一夏「IS学園に転校するだって?」(162)

一夏「ええっ!?そんな急に言われても困るよ千冬姉!」

千冬「悪いがこれは決定事項だ。何故かお前にIS適正があることが分かって、IS学園の編入するように国からのお達しが来たんだ」

一夏「そ、そんな、だって俺、ISなんて乗ったことも触ったこともないんだぜ!?」

千冬「詳しい事は私にも分からないが、どうやらお前は世界で唯一男でISを扱える人間らしい。もう個人のワガママは通せない状況なのだ」

一夏「藍越学園に入学してもう半年たっているのに、こんな時期に転校だなんて………しかもIS学園って」

千冬「問題無い。転校の手続きは既にすませてある」

一夏「問題はそこじゃないよ!だってIS学園って女子校じゃないか!」

千冬「つべこべ言わずとっとと準備しろ!」

バシンッ

一夏「痛ってぇ!」

千冬「時間が無いんだ。早く準備しないと問答無用でIS学園までしょっぴくぞ!」

一夏「うう…分かったよ千冬姉…」

一夏「ここがIS学園か…」

一夏(噂で聞いていた通り、やけにデカイな…藍越学園もかなり大きさだったけど、これはそれ以上じゃないか)

一夏「はぁ…でもこの学校の生徒ってみんな女なんだろうなぁ」

一夏(弾は羨ましがっていたけれど、女の子相手に友達なんて作れそうにもないよ)

一夏(ただでさえ初めての転校で緊張してるっていうのに、女子校だなんて…)

一夏(超エリート学園の女子校ってことは、きっとみんな漫画みたいなお嬢様ばっかなんだろうな)

一夏(そんな子達相手にこれから学園生活をしなければいけないのかよ…考えるだけで鬱だ)

一夏(っていかんいかん。こんなことでグズグズしているとまた千冬姉にどやされてしまう)

一夏(こうなったらもう覚悟を決めるしかないんだ……はぁ)

シャル「あー、あっづーい」

セシリア「ほんとですわねぇ…どうして日本の夏ってこう暑いのかしら」

シャル「暑いだけならまだいいんだけど、蒸し蒸しするってのが最悪だよー。ったく、なんでこんなアジアの片田舎にIS学園があるんだか」

セシリア「そうですわねぇ…イギリスと同じ島国ですけれど、気候が違いすぎて参ってしまいますわ」

シャル「あーあ。せっかくの花の青春をこんな辺境の女子校で無為に過ごすなんて、IS操縦者になんてなるんじゃなかった」

セシリア「まぁ、仮にも専用機持ちの発言とは思えませんわね」

シャル「だって私だって年頃の女の子だし、恋の一つや二つくらいしたいよ!せめて学校に男がいればなー」

セシリア「無理ですわよ。だってここはIS学園、男なんているはずがありませんわ。それに、男漁りがしたかったのなら外出日に街へ繰り出せばいいのでは?」

シャル「でもねー。例え学園から出ても、この国にいるのは不細工なジャップばっかだよ?私がそんな男と遊ぶわけ無いじゃん!」

セシリア「ま、それもそうですわね」

シャル「どこかギリシャ辺りの美少年がIS学園に転校してこないかなー」

セシリア「ですから無理ですって」

鈴「ねぇセシリアー。ナプキン持ってない?」

セシリア「はぁ?なんですか鈴さん、藪から棒に。一応、持ってますけど」

鈴「お願い。それちょっと貸してくれない?」

セシリア「貸すのは別にいいんですけど…自分の持ってないですの?」

鈴「いやぁー。予定日でも無いのに日の丸が来ちゃってー」

セシリア「んもう。例え予定日で無かろうと、常に携帯しておくのが淑女の嗜みですわよ」

鈴「ごめんごめん。じゃ、借りるわね」

シャル「あ、鈴ちょっとまって。どうせならこれ使っていいよ。返さなくてもいいから」

鈴「あ、そう。じゃ、ありがたく使わせてもらうわ。それじゃあたし、ちょっとトイレ行ってくるね」

セシリア「…シャルロットさん、あれどうしたんですか?いつも使っている物じゃないでしょう?」

シャル「ん?ああ、あれ?w」

セシリア「どうしたんですか?ニヤニヤして」

シャル「実はあそこにいるモップの鞄の中からパクってきちゃった(笑)」

セシリア「あらまぁ」

セシリア「でも篠ノ乃さんはあれがないと困るでしょう?」

シャル「あーwいいのいいの。代わりに木工用ボンドを入れてきたからw」

セシリア「木工用ボンドって人形じゃあるまいし…」

シャル「いーのいーのwww掃除用具にはボンドで十分でしょ?」

セシリア「まあシャルロットさんがそうおっしゃるのなら…」

鈴「ただいまー。何の話してんのー?」

シャル「あ、鈴ちょうどいい所に来た。あのね、さっき鈴に渡したナプキンって、モップの鞄から拝借してきた物なんだよ」

鈴「ぶwwwじゃアイツは垂れ流しになっちゃうじゃん。学校汚れちゃうよw」

シャル「だいじょーぶ。そのへんはぬかりないよ。きちんと木工ボンドを交換しておいたから」

鈴「ボンドってwwww」バンバンッ

箒(ガラガラッ)

シャル「あ、噂をすれば教室に帰ってきたw」

セシリア「みなさん、どうして篠ノ乃さんにあんな意地悪をいたしますの?」

シャル「だってさー。ISの操縦がヘタクソなくせに、第四世代の専用機なんて持っているんだよ?生意気じゃん」

鈴「そうそう、それにアイツって男に色目使うんだよねー。マジありえないわー」

シャル「あ、例の一夏くんのこと?」

箒(ピクッ)

鈴「あ、反応した。絶対あたしたちの会話に聞き耳立ててるよ。ほんと気持ち悪い」

セシリア「一夏さんって鈴さんの片思いの相手でしょう?篠ノ乃と何の関係があるんです?」

鈴「いやね、一夏が小さい頃の幼馴染らしいのよアイツ。で、その小さい一夏に色々いやらしい事してたらしいの」

シャル「つまり鈴とモップは恋敵って事だね」

鈴「ちょっと!別に敵っていうわけじゃないわよ。というか今は一夏、あのモップの事なんてスッカリ忘れてるみたいだし」

箒(ピクピクッ)

シャル(プッwまた反応した)ヒソヒソ

鈴(これは面白いわね)ヒソヒソ

鈴「あーあ、それにしても箒さんって本当にお気の毒!好きだった相手に忘れられるなんて女の子からしたらショックだろうね~」

シャル「一夏さんって本当に箒さんの事覚えていないの?」

鈴「うん!あたしは中学校時代ずっと一緒だったけど、会話に上がったことすらなかったわ。絶対完璧に忘れられてるよ」

シャル「かわいそうにねー。でも箒さんって今でもその一夏さんの事好きなの?」

鈴「そうに決まってるじゃない。あんな風に露骨に反応されたら誰だって分かるでしょ?」

シャル「あららー、でも例え覚えていたとしても、一夏さんがこの状況を見たらきっと減滅するだろうね」

鈴「だね。友達が一人もいなくていっつもトイレでご飯食べているし。一夏に見せてあげたいわー」

鈴&シャル「あーはっはっは」

セシリア「お二人ともほどほどにしておかないと…」

箒(ガタッ)

シャル「あ、逃げた(笑)」

鈴「しかもなんか泣いていたし。アホくさ」

キーンコーンカーンコーン
鈴「んーっ、やっと昼休みだわー。じゃあ一緒に食べよっか!」

箒(コソコソッ)

シャル「ん、モップがどこか行こうとしてるよ。またトイレかな」

鈴「どうでもいいじゃないアイツのことなんて。それよりゴハンゴハン!あたしね、今日は酢豚作ってみたの。味見してみて」

シャル「うわぁ、ありがとー。鈴の酢豚っておいしいよね!」

セシリア「あ、それなら私もサンドイッチを作ってきましたの。みなさん、たくさん作ったので遠慮なくどうぞ」

鈴&シャル「えっ」

セシリア「?・・・どうかしましたの?」

シャル「いやぁ、それならみんなで交換しようよ!鈴がセシリアの弁当を食べて、セシリアが私の、私が鈴のを食べるの」

鈴(ちょ、ちょっと何言ってるのよ!あたしにセシリアの料理食べさせる気!?)

シャル(この前は私がセシリアの料理食べたんだから、順番でしょ!)

鈴(うぅ・・・)

セシリア「はいどうぞ!たくさん召し上がってください♪」

鈴「しょうがないわね…やってやろうじゃない!」

パクッ モグモグ

鈴「う゛っ」

シャル「鈴?大丈夫…?ってちょっと吐きそうなの!?」

セシリア「あらあら、そういえば今日はあの日でしたものね。具合が悪いんですか?」

鈴「うぅーっ!」

シャル「ちょ、ちょっとここで吐かないでよ!吐くならここにして。ほら」

鈴「おえぇーっ!」

シャル「んもー、汚いなー。ほら、テッシュ」

鈴「ごめん………それにしてもあれ、殺人兵器レベルよ…」

シャル「ははっ、お疲れさま」

セシリア「…それにしても、箒さんの机で吐いたりして、大丈夫ですの?」

鈴「いーんだよ!どうせモップだし」

シャル「そうそう、それに元々セシリアのせいなんだからね?」

セシリア「?私がなにかしましたの?」

鈴「あー、こりゃ駄目だわ」

っていうかなんで2組が入り浸ってんだよ

>>30
書き忘れてた。簪以外の専用機持ちはみんな一組って設定

箒(やっと昼休みの時間だ…あと三時間耐えれば授業が終わる)

箒(それまで頑張らないと…)

箒(誰もいないな)キョロキョロ

箒(…よしっ)ギィ、ガチャン

箒(今日もなんとかバレずにトイレの個室に入れた…さぁ、ご飯だ)

箒(?お弁当の蓋が開かない)

箒(ど、どうして…?)

箒(………はぁ…)

シャル「あー、そういえば忘れてた」

鈴「どうしたの?シャル」

シャル「さっきナプキン盗むついでにモップの弁当箱を瞬間接着剤で開かなくしたんだよね」

セシリア「あらまあ」


箒(お腹がすいた…)グゥ~

箒(このままだと午後の訓練で倒れてしまう。仕方ない、食堂に行こう)テクテク

ワイワイガヤガヤ

箒(うっ、人が多い…)

箒(でもしょうがないな。ご飯を食べないと織斑先生の訓練には耐えられないだろうから)

箒「き、きつねうどん…ください…」

オバチャン「はいよ!ハイ、きつねうどん」

箒(やった…買えた…でもどこで食べよう。開いてる席が全然見つからない…ん?あれは)

ラウラ(モグモグ)

箒(あれって同じクラスのラウラさんだ…。たしか、あの人も専用機持ちだけど、友達が全くいなかったよな…)

箒(もしかして友達になれるチャンスかも!)

箒「あ、あの…隣…いいですか…?」

ラウラ「ん?」ギロッ

箒「ひいっ」ビクッ

箒(か、会話が続かない。どうすればいいんだ?)

ラウラ「…それ、食べないのか?」ジー

箒「え、あ、これですか?」

ラウラ「早く食べないと麺が伸びるぞ」

箒「え、ああ、そう…ですね」

ラウラ「食べないのなら私が貰っておいてやる。伸びて不味くなるともったいないからな」

箒「あっ」

ラウラ「……」チュルチュル

箒「………」グー

キーンコーンカーンコーン

箒「…結局昼ごはん食べれなかった」

箒「お腹すいたな。とりあえず教室に戻ろう」

テクテク、ガラガラ

箒「あっ…」

箒(何これ…私の机に、ゲロ?)

鈴&シャル(クスクス)

箒(多分あの二人がやったんだろうな…はぁ)

千冬「おーい、授業だ。席につけ。…ん?なんだこれは」

鈴「せんせーい。箒さんが自分の机に吐いたんです」

千冬「篠ノ之、吐いたらキチンと後始末しておけ。体調が悪いのだったらとっとと保健室に行って来い」

箒「………保健室に行ってきます」

千冬「そうか。じゃあだれか篠ノ之の机を清掃しておけ」

クラスメイト「えー」「うそー」「篠ノ之が片づければいいじゃない」

千冬「黙れ。つべこべ言わずにさっさと片付けろ」

箒(IS学園に入学してから…何一つ楽しくない)

箒(それもこれも全部姉さんのせいだ)

箒(小学校のとき転校しないといけなかったのもそうだし、それにこのIS学園だって)

箒(もう…何年も一夏に会ってないな…一度でいいから、一夏に会いたいな…)

箒(一夏…本当に私の事を忘れてしまったのか?)

箒(きっとそうだろうな…それに、例え覚えていたとしても、今の私を見ると嫌いになるだろうな)

箒(毎日ひとりぼっち、トイレでご飯を食べる、第四世代機を持っていても訓練で他の専用機持ちに勝てない)

箒(ははっ…これじゃあ誰だって嫌いになるだろうな)

箒(うぅっ、いちかぁ。辛いよ…助けてよ……)ポロポロ

一夏「あれ?そこにいるのって箒か?」

箒(!?)

一夏「あーやっぱりそうだ。後ろ姿からでもすぐ分かったよ」

箒「一夏…?どうしてここに」

一夏「いやー、この学園広くってさ。迷ってしまったんだよ」

箒「そうじゃない、どうしてこの学校にいるの?」

一夏「あー、俺もよく知らないんだけど、IS適正がどうのこうので、俺IS学園に転校することになったんだよ」

箒「てん…こう…?」

一夏「そうそう。しっかし、何年ぶりだろうなー。箒、あの時と同じ髪型してる。なつかしいなー」

箒「私の事…覚えていたのか…?」

一夏「あたりまえだろ!忘れるわけないよ。…っておい、どうして泣くんだよ!」

箒「いちかぁ、ずっと、ずっと会いたかった。会いたかったよ!」

一夏「お、おい、どうしたんだよ急に…と、とりあえず先生のところにいこうか」

一夏「そうか…箒、この学校ではイジメられているのか…」

箒「ああ…」

一夏「で、でもどうして箒がイジメられるんだ?別にイジメられるようなところなんて一つもないじゃないか!」

箒「それは…たぶん私が姉から第四世代のIS貰ったことと…」

箒(い、いや、鈴の事を言うのは不味い。一夏、自分に原因があると分かると気を使うだろうから…)

一夏「ったく、たかがそれだけでそうして箒がイジメられるんだよ!おかしいだろ!」

箒「いや、私は元々口下手な方で友達がいなかったし…」

一夏「関係ないだろ!そんなこと!」

箒「でも…」

一夏「とにかく!俺が転校してきたからには今後、指一本箒に指触れさせないからな!」

箒「ありがとう」

一夏「それはそうと…いくら空き部屋が無いからってまさか箒と同じ部屋になるとはなぁ」

箒「す、すまん。きっと私なんかと一緒だと迷惑だろう?」

一夏「いや、いいよ。この方が箒を守るにも都合がいいし」

箒「一夏…」

シャル「もー、昨日は最悪だよー。あんたのせいで私たちが掃除させられたんだよ!」

鈴「そうそう!自分の吐いた物は自分で始末しなさいよね!」

箒「………」

ガラガラッ

千冬「ほら、始業のチャイムがなったぞ!席につけ!」

千冬「これから転校生を紹介する」

クラスメイト(ザワザワ…)

千冬「ええい、静かにしろ!…織斑、入ってこい」

一夏「はい」

鈴「え?もしかして一夏!?」

セシリア「一夏さんってあの…?ていうかなんで男ここに!?」

シャル「…へぇ、ジャップの割にはカッコイイじゃん」

千冬「ほら!静かにしろと言ってるのが分からないのか!?」

鈴「ねぇねぇ一夏!ひっさしぶりー。こんなとこで会うなんてすっごい偶然!」

一夏「ああ…そうだな」

シャル「一夏くんって男なのにIS動かせるんだー。すごいじゃん!それに結構カッコイイし…」

一夏「そうか、ありがとう」

セシリア「それにあの織斑のご親戚なんですって?素敵ですわ!」

一夏「うん…」チラッ

シャル「あれ?何で一夏くん、モップのことチラチラ見てるの?」

一夏「モップ…?」

鈴「あーwあの箒って子、IS学園ではモップって言われていてね、みんなから嫌われているの!」

シャル「そうそう!だってあの子、友達一人もいないし、いつもトイレでご飯食べている根暗なんだよ!」

一夏「………」

セシリア「あれ?一夏さん、どこか具合が悪いのですか?」

セシリア「それにあの織斑のご親戚なんですって?素敵ですわ!」×

セシリア「それにあの織斑先生のご親戚なんですって?素敵ですわ!」

鈴「もうアイツの話なんてどうでもいいよ!一夏は寮どこの部屋なの?今度遊びに行っていい?」

一夏「……箒と一緒の部屋だ」

鈴&シャル&セシリア「「「「え!?」」」

一夏「昨日、箒から聞いた…みんなが箒に対してしていることを色々と」

シャル「ご、誤解だよ!あの子、そういう嘘とか平気で付くタイプだし!」

鈴「そうよ!一夏、アイツに変な事吹き込まれているんだよ!」

一夏「じゃあさっきのモップっていうのは一体なんなんだよ!」ダンッ

シャル「そ、それは…」

一夏「もういい。今度また箒をいじめるような事があったらお前ら、タダじゃ済まさないからな」

セシリア「一夏さん、実は私はそういうことには加担はしてはいなくてですね…」

鈴「あ、セシリア!裏切る気!?」

一夏「例えやっていようとなかろうと、見逃している時点で同罪なんだよ!」

一夏「忠告はこれで最後だ。さっき言ったことをもし破るような事があったら、その時は分かってるよな?」

鈴「最悪最悪最悪!あのモップのせいであたしまで一夏に嫌われたじゃない!」

シャル「それはこっちのセリフだよ!せっかくの貴重なイケメンなのに…このままだと付き合えないじゃない!」

鈴「はぁ!?一夏と付き合うのはあたしよ!」

セシリア「まあまあお二人とも少し落ち着いてください。それにしても、このままだと一夏さんの姉の織斑先生にまで嫌われてしまうかも」

シャル「はぁ、そうだね…モップを脅してなるべく早くこの誤解を解かないと」

鈴「でもどうするの?またアイツを虐めると、今度こそ一夏に嫌われちゃうじゃん!」

シャル「だからね、口止めなんてバレ無いようにいくらでもできるんだよ?」

セシリア「どういう事ですの?」

シャル「つまりね…」

一夏「失礼します」

千冬「遅いぞ織斑。呼ばれたらすぐに職員室に来い」

一夏「そんなことよりどういう事だよ千冬姉!どうして箒がイジメられているんだよ!」

バシンッ

一夏「痛てぇ!」

千冬「学校では織斑先生と呼べ」

一夏「それよりも!なんで箒を守ってあげないんだよ!千冬姉だって箒のこと知ってるだろ!」

千冬「生徒間の問題には必要以上に教師は干渉しないのがこの学校の規則だ」

一夏「そんなの関係ないよ!千冬姉ならイジメなんて絶対に許さないと思っていたのに減滅だよ!」

千冬「はぁ…まあそんなことはどうでもいい。とりあえず、お前を呼び出した用についてだ」

一夏「どうでもいいなんて何をいって、」

バシンッ

千冬「少しは黙って話を聞け。これを渡すためにお前を呼んだんだ」

一夏「これは…ブレスレット?」

千冬「違う。これはお前専用のISだ」

一夏「これがISなのか?」

千冬「ああ。これを使ってあいつを守ってやれ」

一夏「千冬姉…」

千冬「言っただろ?生徒間の問題は生徒間で解決しろ。それに学校では織斑先生だ」

一夏「分かった!ありがとう千冬姉!」

千冬「ふっ、あいつめ…しばらく見ないうちに男の目になったな」

鈴「呼び出した理由は分かってるでしょうね?」

箒「………」

シャル「観念したほうがいいよ~、このIS訓練所にはしばらく私たちの貸し切り状態だし」

セシリア「あまり手荒な事はしたくは無いのですので素直になってくれるとうれしいですわ」

箒「…用は何だ?」

鈴「はぁ?まだ分からないの!?昨日一夏に言ったこと、あれ全部アンタの嘘だって一夏に言えっていう話よ!」

箒「…そんなこと、言えるわけ無い」

シャル「はあ?状況が分かって無いみたいだね。いくらISのシールドで守られていると言っても、攻撃をし続ければ死んだりするんだよ?」

箒「大丈夫だ…一夏が守ってくれるはず」

鈴「ぷっ、何言ってるんだか。一夏は織斑先生に呼び出されていてしばらくは帰ってこないのよ?」

セシリア「篠ノ之さん、考え直す気はないのですか?…このままだとあなたの命が危険に晒されますわよ」

箒「どんなときでも、一夏は守ってくれると約束してくれたんだ。だから来てくれるはず」

鈴「アンタって本当にバカね!まあいいわ、死になさい!」

箒「…っ!」

ガキィン!

鈴&シャル&セシリア「「「な!?」」」

ラウラ「何か面白い事をしているようだな。私にも一つ噛ませろ」

セシリア「ラウラさん!どうしてここに!?」

ラウラ「ふん、専用機同士の訓練なら私もいた方が捗るだろう?」

鈴「あんたには関係ないじゃない!どっか行ってよ!」

ラウラ「関係無くはないさ。きつねうどんのお礼をまだ言ってなくてな」チラッ

箒「…ラウラさん」

シャル「ラウラ、あなたは強いから相手にはしたく無かったのだけれど…これで3体2。いくらあなたでもこれはちょっとキツイんじゃない?」

ラウラ「ふん、望むところだ」

一夏「何やっているんだお前ら!」

鈴「なっ?一夏!?」

シャル「どうしてここに!?それに、そのISは」

箒「一夏、やっぱり来てくれたんだ…」

一夏「お前らが訓練所を使用しているのをおかしいと思って来てみれば、やっぱりそういうことだったのか」

セシリア「一夏さん、これは訓練でして、そういったものとは無関係なんですよ」

一夏「へぇ、ならその訓練とやらに俺も混ぜてくれよ。…ところで君の名前は?」

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

一夏「そうか、ラウラさんか。俺と、箒と、一緒に戦ってくれるか?」

ラウラ「ああ、もちろんだ」

一夏「で、どうする?お前ら、このまま3対1でやるのか?」

鈴&シャル&セシリア「「「………」」」

ハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッ
ハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッ
ハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッハァーッ
  /⌒ヽ
 く/・〝 ⌒ヽ
  | 3 (∪ ̄]
 く、・〟 (∩ ̄]
  /⌒ヽ
 く/・〝 ⌒ヽ
  | 3 (∪ ̄]
 く、・〟 (∩ ̄]
  /⌒ヽ
 く/・〝 ⌒ヽ
  | 3 (∪ ̄]
 く、・〟 (∩ ̄]
  /⌒ヽ
 く/・〝 ⌒ヽ
  | 3 (∪ ̄]
 く、・〟 (∩ ̄]

一夏「で、どうする?お前ら、このまま3対1でやるのか?」×

一夏「で、どうする?お前ら、このまま3対3でやるのか?」○

シャル「あーあ、やだなー。ちょっとした遊びだったんだよ。それじゃ私、時間無いから帰るね」

鈴「ちょっと一人で逃げるじゃないわよ!…あたしも帰るわ。今日は気分悪いし」

セシリア「あ、待ってくださいお二人とも!」

一夏「……ふぅ、大丈夫だったか?箒」

箒「ああ…助けてくれてありがとう一夏」

一夏「ははっ、俺の事は良いんだよ。それよりもこの子に」チラッ

箒「うん、ラウラさん…さっきは助けてくれてどうもありがとう」

ラウラ「うむ」

一夏「それと一つ頼みがあるんだけど……これから箒と友達になってあげてくれないか?」

箒「なっ!?一夏!」

一夏「箒は人見知りな部分があるからさ…できればラウラさんに友達になってもらいたんだ」

ラウラ「問題ない。きつねうどんをくれた時から既に友達だ」

箒「ラウラさん…ありがとう」


千冬「…これで一件落着だな」

千冬「出てこい束。いるんだろ?」

束「はぁーい!呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!何か用かな?千冬ちゃん!」

千冬「ふん、一夏がIS操縦出来た事と転校の件、あれは全部お前のしわざだろう?」

束「えー?なんのことかなー?束ちゃん分かんなーい」

千冬「…まあいいさ。終わりよければすべて良し、だ。」


終わり

みなさん長い間付き合ってくださってありがとうございます。簪は俺の嫁です。お疲れ様でした!

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