さやか「杏子のリンゴに媚薬を塗りこんでみた」(194)


杏子「おい、聞こえてんぞ?」

さやか「きょ、杏子!?」

杏子「食い物を粗末にするなって、前に言ったよな…?」

さやか「あ、あ……えっと、えへっ?」

杏子「笑って誤魔化せると思うなよ?」

さやか「うう……」

杏子「おしおきだな…まずはID腹筋だ」

さやか「えー……」

杏子「おいなんだそれ毒物か」

さやか「まあ食べてみてよ美味しくなってるから!!」

杏子「ほんとか?」

さやか「うんっ」

杏子「……」モグモグ

杏子「おーうめえ、普通のりんごじゃねーか!!」

さやか「えへ」

ちょっと他で書いてるから無理

俺に前代未聞の同時進行しろっていうの

さやか「杏子、ほらこれ」

杏子「それ、さっきあたしがあんたにあげたやつじゃん」

さやか「いやぁごめん、気持ちは嬉しいんだけどちょっとお腹いっぱいでさ」

杏子「…ていうかこれ…なんか変じゃない?」

さやか「気のせい気のせい、ほら…あたしのかわりに食べてやってよ」

杏子「そ…そうか、まぁいいや…いただきます」シャリッ

さやか「よしっ!」ボソッ

やったー!

杏子「……」シャリシャリ

さやか「……」ワクテカ

杏子「…なんだよ」シャリッ

さやか「い、いや…別に」ソワソワ

杏子「…? ごちそうさま」

さやか「あ、はい お粗末様」

杏子「なんでだよ、これおまえのじゃないだろ」

さやか「あ、そうだった…ごめんごめん」

杏子「…様子おかしいぞ、さやか」

さやか(予定通りならあんたの様子がおかしくなるはずなの!)

さやか(でも…一向に変化が訪れないからそわそわしてこっちまで!)

さやか(結構素早く効くやつを塗ったんだけどなぁ…まだなのかな)

支援

杏子「…ここはね、あたしの親父の教会だった」

さやか「……」ソワソワ

杏子「あたしの親父は正直すぎて優しすぎる人だった」

杏子「毎朝新聞を読むたびに涙を浮かべて真剣に悩んでるような人でさ」

杏子「新しい時代を救うには、新しい信仰が必要だって…それが親父の言い分だった」

さやか「……」ソワソワソワソワ

杏子「だからあるとき、教義にないことまで信者に説教するようになった」

杏子「もちろん信者の足はパッタリ途絶えたよ、本部からも破門された」

杏子「誰も親父の話を聞こうとしなかった」

さやか「……」サヤサヤサヤサヤ

杏子「…もしかしてお前も話聞いてない?」

さやか「…っえ、何?」

>さやか「……」サヤサヤサヤサヤ

かわいい

杏子「…っはぁ~…もういい、あんたみたいなのにこんな話したあたしがバカだったよ」

さやか「あんたってほんとバカ」

杏子「うるせぇ!…ったく、さっきから絶対おかしいよ…あんた…っ」

さやか「…あれ、杏子?なんか顔赤くない?」

杏子「はぁ…はぁ…な…何言ってんだよあんた、そんなわけ…」

さやか「息遣いも荒いし…はっ、ひょっとして…!?」

杏子「あぁ…たしかになんか…熱っぽいかも…」

杏子「さやかぁ、あんたまさか毒でも盛ったんじゃねぇだろうなぁ、さっきの林檎に…!」

さやか「まっさかぁ!中学生がそんなことするはずないでしょ」

杏子「うぐ…なんか…頭が…くらくらする…」

さやか「…ティロティロじゃなくて?」

杏子「…あれは流行らないだろ…」

さやか「ですよねー」

杏子「って…そんなのどうでもいい…なんか…体がおかしいんだ…」

杏子「どうにかしてくれ…さやか…」

さやか(…あれ?赤いほっぺで上目遣いな杏子って…)

さやか(もしかして…かわいい…!?)

