小鷹「お泊りパーティー?」(843)

立ったら書きます。
原作との齟齬とかキャラ性の違いはヌルー推奨

ID:F/R45jPz0

>>1 代行ありです。

※勢いで立てた。
 書き溜めは殆ど無いので筆の遅さはご容赦くだしあorz


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――



放課後、俺たちはいつも通りに部室でダラダラしていた。

そんな中、一番最後に部室にやってきた星奈はデカい効果音と共にドアを蹴破ると、

星奈「お泊りパーティーをするわよ!」

などとのたまった。自信満々に。

夜空「五月蝿いぞ肉、ドアくらい静かに開けられないのか。
   これだから駄肉は困る」

星奈「うっ……」

夜空「それになんだ。連絡も無しに遅刻かとして、やっと来たかと思ったら
   お泊りパーティーだと? その前に言うことがあるんじゃないのか?
   遅れてごめんなさいの一言も言えないのかこの淫乱腐乱無駄乳肉奴隷は」

星奈「ご、ごめんなさ……って、なんでそこまで言われなきゃいけないのよ!?
   っていうかみんな普段部活に来る来ないの連絡なんてしてないじゃない!」

夜空「それはお前だけだろう。私はお前以外の全員にはちゃんと連絡しているし、
   逆に連絡だってもらっている。要するに貴様だけハブられているんだよ」

星奈「う、ウソ……じゃあ、この前あたし以外みんな休んだ時って……」

夜空「ああ、あれはみんなで示し合わせて休んだのだ。肉だけハブにしようとな」

星奈「そんな……嘘だよね、小鷹……?」

若干涙目で俺を見上げてくる星奈。

ああもう、そんな捨てられたチワワみたいな目で見るんじゃない。

夜空「まあ勿論嘘なんだがな」

星奈「夜空ァァァーーーーーー!! アンタってヤツはァァァァァ!!!」

夜空「しかし、いの一番に確認するのが小鷹とはな」

星奈「そ、それは……たまたま、そう、たまたまそこにいたから!!」

夜空「『そんな……嘘だよね、小鷹……?』」

星奈「――――――――ッ!!」

夜空「面白いほどのうろたえっぷりだったな? 小鷹に裏切られたのが
   そんなにショックだったのか?」

星奈「ち、違っ――あれは、小鷹のヤツをどうとっちめてやろうかと――」

夜空「『小鷹……信じてたのに……』」

星奈「――――――――~~~~!!」

夜空「なんだ図星か。意外と乙女なんだな、肉の癖に」

星奈「ああもう殺す殺す殺す殺す!! いつか絶対に生まれてきたことを
   神様と両親とあたしに謝るくらいいたぶってから、
   ドラム缶風呂にコンクリートと混浴させてさらに東京湾に
   ボンベ無しでスキューバダイビングさせてやる!!」

小鷹「えーっと……それより、お泊りパーティーだっけ?」

収集が付きそうにないので、無理矢理話題を変える。

星奈「え、ああ、うん。昨日ゲームしてたらね、友達の家に
   みんなで泊まりに行くってイベントがあって」

夜空「またエロゲーか。お前は本当にどうしようもないくらいに
   淫猥な奴だな。名前を肉から淫猥の権化に変えてはどうだ?」

星奈「今回はエロゲーじゃないわよ! っていうか、あたしの名前は
   肉じゃないし!」

小鷹「いいから話を続けて。夜空も、話が進まなくなるから
   少しの間だけ星奈の話を聞いてやろうぜ?」

夜空「チッ……まあいいだろう。だがな肉、下らない内容だったら
   即刻精肉工場に連れて行ってウィンナーに加工してやるから
   ちゃんと考えてから口を開くんだな」

星奈「毎度思うんだけれど、夜空ってあたしを罵る言葉に関しては
   天下一品のボキャブラリーを持ってるわよね。
   ある意味感心するわ」

小鷹「パーティーってことは、みんなで集まってワイワイ騒ごうぜ
   って事だよな?」

星奈「そ! 誰かの家にみんなで泊まりに行くのって、
   いかにも『リア充の遊び!』って感じじゃない?」

小鷹「でも、前にお前んちの別荘にみんなで泊まりに行っただろ?」

星奈「そうだけどそうじゃなくて! 別荘とかじゃない、
   『友達の家』に泊まりに行くってシチュエーションが良いんじゃない!」

小鷹「ああ、それは確かに」

星奈「で、いざそういう事が起きた時に困らないように、今のうちに
   みんなで練習しようと思って」

夜空「ふむ……肉にしてはマトモなことを言うな」

星奈「アンタ、いちいち毒を吐かないと会話できないわけ?」

夜空「ああ。ただし貴様限定でな。ともあれ、アイディア自体は問題ない。
   日程は……そうだな、善は急げというから今週末でどうだろうか。
   参加者を確認するから、肉の案に賛成の者は挙手をしろ」スッ

星奈「ちょっと、なんであんたが仕切ってるわけ?」

理科「理科は大丈夫ですよー」キョシュ

小鳩「ククク……たまには人間の戯言に付き合うのも一興か」ミギニオナジ

マリア「ワタシももんだいないぞー」ハイハーイ

幸村「あにきが参加するのであれば、わたくしはじごくのそこまでも
   おもといたすしょぞん」スッ

小鷹「えーっと、質問」

星奈「なに?」

小鷹「そのパーティーって、俺も参加して大丈夫なのか?」

隣人部の中で、男は俺だけ。

つまり、このままだと所謂ハーレム状態になってしまうわけで。

星奈「何言ってんの? あんたは雑用係として強制参加に決まってるでしょ?」

小鷹「いやでもホラ、女の子の中に一人だけ男ってのは、色んな意味で
   アレかなー、と」

夜空・星奈「!!」

言われて気が付いたのか、渋い顔になる夜空と星奈。

夜空「が、合宿の時だって大丈夫だったのだから、問題ないのではないか?」

小鷹「あの時はホラ、幸村は男だって思ってたし」

星奈「……話し合いするから、ちょっとタンマ」

小鷹「お、おう」



すまん風呂

復帰


女性陣サイド

星奈「合宿の時は浮かれてて気付かなかったけど、男と……こ、小鷹と
   同じ場所で寝泊りするのよね……」

夜空「う、うむ……寝室は違うとはいえ、万が一、ということも……」

理科「理科は全然気にしませんけどね。というか、むしろ自分から
   先輩に夜這いかけてましたし」

幸村「よばい……とはなんでしょう」

理科「夜這いとはですね、相手が寝静まったのを見計らって部屋に忍び込み……」

夜空「痴女は黙っていろ!」

星奈「幸村も、そんなことは知らなくていいから!」

幸村「夜襲のいっしゅでしょうか」

夜空「ああ……もうそれでいい……」

小鳩「ククク……我にとって半身と閨を共にするのは当然の事。
   わざわざ論議するまでもない」

マリア「ワタシも、お兄ちゃんなら全然問題ないぞー」

小鳩「だからお兄ちゃんっていうなってなんべんもいうとるやろあほー!」

マリア「お兄ちゃんをお兄ちゃんって呼んでなにがいけないんだ?
    吸血鬼の言うことは理解できないぞ?」

小鳩「またゆったー! ゆーなっていったばっかやのにー!」

幸村「わたくしはあにきにならなにをされてもよろこんでうけいれます」

理科「とまあ、理科たちは問題なしってことで」

夜空「……まあ、何か起こるとしたら、とっくの昔に起こっているか……」

星奈「そうね……良くも悪くも小鷹だしね……」

夜空「そうだな……」

夜空・星奈「…………はぁ」

夜空「と、いうわけで、小鷹の参加は満場一致で
   問題ないということになった」

小鷹「いいのか? いやまぁ、みんながそう言うなら喜んで
   参加させてもらうけど」トイウワケデキョシュ

夜空「では、参加者は6人で問題無いな」

星奈「は? 何言ってんでちゅかー夜空ちゃんは?
   あ、もしかして自分を数え忘れちゃったのかなー?
   いーい? 部員は全部で7人なんだから、
   参加人数も7人なんでちゅよー?」

なんつー嬉しそうな笑顔だ。夜空の揚げ足を取れたのがそんなに嬉しかったのか?

しかし夜空といえば、そんな星奈を可哀想な物を見るような目で見ていた。
まるで屠殺される豚を見るような、哀れみで満たされた目で。

夜空「あのな、肉。先程私は『参加者は挙手をしろ』、と言ったはずだ」

星奈「だから? 満場一致で全員参加だったじゃない」

夜空「いや、この中で一人だけ挙手をしていない奴がいる」

あー、なるほど。そういうわけか。

星奈「は?」

夜空「ここまで言ってもわからんとは……哀れみすら感じるほどのアホだな貴様は」

小鷹「えーっと、星奈は挙手しなかったから不参加とみなす、ってことか?」

夜空「そうだ」

星奈「は!? 何言ってんのよ夜空!? そもそもこれはあたしの発案で……」

夜空「誰が発案者だとか、そういうことは関係ない。しろと言われた時に
   手を挙げなかったお前が間抜けなのだ」

星奈「じゃあハイ! ほら手ぇ挙げたわよ! これで良いんでしょう!?」

夜空「残念ながらつい先程募集を締めてしまったのだ。あー、本当に残念だなぁ」

夜空「折角だからお前のような男に媚びへつらうことしか能が無いビッチも
   誘ってやろうかと思っていたのだが、まあ本人に参加の意思が無いなら仕方ない。
   今回は我々6人だけでお泊りパーティーをするとしよう。あー楽しみだ」

星奈「ううううう……」

夜空「さて小鷹、私たちは6人で楽しい楽しいパーティーの話し合いをしようか。6人で」

星奈「うわぁぁぁぁぁん!! 夜空なんかロードローラーに押しつぶされて死ね
   バカァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

ドップラー効果を発生させながら走り去る星奈。

小鷹「そんな意地悪するなよ夜空。星奈も呼んでやろうぜ?」

夜空「……チッ。仕方が無い、メールで呼び戻すか? ……ん、送信完了。
   肉が戻ったら話し合いを再開するぞ」

小鷹「……ちなみに、なんて送ったんだ?」

夜空「『あと3秒で部室に戻らねば、貴様のゲームをフライングディスクシステムで
    成層圏までカタパルト射出してやる』」

やっぱり夜空はどこまで行っても夜空だった。

夜空「仕方が無いので今回だけ貴様も参加させてやるから
   額を熱した鉄板にこすりつける勢いで私に感謝するんだな」

星奈「なんでここまで言われなきゃいけないのよ……」

小鷹「で、場所をどうするかなんだが」

夜空「私の家は無理だな。肉、無駄に広い貴様の家はどうなんだ」

星奈「ウチも無理。客間はほとんど使わないってことで1部屋だけしかないし」

夜空「チッ、使えん成金だ。というか貴様、自分の情けないツラを
   家族に見せるのがイヤで嘘をついているんじゃないだろうな?」

星奈「嘘なんかついてないわよ。っていうか、誰が情けないツラですって!?」

小鷹「確かに、あの部屋にみんなで泊まるのはちょっとキツいかもな」

俺がそう補足すると、夜空の動きがピタッと止まった。

夜空「小鷹。何故貴様が、肉の家のことを知っている?」

ギギギ、という擬音が似合うような鈍い動きで、顔をこちらに向ける夜空。

その顔、こわい。

小鷹「何故って……前に星奈の家に泊まったからだけど」

夜空「肉の家に泊まっただと!!!!!!????????」
理科「それはマジですか先輩!!!!!!???????」

……何故理科まで食いついてくるんだ?

小鷹「いや、マジだけど……それがどうかしたか?」

理科「ってことは、先輩達はもうセッ○スしたってことですか!?
   酷いです! 先輩の童貞は理科が貰おうと思っていたのに……
   星奈先輩の鬼! 中古の非処じょぶるわぁっ!!?」

小鷹「するかんなこと!!」
星奈「あたしはまだ処女よ!!」

俺と星奈は同時に理科にツッコミを入れ……って、サラリと
とんでもない事を言ってませんか星奈さん?

夜空「…………小鷹と……肉が…………」

夜空は夜空で何故か凹んでるし、どう収集つけるんだよこれ。

小鷹「とりあえず、星奈と夜空の家はダメだとして……他のみんなはどうだ?」

まだブツブツ何か言ってる夜空は置いておいて、残りのメンバーに確認を取る。

マリア「ワタシは他のシスター達と一緒にくらしてるから無理だなー」

理科「理科の家は大丈夫ですよ、アダルトグッズがけっこう場所とってますけど。
   あ、折角ですからまだ使ってないヤツを小鷹先輩で試してみてもいいですか!?」

小鷹「理科の家もダメ……と。幸村は?」

幸村「もうしわけありませんあにき。わたくしもかていのじじょうがありまして、
   たすうのじょせいをいえにあげるのは……」

あー、『家の事情で男として育てられてるから、大勢女性を連れてくのはマズい』、と。

ってことは、だ。

小鷹「俺の家しかない、か」

夜空・星奈・理科「小鷹(先輩)の家……!?」

何故か過剰に反応する3人。

小鳩「あ、あんちゃんっ!?」

小鷹「ウチは俺と小鳩の2人しかいないし、広さもそれなりにあるしな」

だから問題ないといえば問題ないのだが……。

小鷹「っつっても、男の家に泊まりに来るのも抵抗あるだろうし、
   無理にとは言わないk」

夜空・星奈「行く行く行く行く行く行く行く行く!!!!!」
理科「大丈夫無問題ノープロブレムまったくこれっぽっちも問題無いです!!!!!」

なにこの食いつき具合。こわい。

小鷹「そ、そうか……なら良かった……」

こいつら、そんなにお泊りパーティーがしたかったのか……。

良く見れば、他のみんなも心なしかさっきより楽しそうに見えるし。

小鳩「むぅ~……」

ただ一人、小鳩を除いて。

マリア「お兄ちゃんの家かー。久しぶりに行くから楽しみだぞー!」

夜空「待てマリア……今なんと言った?」

マリア「ん? お兄ちゃんの家に泊まるのは久しぶりだから楽しみだって言ったんだぞ?
    耳が悪くなったのかうんこ夜空」

星奈「小鷹の家に泊まったですって……?」

マリア「うん! 家出したときにババアに連れてってもらったのだ!」

あー、そういえばそんなこともあったな。

夜空・星奈「……」

マリア「お兄ちゃんの手料理はおかしいのだ! おいしすぎて死ぬかと思った!!
    あれに比べたら教会の料理なんてうんこだな!」

幸村「あにきの……」

理科「手料理……」

星奈「小鷹アンタ、まさかこんな幼女に手ぇ出してないでしょうね!?」

小鷹「出すかっ!」

マリア「あと、お兄ちゃんのTシャツも着たのだ!」

夜空・星奈「!?」

理科「なぜそんなうらやまけしから……いえいえ、そんなことに?」

マリア「んっとなー」

マリア「そこの吸血鬼のおっぱいがちっちゃいからだ!!」

小鳩「!?」

マリア「吸血鬼のパジャマがきつかったから、お兄ちゃんにTシャツを借りたのだ……
    って、なんで吸血鬼は泣いてるのだ?」

小鳩「うちはまだ成長期じゃもん……これから成長するんじゃもん……」

星奈「あああぁぁぁぁぁぁん!! 泣いてる小鳩ちゃんも可愛ゆぃぃぃぃ!!!!
   ねえ、お姉ちゃんが小鳩ちゃんのおっぱい揉んでおっきくしてあげよっか?
   うぇ、うえへへへへへへ……」

夜空「では、今週の金曜、帰宅後に小鷹の家に集合ということで問題無いな」

全員「異議なーし」
小鳩「ちっちゃないもん……これからじゃもん……」ブツブツ

夜空「必要な物は各自持参するように」

小鷹「夕食はどうする?」

星奈「は? アンタの家なんだからアンタが作るに決まってるでしょ?」

マジかよ。

小鷹「いや、それは良いんだが、流石にこの人数分だと手が足りないな。
   もう1人くらい手伝ってくれると助かるんだけど」

夜空「で、では私が手伝おうか。人並みくらいの心得はあるからな」

小鷹「お、マジか。助かるよ」

星奈「むっ……こ、小鷹? あたしも手伝ってあげてもいいけど?」

小鷹「うーん……ありがたいけど、流石に台所に3人も立つと狭いから
   俺と夜空だけで十分だぞ」

星奈「そ、そう……」

軽く沈む星奈。そんなに料理がしたかったんだろうか?

夜空「なあ小鷹、どうせなら食材も一緒に買いに行かないか?」

星奈「」ピクッ

小鷹「でも、それだと時間のロスが出来るだろ。先に作るもんを決めとけば
   俺がまとめて買っておくけど?」

夜空「それはダメだ。生ものは鮮度が命だから、その日に買った方がいい」

スーパーの商品なんて1日くらいじゃ大して変わらないと思うが……。

夜空「それに2人いれば買える量も多くなるしな。流石に7人分は持ちきれないだろう?」

小鷹「それは確かにそうだが……」

夜空「私としてはめんどくさいことこの上ないのだが、その……
   だから、一緒に買い物に……」

ドンッ!

星奈「くじ引きをしましょう」

夜空「あァ?」

何を突然言い出すのだこのクソ肉は、という目で星奈を睨む夜空。

星奈「料理と買出しなんて『めんどくさい』ことを2つも夜空に押し付けるなんて
   悪いじゃない? だから、誰でも出来る買出し要員は公平にくじで決めた方が
   いいんじゃない?」

小鷹「確かにそれもそうだな。食材の選定なら俺だけでも十分だし」

星奈「と、いうわけでくじ引きをするわよ。ほらほら、みんな集まって」

夜空「チッ……肉め、余計なことをしおって……」

夜空「本当に……余計……」



そんなこんなで今日の部活も終わって、あとは当日を待つだけとなった。

さて、くじ引きの結果だが、俺と一緒に買いだしに行く事になったのは……

>>40

流石にこんな過疎スレで安価は自殺行為だったか……
kskst

理科

パーティー当日。

部活はいつもどおり行われているのだが、目に見えて全員がそわそわしている。
あの幸村でさえ、だ。

かく言う俺も落ち着かず、さっきから視線を右に左にとせわしなく動かしている。

星奈「小鷹、アンタ少し落ち着きなさい。さっきから不審者みたいな目してるわよ?」

小鷹「お、お前だってそのゲーム、さっきからずっとタイトル画面から移動してないじゃないか」

星奈「うっ……こ、これはっ」カアァ

夜空「まったく……たかだか人の家に泊まりに行くだけで随分な動揺っぷりだな」

星奈「うぐ……あ、アンタだってこれが初めてのくせに!」

夜空「は? 何を言ってるのだ貴様は。私はお泊りなんかしょっちゅうしているぞ」

星奈・小鷹「うっそ、マジで!?」

……って、なんとなく展開が読めてきたぞ。

夜空「トモちゃんは料理も上手いんだぞ!」

やっぱりな……。

そんなこんなで部活が終わり、待ちに待ったお泊りパーティーの始まり。

部活終了のチャイムが鳴ると同時に、皆飛び出すように部室を後にした。

残ったのは、俺と理科の2人。

小鷹「で、さっきから気になってたんだが、なんだその荷物は」

理科「いえ、一旦帰るのも面倒ですし、折角なんでこのまま先輩の家に
   行っちゃおうかなと思いまして」

理科「それに、買い物しながら帰れば時間をムダにせずに済みますしね」

小鷹「それはそう、なんだが……」

問題はそこじゃない。荷物の量だ。

小鷹「いくらなんでもスーツケース5つは持って来すぎじゃないか?」

理科「必要なものは持参、とのことでしたので」

小鷹「ちょっと中を見せてもらうぞ……」

理科「ちょ、ちょっと先輩!?」

慌てる理科を無視して物色を始める。

小鷹「着替え、下着、お菓子、工具、よくわからん発明品……」

理科「ってスルーですか!? せめて下着には反応してくださいよ!」

小鷹「え……なんで?」キョトン

理科「ド畜生ォォォォォォオオオオオ!!」ブワッ

小鷹「バイブ……バイブっ!?」

小鷹「AV……誤解を招かないように言うとオーディオビジュアルじゃない方のAV……
   ピ○クローター、鞭、蝋燭、etcetc...」

小鷹「この穴が開いたボールは……」

理科「あ、それはギャグボールです。是非小鷹先輩に試していただきたいと」

小鷹「そぉい!!」ブンッ

理科「ちょっ、何するんですか!?」

小鷹「こんなもんどうするつもりなんだお前は!?」

理科「これでも厳選してきたんですよ!? 本当は三角木馬とか持ってきたいところを
   泣く泣く自重したというのに!」

小鷹「そういう問題じゃねえ!」

小鷹「とりあえず、必要なものだけまとめたからこれだけ持っていけ。
   万一変なもの持ち込んだら叩き出すからな」

理科「放置プレイですか? 理科、興奮してきました……」ハァハァ

小鷹「もうやだこの後輩」

小鷹「と、いうわけで買い物だ」

理科「学校帰りに男女2人で買い物なんて、まるで恋人みたいですね?」チラチラ

小鷹「今日は肉の日だから、肉を中心に見てくか」

理科「ちくしょう……」

小鷹「結局献立は決まらなかったからなぁ……理科は何か食べたいものとかあるか?」

理科「そうですね……ソーセージとエリンギとヨーグルトとかどうでしょう?」

小鷹「なんでそうピンポイントなんだ?」

理科「いやだって想像してくださいよ。6人の美少女がいっせいにソーセージと
   エリンギを頬張ってる姿を」

想像してみた。

なんというか……シュールな光景だった。

理科「節分の恵方巻きとか、理科にはもうエロスしか感じられません」

小鷹「誰かー!! お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんかー!?」

小鷹「というわけで、無難にカレーになった」

理科「本当に無難ですね」

小鷹「本当なら手の込んだ物を作りたかったんだけどな……いかんせん時間も無いし、
   それはまた今度にしよう」

理科「まあ、ボソカレーはどう作っても美味しいってブラッコ・ジャッコ先生も
   言ってますしね」

小鷹「流石にレトルトじゃないけどな。あとはお菓子と飲み物……と」

理科「コーラとお茶と……あ、先輩、飲むヨーグルトを買ってもいいですか?」

小鷹「いいけど、どうしてお前はそこまでヨーグルトにこだわるんだ?」

理科「お菓子は……ねるねるねろりんちょが良いです」テーレッテレー

小鷹「わざわざみんなで食べるのに超不向きなヤツを選びやがった!」

理科「流石に冗談です。無難にピザでも食ってろデブポテトとかで
   良いんじゃないですかね」

小鷹「悪意しか感じないネーミングだな」

理科「どうせねろりんちょするなら、先輩の精え」

小鷹「よし、会計済ませて帰るか」

ストック尽きたのでさらに超低速になりますすいません

安価した時点で無いのは分かってるし問題ない

ゆっくりでいいからちゃんと終わらせてくれ

>>54
>>55
りょうかいっす。ありがとです。

小鷹自宅

小鷹「ただいまー」
理科「おじゃましまーす」

小鷹「あれ、おかしいな……」

いつもなら小鳩が『ククク……帰ったか我が半身よ』とか言いながら
出迎えてくれるんだが……

小鷹「まあいいや、とりあえず食材を冷蔵庫に……ってうわっ!?」
小鳩「あ、あんちゃぁぁぁぁぁん!!」

リビングのドアを開けると同時に、小鳩が泣きながら抱きついてくる。

小鳩「うぅ、あんちゃぁん……怖いのが来るばい……」

小鷹「怖いのって、ゴキブリか?」

小鳩「そんなんよりもっと怖か……」フルフル

小鷹「まさか、幽霊とか……?」

理科「HAHAHAイヤですよ小鷹先輩、幽霊なんかいるわけないじゃないですか」

小鷹「あー、理科はやっぱり幽霊否定派か」

理科「当たり前じゃないですか、この世は科学こそが全てなんですよ?
   だから幽霊なんているわけないんです。だって……」

小鷹「だって?」

理科「いたら……怖いじゃないですか」

良く見ると、理科の身体は怯えるように小さく震えていて。

小鷹「……可愛いな、お前」

理科「ちょっ!? いきなり何を言い出すんですかこの先輩野郎は!?」

小鷹「いや、単にそう思っただけで……」

という俺の言葉を聞いているのかいないのか、理科は俺に背を向けると
ブツブツと独り言を言い始める。

理科「……なんなんですかまったく。髪型変えても眼鏡外しても何のリアクションも
   無かったのに、なんでこんな時にそんな事言うんですか……ホンット最低です……
   こんなの……嬉しすぎてどんな顔すればいいのかわからないじゃないですか……
   ちょ、どうしよう、口元にやけちゃう……ああもう、なんていうかもう……
   ユニバァァァァァァァァァァァァァァァァァァス!!」

小鷹・小鳩「」ビクッ!

小鷹「とりあえず、俺がリビングの様子を見てくるから、2人はここで待ってろ」

理科「」コクコク

小鳩「あんちゃぁん……」

小鷹「大丈夫だ、ちゃんと戻ってくるさ」

言って、リビングの中へと入る。パッと見誰もいないが……

???「……ァァァン」

小鷹「っ!?」ビクッ

居る。確実に何かが。

???「………………フフフ………………ト……ァァァン」

声はリビングの隅、テレビのあたりから聞こえてくる。

小鷹「誰か、いるのか?」

返事は無い。

ゆっくりと、テレビに向かって歩を進める。

???「……ャァァァァァァン…………バ……」

小鷹「っ!!」

意を決して、テレビ台を力任せにグルリと動かす。

星奈「んふふふふふ小鳩ちゃああああああああああん!!」

小鷹「やっぱりかド畜生ォォォォォォ!!」

スパコーンと。
星奈の頭をいい感じで叩く音が、冬の空へと高く響いた。

星奈「反省してるわ……」

深々と頭を下げる星奈だったが、小鳩は怯えたままで俺の背中から離れようとしない。

星奈「小鳩ちゃんと2人っきりってのがマズかったわ……仲良くなろうとしてるうちに
   ついついギアが変な方向に入っちゃって……」

小鷹「まあ、星奈も謝ってることだし、許してやったらどうだ?」

小鳩「うぅ……」

星奈「ごめんなさい小鳩ちゃん、もう暴走しないように気をつけるから!」

小鳩「フン……我が半身の直訴ゆえ特別に許すが……次は無いと思え」

星奈「あぁぁぁぁん! ありがとう小鳩ちゃん! ね、仲直りの握手しよ!?」

小鳩「や!」

しかし、(自称)吸血鬼をここまで怯えさせるとは。
小鳩にしてみれば、迫ってくる時の星奈は悪鬼羅刹以上に怖いのかもしれない。

冷蔵庫に食材を入れ始めたところで、ピンポーンとインターホンが鳴る。

小鷹「小鳩、悪いけど出てくれるか?」

小鳩「ん」トテトテ、ガチャッ

小鳩「いらないです!」

ああ、マリアか。

小鳩「いらないです!!」

小鷹「小鳩、いいから入ってもらいなさい」

小鳩「でも、あんちゃん……」

小鷹「いいから」

小鳩「うぅ……」

渋る小鳩の代わりに、玄関に向かう。

小鷹「いやーごめんな、小鳩のヤツはいつも……って、みんな一緒だったのか」

ドアの前には夜空・幸村・マリアの3人が立っていた。

小鷹「今日はケイトは一緒じゃないんだな」

マリア「夜空が迎えに来たからババアは置いてきたのだ!」

幸村「わたくしもよぞらのあねごにつれてきていただきました」

幸村、お前は相変わらずメイド服なのか。

それにしても、

小鷹「夜空、意外と面倒見良いんだな」

夜空「違う……迷子にでもなられたら迷惑するからだ」

そういう夜空の顔が少し紅かったのは、きっと見間違えじゃないだろう。

小鷹「まあ玄関で立ち話もなんだし、上がってくれよ」

夜空「ん……お邪魔します」
マリア「おっじゃまするぞー!」
幸村「おじゃまいたします」

小鷹「さて、これで全員か。ああ、荷物は適当なところに寄せといてくれ」

星奈「で、集まったはいいけどどうしようかしら。夕食までまだ若干時間があるし……」

理科「こういうことに慣れてないので、どうしたらいいかさっぱりですね」

全員「……」ドンヨリ

小鷹「と、とりあえずゲームでもするか? みんなモン狩は持ってるよな?」

星奈「こないだ出たばっかの3rdでいいならあるけど」

夜空「私もあるぞ」

小鷹「じゃあ、早速始めるか……って言っても、3rdはほとんど進んでないんだけどな」

ランクでいうところの3だ。

星奈「幸村達は初心者なんだし、ちょうどいいんじゃない?」

小鷹「それもそうか」

というわけでレッツプレイ。

武器内訳
小鷹:双剣
夜空:弓
星奈:大剣
小鳩:笛
マリア:ハンマー
幸村:太刀
理科:ヘビィボウガン

小鷹「やっぱり幸村は太刀なんだな」

幸村「おとこのろまんですゆえ」

比較的操作に慣れてる俺と夜空と星奈は、初心者のサポートにまわる形でになり、
4人と3人のチームにそれぞれ分かれた。

Aチーム
小鷹、夜空、マリア、幸村

Bチーム
星奈、小鳩、理科

……なんだろう。ゲームとしてはいい感じのチーム編成なのに、
ひどくアンバランスな印象を受けるのは。

小鷹「とりあえず最初は、ボロボロッスでも狩りに行くか」

夜空「妥当なところだな」

1人プレイなら先にジャスドギィあたりの装備を作った方が楽だろうけれど、
モン狩3rdは前作に比べて難易度が低くなっているので、複数プレイなら
ある程度難易度が高いクエストでも大丈夫だろう。

星奈「んふふふふふ小鳩ちゅわぁぁぁぁん、何か作りたい装備とかある?
   お姉ちゃん、どんなレアアイテムでもあげちゃうよ?」

小鳩「いりません!」

星奈「あぁぁぁん、遠慮してる小鳩ちゃんもかわゅぅぅぅぅい!」

理科「とりあえずクエスト貼っておきましたよー」

小鷹「やっぱりボロボロッスは硬いなぁ……すぐに切れ味が落ちる」

夜空「まあ、名前の通りすぐにボロボロになるのが救いか……ってマリア!
   よくも私を吹き飛ばしたな?」

マリア「バーカバーカうんこ夜空! 頭のまわりをうろちょろするからいけないのだ!
    ってああ! 何故かワタシが毒になってるぞ! ボロボロッスは
    毒攻撃しないのに!」

夜空「そうか、運が悪かったな」

マリア「夜空! もうおまえは本当にうんこだな!!」

そうこうしているうちに、幸村がボロボロッスの頭を破壊……って、

【目標を達成しました】

幸村「みしるしをちょうだいしました」

幸村の攻撃は、綺麗にボロボロッスの頭と胴を切り離していた。

小鷹「いや……この部位破壊はバグだろ……」

夜空「……とりあえず剥ぎ取るか」

小鷹「……ああ」

【クエストを終了します】

微妙な空気を残したまま、とりあえず最初の狩りは終了した。

ちなみに俺たちの方が先に終わったので小鳩たちの狩りを見ていたのだが、
小鳩が絶対に星奈を回復しようとしないのが印象的だったとだけ言っておこう。



2戦目
Aチーム
小鷹、星奈、マリア、小鳩

Bチーム
夜空、幸村、理科



小鷹「2回続けて同じクエストってのもなんだから、次は星奈に任せるよ」

星奈「そう? ならデビルジョーでも狩りに行く?」

小鷹「デビル……聞いたことないな。強いヤツなんじゃないか?」

星奈「そうでもないわよ。それに、アイツから取れる素材で良いアイテムが作れるし」

マリア「知ってるのだ! デビルっていうのは悪魔のことだな! 悪魔なんて
    ワタシが退治してやるのだ!」

小鳩「ククク……悪魔風情が我に歯向かうなど笑止。灰燼へと化してくれるわ……」

星奈「じゃ、始めるわよ」

【クエストを終了します】

小鷹・小鳩・マリア「あ……」

小鷹・小鳩・マリア「アホかァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

結論から言うと、開幕10秒でクエストに失敗した。

マリア「なんなのだアレは!? ガーッときてバーッとされたらすぐ死んだのだ!!
    わけがわからないのだ!! もううんこだな!! うんこうんこうんこうんこ
    うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ!!」
小鳩「真祖たる我が悪魔風情に遅れを取るなどあり得ん……まさか彼奴は伝説の……
   しかし、封印は完璧の筈……まさか、刻が満ちようとして……ってうんこうんこ
   うるさいわこのうんこ聖職者!!」

星奈「あ、言い忘れてたけどアイツはランク6でもそこそこキツいから
   基本的に避けないと死ぬわよ。特にブレス」

小鷹「言うのが遅いにも程があるだろ!?」

結局、そんなこんなで俺たちの狩りは2時間ほど続いた。

あ、日付変わった……とりあえずトリつけます。
そしてすみませんが明日早番なのでそろそろ落ちます……
一応18時には戻って来れそうかと……
それまでにちょろっとずつ書き溜めときますorz

流石に18時までもつかは怪しいな

思った以上に下がるのが早いな

ラノベ部未読なんだが似たような感じなのか?

絶対持たすZE☆

ぜたい保守

たらいま。保守thx

小鷹「失敗した……まさかここまで熱中してしまうとは……」

お陰で夕食の時間が大幅に遅れてしまった。

因みに炊事班以外は理科が持ってきたボードゲームで遊んでいる。

小鷹「文句を言っても仕方ないし、ちゃっちゃと作る……か……」

夜空「? なにをジロジロみているのだ?」

小鷹「いや、その、な」

目の前に立ってる夜空は持参したエプロンを着けているわけだが。

小鷹「そのエプロン、似合ってるなと思って」

何故かそのエプロンというのが、夜空らしからぬフリフリヒラヒラな
少女趣味満載の一品だった。

夜空「……」

小鷹「なんか若奥様みたいというかなんというか」

夜空「……下らないことを言ってないで、さっさと始めるぞ」

キタ━━(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)━━!!

自分から手伝いを買って出ただけあって、手馴れた様子で野菜を切っていく夜空。

夜空「……さっきから何をジロジロ見ているのだ?」

小鷹「いや、上手いなと思って」

夜空「野菜を切るのに上手いも下手も無いだろう。この程度、小学生だって
   出来るぞ」

言いながらも手を止めず、一定のリズムで包丁を動かす。

小鷹「……夜空は良いお嫁さんになりそうだな」

夜空「っ!?」ザクッ

小鷹「ってオイ、大丈夫か!?」

手元が狂ったのか、夜空は自分の指を切ってしまう。

夜空「痛い……」

小鷹「ちょっと見せてみろ……そんなに深くはないけど、念の為消毒しとくか」

夜空「消毒って……まさか貴様……! 止めろ止めろそれだけは止めろ絶対にだ
   いいから手を離せ馬鹿汚いだろういや小鷹の手が汚いってわけじゃなくて
   さっきまで野菜を触ってたから臭いも付いてるしだから今舐められると困
   るっていうかああもう何を言ってるんだ私は」

夜空(*´Д`)ハァハァ

小鷹「小鳩、救急箱取ってくれ」

夜空「だからそう救急箱……って、え?」

小鷹「ん?」

キョトンという顔をする夜空と俺。

夜空「……なめないのか?」

小鷹「何を?」

夜空「……ふふふ、そうだよな。普通に消毒液で消毒して終わりだよな。
   (ここから良く聞き取れなかった)まあ所詮小鷹だし、
   元々期待なんてしていなかったが……」

小鷹「なに凹んでるんだ?」

夜空「うるさい馬鹿! 凹んでなんかいないわ!」

何を怒ってるんだろう夜空は。まったくもって謎だ。

理科「小鷹先輩、人間の唾液には鎮痛作用があるらしいですよ」

小鷹「へ? そんな話初耳なんだが」

理科「いえいえ、ちゃんと科学的根拠もあります。理科が言うんですから
   間違いないですよ。なのでさあ、夜空先輩の傷口を
   ぺろぺろしてあげてください」

夜空「!?」

まあ、少なくとも俺よりは科学に精通してるわけだし、反論できるほど
俺に知識があるわけじゃないんだけれど。

小鷹「お前、何か企んでないか?」

理科「いえいえ、そんな滅相も無い」

小鷹「なんつーか、裏がありそうで怖いんだが」

理科「まあ、敵に塩を送るなんて理科らしくないとは自覚してるんですが、
   折角こんな美味しいシチュエーションに出会えたんですから見ないと
   損かな、と思いまして」

お約束って大事ですよね、と続ける理科。
まったくもって意味不明だ。

小鷹「よくわからんけど、傷口をなめてやればいいんだな?」

理科「ええ、それはもう。ねぶったりしゃぶったりガーッっと
   やっちゃって下さい!」

小鷹「と、いうわけだからちょっと指借りるぞ」

夜空「ちょ、やめろ小鷹! 血が出てるから! 汚いから! だから……ひゃわっ!?」

小鷹「ん……れろ……どうだ? 痛くないか?」

夜空「指……なめられてる……わたしのゆび、小鷹にぃ……」

小鷹「夜空?」

夜空「……はっ!? だ、大丈夫だ! 大丈夫だからもう止めろ!」

小鷹「ん……わかったから暴れるなって……」

小鳩「あんちゃん、救急箱」

小鷹「ああ、サンキュ。あとは消毒して絆創膏貼って、と。ほい、終わったぞ」

夜空「」ポー

小鷹「夜空?」

夜空「はっ!? な、なんでもないぞ。……とりあえず、礼は言っておこう」

夜空「それと、理科も……その、ありがとう」

小鷹「なぜに理科?」

理科「」グッ

小鷹「そして何故にグーサイン?」

その後の夜空はどこか上の空だったので、結局ほぼ俺1人で食事を作ることになった。

何故かしきりに怪我した指を気にしていた、ということも併記しておこう。

夕食後

マリア「ふうー。相変わらずお兄ちゃんの作ったご飯はおいしいなー」

小鷹「そう言ってもらえると、作った甲斐があるよ。で……」

星奈・理科「」ドンヨリ

小鷹「……なんでそこの2人は凹んでるんだ? ……もしかして、口に合わなかったか?」

星奈「いや……美味しかったわよ? 美味しかったけれど、
   やっぱり限度ってあると思わない?」

小鷹「限度?」

理科「市販のカレールーであそこまで美味しく作られちゃうと、
   流石に自信失くしますよね……」ゲンナリ

良くはわからないけれど、不味くなかったならそれでいいか。

小鷹「さて、夕食も終わったし次は風呂……」

幸村「れいぷのおじかんですか」

小鷹「……は?」

幸村「しょくよくをみたしたあとはせいよくをみたす。
   あにきはそうおっしゃりたいのですね」

小鷹「仰らねぇよ!」

幸村「むしろ、きょうはそのためにじょせいばかりおよびになったのでしょう」

小鷹「違ぇよ! っていうか人の話を聞け!」

星奈「……レイプ、するの?」

小鷹「しねぇって!」

理科「チッ……ヘタレが」

小鷹「なんで舌打ちされなきゃいけないんだよ……」

小鷹「なんで風呂の話を振るだけで、こんなに疲れるんだ……」

小鷹「で、誰から入る?」

マリア「はいはーい!」

マリア「ワタシはお兄ちゃんと一緒に入りたいです!」

全員「!?」

ざわ...

   ざわ...

【審議中】

星奈「一緒にお風呂って……ぶっちゃけマズいんじゃないの?」

理科「でもまあ、まだ10歳ですから法的に混浴はギリギリセーフじゃないですかね?」

夜空「だとしても、2人っきりでお風呂など……」

理科「まあ、横縞ランドでもお2人は一緒にお風呂入られてましたし……」

夜空「しかしあの時は幸村が……って」

星奈「そういえば、幸村も一緒に入ってたわよね……」

幸村「?」

星奈「ねえ幸村? アンタ、もしかしてあの馬鹿の背中とか流したりした?」

幸村「わたくしはあにきのしゃていですゆえ、せんえつながらおせわを
   させていただきました」

夜空「なん……だと……!?」

星奈「その……裸を見られたり……とかは?」

幸村「このようななさけないからだでおめよごししてしまい、
   おはずかしいかぎりです」

夜空「」

理科「先生助けて! 夜空先輩が息をしてないの!」

星奈「まさか、あたし達が必死にゲロの臭いを落としている裏で
   そんなことが起きてたなんて……」

夜空「その後! その後、小鷹はどうしたのだ!?」

幸村「それは……………………」

幸村「………………………………………………ぽ」

夜空・星奈「何 故 そ こ で 照 れ る ! ?」

幸村「あにきは、わたしくしにやさしくしてくださいました」

星奈「やさ、しく……?」

幸村「さようです」

夜空「」

理科「もうやめて! 夜空先輩のライフはとっくにゼロよ!!」

幸村「あにきはわたくしに、わたくしがだんしでなくても、あにきのしゃていで
   いてもいいとおっしゃってくださったのです」

星奈「……へ?」

理科「ああ、そういえばそんなこと言ってましたね」

星奈「で、それから?」

幸村「いじょうでございます」

星奈「へ?」

幸村「?」

星奈「要するに、それ以上のことはされてないわけね?」

幸村「それいじょう、ともうしますと?」

星奈「だから、その……っくす、とか…………イプってああもう!!
   とにかくそれ以外のことはされてないわけよね!?」

幸村「さようでございます」

夜空「まあ、カーネノレクリスピーが代名詞の小鷹のことだ。
   所詮そんなもんだとは思っていたがな」

理科「お帰りなさいです、夜空先輩」

星奈「なんなのよ、そのカーネノレクリスピーって……」

夜空「骨なしのチキンという意味だ」

星奈「ああ……」

理科「でも、ここまでヘタレだと、むしろホモなんじゃないかって
   疑っちゃいますよね。理科的にはそっちでも全然OKなんですけど」

星奈「確かに……あたしの裸を見たときも反応薄かったし……」

夜空「肉。貴様今何といった?」

星奈「な、なんでもないわよ!!」

夜空「しかし、流石にホモは言いすぎではないか?」

理科「やー、でもわっかんないですよ? 人間どこで同性愛に目覚めるか
   わかりませんからね」

星奈「たとえば?」

理科「そうですね……小さい頃に遊んだ友達が女の子よりも可愛くて、
   気がついたら好きになっていたとか」

夜空「」ビクッ

理科「まあ、あくまで想像ですけどね」アハハ

夜空「そ、そうだな。たとえ話だからな」アハハ

理科「……で、なんの話をしてたんでしたっけ?」

星奈「そうだ、お風呂!」

小鷹「あー、なんか時間かかりそうだったからマリアと小鳩に先に入ってもらったぞ」

夜空「……小鷹は? 一緒に入ったのか?」

小鷹「は? いや、俺は最後で良いよ」

星奈「……まあ、とりあえず」

理科「一安心、ってことでいいんですかね……?」

幸村「?」

マリア「あったまったのだー」

小鳩「」ゲンナリ

小鷹「おお、あがったか……って、なんで小鳩はげんなりしてるんだ?」

小鳩「…………っちゃないもん……」ブツブツ

小鷹「よくわからんけど、冷蔵庫にアイスがあるから」

マリア「アイス!? た……食べてもいいんですか!?」

小鷹「いや、その為に買ったんだし……」

マリア「なんなのだここは!? 天国なんですか!?」

普通の一般家庭だっつーの。

小鷹「小鳩もアイス……」

小鳩「うちはいい……それよりも、牛乳じゃ……」

ブツブツと何か言いながら、パックの牛乳を一気にあおる小鳩。

小鳩「成長期、なんじゃ……」

そういえば星奈が大人しいな、と星奈に視線を向けると、鼻血を噴きながら
恍惚の笑みを浮かべて倒れていた。

なんというか、どこまでも残念な奴だと思った。


そんなこんなでみんな入浴を済ませ、ようやく俺の番。

髪も伸びてきたなー、そろそろ切りにいかないとなー、なんて思いながら
頭を洗っていると、不意に扉がノックされた。

???「おせなかをおながしいたします」

ああ、幸村か。
いや、だとして落ち着く理由にはならないわけだけれども。

小鷹「すまないな、頼むわ」

まあ、ここで断っても後々面倒だということは経験上わかっているので、
素直に行為に甘えることにする。

???「では、しつれいします」

ふよ、と。背中に柔らかい感触の何かが当たる。

小鷹(静まれ、俺の愚息よ……!!)

横縞ランドの一件で幸村に自分が女性だという自覚は生まれたものの、
男に対して無防備なのは相変わらずだった。

つまりどういうことかというと、さっきから背中や肘や腕に幸村の胸が当たっっていて、
しかも時たまちょっと固めの部分が引っかかってああああああああああああ!!!!!!


小鷹「あのさ、悪いんだけどその……さっきからお前の胸が当たっててな」

???「っ!?」カアァ

小鷹「だからその、後は自分でやるからお前もリビングに戻ってろ幸村……って痛い痛い
   痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛痛!?」

???「だぁーれが幸村だと? あァ!?」ギリギリ

――待て。この声は――。

咄嗟に振り返る。そこにいたのは、身体にバスタオルを巻いた……



馬だった。

小鷹「……馬?」

馬「オレサマ、ユキムラ、チガウ」

見りゃわかる。

小鷹「……で、何やってるんだ夜空?」

馬「ヨゾラ、チガウ。オレサマ、明日太郎。オレサマ、オマエ、マルカジリ」

小鷹「どうでもいいけど、風呂場で馬のお面って……蒸れないのか?」

馬「……蒸れる」

小鷹「そうだろうよ……。とりあえず脱げって」

馬「……そうする」

馬の中から出てきたのは、案の定夜空だった。

小鷹「……で、なんでお前が俺の背中なんか流してるんだ?」

夜空「それは……その……」

小鷹「?」

夜空「ひごろの……かんしゃというか……」

小鷹「は?」

夜空「だから感謝だ感謝! なんだかんだで世話になってるからな!
   その恩返しというわけだ!」

小鷹「いやその……え?」

夜空「なんだその意外そうな顔は……」

小鷹「いや、正直意外というか」

夜空「私だって、人に感謝くらいする……」

小鷹「それもそうだな……すまん」

夜空「謝罪はいいから、大人しく私に背中を流されていろ」

小鷹「あ、ああ……」

それからしばらく、無言の時間が続く。

小鷹「そういや、さ」

夜空「な、なんだ?」

小鷹「なんで馬のマスクなんて被ってたんだ?」

夜空「だって……恥ずかしいじゃないか」

小鷹「すまん、よく意味がわからないんだが」

夜空「だから……小鷹の裸なんて直視できないし、顔を見られるのも
   恥ずかしいし……!」

小鷹「? すまん、良く聞こえないんだが」

夜空「なんでもないこの馬鹿!」

夜空「さっぱりしたか?」

小鷹「ああ、お陰様で」

夜空「そうか、それは良かった」

夜空「では、私は先に戻るから」

小鷹「ん。ありがとな――ソラ」

夜空「――――っ!!」

なんとなく、昔の呼び方で呼んでみる。

俺たちが――『タカ』と『ソラ』が友達だった頃の呼び方で。

けれど、返ってきたのは頬への軽い衝撃と、

夜空「小鷹。二度とその名前で私を呼ぶな」

そんな、夜空の言葉だった。

夜空「私たちはもう『タカ』と『ソラ』には戻れないし、私は戻るつもりもない。
   だから――」

夜空「もう、その名前で呼ぶな」

そう言う夜空の顔は今にも泣き出しそうで。だから俺は

小鷹「……わかった」

としか返せなかった。

小鷹「……ごめんな」

夜空「ん、もういい」

小鷹「身体、ちゃんと拭いとけよ」

夜空「わかってる」

そして、何かを躊躇うようなそぶりを見せ、けれど夜空はそのまま風呂場を後にした。

小鷹「……何してるんだよ、俺」

風呂場に一人残った俺は、言いようのない気持ちを抱えたままお湯の中へと身体を沈めた。

夜空かわいいよ夜空

マリア「おかえりなのだ、お兄ちゃん!」

風呂から上がると、皆がボードゲームをしているのが目に入る。

理科「おや先輩、ずいぶんと長風呂でしたね。もしや、理科たちの入ったお風呂のお湯に
   欲情しちゃってました?」

小鷹「浴場だけに、ってか? やかましいわ!」

全員「……」

小鷹「な、なんだよその目は!?」

理科「流石に今のは理科でもフォローできないレベルのオヤジギャグですよ……」

小鳩「あんちゃぁん……」

気がつけば全員(幸村でさえ)白い目で俺を見ていた。

マリア「ぎゃはははは!!!! うぇへ、うぇへへへへへへ……ゲッホ、ゴホッ!
    浴場で欲情って……ぶっ、くふふふふふふ……。お、お兄ちゃんは天才だな!
    げは、ひゃ、あひゃひゃひゃひゃひゃ!!!!!!」

ただ1人、爆笑するマリアを除いて。

小鷹「で、お前らは何やってるんだ?」

理科「これですか? これは理科が持ってきた
   『しょっぱくもあり辛くもありしかし味わい深い人生ゲーム』です」

小鷹「どこかで聞いたようなネーミングだな……」

星奈「あたしの番ね……6っと。1、2、3……
   『大学に入ったは良いものの、デビューに失敗しぼっちになる。
    五月病にかかり3回休み』……なんなのよこの無駄にリアルなイベントは!?」

理科「先輩もやります?」

小鷹「いや、遠慮しとく……幸村はさっきから携帯いじってるみたいだけれど、
   何見てるんだ?」

幸村「ついったぁです」

小鷹「ああ……」

幸村「『ぜんいんにへんじをかえすのがともだちをつくるちかみち』と
   おしえられましたので、みなさんにへんじをかえしているのです」

小鷹「そうか……そ、その、頑張れな」

幸村「はい、あにき」

ピンポーン。

小鷹「ん? こんな時間に誰だ……はい、どちら様ですか?」

ステラ「夜分失礼いたします。ステラでございます」

小鷹「ああ、どうもこんばんわ。どうしたんですか?」

ステラ「旦那様よりお届け物がありまして……失礼してもよろしいでしょうか?」

小鷹「あ、はい。今ドアを開けます」

それにしても、理事長から届け物?

いったい何なんだろう……?

小鷹「お待たせしました」

ステラ「いえ。それで荷物なのですが」

小鷹「えーっと、この段ボールですか?」

ステラ「左様でございます」

小鷹「ずいぶんと……あるんですね……」

目の前には俺よりも少し高い段ボールの山が3つ。

小鷹「ちなみにこれ、中身は何なんですか?」

ステラ「開けてみてからのお楽しみ、でございます」

小鷹「はぁ……」

小鷹「っていうか、理事長はなんでこれを俺に?」

ステラ「お嬢様がお世話になっているお礼、とのことでしたが」

小鷹「……まあ、とりあえず『ありがとうございます、天馬さん』と伝えておいて
   くれますか?」

ステラ「承知いたしました。それと……」

ステラ「これは私からです」スッ

小鷹「?」

渡されたのは薄い袋で、中にはリング状の何かが……。

小鷹「ってこれ!?」

ステラ「では、ご武運を」グッ

小鷹「ちょっ、ステラさん!? ステラさぁぁぁぁん!?」

そんな俺の呼びかけに答えるものは誰もいなく、
声は虚しく宵闇に溶けていくのだった。

星奈「ちょっとー、なんなのよ。夜中に近所迷惑でしょ……って、なんなのこの荷物?」

小鷹「今さっきステラさんが持ってきたんだよ。理事長からって」

星奈「パパから……? ふぅん、珍しい。小鷹、パパによっぽど気に入られてるみたいね」

小鷹「そうなのか?」

星奈「そうよ。で、これ中身はなんなの?」

小鷹「開けてみてからのお楽しみ、だってさ」

星奈「ふぅん……じゃ、とりあえず中に運んじゃいましょっか……って重ッ!?」

小鷹「こっちもそれなりに重いぞ……しかもガチャガチャいってるし……本当に何なんだ」

その後、俺たちはどうにかこうにか荷物を全て運び入れたのだった。

超面白いです!
この続きも頑張ってください!

夜空「なんなのだ、その大荷物は?」

星奈「あたしのパパからだって。中身は聞いてないけど」

小鷹「全部運び終えたことだし、とりあえず開けてみるか」

星奈「そうね、せっかくだし……」ベリベリ

星奈「……って、お酒?」

小鷹「こっちも酒だ……」

もしやと思って全部の段ボールを開けてみたが、予想通りというかなんというか、
中身は全て酒やらつまみだった。

しかもビールをはじめ、日本酒、焼酎、カクテル、ウィスキー、ブランデーなどなど、
多種多様なお酒がこれでもか! と詰めあわされていた。

チンタオビールとか、初めて見たぞ俺。

星奈「何考えてるのよパパは……」

がっくりとうなだれる星奈。

いやまあ、気持ちはわからないでもないけれど。

星奈「で、どうする、コレ?」

小鷹「どうするって……どうするも何も」

星奈「だから、飲むの? 飲まないの?」

小鷹「は?」

星奈「あたしはその……折角だし、飲んでもいいかなーって思わなくもなかったり……?」

なかったり? って言われても……。

星奈「それにホラ、親に内緒でお酒を飲むってのも、リア充っぽいじゃない?」

小鷹「それはまぁ……」

夜空「確かに……」

つっても、差し入れしてくれたのはお前の親なんだけどな。

夜空「まぁ、肉の言うことも一理ある……折角の好意を無駄にするのも悪いしな」

言いながら、瓶ビールを取り出す夜空。

夜空「それに、酔った勢いでしか言えない事もある」

そう言う夜空は、さっきと同じような目をしていた。今にも泣き出しそうな目を。

小鷹「……栓抜きとグラス、持って来るよ」

星奈「みなさーん、飲み物は行き渡りましたかー!?」

全員「ハーイ!」

さっきとは打って変わって、場の空気はやたらとハイになっていた。

夜空「何故肉が仕切っているのだ……」

星奈「では、記念すべき『第一回・隣人部お泊りパーティー』を祝って……
   かんぱーい!」

全員「かんぱーい!」

夜空「……乾杯」

カツンという小気味のいい音が響く。

みんなそれぞれ好みの酒を飲みながら談笑を――

小鷹「って、待て! 高等部の奴らはいいとして、小鳩とマリアは流石にマズいだろうが!」

小鳩・マリア「?」キョトン

小鷹「不思議そうな顔するなよ!?」

マリア「お兄ちゃん、ワインはキリストの血なんだぞ? だからワタシが飲んでも
    問題ないのだ!」

小鳩「ククク……我は吸血鬼にしてその真祖。神の子の血など水にも等しい……
   ううぅ、まじゅか……」

マリア「なんだ、吸血鬼はワインも飲めないのかー。やっぱり子供だな!」

小鳩「うっさいわ! 子供じゃないってゆーとるやろ!」

小鷹「いや、子供だろ」

小鳩「うぅー……」

小鷹「まぁ……ほどほどにな」

小鷹「幸村はやっぱり日本酒なんだな」

幸村「にっぽんだんじですゆえ」

小鷹「肴は炙った烏賊なんだな」

幸村「にっぽんだんじですゆえ」

小鷹「明かりはぼんやり灯りゃいい?」

幸村「にっぽんだんじですゆえ」

小鷹「……」

幸村「にっぽんだんじですゆえ」

小鷹「誰か水! 水持って来い!!」

小鷹「理科は何飲んで……って臭っ!? 異様に酒臭っ!?」

理科「んふふふふ、せんぱぁい……女の子にくさいって言っちゃダメれすよぉ……」

なんでこいついきなりここまで出来上がってるの!?

小鷹「おい、お前何飲んでるんだ? ちょっと見せてみろ……」

理科「んぅ? 普通のお酒ですよぉ? 透明のぉー、
   工業用アルコールみたいなぁー……」

小鷹「って、これスピリタスじゃねぇか!? しかもストレート!」

良く急性アル中にならなかったな……。いやホントに。

小鷹「とりあえず、これは没収な」ヒョイッ

理科「あぁん、小鷹先輩ぃぃぃぃ」

小鷹「足にしがみつくな!」

理科「あと一杯……あと一杯だけぇ……」

小鷹「飲んだくれのオッサンかお前は! ウーロン茶でも飲んでろ!」

理科「じゃあそれでいいれすからぁ、こだかせんぱいがのませてくらさいよぉ……」

ついに呂律すらまわらなくなってきたか……。

小鷹「ったく、しゃあないな……ほら、飲めよ」

新しいグラスにウーロン茶を注いで、理科の口元に当てる。
空いた手で後頭部を支えるのも忘れずに。

理科「えっとあの……先輩?」

小鷹「ほら、飲めって」

理科「えーっと……では、いただき、ます……」

コクコク、と少しずつ飲み干していく理科。

やがてグラスが空になると、

理科「うぇっへっへっへ……ユニバァァァス……」

と謎のつぶやきを残して、落ちた。

理科ちゃんまじ策士w

小鷹「これで全員、っと」

早くも酔いつぶれた幸村と理科、就寝時間的な意味で限界を迎えたマリアと小鳩を
寝室へと運んでリビングに戻る。

夜空と星奈は何か話しながら、まだチビチビと飲み続けている。

小鷹「さて、と」

言いつつ腰を下ろす。ようやく俺も本格的に飲み始められるな。

星奈「ん、ああ、戻ってきたのね。ご苦労様」

小鷹「ん。2人は何飲んでるんだ?」

星奈「あたしはチューハイ」

夜空「私はビールだ」

星奈「小鷹は? 何飲む?」

小鷹「じゃあ、俺もビールで」

星奈「ん、了解……はい」

小鷹「サンキュ。じゃあ改めて……乾杯」

夜空・星奈「乾杯」

小鷹「にしても、みんな意外と酒弱かったんだな……」

星奈「あたしも強くないけどね」

小鷹「そういや天馬さんも弱かったっけ」

星奈「そうそう。そこだけ似ちゃったみたいでさ」

夜空「天馬、とは誰だ?」

星奈「あたしのパパだけど?」

夜空「何故小鷹が肉の父親のことを……いや、なんでもない」

星奈「ん? ふっふ~、気になる? 気になるの? 気になるんでちゅか?
   教えて欲しい? 教えてあげようか? 教えるわけないでしょ
   バァァァァァァカ!!」

夜空「ふん……別に気になどなっていない」

小鷹「前に星奈の家に泊まった時、一緒に酒を飲んだんだよ」

夜空「肉の家に泊まりに、か」

夜空「もしやと思うが、まさか貴様達はその……付き合っているのか?」

何故か苦しそうに、夜空は言う。

星奈「は?」

小鷹「付き合ってるって……俺と、星奈が?」

夜空「……そうだ」

顔をあわせる俺と星奈。

やがて星奈の顔が真っ赤になり、

星奈「あははははははは!! げっほごほおえぇぇぇ……つ、付き合ってるですって!?
   このあたしと!? 小鷹が!? ……っぷ、ぷひゅひゅひゅひゅうぇえへへへ……
   ちょ、ちょっと待って……笑いすぎておなかいた……ぶふふふふふ……」

小鷹「そこまで笑うことなくね?」

星奈「だって……ありえないでしょ……あたしと小鷹が、ブッ……付き合うとか……
   ……あー、笑った笑った」

夜空「では、貴様らは」

小鷹「付き合ってないよ、残念ながら」

夜空「そう、か」

星奈「っていうかさ、こういう時ってどんな話をするものなのかしらね?」

夜空「知らん。流石に私もトモちゃんとお酒を飲んだことはないからな」

星奈「小鷹、アンタはなんかこういう経験ないわけ?」

小鷹「んー……そう言われても……あ、1つだけあった。
   つっても参考になるかわからないけど」

星奈「いいから言ってみなさい。参考になるかならないかはあたし達が決めるから」

小鷹「あれは中学の修学旅行だったんだけど、確かその時は
   好きな人の話とかしてたな」

夜空・星奈「す、好きな人の話!?」

なんだ!? 2人とも異様に食いつきがいいぞ!?

星奈「あ、アンタにはいたわけ? その……好きな人とか」

小鷹「いたと思うか?」

夜空・星奈「いや、全然」

小鷹「」

小鷹「まあ、お察しの通り俺は他の面子がワイワイやってるのを
   遠巻きで見てただけだよ……って、なに安心してるんだ?」

星奈「別になんでもないわよ!」

夜空「しかし好きな人、か……小鷹はその、いるのか? 好きな人」

小鷹「それは今ってことか?」

夜空「当たり前だろう」

こんな質問をしてくるなんて、普段の夜空からはとても考えられない。
恐らく、かなり回ってるな……。

小鷹「んー……まぁ、いる、かな」

夜空・星奈「!?」

星奈「へ、へぇ~。小鷹のクセに生意気ね……で、相手は誰なの?」

小鷹「それ、言わなきゃダメか?」

夜空「ダメだ」
星奈「ダメよ」

こんな時だけシンクロするなよ。っていうか2人とも顔近いから!

めし
いてくる

夜空「隣人部の誰かか?」

小鷹「そういうことになる、かな?」

実際他に付き合いのある女性なんて、ケイトかステラさんくらいしかいないしな。

夜空「で、誰なんだ?」

だから顔近いってば。

とはいえ、言わずに誤魔化せる雰囲気じゃないな……。
まあここまで言っちゃったんだし、腹をくくるか。
いざとなったら酒のせいにすればいいし。

小鷹「っとその……お前だよ、夜空」

夜空・星奈「!?」

夜空「ちょちょちょちょっと待て! 外宇宙からのノイズが入って
   良く聞こえなかったんだが、もう一度言ってくれないか?」

小鷹「だから、俺は夜空が好きなんだって」

星奈「」

夜空「ええええと、あのその、ど……どんなところがだ?」

小鷹「どんなところって……一見無茶苦茶だけど実は優しいところとか、
   普段表に出さないけれど隣人部のみんなのことを考えてるとこととか、
   意外と家庭的なとことか……まあ全部ひっくるめてかなあとは……」

夜空「ちょ、ちょっと待て」

小鷹「お、おう?」

夜空「うわ、ちょ……えっ? ちょっとどういうこと? 小鷹が好き? 私のことを?
   いやそんなまさか……でもでもちゃんと聞いたし、待ってちょっとダメだって、
   こんな不意打ちズルいって……こんな……うわ、ちょ、涙でちゃ……」

星奈「……良かったじゃない、夜空」コソッ

夜空「……肉?」

星奈「好きだったんでしょ、アンタも?」

夜空「わ、私は別に小鷹のことなど……」

星奈「あーもー、こんな時まで意地はってるんじゃないの!」

夜空ピャー(〃ノωノ)

星奈「好きだったんでしょ!? 好きって言ってもらえたんでしょ!?
   だったらアンタもちゃんと好きだって伝えなさい!」

夜空「肉……」

星奈「恥ずかしいかもしんないけど、ちゃんと自分の気持ちを伝えなさいよ!
   そんで、2人でずっと笑ってなさい! 胸を張って幸せだって言いなさい!」

星奈「じゃないと、あたしが惨めじゃない……」

星奈「わかってたわよ、アンタが小鷹の事をどう思ってるかなんて。
   っていうかバレバレもいいとこよね! 気付いてないのは
   本人くらいだったんじゃない?」

星奈「やっぱり鈍いわよアイツ。その上見た目はヤンキーだし評判最悪だし、バカだし、
   かと思えば意外と優しいし面倒見もいいし、困ったときには助けてくれるし、
   そんな小鷹だからあたしも……」

星奈「好きに、なっちゃってた……」

星奈「でもね、小鷹はアンタを選んだの。他の誰でもなく、アンタをね」

星奈「だからアンタは笑ってなさい。誰に憚ることもなく、アイツの隣で」

夜空「……うん」

星奈「だからほら、ちゃんと伝えなさい? 自分の気持ちを」

夜空「う、うん……ありがとう、せn」

小鷹「あと、星奈のことも好きだぞ」

夜空・星奈「……」



夜空・星奈「………………は?」

流石小鷹、裏切らない残念っぷりだ

星奈「は? ちょっ、待っ……はぁあ!?」

小鷹「ん? だから好きな人の話だろ?」

小鷹「星奈の意外と努力家なところとか、俺は好きだぞ」

星奈「あ、ありがと……ってそうじゃなくて!」

小鷹「理科はちょっと変なところもあるけど色々頑張ってるし、
   幸村も幸村でこんな俺を慕ってくれてるしな」

小鷹「小鳩は可愛い妹だし、マリアも妹みたいなもんだしな」

小鷹「だから、俺は隣人部の奴らはみんな好きだぞ……って、
   なんでお2人ともそんな怖い顔をしてるんでせうか?」

星奈「最ッ低……!」
夜空「最低だな……」

小鷹「えぇーっと、2人とも何をそんなに怒って……いやスマン! 良くわからんけど
   俺が悪かった! だからその振り上げた拳を下ろして……」

夜空「問答」星奈「無用」

夜空・星奈「死、ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

ガッシボカッ。
俺は死んだ。

夜空「死にたい……死にたい……」

星奈「アンタなんかまだマシでしょ……あたしなんてあんな小っ恥ずかしいセリフを
   ダラダラと……うわぁぁぁぁぁ死にたい死にたい死にたい死にたい!!!!!」

夜空「確かに、貴様の吐いたセリフのクサさに比べればまだ救いがあるか……」

星奈「ちょ、そこはフォローしてよ……」

夜空「しかし、私のダメージだって相当だぞ……まるで天国から地獄に
   落とされた気分だ……」

星奈「それは……あーうん、ゴメン。でも、それだけ本気だったってことじゃない」

夜空「フン、それを言うなら貴様だって……」

星奈「まぁ、ね……」

夜空「悪趣味なヤツ……」

星奈「お互い様でしょ……」

夜空・星奈「……」

小鷹「あのー、俺が悪かったから、そろそろ中に入れてくれないか?
   流石に冬の夜は冷えるというか……」

夜空・星奈「うるさい、死ね!!」

小鷹「し、死ぬかと思った……」

星奈「当たり前でしょ、死なせるつもりだったんだから」

小鷹「ひでぇ!?」

星奈「うるさい! アンタはそれぐらいされて当然なの!!」

小鷹「だから悪かったって言ってるじゃないか……」

星奈「謝って済むことと済まない事が……って、何それ?」

小鷹「ん?」

星奈「アンタの足元に落ちてるやつよ」

小鷹「足元って……!?」

近藤さん「」ハーイ

小鷹「」

星奈「なんだろこれ? 中に何か入ってるけど、食べ物とかじゃなさそうだし」

夜空「」パクパク

小鷹「」

夜空「肉、捨てろ、今すぐ」

星奈「えぇー、でも中身が気にならない?」

夜空「いいから! 早く!」

星奈「で、小鷹。これってなんなの?」

小鷹「…………ドームデス」

星奈「? 良く聞こえないんだけど」

小鷹「コンドーム、です……」





近藤さんについては>>189をご参照のこと。

星奈「えっと、コンドームって……あの?」

小鷹「はい、避妊具のコンドームです」

星奈「えっと、つまりエッチするときに使うヤツよね?」

小鷹「はい……」

星奈「それが、なんでアンタの家にあるわけ?」

小鷹「そ、それはさっきステラさんが…………」

星奈「……すわ」

小鷹「……え?」

星奈「殺すわ」

星奈「変態変態変態変態殺す殺す殺す殺す虚勢虚勢虚勢虚勢虚勢死死死死死死死死死死
   死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死
   死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死死」

夜空「落ち着け肉! それはどっちかっていうと私のキャラだぞ!?」

小鷹「いやお前も落ち着けよ!?」

星奈「で、それはステラが持ってきたもので、アンタが用意したものじゃない、と」

小鷹「さっきからそう言ってるだろ!?」

星奈「それはわかったけど……じゃあ、なんで今の今まで持ってたわけ?」

小鷹「は?」

夜空「確かにそうだな。本当に不要だと思っているなら、すぐに捨てればいい話だ」

小鷹「それは、タイミングが無くて……」

星奈「じゃあつまり、あたし達をどうこうしようと思って持ってたわけじゃない
   ってことでいいのね?」

小鷹「当たり前だろ!? 俺がお前達をそんな目で見るはずないじゃないか」

星奈「それはそれでムカつくわね……」

小鷹「もうどうしろっつーのさ」

時系列どの辺なんだろうか

冬って書いてますがな

時系列は5巻以降、冬のどっかってことで

夜空「つまり、小鷹は私たちのことを性的な目で見たことは一度もないし、
   今後も一切そんなことは起きないと天地神明と明日太郎に誓って
   断言するんだな?」

小鷹「ああ」

夜空「」イラッ
星奈「」イラッ

小鷹「いや、さ。正直なところ俺だって男だから、
   そういうことには興味が無いわけじゃないさ」

夜空「ん?」

小鷹「夜空も星奈も、他の皆も可愛いし、そりゃ邪な気持ちを抱く事だってあるさ」

小鷹「でも、俺は隣人部の奴らを仲間だと……大事な友達だと思ってる」

小鷹「だから、傷つけたくないし、変な妄想で汚したくもない」

夜空・星奈「小鷹……」

小鷹「だから……」

星奈「……そっか」

夜空「……ふん。だったらやることは1つだ」

夜空「去勢しろ!」
星奈「去勢するしかないわね!!」

小鷹「わけがわからないよ」

星奈「でもまあ、あたし達が女として見られてないわけじゃないってわかって
   ある意味一安心かしら」

夜空「ふむ……まあ、そういう考え方もあるか」

星奈「でも、ちょっと気になったんだけど」

小鷹「ん?」

星奈「アンタにとってあたしと夜空、どっちが魅力的に見えてるわけ?」

小鷹「は?」

夜空「ふむ、それは私も気になるな」

小鷹「ちょちょちょ……え? ……え?」

星奈「まあ、このあたしとクソ夜空とじゃハナから勝負は見えてるけれど、
   念の為確認を、と思ってね」

夜空「そうだな。私と腐れ姦淫汁まみれペットの腐肉じゃ勝負にすらならんが
   是非小鷹の口から判定を聞かせてもらいたいものだな」

星奈「……」

夜空「……」



小鷹「たすけてぬらえもん」

風呂ってきます

星奈「で?」

夜空「どっちなんだ?」

小鷹「えっと……ど、どっ」

星奈「『どっちも可愛いです』なんて腑抜けた答えを口にしたら、アンタのお尻の穴に
   T字カミソリブチこんでゴシゴシこすってやるから覚悟しときなさい?」ニッコリ

小鷹「……ハイ」

星奈「で、どっち?」ニッコリ

夜空「どっちなんだ?」ニコニコ

小鷹「えっと……ハッ!」ピコーン

小鷹「その……なんだ。俺達も知り合ってそこそこ経つけれど、まだまだ知らないことも
   色々あったりするわけで!」

星奈「だから?」

小鷹「だから今の段階で結論を出すのは後々禍根を残すというか早計というか」

良いフラグ立てたなww

夜空「つまり、判断材料が足りないと?」

小鷹「そういうこと」コクコク

星奈「そっかー。そりゃ確かに知らないこともあるかー。なら」

小鷹「そう、ならしょうがな」

星奈「なら、今知ればいいじゃない」

小鷹「」

そして気が付けば、俺の左手にはいつの間にか星奈の胸が握られていた。

小鷹「………………………………………………………………………………………………
   ………………………………………………………………………………………………
   ……………………………………………………………………………………は?」

夜空「ちょっ、肉、貴様っ!?」

試しに軽く手を動かしてみる。

ふよふよ。
ふよふよ。

うん。肉だ。

俺の手の中にあるのは確かに肉でつまり星奈の胸であるところでどういうことかというと
星奈の胸を俺が握ってて星奈の胸が俺に握られててあったかくてやわらかくてちょっと力
を入れると指先が沈んで程よい弾力が心地よくてつまるところおっぱいだった。

だから、その。

小鷹「何してんのお前!?」

夜空「いやホント何してるんだ!?」

星奈「何って……胸を揉ませてるんだけど?」キョトン

夜空「え、何これ? 私達が間違ってる流れなのか?」

星奈「いや、小鷹が『判断材料が足りない』っていうから与えてあげてるんだけど?」

小鷹「」

夜空「やはり貴様はまごうことなきビッチだ!! 私にそれ以上近づくんじゃない!
   この歩く『淫乱団地妻~宅配便屋さん、私もう我慢できないの~』め!!」

星奈「えぇ~? なにいってるんですかぁ~ 星奈わっかんなぁ~い。
   っていうかぁー、もしかして嫉妬してるんですかぁ~? 自分にぃー、
   揉ませるだけの胸がないからぁー。みたいな~」

夜空「そんなことはない! 軽々しく他人に身体を触らせるのは間違っていると
   言ってるんだ」

星奈「軽々しくじゃないわよ」

夜空「っ、」

星奈「軽々しくじゃない。アンタだって、あたしがこんなことする理由、
   わかってるでしょ」

夜空「そ、それは……」

星奈「あ、それとも本当にただの嫉妬? 自分に胸がないから」

夜空「」ブチッ

夜空「さっきから大人しくしていれば、貧乳だ胸無しだ断崖絶壁だと
   好き勝手言ってくれたな、小鷹!?」

小鷹「ちょ、待て!? 俺はそんなこと一言も言ってないだろ!?」

夜空「肉の言葉を否定しないということは、同意しているのと同じだ」

小鷹「なんだよその魔女狩り的な理屈は……」

夜空「それに私の胸は小さいんじゃない。大きすぎる故に自分自身の重力に押し潰されて
   小さく見えてしまっているだけだ!! つまり、乳密度的にはクソ肉の胸なんかより
   余程素晴らしい胸なのだ!!」

小鷹「聞いちゃいねぇ……ってか、なんだよ乳密度って……」

小鷹「だいたい、俺は星奈に無理矢理触らされただけで……」

星奈「あたしの胸を揉みしだきながら言っても説得力無いわよ」

小鷹「なんと」

夜空「さあ、揉め!」

小鷹「いや、でも……」

夜空「いいから、何も言わずに揉め! ……あまり女に恥をかかせるんじゃない」

小鷹「……わかった。じゃあ失礼して……」

夜空「んっ……」ピクッ

小鷹「すまん、痛かったか?」

夜空「いや、大丈夫だ……少し驚いただけだ」

夜空「で、どうだ……その、私の胸は?」

小鷹「ん……確かに星奈よりは小さいけれど、掌に収まるくらいの、ちょうどいいサイズだな……
   弾力も星奈の胸より強くて、少し残ってるしこりも相まってまた違ったエロスを
   生み出している。とてもとても味わい深い胸だと思う。本当に……」

小鷹「本当に、どうしてこうなった」

星奈「で、小鷹はどっちの胸が好きなの?」

小鷹「うーん……」

小鷹「さっきも言ったとおり、夜空の胸は味わい深いものがある」

夜空「!」

小鷹「けれど悲しいかな、大きな胸というのはそれ単体で高い攻撃力を持っているのも
   また事実」

星奈「っ!」

小鷹「総合的に見て……」

夜空・星奈「」ゴクリ

小鷹「星奈の勝ちっ!」

星奈「いよっしゃあああああああ!!!!!!!」グッ

夜空「なん……だと……!?」

      /\___/ヽ
     /       :::::::\
    .|          .::::|
    |  ''''''   ''''''    .:::|
    .|(●),   、(●)、::::|
     \ ,,ノ(、_, )ヽ、,,.:::::/
     /``ーニ=-'"一´\
   _/((┃))_____i |_ キュッキュッ

.. / /ヽ,,⌒) ̄ ̄ ̄ ̄ (,,ノ   \
/  /_________ヽ..  \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


       /\___/ヽ
     /''''''   '''''':::::::\
    . |(●),   、(●)、.:| +
    |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
  .   |   `-=ニ=- ' .:::::::| +
     \  `ニニ´  .:::::/     +
     /ヽ、ニ__ ーーノ゙\_

    .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.|  トン
   _(,,)   もげろ    (,,)_

.. /. |..           |  \
/   .|_________|   \

星奈「はっはー! バーカバーカバカ夜空! 何が『乳密度(キリッ』よ! あんたは
   まごうことなきただの貧! 乳! なのよ! わかったら大人しく負けを認めて
   『私は負け犬の貧乳毒舌根暗女ですぶひぃ。どうぞ私でお履物をお拭き下さいぶひぃ』
   とか言ってみなさいよ踏んであげるから!! このバァァァァァァァカ!!!」

夜空「」イラッ

小鷹「さて、勝敗も決したことだし俺はそろそろ寝……」

夜空「待て小鷹。服の上から触っただけで私の胸を知った気になってもらっては困る」

小鷹「えーと……つまり?」

夜空「直に揉め。判定を決めるのはそれからだ」

星奈「ちょっ、そんなのずっこいわよ!?」

夜空「ズルくなどないわ! 悔しかったら貴様も同じ土俵に上がってみろ」

星奈「……良いわよ、やってやろうじゃない」

小鷹「ああ、やっぱり俺の意思は関係ないんですね」

肉は乳密度が少ない

本当にいい!
絶対に終わらせてほしくない!(>_<)

夜空と星奈はパジャマのボタンを外すと、俺の胸に背中を預けて来た。

小鷹「その……本当に良いのか?」

星奈「しつこいわね、いいから早くやんなさいよ」

小鷹「……わかった。じゃ、触るぞ。」

夜空「……んっ」ピクッ

星奈「……あふっ」

星奈「ちょ……小鷹……いきなりがっつきすぎ……」

小鷹「そんなこと言われても……だいたい、こんな状況で理性を保ってられる方が
   おかしいっつーの……」

夜空「それは……んっ、困る……。小鷹には、私と肉の胸を、っく、正確に
   品評してもらわねばならないからな……」

小鷹「そんなこと言われても……星奈のは服の上からとは比べ物にならないくらい
   柔らかいし、夜空のも肌理が細かくてずっと触ってたいくらい気持ちいいし……
   こんなの、甲乙つけられるかよ!」

夜空「バカ……」

星奈「小鷹の触り方、やらしい……なんかっ、せつなくなっちゃ……ふあぁぁ!?」

ドラマCDで止まってくれたら良いんだけどな……

夜空「肉、まさか貴様胸だけでイッったのか?」

星奈「聞かないでよ……わっか……んないわよ……だってこんなの、はじめて……」

星奈「じぶんでするときは……こんなふうになったりしないのに……
   こだかにさわられてるとおもったら、あたまボーっとして、ふわーっとして、
   なんかすごいのがきたとおもったら、まっしろになって……」

夜空「自分でって……貴様、なんて破廉恥な……」

星奈「なによぉ……アンタだって、知らないわけじゃないんでしょ?」

夜空「うぐっ……それは、その……って、なんで貴様に言わなければならんのだ!?」

星奈「でも、結局引き分けか……悔しいな」

夜空「そうだな……私もこのままで終わるのは不本意だ。
   だから次で勝負を決めるぞ」

小鷹「次って……ちょ、まさか!?」

夜空「そのまさかだ」

夜空「小鷹、私を抱け」

小鷹「待てよ夜空! どういう意味だよ!?」

夜空「? 私を犯せと言ったほうが良かったか?」

小鷹「そう言う意味じゃなくて! ああもう! さんざん胸もんどいてなんだけど、
   今日のお前らはちょっとおかしいぞ! ちょっと頭を冷やしてよく考えてみろよ!」

夜空「よく考えろ、だと?」

小鷹「そうだよ! 対抗心だけで抱けだの犯せだの、そんなんでお前を抱いても
   嬉しくもなんともねえよ! だから夜空、もっと自分を大事に――」

夜空「黙れ、馬鹿が」

小鷹「っ!?」

夜空「良く考えなければならないのは貴様だ馬鹿者」

夜空「私が肉への対抗心程度で異性に身体を預けるような女に見えるのか貴様は?
   どうなんだ、答えてみろ?」

小鷹「……見えねえよ」

夜空「ああそうだろう。いくら肉がいけ好かない女だろうが、私達を見比べるのが
   そんじょそこらのどうでもいい男ならここまで張り合わんし、
   何度負けようがどうでもいい」

小鷹「じゃあどうして」

夜空「お前だからだろうが!!」

夜空「お前だから……身体を張ったって、どんな汚い手を使ったって、
   絶対に負けたくないんだろうが……肉にも、他の誰にも……」

小鷹「夜空……」

夜空「好きなんだ、小鷹」

夜空「私はお前が好きなんだよ……」

夜空「いつからだったかはわからない。あの日お前と再会した時なのか、
   それとも、私がお前に『自分は女だ』と告白しようと思った時からだったのか」

夜空「お前が私を――『ソラ』を覚えていてくれた時は死ぬほど嬉しかった。
   昔のように、友達に戻れるんじゃないかと思った」

夜空「でも、同時に怖かった。だってそうだろう?
   『ソラ』と『タカ』は友達だけれど、『夜空』がなりたいのは『小鷹の』友達じゃなくて
   恋人だったんだから」

夜空「昔のように友達に戻って、友達のまま終わってしまうのが怖かったんだ」

小鷹「そっか……だからあの時、お前は……」

髪が短い夜空も可愛いよぺろぺろ


http://2ch-ita.net/upfiles/file6113.jpg

星奈置いてけぼりだな


夜空「小鷹、好きだ」

小鷹「……うん」

夜空「好きなんだ……」

小鷹「ありがとう。でも、返事はもうちょっとだけ待って欲しい」

小鷹「俺にはもう1人、気持ちを確認しなきゃいけない子がいるから」

小鷹「そうだよな、星奈?」

>>309
どっかで拾ったけど、こんな大きいのあったのか

星奈「ま、ここであたしが『あたしが小鷹に惚れてるとかありえないんですけどプゲラー』
   って言えば、丸く収まるんだろうけどさ」

星奈「生憎というかなんというか、そうもいかない事情があるのよね」

星奈「っていうか、だーれが夜空のハッピーエンドの為に身を引くもんですかバァァァカ!
   って感じよね」

星奈「まあ、夜空と小鷹の昔の事とかなんやかんやあるのはわかったけどさ、でもそんなの
   あたしには一切関係ないわけだし」

星奈「だからあたしはあたしで勝手にやらせてもらうわ」

星奈「あのね小鷹、アンタもしかしなくてもあたしがアンタに惚れてるとかヌルいこと
   考えてるでしょ?」

星奈「だとしたら、そんな妄想今すぐゴミ箱にブン投げなさい」

星奈「あのね、あたしは」



星奈「とっくにアンタにベタ惚れたっつーのよこのクソバカ!」

今一番の楽しみがこのスレになってきてるwww
ホントに頑張ってくれ!!(^o^)/

星奈「きっかけ? 理由? そんなもんこっちが聞きたいわよ! 気が付いたら
   好きになってて、好きが大好きになって、大好きよりもっと好きになって!
   1日中アンタのことしか考えられない時だってあったわよ!」

星奈「アンタは自覚無いだろうけど、アンタが言った何気ない一言で
   死ぬほど凹む日もあったし、死ぬほど嬉しくなった時もあったわよ!
   それぐらい小鷹の事が好きなのよあたしは!」

星奈「知ってる? 笑えることにあたしこれが初恋なんだってさ!
   柏崎さんちの星奈ちゃんは恋愛免疫ゼロでしたーってね」

星奈「だから、色々妄想したりもしたわよ。小鷹と恋人になったらどうしようとか
   初デートはどこに行こうとか、新婚旅行はのんびり熱海にでも行こうとか」

星奈「どうやって小鷹に告白しよう、とか」

星奈「ロマンチックなシチュエーションとかも考えて、告白のセリフも練習したりして……
   でも結局全部パーよ! 笑っちゃうわよね」

星奈「笑いな、さいよ……」

星奈「ねぇ、小鷹?」

星奈「あたし、小鷹が好き」

星奈「夜空にも理科にも幸村にも、他の誰にも渡したくない」

星奈「小鷹に、あたしを選んで欲しい」

星奈「好きだって、愛してるって、言って欲しい。他の誰でもない、あたしにだけ」

天馬さんに酒の弱さ近いとなるとそろそろダウンしそうな予感

小鷹「夜空」

夜空「うん」

小鷹「星奈」

星奈「はい……」

小鷹「2人の気持ち、すっげえ嬉しい」

小鷹「でも、やっぱり俺にとっては2人とも大切な人なんだ。
   どっち片方を選ぶなんて、無理だ」

夜空「っ……」

星奈「そんなっ……!」

小鷹「だから!」

小鷹「だから俺は、2人とも選ぶよ」

夜空・星奈「……は?」

小鷹「そもそも、2人とも好きなのにどっちか1人しか選べないってのが間違ってるんだ」

小鷹「自分が滅茶苦茶なことを言ってるのはわかってるし、嫌われてもしょうがないと思う」

小鷹「でも、俺は2人とも幸せに……」

星奈「あーハイハイもういいから……」

夜空「このクソ肉と一生を共にするなどゾッとしないどころの話じゃないが……」

星奈「それはお互い様だっつーの……でも、ここで断ったらそこのクソ女狐と小鷹が
   キャッキャウフフすることになるんでしょ? それだけは死んでもごめんだし」

夜空「私だって、貴様のハッピーエンドのために身を引くなど御免被る」

小鷹「ってことは、2人とも」

夜空「言わせるなバカ。……まあ、惚れた弱みというヤツだ」

星奈「ホンット最低な答えよね。どうせなら、『全員俺が面倒見てやる』くらい言えってーの」

小鷹「と、いうわけで無事話もまとまったことだし、そろそろ……」

星奈「そうね、そろそろ……限界だわ」

夜空「奇遇だな肉。私もそろそろヤバい」

小鷹「……え?」

夜空「うっぷ……」
星奈「うげ……」

夜空・星奈「ぅおげえええええええええええええええェェぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」

理科(笑)

この世は広けれど、女の子2人から同時に告白された上に両方と付き合うことになって、
さらにその2人から付き合い始めた直後にゲロの洗礼を受けたのは俺くらいなものだろう。

マーライオン2頭が吐き出したブツは容赦なく俺達3人に降りかかり、結果こうして
3人で風呂に入ることになった。

俺は後で良いと言ったのだけれど、「恋人なんだから」と星奈に押し切られる形で
こうしてご一緒させていただいてるわけだが……正直、目のやり場に困る。

さっき散々揉みしだいた2人の胸だったが、こうして目の当たりにしてみると
また違った刺激があるというか……正直、最高です。

夜空の胸はシャワーのお湯を弾くほどの艶やかさだし、
星奈はといえば湯船に浮かぶ2つの凶器が圧巻の一言に尽きる。

星奈「……で、なんでアンタはそんな隅っこでちっちゃくなってるわけ?」

小鷹「いやこれはその……止むに止まれる事情があるというか」

主に下半身的な意味で。

理科ってなんかオーラがでてるよな
ギョーカイ人オーラっていうかなんかオリコン一位的なオーラがでてる気がする
オリコン一位的な

>>360
理科(笑)のオリコン1位の元ネタって何?
教えろください

星奈「まあ、なんとなく予想はついたけど……でも、あたしは気にしないわよ。
   だって……恋人同士、なんだし」

夜空「むっ……肉、1つだけ言っておくが、小鷹は貴様の恋人ではないからな」

星奈「なによ。今更『小鷹は私の恋人だ』とか言い出すんじゃないでしょうね?」

夜空「違う。『私達の』、だ」

星奈「……そ。ならいいけど」

夜空「……フン」

星奈「ほら、小鷹もこっち来て、一緒に湯船に入る!」

小鷹「いや、そうは言っても、その湯船じゃ1人が限界だろ……」

星奈「でも、そのままじゃ小鷹が風邪ひいちゃうし……あ、そうだ。
   だったら、こういうのはどう?」

何か思いついたのか、一度湯船を出る星奈。

そして、俺を湯船に入れた後、再び自分も湯船に入ってくる。

わかりやすく言うと、肉 オン 俺。


>>363 ついったーのはがないキャラのアカウント

うん、確かにこれなら2人とも風邪をひかずに済むけれど、これはこれでまた
別の問題があるわけで……!!

そんな俺の苦悩などいざ知らず、我が愚息はスクスクと大きく育って

星奈「……ねえ、小鷹。あたしのお尻にその……固いものが当たってるんだけど……」

夜空「!?」

星奈「もしかしなくても、アレ……よね?」

どう答えろっつーんだよ!?

小鷹「ゴソウゾウニオマカセシマス」

星奈「これって……あたし達に興奮してるってことだよね?」

小鷹「お前……この状況で興奮しないヤツなんているか馬鹿」

星奈「そっか……なんか嬉しいかも」

夜空「肉……キサマ私を差し置いて1人だけ小鷹とイチャつくなんて良い度胸じゃないか?
   あァ!?」

星奈「ハァ!? 先に抜け駆けしたのはアンタでしょうが!」

夜空「な、何のことだ……?」

星奈「知ってるんだからね。あたしが小鳩ちゃんのネグリジェ姿に悶えてる隙に、
   アンタが小鷹の背中を流してたってことは!」

夜空「き、貴様……なぜそれを!?」

星奈「いや、普通に気付くでしょ」

夜空「私としたことが……不覚だ」

星奈「……あ、そうだ。良いこと思いついちゃった」

星奈「ねえ小鷹、小鷹はまだ身体洗ってないわよね? 
   ちょうど夜空も洗い終わったみたいだし、洗っちゃえば?」

小鷹「あ、ああ……そうするか」

星奈「じゃあはい、ここに座って?」

小鷹「それはいいけど……なんで星奈は俺の背中にピッタリはりついてるわけ?」

星奈「あたしが小鷹の背中を洗ってあげようと思って。夜空にはさせて
   あたしにはさせてくれないなんてこと、ないわよね?」ニッコリ

小鷹「ヨロシクオネガイシマス」

星奈「夜空も、文句無いわよね?」

夜空「フン……好きにすればいい」

星奈「では遠慮なく……」フニュッ

小鷹「って、オイ! 今ふにゅって言ったぞ! なにこれスポンジじゃないけど!?
   なに!? なんなの!?」

星奈「何って……」

星奈「あたしの胸だけど?」ニッコリ

夜空「肉貴様ァァァァァァァァ!!!」

星奈「ちょ、夜空! 湯船のお湯がこっちまで飛んでるから!」

夜空「嫌がらせか? 嫌がらせなのか? あァ!?」

星奈「ちょっとぉー、自分が貧乳だからっていちゃもんつけるのはやめてくれるぅー?
   貧乳の嫉妬はぁー、見苦しいわよぉー♪」タユンタユン

夜空「殺す……いつか絶対に殺す……」

星奈「小鷹、痒いところは無い?」

小鷹「ダイジョウブデス」

星奈「もうちょっと強いほうがいいかな?」

小鷹「オマカセシマス」

星奈「ん、了解♪ じゃあちょこっと頑張っちゃおうかな……ん……っく、ふぅ……」

星奈「あふっ……ふゎっ…………ん……」

慣れない動きをする星奈の吐息が耳をくすぐり、俺の思考能力を徐々に徐々に低下させていく。

それとは逆に、背中に当たる柔らかさと徐々に硬くなっていくその中央の感触が、
今俺の背後で起きている事態を否が応にも強制的に認識させて来る。

正直、これはヘビの生殺しだ。

星奈は飽くまで背中を洗うだけに終始し、モノを含む身体の前面には一切触れようとしない。

まるで、俺からねだるのを待っているかのように。

星奈「はぁ……んぁ……っ、ふふっ」

星奈「ねえ小鷹」

星奈「楽にしてあげようか?」

小鷹「っ!?」

その時、星奈の手が俺の太股に触れる。

星奈「小鷹の言うことなら、あたし何でも聞いてあげるわよ?」

小鷹「あ」

星奈「どんなにエッチなことでも」

小鷹「ああ……」

星奈「だから、ね? 口に出して言って?」

星奈「『俺をイカせて下さい』って」

そうか。言えば楽になれるのか……。

小鷹「お、俺を……」

星奈「うん」

小鷹「イカせて……」

ください、と続けようとして、

夜空「そういえば、先程の礼をまだしてもらってないが?」

という夜空の言葉に遮られた。

小鷹「……礼?」

夜空「そうだ。さっきは私がお前の身体を洗ってやったろう?
   だから今度はお前に私の身体を洗ってもらわねばな」

星奈「夜空……アンタはそうやってあたしの邪魔ばっかりして……!」

夜空「言いがかりはやめろ肉。それにお前は小鷹の身体を洗っているだけだし、
   私は小鷹の空いてる手で身体を洗ってもらおうとしているだけだ。
   何の不都合がある?」

星奈「クッ……好きにすればいいじゃない」

夜空「ああ、そうさせてもらおう」

夜空「というわけで、頼んだぞ小鷹」

小鷹「ああ、わかった……」

と、ここでちょっとした悪戯心が芽生えた。

夜空「スポンジは……って、ちょ、小鷹、お前何を……!?」

夜空の身体を抱きかかえて、俺の膝の上に乗せる。
所謂、対面座位というヤツだ。

小鷹「何をも何も、夜空の身体を洗おうとしてるだけだけど?」

夜空「まさか貴様……」

小鷹「うん、多分そのまさか」

夜空「ちょ、止めろ馬鹿私は普通に洗えと言っているのだ!!」

小鷹「夜空」

夜空「うるさい黙れいいから放せこの馬鹿小鷹」

小鷹「愛してる」

夜空「あっ……」

耳元でそう囁くと、夜空の四肢の力が驚くくらいあっさりと抜ける。

夜空「痛くしたら、許さないからな」

小鷹「ん、わかった」

返事をしながら、身体にボディソープを馴染ませ、
それからゆっくりと腰を揺らし始める。

徐々に徐々に、少しずつ揺れを大きくしていく。

夜空「……ん…………ぁぅ、んっふ……」

俺の胸で夜空の乳首を、モノでクリを擦るように動きを調整する。

次第に夜空の吐息にも艶かしい声が増えていき、
次第にそれはあえぎ声に変わっていく。

夜空「んぁあ……小鷹……小鷹ぁ……」

小鷹「夜空……夜空っ……!!」

星奈「ちょっとぉー、2人だけで盛り上がらないでよ」

言いながら、星奈は必死に胸とアソコを俺の背中に擦り付けて来る。

小鷹「悪い悪い、星奈も可愛がってやらないと不公平だよな」

夜空を右手だけで支えられるように体位を調整し、
空いた手で星奈のアソコを愛撫する。

小鷹「なんだ……もうびしょ濡れじゃないか」

星奈「そういうことは、思っても言うな……馬鹿!」

小鷹「悪い」

お詫びにと、クリ○リスを指で挟んで擦りあげる。

星奈「~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!」

ビクビクッと星奈の身体が震えたかと思うと、お湯とは違う暖かい液体が俺の手を濡らす。

星奈「い、今のダメ……ダメだよぉこだかぁ……」

小鷹「ごめん、痛かったか?」

星奈「ちがうのぉ……かんじしゅぎてぇ……せつなくなっちゃうのぉ……っ!?
   ダメだよこだか、いまいじられたらあたしまたイッちゃうからぁ……!!
   ダメ、だめだめだめ!! ~~~っ!!!!」

小鷹「良いよ、イッちゃえよ」

星奈「ん、イク! イッちゃうよぉ……小鷹にオマ○コさわられて、クリちゃんこすられて、
   恥ずかしい声出しながらイッっちゃう……ん、んあああああああああああっ!!」

再度星奈の身体が震え、くたりとタイルに倒れこむ。

……失神するほど気持ちよかったのか。

夜空「小鷹……私もそろそろ、ん……限界……」

小鷹「ん、わかった」

俺は夜空をマットに横たえると、その上に覆いかぶさった。

モノの位置をクリからアソコ全体に当たるように調整すると、勢い良く腰を打ち出す。

夜空「~~~~っ!? なにこれ!? これなに小鷹ぁっ!? これダメだよこだか、こんなの
   感じすぎて……こわい、こわいよぉこだかぁっ!! 感じすぎちゃうのがこわいよぉっ!!」

未知の快感に、夜空は少し幼児退行しているようだ。

小鷹「大丈夫だよ夜空、そのまま素直に感じちゃって大丈夫だから」

そんな夜空に、俺は子供に諭すような口調で優しく囁く。

夜空「でも、でもでもでもぉっ」

小鷹「俺も一緒にイッてあげるから、ね?」

夜空「ぁ……うん……」

ラストスパートをかけるため、今まで以上に腰を動かす。

夜空「こだか……こだかぁ……」

夜空「来ちゃう……大きいの来ちゃうよぉ……わたしのあたま、ばかになっちゃう……」

小鷹「良いよ、馬鹿になってもずっと一緒に居てやるから」

夜空「うん……こだかぁ、しゅきぃ……だいしゅきぃ……」

夜空「! イク、イクイクイク! わたひ、イッちゃうょぉぉぉぉ!!」

小鷹「俺ももう、限界……」

夜空「出ひて……小鷹のせーえき、わたひのおなかにだひてぇ……」

小鷹「ああ、一緒にイクぞ夜空……!」

夜空「ん、小鷹と、いっしょにぃ……~~~~~~~~~~ッ!!」

小鷹「っ、夜空……夜空っ!!」

ドクドクッという音が聞こえてくる程勢い良く、夜空に向かって精液が吐き出される。

自分でも驚くくらいの量が夜空の身体に降りかかり、その身体を白く塗りつぶす。

夜空「ん……ぁぅ……」

夜空「こだかのあったかいの、わたしにかかってれぅ……」



星奈「ねえ、小鷹」

夜空「私達の身体は、その……気持ちよかったか?」

小鷹「正直、最高だった」

夜空「そうか、私のなんかの身体でも小鷹を満足させられたんだな……」

星奈「うん……なんか、凄く嬉しい」

バスタオルに包まりながら、恥ずかしそうに、けれど嬉しそうにそう呟く2人は
今まで見てきた中のどんな表情よりも、可愛い顔をしていた。

すまぬ、流石に睡眠時間的に限界なので落ちます……
午前中には帰ってこられると思う……

そして保守してくれてる方マジでthxです。

それから俺達は、抱きしめあいながらしばらく行為の余韻に浸っていた。

といっても流石に裸では風邪を引くので、夜空と星奈には汚れたパジャマの代わりに
俺のワイシャツを着せてある。

小鷹「あのさ……」

夜空「ん?」

星奈「なに?」

小鷹「俺さ、最後までしたい」

小鷹「夜空と星奈のこと、抱きたい」

小鷹「ダメ……かな?」

夜空「……お前は、本当にどうしようもないくらいの馬鹿だな」

星奈「ホントね。ここまでやっといて聞くなっつーの」

俺を抱きしめる2人の腕の力が、少しだけ強くなる。

小鷹「それじゃ……」

星奈「良いに決まってるでしょ……馬鹿」

小鷹「……俺の部屋、行こうか」

夜空・星奈「……うん」

夜空「ここが小鷹の部屋、か……」

適当なところに座るように言うと、2人はベッドに腰を下ろす。

星奈「あたし、男子の部屋って始めて入けど……ちょっと意外」

小鷹「何がだ?」

星奈「男の部屋ってもっとこう、イカくさい臭いがするもんだと思ってたんだけれど……
   小鷹の部屋は違うっていうか」

星奈「小鷹の匂いがするっていうか、小鷹がここで生活してるんだなってのが
   わかるっていうか……とにかく、そんな感じなの!」

夜空「要は小鷹の匂いで興奮して発情しているということだろう。これだから肉は
   歩く猥褻物陳列罪と言われるんだ」

星奈「なっ!? ……仕方ないじゃない。好きなんだもん」

夜空「……チッ。まあ、気持ちはわからんでもないけどな。というか肉、
   どさくさにまぎれて小鷹の枕を独り占めするんじゃない」

星奈「はんっ! こんなの早い者勝ちに決まってるでしょバァァァカ!!」

こんな状況でも、2人は相変わらずだった。

小鷹「さて、と」

2人の間に割って入り、軽く力を入れてベッドに押し倒す。

そのまま2人の頭を引き寄せ、耳元で囁く。

小鷹「抱くよ」

2人の身体がビクリと震える。

表情はわからないけれど、きっと2人の顔は真っ赤になっているだろう。

少し間を置いて、2人の頭が縦に動くのがわかった。

流石に2人同時に相手できるほど器用でもないし場慣れしているわけでもないので
先に夜空の相手をすることにした。

夜空「不束者ですが……よろしく頼む」

お互い緊張しているせいか、そんな場違いなセリフにも、

小鷹「お、おう……」

としか返せない自分が情けなかった。

そんな気持ちを誤魔化すかのように、夜空を抱きしめながら首筋に唇と舌を這わせ、
ゆっくりと時間をかけて鎖骨までを舐める。

小鷹「ボタン、外すぞ」

言うが早いか、俺は夜空の返事を待たずにボタンに手をかける。

上から3つだけボタンを外すと、夜空の控えめな乳房があらわになる。

ゴクリと、生唾を飲む音が聞こえる。

小鷹「夜空、綺麗だ」

夜空「でも、わたしのは小さいかひゃわっ!?」

夜空の言葉を遮るように、乳輪ごと乳首を吸い上げる。

さらに舐るように舌を動かすと、口の中でそれが硬く大きくなるのがわかった。

俺の愛撫で夜空が感じているという事実に興奮しながら、さらに激しくしていく。

左手でもう片方の胸を包み込み、その頂上にあるしこりをゆるゆると揉みしだくと、
夜空は腰を跳ね上げて反応する。

やがて夜空の身体が軽く2、3度震え、くたりと力が抜ける。

――軽くイッたのか。

小鷹「夜空……そろそろここ、いいか?」

胸への愛撫を一旦止め、右手で夜空の秘部に触れる。

下着越しだというのにそこからは愛液がとめどなく溢れ、シーツを軽く濡らしていた。

小鷹「下着、脱がすよ」

夜空は涙目になりながら無言で頷く。もう、返事をする余裕もないらしい。

腰を少し浮かせ、下着に手をかける。

ゆっくりと下着を脱がせていくと、下着とアソコの間で愛液が糸を引き、
やがて自重に耐え切れなくなり切れる。

星奈「うわ、エロ……」

ごくりと星奈の喉が鳴る。

星奈の言う通り、愛液にまみれた薄毛のアソコは、赤面しながら息を切らせる夜空の表情と
相まってとてもとてもいやらしく見えた。

俺は躊躇なく夜空の秘部に口をつけると、下からクリ○リスまでを一気に舐め上げる。

夜空「――――――――――~~~~~~~~っ!!!!」

そのままクリ○リスの皮を剥き、唾液をまぶすように満遍なく舌を動かす。

夜空「小鷹っ!? ダメ、それはダメ……ダメだってば小鷹! 感じすぎちゃうのっ!!
   感じすぎて辛いからダメなんだってばぁ……だめぇ……だめだよぉ……」

必死に俺の頭を押し戻そうとする夜空の両手を力ずくで黙らせる。

やがて夜空の口からは喘ぎ声以外は出なくなり、限界が近づいていることがわかる。

小鷹(そろそろ、か)

そう感じ取った俺は舌の動きをいっそう激しくする。

夜空「あぅぅ……しんじゃう……しんじゃう……」

そして、トドメにクリ○リスを軽く甘噛みする。

夜空「かは――――――――――――っ!!!!!!!!!!!!」

夜空の身体が今までにないくらい大きく跳ね上がる。

目は大きく見開かれ、焦点が合っていない。秘所からは愛液がとめどなく溢れ、
綺麗な顔は涙と唾液と鼻水に塗れていた。

そんな夜空を、俺は綺麗だと感じた。

すまんす、仕事行ってきます。
夜には戻れるかと

夜空「……っく…………ひどいよ小鷹……やめてって、イヤだって言ったのに……」

意識を取り戻してからの夜空は、ずっとこんな感じで泣き通しだった。

……確かに、俺も調子に乗りすぎた感は否めない。

小鷹「その……悪かったよ夜空。夜空の反応が可愛すぎて、その、
   調子に乗っちゃったっていうか」

夜空「そんな言葉で誤魔化そうったってそうはいかないんだからな……」

夜空「本当に……怖かったんだから」

小鷹「……すまん」

一応泣き止んではくれたものの、機嫌は直っていないようだ。

星奈「ねえ小鷹、1つ提案があるんだけど」

小鷹「ん、なんだ?」

星奈「先にあたしを抱くってのはどうかな?」

夜空「っ!?」

星奈「夜空もご機嫌斜めみたいだし、このままだと先に進めないじゃない?」

星奈「だったら、先にあたしとヤッちゃった方が……」

夜空「ダメだ!」

星奈「なんで? 夜空ちゃんは小鷹に無理矢理イかされちゃうのが怖いんでしょう?」

星奈「あたしは、小鷹にだったらどんなエロいことされても受け入れられる自身があるわ」

星奈「だからね、小鷹。あたしとシちゃおうよ」

夜空「……確かに、怖かったさ」

夜空「自分の身体が自分のものじゃなくなるような感覚で、
   私を抱く小鷹もいつもとは違ってて」

夜空「それに正直、不安もある。これでも処女だからな。痛くないかとか、
   うまく出来るかとか、そんなこと考え出したらキリがないさ」

夜空「それでも、先に肉を抱かれるくらいだったら死んだ方がマシだ」

星奈「アンタね……そんなにあたしのことが嫌いなの?」

夜空「そういうわけじゃない。たとえ理科や幸村だったとしても、
   それ以外の誰だったとしても、それだけは譲れない」

夜空「私はな、ずっとこの時を夢見て来たんだ」

夜空「小鷹に想いを伝えて、受け入れてもらって、そして……愛してもらう。
   そんな、切ないくらいに幸せな時を」

夜空「ずっと、ずっと」

夜空「だから、小鷹には誰よりも最初に私を抱いて欲しいし、
   私も小鷹以外の男に抱かれるつもりはない」

夜空「だからすまない……いくら肉でも、こればかりは譲ってやれない」

星奈「そ。だったらいつまでもイジけてないで、さっさと済ませちゃいなさい」

思いのほか、星奈はあっさりと引き下がる。

いや、もしかしたらこれは……。

星奈「ほら、早くしなさいって! 後がつかえてんのがわかんないの?
   ……ずっと待ってたんでしょ? 小鷹も、女の子にここまで言わせたんだから
   ちゃんと責任取りなさいよ?」

夜空「肉、まさかお前……」

星奈「あーもううっさいうっさい! ほら行った行った!」

星奈「さて、あたしは夜空が痛がって泣くの楽しみに待ってるとしますか」

そう言って、星奈はベッドから降りる。

やっぱり、さっきの言葉は夜空に発破をかけるためのものだったんだろう。

だとしても、ここでそれを口にしたらかえって星奈の気遣いを無駄にすることになる。

小鷹「星奈」

星奈「んー?」

小鷹「お前、いい女だな」

だから俺は、それだけを口にする。

星奈「あーうっさいうっさい。そういうのは後で聞くから。
   アンタが今見なきゃいけないのはあたしじゃないでしょ?」
   さっさとやることやっちゃいなさい。」

星奈「それが終わったら、ゆっくり愛しあいましょ」

小鷹「わかった。ありがとな、星奈」

星奈「フン……」



星奈「気付くのが遅いのよ、バカ……」

小鷹「お待たせ、夜空」

夜空の頭を撫でながら、秘所の具合を確認する。

時間を置いたためかさっきより愛液の量は少なくなっていたが、
それでも行為には十分すぎるほどに夜空のそこは濡れていた。

小鷹「これくら濡れてれば大丈夫だと思うけど……大丈夫か? 怖いならやめるけど」

夜空「正直なところを言ってしまえば怖い。だが、それよりも小鷹と繋がりたいという
   気持ちの方が大きい。だから私のことは構うな。小鷹の好きなように抱いてくれ」

小鷹「……わかった、もう聞かない」

夜空「ん」

俺は横たわった夜空の両足を持ち上げて、その間に割り入る。

性器を擦り合わせながら、照準を合わせる。

ゆっくりと腰を押し出し、夜空の中に侵入する。

最初こそスムーズに入っていったものの、すぐに壁のようなものに押し当たる。

それに触れた時、僅かに夜空が顔をしかめる。

これが……夜空の処女膜……。

小鷹「夜空のはじめて、もらうぞ」

夜空「ああ。私なんかので良ければ、もらってやってくれ」

ミチミチ、という音を感じながら、夜空の中を引き裂いていく。

やはり痛いのか、背中に回された夜空の手が俺の肌に爪痕を残す。

けれど、ここで止めたら何にもならない。俺は痛みを無視して、侵入を進める。

きっと、こんなものよりずっと強い痛みを夜空は感じているはずだ。

やがて押し返される感覚が無くなり、代わりに心地良い感触が俺のモノを締め付ける

これで、夜空は――。

夜空「っは、くぅ…………ぁぁ……」

腕に抱いた夜空に目をやると、必死に声を殺しながら泣いていた。

小鷹「大丈夫か、夜空?」

大丈夫じゃないことなんてわかりきっているのに、俺の口からはそんな言葉しか
出てこなかった。

夜空「大丈夫なわけ……あるか……死ぬほど痛い…………
   こんなに痛いなんて聞いてないぞ……」

小鷹「耐えられそうか?」

我ながら無茶な注文だとは思う。

夜空「…………キス」

小鷹「え?」

夜空「キスしてくれたら、頑張る」

言われて、まだ俺達はキスをしていないことに気付く。

ここまでやっておいてキスがまだだなんてのも不思議な話だ。

小鷹「わかった。目、閉じて」

夜空「うん……」

痛みを与えないよう体勢に気をつけながら、ゆっくりと夜空に口付ける。

初めは軽く唇を重ねるだけのキスを2、3度繰り返す。

やがてお互いを啄ばむ様なキスに変わり、
そして最後には舌を絡め合わせる濃厚なものに変わる。

最初こそディープキスに戸惑っていた夜空だったが、
すぐに俺の舌の動きにあわせて舌を動かし始めた。

舌だけではなく歯茎や歯の裏側も舐めると、夜空はくぐもった矯正をあげる。

やがてどちらからともなく唇が離れる。

夜空「なんていうかその……凄かった」

小鷹「頑張れそうか?」

夜空「……うん。私はもう大丈夫だから」

小鷹「じゃ、動くぞ?」

夜空「うん」

小鷹「……優しくするから」

夜空「……うん」

すまん夜勤だいてくる

夜空のお腹の裏をカリでゆっくりと擦りあげる。

夜空「……っ、小鷹……それ、いい…………」

夜空もこの動きが気に入ったようで、しばらく同じ運動を続ける。

次第に慣れてきたのか、夜空も痛みとは違った声をあげるようになる。

夜空「なあ、小鷹……」

息を切らせながら、途切れ途切れに話しかけてくる夜空。

小鷹「なん、だ?」

返す俺の言葉も途切れがちになる。

夜空「私はその……もう、大丈夫だから……だから……」

夜空「小鷹の好きにして、いいよ?」

言いながら上目遣いに見上げてくる夜空を見て、俺は最後の理性の糸が切れる音を聞いた。

コイツ、可愛すぎるだろ。






すまん今帰ったが眠気がやばい。3時間だけ寝かせてくれ

ただメチャクチャに、がむしゃらに、夜空の中を突き上げる。

夜空「小鷹……こだかぁ……」

小鷹「夜空……夜空っ……」

もはや俺達の口からはお互いを呼ぶ声しか出てこなかった。

ずっとこうして繋がっていたい。

そう思えるほど夜空の中は温かくて柔らかくて、気持ちよかった。

けれどやはり、限界は来てしまう。

小鷹「っ……」

下腹部にじんわりと鈍い快感が広がっていく。

小鷹「夜空……ごめん、俺もうイきそう……」

夜空「うん……いいよ、イッて? 私の中に小鷹の、出して?」

小鷹「っ!!」

貪るように舌を絡ませながら、夜空の一番奥めがけて腰を押し出す。そして、

小鷹「射精るっ!!」

モノが夜空の子宮口に触れた瞬間、頭の中が真っ白に染まり
俺の先端から出た液体が夜空の膣内を満たしていく。

そこそこでかいな@地震

夜空「小鷹の……私の中にいっぱい出てる……」

そのまま夜空の中で2、3度脈動し、完全に精液を吐き出させる。

夜空の呼吸が落ち着くのを待ってから柔らかくなったモノを引き抜くと、
中から俺の精液がコポリと溢れてきた。

夜空「あ……」

それを夜空はどこかもったいなさそうな目で見つめる。

小鷹「よく頑張ったな」

頭を撫でながらいたわりの言葉をかけると、夜空は顔を真っ赤にしながら

夜空「小鷹、だからな」

と良くわからないような、わかるような、微妙なラインの答えを返してきた。

小鷹「っていうか、中に出しちゃったけど大丈夫か?」

今更気にしても遅い気がしないでもないけれど。

夜空「こないだのがあそこまでだったから……まあ大丈夫だろう」

小鷹「そうか、良かった……」

夜空「まあ、完全に安心は出来ないけれど、出来たらその時はその時だ」

夜空「それに私は、小鷹の子供だったら出来ても構わない」

割と爆弾発言気味なことをサラリと言うな、コイツは。

夜空「さて……」

夜空「私はもう大丈夫だから、次はアイツを抱いてやれ。そろそろ限界だろうからな」

夜空の視線を追うと、星奈がジト目で俺達を睨んでいた。

俺、睨まれる様なことしたっけ?

……あー、もしかして夜空としてる時に完全無視だったから、とか?

小鷹「あ、あの……星奈、さん?」

星奈「…………た」

小鷹「え?」

星奈「……可愛いって言った」

えっと、え?

星奈「夜空に可愛いって言った」

星奈「頭撫でて、抱きしめて、いっぱいいっぱい、キスした……」

小鷹「えっと……」

星奈「あたしにもおんなじことしてくれなきゃ、やだ」

えっと、つまり今の星奈は。

小鷹「嫉妬、してるのか?」

そう指摘すると、星奈の顔が紅く染まる。

星奈「好きな男が自分以外の女とシてるの見て、嫉妬しない女なんかいるかバカ……」

俯きながらそういう星奈の可愛さは、なんというかもう反則すぎて。

星奈「んむっ!?」

気がつけば、唇を奪っていた。

星奈「ちょ、小鷹いきなりすぎ……んっ!」

そんな星奈の言葉をスルーして、容赦なく口腔を攻め立てる。

唇を貪り、舌をねじ込んで唾液を流し込む。

星奈の喉が鳴る音を聞きながら舌を吸い上げると、今まで以上に激しい反応が返ってくる。

落ち着く暇なんて与えずに、頬や額、顔中にキスの雨を降らせる。

首筋を強めに吸うと、俺の唇の形に赤く鬱血する。

それが思いのほか面白く、しばらくの間それに熱中していた。

やがて胸元までが真っ赤に染まり、俺の唇が触れていない場所がほぼ無くなった。

荒い息を上げる星奈を上半身だけ抱き寄せて、軽いキスをする。

愛欲を煽るためのものではなく、愛を確かめ合う為のキス。

唇を離すと、星奈の口の端から一筋の唾液がつぅっと零れ落ちる。

星奈を抱きたい。

自分のものにしたい。

もう、それだけしか考えられなかった。

小鷹「星奈」

星奈「ん……」

返事をする星奈の目はどこか虚ろで、まるで夢を見ているようだった。

小鷹「抱くよ」

星奈「あぃ……」

後ろから抱きかかえる形で、両手を星奈の胸に持っていく。

小鷹「やっぱり、大きいよな……」

両手には、ずっしりという表現がぴったりの重み。

比べるのは失礼とわかっていても、どうしても夜空のそれと比べてしまう。

夜空の胸が『ふにふに』なら、星奈の胸は『むにむに』で。

大きさが全てとは言わないが、やはりこの胸は凶悪だ。

星奈「良いことばっかじゃないけどね……肩はこるし下着はすぐに合わなくなるし、
   他の女子からは頭悪そうって思われるし……逆にメリットなんてほとんど無いし」

星奈「でもまあ、小鷹が気に入ってくれるなら……それだけでいいかな」

小鷹「バカ、そんな可愛いこと言うんじゃない。惚れたらどうするんだ」

星奈「あれ、小鷹ってまだあたしのこと好きじゃないの?」

答えなんてわかってるだろうに、嫌らしい笑みを浮かべながら星奈は尋ねてくる。

小鷹「……残念ながら、もうとっくの昔に惚れてる」

星奈「ん、知ってる」

指の動きに対応して形を変える2つの塊を玩びながらキスをすると、
星奈は切なそうな声をあげた。

理科ェ…

そして、本気で星奈を感じさせるために、口での愛撫を切り替える。

一度口を離して、舌先だけでゆっくりと乳輪を舐める。
乳首には触れないように注意しながら。

星奈「小鷹、それ切ない……ムズムズが、せつなくってぇ……」

星奈「ね、それダメだよ……ダメだからぁ……」

小鷹「乳首もなめて欲しい?」

コクリと、首を縦に動かす星奈。

小鷹「だったら、自分の口でおねだりしないと。ね?」

星奈「っ!?」

星奈「お、おねだりって……?」

小鷹「出来るよね?」

にっこりと、けれどその実退路を塞ぐように問いかける。

星奈「……あたしの……おっぱい……」

小鷹「乳首」

星奈「ち、ちくびぃ……あたしのちくび、なめてくらしゃい……」

見ててマジで楽しい
これからもガンガレ!
本気で応援している!(^O^)

小鷹「舐めるだけでいいの?」

フルフルと、星奈は首を振る。

小鷹「じゃあ、ちゃんと言わなきゃ」

星奈「うぅ……」

星奈「舐めるだけじゃなくて……かんで、コリコリってしてほしいし、
   赤ちゃんみたいにちゅうちゅう吸って欲しい……ううん、それだけじゃなくて、
   だから、その……」

星奈「小鷹の口で、あたしの乳首いっぱいいじめて? 
   頭がバカになるくらい……ううん、バカになってもいいから、
   いっぱいいっぱい、感じさせて?」

小鷹「はい、良く出来ました」

星奈のおねだりが終わると同時に、乳首を甘噛みしながら吸い上げる。

星奈「――――――――――――――――~~~~~~~っ!!!!」

星奈「それ、すごいぃっ!! おっぱいきもちいいよおっ!!
   じぶんでするのとぜんぜんちがうのぉっ……にゃにぃ、にゃにこれぇ……っ!?」

小鷹「自分でしたこと、あるんだ?」

星奈「はい、ありますぅ……したこと……オナニーしたことありますぅぅぅぅ……」

小鷹「何回くらいしたの?」

星奈「わかんにゃい……わかんにゃいのぉ……」

小鷹「わかんないくらいしてるんだ?」

星奈「はいぃ……」

小鷹「星奈はオナニー、大好きなんだね?」

星奈「はい、だいすきれす……ごめんなしゃい……オナニーだいすきなエッチなこで
   ごめんなしゃい……うぅ……」

小鷹「うん、いいよ。じゃあさ、いつもは一週間にどれくらいしてるの?」

星奈「2回とか……3回とか……」

小鷹「とか?」

星奈「4回とか5回とか……あああうそですごめんなしゃい、
   ほんとうはまいにちです、まいにちオナニーしてます……!」

小鷹「毎日オナニーして、気持ちよくなっちゃってるんだ?」

星奈「ぁぃ……まいにちじぶんでおっぱいいじってきもちよくなってましゅ……」

すまん呼び出されたちょいAFK。夕方くらいには復帰予定。
たびたびごめん……orz

気にするな!
頑張ってきてくれ!

保守する!

小鷹「どんな事考えながらしてるのかな?」

星奈「エッチなゲームしたときとか……さみしくなった時とか……そんな時、
   好きな人のこと考えながら自分で……」

小鷹「好きな人って?」

星奈「わかってるくせに……! 小鷹です……小鷹のこと考えながら、おっぱいとお○んこを
   自分でいじって……小鷹にしてもらってるって思いながら、自分で慰めてます……」

小鷹「星奈は俺をオナペットにしてるんだね?」

星奈「ごめんなさい……でも、小鷹のことが好きだから……自分でもどうしようもないくらい、
   小鷹のことが大好きだから……だから……っ」

小鷹「……ごめん、意地悪しすぎたな」

今にも泣き出しそうな星奈のを抱き寄せて、背中を撫で擦る。

小鷹「星奈が可愛すぎて、つい」

星奈「小鷹のバカ……嫌われたのかと思っちゃったじゃない……」

小鷹「嫌われたって、なんで?」

星奈「だから……その、あたしが小鷹で……してるから……」

小鷹「なんだ、そんなことか」

星奈「そんなことって……! あたしは本気で心配……」

小鷹「でもそれって、それだけ星奈は俺のこと好きだったってことだろ?」

星奈「それは……」

小鷹「違うか?」

星奈「違わない、けど……」

小鷹「だったら喜びこそすれ、嫌いになるなんてあり得ないよ」

星奈「……ほんと?」

小鷹「うん、本当」

星奈「だったら、好きって言って?」

小鷹「……わかった。星奈、目、閉じて?」

星奈「ん……」

そのまま星奈の身体に軽く力を入れ、押し倒す。

星奈が何かに勘付く前に両足を持ち上げて、俺の体で身動きを封じる。

星奈「ちょ、ちょっと小鷹!? あんた何して」

そしてそのまま、下着をずらして星奈の中へと一気にモノを突き立てる。

星奈「!?!?!?!?!?!?!?!?」

閉じていた目はこれでもかというくらいに見開かれ、
喉はひたすらに空気を求める。

星奈「――――か、は――」

星奈「こだ、か――なにして――――いた、いたい――」

星奈「うそ――はいって、こだかの、あたしのなかにはいって――――」

小鷹「星奈」

星奈「こだか、こだかのがなかに――」

小鷹「愛してるよ」

星奈「――――――――――――――――~~~~~っ!!!!!!!!!」

じわりと、結合部分から鮮血が滲む。

俺が、星奈のはじめてを奪った証拠だ。

星奈「小鷹……アンタやっぱ最低だわ……」

息も切れ切れに、なんとか言葉を搾り出す星奈。

星奈「なんでこのタイミングで、そんなこと言うのよ……」

星奈「ホンット、最低……」

星奈「アンタに『愛してる』なんて言われたら、こんな痛み、耐えられちゃうじゃない……」

星奈「嬉しすぎて、あたし壊れちゃうじゃない……」

俺も俺も

頬に流れる涙は痛みによるものか、それとも別の理由があるのか。

小鷹「愛してるよ」

そんな星奈に俺が出来ることといえば、オウムのように同じ言葉を繰り返すことだけだった。

星奈「ダメよ小鷹、ホントにあたし壊れちゃうから……」

小鷹「愛してる」

星奈「ダメ……ホントだめなの……」

小鷹「愛してる」

星奈「あ……あたしも……」

星奈「あたしも、あいしてる」



そして、俺達は壊れた。

そこから先は、言葉なんて無かった。

言いたいこと、伝えたいことはもう全部伝えた。

あとはただ獣のように、本能の赴くままに求め合い、お互いの体を貪るだけだ。

正常位で、バックで、俺はひたすら快感を求めて星奈の身体を蹂躙し、
星奈もまた俺の攻めに嬌声を上げて応えた。

時たま星奈は結合部分に手をやり、幸せそうな吐息を漏らす。

その様子は、酷く扇情的で、けれどどこか母性に満ちていた。

そして、絶頂。

小鷹「っく……」

頭の中で火花が散ると同時に、星奈の中に子種をぶちまける。

星奈「あ――きてる――小鷹のがきてるよ――」

星奈「小鷹のおち○ちんがあたしの子宮にキスしてる……
   びゅーびゅーって、せーし出してるよぉ……」

星奈「あたしもイく……小鷹の精子で、イッちゃ……あっ!?」

膣の痙攣で、星奈がイッたのが伝わって来た。

星奈「あたし……小鷹と一緒にイけたんだ……」
   なんか……すっごい幸せ……」

余韻を味わいながら肉棒を引き抜くと、星奈の血と交じり合ってとても卑猥な色をした精液が
まとわりついていた。

星奈も自分から溢れ出たそれを指に取ると、

星奈「これが小鷹のなんだ……うえ、変な味」

小鷹「何舐めてるんだよ……」

星奈「だって、好きな人のは美味しいって聞いたから……」

小鷹「エロゲーのやり過ぎだ、バカ」

口ではそう言いながらも、星奈の身体を抱き寄せて、優しく頭を撫でる。

星奈「ねえ小鷹」

小鷹「なんだ?」

星奈「あたし、今とっても幸せ」

小鷹「俺もだよ」

そうして抱き合ったまま、俺達は深い眠りに――



夜空「ちょっと待て」

小鷹「えっ」

理科「ちょっと待ってください
   いやホント、何やってんですかあんたらあああああああああああ」

夜空「いやー参った参った。私がしてもらってた時は肉が大人しかった手前、
   私も邪魔してはいけないなと自重していたのだが、まさかこれ程までに
   嫉妬心を煽られるものだとは思っていなかったぞ」

夜空「私よりもあっさりとキスするわ、執拗に愛の言葉を囁くわ、
   あまつさえ肉の胸をいじるときは心なしか私の時よりも嬉しそうだわ!
   ハラワタが煮えくり返りそうというのは、こういうことを言うのだな……」

夜空さん、その笑顔こわい。

小鷹「いやでも、別に夜空よりも星奈が好きだとかそういうわけじゃないぞ!?
   俺は2人とも愛してる!!」

夜空「っ! ……あ、ありがと」

夜空「いやいやそうじゃない。そうじゃなくて」

夜空「ともかく! 小鷹が愛してくれてるのはわかるし、私と同じように肉を抱くのも
   仕方の無いことだというのは理解している」

夜空「けれど、やはりこればっかりはどうしようもない」

夜空「理屈じゃないんだ……理屈じゃ」

星奈「まあ、なんとなくわかるわ。あたしもアンタ達がしてるのを見てて、
   何度夜空をブッ殺してやろうと思ったことか」

小鷹「えーっと……それで、俺はどうすればいいんだ?」

夜空「簡単なことだ。私を抱け」

小鷹「いやでも、そしたらまた星奈が嫉妬するんだろ?」

星奈「そしたらまたあたしとすればいいじゃない」

夜空「まあ、そうしたら今度はまた私の番になるがな」

小鷹「堂々巡りじゃねえか!」

夜空「大丈夫だ。お互い相手なんてどうでも良くなるくらいにすればいいのだから」

小鷹「死ぬわ!!」

夜空「ではどうしろというのだ!?」

小鷹「逆ギレすんなよ!?」

星奈「じゃあさ、みんなでしちゃえばいいんじゃないの?」

小鷹・夜空「……は?」

星奈「だからその、さんぴー……とか、すればいいんじゃないの!?」

小鷹「なんでキレる!?」

夜空「ふむ……」

星奈「ダメ……かな?」

小鷹「いや、俺はともかく夜空が……」

夜空「では、そうするか」

小鷹・星奈「いいの!?」

夜空「提案したのは肉だろう。何故そんなに驚く?」

星奈「いや、まさかOKするとは思わなかったから……」

夜空「というわけで、3Pだ」

小鷹「まさか彼女が出来たその日に複数プレイを経験することになるとは……しかしだな、
   ここで1つ残念なお知らせがある」

星奈「何よ? こちとらもう準備出来てるんだから、
   もったいぶってないでちゃっちゃと言いなさい。」

小鷹「その、俺の準備が出来てないんだ……」

夜空・星奈「は?」

小鷹「だからその、立たないというか……」

風呂場で1発、夜空と星奈の中に1発ずつ。合計3発。

いくら目の前に美少女が半裸でいようとも、流石に短時間でそれだけ出せば
弾は尽きてしまう。

夜空「ふむ……それなら」

夜空「立たせれば良いのだな?」
星奈「立たせれば良いじゃない」

小鷹「」

そして気がつけば、俺の股間の正面に2人の顔があった。

星奈「うわ、こうして見ると結構グロいわね……」

夜空「私は少し可愛いと思う……というか肉。貴様はエロゲーで慣れているのではないのか?」

星奈「アレはモザイクがかかってるから、細かいところはよくわかんないのよ」

夜空「そうなのか……それにしても、これが私達の中に入ったんだな……」

星奈「う、うん……そう考えると、愛しく思えてくるっていうか……」

夜空「小鷹の、だしな」

星奈「うん……」

夜空・星奈「ゴクリ」

小鷹「どうしてこうなった」

夜空「じゃあ、その……失礼する」

ペロリと、夜空の舌が裏筋を這った。

小鷹「っ!!」

今まで経験した事の無い衝撃が俺の脳味噌そ貫いて背筋まで駆け巡る。

夜空「っ、すまん……痛かったか?」

小鷹「ち、違……逆。気持ち、良すぎて……」

夜空「えっと、じゃあ続けても……」

小鷹「……頼む」

夜空「……うん」

何故か嬉しそうな顔をしながら、俺への愛撫を再開する夜空。

星奈「ちょっ、抜け駆けはズルいわよ……あたしも、その……いただきます」

それは、何か違う気がするぞ。

なすがままされるがまま、2人からの愛撫をただ受け入れる俺。

しかも2人とも俺より頭が下にあるから必然的に俺を見上げる形になるわけで、
時たま恥ずかしそうにこっちを見てくる視線と目が合ったりで……。

正直、たまりません。

さて、肝心の俺のイチモツですが実は開始当初にすでにギンギンだったりします。

いやだって、こんなん耐えられないだろ。

つい半日前までは俺と付き合うことになるなんて微塵も考えてなかった美少女2人が
今では俺のチ○ポを愛おしげに舐めてるとか、どんなエロゲーだよ?

というわけでとっくのとうに目的が達成されてるはずのこのミッションが
何故未だに続いているのかというと、

星奈「小鷹が射精するところ、見てみたい」

夜空「肉だけに小鷹の精液を味わわせるのは許せん」

というように目標が摩り替わってしまったからで。

本末転倒じゃないかという気がしないでもないが、
2人が楽しそうなのであえて好きなようにさせている。

あと、超気持ちいし。

夜空「肉、貴様こっちに来すぎだぞ。こっち半分は私の陣地なんだからな」

星奈「そんなこと言われたってどうしろっつーのよ……仕方が無いわ、
   マジックで真ん中に線でも引きましょうか」

小鷹「いやマジでやめて!?」

お前らならホントにやりかねないから!!

星奈「やーね、冗談に決まってるじゃない」

小鷹「嘘だ。絶対に今の目はマジだった……おぅふ!?」

夜空「ふふふ……気持ちいいか、小鷹?」

星奈「夜空! アンタどさくさにまぎれてなに揉んでるのよ!?」

夜空「何だと思う?」

星奈「それは……その……」

夜空「わからんのか? 私が今何を揉んでいるのか」

星奈「わ、わかるわよ!」

夜空「ヒントは2文字目が『ん』の4文字の言葉だ」

星奈「だから、わかってるって言ってるでしょ!?」

夜空「じゃあ言ってみたらどうなんだ? ん?」

星奈「それは……その……」

星奈「…………んたま」

夜空「あ? 聞こえないぞ? すまないがもう一度言ってくれるか?」

星奈「あああもう!! キ○タマよキ○タマ!! どう!? 
   これで満足かしら!?」

夜空「えぇーっと……ああ、うん、そうとも言うな」

星奈「は!? じゃあ正解はなんだっつーのよ!?」

夜空「正解はその……陰嚢、なんだが……」

星奈「……っ、ぁ…………ぅぁ……」

夜空「聞いたか小鷹? 肉のヤツ、大声でキ○タマなどと叫びおったぞ。
   下品な奴め」

小鷹「いや、お前も今口に出したからな? 得意気な顔をしてるところ悪いけど」

星奈「もういっそ殺しなさいよ……」

夜空「落ち込むのは勝手だがお前もちゃんと仕事をしろ。先に進めんだろうが」

星奈「わかってるわよ……」

星奈「ん、れろ……ちゅっ、んぁふ……」

夜空「んちゅ……ぁむ……んふふ。小鷹、ここはどうだ?」

小鷹「夜空、そこヤバい……! 気持ちいいっていうより、感じすぎて触られると痛い」

夜空「……そういえば、私は『イヤだ』と言ってるのに無理矢理小鷹にイかされたな……」

星奈「あたしも、有無を言わさずに入れられたっけ」

小鷹「ちょ、待て。お前らまさか……」

星奈「あたしたちにもちょっとくらい仕返しをする権利、あると思わない?」

小鷹「いや、でもマジで敏感になりすぎてるんだって……」

夜空「……では、こんなのはどうだ?」

本日2回目の、どうしてこうなった。

結論から言うと、俺の分身は夜空と星奈の胸に挟まれていた。

夜空「しかし、これでは手でするのとあまり変わらんな……小鷹も痛いのではないか?」

星奈「んー、ローションでもあれば良いんだけど……ま、仕方が無いから唾でも垂らしとくか。
   夜空、アンタも手伝いなさいよ?」

夜空「あ、ああ……しかし、さっきから気になっていたのだが」

星奈「?」

夜空「肉、貴様本当にこれが初めてか?」

星奈「は、はあああああああああ!?」

夜空「やけに手馴れているというか、順応しているというか……そう感じたのでな」

星奈「……そんなんじゃないわよ」

夜空「肉?」

星奈「これでもいっぱいいっぱいなのよ!! 手馴れてる? 冗談じゃないっつーの!!
   こちとらテンパって頭の中ぐちゃぐちゃなの! エロゲの知識総動員して
   どうにかこうにか取り繕ってんの!」

星奈「だから……そんなんじゃない」

夜空「……軽率だった、すまん」

小鷹「や、でも、それだったら素直に言ってくれれば……」

って、うお、星奈はともかくなんで夜空まで睨んでくるんだ!?

星奈「アンタね……何の為にあたしが要らない見栄張ってると思ってんのよ……」

星奈「アンタに、少しでも気持ちよくなって欲しいからでしょうが……」

小鷹「星奈……」

夜空「まあ、実際は小鷹にされるがままだったがな」

小鷹「あ、それは俺も思った」

星奈「あんたらあああああああああああああああああああああ!!」

ひと悶着はあったものの、俺への愛撫を再開する夜空と星奈。

夜空「……小鷹、気持ち……良いか?」

小鷹「ああ……気持ち良過ぎて……もう我慢できそうに無い」

星奈「どこがどう気持ちいいか、はっきり言ってくれないと」

仕返しのつもりだろうか、意地の悪い笑みを浮かべながら星奈が聞いてくる。

小鷹「星奈のおっぱいが竿全体を包み込んでて……夜空の乳首がカリの気持ち良いところを
   擦ってて……あったかくてやわらかくて…………2人とも最高だ……」

その答えに満足したのか、2人は笑みを浮かべると

星奈「そ。だったらこのままイかせてあげるから」

夜空「覚悟しておくんだな」

と、ラストスパートをかける。

2人の唾液でぬるぬるでぬめぬめなおっぱいが、ゆるゆると俺のチ○コを刺激する。

俺の竿を包み込んだまま上下に動く星奈のおっぱいと、
俺の亀頭を刺激しながら弧を描くように動く夜空のおっぱい。

あったかくて、ふにふにで。

気がついた時には、2人の顔と胸目掛けて射精していた。

夜空「…………………………あ」

星奈「…………………………えっと」

小鷹「…………………………すまん」

顔と胸を濁った白い液体で染めた2人が、呆然と俺を見上げてくる。

どうやら、突然の出来事に理解が追いついていないらしい。

夜空「えっと……………………」

星奈「…………………………これ、小鷹の?」

小鷹「はい……そうです……」

夜空「これが……精液……?」

夜空・星奈「………………………………で、」

小鷹「で?」

夜空「出るなら言ええええええええええええええええええええええええええ!!!!」
夜空「出るなら言いなさいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

小鷹「ひっ!?」

あ、ミスった。

夜空「出るなら言ええええええええええええええええええええええええええ!!!!」
星奈「出るなら言いなさいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

こうで。
死にたい。

夜空「小鷹が顔を赤らめながら『イ……イクっ!!』って言うのが見たかったのに……」

星奈「どうせ出してもらうなら口の中が良かった……」

えっと……やっぱこれ俺が悪いのか?

夜空・星奈「…………………………………………………………まあ、いいか」

いいのか!?

夜空「なんにせよ、当初の目的は果たせたようだしな」

夜空が言うとおり、出したばかりなのにも拘わらず、俺のモノは屹立したままだった。

……ついさっきまで小さくなってたのが嘘みたいだな。

夜空「と、いうわけでようやく本番だな……さて、どうするか」

星奈「アンタさっき先にヤったでしょ? だったら次はあたしからに決まってるじゃない」

夜空「は? 何を言ってるのだこのクソ肉は。
   何故私が貴様に順番を譲らないといけないんだ?」

……この2人に任せたままだと、きっとこのまま平行線なんだろうなぁ。

小鷹「……あ! じゃあ、こうしよう」

夜空・星奈「?」

小鷹「理科と幸村も呼ぼう」

夜空「屈辱だ……なぜ私がクソ肉なんぞに押し倒されなければならんのだ……」

星奈「それはこっちのセリフよ……なんでこんなかっこしなきゃいけないのよ……」

今の状態を簡単に言うと、仰向けになった夜空を星奈が押し倒している形になる。

要するに夜空と星奈のアソコで俺のモノを挟んで、皆で気持ちよくなろう、
ということなのだが、いかんせんこの2人のことだから3人仲良く、なんてのは
無理だろうと考えていた。発案しといてなんだが。

そして予想を違える事なく、こうしてお互いを罵り合っているわけだ。

とはいえ、文句を言いつつも従ってくれているのだから、
きっと口で言うほどお互いを嫌ってはいないのだろう。

小鷹「じゃ、行くぞ」

ぴったりと合わさった2人のアソコの間に、自分のモノを押し入れる。

夜空「んっ……」

星奈「あぅ……」

入れてから気付いたけれど、そこは前戯の必要が無いくらいに溢れていた。

小鷹「もしかして、2人とも感じやすいのか?」

夜空「え……?」

星奈「どうして……?」

小鷹「いや、2人としてから割と時間がたってるのに、ここがこんなに
   ヌルヌルだからさ」

星奈「そ、それは……」

小鷹「それに、星奈に入れた時は殆ど下をいじってなかったのに
   アソコはびしょびしょだったからさ」

夜空「ああ、それは違うぞ小鷹」

小鷹「え?」

夜空「肉はな、私がお前に抱かれている間、私達を見ながらオナっていたのだ」

星奈「ちょっ、夜空!?」

小鷹「それ、マジか……?」

夜空「マジもマジ、大マジだ」

星奈「えっ、ちょ……」

星奈「なんで知ってるの?」

夜空「なんでもなにも、私からは丸見えだったぞ? 小鷹は気付かなかったかもしれないがな」

星奈「嘘!?」

夜空「こんな嘘をついて私に何になる」

星奈「死にたい……っていうか、気付いてるなら何か言いなさいよ……」

夜空「……そんな余裕、あるわけ無いだろう……」

夜空「ちなみに、さっきお前のモノをしゃぶっているときもコイツはオナっていたぞ」

星奈「だからなんで知ってんのよ!?」

小鷹「……まあ、星奈が濡れてる理由はわかった。でもな」

夜空「ん?」

小鷹「夜空のアソコもその……びしょびしょなんだが」

風呂行って来る。行く前にまとめて投下するから許してくれ

夜空「っ、これは、その……っ!」

夜空「小鷹のモノを舐めてたら……自然に……」

小鷹「自然に濡れてきた、と」

夜空「……そうだ」

小鷹「……夜空ってさ」

小鷹「意外にドスケベなんだな」

夜空「っ!? 違うぞ小鷹、それは違」

小鷹「違わねーよ」

夜空の言葉を遮りながら、入れっぱなしだったモノを動かす。

小鷹「人がしてるの見ながら自分で弄ったり、チ○コ舐めてるだけでアソコ濡らしたり、
   そんな奴らがドスケベ以外の何者だっつーんだ?」

夜空「それはっ!」

星奈「だ、だって……!」

小鷹「黙れよ」

夜空・星奈「っ…………」

小鷹「お前らがドスケベだろうがド変態だろうが、ずっと愛してやるから」

小鷹「だから、今は黙って俺に抱かれてろ」

夜空「…………ぁ」

星奈「…………だから、こんな時だけそういうこと言うなってーのよ……」

小鷹「返事は?」

星奈「あーはいはい、わかりましたよ」

星奈「…………なによ。ヘタレのくせに、こんな時だけ男らしいこと言っちゃってさ……」

星奈「勝手に、すればいいじゃない……」

星奈「勝手にあたし達のこと抱いて」

星奈「勝手に……んっ……あたし達に優しくして」

星奈「勝手に…………あたし達のこと、愛して……」

星奈「小鷹なんか……小鷹なんか…………」

星奈「勝手に、あたし達に愛されてれば良いんだ…………」

夜空「肉……」

夜空「…………そうだな」

夜空「肉、こっちを向け」

星奈「……何よ」

夜空「いいから」

星奈「いったいなんだって……んむっ!?」

夜空「ん…………んちゅ…………ぅ………………ふぅ」

星奈「ぇ…………ぁ…………アンタ………………」

夜空「意外というか当然というか、やはり普通だな」

星奈「アンタ……なんで…………」

夜空「ん?」

星奈「なんで今……あたしにキスしたのよ……?」

夜空「なんでって……」

夜空「好きだからだろ。それ以外に理由なんかあるか」

星奈「はぁ!? 全っ然意味わかんないんですけど!?」

夜空「だから、好きなんだというのに。貴様もわからん奴だな」

星奈「わけわかんないのはこっちの方よ! は!? 好き!?
   夜空が!? あたしを!?」

夜空「そうだとさっきから何回も言っているだろう」

星奈「あーもう! だから、それがわけわかんないって言ってるの!!」

星奈「今まで散々馬鹿とか死ねとか言っておきながら、今更あたしのことが好きだって言われて
   はいそうですかって納得できると思うの!?

夜空「それは謝る。だが、それはお前だって同じだろう?」

星奈「それはそう、だけど……」

夜空「それに、確かに私は口汚くお前を罵ったかもしれない。だがな、ただの一度でも
   お前のことが嫌いだ、などと言ったか?」

星奈「……どういう意味よ」

夜空「鈍い奴だな……私はな、別にお前の事を嫌っていたわけじゃない」

夜空「ただ、自分に無い物を持っているお前がうらやましかっただけだ……
   今考えれば、ただの嫉妬だな」

ここは俺が守る!(保守)

夜空「初めてだったんだよ。私とマトモにやりあってくれる奴は」

夜空「腫れ物を扱うように適当にあしらったりせず、真正面からぶつかってきてくれる、
   そんな奴は、小鷹以外でお前が初めてだったんだ」

星奈「夜空……」

夜空「今までの事は悪かった。ごめん、謝る、すまん、許せ」

星奈「……そんなに謝らなくていいわよ」

夜空「だから……だから、」

夜空「今更だと思われるかもしれない。だが……私と、友達になってくれないだろうか」

星奈「…………」



星奈「悪いけど、それは無理ね」

夜空「っ……」

星奈「今更だと思われるかも、ですって? ホント、今更もいいとこだと思うわ。
   ああ、『あたしは前から友達だと思ってた』なんて甘っちょろい話じゃないから
   安心して良いわよ」

夜空「…………そう、だな。やっぱり、今更だよな」

星奈「そうよね、だってあたし達」

星奈「友達なんてとっくに飛び越して、恋人同士なんだから」

夜空「……え?」

星奈「え? じゃないわよ。アンタとあたしは小鷹の恋人で、小鷹はあたし達のものなんでしょ?」
   だったらアンタはあたしと小鷹のもので、あたしはあんたと小鷹のものなんだって。
   言っている意味わかる?」

星奈「こうなったらもう一蓮托生なんだから。今更止めるとか逃げたいとか言わせないんだからね。
   あ、これはお願いとかじゃなくて命令だから」

星奈「あたしらはこれからもずっと、3人一緒でいるの」

星奈「だから、アンタには今までどおりのムカつく夜空でいてもらわなきゃ困るわけよ」

星奈「今までどおり、無愛想な顔でムカつくことしか言わない夜空でいてもらわないと」

星奈「だから、さ」

星奈「今更『友達になりたい』とか、そんな寂しいこと言わないでよ……」

夜空「あ……」

気がつけば、星奈は泣き出していて。それにつられて、夜空の目にも涙が浮かんで。

そして俺は、そんな2人を抱きしめていた。

多分、俺達は今この時、本当の意味で『恋人同士』になったんだろう。

それからしばらく、2人は泣きっぱなしだった。

天馬「どういうことなの…」

星奈「あ゛――――イヤっつーほど泣いたわ。お陰で喉が酷いことに……」

夜空「鼻水かみすぎて、鼻の下が痛い……」

泣き止んだ時の2人といえば、それはそれは酷い状態だった。

小鷹「けどまあ、これで全部丸く収まったのかな?」

星奈「そうね……あ、夜空」

夜空「ん?」

星奈「今更あたしのこと、『星奈』とか呼ばないようにね?
   今までと違う呼び方で呼んだら、怒るから」

星奈「ま、恨むなら変なアダ名をつけた自分自身を恨みなさい」

夜空「フン……。貴様なぞ肉で十分だこの駄肉が。
   フードプロセッサーでミンチにされてしまえ」

……うん。いつもどおりの2人だ。

小鷹「さて、一件落着したことだしそろそろ……」

星奈「……うん、そうね」

夜空「……そうだな」

そろそろ寝――

夜空「そろそろ、再開するか」
星奈「一発カマすとしますか」



小鷹「」

小鷹「いやあの……2人は眠くないのかなって」

夜空「はぁ? 何を言ってるのだ貴様は。何のために私があんな格好をしたと思っている」

星奈「そうよね。このままじゃあたしがあんな恥ずかしい事を言った意味がないじゃない」

小鷹「えっとつまり……続行ってことで?」

夜空「無論だ」
星奈「当たり前じゃない」

小鷹「は、ハハハ……」

星奈「それに、小鷹だっておっきいままだし……」

夜空「だから……な?」

小鷹「ああもうわかったわかりました! お前ら今日は寝かせないから覚悟しとけよな!?」

そうして結局、俺の言葉通りに夜が明けるまで愛し合ったのだった。

もちろん、3人で。

小鷹「もうダメ……もう出ない……」

結局、俺達が大人しくなったのは朝日が昇った後のことだった。

夜空「アソコが擦れて……痛い。ヒリヒリする……」

星奈「あんたらあたしの胸いじりすぎよ……乳首、取れちゃうかと思ったじゃない……」

夜空「その前に、黒くなったり乳輪が大きくなったりするがな」

星奈「ちょっ、やめてよそういうこと言うの……リアルに怖いじゃない」

夜空「まあ、そうなったらそうなっただ。それに、仮にそうなったとしても
   小鷹は愛してくれるのだろう?」

小鷹「当たり前だ。聞くまでもないだろ」

星奈「そう、だよね……。でも、やっぱ黒くなるのはイヤかな

夜空「それはそうだな」

そうして、誰からともなく笑った。

夜空「朝、だな……」

星奈「……うん」

夜空「これから色々と大変になるな……」

小鷹「そうだな……」

この一晩で、俺達の関係は大きく変わってしまった。

良くも、悪くも。

星奈「みんなに、なんて説明しようかしら……」

小鷹「天馬さんや夜空の親御さんにも、挨拶しに行かなきゃな」

星奈「怒られるかな?」

小鷹「少なくとも、驚かれはするな」

夜空「それはそうだな」

星奈「……そだね」

小鷹「まあ、大変だとは思うけどさ。きっとなんとかなるよ」

小鷹「俺が、なんとかする」

夜空「小鷹……」

小鷹「みんなに頭下げて、格好悪い真似することになったとしても、
   夜空と星奈は、絶対俺が幸せにするから」

星奈「……うん」

小鷹「だからさ、そんなこと考えるのは後にしようぜ」

小鷹「今はただ、3人で一緒に、ゆっくりと眠りたい」

夜空「……まあ、小鷹の無意味な自信などアテにはならんがな」

夜空「アテにはならんが……信頼はしてる」

星奈「そうね……だからあたし達をガッカリさせないでよ?
   未来の旦那様?」

小鷹「期待してろって。……それじゃ、おやすみ」

夜空「うん、おやすみ」
星奈「おやすみなさい」

そうして俺達は、狭いベッドの中で川の字になって眠りに着くのだった。

後日談というか今回のオチ。

先日のことが切欠で、俺の周りの色々な事が大きく、または小さく変わっていった。

まず夜空だが、デレた。

いや、お泊りパーティーの日から兆候はあったのだろうけれど、
俺や星奈以外に対してもデレたと言えば伝わりやすいだろうか。

表面上は今までと然程変わらないが、言葉の端々にあった棘がなくなり、
どこか空気も柔らかくなった。

その変わりようは、理科やマリアに「歯ごたえが無くなった」と言わせしめる程だ。

次に星奈。

こっちもこっちで相変わらずだが、高飛車な言動はナリを潜めるようになった。

小鳩に対する偏愛は未だ健在だが、小鳩が本気で嫌がる程には深追いしなくなった。

小鳩は不審がっていたが、これはこれでいい傾向だと思う。

隣人部の面々や、天馬さんや親父を初めとする保護者の方々には
正直に俺達の関係を伝えてある。

勿論諸手を挙げて大賛成、というわけには行かなかった。

渋い顔もされたし、時には面と向かって厳しい言葉もかけられた。

勿論それは俺たちを思ってのことだということは、十分に理解している。

だから、俺達も自分の思いを真っ直ぐに伝えた。

結局それが功を奏したのか、最終的に全員が理解を示してくれた。

他にも良い事や悪い事、大きな事から小さな事まで多岐多様にわたる出来事が起きたが、
この場でそれら全てを伝えるのは無理だろう。

だから、要点だけ。

最後のエピローグだけを話そうと思う。

あれから数年の月日が経った。

あの日の放課後に夜空と出会ってから、
そして隣人部で星奈と出会ってからこれまでの日々は、
長いようで短くて、短いようであっという間だった。



そして今日この日、俺達は結婚する。

あ、まだ若干駄文が残ってます

日本から遠く離れた、とある国のとある島。

その小さな教会で、俺達は身内だけの小さな結婚式を挙げる。

マリア「あ、お兄ちゃーん! こっちこっちー!」

理科「まったく……こんな大事な日に遅刻だなんて、先輩らしいというかなんというか」

小鳩「あんちゃん……だらしなか……」

小鷹「いや、天馬さんに捕まっちゃってさ……」

さっきまで花嫁の親族に挨拶して回っていた俺は、最後の最後で何故か既にお酒が入ていた
天馬さんに捕まって、要領を得ない話を今の今まで聞いていたのだった。

要約すると、「君は父親に似ずしっかりしていると思っていたが、やはりアイツと同じ馬鹿だ」
という話なのだが、それを30分近く延々と繰り返し聞かされた俺を、少しは労ってくれても
良いと思う。

理科「言い訳はいいですから、さっさと中に入って下さい!」

言うが早いか、理科は俺を教会の中に蹴り入れると、乱暴にドアを閉める。

……俺、一応花婿なんだけどな。

やがてファンファーレが響き、教会のドアが開く。

バージンロードを俺の花嫁達がゆっくりと進み、俺は彼女達の父親から娘を託される。

天馬さんが涙を堪えながら

天馬「娘を……星奈をよろしく頼む」

という姿が、酷く印象的だった。

そして、新婦の入場が終わる。

教会に響くマリアの綺麗な歌声を聞いて、本当に彼女がシスターだったのだと今更ながら納得した。

そして、誓いの言葉。

ちなみに神父役は、ありがたいことにケイトが買って出てくれた。

ケイト「誓いの言葉」

ケイト「新郎・羽瀬川 小鷹は、
    新婦・三日月 夜空
    柏崎 星奈
    志熊 理科
    楠 幸村
    羽瀬川 小鳩
    高山 マリアを、その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、
    悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、
    これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」

小鷹「はい、誓います」

ケイト「新婦・三日月 夜空
    柏崎 星奈
    志熊 理科
    楠 幸村
    羽瀬川 小鳩
    高山 マリアは、新郎・羽瀬川 小鷹を、その健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、
    悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、
    これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか?」

夜空「誓います」
星奈「誓います」
理科「誓います!」
幸村「ちかいます」
小鳩「誓います……」
マリア「誓いますっ!」

ケイト「では、指輪の交換を」

星奈「ねえ小鷹……あたし、今最っ高に幸せよ」

理科「そうですね、理科もです。まあ、流石の理科でも小鷹先輩が全員と結婚するとか
   言い出した時は正気を疑いましたけどね」

幸村「さすが、あにきはおとこのなかのおとこでございます」

マリア「やっぱお兄ちゃんはすごいなー! ……って、どうしたんだ吸血鬼は? 元気ないぞ?
    ……あ、ここが教会だから力が出ないのか?」

小鳩「ちゃうわ……っていうか、いつまで吸血鬼呼ばわりすんねん……」

マリア「じゃあなんなんだ?」

小鳩「うちまであんちゃんと結婚して、よかったんかなって……不安になって」

夜空「まあ、普通に考えたらダメだろうな」

小鳩「っ……」

夜空「だがな、飽くまでそれは日本での話だ」

夜空「小鷹は私達全員と結婚したいと言ってくれて、それを実現するためにこんな辺境の国の
   国籍まで取ってくれた」

まあ、その半分以上は親父あってのことなんだけれど。

夜空「その小鷹の気持ちと、ちっぽけな倫理観。
   どっちが重要かなんて考えるまでもないんじゃないか?」

夜空「それにな、あの日小鷹は私達にとても大切なことを教えてくれたんだ」

星奈「……そうだったわね」

小鳩「……それって?」

夜空「明日の事は、明日になってから考える」

星奈「今はただ、素直に幸せを噛み締めましょう? 世界中の誰が否定しても、
   自分は幸せだ! って、胸を張りましょう? その権利が、あたし達にはあるんだから」

小鳩「……うん」

理科「じゃ、ちゃっちゃとブーケをトスっちゃいましょうか。
   ギャラリーの皆様も待っているみたいですし」

夜空「……そうだな」

幸村「では、まいります」

全員「せーーーーーーーのっ!!」

掛け声とともに、ブーケが青空へと舞う。

それを見つめながら、俺は今まであった色々な事を思い返していた。

楽しかったこと、辛かったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと。

色んなことを乗り越えて、たくさんの時間を共有して、

今、俺達はこうしてここに立っている。

これからも色々なことがあるだろう。

それは勿論、楽しいことや嬉しいことばかりじゃなくて。

時には誰かを泣かせたり、傷つけたりもするだろう。

だけど、俺達ならきっと乗り越えていけると思う。

でも、それは明日からの俺達がしなきゃいけないことだ。

今俺達がやらなきゃいけないことは、笑って、幸せを実感する。

ただ、それだけ。

ブーケが、見知らぬ少女の手の中に落ちる。

皆が拍手で少女を祝福すると、少女もはにかんだ笑顔を返してくれる。

それを見届けて、俺の花嫁達に向き直る。

かつて、俺の友達や家族だった少女達。

今日この日から、俺の家族になった少女達。

そんな彼女達の笑顔を見て、確信する。

彼女達を幸せに出来るのは俺だけで、

俺を幸せに出来るのも彼女達だけなんだと。

そして、俺達7人は、今、世界で一番幸せなんだと。

最後にもう1つ。

友達全員が嫁になってしまった俺は、きっと世界で一番、友達が少ない。



小鷹「お泊りパーティー?」<夜空・星奈編  了  >

というわけでようやっと終了です。
こんな拙作に長々とお付き合いありがとうございました。
色々とガタガタですが、どうにかこうにか終わらせることができました……。
保守してくださった皆様、応援してくださった皆様、その他ご指摘くださった皆様、
本当に感謝です。

夜空・星奈以外のキャラについては……機会があれば書きたいなーと思いつつ
パートスレ化するからVIP以外の方がいいのかなぁと思ったり。
オヌヌメの板あればおしえてくだしあ


あと、海外では割と結婚式に知らん人が通りがかるとかよくあると思うんだけど、
そんなことはなかったりするのかな? ちょっと気になった

あと、正直エロはいらんかった。大してエロくもないし。
ゲロ吐いたとこで終わらせとけばよかったと今更ながら後悔

星奈は胸はもとより尻キャラでもあると思うんよ
それをうまく描写できなかったあたりおじさんの童貞っぷりがハンパなくでてるよね

そんな感じでおじさんはそろそろ名無しに戻るんよ
このスレは落とすなり埋めるなり小鳩ちゃんちゅっちゅするなり、
好きに使えばええと思う

あと、遅筆な上に不定期UPとかマジすんませんっした!

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