古美門「東京中央銀行の不当人事?」 (41)

黛「そうなんです!元支店長の浅野さんのために頑張りましょう。」

古美門「やだね。欲望に渦巻いた人間たちの権力をめぐったお遊戯には関わりたくはない。」

浅野「5000万ある」

ここまでしか考えてない

古美門「そもそも!そもそもだよ!黛君!
そんな良く分からない海外に飛ばされて、エリート街道から外れたどうしようもない馬鹿に私を雇う金はない。」

黛「先生!これはお金の問題じゃありません!正義のためです。」

古美門「黙れ!朝ドラ!君はいつまで経っても馬鹿だな。ずーっと、メガバンクでトップを走ってきた人間だぞ?
そんなやつが飛ばされたんだ。
どうせやばい金にでも手を出したんだろう。どっちに正義あるかなんで誰にもわからない!」

黛「くっ…」

服部「先生。依頼者がお見えです。」

浅野「どうも、はじまして。浅野と申します。古美門先生の手腕を聞きお尋ねしました。」

古美門「そんな海外まで私の名は轟きましたか。これは驚いたものだ。しかし、私は高いですよ。」

浅野「わかっています。この前負けたと思っていた中国の株が急騰しまして。
キャッシュで5000万出させてもらいます。」

黛「ご、5千万!?先生、これこそ危ないお金…」

古美門「私に任せてください!!どんな条件で勝ち取ってみせましょう!この無敗の古美門がね。」

浅野「ありがとうございます。私の人生をめちゃくちゃにした半沢に倍返ししてやりたいんです。」

薫「先生!?いや分け目が逆でそっくりさん!?生き別れの兄弟!?」

古美門「バカか君は!こんな正義感()の強いアホではないよ僕は~!それに彼よりもっとハンサムだしね~!」

とかありそう

古美門「詳しくは後日聞きましょう。服部さん、お帰りだ。」

服部「お見送りいたします。」

浅野「では、また連絡いたします。」

古美門「新しいクルーザー買っちゃおうかなー♪」

黛「なんだか難しそうな話ですけど大丈夫なんでしょうか?」

古美門「私を誰だと思っている!どんなことをしてでも勝つ!やられてなかったら、やられてことすればいい」

黛「それは犯罪です!!」

古美門「何もわかってないな、君は。鉄工所にでも行って、ベルトコンベアに巻き込まれるといい。脳みそが引き伸ばされて少しはましになるだろう!」

花「直樹ー?電話よー?」

半沢「また、仕事かな? はい、半沢です。」

古美門『あなたが脅迫や盗撮などで浅野さんを追い込み、仕事を阻害し、彼の人生をめちゃくちゃにしたことについて、訴えることにしたので、そのつもりで』ガチャ

半沢「…」

花「大丈夫ー?また、出向とか言わないわよねー?」

半沢「ああ。大丈夫だ。花ちゃんは何も心配しなくていい。」

渡真利「お前が訴えられる?!」

半沢「声がでかいよ」

渡真利「しかし、なんで?」

半沢「浅野の件らしい」

渡真利「それならこっちが証拠十分!負けるわけが無い」

半沢「そうだが、いいんだが。あっちの弁護士は古美門とかいう凄腕らしい」

渡真利「古美門!?それはまずいぞ!そいつはどんなことをしてでも裁判に勝ち続ける、知る人ぞ知る弁護士だ。俺もつてがある紹介しよう。」

三木「私たちにお任せください。必ずや、あなたのことを守りましょう」

沢地「三木先生は古美門先生の手の内をよくご存知です。ご安心ください」

井出「負けたことしかないですけど、今回は大丈夫です。」

三木「おい、お前。それじゃあ、俺がダメな弁護士みたいじゃないか。死にたいのか!?」

井出「ち、ちがいます!」

半沢「…」

古美門「なるほど。つまり、浅野のさん、あなたは半沢という部下に毎日のように株で負けたことを家族にばらすと脅され、ありもない悪徳会社との関係もでっちあげられたと」

浅野「まったく、その通りです。私には非はないんです。株も当時は負けていましたが、今は資産となっています。東田の件もただの友人だっただけで何もやましいことはありません。」

古美門「わかりました。あなたは半沢に脅迫され精神状態を乱され、仕事も上手くいかず左遷されたという線で行きましょう」

浅野「お願いします。それでは。」

黛「私は何か話がおかしいと思います。裏付けがなければそこまで追い詰められるでしょうか?」

古美門「いいんだよ。そんなことはどうでも。クライアントが有利になる情報でも集めてこい!」

服部「おっ!今日はデイトレードで1千万勝ちましたな」

黛「服部さん、そんなことまで?!」

服部「昔、外資系証券会社に勤めていまして。たわいもない取り柄です。」

半沢「とにかく、証拠は揃っている。正義は私にあるんだ。」

三木「半沢さん。よーくわかりました。しかしですね。わたし達は東京中央銀行の顧問弁護士でもあるんですよ。そういう銀行に不都合なものは出せない。他に策を考えましょう。」

半沢「ふざけるな!変態弁護士!さっきから秘書の胸元ばかりみやがって!
顧問弁護士?あなたたちは、大きいものに巻かれて、正義を見捨てるおつもりですか?その胸につけたバッジになにを誓ったのかよく思い出せ。もういい。貴方達には頼らない。ただ、銀行に肩入れして、私の邪魔をするのはやめていただきたい。その時はやり返す。倍返しだ!」

服部「先生。半沢さんがお見えです」

古美門「私は今いない。帰ってもらえ。」

服部「先生はいま不在でして。」

半沢「そうですか。では、法廷で会いましょう。私は自分で自分を弁護します。生憎、私も討論でまけたことはないのでね。では。」

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