杏子「き…聞いてんのか…?さやか…」

さやか「あ、ああ、うん…今さやかちゃんが助けてあげちゃうからねー」

さやか(…まずはこのへんを…)

むにゅっ

杏子「ひぃっ!?どっ…どこさわってんだてめぇえっ…!」

さやか(あはは、そんな色っぽい声で言われたってこわくないよーだ!)

ティロティロ馬鹿にするなら私が許さないわ

さやか「だってどうにかしてほしいんでしょ?怒られる筋合いはないよなぁあたし」

もみもみ

杏子「ふあっ!?おっ、おま…!やめろっつってんだろ…――」

もにゅっ もにゅもにゅ

杏子「ばっ…ばか!い…いい加減にしねぇと…っ!」

さやか「…いい加減にしないと…?」

杏子「…っ!」

さやか「どうなっちゃうのかなぁー?言ってみなさいよ、ほらほら!」

つんっ

杏子「はうっ!…うぅ…」

さやか「脇腹つついただけなのにこんなにのけぞっちゃうなんて――」

さやか「はっ!…もしかして杏子ってぇ、全身性感帯な変態ちゃんだったりするの?」

杏子「ばかっ、そんなわけ――」

つんつんっ

杏子「はぅっく!…さやかぁ、もう許して…」

さやか「ふん、誰が!まだこんなもんじゃ足りないよ!」

つんつん!つんつんっ どすっ

杏子「あうっ!嫌だ、もうやめてってぇ! 痛っ!」

杏子「あっ…あたしがなにしたってんだよぉ…」

さやか「あんたがっ、その…か、可愛すぎるのがいけないのよっ!」

杏子「さ、さやか…?」

さやか「―――――ッッッ!あーもう!!変なこと言わすな!」

もみっ

杏子「なっ、理不尽だろ! っんあっ!!」

さやか「…あっ」

もみっ

杏子「…?」

さやか「…もしかして…」

こりっ

杏子「…!」

さやか「感じちゃってたんだ?」

杏子「…っ!! そ…そんなこと…」

さやか「…こういうときに使うんだねぇ、口では嫌がってても体はなんとかかんとか、って」

杏子「…変態」

さやか「襲われて乳首おったててるあんたには言われたくないかなぁ」

杏子「…くそっ、あんた…林檎になんか細工してやがったんだな、やっぱり」

さやか「いまさら気付いたの?やっぱあんたってほんとバカ」

杏子「うるせぇっつってんだろ…っ!てめぇ…あたしに何を…!」

さやか「媚薬」

杏子「…えっ?」

さやか「簡単に言ったら性欲を向上させるような感じの薬ね」

さやか「あんたが熱っぽいのもそのせい」

杏子「…な…なんの目的で…?」

さやか「何度も言わせんなって、突然目の前に赤髪ポニテの美少女が現れたら」

さやか「ちょっかい出したくもなるってものよ」

さやか「…こんな風にね」

こりこり

杏子「ひぃあっ!?や…やめろさやか…もう…あたし…!」

さやか「胸だけでこんなに感じるとはぁ、媚薬恐るべしね」

さやか「つーかノーブラなのかよ、あんた」

杏子「わ…悪いかよ!」

さやか「別に悪くはないけど…やっぱり変態だなぁと思って」

杏子「へ…変態はあんただろ…!くそっ、いつもどおりの力が出せればあんたなんか…!」

さやか「悔しい、でも感じちゃうんですねわかります」

さやか「っていうか胸ばっか責めんの飽きたな」

さやか「次は…」

さやか「……」

さやか「>>53を責めよう、そうしよう」

自分、へそいいすか?

