許嫁「死ね」(583)

許嫁「カスが」

男「…」

許婚「半径30m以内に近寄らないでくれる?」

男「……」

許嫁「汚物」

男「………」

許婚「呼吸するならマスクつけて」

男「……」

許婚「生ゴミ臭いから、部屋に入る前は全身ファブリーズしろよ」

男「……」

許婚「部屋を出る前は、触ったところ全部消毒してくれる?」

男「……」

許婚「いつまでここに居るつもり? 早く出て行ってくれない?」

男「……」

許婚「クズめ」

男「……」

許婚「ブルドッグに似てるって言われてるようだけど、ブルドッグに申し訳ないと思わないの?」

男「……」

許婚「腐乱したゴキブリの死体みたい」

男「……」

許婚「腐ったみかん」

男「……」

許婚「脳ミソに蛆が涌いている」

男「……」

許婚「まだママに服賈ってもらってるの? 信じられない」

男「……」

許婚「フケが飛ぶから頭掻かないでくれる?」

男「……」

許婚「ペットボトルに2日放置したお茶のような気持ち悪さだね」

男「……」

ツンツン

許婚「何が楽しくて生きてるの?」

男「……」

許婚「働かないの? 学校行かないの? 馬鹿なの? 死ぬの?」

男「……」

許婚「腐ったタタミの臭いにも似てるね」

男「……」

許婚「牛乳拭いた雑巾みたいだね、最悪」

男「……」

許婚「あんたの笑顔って、ひきつれ起こしたゾンビみたいだね」

男「……」

許婚「あんたの机の菊、そろそろ水替えないといけないね」

男「……」

許婚「上履きの画鋲、集めたらダンボール一箱になったんだって?」

男「……」

許婚「泥水なめた経験ってなかなかないよ、すごいじゃん」

男「……」

許婚「食べる量だけは一人前なんだねー」

男「……」

許婚「あ、机にあったの、ポチの余りだから」

男「……」

許婚「便器にこびりついた糞便のようなしつこさだね」

男「……」

許婚「居るだけで痴漢に間違われたの、これで何度目だっけ?」

男「……」

許婚「2人組の作り方がわからないってある意味稀少だよ」

男「……」

許婚「他人と話すと馬鹿にされてると思っちゃう? あはは、それ妄想じゃなくて事実だよ」

男「……」

許婚「あんたのママ、この前台所で泣いてたよ」

男「……」

口が汚いだけで態度や行動はデレとか誰得

許婚「死ね、死ねって言葉に申し訳ないと思って死ね」

男「……」

許婚「さっきのレジ、あんたの手に触らないように努力してたの気付いた?」

男「……」

許婚「あんたの見てる番組って、だいたいおっぱいと目が大きい子が出てくるね」

男「……」

許婚「まだブリーフなんだって?」

男「……」

進展がないまま罵倒が続いていくのか

許婚「わあ、生え際が後退してきたんだー」

男「……」

許婚「人の目も見て話せないの?」

男「……」

許婚「胸とか太ももに目がいくんだ。本当猿だね」

男「……」

許婚「ティッシュの消費量だけが激しい」

男「……」

許婚「あんたの今日のベッド、床だから」

男「……」

許婚「ちなみに起きたらファブリーズと消毒忘れずに」

男「……」

許婚「ワラジムシだって精一杯生きてるのにあんたときたら……」

男「……」

許婚「あんたの飼ってた金魚、さっき見たらお腹上に向けてたよ?」

男「……」

許婚「デジカメへのこだわりはキモイくらいだね」

男「……」

許婚「小学生のころから大人料金払わされたんだって?」

男「……」

許婚「3年放置した上履きの臭いとどっちがいい勝負してるかな」

男「……」

許婚「あ、それ罰ゲームって言われたの、今日で100回目だね」

男「……」

許婚「手遅れって言葉知ってる?」

男「……」

許婚「あはは、誰があんたの料理運ぶのか、ウェイトレスさんの間で一悶着起こってるよ」

男「……」

許婚「銀行入って、通報されたの何回目だっけ?」

男「……」

許婚「同窓会の連絡来たことないんだよねー」

男「……」

許婚「携帯の電話機能とメール機能、最後に使ったのいつなの?」

男「……」

許婚「親戚からは死んだ扱いされてるんだよねー」

男「……」

許婚「さっきの女の子、あんたの顔見て泣き出したよ」

男「……」

許婚「へー、担任にも名前間違われたのかー」

男「……」

許婚「死んだ方が楽だなんて妄想なんだよなー」

男「……」

許婚「バーカ」

男「……」

許婚「その反応、近所の池沼の子にそっくり!」

男「……」

許婚「近所の子に謝れよ」

男「……」

許婚「臓器提供ぐらいは……移植されるほうが可愛そうか」

男「……」

許婚「独り言が多いんだよ」

男「……」

許婚「あんたの場合、にこっ、ていうより、にたぁって感じ」

男「……」

許婚「糞尿製造機」

男「……」

許婚「コケだって光合成という名の生産しているのに、消費だけだもんなー」

男「……」

許婚「...どうしてなにも言い返さないの?」

男「……」

許婚「リストカットで死ねないって知ってる?」

男「……」

許婚「くつ下がカビてる」

男「……」

許婚「加齢臭って個人差があるって初めて知ったよ」

男「……」

許婚「声聞くだけで吐き気がする」

男「……」

許婚「視界より早くあんたを認識するのが不愉快」

男「……」

許婚「暗がりに居たら通報されるレベル」

男「……」

許婚「優柔不断」

男「……」

許婚「躁うつ病」

男「……」

許婚「そのけたたましい笑い声どうにかならないの」

男「……」

許婚「何か毒盛っても死ななそうだね」

男「……」

許婚「役立たずって役に立つって期待されないと言われないんだよね
   言われたことのないあんたには関係ない話か」

男「……」

許婚「小松菜のチーズ和えにゲロ足した感じかな」

男「……」

許婚「人間性から腐ってる」

男「……」

許婚「他力本願」

男「……」

許婚「努力もしない人間が偉そうに」

男「……」

許婚「息吸って吐くだけでも、貴重な酸素消費してるんだよ?」

男「……」

許婚「目障り」

男「……」

許婚「言いたいことがあるなら言えよ。もし言えるならな」

男「……」

許婚「人間の体ってばい菌だらけなんだよ、ばい菌」

男「……」

許婚「緑色になったみかんとどっちが存在価値があるか」

男「……」

許婚「スイカのかほり(笑)」

男「……」

許婚「……」

男「……」

許婚「首吊ると部屋が汚れるから、屋外でやってくれると助かるんだけど」

男「……」

許婚「人間性を疑う」

男「……」

許婚「最低」

男「……」

許婚「あんたの手、ねとっとしてるから軍手越しでいい?」

男「……」

許婚「あんたと会うとき、消毒液とファブリーズが必須だね」

男「……」

許婚「おじいちゃんがあんただけは許さないって言ってたよ」

男「……」

許婚「じゃあね、バイバイ」

男「……」

許婚「死ね」

男「・・・」

許婚「何?さっさと行ってよ。あんたと一緒に登校なんてしたくないし」

男「・・・」

許婚「・・・」

男「・・・じゃあ先いくよ」

許婚「そうして。そこら辺の交差点で事故ってくれても構わないんだけど」

男「・・・」スタスタ

許婚「・・・ふん」

男「・・・」スタスタ

男(・・・どうしてこうなったんだろう・・・)


発端は突然だった
俺の父親は大手企業の社長だ
その父親が困った人で、書道とか、剣道だとか、昔の人がよくやっていただろう(コレは自分の勝手な想像だが)事を自分にやらせようとするのだ
その困った趣味がついに自分の結婚相手まで影響してしまい、許婚をつけようなどと言い始めたのだ

しかも、その相手は自分の父親の会社と同じくらい大きい会社の社長の娘
その娘の父親と自分の父親は親友と呼べるほど仲がよく、こんな事になってしまっていた

しかも、その娘は自分と同じクラスメートだったのだ

さらに、自分の親に勧められ、少しの間だけ一緒に暮らす事になってしまった
・・・結果はさっきの通りである

男「・・・はぁ」トボトボ

女「男くん!おはよう!」ダキッ

男「・・・女、いつも抱きつくなって言ってるだろ」

女「えー、いいじゃん昔ッからやってる事だしぃー」

女は俺の幼馴染だ
幼稚園の頃から何かと一緒の学校に進んできた
昔から甘えんぼうで、よく抱きついてくる

男「だからって・・・まったく、少しは周りの目を気にしろよ・・・」

女「んー、そう?私は気にしないけど」

男「・・・そうかい」

女「ねえねえ、今日の宿題やってきた?」

男「・・・またやってないのか」

女「えへへ、だってー」

男「お前なー・・・」




許婚「・・・」

学校

男「おはよー」

女「おっはよー!」

友「おう、おはよう」

女友「今日も仲良く夫婦で登校とは、妬けるねー」

男「あー、はいはい」

女「でしょでしょー、えへへー」

友「このやり取りももう何年続いてんだか」

男「そう思うならお前も何か言ってくれよ」

友「それは断る。俺はこういういつもの風景が大好きなんでな」

男「変化を求めないヤツだな、本当に」

友「当たり前の幸せをかみ締めたいんだよ、俺は」

女「男ー!宿題見せてってばぁ!」

友「・・・宿題・・・だと・・・?」

男「お前も忘れたクチか友よ」

許婚「・・・おはよう」

「おはようございます!許婚さん!」

「許婚さんは今日もきれいですね!」



女「許婚ちゃんのお出ましだね」

友「相変わらずすんごい人気」

女友「そりゃ、あんだけ綺麗な顔してれば人気も出るわよー」

男「・・・」

友「そんな事より男、ここの方程式なんだけど・・・男?」

男「あ、あぁ、なんだって?」

友「・・・大丈夫かお前?何か変だぞ?」

男「大丈夫だって。で、この方程式がなんだって?」(目を合わせないようにしよう)

友「ああ、これがな―――」

昼休み

男「友ー学食行こうぜー」

友「おう」

女「ちょーーと待ったぁーーー!」

男「なんだよ女。いきなり大声だして」

女「ふっふっふーーん、今日は男は学食に行かなくてもいいよ行かせませんよ」

男「・・・」

友「・・・」

女「じゃっじゃーん!なんと今日は男にお弁当を作ってきて上げました!」


男「学食何食おうかな」

友「磐石なのはカツ丼辺りだな」

女「ちょ、何処行くのよー!」

男「女の料理にいい思い出などない」

友「男の代わりにあのダークマターを食わされるなんてごめんだ」

女「ひっどーい!今日のは自信作なんだから!」

女友「あの・・・女・・・」

女「何?」

女友「そのお弁当箱からうっすら紫色の瘴気みたいなのが出てるんだけど・・・」

女「これは・・・その・・・愛?」

男・友・女友「・・・」

「 「 「 そんなわけあるかァ!! 」 」 」

女「ひゃぃぃ!?」

男「ギャーギャー」

女「ワーワー」




許婚「・・・」ガタン

許婚「・・・」スタスタ

「あれ?」

「どうかしたのか?」

「今、許婚さんがお弁当を2つ持ってたんだけど・・・」

「ま、まさか許婚さんに付きまとうような輩がでてきたのか!?」

「そ、そんな事・・・無いと思いたい・・・!」




許婚「・・・ばか」

放課後

男「・・・帰るかァ」

女「ですねー」

友「今日も疲れたなぁー」

女友「アンタは授業中ずっと寝てたじゃない・・・」

男「友もよくあんなに寝れるよ・・・ん?」

許婚「・・・」

女「あれって許婚ちゃんじゃない?」

友「本当だ。校門で立ってるけど何やってるんだろう」

女友「彼氏でも待ってるんじゃない?」

男「・・・」

許婚「・・・」スタスタスタ

友「あり?帰っちまったぞ」

女「なんなんだろうね」

女友「感じ悪いわねー。かわいいのに」

男「じゃ、俺こっちだから」

女「じゃーねー!」

友「また明日」

女友「またね」


男「さて、と・・・」

男「・・・ただいま」ガチャ

許婚「帰ってくんな死ね」

男「・・・あのなぁ」

許婚「何よ」

男「何度も言うが俺だって」

許婚「俺だってこんなの認めてないでしょ?聞き飽きたわ。同じ事しか言えないお猿さんなのかしら?」

男「・・・」

許婚「こっちみないでくれる?寒気がするわ」

男「そうかよ」スタスタ

許婚「・・・ふん」

仕事いってくる

許嫁「ご飯出来てない、お風呂湧いてない、その上私はせ・い・り・☆」

男「…」

ぬるぽ

許嫁「お湯かぶって男に戻りなさいよ」
女「……」

ただいま
おやすみ

男の部屋

男「まったく・・・俺が何かしたかよ・・・」ドサ

prrrr prrrr

男「・・・」パチ

『父』 prrrrr prrrrr

男「もしもし」

父親『よう、元気にしてるか息子よ』

男「おかげさんでストレスでハゲができそうだよ」

父親『ガッハッハッハッハ!お前は将来尻に敷かれるかもしれんなぁ!』

男「笑い事じゃないんだよ!こちとらいい迷惑だ」

父親『まぁそういうな。許婚ちゃんとは上手くやっているんだろう?』

男「あの最悪の初対面からよくそう思えるな。一言目が死ねだぞ?」

父親『ガッハッハ!許婚ちゃんはなかなか素直になれないらしいからな!少しくらいガマンしろ!』

男「ガマンし続けてるよ。家に帰れば喋るな見るな。朝起きればさっさと行けだの交通事故で死ねだの」

父親『・・・それ、本当なのか?』

男「ウソを言う必要性が何処にあんだよ。からかいに来たならさっさとこの同棲生活から解放してくれ!」

父親『・・・ふぅむ・・・おかしいな』ボソ

男「あ?何か言ったか?」

父親『いや、なんでもない。ただ、許婚ちゃんも口ではそう言ってるかもしれんが内心はそこまで嫌ってないはずだぞ』

男「なんでそう言いきれんだよ」

父親『俺のカンだ』

男「信用できねえ話だ」

父親『ガッハッハッハッハ!!まぁ頑張れ息子よ!許婚ちゃんみたいな美人はそうそう居ないからな!それだけだ!』ブツッ

男「・・・なんだったんだ・・・」ツーツー

男「くぁぁ・・・何かどっと疲れたな・・・」

男「メシは・・・どうせ自分で作るから後でいいか」

男「宿題はおきてからやれば良いし・・・」ウトウト

男「ふぁぁ・・・」

男「・・・zzz」






許婚「・・・」

『はーい、クマさん。今日はどうしたんですかー?』

『まだかぜですかー?じゃあおちゅうしゃしましょうねー』

『いたくないですよー』



『ねえ、なにやってるの?』

『おいしゃさんごっこ』

『なんでともだちとやらないの?』

『わたし、ともだちいないから、おにんぎょうさんとやってるの』

『どうしてともだちがいないの?』

『ともだちのつくりかたなんて、おそわってないもの。おとうさまも、おじいさまもおしえてくれないの』

『・・・そうなんだ・・・』



『ねえ、じゃあさ・・・』

男「ん・・・あ・・・」

男(夢・・・?)

男「でもなんか酷くリアルだったな・・・」

許婚「・・・」

男「・・・ってうわぁ!?」

許婚「きゃあぁぁぁ!?何よ、いきなり大声出さないで!」

男「おま、何で俺の部屋に居るんだよ!」

許婚「そ、それは・・・」

男「ま、まさか寝てる俺に変なことしようと・・・」

許婚「そんなわけ無いでしょ!あんまりにも鼾がうるさいからたたき起こそうと思ったのよ!まったく勉強に集中できないくらい汚らしい鼾だったわ!」

男「・・・そうかよ」

許婚「これからは口にガムテープを貼ってから寝るべきね!うるさくて不眠症になってしまうわ!」

男「あのなぁ・・・」

許婚「あ、ついでに鼻にもテープを貼る?窒息して死んでくれても私は困んないのよ!」

男「あーはいはい、わかりましたよ。わかったからさっさと出てってくれよ!」

許婚「・・・!ふん、わかったならいいわよ」

男「・・・ったく、そんなに俺が嫌いかよ・・・」ボソ

許婚「・・・!」

男「・・・なんだよ」

許婚「なんでもないわよ」バタン

男「・・・はぁ、なんで家に居るのにこんなに疲れなきゃいけないんだよ・・・」

男「ついてねえな・・・」

男「しかしなんかいい匂いすんな・・・」クンクン

男「アイツが飯でも作ったのかもしれないな」

男「・・・」

男「まさかな・・・」

男「まぁいいや。アイツも俺と一緒に飯なんか食いたくないだろうから俺は後にしよう」

男(今日の宿題は・・・っと)






許婚「・・・」

許婚「・・・」

許婚「・・・いただきます・・・」

男「・・・」カリカリカリ

男「・・・」カリカリ・・・グゥゥ

男「お腹すいたな・・・」チラ

時計「今は9時半ごろよ!べ、別にアンタの為に教えてやった訳じゃないんだからね!」

男「時計のクセに正確に時間を知らせないってどうなの?」

時計「う、うるさいわね!いいからそろそろ御飯を食べなさい!これは別にアンタを心配して言ったわk(ry」

男「・・・なんかめんどくさいし、今日は卵かけ御飯でいいかな」ガチャバタン

男「・・・あれ?」

男(おかずがラップで包まれてる・・・)

男「・・・まさか、ね」

男(食べていいのかな・・・)


1 食べる

2 食べない


俺「ちょっと姉ちゃんと買い物行ってくる。誰も居なかったら1になるぜ」

こいつは女とくっついたらくっついたで、許嫁が壊れるかヤンデレになりそうな悪寒

1

男「・・・でもこの家に俺と許婚以外いないし、俺のぶんって事でいいんだよな?」

因みにここはウチの別荘だ
わざわざ家の近くに作る事もないと思ったが、こんな事に使われるとは思ってなかった

男「せっかく作ってくれたんだし・・・食っていいんだよな?」

男「・・・これで食わずに明日になったら痛むだろうし、食おう」

男「御飯をよそって・・・と」

男「・・・」ムシャムシャ

男「・・・おいしい」

男(ていうかすげえ美味い!御飯によく合って何倍でも食えそう!)ガツガツ



男「・・・うまかった・・・」ゲフ

男「・・・お礼言わないとなぁ」

男「明日の朝にでも言おうかな」

次の日

男「おはよう」

許婚「あ、アンタ!」

男「ん?」

許婚「ここにラッピングしておいたおかず食べたでしょ!」

男「あ、あぁ。あれはきのう残ってたようだから食べたぞ」

許婚「あれは今日のお弁当の為に残しておいたの!勝手に食べて・・・しんじらんない・・・!」

男「なんだ、そうならそうと言ってくれれば・・・」

許婚「もう!これで朝の時間がパァだわ・・・」

男「あー、悪かった、謝るよ。でも美味かったぞ、ありがとうな」

許婚「・・・!お、煽てても許してなんてあげないわ!とっとと学校に行ってくれる!?アンタが行かないと私も行けないでしょ!」

男「・・・」

許婚「な、なによ・・・」

男「悪かったな、先行くよ」

許婚「あ・・・」

男「・・・なんか変だったなぁ・・・今朝の許婚」

女「おーーーとーーーこーーー!!」ダキッ

男「どわぁぁぁ!?」

女「へっへっへー!男げっちゅー!」ギュウ

男「げっちゅーなんて今時言う奴いねえよ!てか離せ!」

女「いーーやーーー朝は男にだっこされるんだもんーー!!」

男「あのな!いい加減勘違いが酷くなるぞ!」

女「別にいいもーん!」ギリギリ

男「お・・・おまえ・・・呼吸が出来ん・・・」

女「へ?」パッ

男「こ、殺す気か・・・」ゼーゼー

女「えへへ・・・ご、ごめんね・・・」





許婚「・・・」

学校

男「ぐぁぁ・・・はらへった・・・」

女友「また?まだ1限終わったばかりよ?」

友「最近はいつもそうだよな」

女「男は昔からたくさん食べてたよ?」

男「いらん事を言わないでよろしい」

女「今日もね!男のためのお弁当作ってきたんだよ!良かったら今食べる!?」

男「一気に食欲が減ったぞ。不思議だ」

友「そうか、なら大丈夫だな」

女友「世の中には不思議な事もあるものね」

女「ちょっと、みんなしてひどいよ!」



許婚「・・・」

許婚「・・・」

「はぁ~今日も許婚さんは綺麗だなぁ」

「まったくだ、しかも今日は機嫌が良いらしいぞ」

「マジかよ!」

「あぁ、さっきも少しだけ笑ったんだぜ。もしかして俺に笑いかけて・・・」

「それはねえよ。だが許婚さんが笑うところ見てみたいなぁ~」

許婚「・・・」

許婚「・・・」

許婚「・・・えへへ」

昼休み

男「友ーーー!学食に行くぞ迅速に行くぞ!」

友「そんなに急がんでも・・・」

男「ばかやろうもう腹が減りすぎて背中とお腹がくっつきそうなんだよ!」

友「おちつk」女「ちょーーーっとまったぁ!」

女「ふっふっふ・・・今日という今日は食べてもらうかんね!」

女友「開けてないのにもう臭う・・・何これ!魚くさい!!」

男「行くぞ!友よ!」ドヒュン

友「待て・・・い、行っちゃった・・・」

女「もー!なんで逃げるのよー!」

女友「いいから捨てるなり捨てるなりしなさいよそれ!!」

友「マジで臭うし!!なんだよこれ生臭い!!」

女「臭わないもん!昨日もちゃんとお風呂入ったもん!!」

「 「 そ の 弁 当 の 事 だ よ ! ! 」 」

女「ひゃぁ!?」

男「あぁ、近づく美味しそうな匂い」

男「カレーやから揚げの交じり合う学食の誘惑――あぁこんにちわ昼飯」

許婚「気持ち悪いポエム読んでないで待ちなさいよ」

男「い、許婚!?」

許婚「何よ、私がいちゃ何か都合の悪い事でもあるのかしら?」

男「いや、俺と接点あるのを拒んだのは許婚だろ?」

許婚「・・・」

男「で、何のようだ」

許婚「聞きたいことがあるのよ」



男「なんだよ」

許婚「ちょっと前から思ってたけど、あんた朝に何か食べてるの?」

男「・・・さぁな」

許婚「言いなさい」

男「・・・食う前に追い出してるのはお前じゃねえか」ボソ

許婚「!」

男「もういいか?俺は学食に行くんでな」スタスタ

許婚「あ、待ちなさ・・・」

許婚「・・・」

許婚「・・・今日も無駄になっちゃったなぁ・・・」

放課後

男「友ー、帰ろうぜー」

友「ワリ、今日は部活なんだ・・・ってか、大体の部活は今日あるぞ」

男「あぁ、そうか・・・一人で帰るかな」

女「ごめんねー、どうせなら男も部活はいる?」

女友「男ならどこ入っても上手くやれるわよ」

男「毎回言っているが御免だ。親父の相手で精一杯なんだよ」

女「ざーんねん」

男「んじゃ、頑張ってなー」

友「おう、また明日」




許婚「・・・」

てかなんでXって人気ないの?

>>243
ガンダムX好きなんだよ言わせんな恥ずかしい

男「・・・」スタスタ

男「・・・あ」ピタ

許婚「・・・」

男「・・・」スタスタ

許婚「ま、待ちなさいよ」

男「・・・なんだよ」

許婚「い、今からか、帰るのでしょう?」

男「そうだけど、何?」

許婚「えっと、その・・・」

男「なんだよ」

許婚「・・・るわよ」

男「え?」

許婚「一緒に帰るのよって言ってるの!!」

男「お、おぉ!?」ビクッ

許婚「・・・」スタスタ

男「・・・」スタスタ

許婚「・・・」スタスタ

男「・・・」スタスタ

許婚「・・・」スタスタ

男(き、気まずい・・・)

許婚「・・・」

男「・・・あ、あのさ!」

許婚「え!?何!?」ビクッ

男「そんなに驚かなくてもいいだろ・・・」

許婚「い、いきなり話しかけるんじゃないわよ!死ね!」

男「・・・」

許婚「あ・・・そ、それより、何か用!?」

男「いや、なんでいきなり一緒に帰ろうなんて言ったのか聞きたくて・・・」

許婚「そ、それは、その・・・」

男「・・・何かあるのか?」

許婚「べ、別に何だっていいでしょ!それにもう食材が切れかけてるのよ!買いに行くわよ!」

男「はぁ!?」

許婚「いいから行くわよ!」

スーパー

許婚「えーと、これとこれ買って・・・そうそう、これも」

男「・・・まだ買うのか・・・?」ズッシリ

許婚「当たり前じゃない。買いだめしたほうが楽でしょ?」

男「・・・さいですか」

許婚「あ、お会計は男、お願いね」

男「なんだとぉ!?」

許婚「あーら、昨日私のお弁当の中身食べちゃったのは誰だったかしら?」

男「う・・・あれは悪かったってば・・・」

許婚「ま、今日のところはこれでカンベンしてあげるわ。さっさと買ってきなさい」

男「・・・はいはい」




レジ「6789円です」

男「Oh...」

男の部屋

男「・・・今日の許婚は何か変だったな・・・」

男「何処がと言われると少し困るんだけど」

男「・・・」

男「そういえば」

男「今日はあまり死ねって言われなかったな・・・」

男「うーん」

男「ふぁぁぁ」

男「疲れてるのかな・・・俺」

男「まぁいいや・・・ちょっと寝よう・・・」

男「・・・zzz」





許婚「・・・」

『とんとんとんとん・・・』

『ただいまー』

『おかえりなさい、あなた。もうごはんできてるわよ』

『ありがとう』

『むしゃむしゃ・・・うん、おいしいよ!』

『ふふ、ありがとう』

『ごちそうさま』

『おふろにはいる?』

『うん、そうするよ』

『ふふ、ちょっとまっててね』

『わわ、ふくぬがさないでよぉ』

『ふくぬがないとおふろにははいれないわよ?』

『わ、わかってるけどままごとでそこまでしなくてもいいでしょ?』

『あはは、じょうだんだってば!』

男「ん・・・ぅ・・・」

男「・・・またこの夢・・・」

男(なんでこんなに懐かしい気持ちに・・・ん!?)

許婚「・・・」

男「・・・もう叫ばんぞ」

許婚「わ、解ってるわよ!」

男「そんなに鼾うるさいのか・・・?」

許婚「え、ええ煩いわ!煩すぎてこの家が震えるくらいよ!」

男「ま、マジかよ・・・」

許婚「だから口にテープでも貼ればと言ったのよ!」

男「・・・」

許婚「あ・・・」

男「・・・」グゥー

許婚「あ・・・」

男「悪い、今日はなんだか腹減ってるんだ。先に飯を食わせてくれ」

許婚「え、あ、その」

男「そうすればお前のお弁当用のおかずも食べないですむしな、だから先に・・・」

許婚「もう、作ったわよ・・・」

男「え?」

許婚「えっと、その・・・もう作ったから・・そのね、ええと・・・」

男「あー、そうか。なら仕方ないな。じゃあ先に食って・・・」

許婚「違うの!!」

男「へ?」

許婚「その・・・男のぶんも作ったから・・・」

男「へ・・・俺のぶんも・・・?許婚が・・・?」

許婚「・・・」コクリ

男「・・・えっと、その・・・」

許婚「一緒に食べてもいいわよ・・・」プイ

男「なんか、その・・・」

許婚「何よ」

男「・・・ありがとう」ナデナデ

許婚「へ、あ、頭撫でるなぁ!!」

男「いや、なんだろう。今日の許婚が妙に・・・」

許婚「妙に・・・?」ジト

男「・・・いや、なんでもない。御飯冷めないうちに頂こうかな」

許婚「こ、こら!置いていくな!!」

男「・・・」ムシャムシャ

許婚「・・・」ドキドキ

男「・・・許婚って、料理上手いんだな。昨日といい悔しいけどおいしい」

許婚「ば、バカ!煽てたって何も出ないわよ!喉詰まれ!」カァァ

男「いや、だって本当においしいぞ?」モグモグ

許婚「そ、そう・・・かな・・・」ニヨニヨ

男「・・・皿洗いは俺がやるよ」

許婚「あ、当たり前よ!私が料理作って、男が何もしないなんて信じられないわ!」

男「はいはいっと」

許婚「~~♪」

男(機嫌よさそうだな・・・)



男「ふぁぁ」

男「うーむ、この時間だとやっぱり朝ごはん食べる前に追い出されるだろうな・・・」

男「しかし朝はギリまで寝るのが俺」

男「・・・起きるか」



男「あれ・・・?」

許婚「・・・朝ごはん、作ってあげたわよ・・・」

男「え・・・その・・・」

許婚「何よ。毎日食べてなかったのは私のせいなんでしょ・・・」

男「いや、その・・・ごめん」

許婚「えっ、その、そんなつもりで・・・」

男「ありがとう、本当に嬉しいよ」ニコ

許婚「はわ・・・べ、別にいいわよ!とっとと食べてさっさと行ってちょうだい!」

男「はいはい」

男(しかし・・・どうしたんだろう許婚・・・)モグモグ

許婚「~~♪」ニコニコ

男(あんなに機嫌よさそうにしてるのは初めて見るけど・・・)ムシャムシャ

男(何かあったのかなァ・・・)ズズズ

男(やっぱり許婚って事に何か負い目も感じてるのかな・・・)パクパク

男(できればそこらへん、やっぱしっかり聞いときたいな・・・)


1 男「許婚、今日は一緒に登校しないか?」

2 男(でも、やっぱりそっとしとくのがいいかな)


俺「仕事まで仮眠とるよ!人居なかったら1になるよ!」

まだ2で焦らす

男(なんでいきなり俺に飯…?)

男(あ、まさか料理に毒とか!?)

