タラ「ママー、お腹すいたですぅ」脳噛ネウロ「…謎の気配がするな」(858)

サザエ「あらタラちゃん、さっき食べたばっかりじゃな~い」

タラ「ぶううう!」

マスオ「ハハッ!タラちゃんも育ち盛りなんだよ」

サザエ「仕方ないわね、近くのレストランに行きましょ」

タラ「高級料理店じゃないと嫌ですぅ」

マスオ「…」

ネウロ(なんだ…あの子供から感じられる邪悪な力は…)

ヤコ「どうしたの?」

ネウロ「黙れゾウリムシ、貴様の意見など聞いている暇はない」

ヤコ「いやいや…あんたが子供見て、そんなに表情変えると思わなかったからさ。」

ネウロ「貴様は感じないのか?」

ヤコ「アーッ!って?」

ネウロ「…酸素程度の脳しか持たん貴様にはそれが限界か」

ヤコ「せめて生物にしてよね!!」

ネウロ(…謎の匂いだ……あの子供から感じられる力…)

―高級イタリア料理店―

店員「あっらっしゃいませー」

マスオ「3名で」

店員「こちらの席へどうぞ」

タラ「汚い店ですぅ。」

店員「…」

サザエ「こ、コラタラちゃん!」

タラ「フンっです」

マスオ「まぁいいじゃないかサザエ。タラちゃんも批評する年頃なんだし」

サザエ「それにしても早すぎるわよ」

ヤコ「え…もしかして私達も、あの店に?」

ネウロ「ふむ、そうしたいのは山々だが…」

ヤコ「お金ないもんね」

ネウロ「我が輩に任せておけ」

ヤコ「え?」

―質屋―

ネウロ「先生をお売りしたいのですが」

ヤコ「え!!?」

中年男「いいのかい?そんな若い子」

ネウロ「ええ^^あとは好きにしてください^^」

中年男「じゃあ5000円で手を打とう」

ネウロ「高価買取ありがとうございます」

ヤコ「ストーーーーーーーップ!!!!!」

店員「鯖の煮付けでございます」

サザエ「まぁ!美味しそうだわ!」

マスオ「お、おい~この店で一番安い物を頼んだはずなのに…」

タラ「なんですかこれぇ?」

店員「当店自慢の鯖の煮付けでございます。」

タラ「スーパーの安売りよりひどいですぅ…よくこんなゴミが出せますねぇ」

サザエ「た、タラちゃん!」

マスオ「たまにはいいじゃないか。高級料理を貶すのもね」

サザエ「でも…」

タラ「パパの収入じゃ限界ですぅ」

マスオ「…」

店員「らっしゃいやせーー」

ネウロ「1人です。」

店員「奥の席へどうぞ」

ネウロはサザエ一家の近くの席へ腰掛けた

ネウロ(ふむ…一見、ただの生意気な子供にしか見えんが…)

タラ「MAZUIですぅ」

ネウロ(それは表面上の話…内面の事となれば話は大きく変わってくる…)

サザエ「そろそろ行きましょうか」

マスオ「まだドリンクバーの元が取れてないよ」

タラ「貧乏な男程ケチなんですーぅ」

チラッ

ネウロ(な…に…?今一瞬、我が輩の方に視線を飛ばした……あの子供、気づいているのか?我が輩の正体に……)

サザエ「マスオさん、飲みすぎよ」

マスオ「まだまだ飲むよサザエ!800円分のドリングバーの元を取らないと!」

タラ「アイスコーヒー取ってこいパパァ」

マスオ「ははっ…自分の息子にまでこき使われるなんてね」

タッタッタ

ネウロ(いや、待て…ただの子供だ。我が輩の正体に気付くはずがない。)

タラ「ママァー魔人って何ですかぁ?」

サザエ「変なこと聞くのねタラちゃん」

ネウロ「!!!」

ガシャンッ

我が輩は、思わず席を立ってしまった

店員「ど、どうかされましたか?」

ネウロ「いや…何でもありません……」

ネウロ(む…もう出るのか…)

サザエ「さぁ、早く家に帰りましょう」

マスオ「お母さんがカレーを作って待ってるみたいだからね」

タラ「まだお婆ちゃんの料理のが美味しいですぅ」

店員「あんがとございやしたぁ」

サザエ一家は店を出て家へ帰ることに

ネウロ「我が輩も行くか」

ネウロは席を立ち、サザエ一家の後を追うことに

―ホテル前―

ヤコ「あのー…」

中年男「ウヒヒ…好きにしていいんだよね」

ヤコ(ラブホテルって…)

中年男「女子高生が初めての相手…ウヒヒ」

ガラガラッ

タラ「ただいまでーす!」

ワカメ「お帰りタラちゃん!」

カツオ「姉さん達、遅かったじゃないか~」

サザエ「ちょっと寄り道してたら遅くなったのよ」

マスオ「そうだよカツオ君。」

サザエ(レストランに行ったこと話したら面倒そうだわ…)

カツオ「ふーん」

タラ「高級レストランに行ってたから遅くなったですぅ!」

タッタッタ

ワカメ「えーーー!!?」

カツオ「姉さん達ずるいよぉ!どうして僕達も呼んでくれなかったのさぁ!」

サザエ(た、タラちゃん…)

ネウロ「……」

ウキエ「あら、磯野さんに用かしら?」

ネウロ「いえ…たまたま通りかかったものでして」

ウキエ「そう。なら良かったわ」

ネウロ「その言い方だと、この家でまるで何かあったような感じですね?」

ウキエ「…あんまり大きな声じゃ言えないんだけど」

ネウロ「ほう」

ウキエ「磯野城って呼ばれるほど、不気味な一家なのよ」

ネウロ「磯野城…?」

ウキエ「家族全員賑やかそうに見えるけど…裏では大変らしいわ」

ネウロ「なるほど」

ウキエ「噂なんだけど、あの家の物置小屋から死体が出てきたって聞いたわよ」

ネウロ「死体…ですか」

ウキエ「あくまで噂よ!でもずっと隠してるみたいなのよ」

ネウロ「それを見ていた人は?」

ウキエ「確か…中島くんだったかしら…」

ネウロ「中島君…」

ウキエ「カツオくんの友達なの。友達がいないからいつも1人で野球をしてるわ」

ネウロ「…」

―公園―

中島「打ったーー!!」

タッタッタ

中島「中島1塁を蹴った!!2塁も回る!!」

タッタッタ

ネウロ「奴か…」

公園で1人野球をしているメガネの少年を見つけた

恐らく、彼が中島君だろう

聞いた通り友達がいないために1人で野球をしている

中島「3塁も回ったァァァっァ!!!」

ザザーッ!!

中島「クソッ…!!アウトか!!」

1人で盛り上がっている所に

ゆっくりとネウロが近づいた

ネウロ「貴様が中島か?」

中島「え、誰おじさん?」

ドスッ

中島「ふは・・・」

ネウロは容赦なく中島の顔に蹴りを入れた

ネウロ「貴様に用があって来たのだ」

中島「僕に?」

ネウロ「磯野家で死体を見たというのは本当なのか?」

中島「…!!おじさんどうしてそれを!?」

ドスッドスッ

中島「アア!!僕のメガネが粉々に!!」

ネウロ「言葉には気をつけろゴミめ」

中島「う、う~ん…」

ネウロ「知っていることを全て話せ。そうすれば全身骨折程度で済ませてやろう」

中島「あれは僕が、磯野を野球に誘おうとした時のことなんだ…」

1ヶ月前…

まだ、中島に友達がいた頃

いつものようにカツオを野球へ連れ出そうと磯野家へ

中島「磯野ーー!ベースボールやろうぜー!」

返事が無い…何度叫んでも家から出てくる気配は無かった

仕方なく帰ろうとした時

家の奥の方から、大きな物音が聞こえたのだ

中島「今の音は…誰かいるのかな?」

中島は物置小屋の方へ行こうとしたが

そこで、信じられない光景を目にした

ゴソゴソ

堀川「……」

三郎「ここの物置小屋に隠しておいていいですか?」

フネ「悪いわね三郎さん」

三郎「ははっ、これぐらいお安い御用ですよ」

なんと、頭から血を流した堀川を物置に隠そうとしていたのだ

その様子をこっそりと見ていた中島は、更なる光景を目にすることに

三郎「それじゃ死体処理の仕事は終わりです」

サザエ「サブちゃん、この仕事に転職して大成功じゃない!」

三郎「ははっ、そうですかね」

波平「うむ。死の運び屋とでも名付けよう」

イササカ「いやぁ…久し振りにいい小説が書けそうですよ」

ワカメ「堀川くんグッバイ」

サザエ「今回は、簡単に成功したわね」

波平「この事は…決して喋るじゃないぞ」

フネ「分かってます」

中島(た、大変だ…磯野家が…人殺しを…)

中島「た、大変だ大変だ!!」

花沢「あら、何そんなに騒いでるのよ」

中島「花沢さん!大変だよ、磯野家が人殺しをしてたんだ!!」

バチンッ!(ビンタ)

花沢「今日エイプリルフールだからって、ふざけたこと言ってんじゃないわよ!!」

中島「ふぐぅ…本当なんだってば…」

かおり「中島くんってホントにホラ吹きね」

バチッ(前蹴り)

中島「ぐぇぇぇ…信じてくれよぉ…」

花沢「中島くん、薬のやりすぎよ」

かおり「行きましょう花沢さん」

中島「ま、待ってよぉ!!最後までちゃんと僕の話を聞いてよぉぉ!!」

―回想終了―

中島「という訳なんだ」

ネウロ「ふむ、それが事実ならば…実に興味深いのだがな」

中島「もう1度、あの物置小屋を見ようとしたんだけど。怖くて行けなくて…」

ネウロ「その物置小屋…調べてみる価値はあるな」

中島「ハハッ!お兄さん心強いや!!任せたよ!!!」

ネウロ「貴様が行って来るのだ」

中島「――!!!」

ネウロ「我が輩は別の用事がある。ミスをすれば………殺すぞ」

スタッ

最後に捨て台詞を吐き、その場から姿を消したネウロ

中島「ふぇぇ…」

―ラブホテル―
ヤコ「あぁ…!!」

中年男「ウヒヒ…いいよ、いいよその身体!」

ヤコ「や、めて……」

中年男「無駄だよ!!君は売られたんだからね!!」

ヤコは薬を飲まされ意識が朦朧としていた

ヤコ(このままじゃ、ホントに犯される……)

中年男「カメラも用意したよ^^」

ヤコ「え…」

中年男「写真を撮ってれば、脅しに使えるだろ?」

ヤコ「そ、んな…」

中年男「嫌だったら大人しく犯されるんだよ^^」

ヤコ(ネウロ……)

この絶体絶命のピンチに

ふと、頭に思い浮かんだのはネウロであった

ヤコ「いっ…」

ドスッ

男がヤコに覆い被ろうとした瞬間
男は白目を剥いて倒れた

ネウロ「フン、奴隷の分際で手間をかけさせるな」

ヤコ「ネウロ!!」

ネウロ「謎が茹で上がりそうだ」

ヤコ「え、もしかして…さっきの子供?」

ネウロ「あぁ…今、調査中なのだがな」

ヤコ「吾代さんが?」

ネウロ「いや、新たな良き奴…協力者だ」

ヤコ(ああ…可哀想に……)

ネウロ「それより、貴様に制裁を加えねばな」

ヤコ「制裁って…」

ネウロ「魔界の大人の玩具だ…地上のバイヴと何ら変わらんが数分後爆発する仕組みになってる」

ヤコ「いやいや!!無理だから!!!何、その殺人大人の玩具!!?」

―磯野家―

中島「クッ…家の前に立っただけで、この威圧感!!」

中島「アアアア!!!耐えろッッ!耐えろ僕の精神力!!!」

サザエ「あら、中島君じゃない」

中島「…!」

カツオ「中島じゃないか、そんな所で何してるんだよ?」

中島「あ、あぁ…磯野の家のポストに見とれてたんだよ」

サザエ「あらやだ中島君。お世辞が上手いんだからぁ。」

カツオ「そんなことより家に上がれよ!」

中島(…チャンス)

