ナルホド「無免許医!?」(1000)
代行
サイバンチョ「なんと!」
サイバンチョ「それでは被告人は免許も持たずに被害者の体をまさぐったということですか?」
ナルホド(えええええええ!!聞いてないぞそんなこと!!)
狩魔冥「ええ、そこにいる男は医学会でも有名な鼻つまみ者よ」
ブラックジャック「…」
サイバンチョ「ふむぅ…それはよろしくありませんな」
『異議あり!』
バンッ!!
ナルホド「待ってください!!」
ナルホド「彼が無免許であることと今回の事件とは関係ないはずです!」
カルマ「分かってないのね成歩堂龍一」
ナルホド「!?」
カルマ「無法者は法を犯す、何もおかしなことはないわ」
ナルホド「!!」
バチンッ…ビシィッ!
カルマ「あなたはそれでも、その男の弁護を続けるの!?成歩堂龍一!」
ナルホド(……!!)
BJ「…」
ナルホド(そう…なのか…?)
ナルホド(この人は、無実じゃないのか…?)
ナルホド(こんな時…千尋さんならどうする?)
ナルホド(…真宵ちゃん…ぼくは…)
~回想~
~裁判の2日前 とあるボロ家前~
ナルホド「弁護の依頼が来たのはいいけど」
ナルホド「なんだってこんなところで待ち合わせなきゃならないんだろう」
マヨイ「しょうがないよなるほど君」
マヨイ「なるほど君の事務所は狭いからね」
ナルホド「でもこの家よりきれいだよ」
ナルホド「そういえば真宵ちゃん、用事はもう終わったの?」
ナルホド「しばらく修行で忙しいって言ってたじゃないか」
マヨイ「うん!終わってないけど」
マヨイ「やっぱりなるほど君はあたしがいないと半人前だからね」
ナルホド(とほほ…)
ピンポ~ン!…
ナルホド「…」
マヨイ「…」
マヨイ「誰も出てこないよ?」
ナルホド「うん」
マヨイ「ごめんくださーい」
ナルホド「…」
マヨイ「ご!め!ん!く!だ!さ!!もが」
ナルホド「ちょ、ちょっと真宵ちゃん、恥ずかしいからやめてよ」
マヨイ「もがもが」
がちゃ…
マヨイ「あれ?開いてるよ?」
マヨイ「先に入ってようよなるほど君」
ナルホド「いや、人の家に勝手に上がるのはよくないよ」
マヨイ「おじゃましまーす!」
ナルホド「ちょっと!!」
ナルホド「…」
ナルホド(仕方ない、とにかく、入ってみるか)
→ボロ屋
ナルホド「…意外と中は…すごく広いな」
マヨイ「住んでる人がインターホンに気づかなかったんじゃない?」
マヨイ「寝てるとか」
ナルホド(たしかに…)「どこかの部屋に誰かいるかもしれないな…」
マヨイ「あたし、こっちの部屋から探してみるよ」
ナルホド「ああ、うん」(……)
ナルホド「…」
ナルホド「真宵ちゃん!」
マヨイ「!何?」
ナルホド「気をつけてね」
マヨイ「…うん!なるほど君こそ!」
→奥の部屋
ナルホド(勝手に触るのはよくないけど…)
ナルホド(部屋の様子だけでも確認しとこうか)
→部屋の奥
(何もない、この部屋は何に使っているんだろう)
→机とイス
(何ものってない、何も生活感が感じられない)
→窓
(カーテンを閉め切って、鍵もしっかりかかっている)
ナルホド(この部屋は何もないな、次に行こう)
→廊下
~ボロ屋の廊下~
マヨイ「…」
ナルホド「わっ!!」
マヨイ「…」
ナルホド「なんだ真宵ちゃんか、おどかさないでよ」
ナルホド(あれ?なんか着てる服が赤く染まってるぞ?)
マヨイ「いてて…」
マヨイ「血が止まらないよなるほど君」
ナルホド「え!?どうしたの!?」(ちょっと目を離した隙に…)
マヨイ「なんか後ろからグサーって…」
(ぼたぼた…)
ナルホド「な…」
ナルホド「なんだってーーーーー!!!!」
マヨイ「いてて」
マヨイ「参ったねなるほど君」
ナルホド「いったい誰に…」(いや、そんなことはどうでもいい!早く病院に…)
~ボロ屋玄関~
ナルホド「よし!もうすぐ出口だ!」(家の中は誰がいるか分からない)
ナルホド(外で救急車を呼ぶんだ!)
マヨイ「いてて」
ギィ…
ブラックジャック「おい!誰かいないのか!」
ナルホド「!!」
マヨイ「!」
ブラックジャック「!この家のものかね」
ナルホド「!いえ、違います!」
ナルホド「けが人がいるんです!救急車を呼んでください!!」
BJ「…!」
マヨイ「ちょっと待ってよ」
(ぼたぼた…)
ナルホド「ちょっと待ってってそんなに血が出てるじゃないか!」
マヨイ「つばつけとけば大丈夫だよ」
BJ(…)
BJ「その出血量だと、病院に着くまでに死にますぜ」
マヨイ「え」
ナルホド「ええええええええええ!!!!!」
ナルホド「!!あなた!!医者ですか!?」
BJ「…」
BJ「まあ、そのような者だ」
ナルホド「だったら早く真宵ちゃんを…」
ナルホド「ほら!真宵ちゃん!早く服を脱いで!」
マヨイ「え!!」
(ぐいぐい…)
マヨイ「やめてよなるほど君!!」
ナルホド「恥ずかしがってる場合じゃないだろう!!」
(ぐいぐい…)
BJ「…」
BJ「私が診てやってもいいが」
BJ「報酬をいただこう」
ナルホド「え?」
BJ「3000万でどうです?」
ナルホド「えーーーーーーー!!!!!」
マヨイ「えーーーーーーー!!!!!」
BJ「払えるかね?」
ナルホド「そんな!!法外だ!!」
BJ「これ以上びた一文もまけやしない」
BJ「やめときますか?」
BJ「信号が全部青なら病院に間に合うかもしれませんぜ」
マヨイ「…」
ナルホド(……)
ナルホド(正直言って、今のぼくには払えない…)
ナルホド(かといってこの仕事のペースじゃ)
ナルホド(3000万なんてそうそう貯まらないぞ…)
ナルホド「…」
マヨイ「なるほど君!いいよ!あたしが…」
ナルホド「分かりました、早く真宵ちゃんを診てください」
マヨイ「!!」
BJ「…約束ですぜ」
BJ「さあ服を脱いで」
マヨイ「え」
BJ「…何を恥ずかしがっている、私は医者だ」
ナルホド「…」
マヨイ「早く向こう行ってよなるほど君」
ナルホド「え?ああ、ごめん…」
BJ「…」
ナルホド(…そういえば!)
ナルホド(真宵ちゃんを刺した犯人が)
ナルホド(まだこの家に残ってるかもしれないんだった!)
ナルホド「すいません!ここはお願いします!」
BJ「…」
→廊下
……………………
そして…
ナルホド(…全部の部屋を探したけど誰もいなかった)
ナルホド(…)
ナルホド(よくよく考えればどうして『あの人』はここに?)
ナルホド(…まさかな…)
ナルホド(いや、でもそれなら犯人にも…)
ナルホド(…)
ナルホド(…!!!)
ナルホド(真宵ちゃんが危ない!!!)
~玄関~
ナルホド「真宵ちゃん!!!」
マヨイ「…」
ナルホド「真宵ちゃん!!」
ナルホド(『あの人』は)
ナルホド(『あの人』はどこに…)
BJ「そう焦りなさんな、手術は成功だ」
ナルホド「!!え!手術したんですか!?」
BJ「ああ、今は眠っている」
ナルホド「!!…え、あ、はい…」
ナルホド(…あれ…違った…のか?)
ピーポーピーポー…
BJ「ようやく救急車のお出ましか」
ナルホド「えーっと…それが…」
BJ「?何かね?」
ドタドタドタ…
イトノコ「ま~たアンタッスか!よく事件に巻き込まれる人ッスね!!」
ナルホド「…どうも」
BJ「…?」
ナルホド「こちら、イトノコギリ刑事です」
BJ「刑事?」
イトノコ「ほ~う、この男ッスか!」
イトノコ「見るからに怪しい風貌してるッス!」
BJ「…なんだ?」
ガチャッ!
イトノコ「逮捕ッス!」
BJ「…」
BJ「夕飯までには帰してもらえますかね?」
イトノコ「帰れるわけないッス!」
BJ(…)
ナルホド(…)
~次の日 留置所~
ピノコ「ちぇんちぇーのバカバカバカ!」
ピノコ「やから医者の免許取いなさいって言ってたのよさ!」
BJ「ピノコ、今回はその件で捕まったんじゃないぜ」
ピノコ「えぇ?」
BJ「殺人未遂だ」
ピノコ「アッチョンブリケ!!」
ガチャ…
ナルホド「…どうも」
BJ「…」
ピノコ「られなのこのお兄ちゃん」
BJ「私の依頼した弁護人さ」
ナルホド「…」
BJ「私の味方だ」
ピノコ「なぁんら、れも怖い顔してるのよさ」
ナルホド「…」
BJ「…ほらピノコ、外に行ってるんだ」
ピノコ「もぉー!!」
→話す
『ツギハギの男』
ナルホド「お名前をうかがってなかったですね」
BJ「ブラックジャックだ」
ナルホド「…ブラックジャックさん」
ナルホド「依頼をされたってことはぼくの名前は知っていますね」
ナルホド「それであなたは…」
BJ「…」
ナルホド「あの…」
BJ「…」
ナルホド「聞いてます?」
BJ「…私は警察や弁護士など、やたら正義をふりかざす人間が嫌いでね」
ナルホド(なんでぼくを呼んだんだ!)
『逮捕された理由』
ナルホド「…あなたはなぜ捕まったのか、分かってますか?」
BJ「さあね、皆目見当がつきませんなあ」
ナルホド(さっき自分で殺人未遂って言ってたじゃないか)
『ボロ屋』
ナルホド「どうしてあんな何もない家を訪れたんですか?」
BJ「お前さんには関係のないことだ」
BJ「お前さんらこそどうしてあんなところにいたのかね?」
ナルホド「…」(言っても問題ないけど)
ナルホド(なんかこの人には話したくないな)
『依頼した理由』
ナルホド「なぜぼくに弁護の依頼をしたんです?」
ナルホド「通報した本人ですよ?」
BJ「あんたは優秀な弁護士だと聞いている」
BJ「仕事はきっちりこなすとね」
ナルホド(本当にそれだけだろうか)
ナルホド(それに…誰からぼくの話を聞いたんだろう)
BJ「…いや?…優秀な弁護士『助手』だったかな」
ナルホド(真宵ちゃんか)
『真宵ちゃん』
ナルホド「あなたが手術した女の子…綾里真宵って言います」
BJ「ふむ」
ナルホド「彼女はまだ眠ったままです」
BJ「直に目を覚ます」
BJ「私のオペにミスはなかった」
ナルホド(すごい自信だな…)
ナルホド「それで…」
ナルホド「あなたは、真宵ちゃんを刺したり…してないんですよね?」
BJ「とんでもない」
BJ「私は『斬った』のさ、彼女を」
ナルホド「…!」
オジサン「面会時間は終了です」
BJ「…」
ナルホド「…」
ナルホド(結局何も分からなかったな)
ナルホド(でも…)
BJ「それじゃあ、お願いしますよ、『先生』」
ナルホド「!…はい」
ナルホド(これだけの情報で『お願いします』って言われても…)
~数時間後 成歩堂法律事務所~
ピノコ「…」
ナルホド「…」
ピノコ「…」
ナルホド(なんでここに…)
ピノコ「狭いとこなのよさ」
→話す
『ピノコ』
ナルホド「え、えーっと確か…ピノコちゃん…だったよね?」
ナルホド「なにしてるの?ここで」
ピノコ「お兄ちゃん、ちぇんちぇーの味方なんれしょ」
ピノコ「ピノコがたちゅけてあげるのよさ」
ナルホド(ほんとに助けてほしいよ)
『ピノコ』
ナルホド「あの先生の…娘さん?」
ナルホド「姪っ子さんかな…?」
ピノコ「奥たんらのよさ!!」
ナルホド「お、奥さんって…」
ピノコ「ちゅまのことなのよさ」
ナルホド(犯罪の匂いがするぞ?)
『ブラックジャック』
ナルホド「あの先生、ちょっと怖いけど、どういう人なの?」
ピノコ「え~っとぉ」
ピノコ「すご~く優しくてカッコよくて、しゅゆつがうまい、ピノコの旦那さん!」
ナルホド「…」
ナルホド(う~ん…すごい懐かれ具合だな)
ナルホド(ここまでくると、逆に怪しい)
ナルホド(児童相談所に連れて行こうか…)
ブラックジャックとか古過ぎて読んだことないわwwww
俺の時代は鳥獣戯画がブームだったぜwwww
『ブラックジャック』
ピノコ「れもあのちぇんちぇー急にピノコをおいてどっかいっちゃうこともあるのよさ」
ナルホド「え?」
ナルホド(育児放棄…?)
ピノコ「おとちゅいもピノコがいないばっかいにこんなことに…」
ナルホド「えーっと…それは先生が悪いよね、うん」
ナルホド(こんな小さい子を家に残して…)
ナルホド(行き先くらい伝えていけばいいのに)
ナルホド(…いや、でも、本当に着いてこられると邪魔かもな)
法廷ファイル①ピノコの証言
ブラックジャックは同居人に行き先を伝えていなかった。
ピノコ「ちょっとぉ、ろぉでもいいんやけど」
ピノコ「アタチはろこで寝ればいいのよさ!」
ナルホド「え!?泊まるの!?」
ピノコ「れりぃーを床で寝かしちゃらめなんやかやね!」
ナルホド(真宵ちゃんくらい図々しいな)
ピノコ「ご飯もピノコがちゅくいまちゅ!」
ナルホド「ええ!?料理するの!?ここで!?」
ピノコ「キッチンはろこなのよさ」
ナルホド「キ、キッチンはないけど果物用ナイフだったらどこか…」
ピノコ「おいちいカレーちゅくってあげまちゅかやね」
ナルホド(とほほ…)
~留置所~
BJ「…」
BJ(綾里真宵…か…)
BJ(あの娘はたしか…)
BJ「…」
~次の日 地方裁判所 第一法廷 ~
カンッ!
サイバンチョ「これより、ブラックジャック」
サイバンチョ「本名、間黒男(はざま くろお)の法廷を開廷します」
サイバンチョ「それでは狩魔検事、冒頭弁論をお願い…」
バチンッ!バチンッ!
サイバンチョ「ふひょっ!?」
バチンッ!……ビシィッ!
狩魔冥「少し黙ってなさい裁判長」
サイバンチョ「え?あ、あの~」
ナルホド(相手は狩魔検事か)
ナルホド(相変わらずの鞭捌きだな)
ナルホド(勘弁してほしいよ…)
ピノコ「あの女何なのよさ!」
ナルホド(君もなんでここにいるんだよ…)
サイバンチョ「おや?誰ですか?その女の子は」
ナルホド「ああ、新しい助手ですボクの」
カルマ「ついにロリコンの本性を現したようね、成歩堂龍一」
ナルホド(違うって!)
サイバンチョ「ふむぅ…若い娘は若ければ若いほどいいものですな」
ナルホド「!?」
カルマ「!?」
カルマ「狩魔のニンゲンは完璧としてよしとする」
カルマ「今日の裁判、本来ならば開廷する必要もない」
ナルホド(いや、裁判する必要はあるだろさすがに)
バチンッ!!
ナルホド「いたいっ!!」
カルマ「…事件は2日前、とある空き家でおこった」
カルマ「検察側は、被告人が被害者の女性を背後から刺したものと主張する」
カルマ「今日の法廷で有罪判決がくだることを約束するわ」
カルマ「…冒頭弁論を終了する」
サイバンチョ「それでは検察側の一人目の証人、お願いします」
カルマ「イトノコギリ刑事を呼びなさい」
………………
イトノコ「…」
ナルホド(…)
カルマ「そこのヒゲ」
イトノコ「はいッ!なんッスか!?」
カルマ「来月の給与査定、楽しみにしておくことね」
イトノコ「まだ何もやらかしてないッス!!」
~証言開始~
~事件のあらまし~
イトノコ
①「事件が起こったのはおとついの昼すぎ、郊外の空き家ッス」
②「被害者は綾里真宵、腰を刺されて重症、まだ目が覚めてないッス」
③「自分は現場に居合わせた弁護士から通報を受けて現場にむかったッス」
④「そこにいたのはいかにも怪しい風貌の男、今回の事件の被告人だったッス」
⑤「玄関以外は内側から手動の鍵がかかっていたッス」
⑥「要するに現場には被告人、被害者、通報したニンゲンの3人しかいなかったことになるッス」
⑦「とりあえず被告人を取調べたら凶器と思われる刃物を押収できたッス」
⑧「だから綾里真宵を襲ったのは被告人で間違いないッス!」
ナルホド(う~ん…今のところ大きな『矛盾』はないけど…)
ナルホド(気になることはちらほらあるな…)
ナルホド(とりあえず手当たり次第尋問してみるか)
ピノコ「ちぇんちぇーは何もちてないのよさ!」
※この逆転裁判はほぼフル『待った!』制です
~尋問開始~
~事件のあらまし~
>>132
①「事件が起こったのはおとついの昼すぎ、郊外の空き家…
『待った!』
ナルホド「昼過ぎ?正確な時間は分からないんですか?」
イトノコ「昼すぎって言ったら昼すぎッスよ!」
イトノコ「というか通報したのはあんたなんスからわざわざ聞かなくても…」
バチンッ!
イトノコ「痛ッ!!痛いッス!!」
カルマ「事件が起こったのは午後1時すぎ」
カルマ「そうだったわね?」
ナルホド(…なんでたたいたんだ…)
法廷ファイル②事件の詳細
午後1時過ぎ、綾里真宵が何者かによって刺された。容疑者は事件がおこった時間帯にあらわれたブラック・ジャ
ック。
ヾ`‐-;;,ヾ ヽ,,,_
ヾ;;,,,:::::::;;;,,,  ̄ ̄`―、
ゞ二”;;;;,,::::::;;;;;,,,,,,,,,,_:::: `i
`i i" `‐-‐" `i i タイホッス!!
| | .::.. ..::. i |//
i~ソ ==、::::=== `ir‐y
.ni 7 i"」. /゚ヽ /゚ヾ it" i .n
l^l | | l ,/) ゝi ⌒.ノ ヽ⌒ .i kノ, l^l.| | /)
', U ! レ' / /"`ト ,; ` ―" ノi~" \ | U レ'//)
/ 〈 / ,,ヘ ' |lr┬-l| , ヘト , ヽ ノ /
ヽ / / \゙=ニ二"(/i i ヽrニ |
/´ ̄ ̄ / i ゝ `――''',,,;;'' i > ヽ l
┼┼┼ ┤├ ‐┼‐ ‐┼‐ヽ l ノ │ .| | ‐┼‐ ‐┼‐
┴┴┴ ┤├ メ __|__ フ |┬ | | ‐┼‐ d
/ ヽヽヽ ナ ナ (___ (丿 ) ↑.ノ│ ノ ヽ__ノ (丿\ ノ
>>132
②「被害者は綾里真宵、腰を刺されて重症、まだ目が覚めてない…
『待った!』
ナルホド「腰を刺されて重症?」
ナルホド「もっと詳しい怪我の状態は分からないんですか?」
イトノコ「おっと、うっかりしてたッス!」
法廷ファイル③真宵の怪我の診断書
左腰部を鋭利な刃物で刺された、現在は手術に成功し回復に向かっている。
>>132
③「自分は現場に居合わせた弁護士から通報を受けて現場にむかった…
『待った!』
ナルホド「居合わせた弁護士?」
イトノコ「なーにとぼけてるんスか、アンタッスよアンタ」
バチンッ!
イトノコ「痛いッス!!」
カルマ「…」
ナルホド(たいへんだなこの人も…)
>>132
④「そこにいたのはいかにも怪しい風貌の男、今回の事件の被告人だった…
『待った!』
ナルホド「怪しい男って見た目だけで判断したんですか?」
イトノコ「そーッス!」
ナルホド(偉そうにふんぞり返ってるぞ…)
イトノコ「顔はツギハギだらけだしあんなに暑い日に真っ黒いコート」
イトノコ「ありゃ堅気のニンゲンじゃないッス!」
ナルホド(どうしよう…)
ナルホド(もっと不利になる気もするけど)
ナルホド(もうちょっと突っ込んでみるか?)
→突っ込む
ナルホド「それで?取調べで本当に怪しい人物かどうか、判断できましたか?」
イトノコ「フッフッフ…」
ナルホド「?」
イトノコ「刑事の勘を甘く見ちゃいけないッス…」
イトノコ「その日の自分は冴えに冴えまくってたッス!」
ナルホド「はあ…」
イトノコ「着ていたコートは防弾性!中には刃物がずらり…!」
ナルホド「…!」
イトノコ「更にツギハギは顔だけじゃなくて全身にあることが分かったッス!」
ナルホド「…!!!」
イトノコ「間違いなく裏社会で生きてるニンゲンッス!」
ナルホド(…確かに普通の日常を生きてないことは確かだな…)
イトノコ「更に!」
イトノコ「もっと決定的な証拠も見つかったッス!」
ナルホド(…)
ナルホド(証拠っていうのは多分…『あれ』だろうな)
カルマ「…」
>>132
⑤「玄関以外は内側から手動の鍵がかかっていた…
『待った!』
ナルホド「くまなく調べたんですか?」
イトノコ「そーッス」
イトノコ「現場の刑事は有能ッス!見落としなんかあり得ないッス」
カルマ「それで?さっさと証言を続けなさい」
ナルホド(………)
>>132
⑥「要するに現場にいたのは被告人、被害者、通報したニンゲンの3人しかいなかったことになる…
『待った!』
ナルホド「間違いないですか?」
イトノコ「何度も言わせないでほしいッス!」
イトノコ「それはアンタが一番よく分かってるはずッス!」
ナルホド(…うーん)
ナルホド(ひっかかることがあるけど…)
ナルホド(今はまだ突っ込む時じゃないな)
>>132
⑦「とりあえず被告人を取調べたら凶器と思われる刃物を押収できた…
『待った!』
ナルホド「凶器…ですか」
イトノコ「そーッス!これッス!」
つ
法廷ファイル④ブラックジャックのメス
ブラックジャックの医療器具。刃渡り4センチ、横幅1.5センチ程度。柄部分にブラックジャックの指紋が、刃
の部分に真宵の血がべったりついている。
ナルホド「…」
イトノコ「被告人はこのメスで、一息にグサッとやったッス!」
サイバンチョ「なんと!医療器具で人を傷つけるとはいけませんな!」
ナルホド(本当にそうだろうか…)
カルマ「…」
ヾ`‐-;;,ヾ ヽ,,,_
ヾ;;,,,:::::::;;;,,,  ̄ ̄`―、
ゞ二”;;;;,,::::::;;;;;,,,,,,,,,,_:::: `i
`i i" `‐-‐" `i i タイホッス!!
| | .::.. ..::. i |//
i~ソ ==、::::=== `ir‐y
.ni 7 i"」. /゚ヽ /゚ヾ it" i .n
l^l | | l ,/) ゝi ⌒.ノ ヽ⌒ .i kノ, l^l.| | /)
', U ! レ' / /"`ト ,; ` ―" ノi~" \ | U レ'//)
/ 〈 / ,,ヘ ' |lr┬-l| , ヘト , ヽ ノ /
ヽ / / \゙=ニ二"(/i i ヽrニ |
/´ ̄ ̄ / i ゝ `――''',,,;;'' i > ヽ l
┼┼┼ ┤├ ‐┼‐ ‐┼‐ヽ l ノ │ .| | ‐┼‐ ‐┼‐
┴┴┴ ┤├ メ __|__ フ |┬ | | ‐┼‐ d
/ ヽヽヽ ナ ナ (___ (丿 ) ↑.ノ│ ノ ヽ__ノ (丿\ ノ
ペコリ
カルマ「どうかしら成歩堂龍一」
カルマ「凶器には被害者の血も、被告人の指紋もついてるわ」
カルマ「すなわち、被告人が犯人であることは間違いない」
ナルホド(!…)
ピノコ「ちょっと~どうすんのよさ!」
ナルホド(迷っている暇はない!)
ナルホド(指摘してやるんだ!矛盾を!!)
人物ファイル
『綾里真宵』
成歩堂法律事務所の助手兼霊媒師。最近また修行で忙しかったらしい。ボロ屋で誰かに刺された。
『狩魔冥』
天才検事、狩魔豪の娘。法廷に鞭を持ち込んでいる。
『糸鋸圭介』
刑事事件の初動捜査担当の刑事。検事に減給されるのが悩みらしい。
『裁判長』
すぐ人の意見に流されるおじいさん。裁判の判決はこの人の一存で決まる。
『ブラック・ジャック』
本名、間黒男(はざま くろお)。黒いコートに身をまとった謎の医者。今回の弁護の依頼者。
『ピノコ』
ブラック・ジャックの妻(?)。舌足らずな子供。
法廷ファイル
法廷ファイル①ピノコの証言
ブラックジャックは同居人に行き先を伝えていなかった。
法廷ファイル②事件の詳細
午後1時過ぎ、綾里真宵が何者かによって刺された。容疑者は事件がおこった時間帯にあらわれたブラック・ジャック。
法廷ファイル③真宵の怪我の診断書
左腰部を大きな刃物で刺された。深さ7センチ。現在は手術に成功し回復に向かっている。現在は手術に成功し回復に向かっている。
法廷ファイル④ブラックジャックのメス
ブラックジャックの医療器具。刃渡り4センチ、横幅1.5センチ程度。柄部分にブラックジャックの指紋が、刃の部分に真宵の血がべったりついている。
時間がかかるけどアンカ制にするか
そのまま投下するか
考える時間を少しとるか
どれがいい?
、 , ´ ̄ ̄\___, ヘ、
\ 厂\  ̄ ̄ ̄\ . : : : :/. : : : . .
\_丿 ヽ ヽ / ̄ . : : : : : : : : : : : : : . . それは違うよ!
ヽ、 ,.ヘ | \ _/ / . : : : : / /. : : : : : : . .
、__,二二.、_丿 l ∧ \  ̄ ̄厂. : : : / .:ト /. : : . \ : : : : : : . \
,-、_, ヘ / / \ \_, / . : : :/ /: :| /∠二、: . \: : : .\: : .\
ー⌒ヽ_丿/ /──ヘ\ 匸_l :/:/ 、 : |:∨/⌒ヽ 厂ヽ: . \: : : .\'⌒
,-、_, ヘ/ /ー ⌒ ー丿ハ 〉 ┐|/ //.:.∧: |ノイ、'__ノ / ∨'⌒〉\: : .\
ー⌒ヽ__丿厂 ̄ ̄ ̄ ′∟/ / / |: .:/ ∨ ′ ヽイ: : .卜: : : .\
〈 卜-ヘハ lコ lコ lコ 厂 / /─ヘ.┬;≧=、 _ ∧: : ノ\厂 ̄`
┌ | | | 「| 「l 「| | / / 厂〉 |人|人'丿、 /´厂ヽ / ヽヘ、___
」 L」 | l | 凵 凵 | |ノ /|└┘/ ∧: :\ └イノ⌒| / ///////
^⌒ ー′ ̄ L.」 ー' ⌒/ / ∨'⌒> 、V__.ノ / ///////
 ̄ ` - イ ///////
→突きつける 人物ファイル
『ブラック・ジャック』
本名、間黒男(はざま くろお)。黒いコートに身をまとった謎の医者。今回の弁護の依頼者。
『異議あり!!!』
バンッ!!
