新一「就職できない……」(338)
建ったら書く
新一「俺は就職浪人生工藤新一。」
新一「以前、俺は黒の組織に毒薬を飲まされ体が縮み、小学生『江戸川コナン』として生活していた。」
新一「……俺は元の体に戻るために黒の組織と戦った。」
新一「そして服部や博士、灰原の協力で遂に組織を潰すことに成功した。」
新一「………しかし」
新一「俺が組織を潰したとき、俺は小学6年生になっていた。」
新一「小学6年生………つまり、組織を潰すのに5年の月日が流れた。」
新一「灰原の解毒剤の完成により、俺は工藤新一に戻ることができた。」
新一「だけど……元に戻った俺は22歳になっていた。」
新一「22歳……普通なら就職している年齢だ。」
新一「普通なら………。」
蘭「ねぇ新一、あなたいい加減に就職活動しないと…」
新一「るっせーな。俺だって頑張ってやってんだよ。それを横からゴチャゴチャと……面接に行きゃいつでも受かるんだよ。黙ってろよ!」
蘭「ご、ごめんね新一…私、新一が心配で……」
―ある日の面接―
面接官「ほぉ、君があの有名な工藤くんか!難事件をいくつも解決した名探偵の!」
新一「はい」
面接官「けど、何年か前にパッタリといなくなったよね?ほら、死亡説なんて出たし……。」
新一「……難事件の解決のため、いろいろなところに足を運んでいました。」
面接官「……高校も行かずに?」
新一「…………はい」
面接官「んー、確かに頭はいいみたいだねぇ。受けてもらったテストも満点だ。」
面接官「おまけに性格もいいし。人付き合いも上手そうだ。」
新一「ありがとうございます」
面接官「けどさぁ、高校に全く行ってない、大学もでてない」
面接官「これじゃあ、ねぇ。」
新一「……」
面接官「そんなに大事だったの?探偵ごっこ。」
新一「……」
面接官「学校休んでまでやる意味あった?」
面接官「だから今苦労してるんじゃない?」
新一「……」
面接官「大体なんでウチみたいな民間企業受けてんの?」
面接官「君ならホラ、警察官とか。探偵時代に知り合いの刑事さんとかいるでしょ?」
新一「あ、その……」
面接官「あ、いいよ正直に言って」
新一「はい。……確かに知り合いの警部がいますが……その、やはり学歴が中学まででは。」
面接官「……やっぱりね。」
面接官「じゃあさ、学歴なんとかしようとは思はなかったの?」
面接官「高校は無理でも、今だって大学生なら行けるでしょ?」
新一「……今大学に入っても、卒業は4年後……。26歳ではどこにも……。」
面接官「ふーん」
キツい……リアルにキツい………
新一「あ、あの!私は知識の豊富さ、発想力には自信があります!」
新一「その力で私は数々の難事件を解いてきました!」
新一「私はこの強みを生かし、御社の力になりたいと思っています!」
新一「どうか、よろしくお願いします!!」
面接官「………」
面接官「はい、お疲れさまです」
新一「………え?」
面接官「一週間以内に合否関係なく連絡するので。本日はお疲れさまでした。」
新一「……は、はぁ。ありがとう、ございました。」
面接官「特技は江戸川コナンとありますが?」
新一 「はい。江戸川コナンです。」
面接官「江戸川コナンとは何のことですか?」
新一 「探偵です。」
面接官「え、探偵?」
新一 「はい。探偵です。殺人事件の犯人を暴く事ができます。」
面接官「・・・で、その江戸川コナンは当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
新一 「はい。殺人が起こっても犯人を捕まえる事ができます。」
面接官「いや、当社には殺人を犯すような輩はいません。それに事件が解決するのは警察の仕事ですよね。」
新一 「でも、警察にも頼りにされていますよ。」
面接官「いや、頼りにとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
新一 「『犯人は貴方です!』と指を指すのが気持ちいいんです。」