男(ありうる…)

許嫁「ご飯作ったわよ…/////」

男には
許嫁「ご飯作ったわよ」ニタァ

男「クロだな…」

許嫁「へっ?」

男「毒でも入ってそうだからコンビニ行ってくる」

許嫁「……!あ、そう…勝手にすれば?」


こうゆうのが見たいんだよおおおおおおおおおおおおおおお

男「許婚、今日は一緒に登校しないか?」

許婚「へ!?」

男「いや、だから・・・」

許婚「いいいいいいいや何何何いってるのよアンタ!」

男「落ち着けよ」

許婚「おおお男が変なこといきなり言うからじゃない!!」

男「いや、そんな俺のせいにされても・・・」

許婚「なな、なんでいきなりそんな事・・・」

男「いや、だって・・・」

許婚「い、いいいいい、いいじゃない!の、望むところよ!!」

男「ケンカ売ってるわけじゃないんだぞ・・・」

男「・・・」

許婚「・・・」チラチラ

男「・・・?」

許婚「・・・」プイッ

男「・・・なあ」

許婚「んな、何よ!」

男「お前、いつも登校するときそんなにガチガチなのか・・・?」

許婚「だ、誰がガチガチですってぇ!?」

男「落ち着けよ。それになんか怒るところがおかしいぞ」

許婚「わ、私は何時だって冷静よ!」

男「・・・今の自分を見直してからいいな」

許婚「で、な、何よ・・・」

男「いや、お前、本当にこれでいいのか聞きたくてな・・・」

許婚「へ?」

男「いや、元はと言えば俺の父親の困った趣味に巻き込まれただけだからよ・・・」

許婚「・・・」

男「その、半強制的に勝手に許婚にされてお前だって納得行かないと思う」

男「でも、最終的に決めるのは本人の意思だろ?だからさ、納得行かないならウチの別荘から帰ってもいいんだぞ?」

許婚「な、なによそれ・・・」

男「だからな、お前俺を嫌ってるし無理に同棲を続けることも無いんだぞって言いたくて・・・」

男「お前、何か責任感じてたらやっぱ悪いと思うし・・・」

許婚「・・・」

男「だから・・・」

許婚「バカ!」

男「へ?」

許婚「朝からそんな事言いたくて一緒に行こうって言ったの?」

男「え?そりゃまあ・・・」

許婚「・・・!バカ!死ね!トラックにでも轢かれろ!!」タタタタ

男「お、おい!!」

男「な、なんだぁ?なんでいきなり怒ったんだ?」

女「おーとーこー!!」ギュウ

男「わわ!女!?」

女「ふっふっふ、今日も完璧なだっこだったね!」

男「お前、甘えるのもいい加減に・・・」

女「ねえ、さっきまで一緒に居たの、許婚ちゃん?」

男「え?」

女「・・・ちょっと、見ちゃった」

男「あ、あぁ。道でばったり会ってな・・・」

女「・・・嘘つき」ボソ

男「お、女?」

女「ううん、なんでもないの。何はなしてたのかなって」

男「い、いや、たいしたことは話してないよ」

女「・・・」

男「・・・女?」

女「大したこと話してないのに、あんなに怒るかな?」

男「女・・・」

男「い、いや、あれはな・・・」

女「・・・ねえ、男」

男「え?」

女「ケンカしたら、ごめんねって言わなきゃ・・・ダメなんだよ?」

男「・・・女」

女「どっちが悪いのか知らないけど、仲直りしないと、辛いだけだよ・・・?」

男「・・・」

女「早く追ったほうがいいんじゃないの?」



1 男「そう・・・だよな」

2 男「いや、本当に大した事無いから」


俺「仕事行って来る。人が居なかったら(ry」

ただいま
おやすみ

許婚「どうして外に出ようとしないの?」

男「・・・」

許嫁「どうして外に出すの?」

男「・・・」

許婚「どうしてどうしてあなたはそんなに顔がでーかいの?」

男「・・・」

許婚「どうしてどうしてあなたはそんなに○○○がでーかいの?」

男「・・・」

許嫁「どうして中に出したの?」

男「…」

許嫁「どうして襲ってくれないの?」

男「・・・」

許婚「猫のうんこ踏め!」

男「・・・」

許婚「なんとか言ってみなさいよ」

男「・_・」

保守

ごめん嫁とモンハンやってた

男「そう・・・だよな」

女「・・・うん、そうだよ」

男「ごめん、なんかありがとう女!」

女「いいって、それより早く行ってあげて」

男「あぁ、ありがとうな!」タッタッタ

女「・・・」

女「・・・ありがとうかぁ・・・」

女「・・・今日で最後のだっこになっちゃったかなぁ・・・」

女「えへへ、私も何もしなかったのが悪いんだよね」

女「・・・」グシグシ

女「さて、私も早く行かなきゃ遅刻しちゃう!」

男「はぁ、はぁ、はぁ」

男「どこだ、許婚・・・」ガラ

友「おぅ、男おはよう。どうしたそんなに急いで」

男「友、許婚見なかったか?」

友「許婚ちゃん?・・・まだ来てないけど・・・」

女友「待ってれば来るんじゃない?」

男「いや、ありがとう、探してくる!」ダダダ

友「お、おい!・・・なんだってんだ?」

女友「・・・さあ?」

屋上

許婚「・・・」

許婚「・・・無理しなくても・・・か・・・」

許婚「でも、当たり前よね・・・」

許婚「私、男にあんなに酷い事言い続けてたんだし」

許婚「・・・」

許婚「・・・今回の許婚の件、私から申し出たって言ったらアイツどんな顔するかしら」

許婚「ふふ、ちょっと考えれば本当に自分勝手な話よね」

許婚「私、アイツが私を見たらびっくりすると思ってたのに」

許婚「すごい昔の話だし、覚えてないのも頷けるけど」

許婚「・・・」

許婚「・・・でも、覚えててほしかったなぁ・・・」

許婚「・・・」

バン!!

男「許婚・・・!やっと見つけた・・・」ゼェゼェ

許婚「・・・男・・・あの・・・」

男「すまなかった!」

許婚「へ?」

男「俺、お前の気持ちが知りたくてあぁ言ったけど、許婚の気分を悪くしたから・・・」

許婚「え、そんな・・・」

男「いや、いいんだ。いきなり嫌いなヤツと一緒に登校しようなんて、さらにあんな事言われて気分が良くなるわけ無いよな。本当にすまなかった!」

許婚「・・・男」

男「う・・・許してくれないか・・・?」

許婚「はぁ~」

男「え?」

許婚「真面目に悩んでたこっちがバカみたいだわ」

男「・・・?」

許婚「いいわよ、許してあげる」

男「本当か!?」

許婚「それに、こっちも謝らせて」

男「え?俺はなにも・・・」

許婚「いいえ、今までこっちも酷い事言い続けて、ごめんなさい」

男「あ・・・いや、いいんだそのくらい!」

許婚「・・・本当?」

男「あぁ、本当だ」

許婚「・・・ありがとう」ニコ

男「・・・!?」ドキッ

許婚「・・・」

男「・・・」

許婚「・・・ふふ」

男「・・・くく」

許婚「あは、あはははははは!」

男「あっはっはっはっは!」

許婚「あはは、なんか今まであんなに言ってたのにバカみたいに思えてきたわ」

男「そうだな。なんか結構簡単なんだな、人間って。あっははは!」

許婚「案外、やっていけるかもしれないわね。私たち」

男「そうだな。いきなり許婚ってわけじゃないけど、友達から始めれば、以外に上手くいけるかも」

許婚「・・・そうね」

男「て、ワケだしさ。これからもよろしく」

許婚「ええ、よろしく男」ニコ

男「・・・てわけだ」

許婚「・・・そういう訳」

友「・・・」

女友「・・・」

女「・・・」

男「・・・なんか言えよ」

許婚「うん、何か言って欲しい・・・」

友「・・・いや、突然の事すぎて・・・」

女友「うん、ついていけないっていうか・・・」

女「・・・男と許婚ちゃんが友達ってことなの?」

男「そうだ、だからお前らもよくしてやって欲しいんだ」

許婚「よろしく」

女友「なんというか、クラスの人気者をこうも軽々しく扱うのは初めて見るわ・・・」

女「・・・ふぅ~ん」

友「俺は大歓迎だけどな!いや~、こんなお嬢様と話せるなんて光栄だよ」

女友「アンタら、付き合ってるわけじゃないの?」

男「だから、そんなんじゃないって言ってるだろ?」

許婚「断じてそんな事は無いわ!」

女「・・・」

友「って事は・・・!俺にもチャンスが・・・!?」

女友「無いわねー。残念だけど」

友「なんで女友が否定するんだ!」

許婚「友さんはちょっと・・・」

友「チクショォォォォ!!!」

男「ま、なんとかなりそうだな」

女「そうだねー」

>>467
なにそれかわいい

昼休み

男「くぁー、終わったー」

女「おっひるごはん!おっひるごはん!」

女友「おなかペコペコよー」

友「そうだなー。男ー学食いこうぜー」

男「おーぅ」

許婚「あら、男は行かなくてもいいわよ?」

男「え?」

許婚「ほら、お弁当作ってきてあげたわよ」

友「・・・」

女「・・・」

女友「・・・」

周りの人たち「・・・」

許婚「何驚いてるのよ、今朝だって」

男「わーわーわーわー!!」

男(ば、バカ!俺とお前が同棲してる事とか隠しといたほうがいいだろ!)ヒソヒソ

許婚(え、そんな事言ってないじゃない)ヒソヒソ

男(それをほのめかす言動もダメ!いいか、俺とお前はあくまでも友達という関係なんだぞ!)ヒソヒソ

許婚(わ、わかったわよ・・・じゃぁこのお弁当食べてくれないの・・?)ヒソヒソ

男(た、食べる!食べるからそんな目で見ないでくれ!!)ヒソヒソ

女「む~~~」

女友「女、今日はあの二人で食べさせときましょ」

女「へ?」

男「い、いや、そんなつもりは・・・」

女友「いいのよ~。大体アンタと許婚ちゃんが友達になった日なんだから、一日くらい2人で楽しみなさいな」

女「で、でも!」

女友「いいから行くわよ~」

女「う~~」ズルズル

友「・・・なんで俺まで・・・?」ズルズル

男「・・・」

許婚「・・・なんか行っちゃったし、食べましょうよ?ほら、お弁当」

男「・・・」チラ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・  ※周囲の殺気です

男「場所移すか。落ち着いて食えん」

許婚「そう?私はどこでもいいけど」



親衛隊のようなもの「「男・・・今度○す・・・!!!」」

女「・・・」

女友「・・・思いがけないライバルが出てきたわねぇ・・・」

友「でも、まだチャンスが無い訳じゃないだろ?」

女「そうかな・・・」

女友「何言ってるのよ。あのクソ真面目な男があそこまでして変にウソ言うわけないじゃない」

友「そうだよ。お前だって男がウソ言えないの知ってるだろ?」

女「うん、男はいっつも真面目で素直・・・」

女友「でしょ?だからまだ解らないわよ」

友「そうさ」

女「でも、今日一緒に登校してたし・・・」

女友「そんなの、アンタと男は今までほぼ毎日だったでしょー」ハフゥ

友「それくらいで付き合う事にはならないよ。男に限ってはだけど」

女「本当・・・かな・・・」

女友「そうよ。それとも何?あなたはポッと出の許婚ちゃんに男を持っていかれていいの?」

女「い、嫌!!」

女友「でしょ?」

友「だったら、これからどうするかだな」

女友「わかりきってる事よ。ガンガン男に今以上にアタックしなさい!」

女「あ、アタックって・・・」

友「そうだな・・・鈍感な男の事だ。ガンガン行かないと気付いてくれないよな」

女友「と、言うわけで、女にミッションを出します!!」

女「は、ハイ!!」

女友「今週末、男をデートに誘いなさい!以上!!」

女「は、はいぃ!?」

友「おいおい、そんな弱気じゃ男は持っていかれちゃうぞ」

女「え、や、やだ・・・わかりました!やります!!」

女友「うむ!成功を祈る!」

女友の動向が鍵になるな


許婚「・・・」

男「・・・」モグモグ

許婚「ど、どうかしら・・・」

男「うん、すごいおいしいよ」

許婚「ふ、ふん!私が作ったんだから当然ね!」ニヨニヨ

男「でも、俺の好物とかって教えたっけ?」

許婚「え!?な、なんで!?」

男「いや、おかずがみごとに俺の好物ばっかだから・・・」

許婚「ぐ、偶然よ!ぐ・う・ぜ・ん!」

男「そうか。でも本当にうまいよ。いいお嫁さんになれるよ」

許婚「およ・・・!?へ、変な事言ってないでちゃっちゃと食べなさい!」

男「へいへい」モグモグ

許婚「・・・えへへ」ニヨニヨ

男「・・・何笑ってるんだ?」

許婚「う、うっさい!こっち見るな!!」

男「そろそろ帰らないとな」

許婚「そうね」

ドドドドドドドドド

男「ん?」

許婚「何の音かしら?」

女「おーーーとーーーこーーーーーーー!!」ドドドドドドド

男「女ァ!?どわぁ!?」ドーン

許婚「きゃああ!?」

女「・・・あ、あれ?」

男「・・・」ガックシ

女友「何やってるのよアンターーー!」

女「だ、だって女友がガンガンアタックしろって・・・」アセアセ

友「そういう意味じゃないんだよォォ!!」

許婚「男!しかっりしなさーい!!」

>>468
じんたの父ちゃん乙

男「えらい目にあった・・・」

許婚「け、ケガ無いわよね・・・?」

友「大丈夫か・・・?」

女友「ま、無事ならよかったわ・・・ほら、女も謝りなさい」

女「ご、ごめんなさい男~」ウルウル

男「あ~もうそんぐらいで泣くなって。俺は大丈夫なんだからいいよ」

女「ほ、本当?」

男「このぐらい許せなきゃお前の幼馴染はやってられなかったよ」

女「あ、ありがとうーー!」ダキ

男「お、おい!まだ痛いから抱きつくなって!」

許婚「・・・!!」

放課後

男「今日も今日とてやっと授業が終わりましたよっと」

友「やれやれだったぜー」

女友「あんたは大体寝てたでしょー?」

女「熟睡だったよねー」

許婚「男、かえ」

女友「あ、許婚ちゃんちょっといいかしら」

許婚「え?え、えぇいいけど・・・」

女友「悪いわねー。ちょっとお話したくて」

男「何について話すんだ?」

女友「女同士のヒミツ。悪いけど今日は女と友と帰ってくれるかしら?」

友「俺は今日部活だぞ」

女「じゃあ私と帰ろっか」

男「ん、そだな」

女「なんだか、二人っきりで帰るのって久しぶりだよね!」

男「ん、そぉーだったっけか?」

女「そうだよー。登校ならほとんど毎日だけどね」

男「それだよ。そのせいでなんかいつも横に居る気がすんだよなァ」

女「えっへへ。ほんと?嬉しいなぁ」

男「なんだよ。お前だってそんなもんだろ?1年や2年の付き合いじゃないんだからよ」

女「ふふ、そーかなぁー?」

男「なんだよ、その言い方」

女「ね、男。今週末、ヒマかな?」

男「今週末?・・・あー、今のところはこれといった予定無いけど・・・」

女「ねね、よかったら一緒に映画でも行かない?面白そうな映画やってるの!」

男「んー、まぁ特別な用事が入んない限りは行けると思う」

女「本当!?えへへ、楽しみにしてるからね!」



男「・・・ふむ。当然まだ許婚は帰ってないか」

男「んん~~なんか許婚とのわだかまりも解けたし、いつも以上にリラックスできるな」

男「・・・?」

男「・・・でもなんか変だなぁ・・・」

男「・・・何か忘れてるような気がする」

男「ま、いっか」

男(今日は俺が晩飯作ってやるかな)

許婚「・・・た、ただいま」

男「おう、おかえり」

許婚「・・・~~~~!!」カァァァァ

男「顔赤いけど大丈夫か・・・?」

許婚「だ、大丈夫よ!」

男「ところで、お前女友と何話してたんだ?」

許婚「え?あぁ・・・ただ貴方たち人がどんな人か聞いただけだったわよ。上手く友達になれるようにって」

男「へぇ~。女友も面倒見がいいな」

許婚「私もちょっとびっくりしたわ。で、アンタは何してるの?」

男「あ、昨日今日と飯作ってもらったからな。やられっぱなしじゃ悪いし、今日は俺が作ろうかなって。だから下ごしらえを今のうちにしてる」

許婚「ほ、本当!?やった!」

男「そんなに喜ばれても、あんまり期待するなよ?」

許婚「あ・・・違うわよ!ただ今日はもう御飯作らなくて良くて楽できるからよ!」

男「はいはい」



許婚「・・・」モグモグ

男「・・・どうよ?」

許婚「・・・悔しいけど、おいしい」

男「はは、俺と同じ事言ってる」

許婚「料理とかしてたの?」

男「昔少し教えてもらっただけだよ」

許婚「・・・ふぅーん」

男「なんだよその目は」

許婚(そこらのチェーン店とかよりも全然おいしいじゃない・・・)モグモグ

男「ん、我ながら上出来」

許婚「ま、私には敵わないけどね」

男「イヤミかくそう」

許婚「さぁ?どーかしら」

男「・・・でもよ」

許婚「?」

男「こうやって気軽に話せるようになって本当によかったよ」ニコ

許婚「そ、そうね!前のようにギスギスしてるよりも気が楽でいいわ」ドキドキ

男「お前もそう思うよなー最初は死ねとかしか話さなかったのにな」

許婚「本当に・・・ごめんなさい」

男「い、いや、そんな意味で言ったんじゃないんだよ!」

許婚「ふふ、解ってるわよ。・・・ね、男」

男「ん?」

許婚「今週末、どこか遊びに行かない?」

許婚「だめかしら」


1 男「そうだな、行こうか」

2 男「ごめん、その日は予定があるんだ」

俺「飯行くし」

デート中偶然出会した許嫁がヤンデレ化…

2しかないな

事情を話して2だな
許嫁と友・女友が別々に尾行して尾行チームがバッタリとかそういうベタもいいと思うんだ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年08月08日 (金) 18:41:52   ID: YLaBOHWi

ウェイトレス達で一悶着あったとか、レジの人が手を触れないようにしてたとか、消毒液とファブリーズ必須だとかボロクソ言ってたのに普通に接する男凄い。

2 :  SS好きの774さん   2014年08月18日 (月) 22:13:43   ID: rOQ7rGSN

許嫁途中で性格変わってるし
男の鋼のメンタルwww

3 :  SS好きの774さん   2015年06月17日 (水) 17:42:09   ID: RcFvLxzw

316が策士だったなぁ…

4 :  SS好きの774さん   2015年12月27日 (日) 17:33:11   ID: 7R-wUNuN

読んでてイライラした

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom