まどか「パプニカ?」ポップ「見滝原市?」(219)

※ネタバレ含みます

~パプニカ王国~

レオナ「大変大変大変!ポップ君が~!」

バダック「姫・・・っ、あ、いや、レオナ女王様、何事ですか大声ではしたない」

マァム「あら?どうしたの、レオナ」

チゥ「王女様になっても相変わらずの騒がしさですねぇ・・・」

エイミ「ポップ君がどうかされたんですか?」

レオナ「ハァハァ・・・ポップ君がまだどっかに飛ばされちゃったの~!」

一同「えぇ~~~~~~~~~~~!!??」

~宮廷~

クロコダイン「つまりダイを探してまた外世界に行ってしまったのか?」

レオナ「そうなの。こんどは自信があるからって私のゴールドフェザーを勝手に持ち出して・・・。」

アポロ「ゴールドフェザーを?では破邪の秘法を使ったのですか?」

レオナ「えぇ。破邪の秘法は重ねがけした魔法の威力を倍化する力があるから、それにリリルーラを使ってみるって」

マァミ「リリルーラ、アバン先生が使っていた仲間と合流する魔法ね?」

アポロ「なるほど、合流魔法のリリルーラを強力にすることでダイ殿の居場所を突き止めようとしたのですな」

レオナ「その予定だったんだけど、魔法力が暴走してどこか意図しない場所に飛ばされてしまったみたいなの。
此方からでは行き先も分からないし、ルーラ系の移動魔法はその物理的経路をイメージできないとダメだから
ポップ君自身も自分の居場所を把握できないと帰ってこれるかどうか・・・」

メルル「あぁ・・・ポップさん・・・なんて無茶を・・・」

マァム「あんのバカ・・・っ」

チゥ「マァムさん・・・」

カツカツカツ・・・ガチャ
ヒュンケル「ん・・・、どうした?何かあったのか?」

ヒム「おいおい、まるでお通夜みたいな雰囲気じゃねーか」

マァム「ヒュンケル!ヒム!ポップが・・・」

ヒム「あん?あいつがどうかしたのか?」

レオナ「どこか異世界に飛ばされてしまったの。今回は此方から追跡できてないし行き先もわからないから・・・」

ヒュンケル「そうか・・・。しかしアイツの事だ、心配は無用だろう」

カツカツカツ

チゥ「あ、あれ?それだけ?」

ヒム「ははは、ヒュンケルの言う通りさ。アイツが簡単にくたばるかよ。じゃあな」

バタン

チゥ「ちょ、ちょっと君たち!仲間の安否が分からないというのになんだその態度は!」

クロコダイン「まぁまてチゥ。ヒュンケルが仲間の心配をしない男なワケがないだろう。それがアバンの使徒の
おとうと弟子とあってはなおさらだ。つまりそれだけ信頼されてるって事さ、ポップは」

エイミ「はぁ、ヒュンケルさんが一番信頼してる方があのポップ君だなんて未だにピンとこないわ」

ぐわあああああああああああああああああああ

レオナ「まぁあの大魔王バーンと渡り合って、その後もダイ君探しであっちこっちの世界に行っちゃあ厄介ごとに首つっこみながらも結局は無事に帰ってきてるからねぇ」

バダック「うむ、この間なんかアレフガルドとかいう闇の世界でトロという勇者に同行したって言っておったしのぉ」

アポロ「あー、あの時もたしかゾーマとかいう魔王を倒すのに一役かったとかなんとか・・・」

マァム「勇者と聞くと関わらずには居られなくなっちゃって、まったく・・・」

クロコダイン「とにかく、アイツは俺が最も尊敬する人間の一人だ。実績も申し分ない。今回もきっと無事に帰ってくるだろう」

メルル「クスッ、そうですね。ポップさんならどんな世界に行ってもきっと大丈夫ですよね」

マァム「ふぅ、そうだと良いけどね」

チゥ(おのれ~、あ、あいつの株の急上昇っぷりは僕にはもはや止められないのか・・・マァムさん・・・)プルプル

~見滝原市河川敷~

ポップ「いって~~~~~~!くぁ~っ、まーた着地に失敗しちまった~、てててぇ」
ポップ「う~ん、ここは何処だ?なんだかリリルーラの倍化に失敗して飛ばされちまったみたいだが・・・」
ポップ「またワケの解らん世界に来ちまったんなら厄介だな~。とりあえず色んな世界の洋服と通貨は用意して来たからひとまず着替えて歩いてみるか。
服は・・・えっと、母さんが縫ってくれたヤツがあるな。うん、これなら一般的だし無難だろ、いかにも村人Aって感じだなwww」ゴソゴソ・・・

ポップ「よし、着替えも終わったし、適当なお金を少しだけ持ってちょっくら見てまわってみよう」

ポップ(ダイ、この世界にいるかどうか分からねーが、必ず俺が見つけ出してやるからな!)



~商店街~
ポップ「ずいぶん文明の進んだ世界だな。以前に行ったニッポンって世界に似てるかも・・・。
お、てれびじょんだ。いいよな~コレ~。パプニカでも普及してくれねぇかな。コレがあればいつでもカワイ子ちゃんの歌や踊りやパフパフがwwwww」

子供「ママー、あのキコリさん変な顔してるよー」
母親「しっ、見ちゃいけません!」ガバッ、ダダダ

ポップ「・・・お、おほん///」
ポップ(異世界に来た時の鉄則その1、目立たないようにする事!いくつもの世界を旅して学んだ事を忘れるとこだったぜ・・・)
ポップ「それにしてもこの服、ちょっとこの世界に合ってないかなぁ?キコリに見られちまった・・・たはは」

~河川敷~
ポップ「ふぅ、使える通貨があって助かったぜ。やっぱニッポンって世界みたいだな。まぁ色んな世界があるから似てるだけかもしれないけど。」

ポップ「とにかく、今までの経験上、文明の進んだ国や世界には魔法の概念が無い場合がほとんどなんだよな。その場合、探知する魔法力が邪魔される事もないから、
ダイのドラゴニックオーラなんかが存在してればすぐに感じられるハズなんだけど、この世界でも何も感じない・・・」

ポップ「ここにも居ないのかよ・・・、ダイよぉ・・・」

ポップ「とりあえずしばらくは帰り道を探しながら他の地域にも足を運んでみるしかないか・・・。あと、魔法の存在しない世界で魔法を使うと大騒ぎになるから注意しないとな・・・」

~夕方~
ポップ「ん?なんだあの女の人。フラフラして酒でも飲み過ぎたのかぁ?」
ポップ「ピーン!むっふっふ!メルルも居ないしマァムのツッコミも無い。ここは一つ人助けでもwwww」
ポップ「おねーさん♪だいじょー・・・っ!」ゾクッ

女性「・・・」ザッザッザ

ポップ(な、なんだこの虚ろな目は・・・メダパニ・・・?いや、ラリホーに近い、催眠状態みたいだ・・・)
ポップ「ちょっとアンタ、大丈夫か?何やってんだ、目ぇ覚ませって!」

女性「・・・」ザッザッザ

ポップ「くっ、聞こえちゃいない。どうする?力づくで気絶させるべきか?でもこの世界でヘタに関わっても・・・」

女性「・・・」ザッザッザ

ポップ「ただの薬品の可能性もある。だいたいこの世界には魔力の波動なんか感じない。首にタトゥーみたいのもあるし、覚せい剤の類なら関わらない方がいいかも・・・」

女性「・・・」ザッザッザ

ポップ「ちくしょう!なんか怖えぇけど放っとけるかよ!」ダダダ

~通学路~
さやか「光、全然変わらないッスね」

マミ「取り逃がしてから一日経っちゃったからねぇ。足跡も薄くなってるわ」

さやか「それにしてもあの転校生、ほんっとにムカつくなぁ!」

まどか(ほむらちゃん・・・本当に悪い子なのかな・・・)

マミ「とりあえず人の少ないところを探しましょう」


~廃墟~
ポップ(あの女の人を追ってきたけど・・・なんだよココ・・・廃墟じゃねーか・・・あの人は上に登って行ったな・・・)ガクガクブルブル

ポップ(俺、こーゆー雰囲気ダメなんだよ・・・。屋上のほうかな・・・?ここか?)

ガチャ
ポップ「あっ・・・!な、なに靴なんかそろえてんだよ!」ダッ

女性「・・・」ユラ・・・

ポップ「ダメだ!間に合わない!」

~廃墟前~
マミ「間違いない、ここよ」

さやか「は、マミさん!上!」

女性「・・・」ユラ・・・

さやか「お、落ち・・・っ」

まどか「きゃー!」

マミ「ふんっ!」 シュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥン

さやか「ほっ、よかった。さすがマミさん!」

マミ「このクビのアザ、魔女のくちづけ・・・やっぱりね」

まどか「こ、この人は・・・?」

マミ「大丈夫、気をうしなってるだけ。それより屋上の人!降りてきてくれない!?」

さやか「お、屋上?だれかいるの?」

ポップ「ド!ドキィ!!い、いや俺は決して怪しい人間では・・・」アセアセ
ポップ(やっべ~、状況的に見たら明らかに俺が関与してる感じになってないかコレ)

マミ「平気よ、アナタを疑ったりはしていないわ、まず降りてきて話を聞かせて」

ポップ「・・・?」

~廃墟前~
ポップ「あ、あの~」

マミ「初めまして、私は巴マミ。あなたは?」

ポップ「お、俺の名前はポップっていうんだ・・・」

さやか「キコリ?」

まどか「キコリだねぇ」

ポップ(うう・・・、やっぱこのファッションスタイルはキコリなのか・・・)

マミ「そんな事より、アナタ上で何してたの?」

ポップ「い、いや、ぼかぁたまたま様子がおかしい女の人がいたから気になって様子を見に来ただけでして・・・ははh」

ポップ(って言っても信じないよな~。状況的にはメチャクチャ怪しいもんな~)

マミ「そう、分かったわ。この女の人はもう大丈夫。私が家まで送り届けるからキミは帰って結構よ」

ポップ「へ?」

ポップ「・・・。えっと・・・」

マミ「クスww信じるって言ってるのよ」

ポップ「変な事聞くようだけど、あの状況で俺のこの言い訳を・・・なんで??」

マミ「この女の人は魔女に操られてたの。私はその魔女を倒す魔法少女ってわけ。だからキミの言う事は信じれるわ」

ポップ(魔法・・・!?魔女・・・!!??)

さやか「マミさんはスゴイ魔法少女なんだからもう大丈夫よ!」

まどか「さやかちゃん、話に割り込んじゃダメだよう」

ポップ「じゃ、じゃあさっきこの女の人を助けた不思議な力も・・・?」

マミ「そうよ、私がやったの。実際見たから信じてくれるでしょ?」

ポップ(俺の知ってる魔法とはちょっと概念が違うのか・・・?でもたしかに魔力の波動は感じられた。根本的には同じなのかも知れねぇな・・・)

マミ「そういうワケだから、キミはもう避難して。そしてこの事は口外しない事。まぁしたとしても誰も信じてくれないとおもうけどね。あとはここに潜んでる魔女を私が退治して終わらせるから」

ポップ「後ろの二人、キミ達も魔法使いなのか?」

さやか「魔法使いじゃなくて魔法少女!まぁウチ等は違うけどね。今回はマミさんのお手伝い兼見学ってとこ」

マミ「この二人は魔法少女の候補生みたいなものなの。今回は私の仕事をみせようと思って」

ポップ(この世界にも魔法は存在するのか。以前に来たニッポンって世界だと思ってけど若干ちがうみたいだ。これなら俺たちの世界に比較的近い世界なのかもしれない。
だとするとダイのいる可能性も・・・。よし、この世界の魔法の事も知りたいしここはひとつ・・・)

ポップ「お、俺も見学させてもらっていいスか!?」

マミ「え?」

さやか「あんた何言ってんの?魔法少女は少女なのよ少女。女の子しかなれないんだから」

マミ「そうね。ポップ君、あなたがこの世界に関わる必要はないし関わってもなにもできないと思うわ」

ポップ「で、でもこんな話きいちゃったら・・・。それにこの女の人も俺一人じゃ助けられなかったし・・・」

まどか「マミさん・・・、お仕事に差し支えなければ・・・どうかな?こんなにお願いしてるし」

マミ「まぁ見学者が何人いても仕事内容は変わらないから別に良いけど・・・」

ポップ「ホントっすか!やったぁ!」

マミ「そのかわりミンナひとかたまりになって私の近くに居ること。決してばらばらになってはダメよ?」

一同「はいっ!」

~翌日・見滝原中学校~
さやか「いや~、昨日のマミさんカッコよかったなぁ~」

まどか「すごかったよね~」

さやか「でも昨日のポップってヤツ、鼻水たらしながら怖がってるのw笑えた~ww」

まどか「でも魔女怖かったもん、仕方ないよ~。マミさんのおかげで助かったよね」
まどか(私もあんなふうに誰かの役に立てたら、それはとっても嬉しいなって・・・)

ていうかヒムが居るってことはバーン様倒した後か

~河川敷~
ポップ「うん、やっぱテントやら何やら持って来ておいて正解だったな。帰り道がわかるまではしばらくここで野宿になりそうだ。
それにしても昨日はビビった~。魔女って聞いてたから怖そうなバァさんかムチムチのSM女王様みたいなのかと思ったら完全にグロいモンスターじゃねぇか・・・」

ポップ「まぁあのマミって子の魔法(と言って良いのか分からんけど)も凄かったな。俺の世界の魔法みたいに五大元素とは全く違った概念だったけど、
一緒に居たキュゥべえって小動物の話を聞く限りだとあの魔法はごくごく普通の能力みたいだな。」

ポップ「ただ、この世界の魔法は個人個人の特性に合わせて発動するって話だから別の魔法少女はきっと別の能力なんだろう」

ポップ「とにかく、俺の魔法とここまで性質が違うと、世界の共通点も少なそうだし、この世界でダイを見つけられそうにはなさそうだ。
あの子たちとの関わり合いはここまでにしてさっさと帰る方法を探した方が良さそうだな」

ポップ「でもキュゥべえの話だと魔女は人々の敵で・・・。いやいやいや、そのために魔法少女が居るんだし俺なんかがどうこうする問題じゃ・・・。
でも昨日の魔女を倒したあとに現れた別の魔法少女、暁美 ほむらって言ったっけ?直接あの子とは話さなかったけど、マミさんと仲悪いのかな?
あの子みたいに魔法少女同士でも仲良く出来てないとなると・・・う~ん、大丈夫なんだろうか・・・」

>>23
ダイ大は後日談、まどかはストーリー沿いって事で

~数日後・市街地~
ポップ「う~ん、それにしてもこの世界の位置イメージがハッキリしないからルーラで帰ることもできない・・・。タハハ・・・どーしよ・・・おや、あの二人は」

ポップ「よっ、お二人さん」

さやか「あーあんたこの前の」

キュゥべぇ「やぁポップ」

まどか「ポップさん、こんにちわー」

ポップ「ポップで良いよ。何してるんだい?」

まどか「クス、じゃあポップ君って呼ぶね。えっとね友達のお見舞いですぐそこの病院に行ってたの。今その帰り。」

さやか「あんたこそ何やってのよ?まだ故郷に帰れないの?なんて国なのよ」

ポップ「あぁ、おれはパプニカって国に帰りたいんだけどさ・・・」

まどか「パプニカ?」

さやか「聞かないねぇ。この見滝原市の近くじゃないよねぇ」

ポップ「見滝原市?」

さやか「うん、知らなかったの?」

ポップ「そっか。(やっぱ全然聞いた事ない地名だな・・・)そーいや、マミさんはどうしてる?」

さやか「相変わらずカッコよく魔女を退治してるわよ。あんたあの初日だけでビビったの?w」

ポップ「まぁ俺は魔法少女にはなれないし見学は一回で十分・・・、あれ?二人ともまだ魔法少女になってないのか?」

まどか「あはは、まだ願い事が見つからなくって」

ポップ「良いよな~どんな願いも一つ叶うなんて」

さやか「ポップならどんな願い事するの?」

ポップ「う~ん、たとえば全世界の女の子のハーレムとかwww」デレェ

さやか「うわ、さいてー」

まどか「あはは」

ポップ(ダイの事なんて言えないよな・・・)

まどか「あ、さやかちゃん、ポップ君、あれ!」

キュゥべえ「グリーフシードだ!孵化しかかってる!」

ポップ「げぇ!」

まどか「うそ、なんでこんなところに!」

キュゥべえ「はやく逃げないと、もうすぐ結界が出来上がる!」

さやか「ここは私が見張ってるからまどかはマミさんを呼んできて!放っておけないよ、こんな場所で」

まどか「わかった。わたし、すぐにマミさんを連れてくるから!」ダダダ

ポップ「お、俺は・・・」

さやか「あんたは帰ってなさい!ここに居たって何もできやしないんだから!」

ポップ「くっ・・・」

そういや年齢的にはポップって中2~中3か

~数分後~


まどか「マミさん、こっちこっち」

マミさん「ここね、いくわよ」

ポップ「お、俺も一緒に連れてってくれ!」

まどか「ポップ君!?なんで避難しなかったの?」

ポップ「さやかが一人で迷宮に引き込まれちまったんだ。ほっとけるかよ」

マミ「・・・。わかったわ。三人でいくわよ」

~迷宮内~
ポップ「こ、この道でいいのか・・・?」

マミ「大丈夫、美樹さんと一緒にいるキュゥべえとテレパシーで繋がってるから・・・あら?」

まどか「え?うしろ?あっ」

ほむら「・・・」

マミ「言ったはずよね?二度と会いたくないって」

ほむら「今回の魔女は私が狩るわ。手を引いて」

マミ「さやかちゃんが待ってるの、断るわ」 シュルシュルシュル・・・

ほむら「む・・・っ」

ポップ「拘束魔法か?」

ほむら「こんな事やってる場合じゃ・・・」

マミ「おとなしくしていれば帰りにちゃんと開放してあげる。行きましょう鹿目さん」

まどか「え・・・、あ・・・、はい」

マミ「ポップくんはこの女を見張っておいてくれる?大丈夫、ヘタには動けないわ」

ポップ「わ、わかった。気をつけてな」

>>31 ED後なのでもうちょい上のつもりw

ED後ったってスタート時点から3ヶ月くらいしか経ってないだろ?

~迷宮内~
ポップ「なぁ、お前も魔法少女なんだろ?なんで敵対してるんだ?」

ほむら「あなた、だれ?」

ポップ「あ、あぁ、自己紹介してなかったな。俺はポップっていうんだ」

ほむら「そうじゃない、なんで今回は居るの・・・?いままでは居なかったくせに・・・」

ポップ「はぁ?」

ほむら「目的はなに?キコリ?」

ポップ「目的って言っても、俺は迷子みたいなもんで早く自分の国に帰りたいだけだ。それに俺はキコリじゃない、これは俺の地元の普段着だっ」

ほむら「そんな事より巴マミ、このままだと、死ぬわ」

>>37
ほらwED後もいろいろ旅を続けてたって設定でww

ポップ「な、なんで分かるんだ、そんな事」

ほむら「・・・」

ポップ「・・・。俺、先に行くよ。そんなこと言われちゃ黙ってらんねーし」

ほむら「簡単に信じるのね。なぜ?」

ポップ「お前は悪いやつに見えないからな。俺が見張ってる意味はないと思う。だけどその拘束は解いてやれないぜ。マミさんにどやされちまわぁ」

ほむら「拘束を解けとは言わないわ。なぜ私が悪人に見えないの?」

ポップ「なんとなく・・・俺に似てる気がする・・・」

ほむら「・・・?眼科の知り合いは居ないんだけど」

ポップ「ぐ・・・っ、俺の視力は正常だっつーの!なんつーか雰囲気というか、そう感じただけだ、じゃあな」ダダダ

ほむら「・・・」

タッタッタッタ・・・
ポップ「はぁはぁ、さやか!まどか!」

まどか「あ、あれ、ほむらちゃんは?」

さやか「なに?あの女も来てるの?」

ポップ「マミさんの拘束が頑丈すぎるから放置してきた。マミさんは?」

さやか「今日はいつにも増して絶好調よ♪ほら、なんかご機嫌で戦ってるみたいでしょw」

ポップ(あれか・・・)

まどか「えへへ」

さやか「あ、まどかアンタ何か知ってるわね、教えなさいよ~」コチョコチョ

まどか「きゃはは、くすぐったいよ~さやかちゃん」

ポップ「・・・」

ポップ(たしかに攻撃力が前回とはケタ違いに向上している。魔力が研ぎ澄まされてるようだ)

ポップ(でも、なんだ、この感じ。暁美ほむらの言った事がひっかかってるのか?)

ポップ(違う、敵の魔女の魔力が全く衰えてない)

さやか「どうしたのよアンタ?まさかまたビビっちゃってんの?www」

まどか「さやかちゃん!またポップ君をからかってぇ。大丈夫だよ、ポップ君。マミさんが絶対やっつけてくれるから」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

さやか・まどか「やったぁ!」

お菓子の魔女「・・・」

ポップ「まずいっ!」

さやか「え?」

ポップ(くる!攻撃が!マミさんは完全に油断している。このままじゃ・・・)
ポップ(この世界で魔法を使うのか。この魔女の一件に関与するのか。どうする・・・っ)
ポップ(クールだ、クールになれ。師匠に教わったとおり、冷静に状況を判断するんだ!)

ポップ(はん、まぁいろんな可能性が考えられるけどよ・・・、とりあえずこのままマミさんを見捨てるって手は・・・)
ポップ「ねーよな!師匠!」ザッ

まどか「ポップ君!?」

ポップ「トベルーラ!!」バシュン!

さやか「と、飛んだ!?」

マミ「え?」

ビュオッ!

ポップ「ふぅ、間一髪」

マミ「あ、あなた、なんでここに?え?なにこれ、浮いてるの?」

ポップ「とりあえずここに居てくれ、すぐ終わらせてくる」シュッ

マミ「あ・・・」

ポップ「おーおー、随分でっかくなったモンだな魔女さんよ」

お菓子の魔女「・・・?・・・?」

ポップ(さて、この敵には何が有効だ?この結界内で炎は危険か?風も氷も周囲を巻き込む可能性がある。
俺だけなら良いがあの子たちに被害が及ばないように・・・となると、敵だけを破壊する単純な爆発力か!)

お菓子の魔女「ぐおおおおおおおおお」ガブッ、ガブッ

ポップ「へへん、おそいおそい。ひとまず威力を抑えた魔法でテストしてやる、イオ!」

ボンッ!

お菓子の魔女「ぐぅ・・・」

ポップ「お、効いたな。よぉし、連発でおみまいだ!おおおおおおおおお!」

ボンッ!ボボンッ!ボボンッ!ボンッ!

お菓子の魔女「ご・・・あ・・・・」

ポップ「最後・・・イオラッ!」

ドゴォォォォオォオン!

さやか「・・・」

まどか「・・・」

マミ「・・・」

スタッ
ポップ「ふぅ・・・なんとか倒せたな」

ほむら「手際の良い戦い方だったわね」

ポップ「あれ?拘束はどうやって解いたんだ?」

ほむら「巴マミの集中力が切れたんでしょう。途中から無力化したわ」

ポップ「あ、そゆ事ね」

ほむら「さっきの魔女、わたしでも爆発物をつかって戦ったと思うわ。あなたの魔法にも驚いたけど、その洞察力と判断力も大したものね」

ポップ「よしてくれ、褒められるのは慣れてない」

ほむら「あなたなら、少しだけだけど、任せられそう」

ポップ「ん?」

ほむら「私は準備が忙しいから、まどかをお願い」

ポップ「お願いって何をさ?それに準備って?」

ほむら「そのうち話すわ。今日のところはこれで引く。最後に忠告、キュゥべえには気をつけて。それじゃ」ザッザッザ

ポップ「うーん、分からない話ばっかだなぁ」

~マミの家~
さやか「そう・・・あなたも魔法が使えるのね」

ポップ「あぁ、この世界の魔法とはちょっと概念が違うけど、精神エネルギーで物理法則を無視した力を発揮する点においては同等だと思う」

さやか「なんで黙ってたのよ・・・?助けてもらっておいてこんな事言うの、筋違いだって分かってる。でもアナタがもっと早くマミさんを助けてくれれば、マミさんは・・・っ」

ガラ・・・

まどか「さやかちゃん、ダメだよ。ポップ君は一生懸命やってくれたんだよ・・・?」

ポップ「す、すまねぇ。俺はこの世界に友達を探しに来ただけなんだ。できるだけ干渉は避けるつもりだったから・・・」

さやか「まどか、マミさんは!?」

まどか「うん、いまやっと落ち着いた・・・。あの魔女に食べられちゃう寸前だった怖さが消えないんだと思う・・・」

ポップ「戦場で死に掛けた兵士が陥り易い一種のトラウマみたいなモンだと思う。俺のいた世界でも沢山の兵隊がいたから、マミさんみたいな症例は珍しくなかった・・・」

さやか「だからって!あのかっこいいマミさんが・・・、あんな・・・子供みたいに・・・」

まどか「仕方ないよ・・・、私も、遠くから見てただけなのに、すごく怖かった・・・」

さやか「まどか・・・」

まどか「私、いままで魔法少女ってヒーローみたいなものだと思って軽率に憧れてた。マミさんみたいなカッコイイ魔法少女になりたいって。
魔女との闘いに負ける事も、ましてや命を落とす危険があるかもしれないって、何にも考えてなかった。だからマミさんに言ったの、私も魔法少女になりたいって。
でも・・・今は・・・怖い・・・あんな事があるなんて・・・私・・・」

ポップ「まどか・・・」

まどか「えへ・・・ポップ君はすごいよね。あんな凄い魔法使えて、空まで飛べて。きっと怖いものなんて何も無いんだろうね・・・。でも・・・私には・・・無理・・・怖いよ・・・」

ポップ「・・・」

さやか「・・・」

まどか「ねぇ、ポップ君・・・。ポップ君みたいに凄い魔法少女・・・、あ、ごめん、少女じゃなかったよね。魔法・・・使い・・・かな?
ポップ君さえよければこの町を守ってくれないかな・・・?マミさんはもう戦える状態じゃないと思うし、いつ回復するかも分からない。でもポップ君だったら・・・」

ポップ「お・・・、俺は・・・」

まどか「ポップくんに友達を探すって目的があるのは分かるよ。この世界に干渉したくない気持ちも・・・。
でも今この町には魔女をやっつけられる魔法少女が居ないの・・・。お願い・・・できないかな・・・?」

ポップ(ダイ・・・、マァム・・・、俺はどうしたら良いんだ?この世界はこの世界の住人が守るべきなのに・・・)

さやか「まどか、無理なお願いしなくていいよ。ポップも」

まどか「え?」

ポップ「さやか?」

さやか「魔法少女には私がなる」


~数日後・河川敷~
ほむら「いま、いいからしら?」

ポップ「おう!待ってたぜ。そろそろ来てくれると思ってたよ」

ほむら「待ってたとは意外ね。どういった風のふきまわし?」

ポップ「いやぁ、さやかが魔法少女になってこの町を守ってくれる事になったんだよwww安心したぜ、異世界人の俺にお鉢が回ってきたら
今後何かあった時も助けてやれるとは限らないからな。さやかは性格的にも戦いにむいてると思うし、俺も安心して帰る方法を探せるってワケさ。
だから最後に何か知ってそうなお前さんから帰るためのヒントを聞きたかったのさ♪」

ほむら「そう・・・美樹さやかが・・・」

ポップ「いやー、でもアイツえらいよな。なんか事故に遭った友達の怪我を治したくて魔法少女になるって言ってたぜ。せっかくの願いを他人のために使えるなんて、
あいつならこの町のヒーローにぴったりだ。いや、女だからヒーローじゃなくてヒロインか、あっはっはwまぁお前もヤリ手の魔法少女みたいだし、これからはさやかと協力してこの町を・・・」

ほむら「私はこの町に興味はないわ」

ポップ「え?」

ほむら「でも、どうしても倒したい魔女がいるの。その魔女、ワルプルギスの夜を倒すためにあなたに協力してほしい」

ポップ「ど、どういう事だよ・・・はは、魔女を倒したいならさやかと協力すれば・・・」

ほむら「美樹さやかは戦力になれない。いえ、正確には”もうすでに戦力にならなくなってる”・・・と、言うべきかしら」

ポップ「・・・、なんだよそれ・・・」

ほむら「いいわ。今まで誰も信じなかったけど、あなたに話した事はないから説明してあげる。私達魔法少女の本当の姿を」

~数分後~
ポップ「・・・」

ほむら「これで理解できた?だからキュゥべぇ、いえ、インキュベーターに注意しなさいと言ったの」

ポップ「ふざけんな・・・」

ほむら「?」

ポップ「なんだよそりゃ!魔法少女が魔女の元だって?じゃあお前もそうなのかよ!?」

ほむら「そうよ、私ももう人間じゃない」

ポップ「く・・・、人間じゃなくなる事を承知でどんな願いを叶えたってんだよ・・・」

ほむら「私も魔法少女になってから知った事実よ。それに叶えた願いについては言えない」

ポップ「くそっ!」ダッ

ほむら「まちなさい、どこへいくつもり?」

ポップ「インキュベーターの野郎をブチのめしてやる!そしてさやかを元に戻させるんだ!!」

ほむら「無理よ。ソウルジェム化した魂は元には戻せない。それを願って魔法少女になる別の子が居れば話は違うかもしれないけどね。
それにキュゥべぇに改心はさせられないわ。もともと悪い事をしてる自覚もないもの。何を言っても取引の正等な対価だと言い張るだけ」

ポップ「ち・・・っ、ちくしょう・・・!」

ポップ「でもお前やマミさんはなんで魔女にならないんだ?なんで後から魔法少女になったさやかの方が先に魔女化するんだよ」

ほむら「魔女化にはソウルジェムが濁りきり、さらに心が絶望に支配されなければならない。私も巴マミも最低限のソウルジェムの浄化は怠ってないし、世界に生きる目的を捨てはいないからよ」

ポップ「それならさやかも同じだ。あいつは友達の病気を治す願いをかけた。そしてこの町の人々やまどか達を救うために戦っている。あいつが世界に絶望なんて・・・」

ほむら「でも彼女はグリーフシードでソウルジャムを浄化したりはしてなかったわ。彼女のソウルジェムは濁りきっていた。それに彼女が絶望するのは世界じゃなくて彼女自身にだもの、いつもね」

ポップ「いつも・・・?」

ほむら「とにかく、私は美樹さやかの魔女化でまどかに絶望を与えたくなかった。できる事なら止めたかったけど優先順位としては来週くる魔女の方が重要なの。
美樹さやかの事は佐倉杏子という別の魔法少女がおせっかいを焼いてるみたいだから、私はあなたとワルプルギスの夜を倒すために・・・」

ポップ「うるせぇ!」

ほむら「・・・っ」

ポップ「ワルなんたらの夜を倒したいなら協力はしてやる!でもだからと言ってさやかの事を放っておけるか!だいたい何だってそんなまどかの事を気にかけるんだ?
いや、まどかの事を気にかける分には良い。まどか以外がどうなっても構わないって態度が気に入らねぇ。一体おまえはまどかの何なんだ!?」

ほむら「それは言えないわ。いつどこでインキュベーターが見張ってるかも分からないもの」

ポップ「く・・・」

ほむら「美樹さやかを助けたいと言うなら止めはしないわ。でも絶対死なないで」

ポップ「ワルなんたらの夜を倒せって言うんだろ?わかってるって。お前の事をまだ全部聞かせてもらってないしな。
それに、まどか以外がどうでも良いだなんて思わないが、まどかを助けたいというなら力になるさ」

ほむら「・・・。すべてが終わったら話してあげるわ」
ほむら(その時は私もこの世から・・・)

ポップ「おう、その言葉、忘れんなよ!ルーラ!」バシュン!

ほむら「・・・」





ポップ(くっそ~、俺のせいだ。俺があの時安易にさやかに任せなければ・・・)

ポップ(女の子を戦いに向かわせて安心してたなんてヒュンケルあたりに知られたら蜂の巣にされそうだぜ)

ポップ(とにかく、まどかのところに。あと、まどかと一緒にいる別の魔法少女、佐倉杏子といったな。やつらと早く合流しないと。
それにインキュベーターがまどかを魔法少女にするのをなんとしても阻止しないとまどかまで魔女になっちまう・・・、なんてこった)

~工事現場~

まどか「ほむらちゃんも、手伝ってくれないかな?」

杏子「あいつはそういうタマじゃないよ」

まどか「友達じゃないの?」

杏子「あと何日かしたらこの町にワルプルギスの夜が来る」

まどか「ワルプルギスの夜・・・?」

杏子「超ド級の魔女さ。たぶんアタシもあいつも一人じゃ勝てない。そのための共同戦線みたいなモンさ・・・。ここだな」

あの的みたいな顔の人形が本体だよ

つまり解決してねぇwww

杏子「さて、改めて聞くけど、本当に覚悟はいいんだね?」

まどか「私、役に立った事、一度もないけど、それでも連れてって」

杏子「ホント、変なヤツだな、あんた。ふっ・・・。ん?なんだ?あの空の光・・・?」

まどか「近づいて・・・くる・・・?」

杏子「まどか!あぶねぇ!」 

まどか「きゃぁっ!」

ドシュウウゥゥゥンン・・・
杏子「わっぷ、ゲホッ、ゲホッ。なんだ?」

ポップ「まどか!よかった間に合った!」

まどか「ポップ君!?」

ポップ「さやかの事・・・知ってるか・・・?」

まどか「・・・。うん・・・。」

ポップ「俺もさっき知った。すまない、俺は・・・」

まどか「ううん、ポップ君のせいじゃないよ。さやかちゃんをあんなに追い込んじゃったのは私の方だから・・・」

杏子「そいつ、例の男の魔法使いか?キコリみてーだな」

ポップ「 俺 は キ コ リ じ ゃ な い ! ! 」

ポップ「お前が佐倉杏子だな。ほむらから話は聞いている。俺もさやかのところに連れて行って欲しい」

まどか「・・・!ポップ君!」ガバッ

ポップ「うわ///ちょ、胸があたtt///」

まどか「ありがとう・・・ポップ君・・・本当に・・・クスン・・・」

ポップ「・・・。へへ、まぁどこまでできるか分からねーけどさ、分からねーからこそ全力でやってみようぜ!」

杏子「ふーん」

まどか「あは、ポップ君、杏子ちゃんと同じ事言ってる」

ポップ「へ?」

杏子「いいね、気に入ったよお前。魔力もすごいみたいだしあてにしてるぜ♪」

ポップ「今回は魔女を倒すことが目的じゃない。うまくいくか分からねーけど宜しくたのむ」

杏子「よし、いくよ!」

>>68
にわかでスマソwww全部爆破したって事でお願いww

~迷宮内~
まどか「ねぇ杏子ちゃん、ポップ君。周りの人にばっか戦わせて、自分ではなにもしない私って、やっぱ卑怯なのかな?」

杏子「戦う必要の無い人間が戦場にでるのはただのお遊びだ。あんたも、どうしても戦わなくちゃいけなくなった時に考えればいいんだよ」

ポップ「そうだな。戦う必要の無いやつがむやみに戦場にでるべきじゃないが、戦う力がないから戦場に出ちゃダメって事は無いと思うぜ。どんなヤツにだってソイツにしかできない事がある。みんなが自分の役目を一生懸命やりゃ良いんだよ」

まどか「うん・・・」

ポップ「ところで佐倉、あんたはどうしてさやかを助けるのにそんな必死になってくれてるんだ?」

杏子「杏子でいいよ。そうだねぇ・・・。さやかとは最初ケンカばっかだった。アタシは魔法を自分のために使うものだって思ってたけど、あいつは他人のために使うって言うから反発してね。
でもあいつとはすごい似た者同士だったんだ。だから見捨ててはおけない」

ポップ「そっか・・・」

杏子「それにアタシはどんな物語でもハッピーエンドを信じてる。だから必ずさやかを助け出してみせる」

ベタン使ってくれ
かっこいいのにあんま出番無かった呪文

バタン!!

杏子「気づかれた!くるぞ!」

まどか「ひっ!」

ポップ「うわっ!」

人魚の魔女「・・・・ハァァァァ・・・・・・・・・・・・・」

杏子「いいな?打ち合わせどおりに」

まどか「うん。さやかちゃん!私だよ、まどかだよ!ねぇ、聞こえる?私の声がわかる!?」

ポップ「なんだぁ?車輪が飛んでくる?」

ガキィィィィン

ポップ「うわっと!」

杏子「聞き分けが無いにもっ、ほどがあるぜ!なにっ?」

ドドドドドドドドドドッ!

ポップ「うわぁ!大量の車輪がいっせいに・・・!?」

まどか「!!杏子ちゃん!?」

杏子「く・・・、大丈夫・・・この程度・・・屁でもねぇ・・・。あんたは呼び続けろ、さやかを!」

まどか「やめて!さやかちゃん!私達に気づいて!」

杏子「さやか!あんた信じてるって言ってたじゃないか!この力で人々を幸せにできるって!」

ポップ「くそ、さやかを攻撃しても意味ないし、まどかの呼びかけにも反応しない・・・っ。どうしたらいいんだ!」

まどか「さやかちゃん!」

ドガァァァァァァァン

ポップ「うわ!床がくずれるぞ!」

杏子「まどか!気をうしなってるのか!?ポップ!」

ポップ「くそ、間に合わない!」

ヒュン!

