一夏「セシリア、一緒に料理の練習しないか?」(156)

代理

代行ありがとうございます

シャルル「・・・じゃあひとつだけ言うこと聞くよ」
一夏「セシリアの飛び方が一番綺麗だよな」
ラウラ「明日22日は”夫婦の日”だそうだ」
鈴「もう地球があんなに遠いよ」
ラウラ「よし、私が一夏の姉になってやろう」
千冬「一夏、すまない」
鈴「じゃあ、あたしも家の掃除手伝ってあげるわよ」
マドカ「織斑マドカ、だ」

こういうのを書いたものです
そういう前提でよろしくおねがいします

では少しの時間、お付き合いください

一夏「・・・」コツ コツ

セシリア「・・・」

一夏「・・・」コツ コツ

セシリア「・・・あの、一夏さん・・・?」

一夏「・・・」チラッ

セシリア「あ、あの、わたくし、正座って苦手で・・・」プルプル

一夏「・・・」ツン

セシリア「んにゃ~~~~! あ、足、つつかないでください!」ジーーン

一夏「・・・」ツン ツン

セシリア「ああっ! や、やめ・・・!」ジーーン ジーーン

セシリア「はぁ・・・ はぁ・・・」ピクピク

一夏「・・・」

セシリア「い、一夏さん・・・?」

一夏「・・・」

鈴「あ~あ、だから前から言ってたのに。 正直に言えって」

セシリア「正直にって、何のことですの?」

鈴「あんたの料理はまずいってことよ!」ビシィ!

セシリア「な、なんですって・・・」

鈴「今回の被害者、織斑一夏さんです」

一夏「ドウモ、オレ、イチカ」

鈴「ただいま、口の中が大変アレな状態なので、ちゃんと話せません」

鈴「さて今回、一夏がああなったブツを見てみましょう」

鈴「セシリア、これは何?」

セシリア「わたくしの得意料理の、ビーフシチューです!」

鈴「なるほどなるほど」

セシリア「わたくしの大切なメイド・・・チェルシーから作り方を教えてもらった特製ですのよ!」

鈴「ほほう、本場モノってやつね」

鈴「いつもより、赤が鮮やかよねー」

セシリア「ああ、それはですね」

き、期待なんかしてないし
あれなんかキーボード濡れてる

セシリア「いつもはケチャップで赤さを調整するんですが」

鈴「この時点でおかしいよねー」

セシリア「丁度、ネパールからいらした方から、赤い粉の調味料を分けていだだけまして」

一夏「アカイ、コナ」

セシリア「いわく、『ホットになるよ!』と。 色もとってもきれいな赤で・・・」

一夏「ホット、ニ、ナル」

セシリア「たくさん入れたほうがおいしいって教わりましたので、たくさん入れました!」ニコー!

一夏「タクサン」

セシリア「そういえば何という調味料かは、笑って教えてくださいませんでしたわね」

一夏「・・・そりゃ唐辛子だーーーーー!」ガォォ!

鈴「あ、なおった」

セシリア「ひぃっ」

鈴「一夏、落ち着いて? タラコなくちびるが面白いわよ?」

一夏「はぁー、はぁー」ガルルル

鈴「では次に、この緑の飲み物は何?」

セシリア「あ、それは用務員の轡木さんにいただきまして、抹茶と仰ってましたわ」

鈴「なるほどなるほど」

鈴「セシリアって、まだ読めない漢字あるわよね?」

セシリア「え、ええ、漢字難しくて・・・」

鈴「実はわたくし、セシリアさんの調理場へ潜入してきましたの」

セシリア「真似されてる・・・」

鈴「セシリアさん、これがその”抹茶”の袋ですね」

セシリア「あ、はい、そうですわ」

鈴「どうぞ、一夏さん」

一夏「・・・青汁」

一夏「青汁かーーーーー!」ギャオーン!

セシリア「ひぃぃっ」

鈴「きっと轡木さんはセシリアが漢字読めないこと知らないのよねー」

鈴「ほんの冗談がこんな惨劇を・・・。 まさに悲劇だわ」プククク

鈴「つまり本日のメニューは」

鈴「唐辛子たっぷりビーフシチューと青汁」

鈴「というわけね」

一夏「うむ」

鈴「セシリア、味見した?」

セシリア「いえ、してませんけど・・・」

一夏「・・・」ギロ

セシリア「ひっ」ビクッ

一夏「セシリア、ちょと食べてみろよ」

一夏「まずはビーフシチュー」

セシリア「そ、それは食べた一夏さんが床を転げ回った・・・!」

鈴「そう、顔真っ赤にして「ヒュー」とか言ってたやつね」

食べたいな…

一夏「セシリア、あーん」ハイ、アーン

セシリア「・・・」プイッ

一夏「あーん」

セシリア「・・・」プイッ

一夏「セシリアー?」

セシリア「・・・」プイッ

鈴「一夏、一夏」

一夏「なんだよ、鈴」

鈴「ゴニョゴニョ・・・ゴニョゴニョ・・・」

一夏「え、そんなのでいいのか?」

鈴「いいから、やってみて」

一夏「お、おう」

一夏「セシリア・・・」キュ

セシリア「な、なんですの、手を握ったりして」

一夏「俺、セシリアに食べてほしいんだ」ジッ

セシリア「一夏さん・・・」

セシリア(こんな真っ直ぐに見つめられたら・・・、わたくし)

一夏「さ、口を開けて」

セシリア「は、い・・・」

鈴(ちょろいわねー)

セシリア「あ・・・ん」

一夏「ほい」

セシリア(あっ!?)パクッ

セシリア(ちょっと辛い・・・? でも、食べられないほどでは)

 ゴックン

セシリア「――――――――――――――――― !!!!」

鈴「あ、きたみたいね」

セシリア(辛っ!? いえ、痛い!? な、なんですのこれは!!)

セシリア「ヒュー ヒュー」

セシリア(声が! 声が出ませんの!)

一夏「辛さは味覚ではなく、痛覚だそうだ」

鈴「一夏、物知りねー」

セシリア「ヒュー! ヒュー!」ガクガク

セシリア(なんでそんな暢気なんですか!? 水! 水を!)

鈴「さすがはイギリス貴族、吐き出したりしないのねー」

セシリア(み・・・水を・・・!)ブルブル

俺もセシリアに見つめられると///
支援

一夏「さ、セシリア。 これを飲むんだ」スッ

セシリア「・・・! ・・・!」コクコク

セシリア(み、水・・・)ゴクゴク

鈴「セシリア、それ、青汁よ」

セシリア「――――――――――――――――― !?」

セシリア(く、草!? 草を搾った汁ですの!?)

セシリア(な、生臭い! なんですのこれはー!?)

一夏「セシリア、青汁ってのはな・・・、CMで『まずい!もう一杯!』ってやってたくらいなんだ」

鈴「懐かしいわねー。 よくあれで苦情がこないもんよね」

一夏「それだけまずいってこったろ」

鈴「ですよねー」

セシリア(ま、また暢気にお話を・・・! 助けて・・・!)プルプル

 セシリア製ビーフシチューについて


 イギリスにいるメイドさんのチェルシーから教わった、問題なく美味しいもの

 だがセシリアさんがなんとなく「赤が足りませんわね」と赤い調味料を追加して台無しに

 見た目にこだわるだけで味は無視したので、惨状を引き起こした

赤みが足りませんわねって…
ビーフシチューのレシピ写真って赤いん?

セシリア「はぁ・・・」グッタリ

鈴「水、いっぱい飲んだわねー」

セシリア「まだ足りない気分ですわ・・・」

一夏「セシリア」

セシリア「は、はいっ」ビクッ

一夏「ご飯を作ってくれるのは本当に嬉しいんだ」

セシリア「一夏さん・・・」

一夏「でも、それは、やっぱり基本が出来てないとダメだと思うんだよ」

セシリア「はい・・・」ショボーン

セシリア(もう作るな、って言われますの・・・?)

一夏「そこでだ」

一夏「セシリア、一緒に料理の練習しないか?」

セシリア「えっ」

鈴「えっ」

一夏「俺も少しなら料理出来るし、教えられることもあると思うんだ」

セシリア「一夏さんが教えてくださいますの・・・?」

一夏「おう」

セシリア「ぜ、是非! お願いしますわ!」コクコク

一夏「わかった、一緒にやろうな」ニコッ

セシリア「はい!」パァァー

鈴「あ、あたしも!」

一夏「悪いな鈴、これはセシリアの初歩の練習なんだ」

一夏「上級者の鈴は、やることないよ」

鈴「そ、そう・・・」ガッカリ

一夏「何を作ろうか?」

セシリア「折角ですし・・・、簡単でいいですから、日本の料理を教わりたいですわ」

一夏「そっか、じゃあそんなに凝らない物にしような」

セシリア「はい!」

一夏「じゃあ、また日曜に」

セシリア「はい、おやすみなさい、一夏さん♪」

クソ…可愛いじゃないか…

 ―セシリア自室―

セシリア「うふふふ」

チェルシー『お嬢様、浮かれてるようですけど・・・大丈夫ですか?』

セシリア「大丈夫・・・? どういうことですの?」

チェルシー『男が女を誘うという意味・・・。 軽く見てはいけません」

セシリア「・・・ごくり」

チェルシー『織斑様は、何と言われてましたか?」

セシリア「えーと・・・、エプロンだけ持ってきてくれればいい、と」

チェルシー『・・・お嬢様、そ、それは』

チェルシー『エプロン以外はダメ、ということでは・・・!?』

セシリア「ええっ!?」

 モヤンモヤーン(妄想スタート)

チェルシーさん…過剰ななんちゃらかんちゃらはなんちゃらかんちゃらって言ってたのに

ぐう…セシリアの裸エプロンなんて…みた…みたいです!

セシリア『今日はよろしくおねがいします、一夏さん』

一夏『セシリア・・・、どういうことだ?』

セシリア『え・・・? ど、どうかなさいましたか?』

一夏『俺は、エプロンだけ持って来いと言った筈だ』

セシリア『え、ええ、だからこうして』

一夏『何故、服を着ている?』

セシリア『え・・・?』

一夏『脱げ』

セシリア『そ、そんな』

一夏『・・・セシリア?』ジロリ

セシリア『・・・わかりました、・・・脱ぎ、ます・・・』

 シュルシュル パサァ

一夏『・・・』

セシリア(ああ・・・、見られてますわ・・・)プルプル

セシリア「・・・なんてことに・・・」ドキドキ

チェルシー『お、お嬢様・・・?』

チェルシー(冗談・・・だったんだけどなぁ・・・)

セシリア「一夏さんったら、いざという時にはとっても強引で・・・」

チェルシー『そ、そんな方には見えませんでしたが』

セシリア「チェルシー! わたくし、やりますわ!」

チェルシー『・・・程々にがんばってくださいね』

セシリアはエロいなぁ

 ―当日 調理場―

セシリア「い、一夏さん・・・」

一夏「おう、セシリア」

セシリア「・・・」モジモジ

一夏「どうした? 入ってこいよ」

セシリア「・・・は、はい」

   ハダカエプローン

一夏「」

セシリア「よ、よろしくおねがいします」

一夏「せ・・・セシリア?」

セシリア「はい?」

一夏「なんで・・・なんで、裸エプロンなんだ・・・?」ワケガワカラナイヨ

セシリア「だって・・・一夏さんが、エプロン以外は許さないって・・・」ポッ

一夏「言ってないよね!?」ガビーン

一夏絶許

一夏「・・・」ジー

セシリア(み、見られてる・・・。 ケダモノのような目で一夏さんがわたくしを・・・)

一夏「セシリア・・・」ジー

セシリア「一夏さん・・・」

セシリア「そ、そんな目で見られますと・・・、わたくし・・・!」クルリ

一夏(尻っ!?)ブハッ

セシリア「一夏さん・・・?」

一夏「セシリア・・・!」ムフー ムフー

セシリア「一夏さん・・・」

一夏「セシリア・・・!」ジリ ジリ

一夏「セシリアーーー!」ガバァァ!!

セシリア「きゃー♪」

どういうことだってばよ…

箒「目潰し」ブシュ

一夏「ギャーーー!」

セシリア「ほ、箒さん!?」

一夏「目が・・・! 目がぁぁ!」ゴロゴロゴロ

セシリア「一夏さん! しっかり!」

箒「ふん、ただのレモンだ」

箒「お、お前もなんという格好をしているのだ! 服を着ろ!」ガォォ!

セシリア「は、はいー」スタコラサー

箒さん!
悲しいようなホッとしたような

箒「まったくお前は・・・!」

一夏「いや待て箒、あれは俺がやらせたわけじゃないぞ」

セシリア「え、でも一夏さん、エプロンだけで来いって」

箒「・・・一夏」チャキン

一夏「だから! 他の準備は俺がするって意味で! 刀は仕舞って!?」

箒「だ、だからと言って・・・、あんなにジロジロ見るもんじゃないだろう」

一夏「・・・箒」ズイッ

箒「な、なんだ」

一夏「目の前にセシリアの尻があって! 目を離せるわけがないでしょーー!(血涙)」ゴォォォ!!

箒「アホかーー!」スパーン!

セシリア「一夏さん・・・」ポッ

箒「セシリアも! 感激してない!」

俺(血涙)

一夏「ところで、箒は何をしに来たんだ?」

箒「わ、私は明日の弁当の準備を・・・」

一夏「へえ、弁当かー」

箒「う、うむ、夜は混むからな。 今のうちにと思って」コクコク

箒「また、あの唐揚げを作ろうと思っているのだが・・・、い、一夏も食べるか?」

一夏「いいのか? あれ美味かったよなー」

箒「う、うむ、あときんぴらごぼうと玉子焼きを・・・」

一夏「そうか、楽しみだな!」

箒「う、うむ、楽しみにしていろ」コクコク

箒(た、楽しみって言われた・・・)ニヘラー

セシリア「むぅー」プクー

セシリア「そ、そろそろ始めませんか。一夏さん!」

一夏「ああ、そうだな」

箒「何をするのだ?」

一夏「セシリアの料理の練習だよ」

箒「そ、それなら私も一緒に・・・」

一夏「いや、箒は随分上達してるからな。 今日はセシリアの特訓だよ」

箒「そ、そうか・・・」ズーン

一夏「じゃあまたな、箒」

箒「あ、ああ」

箒(・・・同じ調理場にいるのだ。 またチャンスはあるだろう・・・あるといいな)クスン

セシリア「それで先生、今日は何を作りますの?」

一夏「まぁ普通の朝ごはんってことで、目玉焼き・キャベツの千切り・味噌汁・炒めたウインナーにしよう」

セシリア「和風でしたら、焼き魚では?」

一夏「焼いた魚と、焼けた魚は違うんだよ。 セシリアにはまだ早いよ」

セシリア「はぁーい・・・」

一夏「それじゃ、始めるか」

なかなか旨い言い方だ

俺だって食いたいわ!

一夏「お米をとぎます」

セシリア「はい」

一夏「力を入れすぎて、米を割らないようにな」

セシリア「では・・・」スチャッ

一夏「はいそこー、洗剤は置いとくようにー」

セシリア「は、はい」

一夏「水が白くにごったら、入れ替えます」

セシリア「よいしょ、よいしょ」ザッシュザッシュ

セシリア「できました!」ピッカー

一夏(洗いすぎて水が澄んでる・・・。 ほんとセシリアは真面目だな)

一夏「では炊飯スタート」

セシリア「ポチッとな!」ピッ

水澄むまで洗えるのか…

一夏「次はキャベツを刻んでみましょう」

セシリア「むぅ」グググ・・・

一夏「はいストーップ」

セシリア「え?」

一夏「何だよその構えは! 落馬した騎士にトドメ刺すみたいですよ!」

一夏「左手で抑えて、右手を軽く引くように・・・ああ、指を曲げないと危ないぞ」

セシリア「指を曲げる・・・?」

一夏「左手でグーを作って・・・はいセシリア、にゃーってやって」クイッ

セシリア「にゃー」クイッ

一夏「そうそう、それで第一関節と第二関節の間の指の背に包丁を当てて・・・」

セシリア「こ、こうですか?」

>セシリア「にゃー」クイッ
殺人的な可愛さだ死ぬな

一夏「ちょっと危なっかしいな・・・後ろから支えてやるよ」ソッ

セシリア「い、一夏さん・・・(///」ポッ

セシリア(う、後ろから抱き締められてるみたい・・・)

一夏「力を抜いて・・・」

セシリア「は、はい(///」

セシリア(こんな耳元で囁かれますと・・・わたくし・・・)

 モヤンモヤーン(妄想スタート)

一夏『ただいまー』

セシリア『おかえりなさい一夏さん、ご飯もうちょっと待ってくださいね』トントントン

一夏『・・・セシリア』ギュッ

セシリア『きゃっ』

一夏『・・・』ギュー

セシリア『い、一夏さん・・・?』ドキドキ

一夏『ご飯より・・・セシリアを食べたい』

セシリア『ふぇっ』

一夏『いいだろ・・・セシリア』

セシリア『は、はい・・・どうぞ・・・』

セシリア「・・・ぇへへ」ポヤーン

一夏「おぉ、初めてにしては上手いもんだな」

セシリア「へっ?」

セシリア(ぜ、全部切れてるー!?)

一夏「さすがセシリアだ、器用なもんだな」ニコニコ

セシリア「え、ええ、このくらいお安い御用ですわ・・・ほほほほ」ダラダラ

セシリア(い、いつの間に・・・)

箒「な・・・あんなに密着して・・・!」ギリギリ

一夏「次は味噌汁」

セシリア「日本のスープですわね」

一夏「具は豆腐とネギで」

セシリア「わたくし、トーフ好きです!」

一夏「そりゃよかった」ニコッ

セシリア「はい!」ニコッ

一夏「豆腐は柔らかいので、手のひらの上で切ります」スッスッ

セシリア「あ、危なくないんですの?」

一夏「包丁は引かないと切れないからな。 こう、包丁の重みで切るように・・・」

セシリア「なるほどなー。 わたくしも・・・やってみたいですわ」

一夏「おう、やってみろよ」

セシリア「ま、また支えてくださいますか・・・?」ポッ

一夏「おう、危ないからな」スッ

セシリア「えへへ(///」ポッ

箒「・・・」ギリギリ

俺「」ギリギリ
やめ・・・ないでくださいつづてください

一夏「次は目玉焼き」

セシリア「これは簡単ですわね!」

一夏「卵料理を甘く見ちゃいけません。 ではまず卵を割りましょう」

セシリア「(コンコン)・・・割れませんわね」

一夏「もうちょっとだけ強く・・・」

セシリア「ていっ(グッシャアアア) ああ、砕けてしまいました」

一夏「もうちょっとだけ、って言ったのに・・・」

―――――――――――――――
―――――――――――――――――

セシリア「やっとちゃんと割れましたわ・・・」

一夏「この失敗した分はどうするか・・・予想以上に多いな」

セシリア「す、すみません」ションボリ

一夏「練習なんだから、失敗していいんだよ。 これは後で卵焼きを作ってやるよ」

セシリア「はーい」

一夏「フライパンが温まったら、卵を入れます」

セシリア「そーっと・・・」ジュワー

一夏「少量の水を入れてふたをします」

セシリア「裏返したり、しませんの?」

一夏「それは次の機会にしよう。 今回は裏返しなしのサニーサイドアップで」

セシリア「はーい」

一夏「蒸し時間で半熟、固めと自在に調整できます」

セシリア「なるほどー」ジー

一夏「はい完成」パカッ

セシリア「熱っ!」

一夏「蒸気が出るから、顔近づけてると危ないぞー」

セシリア「先に言ってくださいっ!」

目玉焼きはしょうゆか塩しかないだろjk

両面焼きとか聞いたことも見たこともないわ

一夏「最後にウインナー」

セシリア「どうしてこんなに赤いんですか?」

一夏「赤いほうが美味しそうじゃないか」

セシリア「そ、それだけの理由で赤いんですの?」

一夏「おう」

セシリア「日本ってすごいんですのね・・・」

一夏「このウインナーをふたつに切って、端っこに切れ目を」スッスッ

一夏「そして炒める」ジュー

セシリア「まあ・・・! タコですわ!」キラキラ

一夏「ふふふ、タコさんと呼ぶんだ」

セシリア「タコさん!」

一夏「ここにこう切れ目を入れると・・・」

セシリア「カニですわね!」

一夏「カニさんだ」

セシリア「カニさん!」

一夏「面白いだろ?」ニコッ

セシリア「はい!」ニコッ

セシリアさん!可愛いよ

箒「い、一夏」

一夏「ん? どうした箒」

箒「そ、そのウインナーの切り方・・・、私にも教えてくれないか?」

一夏「おう、いいぞ」

セシリア「箒さん、すごいんですよ! ほらほら!」ニコニコ

箒「あ、ああ、すごいものだな」

一夏「ほら、今度はペンギンさん」

箒・セシリア「「おぉ・・・」」キラキラ

一夏「上手い人は動物園みたいに作るけどな。 切り込みだけで作るならこんなものだろ」

箒「いや、これでも十分に可愛いものだな」コクコク

一夏「子供のお弁当とか、いいかもな」

箒・セシリア「「子供・・・」」

 モヤンモヤーン(妄想スタート)

ダンスィ『ただいまー!』

ママ『おかえり』

ダンスィ『今日のカニさんウインナー美味かった!』

ママ『そう、よかったわね♪』

ダンスィ『明日はペンギンさんがいいな!』

ママ『はいはい。 ちゃんと残さず食べたの?』

ダンスィ『当たり前だよ! ママの料理は美味いからな!』

ダンスィ『おれ、ママを嫁にするんだ!』

ママ『まぁ、パパがなんて言うかしらね』ウフフ

珍しくISSSが荒れてないな

箒・セシリア「「良い・・・」」

一夏「へっ?」

箒「い、いや、なんでもないぞ、うん」

セシリア「そうそう、なんでもありませんの、ホホホ」

箒(一夏との子供・・・、きっと強い子になるだろうな)ニヤニヤ

セシリア(い、一夏さんと・・・子供・・・きゃー♪)ニヤニヤ

一夏「どうしたんだ、二人とも」

箒「大丈夫だ、私もがんばるからな」

セシリア「わたくしもがんばりますわ、一夏さん!」

一夏「お・・・? おう・・・?」

一夏「完成でーす」

セシリア「ひゃっほー」

一夏「では試食です」

セシリア「はーい」

一夏「箒も食べてくれよ」

箒「い、いいのか?」

一夏「ちょっと多く出来ちゃったからなー。 卵焼きとか」

セシリア「そ、それは」カァッ

一夏「さ、どうぞ」

箒「う、うむ、では、ご相伴にあずかろう」

一夏・箒・セシリア「「「いただきます」」」

セシリア「一夏さん、目玉焼きには何をかけますの?」

一夏「・・・セシリア、それは自分で決めるんだ。 そして他の人に聞かない、強要しない」

セシリア「は、はい」

一夏「目玉焼きの争いは・・・、人類滅亡の恐れがある」

箒「ま、まずい」ガタッ

一夏「あかんねん・・・、これだけは・・・、あかんねん・・・」ブツブツ

箒「一夏! 帰って来い! 一夏!」ペシペシ

一夏「・・・はっ お、俺は一体・・・?」

箒「何も聞くな・・・。 何も無かったんだ・・・」ナデナデ

一夏「あ、ああ・・・」ブルブル

セシリア「」ポカーン

セシリア「な、何かつらい思い出でもあるのでしょうか・・・」

箒「昔、少しな・・・」

箒「私は醤油派だったんだが・・・」

箒「姉がな、ちょっとアレな味覚で・・・マヨケチャ七味ドレッシングマスタードソースをかけてな」

セシリア「ま、マヨ・・・?」

箒「どこぞの欠番メンバーのように、大量にかけて・・・それを見た千冬さんが激怒してな」

セシリア「・・・ごくり」

箒「竜巻を人間が作れるなんて思ってもみなかった・・・」

箒「姉はあっという間に逃げたのだが・・・小学生だった一夏はその竜巻に巻き込まれて空に」

セシリア「そうでしたの・・・」

箒「素手のたった一撃で家は半壊。 一夏も千冬さんが拾って無事だったが、しばらくは口も利けない状態だった」

セシリア(・・・篠ノ之博士も大概アレですけど)

セシリア(織斑先生って・・・一体・・・)

一夏・箒・セシリア「「「ごちそうさまでした」」」

一夏「セシリア、どうだった?」

セシリア「はい、とっても美味しかったです!」

一夏「そりゃよかった」ニコッ

箒「悪くなかった、特に卵焼きは美味しかった」

一夏「あれは俺が作ったんだよな。 気に入ってくれたか?」

箒「う、うむ、あれは私の好みだ。 ・・・す、好きだぞ」ポッ

一夏「おう、ありがとな」

箒「こ、今度、卵焼きの作り方を教えてくれ・・・。 お前のこ、好みを知っておきたいから」

一夏「わかった、また今度な」

箒「う、うむ、約束だぞ」コクコク

セシリア「むぅー」プクー

一夏「後片付けまでが練習です」

セシリア「はーい」

セシリア(こんな風に一緒に家事をしてると・・・)

セシリア「ふふっ、なんだか夫婦みたいですわね」

一夏「ああ、そうだな」

セシリア「へっ」

一夏「奥さん、皿洗いはよろしくな」

セシリア「ひゃいっ(///」

セシリア(奥さんって言われた! 奥さんって言われた!)キャー

 モヤンモヤーン(妄想スタート)

セシリア『一夏さん、そろそろ起きてください。 朝食も出来ましたわよ』コンコン

セシリア『一夏さん、起きてますか?』ガチャ

一夏『セシリアか・・・おはよう』ムクリ

セシリア『おはようございm・・・、チェルシー!?』

チェルシー『おはようございます、お嬢様・・・いえ、奥様』ムクリ

セシリア『な、なぜチェルシーが一夏さんのベッドに!』

チェルシー『メイドですから』キリッ

セシリア『なっ・・』

チェルシー『旦那様がお命じになれば、ベッドにも椅子にもなります・・・』ポッ

チェルシー『でもその代わり、旦那様には・・・枕になっていただきます』ポポッ

一夏「いい子だ・・・、チェルシー」

チェルシー「旦那様・・・(///」

セシリア「おのれチェルシー! 謀りましたわね!」クワッ

一夏「」ビクッ

セシリア「あんの雌狐めぇ・・・!」ギリギリ

一夏「せ、セシリア? どうしたんだ?」

セシリア「・・・はっ、な、なんでもありませんわ、ほほほほ!」

セシリア(な、なぜわたくしの妄想にチェルシーが・・・?)

セシリア「むぅ・・・」

セシリア(前に一夏さんと話したときも、満更でなさそうでしたし・・・)

セシリア(一夏さんも、年上好きみたいですし・・・)

セシリア(チェルシー・・・! 要注意かしら・・・!)

セシリア「一夏さん、今日はありがとうございました」ペコリ

一夏「いや、俺も楽しかったよ」

セシリア「・・・また、教えてくださいますか?」

一夏「もちろん、いいぞ」

セシリア「ありがとうございます!」パァァー

一夏「じゃあお休み、セシリア。 また明日な」

セシリア「おやすみなさい、一夏さん♪」フリフリ

セシリア「・・・」フリフリ

セシリア「また明日、かぁ・・・」ウフフ

セシリア「ふんふんふ~ん♪」スキップスキップ

 ―セシリア自室―

チェルシー『まさか本当に裸エプロンで行かれるとは』

セシリア「ちぇ、チェルシーが言ったんじゃありませんの!?」

チェルシー『それはそうですが』

セシリア「・・・チェルシー? あなた一夏さんに興味があったりは・・・しませんわよね?」

チェルシー『お嬢様の想い人ですから・・・、全く無い訳ではありません』

セシリア「お、想い人って」ポッ

チェルシー『どんな方なのか、見定めたいと思います』

チェルシー『お嬢様は大変賢明な方ですが・・・ちょっとアホですから』

セシリア「アホって」

チェルシー『ぶっちゃけると、ちょろいのです』

セシリア「ちょろ・・・」

チェルシー『大事な大事な妹をお任せできると確信するまでは、要チェックです』

セシリア「・・・ありがとう、チェルシー」ジーン

チェルシー『まぁ個人的にも興味はありますが』

セシリア「わたくしの感動を返して!?」

チェルシー『冗談です』

セシリア「そ、そうなの」

チェルシー『少しだけ』

セシリア「全部じゃないんですのー!?」

チェルシー『・・・とまあ、お嬢様はこんなにちょろいのです』

セシリア「ぐぬぬ」

チェルシー『冗談は置いておいて』

セシリア「うぅ・・・」

チェルシー『第一印象としては、とても良い方と思いました』

チェルシー『ですので、頑張ってイギリスまで連れて帰ってきてくださいね』

セシリア「当然! わたくしと一緒にイギリスに帰ってもらいますわ!」

セシリア「この、セシリア・オルコットと一緒に」

セシリア「わたくし、狙いは外しませんのよ」

セシリア「一夏さん」

セシリア「バーン♪」



おわり



チェルシー『でもちょろい性格はなんとかしましょうね』

セシリア「・・・はぁい」

おわりました

米をとぎすぎるな、包丁を使うときは左手グー、目玉焼きは蒸し焼きが簡単、初心者が焼き魚に手を出すな
全部自分が教わったことでした

箒さん登場は昔話ネタに便利だから、セシリアさんにヤキモチ焼かせたかったから、あと私が好きだから!
チェルシーさんはセシリアさんの幼馴染な専属メイド、姉妹のように仲良しなのであえて「妹」と呼ばせてみました

感想聞かせてもらえると嬉しいです

お付き合いありがとうございました!

レベル下がってスレ立てられないし
スレ立て代行スレ見つからないし
IS総合スレで無理言ってすみませんでした
でもまたお願いする時はよろしくおねがいします

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