向日葵「秋の日和に」(181)
向日葵「んっ……」パチ
向日葵「もう朝ですの……?」
向日葵「……すいみん不足ですわ……」アフゥ
向日葵「ッ」ブルッ
向日葵「うぅ……ここ数日で急に冷え込みましたわね……」
向日葵「ええと、時計時計……」ゴソゴソ
向日葵「……」
向日葵「えっ!? も、もう10時!?」
向日葵「大変ですわ、せっかくの日曜なのに寝坊だなんて……!」
向日葵「ああ、櫻子も早く起こさないと……」
向日葵「……」チラ
櫻子「むにゃむにゃむにゃ……」zzZ
きたか…!!
( ゚д゚ ) ガタッ
.r ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
向日葵「……櫻子、櫻子っ。起きなさい、いつまで寝てますのっ」ユサユサ
櫻子「んー……やー……」モゾモゾ
向日葵「ほら、櫻子ったら」ユサユサ
櫻子「……ぅ……?」パチ
向日葵「起きまして?」
櫻子「ひまわりー……?」
向日葵「ええ、向日葵ですの。はやく起きなさいな、もう10時過ぎてますのよ」
櫻子「……あと5時間」モゾッ
向日葵「本格的に一日が終わっちゃうじゃありませんの!」
櫻子「じゃあ……あと5日」
向日葵「次の週末まで起きないつもりですの!?」
櫻子「だあって、ねむいんだもーん……」モゾモゾ
向日葵「あっ、こら! 布団を被るのをおやめなさい!」
櫻子「おやめないもーん……」
向日葵「もうっ、櫻子!」
櫻子「ふとんあったかーい、しあわせー……」
向日葵「……はあ、まったくこの子ったら……」
櫻子「……♪」
向日葵「……」
向日葵「あーあ、今日は天気もいいし、せっかくふたりでお出かけでもしようかと思っていましたのに」チラッ
櫻子「」ピクッ
向日葵「といっても、夕飯の買い物ついでの散歩程度ですけど」チラッチラッ
櫻子「」ピクッピクッ
櫻子「………………どこいくの?」ボソッ
向日葵「ジャスコ」
櫻子「おっはよー向日葵! 顔洗って着替えてくるね!」バビューン
立つか少し不安だったけど杞憂だったか
期待してるよ支援
向日葵「やれやれ……私も支度しようかしら」スッ
向日葵「洗面所は櫻子が使ってるから、先に着替えちゃいましょう」ヌギッ
向日葵「んー……なにを着るか迷いますわね……」
向日葵「これ……は、少し地味かしら」
向日葵「こっち……は、気持ちスカートが短いような」
向日葵「じゃあこの……」
向日葵「……」
向日葵「ダメですわね、おっぱい禁止の未来しか見えません」
向日葵「うーん……」
ガラッ
櫻子「向日葵ー? まだ寝てんのーっておっぱい禁止ー!!!」
向日葵「きゃああああっ!! か、勝手に戸を開けておいて!?」
櫻子「おっぱい許可~♪」
展開先読みされたのでもう寝ます……
向日葵「まっふぁく、ふぇやにふぁいうときはこえをかへほっへいふもいっへるへしょう?」シャコシャコ
櫻子「はいはいはいはいごーめーんーなーさーいー」
向日葵「ふぁふふぁふぉ!」シャコシャコ
櫻子「わっ泡が飛ぶって、汚いなぁ!」
向日葵「あ、ごえんあはい」シャコシャコ
櫻子「ねーねーそれよりさぁ。服、こっちとこっち、どっちがいい?」
向日葵「ほっひも」シャコシャコ
櫻子「どっちも禁止! どっちかにしないと着れないじゃんか!」
向日葵「んー……」シャコシャコ
櫻子「……」
向日葵「今日はこっひ」ピッ
櫻子「だよね! 私もそう思う!」
向日葵「(やっぱり自分の中ではすでに決定済みでしたのね……)」シャコシャコ
向日葵「……ラーメン」ボソッ
櫻子「ふぇ?」
向日葵「いえ、ちょっとラーメンが食べたいなーとおもっただけですわ」
櫻子「あーっ、私の髪の毛見て言ったな~!」
櫻子「いってきまーす!」ガラッ
向日葵「じゃあ楓、お留守番よろしくお願いしますわね?」
楓「うんっ。おねえちゃんたち、いってらっしゃいなの」
櫻子「おみやげに期待しとけよ!」
楓「わーい♪」
向日葵「勝手になにを……まあ買いますけども……」
櫻子「私プリンがいい」ジュルリ
向日葵「なんで櫻子基準なんですの」
楓「楓もプリンがいいの」
櫻子「だよねー!」
向日葵「楓、今から人に合わせることを覚えると先の人生で苦労しますわよ……」
~ジャスコ~
櫻子「うどんうまい!」ズゾー
向日葵「おいしいですわ」チュルルン
櫻子「どうしてフードコートのうどんってこんなに美味しいんだろ」
向日葵「あるあるですわね……不思議でなりませんわ」
櫻子「ねえねえ、向日葵ってなに注文したんだっけ?」
向日葵「温玉ぶっかけうどん」
櫻子「おいしそう! 一口くれ」
向日葵「なんでよ……自分のを食べなさいな」
櫻子「えーいーじゃーん。へいへい、あーん」アーン
向日葵「仕方ないですわね……はい、あーん」
櫻子「あむ」チュルルン
櫻子「」モグモグ
櫻子「うまい!」テーレッテレー
向日葵「もう、櫻子ったら……」ホッコリ
向日葵「温玉ぶっかけうどん」
櫻子「もう一回言って」
櫻子「じゃあ次は私の番ね! ほい、あーん!」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「……」
櫻子「……? 向日葵? どうしたの? あーんだってば」
向日葵「ごめんなさい、櫻子……私、それだけは……」
櫻子「えっ……?」
向日葵「……ごめんなさい」
櫻子「向日葵……」
向日葵「だって……だって、あなたのうどん……」
櫻子「……」
向日葵「チーズもち天カレーうどんなんですもの……!」
櫻子「そ、そうだったぁー!?」
向日葵「うぅっ……!」
櫻子「向日葵、ごめん……私がチーズもち天カレーうどんなんて注文したばっかりに……」
向日葵「ううん、櫻子とチーズもち天カレーうどんは悪くありませんわ……」
向日葵「櫻子は自分の食べたいものを頼んだだけ……そして、チーズもち天カレーうどんは自らの役割を果たしているだけ」
向日葵「悪いのは、一瞬でもあーんし返して欲しいと願ってしまったこの私ですの……」
櫻子「向日葵……」
櫻子「……」グッ
櫻子「……しようよ」
向日葵「え……?」
櫻子「しようよ、あーん!」
向日葵「で、でも……」
櫻子「大丈夫だよ、私と向日葵なら出来るよ!」
櫻子「向日葵の白い洋服に汁の一滴もたらさず、上手にあーん出来るよ!」
櫻子「だから……あーん、しようよ」
向日葵「櫻子……」
~5分後~
櫻子「向日葵ごめんー!」エーン
向日葵「櫻子は悪くないですわ」
向日葵「悪いのは私」
向日葵「一瞬でも櫻子の言葉に胸を打たれた、私の弱い心」
向日葵「櫻子は悪くないですわ」
向日葵「チーズもち天カレーうどんも」
向日葵「……私のお気に入りの白い洋服も」
櫻子「ごめんってー!!!」ウエーン
うどんは小麦粉で
出来てるんだよね
/⌒⌒ヽ γ====\
||」ハ」」キハ ((人 ゞ |
ζリ´・ω・)ζ .リ(・ω・ ルY ええ
(っ=|||o) (っ=||| o)リ
 ̄ ̄ `――´ ̄ ̄ `――´ ̄\
じゃあ米から作ったという
これは…?
/⌒⌒ヽ γ====\
||」ハ」」キハ ((人 ゞ |
ζリ´・ω・)ζ .リ(・ω・ ルY ベトナムのフォーかしら?
(っ=|||o) (っ=||| o)リ
 ̄ ̄ `――´ ̄ ̄ `――´ ̄\
フォッフォッフォーなんちて
/⌒⌒ヽ /====ヽ
||」ハ」」キハ | 人ヾ ))
(V) `・ω・(V) Yル・ω・)リ
. ヽ ノ リ(っ=||| o) ズルズル
 ̄ ̄ `――´. ̄ ̄ `――´ ̄\
/⌒⌒ヽ /====ヽ
||」ハ」」キハ | 人ヾ ))
ζリ´・ω・)ζ Yル・ω・)リ
ズー(っ=|||o) .リ(っ=||| o) モグモグ
 ̄ ̄ `――´ ̄ ̄ `――´ ̄\
>>82
あら可愛い
向日葵「まあ一応の応急処置はしましたし、いつまでもくよくよしてないで買い物を済ませちゃいましょう」
櫻子「おー!」
向日葵「……やっぱり少しはくよくよするべきだと思いますわ」
櫻子「で、今日はなに作るの?」
向日葵「そうですわね……家を出る前に冷蔵庫を見たらお野菜がたくさん残ってたんですのよね……」
櫻子「」ゲー
向日葵「そこ、野菜と聞いてあからさまに嫌そうな顔をするのはやめなさいな」
櫻子「だってー」
向日葵「本当に困った子ですわね……あ、でしたらお鍋なんてどうです?」
櫻子「鍋?」ピクッ
向日葵「ええ。ここのところ急に寒くなってきましたし、お野菜も使えますし。どうかしら?」
櫻子「さ、さんせー! 鍋食べるー! 向日葵の作る鍋大好きー!」ワー
向日葵「ふふ、決定ですわね」
櫻子「ちなみに何鍋っ?」
向日葵「味噌ちゃんこなんてどうです?」
櫻子「おぉー! 横綱、ごっちゃんです!」
向日葵「ぶちかましますわよ」
ウエストだろ……
~帰り道~
向日葵「野菜が家にあるお陰で荷物が少なく済みましたわ」
櫻子「……さらに櫻子様が袋をひとつ持ってやることでドーン! 重さ2分の1!」バッ
向日葵「あっ……あ、ありがとうございますわ。たまには気が利きますのね」
櫻子「ふんっ、たまには、が余計だよーだ」イーッ
櫻子「っと……ねえねえ向日葵、あそこ寄ろ!」
向日葵「え? あそこ……って、TSUTAYA?」
櫻子「なんか映画借りてこーよー!」
向日葵「ええ……買い物袋持ってますのよ?」
櫻子「パパッと見るからーねーいーでしょー」
向日葵「仕方ありませんわね……めぼしいものがなかったらすぐ出ますわよ」
櫻子「らじゃーっ♪」
ガーッ
ガーッ
櫻子「ナニモナカッタ……」
向日葵「意気込んで店に入った時ほど何も収穫がないのはなんででしょうね」
櫻子「アルアルダネ……ナンデダロウネ……」
向日葵「さ、楓も待ってることですし、帰りましょうか」
櫻子「ソウダネ……」
櫻子「んーっ……♪」ノビーッ
向日葵「それにしても、本当に急に涼しくなりましたわね」
櫻子「だよね。私もタオルケットで寝てたら明け方寒くて目が冷めちゃった時あった」
向日葵「あー。なんていうか、櫻子らしいですわ……」
櫻子「その点、向日葵んちは準備万端だよね! 毛布の気持ちよさはギルティーだよギルティー!」
向日葵「全面的にあるあるですわ……本格的な秋になるまでは、少し肌寒いぐらいでちょうどいいのかも……」
ビュウウウウウッ
櫻子「わっ!」
向日葵「きゃあっ!?」ペローン
櫻子「!!!」
向日葵「も、もうっ……どうして手がふさがってる時に風なんか……」
櫻子「……向日葵」
向日葵「どうしましたの?」
櫻子「紐パン禁止!!!」
向日葵「み、見ましたの!?」カァァ
紐パン?…ああ、鍋の具か
おお……眠い眠い……
馴れ合いきらいって言ってた割に関係ないこと割と書き込むのな
ガラッ
櫻子「ただいまー!」
向日葵「ただいま帰りましたわ」
楓「あっ、おねえちゃん、櫻子お姉ちゃん」トテトテ
櫻子「よー楓ー!」
向日葵「お留守番ご苦労様でしわね」ナデナデ
楓「えへへー」
向日葵「じゃあ、さっそくお夕飯の準備しますから。櫻子は楓と遊んであげてくださいな」
櫻子「任せて! いくぞ楓、居間まで競争だー!」ダッ
楓「あっ、櫻子お姉ちゃんずるいーっ」トテテテテテ
>>108
え、あれ信じたの。ウソー
~小一時間後~
向日葵「櫻子ー楓ー。ご飯ですわよー」
「「はーいっ!」」
櫻子「ごっはん! ごっはん!」ピョコピョコ
楓「ごっはんーごっはんー」ピョコピョコ
向日葵「……」
櫻子「ん、どったの向日葵?」
楓「おねえちゃん?」
向日葵「あ、いえ、なんでもありませんわっ。さ、食べましょう?」
「「おーっ♪」」
向日葵「……」
向日葵「(ふたりの精神年齢が同じくらいに見えますわ……)」
向日葵「(楓が高いのか、櫻子が低いのか)」
向日葵「(おそらくは……)」
向日葵「じゃあ、手をあわせて……」
「「「いただきまーす」」」
櫻子「つみれ! つみれ!」ムハー
向日葵「ちゃんと野菜も食べなさいね」
櫻子「わはっへふっへ。ほふほふ」アチチ
楓「お姉ちゃん、お野菜ついでー」
向日葵「ええ。楓はなにが食べられるかしら?」
楓「なんでもっ。お姉ちゃんのお鍋おいしいもん」
向日葵「まぁ……楓は本当にいい子ですわね~」
楓「えへへ」
櫻子「むっ」
櫻子「……」
櫻子「おねえちゃはぁ~ん。お野菜ついでぇえぇぇえ~んん」
向日葵「きもっ」
櫻子「なんでだー!」ムキー
向日葵「いや、いくらなんでも受け入れ難いですわよそれ……?」
櫻子「楓はほめられたのに!?」
向日葵「6歳の妹と本気で貼り合ってどうするんですの……じゃあお椀貸しなさいな、ついであげますから」
櫻子「ほんとっ? はい!」サッ
向日葵「はい。じゃあ……これとこれと……つみれも少々、あとはこれを……はい、どうぞ」
櫻子「ありが……ッオーイ!」
向日葵「なんですの」
櫻子「なんですのじゃないよ! なにこれ、にんじん入ってるじゃん!」
向日葵「入れましたもの」
櫻子「なんで入れた! 私がにんじん嫌いなの知っててなんで入れた!」
向日葵「お鍋のにんじんって美味しいんですのよ」シレッ
楓「楓、にんじん食べれるよー」パクパク
櫻子「ぐぬぬ……」ギリッ
楓「櫻子お姉ちゃん心配しないでっ。嫌いなもののひとつぐらいあった方が小賢しい萌えアピールになるよっ」
櫻子「もっぺん言ってみろ!!!」
~食後~
櫻子「食ったー♪」
楓「くったー」
向日葵「ちょっと櫻子、楓が汚い言葉づかいを覚えてしまうでしょう? もっと綺麗な言葉を使いなさいな」
櫻子「ええ? うっさいなー……じゃあ、食ったですのーとか言えばいいの?」
向日葵「よくないですわよ! なんですのそのやっつけ仕事」
櫻子「(向日葵も時々こんな感じになるけどね)」
向日葵「あ、そうだ。梨ありますけど、むきます?」
櫻子「梨!? 超好き、むけー!」
楓「むけーっ♪」
向日葵「だからもっと上品にしろっつってますの!」
向日葵「はい、お待ちどうさま」コトッ
櫻子「わーい!」シャリッ
櫻子「あまーい♪」
楓「おいしいね、お姉ちゃん」シャクシャク
向日葵「本当……ちゃんと甘くて良かったですわ」シャクシャク
櫻子「梨って当たり外れでかいもんね。甘くない梨とかなんでこんなの食わなきゃいけないのってなる」
向日葵「言い過ぎのような……」
櫻子「んーしみるー♪ 果物の甘いのって、なんかお菓子とは違う感じするよね」
向日葵「たしかに、それぞれ趣が異なっているかもしれませんわね」
櫻子「ハッ、だったら向日葵が果物を使ってお菓子作ったら最強なんじゃない!?」
向日葵「……今度、アップルパイに挑戦してみますの」テレッ
櫻子「よし、がんばれ!」グッ
むしろ裸レスリング始める前に、わざわざ一言断りを入れていなくなる空気の読み方こそ楓っぽい
~また小一時間後~
櫻子「お風呂あいたよー」
向日葵「わかりましたわ。じゃあ楓、入りましょうか」
楓「うんっ」
櫻子「はあ!?」
「「?」」
櫻子「え、なに、楓と入んの?」
向日葵「ええ、前から約束してましたから」
櫻子「ずるい!」
向日葵「なにがですの」
櫻子「私もまた入る!」
向日葵「なんでですの」
櫻子「だ、だってぇ……」
向日葵「……はあ。楓、お風呂、少しだけ待っててね」
楓「わかったの」
向日葵「櫻子、こっちきなさい」
櫻子「なんだよーぅ……」ブー
向日葵「お風呂の代わりに、髪乾かしてあげますから。ほら」
櫻子「えっ」パァッ
スタスタスタ...ポスン
櫻子「よきにはからえ!」
向日葵「はいはい……」カチッ
ブオオオオオオオオオオオオ
櫻子「ほわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……♪」ウットリ
~10分後~
櫻子「ぐがー」zzZ
向日葵「さ、お風呂いきましょう楓」
楓「う、うん……」
楓「(櫻子お姉ちゃん、チョロすぎて楓は心配なの……)」
~さらに小一時間後~
櫻子「すー……すー……ぅ……ん、むにゃ……」パチッ
向日葵「あ、起きまして?」
櫻子「……寝てた……?」
向日葵「わりとぐっすり。もう9時過ぎてますわよ」
櫻子「ぇー……もったいなぃ……」
向日葵「もったいない?」
櫻子「そぉでしょ……? 夜は夜でたっぷり寝るのに、それ以外で寝たら、なんかもったいない……」
向日葵「言わんとすることは分かりますけど……少し意外ですわ、櫻子ってお昼寝とか好きそうですのに」
櫻子「昼寝は好きだよー。寝る気がない時に寝ちゃうのがもったいないってだけ」
向日葵「ややこしいですわね……」
昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ
櫻子「んで、向日葵はなにしてたの?」
向日葵「読書ですわ。秋の夜長ですからね、有意義に使いませんと」
櫻子「よなが……? んで、なに読んでたの」
向日葵「ロング・グッドバイ」
櫻子「渋ぃ……」
向日葵「櫻子もたまにはなにか読んだらどうです?」
櫻子「えー、じゃあマンガ読む」
向日葵「……予想通りといえば予想通りですけどね。マンガのなにを読みますの?」
櫻子「ドラゴンボール」
向日葵「何故……」
櫻子は京子に勧められたらきすたでも読めばいいと思うよ
櫻子「やばい、フリーザ様強い。戦闘力53万ってつまりいくつだよ」
向日葵「訊かれても。ていうか櫻子、あなたいい加減人の部屋にマンガ持ち込み過ぎではなくって?」
櫻子「えー、んなことないって」
向日葵「ありますわよ。ご覧なさい、部屋の一角にタワーが建設されてるじゃありませんの」
櫻子「だって持って帰るのめんどいんだもん……そーだ、ここに本棚を作ろう!」
向日葵「誰が?」
櫻子「向日葵が」
向日葵「どうやって?」
櫻子「日曜大工で」
向日葵「……」
櫻子「……パパおねがーい♪」
向日葵「くたばりあそばせ」
櫻子「オブラートそれで精一杯かよ」
向日葵「どうして私が手ずから櫻子文庫を設けないといけませんの」ハァー
櫻子「いいじゃんかよぅケチケチ女。妖怪ケチケチ」
向日葵「その口キスで塞ぎますわよ。ねちっこく」
櫻子「ほんとっ!?」パァッ
向日葵「えっ」
櫻子「えっ」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「その期待に満ちた眼差しをおやめなさい。しませんから」
櫻子「!!!!!!!!」ガーン
向日葵「……」
櫻子「……」シュン
向日葵「……」
向日葵「……ねっちこくだけ、訂正させてくださるかしら」
ちゅっ
櫻子「ふわぅ……ねむい」
向日葵「ついさっきまで1時間以上寝ておいて……やはり天才か」
櫻子「ねー、もう寝よーよー」
向日葵「ちょっとお待ちなさい、いまちょうど良い所で……」
櫻子「……」ジッ
向日葵「う……」
櫻子「向日葵ぃ」
向日葵「は、はい」
櫻子「……ねよ」
向日葵「……」
櫻子「……」
向日葵「し、仕方ありませんわねっ」
櫻子「うう、毛布つめたい」ブルッ
向日葵「中に入ってしまえばすぐあたたまりますわ……それまでは、ほら」スッ
櫻子「んー」ギュッ
向日葵「どうですの?」ギュッ
櫻子「うん……毛布よりも好き」ニヘッ
向日葵「……そう」ニコッ
櫻子「ぁー……今日はすっごいよく眠れそう」
向日葵「お気楽ですわね……ま、隣で寝れないーなんて泣かれるよりいいですけど」
櫻子「泣かねーし。向日葵だって」
向日葵「え、私がなんですの」
櫻子「知ってるんだぞー。夜中、たまに起きて私をぎゅってするでしょ」
向日葵「っ!?」
櫻子「えへへ、正解だ。まったくあまえんぼだなーひまちゃんはー♪」
向日葵「ひ、ひまちゃん言うなですのっ///」
向日葵「だいたいそれを言うなら……」
櫻子「お、反論かー? 向日葵のくせに生意気な」
向日葵「お黙りなさいジャイアン。反論せずにいられませんわ」
櫻子「よかろー、どっからでもかかってこいこい」チョイチョイ
向日葵「先週の火曜の深夜2時に」
櫻子「すんませんでしたー!!!」
向日葵「ちょっ声が大きいですわよ!?」キーン
櫻子「も、もう本当に寝よっ」
向日葵「ど、同感ですわ。このままではお互い大やけどをするのが目に見えてますし……」
櫻子「じゃあ寝るね、おやすみっ」
向日葵「ええ、おやすみなさい」
~深夜~
櫻子「……」ムクッ
櫻子「……おしっこ……」
櫻子「……」ノソッ
スタスタスタ...
...スタスタスタ
櫻子「……」
向日葵「すぅ……すぅ……」zzZ
櫻子「……ひまちゃん、ちゅー」
ちゅー
向日葵「ん、ふぅ……」
櫻子「……♪」
そろそろ寝ないと刺し使える
続きよみたいから誰か夕方まで保守しといてくれ
>>161
読むだけならログ速で検索すればいいじゃない
櫻子「ってアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!?」
向日葵「えっ!? なに、なにごとですの!?」
櫻子「どどどどどどどどどどうしよう向日葵!!」
向日葵「櫻子!? どうしたんですの!?」
櫻子「し、宿題忘れてた~!」
向日葵「えええええ!? あなた、土曜にうちに泊まる前にやってきたって言ったじゃありませんの!」
櫻子「やんないと泊めてくれないっていうから」
向日葵「ウソだったんですの!? 信じらんない!」
櫻子「いま困ってるのはホントだよ!」
向日葵「やかましいですわ!」
櫻子「ねー向日葵手伝ってよー、ひとりじゃぜったいおわんないよー」
向日葵「手伝って、って……いま何時だと……3時!? 3時ですの!?」
櫻子「3時だよ」
向日葵「今から宿題なんて見てたら間違いなく朝までコースじゃありませんの……」
櫻子「え、大丈夫でしょ」
向日葵「どこが大丈夫なもんですか! なんですのその余裕!」
櫻子「えー? 大丈夫だよ、だって向日葵言ってたじゃん?」
向日葵「え?」
櫻子「秋のよなが、って」
向日葵「」
向日葵「さ……」プルプル
向日葵「櫻子のバカぁ!!!」
ひまさくでもいい。さくひまでもいい。ケンカップルでもいい。バカップルでもいい。ここで終わればいい
,..-‐'"⌒`y'"?`ー-、__
/ `r、__|;,_,;::ィ'′ ヽ
,イ ../ (.〇.) 〈;;:... - 、}
|:! '"?ヽ└--┘ .{:: ヽ
l{;;: ⌒Y"⌒`ヽ .:::}
lト、::.... / .、...:::::/
八;;;;;:::::::::..........::............::::::::::}::::/ 今日も素敵なSSを書いてくれた>>1に
ヽ:::}:: ;;:: ::;;;;;:::::::::::::::/::: / 御礼としてこの(ピー)マンを贈ろう
ヽ{:: ;;::: :;;;:::::: :::/::: /
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つれーわー。これからだと実質2時間しか寝れねーわーつれーわー。っかー!
はよ寝て明日も書きなさい乙
おつー
ゆっくり寝てるかー
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