしがこんな目に・・・」


「・・・腹減った」

ごめん俺はここで限界だ
昼にオナニーしたせいで眠い
落ちたら今度同じスレタイで立てようと思う
ごめんね

乙。完結までオナ禁な

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