再
弟「いるよ」
姉「えっ!?!?」
弟「俺の好きな人は」
姉「ごくり」
弟「実は妹のことが好きなんだ」
姉「えっ!?」
姉「お、弟くん!? な、なに考えてるの!?」
弟「でも俺は本気だ」
姉「兄妹間の恋愛なんてダメだよ! 結婚もできないし!」
弟「自分のこと棚に上げすぎだよ!」
姉「だってだって! 妹ちゃん小学生じゃん!!!」
弟「でも俺は本気だ!」
姉「弟くん高校生じゃん!!!!」
弟「でも俺は本気だ!!」
姉「妹ちゃん呼んで来ました」
妹「なーに?」
弟「なぁ妹、兄ちゃんは妹のこと好きだけど、妹は兄ちゃんのこと好きか?」
妹「うん! すきーっ!!」
姉「がーーーん」
弟「妹、公園で一緒に遊ぼうぜ!」
妹「うん! いくーっ!」
姉「えっ、ちょ、ダメだよそんなの! お姉ちゃんも行く!」
妹「みてみてー! おすなでおだんごつくったのー!」
弟「お! すげえな! 天才的に上手い!」
姉「そーお? まだ丸みが足りないかな」
妹「これね、おにーちゃんのぶん!」
弟「さんきゅー!」
姉「あざとい、狙いすぎ」
妹「これおねーちゃんのぶん!」
姉「ご機嫌取りも上手ね」
弟「なんだよ、妹に嫉妬すんなよ」
姉「し、し、してないし嫉妬なんか!!」
弟「妹に意地悪する姉ちゃんなんか嫌いだ!」
姉「...ご、ごめんなさ...」ポロポロ
姉「き、きらわないでぇ...っ」ポロポロ
妹「あーっ、おねーちゃんいじめちゃ、めっ! なのー!」
弟「え、いや、言い過ぎたよ、ごめんてば」
妹「おにーちゃんなんかきらい!」
弟「ご、ごめんなさ...っ」ポロポロ
_学校
姉友「なるほど、好きな人に想い人が居たと」
姉「うん...」グスッ
姉友「ちょ、泣くなってばー」
姉「で、でもぉ...」グスッ
姉友「じゃ、じゃあ私に乗り換える?」モジモジ
姉「何言ってんの女同士で」
姉友「こうなったらあれね、アプローチ作戦」
姉「ふぇ?」
姉友「まだ諦めたくないんでしょ? じゃあガンバらなきゃ。姉の幸せはなに?」
姉「好きな人と一緒になりたい!」
姉友「その意気だ! ちなみに、その好きな子の想い人ってどんな人?」
姉「ど、どんな人って言われても...」
姉友「おっぱいは? 大きいの?」
姉「それは無いかなぁ」
姉友「ほーう、んじゃあ姉は巨乳だし、勝機あんじゃん!」
姉「そ、そうかなぁ」
姉友「顔は? 」
姉「か、可愛い...かも」
姉友「ぐぬぬ、強敵ね」ジュル
姉「よだれでてるよ?」
姉友「失敬。あ、身長は? いくつくらい?」
姉「120.4cm」
姉友「ちいさっ!! えっ、ちいさっ!!!」
姉「春の健診の時のだから、今はまだ伸びてるかも」
姉友「無駄に詳しいのね、身体情報に」
姉友「しっかし、あれだね。あんたの弟も物好きだね」
姉「お、弟!? な、な、なんで弟君の話が出てくるの!?」
姉「ち、ちがうよ! べつに弟君じゃなくて...っ!」
姉友「あ、そうなの。失敬失敬」
姉「も、もうっ」
姉友「んじゃあんたの弟に、姉には弟以外に好きな人が居るらしいよって話してこよっと」
姉「そ、それもやめてえええええっっ」
姉友「まずは無難に、ボディタッチよ!」
姉「ぼでーたっち? 私英語苦手なんだけど...」
姉友「あんたがいつもやってるように抱きついて来ればいいのよ」
姉「そ、そんなことやってないもんっ」タタッ
姉「弟くんっ!」チョン
弟「ん、姉ちゃん。なに?」