ナルホド「『凶器には被害者の血も、被告人の指紋もついている』」
ナルホド「そう言いましたね?狩魔検事」
カルマ「…ええ」
ナルホド「そんなの当たり前なんですよ」
ナルホド「だって被告人は」
ナルホド「『医者』ですからね」
イトノコ「!!」
カルマ「…!!」
サイバンチョ「それは本当ですか!?成歩堂君!」
ナルホド(事前に何も調べてないのか裁判長…)
ナルホド「その日、被害者の女の子は怪我をして」
ナルホド「被告人に手術をしてもらいました」
ナルホド「メスに被害者の血と被告人の指紋がついていても何も不思議はない!!」
イトノコ「!!!…」
イトノコ「ああーーー!!!自分!うっかりしてたッス!!」
バチンッ!!バチンッ!!バチンッ!!バチンッ!!
イトノコ「ギャアアッ!!」
バチンッ!……ビシィッ!
カルマ「バカのバカによるバカの言い分ね」
ナルホド「…!」
カルマ「こうも考えられるわ」
ナルホド「何…?」
カルマ「被告人は故意か事故か、とにかく被害者の腰を刺してしまった」
カルマ「その場はなんとか顔を見られずにすんだけど」
カルマ「凶器となったメスを処分する方法を思いつかなかった」
カルマ「そこでもう一度『医者』として被害者の前に現れ」
カルマ「手術でそのメスを使い凶器が凶器でなくなる境遇をつくりあげた」
ナルホド「…!」
バチンッ!……ビシィッ!
カルマ「弁護人の主張は!!被告人が望んだ展開なのよ!!」
法廷ファイルまちがえたwwwwwwwwwwwww
訂正
>>172
法廷ファイル③真宵の怪我の診断書
左腰部を大きな刃物で刺された。深さ7センチ。現在は手術に成功し回復に向かっている。現在は手術に成功し回復に向かっている。
↓
法廷ファイル③真宵の怪我の診断書
左腰部を鋭利な刃物で刺された、現在は手術に成功し回復に向かっている。
ナルホド「…」
サイバンチョ「…」
サイバンチョ「ふむぅ…」
ナルホド「あのー…狩魔検事」
カルマ「何かしら?成歩堂龍一」
ナルホド「あなたの言っていることは『推測』…なんじゃ…ないですか?」
サイバンチョ「ふむぅ…それもそうですね…」
カルマ「…」
カルマ「…何を言ってるの?成歩堂龍一」
ナルホド「!」
カルマ「私に今の『推測』を立証する義務はない」
カルマ「あなたがこの『推測』の矛盾を指摘する必要があるのよ?」
ナルホド「な…何だって…?」
サイバンチョ「…しかし狩魔検事…」
サイバンチョ「あなたの推測はあまりに根拠が無さすぎるのではないですか?」
バチンッ!バチンッ!
サイバンチョウ「ふひょひょっ!!!」
カルマ「もちろん、検察側は被告人が犯人たる根拠を持って論じている」
カルマ「どこかの、ハッタリと思いつきだけで戦うバカとは違うわ」
ナルホド(ドキッ!)
ナルホド「……!!」
ナルホド(そ、そうだ!でも!)
ナルホド(そんな推測がまかり通るなら…!)
ナルホド「第三者が、ぼくにも、被告人にも見つからず」
ナルホド「玄関から出て行くことは不可能では、なかったんじゃないでしょうか?」
ナルホド(少し苦しいけど…)
カルマ「…」
ナルホド「その時本物の凶器も一緒に持ち去ったと…弁護側は主張します!」
カルマ指(ふりふり…)
ナルホド「!?」
カルマ「検察側はそのことについて」
カルマ「新たな証人を呼ぶ準備ができているわ」
ナルホド「…!」
ナルホド(証人だって?いったいだれだ…?)
サイバンチョ「ふむぅ…新たな証人ですか」
サイバンチョ「それでは早速入廷してもらいましょう」
ナルホド(…)
サングラスの男「…」
サングラス(くいっくいっ…)
ナルホド(…)
ナルホド(なんかキザな男だな)
サングラス(かちゃ…)
ナルホド(!サングラスを取った)
ロック「名前は…ロックということにしとこうか」
ナルホド(!!)
ロック「どうぞよろしく」
ナルホド(…!!!!!)
ピノコ「ろーちたの?お兄ちゃん」
ナルホド(知ってるぞ…この男!)
ロック「…」
サングラス(かちゃ…くいっくいっ…)
カルマ「この証人はある重要な情報を持っているわ」
カルマ「覚悟して聞くことね」
ナルホド(…)
ナルホド(どんな証言がきても…今のぼくにできることはただ一つ)
ナルホド(依頼人を信じる)
ナルホド(それだけだ)
BJ(…)
~証言開始~
~ボロ屋に出入りした人~
ロック
①「俺は被告人の…ブラックジャック先生と、ある約束をしていてね」
②「なかなか叶えてくれないもんでやきもきしていたんだ」
③「最近、先生が約束を守らないままどこか遠くへ逃げ出すんじゃないかって不安になって…」
④「…まあ、つけてたのさ、四六時中」
⑤「だからずっと見てたぜあのボロ屋」
⑥「事件がおこる少し前…弁護士のアンタと女の子が入ってすぐ、先生は現れた」
⑦「あんたら3人以外出入りした奴はいなかったぜ」
カルマ「なっ…」
ナルホド(ん?)
サイバンチョ「…なるほど…」
サイバンチョ「これで第3者が犯人という可能性はなくなったわけですね?」
カルマ「……」
ペコリ…
ナルホド(…)
ナルホド(…狩魔検事の様子が少しおかしいぞ?)
ナルホド(もしかして)
ナルホド(打ち合わせと違うことを言ったのか?)
ナルホド(確かにこの証人、言ってることが矛盾している)
ナルホド(まあ…、それは最後に指摘するとして)
ナルホド(とりあえずできるだけ情報を引き出しておこう)
サイバンチョ「どうです?成歩堂君。尋問しますか?」
ナルホド「もちろんです!」
カルマ「…」
~尋問開始~
~ボロ屋に出入りした人~
>>224
①「俺は被告人の…ブラックジャック先生と、ある約束をしていて…
『待った!』
ナルホド「約束?なんですか?それは」
『異議あり!』
カルマ「その約束とこの事件は関係がない!」
カルマ「時間は有効に活用するものよ成歩堂龍一!」
『異議あり!』
ナルホド「おおいにあります!」
ナルホド「本当に被告人とこの証人は面識があったんですか!?」
ナルホド「誰か他の人と見間違えた可能性も…」
カルマ指(ふりふり…)
ナルホド(え…?)
ロック「もちろん面識は、ある」
ナルホド「!」
カルマ「当然よ、信憑性のない証人をこの私が呼ぶわけないわ」
法廷ファイル⑤誓約書
ロックとブラックジャックのつながりを示す『約束事』の誓約書。Lボタンで詳細を確認できる。
つL
誓約書
私、ブラックジャックは
間久部緑郎から一億円受け取る代わりに
サファイアの手術をすることを誓います。
ナルホド「…!」(間久部緑郎…!)
ナルホド(いや、今はそれより…狩魔検事…)
ナルホド(裁判長に印象付けるための罠だったのか?)
カルマ「…」
ナルホド(でも、あまり重要とは思えないこの場面で)
ナルホド(わざわざそんなことをするってことは…)
ナルホド(きっとこの証言にはほつれがあるんだ)
ナルホド「…尋問を続けます」
>>224
②「なかなか叶えてくれないもんでやきもきしていた…
『待った!』
ナルホド「なぜ約束を守ってくれないんですか?」
ロック「知らないよ、こっちが教えてほしいさ」
ナルホド(そんなに難しい『約束』だったのかな?)
>>224
③「最近、先生が約束を守らないままどこか遠くへ逃げ出すんじゃないかって不安になって…
『待った!』
ナルホド「どこかって…どこですか?」
ロック「んー…」
バチンッ!
ナルホド「いたたたた!!」
カルマ「どこでもいいでしょう!」
カルマ「それともそんなに体をはってまでやらなきゃならない重要な質問なの?」
ナルホド「いや、何かあったら参考にしようかと…」
ピノコ「ちぇんちぇーを見捨てて逃げたやゆゆちまちぇんよ!!」
ナルホド(ははは…)
>>224
④「…まあ、つけてたのさ、四六時中…
『待った!』
ナルホド「四六時中?24時間いつでもどこでもってことですか?」
サングラス(くいっくいっ)
ロック「んー…それに近いかな」
ナルホド「トイレに行きたくなったらどうしたんですか?食事は?睡眠は?」
バチンッ!
ナルホド「ギャッ!!」
カルマ「ニンゲンその気になれば空も飛べる」
カルマ「きっと排泄物もペットボトルに処理していたのよ」
ロック「…」
ナルホド(顔がそんなことはやってないって言ってるぞ…)
>>224
⑤「だからずっと見てたぜあのボロ屋…
『待った!』
ナルホド「ずっと見ていた?何時くらいからの話ですか?」
ロック「朝の9時くらいからだったかな…」
ナルホド「そんなに早くから、事件が起こる午後1時すぎまでずっと?」
ナルホド「いったいどこから見ていたんですか?」
ロック「向かいの喫茶店さ、店長が俺がいたことを証明してくれている」
法廷ファイル⑥喫茶店の店長の証言書
ロックが事件当日、午前9時から午後1時までの間、ボロ屋向かいの喫茶店にいたことを証明している証言書。
ナルホド「そうですか…」
ナルホド(う~ん…自分でつじつまが合ってないことに気づいてないのか?)
サイバンチョ「成歩堂君、この発言は重要なものなのですか?」
ナルホド「はい!証言に付け加えてください!」
⑤「だからずっと見てたぜあのボロ屋…
↓
⑤「だから朝の9時ぐらいからずっと見てたぜあのボロ屋…
>>224
⑥「事件がおこる少し前、弁護士のアンタと女の子が入ってすぐ、先生は現れた
『待った!』
ナルホド「もう一度確認します」
ナルホド「あなたはずっと、見ていたんですね?」
サングラス(くいっくいっ)
ロック「しつこいなアンタ」
ロック「間違いないと言ってるだろう」
カルマ「バカの国のバカのバカさ加減はあきれたものね」
カルマ「証人が間違いないと言っているでしょう?」
カルマ「それが理解できないのかしら」
ナルホド(…言葉で説明していては駄目だ!)
ナルホド(突きつけてやるんだ!証拠品を!)
>>224
⑦「あんたら3人以外出入りした奴はいなかった
『待った!』
ナルホド「間違いありませんか?」
サングラス(くいっくいっ)
ロック「俺は間違いを犯したことなど人生で一度もない」
ナルホド(証言は矛盾してるけどなあ…)
ピノコ「やっぱりちぇんちぇーが犯人らのぉ?」
ナルホド(…)
ナルホド「いいや、多分、違うよ」
ピノコ「多分って、もぉ~」
ナルホド(この事件は納得いかないことが多すぎる)
ナルホド(本当にあの先生が犯人とは…思えなくなってきた)
ナルホド(とにかくこの証言の『矛盾』をついてやるんだ!)
法廷ファイル
法廷ファイル①ピノコの証言
ブラックジャックは同居人に行き先を伝えていなかった。
法廷ファイル②事件の詳細
午後1時過ぎ、綾里真宵が何者かによって刺された。容疑者は事件がおこった時間帯にあらわれたブラック・ジャック。
法廷ファイル③真宵の怪我の診断書
左腰部を鋭利な刃物で刺された、現在は手術に成功し回復に向かっている。
法廷ファイル④ブラックジャックのメス
ブラックジャックの医療器具。刃渡り4センチ、横幅1.5センチ程度。柄部分にブラックジャックの指紋が、刃の部分に真宵の血がべったりついている。
法廷ファイル⑤誓約書
ロックとブラックジャックのつながりを示す『約束事』の誓約書。Lボタンで詳細を確認できる。
つL
誓約書
私、ブラックジャックは
間久部緑郎から一億円受け取る代わりに
サファイアの手術をすることを誓います。
法廷ファイル⑥喫茶店の店長の証言書
ロックが事件当日、午前9時から午後1時までの間、ボロ屋向かいの喫茶店にいたことを証明している証言書。
①「俺は被告人の…ブラックジャック先生と、ある約束をしていてね」
②「なかなか叶えてくれないもんでやきもきしていたんだ」
③「最近、先生が約束を守らないままどこか遠くへ逃げ出すんじゃないかって不安になって…」
④「…まあ、つけてたのさ、四六時中」
⑤「だから朝の9時ぐらいからずっと見てたぜあのボロ屋」
⑥「事件がおこる少し前…弁護士のアンタと女の子が入ってすぐ、先生は現れた」
⑦「あんたら3人以外出入りした奴はいなかったぜ」
⑤「だから朝の9時ぐらいからずっと見てたぜあのボロ屋…
→つきつける
法廷ファイル②事件の詳細
午後1時過ぎ、綾里真宵が何者かによって刺された。容疑者は事件がおこった時間帯にあらわれたブラック・ジャ
ック。
『異議あり!』
バンッ!!
ナルホド「…ロックさん」
サングラス(くいっくいっ)
ロック「なんだい?」
ナルホド「あなたは『被告人の後を』つけていたそうですね」
ロック「そうだよ?それが何か?」
ナルホド「でしたら、なぜ」
ナルホド「被告人がボロ屋に現れる前から喫茶店にいたんですか?」
ロック「…」
ロック「あー…」
『異議あり!』
カルマ「被告人は事件がおこる大分前から、現場にいたのよ!」
『異議あり!』
ナルホド「証人は先ほどの証言でこうも言っている!」
ナルホド「『事件がおこる少し前、弁護士のアンタと女の子が入ってすぐ、先生は現れた』」
バンッ!!