ほむら「・・・」スタッ

ポップ「ほむら!来てくれたのか!まどかは?」

ほむら「平気よ、気を失ってるだけ・・・」

ポップ「はぁ~よかったぁ~」ヘナヘナ

ほむら「杏子・・・っ!?」

ポップ「なんだ!この結界!いや、魔法の牢屋か?いつの間に!?」

杏子「行きな、こいつはアタシが引き受ける・・・っ」

ポップ「杏子おまえ・・・何ふざけてんだよ!あけろ!俺達はまだ・・・っ!」

ほむら「ポップ、いくわよ。杏子の気持ちを無駄にしないで」

ポップ「何いってんだ!あれは・・・っ!あの覚悟は!」

杏子「ポップ、良いんだ。ありがとう。さやかは一人にはしないさ」

ポップ「良くなんかねぇよ!その覚悟で敵に挑んだ事がある俺には!その覚悟で敵と散った先生を見てきたおれには分かる!おまえのその覚悟はまだ早えぇ!開ける気がねぇなら無理やりいくぜ!」

杏子「な、なに・・・っ」

ポップ「姫さんのゴールドフェザー、もって来て置いて正解だったな!破邪の秘法に開錠の呪文!アバカム!」

パキィィィィィィィィィィィィン

杏子「なに!私の結界が・・・!?」

ほむら「す、すごい・・・」

ポップ「へへん、このあたりはアバン先生の受け売りだけどな。でもさやかにはオリジナルでいくぜ。加速魔法ピオリム!飛翔魔法トベルーラ!」バシュンッ!

杏子「な・・・っ、早い!」

ギュイイイイイィイィッィィィィイィン・・・・
ポップ(まどかに説得させる作戦だったおかげでさやかを攻撃できないと思い込んでいたが、まどかが気絶した今になって気づいたぜ。さやかに攻撃できる唯一の魔法!)

ほむら「どうするつもり・・・?」

人魚の魔女「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉん」

ポップ「へっ、そんな車輪攻撃、ノロすぎて当たらないぜさやか!その間にゴールドフェザーの五芒星が完成だ!」

シュウウウウン
スタッ
ポップ「よ、ただいま♪」

杏子「あんた、一体なにを」

ほむら「あの羽は一体・・・?」

ポップ「あの羽で作った五芒星は破邪の秘法を正式発動させるのに必要なんだ。俺の先生の技なんだけど魔法の威力を倍化しつつ破邪属性を付加する効果がある。ただ消費する魔法力も増えちまうのが欠点だけどな」

ほむら「それでどうするの」

ポップ「さやかの、というか魔法少女の魔女化にソウルジェムの濁りが原因のひとつと言ってたな?希望をかなえた分だけ絶望の濁りが溜まるって。それならそれを俺の魔法で浄化してやる。その上でさやかを説得する」

杏子「何いってんだよ?ソウルジェムはもうグリーフシードになっちゃってんだぞ?穢れを浄化する方法だって・・・っ」

ポップ「まぁ、やれるだけやってみるさ。ほむら、合図するからちょっと手伝ってくれ」

ほむら「分かったわ」

ポップ(一度に3つの魔法か・・・マトリフ師匠の技を参考に2つ同時発動までしかやった事ないが、やるしかねぇ!)

ポップ「いくぜぇ!まずはコイツ!破邪の秘法!」

パァァ・・・

杏子「五芒星が光った!?」

ポップ(・・・っ、さすがに範囲が大きいか・・・。最後の魔法までMPが持てば良いが・・・)
ポップ(次はブライのじいさんを助けた時の魔法・・・。あの時は魔法玉のかけらを使ったが今回はゴールドフェザーで破邪の秘法を発動済みだ。うまくいってくれよ・・・っ)

ポップ「次!邪悪なる闇よ、消し飛べ!マホカトール!!!」

キィィィィィィィィィィイン

人魚の魔女「ごおおおおおおおおおおぉぉぉ」

ほむら「こ、これは・・・」

杏子「魔女の、さやかの身体からソウルジェムの穢れみたいなモンが抜けていく!」

ポップ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」

杏子「はは、すげぇ!いいぞポップその調子だ!」

ポップ(くっ・・・、やっぱマホかトールの消費MP量はハンパじゃねぇ・・・。しかもこの広範囲で威力で倍化させてるからなおさらだ・・・。なんとかこのままっ)

あとブライじゃねぇwwwブラスwwwww

杏子「あ、あれは!」

ほむら「グリーフシード・・・」

ポップ「よ、よし・・・、出やがったぜ!くっ、ほむら!」

ほむら「どうしたら良い?」

ポップ「俺の腰についてる砂袋を俺のまわりに撒き散らしてくれ!」

ほむら「わかった・・・これね?」

杏子「なんだよそれ?」

ポップ「お、俺が以前に”滝の流れる洞窟”って場所で見つけた”時の砂”って伝説のアイテムさ。それを使えばほんのすこしだけど時間をさかのぼれる。保険用に持ち歩いてるんだ」

ほむら「時間を・・・?」

ポップ「タ、タイムスリップとかとは少し違うんだ・・・けどな・・・っ。その粉をかけた対象だけを少しだけ時間逆行させる事ができる。は、はやくしてくれ!」

ほむら「・・・。これでいい?」

ポップ「よ、よし・・・。あとは下がってろ」

>>85
マジごめんwwwwwwwwwww

マホカトールが効くならまどか山相手にもミナカトールすればどうにかしそうだよこりゃ
ただミナカトールはレオナが術者だけど

ポップ(この砂をグリーフシードに撒きたいが距離があるし破邪魔法を中断するわけにもいかねぇ)
ポップ(さて・・・、すでに2つの呪文を発動してる状況だ。うまくいってくれよ・・・)

ポップ「くおおおおおおお!バ!ギ!クローーーーーーーーース!!!!!!!!!!」

ビュウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウゥン!!

杏子「わっぷ、なにこの風!?」

ほむら「時の砂が巻き上がっていく・・・」

ポップ「戻れ!さやか!ソウルジェムに戻るんだ!」

杏子「グ、グリーフシードが少しずつソウルジェムに・・・!」

ほむら「しかもまったく穢れの無いすごい輝きだわ。こんな事ができるなんて・・・。でも時の砂が・・・」

杏子「あ・・・、砂の輝きが消えて・・・」

ポップ「くそ・・・時間が経ちすぎてた・・・っ。か、完全なソウルジェムまでは戻せないか・・・っ」

杏子「さやか!!」

ポップ「答えてくれ、さやか!これ以上は・・・俺の魔法がもたない・・・!」

人魚の魔女「な・・・んで・・・」

ほむら「!!」

杏子「今の!」

人魚の魔女「なんで・・・私に・・・。もう・・・人間じゃない・・・のに・・・」

杏子「さやか!」

人魚の魔女「人間じゃないけど・・・愛して・・・ほしいの・・・」

ほむら「・・・」

人魚の魔女「ちがう!愛なんか要らない。見返りなんか求めてなかった・・・なのに・・・!」

ポップ「さやか?意識が混乱してるのか?」

人魚の魔女「魔法なんか要らなかった・・・救う人なんて居なかった・・・私が戦う意味も・・・ない・・・」

杏子「そんな事ない!さやかは言ってたじゃないか!後悔なんかしないって!」

人魚の魔女「・・・」

キュゥべぇ「無駄だよ」

ポップ「!」
杏子「!」
ほむら「!」


>>90
アバンのしるしがひとつしかない事に気づいたので急遽こっちにしますたw

>>62
気をつけまふww

キュゥべぇ「美樹さやかは最高の希望を手に入れて、そのあと最低の絶望に沈んだんだ。そのエネルギーはすでに回収されてる。彼女が元通りになる道理はもう無いんだよ」

杏子「インキュベーター!」

ポップ「てめぇ!何しに来やがった!」

キュゥべぇ「君達があまりにも頑張ってるからアドバイスしに来たのさ。どうしても美樹さやかを救い出したいなら、魔法少女になる願いとして僕にそれを頼めばいいんだよ。そこに寝てる鹿目まどかがね」

ほむら「何度も言わせないで。まどかを魔法少女になんてさせない」

キュゥべぇ「それなら美樹さやかの事は諦めるしかないね。そこのポップという少年の魔法の威力には驚かされたけど、魔女を魔法少女に戻せた例は過去この星の原始の時代に遡ってもどこにも見当たらないからね」

ポップ「・・・」

キュゥべぇ「それに魔法なんてものは君達にいくばくかの夢や希望を与える手段・道具にすぎないんだよ。後で魔女化するための下準備ってところかな。その魔法の力や人間としての在り方にこだわる君達の考えは僕には理解できないよ」

ポップ「・・・るせぇ」

キュゥべぇ「?」

ポップ「うるせぇって言ったんだよ!!!」

ポップ「何が魔法なんてだ!てめぇらインキュベーターの事はほむらから聞いた。和解できるとは思ってねぇ!でもなぁ!てめぇらの勝手な都合でこれ以上この星に生きる命を好きにはさせねぇ!!!」

キュゥべぇ「はぁ・・・、それなら一体何をするつもりだい?」

ポップ「魔法はなぁ、多くの人々を救うことができるんだ。おまえらインキュベーターにとっては魔法少女に与える恩恵の一つに過ぎないかもしれないが、それでも俺はこの力で多くの大切な仲間を守る事ができた。
それはさやかも、ほむらも、杏子だって同じじゃないのか!?何かを救うために、誰かを助けるために魔法の力を、特別な何かを手に入れたはずだろう!」

杏子「・・・!」

ほむら「・・・っ」

ポップ「それが魔女を生み出す手段にすぎないって!?希望を与える道具にすぎないだって!?アバン先生に教わって・・・マトリフ師匠から受け継いだこの力が!
こいつら魔法少女が覚悟を決めて手に入れた力が!!そんなものであってたまるかーーーーーーーーー!!!!!!」

ドオオオオォォォォォォォォォン

ほむら「この光は・・・?」

杏子「す、すごい魔力だ!ポップ!!」

キュゥべぇ「驚いたよポップ。別次元の魔法力とはいえ君の力は僕の知りうるどんな魔法少女をも凌駕している。まさに大魔道士と呼ぶに相応しい個体だ」

ポップ「さやか!聞こえてるか!?グリーフシードは浄化した。ソウルジェムにも戻りかけてる。あとはお前次第だ!戻ってこい!さやか!」

人魚の魔女「・・・」

ポップ「さやか!俺の友達にも人間じゃないやつはいっぱい居るんだ。お前みたいに人生の途中で自分が人間ではない事が判明しちまったヤツも居た。
そんなやつらでも俺の世界じゃミンナ楽しく暮らせている。そりゃもちろん色々あったけどな。なんでだと思う?」

キュゥべぇ「・・・」

ポップ「化け物に育てられた人間も居た。最愛の妻を人間に殺されて人類を滅ぼそうとしたやつもいたっけ。戦うだけの道具として造り出されたヤツも居たな。
でもさ、結局ミンナ自分の大切な人を守りたかっただけだって気づいたんだよ」

杏子「ポップ・・・」

ポップ「そのために努力して修行して、時には大切なものを投げだしてまで力を手に入れるんだよな。それは腕力だったり、知力だったり、財力だったり、あと、魔力だったりさ。
だから、お前が人間じゃない自分を嫌悪したりとか、手に入れた魔法を憎んだりする必要なんか全然無いんだぜ?」

ポップ「俺の尊敬する先生はこう言ってたよ。修行で得た力は他人(ひと)のために使うものだと私は思います、って」

人魚の魔女「・・・っ!!」

ポップ「お前は間違えたりなんかしてねぇ!自信を持つんだ!お前に助けられた人間は沢山居る!俺やまどかだってそうだ!もちろん辛いことも苦労する事も沢山あるさ。でもそれは魔法少女になろうがなるまいが皆同じ事じゃねーのか?」

人魚の魔女「・・・ポ・・・ップ・・・・?」

ポップ「確かにクソみたいな人間だって多い。今のお前のように人間が守るに値する生き物かどうか迷って苦しんだ人の事も俺は知ってる。でも結局その人が一番愛していた相手もまた同じ人間だったんだ。はは、お前も同じだろ?
その人は最後に自分の息子や俺の命を救ってくれた。そのまま死んじまったけどな・・・。」

ほむら「・・・」

ポップ「でもお前は違う!おまえ、まだ生きてるんだろ!?まだ戻れるんだろ!?だったら生きる事を諦めんじゃねぇ!どんな生き物だって、いつかはその役目を終える時が来る。だからみんな一生懸命生きるんだろーが?
絶望に沈んだまま終わっちまって良いのかよお前?」

ポップ「来い!さやか!お前が戻るまで俺はこの魔法を決して終わらせたりはしねぇ!」

キィィィィィィィィィィィィィン

キュゥべぇ「この波動は・・・、そんな、まさか!」

杏子「この感じ・・・!さやか!頑張れ、さやかーっ!」

ほむら「もう時の砂は無いのに・・・ソウルジェムが・・・?」







まどか「・・・・さやかちゃん・・・」



ポップ「!!」
ほむら「あなた、気づいたの?」
杏子「いつの間に・・・」
キュゥべぇ「まどか・・・」




まどか「さやかちゃん・・・。一緒にかえろ」ニコ



~後日・暁美邸~

ポップ「あいてててててててて、も、もうちょっと優しくしてくれよぉ~トホホ」

ほむら「湿布を貼ったくらいで大袈裟ね。大体あなたの魔法力というのは睡眠で回復できるものじゃないのかしら?」

ポップ「あそこまでスッカラカンになるとちょっとやそっとの睡眠じゃ全回復しねーのよ。それに身体が痛いのはただの筋肉痛だ。こんなのに治療魔法つかって回復中のMPを消費してたら実もフタも無いからな」

ほむら「ボロボロの身体であっちこっちうろついてるからよ。ワルプルギスの夜が来るまでは回復に専念して欲しいものね」

ポップ「わーった、わーったよぉ。ったく、マァムやメルルとはまた違った鬼嫁ポテンシャルを秘めてそうだぜ・・・」

ほむら「何か言ったかしら」チャッ

ポップ「銃口こっち向けんじゃねーよ!」

ほむら「それで?自身の回復を犠牲にしながら会いに行った彼女たちの様子はどうなの?」

ポップ「あぁ、マミさんは相変わらず虚ろな表情だよ。でも生活は徐々にもどりつつあるかな。戦闘に復帰するのはもう無理かもしれないけど、魔法を使ったり暗い情念が蓄積する事がなければソウルジェムも穢れないで済むだろうから
そんなに心配は要らないんじゃないかな。さやかもソウルジェムは元気なんだけど肉体が暫く仮死状態だったからな。それでも杏子が保管してくれたおかげで随分マシなんだけど、まともに動けるようになるには時間はかかりそうだ」

ほむら「彼女は魔法少女と魔女の関係を知ってしまった。それでも希望を取り戻せたって事?」

ポップ「たしかに魔法少女として魔法を使う以上ソウルジェムの浄化は必須事項だ。そのために魔女を、過去の魔法少女を倒さないといけない苦しみはつきまとっちまう。でもさやかは...」

さやか「私、魔女になってみて苦しさがすごいよく分かったの。魔女たちは本当に絶望の中に身を置いている。だから辛いけど、ほんとイヤだけど、魔女を倒す事でその先輩魔法少女の人たちをあの苦しみから解き放ってあげたいと思うの。
終わらせてあげたい。そしてその事が町の人々を救う事にも繋がるなら・・・」

ポップ「って言ってたよ」

ほむら「・・・」

ポップ「まぁ失恋の痛手とかしばらく残るだろうけど、失恋に関しては俺ぁ大先輩だからなw心構えも教えといたぜwww」

ほむら「そう・・・なの?」

ポップ「例えば俺の場合だとだな、仲間だった女がそのパーティの別の男を慕ってるのを知りながら最低の告白して、返事もらえず敵地に乗り込んで、敵地でまた告白して、中途半端な答えをもらって、
いやまぁその答えでも満足しちまったんだけど、んでそのまま活かさず殺さずの状態にされつづけてる話とかかなwwでも回りから鈍感だって叱られるんだよなー。よく分かんねーんだが」

ほむら「・・・」

ポップ「ん、どした?」

ほむら「べつに、すこしイラっとしただけ」

ポップ「はぁ?」

ほむら「それで?・・・美樹さやかとはそれだけ?」

ポップ「ド!ドキィ!!な、なんだよ、それだけってどれだけだよ!」

ほむら「なに動揺してるの?」

ポップ「べ、べつに動揺なんてしてねーっつーの!えっとぉ!何の話だっけか?そう、あと杏子な」

ほむら「・・・」

ポップ(あの後お礼にとか言って悪ふざけのノリで突然キスされちまった事なんて言えるかよ///)

ポップ「杏子は一度自爆しようとしたろ?あの時に魔力を暴走させかけた反動で魔力が弱ってるらしい。まぁ本人は元気だからありゃ魔力が弱ってるって言うより”出力が落ちてる”ってだけだな。心配はいらないと思うぜ」

ほむら「・・・」

ポップ「あとはまどかだなぁ。さやかが戻って来た時は泣いて喜んでたけど、でも結局まだ何かに悩んでるってゆーか、なんかスッキリしない雰囲気なんだよな。
自分だけ戦闘に参加できなかった事を気にしてるのかと思って声かけたんだけど作り笑顔でかわされちまった」

ほむら「そう・・・。でも構わないわ。ワルプルギスの夜さえ倒せればまどかが魔女に、魔法少女になる事は無いハズだから」

ポップ「まぁた何か知ってそうな口ぶりを・・・。おまえさぁ、いい加減に・・・」

ほむら「そうね、もうアナタには全てを話すわ。私の秘密もまどかの秘密も・・・」

~数分後~
ポップ「・・・」

ほむら「と、いうわけよ」

ポップ「なんてこった・・・。でもたしかにこれまでのお前の不可解な行動もすべて説明がつく」

ほむら「あなたの美樹さやかへの説得の言葉、私も色々考えさせられたわ。確かにあなたの意見はスジも通っていたし、これまでのあなたの経験からきてるであろう確かな説得力もあったわ」

ポップ「・・・」

ほむら「でも、それでも私はまどかを魔法少女にしたくない、なんとしてでも。魔女化する時のあの子の絶望した表情・・・もうみたくないから」

ポップ「さやかを説得したように”魔法少女になったってだけで絶望する必要は無い”とは思ってるが、確かに魔女化しない事を最優先するなら魔法少女にならない事が一番確実ではあるか・・・」

ほむら「さっきも説明したとおり、ワルプルギスの夜と戦った後にまどかは魔女になる。どの時間軸でもそうだったわ。戦って負けて絶望して魔女になる・・・。闘いに加わるために魔法少女になってヤツを倒してその後魔女になる・・・。」

ポップ「どんな結末になっても・・・か」

ほむら「まどかが今になって何に悩んでるのかはわからないけど、とりあえず魔法少女にさせないまま私たちだけでワルプルギスの夜を殲滅できればきっとまどかは・・・」

ポップ「いよぅし!そうと聞かされちゃやるっきゃねぇぜ!ワルプルギスの夜だか昼だか知らねーが絶対ブったおしてやる!」

ほむら「佐倉杏子が戦力外になった事は痛かったけど、あなたが協力してくれれて安心したわ」

ポップ(マァム・・・メルル・・・姫さん・・・パプニカやロモスのみんな・・・。少しだけ帰るのが遅くなるけど心配しないで待っててくれ。

最後の魔女を倒したら必ず帰るから。ダイ・・・、お前を見つける旅もちょっと休憩になっちまってるけど、お前なら分かってくれるだろ?なぁ、ダイ・・・)

キュゥべぇ「時間遡行者、暁美ほむら。君の存在がひとつの疑問に答えを出してくれた」

ほむら「!!」

ポップ「てめぇ!あん時いつの間にか居なくなったと思ったら、何しにきやがった!」

キュゥべぇ「魔法少女としての素質は抱え込んだ因果によって決まってくるんだ」

ポップ「あん?」

キュゥべぇ「ねぇほむら、ひょっとしてまどかは君が時間を繰り返すたびに協力な魔法少女になっていったんじゃないのかい?」

ほむら「っ!」

キュゥべぇ「やっぱりね、原因は君にあったんだ」

ほむら「どういう事よ?」

キュゥべぇ「君が時間を繰り返したおけげで他の平行世界の因果線が今のまどかにすべて繋がってしまったんだ。お手柄だよほむら、君がまどかを最強の魔法少女にしてくれたんだ」

ほむら「そ・・・んな・・・」

ポップ「じゃあ、いまのまどかは・・・」

キュゥべぇ「どんな途方も無い願いでも叶えられるだろうね。そしてその結果として最強の魔法少女になり、最悪の魔女になる。僕らが得られる宇宙エネルギーは計り知れないよ」

ほむら「ふざけないで、まどかは絶対に魔法少女にはさせない」

キュゥべぇ「また一固体にこだわった話かい?さっきまどかとも話して来たけど、この問題に関しては君たち人間とは水掛け論にしかならないようだね」

ポップ「こっちだってお前とそんな議論をするつもりはねぇ。どんな魔女が来てもまどかは絶対に守ってみせる!」

キュゥべぇ「できるかな?君に」

ポップ「なに?」

キュゥべぇ「大魔道士ポップ、残念だけど君にまどかは救えない」

ポップ「どういう事だ?」

キュゥべぇ「君もさっき気づいたんじゃないのかい?ワルプルギスの夜との戦いの結果如何に関わらず、どんな結果になってもまどかが魔女化してるって因果に」

ポップ「っ!」

ほむら「・・・え?」

キュゥべぇ「因果の収束。どんなに原因や経過を変えても同じ結果になる因果の渦。僕たちは”事象のシュバルツシルト半径”と呼んでいる。
特定の事象世界、事象素子がこの領域にとらわれると、その中心にある結果からは絶対に逃げられないしどんな行動も無意味になる。もっと文学的な言葉で言うなら君たち人間が「運命」と表現してるものさ」

ほむら「そんな!」

キュゥべぇ「これで安心したよ。もう僕が関与せずともまどかは魔法少女になるし僕の仕事もノルマを達成できる。あとは君たち人間の問題だから勝手にやってもらって構わないよ。それじゃぁ、まどかが魔法少女になる時にまた会おうね」

ほむら「・・・」

ポップ「・・・」

ほむら「私の・・・せいで・・・うっ・・・ううっ・・・」

ポップ「立て、ほむら・・・」

ほむら「・・・?」

ポップ「立つんだよ!泣いてる場合じゃないだろう!少しでも準備するんだ、決戦にそなえて!」

ほむら「そ、そうね、たとえダメでも最後まで抗ってみせる、運命に!」

ポップ「その意気だ!俺たちがワルプルギスの夜を瞬殺できればまどかが魔法少女になる必要なんか無くせるんだ!なにが運命だ!そんなモン俺たちが打ち破ってやるぜ!」

~河川敷~
ポップ「よし、着替え完了!やっぱこの法衣がしっくりくるな♪これでキコリに間違われることもないぜw」

ポップ「ほむら・・・大丈夫かな。明らかに虚勢を張ってるよ・・・ありゃ。最初から全てを諦めてヤケになってるだけみたいに見えるぜ・・・。でもこうなった以上俺とほむらだけでなんとかしないと・・・」

杏子「よ、なーにしけたツラしてんだよ、今日が決戦だってのに」

ポップ「お、おまえ、杏子?なんでここに」

杏子「なんでじゃねーよ、アタシだって魔法少女なんだぜ?魔女を倒すために決まってんだろうが」

ポップ「だって、お前の魔力は・・・」

杏子「言うな!」

ポップ「・・・っ」

杏子「分かってる、今のアタシじゃろくな戦力にならないって。でもだからって何もせずにいるなんて無理だ!あの魔女を倒せなかったらどのみち皆おしまいなんだ。勝てないかもしれない相手だからこそ命を懸ける必要があるんだろーが!」

ポップ「!!!」
ポップ(そうだ、これは確かメガンテをしかける直前のアバン先生の言葉・・・)
    (アバン「勝てない相手だからこそ・・・ 命をかける必要があるのです」)

ポップ「ははは・・・、この世界でも聞くことになるたーな」

杏子「??」

ポップ「良いぜ杏子、一緒に行くか!」

杏子「・・・!! うんっ!!!!!」

~暁美邸~
ピンポーン

ガチャ

まどか「入って、いいかな・・・?」

まどか「これがワルプルギスの夜?すごい強い魔女だって杏子ちゃんが・・・」

ほむら「・・・」

まどか「またポップ君が魔法少女に戻せるのかな?」

ほむら「無理ね。美樹さやかの件に関しては幸運な状況が重なっただけだって彼も言ってたわ」

まどか「え?」

ほむら「ゴールドフェザーも時の砂ももう無い。作る手段もこの世界にはない。よしんば時の砂があったとしても魔女化して間もなかった美樹さやかのようにソウルジェムに戻せはしない。
それほどの時間遡行はあの砂には無理だし私の魔法でも・・・」

まどか「ほむらちゃんの・・・まほう・・・?」

ほむら「・・・。とにかく、彼の力でもワルプルギスの夜は元には戻せない」

まどか「でも町中があぶないんだよね?」

ほむら「キッ・・・」

まどか(びくっ)

ほむら「・・・。こいつは今までの魔女とは違う。何千人という人が犠牲になるわ」

まどか「なら、絶対にやっつけなきゃだめだよね?」

ほむら「・・・」

まどか「みんな怪我しちゃって、もう戦える魔法少女はほむらちゃんだけしか残ってない。だったら・・・っ」

ほむら「私と彼で十分よ!」

まどか「・・・!」

ほむら「他の魔法少女には無理でも、私なら一人でもワルプルギスの夜を撃退できる。彼はただの保険にすぎないわ」

まどか「ほんとに!?」

ほむら「・・・」

まどか「なんでだろ。私、ほむらちゃんの事信じたいのに、全然大丈夫だって気持ちになれない・・・ほむらちゃんの言ってる事が本当だって思えない・・・」

ほむら「・・・っ」

まどか「・・・」

ほむら「本当の気持ちなんて・・・っ、伝えられるワケ無いのよ・・・っ」

まどか「ほむらちゃん?」

ほむら「だって・・・私もポップも・・・まどかとは違う時間を!世界を!生きてるんですもの!!」

~川沿い~

ポップ「おーおー、ずいぶん沢山の銃火器を仕込んでたんだなぁ、まるで戦争でもおっぱじめるみたいじゃねぇか」

ほむら「おそかったのね・・・」

ポップ「まぁそう言うなよ。あとどのくらいだ?ヤツが現れるまで」

ほむら「3~40分と言ったところかしら」

ポップ「そっか、いよいよだな。風も強くなって・・・ん?どした?ほむら?」

ほむら「・・・」

ポップ「なんだよ、いまさら隠し事か?」

ほむら「・・・。まどかに・・・全て話してしまったわ・・・ごめんなさい」

ポップ「・・・!そっか・・・、いや、今までよく黙って頑張ってたさ」

ほむら「・・・うっ・・・ううっ・・・。これであの子が戦場に出てきてしまったら・・・」

ポップ「大丈夫、今回はお前は一人じゃない。俺が、みんながついてる。倒すぜ、ワルプルギスの夜を!」

ほむら「ポップ・・・ありがとう・・・」スッ・・・

ポップ「え・・・あ・・・いや・・・///」
ポップ(肩に頭??こ、これはアレか?肩を抱けってサインか?いやでも俺にはマァムが・・・ドキドキ)

ほむら「でも、みんなって・・・?」

杏子「はーい、中学生に鼻の下伸ばしてたら犯罪ですよー」

ポップ「おぉうっ!!」Σビクゥッ!!

ほむら「杏・・・子・・・?」

ポップ「お、おま、後ろから急にくるんじゃねぇ!」

杏子「よっ、突然だけど参戦させてもらうよ!」

ほむら「だって、あなた・・・っ」

ポップ「ほむら、すまない、俺が了解した。彼女の意思を尊重してやってくれ」

杏子「無理言ってゴメン。でもアタシも少しでも力になりたいんだ。ポップにも恩返しがしたい。それにアンタの話もここにくる途中聞いたよ。
すげー大変だったんだなって思った。同じ魔法少女として尊敬するよ。だから手伝わせてほしい!まどかを、アンタを、助けたいんだ・・・っ」

ほむら「・・・ポップ」

ポップ「俺からも頼む」

杏子「・・・・」

ほむら「・・・クス、ありがとう、とっても嬉しい。宜しくね、杏子ちゃん」

ポップ「きょうこ・・・」 杏子「・・・ちゃん・・・?」

ほむら「あ、ごめんなさい、最初に会った時はそう呼んでたから」

杏子「・・・・ぷっ」

ポップ「ははは、なんか変な感じだなwww」

ほむら「ふふ、そうね」

声「こーら、なーにデレデレしてんのよポップ!」

ポップ「あん?」

杏子「あ、そうそう、二人も来たいって言うから連れてきちゃったよ?どうせなら一連託生でしょ?」

ほむら「あ・・・」

さやか「中学生相手に、あんたロリコンなんじゃないの?」
マミ「ポップ君・・・そういう趣味があったの?」

ポップ「さやか!?マミさんも!?ははっ、もう平気なのかよ!?」

杏子「いやまずロリ疑惑を否定しろって」

さやか「まぁそりゃ完全復活ってワケじゃないけどさ。でも元々ソウルジェムは元気だったから魔力なら心配しないで♪」

マミ「私は元々ちょっと精神的にまいってしまっただけだから身体も魔力も平気よ。ポップ君や鹿目さんの話を聞いてるうちに皆の勇気って本当に凄いなって思って、
とても怖い体験をしたけどもう一度頑張ってみようって決心がついたの。それに私もポップ君に助けてもらった恩返しが済んでないし☆」

ポップ「はは、みろよほむら、これなら百人力だぜww」

ほむら「うん・・・、うん・・・っ」

さやか「杏子のソウルジェムを通して状況は把握してるつもり」

マミ「暁美さん、事情を知らなかったとは言え冷たく接してしまってごめんなさいね」

ほむら「ううん、良いんです。マミさんは私に最初に魔法の訓練をしてくれた先生みたいな人ですし、状況が状況だったので仕方ありません。 
みんな・・・ありがとう・・・。今までこんな世界、全員が揃ってる世界なんて無かった。もう誰にも頼らないって決めたのに・・・。アナタのお陰よ、ポップ」

ポップ「い、いやぁ///」

さやか「あっ、ま~たデレデレして!ポップぅ!あんた病室で私がしてあげた事をわすr」
ポップ「ちょ~!!!タンマタンマタンマ!!!!」
さやか「んーーーーーーー、んーーーーーー」ジタバタ

ほむら「何のことかしら?詳しく聞きたいわね」チャッ

ポップ「おい!キャラが戻ってるぞ!!あと銃をしまえ!」

マミ「ポップ君~、私も気になるな~」ポヨン

ポップ「マ・・・っ!マミさん!あ、あたって・・・///」

マミ「あててんのy」

ドカッ

杏子「こらー、アタシにない武器で勝負するなー」

ポップ「なんで俺が殴られてんだー!」

杏子「そんな厨二病からは離れなさいってばー」

マミ「ちゅ///厨二病とか言わないでもらえる///一生懸命かんがえたの!」

さやか「あはははははは」  \ワイワイ/ 


ほむら(みんな、本当にありがとう。全員の力を合わせて必ず勝つ!きなさい、ワルプルギスの夜っ!!)

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; レ マ 悪
;|\;;;;;;;;;;;;ヘ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ベ ミ い
;;;|__\;;;;;;;| \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶- ル さ け
;;;;|─‐\;;;l= ̄ゝ,,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; 外 ん ど
\|::ι::l,ヘi ,-‐、, .∥ヾゝ;;;;;;、‐' っ. と

:::::::::::::::::_  (゚c) ' ,/ソ / \;;;;ヽ て. さ
::::::::::::::;;;;;;;;: ̄  /'ソ /―-、 \ 事 や
:::::::::::::ゝ:::ι:. / /       .Y´ か. か
::::::_`_´、:::::::: /ノ       iヽ ・.  は
::::'.-‐´:::::::: /         l | ・,

::::::¨::::::::::'/ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,  l.| ・ \

~避難所~
まどかの弟「今日はキャンプ~?」

まどかの父「そうだ、今日は皆でキャンプだぞ~」


まどか「・・・」 ス・・・

まどかの母「どうした?まどか?」

まどか「ん、ちょっとおトイレ」

~ホール~
キュゥべえ「暁美ほむらはまだ希望を求めいるみたいだね。もし失敗したとしてもこの時間軸を無為にしてまたやりなおすんだと思うよ。
何度でも性懲りも無く無意味なこの連鎖を繰り返すんだろうね。もはや今の彼女にとって立ち止まる事と諦める事は同義だ。そして全てを諦めた時、彼女は絶望に負け、グリーフシードへと変わるだろう」

まどか「希望を持つ限り、救われないって言うの?」

キュゥべえ「そうさ、過去の全ての魔法少女たちと同じだよ。キミだって見ただろう?」

まどか「うぅ・・・っ。  でも・・・、でも・・・っ」


  (ポップ「どんなヤツにだってソイツにしかできない事がある。みんなが自分の役目を一生懸命やりゃ良いんだよ」)

  (ポップ「結局ミンナ自分の大切な人を守りたかっただけだって気づいたんだ」)

  (ポップ「得た力は他人(ひと)のために使うものだと私は思います、って」)


まどか(そう・・・だよね・・・ポップ君。 私は、私の大切な友達を、ほむらちゃんを・・・っ!)

クルッ カツカツカツ・・・

キュゥべえ「・・・」

~市街地~
ほむら「今までも何人かで挑んだ事はあるけどことごとく全滅だったわ。まどか以外の全員で戦った事は無いんだけどどうしたら効率的かしら?」

マミ「ポップ君なら経験も豊富そうだし、この際指揮をとってもらったらどうかしら?」

ポップ「げぇ、俺ッスかぁ?」

さやか「マミさんが言うなら異議なーし♪」

杏子「そうだな、アタシも今までずっと単独行動だったから勝手が分からないしアンタに任せるよ」

ポップ「うぅ・・・すっげぇプレッシャー・・・」

ほむら「大丈夫、あなたなら出来るわ、きっと・・・」

ポップ「ドキッ///・・・お、おぅ///」(なんだよ急に雰囲気かわっちまって・・・こっちが本来の性格なのか?調子狂うぜ・・・)

さやか「こーら、またおかしな空気つくらない!」

ポップ「まず、パーティで重要なのは各々の役割に徹すること。決して”全てを自分が”なんて思っちゃダメだ。それぞれの強さなんて個人差があってあたりまえだから気にすんな。適材適所に動けばそのアタマ数の何倍もの戦力になるから安心するんだ」

さやか「ふむふむ」

ポップ「それじゃ役割分担をしよう。まず能力から判断するに前衛が杏子とさやかだ。俺とマミさんがそれぞれをサポート。最小単位はエレメント(2人小隊)で行動する」

さやか「ならポップは杏子に付いてあげて。回復能力になら私は自信がある」

杏子「さやか・・・」

さやか「杏子、あんたにつくった借りをいつまでもそのままにしておけないからね♪」

ポップ「了解だ。マミさんはキャリアの豊富さと遠距離攻撃、あと拘束ロープみたいな補助魔法でさやかをサポートしてやってくれ」

マミ「えぇ、まかせて」

ポップ「ほむら、お前は単独で行動した方が効率的だ。時間操作の能力には汎用性がありすぎる。敵への攻撃はもちろんのこと、攻撃を受けかけた仲間を逃がしたり敵の攻撃をそらしたりと状況に応じて動いてくれ」

ほむら「わかったわ」

ポップ「じゃあ前衛の二人、こっち来てくれ。ホレもっと近く」

杏子「な///なによ・・・」

さやか「変な事したらタダじゃおかないんだからね///」

ポップ「お前らどういう目で俺をみてんだよ・・・トホホ・・・。ほれっ」 ポワ・・・

さやか「な、なに?これ・・・」

杏子「すげぇ・・・力が湧き上がってくる・・・」

ポップ「バイキルト、スカラ、ピオリム。それにマホキテ、マジックバリア、フバーハだ。戦闘能力を向上させた。防御、回復、攻防サポートは俺等三人が徹底する。お前等は攻撃あるのみだ!」

杏子「こ、これなら戦えるっ!」

さやか「うん!今ならどんな相手でも負ける気がしないよ」

マミ「すごい・・・」

ポップ「マミさん、元々スピードが売りの二人だ、後衛だからってうかうかしてると置いて行かれるから頑張ってな」

マミ「ふふ、これは気合いれないとねぇ」

「それぞれの強さなんて個人差があってあたりまえだから気にすんな。
適材適所に動けばそのアタマ数の何倍もの戦力になるから安心するんだ。」


                                   |ヽ|ヽ}ヽ.ト、 ト、
                    ___   γ⌒ヽニ| レ-'-、| ',| ヽ

                  >''<>':::::::::=ーァ'´ ¨¨´/㍉イ. -==、 ヽ|   |
               ´//::::::ィ'' ∵.,Y⌒ヽ//,, ∵ ./ ヽ  ヽ Yミ|
   -一 ⌒ヽ.    /  / ./:::r'¨ ゚ ∴./ ト- イ/∴   ト{    o ハ |'',,ヾ、_          !?
   `ヽ    \/  ./ ./。・ :  '' /   /:/    U  \~~  _j._彡  >''¨¨¨'' 、
     }.  | /     / ./o。    〃⌒ヽ ヾY  ´ ̄`ヽ  ミー'´  ´   (  ヾ /  ヽ
    _ノ  |′    ′′  o  {    ノノ j/            z-一T¨777rt、 ノ /
  (   \ |      ' ' . .    {ゝ-=彡' /  u  /三三三トアアアy'トハルレ'ニニニニ=Y 7′
   \    )     | | 。゚    弋_____彡イ u  ./彡ー,イ--≦三三ニニニニニニニニY7レ′
  \ `¨¨/.      | |     .,,;;lllllili|   / |   、_〈'   / レイ `ヽ  `ヾ三ニレレレjノ'
    `¨¨´',.      | {  ,;;l州    | / .人     `¨弋/  |ィ   \  Vハ
        ',      ' '州       |/    \     弋_ノヾ小ィ,,   ,ィ ヽイィィ         __
        ',    ', ',                ` ー─     `ヽ{_Y |ハyyyyイ  ./ヽ  /  `l
        ',    V∧                           `ー┴──┴y'  -┴/    j
         ',    V∧                     弋____ __.ノ三ヽ.  ー---〈,>'⌒V
  ニニニミヽ.   ' ,    V∧      ヽ、             イ三三三三三三三ニヽ.    /     〉
  三三三\   ' ,   V∧        ミー-------一<三三三三三三三三三三三ヽ.  、___ /、
  三三三三\  ' ,.   V∧               } } l三三三三三三三三三三三ニll        ヽ
  三三三三三\  ' ,  V∧              j j. l三三三三三三三三三三三ニ|          )

ポップ「よし、作戦名は”ガンガンいこうぜ” だ!」

さやか「ぷぷっ、だっさーいwww」

マミ「もっと北欧神話っぽい名前にしない?」

ポップ「え、えぇ?作戦名っていったらこれだろぅ???」

杏子「なにその曖昧な感じ・・・どんな作戦なのか全然わかんないんだけど」

ポップ「ニュ、ニュアンスで分かれよ///とにかく速攻でケリつけてまどかに魔法少女になる機会を与えないようにするぞ!」

ほむら「っ!!!!!!!!!! きた!!!」

ポップ「!!よっしゃぁ、それじゃぁ、おっぱじめようか!」

ほむら「みんな!行くわよ!!」

ポップ「おう!」
さやか「うん!」
杏子「あぁ!」
マミ「えぇ!」

杏子「うおおおおおおおおおおおおっ!!」

ドガァァァァァァァァァアァッァアァァアン

さやか「おりゃりゃりゃりゃりゃりゃーーーっ!!!」

ズババババババババッ

ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハッwwwヒッヒヒッヒヒヒイヒッヒhwwwwwww」

ブンっ

さやか「しま・・・っ」

マミ「さやかちゃん!危ない!」シュッ

さやか「うわっと!ふぅ、ロープに引っ張られて助かったぁ・・・。ありがとう!マミさん!」

マミ「いいから、あなたは攻撃に集中して!」

さやか「はい!」

ポップ「くそっ、やっぱ能力減少系の補助魔法は効かないか!」

ほむら「みんな、遠距離から実弾兵器で援護するわ!巻き添えに注意して!」

ポップ「了解だ!前衛は特に気をつけろ!」

杏子「おう!まかせな!」

ポップ(おかしい・・・、これだけの攻撃を与えてるのに全くダメージが見受けられない。まるでアストロンや凍れる時間の秘法を相手にしてるみたいだ。まさかミストバーンみてぇに憑依系の特性があったりするんだろうか?)

杏子「ハァハァ、ポップ!どうした!?」

ポップ(魔法で強化したとは言えみんなも万全の体調じゃないんだ。回復魔法で体力を戻してもソウルジェムは濁り続けちまうし、もともと長引いちゃいけねぇ戦いだ。早めに確認しとくか)

杏子「ポップ!!」

ポップ「あぁ、分かってる!杏子、一回下がってくれ」

杏子「?・・・わ、わかった!」

ポップ「バーンのように上手くはいかねぇが、メラゾーマの上をいく魔法・・・っ」

ほむら「なにをする気・・・?」

ポップ「いけぇぇぇえ!カイザーフェニックス!!」

ギャオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

マミ「これは・・・っ、火の鳥!?」

さやか「す、すごい・・・」

ほむら「巨大なワルプルギスの夜を包み込んだ・・・。なんて炎・・・っ」

ポップ「ど、どうだ!?」

ワルプルギスの夜「きゃははははははははははあっははははははははは」

マミ「!!!」

ポップ「なに・・・っ」

さやか「・・・うそ・・・」

ほむら「まったくダメージを受けていない?」

ポップ「はっ!みんな止まるな!今までどおり攻撃を継続するんだ!考えすぎると動きが止まる。防御にまわっちゃダメだ!」

杏子「お、おう!」

ポップ(おかしい。不自然だ。いくらヤツの防御力やHPが高くても、いくらメラ系の特性や炎耐性があったとしても、カイザーフェニックスでダメージがゼロなんて考えられねぇ。何か秘密があるはずだ、何か・・・っ)

さやか「もう!どうなってんのよコイツ!」

マミ「さやかちゃん!焦っちゃダメ、隙が生まれやすくなるわ」

さやか「そうは言っても・・・っ」

ポップ(これ以上の消耗戦はジリ貧だ。やるっきゃねぇ、たとえヤツが凍れる時間の秘法を使ってたとしても倒せる魔法で!)

ポップ「みんな!作戦変更だ!」

マミ「!!」
さやか「!!」
杏子「!!」
ほむら「どうするつもり!?」

ポップ「とっておきを仕掛ける!この成否が勝敗を分けると言ってもいい!俺がヤツの正面に行けるようにサポートしてくれ!」

杏子「よ、よし!まかせろ!」

さやか「けっきょくアンタ一人に頼る事になっちゃったけど、この際四の五の言ってらんないわ」

マミ「ポップくん、頼んだわよ!」

ポップ「ヤツの正面にまわりこめたら皆は出来るだけ離れてくれ!トベルーラ!」

ほむら「その必要はないわ」

ポップ「!?」

ガチャン!

ポップ「っ!こ、これは・・・世界が止まった?」

ほむら「私から手を離さないで。このまま目標の座標まで行くわ」

ポップ「すげぇ、これが時間操作魔法か・・・よしっ」

ポップ「サンキュ、もうここまでで良い」

ほむら「ポップ、死なないで・・・」

ポップ「あぁ・・・」

ほむら「じゃぁ・・・手を離すわ・・・。この手を離したらあなたの時間も止まる。次の瞬間に私たちは離れてるから安心して」

ポップ「わかった、皆を頼む」

ほむら「・・・それじゃ」

ガッチャン!

ポップ「っ!! よし、行くぜマトリフ師匠!」

ギュイィィィィィィィィィィィィン!

杏子「あ、あれは!?」

マミ「ひかりの矢?」

ポップ「お前がどんな特性を持ってるのか興味があったが、もう確認してる時間もねぇ。これで終わりにしてやる」

ワルプルギスの夜「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃwwwwいーひっひっひっひっひっひっひwww」

ポップ「くらえ!!メドローア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

ドドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!

さやか「・・・っ、すごい魔力!どこまで底なしなのアイツ!」

ほむら「これなら!!」


















ワルプルギスの夜「・・・・・・・・・・・・・マホカンタ・・・クスッ」

キィィィィィィィィン

ポップ「な・・・っ」

マミ「なんなの?あの光の壁!」

杏子「ポップの魔法が・・・」

さやか「跳ね返った!?」

ポップ「へ・・・へへ・・・、まさかここで魔法返しとはね・・・まいった、完全に誤算だ」

ほむら「ポップ~~~~~~ッ!!!!!!」

ガチャン!!!

ほむら(もう残された魔力はごくわずか。これ以上時間を止めることはできない。でも、ポップ!あなたを死なせはしない!!)

ほむら(時間遡行はもはや意味がない。過去に戻ってやり直そうとしてもまどかの因果が増えるだけ。
私の挑戦はここまでかもしれない。でもあなたは、私たちの都合に勝手に巻き込んでしまったあなただけは!)

ガッチャン!

ポップ「ほ、ほむら!?バッキャロー、なんで来た!」

ほむら「だって・・・、私・・・っ」

ポップ「くそっ、相殺するっきゃねぇ!ほむら!どけ!」

バチバチバチバチバチバチバチバチバチッ!!!

ポップ「く・・・っ」

ほむら「ポップ!」

シュウゥゥウゥゥウッゥゥゥゥゥゥン・・・

ポップ「はは・・・もう・・・、からっぽだ・・・」

ひゅううううううう・・・ドサッ

ワルプルギスの夜「アッハッハッハッハッハッハッハwwwwwキャーハッハッハッハハハハハハハww」

ポップ「う・・・、うぅ・・・」

ほむら「ポップ!しっかりして!ポップ!!」

ポップ「これで・・・は、はっきりした・・・」

ほむら「え?」

ポップ「アイツが使ったのは・・・、俺達の世界の魔法だ・・・」

ほむら「どういう・・・こと・・・?」

ポップ「あ、ありえない・・・。理屈に合わない。そんな事・・・起こるはずがない・・・。
俺達が勝てないように仕組まれているとしか・・・思えない・・・。だとしたら・・・こ、これが・・・」

ピョコっ

キュゥべえ「そう、事象のシュバルツシルト半径の力さ」

ほむら「インキュベーター!」

キュゥべえ「どう抗っても変える事のできない事象、いわば”運命”ってことだよ、暁美ほむら」

ほむら「そんな・・・」

マミ「きゃああああああああああああああ!」

ほむら「!!! みんなっ!!!!!」

ワルプルギスの夜「ひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっwwwwwwwww」

ポップ「ぐ・・・っ、ちくしょう・・・」

ほむら「大丈夫、気を失ってるだけ。私のソウルジェムが彼女達を感じられてる。破壊はされていないわ」

キュゥべえ「キミ達がどんなに強力な魔法を用いても、たとえ全世界の核兵器を使用したとしても、あの魔女はその一歩上をいく強さで現れるように運命づけられているんだよ。だからキミ達は絶対にワルプルギスの夜には勝てないのさ」

ほむら「そんな・・・じゃぁ結局・・・うぅ・・・」

ポップ「ほむら・・・よせ・・・ソウルジェムの穢れが・・・」

ほむら「うぅ・・・っ」

キュゥべえ「まぁ正確にはあの魔女の強さが運命づけられてるんじゃないんだけどね。すべての因果は今日この時、この場所にキミが来るように紡がれてたのさ。ね、まどか♪」

ポップ「な・・・に・・・」

ス・・・

まどか「もういい・・・。もういいんだよ、ほむらちゃん」

ほむら「まどか・・・?まさかっ!」

まどか「ほむらちゃん、ポップくん、ごめんね。私、魔法少女になる。やっと私の本当の願いをみつけたの。そのためにこの命、使うね」

ほむら「まどか・・・」

ポップ「そ・・・んな・・・」

ほむら「それじゃ・・・私は一体・・・なんのために・・・」

まどか「ごめんねほむらちゃん、ほんとごめん。これまでずっとずっと、ほむらちゃんに守られて望まれてきたから今の私があるんだと思う。
そんな私がやっと見つけ出した答えなの。信じて、絶対に今日までのほむらちゃんを無駄にはしないから」

ほむら「まどか・・・」

まどか「ポップ君、本当にありがとう。マミさんもさやかちゃんも杏子ちゃんも、皆を救ってくれて、死なない世界を作ってくれて・・・。これなら私の願いも叶いそう。
彼女たちに”安らかな眠り”を与えるしか出来なかったかもしれない私だけど、”安らかな生”を創り出せそう。これも君がこの世界を作ってくれたおかげ」

ポップ「まどか・・・何いってんだよ・・・やめろって、なぁ!」

まどか「ポップ君の”得た力は他人(ひと)のために使うものだ”って言葉。私がずっとそうしたかった事を言葉にしてくれてすごく感謝してるの。ほむらちゃんが頑張ってくれて得たこの力、私の守りたい人たちのために使うね」

ス・・・

キュゥべえ「いまの君ならどんな途方も無い願いでも叶える事ができるだろう。さぁ、君は何を願う?」

まどか「すー、はー・・・、私は!全ての魔女を生まれる前に消し去りたい!全ての宇宙、全ての世界、過去と未来の全ての魔女を!この手で!」

パアアアアアアアアア・・・

キュゥべえ「それは・・・!その願いは、因果律のそのものに対する反逆だ!君は神になるつもりかい!?」

まどか「神様でも何でもいい。私はすべての魔法少女を泣かせたくない。最期まで笑顔で居てほしい。それを邪魔するルールなんて壊してみせる!これが私の祈り、さぁ叶えて!インキュベーター!」

ドカアアアアアアアアアアアアアアアン!