姉「えーと、えーと...お、お、おひ、おひっ」
弟「え? お昼ご飯一緒に食べたいって?」
姉「う、うんっ!」
弟「いいよ、食堂にでも行こうか」
姉「う、うんっ!」
姉友「...肩つついただけじゃん」
姉「な、なんで姉友も一緒にいるの?」
姉友「いーから、いーから! 混んでるからちょっとそっち詰めてねー」
姉「な、なんで向かい側じゃなくてこっち側に座ってるの? ちょ、そんなに押したら」プニュン
姉「(弟くんにおっぱいが当たっちゃうよう...)」プニュン
弟「姉ちゃん、おっぱい当たってるよ」
姉友「!?」
姉「ふぇっ、ご、ごごめんなさっ...はずかしいっ」
姉友「中々やるなぁ」
姉友「うわ、きゅうに横Gがかかったぞー」
姉「きゃっ!?」ダキッ
弟「おっと、大丈夫? あー、姉ちゃん、ミートボールをこぼしちゃったね」
姉「えっ、どこどこ?」
弟「おっぱいに」
姉「~~っ!?」
弟「ウェットティッシュ持ってるからシミになる前に拭くよ」
姉「~~~~ッ!?」
姉「...ごくっ」
弟「よいしょよいしょ」
姉「...んっ」
弟「姉ちゃんまたおっぱい大きくなった? 触るたびに大きくなってる気がする」
姉「うぇっ!? あ、あの、えと...」
姉友「くっ...負けた...っ!」
弟「よし、終わり。でもちょっとシミになっちゃうかなぁ」
姉「あ、あり、あり...あ、あ、」
弟「え? ありがとうって? まぁ気にしないでよ。んじゃ俺もう行くわ」
姉友「強敵ね...」
姉「...」ポロポロ
姉友「ぎょっ!? どした?」
姉「わ、わたし、魅力ないのかなぁ...」ポロポロ
姉友「な、泣かないでっ! とっても魅力的だよ! 食べちゃいたいくらい!」
姉「うわぁぁぁんっ」ポロポロ
姉友「もう、泣かないの」モミモミ
姉「お、おっぱい触らないでよぉ...っ」
姉友「はっ、失敬! 無意識のうちに!」
_家
姉「ただいま...」
弟「ただいまーっ」
妹「あっ! おにーちゃんおねーちゃんおかえりーっ!」ダダッ
妹「おにいちゃーんっ!」ダキッ
弟「ちょっ、おま、抱きつくなってば!」
妹「んふふーっ」
弟「恥ずかしいなぁ、ははは」
姉「ぅぅ...」
妹「ご飯おいしーっ」
弟「くっつき過ぎだってばっ」アセアセ
妹「んふふーっ」
姉「ぅぅぅぅぅっ」
母「あんたも隣に座りにいく?」
姉「ふぇっ!? なっ、ななななんでっ!?」
母「んじゃ食器片付けちゃうから、ちゃっちゃとお風呂入っちゃって」
弟「んじゃいこっと」
妹「あたしもいっしょにはいるーっ」
弟「えっ、でも、そ、そ、そそっ...!」
母「いいんじゃない? 一緒に入って来れば」ニヤニヤ
弟「ま、ま、まったく、しょーがないなーぁ」
妹「わーいっ!」
姉「ぅぅぅぅぅぅぅぅ」グスグス
弟「さっぱりしたぞー!」
妹「したぞー!」
姉「ひえっ!?」
母「こら、もう。真っ裸で歩かないでよ」
姉「ごくり」ジーッ
母「ほら、お姉ちゃんも抗議の視線送ってるわよ」
姉「えっ、いや、ちがっ...くない...けどっ!」
妹「おにーちゃんのおちんちーん!」ニギニギ
姉「!?」
弟「ちょっ!? それはダメだって! だめー! いやー! 立ち上がっちゃうぅぅっ」
母「こらこら、妹ちゃーん」
姉「わ、私ですらまだ触ったことないのに...」
姉「...」グスッ
_学校
姉友「戦況はどんな感じ?」
姉「私ってダメダメだなぁ...」ポロポロ
姉友「どしたいきなり」
姉「言いたいことも素直に言えないし、行動にも移せないし、ダメダメだなぁ」グスグス
姉友「ははーん、弟の想い人はかなりアグレッシブなようね」
姉「こんなんじゃ好きになるどころか嫌われちゃうよぉ...」グスグス
姉友「こんな可愛いのに嫌いになるわけないよ」ジュル
ここから
姉友「んじゃ次の作戦ね」
姉「さ、さくせん?」
姉友「今日は体育大会でしょ? 弟に良いところ見せてあげな!」
姉「...う、うん! がんばる!」
姉「...」
姉友「どした?」
姉「べ、べ、べつに私が、す、す、す好きな人は、その、お、おと、おとうとくんて、わ...」
姉友「あーはいはい、分かったから」
「位置に着いて...よーい、どんっ!!」
姉「たぁっ!」ダッ
弟「姉ちゃんがんばれー」
姉「がんばるぞぉっ!!」ボヨンボヨン
姉友「こりゃ逸材っすねぇ」カシャカシャカシャカシャ
姉「やったぁ! 一位!」ハァハァ
弟「相変わらず運動神経抜群だね」
姉「えへへ」ハァハァ
姉友「ちょっとトイレ行って来ます」ダダッ
弟「汗だくだね、はいタオル」
姉「こ、こ、これ、お、お、弟くんのっ!?」
弟「俺気にしないから使って良いよ」
姉「あ、あり、あり、ありが、あり、」
弟「気にしないで。よし、次は俺の番だな」
姉「ごくり」
姉「...」クンクンクンクンクンクンクン
姉友「姉ー?」
姉「ひぎゃんっ!?」
姉友「なにやってんの?」
姉「こ、これ私のタオルだから!」
姉友「ふ、ふーん?」
姉「というかトイレ早かったね」
姉友「思ったより早く終わっちゃったよ」
姉「へぇ...?」
姉友「そんなことより弟応援しなきゃ!」
姉「う、うん!」
姉「お、弟くーん! がんばれー!」
姉友「違い違う、飛び跳ねなきゃ」
姉「こ、こう?」ボヨンボヨン
弟「姉ちゃん...」
姉友「ほら、見惚れてる!」
姉「えっ!」
弟「ブルマズレてパンツ見えてるよ」
姉「ひぇっ!?」
姉友「な、なんだって!?!?」カシャカシャカシャカシャ
姉「ふわぁぁぁぁぁんっっ」グスッ
姉友「おーよしよし、泣かないで。私がブルマ上げてあげるからね」ジュル
_お昼
姉「きょ、きょ、今日ね、は、は、早起きして...」
弟「いっしょに手作り弁当食べないかって? いいよ」
姉「や、やった!」
姉「...よし。...お、弟くん、ちょっと詰めてーっ」
弟「姉ちゃん暑いってば」
姉「ふぇぇ」グスグス
弟「わかったわかった、隣座っていいよ」
姉「う、うん!」
姉友「姉がんばれー」コソコソ
姉「ど、どうかな!?」
弟「ん、美味いな! 相変わらず料理上手だねぇ、姉ちゃんは」
姉「そ、そう? 良かったぁぁ」
姉「(はぁ、幸せ...)」
弟「あ、もうこんな時間か」
姉「えっ」
弟「一年は午後の部の準備しないといけないんだよ、悪い姉ちゃん」
姉「お姉ちゃんも手伝う!」
弟「いいよ悪いし。お弁当美味しかったよ。ありがと」
姉「う、うん! がんばってね!」
姉「い、いってらっしゃーい」
姉「...」
姉「...いっぱい余っちゃった」
姉「...これはっ! 弟くんが使ったお箸!」
姉「...」キョロキョロ
姉「ごくり」
姉「...」ペロペロペロペロペロペロペロペロ
姉友「おーい姉ーっ」
姉「ひぎゃん!?!?」
姉「これ私の箸だから!!!」
姉友「ふ、ふーん?」
姉友「ところで 弟はどうしたの?
姉「あ、午後の部の準備だって」
姉友「そっか、そりゃしょうがない。姉の手作り弁当を私が食べないとしょうがない」
姉「うん、いいよーっ」
姉友「いただきまーうまっ!!! なにこれチョーうまっ!!!!」
姉「えへへ、良かったー」
姉友「まるでカップルみたいだね」モジモジ
姉「何言ってんの女の子同士で」
_閉会式後
姉「ふぅーっ、つかれたー」
弟「もう汗だくだね」
姉「本当だよー、今日は帰ったらすぐにお風呂入ろっ」
姉友「姉が、たまには弟と入浴したいってぼやいてたよ」
姉「ちょっ! な、なにいって!」
弟「やだ」
姉「ふぇぇぇぇんっ」ポロポロ
弟「まぁでも、別にいいよ」
姉友「!?!?」
姉「ほんと? や、やったぁぁ!」
姉友「ありえん...」
姉「中学時代ぶりだねっ」
姉友「中学時代も入ってたんかい」
姉「んじゃ一緒に帰ろ?」
弟「あ、悪い。一年は後片付けしないといけないんだよ」
姉「お、お姉ちゃんも手伝う!」
弟「いいよ、悪いし」
姉「そ、そっかぁ...」
姉友「(やった、久しぶりに姉と帰ろっかなー)」
弟「そうだ、頼みたいことが」
姉「ん?」
弟「俺の体操着や下着とか持って帰ってくれね? 早めに洗っちゃいたいし」
姉「し、下着って...」
弟「もちろん着替えはあるから気にしないで」
姉「なんだ、良かったぁ」
弟「んじゃ着替えて来るから教室の前で待ってて」
姉「わかったー」
姉「...!?」
姉友「どした?」
姉「あ、いや、その、用事思い出しちゃった!」
姉友「えっ」
姉「だから先に帰っちゃってもいいよ!」
姉友「そ、そんなーぁ。用事終わるまで待つよ?」
姉「いいよ悪いし! それにかなり時間かかるし!」
姉友「うぅ~。また今度私と帰ってくれる?」
姉「もち!」
姉友「はぁ、じゃあ今日のところは帰るよ、じゃあね...」
姉「ごめんねーぇ!」
弟「お待たせって、あれ。姉友さん帰っちゃったの?」
姉「うん、用事があるとかで」
弟「そか。んじゃこれよろしくね。袋に入れておいたから」
姉「あいあいさー」
弟「んじゃ片付け行ってくる」
姉「いってらっしゃーい」
姉「...」
姉「...」ガサガサ
姉「弟くんの...ぬ、ぬ、ぬ、脱ぎたて...おぱ...おぱん...」
姉「ごくり」
姉「...」キョロキョロ
姉「...」スーハースーハースーハースンハースーハースーハー
姉「...幸せ」
姉「おトイレ行こーっと」ソワソワ
弟「姉ちゃん」
姉「ひぎゃぁぁぁ!?!?!?」
弟「...なんで俺のパンツだけ手に持ってんの?」
姉「あ、いや、これは、その、えと、いや、その」
弟「まさか...」
姉「すぐに帰って洗ってきまああああす!!」ダダダッ
弟「? ...あ、そだ。忘れ物忘れ物」
_家
姉「こうなりました」
妹「きゃっきゃっ」
弟「う~せまい」
妹「おにーちゃんとおねーちゃんとおふろ! たのしー!」
弟「そうか~」ニヤニヤ
姉「んぐぐぐっ」
妹「おにーちゃんあらってあげるー!」
弟「ありがとなー」
姉「むむむむぅ」
妹「ちんちーん」
弟「ちょっ、やめてええ」
姉「むむむむむむぅぅ」
妹「おねーちゃんもあらってあげるー!」
姉「ふぇ!?」
妹「ごしごーし」
姉「あ、ありがと...」
妹「おまたもごしごーし」
姉「ひゃひぃっ!」
妹「ごしごーし」
姉「ちょっ、ひっ、やめ...ひふっ!」
妹「ごしごーし」
姉「んっ、やめへぇっ...ひゃんっ!」
姉「...」チラ
弟「いい湯だなぁ...」zzz
姉「...」
弟「やべっ、寝てた」ザバッ
姉「ひふぅ!?!?」
姉「(め、目の前に、弟くんのおちんちんが...!)」
姉「ごくり」ハァハァ
弟「ね、姉ちゃん...」
姉「え?」
弟「鼻血...」
姉「やっ! ひぇぇぇぇっ!!」
弟「いい湯だったー」
妹「だったー!」
姉「(興奮して鼻血出してしまうなんて、恥ずかし過ぎて目合わせられないよぉ...)」
弟「姉ちゃん、鼻血大丈夫?」
姉「ふぇ!?」
弟「のぼせちゃったんだよ、気をつけなね」
姉「う、うんっ!」
_学校
姉友「鼻血出したんだ」
姉「は、はずかしぃっ」
姉友「姉にもそういう変態さんなところあるのね」
姉「へ、変態じゃないよぉぉ」グスグス
姉友「よ、余計に好きになったよ」モジモジ
姉「へ?」
姉友「な、なんでもない」モジモジ
姉友「もうすぐ文化祭だねー」
姉「うんっ」
姉友「姉は実行委員なんだっけ?」
姉「うん、がんばるよー! 良い文化祭にして弟くんを楽しませるもの!」
姉友「いい子だなぁ」ナデナデモミモミ
姉「どうせ撫でるならおっぱいじゃなくて頭にしてよ」
姉友「これは失敬!」モミモミ
姉「あっ、弟くん!」
弟「ん、姉ちゃん。どしたの」
姉「弟くんは文化祭、なにするの?」
弟「ベターにお化け屋敷」
姉友「ベッタベタだね」
姉「お姉ちゃんはね、マッサージ店やるんだよー」
弟「へぇ、珍しいね」
姉「いまクラスの皆で、練習してるんだよ」
弟「ほうほう、割と楽しみにしとく」
姉友「当日絶対行こ」
姉「弟くんのとこ、お姉ちゃん行ってもいいかな?」
弟「もちろん」
姉「やった!」
弟「案内するよ」
姉「わーい! 楽しみだなぁ」
姉友「姉のマッサージ楽しみだなぁ」
_一週間後
姉「文化祭にようこそー」
母「あら、姉」
姉「あ、お母さん!」
母「あんた受付やってるの」
妹「おねーちゃーーんっ」
姉「妹ちゃんもいらっしゃーい。私は、開始から二時間受付担当なの」
母「そうなの、じゃあ先にお兄ちゃんのとこ行きましょうねー」
妹「おにーちゃんっ」
姉「むむぅ」
姉「ようこそー」
姉「ようこそー、あ、こちらパンフレットどうぞー」
姉「はいどうぞー」
姉「ようこそー」
クラスメイト「姉さーん」
姉「ん?」
クラスメイト「急遽欲しいものが出来て、んでそれを探してるんだけど...えっとロープと...」
姉「あぁ、それなら倉庫にあるよー。鍵はね、職員室の...」
クラスメイト「なるほど、ありがとう!」
姉「いえいえー」
クラスメイト「おーい、姉ー」
姉「ん?」
クラスメイト「ちょっと人手が足りないんだけど」
姉「え、ええっ! そんなに大繁盛?」
クラスメイト「仕事すっぽかして遊びに行っちゃった人がちらほら」
姉「あわわ、そりゃ大変っ。でも受付あと一時間はあるの、何とか耐えて!」
クラスメイト「一時間か、わかった。すまんね姉」
姉「ううん、気にしないで! がんばってね!」
受付交代要員「姉ー、交代だよー」
姉「はーい」
姉「えっとね、パンフがここで、貰ったチケットはここにいれてー」
受付交代要員「あり? パンフレット残り僅かだぜ」
姉「ほ、ほんとだ...。確か生徒会室に予備がたんまりあるから、それ持ってくるね!」
受付交代要員「悪いな、姉」
姉「ううん、それまでよろしくねー!」ダダッ
姉「はぁ、はぁ」
クラスメイト「お、待ってたよ姉ー!」
姉「ごめん、ちょっと受付の引継ぎに時間かかっちゃった」
クラスメイト「気にしてないよ、ようし頼むよ姉ー!」
姉「任せてー!」
姉「よいしょよいしょ」
客「はふぅ~気持ちいいですぅ」
男性客「なんだ...マッサージって、同姓の人が対応するのか...」
男子クラスメイト「はいはいいくよー、ゴーリゴーリ」
男性客「いだだだだっ」
生徒会「姉さんいますか?」
姉「は、はい?」
生徒会「ちょっと実行委員に書いてほしい書類が出来ちゃって...」
姉「わ、わかりました...。すぐいきますー」
姉「ただいまー」
クラスメイト「忙しいね、実行委員って」
姉「まあね、ははは」
姉友「姉ー!」
姉「姉友!」
姉友「マッサージよろしくお願いしやすげへへへへへ」カチッ
姉「おっけーい」
姉友「んっ...はふっ、きもち...んん...っ」
姉「姉友はもうクラスのとこいいの?」
姉友「そ、そう...よっ。今から...じゆ...行動なの...んふっ」
姉「そっかぁ」
姉友「午後から...い、い、いっしょに...イキたいな...はんっ」
姉「私のとこまだまだ忙しいから厳しいかも...」
姉友「そ、そっか...んっ...じゃ、じゃあひとりで...イクね...んひっ...!」ビクビク
姉「うん、ごめんねー」
姉友「とてもきもち良かったよ」ツヤツヤ
姉「そう、良かった。...あれ、なにか聞こえない?」
姉友「ん?」
姉「携帯のバイブレーションみたいな...」
姉友「んじゃわたしいくね! 姉がんばー!」ダダッ
姉「?」
弟「姉ちゃん」
姉「あ! おとうと...く...」
妹「おねえちゃーん」
姉「い、いっしょに回ってるんだ...」
姉「ふぇぇ、弟くんの体に触りたかったよぉ」
妹「うふふーっ、こしょぐったーいっ」
姉「えいえい」
妹「きゃはふふふふっ」
姉「うりゃうりゃ」
妹「ひへふふふははっ」
姉「りゃりゃりゃりゃっ」
妹「きひひふへへへっっ」
姉「午後からも回るの?」
弟「うん。姉ちゃんはいつ空く?」
姉「うーん、わかんない」
妹「えーっ、おねーちゃぁぁん」
弟「空いたら携帯に連絡入れてよ」
姉「う、うん! すぐ入れるね!」
弟「じゃ、がんばってね」
姉「うん!」
姉「よおし、がんばるぞぉぉぉ!」
姉「うりゃうりゃうりゃっ!」
女性客「あひぃぃぃぃぃんっ」
姉「とりゃりゃりゃりゃっ!」
女性客「んほおおおおおおおっ」
姉「ふー、疲れた」
クラスメイト「姉ありがとー! そろそろ自由時間楽しんで来て! あとは任せて!」
姉「わ、わかった! 楽しんでくる!」
姉「よ、よおし、早速...」
実行委員「姉ー! ちょっと頼みたいことが!」
姉「え、あ、わ、わかったよー!」
実行委員「さんきゅう姉ー!」
姉「よおし、今度こそ...」
先生「姉、ちょっと頼みたいことが」
姉「わ、わかりました...」
_文化祭終了
姉「ふわぁぁぁぁんっ」グスグス
姉友「よしよし」
姉「文化祭終わっちゃったよおぉぉっ」グスグス
姉友「また来年があるさ」
姉「お、弟くんと、や、や、約束してた...のにっ」エグッエグッ
姉友「大丈夫、弟は彼女と回ってるわけでは無かったよ」
姉友「ずっと妹の相手してた」
姉「ふわぁぁぁぁんっっ」グジュグジュ
姉「た、たっ、たのしみに...し、してたっ...のに!」エグッエグッ
姉友「姉、鼻水かみな? はいティッシュ」
姉「ちーんっっ!」
姉「...お、弟くんは?」
姉友「『姉に、先に妹と帰りますって伝言してください』って」
姉「......」
姉「...そっか」
姉友「あ、姉...」
_数日後
姉友「アプローチ作戦やめるって!?」
姉「うん...」
姉友「あ、諦めるの?」
姉「だ、だいたい、好きな人が居るのに、わたしなんかにアプローチされても、迷惑なだけだよ...」
姉「わ、わたしは、弟くんが幸せになってくれればいいもの! 弟くんの幸せが、わたしの幸せだもの...だから...」
姉友「あ、姉...」
姉「だ、だから、もう...いいの」
姉友「...姉」
姉「ん?」
姉友「あのさ、私...」
姉「なあに?」
姉友「私さ、あの...実は...」
姉「?」
姉友「実は...姉のことが......っ」
弟「あ、姉ちゃーん」
姉友「!?」
姉「!」ビクッ
弟「昼食った? 一緒に食べよ?」
姉「私は...用事あるから。じゃね」タタタッ
弟「えっ、ちょっと待っ...。よ、用事って...」
姉友「姉...」
_下校
姉「...」テクテク
弟「あ、姉ちゃー」
姉「...」タタタッ
弟「ね、姉ちゃん」
_自宅
弟「あ、姉ちゃんお帰り。遅かったね」
妹「おねーちゃんおかえりー!」
姉「ただいま」
弟「あ、あのさ」
姉「お風呂入ってくるね」
弟「あ、うん」
_自室
姉「はぁ...」
弟「姉ちゃんはいるよ」ガチャ
姉「なに?」
弟「な、な、なんで...」
姉「?」
弟「な、なんでそんなに冷たいんだよぉぉぉ」ポロポロ
姉「お、弟くん!?」
弟「いつもの姉ちゃんに戻ってよぉぉぁっ」ポロポロ
妹「あーっ、おにーちゃんなかしたーっ」ガチャ
姉「えっ、ええっ!?」
妹「いーけないんだー」
姉「あわわっ、ごめんね弟くん!」ナデナデ
姉「お、お姉ちゃん、弟くんに嫌われるのが怖くて...っ、ごめんね...?」ナデナデ
弟「お、俺が姉ちゃんを嫌うわけないだろう? な、なんの、心配だよ...っ」
_しばらくして
姉「...それで、例えば弟くんの気持ちが、私に傾く確率ってあるの?」
弟「...姉ちゃんに冷たくされて分かったよ、俺が姉ちゃんどれだけ好きか」
姉「ふふっ、そっかぁ。まだまだ、妹ちゃんには負けないぞうっ」
妹「わーい、しょーぶっ!」
_学校
姉友「アプローチ作戦復活するって!?」
姉「えへっ。お騒がせしましたっ」
姉友「あんた、ほんっ...、...そっか。姉には、やっぱり弟がお似合いだよ」
姉「ほんと? わーいっ」
姉友「しかし急な心変わりだね」
姉「うんっ。弟くんが、わたしを必要としてくれてたのが分かったからねっ!」
姉友「...あ、そういえば前々から聞きたかったんだけどさ」
姉「ん?」
姉友「弟の好きな人ってだれ? 私の知ってる人?」
姉「んー、知ってるというか...」
姉友「誰よー、勿体ぶらないで教えてよー」
姉「勿体ぶるつもりもなかったけど。んとね、私の妹だよ」
姉友「い、妹って...えっ、ロリコンじゃん!!」
おわり
このSSまとめへのコメント
so good
22/100点