ナルホド「この発言は明らかに!」
ナルホド「この証人が、被告人が現れる前から現場近くの喫茶店にいたことを示しています!」
!
!
!
!
………………………
ナルホド(…あれ?)
ナルホド(完璧に矛盾をついたと思うんだけど…)
カルマ「…」
ロック「すいませんね弁護士の先生」
サングラス(かちゃ…)
ロック「言葉のあやさ」
ナルホド「へ?」
ロック「四六時中付きまとっていたっていうのは…少し誇張した言い方だったね」
ロック「俺は知っていたのさ、あの先生が、ボロ屋に現れることを」
ナルホド「えぇ?」
カルマ「…人間一人で尾行するのは限界があるわ」
カルマ「この証人は、被告人のスケジュールを先読みして待っていたということよ」
ナルホド「ええええええ!!」
ロック「すいませんねぇ言葉足らずで」
ナルホド(どうりで堂々とおかしなことを…)
バチンッ!……ビシィッ!
カルマ「この証人の発言には疑いの余地がない!!」
サイバンチョ「…ふむぅ…この方の証言について」
サイバンチョ「これ以上の議論は必要ありませんね」
ナルホド「ちょっ、ちょっと待ってください裁判長!!」
ナルホド「弁護側には、今の発言を覆すことのできる証拠品があります!!」
サイバンチョウ「!なんと!!」
カルマ「何ですって…?」
ロック「…」
サングラス(くいっ…)
ピノコ「ええ~?お兄ちゃん、ホントにあゆの?」
ナルホド(…あったっけ?)
バチンッ!バチンッ!バチンッ!バチンッ!
ナルホド「ギャアアアアアッッッッ!!」
カルマ「成歩堂龍一!!見せてみなさい!その証拠品を!!」
法廷ファイル
法廷ファイル①ピノコの証言
ブラックジャックは同居人に行き先を伝えていなかった。
法廷ファイル②事件の詳細
午後1時過ぎ、綾里真宵が何者かによって刺された。容疑者は事件がおこった時間帯にあらわれたブラック・ジャック。
法廷ファイル③真宵の怪我の診断書
左腰部を鋭利な刃物で刺された、現在は手術に成功し回復に向かっている。
法廷ファイル④ブラックジャックのメス
ブラックジャックの医療器具。刃渡り4センチ、横幅1.5センチ程度。柄部分にブラックジャックの指紋が、刃の部分に真宵の血がべったりついている。
法廷ファイル⑤誓約書
ロックとブラックジャックのつながりを示す『約束事』の誓約書。Lボタンで詳細を確認できる。
つL
誓約書
私、ブラックジャックは
間久部緑郎から一億円受け取る代わりに
サファイアの手術をすることを誓います。
法廷ファイル⑥喫茶店の店長の証言書
ロックが事件当日、午前9時から午後1時までの間、ボロ屋向かいの喫茶店にいたことを証明している証言書。
→つきつける
法廷ファイル①ピノコの証言
ブラックジャックは同居人に行き先を伝えていなかった
『くらえ!』
>>178
お前のSS書きにくいんだよ何とかしろよクソが
カルマ「…!」
ロック「!…」
サイバンチョ「…ピノコというのは…そこの女の子ですかな?」
ピノコ「ちぇんちぇーの奥たんらのよさ」
カルマ「同居人に伝えていなかった…」
カルマ「だから何なの?成歩堂龍一」
ナルホド「…!」
ナルホド(…確かにこれだけでは…)
サイバンチョ「ふむぅ…別の人から伝え聞いていた可能性もありますね」
『異議あり!
カルマ「!」
サイイバンチョ「!」
ロック「!」
ナルホド「!」
サイバンチョ「…えーっと…今発言したのは…」
ピノコ「ピノコらのよさ!!」
サイバンチョ「ふむぅ…何ですかな?」
サイバンチョ「おじいちゃんが何でも聞いてあげますぞ」
バチンッ!
サイバンチョ「ひょひょッ!!!」
カルマ「その子供には発言する権利はない!!」
『異議あり!』
ナルホド「彼女は弁護側の重要な証人です!!」
ナルホド「ぼく達は彼女の話を聞く必要がある!!」
『異議あり!』
カルマ「そもそも証人が『なぜ』あの場にいたかは関係ないわ!!」
カルマ「重要なのは、そこにいたという『事実』よ!!」
『異議あり!』
ナルホド「ヒトは理由もなく一つの家を監視しない!」
ナルホド「ものすごく…怪しいじゃないですか!!」
サイバンチョ「まぁまぁ狩魔検事、いいじゃありませんか」
サイバンチョ「若さに対する嫉妬は見苦しいですぞ?」
バチンッ!
サイバンチョ「フヒッ!!」
ナルホド(裁判長が子供好きで助かった…)
ナルホド「さあピノコちゃん、知ってることを話すんだ」
ピノコ「話すのよさ!!」
~証言開始~
~ブラックジャックの行き先~
ピノコ
①「ピノコはちぇんちぇーの奥たんらのよさ」
②「れもちぇんちぇー行き先も言わないれ勝手に旅行行っちゃうことあるのよさ」
③「きっと浮気してるのよさ!」
ナルホド(…)
ナルホド(この証言自体に重要なものはないけど)
ナルホド(きっとここにあの証人の嘘を暴く鍵がある!)
ナルホド(とにかくゆさぶってみるんだ!)
>>323
①「ピノコはちぇんちぇーの奥たん…
『待った!』
ナルホド「奥たんって…妻のことですか?」
ピノコ「ちょーよ?」
ピノコ「ちぇんちぇーはピノコの愛すゆ人なのよさ!」
サイバンチョ「ふむぅ…これはいささか問題がありますな」
カルマ「不潔な医者の不潔な子供の不潔な下心ね」
ナルホド「だ、誰でも子供のころ親に恋心を抱くことはあるでしょう」
ナルホド「狩魔検事、あなたも経験…」
バチンッ!
ナルホド「ぎゃあッ!!」
サイバンチョ「ふむぅ…」
ナルホド(…裁判長の心証が悪くなったみたいだ…)
>>325
オハヨーしか言わない証人もいたんだぞ
これは立派な証言だ
>>323
②「れもちぇんちぇー行き先も言わないれ勝手に旅行行っちゃうことある…
『待った!』
ナルホド「行き先も言わない…」
ナルホド「事件のあった日もそうだったんですね?」
ピノコ「そーなのよさ!!」
>>335
サユリさんはすべての点でトラウマ
・飼い主の死に別れた恋人の名前がつけられている
・「オハヨー」しか言わない
・なのに「忘れていることはありませんか?」→「DL6号事件を忘れるな」
・しかしそれ以降はまた「オハヨー」しか言わなくなる
・証言台に持ち込まれた時の画のシュールさ
・「オハヨー」「……」に尋問させられる八方塞な展開
ピノコ「ちぇんちぇーお仕事の話は依頼人としかしないかや」
ピノコ「どこにいゆのか誰にも分かんないのよさ」
ナルホド「!!」
カルマ「!!」
サイバンチョ「これは重要な発言なのですかな?成歩堂君」
ナルホド「はい!証拠品の情報を付け加えます」
法廷ファイル①ピノコの証言
ブラックジャックは同居人に行き先を伝えていなかった。
↓
ブラックジャックは誰にも行き先を伝えていなかった。
>>323
③「きっと浮気してるのよさ…
『待った!』
ナルホド「被告人は結婚とか…交際している人がいたんですか?」
ピノコ「や!か!や!ピノコらって言ってゆでしょ!!!」
ナルホド(すごく怒ってるぞ…)
ブラックコーヒーを毎日十数杯飲んでるけどハードボイルドになれる気配は未だない
サイバンチョ「どうです?成歩堂君」
サイバンチョ「さきほどの証人の発言を覆す証言が得られましたか?」
ナルホド「はい!もちろんです!」
カルマ「…………」
ナルホド「それは…」
ナルホド(裁判長に証拠品を提示して説明しよう)
→つきつける
法廷ファイル①ピノコの証言
ブラックジャックは誰にも行き先を伝えていなかった。
『くらえ!』
サイバンチョ「…」
カルマ「…」
ナルホド「…」
サイバンチョ「これは…どういうことですかな?」
見抜く()
バンッ!!
ナルホド「どういうことも何もありません」
ナルホド「さきほどの証人は『嘘』をついている!!」
ロック「…!!!」
バンッ!!
ナルホド「ロックさん、あなたは本当に被告人を尾行していたんですか!?」
ナルホド「彼は普段から仕事の話を誰にもしていなかった!」
ナルホド「彼のスケジュールを知って先回りすることなど不可能だったはずです!」
ロック「…!!」
カルマ「…!!」
ナルホド「それなのに!なぜあなたはボロ屋を見張っていたんですか!!…というか」
ナルホド「本当に見張っていたんですか!?」
どよどよどよ…
カンッ!カンッ!カンッ!
サイバンチョ「静粛に!静粛に!静粛にぃ!」
……………
ナルホド(やった…)
ナルホド(適当に矛盾をついてたら)
ナルホド(証言の信憑性が薄れてきたぞ…?)
バンッ!!
ナルホド「さあ!」
ナルホド「答えてください!!ロックさん!!」
でんでんでんでん
ナルホド「どうだ…?」
↑大体失敗
ロック「…」
ロック「…」
ロック「…」
ロック「…『誰にも』言わなかった?…」
ロック「弁護士の先生…ホントにそう思うかい?」
ナルホド「え?」
>>347
あなた・・・・胃に穴が開きますぞ
バチンッ!
ロック「…ッッ!!」
ナルホド「!!」
カルマ「…そこまでよ!成歩堂龍一」
サイバンチョ「し、しかし狩魔検事…今いいとこ……」
バチンッ!バチンッ!バチンッ!
サイバンチョ「ヒョッ!!」
ナルホド(今、法廷はあの男に疑いの目をむけている!)
ナルホド(今しかチャンスはない!)
バンッ!!
ナルホド「弁護側は、被告人の見解、供述を求めます!」
ナルホド「それで全ての謎が解けるはずです!!」
『異議あり!』
カルマ「被告人の発言は証言にならない!!時間の無駄よ!!」
『異議あり!』
ナルホド「それは被告人に不利益な情報でない場合に限ります!!」
ナルホド「それに信用たる根拠のある発言は証拠としても認められるはずです!」
ナルホドって勢いだけで乗り切ってる気がする
カンッ!カンッ!カンッ!
サイバンチョ「静粛に!静粛に!静粛にぃ!」
ナルホド(……)
カルマ(……)
カルマ「全て分かる…そう言ったわね?成歩堂龍一」
ナルホド「……」
ナルホド(『全て』は言いすぎだったかな)
バチンッ!
ナルホド「いたい!!」
カルマ「ではもし、被告人の話を聞いて何も進展がなかったら」
カルマ「ペナルティを受けるっていうのはどうかしら?」
ナルホド「!?」
ナルホド「それはちょっと…」
バチンッ!バチンッ!バチンッ!
ナルホド「ッッ!!」
ナルホド(…あのロックという男が何か隠していることは間違いない)
ナルホド(ここは…ひいちゃだめだ!!)
バンッ!!
ナルホド「受けてたちましょう、つつしんで」
カルマ「…!!!」
ピノコ「ちぇんちぇー喋ゆの?」
BJ「…」
サイバンチョ「…」
ナルホド「…」
カルマ「…」
サイバンチョ「これはかなり…犯人の線が濃厚ですな」
ナルホド「見た目で判断しないでください!!」
BJ「…」
~供述開始~
~ブラック・ジャックの行動~
BJ
①「私はあの日、ある人から仕事の依頼をされてましてね」
②「ボロ屋で待ち合わせることになってたんです」
③「だが、行ってみると怪我をした少女がいまして」
④「不本意だが仕事を増やすことになった」
⑤「私が話せるのはここまでですかね」
サイバンチョ「…ここまで…というのは?」
BJ「私はあまりおしゃべりが得意じゃないもので」
サイバンチョ「ふむぅ…おしゃべりですか…」
ナルホド(…ブラックジャックさん…!まだボクを信用していないのか?)
ナルホド(…それとも…)
BJやっと出番きた
ナルホドが待った待った連呼しすぎてばかにみえrうわなにをするやめ
バチンッ!……ビシィッ!
カルマ「こんな供述、自分の都合のいいように発言しているに決まっているわ!」
BJ「さてね、それはおまえさんが決めることじゃない」
BJ「この法廷が判断することだ」
カルマ「…!」
ナルホド「…!」
バチッ……!
ぱしッ!
カルマ「なっ…!!」
ナルホド(受け止めた!?)
BJ「…法廷で鞭をふるうことが、検事のやることですかね?」
カルマ「…!!離しなさい!!」
BJ(…)
サイバンチョ「…」
ナルホド(…裁判長の心証が気になるな…)
~尋問開始~
~ブラック・ジャック~
>>418
①「私はあの日、ある人から仕事の依頼をされてまして…
『待った!』
ナルホド「ある人から仕事の依頼?」
ナルホド「ある人とはどこの誰ですか?」
BJ「…私は依頼者の話は他言しない主義でしてね」
ナルホド(すごく重要なことなのに…!)
BJ「…」
ナルホド「…」
サイバンチョ「どうしました弁護人、もう尋問は終了ですか?」
ナルホド(…仕方がない、次の質問だ)
ナルホド「…ちなみに」
ナルホド「あなたの仕事というのは…」
カルマ「…」
BJ「…」
BJ「そう、ただのしがない開業医さ」
『異議あり!』
ナルホド「…え?」
バチンッ!……ビシィッ!
カルマ「その男はただの医者ではない」
ナルホド(…?)
