ゴールドがシロガネ山の頂きに立つと。そこには一匹の鳥が居た。
「ヨクキタネ、チャレンジャー。サァタノシイタノシイポケモンバトルノハジマリダ。ハジマリハジマリ。」
ゴールドが視界に入ると鳥はまくしたてる。
「…は?ペラップ…?」
たじろぐゴールドを尻目にペラップは並べられた6つのモンスターボールの内の1つの開閉スイッチを嘴でつつく。
「ピカチュウ、キミニキメタ。」
「ピカチュウ、キミニキメタ。」
ボールからはピカチュウが飛び出してくる。
しかしその目はどこかうつろに、どこか寂しそうに空を見つめている。
「ピカァ…。」
「…何だよこれ。やっとあの人に追いついたはずなのに…ッ!!畜生!!行け!!キレイハナ!」
ゴールドは、目標に近づくにはこの不可解なポケモンバトルに勝つしかないのだと悟りポケモンを繰り出した。
「何だか知らねぇけどよ…。勝つしかなさそうだな…!!そして、先にポケモンを出したのは良く無かったな。キレイハナちゃん!まずはこのしみったれた天気を晴らしてくれ!!『日本晴…』」
「ピカチュウボルッテカー。」
ペラップがそう言うと、ピカチュウは声もあげず、凝縮された雷そのものとなって奔った。
「え…な…速…!!」
目にも留まらぬとはこの事だろう。
それはまぎれもなく質量を持った雷との衝突だった。
その凄まじいエネルギーに空中に待っていた雪までもが解け、奇しくも天候が晴れに成る程に。
「……ッナァア…ア…ァ。」
効果はいまひとつのようだ。
キレイハナはたおれた
「嘘…だろ…。だってキレイハナに電気は…こうかは…。」
「ヨクヤッタピカチュウモドレ。イケエーフィ。」
やっぱつまんねーか
やめるわ
すまぬ…
出直してきた方が良さそうだな
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません