男「しかし」

生首女「？」ｼｬｷｼｬｷ


男「おまえってなんなの？」


生首女「んー」ｼｬｷｼｬｷ

男「」ﾋｮｲ

生首女「あーっ。まだ食べてる！私手無いから！私手無いから！」

男「んでなんなの？」

生首女「旧ソ連の生体兵器」

男「……」


生首女「ふふふ……私にはなにかしらの凄い機能があるのだ！」

男「目からビームか？」

生首女「んー」

男「口からビームか？」

生首女「んー」

男「嘘だな？」

生首女「んー」

男「嘘だな！？」


生首女「はい……」

男「そうだよな。お前みたいなのが兵器なわけないよなー？実用性皆無だし？一人だと転がることしかできないし」

生首女「しゃ、しゃべれる！」

男「自慢にならねえ」

男「はぁ」

生首女「溜め息なんてどうした？君らしくもない」

男「」

生首女「ん？あれか？なにか悩み事か？」

男「まあな」


生首女「そうかそうか！なら私に相談してみるといい」


男「実はな」

生首女「ふむふむ」

男「悩みはな」

生首女「ほうほう」

男「お前のことなんだよ」

生首女「えッ……」

生首女「それって……///」

男「バカな表情してんじゃねえよ」

男「やってらんねえ。コンビニ行ってくる」

生首女「あ、お、おやつかるぱす！」

男「買わねえよバカ」ｶﾞﾗｯ


生首女「あ」

生首女「イッちゃッた……」

生首女「あれ？なんかイヤらしい///」

生首女「」

生首女「バカみたい私」

ｺﾝｺﾝ

生首女「はーい」

妹「生首女さんこんにちはー！」

生首女「妹ちゃんか、どうしたの？」

妹「いやあのね。生首女さん一人じゃなにもできないから可哀想だなーって！！」

生首女「えへへ//」


妹「もう！照れる所じゃないよ」

生首女「あ、ごめん。私鈍いからさ……」ﾅｶﾞｼﾒ

妹「悲劇のヒロインぶるなよクソコンチクショウが！！」

生首女「怖いこと言うねぇー？誰にそんな言葉教わったの？」


妹「お母さん！いっつもお父さんに言ってるよ！！」

生首女「あらら。お母さん優しそうなのに」

妹「お母さんは他所さまには良い顔してるんだって！屑アニキがそういってたよ」

生首女「屑アニキっていうのもお母さんが？」

妹「うん。あ、これはお父さんもだよ」

生首女「あはは……私のことはなんて言ってるの？」

妹「化け物」

生首女「そりゃそうだよねうん」

妹「けど嫌いじゃないって！妖怪染みた美しさとか言ってたよ！そのあとあ、妖怪か！とか言って笑ってたけど」

生首女「んー、妖怪ではないんだけどなー」

妹「そうなの？」

生首女「うん。強いて言うなら妖精かな」

妹「えっ！？妖精さんなの！！」

生首女「ま、まーね。強いて言えばね強いて言えば」

妹「へぇ！そうなんだー！！すごーい」ｷﾗｷﾗ


生首女「うへへ//」

妹「でもあれ？」

生首女「ん、どうした？」

妹「妖精さんなら空飛べるんじゃないの？」

生首女「それは無理だよ。羽生えてないし」

妹「妖精さんなら帽子かぶってて耳が長くて簡単な顔してるんじゃないの？」

生首女「人類は衰退してないよ」

妹「あそっか！」

生首女「うん」

妹「えへへーっ！」ｷﾗｷﾗ

生首女「ヤバいなんか罪悪感」

妹「なにー？」

生首女「なんでも。というか男遅いね」

妹「そうだね！」

生首女「コンビニでナニでもしてるのかな？部屋じゃ私いるからできないし」

妹「ナニ？」

生首女「ヤバい罪悪感」

生首女「デジャヴュってやつですな」


妹「生首女さん難しいことばっか言ってるー！私にもわかるお話してー」


生首女「妹ちゃんにはまだ早いのよ」

妹「えー」

生首女「ふふふ……」ﾅｶﾞｼﾒ


妹「だからそれやめろよ！！クソコンチクショウが！！」

生首女「こわいなー」


妹「もういい！お母さんに聞いてくる！！」


生首女「ありゃ、なんでヒステリック」


妹「じゃあね！」ﾄﾞﾝｯ！！

生首女「あらら」


生首女「ん？てか……」

生首女「お母さんに聞くって不味いよ……」

男「コンビニに来たのは良いが買うものがなかった」


男「てか金がなかった」

店員「うぇーい！あれ？男じゃね？」

男「おう、男だ」

店員「うぇーい！」

男「は？」

店員「いや……なんかこう、あるじゃないっすか？挨拶みたいなの」

男「あぁなるほどね」

男「つうかなに？」


店員「あ、いやあのですね。お客様先ほどから店の入り口からずっと動かないものですから」

男「すみません立ち読みします」


店員「あ、はぁ……」


男(こわいなー)


店員「……」

不良「あ」


男「んー、やっぱり味噌ラーメンかなー」


不良「よう！変態野郎」

男「あ……」ｷｮﾛｷｮﾛ

不良「お前だよお前」

男「おれ？」


不良「そうだよ」ﾆﾔﾆﾔ

男「」

不良「おまえ頭しかない女自分の部屋に連れ込んでるんだって？」


男「」


不良「ハハハ！とんでもねえサイコ野郎だよなァ！！」

男「」

不良「フヘヘヘ。そんな怖え物でナニして遊んでんだ？あ？」

男「」

不良「その……あれか？具合はどうなんだよ//えぇっ！？///」


男「」

不良「あ、意味わからねえか？具合っておまえあれだよ！その、なぁ？わ、わかるだろ///」

男「」

男「あのさあ」


不良「なんだよ////」


男「そんな生首だけの女に欲情出来るとかお前のほうがとんでもねえサイコ野郎なんじゃねえの？」


不良「」


男「バカなの？」

不良「」

男「キモいわー。んじゃ」


店員「ありあした！」


不良「」


不良「」

生首女「ひまだなー」

生首女「ひますぎるなー」

生首女「はあ」


ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ

生首女「お？誰かの階段をかけ上がる音！男か？」

ｶﾞﾗｯ

妹「たいへん！屑アニキが！！」

生首女「え？」

妹「アニキが…アニキがぁっ！！」


生首女「ちょっと？泣いてるだけじゃわからないよ」

妹「泣いてないよ」ﾏｶﾞｵ


生首女「うん、ごめん」

妹「あ、そうだ！お兄ちゃんがね」

生首女「うん」

妹「ポリ公に捕まったよ！」