とある魔術と大造じいさん(16)
大造じいさん「残雪が来てからがんがめっきり取れなくなってしまったなぁ~」
大造じいさん「仕方ないから猟師を止めて学園都市に来て見たけんど、科学が進み過ぎてて道具の使い方がさっぱり分かんね」
大造じいさん「……考えても仕方ない、布団でも干すかぁ」ガラッ
インデックス「お腹減ったんだよ!ご飯をくれたら嬉しいな!」
大造じいさん「あらまぁ」
インデックス「」ガツガツ
大造じいさん「落ち着いて食べるだよ、野菜炒めは逃げはしねぇぞ、がんと違ってな」
インデックス「分かったんだよ」パクパク
大造じいさん「それにしてもインデックスちゃんは良く食べるだなぁ」
インデックス「育ち盛りだからね!」
大造じいさん「そうかそうか、じゃあ今釜戸で炊けた米も食べていきな」コトッ
インデックス「ありがとうなんだよ!」パクッ
インデックス「」……
インデックス「」スパァン!!
インデックス「!?」バッ
インデックス「服が弾けとんだんだよ!」
大造じいさん「……インデックスちゃん、ひょっとして その服」
大造じいさん「特別な力が働いていただか?」
インデックス「どうしてその事をっ!?」
大造じいさん「やっぱりかぁ、だとしたら原因はこの米だなぁ」
インデックス「お米が原因?」
大造じいさん「んだ、この米は幻想殺しと言う品種でな?変な力が働いている物に触れるとその力を消してしまう不思議な米なんだぁ」
インデックス「そんなお米があるんだ……じゃなくて服が……」
大造じいさん「ちょっとまってけれ、今幻想殺しで服編んであげるだよ」
インデックス「チクチクするんだよ」チクチク
大造じいさん「それしか無いから我慢してけれ」
インデックス「ご飯の恩もあるし我慢してあげるんだよ」
大造じいさん「んだ、それでインデックスちゃんはこれからどうするだ?」
インデックス「私は悪い人に追われている身、あなたに危険を及ぼすかもしれないから、もう行くんだよ」
大造じいさん「そうか、困った事が会ったらいつでも家に来てくれて構わないだよ、孫が来た見たいで楽しかっただ」
インデックス「初対面の私を孫なんて言ってくれるんだありがとう、それじゃ!」
大造じいさん「気をつけてなぁー」
夕方~
大造じいさん「今日も畑仕事で疲れたべ、帰って晩御飯にするかね」
大造じいさん「お?」
インデックス「……」ドクドク
大造じいさん「インデックスちゃん!どうしただか?」ソー
豪!
大造じいさん「なっなんだぁ?火事かぁ?」
ステイル「火事何かじゃ無いよおじいさん、これは僕が生み出した炎さ!」
大造じいさん「あんたっひょっとしてインデックスちゃんを追いかける悪い人かぁ?」
ステイル「そうだよ」
大造じいさん「なんだって!こうしちゃいられない、インデックスちゃんすぐに助けてやるからなぁ!」
ステイル「おじいさん、年寄りが無茶する物ではないよ、あなたが僕に勝てる訳ないだろう?」
大造じいさん「」猟銃ズドン!
ステイル「グフォ!?」ドクドク
大造じいさん「次は心臓に当てるだよ?」カチャ
ステイル「くそっ!こうなったらこい!イノケンティウス!」
イノケンティウス「ウガァ」ゴォォ
大造じいさん「なんだぁ?炎の人かぁ?」
ステイル「殺れ」
イノケンティウス「」ゴォォ
大造じいさん「関係ないだ」ズドン
イノケンティウス「」ゴォォ
大造じいさん「効いてないだね、部が悪い一旦退かせて貰うだよ!」
ステイル「何!?逃げるのか!」
大造じいさん「体制を立て直すだけだぁ、インデックスちゃんすぐに助けてやるからなぁ待っててけれ~」
ステイル「追いかけろイノケンティウス!」
ゴォォ
大造じいさん「……おっと?」ストップ
イノケンティウス「」ゴォォ
大造じいさん「どうやら、ここから出られないようだね」
ステイル「ッチそれがどうした!あなたが僕に勝て無い事は変わんないだろ!」
大造じいさん「今のままでは勝てないだね、でも時間を懸ければおらに部が有ると思うだよ?」
ステイル「時間をかけてる間に僕は逃げてるだろうけどね」
大造じいさん「それがそうも行かないだよ、このアパートの廊下は片方しか階段がついていないだ、つまりおらがここに居座ればあんたは外に逃げられないだよ」
ステイル「階段を使うとなればそうなるね、でも、僕が飛び降りたらどうするんだい?」
大造じいさん「やってみればいいだよ……」
ステイル「そうさせて貰うよ」グイッ
大造じいさん「……ただしここは地上210メーターの高さに有る、アパートだよ?無事に降りれるのかね?」
ステイル「無理だ」
ステイル「というか何故こんな高所にアパートがあるんだ?」
大造じいさん「窓の無いビルの屋上を有効利用しようとしたらしいだ」
ステイル「いや待て……そうだ!イノケンティウスが出れないだけで、僕は出られる!」
大造じいさん「おら、猟銃持ってるだよ?」
ステイル「猟銃なんて怖くないね、僕の炎で溶かせるからねっ!」ゴォォ
豪!
ステイル「最初からこうしておけばよかったよ、さぁ行こうインデックス」
大造じいさん「おらは死んでないだよ?」
ステイル「何ぃ!?」
大造じいさん「幻想殺しの稲を感想させた物で作った仮の家だ、変な力で作った炎じゃ燃やせないだよ」
ステイル「くそっ!」
大造じいさん「さぁ、我慢比べの始まりだ」
大造じいさんの日記~
一日目、悪い人がこちらを警戒して睨んでくる、インデックスちゃんの傷口が膿んでいる。
二日目、悪い人がこちらを警戒しながら水筒で水分補給しようとしたから、猟銃で水筒を撃ち抜いた、インデックスちゃんは光ってブツブツ言ってるだ。
三日目、悪い人がいまだに警戒しながらこちらを睨んでくる、インデックスちゃんは痩せほそって弱っている。
32日目、今日は一方通行君と将棋をした、若い子はすごいだね直ぐにおらより強くなってしまっただよ、悪い人は空を見つめてブツブツ言ってる、インデックスちゃんはもう一週間以上微動だにしないだ。
48日目、垣根君と定規ちゃんが遊びに来ただよ、今日は将棋倒しただ。
51日目、小萌先生と削板君と一緒に焼き肉を食べただ、悪い人もとうとう倒れてしまっただよ、インデックスちゃんは焼き肉を食べている時に目が光っていただ。
次の日~
ステイル「……」
大造じいさん「食らうだ」ズドン
ステイル「」
大造じいさん「よし、インデックスちゃん大丈夫だったか?」
インデックス「……」グッタリ
大造じいさん「不味いだ、早く病院に連れて行って上げないと」
アレイスター「大造お困りのようだな?」
大造じいさん「あっ大家さん、実はおらの知り合いが倒れてしまって」
アレイスター「ふむ……栄養失調だな、彼女は私が責任を持って保護しよう」
大造じいさん「いいんだか?大家さん」
アレイスター「勿論だ、私とお前の中だろう?」
大造じいさん「ありがとうございますだ!」
そして一週間後~
佐天「ねぇ、知ってる?学園都市七不思議の一つ、凄い人脈を持ってるおじいさんの噂!」
「うーん、知らないなぁ」
佐天「何でも、学園都市のlevel5全員と面識がある上に、統括理事長とも親しい間柄らしいよ!」
大造じいさん「それは、凄いだねぇ」
インデックス「大造!何してるの!早く焼き肉やろうよ!」
大造じいさん「解っただ、涙子ちゃんおら達も行こうか?」
佐天「うん!……会って見たいなそのおじいさん」
大造じいさん「会えるといいだねぇ~」
第1部 完 気が向いたら続くかも
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