サイバンチョ「狩魔検事、ただの医者ではないとはどういうことですか?」
BJ(…)
ナルホド(まあ、見た目からして普通の人ではないけど…)
カルマ「その男はもぐり…医者の免許を持っていない闇医者よ!!」
!
!
!
ナルホド「な」
ナルホド「なんだってーーーー!!!!」
カンッ!カンッ!カンッ!
サイバンチョ「なんと!」
サイバンチョ「それでは被告人は免許も持たずに被害者の体をまさぐったということですか?」
ナルホド(えええええええ!!聞いてないぞそんなこと!!)
カルマ「ええ、そこにいる男は医学会でも有名な鼻つまみ者よ」
BJ「…」
ナルホド(こ、この流れはまずい…)
ナルホド(もしかして)
ナルホド(思わぬ墓穴を掘ったか!?)
サイバンチョ「ふむぅ…それはよろしくありませんな」
『異議あり!』
ナルホド「待ってください!!」
ナルホド「彼が無免許であることと今回の事件とは関係ないはずです!」
まさぐったェ…
カルマ「分かってないのね成歩堂龍一」
ナルホド「!?」
カルマ「無法者は法を犯す、何もおかしなことはないわ」
ナルホド「!!」
バチンッ…ビシィッ!
カルマ「あなたはそれでも、その男の弁護を続けるの!?成歩堂龍一!」
ナルホド(……!!)
BJ「…」
ナルホド(そう…なのか…?)
ナルホド(怪しいとは思ってたけど)
ナルホド(本当に犯罪者だったなんて…)
ナルホド(この人は、無実じゃないのか…?)
ナルホド(こんな時…千尋さんならどうする?)
ナルホド(…真宵ちゃん…ボクは…)
BJ「…『先生』」
ナルホド(!)
BJ「私は」
BJ「刺していない」
ナルホド(!!!)
ピノコ「ちぇんちぇー…」
バンッ!!
ナルホド「弁護側は、まだ全ての供述に尋問していません!」
ナルホド「最後までやらせてもらいます!」
カルマ「…!」
ナルホド(…あの先生が初めてボクに)
ナルホド(やっていないと意思表示をした)
ナルホド(ボクにできるのは、それを…信じることだけだ!)
カルマ「…」
カルマ「バカのバカげたバカらしい悪あがきね」
ナルホド(にやり)
カルマ「!?」
ナルホド「それはどうかな?」
ナルホド「判決は最後の瞬間までわからないぞ?」
カルマ「…」
ピノコ「お兄ちゃん、頼もしいのよさ!」
ナルホド(ピンチの時ほどふてぶてしく笑うものだからな!)
>>418
②「ボロ屋で待ち合わせることになってた…
『待った!』
ナルホド「その待ち合わせるはずの人間は誰だったんですか!」
BJ「さっきも言ったとおりだ」
BJ「私は依頼者の話を他言するつもりはない」
ナルホド(……)
>>418
③「だが、行ってみると怪我をした少女がいまして…
『待った!』
ナルホド「怪我をした少女?具体的にはどんな子でしたか?」
『異議あり!』
カルマ「被害者の綾里真宵に決まっている!」
カルマ「分かりきったことを聞く必要はない!」
『異議あり!』
ナルホド「被告人は『怪我をした少女』と言いました!」
ナルホド「もしかしたら違う女の子を診ていた可能性もあります!」
サイバンチョ「ふむぅ…検事の異議の申し立てを却下します」
サイバンチョ「被告人、話を続けてください」
カルマ「!……どうせ時間の無駄よ…」
>>468
>BJ「…『先生』」
>ナルホド(!)
>BJ「私は」
>BJ「刺していない」
>ナルホド(!!!)
>ピノコ「ちぇんちぇー…」
死ぬほどかっこええ・・・
ナルホド「…どうですか?ブラックジャックさん」
BJ「…そうですねぇ」
BJ「変な髪形で、妙な和服を着た女の子でしたかね」
ナルホド「…」
カルマ「綾里真宵で間違いないわ」
ナルホド「待ってください!」
ナルホド「怪我の状態はどうでした?」
BJ「左腰部を、何か大きな刃物でさされていた」
ナルホド「…!続けてください」
BJ「出血量からいってかなりの重症、傷が深いことが予測できた」
ナルホド「…」
BJ「そう…傷は…体の半分くらいまで達していた」
BJ「長さで言うと…7センチってところですかね?」
ナルホド「…!!」
カルマ「…!!」
ナルホド「イトノコ刑事!今の発言!病院に確認をとってください!」
イトノコ「ええ!?急に何スか!?」
ナルホド「真宵ちゃんの傷の状態です!」
イトノコ「えーっと…」
バチンッ!
イトノコ「うわッ!!」
カルマ「早く連絡しなさいヒゲ!!」
イトノコ「わわ分かったッス!」
ナルホド(!…)
………………
イトノコ「確認とれたッス!」
イトノコ「被害者の傷の状態は体半分で間違いなかったみたいッス!」
法廷ファイル③真宵の怪我の診断書
左腰部を鋭利な刃物で刺された。現在は手術に成功し回復に向かっている。
↓
左腰部を大きな刃物で刺された。深さ7センチ。現在は手術に成功し回復に向かっている。
サイバンチョ「ふむぅ…そんなに傷の状態が重要なことなのですか?」
ナルホド「はい!証言につけくわえてください!」
③「だが、行ってみると怪我をした少女がいまして」
↓
③「だが、行ってみると怪我をした少女がいまして」
⑥「左腰部を7センチほど刺されていました」
ナルホド(やっと…)
ナルホド(やっとブラックジャックさんの無実を証明するものがそろった!)
カルマ「…」
>>418
④「不本意だが仕事を増やすことになった…
『待った!』
ナルホド「先の依頼者はその後も現れなかったんですか?」
BJ「さあ、そいつは分かりませんね」
BJ「私はだれかさんのおかげで署に連行されてしまったもので」
ナルホド(ぼくのことか…)
>>418
⑤「私が話せるのはここまでです…
『待った!』
ナルホド「ここまで…とは、まだ何か話していないことがあるんですか?」
ナルホド「全て話してください!」
BJ「いいんですかね?」
BJ「私が不利になる話かもしれませんぜ」
ナルホド「あ…やっぱりいいです…」
ナルホド(ここまできて…やっと決定的な矛盾が見つかった)
ナルホド(この人が犯人でない理由)
ナルホド(つきつけてやるんだ!)
ktkr
法廷ファイル
法廷ファイル①ピノコの証言
ブラックジャックは誰にも行き先を伝えていなかった。
法廷ファイル②事件の詳細
午後1時過ぎ、綾里真宵が何者かによって刺された。容疑者は事件がおこった時間帯にあらわれたブラック・ジャック。
法廷ファイル③真宵の怪我の診断書
左腰部を大きな刃物で刺された。深さ7センチ。現在は手術に成功し回復に向かっている。
法廷ファイル④ブラックジャックのメス
ブラックジャックの医療器具。刃渡り4センチ、横幅1.5センチ程度。柄部分にブラックジャックの指紋が、刃の部分に真宵の血がべったりついている。
法廷ファイル⑤誓約書
ロックとブラックジャックのつながりを示す『約束事』の誓約書。Lボタンで詳細を確認できる。
つL
誓約書
私、ブラックジャックは
間久部緑郎から一億円受け取る代わりに
サファイアの手術をすることを誓います。
法廷ファイル⑥喫茶店の店長の証言書
ロックが事件当日、午前9時から午後1時までの間、ボロ屋向かいの喫茶店にいたことを証明している証言書。
①「私はあの日、ある人から仕事の依頼をされてましてね」
②「ボロ屋で待ち合わせることになってたんです」
③「だが、行ってみると怪我をした少女がいまして」
⑥「左腰部を7センチほど刺されていました」
④「不本意だが仕事を増やすことになった」
⑤「私が話せるのはここまでですかね」
⑥「左腰部を7センチほど刺されていました」
→つきつける
法廷ファイル④ブラックジャックのメス
ブラックジャックの医療器具。刃渡り4センチ、横幅1.5センチ程度。柄部分にブラックジャックの指紋が、刃
の部分に真宵の血がべったりついている。
『異議あり!』
サイバンチョ「…これは…」
カルマ「凶器の…メスね」
ナルホド「よく見てください」
ナルホド「このメスは」
ナルホド「刃渡り4センチしかないんですよ?」
サイバンチョ「あ…確か傷の深さは…7センチ…」
バンッ!!
ナルホド「これでは被害者の傷口まで『刺す』」ことは不可能です!!」
『異議あり!』
カルマ「勢いをつけて刺せば届かないことはないはずよ!」
『異議あり!』
ナルホド「このメスには刃の部分にしか血がついていない!」
ナルホド「深く刺し込んだら柄の部分までついているはずだ!」
『異議あり!』
カルマ「そんなもの…!被告人が刺した後に拭き取ったのよ!」
サイバンチョ「ふむぅ…イトノコギリ刑事」
サイバンチョ「ルミノール反応はいかがでしたか?」
ピノコ「るみのーゆ反応?」
ナルホド「血痕検査のことだよ、古くなっても、拭き取られても血がついたところには反応がでるのさ」
イトノコ「えーっと…柄の部分には反応がなかったッス」
バチンッ!
イトノコ「いた!!いたいッス!!」
カルマ「ううう…ヒゲ…」
ドンッ!ドンドン!
カルマ「再来月の給与査定…楽しみにしておくことね…」
イトノコ「ええー!!!そりゃないッス!!」
カンッ!カンッ!カンッ!
サイバンチョ「静粛に!静粛に!静粛にぃ!」
サイバンチョ「すると、どういうことですか?成歩堂君」
ナルホド「…」
バンッ!!
ナルホド「このメスは被害者を刺した、凶器ではないということですッ!!!」
サイバンチョ「!!なな何と!!」
サイバンチョ「それでは一体本物の凶器はどこに…」
ナルホド「さあ、それはわかりませんが」
ナルホド「少なくとも被告人が被害者を刺したという証拠は何もなくなったはずです!」
グサッ!
カルマ「キャアアアアアアアアアアア!!!」
ナルホド(…)
ナルホド(こんな…)
ナルホド(こんな初歩的なところに突破口があったなんて)
ナルホド(自分でも驚いているぞ)
ナルホド(今まで議論したことはなんだったんだ…)
>>550
そりゃないよwww
……………
ナルホド「…」
カルマ「…」
サイバンチョ「…」
サイバンチョ「ふむぅ…事件が起こった時」
サイバンチョ「現場には被害者と被告人、それに弁護人の3人しかいなかったとの証言もありましたが」
サイバンチョ「肝心の証人がどこか信憑性がないこと」
サイバンチョ「本物の凶器が見つかっていないこと」
サイバンチョ「これでは本日の法廷で判決をくだすのは無理ですね」
ナルホド「…」
カルマ「…」
BJ「…」
サイバンチョ「よって判決は後日、次の法廷に持ち越します」
サイバンチョ「それまでに警察は」
サイバンチョ「本物の凶器、現場に第三者がいた可能性を全力で捜査してください」
サイバンチョ「それでは本日の法廷を閉廷します」
~地方裁判所 第一被告人控え室~
BJ「…」
ピノコ「ちぇんちぇー!」
ナルホド「ブラックジャックさん!」
BJ「…」
ナルホド「なんとか今日の法廷は生き残ることが出来ました」
ナルホド「まだ油断はできませんが」
BJ「………」
BJ「…ありがとうございます」
BJ「成歩堂先生」
ナルホド「!」
BJ「…しかしなぜあなたは、あの時私を信じてくれたんです?」
ナルホド「あの時?」
BJ「…」
~回想~
カルマ「その男はもぐり…医者の免許を持っていない闇医者よ!!」
!
!
!
ナルホド「な」
ナルホド「なんだってーーーー!!!!」
~回想終わり~
ナルホド「…ぼくは弁護士です」
ナルホド「被告人を信頼するのが仕事ですから」
BJ「…!」
ピノコ「お兄ちゃん…」
イトノコ「ちょっと失礼するッス!」
ナルホド「わっ!」
ピノコ「!!何なのこのヒゲゴリヤ!」
イトノコ「いやーいつもながらハラハラさせる弁護だったッスねー!」
ナルホド「いやあ、それほどでも」
ピノコ「ほめてゆんじゃないのよさ」
イトノコ「でも!まだこの人の容疑が完璧に晴れたわけじゃないッス!」
ナルホド「…そうですね」
イトノコ「さあ!留置所に戻るッスよ!」
BJ「…」
ナルホド「ブラックジャックさん!」
ナルホド「また後でうかがいます!」
BJ「…」
BJ「分かった」
ピノコ「ちぇんちぇー!カレー差し入れに行くかやねー!」
何だかんだでBJは仕事に誠実な人間が好きなんだよな
~数時間後 成歩堂法律事務所~
ナルホド(…ふう…やっと少し落ち着けるな…)
ピノコ「カレーちゅくゆのよさ!」
(どたばたどたばた)
ナルホド(…)
ピノコ
→話す
『ブラック・ジャック』
ピノコ「ちぇんちぇーまだ帰って来れないの?」
ナルホド「うーん、まだ完全に容疑が晴れたわけじゃないからなあ」
ナルホド「せめてもう一人有力な容疑者が見つかれば一時的に出られるかもしれないけど…」
『ブラック・ジャック』
ナルホド「あの人が無免許だって知った時はすごく驚いたよ」
ピノコ「れもしゅゆつの腕は世界一なんやかやね」
ナルホド「ええ?」
ピノコ「ちぇんちぇーにれきないしゅゆつはないのよさ」
ナルホド(…そんなにすごい医者だったのか?)
『これから』
ナルホド「えーっと、ぼくはこれから調べなきゃいけないことがあるから…」
ピノコ「ちょっとぉ!料理する道具はろこなのって聞いてゆのよさ!」
ナルホド「ええ!?ああ、うん、えーっと…どっかこのへんに果物ナイフが…」
(ごそごそ…)
ナルホド(あれ?見つからないな…)
ピノ「もぉー!!本ばっかいで何もないとこなのよさ!」
ナルホド(そりゃ普通ないよ、事務所だから)
ピノコ「それじゃあ、ピノコ、道具買ってくゆのよさ」
ナルホド「そ、そうかい?分かった、いってらっしゃい」
ピノコ「すぐ帰ってくゆかやね!」
ナルホド「ははは…」
ナルホド(…)
ナルホド(今のうちに調べ物を済ませておくか)
~成歩堂法律事務所~
→調べる
→ファイルの山
ナルホド(確かここに…)
法廷ファイル⑦敷島健一の法廷記録
ぼくが昔担当した裁判の法廷記録。何とか無罪を勝ち取った。Lボタンで詳細を確認できる。
つL
郊外の一軒家でサファイアという女性が刺された事件。
被告人は事件当時その家にいた、敷島健一(しきしま けんいち)。
同じく家にいた間久部緑郎(まくべ ろくろう)が被告人の犯行の目撃証言をしたが、
物的証拠が不十分で無罪となった。
事件自体はまだ未解決。
ナルホド(やっぱりそうだ…)
ナルホド(あのロックという男…昔の事件でぼくが尋問した、間久部緑郎だ)
ナルホド(……たまたま今回の事件にも関わっていたのか?)
ナルホド(そんな偶然あるだろうか…)
ナルホド(…それに…)
→調べる
→ファイルの山
法廷ファイル⑧敷島健一の死亡診断書
裁判で無罪を勝ち取った2週間後、崖で足を滑らせ海に転落した。死因は溺死。
ナルホド(この事故があって、ぼくの中ではすごく印象に残る裁判になった)
ナルホド(健一さん…かわいそうだったな、せっかく無罪になったのに)
人物ファイル
『敷島健一』
以前ぼくが弁護を担当して無罪を勝ち取った被告人。裁判の2週間後海に落ちて亡くなった。
ピノコ「たやいまー!」
ナルホド「ん!もう帰ってきたのかい?早かったね」
ピノコ「すぐご飯にちまちゅかやね~」
ずるずる…
ナルホド(すごい量の食材と調理器具だ…)
ピノコ「あーーーーー!!!!」
ナルホド「え!?何!?どうしたの!?」
ピノコ「ピノコらいじなこと忘れてた!!」
ナルホド「大事なこと?」
ピノコ「すぐおうちに帰ゆのよさ!」
ナルホド「おうち?」
ナルホド「それって…ブラックジャック先生の住んでる家ってことかい?」
ピノコ「あたいまえなのよさ!」
ナルホド(…そうだな…あの人はまだいろいろ隠してるみたいだったし…)
ナルホド(自宅に行けば、何か分かるかもしれない!)
ナルホド「ぼくも行っていいかな?」
ピノコ「え~ちぇんちぇーにちやない人は家にあげるなって言われてゆのさ」
ナルホド「途中でパフェ買ってあげるから」
ピノコ「えーー!!パフェ!?ちょ~がないわね~」
ナルホド(…お金持ってるんだから自分で買えばいいのにな)
ナルホド(でもよし!なんとか同居人の許可を得たぞ!)
~数時間後 ブラックジャック邸前~
ひゅおおおお…
ピノコ「ここなのよさ」
ナルホド「へえ…いいところじゃないか」(何でこんな断崖絶壁に…)
→移動する
ブラックジャック邸
~ブラックジャック邸の玄関~
ピノコ「じゃあアタチはすゆことあゆかやその辺で待っててね」
ピノコ「うようよすゆんじゃないのよさ」
ナルホド「うん、分かったよ」
とことことこ…
ナルホド(…奥に行っちゃったぞ)
ナルホド(さて、どうしようか)
→移動する
~ブラックジャックの部屋~
ナルホド(少しだけなら見ても構わないかな?)
→調べる
→本棚
医学関連の本が並んでいる。特に気になるものはなにもない
→カーテン
めくると窓から海が見える。すごく綺麗だ。
→手前の机
黒いバッグが置いてある。中身は医療器具のようだ。
→奥の机
パソコンやいろんなファイルが並べてある。
…?なにか飛び出してるぞ?
!…これは!
法廷ファイル⑨真宵の写真
綾里真宵の写真。どこから手に入れたんだろう。
ナルホド(どうして真宵ちゃんの写真がこんなところに…)
ナルホド(ひょっとして)
ナルホド(知り合い、だったのか?)
ナルホド(…)
ナルホド(…もうここにはめぼしいものがない)
ナルホド(次の部屋に行こう)
→移動する
~寝室~
ピノコ「!!」
ナルホド「あ」
ピノコ「もぉ~!うよちょよしちゃいけまちぇんって言ったでちょ!」
ナルホド「ごめんごめん」
ナルホド(…ベッドに何人か…寝ているな…)
ナルホド(あの先生の患者さんかな?)
ナルホド(あれ?このオレンジ色のジャケット…見覚えあるぞ?)
ナルホド「ピノコちゃん、そこにいる人は…」
ロック「おっと」
ナルホド「!!」
ピノコ「!!」
ロック「弁護士の先生」
ロック「患者には近づかないでもらおうか」
ナルホド「…あなたは」
ナルホド「ロックさん…!」
ロック「…」
サングラス(くいっくいっ)
ナルホド「なぜここに?」
ロック「…」
ロック「ここは病人が眠ってる」
ロック「話がしたいならむこうの部屋で話そうか」
ナルホド「…あ…はい…」
ロック「ピノコちゃん」
ピノコ「なんなのよさ」
ロック「その人達の世話を続けてくれ」
ピノコ「言わえなくても分かってゆのよさ!!」
ナルホド(!…)
~ブラックジャックの部屋~
ロック「…」
ナルホド「…」
ナルホド(…何から話そうか)
→話す
『今日の法廷』
ナルホド「ロックさん、今日の法廷では…」
ロック「なんだ?まだ何かいちゃもんつけようっていうのか?」
ナルホド「い、いえそういうわけじゃ…」
ロック「俺は喫茶店にいてボロ屋を見ていた」
ロック「それは事実だ」
ナルホド「え、ええ…」
ナルホド(うーん…店長の証言もあるしなあ…)
『ロック』
ナルホド「ロックさん、あの…」
ロック「なんだ?」
ナルホド「えーっと…」
ナルホド「いい、サングラスですね」
ロック「…何を言ってるんだ?」
ナルホド(…えーっと)
ナルホド(…そうだ)
ナルホド(法廷ファイルの中に)
ナルホド(ロックさんの話を聞いてみたいものがいくつかあったぞ?)
→つきつける
法廷ファイル⑦敷島健一の法廷記録
ぼくが昔担当した裁判の法廷記録。何とか無罪を勝ち取った。Lボタンで詳細を確認できる。
つL
郊外の一軒家でサファイアという女性が刺された事件。
被告人は事件当時その家にいた、敷島健一(しきしま けんいち)。
同じく家にいた間久部緑郎(まくべ ろくろう)が被告人の犯行の目撃証言をしたが、
物的証拠が不十分で無罪となった。
被害者の女性は一命をとりとめたらしい。
事件自体はまだ未解決。
ナルホド「…ロックさん」
ナルホド「あなたの本当の名前は間久部緑郎っていうんじゃないですか?」
ロック「!」
ロック「…おや?」
ロック「俺のことを覚えてくれてたのか?」
サングラス(かちゃ…)
ナルホド(…!やっぱりそうか…!)
ナルホド「え、ええ、当然ですよ」
ロック「…」
ロック「……ふっ」
ロック「元気そうで何よりだよ、成歩堂さん」
人物ファイル
『ロック』
本名、間久部緑郎(まくべ ろくろう)。以前ぼくが弁護した法廷での検察側の証人。
→つきつける
法廷ファイル⑧敷島健一の死亡診断書
裁判で無罪を勝ち取った2週間後、崖で足を滑らせ海に転落した。死因は溺死。
ロック「…」
ナルホド「健一さんのことは…」
ロック「ああ聞いたさ」
ロック「馬鹿なやつだよ」
ロック「せっかく無罪を勝ち取ったのに、ひょんなことで死んじまった」
ナルホド「あの事件…やはり今でも主張は変わってませんか?」
ナルホド「あなたはまだ健一さんが…」
ロック「当たり前だ!」
ロック「俺はあいつとあんたのせいで嘘つき…」
ロック「いや、殺人犯呼ばわりされたんだぞ!」
ナルホド「…」
ナルホド(状況的に、健一さんが無罪なら)
ナルホド(その時現場にいたもう一人…間久部さんが犯人と思われても仕方がないよな…)
→話す
『裁判のその後』
ナルホド「そういえば…あの時の被害者の女性…」
ナルホド「サファイアさんはどうなったんです?」
ロック「…」
ロック「サファイアなら…」
ロック「隣の部屋で寝てるよ」
ナルホド「!!」
ナルホド(じゃあさっきベッドにいた人達の中に…)
ナルホド「…まだ怪我が治ってなかったんですか」
ロック「そうさ」
ロック「えらくひどい、大怪我だったからな」
ロック「…このとおりさ」
つ
法廷記録⑩サファイアのカルテ
当時のサファイアの怪我の状態が書かれているカルテ。
背中、顔、左腕を刺されて重症だったようだ。
人物ファイル
『サファイア』
綺麗な外国人の女性。以前ボクが担当した事件の被害者。一命は取り留めたそうだがまだ怪我が完治していないら
しい。
ナルホド「…」
ナルホド(そういえば…法廷ファイルにもそんなことが書かれてるものがあったな)
→つきつける
法廷ファイル⑤誓約書
ロックとブラックジャックのつながりを示す『約束事』の誓約書。Lボタンで詳細を確認できる。
つL
誓約書
私、ブラックジャックは
間久部緑郎から一億円受け取る代わりに
サファイアの手術をすることを誓います。
ロック「…見ての通りだ」
ロック「俺は先生に彼女の手術をお願いしている」
ロック「彼女は今もまだ…苦しんでいるのさ」
ナルホド「…」
ナルホド(…あれ?)
ナルホド「それなら、ブラックジャックさんが有罪判決をうけると」
ナルホド「すごく困るんじゃないですか?」
ロック「…!」
ナルホド「それなのにあなたは法廷でブラックジャックさんに不利な証言をした」
ロック「………」
ロック「!!…」
ナルホド(なんでこのことに気づかなかったんだろう)
ロック「…」
ロック「…まあ…」
ロック「法廷では、事実を事実として…正直に述べたまでさ」
サングラス(かちゃ…くいっくいっ…)
ナルホド「…」(ホントにそうか?)
チャランチャラランチャラララ~ン♪
ナルホド「ん?」
ナルホド(携帯か…誰からだろう)
ナルホド「ちょっとすいません」
ロック「…」
ピッ!
ナルホド「はいもしもし」
ミツルギ「…成歩堂か」
ナルホド「!!」
ナルホド「御剣!どうしたんだ急に!」
ナルホド「お前からぼくに電話なんて珍しいな!」
ミツルギ「…なんだ、私から電話など…迷惑か?」
ナルホド「い、いやそういうわけじゃないけど…」
ミツルギ「今、真宵君が入院している病院にいる」
ナルホド「!」
ミツルギ「彼女が目を覚ましたぞ」
ナルホド「!!本当か!?」
ミツルギ「…ああ」
ナルホド「分かった!すぐそっちに向かうよ!」
ミツルギ「…!待て成歩堂!」
ナルホド「!?」
ミツルギ「真宵君が…目を覚ましたのはいいのだが…」
ミツルギ「少し、様子がおかしい」
ナルホド「ええ!?ま…まさか後遺症とか…」
ミツルギ「…詳しくは病院で話す。とにかく来てくれ」
ナルホド「わ、分かったすぐ行くよ!」
ピッ!
ロック「…」
ナルホド「すみません!急用ができたので失礼します!」
ロック「…ああ」
ロック「あんたとはまた会うことになるかもしれないな、成歩堂さん」
ナルホド「…!」
→移動する
いかん 限界
10時くらいにスレ残ってたら続き書きます
落ちてたらそのうち
zzz
保守ありがとうございます
ぼちぼち再開します
~病院~
ナルホド「御剣!」
ミツルギ「!来たか成歩堂!」
ナルホド「真宵ちゃんは!」
ミツルギ「…」
ナルホド「そ…そんなに重症だったのか…?」
ミツルギ「……重症といっていいものなのか」
ミツルギ「いや、ある意味重症というか…」
ナルホド「?」
ナルホド「ああ!もう!よく分かんないよ!」
ナルホド「直接会って確かめる!」
ミツルギ「ま、待てナルホド!」
バンッ!
ナルホド「真宵ちゃん!」
~真宵の病室~
マヨイ「…」
ナルホド「…あれ?」
マヨイ「…?」
ナルホド「な、なんだ、思ってたより元気そうじゃないか…!」
ミツルギ「…」
マヨイ「あ、あの…」
ナルホド「ん?」
マヨイ「お兄さん…」
マヨイ「誰…ですか?」
ナルホド「…え」
マヨイ「…」
ナルホド「御剣、これってもしかして…」
ミツルギ「真宵君、このツンツン頭も見覚えないかね?」
マヨイ「…」
マヨイ「はい…」
ナルホド「…」
ミツルギ「…」
マヨイ「えっと、あの…すいません…」
ナルホド「…記憶喪失!?!?」
マヨイ「あの…ぼんやりと…何も覚えてないわけじゃないんだけど…」
マヨイ「頭の中ごちゃごちゃしてて…」
ミツルギ「…ショッキングな出来事の後におこる一時的な記憶の混乱だろう」
ナルホド「そんな…」
ミツルギ「事件のことも、あまり覚えてないそうだ」
ミツルギ「残念だが、誰に刺されたかも分からないらしい」
ナルホド「…」(そんなことはどうでもいいけど…)
ミツルギ「こればかりは自然に回復するのを待つしかないそうだ」
ナルホド「…分かった」
マヨイ「…」
ミツルギ「…この子はまだ目を覚ましたばかりだ」
ミツルギ「成歩堂、今日のところは…」
ナルホド「ああ…」
ナルホド「真宵ちゃん、また来るよ…」
マヨイ「…」
~病院 待合室~
ミツルギ「そう気をおとすな成歩堂」
ミツルギ「きっとすぐによくなるさ」
ナルホド「…ああ、ありがとう御剣…」
→話す
『お見舞い』
ナルホド「お前、真宵ちゃんのお見舞いに来てくれたのか?」
ミツルギ「…まあ、私の担当している被告人がこの病院に入院していたからな」
ミツルギ「そこに寄るついでだ」
ナルホド(相変わらず素直じゃないなあ)
『ブラックジャックの法廷』
ミツルギ「それで、君の担当している弁護の準備の方はどうなんだ?」
ナルホド「?」
ミツルギ「まあ、貴様が、どうしてもと、言うのなら」
ミツルギ「協力してやらないことも、やぶさかではないぞ?」
ナルホド(何だその言い方は)
ナルホド(…まあ協力してくれるのはありがたいけど)
ミツルギ「…どうした?遠慮することはないぞ?」
ナルホド(何か調べてほしい物ってあったかな…)
→つきつける
法廷ファイル⑧真宵の写真
綾里真宵の写真。どこから手に入れたんだろう。
ミツルギ「…?真宵君の写真?これがどうかしたのか?」
ナルホド「この写真…ボクの依頼人の家で見つけたんだ」
ミツルギ「…?」
ナルホド「どうにかして…入手経路とか分かんないかな」
ナルホド(多分…本人に聞いても教えてくれなさそうだからな)
ミツルギ「ふむ…写真を撮ったカメラの型番や…」
ミツルギ「ついている指紋を調べればどうにかなるかもしれんな」
ナルホド「…!すぐに調べてくれ!」
ミツルギ「…」
ナルホド「ど、どうした?」
ミツルギ「人に物を頼む時には頼み方、というものがあるだろう?」
ナルホド「お・ね・が・い・し・ま・す!!!!」
ミツルギ「!!」
ナルホド「じゃあ頼んだぞ!御剣!」
ミツルギ「…」
ミツルギ(そんなに怒鳴らなくてもいいじゃないか…)
→移動する
~数時間後 留置所 ~
BJ「…」
ナルホド「どうも」
BJ「調査のほうは進んでますかい?」
ナルホド「え、ええ…」
→話す
『真宵ちゃん』
BJ「…どうかしたかね」
ナルホド「真宵ちゃんの意識が回復しました」
BJ「そいつはよかった」
ナルホド「でも…」
BJ「?」
ナルホド「記憶がないんです」
BJ「!」
ナルホド「自分を刺した犯人も分からないそうです」
ナルホド「どうにかなりませんか?」
BJ「…そいつは私の専門外だ」
BJ「ちゃんとした専門の先生に見せることだね」
ナルホド「そうですか…」
『写真』
ナルホド「それと…あなたの家で真宵ちゃんの写真を見つけました」
BJ「…!」
ナルホド「真宵ちゃんのこと…知っていたんですか?」
BJ「…」
BJ「さあ、昔見た患者のことはあまり覚えてないもので」
ナルホド(!…患者…?)
ナルホド「正直に答えてください!」
BJ「…忘れてしまいましたね」
BJ「私はお金にがめつい人間でして」
BJ「他人にはあまり興味がないのさ」
ナルホド(…)
ナルホド(嘘ついてるようにしか見えないぞ…?)
ナルホド(仕方がない…あと聞いておかなきゃいけないことは…)
ナルホド「えーっと…」
バタバタバタ…
ミツルギ「ここにいたのか成歩堂!」
ナルホド「!御剣!どうしたんだ?そんなに慌てて」
ナルホド「頼んだものはどうなった?」
ミツルギ「…ああ…!今警察に行って来た…!」
ミツルギ「大変なことになってるぞ…!」
ナルホド「?」
ナルホド「どうしたんだ?大変なことって」
ミツルギ「本物の…凶器が見つかった…!」
ナルホド「何だって!?いったいどこに…」
ミツルギ「事件現場のボロ屋の床下だそうだ」
ナルホド「…!それで!?持ち主は?指紋とかはついてないのか!?」
どたどたどた…
イトノコ「あー!!いたッス!!こんなところにいたッス!!」
ミツルギ「!!」
ナルホド「あ!イトノコさん!今聞きましたよ!凶器が見つかったって!!」
ナルホド「いったいどこの誰の物なんですか!?」
ミツルギ「…」
ガチャッ!!
ナルホド「え?」
イトノコ「容疑者!確保ッス!」
ナルホド「え?」
ミツルギ「…」
ナルホド「み、御剣…これって…?」
ミツルギ「…すまない成歩堂」
ミツルギ「君が、第一容疑者になった」
ナルホド「ええええええええええ!!!!!!」
BJ「…なんだって!?」
ナルホド「そ、そんな…どうして…」
イトノコ「アンタには気の毒ッスけどちゃんと証拠もあるッス」
つ
法廷ファイル⑪果物ナイフ
ボロ屋の床下から見つかった果物ナイフ。柄の部分に成歩堂と書いてある。
乾いた真宵の血痕と、成歩堂と誰のものか分からない指紋がついている
ナルホド「そ…それは…!!」
ナルホド(たしか…)
~回想~
ナルホド「えーっと、ボクはこれから調べなきゃいけないことがあるから…」
ピノコ「ちょっとぉ!料理する道具はろこなのって聞いてゆのよさ!」
ナルホド「ええ!?ああ、うん、えーっと…どっかこのへんに果物ナイフが…」
(ごそごそ…)
ナルホド(あれ?見つからないな…)
ピノ「もぉー!!本ばっかいで何もないとこなのよさ!」
ナルホド(そりゃ普通ないよ、事務所だから)
~回想終わり~
イトノコ「事件当時、現場にはアンタもいたッス!!」
イトノコ「これはもう!言い逃れできないッスよ!!」
ナルホド「そ…」
ナルホド「そんなあああーーーーー!!!!」
BJ(…)
ナルホド「み、御剣!なんとかしてくれよ!」
ミツルギ「う…うむ…」
ミツルギ「耐えるんだ成歩堂、痛みをのりこえてこそ輝く明日がある」
ナルホド「何言ってんだよ!!」
イトノコ「さあ!キリキリ歩くッス!」
ナルホド(…!仕方がない!)
ナルホド「御剣!受け取ってくれ!」
つ
弁護士バッジ
人物ファイル
法廷ファイル
ミツルギ「…!」
ナルホド「あとは頼んだぞ!」
ミツルギ「う、うむ…!?」
ミツルギ(…)
BJ(…)
BJ「そこのあんた」
ミツルギ「む?」
BJ「私の容疑はまだ晴れてないのか?」
BJ「さっさとここから出してくれませんかね」
ミツルギ「う…うむ…」
ミツルギ「仮釈放するよう頼んでみよう」
BJ「そいつはありがたい」
ミツルギ「…」
ミツルギ(面倒なことになった…)
~3日後 地方裁判所 被告人控え室~
ミツルギ「…」
ナルホド「み、御剣…」
ミツルギ「まさか私が、君の弁護をすることになるとはな」
ナルホド(ほんとだよ…)
ナルホド「…真宵ちゃんの様子はどうだい?」
ミツルギ(…!)
ミツルギ「あ、ああ、大丈夫だ。傷のほうは順調に回復している」
ナルホド「そうかい…」
ミツルギ「…ああそうだ」
ミツルギ「君に頼まれていたものも一応調べておいた」
ナルホド「えーっと…なんだったっけ」
ミツルギ「これだ」
つ
法廷ファイル⑨真宵の写真
綾里真宵の写真。ブラックジャックと誰のものか分からない指紋がついている。
ナルホド「…!」
ミツルギ「君の依頼人だった男と、もう一人、誰かの指紋がついていたが」
ミツルギ「結局どこから手に入れた物かは分からなかった」
ナルホド「その指紋、真宵ちゃんのじゃなかったのか?」
ミツルギ「いいや」
ミツルギ「昔、彼女が被告人になった際に保管したピストルの指紋と照合してみたが一致しなかった」
ナルホド(なつかしいなその事件)
ミツルギ「目下、調査中だ」
ナルホド「御剣…」
ミツルギ「…」
ナルホド「ぼくは」
ナルホド「やってないぞ」
ミツルギ「…」
ミツルギ「ああ、分かっている」
ミツルギ(とはいえ勝ち筋が全く見えない)
ミツルギ(正直、参っている)
ミツルギ(…『あの手段』に頼るほかないのか…)
~地方裁判所 第一法廷~
カンッ!
サイバンチョ「これより、被告人、成歩堂龍一(なるほどう りゅういち)の法廷を開廷します」
カルマ「検察側、準備できているわ」
BJ「…」
ミツルギ「…」
サイバンチョ「おや?」
サイバンチョ「御剣検事」
サイバンチョ「隣にいるのは確か…」
BJ「ナナシノゴンベエ、新米弁護士だ」
ミツルギ「…」
カルマ「…」
サイバンチョ「…」
ナルホド「…」
ナルホド「ええええええええええ!!!!!!」
サイバンチョ「ふむぅ…他人の空似とはよくあるものですな」
ナルホド(いやいやいやブラックジャックさんじゃないかどう見ても!)
サイバンチョ「しかしナナシノさん」
サイバンチョ「「新米弁護士といえども」
サイバンチョ「『あるもの』がないと弁護はできませんよ?」
BJ「…『あるもの』っていうのは…これですかい?」
つ 弁護士バッジ
サイバンチョ「…」
ナルホド「…!」
ミツルギ「…」
ナルホド(…ぼくの弁護士バッジは御剣が持ってるぞ?)
ナルホド(あのバッジどうやって手に入れたんだ?)
ナルホド(……それに…)
BJ「…」
ナルホド(どうしてあの人がぼくの弁護を?)
サイバンチョ「…分かりましたナナシノさん」
サイバンチョ「それでは弁護側、準備の方はできていますか?」
BJ「ええ、いつ始めても構いませんぜ」
カルマ「…」
サイバンチョ「それでは狩魔検事、冒頭弁論をお願いします」
カルマ「…」
サイバンチョ「おや?どうされました?」
バチンッ!バチンッ!バチンッ!バチンッ!
ナルホド「ギャアアアアア!!」
バチンッ!……ビシィッ!
カルマ「堕ちるところまで堕ちたものね成歩堂龍一」
カルマ「前回の法廷で確認したとおり」
カルマ「被害者、綾里真宵が郊外の空き家で刺された」
カルマ「前回の法廷ではブラックジャック氏を犯人と主張していたが」
カルマ「事件の捜査に進展があり」
カルマ「検察側は新たな被告人、成歩堂龍一の有罪を主張する」
カルマ「冒頭弁論は以上よ」
サイバンチョ「…ふむぅ…分かりました」
サイバンチョ「ありがとうございます。狩魔検事」
バチンッ!……ビシィッ!
カルマ「今のうちに娑婆の空気を思う存分味わっておくことね!」
ナルホド「…」
ナルホド(…本気だ…)
ナルホド(狩魔検事は本気でぼくを有罪にするつもりだ…)
サイバンチョ「それでは捜査の進展について」
サイバンチョ「イトノコギリ刑事、お願いします」
イトノコ「…」
ナルホド(イトノコさん…)
イトノコ「…いやぁ~自分で捕まえておいて言うのもなんなんスが」
イトノコ「自分、正直、その人があの娘を刺すとは思えないッス」
バチンッ!
イトノコ「いたいッス!」
カルマ「余計なことは言わなくていい!」
カルマ「再々来月の給与査定、楽しみにしておくことね」
イトノコ「うう…3ヶ月連続で3食そーめんはさすがにつらいッス…」
~証言開始~
~事件の進展について~
イトノコ
①「単刀直入に言うッス!」
②「事件現場で決定的な証拠品が見つかったッス!」
③「被害者を刺した本物の凶器ッス!」
④「これは被告人の事務所にあったもので、被告人しか持ち出せないッス!」
⑤「前回の法廷で、事件現場には被害者、前回の被告人、今回の被告人の3人しかいなかったことは証明されてる
ッス」
⑥「残念ながら、今回の被告人が犯人で間違いなさそうッス」
サイバンチョ「なるほど…本物の凶器ですか…」
サイバンチョ「これは決定的かもしれませんね」
サイバンチョ「どうしますか?弁護人、尋問しますか?」
BJ(…法廷で弁護というのは初めてだが)
BJ(見よう見まねでやるしかないな)
BJ(私にしか今の彼は救えない)
BJ「当然、やらせていただきます」
ナルホド(…)
~尋問開始~
~事件の進展について~
>>823
①「単刀直入に言う…
『待った!』
BJ「前置きはいいから早く言ってくれませんか?」
BJ「私も暇じゃないんでね」
イトノコ「あわてなくても今から説明するッス!!」
>>823
②「事件現場で決定的な証拠品が見つかった…
『待った!』
BJ「証拠品?なんですかそれは」
イトノコ「だから今からそれを説明するッス!」
サイバンチョ「…イトノコギリ刑事、続けてください」
>>823
③「被害者を刺した本物の凶器…
『待った!』
BJ「本物の凶器ですか…」
イトノコ「そッス!これッス!」
つ
法廷ファイル⑪果物ナイフ
ボロ屋の床下から見つかった果物ナイフ。柄の部分に成歩堂と書いてある。
乾いた真宵の血痕と、成歩堂と誰のものか分からない指紋がついている。
BJ「…」
サイバンチョ「ふむう…証拠品を受理します」
>>823
④「これは被告人の事務所にあったもので、被告人しか持ち出せない…
『待った!』
BJ「…なぜそう言い切れるんですかね?」
イトノコ「被告人はほとんど事務所に寝泊りしてるし」
イトノコ「外出する時は鍵をかけてるらしいッス!」
イトノコ「ちなみに泥棒に入られた形跡もなかったッス!」
BJ(…)
ミツルギ「…ブラックジャックさん」
BJ「…ええ、分かってます」
>>823
⑤「前回の法廷で、事件現場には被害者、前回の被告人、今回の被告人の3人しかいなかったことは証明されてる…
『待った!』
BJ「前回の法廷?ロックという男の証言かね」
イトノコ「そうッス!理由は分かんないスけどあの男が現場近くにいたことは事実ッス!」
BJ「…」
カルマ「…」
>>823
⑥「残念ながら、今回の被告人が犯人で間違いなさそう…
『待った!』
BJ「そうですか?私にはどうしてもそう思えませんね」
『異議あり!』
カルマ「弁護側の見解など聞いていない!」
カルマ「さっさと次に進めなさい!」
BJ「…」
ミツルギ「…ブラックジャックさん」
ミツルギ「残念だがこの証言には矛盾はない」
BJ「…そう思いますか?」
ミツルギ「…?」
BJ「一つだけ」
BJ「あると思いますがね」
ミツルギ「…!!まさか!!」
BJ「…」
ミツルギ「…たしかにある…」
ミツルギ「たしかにあるが…」
BJ「…」
ミツルギ「そのことが事実なら…」
ミツルギ「このまま真実を明かさないほうが」
ミツルギ「成歩堂にとっては幸せなのかもしれない…」
BJ(…)
BJ「…そうですか?」
ミツルギ「あなたも察しているでしょう?」
ミツルギ「成歩堂にとって彼女は…」
BJ「…」
BJ「御剣検事」
ミツルギ「?」
BJ「あなたと私が想像している真相は、少し違うかもしれませんぜ」
ミツルギ「…!」
人物ファイル
『成歩堂龍一』
成歩堂法律事務所の主任弁護士。もう新米ではない。
『綾里真宵』
成歩堂法律事務所の助手兼霊媒師。最近また修行で忙しかったらしい。ボロ屋で誰かに刺された。
『狩魔冥』
天才検事、狩魔豪の娘。法廷に鞭を持ち込んでいる。
『糸鋸圭介』
刑事事件の初動捜査担当の刑事。検事に減給されるのが悩みらしい。
『裁判長』
すぐ人の意見に流されるおじいさん。裁判の判決はこの人の一存で決まる。
『ブラック・ジャック』
本名、間黒男(はざま くろお)。黒いコートに身をまとったもぐりの医者。腕は超一流。彼に不可能な手術はない。
『ピノコ』
ブラック・ジャックの妻(?)。舌足らずな子供。
『ロック』
本名、間久部緑郎(まくべ ろくろう)。以前ぼくが弁護した法廷での検察側の証人。
『敷島健一』
以前ぼくが弁護を担当して無罪を勝ち取った被告人。裁判の2週間後海に落ちて亡くなった。
『サファイア』
綺麗な外国人の女性。以前ぼくが担当した事件の被害者。一命は取り留めたそうだがまだ怪我が完治していないらしい。
~事件の進展について~
イトノコ
①「単刀直入に言うッス!」
②「事件現場で決定的な証拠品が見つかったッス!」
③「被害者を刺した本物の凶器ッス!」
④「これは被告人の事務所にあったもので、被告人しか持ち出せないッス!」
⑤「前回の法廷で、事件現場には被害者、前回の被告人、今回の被告人の3人しかいなかったことは証明されてる
ッス」
⑥「残念ながら、今回の被告人が犯人で間違いなさそうッス」
④「これは被告人の事務所にあったもので、被告人しか持ち出せない…
→つきつける
人物ファイル
『綾里真宵』
成歩堂法律事務所の助手兼霊媒師。最近また修行で忙しかったらしい。ボロ屋で誰かに刺された。
『異議あり!』
カルマ「…!」
サイバンチョ「…これは?」
BJ「綾里真宵…今回の被害者です」
サイバンチョ「ふむ」
バンッ!!
BJ「彼女は被告人の法律事務所の助手をしています」
BJ「凶器を持ち出すことはいつでもできた!」
『異議あり!』
カルマ「弁護人!あなたはまさか…」
カルマ「被害者が凶器を現場に持ち込んだというの?」
BJ「…」
BJ「そうですが、何かおかしいですかね?」
ナルホド「…!!!」
ドンッ!ドンドン!
カルマ「そんなバカなッ!!」
カルマ「どうして彼女がナイフなんか持ち込む必要があったの!!」
BJ「…さあ」
BJ「そいつは分かりません」
カルマ「なんですって!?」
ミツルギ「お、おいブラックジャックさん…」
BJ「本人に直接聞いてみてはいかがですかね」
ナルホド「!!」
ミツルギ「!!」
サイバンチョ「本人に?被害者は今日法廷に来ているのですか?」
BJ「ええ、怪我の容体が安定していましたので」
『異議あり!』
カルマ「被害者は記憶喪失だったはずよ!」
カルマ「証言なんてできる状態じゃないわ!」
『異議あり!』
BJ「フフフ…」
カルマ「!?」
BJ「それがですね…新しい方の記憶からだんだん戻ってきているそうで」
カルマ「!!」
BJ「知り合いの医者によれば」
BJ「最近の出来事なら十分証言する能力はあるらしい」
ナルホド(…真宵ちゃん…!)
BJ「それに」
BJ「もしかしたら犯人の顔も聞きだせるかもしれませんぜ」
カルマ「!…」
ナルホド「!!」
ミツルギ「!!」
どよどよどよ…
カンッ!カンッ!カンッ!
サイバンチョ「静粛に!静粛に!静粛にぃ!」
カルマ「…」
BJ「…」
サイバンチョ「ふむぅ…確かに被害者の体調は心配です」
サイバンチョ「しかし医者の許可もおりていることですし…」
サイバンチョ「なにより、非常に重要な証言が得られるかもしれません」
サイバンチョ「被害者の綾里真宵さんを入廷させてください」
カルマ「…」
マヨイ「…」
ナルホド(真宵ちゃん…!ベッドに乗ったまま…!)
マヨイ「…」
BJ「気分はいかがかね?」
真宵「あ、はい!大丈夫です」
サイバンチョ「では早速ですが証言のほうをお願いします」
~証言開始~
~真宵の行動~
①「え…えーっとあたしが刺されたあの日の話ですよね…」
②「あのっ!あたしっ!ナイフなんて持ち出してません!」
③「確かにボロ屋に行く前、成歩堂…さんの事務所に寄ったけど」
④「あ、でも刺された後に見た人は思い出してきたよ!」
⑤「ぐさーっ!てされたあと、必死で振り返ったの!」
⑥「たしか…青いスーツでギザギザした髪の男の人だったと思う…」
BJ(…)
ミツルギ「お、おい青いスーツってまさか…!」
BJ「…まあとにかく、尋問してみましょうか」
BJ「人間、言葉足らずで誤解するってこともよくあるものでしょう」
ミツルギ「…」
SS速報に行ってもいいだろ
誰かSS速報に立ててこいよ
ちょっとネタバレになるかもだけど
まだ文章はある
続き書くならパート化必須
950くらいこえたらどなたか次スレ立ててもらえませんか?
~尋問開始~
~真宵の行動~
>>875
①「え…えーっとあたしが刺されたあの日の話ですよね…
『待った!』
BJ「そうですよ、早く話してください」
マヨイ「え?あ、あの…」
サイバンチョ「まあまあナナシノさん、怪我人ですぞ?そう急かさずに…」
BJ「意識ははっきりしています」
BJ「それに今まで、話すことを考える時間はたっぷりあったはずだ」
マヨイ「ううぅぅ…ごめんなさい…」
ナルホド(この人怪我人に対しても容赦ないな…)
>>875
②「あのっ!あたしっ!ナイフなんて持ち出してません…
『待った!』
BJ「ほぉう…」
BJ「それは本当かね?」
マヨイ「はい…多分…」
ミツルギ(この子は本当に大丈夫なのか…?)
分かった
次スレはSS速報
スレ立てるのになんか規制とかある?
あるなら代理で立ててもらえるとありがたいです
特に無い
>>908
メル欄にsagaって入れないと、特定のワードが変化する
一応速報のうrl
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
支援ですぜ
>>875
③「確かにボロ屋に行く前、成歩堂…さんの事務所に寄ったけど…
『待った!』
BJ「寄ったことは確かなんですね?」
マヨイ「…多分…寄ったと思います…」
BJ「そこであんたはナイフを持ち出した」
マヨイ「!いいえ!!持ち出してません!」
ナルホド「!」
カルマ「!」
サイバンチョ「!」
ミツルギ「!」
BJ「…」
BJ「おや?」
BJ「はっきり思い出してきたのかね?」
マヨイ「…」
マヨイ「…何度も聞くからですよ!」
ミツルギ(…?)
>>875
④「あ、でも刺された後に見た人は思い出してきた…
『待った!』
BJ「そいつは誰ですか?」
マヨイ「えーっと…もうちょっと…ゆっくり言わせてください…」
BJ「…」
サイバンチョ「…そうですよ弁護人」
サイバンチョ「焦る気持ちも分かりますがそう急かさずに」
BJ「…」
>>875
⑤「ぐさーっ!てされたあと、必死で振り返ったの
『待った!』
BJ「その時の話…詳しく聞かせてもらえますか?」
マヨイ「は、はい…」
マヨイ「えーっと…空き家に入ってから成歩堂…さんと別れて」
マヨイ「家の中を捜索してました…」
BJ「…それで?」
マヨイ「…いくつか部屋を覗いた後、キッチンに入りました…」
BJ「続けてください」
マヨイ「えと…とりあえず、人のうちに上がったら」
マヨイ「冷蔵庫を勝手に開けるものだってどこかで教わった気がしたから…」
マヨイ「冷蔵庫の中身を物色してました…」
ナルホド(何やってんだよ真宵ちゃん…)
サイバンチョ「ふむぅ…プリンはあったのですかな?」
バチンッ!
サイバンチョ「ヒョヒョッ!!」
カルマ「盗み食いは犯罪よ!!」
BJ「…それで君は?」
マヨイ「そしたらいきなりグサーって」
ナルホド(…!!!)
BJ「…ふむ…それで?」
マヨイ「…とにかく必死でナイフを引き抜いて後ろを振り返りました」
BJ「分かったそこまででいい」
マヨイ「…」
ナルホド(真宵ちゃん…!)
サイバンチョ「何か重要な発言がありましたかな?」
BJ「ええ、証言を一部変えていただきたい」
⑤「ぐさーっ!てされたあと、必死で振り返ったの!」
↓
⑤「ぐさーっ!てされたあと、必死でナイフを引き抜いて振り返ったの!」
>>875
⑥「たしか…青いスーツでギザギザした髪の男の人だったと思う…
『待った!』
BJ「それはもしかして…この人でしたか?」
つ
人物ファイル
『成歩堂龍一』
成歩堂法律事務所の主任弁護士。もう新米ではない。
マヨイ「…」
マヨイ「そうだったかも…しれないです…」
カルマ「…!!」
ミツルギ「…!!」
ナルホド「な…」
ナルホド「なんだってーーー!!!!」
カンッ!カンッ!カンッ!
サイバンチョ「静粛に!静粛に!静粛にぃ!」
サイバンチョ「被告人、少し静かにしてください」
ナルホド「ええええええええええええええええ!!!!真宵ちゃん!!!!真宵ちゃん!!!」
バチンッ!バチンッ!バチンッ!バチンッ!バチンッ!
ナルホド「うわああああああああ!!!!」
カルマ「…」
ペコリ…
カルマ「どうかしら裁判長」
カルマ「決定的な証拠」
カルマ「決定的な証人」
カルマ「狩魔のニンゲンは完璧としてよしとする」
ナルホド(真宵ちゃんは検察側の証人じゃないだろ!)
ミツルギ「待て!メイ!」
カルマ「何かしら御剣 怜侍」
ミツルギ「成歩堂には…動機が…彼女を刺す動機がないぞ!」
カルマ指(ふりふり…)
カルマ「そんなもの」
カルマ「愛憎のもつれとか、どうとでも説明つくわ」
ミツルギ「…!!!」
サイバンチョ「ふむぅ…被害者を刺したのは被告人で間違いなさそうですね…」
ナルホド「ええーーー!!!」
カルマ「さあ裁判長!判決を!」
サイバンチョ「分かりました」
サイバンチョ「これ以上議論する余地はありません」
サイバンチョ「被告人、成歩堂龍一に判決を言い渡します」
ナルホド「待っ…」
『有』
『ざ』
『異議あり!』
サイバンチョ「…!」
BJ「…」
BJ「盛り上がっているところすまないが」
BJ「私の尋問はまだ終わっていないんですがね」
カルマ「!!」
ミツルギ「!!」
カルマ「何を言ってるの!?」
カルマ「もう何があろうと成歩堂龍一が犯人であることは変わらないわ!!」
BJ「ふっ…」
カルマ「?」
BJ「あんた、本当に彼が犯人だと思っているんですかい?」
カルマ(…!)
BJ「私には最も犯罪から疎遠な人物に見えますがね」
ナルホド「…!!」
カルマ「それじゃああなたは、この証人が嘘の証言を…しているとでもいうの…?」
BJ「まあ、そうなりますかね」
カルマ「…そこまで言うのならそれを証明する証拠品を提示しなさい!」
バチンッ!……ビシィッ!
カルマ「法廷では!感情論などもってのほか!」
カルマ「一度だけチャンスをあげるわ!」
BJ「…」
カルマ「さあ!どこに矛盾があるの!?」
BJ(検事に証拠品を提示しよう)
キリのいいところで
ここまで見てくれた方ありがとうございました
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません