セシリア「一夏さんを一日自由に出来る券!?」(123)

鈴「おはようセシリア」

セシリア「おはようございます鈴さん。これから朝食ですか?」

鈴「セシリアも?」

セシリア「えぇ、一夏さんをお誘いしようと思ったんですが」

鈴「一夏ならシャルロットとラウラが連れてったわよ」

セシリア「むぅ、抜け駆けなんて許せませんわ」

鈴「あんただって人のこと言えないでしょ」

セシリア「ま、まあ・・・それにしても、なんだか一夏さんはあの二人ばかり構っている気がしますわ!」

鈴「確かにね・・・でもあんたはまだいいじゃない・・・」

セシリア「どういう意味ですの?」

鈴「あたしなんて2組よ2組・・・なんであたしだけ・・・」

セシリア「鈴さん・・・大丈夫ですわ!」

鈴「なによ・・・」

セシリア「私たち二人がタッグを組めば、なにものにも負けはしませんの!」

鈴「セシリア・・・うん、ありがと。そうよ、あたし達があの二人に負ける要素なんてこれっぽっちもないわ!」

セシリア「鈴さん!」ガシッ

鈴「セシリア!」ガシッ




鈴「ん、なにあれ」

セシリア「どうしたんですの?」

鈴「なんか紙が飛んで、あっ」

セシリア「おっと」パシッ


セシリア「なんですのこれ・・・『一日なんでもおてつだいするけん』?」

鈴「なにそれ」

セシリア「子供の落書きのような・・・」

鈴「裏面に『いちか』って書いてあるけど」

セシリア「え・・・・・・」?

鈴「・・・・・・」





セシリア「一夏さんが一日なんでもお手伝いしてくれる券!?」
鈴「一夏が一日なんでもお手伝いしてくれる券!?」

セシリア「な、なななななぜこのようなものが!?」

鈴「か、神様が恵まれないあたしにプレゼントをくれたのよ!」

セシリア「お待ちになって!ま、まだこれが本物だとは・・・どこぞの陰湿な人間が、私たちの純情を弄ぶために作った偽物という線も」

鈴「確かに・・・じゃあどうすんのよ」

セシリア「もちろん、本人に確かめればいいんですわ!」




セシリア(今ならお邪魔虫さん達はいませんわ)

鈴(よし、いくわよ)


セシリア「一夏さん一夏さん」チョイチョイ

一夏「ん、なんだ?」

鈴「ちょっと来て」クイクイ

一夏「なんだよ、ここじゃダメなのか?」

セシリア「いいから、来てって言ってるんですの!」




一夏「おー、確かにこれ俺が作ったやつだ。懐かしいな」

セシリア「ほ、本物なんですのね!?」

一夏「本物ってのがよくわからんが、俺が昔作ったやつだよ」

鈴「やった・・・これがあれば!」

キーンコーンカーンコーン

一夏「やべっ。千冬ねえに怒られる。いこうぜセシリア。鈴またな」グイッ

セシリア「あっ・・・はい!では鈴さん、また放課後に」




鈴「んふふー」

セシリア「うふふー」

鈴(いいもの手に入れたわー。これがあればあの二人にもデッキブラシにも邪魔されないで一日一夏を好きにできる!)

セシリア(明日は休日だし、一日一夏さんとで、デートをして・・・よ、夜は・・・きゃー!)


セシリア「じゃあ、鈴さん。私はこれで」

鈴「うん、ありがと・・・って待った」ガシッ

セシリア「なんですの?」

鈴「それ、どこに持ってくつもり?」

セシリア「えっ?」

鈴「一夏券よ。どこ持ってくの?」

セシリア「あ、明日これで一夏さんをデートに、なんて。んふふーですわー」

鈴「はっ?」

セシリア「ん?」

鈴「それあたしが明日使うんだけど?」

セシリア「えっ?」

鈴「えっ?」

セシリア「な、なにを言ってるんですの?」

鈴「だって、あたしにくれるんでしょ?それ」

セシリア「はっ?」

鈴「んっ?」

セシリア「・・・なにか大変な勘違いをされてるようですわね」

鈴「なにが?」

セシリア「なんで私がこんな素晴らしいものを鈴さんにプレゼントしなければいけませんの?」

鈴「えっ?・・・だ、だってあんた、協力してくれるって言ったじゃない!」

セシリア「それとこれとは話が違うに決まってますわ。これだから大陸娘は・・・。じゃあ失礼しますわ」

鈴「・・・」ガシッ

セシリア「・・・なんですの?」




鈴「・・・それ、あたしが先に見つけたのよね・・・」ゴゴゴゴゴ



セシリア「・・・・・・」ドドドドドド

セシリア「・・・それが、なにか?」ドドドドドド

鈴「つまり、あたしが見つけなかったら、その券は風に飛ばされてなくなってたのよね・・・」ゴゴゴゴゴ



セシリア「それが・・・なにか?」ドドドドドド


鈴「・・・・・・」


セシリア「・・・手を離してくださいませんか?」


鈴「・・・それ、渡しなさいよ」ゴゴゴゴゴ


セシリア「私が、渡すと・・・お思いですの?」ドドドドドド

鈴「・・・・・・」


セシリア「・・・同じことはもう言いませんわ。手を、離しなさい」


鈴「・・・いやだと言ったら?」


セシリア「・・・言わせませんわ」ドドドドドド








セシリア「・・・このままでは埒があきません。日本の伝統的な方法で決着をつけましょう」

鈴「・・・ええ。いいわ・・・方法は?」




セシリア「じゃんけん、ですわ」ドドドドドド

鈴「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ

セシリア「最初はグーで先に3勝したほうが勝ち。恨みっこなしですわ・・・いいですね」

鈴「ええ、いいわ」ゴゴゴゴゴ


セシリア「いきますわ・・・さーいしょーはグー!」

鈴「じゃーんけーん」


セシリア「ポンッ!!」グー

鈴「ポンッ!!」チョキ



セシリア「・・・まず1勝」ドドドドドド


鈴「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ

セシリア「・・・さあ、次ですわ・・・さーいしょーはグー!」

鈴「じゃーんけーん」


セシリア「ポンッ!」パー

鈴「ポンッ」グー






セシリア「ふ、ふふっ・・・ふふふふっ」



鈴「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ

セシリア「・・・くっ、くくっ」

鈴「・・・なにが・・・おかしいの?」


セシリア「いえ、明日の一夏さんとのデートを想像していたら、楽しくて」

鈴「・・・次よ」

セシリア「・・・ふんっ。いきますわ・・・さーいしょーはグー!」

鈴「じゃーんけーん」


セシリア「これで決まりですわッ!」グー


鈴「ポンッ!」パー



鈴「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ

鈴「さあ、次の勝負よ」

セシリア「受けてたちますわ」

鈴「グッドッ」


セシリア「ぷっ・・・『グッド』ですの・・・」

鈴「・・・なに笑ってんの?」


セシリア「いえ、鈴さんはこの状況が分かってるのかしら、と思いまして」

セシリア「1勝2敗。つまりあなたはもう1敗たりともできない・・・自分が追い詰められてることがお分かりですか?」

鈴「・・・」

セシリア「もし、あなたが次負けたらおしまいなんです。そして私は一夏さんとデートします」

セシリア「あなたをはじめシャルロットさん、ラウラさん、みなさん危険な相手です・・・だから私は明日のデートで一夏さんを私のものにしますわッ!」

鈴「・・・・・・」

セシリア「それが、分かっているんですの?」

鈴「それは、プレッシャーかけてんの?」

セシリア「どうでしょう・・・さあ、勝負しましょうか・・・」

鈴「いや、そいつはまだよ・・・今なにを出そうか考えてんの」

セシリア「・・・」

鈴「さっきは『パー』で勝ったから・・・次は『グー』か『チョキ』を出そうと思うのが人情だけど、子供っぽい発想かなって思ったりして・・・」

セシリア「・・・・・・」

鈴「でも、ウラをかいてまた『パー』でいく、てのもいいかな、と思ったりして・・・」



セシリア「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ


鈴「よし、決めたわッ!」ドドドドドド

セシリア「さーいしょーはグー!」

鈴「じゃーんけーん」


セシリア「ポンッ!」グー

鈴「ポンッ!」パー



セシリア「な、なんですってッ!?」


鈴「やったッ!セシリアの精神をパーで押し切ったわッ!」ドドドドドド


鈴「・・・ふふふふ。今、2勝2敗でお互い崖っぷち。でもねセシリア・・・あたしは今全然負ける気がしないのよ・・・」

セシリア「さーいしょーはグー!」

鈴「じゃーんけーん」


セシリア「ポンッ!」グー

鈴「ポンッ!」パー



セシリア「な、なんですってッ!?」


鈴「やったッ!セシリアの精神をパーで押し切ったわッ!」ドドドドドド


鈴「・・・ふふふふ。今、2勝2敗でお互い崖っぷち。でもねセシリア・・・あたしは今全然負ける気がしないのよ・・・」

セシリア「・・・」

鈴「このまま勝って、あの券はあたしが・・・ってあれ!?」

セシリア「なんですの?」

鈴「券!券は!?一夏券どこやったのよ!!」

セシリア「どこって、あそこの机・・・あら?・・・な、ない!ありませんわ!?」

鈴「とぼけてんじゃあないわよッ!!あんたが隠したんでしょ!?卑怯者!」

セシリア「なっ!?あなたがちょろまかしたんでしょう!?」

鈴「ちょろまかしたのはあんたでしょ!!チョロリア!!」

セシリア「な、なんですのー!?」ムキー!

鈴「なによぉ!?」ウガーッ!

セシリア「とにかく!早く出してくださいまし!」

鈴「あんたこそだしなさいよ!」

セシリア「持ってないって何回言わせるんですの!?」

鈴「あんたこそ!なんなら服脱いだっていいわよ!?」

セシリア「こちらこそですわ!」



セシリア「・・・ほんとに持ってないんですの?」ゴソゴソ

鈴「・・・あんたこそ」ゴソゴソ

セシリア「にしても・・・ぷっ」

鈴「んなっ!?あああああんた今胸見て笑ったでしょ!!」

セシリア「見てませんわ。誤解です」

鈴「嘘よ!だって今」

セシリア「だって見る胸がありませんもの。ぷすすー」

鈴「・・・・・・」

セシリア「・・・鈴さん?」

鈴「・・・殺す・・・ぶっ殺してやる!!」ガバッ

セシリア「きゃー!な、なにをっ、あっ、ど、どこ触ってるんですの!?」

鈴「こんなものーッ!!」ブチッ

セシリア「オーダーメイドのブラが!なにするんですのー!!」

鈴「うるさい!この無駄乳!!」モミモミッ

セシリア「んきゃー!!やめてください!」

鈴「こんなもんただの脂肪なのよ!むきー!!」

セシリア「きゃー!!や、やりましたわねー!!」ガバッ

鈴「んにゃー!このー!!」



セシリア「・・・とりあえず今は券を持ち去った犯人を探しましょう」

鈴「・・・そうね」

セシリア「もし、自分が犯人だったとしたら、どう行動するか。それを考えるんですわ」

鈴「あたしが券を手に入れたら・・・一夏のとこにいくわね」

セシリア「私もです」

鈴「そうとわかれば!」

セシリア「急ぎませんと!」




箒「おーい一夏」コンコン

箒「あれ、いないのか?」

鈴「お前かデッキブラシこの野郎ー!!」ドカッ!

箒「うぐぁっ!?い、いきなりなに」

セシリア「ナイス飛び蹴りですわ鈴さん!チェストー!!」メコッ!

箒「ぬわーーーーーーーー!!」





鈴「・・・持ってないわね・・・」ゴソゴソ

セシリア「・・・箒さんではなかった、ということですわ・・・」

箒「‐‐‐‐‐‐‐」

セシリア「まあ、必要な犠牲でした」

鈴「ええ、この犠牲は無駄にしないわ」

セシリア「こうなったら一夏さんに誰か来たか伺いましょう」

鈴「そうね。いーちかー。入るわよ」

ガチャッ


セシリア「・・・・・・いない」

鈴「・・・でも」モフッ

鈴「・・・ベッドはまだあったかいわ。つまり少し前まで一夏はここにいたってことよ」クンカクンカスーハースーハー

セシリア「どさくさにまぎれてなにやってるんですの」

セシリア「なんだか楽しいですわー」ゴロゴロ

鈴「そーねー」ゴロゴロ

セシリア「そろそろ私の番ですわー」ゴロゴロ

鈴「あと1分ー」ゴロゴロ

セシリア「仕方ないですわねー」ゴロゴロ

鈴「んー一夏枕はいいわねー」ゴロゴロ

セシリア「お時間ですわー」ゴロゴロ

鈴「はーい」ゴロゴロ

セシリア「んー、エクセレントですわー」ゴロゴロ モフモフ

鈴「そーいえばなにしにきたんだっけー?」ゴロゴロ

セシリア「たしか一夏さんの券をー・・・はっ!?」ガバッ

鈴「そうよ!一夏のベッドでくつろいでる場合じゃないわ!」ガバッ

セシリア「・・・でもあとちょっとだけ」ゴロゴロ

鈴「あたしも・・・」ゴロゴロ

セシリア「・・・そろそろいきましょうか」

鈴「そうね」

ガチャッ


セシリア「あら?」

鈴「あっ、千冬さん」

千冬「・・・なんだお前たちか」

セシリア「ご、ごきげんよう」

千冬「一夏はいないのか?」

鈴「どっかいっちゃったみたいで」

千冬「そうか・・・」スタスタ



鈴「なんか様子が変だったわね?」

セシリア「そうですの?そんなことより今は券ですわ!」

鈴「こうなったら片っ端から聞いて回るわよ!」


「券?なんの?」

「さあ、知らないけど」

「この食券はちゃんと買ったものよ!」

「券?さあねえ」




セシリア「・・・まったく見つかりませんわ・・・」

鈴「・・・どうしよう・・・あんたがじゃんけんしようなんて言うから!」

セシリア「なっ!?り、鈴さんだってノリノリでやってたじゃありませんの!いまさらそんなこと言うなんて、あんまりですわー!」

鈴「そもそも、あの券はあたしが見つけたのに!」


セシリア「またそれを!拾ったのは私だと・・・ん?」

鈴「なによ!?」

セシリア「シャルロットさんですわ」

鈴「ん?」





シャル「・・・・・・」ソワソワ


セシリア「・・・なんだか、妙にソワソワしてますわね」ゴゴゴゴゴ

鈴「・・・そうね」ドドド

シャル「・・・」ソワソワ

セシリア「ごきげんようシャルロットさん」

鈴「ごきげんよう」

シャル「っ!?や、やあセシリアに鈴、どうしたの?なにか用?」

鈴「今日はいい天気ねー」

シャル「そ、そうだね」

セシリア「どこかにお出かけですの?」

シャル「え?いや、なんとなーく散歩してただけだよ」

鈴「ふーん、ところでシャルロット」

シャル「な、なに?」

鈴「券知らない?なくなっちゃったんだけど」

シャル「えー、僕は知らないなぁ。ラウラにでも聞いてみたら?」





セシリア「いま・・・知らない、とおっしゃいましたね?」ゴゴゴゴゴ

シャル「う、うん・・・だって知らないもの」


セシリア「ところで鈴さん、例えば私がいきなり『券を知りませんか』と尋ねたら、どうお答えになりますか?」

鈴「そうねー、あたしなら」



鈴「『それはなんの券?』って聞くんじゃないかしら?」ドドドドドド


セシリア「そうですわね、私もそうしますし、実際今までこの質問をした人達、みなさんそう答えましたわ」ドドドドドド


鈴「あっれー、でも今・・・シャルロットはいきなり『知らない』って言ったわ」ゴゴゴゴゴ

セシリア「なんの券かもわからないのに、いきなり『知らない』はおかしいですわね?
おまけにラウラさんの名前を出して、自分から興味を逸らそうとした・・・」



鈴「それになぜ、箒じゃなく、ラウラなんだろ?もしかして・・・・・・さっき一夏が不在の部屋にタイミングよく箒がいたことと関係あるのかな?」



鈴「ねえ?シャルロット」ドドドドドド








シャル「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ

セシリア「どうやらマヌケが見つかったようですわね・・・」ドドドドドド

鈴「・・・・・・」ゴゴゴゴゴ


シャル「・・・それで?例え二人が探してる券について僕が知っていたとして、なんだっていうの?」ゴゴゴゴゴ


セシリア「・・・」ザッ

シャル「僕に近寄るんじゃあないッ!!」