まどか(私はすべての希望になって・・・宇宙を・・・見守っていく・・・)

ワルプルギスの夜「アーハッハッハッハ」

まどか(もうそんな呪わなくていいんだよ、そんな姿になる前に、あなたは私が受け止めてあげるから)

バァァァァァァン!

一瞬… であった…!!
魔女が激烈掌で腕をねじ切られ よもやの事態に我を失ってから この瞬間まで…!
それは 時間にしても… 一秒にも満たない間だった!!
だが… その間に…!! クロコダインは次の行動を起こしていた…!!
クロコダイン「カアァーーーーッ!!」
ワルプルギルの夜「う…オオオオッ…!あ… 熱い 全身が動かんッ!!」
クロコダイン「焼け付く息… オレの奥の手だ…
        いかに大魔女とて無防備でくらえば…ッ 動くことはできんッ!」
クロコダイン「ガチガチに麻痺したところで首をはねる…! これがオレの必勝戦法よ!!」
バーン「っ!!」
クロコダイン 「大魔女の肉体とて 麻痺した状態では無敵の強度を保ってはいられまいッ!」
クロコダイン「…大魔女ワルプルギスの夜 最期の時だ…!!」

~次元のはざま~

ほむら「・・・?ここは?」

ポップ「あれ?俺達・・・」

キュゥべえ「まどかの力によって宇宙が再編されているんだよ。そうか、君たちも時間や世界を超えてきて者たちだったね。じゃあ一緒に見届けようか。鹿目まどかという存在の結末を」

ポップ「な、なんだぁ?ありゃあ・・・」

キュゥべえ「こうして全ての時間における、すべてのソウルジェムの濁りを一つに束ねる彼女の祈りは一つの宇宙を作り上げるに等しい願いだった。そこからは一つの宇宙を消滅させるほどの絶望と呪いを生み出す。当然だよね」

ほむら「そんな・・・」

まどか(大丈夫・・・)

ポップ「はっ」

まどか(わたしの願いは全ての魔女を消し去る事。だから、私自信も、もう絶望する必要なんて、ない!)

ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォン・・・

ポップ「うゎ・・・っ」 ほむら「く・・・っ」

この人の前に書いたポップのSS読みたいんだけどどこかにまとめない?

キュゥべえ「まどか、君の人生は始まりも終わりも無くなった。君はもう誰にも干渉できないし、誰からも認識されない。その存在自体がなくなって人々の記憶からも消滅する。
そして世界は再構築されるんだ。ポップ、君がこの世界に来た因果も改変されるから、君は自動的に元の世界に戻されるだろう」

ポップ「なんだよそりゃあ!これがまどかの望んだ結末だって言うのか!?」

ほむら「冗談じゃないわ!これじゃ・・・死ぬよりも・・・もっと辛い・・・」

まどか(ううん、違うよ、ほむらちゃん、ポップ君)

ほむら「はっ・・・!」

ポップ「まどか!?どこだ!?まどかよぉ!」

まどか(今の私には過去と未来のすべてが見えるの。あったかもしれない別の過去や未来も、全部ね)

ほむら「まどか・・・」

まどか(だからね、全部わかったよ。いくつもの時間でほむらちゃんが私のために頑張ってくれたこと。ずっと気づけなくてごめん・・・、ごめんね)

ほむら「う・・・うぅ・・・」

まどか(今の私になったから本当のアナタを知る事が出来た。だからとても嬉しいの。私にはこんなに大切な友達が居てくれたんだって。だから嬉しいよ、ほむらちゃん、ありがと。あなたは私の最高の友達だったんだね!)

ポップ「だからって、お前はこんなところに一人になって、それでも良いってのかよ!そんなのあんまりだろうが!」

まどか(ううん、私一人ぼっちじゃないよ。今の私は全ての世界、すべての時間に存在してるの。いつでも貴方達のそばにいるんだよ。それにね、ポップくんが凄く頑張ってるところも見てきちゃった♪)

ポップ「え・・・?ど、どういう・・・」

まどか(たとえ残りの人生が50年だって5分だって同じ事。一瞬、だけど閃光のようにまぶしく燃えて生き抜く。それが人間の生き方だって)

ポップ「おま/////なんでそんな」

まどか「わたしその言葉を聞いてすごく救われたの。無限の時間のなかで寂しさがまったく無いって言ったらウソになってたと思う。でもどんな存在になっても私は私だから、私なりに精一杯輝いて生きていくね)

ポップ「ま・・・まどかぁ・・・グス・・・」

まどか(んもう、泣かないでポップ君w私が魔法少女になる前に言った言葉、覚えてる?)

ポップ「え・・・、えっと、”安らかな眠り”と”安らかな生”ってやつか?」

まどか(そう。 私ね、すべての宇宙と時間を旅して、ここに集まったマミさんやさやかちゃんや杏子ちゃん、それにほむらちゃんが決して幸せになれなかった世界も見てきたの。
私が魔女を消滅させて、みんなが絶望しなくなった世界でも必ず誰かが、多くの場合さやかちゃんが居なくなってた。でも、それはそれでやすらかな眠りを与えられたんだから私の望みは達成されたし、仕方ないと思ってたの)

ほむら「・・・」

まどか(でもポップ君が皆をたすけてくれて、この世界の再編後にはみんなが無事にいられる世界が生まれてくれたの。だからポップ君、あなたが来てくれて本当に、本当に良かった・・・。ありがとう)

ポップ「ま・・・ど・・・うぅっ、どうしてお前まで、ダイみたいな事・・・」

まどか(えへへ、何回も同じような辛い想いをさせてホントごめんね、ポップ君。でも私もダイ君に会ってきたよ)

ポップ「え・・・っ!!??」

まどか(私はすべての時空に偏在するから。ダイ君はいまでもポップ君たちの事、ちゃんと見守ってたよ)

ポップ「ど、どこで・・・っ!?あいつはどこにっ!」

まどか(ごめんね、ポップくん。私もダイ君と同じような気持ちで同じような立場でいるから彼の意思を尊重したいの)

ポップ「それは、ダイが帰ってくるつもりが無いって事なのか・・・?」

まどか(彼には彼の想いがあって世界を見守ってるの。あなた達を大切に思うからこそなんだよ?)

ポップ「そんな・・・なんでもお前もダイも・・・残されるヤツの気持ち、もうちょっと分かれよ・・・っ!」

ほむら「ポップ・・・」

まどか(でも誤解しないで。私もダイ君もあなた達から離れたいわけじゃないから)

ポップ「それは・・・分かるけどさ・・・」

まどか(大切な人のためにそこに居るだけなの。だからあなたがダイ君に会いに行く事を彼は拒んではいないよ?)

ポップ「え・・・?それじゃあ」

まどか(ポップが今でもダイ君を探し回ってる事を伝えたら、ダイ君、泣いて喜んでた。いつか会えるのを楽しみにしてるって)

ポップ「へ・・・へへ、あんにゃろう・・・。グス・・・、わかったよまどか、またどこかでダイに会ったら伝えてくれ、絶対に探し出すって」

まどか(うん♪)

ほむら「でも私たちはもうまどかの事、思い出す事もできなくなっちゃう!あなたはそれでも・・・っ」

まどか(ううん、諦めるのはまだ早いよ。あなたたち二人はこんな場所まで来てくれたんだもん。だから元の世界に戻っても、もしかしたら、わたしの事・・・)シュル・・・

ほむら「リボン・・・?」

まどか(わたし丁度2つリボンつけてるから、二人で片方ずつ・・・ね?)

ポップ「まどか・・・」

まどか(大丈夫、信じようよ、だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから♪)

ほむら「まどかぁ!行かないで!」

ポップ「まどか!!!」

まどか(大丈夫、ほむらちゃんともポップ君とも、またすぐ会えるから、それまでちょっとだけ、お別れね」

ポップ・ほむら「まどかーーーーーーーーーーーーーーーーーー」





http://www.youtube.com/watch?v=aK81TyKswN8

~再構築後の世界・ビル屋上~

ほむら「こうして魔女が生まれる事はなくなったわ。おかげで美樹さやかも無事健在」

キュゥべえ「へぇ、興味深い仮説だよ」

ほむら「事実よ」

キュゥべえ「まぁそれを確かめる術はないけどね。でも君の言う魔女の居た世界だったらかなり効率的なエネルギー回収が出来てたんだね」

ほむら「そうでもなかったわ。貴方達との関係もかなり険悪だったし」

キュゥべえ「とにかく今日も瘴気が濃いなぁ。うんざりするね」

ほむら「ぼやいたって始まらないわ。いくわよ」

ほむら(魔女が居なくなっても人の世の呪いは存在し続ける。それでも、ここはあの子の守ろうとした世界だから・・・)

ほむら(だから私は、戦いつづける・・・)

キュゥべえ「でも君の魔法、その弓状の武器はかなり有効だよね。よくもまぁ都合よくそんな魔法武器になったものだよ」

ほむら「この弓はあの二人の魔法を模倣して作ったの、いつか再会する、誓いとしてね」

    (ほむら「拘束を解けとは言わないわ。なぜ私が悪人に見えないの?」)
    (ポップ「なんとなく・・・俺に似てる気がする・・・」)
    (ほむら「・・・?眼科の知り合いは居ないんだけど」)
    (ポップ「ぐ・・・っ、俺の視力は正常だっつーの!」)

ほむら(クス・・・。ポップ・・・あなたが一番最初に言ったとおり、私達は似た者同士だったのかもね・・・)

~パプニカ王国~
マァム「ポップ~、出発の準備できたわよ~」

ポップ「おー、いま行く~」

クロコダイン「おうポップ、今度のダイ探しの旅はどこに行くんだ?」

ポップ「よぉオッサン、今回はちょっとグランパニアって国に行ってみるつもりさ」

チゥ「まぁ君の事だから心配はしていないが、しばらく帰ってこなくてもパプニカは僕とクロコダインさんでしっかり守っておくから安心して長旅をしてきなさい」

チゥ(ふっふっふ、ヤツの居ないあいだにマァムさんの点数をかせがねばwww)

ポップ「じゃあ、今回はマァムとメルルと行ってくっから、あとヨロシクな~」

クロコダイン「おう!ん?どうしたチゥ?」

チゥ(マァムさんもか・・・)プルプルプル


~城外~

ヒュンケル「行ったか・・・」

レオナ「ま~た賑やかそうなパーティねぇ。それにしてもポップ君のあのバンダナ・・・どうしたのかしら?」

メルル「ポップさん、まだそのバンダナしてるんですか?前回の世界から帰ってきてずっとですよね?」

ポップ「あ、あぁ、赤と黒で組み合わせ悪いけど、変かな?」

マァム「変ってより明らかに女モノのリボンじゃないの、それ・・・・」プルプル

ポップ「え、やっぱ女モノじゃダメかな・・・は、ははは、あれ?なにその拳、気が集まってますよ?」

マァム「向こうの世界で何してきたー!吐きなさーい!」

ポップ「そ、それは(いろんな意味で)い、言えねぇええええええ!」

マァム「だったらせめて取りなさいよ~!きしょく悪い!!」

メルル「マ、マァムさん、関節技は・・・」

ポップ「ノ、ノォ~~~~~~~~~~~」

マァム「もういいわ!メルル!あんたの水晶玉で覗いちゃいなさい!」

ポップ「や、やめろ、何にも映りゃしないさ(まどかの事は)」

メルル「カチン!いいでしょう、占い師の意地にかけて解き明かしてみせますから!」

ポップ「も~、勘弁してくれ~」

「・・・・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・」

ポップ(ダイよ・・・、お前の他にも再会しなきゃいけないヤツが二人も増えちまった・・・。だから、もうちょっとだけ待っててくれよな)        ~おしまい~

支援乙

とりあえず>>75に謝罪です

あと>>187
SS書いたの初めてです

全体的にハーレムっぷりをどうしようか迷ってたら中途半端になったorzスマン

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