サザエ「そうしなさい。お菓子も出してあげるから」

カツオ「やったー!!」

中島(これで…物置小屋を調べられる…)

ヤコ「え、あの子供の家族が!?」

ネウロ「まだ決まった訳ではないがな」

ヤコ「そんなの有り得ないよ…」

ネウロ「なぜだ?」

ヤコ「だって、あの子あんなに幸せそうな顔してたから…」

ネウロ「ふむ…その辺の人間感情は、我が輩は知らんが。貴様も何か感じたようだな。」

ヤコ「何かの見間違いだったら良いんだけど」

ネウロ「恐らく、また近いうちにあの家族関係で殺人事件が起きるだろうな」

ヤコ「え!?」

ネウロ「確定したことではない…だが、あの子供から感じられオーラ…それが、どうにも気になる」

ヤコ「だったら、私達も急いで行かなきゃ!!」

ネウロ「無駄だ。行った所で謎が出来上がるのを止める事はできん」

ヤコ「そんな…」

ネウロ「言った筈だ、我々はただ謎が出来上がるのを待つ身なのだ」

すいません、寝ます。保守ありがとうございました。落としてね

午前6時から再開しやす。ごめん。

すいません…今から続き書きます

カツオ「これ新しい漫画なんだ」

中島「ん?」

カツオ「魔人探偵脳噛ネウロだよ!」

中島「へぇー初めて聞く漫画だね」

カツオ「タラちゃんがちょっとだけ読んじゃって。僕が姉さんに怒られたんだ。」

パラッ

中島「うわっ…グロいなぁ」

カツオ「何言ってんだよ~別にこれぐらい普通だろ?」

中島「そうか…。」

家には潜入できたものの

そこから先に進むことができず、ただ刻々と時間が過ぎて行った

中島「お邪魔しましたー」

カツオ「また来いよ中島!」


―公園―

中島「打ったーーー!!三遊間抜けたあああ!!」

タッタッタ

中島「中島2塁へ滑り込んだーー!!」

ザザーッ

中島「ハハッ!1人野球面白いや、友達なんていなくてもできるし。」

ザッ

ネウロ「何をしているのだ?」

中島「ヒッ…」

ヤコ(ネウロが言ってた、新しい奴…協力者って…この子?)

中島「家には潜入したんだけど…お菓子だけもらって…」

ドスッ

中島「ぐぁぁぁ…顔は蹴らないでよぉ…」

ネウロ「やはりウジムシ程度の貴様では無理か」

ヤコ「ネウロやり過ぎだよ!」

ネウロ「貴様は関節技だ」

グググッ

ヤコ「ギャーーーッ!!!!何、この無差別なDV!!」

ネウロ「ヤコー♪このまま行くと骨が折れてしまうなぁ!」

ヤコ「やーーーめーーーてーーーッ!!!!」

中島「やっぱり、僕が調べるなんて無理だよ」

ネウロ「フン…元から期待はしてなかったから安心しろ」

ヤコ「それより、どうするの?」

ネウロ「我が輩達で調査するしかなかろう。」

サザエ「ふぅ…もう夕飯ね。」

タラ「ババァ、早くカレーを作るですぅ」

フネ「はいはい。」

マスオ「ははっ、タラちゃんも家を指揮るようになってきたね」

タラ「僕がこの家の神ですぅ」

波平「タラちゃんらしいな」

ワカメ「タラちゃんって元々、神様みたいな存在よ」

カツオ「意味分からないよワカメ。」

ドスッ

カツオ「いたっ…」

タラ「居候の分際で、無駄口叩くなですぅ」

カツオ「タラちゃん……」

ガラガラッ
ヤコ「すいませーん。」

フネ「おや、誰か来たみたいだよ」

ワカメ「女の人の声だわ」

サザエ「私、見てくるわ」

タッタッタ

ヤコ「あ、初めまして…桂木弥子です。」

ネウロ「先生の助手のネウロです^^」

サザエ「まあ…桂木弥子って……」

ワカメ「あの、名探偵じゃない!!」

サザエ「そんな、有名人が私達の家に来るなんてビックリだわー」

ワカメ「どうしてこの家に?」

ヤコ「あ…えーーっと…」

ネウロ「死体を調べに来たんですよ^^」

ヤコ「!?」

カツオ「し、死体?」

ヤコ(ちょ、ネウロ!ストレートに言い過ぎだって!)

ネウロ(なに?我が輩は、変化球から入ったつもりだがな)

ヤコ(ど真ん中ストレートだよ…)

サザエ「失礼な人ね!この家にそんなのないわ!」

ネウロ「ほう、それは失敬。」

ワカメ「最近、勝手に噂されてるみたいなのよ。」

ヤコ「噂?」

カツオ「誰かは知らないけど…メガネの子供がそんな噂を流してるんだ」

ヤコ(中島君……)

サザエ「それより、上がっていきなさいよ。」

ワカメ「有名人が家に上がるなんて素敵!」

ヤコ「え…いいんですか?」

ネウロ(フン、絶好のチャンスではないか。)

マスオ「あれ?桂木弥子ちゃんじゃないか」

ヤコ「こんばんは」

ワカメ「ねぇ今夜、泊まっていくでしょ?」

ヤコ「え…」

タラ「そうするですぅ!ワカメお姉ちゃんより綺麗ですぅ!」

ワカメ「ひっく…タラちゃん…」

カツオ「まず髪型がダメじゃないかワカメ。」

ヤコ「でも……」

ヤコはちらっとネウロの方へ視線を走らせた

ネウロ「ありがたいですねぇ…先生は見ての通り醜い生物なのです。他人の家に行っては、泊まるという醜い行為をしている方なので」

フネ「じゃあ泊まっていったらどうだい?」

ネウロ「はい^^先生だけ^^」

ヤコ「!!」

タラ「やったですぅ!綺麗なお姉さんが泊まるですぅ!」

サザエ「じゃあ、ここの部屋を使ってちょうだい」

ヤコ「すいません…」

ネウロ「先生があとで、土下座をしながら町内を1周するみたいなので」

サザエ「まあ…律儀な子なのね」

ヤコ(やらんわ!!!!)

サザエが夕飯の支度へ戻り
ネウロとヤコが2人きりになった

ネウロ「どうした…何か言いたそうな顔だな?」

ヤコ「何で、私だけ1人なのよ…」

ネウロ「我が輩は事務所に戻らなければならん。」

ヤコ「吾代さんに任せればいいじゃん!あの人、そういう雑用は完璧にこなすんだしさ!」

ネウロ「吾代は交通事故を起こして入院中だ」

ヤコ「いや…それって…あんたが魔界道具で吾代さんの車に細工したからだよね?」

ネウロ「ふぅ…貴様の吾代に対する拷問も鬼だな」

ヤコ「いやいや!!なに、人に罪なすり付けようとしてんの!?」

ネウロ「死体…と、我が輩があの家族の前で発した時…誰1人無表情だった。」

ヤコ「やっぱり見間違いなんじゃ…」

ネウロ「まるで、そんなことがなかったかのような表情だった」

ヤコ「中島君が嘘をついてるようには見えないしね」

ネウロ「しかし…このままでは埒が明かん」

グイッ

ヤコ「え?」

ネウロ「夕飯が出来るまでに物置小屋を調べてこい」

ヤコ「あーもう、分かったよ。」

ネウロ「フン、1人で泊まる事もできん奴隷が」

ヤコ「べ、別に1人でも泊まれるよ…!あんたなんかいなくても…」

タッタッタ

ネウロ「フハハハハ…」

ヤコ「えーっと…あの中に…死体が。」

そーっと小屋の取っ手に手をかけ

小屋の中を覗き込んでみた

ヤコ「うーん…暗くてよく見えないけど。」

死体は見当たらない

それどころか、綺麗に整頓されている物置小屋だった

ヤコ「やっぱりないよね…」

タラ「何してるですかぁ?」

ヤコ「ビクッ」

タラ「その物置小屋の中に何かあると思ってるですか?^^」

ヤコ「あ、いや…はは…私、物置小屋マニアだから…」

タラ「変わったマニアですぅ!」

サザエ「ネウロさーん」

ネウロ「はい?」

サザエ「ご飯が出来たわよー」

ネウロ「今先生を引きずって行きますね」

ネウロは立ち上がり、物置小屋へ向かった

タラ「ワカメお姉ちゃんはブサイクですぅ」

ヤコ「た、タラちゃん…それはダメだよ」

タラ「不細工にブサイクって言ったらダメですかぁ?」

ヤコ「いや…そうじゃなくて…」

ネウロ「そうですね!先生はブサイクで醜い生物です!」

グシャッ

ヤコ「ギャーーーッ!!」

タラ「ネウロお兄ちゃん」

ネウロ「夕飯が出来たみたいですよ?」

サザエ「カレーなんてありきたりで悪いんだけど」

ヤコ「いえ!口に入れる物なら何でも好きですから!」

パクパク

マスオ「すごい食欲だね~」

フネ「ネウロさんは食べないのかい?」

ネウロ「僕はダイエット中なので…」

ワカメ「ねぇ、いつまでこの家にいてくれるの?」

ヤコ「う…うーん。」

ワカメ「ずっといてもいいのよ!」

ヤコ「それは、ダメだよワカメちゃん!私だって学校もあるしさ…」

波平「うむ。桂木さんは高校生だ。」

ワカメ「そんなぁ」

タラ「だったワカメお姉ちゃんとヤコお姉ちゃんを取り替えるですぅ!」

カツオ「ひどいな、タラちゃん」

一同「アハハハハハッ!」

―夕食後―

ヤコ「はぁ~…食べた食べた…」

ネウロ「相変わらずその食欲は変わってないな」

ヤコ「だってカレーが美味しかったからさ~」

ガラガラッ

ワカメ「ヤコお姉ちゃん!」

ヤコ「あれ、どうしたのワカメちゃん?」

カツオ「トランプしようってさ」

タラ「一番ビリが全裸になるですぅ」

ネウロ「じゃあ、全裸で君が代を歌いながら町内を走ってもらいましょうか^^」

ヤコ「何で国歌!?」

ワカメ「全員強制参加ね!」


マスオ「ゴクリ……」

波平「マスオくん、将棋でもやらんか?」

マスオ「い…いえ、僕は…」

波平「そうか…また声をかけてくれ」

マスオ「はい…」

マスオは台所のタマをジッと見つめていた

そして、ポケットから包丁を取り出した

マスオ(ハァハァ…殺りたい殺りたい……)

タマ「ニャァ?」

マスオ(快楽を得たい、この殺ったあとの快楽をッ!!)

ワカメ「きーみーがーーあああああ!」

ネウロ「フハハハハ。中々様になってますね」

カツオ「ワカメがビリだったんだから」

タラ「全裸で家を飛び出したですぅ!」

ヤコ「……」

ネウロ「じゃあ、僕はこの辺で失礼しますね」

カツオ「えぇ!もう帰るの!?」

ネウロ「明日また来ますね」

タラ「いつでも来るですぅ!」

ネウロ「どうも…」

ヤコ(ここからは、本当に私1人だ…ネウロがいなくても調べられる事は調べなきゃ…)

ネウロ「む?」

帰る途中、駅前で座り込んでいる中島を見つけた

中島「小銭でいいんで。」

DQN「なんだコイツ」

ビッチ「きもーい、何か臭いし」

中島「……」

ネウロ「中島」

中島「ヒッ…って、お兄さんじゃないかぁ!」

ネウロ「こんな所で何をしているのだ?」

中島「じいちゃんの金で課金したら家を追い出されちゃって」

ネウロ「ふむ、家出というやつか」

中島「まぁね!僕は帰る気なんてないけど、あのジジイもボケてんだよ」

ネウロ「ここら一帯は暴走族の溜まり場で有名なのだがな」

中島「え…え……」

ネウロ「貴様は本当に死体を見たのか?」

中島「だから見たんだってさぁ!」

ネウロ「それが必ずしも死んでいたとは限らんだろ」

中島「でも…」

ふと、人ごみの中
中島は視線を走らせると…死体として処理されたはずの
堀川の姿が目に入った

中島「あ!!」

ネウロ「む?」

中島「堀川だよ!!あいつだよ!!」

懸命に指をさしてネウロに伝えるが
既に、堀川の姿はなかった

ネウロ「貴様…見間違えるのもいい加減にしろ」

ドスッ

中島「グァァ…ホントだってば……」

ネウロ「どうやら、これ以上話しても無駄のようだ」

中島「そんなぁ!待ってよお兄さん!!」

―磯野家―

時刻は11時を回り

それぞれ静かに就寝をしていた

ギギギギッ

ヤコ「う、う~ん……」

ギギギッ

ヤコ「あぁ…もう!!うるさくて寝れない!」

先程から部屋から聞こえてくる異音に

寝れずにいたヤコ

ヤコ「誰か起きてるのかな…」

ギギギッ

ヤコ「見てみよう。このままじゃ寝れないし」

ヤコは起き上がり

音の聞こえる、台所へ向かった

パチッと台所の電気をつけ見回した

だが、何1つおかしなところはなかった

不思議と…さっきまで聞こえてた異音も消えていた

ヤコ「幻聴かな…前にとろーんってなる薬使っちゃったからかな」

大きな欠伸をし、再び部屋へ戻ろうとした時

タマ「ニャア…」

ヤコ「ん、タマちゃん?」

タマ「…ニャア」

ヤコ「え……」

足元に駆け寄ってきたタマを見ると

タマの体に血が付着している

ヤコ「な、なんで……?」

ヤコはタマに付着した血をそっと触り

ヤコ(まだ暖かい…時間はそんなに経ってないってことかな…)

マスオ「ヤコちゃん、何してるんだい?」

ヤコ「!!」

不意に背後から声をかけられ
思わず身体を震わせたヤコ

振り返ると、そこにはマスオが立っていた

ヤコ「ま、マスオさん……?」

マスオ「ちょっと水を飲みにきたんだ。」

ヤコ「そ…そうなんですか」

タマは既に外へ飛び出していた

ヤコ(どうしてだろう…この人、何か隠してるみたいに感じる…)

マスオ「ごくごくっ」

勢いよく水を飲み干し、口を拭った

ヤコ「そ、それじゃあ…私は部屋に戻りますね」

マスオ「……」

グイッ

ヤコ「え…」

部屋に戻ろうとした時

右手をグイッとマスオに掴まれた

マスオ「待ってよ」

ヤコ「ど、どうしたんですか?」

マスオ「あまり深入りはしない方がいいよ」

ヤコ「…」

マスオ「これこそが快感なのかなぁ…ふふっ…」

マスオが何を言っているのかヤコには分からなかった

マスオ「フフッ…おやすみ」

ヤコ「お…おやすみなさい。」

―次の日―

ヤコ「うーん…よく寝たっ!」

日差しが差し込み

眠気も一気に消し飛んだ

朝食ができているようで、布団を畳もうとしたのだが…

ヤコ「え、何コレ……?」

布団を見てみると、ほんの僅かだが血が付着していた

ヤコ「何で私の布団にも…」

きっと前に使ってた人のだろうと思い

その時は大して気にしなかった

サザエ「ヤコちゃーん!ご飯よ!」

ヤコ「はーい!」

ネウロ「すいません、お忙しい中」

堀川母「い…いえ」

吾代「はーっ…はーっ……」

堀川母「そちらの方は大丈夫なんですか…?」

ネウロ「ええ!点滴をぶら下げてまで話を聞こうとする程厚かましい男ですから」

吾代「うるせー!!化けモン、テメェが無理矢理連れてきたんだろうが!!」

ネウロ「うるさい男ですね」

ガボッ

吾代「むぐぐぐっ…」

吾代の口へコップを詰め込むネウロ

堀川母「それで、今日はどういったご用件で?」

ネウロ「息子さんのことです」

吾代「……」

堀川母「え?何を言ってるんですか?」

ネウロ「…?」

堀川母「息子なら…1ヶ月前に亡くなっています…」

ネウロ「…」

堀川母「いつも通り学校から帰ってくる時間だったんですが…何時までも帰ってこなくて」

ネウロ「行方不明ですか。」

堀川母「えぇ…警察には連絡したんですけど。見つからなくて…」

吾代「ケッ、おまわりさんはそこまで動いてくれねーよ」

堀川母「それで偶然公園のベンチに付着していた大量の血が…息子のものだと分かって…」

ネウロ「なるほど、警察は死亡と断定したんですね」

堀川母「夕方に公園で息子を見たと言っていた人もいたんです…」

吾代「しらねーよ。死んだもんは死んだんだからよ。」

ガシャンッ!

吾代「ギャーーッ!!」

ネウロ「ですが、お母さん…貴方はそうは思いませんよね?」

堀川母「もちろんです…うぅ…今でも息子がどこかで生きてるんじゃないかと思って……」

―喫茶店―

吾代「で、どうすんだよ」

ネウロ「堀川が死んだとしたなら…中島の見た堀川は一体何なのだ」

吾代「その中島って奴が嘘ついてんじゃねーか?」

ネウロ「嘘をついてるようには見えんがな」

吾代「大体、死んだ人間が街中うろちょろする訳ねーだろ」

ネウロ「フン…そうとは限らんがな」

吾代「あ…?」

ネウロ「では、ご苦労。あとは歩いて帰れ」

吾代「お、おい!ちょっと待て…俺は怪我人だぞ!!おい…待ってくれ頼む!!!」

ネウロ「さて、そろそろ磯野家に行くか」

トンッ

喫茶店の前で、マスクをした男とぶつかった

ネウロ「すいません」

???「大丈夫だよ。」

ネウロ「ん、そうですか…?」

男はそれだけを言い放ち、人ゴミにへと消えていった

マスクをつけていたから分かりにくかったが

僅かに口元を緩めたようにも見えた。

ネウロ「ふぅ…おかしな奴もいるのだな」

サザエ「今日は日曜日だから。」

波平「なんだ?」

カツオ「デパートに行こうよ!!!」

波平「ワシは家に残っている。皆で行って来たらどうだ」

タラ「ノリの悪い老人ですぅ」

波平「すいません」

ワカメ「ヤコおねえちゃんも来てよ!」

ヤコ「え?私も?」

サザエ「お父さんと2人きりなんてロクなことないわ」

タラ「変態おじいちゃんですぅ」

フネ「父さんは危険だよ」

波平「ぶわっかAもぉおおおお!!!」

ヤコ「ははっ…それじゃお言葉に甘えて」

ワカメ「やったぁ!!」

カツオ「ワカメはホントにヤコさんに懐いてるよなぁ」

中島「タックル!!」

タッタッタ

中島「モール!!ドライブして押し込め!」

花沢「何してるのよ中島くん」

かおり「らりってるわ」

中島「1人ラグビーだよ!」

スタスタ

ネウロ「ほう、またやっているのか」

中島「あ!お兄さん!」

花沢「誰よあのイケメンさん」

かおり「///」

中島「探偵の仕事やってるみたいなんだ!」

ネウロ「どうも、ネウロです^^」

花沢「あら敬語だなんて紳士だわ!」

中島(僕の時と全然態度が違う…)

中島「それより何か分かった?」

ネウロ「今、まだ調査中だ」

花沢「ネウロさん。このメガネの言ってることは信じちゃダメよ。」

ネウロ「ほう?」

かおり「薬を海外から密輸してるみたいなの」

中島「してないよ!!どうして僕を信じてくれないのさ!!」

ネウロ「嘘としては、中々面白い話ですがね…」

花沢「幻覚でも見たのよ」

ネウロ「らりってますね」

中島「ひどいよ!!ちゃんと見たんだってば!」

ネウロ「…」

中島「だって三郎さんが死体を運んで、それを磯野家が眺めてたんだよ!」

花沢「バカね!もうあんたが犯人よ!!」

ネウロ(ふむ…)

ヤコ「あ!ネウロ!」

タラ「ネウロおにいちゃんですぅ!」

サザエ「ネウロさんも一緒にどう?」

ネウロ(主人を待たせて、貴様は暢気に買い物か)

ワカメ「ねぇ早く行こうよ!」

ネウロ「すいません、先生は後で行かせますので…先に行っててください」

フネ「そうかい」

ワカメ「絶対来てよ!」

ヤコ「うん!分かってるよワカメちゃん!」

タッタッタ

ネウロ「これは謎が1つだけではないかもしれん」

ヤコ「1つじゃないって…」

ネウロ「2つ…茹で上がるのかもしれんな…」

ヤコ「でも、まだ何も分からないよ。」

ネウロ「どちらにせよ、我が輩にとっては美味しい話だ」

ヤコ「そういえば、私の布団や猫のタマちゃんに血がついてたの…」

ネウロ「ほう?」

ヤコ「おかしいよ…でも、家族誰1人顔色変えてないから」

ネウロ「殺人にも色々種類がある。快楽を求める者や、恨みを晴らすため…理由は様々だ」

ヤコ「あの家族にそんな殺人をする人なんているように思えないよ」

ネウロ「中島の話だが…嘘では無さそうだ」

ヤコ「どうして?」

ネウロ「普通、あそこまできちんと覚えているのは珍しい…逆に作り話のようにも思えるが」

ヤコ「ホントに…死体が…」

ネウロ「曖昧な部分が1つある方が信頼性は高いが…」

ヤコ「あ、物置小屋には何もなかったよ?」

ネウロ「ふむ、問題はそれだ」

ヤコ「だって、中島くんが街で堀川くんを見たんでしょ?」

ネウロ「死者が歩く訳がない」
ヤコ「だよね」

ネウロ「つまり、どういうことか分かるか?」

ヤコ「え?」

ネウロ「堀川の母親は言っていた、まだ生きていると信じてる…と」

ヤコ「もしかして…死んでない?」

ネウロ「あくまで仮説だ。もし、中島が見たとき堀川が生きていたらどうする?」

ヤコ「私だったら、全力で逃げるかな……」

ネウロ「そういうことになる。逃げてる最中にこの公園に寄ったとしよう」

ヤコ「…!」

ネウロ「血まみれの状態だ。ベンチに血が付着してもおかしくはない。」

ヤコ「堀川君は生きてる……?」

ネウロ「それは分からん。生きていたとするなら親元へ帰るはずだ」

ヤコ「そうだよね…誰かに襲われたりしたんなら尚更言わないといけないのに」

ネウロ「我が輩の仮説はこうだ。」
1ヶ月前

中島が磯野家に行った時

まだ気絶している、堀川を物置小屋に隠そうとした

人間ならば血を流していたらそう思うのも変ではない

その後…物置小屋へ隠した後に

気絶していた堀川が目を覚まし、恐怖に駆られ必死で小屋から出て逃げようとする

公園に寄り…誰か助けを呼ぼうとしたのか。

そして、そのまま息絶えるか。どこかに身を潜めているのか?

ネウロ「こんな感じだ」

ヤコ「逃げた後が問題だよね」

ネウロ「だから生きてるとは断定しにくい。なぜ、1ヶ月も見つからんのだ」

ヤコ「公園にだけ血がついてるしね…」

ネウロ「まぁいい、さっさと貴様はデパートに行って来い」

ヤコ「あ!!!もうこんな時間!!!」

タッタッタ

ネウロ「仕方ない、魔力を使って調べてみるか」

ズズズッ

ネウロ「魔界777ツ能力…足音の化石(イビルセンティビード)…」

ネウロの魔界能力の1つ
大地の嘆きを大地に変わって訴える魔界の靴…
誰がどのくらいの頻度でここの場所に立ち寄ったかなどを調べるのに使う

ネウロ「そうら……見えるぞ…」

この公園のベンチ付近に立ち寄った人間の足跡が浮き出てきた

ネウロ「中島は当然多いな…あとは他の人間が少し…」

ネウロ「むっ…これは……」

1つだけ、意外な人物の足跡が浮き出ていた

ネウロ(どういうことだ…)

暫し、その足跡を見つめたまま微動だにしなかった

望月「吾代くん!この選手の名前はどうしたらいい?」
吾代「あ?俺は忙しいっつってんだろ!」

望月「中卒吾代でいいか」

吾代「テメェーーー!!ぶっ殺すぞ!!」

望月「ふぐぐぐっ…パワプロのサクセスの選手の名前が決まらないんだよ~」

吾代「中学卒業したら大人なんだよ!義務教育終了なんだよ!!」

望月「大卒^^」

吾代「ブチッ…」

ドスドスッ
望月「ぐぁぁぁぁ!!」

吾代「ハーッハーッ…いちいち腹立つ野郎だぜ…」

ぷるるるるる

吾代「あ?誰だ電話なんてかけてきやがって」

ガチャッ

吾代「はい、もしもし」
ネウロ「我が輩だ。至急調べて欲しい人物がいる。」

吾代は小卒だったごめん
ヤコ「わぁ~美味しそうなチョコ!」
パクパク
店員「お、お客様…もちろん買われるんですよね?」

ヤコ「え?試食食べてるだけですよ?」

ワカメ「私も食べたい!」

ヤコ「はいっ、ワカメちゃんの分」

ワカメ「ありがとう、ヤコお姉ちゃん!」

さわさわ

ヤコ「いっ…!」

タラ「ヤコお姉ちゃんのお尻柔らかいですぅ^^」

ヤコ「も、もう~タラちゃんったら」

タラ「えへへへ^^」

カツオ(タラちゃん…きもい)

ワカメ「どうして私のを触らないのよ?」

タラ「臭そうだからですぅ」

三郎「いらっしゃいやせー」

サザエ「あら、サブちゃん」

三郎「あ!磯野さん!」

カツオ「どうしてこんなところに?」

三郎「また転職したんですよ。」

フネ「デパートの肉屋さんにかい?」

三郎「はい、試食してみます?」

ヤコ「やったー!お肉好きです!」

三郎「ははっ…犬の肉だから柔らかいよ」

ヤコ「い、犬…?」

三郎「僕は犬をズタズタにして肉を切るのが好きだからね」

サザエ「サブちゃん変わったわね」

ヤコ(あれ…この人が死体処理を…)

―魔界探偵事務所―
ドサッ

吾代「おら、これがそいつの資料だ」

ネウロ「ご苦労。」

吾代「資料読むのは苦手だから…テメェが読め」

ネウロ「すまん、貴様は漢字が読めないのだったな」

吾代「るっせーーー!!!」

ネウロ「ふむ…過去には色々とあったみたいだな」

吾代「俺にはそんな風には見えなかったけどな…」

ネウロ「表面上だけだ、人間誰しも悪意は抱えているものだ」

吾代「チッ…俺はもう戻んぞ」

ネウロ「待て、吾代」

吾代「あァ?まだ何か用事か…?」

ネウロ「帰る時はこの事務所の屋上から飛び降りてハンドスプリングをしてくるのだぞ」

吾代「できる訳ねーーだろ!!!!!」

サザエ「カツオ、いつまで座り込んでるのよ」

カツオ「このコンドーム欲しいよぉ!」

ワカメ「お兄ちゃん童貞なのに」

マスオ「ははっ、お守りに欲しいんだろ?」

フネ「あんまり我が儘言うんじゃありませんよ」

カツオ「だって子供ができたら大変じゃないか!」

ヤコ「か、カツオくん…」

ワカメ「気持ち悪いわお兄ちゃん!」

タラ「ベイビーできたら大変ですぅ」

サザエ「勝手にしなさい。行くわよ。」

カツオ「か、買ってよォォ!!!」

中島「…ん」

公園で1人アイスホッケーをしようとしていた中島
公園に入るとベンチには堀川が座っていた

中島「おおーーい!!堀川ァァ!!」

堀川「!!」

タッタッタ

堀川は中島を見た途端、ダッシュで公園を出た

中島「ま、待てよぉ!逃げなくてもいいだろぉ!」

鈍足、中島では追いきれず

中島「ハァハァ…今日はスタミナが足りないな…」

そして

その2時間後

堀川の遺体が、近くのコンビニ前で見つかった

このことにより磯野家の「死体処理」の噂はなくなり

警察は誰かに拉致され監禁し、殺されたものだと断定した

ワカメ「ひっくひっく…堀川くん…」

サザエ「まさか遺体で見つかるなんて…」

ヤコ(ワカメちゃんになんて声をかけていいか分からなかった)

カツオ「いつまでめそめそしてんだよ!」

ワカメ「だってぇ…堀川君が……」

フネ「今日はお赤飯にしましょう」

波平「堀川君のためだ。よかろう。」

マスオ「何だか悲しいねぇ…こういうのは…」


―中島家―

中島「じいちゃん、いってきまぁす!」

タッタッタ

ネウロ「見つけたぞ中島」

中島「あ、お兄さん!」

ネウロ「もう1度、あの日の出来事を聞きにきたのだ」

中島「だから~磯野の家に行ったら物置小屋で死体が隠されようとしていたんだよ!」

ネウロ「そこには誰がいた?」

中島「磯野家と三郎さんだよ!!」

ネウロ「何時ぐらいだ?」

中島「昼頃だったよ。」

ネウロ「そうか、ご苦労」

中島「ハハッ!今更どうしたのさ!」

ネウロ「ククッ…いや、何でもない」

ネウロ「…」
吾代「これが、2人目の資料だ」

ネウロ「これで…完成だ」

吾代「犯人が分かったのかよ?」

ネウロ「この謎はもう我が輩の舌の上だ…」

―堀川家―
ネウロ「すいません、急にお邪魔して」

堀川母「い、いえ…」

中島「こんな時間に何なのさぁ!」

ヤコ「…」

カツオ「何を始めるの?」

ネウロ「ククッ…謎解きですよ」

ググッ

魔力を使い、ヤコの右手を操り…犯人を指差す


ヤコ「犯人は…お前だ!!!」

ヤコ「…!」

カツオ「う、嘘だ…」

ネウロ「大真面目ですよ…」

堀川母「どうして私が犯人なのよ!?」

ネウロ「それは、僕が今から先生に代わって説明します」

中島「……」

ネウロ「まず、磯野家死体処理の話なんですが」

カツオ「死体処理!?」

ネウロ「ご存知の通り、噂なので磯野家の方々は知りません」

中島「まぁね!僕が磯野達には言わなかったからさ」

ワカメ「そんな噂初めて聞いたわよ」

ネウロ「堀川さん、勝手ながら貴方の過去を調べさせて頂きました」

堀川母「…!!」

ネウロ「元旦那さんと離婚してから…息子さんに対する虐待をしてましたよね?」

ヤコ「虐待…」

堀川母「そ、それがどうしたのよ」

ネウロ「今回のこの事件…我々は芝居に付き合わされただけです」

カツオ「どういうこと?」

ネウロ「中島くん、貴方度々妄想を見る癖がありますね?」

中島「あ、あぁ?」

ネウロ「これも調べさせてもらいました。重度の妄想病で…有もしないことを周りに話すと」

カツオ「な、中島が?」

ネウロ「1ヶ月前の昼頃。磯野家を見たと貴方は言っていましたね?」

中島「そうだよ!!見てたよ!!!」

ワカメ「中島くん…」

中島「ハーッ…ハーッ」

ネウロ「1ヶ月前の昼頃。磯野家は全員旅行に出かけていますよ」

ヤコ「!!」

中島「ば、バカな……僕は見た…んだぞ……」

ネウロ「あれ程繊細に覚えてるのも不思議。だから敢えて僕はしつこく聞いたんです。」

中島「あ、あの時の質問は…」

ネウロ「そう、罠ですよ。見事に有もしないことを話してくれました」

ワカメ「じゃあどうやって堀川くんを?」

堀川母「凶器もないじゃない…私達が犯人って証拠はないわ…」

ネウロ「恐らく、虐待がエスカレートし…堀川くんを殺そうとしたんでしょうね」

堀川母「…」

ネウロ「貴方、何度も公園をうろつかれてますよね?」

堀川母「ど、どうしてそれを…」

ネウロ「少し調べただけです。」

ヤコ「どうして奥さんが公園に?」

ネウロ「堀川くんを殺そうとした時、仕留め損ねたんです」

カツオ「!!」

堀川母「そ、そんなことは…」

ネウロ「いえ、貴方が堀川君を追いかけているのを見たという証言は聞いてます」

中島「クッ…」

ネウロ「そして…公園に逃げた堀川くん。」

ヤコ「…」

ネウロ「たまたま、公園に中島くんがいたんでしょうね」

タッタッタ
堀川「ハァハァ…ここまで逃げれば…」
中島「堀川ァ!何してんだよ?」
堀川「な、中島くん」

タッタッタ
堀川母「逃がさないわよ…」
堀川「あ…あ…」

グイッ

中島の手にしていたバットを手に取り

ガツンッ!!

堀川「ぐぁっ…」

頭部に思いっきりバットを振り落とした

堀川は頭から血を流し気絶

中島「うっぁああ…」

堀川母「中島くん、この死体…磯野さんの物置小屋に隠してくれる?」

中島「!!」

堀川母「噂でいいわ。適当に話を作って話してみて」

ネウロ「そして、中島くんは噂を流し。磯野家に罪を被せ様とした」
堀川母「ふふっ」
ネウロ「何かおかしいでしょうか?」
堀川母「私が公園であの子をバットで殴ったとしたら…凶器が出てくるはずよ!」
カツオ「そういえば…」

ネウロ「おや?お忘れですか…凶器がバットということを」

サッとネウロは中島のバットを直しておく
長細い袋を取り出した
ネウロ「これは中島君のです。」

中島「い、いつの間に!!」

ネウロ「この中に…血の付着したバットが見つかるはずですよ…貴方の指紋と共にね」

ネウロ「貴方は堀川君が街中にいたという情報を聞き、公園を何度も訪れた」

ネウロ「それはつまり、死んだと思っていた息子が目撃されたからですよ!再び公園に戻るかもしれないと思い、何度も何度も公園に訪れたんですよね?」

中島「うあああ…」

ネウロ「堀川君が家に戻らなかったのは、貴方にまた殺される可能性があったからですよ」

堀川母「…」

ネウロ「それとも、指紋を調べてから言い訳でもしますか?^^」

ネウロ「それに、今ならこの家中を調べれば…新たな凶器も出てくるはずです」

カツオ「中島…お前ホントに…」

堀川母「ああ……そうっすね…初、人殺し…ども…」

中島はその場で蹲り涙を流していた

ヤコ「!!」

堀川母「アアアアアア!!!!ひっと殺し!ひっと殺し!!!バンザーーーーーイ!!!!」

突然、堀川の母は豹変した

ヤコ(く、狂ってる…)

ワカメ「い、嫌だ…」

堀川母「あぁ!!!?人殺したらダメなのか!!?いいだろww1人ぐらい殺すぐらいww」

ネウロ「何を言ってるんですか?」

堀川母「あぁぁぁぁぁぁあ!!?」

ネウロ「もう貴方に興味はありませんよ。」

堀川母「こっ!!ろっ!!!!すっ!!!!!」

堀川の母が刃物を手に持ち、ネウロに向けて突っ込んだ

グサッ

ヤコ「ネウロ!!」

ネウロ「……」

カツオ「ネウロさん!!!」

堀川母「ハハハハはハハハハはアハはハハハッはアアあああああああ!!!!!!!!!」

ネウロ「身の程知らずが……」

堀川母「!!」

ネウロ「魔界777ツ能力…拷問楽器「妖謡・魔」(イビルストリンガー)……」

ネウロ「これは人に寄生する楽器…痛覚神経を弦として演奏するのだ」

ギコギコッ!!

堀川母「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」

ヤコ(うわぁ…始まったよ拷問道具…)

ネウロ「それでは…いただきます…」

グシャッ

ネウロは堀川の母から放出された謎を喰い腹を満たした
堀川の母と中島はその後警察に通報
すぐに連行された

ヤコ「はぁ…まさかあの中島くんがね…」

ネウロ「人は見かけによらんのだ。それは人間の貴様がよく知っているはずだ」

ヤコ「って電柱見て話すな!!ドラム缶の次は電柱!?」

ネウロ「喜べ!ドラム缶より細い電柱だぞ!」

ヤコ「…ハァ……。もう、これで全部終わったね。」

ネウロ「フン、貴様の記憶力はバクテリア以下か」

ヤコ「あ…ちょっと昇格した」

ネウロ「謎は1つとは言っていないだろう?」

ヤコ「あ…!」

ネウロ「まだ、もう1つ謎が残っている」

ヤコ「それって…タラちゃんの?」

ネウロ「ああ…まだ謎が出来上がってないだけだ。」

ヤコ「う~ん…じゃあ、まだ帰れないね」

ネウロ「この事件の謎では腹は膨れん…メインディッシュを頂かなければ」

ヤコ(事件か…)

私は内心、この家族内で事件が起きて欲しくないと思った

だって


こんなに賑やかで幸せそうにしてる家族が、私はとっても羨ましかったから

前編…完

残りの伏線は後編で回収します。
ちょっと出かけるので、夕方にまた再開したいと思います

後編は…ネウロキャラが数人出るんですが、いいでしょうか?

後編は事件外の話もありますんでー

それじゃまた夕方に。

保守ありがとうございます。

今から後編です。

>>1は前まどかとネウロのクロス書いてた人か?

ヤコ「きーみーがーあー!」

叶絵「ヤコ…カラオケで国歌歌うのやめてよ…」

ヤコ「え?変かな?」

叶絵「女で君が代一発目に歌うのあんたぐらいよ…」

叶絵は、大きくため息をつき目頭を押さえた
堀川くんの事件から3日後
私は一旦、事務所へ帰っていた

ネウロが「謎はまだ茹で上がらん」なんて言ってたから
しばらくは平和な生活が送れるかもしれない

―魔界探偵事務所―

ネウロ「何をそんなにブサイクな顔をしているのだ」

吾代「ブサイクって言うんじゃねー!!機嫌悪いからこんな顔してんだよ!」

ネウロ「はて?何かあったのか?」

吾代「テメェが俺の車に細工しやがってぶっ壊した事に腹立ててんだよ!!」

ネウロ「フハハハハ、何だそんな事か」

吾代「そんな事だぁ!?俺の愛車何台もぶっ潰しやがってよぉ!!」

>>267
別人です。

ネウロ「可哀想な奴隷のためにお詫びの品を用意しておいた」

吾代「お詫びの品ァ?」

ピラッ

ネウロ「ABC48の握手券だ」

吾代「なっ……くれ!!俺今そのグループにめちゃくちゃハマってんだよ!!」

ネウロ「しかも個別で握手をしてもらえるのだ」

吾代「尚更くれ!!それで車の件はチャラにしておいてやるよ!!」

ガラッと事務所のドアを開けたネウロ

ネウロ「ククッ…我が輩にとってはただの紙切れだ。」

吾代「お、おい!!捨てんじゃねーーぞ!!」

ネウロ「欲しければ、拾って来い」

ぽいっ

窓の外へ券を投げ捨てたネウロ。チケットは風に舞い事務所の前の交差点に落ちようとしていた

吾代「テメェーーーーー!!!!!」

思わずチケットを拾おうと窓から飛び出る吾代

ネウロ「フハハハハ、自ら転落死を選ぶとはな」

吾代「ギャーーーーッ……」

ドスーーーンッ!!

吾代が事務所から転落した音が事務所内まで聞こえた

ネウロ「健気な奴隷だ、自ら転落死を選ぶなど…」

あかね(助けに行かなくていいの?)

ネウロ(奴が勝手に落ちただけだ。全く困った奴だ)



ヤコ「あー歌った歌った!」

叶絵「あ、彼氏からメールだ」

ヤコ「もう彼氏できたの!?前に分かれたの1週間前だよね」

叶絵「ロクな奴がいないのよ~だから別れちゃうの」

ヤコ「ふーん」

叶絵「ヤコも早く作んなさいよ?高校生の間に作っとかなきゃ」

ヤコ「えー…だって私、食べ物の方が好きだし」

叶絵「はいはい…。」

ガチャッ
ネウロ「む?」

三郎「ちわー!」

ネウロ「誰だ、貴様……」

三郎「みっ!!!かわや!!!です!!!!!」

三郎は拳銃を取り出しネウロに向けて発砲する
ズガガッ!!
ネウロ「…」

三郎「まいどありがとうございました!!もっと殺さないと!!!」

あかね(!!)

ネウロ「ククッ…」

三郎「…なっ」

ネウロ「下らん、そんなオモチャで殺せると思ったのか?」

三郎「ヒッ!!!ァァァ!!!」

拳銃を投げ捨て、事務所から飛び出る三郎

ネウロ「何だったんだ…奴は…」

叶絵「あ、分かった!それじゃまた後でね」

ピッ

彼氏との電話を終えて携帯を切った叶絵

叶絵「そろそろ出ようか?」

ヤコ「そうだね…お腹減ってきたし」

叶絵「あ!ちょっと手鏡貸してヤコ!」

ヤコ「えぇ~?化粧直すの?」

叶絵「当たり前よ、これから彼氏に会うんだから!」

ヤコは学校指定の鞄を開け

手鏡を取り出そうとした時、1通の手紙が入っていた

ヤコ「ん、何これ?」

叶絵「ヤコ早く!」

ヤコ「あーはいはい。」

ヤコ(手紙は…後でネウロに言えばいいか)
叶絵「あーもう時間ない!」
ヴヴヴヴヴ
今度はヤコの携帯が鳴った

ヤコ(あ、ネウロからメールだ)

パカッ
携帯を開け受信箱を見ると
「も ど っ て こ い」

ヤコ「…マズイ」

叶絵「え?どうしたの?」

ヤコ「ごめん!!先に帰るね!!」

叶絵「ちょ、ちょっと!!代金はどうするのよ!?」

ヤコ「今度学校で返すから!」
タッタッタ

叶絵「全く…」
ピラッとお会計伝票を見てみると
スパイシーポテト、鳥の軟骨、枝豆、卵がけご飯、ざるうどん
デリバリーパフェ、いちごかき氷、牛肉ピラフ
焼きおにぎり、ビール、梅茶漬け、たこ焼き…etc

叶絵「あのアマァ!!!!!!!」

三郎「す、すまない!仕留めることができなかった!」

???「アンタ程の悪意なら期待できたんだけどな…」

シュボッ

三郎「!!」

???「一度折れた悪意は必要ねぇ、火だるまにしてやんよ」

ボォォォォッ!!

三郎「……」

三郎は全身を炎が包み、あっという間に黒こげとなった

???「火火火……」


ヤコ「あー!やばい間に合わない!」

笹塚「ん、弥子ちゃん」

石垣「探偵じゃないですか。何慌ててんすかねぇ?」

ヤコ「笹塚さん!」

笹塚「相変わらず…元気そうだなヤコちゃん」

ヤコ「ちょっとネウロに呼ばれて…」

石垣「助手に呼ばれるって、おかしな事務所なんだなぁ」

ヤコ「えーっと…貴方誰ですか?」

石垣「いっ!!しがきだ!!先輩の右腕の石垣だ!!」

笹塚「右腕にした覚えないんだけど……」

ヤコ「それより、どうして笹塚さんが?」

笹塚「今仕事の帰りなんだ。早いこと事件が終わってな。」

ヤコ「へぇーじゃあもう今日はフリーなんですね」

笹塚「まー…そういうことになるな」

石垣「ほら!!探偵これ見てみろ!!」
石垣がヤコに見せたのは携帯のストラップ

ヤコ「何ですか…このストラップ…」

石垣「紳助ストラップ知らないのか!?かぁーーっ!これだからゆとりは!」

ヤコ「…あれ?ボタンが付いてる」

石垣「へへ…このボタンを押すとなぁ」

ポチッ

「素敵やん」

ヤコ「…えーっと」

石垣「この良さが分かんないのか!!?あーもう話にならん!」

笹塚「うざい、捨てろ」

ぶちっ

ポイッ

石垣「アアアアーーー!!引退したァァァ!!!」

笹塚「ところでヤコちゃん」

ヤコ「はい?」

笹塚「あの助手と色々と事件解決してるみたいだけど…気をつけた方がいいよ」

ヤコ「どーいうことですか?」

笹塚「警察の仕事してるからかもしんねーけど。匂うんだよな」

ヤコ「匂うって…」

笹塚「事件さ、警察の俺が言うのも変なんだけど」

ヤコ「事件ですか……大丈夫ですよ!笹塚さん達もいるし、吾代さんもいるし!」

笹塚「あんまり…不安には思ってないみたいだな」

ヤコ「ははっ…何か事件続きで慣れたっていうか…」

石垣「せんぱーい!早く飯食いに行きましょうよ!」

笹塚「余計な事、話ちまったな…今の話忘れといてくれ」

ヤコ「いえ…ちょっと気が緩んでたかもしれないですし」

笹塚「そうかい、まあ…あの助手がいれば大丈夫そうだな。」

2人は車に乗り込み発車させた

ヤコ「行っちゃった…大きな事件か…ホントに起きるのかな?」

ガチャッ

ヤコ「ハーッ…ハァ…ごめん!遅くなって!」

ポカンッ!

ヤコ「ふごっぉ!!」

ネウロの革靴がヤコの口の中へ投げ込まれた

ネウロ「遅いぞ、ヤコ。」

ヤコ「ふぐぐっ…ペッペ!…革靴なんて投げ飛ばさないでよ!」

ネウロ「なに…首の骨をへし折られなかっただけマシと思え」

ヤコ「うーっ…あんたのDVはホント変わらないね!」

ネウロ「む?奴隷に対する愛の鞭ではないか」

ヤコ「あー…もう。それで何かあったの?」

ネウロ「そろそろ、あの謎が出来上がりそうだ」

ヤコ「!!」

ネウロ「日が経つごとに反応が強くなってきている」

ヤコ「じゃあ、本当にあの家族の中で…」

ネウロ「ああ…誰かが死ぬだろうな」

ヤコ「嫌だよ、誰か死ぬなんて……」

ネウロ「今更何を言っているのだ。今まで人が死ぬ場面に何度も立ち会ってきただろうに」

ヤコ「今回は別だよ…!いつの間にか磯野家の人と仲良くなったんだし…」

ネウロ「ふむ、我が輩にはその感情は分からんな」

ヤコ「分かってるよ…あんたに話しても無駄ってことは」

ネウロ「いいな、謎に対してそんな感情は一切必要はない」

ヤコ「うん…」

ネウロ「謎を喰うか、喰われるかだ。」

思った通りの返答だった

感情を持たない魔人にこんなことを言っても無駄だったんだ

―磯野家―

タラ「ワカメお姉ちゃーん」

ワカメ「どうしたの?」

タラ「早く新聞取ってこいですぅ」

ワカメ「分かったわ。すぐに取って来るから」

タッタッタ

ガラッ

タイコ「あら、ワカメちゃん」

ワカメ「タイコおばさん!?」

サザエ「まあ…タイコさんじゃない!」

タイコ「ちょっと聞きたいことがあったので…」

フネ「ノリスケさんが出張に?」

タイコ「あの人、浮気してるんじゃないかと思って」

サザエ「アハハッ!心配し過ぎよタイコさん~」

タラ「パパもママのマンコに飽きてきてるですぅ」

ワカメ「タラちゃん!」

タラ「ふぇぇ…」

タイコ「出張鞄からコンドームも出てきて…」

フネ「それはクロだね」

サザエ「帰ってきたら問い詰めたいいわ!」

ガラガラッ

ヤコ「こんにちはー!」

ワカメ「あ、ヤコお姉ちゃんの声だ!」

タッタッタ

ヤコ「ワカメちゃん、こんにちは!」

ワカメ「こんにちは!待ってたわ!」

ヤコ「ははっ…嬉しいな、私もワカメちゃんに会いたかったよ」

タイコ「お客様みたいね…私は失礼するわ」

サザエ「問い詰める時は私も呼んでね~」

ネウロ「先生が厚かましい者で、今晩も泊まらせて欲しいみたいなんです」

ヤコ「え…ちょ、ちょっと!」

ネウロ「ほら先生ー地に頭付けてお願いししないとー」

ヤコ「うぐぐっ…!」

サザエ「泊まるぐらいなら構わないわ。」

―ネウロ、ヤコ部屋―

ヤコ「はぁ…磯野さんにはお世話になりっ放しだな」

ネウロ「貴様の頭1つで泊まれる宿など安い物だ」

ヤコ「その度に私は土下座しなきゃならんのか…」

ネウロ「フン、気配も濃くなってきている。そろそろだな…」

ヤコ「…」

ガラッ

ワカメ「ヤコお姉ちゃん…」

ヤコ「どうしたの?」

ワカメは勢いよくヤコに抱きついた
驚きながらも、ヤコはそっと背中に手を回した

ワカメ「…怖いの」

ヤコ「え、怖い……?」

ワカメ「怖い…怖い怖い…」

ガタガタと震えるワカメに対してどうしていいのか分からなかった

ヤコ「落ち着いてワカメちゃん…何があったの?」

ワカメ「この家が、怖い…」

ヤコ「家が?」

ネウロ(ほう……)

ワカメ「何かがいそうなの…毎晩毎晩変な夢を見て寝れないの」

ヤコ「ワカメちゃん…」

ワカメ「お姉ちゃん…今夜一緒に寝て欲しい…」

ヤコ「うん、私が傍にいてあげる!何かあっても大丈夫だよ」

ワカメ「ひっく…ひっく…」

恐怖の糸が切れたのか、突然赤ん坊のように泣きじゃくるワカメ

ヤコは泣きじゃくるワカメの背中を、ただ摩ることしかできなかった

ネウロ「面白いことを言う子供だ」

ヤコ「変な夢って…引っかかるんだよね」

ネウロ「それは、もちろん。謎の事だ。」

ヤコ「…かもね」

ネウロ「あの娘も謎の気配に感じているのだろう…実に珍しい人間だ」

ヤコ「そーいうの、いいから」

ネウロ「む?」

ヤコ「ちょっと外の風に当たってくる…」

ネウロ「……」

―磯野家前―
ヤコ「謎…謎って…ホントに嫌になってくる…」
ネウロの言う通り、人が死ぬなんて場面に何度も立ち会ってる
実の父が亡くなった時も。

ヤコ「はぁ……探偵の仕事なんて…嫌なことばっかりだ…」

今日は夜空に星が

気を紛らわそうと、ボーっと空を眺めていた

ドスンッ!

ヤコ「…いっ。」

何かが落ちる音が聞こえ、不審に思ったヤコ

庭の方から聞こえてきた

ヤコ「だ、誰?」

暗闇の中、目を細めながら見てみると

マスオ「やぁヤコちゃん」

ヤコ「マスオさん?」

マスオ「犬に追いかけられちゃって…塀を飛び越えようとしたら落ちちゃってね」

ヤコ「そうですか…そろそろ、晩御飯が出来るみたいですよ!」

サザエ「ご飯よーー!」

タッタッタ

サザエの一言で各自席に座った

フネ「今夜はカレーよ」

カツオ「またぁ!?」

波平「贅沢を言うんじゃない。母さんのカレーは上手いだろ。」

タラ「芸のないババアですぅ」

ヤコ「ははっ、私カレー大好きだから嬉しいです!」

パクパク

マスオ「相変わらずすごい食欲だねぇ」

フネ「ネウロさんは?」

ネウロ「いえ、僕は絶食中なので」

カツオ「あぁ!タラちゃん僕のカレー取らないでよ!」

タラ「うるさいですぅ。お前は水でも飲んでろですぅ」

カツオ「うわあああん!」

波平「情けないぞカツオ!」

カツオ「だってぇ…」

マスオ「タラちゃん、ちょっと調子に乗りすぎなんじゃないかい?」

タラ「ぶうう」

サザエ「貴方、たまにはガツンと言ってよ」

マスオ「ああ…カツオお兄ちゃんに謝るんだ!」

タラ「うわあああん!パパなんか嫌いですぅ!」

タッタッタ

サザエ「あら、外へ出るわ」

フネ「危ないわ。追いかけるわ。」

タッタッタ

カツオ「僕も!」

サザエ「私も行くわ!」

ヤコ「ネウロ!私達も行くよ!」

ネウロ「やれやれ…仕方ない」

タッタッタ

マスオ「ちょっときつく怒りすぎたかな?」

波平「たまには良かろう」

ワカメ「そうよ、マスオ兄さんは甘いんだから」

タラ「うわああああああん」

サザエ「もう、タラちゃんたら」

フネ「早く家に戻らないと、カレーが冷めちゃうわ」

ネウロ(人騒がせな子供だ)

ヤコ(ふふっ、やっぱりこの家は賑やかで楽しいな)

カツオ「僕のカレーあげるから元気出してよ!」

タラ「ホントですかぁ?」

ヤコ(泣き止むのはやっ!)

カツオ「今回だけだよー」

タラ「わぁーい!カツオお兄ちゃん好きですぅ^^」

ネウロ「ふむ、現金な奴というやつだな」

ヤコ「シーッ!」

タラちゃんを連れ戻し

家に戻ってきたサザエ達

もう1度、皆で夕飯を食べようとしていた

何も変わらない…いつも通りの夕飯だったはずが……


マスオ「…」

ワカメ「…」

ヤコ「うそ……」

カツオ「アアアアアア!!!!!ワカメとマスオ兄さんが殺されてるッ!!!」

ネウロ「ククッ…謎の出来上がりだな…」

顔面が判断できないほどグチャグチャに潰されたマスオ
ワカメは両目の眼球が抜かれた状態だった

―30分後―

サザエ「警察には連絡しておいたわ…」

カツオ「わかめぇ…わかめぇ…」

フネ「父さん…」

ヤコ「…」

ヤコは座り込んだまま立ち上がらない

ワカメの死が、よっぽどショックであったのだ

タラ「ここは警察の人が来るまで、放っておくですぅ」

カツオ「そうだね…下手に触ったらダメだし」

ネウロ「僕は少し見させてもらいますね」

バッ

タラ「ダメですぅ!」

ネウロ(この餓鬼…)

ひとまず、波平の部屋に集まったメンバー

ネウロ「そういえばお父様がいませんね」

サザエ「もしかして、父さんが…?」

フネ「バカ言うんじゃないよ!父さんはそんなことしないよ」

サザエ「でも…今ここにないじゃない」

カツオ「逃走したって可能性も捨てられないじゃないか」

フネ「…」

ネウロ「まだ決まった訳ではありませんよ。」

グイッ

ヤコ「!」

ネウロ「この名探偵桂木弥子先生が…この中に犯人がいるとおっしゃっているので」

サザエ「この中に!?」

フネ「探偵か何だか知らないけどね、調子に乗るんじゃないよ!」

ネウロ「いえ…先生は真実しか言いませんよ。ねぇ先生?」

ヤコ「お、おうよ」

ネウロ「ですが、まだ犯人は分かりません。これから先生がジワジワと追い詰めるでしょうね」

フネ「ホントなのかい…」

ネウロ「皆様は別の部屋で待機しておいてください…推理が出来次第お呼びしますので」

ヤコ「あんなこと言ってたけど…ホントにあの家族に犯人が?」

ネウロ「それ以外は考えられんな」

ヤコ「どうして…強盗って可能性もあるじゃない」

ネウロ「それならば、あんな殺し方はしないだろう。我が輩には憎悪しか感じられん」

ヤコ「…」

ネウロ「では、まず現場を探らなければ」

ヤコ「あ、警察が来るまでダメだよ!」

ネウロ「黙れ…食事の時間をなぜ遅らせなければならない」

ズズズッ

ネウロ「魔界777ツ能力…無気力な灯機(イビルブラインド)…」

ヤコ「!!」

ネウロ「対象者を極端に目立たなくする道具だ…そう長くは持たん。急いで現場を調べるぞ。」

ヤコ「なるほど、タラちゃんに食い止められるもんね」

ヤコ「うっ…」

ワカメの遺体には目が向けられなかった

ネウロ「これは異常者の殺し方だな」

ヤコ「まともじゃないよ…こんな殺し方…」

目を伏せながらそう話すヤコ

ネウロ「これは素人では出来ないぞ…」

ヤコ「じゃあ、この家族の線は薄いよ!」

ネウロ「…」

ネウロがマスオの遺体をジッと見たままだ

ヤコ「どうしたの?」

ネウロ「フハハハ…もういい、次に行くぞ。」

ヤコ「?」

ネウロ「次はワカメとカツオの部屋だ」

タラ「あー早くご飯食べたいですぅ」

カツオ「タラちゃん…お父さんが死んだんだよ?」

タラ「知らないですぅ」

サザエ「タラちゃんいい加減にしなさい!」

バチンッ

タラ「ふぇぇ…打たれたですぅ」

フネ「父さんを探さないと始まらないんじゃないかい?」

カツオ「でも、どこにいるか分からないよ」

サザエ「犯人として怪しいのは父さんね……」

ヤコ「ネウロ…ここ物置小屋だよ」

ガサガサ

ネウロ「調べておく必要がある」

ヤコ「…」

ネウロ「むっ…」

物置小屋で何かを見つけたネウロ

懸念としていたのが確信にへと変わった

ネウロ「なるほどな…大体分かってきたぞ」

ヤコ「ホントに!?」

ネウロ「さて、最後にさっき言っていたワカメとカツオの部屋を見るぞ」

スタスタ

―ワカメとカツオ部屋―

ごそごそ

ネウロ「ほう、このノートはワカメのか」

パラッとページを開いた

ヤコ「赤いペンで…何か書いてる…?」

ネウロ「…これは。」

ヤコ「うっ…ぅ…ワカメちゃん……」

私はワカメちゃんのノートに書いてあった

文字を見て、思わず涙が出てしまった

ネウロ「これで謎を解く準備は出来た。奴等を集めて来い。」

ヤコ「うん…」

私はノートを引き出しに閉まった

ネウロ「皆さん!今から先生の謎解きの始まりです!」

カツオ「ホントに分かったの~?」

ネウロ「ええ!先生の推理に寸分の狂いもありませんよ」

ヤコ「…」

ネウロ「さぁ、いつも通り…犯人に指差してください。先生。」

グググッ

ヤコ「犯人は……」

サザエ「…」

フネ「…」

ヤコ「お前だ……!!!!!」

ヤコが…指差した場所は…
遺体のマスオさん…

ヤコ「…!」

ヤコは驚くことなくジッと見つめた

フネ「ふざけてるのかい!?」

ネウロ「フハハハ、まさか。皆さんマスオさんの部屋へ」

ネウロに誘導されマスオとサザエの部屋に

ネウロ「事件の内容に入る前に…面倒なので先にバラそうと思いまして」

カツオ「何を言ってるんだよ」

ネウロ「いつまで押入れの中に隠れてるんですか?マスオさん」

ヤコ「…」

フネ「マスオさんだって!?」

ネウロ「出てきたらどうです?貴方はどうせ逃げることはできないんですから」

ガラッ

マスオ「えぇ!?まさか証拠も無しに僕が犯人だって言うのかい!?」

押入れから出てきたのは死んだはずのマスオだ

サザエ「ど、どうしてマスオさんが!?」
マスオ「どうしたもこうしたもないよ~」

ネウロ「ククッ…ご安心を。説明をしますので。」

フネ「ゆ、幽霊なのかい?」

タラ「スタンドですぅ」

ネウロ「では、皆さん。もう一度現場へ」

再び現場へ誘導される

カツオ「やっぱりマスオさんの死体じゃないか!!」

ネウロ「この死体を、ちゃんと見た人はいますか?」

フネ「いや…タラちゃんに止められて」

ネウロ「そうです!この2人の死体をちゃんと確認した人はいません」

ヤコ「ごくり…」

カツオ「意味が分からないよ!」

ネウロ「まだ分かりませんか?……このマスオさんの死体は本人ではありませんよ」

サザエ「!!?」

フネ「じゃあ、この死体は誰のなんだい?」

ネウロ「わざわざ顔面を潰した理由がお分かりですよね」

カツオ「顔を…認識できないために…」

ネウロ「そうです、そのために敢えてこの偽の死体の顔を潰しておいたんでしょう」

マスオ「…」

サザエ「もしかして…ノリスケさん…」

ネウロ「さぁ、僕には分かりませんが。予めマスオさんが偽の死体を用意していたんでしょう」

カツオ「このマスオ兄さんがつけてた腕時計は…」

ネウロ「より死体に信頼性を持たせるために、この死体の近くに置いておいたんでしょうね」

サザエ「ノリスケさんなの!?ねぇ貴方!!」

マスオ「しらねーよ」

ネウロ「警察が調べれば分かるはずですよ…」

ネウロ「それと、その偽の死体が着ていた衣類を…先程、物置小屋で見つけてきました」

マスオ「!!」

カツオ「じゃあ、ノリスケおじさんの服が…」

ネウロ「自分の服を偽の死体に着せただけでしょう」

マスオ「アハハハぁ!?」

ネウロ「衣類を捨てる時間がなかったんでしょうね…一時的に物置小屋に隠したつもりが…」

カツオ「そうだ!父さんはどうなったのさ!?」

ネウロ「恐らく犯人を絞らせないために、隠しているんでしょう」

マスオ「なっにを言ってんだだだだ」

ネウロ「僅かながら…台所の床に血がついてましたよ。貴方が洗い落とせなかった血がね」

サザエ「じゃあ、台所の…!」

フネ「行ってみよう」
タッタッタ
冷蔵庫を開けると、そこには父さんが詰め込まれていた

カツオ「良かった…傷はあるけど、死んでないよ!」

ネウロ「まだ言い訳でもしますか?この状況に置かれながら…」

サザエ「マスオさん…」

マスオ「ミトメナイ」

ネウロ「ふふっ…往生際の悪い方だ」

ヤコ「このノートを見てください!」

スッとヤコがマスオ達に向けて
あのワカメのノートの1ページを見せた

カツオ「!!」

内容は、赤いペンで読めるか読めないかぐらいの字で

こわい こわい きのう ますお さんが
タマに じぶん の ちをあびせていた

こわかった みていたことに きづかれて にっこりと 微笑まれた
わたしは ころされるんだろう ああ ああ  ああ ああ

ネウロ「これは生前、ワカメさんが書かれたものです」

ヤコ「私が以前にここに泊まった時…タマちゃんに血が付着していました」

マスオ「…」

ヤコ「それも、異常者の貴方がしたんでしょ!?」

カツオ「本当…なの?」

ヤコ「私が寝ているときに異音に気付いて台所に来たら…血まみれのタマちゃんが」

マスオ「ほぇえ」

ヤコ「あの時、マスオさんだけじゃなくて。ホントはワカメちゃんも見ていた・・・」

フネ「ワカメ…」

ヤコ「ワカメちゃんは、殺されるのを分かっていた。だからこそ……こうしてノートに最後の言葉を書いておいたの…」

ネウロ「…フン」

ヤコ「それと、タラちゃん。貴方も同罪よ」

タラ「えぇ!?」

サザエ「な、何言ってるの!タラちゃんは殺してないわ!」

ネウロ「ええ…確かに殺してはいませんよ。ですが、マスオさんに協力したのは間違いないです」

ヤコ「夕食の時、わざと外に出たんだよね?私達を外に出すために」

ネウロ「偶然残ったお父さんを隠し、ワカメちゃんを殺したということです」

ネウロ「元々2人はグルだったんでしょうね…だから夕食時、滅多に怒らないはずのマスオさんが」

ヤコ「タラちゃんを叱ったフリをして、外に追い出した。」

カツオ「うそだ・・うそだ・・」

ネウロ「さぁ、警察が来るまでに言い訳でもしますか?」

マスオ「あーー」

タラ「ぶうううううううううーーーーーーん!!!!」

ヤコ「!!」

マスオ「せーックスバンザイ!!!せーーックスバンザイーーー!!!!!!」

フネ「ま、マスオさん…」

ヤコ(狂ってる…この男も……)

マスオ「アアアア!!サザエのマンコは臭いんだよなぁ!」

サザエ「な、何を言ってるの…?」

マスオ「ハハッ!!ノリスケもバカな奴だよ!サザエと一晩やらせてやるって言ったら、喜んでついてきたよ!」

ネウロ「なるほど、それでノリスケさんをこの家に」

マスオ「うぃぃっそうだよ!!出張帰りに呼んでやったのさ!コンドームまで準備してバカな奴さ!!」

サザエ「ひどいわマスオさん!!」

マスオ「それで家の前でぶっ殺してさぁ!偽の死体作ったって訳よぉ!」

ヤコ「あ、あの時…塀を飛び越えたって言うのは…」

マスオ「ううううい!!ノリスケの衣類を物置に隠していたんだよおお!!」

ネウロ「なるほど、それでは確かに時間がないですね」

ヤコ「どうして…」

マスオ「あああああああんん!!?」

ヤコ「大切な家族なのに……どうして!!!!!」

私は息を上げながら、犯人に訴えかけた

ネウロ「…」
タラ「あばばばばですぅ!!」

ヤコ「私には貴方達が羨ましかった…」

カツオ「ヤコさん…」

ヤコ「私の父も同じように殺されました…母とはご飯を食べたりはできるけど」

マスオ「…」

ヤコ「でも、やっぱり空間は1つ空いたままなんです。」

ヤコ「それに慣れるまで…時間がかかった…父の死を受け入れることができなかった」

フネ「…」

ヤコ「なのに、大切な家族を殺すなんて…貴方は狂ってる…っ!!!」

マスオ「うん。狂ってるか。」

ヤコ「…?」

マスオ「狂ってるねぇ~~70点!…僕は狂ってるんじゃないよイカれてるんだよ」

ヤコ「は……?」

マスオ「人間の血が好きで好きでたまらないんだよおおおお!!!見てるだけで勃起してさぁぁあああ!!!!」

ヤコ(ダメだ…こんなストレートに狂ってる奴に何を言っても無駄だ…)

マスオ「ねぇ、布団の血覚えてるかなぁ!?」

ヤコ「え…」

それは、以前ヤコが磯野家に泊まった時

起床したときに。僅かに布団に血が付着していたことだ。

マスオ「あれはねぇ!僕の血なんだぁああ!!」

ヤコ「!!」

マスオ「君が部屋に戻った後に、興奮しちゃってさぁ!軽く手を切ったんだ!!!」

カツオ「狂ってる…」

マスオ「君が嫌がる顔が見てみたかったんだよ!!!ハハハッ!!!」

タラ「僕がマスオさんに指示を出したんですぅ」

カツオ「タラちゃん!?」

タラ「言ったですよね?この家の神になるって」

マスオ「だからさぁあああ!!ヤコちゃああああん!!!」

ヤコ「うっ…」

マスオ「君の血が見てみたいんだ!!!ねぇ見せてよぉ!!」

サザエ「私のマンコ臭いのかしら」

フネ「血反吐吐くよ」

ヤコ「罪を償って…貴方がワカメちゃんにしたことは一生十字架として貴方の背中に残る」

ネウロ(我が輩、空気感半端ないな)

ヤコ「だから謝って!!」

マスオ「ごめんな…」

ヤコ「……」

マスオ「うっそぴょーーーーん!!!!!」

ヤコ「…!」

マスオ「もういいっすわ。あーいいっすいいっす」

ヤコ「何を言ってるの…?」

マスオ「マスオ!ヤコちゃん殺しまっーーーーーーーーーす!!!」

ポケットから果物ナイフを取り出し

ヤコに向かって駆け出した

サザエ「危ないわ!!」

タッタッタ

ヤコ「…!」

スッ

マスオの前に、ネウロが立ちふさがった

ネウロ「血がすきだの、イカレているなど、つまらんことだ」

マスオ「どけよ!!!!!YO!!!!」

ネウロ「そんなに血がすきなのか……」
グッ
マスオの頭に魔力をこめた右手を置いた
ネウロ「ならば、我が輩から貴様へプレゼントをしてやろう…」

バシッ!!

マスオ「…!!」
ネウロの右手からマスオの脳へ魔力が注入された
ここからマスオの幻覚

マスオ「ん…ここは」

ワカメ「ねぇマスオさん」

マスオ「ワカメちゃん!?」

全身血だらけのワカメがマスオに近寄った

ワカメ「ねぇ私の血綺麗?マスオさんの血も見てみたいな。いいでしょ内臓切り出すぐらい」

マスオ「や、やめろ!!!やめろ!!」

ワカメ「見たいんでしょ、血?うふふふふうふふふふ」

マスオ「見たくない見たくない見たくない!!!!!おっぎゃあああああああああああ!!」


マスオ「あうあうあぁあ…」

ネウロ「貴様の考えなどクソ食らえだ。」

ヤコ「……」

ネウロ「人間の感情は分からん。だがあの娘にも間違いなく可能性が眠っていた」

マスオ「あ・・ああ」

ネウロ「それを摘み取った貴様の罪は重い。」

ズズズッ

マスオから高密度の謎が放出された

ネウロ「いただきます…」

グシャッ!!


タラ「ぱーぱーぱーぱーぱーぱーあーああ」

サザエ「た、タラちゃん?」

ヤコ(この子も狂ってる…)

タラ「はぁ…パパも使い物にならないですぅ」

ヤコ「君の…お父さんなんだよ?」

タラ「奴を一度も父と思ったことはないですぅ」

ヤコ「貴方はサザエさんやマスオさんから生まれてきた子なのよ…?それなのに、どうしてそんな言い方ができるの…」

タラ「ほわっつ!?何を言ってるですかぁ!?」

ヤコ「え…」

タラ「子供は親を選べないんですよぉ!?ったく、生まれてきたのがこんな低年収の家なんてな」

サザエ「マスオさんは年収120万よ」

フネ「死活問題じゃないか」

タラ「だから!!僕が家の神になって、家の奴を従わせるんですぅ!!」

ヤコ「分からない…分からないよ。私には貴方の考えてることが」

タラ「ハッ!!愚民には分からないですかぁ!僕はとってもハッピーなんですぅ!」

ヤコ「幸せ…他人から見れば、可哀想な子にしか見えないよ?」

タラ「ブチッ……」

タラ「うるさいいいいいいですうう!!!」
サザエ「もう私の子じゃないわ」
フネ「きっと病院で間違えたんだよ」

ヤコ「私はただ、一般人としての意見を言ったまでだよ」

タラ「ククッ!!!!そうですかぁ!!!」

ネウロ「…」

タラ「おーい、コイツラ始末したらお前等海外の炭鉱場で働かせるからな」

カツオ「えぇ!?嫌だよそんなの!!」

タラ「るっせ!」

ヤコ「大切な自分の家族を売るなんて、貴方はやっぱり狂ってる…神にもなれない」

タラ「バッカにしやがって!」

スッ

タラちゃんが取り出したのは拳銃

タラ「死ねでーす」

バンッ

黒い拳銃からヤコに向けた銃弾が…放たれた…

※黒い拳銃からヤコに向けて銃弾が…放たれた

です

ネウロ「――――!」

ネウロは…反応が出来なかった
魔人だからこそ、タラちゃんが拳銃を隠し持っていたなど

予想出来なかったのだ
最後の最後で、人間の感情を読めなかったネウロ

銃弾はヤコの右脇腹に直撃、糸の切れた人形のようにヤコはその場で崩れ落ちた

タラ「ひひひいひあああああああ!!!!!!」

カツオ「ヤコさん!!」

ヤコ「……」

フネ「う、動かないわ…」

サザエ「救急車よ!!早く!!」

タラ「ざっまぁですぅ!!神の僕に逆らうからいけないんですぅ!!」

スッ

タラ「さぁて次の被害者は~?お前ですぅ!!」

ネウロ「………」

このとき、ネウロのドSゲージが満タンまで到達したのであった

タラ「アーーーハハハッ!!!」

ネウロ「…」

タラ「そんなにヤコちゃんが心配ですかぁ!?今すぐお前も天国に送ってやるですぅ!!」

ネウロ「奴の生命力はゴキブリ並みだ。心配はない。」

タラ「うふふふふふ!強がってるですねぇ!」

ネウロ「貴様に・・・1つだけ言っておこう」

タラ「ほわっうう!!?」

ネウロ「我が輩、奴のことは奴隷としてしか見ていなかったが…奴の人の心を見透かす力…それに対しては敬意を払っているつもりだ」

タラ「くだらない力ですぅ」

ネウロ「我が輩にとっては必要の力だ。…貴様は、我が輩の駒を壊したのだ」

タラ「は?」

ネウロ「覚えておけ…駒を壊された主人の気持ちをな…」

タラ「な、何を言ってるですかぁ!?こんな子供を殴るんですかぁ!?」

バキィッ!!!

ネウロは容赦なくタラちゃんを蹴飛ばした

800m先まで吹っ飛ぶタラちゃん

タラ「ごほっ…ぐぁぁぁあ…!!痛い、痛いですぅ!!!」

スッ

起きる間もなく、更にネウロが攻撃を加える

タラ「あ・・ああああ」

ネウロ「次は膝蹴りだ」

ボキィッ!!

タラ「ごは」

タラちゃんの前歯の乳歯は砕け散った

ネウロ「貴様は家のものを従わせると言ったな」

タラ「ごほっ・・・ごほっ・・・!」

ネウロ「我が輩が、今から貴様に従わせるというのはどういう物か教えてやろう^^」

タラ「…!!」

ネウロ「むっ、電柱に犬の糞が落ちているぞ」

タラ「や、やめろ・・」

グシャッ!

ネウロ「そうら・・顔面をクソまみれにしてやったぞ」

タラ「むぐぐぐっ」

ネウロ「フハハハハハ!!汚物顔が余計に汚くなったな!」

ぷーん

犬の糞の匂いにより、タラちゃんの周りにハエが

ネウロ「良かったな!ハエが貴様に従ってきたぞ!」

バキボキッ!!

タラ「ギャアアアアアアアア!!」

ネウロ「むぅ…肋骨を粉々に砕いてしまったぞ」

タラ(お、鬼だ…!!百戦錬磨の僕が恐怖を感じてるですぅ!)

ネウロ「さぁ、まだまだ拷問は終わらないぞ」

ネウロ(フン…なぜだ、まだこの子供の心が折れん)
タラ「グァァァ…」
ネウロ「さぁ次はこれだ」

ゴトッ

ネウロ「この金属バットを使って一発ギャグをしてみろ^^」

タラ「!!」

タラちゃんにバットを手渡した

タラ「ぼ、勃起したーー!」

バットを股間に当てた渾身のギャグ
ネウロ「ダメ、小笑い」

タラ「大笑いですぅ!リカちゃんにウケたですぅ!」

ネウロ「罰ゲームだ」

ガツンッ!!

金属バットでタラちゃんをかっ飛ばした

タラ「……ぁ」

ネウロ「おーよく飛んだなぁ!」

タラ「クッ…」
ネウロ「フハハハ、頑丈だな」
タラ「当たり前ですぅ!人間じゃないんですから!」
ネウロ「ほう?」

タラ「人間の進化ですよ…ふふふふ」
ネウロ「何を言っているのか、さっぱり…だな!」

バキィッ!

タラ「ごぁぁぁ!!」
ネウロ「おー可哀想に傷だらけだな」
タラ(お、終わる…)
ビリビリッ
ギューーーッ

タラ「----ッ!!!!」
ネウロはタラちゃんの足の爪を剥がし始めた

ネウロ「キャッキャッ」
タラ(こ、こいつ・・・!!イカれてんじゃねぇか!!)
ネウロ「いいな?従わせるというのは相手を屈服させること…即ち心を折るということだ」

タラ「ふふ・・・図に乗るなですぅ!」
ザクッ!!
タラちゃんは刃物でネウロの右胸を突き刺した

ネウロ「--!!」

ネウロ「クッ…」

右胸からは僅かに血が流れていた

タラ「あれぇ?おかしいですねぇ」

ネウロ「…」

タラ「前は平気だったのに…」

ネウロ(魔力を消費し過ぎたか…HALの謎を喰って以来新鮮な謎をほとんど食べてない)

タラ「ここから僕の反撃ですぅ!」

ネウロ「ククッ…言っただろう。従わせるというのをどういう物か教えると」

タラ「死に損ないがうるさいですぅ!!」

ズズズッ

ネウロ「魔界777ツ能力……」

ネウロ「花と悪夢(イビルラベンダー)…」

グサッ!!

タラちゃんの腹部を突き刺したネウロ

タラ「ア・・・・・・・・・・しっく・・・・さ・・ま」

ドサッ

ネウロ「我が輩の奴隷を傷つけた、仕置きだ。」

タラ「…」

ネウロ「急所は外しておいた…だがもし、ヤコが死ぬということになれば」


ネウロ「貴様を地の果てまで追い、殺す。」

ズズズッ

タラちゃんからようやく謎が放出された

ネウロ「チッ、案外小さいな」

グシャッ

ネウロは謎を食した

ネウロ(もう1レス、拷問したかった…)

タラちゃんはその後、刑務所で精神崩壊

マスオさんは全裸で失踪中

磯野家に…平和が訪れたとは言わない…

けれど、彼等はまた新しい道を家族全員で切り開く…

私はそんな彼等を暖かく見守りたい

それから2ヵ月後……

―事務所から数キロ離れた墓地―

ネウロ「ヤコ…」

墓前の前に立っていたネウロ

ネウロ「フン、奴隷の貴様が死んでも大して困らん」

ネウロは墓石を指でなぞった

ネウロ「フハハハハ…不思議な物だ。」

ネウロ「我が輩、人間の死というのに対して感情はなかったが…この喪失感は何だ…」

ネウロは、今までの事件のことを鮮明に思い出した

ネウロ「いつの間にか…我が輩は……」


ネウロ「貴様の力を、必要としていた…」

ネウロ「これからも、探偵事務所は続ける」

ネウロ「貴様がいなくなって…世間は驚くだろうがな」

ネウロは大きな花束を置いた

そして、線香に火をつけた

ネウロ「人間はおかしなものだ、いちいちこんなことまでするとは」

ネウロ「奴隷の貴様だからこそ。してやるのだぞ。」

天候が次第に悪くなってきた

謎を手に入れた代償として

失ったものは、あまりにも大きかったのかもしれない…

ネウロ「雨か…」

ネウロ「我が輩が、貴様の分まで受け継ぐ」

ネウロ「貴様はそこで見ていろ」

ネウロ「我が輩が…究極の謎を食すまでな……」

新たな決意を心に秘め

ネウロは墓前から離れようとした

まだ、ネウロ達の謎解きは始まったばかりだ

完……………

…………

………

……

…嘘

ヤコ「ネウロ何してんの?」

ネウロ「ムッ!遅かったなヤコ!」

ヤコ「いやいや、あんたが先に行くって言ってたじゃん」

ネウロ「吾代!もう出ていいぞ!」

バキバキッ!

墓石の下から全裸の吾代さんが出てきた

吾代「化けモンテメェーー!!何勝手に埋めてんだよ!!!」

ヤコ「きゃっ…なんで全裸!?」

ネウロ「こんなに高い墓石を立ててやったのだ。ありがたく思え。」

吾代「つーか、金はどっから出したんだよ」

ネウロ「貴様のパチンコの軍事資金から使わせてもらったぞ」

吾代「テメーーーーッ!!!!!!」

ヤコ「はぁ…もう…」

私はこの光景を見て、思わず笑ってしまった

この当たり前なことが、私にとっての幸せだから

ヤコ「さっ!ワカメちゃんのお墓はあっちだよ」

ネウロ「ふむ」

ワカメの墓石は

事務所の資金から出させてもらった

今回ばかりはネウロもそれを認めてくれた

墓石の前でしゃがみ込み、両手を合わせた

ヤコ「全部終わったよ。ワカメちゃん…」

ネウロ「むっ」

そっとヤコに手を伸ばし、拷問をしようとしたネウロを

全裸の吾代が制止した

吾代「ここは、俺等の出る幕じゃねーぜ。あとは探偵に任せておけよ」

ネウロ「フン…奴隷の分際で」

バチンッ

吾代「ギャーーーーッス!!!ち○こを洗濯バサミで挟むなァァァ!!!」

ヤコ「ワカメちゃん、もう怖くないから安心してね」

花屋で買ってきた花を添え

ヤコ「これから…まだまだ大きな事件が立ち塞がると思うけど…」

ヤコ「私とネウロは負けずに、一緒に歩んで行こうと思う」

ヤコ「種族は違うけど……私達の考えはいつも同じだからね」

スッと立ち上がり

ヤコ「あ、そうだ。」

ヤコは自分の髪につけていた髪留めを外し、墓石の前に置いた

ヤコ「怖くなっても、私が傍にいると思ってね…私はいつでも貴方の味方だから」

ビビッ

ネウロ「むっ、謎の気配が…ヤコ!早くしろ!」

ヤコ「あーはいはい!今行くよ!」

最後に、ワカメの墓石を見てにっこりと微笑んだ

ヤコ「いってきます、ワカメちゃん。」

ドッ…完

終わった…長い間見てくれてありがとう
ここまで伸びてホントに嬉しい
ネウロとヤコに違和感感じた人申し訳ない
原作になるべく近づけたつもりだけど…狂気さは真似できなかった
ネウロファンが増えてくれたら嬉しいよ。

最後に、ぶつかった男と葛西の話をちょっと書きたいと思う

―嘘予告…?―
ヤコ「謎ってもう感じるの?」
ネウロ「そうだ、我が輩に休んでる暇は無い」
ヤコ「たまにはさ~休みとか欲しいなぁ…」

ネウロ(´・ω・`)

ヤコ(うわぁ~露骨に嫌そうな顔…)
ネウロ「おぉ!来てくれるか!さすが我が奴隷だ!」

ヤコ「はいはい…どこまでもついていくよ」

ネウロ「吾代、さっさとアシを用意しろ」

吾代「っざけんな!!!人の服ビリビリに破りやがって!!!」

ヤコ「吾代さん、いくら女性にモテないからって…」

吾代「ちげーーーーよ!!なに勘違いしてんだよ!!」

3人がわいわいと騒いでる様子を
少し離れた所で、見ている男

???「探偵と…助手か…いいな、あんな風に信じ合えて………俺が…引き裂いてやるよ…」

火火火……

案外、俺達以外にも生粋の悪意を抱えた奴は…この地上にうじゃうじゃいるかもしんねーな
                            
…第2部に…続く?

駄文で読みにくくてすまん。
2部はネウロ単独でするかもしれないし
他の作品を混ぜるか未定です。

最後に、朝から保守までしてくれてありがとうございます。
近日中に第2部を書かせてもらいたいと思います

もう1度ありがとうございます!

ネウロファンが増えてくれること願っています
おやすみなさい・・・

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