面接官「ふざけないでください。それに指を指すって何ですか。だいたい・・・」
新一 「決めポーズです。お約束とも言います。探偵の醍醐味というのは・・・」
面接官「聞いてません。帰って下さい。」
新一 「あれあれ?怒らせていいんですか?暴きますよ。犯人。」
面接官「いいですよ。暴いて下さい。犯人とやらを。それで満足したら帰って下さい。」
新一 「運がよかったな。今日は事件が起きてないみたいだ。」
面接官「帰れよ。」
高卒は認定試験あったはずだが
一週間後―パソコン画面―
『慎重な審査の結果、今回の採用は見送らせていただくことになりました。』
新一「………」ぷるぷる
新一「………もう70社落ちた」
新一「はぁ」
ブーブー
新一「ん………電話。……蘭からだ。」
新一「出たくねぇ」
新一「………くっ」ピッ
新一「……もしもし、どうした?」
蘭『あ、もしもし!今休憩中だから聞こうと思って!』
新一「…………なにを?」
蘭『もー、とぼけないでよぉ!今日でしょ?面接の結果!』
新一「あ、ああ。そういえば、そう、だったな」
蘭『ちょっとー!忘れてたの?しっかりしなさいよね!?』
新一「……わーってるよ」
蘭『私、今日は仕事終わったあと飲み会なのよ。』
蘭『だから結果が分かったらメールで教えてね!』
新一「ああ……。」
蘭『ほんと、いい加減決めなさいよねぇ?こんなんじゃホームズに笑われるわよ?』
新一「ちっ……」
蘭『じゃ、私これからお昼だから。メール!忘れないでね?』
新一「……」ピッ
新一「クソォ!」がん
まぁ一応
5年間新一として活動していなかったため
世間からの注目も薄くなり、知名度も下がっているという設定。
あと、優作さんが就職先を見つけてやるって言ったけど
新一が素直になれず、その話を蹴ったという感じ。
新一「くそぉ~~~~~~!!!」
新一「こんなはずじゃなかったんだ……。」
新一「俺は………」
新一「全部、上手く行ってたんだ……。」
新一「両親は有名人で実家は金持ち。幼馴染みがいて。俺は頭脳明晰、スポーツ万能。」
新一「何一つ……不自由してなかった。」
新一「なのに!!」
新一「………」
新一「………どこで、間違えたんだよ。」
新一「………………………………………」
新一「もう……………………諦めるか。」
新一「俺は就職活動をやめた。」
新一「今は父さんの金で生活している。」
新一「俺の、ただ毎日をテキトーに過ごしている生活が始まった。」
新一「だけど蘭に就活を止めたことをバレるわけにはいかない。」
新一「蘭に知られたらぶん殴られちまう。」
新一「俺は阿笠博士の助言により、スーツ姿で外出するようになった。」
新一「こうすれば万が一、蘭に外で会っても怪しまれないですむ……。」
新一「最近は博士の家にいる時間が増えた。」
新一「今も博士の家に行く途中だ。」
―阿笠邸―
ピンポーン
新一「おーい、はかせー」
新一「開けてくれ、俺だ。」
がちゃ
新一「お、博士おは――」
灰原「………」
新一「………灰原」
灰原「久しぶりね、工藤くん」
新一「……お前、今日中学校は?」
灰原「今日は土曜日よ。曜日すら把握してないなんて……全く、呆れるわ。」
新一「……っせー。」
灰原「………入ったら?」
新一「あ、ああ」
新一「おじゃましまーす……」ばたん
―リビング―
新一「博士ー。博士ー?」
新一「あれ?っかしーな」
灰原「博士なら昨日からいないわよ……」
新一「え?聞いてねーぞ。」
灰原「……なんでも、最近開発したメカを見せに行くとかで、明日までいないわ。」
新一「んだよ。ったく、博士ももっと早く言えよなぁ。」
灰原「仕方ないじゃない、急に決まったことだもの。それに……」
灰原「あなたと違って……忙しいのよ、博士は。」
灰原「あなたみたいな人間にかまっているほど、暇じゃないのよ。」
新一「…………んだと?」
灰原「何度でも言うわよ。あなたみたいな人にかまっている時間はないの。」
新一「てめぇ、言わせておけば……」
灰原「あら、文句でもあるの?」
灰原「………それとも、事実だから言い返せないのかしら?」
灰原「……平成のホームズさん?」
新一「てめぇ!!」がしっ
灰原「きゃ」
新一「お前のせいじゃねーか!!お前がAP4869なんて毒薬を作ったせいで、俺は!」
新一「俺の5年がっ!お前のせいで無茶苦茶になったんだ!」
新一「お前がっ!くそ!くそぉ!!」
灰原「……」
灰原「…………なによ」
灰原「本当はくやしいんじゃない」
ごめん、寝ます
電池も切れそうなんで……
残ってたら書きます。
すみません、すみません。
服部(警部)「よぉー工藤、ワイの部下になるなら大阪府警に入れてやってもええで?w」
>>95
服部(警部)「お前がそんな風になってんのは見てられへん」
新一「服部…」
服部(警部)「せやけど上司と部下のけじめはつけさせてもらうで」
新一「あ、ああ」
服部(警部)「ワイの事は『平次にーちゃん』って呼べよ?コナンの時の声色で」
新一「あれれ~?これなんのプレイかなぁ~?」
保守ありがとうございました
続きいきます。
飛び級のある大学行けばすぐ卒業出来るんじゃない?
毛利小五郎程度が有名になれるんだから探偵やればすぐ有名になれるだろ
事件解決に手を貸すかわりにお金もらうって出来ないの?
新一「あぁ?」
灰原「何もかも諦めたフリをしているだけなのよ、あなたは。」
灰原「本当は分かっているハズよ、このままじゃダメだって。」
灰原「心の中では諦めてなんかいない」
灰原「………だからこそ私の言葉に腹がたった。」
新一「………」
灰原「あなたの人生を変えてしまったのは私。それはよく分かっている。本当にごめんなさい。」
新一「………」
灰原「私が薬を作ったことで大勢の人を死なせてしまった。」
灰原「………ずっと後悔している。」
灰原「死んで償いたいって思っていた。」
灰原「すべてを諦めて楽になりたかった。」
灰原「だけど」
灰原「あなたは救ってくれた。私を、絶望の淵から。」
灰原「何度傷だらけになっても、あなたは私を守ってくれた。」
灰原「闇しかなかった私に、希望を与えてくれた。」
灰原「だから……だからこそ、今でも私は生きている。」
灰原「自分の運命から逃げずに、ね。」
灰原「覚えているでしょ?あなたが言った言葉よ。」
新一「………ケッ」
灰原「私はあなたに諦めてほしくない……」
灰原「私の人生を変えてくれた……あなたに。」
新一「………」
灰原「わがままよね、私。あなたを不幸にしたのは私なのにね。」
灰原「…………」
新一「………別に」
灰原「えっ?」
新一「別に、不幸じゃなかったさ。」
新一「……確かに失ったものはたくさんあるけど」
新一「江戸川コナンとして得たものもたくさん、あるから。」
灰原「工藤くん………。」
新一「けどよ、今回は流石の俺でも無理だよ。ははっ」
新一「……くっ」
灰原「………」
灰原「………今度は」すっ
新一「え?あっ」
灰原「私があなたを支える番ね……。」ぎゅう
新一「……灰、原?」
灰原「諦めないで……。」
灰原「私があなたを支えるから。」
灰原「……私の人生を、懸けてでも。」
灰原「だから…………お願い」ぎゅう
新一「……灰原」
新一「………」
新一「ありがと、よ」ぎゅ
―寝室―2時間後
新一「……じゃ、今日はもう帰るよ。」
灰原「ええ、気をつけて。」
新一「……あっ、そう言えば今日博士帰らないんじゃ?」
灰原「そうね。」
新一「一人で大丈夫かよ?なんなら俺が泊まっても……。」
灰原「遠慮しておくわ。あなたの方が怖いしね……。」
新一「バーロー……んなつもりじゃねーよ。」
灰原「くすっ」
新一「で、冗談抜きで平気かよ?」
灰原「大丈夫よ。この家とあなたの家は近いし」
灰原「それに、あなたがここに泊まると、彼女に何か言われるんじゃない?」
>灰原「遠慮しておくわ。あなたの方が怖いしね……。」
やってたらこんなこと言わなくね?
新一「………蘭は関係ねーだろ」
灰原「そうかしら?」
新一「……」
灰原「……とにかく。今日はもう帰りなさい。」
新一「…………明日も、来ていいか?」
灰原「あなたに変わる意思があるなら、ね」
新一「わかった。」
灰原「……それじゃ」
新一「ああ」
がちゃ
新一「またな」
ばたん
―工藤宅前―
新一「ふぅ、結構遅くなっちまったな……」
「しんいちー!!」
新一「えっ?この声は……」くるっ
蘭「お帰りなさい、新一!」
新一「お前っ、どうしてここに……」
蘭「ん?今日は園子と遊んでいたのよ。」
蘭「それで、新一のこと話したら」
園子『遊んでいる場合じゃないじゃない!!今すぐ帰るのよ!!』
蘭「新一を支えられるのは蘭しかいなーい!って言われたの。」
蘭「ほんと、何言ってるんだか……」
新一(園子のやろぉ……!)
蘭「あっ、夕食まだだよね?」
新一「あ、ああ」
蘭「そうだと思って食材用意してきたの!」がさ
蘭「今日は私が作ってあげる!感謝しなさいよー?」
新一「さ、さんきゅー」
蘭「じゃ、開けて?」
新一「ああ、今、開けるよ」がちゃがちゃ
がちゃ
蘭「おじゃましまーす!」
新一(………はぁ)
―リビング―1時間後
蘭「おまたせー!シチューできたわよー!」とたとた
新一「うぉー、うまそー!」
蘭「今日は頑張っちゃった!とびきり美味しいわよ!」
新一「へー、ありがとな!」
蘭「だって新一、今日もスーツで就活頑張ってるんだもん!」
新一「……」ぴくっ
蘭「土曜日なのに偉いわぁ!今日はどこに行ってたの?」
新一「……今日は、説明会だったんだ。東京の……。」
蘭「じゃ、近くだったのね?」
新一「あ、ああ。」
蘭「どうだった?説明会。」
今気づいた
今、夜の8時くらいの設定
朝博士の家に行く→灰原と話す→2時間経過→現在8時
時間が合わない。
違和感あるかもだけど、気にせず見てください。
お願いします。
新一「まぁまぁだったよ……」
蘭「もう!またそんなこと言ってぇ」
蘭「今の時代、就職できるだけでも大変なのにわがまま言っちゃダメよ?」
蘭「ただでさえ、新一は他の人よりハンデがあるんだから!」
新一「ああ、悪い……」
蘭「でも、まぁ。諦めずに頑張っているのは、認めるけどね!」
新一「……」
蘭「?」
蘭「どうしたの?ずいぶん静かだけど……」
新一「いやっ、そんなことねーよ!いっぱい食って、また明日から頑張らねーとなっ!!」
新一「いただきまーす!!」むしゃむしゃ
蘭「くすっ、変な新一。」
蘭「よっぽど、お腹減ってたのねー」
新一「あ、ああ」むしゃむしゃ
蘭「ふふっ」にこにこ
新一「………」むしゃむしゃ
新一(……俺は今)
新一(また蘭に嘘を吐いている)
新一(組織のときとは違い、正直に話してもいいハズなのに……)
新一(正直に……話せない)
新一(もう、諦めたのに……就活やってないのに。)
新一(……本当のことを、言えない。)
新一(…………どうして)
灰原って中学校の先生やってるんだよな?
まさか>>1は灰原も薬で小さくなったの知らないとかないよな!?
それとも、灰原は元に戻らなかったのか!!?
>>147
灰原は元に戻ってないってどっかで書いてなかったか
>>149
あ、そなのか
適当に読んでたから飛ばしたようだ
新一(………)
新一(………蘭といると、息苦しいな。)
新一(ハッ)
新一(俺は、何を考えて……)
新一(蘭のお陰でここまで来れたんだろ?……蘭が支えてくれていたから。)
新一(蘭がずっと俺を待っててくれたから……今、俺は)
新一(…………)
灰原『今度は私が、あなたを支える番ね』
新一(……灰原)
新一「………」ちら
蘭「ん?」にこにこ
>>147
灰原は中学校の生徒として歩美たちと学校に通っています。
組織を潰した際に、灰原は元の姿に戻って罪を償おうとしたけど、新一に止められ
灰原哀として生きていくことにしました。
説明不足でスマン
>>155
つまり、22歳×13歳の濃厚なセ(ry
新一「………ごちそーさま」かちゃ
蘭「あら、もういいの?」
新一「ああ、腹いっぱいだ」
蘭「そう!じゃ、私食器片付けちゃうね?」
新一「……いや、いいよ。お前も疲れてるだろ?」
蘭「え?いいわよ、このくらい」
新一「あとは俺がやっとくから……おめぇはもう帰れ」
蘭「新一がそう言うなら、帰るけど…………」
蘭「………」
新一「あんだよ?」
蘭「……ちょっと、寂しいかな、って。」
新一「……」
ちょいと休憩します
3時くらいに再開します。
保守していただけるとありがたいです。
お待たせしました
みなさんありがとうございます。
続きいきます
頑張れ
蘭「新一が今、大変なことは分かってる」
蘭「けど……もう少しかまってほしいな。」
蘭「あれから………新一が私に告白してから、もう5年も経ってるんだよ?」
蘭「新一がちゃんと帰ってくるまで、私はずっと気持ちを心の中にしまってた……」
蘭「…………ずっと」
蘭「…………もう、待たなくて、いいんだよね?」
蘭「もう、私の気持ち、伝ってるよね?」
蘭「新一」ぎゅう
新一「蘭………」
新一「………ごめん」
蘭「………えっ?」
蘭「どう、して?」
新一「今は、就活で忙しいんだ。………お前だって知ってるだろ?」
新一「ここで、他のこと考えてたら就職なんてできねーよ。」
新一「今が………正念場なんだよ。」
新一「だから……ごめんな、蘭」
蘭「そんな……そんな………」
蘭「それじゃあ……私はいったい」うる
蘭「いったい、いつまで、待てば、いいのよぉ!!」うるうる
新一「…………ごめん」
蘭「………」
新一「………」
蘭「……………帰る」ぼそ
新一「………蘭」
蘭「今年………」
新一「えっ?」
蘭「今年いっぱいは待ってる。」
蘭「でも」
蘭「………それ以上は、待てないよ、新一。」
新一「……」
新一「ああ、分かってる。」
蘭「………約束、だからね」
新一「ああ」
新一「早く今年終われ早く今年終われ早く(ry」
―工藤宅前―
蘭「……じゃ、もう行くね?」
新一「ああ。」
新一「そうだ、夜遅いし送って………って、必要ないか」
蘭「ちょっとぉ、それどーゆー意味ぃ?」
新一「わ、わりーわりー。冗談だって、へへっ」
蘭「もう!………ふふっ」
新一「……へっ」
蘭「じゃあね、新一!」ふりふり
新一「ああ、飯ありがとなー!気をつけて帰れよー!」ふりふり
新一「……」ふりふり
新一「……」
新一「……ふぅ」
そういえばこの設定だとコナンの正体は結局明かしてない上に消えたことになってんのか
>>182
コナンは最後まで蘭たちには正体を秘密にしていた。
一応、コナンは海外に留学するという感じで消えた。
新一「………蘭」
新一「コナンのときはあんなに元の体に戻りたいって思ってて」
新一「あんなに蘭に何か伝えなきゃって思ってたのに。」
新一「今じゃ蘭に会いたくないって、感じてる……」
新一「………なんでだ?」
新一「………」
新一「やっぱり、ただの幼馴染みだったのかな。」
新一「……」
新一「家、戻るか……。」
次の日―阿笠邸―
ピンポーン
灰原「はーい」とたとた
がちゃ
灰原「どちらさ――」
新一「よっ」
灰原「工藤くん……」
新一「……入って、いいか?」
灰原「……」
灰原「ええ、入って。」
新一「悪いな……」
ばたん
―リビング―
灰原「………それで?」
新一「あ?」
灰原「ここに来た、ということは就職活動を再開すると」
灰原「そう、とっていいのかしら?」
新一「………それは」
新一「………」
灰原「………」
灰原「………はぁ」
灰原「あなたねぇ……」
新一「わ、悪い」
新一「……けど、そんな簡単に変われねーよ」
新一「今まで全て上手く行ってたのに、一気に転落人生だ。」
新一「こんなの」
新一「流石に……推理力だけじゃ、な」
灰原「……」
灰原「………それなら、どうしてここへ?」
新一「……暇で、よ」
灰原「………はぁ」
新一「い、いいじゃねーかよ!ここに来るくらい!!」
灰原「……はぁ、私を暇潰しの都合のいい女なんて思わないでくれる?」
新一「ば、バーロー!んなこと思ってねーよ!」
灰原「そうかしら?」
新一「んぐぅ」
新一「大体、お前が言ったんだろ!?今度は私が支えるって!」
灰原「ええ、言ったわ。」
灰原「ただし」
灰原「自ら変わろうという意思のない人は」
灰原「……支えたくないわ」
新一「……ちっ」すくっ
灰原「どこ行くのよ?」
新一「………帰るんだよ」
灰原「………そう。」
新一「じゃあな」すたすた
灰原「ええ」
新一「………」がちゃ
ばたん
―阿笠邸前―
新一「ちっ」
新一「灰原のやつ……少しくらい話聞いてくれてもいいだろうが」
新一「………はぁ」
ブーブー
新一「メール?……灰原から」
新一「ったく、なんだよ。」ピッ
『さっきはごめんなさい。言い過ぎたわ。だけど、今、あなたを甘やかしては
あなたのためにならないのよ。辛いのは分かるわ。でも、もう少しだけ頑張って。
あなたにはどうか諦めずに戦ってほしい。あなたを信じてるわ。 灰原』
新一「………」
新一「ほんと、素直じゃねーよな」
新一「……」
新一「…………がんばっかな」
月曜日―駅前―
新一「久しぶりだな……就活」
新一「…………」
新一「………面倒くせぇ」
新一「やっぱ、帰っかな……」
新一「…………帰ろ」
新一「………」くるっ
灰原『信じてる』
新一「……」
新一「………くそっ」
新一「……」くるっ
新一「行くか」すたすた
工藤宅―新一の部屋―
新一「………」ずーん
新一「………終わった」
新一「……今日も面接で何も答えられなかった」
新一「しかも、集団面接じゃ俺の話で隣のやつが笑ってやがった……!」
新一「……くそ!」
新一「……………もう、ダメ――」
ピンポーン
新一「………」
ピンポーン
新一「………ちっ」
インターホン
新一「はい、どちら様ですか?」ピッ
蘭『あっ、新一ぃ?』
新一「………なんのようだよ?」
蘭『なによぉ、ご飯作りに来てあげたんじゃない!』
新一「………んなもん、頼んでねーだろ?」
蘭『いいじゃない。嬉しいでしょ?』
蘭『早く開けてよぉ!』
新一「……」
蘭『……開けないとドアぶち破るわよ?』
新一「………ちっ」ぴっ
新一「ったく」すたすた
新一「めんどくせーやつだな、ホント。」
新一「こんな時くらい一人にさせてくれよ」
新一「………とりあえず出迎えるか。」
新一「………」すたすた
――――ァァ
新一「………ん?」ぴく
―――ァァァァァ
新一「なんの音だ?」
―アアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!!
新一「ハッ!」
新一「まさか!?」ばっ
ネクストコナンズヒーント 練炭
工藤宅―ドア前―
蘭「アアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
蘭「えあぁっ!!!」ひゅっ
どすん!!
ばたばた!
がらんがらん!!
どたどたどたどた!!
がちゃ
新一「はぁっはぁっはぁっはぁっ!!」
蘭「……やっと来た。」ぴたっ
新一「はぁはぁはぁはぁ、おめぇなぁ………。」
すいません
ちょっと空けます
待っていて下さると嬉しいです。
速さが足りない
速くババァを退場させてくれや(´・ω・`)
お待たせしました。
続きいきます
―リビング―
新一「…………」もぐもぐ
蘭「どう?」
新一「……うまい」もぐ
蘭「本当!?」
蘭「よかったぁ。それ、結構自信作だったのよ!」
蘭「口にあったみたいで、嬉しいな。」
新一「………ああ」
蘭「?」
蘭「元気ないね、新一。何かあった?」
新一「………」もぐもぐ
蘭「あっ、そういえば今日面接あったんでしょ?どうだったのよ?」
新一「……」
新一「………」
蘭「……まさか」
蘭「また、ダメだったの?」
新一「………ああ」
蘭「ええ~~~!?」
新一「……」ぴくっ
蘭「ちょっとぉ、これで何社目!?いったい、いくつ落ちたのよ!?」
新一「………」
蘭「真面目にやってるんでしょうねぇ!?まったくっ!!」
新一「……」ぎり
蘭「……」
蘭「…………はぁ」
新一「………」
蘭「もう、しょうがないわねぇ」
蘭「私が会社を選んであげる!」
新一「……あ?」
蘭「新一って大学行ってなかったから、就活情報とか少ないでしょ?」
蘭「だから、会社は私が選んであげる!」
蘭「学歴を見ない会社とか結構多いんだから、探せばあるのよ?」
蘭「新一は探すのが下手すぎ!」
新一「………なんだと?」ぷるぷる
蘭「私がいないと、新一はホント、ダメね!」
蘭「まったく!私は新一のお母さんじゃないんだからね!?………それと」
蘭「感謝しなさいよ?」
新一「……」ぷち
新一「………るせーよ」ぼそ
蘭「え?新一、今なにかいっ――」
新一「うるせーーって言ってんだよぉおお!!!!」がしゃーん
蘭「きゃあっ!」びくっ
新一「……いい加減にしろよ、てめぇ!」
蘭「え?なに、私なにか」
新一「いっつも、いっつも頼んでもねーのに世話焼きやがってよぉ!!」
新一「迷惑なんだよ、こっちはっ!!」
蘭「そ、そんな……私は新一のために」
新一「それが迷惑なんだよ……!!」
新一「お前のはただの自己満足で」
新一「俺の気持ちは一切考えていねーじゃねーかっ!!」
蘭「ひっ、ひどいっ」うるうる
新一「……ひでぇのはどっちだよ?」
新一「………じゃあ聞くが」
新一「今日の俺はお前の目には落ち込んでいるようには見えなかったのかよ?」
新一「苦しんでいるように見えなかったのかよぉ!?」
蘭「………そんな」
新一「はっ……今知ったような顔してるぜ?」
新一「そう。それが、お前なんだよ」
新一「ただ、世話を焼きたいだけの、お節介なやつ」
新一「人の気持ちを考えない、考えられない。………それがお前だ。」
蘭「そ、そんな……」
蘭「じゃあ、私は、今まで……」
新一「なぁ、蘭」
蘭「……」びくっ
新一「……もう、終わりにしねーか?」
蘭「………えっ?」
新一「俺たちさ、そもそも合ってなかったんだよ……」
新一「ただ、幼馴染みってだけでさ。」
新一「勘違いしてたんだよ……俺たち。」
蘭「………ぃや」
蘭「いやだよ、しんいちぃ………」うるうる
すいません
ご飯食べてました。
続きいきます。
ちなみにこのSSは
昨日時計仕掛けの摩天楼を観て思い付きました
新一「いや、もう終わりだ……」
新一「今まで悪かったな」
新一「……散々待たせた挙げ句、こんな終わり方。」
蘭「…………だ、だったら」
蘭「だったら、一緒にいてよぉ!!」
蘭「私もっと頑張るから」
蘭「悪いところなら、直すからぁ」
蘭「新一のこと、一番に考えるからぁ」
蘭「終わりなんて……そんなこと、言わないでよぉ!!」
蘭「うぅ、ぐすっ、ううぅ」
新一「………」
新一「結婚しないか?」
↓
新一「紹介しよう」
↓
新一「元太だ」
>>273
お前iphoneだろ
新一「…………ごめん」
蘭「うっ、うぅうう」
蘭「うあぁあぁああああん」
蘭「どうしてぇ、どうしてよぉおおおお」
蘭「しんいちぃいいいいいいい」
蘭「うぅう」
蘭「うわぁぁあああああああん」
新一「………」
新一「ふぅ」
抜いただとぅ!?
―新一の部屋―
新一「やっと、蘭から解放されたぜ……」
新一「あいつ、最近俺にべったりだったからな」
新一「別に付き合ってるわけじゃねーのに」
新一「彼女面しやがって……」
新一「………」
新一「ちっ」
新一「まぁ、いいか」
新一「……けど」
新一「周りがなんか言ってきそうでコエーな。」
新一「………」
新一「しゃーねー、寝るか」
ぱち
新一「………」
―――
――
新一「それから一ヶ月くらいがたった。」
新一「俺はその間に灰原と付き合うようになった。」
新一「初めは断られたが、就職する条件で交際は始まった。」
新一「灰原は叱咤激励の意味を込め、よく俺に嫌味を言って励ましてくれている。」
新一「本当、素直じゃない。」
新一「だけど、俺もその思いに答えるべく就職活動に意欲を出していた。」
新一「そして、もう少しでいい結果が出る気がする。」
新一「俺は今すごい幸せだ。」
新一「そうそう」
新一「蘭のことを忘れていた。」
新一「蘭は前々から交際を迫られていた新井出先生と付き合っているそうだ。」
新一「近々、結婚もするという話だ。」
新一「一応、俺も招待されている。」
新一「……以外にも蘭は俺たちのことを周りに話さなかったらしい。」
新一「周りもいつも通りに接してくれる。」
新一「お陰でいままで通りの生活だ。本当、面倒にならずにすんで良かった。」
―工藤宅―新一の部屋
がちゃ
灰原「新一くん?準備できた?」
新一「あ、ああ。」
灰原「ネクタイ……曲がってるわよ」ちょいちょい
新一「えっ、ほんと?」
灰原「………やってあげるわ」きゅ
新一「悪いな……」
灰原「今日は最終面接でしょ?しっかりやるのよ。」きゅきゅ
新一「まかしとけって!」
灰原「調子いいんだから……はい、できたわよ」
新一「おっ、さんきゅー」
灰原「じゃ、私は学校に行くわね?」
新一「おお、気をつけてな」
灰原「あなたもね……」ちゅ
新一「うおっ!」
灰原「……面接、頑張ってね」
新一「……哀」
灰原「………いってきます」
がちゃ
新一「おお!」ふりふり
ばたん
新一「……よし」
新一「俺も面接行くかっ!!」
新一「その後、俺は就職に成功した。」
新一「そして5年を歳月を経て、灰原と結婚することになった。」
新一「俺は今最高に幸せだ………。」
新一「哀に会えて、本当に良かったと思う。」
新一「そして……蘭と別れて本当に良かった。」
新一「あっ、そう言えば新井出先生と蘭は結婚2年目で別れたそうだ」
おわり
終わりです
ここまで支援、保守をしてくれた皆様
本当にありがとうございました!
完走できたのは皆様のお陰です!
お疲れさまでした!
以上です!
おちダメですかね?
もしあれなら
書き直しますけど……。
>>326
ダメすぎだろ…
「就職できない…」ってスレタイなのに肝心の就職できた所の描写が一切無いし
就職できた後の灰原との中睦まじいやり取りも無いし
そもそも欄がいなくなった後の描写がないのもいただけない
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