さやか「へそか、まぁ妥当ね」

杏子「おっ…おい、今度は何するつもりだ!?」バッ

さやか「そうやって隠しても無駄だって」

さやか「ほら、手どけて」グイッ

杏子「くっ、覚えとけよ、さやか…」

さやか「ごめん聞こえない」

杏子「てんめぇえ…!!」

さやか「よし、杏子のへそめがけて、発進シフト・オン!」

ずぼっ

杏子「あ…穴ん中指入れんな!」

さやか「…うりうり」

くにくに

杏子「ばっ…指動かすな…!っく…!」

さやか(穴だけってのも味気ないなぁ…)

さやか(へそのまわりも責めるか)

さやか「レディ・ボウケンジャー、スタートアップ!」

こちょこちょ

杏子「くっ…くすぐるなぁ、あはは!ひっ…く…苦しい、あはははははは!!」

さやか「…どう?気持ちいい?」

杏子「ふん…全っ然…はぁ…はぁ…」

さやか「ふーん?あたしにはそうは見えないけどなぁ?」

杏子「……」

さやか「じゃあ次は…」サヤサヤ

杏子「!?」

さやか(>>66を責めると見せかけて>>68を責めよう)

お尻の穴

くちびる

さやか(お尻の穴を責める…と見せかけて杏子の唇を奪おう)

杏子(つ…次は何してくるんだ…?)

杏子(くそ…逃げたくても逃げられねぇ…!)

さやか「……」ジーッ

杏子(…な…なんかこいつ…あたしのけつばっかり見てるような…)

杏子(はっ、ま…まさか次は…あたしの尻穴めがけてサーベルストレートGO ONなんてことが…!?)

杏子「…!」ササッ

さやか(ふふ、杏子…うまく引っかかったねあたしのトラップに!)

さやか(さやかちゃん、GO ON!)

ちゅっ

杏子「――――――っ!??」

ほむっほむっ

杏子「―――っ!!」

さやか「…っ、んっ…あむっ…ぴちゃっ…」

杏子「んっ、くっ…ふぁっ、やめ、…さや…っ…かぁっ…!」

さやか「…ふぅっ、ぅくっ…むっ…あぁ、…っ!!」

杏子「…っ!…っっ…っ!!」パシッ

杏子「…っはぁ…はぁ…ちくしょう…息できなくって死ぬかと思った…」

さやか「えへへ…杏子の口の中美味しかったよ…」

杏子「ばかやろぅ…こっちは全然だっつーの…」

杏子(…はじめて、だったのに…)

さやか「…さぁて、今度は一体杏子のどこを――」

杏子「…くそっ、黙ってりゃあいい気になりやがって…さやかぁ!」

さやか「はっ、はい!?」

杏子「人が動けないのをいいことにさんざんやってくれやがって…」

杏子「一回くらい逆転したって罰はあたんねぇよな!」

さやか「ちょっ、杏子!?」

杏子(…妙な薬の効果が切れたわけじゃない、けど…)

杏子「ここからは…あたしのターンだっ!」

さやか「ご、ごめん…あたしもやりすぎたって、だから、そ…その…」

杏子「…あたしがそういってもあんたは許してくれなかっただろ?」

さやか「ご、ごめん、本当に…」

杏子「だめだね、許せねぇ」

さやか「ひぃー…っ」

杏子「…あたしにはたしか…こうしたよな、あんた」

もみもみもみっ

さやか「ひぁっ、くすぐったいって!」

さやか「第一最初からそんなに揉んだわけじゃないよあたし!」

杏子「倍返しだよ!まだ終わらせないぜ!」

むにゅむにゅっ もみもみもみ

さやか「はうっ、やだっ、やめろっバカあんこー!」

杏子「アンコじゃなーい!」

杏子「…なんか」

さやか「ん、んん?」

杏子「…なんか…違うだろ、これ…」

杏子「あんた…あたしみたいに興奮してないじゃん」

さやか「いやぁ媚薬の有無は結構重要だよ」

杏子「この野郎…自分だけ楽しむつもりか」

杏子「…だったらこっちにも考えがある」

さやか「…へ?な…なんかまずいことになってきてるような…」

杏子(…漫画とかでよく見る首の後ろをトンッてやるやつを試してみよう)

トンッ

さやか「」ドサッ

杏子「せ…成功した…」

杏子「…ごほん、まぁいい…連れて行こう」

―さやホームもとい美樹ハウス―

杏子「よし…」

ガチャッ

杏子「鍵開いてるよ…中にこいつの親とかいるのかな?」

杏子「お邪魔しまーす」

杏子「あいつの部屋は二階だったよな…」

杏子「…ていうか誰もいないみたいだな」

杏子「ならいいや…入っちゃおう」

―さやかの部屋―

杏子「……」

杏子「…あっ、これかな?」

杏子「なんかどろどろしてるけど…」

杏子「これをあたしのもってる林檎に塗りこんで…」

杏子「起こして食わせようとしてもたぶん怪しむだろうから…」

杏子「……」

杏子「…悪いな、さやか…無理やり押し込んじまうぜ」

ぐいぐい

杏子「ほらっ、もっと食え!」

さやか「うっぷ、うぇ…げほっ、げほっ…」

杏子「よおさやか、起きたみたいだなぁ?」ニヤニヤ

さやか「なっ…なにニヤついてんのよ…」

さやか「…っていうか…ここあたしの家じゃん!…なんで!?」

杏子「さぁ?あたしにもさっぱり」

さやか「そんなわけないでしょ!」

杏子(やっべ…言い訳考えてなかった…)

杏子(適当に誤魔化すか…でも何て言おう?)

杏子(…そうだ、>>103って言って誤魔化そう)

遊びに来た

杏子「そっ、そう!遊びに来たんだよ、あんたの家に!」

さやか「…じゃあなんであたしは気絶させられたんだよ」

杏子「…えっと、その…ごめん、なんていうか…気恥ずかしいからっていうか…」

さやか「…はぁ、言い訳苦しすぎ…絶対あたしになんかしたでしょ」

杏子(くそ…適当に納得しておけばいいものを…!)

さやか「…んっ…あれ?…なんか…」

さやか「…暑くない?この部屋…」

杏子(! 来たか…!)

杏子「…ああ、そうだな、確かにちょっと暑いかも」

さやか「だよね…窓開けようか」ガラッ

杏子「…結構いい風入ってくるなぁ」

さやか「…まだ暑いんだけど…」

杏子「えっ…そうか?」

さやか「うん…それに…なんかこう、気持ちが高ぶってくるっていうか…」

杏子「……」

さやか「…もしかして…杏子、あんたの目的って…」

さやか「っ…―――!??」

ちゅっ

杏子「…んぁっ、れろっ…ちゅぱっ…!」

さやか「んんっ、ひぁっ、あぐっ…ぅあっ、ああっ…」

杏子「ふあ、くちゅっ…ちゅっ、れろっ…はむっ」

さやか「んっく、っあぁっ…!やぁ…ふぇ…ぅぁ…っ!」パシッ

さやか「…っ…いっ…いきなり何すんのよ…ッ!」

杏子「…はは、ざまぁみやがれ、あんたがあたしにやってたのはそういうことだよ」

さやか「…やっぱりあんたがあたしの家にいたのは…」

杏子「そう…あんたにお返ししてやるためさ!」

さやか「…うぅ…変な感じする…」

杏子「…へぇ~、あんたさんざんやってくれたくせに自分でそれ試したことないのかぁ」

杏子「…じゃあ…あたしが教えてやるよ…手取り足取り…!」

さやか「なっ…何する気よ…!」

杏子「何度も言わせんな…っ!」

もみっ

さやか「はぅぅあっ!! う…うそ…こんなに…」

杏子「ははは!たしかに媚薬恐るべしだわ!」

さやか「うぅ…頭が…変に…」

杏子「…ティロティロしろよ」

さやか「…流行らないって」

股間ティロティロ

杏子「…じゃああれだ、かわりにペロペロしてやる」

さやか「ちょっと、全然かかってないから!やめて!ペロペロしないで!」

杏子(…どのへんをペロペロしてやろうか)

杏子(……)

杏子(…よし)

杏子「じっとしてろよ?」

さやか「…あれ?ちょっ、それ…あたしのソウルジェムじゃ――」

ぺろっ

さやか「っ―――!??」

さやか「…っはぁ…はぁ…なっ…なにこれ…」

さやか「全身を…なんか…一瞬でなめまわされたみたいな…」

さやか「…と…鳥肌が…」

杏子「人魚じゃないのか?」

さやか「…へ?」

杏子「あ、いや別に」ペロペロ

さやか「…って、そういいながらあたしのジェムをペロペロするなぁっ!」

さやか「っ…!ああもう、気持ち悪い!」

さやか「…っていうか、なんであんたこんなにソウルジェムのシステムを知ってるのよ…」

杏子「昨日キュゥべえにいろいろ教えてもらったのさ、あんたもそうだろ?」

さやか「そっ…そうだけど…」

さやか(いろいろ…いろいろって…いろいろって何よ!)