鈴「・・・犯人が分かったわね」ザッ


シャル「くっ!・・・こうなったら」ゴゴゴゴゴ

セシリア「やる気ですの?」

鈴「あたし達二人に対して、良い度胸ね」


シャル「・・・」ジリッ



シャル「・・・はっ!!」バッ


セシリア「っ!?」


シャル「なーんちゃって。逃げるんだよぉー!!マヌケー!!」ズダダダタ

鈴「なっ・・・ま、待ちなさい!!」ズダダダタ

セシリア「お待ちなさーい!!」ズダダダタ

シャル「待てと言われて待つやつなんていないよッ!」ズダダダタ





セシリア「今ですわ鈴さーん!」ズダダダタ

鈴「そりゃあああ!」ガバッ

シャル「なんのっ!」ヒョイ

セシリア「あまーーーーーい!!」ガシッ

シャル「うわあーーーー!!!」ズテーン

シャル「離せ!離せぇぇーーーー!!」ジタバタ

セシリア「往生際が悪いですわシャルロットさん!!」

鈴「おとなしくしなさいよ泥棒猫!!」

シャル「やだぁー!一夏にお手伝いしてもらうのー!!」バタバタ

鈴「それはあたしのなの!!」

セシリア「私のですわ!」

シャル「僕のだよ!」

セシリア「おだまりなさい!泥棒の分際で!」

シャル「あっ、どこさわ、ひゃんっ!」ポロッ

鈴「あった!!」ガバッ

セシリア「私の一夏さん券!!」ガバッ

シャル「僕の券に触らないでよ!!」ガバッ



ビリッ

セシリア「ああああーーーーーーーー!!!」
鈴「券がああああーーーーーー!!」
シャル「あああああぁぁーーーー!!!」



セシリア「シャルロットさんが・・・シャルロットさんが悪いんですわ!!」

シャル「な、なんで!セシリアが引っ張ったのが悪いんだよ!!」

鈴「もとはと言えばあんたが盗んだのが悪いんでしょう!!」

シャル「う、うるさいっ!2組のくせにっ!」

鈴「なぁっ!?この腹黒!!」ボコスカ

シャル「いたっ!なにするの!!」ボコスカ

鈴「あんた後から出てきて人気掻っ攫ってって生意気なのよ!!」ボコスカ

シャル「自分が不人気だって認めたね!?やーい2組!」ボコスカ

鈴「こんのぉーー!!」ボコスカ

セシリア「・・・醜いですわ・・・」


セシリア「それにしてもこの券・・・」

ボロッ


セシリア「・・・どうし「っ!」

セシリア「ん?」



千冬「・・・その券・・・なんで」

千冬「・・・・・・」

セシリア「お、織斑先生?」

鈴「・・・・・・」

シャル「・・・・・・」

千冬「この券は・・・一夏が小学校1年の時に・・・母の日のプレゼントにくれた物だ・・・」


千冬「普段からなんでも言うことを聞いているのに・・・意味がないだろ、と・・・笑ったものだ・・・」


鈴「ち、千冬さん・・・」



千冬「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

鈴「ひっ!?」

千冬「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



鈴(し、死ぬ・・・多分あたしは今日ここで死ぬんだわ・・・)

セシリア(ウサギが虎に見つかった時、というのはこんな気分なんでしょうか・・・いえ、ウサギはまだ逃げられるかもしれないだけマシってやつですわ・・・)

シャル(僕は悪くないのに!)




千冬「・・・・・・ぐすっ・・・」ポロポロ



(((・・・・・・ええええええええええ!!??)))

千冬「・・・ぐすっ・・・」


セシリア「えええどういうことですの鈴さん!」ボソッ
鈴「あ、あたしに聞かれても」ボソッ
シャル「今逃げれば助かるんじゃないの?」ボソッ
セシリア「そんなことして、悲しみが怒りに変わったら学園が壊滅しますわ!」ボソッ
鈴「日本が消滅するわよ!」ボソッ
シャル「僕は悪くないよ!」ボソッ
セシリア「そんなこと言ってる場合ですか!」ボソッ
鈴「とりあえず、その券返してみたら?」ボソッ
セシリア「そうですわね」ボソッ
シャル「僕が使ってから返そうよ!」ボソッ
鈴「シャルロット!」ボソッ
セシリア「シャルロットさん!」ボソッ
シャル「じょ、冗談だよ」ボソッ

セシリア「で、誰が返すんですの?」ボソッ
鈴「そりゃ、ねえ」ボソッ
シャル「頼んだよセシリアっ!」ボソッ
セシリア「な、なんで私ですのっ!?死んでしまいますわ!」ボソッ
鈴「女王陛下が見てるわよ!」ボソッ
シャル「アーサー王も見てるよ!」ボソッ
セシリア「で、でも」ボソッ
鈴「もし生きて帰れたら、一夏の中学時代の寝顔写真あげるから!」ボソッ
シャル「僕も、一夏のパンツあげるから!」ボソッ
鈴「あんたなんでそんなもん持ってんの!?」ボソッ
シャル「今はそれどころじゃないでしょ!」ボソッ
セシリア「そういうことなら・・・やりますわ」ボソッ
鈴(ちょろっ)
シャル(ほんとセシリアはちょろいな)

セシリア「では・・・」


千冬「・・・・・・ぐすっ・・・」

セシリア「あ、あの。織斑先生」

千冬「・・・・・・」チラッ

シャルロット「鬼の目にも涙って奴だね!」ボソッ
鈴「あんたちょっと黙ってなさい!」ボソッ


セシリア「こ、これ・・・お返ししますわ」ボロッ

千冬「・・・」ギュッ


千冬「・・・」トボトボ




セシリア「・・・い、生きてる・・・私生きてますわ!」

セシリア「でも、なんだか・・・ひどいことをしてしまいましたね」

鈴「そうね・・・あんな千冬さん初めて見た・・・また今度ちゃんと謝りにいこ」

セシリア「そうですわね・・・あれ、シャルロットさんは?」

鈴「さあ?でも流石のあいつでも当分は大人しくしてるでしょ」









コンコン

千冬「・・・・・・」

一夏「俺だよ千冬ねえ、入っていい?」

千冬「・・・」

ガチャッ

千冬「・・・なんの用だ」

一夏「はい、これ」つお手伝い券

千冬「・・・なんだこれは」

一夏「シャルから聞いたんだけど、あの券破れちゃったんだって?だから新しく作ってきた」

千冬「・・・」

一夏「シャルもすごく反省してたから許してやってよ。それにしても、あんな昔に作ったものよく持ってたね」

千冬「・・・これは、この券は、あの時の一夏が作ってくれた大切な物なんだ」ボロッ

一夏「見事に真っ二つだな・・・でも、これなら」ピピッ

一夏「セロテープでつければ、見れないこともないでしょ?それに、なんなら何枚でも作ってあげるよ」

千冬「・・・昔の一夏と今の一夏が作ってくれたこの2枚で良い」

千冬「よしっ」

一夏「おっ、元気出た?」

千冬「わたしはいつも通りだ」

一夏「それでこそ千冬ねえだよ」

千冬「ふんっ・・・そうだ、今日は久しぶりに一緒に寝るか?」

一夏「はぁっ!?な、なに言って」

千冬「昔はわたしがいないと眠れなかったくせに、いいからこい教師命令だ」グイッ

一夏「ちょっ、昔の話しだろ!?あぁーーー!!」

後日


シャルロット「ふんふーん♪」

セシリア「随分とご機嫌ですわね?」

シャルロット「なんたって、今日は一夏とデー・・・はっ!?」

セシリア「へぇー」ゴゴゴゴゴ

鈴「ふーん」ドドドドドド


シャル「な、なにかな?」

セシリア「鈴さん、私面白い話しを聞いたんですの」

鈴「なーに?」

セシリア「なんでも、こないだの件があった後、一夏さんの部屋を訪ねた人がいたらしいんですの」

鈴「それでそれで?」

セシリア「それで、その人はあの券を破ってしまったことを涙ながらに謝罪したそうなんですの」

鈴「素晴らしいことねー」

セシリア「でも、なんだかお話しを聞いてみると。『自分は本当は悪くないけど友達を庇っている』ような謝りかただったそうですわー」

鈴「ふーん。誰なんだろうねーそれ」

シャル「・・・・・・」

セシリア「さらにさらに、その人はちゃっかりお手伝い券を2枚作らせて、1枚は自分が貰ったそうなんですのよー」

鈴「許せないねーそれ」


セシリア「心当たりはありませんか?シャルロットさん」ゴゴゴゴゴ



シャル「くっ!!」ダダッ

千冬「わたしも詳しく聞きたいな、オルコット」ガシッ

シャル「うわあっ出たっ!?」

千冬「武道場で詳しく聞くとしよう。来い」ズルズル

シャル「は、離してっ!これから一夏とデートなの!」バタバタ

千冬「わたしが代わりだ」ズルズル


シャル「離してっ!離せーーー助けて一夏ーー!!」ジタバタ





セシリア「外道の最後なんてこんなもんですわ」




終・わ・り


アリーヴェデルチ!さよならだ

オチでミスるとかまじかよおおおお!!途中で寝た報いか・・・

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