杏子「…っていうかこれ…なんか、不味いな」

さやか「ひっどいわねー、一応そっちが本体なのに」

杏子「…お前もうゾンビがどうこうとか振り切ってるんだな」

さやか「なんか考えるのめんどくさくなって」

杏子「あっそう」ペロッ

さやか「ひぁっ…!?」

杏子「へっへー、不意打ち頬舐め成功」

さやか「へっ…変態ぃっ!」

さやか「もうやだ…帰ってよ、杏子!」

杏子「いやだね、まだあたしの気がすんでない」

杏子「ていうか考えてもみろよ」

杏子「あたしはあんたに真面目な話をしてやろうとして古い教会に呼び出したのに」

杏子「いきなり媚薬盛られて襲われてファーストキスまで奪われて」

杏子「…こういうのは踏んだり蹴ったりっていうんじゃないか?」

さやか「ごっ…ごめんなさい…」

杏子「…まぁでも別に」

さわっ

さやか「…っ!」

杏子「…気にしてないぜ、あたしは」

さやか「…あんこぉ、どこさわって…」

杏子「きょうこだって」

ぺらっ

杏子「…なるほど、白…やっぱテンプレって感じでいいよなぁ、白」

さやか「……っ!な…何勝手なことしてんのよっ!」

杏子「そんな風に言ったって…実は興奮してるんだろ?表情でわかるぜ、さやか」

さやか「ばっ…馬鹿じゃないの!いいから早く――」

すとんっ

さやか「だ…誰がスカート脱がせっつった…!」

杏子「いやぁここまで来たら本番するしかないだろ、残念だったなさやか、もう逃げられないぜ?」

さやか「やっ…じょっ…冗談じゃないわ!誰があんたなんかと…!」

杏子「…最初の最初にちょっかい出してきたのはそっちだろぉ?」

さやか「うっ…で…でも…」

杏子「…なぁさやか、あんたはあたしのことどう思ってんの?」

さやか「……」

杏子「…あたしは…好きだ…あんたのこと」

さやか「…どんなふうに?」

杏子「…恋愛対象として…、かな…」

さやか「…ちょっと待って」

杏子「…どうかしたか?」

さやか「上半身制服下半身下着と靴下という半端な格好でするような会話じゃないと思うんだ、これ…」

杏子「…たしかになんか嫌だな」

杏子「なんでプットオンした?」

さやか「なんでキャストオフすると思った」

杏子「はぁ」

さやか「おい…まぁいいや、話戻そう」

杏子「……」

さやか「あたしはあんたの事好きだよ…友達にならなれるかもしれない」

杏子「……」

さやか「でも…恋愛対象には…できないかも」

さやか「やっぱりあたしには…」

杏子「…ふん、そう言うと思ったよ」

さやか「…ごめん、杏子」

杏子「うそつき」

さやか「…えっ…?」

杏子「…ったく、いつまでも強がってんじゃねぇよ」

さやか「…な…何言って…」

杏子「本当は気付いてるんだろ?その…上条?だっけか」

杏子「そいつとの恋はかなわないってこと」

さやか「…薄々…感じてはいるけど…確信したくないの…」

杏子「…かなうと思ってない恋がかなうわけないだろ」

さやか「……」

杏子「赤の他人のあたしが…そいつとの恋を諦めろなんて偉そうに言うことはできねーが」

杏子「自分の想いくらい…自分でケリつけろよ」

さやか「…!」

杏子「まだ…遅くないぜ…さやか」

さやか「…じゃあ…あたしはどうすればいいのよ…」

杏子「!」

さやか「今はもう…深く考えないことにしたけどさ」

さやか「あたしたちがゾンビなのは変わらないんだよ…?」

さやか「そもそもあいつがあたしのこと本当はどう思ってるかだってわからないし」

さやか「出来るわけないじゃない…告白なんて!」

杏子「…それがダメなんだっつーの、あんたは」

さやか「……」

杏子「こうだからやる前からダメだ、とか」

杏子「こうだからできっこない、とか」

杏子「自分で壁を作ってたらできるもんもできねーだろうが!」

杏子「希望の分だけ絶望がある…あたしはそれを知ってる」

杏子「でもな、もうひとつ知ってることがある」

杏子「絶望の分だけ…この世界には希望がある」

杏子「…なんのために…魔法少女がいると思ってんだ、お前は?」

杏子「…希望を振りまくためだろ…?」

さやか「…!!」

杏子「本当にかなわない恋なのかどうか…今からでも」

杏子「確かめてこい…何もしないよりマシだろ?」

さやか「…ありがとう…杏子」

さやか「もう…自分に言い訳はしない」

さやか「告白してくる…今から」

杏子「…おう」

さやか「でも…受け入れて…くれるかな、恭介」

杏子「受け入れられなかったら所詮その程度の男だったってことだろ?」

さやか「…あんたねぇ…」

杏子「おっと、気を悪くさせたなら謝るよ…」

さやか「…まぁ、実際あんたの言うとおりだし、いいけどね…」

―――

さやか(…あれ、そういえば…媚薬の効果…)

杏子(いつの間にか切れてたな…)

さやか(…まぁいいや、別に)

杏子(またあとで林檎に仕込んどけばいいか)

―――

ガチャッ

さやか「…ただいまぁー」

杏子「…帰ってきた、みたいだな」


杏子「…結果はどうだった?さやか」

さやか「……」

さやか「あっはは、やっぱし予想通りの惨敗だったわ」

杏子「……」

さやか「慰めたりはしなくていいよ、むしろこれですっきりしたし」

さやか「恭介のやつ、こんな美少女さやかちゃんを振るなんてとんでもないやつだよね」

さやか「それどころか女として見られてないとか」

さやか「もう嫌になっちゃうっつーかこっちから願い下げっつーか」

さやか「そういうわけだし…」

さやか「…ありがとね、杏子…あんたが言ってくれなかったら、あたし」

さやか「ずっと…踏み出せないままだったかも」

杏子「さやか…」

さやか「…それでさ、今気付いたんだけど」

杏子「…なに?」

さやか「…あたし、やっぱりあんたが好きだわ」

杏子「さ…さやか…?」

さやか「タイミング的にも虫がいいと思うだろうけどさ」

さやか「やっぱり今だから…こう思うのかも」

さやか「…まぁ、どれだけ言っても言い訳にしかならないのはわかってるけど」

さやか「それでも言わせて」

さやか「あたしは――」

ちゅっ

さやか「っ!?」

さやか「……っ」

すっ

杏子「どれだけ言っても言い訳にしかならないなら」

杏子「無理に言葉で伝えなくたっていいだろ?」

さやか「きょ、杏子ー…不意打ちしないでよ、びっくりしたじゃん」

杏子「あっははは」

さやか「もう…」

杏子「…なんか物足りなさそうな顔だな、さやか」

さやか「はぁ!?何言ってんのよ」

杏子「やっぱさやかみたいな変態はディープじゃないと満足できないか、あははは」

さやか「なっ…勝手に決めつけないでよ!馬鹿杏子!」

―――

杏子「なぁさやか、あたし腹減ったー」

さやか「はいはい、すぐ用意してやるから」

さやか「…杏子のやつ、自分で林檎の袋持ってるくせになんで人に用意させようとすんだろ」

さやか「まぁ…わざとだろうけど」ゴソゴソ

さやか「よし、これをりんごウサギにして――」

さやか「いつもどおりこれをまぜれば――」

さやか「…よし、完成っと」

さやか「杏子のリンゴに媚薬を塗りこんでみた」

さやか「いつもやってるのにいつも気付かないんだもん、笑っちゃうよ」

さやか「…おーい杏子、りんごうさぎ作ったから食べるー?」サヤサヤ

杏子「…りんごうさぎねぇ、でもこれ結局味は変わらないだろ?」

さやか「そりゃあそうだけど」

杏子「うさぎにする意味はあんのかよ」

さやか「かわいいじゃんよ」

杏子「つっても食いもんは味が重要だろ?」

さやか「それもそうだけど…っていうか黙って食べなさい」

杏子「はーい」シャリッ

杏子「…うまい、けど…」

さやか「…けど?」

杏子「…さやか、今までずっと気付かないふりしてたけど」

杏子「媚薬盛ってんの…バレバレだぞ…」

さやか「…うそ?」

杏子「だって…若干テカテカしてんだろーが」

さやか「…じゃあさ」

杏子「ん?」

さやか「…気付いてたのになんで食べたのよ」

杏子「そんなもん決まってんだろ…」

杏子「さやかといっぱい…その…」

杏子「え…えっち…したい…から…」

さやか「…へぇ~?」ニヤニヤ

さやか「…あんたってもしかして媚薬使わないとえっちなことできないとか思ってんの?」

杏子「そ…そういうわけじゃないけどさ…」

さやか「…変態」

杏子「なっ…それならそっちだって…!」

さやか「変態!」

杏子「お前には言われたくねぇー!」

まどか「…まぁ、そんな感じでさやかちゃんは魔女になることもなく」

ほむら「上条恭介も志筑仁美とくっつき」

まどか「わ…わたしとほむらちゃんもいつの間にやらくっついて」

ほむら「めでたしめでたしのお話でした」

まどか「…でもほむらちゃん、ワルプルギスの夜はまだ倒してないよね?」

ほむら「……」


ほむら「魔法少女全員生きてるんだもの…き、きっと…なんとかなるわ」

ほむら「なんとか…」

ほむら「なれば…」

ほむら「いいな…」

まどか(弱気だなぁほむらちゃん)

さやか「…強引だけど」

杏子「終わり、かな!」

ワルプルギスの夜「ウフフ……ウフフフフフ」

ワルプルギスの夜「ウフフフフフ……ふぅん……フッ……フッ……」

              .,-'''''~~~ ̄ ̄~~''' - 、
 \      ,へ.人ゝ __,,.--──--.、_/              _,,..-一" ̄
   \  £. CO/ ̄            \       _,,..-" ̄   __,,,...--
      ∫  /         ,、.,、       |,,-¬ ̄   _...-¬ ̄
 乙   イ /    /   ._//ノ \丿    ..|__,,..-¬ ̄     __,.-一
      .人 | / ../-" ̄   ||   | 丿 /  ).  _,,..-─" ̄   ._,,,
 マ    .ゝ∨ / ||        " 丿/ノ--冖 ̄ __,,,,....-─¬ ̄
        ( \∨| "  t-¬,,...-一" ̄ __--¬ ̄
 ミ  ⊂-)\_)` -一二 ̄,,..=¬厂~~ (_,,/")

     .⊂--一'''''""|=|( 干. |=| |_      (/
   /  ( /      ∪.冫 干∪ 人 ` 、    `
 /      )         ノ '`--一`ヽ  冫
                 く..          /
                .  ト─-----イ |
                  ∪       ∪



オチのつけかたが分からなくなって強引に終わらせた
マミさんはQBとでもくっついたんじゃないでしょうか

最近まどほむ飽きてきたからスレ立てしてまどさやを書こうとしていたが
偶然このスレを見つけてしまったので人生二度目のさやあんを書きました

なんかどれだけほのぼの書いててもどれだけギャグとか書いてても
終わり際に無意識にシリアスを入れる癖があるみたいである意味困ってる

明日っていうか今日六時半起きなんでもう寝たいと思います
体力が残っていればまどさやでも書くかもしれないけど

どうせだから別の機会にワルプルギスに媚薬飲ませてみるか…

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