弟「兄貴が主人公すぎて辛い」(1000)

代理
ID:F4eQm8Id

兄「おはようー」

妹「あっおにいちゃんおはようっ!」ニコッ

兄「今日も元気だなぁ妹は……ふわぁ~あ」

姉「兄、食事の用意が出来てるわよ」

兄「姉さんの料理はいつも美味いからな~」

姉「な、なによ別に嬉しくないんだから///」


弟「……」
弟「おはよう」

妹「……おはよう」

弟「ご飯は……?」

姉「はぁ……なんでもっと早く起きてこないかな…いいわ、今作るから座ってなさい」

弟「わ、わかった……」

どなたかお願いします!

どなたかお願いしますも本文の内でしたね……

かきます

兄「今日も……朝から豪華だな」

姉「……ちょっとだけフルコースなだけだから」

弟「僕は……目玉焼きとベーコン…」

姉「起きるのが遅いから悪いのよ」ハァ

弟「そ、そうだね……」


兄「あれ?」
兄「この落ちてるのは妹の下着?」スッ

妹「ゃ、やめてよおにいちゃん……だめー」カアァ
バッ

弟「ここに落ちてるのは妹の……」スッ

妹「や、やめてよっ!」
バッ!!

弟「ご、ごめん……」

キャッキャ ウフフ

弟「……はぁ」ハァ

ガチャッ
兄「いってきます」

妹「いってらっしゃーい!」フリフリ
姉「夕飯も楽しみにしててねー!」フリフリ

弟「いってきます」

妹「いってらっしゃい」
姉「あまり遅くならないようにね」

弟「う、うん」
タッタッタ

弟「あっ」

女「あら、弟くんおはよう」ニコッ
弟「女さんおはようございます」カアァ

女「背も伸びて…益々かっこよくなってきたね」ナデナデ
弟「あ、ありがとうございます……」カァ

兄「おう、女じゃないか」

女「あ、兄……///」
女「た、たまたま同じ時間に会っただけなんだからねっ!」カアァ

兄「お前は毎日がたまたまなんだな……ふぁ」

弟「……」グッ

【学校】

弟「おはよー」

幼なじみ♀「朝からずいぶんお疲れね」

弟「実はさぁ……

――…
幼なじみ♀「それは朝から災難ね」クス

弟「毎朝災難だよ……」

幼なじみ♀「まあ、弟のお兄さんはモテるみたいだし。仕方ないわよ」

弟「幼なじみ♀は兄貴の事はどう思う?」

幼なじみ♀「どこか抜けてる癖にカッコいいとは思うけど……」チラ
幼なじみ♀「私、好きな人がいるし」カアァ

弟「?」
弟「そう。それは上手くいくといいね」ニコッ

幼なじみ♀「……鈍感」ハァ

弟「?」
弟「でも…」

弟「……不幸だな僕は…」ハァ

女教師「はい残りのテスト返すわよー」

女教師「弟くんーはいっまた高得点よ~」ニコッ

弟「やった!」

女教師「それにねぇ」ハァ

弟「?」

女教師「あなたのお兄さんにも言ってくれない? "真面目に授業を受けるように"って」

弟「はぁ……」

女教師「情報通で有名な癖のある友達と行動を共にしてるみたいだけど……」

弟「ああ、一方的につきまとわれてるみたいですけどね…」ハハ

女教師「それに……」
女教師「授業はせっかくお兄さんと一緒にいられる時間なのに……」ボソ

弟「え?」

女教師「い、いまのは気にしないでっ」アタフタ

弟「……わかりました」ニコ

【休み時間】

弟「移動教室か……」

?『おや、弟君』

弟「?……ああ、お久しぶりです」ペコ

兄幼なじみ♀「久しぶりだね」ニコ

弟「兄幼なじみ♀さんも元気そうでなによりです」ニコッ

兄幼なじみ♀「お互いにな」ニコ
兄幼なじみ♀「それと……兄を見なかったかい?」

弟「またですか……?」

兄幼なじみ♀「兄のやつ、せっかく私が勉強を教えてやろうと思ったのに……たく」

弟「大変ですね?」ハハ

兄幼なじみ♀「いや不思議と大変では無いんだ……」

弟「……まだわかってないんですか?…好きとかって気持ち」ボソ

兄幼なじみ♀「なにか言ったかい?」

弟「い、いや……」ハハ

弟「そういえば……」

弟「この時間なら屋上とかじゃないですか?」

兄幼なじみ♀「私もそう思って向かったんだが……屋上の扉に鍵がかけられていてな」

弟「屋上側から鍵はかけられませんからね……」

兄幼なじみ♀「では私は他を探すとするよ」ニコ
兄幼なじみ♀「後は……保健室と図書室、プールに…」
タッタッタ

弟「大変だなぁ兄幼なじみ♀さんも」クス

――…
弟「幼なじみ♀がいないなぁ」キョロキョロ

友「幼なじみ♀なら屋上に行ったみたいだからもう少し遅くなるんじゃね?」

弟「そうなんだ……」
弟「まあ、そのうちに来ると思うけど」フゥ

ガラッ
教師「席につけー」

弟「(幼なじみ♀のやつ遅いな……)?」

【屋上】
兄「まさかこんな時間に俺以外に屋上へ来るヤツがいるなんてな」
兄「変わったやつだ」ハハ

幼なじみ♀「それって自分の事も言ってるって気づいてます?」フフ

兄「……弟のことをよろしくな」
幼なじみ♀「えっ」

兄「あいつ……人に気を遣うタイプだから全部自分の中に溜め込んでるんじゃないかと思ってさ」
兄「幼なじみ♀は弟が心を開ける数少ない友達だ」

兄「これからも仲良くしてやってくれ」ニコッ
幼なじみ♀「は……はい!」

ビュオォォオォォ!!

幼なじみ♀「きゃぁっ!」
兄「風!?」

ガシッ

兄「ふぅ……」
兄「…大丈夫?」ニコ

幼なじみ♀「は……」
幼なじみ♀「……は、い…」カアァ

――…
弟「……遅いなぁアイツ」

弟「もう昼か……」

ガラッ
幼なじみ♀「……」

弟「あっ」

スタスタ

幼なじみ♀「……」

弟「遅かったね……どうしたの?」

幼なじみ♀「……ごめん、ね…弟くん……」ボソ

弟「どうしたの? いきなり??」

幼なじみ♀「ううん、なんでもない」ニコッ
幼なじみ♀「ちょっとした事があったから戸惑ってたんだけど……」

弟「?」

幼なじみ♀「弟くんの顔を見たらどっかいっちゃった」クス
幼なじみ♀「やっぱり弟くんは癒し系だなーうんうん」ヘヘ

弟「? なんだよ急に……?」

幼なじみ♀「ううん、こっちの話」ニコッ

弟「まあ元気そうなら良いけど……?」フム

委員長♀「弟くん!」バンッ

弟「委員長♀さん……その机を叩く癖を直してよ…」

委員長♀「時は早急を要するわ!」
委員長♀「お兄さんの情報を私に全て渡しなさい!」バンッ

弟「もう全部教えたよ……」ハァ

委員長♀「まだ足りないわ…!」
委員長♀「これじゃあ籠絡するに足りないの!!」バンッ

幼なじみ♀「うるさいわね……」ハァ

弟「本当、いつもはクールな委員長♀らしくないよ?」

委員長♀「悪いのはあなたのお兄さんです!」クッ
委員長♀「あの人が……」

委員長♀「あの……人…が……」カアァ
テレテレ

幼なじみ♀「ダメねこれは」

弟「はぁ……」
弟「…………………はぁ」ハァ

【放課後】

弟「あっ兄貴」

兄「? どうかしたか??」

弟「兄幼なじみ♀さんが探してたよ?」

兄「ああ……これから楽しい楽しい勉強会だ」ハァ

弟「見つかったんだ」ハハ…

兄「そうだ、弟もどうだ? アイツは頭が良いから勉強も教えてくれると思うぞ」ニッ

弟「うーん……僕は」

兄幼なじみ♀『ほらもう逃がさないぞ、さあ楽しい勉強会といこうか』ニコッ
ムンズ

ズルズル…

兄「寄り道しないで帰るんだぞぉ~」
ズルズル…

弟「……行っちゃった」
弟「……」

弟「まっすぐ帰りたくない気分……だな…」

【商店街】

弟「……」
トテトテ
ワイワイ ガヤガヤ

弟「みんな楽しそうだな……」
ワイワイ ガヤガヤ

弟「僕は兄貴と違ってなにもかも普通で…」
弟「……どうして兄貴はあんなにモテるんだろう」

弟「相手から言い寄ってくるみたいだし……」

弟「僕にはあり得ないな……」ハハ
弟「……ナンパ、してみようかな」

弟「な、なんて無理無理」ハハ…
弟「……?」

銀髪♀「  」スタスタ

弟「綺麗な子だな……」

銀髪♀「……?」チラ弟「?」

銀髪♀「  」ニコ

弟「!」ドキッ
弟「……声、かけてみようかな…でも……」アセ

弟「……よしっ」
スタスタ

弟「あ、あの!」
銀髪♀「?」

弟「僕と一緒に……その…」
銀髪♀「……ナンパ?」

弟「えっ……い、いや…」
弟「……ナンパといいますかなんというか……」カアァ

銀髪♀「いいよ、緊張しないで」ニコ

弟「は、はい……ありがとうございます」
弟「その……綺麗ですね?」

銀髪♀「疑問系? でも、ありがとう」クス

弟「(やった!お礼を言われたっ!)」パアァッ

銀髪♀「……あら」
弟「?」

銀髪♀「その制服……同じ学校ね」

弟「そ、そうなんですか?」
銀髪♀「えぇ」ニコ

兄『あれ、弟……どうして商店街なんかにいるんだ?』

兄「……」ポリポリ
兄幼なじみ♀「どうしたんだ?」

兄「いや弟が……」モグ
兄幼なじみ♀「ふむ……本当だ、女子と一緒だな」

兄「なるほど春か」
兄幼なじみ♀「春だな」フッ

兄幼なじみ♀「ここはそうっとしておいてやろう……」

兄「……そうだなっ」ニッ

――…
【ファミレス】

銀髪♀「……なるほど」

弟「どうして会ったばかりの娘に悩み相談なんかしてるんだろう……」

銀髪♀「気にしない方が良い。私も人の話を聞くのは嫌いじゃないからな」
銀髪♀「しかし……」

弟「はぁ」

銀髪♀「そのお兄さんは中々に特別な存在なのかもしれない」チュー

弟「やっぱりそうかなぁ……あっ、ポテト食べる?」スッ

銀髪♀「ん……」チュー

銀髪♀「話に寄ればお兄さんにその気が無くても女子の方から近づいてくる…と」パク
弟「そう……」

銀髪♀「三年生か?」パクリ
弟「そう……」

銀髪♀「ふむ……」モグモグ
チュー

銀髪♀「あっパフェ追加で」ニコッ
アリガトウゴザイマース

弟「ナンパしたのは僕だから代金は僕持ちで良いけど……」
弟「君はこういうの馴れてるの?」

銀髪♀「馴れてるよ?」モキュモキュ
弟「はあ……」

銀髪♀「けれど誘いを受けたのはこれが初めてだな」ゴクン
弟「そうなの……?」

銀髪♀「ああ、なぜか放っておけなくてな」クス
弟「はあ……?」

銀髪♀「あとポテ……」チラ
弟「……いいよ」ハァ

銀髪♀「ポテトのLL!」パアァッ

アリガトッシャース!!

銀髪♀「……じゃあこのへんで解散としよう」フゥ
弟「……今日はありがとう」

銀髪♀「なに、こちらこそごちそうさま」
銀髪♀「今日は楽しかったよ」クス

弟「!」
弟「僕も楽しかった!」パァッ

銀髪♀「……そうか、それはよかった」フッ
銀髪♀「じゃあ……また」フリフリ

弟「うんっまたね」フリフリ

――…【自宅】

弟「……」ボー

妹「二番目のお兄ちゃんどうしたの?」
姉「さあ……熱でも出たのかしら。風邪薬用意しないと…」

兄「弟にも春が来たんだよ春が」

妹「そうなんだっ!」ホェー
姉「あらあら……」ウフフ

妹「ならお兄ちゃんが代わりに相手してね♪」ダキッ
姉「あっ、ずるいっ」ダキッ

兄「お前らはいつも俺をおもちゃがわりにしおって……」ハァ

【学校】

ワイワイ

幼なじみ♀「おはようっ弟くん♪」

弟「あっ、おはよー」

幼なじみ♀「なんか今日は当社比3割増しでボーっとしてるねぇ」

弟「そうかなぁ……」

『おーい弟! お前に用があるって人が来てるんだけど』

弟「僕に用?」

幼なじみ♀「?」
――…

銀髪♀「おはよう弟くん」ニッ

弟「昨日の……」パアァッ

幼なじみ♀「……むむ」

銀髪♀「隣にいるのは彼女?」

弟「ちがいますよ」ハハ

幼なじみ♀「……むむ~」

銀髪♀「実は君のお兄さんの事で……」チラ

弟「?」チラ

幼なじみ♀「むむむm……」ムム

銀髪♀「……出来れば二人で話をしたいんだが」

弟「幼なじみ♀ごめん、少し教室に戻ってくれないかな?」

幼なじみ♀「……わかった」ハァ
スタスタ…

銀髪♀「……」
銀髪♀「…で、だ」

銀髪♀「今から三年生の区画まで行ってみようと思ってな」ニコ

弟「今から!? まさか兄貴に?」

銀髪♀「ああ、まさに"一目瞭然"ってやつだろう」クス

弟「はあ……?」

――…
幼なじみ♀「弟って一番上にお姉さんがいるけど、やっぱりああいう人が好みなのかなぁ……」ハァ

銀髪♀「君の話によれば容姿自体は飛び抜けてカッコいいわけでも無いらしい」

弟「まあ……そうだね」

銀髪♀「となると、性格か…はたまた、謎のオーラがそうさせるのか……ふむ」

弟「そうだね、些か不安だけど会いに行ってみようか……」

銀髪♀「よし、話が早くて助かる」

――…
弟「……」チラ
銀髪♀「……」チラ

女友『兄~今日こそ遊んでもらうんだからね!』
図書委員♀『あの……今日は図書館にいく約束が…』

兄『そうだったな……じゃあ約束通り図書館へ…陸上部♀『さあ兄! 今日の1時限目は思いっきり走るぞ~!』

兄『……はぁ』ハァ


銀髪♀「……すごいな」
弟「久しぶりに来たけど相変わらずだなぁ……」ハハ…

銀髪♀「あの中に入っていくのは少々難儀だな」
弟「そうだね……」

銀髪♀「しかし、見た目では特にトキメきはしない…」
銀髪♀「……やはり会話が必要のようだ」

弟「じゃあ僕が中に入ってみるよ」

銀髪♀「すまないな……」
弟「全然、僕も解明したいところでもあるんだ」ハハ

――…
弟「兄貴」
兄「? おうどうした??」

弟「実は兄貴と話がしたい子がいてさ」
兄「はぁ……」

銀髪♀「銀髪♀です、よろしく」

兄「……中々に威風堂々だな」

銀髪♀「今日は先輩とお話がしたくて弟くんに取り次いでもらいました」ニコ

兄「(この子どこかで見たことあるんだよなー……)」
兄「えっと…話? なにかな??」

銀髪♀「少し待って、今決める……」フム

弟「(ノープランすぎるよ~)」アセ

銀髪♀「そうだ」
銀髪♀「先輩のモテる理由を解明すべく来たんですよ」ニコッ

弟「(言っちゃった!)」

兄「はぁ……でも俺は全然持てないから…なんの参考にもならんぞ?」

弟「(出た! 超鈍感!!)」

銀髪♀「そうですか……確かにそうですね」

弟「(正直に言っちゃった!)」

兄「そうだろう? ははっ」ポリポリ

弟「(そこ怒るとこだよ!)」アセ

銀髪♀「じゃあ私はこの辺で……ありがとうございました」ペコ
兄「ああなにも協力出来なくてスマンな」ハハ

銀髪♀「では…っ!?」
グラッ

兄「おっ……と」
ガシッ

銀髪♀「……??」
兄「大丈夫か?」

弟「(なにも無いところで滑った……?)」

弟「大丈夫?」
銀髪♀「ああ……問題ない…?」

兄「まったく、足元には気を付けろよ?」

銀髪♀「……助けていただいてありがとうございます」ニコッ
銀髪♀「……弟くん、肩を貸して」

弟「足でもくじいた?」
銀髪♀「いえ、ただ…滑る事の無いようにってだけ」

銀髪♀「ごきげんよう」フリフリ
兄「はあ……?」フリフリ

――…
銀髪♀「なるほど"アレ"か」フム
弟「なにかわかったの?」

銀髪♀「ただの推測だけど……お兄さんの近くにいればなにかしらのアクシデントやイベントが起こるのかもしれないわね」

弟「ま、まさか」

銀髪♀「実際、さっきも滑るような原因も無いところで後ろに倒れそうになったわ」
銀髪♀「ただ……」

弟「?」

銀髪♀「なにも気持ちに変化が無いわね」フム

弟「それは……良かったのかなんなのか」ハァ

銀髪♀「そこの曲がり角を曲がれば私のクラスがあるわ」
弟「あのクラスかぁ」
ダッダッダッ

弟「ん?」
ドカーン!!

?『きゃっ!?』
ドサッ

弟「痛っ!!」
弟「だ、大丈夫?」

新聞部♀「いたた……こちらこそすみません」ハハ
新聞部♀「はっ」

新聞部♀「こうしちゃいられない! 三学年の取材に行かないと!」
ダッダッダッ!!

弟「……行っちゃった」
銀髪♀「さっき会って、お兄さんのイベントアビリティが少し伝染したんじゃない?」クス

弟「まさか……」ハハ
銀髪♀「それに……」
銀髪♀「弟くん、三学年の区画に戻るわよ」

弟「え?」
銀髪♀「彼女が言っていた事も気になるし……彼女がお兄さんに出会ってからが見ることが出来るかも」

弟「(探偵ごっことか好きなんだろうなぁ)」タラ

【三学年区画】

タッタッタ

弟「あっ」

銀髪♀「……ふむ、やはり来て良かったな」


新聞部♀『今日の学校新聞の取材です~』

兄『特に話すことも無いぞ?』ハァ

新聞部♀『今日の取材内容は"学校のモテモテ男子を追え!"ですっ!』

兄『またか……さっきの子もそうだが、俺はモテないんだ全く』

新聞部♀『きちんとしたソース元からの情報ですので!』

兄『……もしかして…悪友のやつめ……』ハァ

新聞部♀『では一つ目の質問を……』

兄『やれやれ……』ハァ


銀髪♀「これは見物だな」

弟「銀髪♀さん、この壁から顔を出す体勢……キツいんだけど…」ウグ

新聞部♀『なるほどなるほど……』

兄『大して役に立ててるとも思えないな』

新聞部♀『そんなことありません♪』メモメモ

ドンッ

新聞部♀『きゃっ』

不良A『いってぇー!折れたわ~腕が2、3本折れたわー!』
不良B『やっべぇ慰謝料だわこれ3000円だわこれ!』

新聞部♀『ご、ごめんなさい……』

不良A『謝ってすむなら父ちゃんにも殴られたりしないんだよ!』
不良B『まじ不良Aの父ちゃん初老特有の無駄に痛い拳骨持ち合わせてんかんな!』

兄『おい』

不良A『あぁ?』

兄『ぶつかってきたのはソッチの方だろう』
兄『お前らが謝れよ』キッ

不良A『な、なんだぁ~?』ブチッ

銀髪♀「ほぅ……」

弟「……助けに行かないとっ!」

銀髪♀「まあ少し待て」
ガシッ

弟「でも! 加勢しないと!!」

銀髪♀「君も中々の熱血漢だな……止めに入るのではなく"加勢"とは…」フム
弟「でも……」

銀髪♀「ここからがお兄さんの真髄なんだろう」チラ
弟「……?」チラ


兄『君は下がってて』
新聞部♀『は、はい……』

不良A『やんのかコラァ!』 不良B『っっっころすぞこんにゃろめぇええぇええ!!』

兄『悪いな……』

兄『あいにくケンカは馴れてるんだ』ハァ
――…
不良A&B『う、うが……お、覚えてろよ~!』ピュー~

兄『……ふぅ』
兄『怪我は無かったか?』

新聞部♀『は、はい……』トローン

銀髪♀「……ふむふむ」ニヤリ
弟「良かったぁ……」ホッ

銀髪♀「さあ戻るとしよう」

弟「もういいの?」

銀髪♀「十分。話の続きは昼休みにでも」

弟「わ、わかった」

銀髪♀「では……また」クス

弟「またね……」フリフリ

――…

幼なじみ♀「随分長いお話だったみたいね」ツン

弟「ちょっと立て込んだ話になってね……」ハァ

幼なじみ♀「ふぅん……」
幼なじみ♀「そうだ、今日は弟くんにお弁当を作ってきたんだ♪」

弟「わぁっありがとう」ニコッ

幼なじみ♀「えへへ……」テレ
幼なじみ♀「だからお昼一緒に食べよう?」ニコッ

弟「ごめんそれは無理なんだ」ニコッ

幼なじみ♀「がーん」ガーン

【お昼・屋上】

銀髪♀「美味しいわね、このお弁当」パク

弟「友達が作ってくれたんだ」ニコ

銀髪♀「私が食べても良いの?」

弟「僕も少し食べたし、たくさんあるから余すより食べてもらった方が弁当も嬉しいよ」ニコッ

銀髪♀「そう……」
銀髪♀「そういうことなら遠慮なくいただくわ」パクリ

銀髪♀「それで……やっぱりあなたのお兄さんは時折、女子と仲良くなるイベントを発生させる事があり…」
銀髪♀「……そのイベントを上手にクリアするだけの能力はあるみたいね……あら、このハートマークのそぼろ美味しいわね」パクリ

弟「兄貴は変に人望とか行動力があるからなー……あっ、そのそぼろ美味しいよね。ハートを割って半分もらうね」スッ

銀髪♀「大体把握出来てきたわね……」モグ
銀髪♀「あとはもう一度検証したいところだけど……」
ガチャッ

兄『あれ……弟達じゃないか』

銀髪♀「……展開が早くて助かります」クス

弟「兄貴は……一人?」

兄「あぁ……邪魔しちゃ悪いから教室に戻るよ」

銀髪♀「弟くん……」クイッ

弟「あっああ!兄貴も一緒にどうかな?」

兄「俺も……? 俺は構わんが…いいのか??」

弟「いいよ」ニコッ
弟「ねえ?」

銀髪♀「えぇ。朝の件ではお世話になりましたし……」
銀髪♀「お弁当もまだ一段手付かずなのでよろしければどうぞ」スッ

兄「まじで? 今日パン一つでどうしようかと思ってたんだ! ありがとうな」ニッ

銀髪♀「いえ。それはお礼の前払いなので」クス

兄「なんか言ったか?」モグ

銀髪♀「いえ」ニコッ

弟「そぼろをご飯に混ぜて食べるとなお美味しいね」パクリッ

兄「ふぅ~食った食った」
兄「この弁当、すごい美味かったよ」ニッ

銀髪♀「それは……シェフも喜びますわ」ニコ

兄「君が作ったんじゃないんだ」
銀髪♀「えぇ」ニコ

兄「確かに、それだけ可愛くて料理も出来るなら文句無しだもんな」ゲプ
銀髪♀「あら、お上手ですね」フフ

兄「本当だぜ? 俺が保証する」

銀髪♀「お兄さんの保証でなにが安心出来るわけでもありませんが」クス
弟「(銀髪♀さんっ毒!素で毒をはかないでっ)」アセ

銀髪♀「歯の浮くようなセリフも平気でおっしゃるあたり、やはりジゴロさんなのでは?」ジ…

兄「ん?」
兄「まさか、俺には無理無理」ハハ

兄「とにかく、飯サンキュな」スッ
ビュオォォオォォ!!

銀髪♀「っ!?」
グラッ

兄「危ないっ!」スッ 弟「銀髪♀さん!」スッ

ダキッ!!

銀髪♀「……」

弟「……」

兄「大丈夫か?」ギュッ

銀髪♀「えぇ……ありがとうございます」ニコ

兄「そう、それなら良かった」
パッ

銀髪♀「……」
銀髪♀「私、先に下りてますね」ニコ
タッタッタ…

弟「……」

兄「……すまない」
弟「……なにが?」

兄「とっさに身体が反応したんだ、出来ればお前に助けさせてやれたら良かったな」ハァ

弟「……べつに」
弟「兄貴の方が早かったんだから、それだけだよ」スッ
タッタッタ

兄「あ……」
兄「…確かに助けたのは俺だけど…」

兄「……あの子はお前の方に手を差しのべてたんだぞ」クス

タッタッタ…
弟「銀髪♀さん!」
銀髪♀「……」

弟「その…本当に大丈夫?」
銀髪♀「……えぇ、問題ないわ」

弟「あの……」
銀髪♀「イベントの強制力というのはスゴいものね」

弟「……?」

銀髪♀「貴方はわからないかもしれないけど……私は、私の意思で強制力に抗ったわ」
銀髪♀「結果は知っての通りだけど」フム

弟「ごめん……」

銀髪♀「? 貴方が気に病むことはないわ」
銀髪♀「ただ、行動が強制されても気持ちの方は自分次第って事もわかったし……」

弟「?」

銀髪♀「とにかく、私はトキメくどころかむしろ嫌悪感すら覚えたわ」ハァ
銀髪♀「また、私の我儘に付き合ってもらえるかしら」ニコ
スッ…

ギュッ
弟「うんっ」ニッ

銀髪♀「……やっぱり貴方は笑顔が一番似合うわ」クス

今日は朝も早いので寝ます。

続き投下したいですが、
帰宅はpm7:00あたりになるので乗っ取ってくださる方がいれば是非にお願いします。

弟と恋仲になってホテル行くことになった弟幼なじみ♀
本番で失敗するのが怖いので予行演習を兄に頼むが
兄の初めてとは思えないテクと逞しい○○に(ry
な展開をきぼん

兄「どう?これを知って、まだアイツのところに戻れる?」パンパン
弟幼なじみ牝「んあっ、あ、アイツ? んひい、お、弟君? ふう、ふう、んふぅ、もうダメぇ!」
弟幼なじみ牝「チ○ポ、このチ○ポのことしか考えられないぃ!」ブヒブヒィィィ
な展開をきぼん

保守ありがとうございます!


――…数日後
【ファミレス】

銀髪♀「……」パク


店員♀『ご注文は?』

銀髪♀「……パフェを一つ追加で」

\パフェ一つはいりやしたー!!/

銀髪♀「……」パクリ

『随分ご機嫌斜めだな』

銀髪♀「……さあ、どうしてでしょうね」パク

兄「嫌われるような事はしてないと思うんだが……」ポリポリ

銀髪♀「えぇ。反対に好かれるような事をたくさんしていると思いますよ」ニコ

兄「……それだと逆に不機嫌な理由にならないな…」モグ

銀髪♀「えぇ。 だ か ら 不機嫌なんです」クス

兄「女の子は難しいな……」ハァ

銀髪♀「席なら他に空いてるのにどうしてここへ?」

兄「たまたま知り合いがいたんだ。座ってもおかしくないだろう」

銀髪♀「……私、友達と待ち合わせをしているので」ニコ

兄「ああ、俺は気にしないぞ」モグモグ

銀髪♀「こちら側が気にするんです」ニコ

兄「目が笑ってないんだが……」タラ

兄「それより、弟とは……なんだ、付き合ったりしてるのか?」

銀髪♀「……気になりますか?」フフ

兄「まあ……そりゃあな…大事な弟だし」

銀髪♀「ふむふむ」ニコニコ

兄「……なにが面白いんだ?」

銀髪♀「いえ。微笑ましいんです」クス

兄「掴み所の無い子だな……弟も大変だ」ハァ

銀髪♀「……まあ、良い機会ですし色々と質問をさせてもらいます」

兄「またか……勘弁してくれ」

銀髪♀「お通し代がわりだとでも思ってくだい」クス

兄「あー急に席を移りたくなってきたな~」ノビ

銀髪♀「一つ目の質問です」

兄「強制ですか……」ハァ

銀髪♀「いま付き合っている、特定の女の子は本当にいないんですね?」

兄「もちろん。自慢じゃないが、モテない自信だけは誰よりもあるんだ」

銀髪♀「なるほど……」メモメモ

兄「わざわざメモにとる事かな……」

銀髪♀「最近物忘れが激しくて」ニコ

銀髪♀「第二問です」
銀髪♀「よくアクシデントに… ?『こら兄!学祭の準備を抜け出すとは良い度胸だな!!』

兄「生徒会長♀……アンタは俺とは別のクラスだろ…」ハァ
生徒会長♀「生徒会長として全生徒の素行を正す勤めがあるんだ」フフン

銀髪♀「生徒会長も攻略済みですか……」ホゥ

銀髪♀「……」チュー

生徒会長♀「まったく、それと悪友君にも今年は騒ぎを起こさないように努めるよう伝言を頼む」

兄「アイツは俺の言うことを聞くタマじゃないぞ」ハァ

銀髪♀「……あむ」アム

生徒会長♀「君も早く彼女でも作って青春を謳歌するべきだな」
兄「お前は親戚のおばさんか。会うたびに女子を勧めてくるな。」

銀髪♀「……おや」

銀髪♀「失礼ですが……」

生徒会長♀「? ああすまないな、食事中に」

銀髪♀「生徒会長は兄さんの事が好きだったりしないのですか?」ジ…

生徒会長♀「私が?……兄をか??」
プッ
生徒会長♀「あははは無い無い」ハハッ

兄「当然だろ……恥ずかしい事を聞くなよ」ハァ

銀髪♀「……そうですか…」フム

生徒会長♀「では私たちは学校に戻るとする」
生徒会長♀「これは迷惑料だと思って受け取っておいてくれ」
パサッ

銀髪♀「……ありがたく頂戴いたします」ニコ

生徒会長♀「ほら、行くぞ兄」
兄「へいへい」

ズルズル…

銀髪♀「……」チュー
銀髪♀「長いこと交流があるらしい生徒会長♀が、まだモテオーラの手にかかっていない…」

銀髪♀「……」
銀髪♀「…弟くんに話してみるか」パク

――…
生徒会長♀「君は弟くんを見習うべきだな……」ツカツカ

兄「お前はなにかあるたび弟 弟って……」
兄「あの子の待ち合わせ相手は弟だろうしあのまま居れば会えたと思うぞ?」

――…
銀髪♀「……20分の遅刻」チュー

?『ごめんごめん……』ハハ

【商店街】

弟「茄子を買ってきてってメールが来たけど……」
弟「八百屋でいいんだよね?」
テクテク

弟「それにしても……」
弟「最近は銀髪♀さんと会ってばかりだから他の友達と遊んでないな…」
弟「……でも銀髪♀さんも親身になって真相解明にはしってくれてるし…」

弟「どうしてそんな懸命に付き合ってくれてるのかは、聞いてもはぐらかされるけど」
弟「まあ……親切に理由は必要なわけでもないし」

弟「さあ、一番良い茄子を買って姉さんを喜ばしてやるぞ」グッ

『あの……』

弟「……?」

金髪♀『ちょっと、お茶しませんか?』

弟「えっ」
弟「(これって……逆ナンというやつ!?)」アタフタ

こっから怒涛の弟くんNTRラッシュが…

電話来て書いてた文消えた……

少々お待ちを…

弟「あの……」

金髪♀「一目見て決めましたっ」
金髪♀「ダメ……ですか?」

弟「えっと……」
弟「(付いていってもやましい事は無いし…)」チラ

金髪♀「っ……っ」パチクリ

弟「(この子も緊張しているみたいだし断るのもわるいなぁ……)」
弟「す、少しだけなら……」

金髪♀「本当ですかっ!?」パアァッ
金髪♀「ありがとうございますっ!」

弟「ど、どういたしまして」ハハ…

――…
【ファミレス】

弟「(またここ……)」アセ

金髪♀「またここかー」キョロキョロ

弟「また?」

金髪♀「ああ、さっきまで他の人と会ってたんです」ニコ

弟「はあ……?」

金髪♀「といってもウチのお姉ちゃんなんですけどね」アハハ…

弟「お姉ちゃん?」

金髪♀「そうです、圧倒的戦闘力を持ったお姉ちゃんです」ギュ
金髪♀「こういっては失礼かもしれませんが……」

金髪♀「ナンパしたのもそのお姉ちゃんと比べて、自分にはなにも出来てないっていう情けない嫉妬からなんですけどね……」ハハ…

弟「……」
弟「もしかしてだけどそのお姉さんってモテモテだったり…?」

金髪♀「っ!」
金髪♀「大正解ですけど……なんでわかったんですか?」ハテ

弟「い、いや……ちょっとね…」
弟「……もし良かったらお姉さんの事聞いてもいいかな?」

金髪♀「? 私も人に聞いてもらいたかったところなので……じゃあ悩み相談させてもらいますね」ニコッ

弟「(これって……すごい偶然だ)」アセ

――…
弟「……なるほど…」

金髪♀「会ったばかりの人にこんな相談おかしいですよね」ハハ…

弟「いや、僕も興味があったし…気にしないで」ニコ

金髪♀「はあ……」

弟「それにしても…」
弟「……そのお姉さんってよっぽどモテるみたいだね」

金髪♀「そうなんです、それ自体は私には無関係なので問題ないんですけど…」
金髪♀「……スタイルも良くて頭も良くて…比べれば比べるほど自分がちっぽけに見えてきて……」ハァ

弟「そんな事ないよ」
弟「君もその……すごく可愛いと思うし…その……」

金髪♀「あ、ありがとうございます……」テレ

弟「とにかく、そのお姉さんを一目見たいなあ」

金髪♀「気難しい人ですから……声をかけられてもみんな無視しちゃうんですよ? 男性の友達なんていないんじゃないかな……」フム

――…

弟「今日はありがとう」ニコ

金髪♀「いえっこちらこそ誘っておいて御馳走になってしまって……」
金髪♀「相談にも乗ってもらい、かえって迷惑をおかけしてすみませんでした」ペコ

弟「全然、僕もすごく有意義な時間を過ごせたよ」
弟「じゃあまた」フリ

金髪♀「はいっ、また!」フリフリ

――…
ガチャッ

弟「ただいまー」

弟「(モテ体質の人って兄貴だけじゃなかったんだな……)」

姉「おかえりっ、茄子は?」ルンルン

弟「あっ」

姉「……」
姉「…"あっ"?」ニラミ
ポキポキ

弟「ご、ごめん今から買っ…」

\ギャース/

【翌日・学校】

オハヨー オハヨー

弟「ふわぁ~あ」ファ

銀髪♀「おはよう弟くん」ジージジ…

弟「おはよう銀髪♀さん…って」
弟「どうしたの? ビデオカメラなんて持って」アセ

銀髪♀「なに、こうして映像を記録しておけば、思い出せない時に再確認出来るだろう?」ジー…

弟「必要な時にだけカメラまわしておけば…?」タラ

銀髪♀「日常が既に重要だからな。とりあえず予備のSDカードも数枚持ってきてある」ジャラ

弟「……授業中は?」

銀髪♀「止めないといけないのか?」

弟「それ以前にその体勢で勉強は出来ないでしょ?」ハハ…

銀髪♀「授業内容は見聞きすれば事足りるさ……」アクビ
弟「それが本当ならどんなに楽だろうね」フゥ

銀髪♀「……フム、弟くんの後ろに黒い影が…」ジジ…
弟「……銀髪♀さんの後ろにも黒い影があるけど…」

幼なじみ♀『今日も朝から仲が宜しいことで』ニコ

幼なじみ♀「弟くん♪」
幼なじみ♀「今日もお弁当作ってきたんだけど……」チラ

弟「本当っ? ありがとう」ニコッ
弟「実は姉さんの機嫌を損ねて昼抜きでさ……」

幼なじみ♀「喜んでもらえて私も嬉しいな」テレ

銀髪♀「それはそれは……ありがとうな幼なじみ♀」

幼なじみ♀「……どうしてあなたがお礼を言うのよ」ジィ…

銀髪♀「なに。日頃からの感謝も兼ねてな」

幼なじみ♀「感謝されるような事なんてないんだけど」イ~ッ

銀髪♀「今日は機嫌が悪いらしい……先に教室へ行ってるよ」
スタスタ

幼なじみ♀「二度と来ないでっ」ベー
幼なじみ♀「弟くん、塩撒いておいてっ塩!」プンスカ

弟「はは……」タラ

『あの~……』

弟「?」

金髪♀「おはようございますっ」ニコッ

弟「昨日の……おはよう」ニコ

金髪♀「昨日はありがとうございました」ペコッ

弟「いやいやこっちの方こそ」

幼なじみ♀「……むむ」

弟「またお姉さんの話…… 兄『たまには一緒に学校いこうぜって話だったろー弟よ』

弟「あぁ、兄貴」

兄「俺がトイレで腹痛と戦っている間に出かけるとは……泣けてきますよ兄として」ホロッ

金髪♀「こちらは……」
弟「ああ、ウチの兄貴」ニコ

兄「? はじめまして」ニコッ

金髪♀「はじめまして……」ペコ

兄「……」ジー
金髪♀「……どうかしましたか?」

兄「……いや、やたら可愛いと思ってな… 関西♀『なに朝から口説いてんねーんっ!』
バシィッ!!

兄「ぐぇええぇええ!?」ズサーッッ

兄「ツッコミ通り越してただの暴力だぞ……」イテテ

関西♀「朝から女の子口説いてるスケコマシがどの口でそんなこと言うとんのや?」
関西♀「この口か?このくちかぁっ!?」
ムギュー

兄「いふぁいっ、いふぁひっへ!」ギブギブ
パンパン

関西♀「ったく……」
関西♀「アンタも災難やったなー」
金髪♀「い、いえ……気にしてませんから」ニコ

ビュオォォオォォ!!
ザザァ……ッ!!
ボキッ!!

金髪♀「?」

関西♀「アカンっ!強風で折れた木の枝が彼女のところに一直線にーッッ!?」

金髪♀「っ!?」
ガシッ
ドンッ!!
兄「うぐっ」ドサッ

関西♀「だ、大丈夫か!? 彼女を庇って代わりに木の枝を背中に受けおってからに!!」

兄「か、解説サンキュー……ぐはっ」
バタンッ

弟「あにきいいいいいいい」







弟「」ニヤリ

     __,,. -=┬┬;、
   /爻爻爻ヽ;;;. -- 、〃、|\_人_人_人

   |;;;r、(( ) l;/ /  ヾ;;;|  __
   `ト 、''‐-‐'´ /    トV    l /
   |  ヽ     | u  〈ヽ|   ノ 
   | u'  (((  r‐‐;;‐、 .lヽ|   ―
   | :;-‐e''〉  '―~i´u'\|   ――
   r|. `ii´rL,. 、 \u'  /|  -┼‐
   |:ヽ u/ ヾ_/ _  \ | |  -┼‐
   | | / r--ェェエェ、  \ |   
   ヽ_|   |三);;;;;;;;;;;ヽ u'  |   イ
      |   |;;;;;i''⌒'''⌒〉   |   
     |u' |-、|   /__| u' |   |
_ -―|  /-(|__ノ/-|   |   |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |_⌒エエエソ u'  |   |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ-┬--‐   /|   |

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|u' '‐  u' //ヽ  
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;//r|‐|、|  ツ

金髪♀「大丈夫ですか!?」

兄「は、はは…これくらいなんてことな……っ痛…」

金髪♀「血が出てます……」ウル

兄「血? 血なんか流させとけよ……血の気が荒いから少し抜けるくらいが丁度いいんだ」
兄「それに……」

兄「涙を流させた事が俺にとっては一大事だな…」
兄「……怪我は無いか?」スッ

金髪♀「お兄さんのおかげで……」グス

兄「そうか……よかった」ニコッ

金髪♀「っ……」
金髪♀「ありがとう、ございます…」カアァ

兄「というワケで」
兄「保健室でサボる良い理由も出来たし、俺はこの辺で行くわ」

兄「また後でな」フリ

金髪♀「は、はいっ」フリフリ

関西♀「あっ、待ちぃ~や兄ーっ!!」
タッタッタ…

弟「………………いつもの事だから…」ハァ

金髪♀「……」ポー

弟「ええっと、あのさ……」
弟「いま言うことでもないんだけどね?」

金髪♀「はい……」ポー

弟「ウチの兄貴も君のお姉さんと同じタイプの人間で……」

金髪♀「……モテ体質ですか?」

弟「……そう」
弟「だからさっきみたいなアクシデントが女の子相手によく…」

金髪♀「でもそんな事よりも身をていして人を助けられるお兄さんは体質関係無く素敵だと思います!」

弟「それは僕もすごいと思ってるよ……」
弟「だから…」

金髪♀「弟さんは私にお兄さんの事を嫌いになってほしいんですか?」
金髪♀「余計な事は言わないでくださいっ!」キッ
タッタッタ……

弟「その、注意というかなんというか…」
弟「……いっちゃった」

幼なじみ♀「弟くん? 教室にいこっ??♪」
弟「う、うん……」

弟「(兄貴が好かれるのは構わないけど、僕が嫌われるのは腐に落ちないなぁ……)」ハァ

教師「今日は学祭前なので他のクラスと合同で競技の練習をするぞー」

\はーいっ/
――…

弟「……」ハァ

銀髪♀「どうしたの? ため息なんてついて」

弟「そうだ……銀髪♀さんにも教えないと…」
銀髪♀「?」

――…
銀髪♀「モテ体質の人がお兄さん以外にも……」

弟「うん、その妹さんに昨日会って…」
弟「……今日の朝も会ったんだけど」

銀髪♀「お兄さんのオーラにやられてしまった、というワケね」フム

弟「なぜか嫌われちゃって……」ハハ

銀髪♀「それはその子が悪いわね」ハァ
銀髪♀「木の枝が飛ばされてくるなんて、普通に考えて危険すぎるわ」ムゥ

弟「それで……どうする?」
銀髪♀「もちろん。その子のお姉さんに会って話をします」

弟「一目瞭然……ってやつだね」
銀髪♀「そういうことっ」クス

教師『ペアを作ってストレッチ始めー』

銀髪♀「丁度いいわ。このまま組みましょう」

弟「じゃあ僕から先に背中押すね……」

銀髪♀「んっ……それにしてもお兄さんには困ったものね…っん」ノビ

弟「他の男子がどう思ってるのかとか気になるね……」ハハ

銀髪♀「っん……悪口を言ってるわけじゃないから…」
銀髪♀「素直な感想よ…んっ」

銀髪♀「よしっ次は弟くんね」ニコ
グッ…

弟「んっ……わかってるよ」
弟「銀髪♀さんはそんな事…っん、言わないって」ニコ

銀髪♀「……そう、ありがとう」クス
銀髪♀「でも……そうなると危惧するべきは…」

銀髪♀「そのお姉さんに会った時に弟くんが好きになったりしないかしら?」フム

弟「まさか……」ハハ…

弟「というか学祭で体育種目をやるってどういうことなの……」

銀髪♀「いいんじゃない? お祭りだし」

弟「銀髪♀さんのクラスの出し物はなに?」

銀髪♀「たしか……なんだったかしら」ムゥ

弟「はは……思い出したらでいいよ」
弟「僕のところは…休憩所だったかな」

銀髪♀「あの椅子を並べただけ+ジュース販売のみの簡単なやつね」

弟「兄貴のところは……ホストクラブらしいよ」

銀髪♀「……」

弟「……」

銀髪♀「学祭、ひと悶着ありそうね」ハァ

弟「思いやられるね……」ハァ

こういうのアニメ化したら話題になりそうだな
もてない弟視点でもてる兄を見るアニメ、兄にデレさせれば萌え豚だって釣れるし
こういうアニメってもうあったりする?

【放課後】

幼なじみ♀「学祭って準備の段階が一番楽しいよねっ」ニッ


弟「このクラスの場合、ちょっと飾り付けするだけだから遅くまで残らないと思うけど……」

幼なじみ♀「いいのいいのっ」
幼なじみ♀「放課後に部活以外で教室に残ってるってシチュエーション、他に無いんだからさ」フフン

弟「幼なじみ♀は小さい頃からこういうの好きだもんね…」
弟「……あっ、お弁当美味しかった。ありがとう」ニコ

幼なじみ♀「どういたしまして~♪」
幼なじみ♀「……でも」チラ

銀髪♀「君のそぼろは世界一だ」ウンウン

幼なじみ♀「……なんで他クラスのアンタがいるのよ」キッ

銀髪♀「一応ここの担任にことわって入っているわけだからなんの問題もない」

幼なじみ♀「あのおじさん……色香にやられるタイプじゃないんだけどなぁ…」

弟「仲良くしようか……」ハァ

|  |
|  |∧_∧
|_|´・ω・`) そ~~・・・

|桃|o④ o
| ̄|―u'
""""""""""

|  |
|  |∧∧
|_|・ω・`)

|桃|o④o.
| ̄|―u'
""""""""""

|  |
|  | ∧∧
|_|(´・ω・`) <待ってるからね

|桃|o   ヾ
| ̄|―u'   ④ <コトッ
""""""""""""""""

とりまsageながら保守
時間的にも多分>>1は寝ただろう
まぁ帰ってくるかどうか知らないけど気長にsageながらゆっくり待つさ
あんま加速させんなよ

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 30分以内
04:00-09:00 50分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 20分以内
19:00-00:00 10分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 20分以内
02:00-04:00 35分以内
04:00-09:00 60分以内
09:00-16:00 35分以内
16:00-19:00 20分以内
19:00-00:00 10分以内

あまりあてにしないでくれよ

ミスリードがあったりなかったり、逆にわかりやすい伏線もあるので考察については特に気にしてません。

昨日の時間でよろしければ投下していきます。

銀髪♀「そうだ」
銀髪♀「一つ弟くんに報告しなければいけないことがあった」

弟「? なに??」

銀髪♀「ウチの生徒会長は知ってる?」

弟「生徒会長♀さん?……兄繋がりでたまに話をするけど…」

銀髪♀「いや、昨日その二人が話している所を目撃したんだが」
銀髪♀「生徒会長♀さんにはお兄さんのモテオーラが効いていないみたいなんだ」フム

弟「……そういえば」
弟「たしかに、そうかも」

弟「確かめてみる価値はありそうだね」フム

銀髪♀「……じゃあ、私も手伝うから準備が終わり次第生徒会長♀さんに接触してみましょう?」ニコ

弟「そうだね」ニコッ
弟「それと特にどうでもいい事なんだけど…」

銀髪♀「?」

弟「銀髪♀さんって、気分によって口調変えてる?」

銀髪♀「……そう? 特に意識はしてないわね」フム

弟「僕はどっちも好きだけど……」ハハ

保守ありがとうございます。

830……書きたいこと載せると>>1000で終わりませんが、書けるだけ書きます。

次スレは気が向きませんが、もし立てるならスレタイに"2"を付けたりは避けたいです。

製作なら時間制限の許さにかこつけて、長々と書きたい事を書いてしまいそうですし。


とりあえず再開します

【三学年区画】

ワイワイ ガヤガヤ

弟「すごい賑わいだなぁ……」
銀髪♀「三学年ともなれば学園祭の準備も慣れたものだろう」

銀髪♀「それが最後の学園祭となれば気合いの入り方もちがうに決まってる…」
銀髪♀「……生徒会長の姿が見当たらないな」キョロ

弟「生徒会長なんだから生徒会室じゃないかな?」

銀髪♀「君は生徒会長と面識があるんだろう?」
銀髪♀「あの性格なら現場で無差別に指揮をとっているはずだ」

弟「……たしかに、そう言われたらそうなんだと思う」
弟「スーツを着ている人たちはホストクラブの衣装合わせかな? 凝り方もハンパじゃないね」タラ

銀髪♀「私たちの時もこうありたいものだな」フム

『そこ!機材の配置っ! その区画は他のクラスがすでに申請を出している!!』キビキビ

弟「あの声は……」

銀髪♀「……向こうの方から位置を教えてくれて手間が省けて良かったよ」クス

弟「じゃあ行こうか」
銀髪♀「……ふむ」

弟「?」
銀髪♀「君なら緊張したりするのかと思っていたのだが」

弟「生徒会長♀さんは知ってる人だし、すごく優しいんだ」
弟「会う度に飴をくれるんだよ」ハハ

銀髪♀「……それならば探りも入れやすいな」

――…

生徒会長♀『ゴミ袋はまとめて一ヶ所に… 弟「生徒会長♀さん!」

生徒会長♀「ん?」

生徒会長♀「ああ、弟くんじゃないか」ニコ

弟「実は、今日は生徒会長♀さんと話したい事があって…いま大丈夫ですか?」

生徒会長♀「今か……」チラ
『会長~コレはどこにー…』『~が足りませんー…』

生徒会長♀「……そうだな」
生徒会長♀「問題ない」ニコッ

『そりゃないっすよ~!』『本当に弟くんには甘いんだから…』

銀髪♀「……公私の区別ははっきりしてそうなイメージはあったけど」ジ…

生徒会長♀「おや……」チラ

銀髪♀「お会いするのはこれで二度目ですよね」ニコ

生徒会長♀「たしか……そうだ、以前にファミレスで」ポン
生徒会長♀「その節は失礼をした」

銀髪♀「いえいえこちらこそ食事代をもっていただいて…」クス

生徒会長♀「あっ」

弟「どうしました?」

生徒会長♀「えぇと…」ソワソワ
生徒会長♀「……ダメだ、やはり無い」

生徒会長♀「残念ながら校則により飴は持参していないんだ」
生徒会長♀「今日はなにもあげられない……」ハァ

弟「そんなに気にしないでください」ハハ…

生徒会長♀「弟くんは優しいな……」ウンウン
生徒会長♀「それで話というのは?」

弟「ああ……えぇと…」
銀髪♀「兄さんについていくつかご質問をさせてもらいたいんです」ニコ

生徒会長♀「兄について……?」ジィ…

                ____
              /⌒  ⌒\
         : :   /( ●)  (●)\
       : : : : /::::::⌒(__人__)⌒::::: \:  お帰りなさいませ

      : : : : : : |     |r┬-|     |: : >>1様 わらわはうれしゅうございます

     : : : : : : : : \      `ー'´     /: : : : : 
      : : : : : : : : : ,.--、_ハ`-r=ニ--、′ノ. : : : : : : :
      : : : : : : : : /  /-ョロ'ヲ´   i l : : : : : : : : : :
      : : : : : : : 〈  ,ハフ'兀「     ! } : : : : : : : : :
      : : : : : : : : ヽ,   ト{‐lハ. ヽ ' ノ : : : : : : : :
        : : : : : : : 〈 ,  !{ソ   ヽl/|、: : : : : : : :   ,r-、
       : : : : : : `ヽ  V     j _ノ ,スヘ_ノ7---イ∧〈
          : : : : : : : { /     ,ハ、  _//く 〈 ___ r'九〈ハ.}
          : : : : : : :レ'    ' ,ハヘニイヽ_厂 、ノソト}〈V´
            : :_ノ-- 、'  {∧ トヘ_「    {Y: :仔 之_
            〈l ̄>-、_ 丶レ^ヽ厂`    上l_:/Z/ソ‐′
        r个y'⌒ll_,/‐、;_,、ト、__ト、  ` ー/「>,、 └トf‐′
      {_Y^lヽ、,ど , ,  〈__j,ハ、) 、_イソ´`ヽヘ、ノ、lフ

      ヽ>ゝハ 〈ノ{ l! ハ_j人lJ  /ソ: : : . ノフく_.イ

       〉 〈、ソ´ UU     、ノ入 : :__rクー<__〉
      ∠__, 〈_⊥、′  i  _,rくソヽ√ヽフ
         j__ルく_/T'┬_ヒス⊥イ \ノ
            ヽ√ \丿 ヽ/

生徒会長♀「まぁ、構わないが」

銀髪♀「ありがとうございます」ニコッ
銀髪♀「では一つ目の質問です」

銀髪♀「兄さんとはどういう仲で… ♀A『会長~』ダキッ

生徒会長♀「……すまない、いま取り込んでいて ♀B『えぇ~せっかく会長のために差し入れ持ってきたのにぃー』

生徒会長♀「ありがとう、ありがたくいただくよ」ニコ
♀C『あの……お肩をお揉みしたいのですが…』

生徒会長♀「ん? 肩は凝っていないから必要無い」
生徒会長♀「だが気遣い感謝する」ニッ

♀C『そんな勿体無い…』テレテレ

銀髪♀「……」タラ
銀髪♀「まるでお兄さんを見ているかのようなモテモテっぷりね」

弟「生徒会長♀さんは人望があるからね」

銀髪♀「人望…だけで片付けてしまっていいのかしら?」フム

生徒会長♀「ええと……"私と兄の仲について"だったな」
生徒会長♀「残念ながら、むしろ仲は悪いくらいなんだ」キリ

銀髪♀「………………なるほど」メモ

生徒会長♀「……断腸の思いで頼むのだが、弟くんは席を外してもらえるか?」

弟「? はぁ……」チラ
銀髪♀「……」コク

弟「…わかりましたっ少しその辺りを歩いてきますね」ニコ
――…

生徒会長♀「陰口を言うわけじゃないのだが…」
生徒会長♀「……失礼ながら、兄に対してはなぜか原因不明の不快感に襲われてな」フム

銀髪♀「……失礼ながら同感です」ニコ

生徒会長♀「おや、私だけなのかと思っていたんだが」ホウ

銀髪♀「では私で二人目ですね」クス

生徒会長♀「……」
生徒会長♀「私の見立てで、君は人間が出来てると思って言わせてもらうが」

銀髪♀「? はい」ニコ

生徒会長♀「私は君に対しても兄ほどではないが、不快感を感じている」

銀髪♀「……」
銀髪♀「……それも、同感です」

銀髪♀「私が嫌悪感を抱くのも、貴方で二人目です」ニコ

生徒会長♀「……面白い後輩だな君は」フッ

生徒会長♀「……他に質問はあるかな」

銀髪♀「そうですね…」
銀髪♀「……生徒会長♀さん」ジ…

生徒会長♀「? どうした急に真剣な顔をして」

銀髪♀「アナタは……最近…いえ、」
銀髪♀「兄さんと出会ってから身体に異変が現れましたか?」

生徒会長♀「……?」
生徒会長♀「いや、特に変わったところは無いが……」

銀髪♀「……そう、ですか…」
生徒会長♀「それはなにを知るための質問なんだ?」

銀髪♀「……いえ」
銀髪♀「特に理由はありません」フフ

生徒会長♀「……食えない子だな」

銀髪♀「では第三問目の質問です……」ニコ
――…

弟「えぇと兄貴のクラスは……」キョロキョロ
ザワザワ…
『3-B、ホストクラブ!ただいまプレオープン中でーす』

弟「あそこか……」
弟「(中を覗くくらいならいいよね……?)」

弟「失礼しまーす」ソロ…

♂『なんで俺がNO.1じゃないんだよっ!』

悪友『馬鹿め。どうせ兄が売り上げで1位になるに決まっている』
悪友『ただツラが良いだけの貴様に、開店時の短い間ですらNO.1を背負わせるつもりは一切無い』

♂『なんだよせめてスタート時くらいは俺が一番でいいだろ!?』

兄『はぁ……ビリでもなんでもいいからさっさと決めちまってくれ』ハァ

弟「(なにやら揉めているみたいだな……)」

風紀♀『まったく、だからホストクラブなんて反対なのよ』
風紀♀『こんなくだらない事でモメるなら今すぐにウチの企画を変えさせてもらうわよ?』

兄『やれやれ……』

悪友『……まあまて風紀委員長』
悪友『ではこれでどうだ?』

風紀♀『?』

悪友『試しに貴様自身が客となり、兄の接客を受けてみるといい』フッ

弟「悪友さんも相変わらず騒ぎを変な方向に持って行くのが好きだなぁ」ハハ

風紀♀「なっ、どうして私が……」

悪友「なんだ、お前は自分で体験もしないものを客に施すつもりか…」
悪友「……そんなものでよく学祭を成功させるなどと宣っていたものだ」フゥ

風紀♀「べ、別に私じゃなくても……」

悪友「自らの身をもって接客を受ければ悪いところにも気づく事が出来るかもしれないだろう」
悪友「まったく。ウチの風紀委員長様はとんだ姿勢だけの口だけ女だな」ハァ

風紀♀「な……なによ」
風紀♀「わ、わかったわ!やればいいんでしょうやればっ!」

風紀♀「さあ兄!私をもてなしなさい!!」
ガシッ
ズルズル…
兄「はぁ……放っておいてくれ…」タラ


弟「(風紀♀さん、いつの間にか上手い具合に悪友さんの口車に載せられてる……)」アセ

『お客様がお越しになりました~』
風紀♀「……」
兄「……」

風紀♀「な、なにかしなさいよ」
兄「なんだよそれ…」
兄「……とりあえずなにか飲むか?」

風紀♀「……ブルマンひとつ」
兄「へいへい、ジョージア一本入りま~す」
『ジョージア一本入りましたー!!』オォ~ パチパチ

風紀♀「へいへいじゃない!へいは一回だけっ!」ビシッ
悪友『いや、へいは一回でも駄目だろう』

兄「後は……そうだな…マニュアルには……」
兄「…今日はどうして俺を選んでくれたんだ?」

風紀♀「はあ?見てたでしょうアンタも……悪友が無理言って…」

兄「そうか……そうだよな」
兄「じゃあせめてホストして楽しい思いさせてやるよ」ニッ

風紀♀「っな、なによ……」
風紀♀「……そんな笑顔見せるの初めてじゃない…」ツン

兄「どうかしたか?」
風紀♀「……べつに」ツン

弟「(ホストの態度じゃないよ兄貴……)」

兄「後は……そうだな…」
兄「君、すごくかわいいね」

風紀♀「……どうも」

兄「そのおさげも似合ってるし、切れ長の瞳もとても綺麗だ」
風紀♀「…………そ、そうかな」

悪友『どうだ? 誉められて悪い気はせんだろう』
風紀♀「そこうるさいっ」ビシッ

兄「あと他には…」
兄「……もう一本開けてくれたら君だけの王子様になってあげるよ」ニコ

風紀♀「なによそれ、ストレートすぎない? それも上から目線すぎ… ボキッ
風紀♀「きゃぁっ!?」

兄「…っと」
ガシッ
兄「まったく……椅子の足が壊れるなんて何百キロあんだよお前は……」ギュッ

風紀♀「ぁ……あの…その……」
風紀♀「…と、とりあえず離してください……」カアァ

悪友『当然のように軽く救うとは……さすが兄だな』フフン
悪友『+兄の抱きしめとくれば惚れる確率は99%だ』


弟「悲鳴が聞こえたけど…ここからじゃ良く見えないなあ……」ン~

兄「……」

風紀♀「……」

兄「……あー…もういいか?」

風紀♀「……」
風紀♀「……ブルマン2本」

『ジョージア二本ご注文はいりやしたー!!』オォオオォォ!! パチパチパチ

兄「やれやれようやく終わ…ん?」
兄「なんだ、一本くれるのか?」

風紀♀「……さっきの」
兄「?」

風紀♀「もう一本開けてくれたら……ってやつ…」
兄「……王子がどうたらってやつか」

風紀♀「これで今日一日私の手伝いをしてもらうわ」

兄「げっ、割りにあわん!丁重にお断りさせてもらうっ!」
ダダッ
風紀♀「ちょっと、待ちなさいよ兄!」

悪友『缶コーヒー一本の原価が…+指名料で……』カタカタ

弟「……よくわからないけどすごいなー先輩方は…」
弟「そろそろ戻ってもいいかな?」

――…

弟「話は終わりました?」ヒョコ

銀髪♀「ちょうどいま終わったところよ」ニコ

生徒会長♀「こちらも中々に有意義な時間だったよ」
生徒会長♀「またなにかわかり次第、情報を流してくれ」ニコ

銀髪♀「えぇ。大事な時間を使っていただき、ありがとうございました」ペコ

生徒会長♀「礼儀正しいのは良い事だ」ニコッ

弟「今度、また別の機会にお礼をさせてもらいますね」

生徒会長♀「いや、こちらこそ次こそは必ず贈り物をしよう」
生徒会長♀「いま手持ちにあるのは先ほどいただいた差し入れだが…」

生徒会長♀「……気持ちが籠ったプレゼントを人にあげるわけにはいかないからな、これは私が後でいただこう」

弟「気持ちの籠ったプレゼントは自分自身で……ですか」
銀髪♀「お弁当も例外じゃない、ってことね」

弟「……次に幼なじみ♀に会うときには命一杯お礼を言おう」

銀髪♀「……じゃあ私は用事があるからここでおいとまさせてもらうわ」
銀髪♀「得た情報は後でまとめて話をするわね」フリ

弟「わかったよ、それじゃあまた」フリフリ

――…

弟「三学年区画は大体見学し終えたな……んっ」

金髪♀『……』コソコソ

弟「金髪♀ちゃんだ…」
弟「なにしているんだろう」

金髪♀「……」
弟「あのー」

金髪♀「はいっ!?」ビクッ
金髪♀「……って、弟さんでしたか~驚かせないでくださいよー」ハァ

弟「ごめんね」ハハ…
弟「でも、ここになにか用があるの?」

金髪♀「用があるから来たんですよー…」
金髪♀「実はお兄さんにお礼を……」

弟「兄貴に……? ああ、朝の…」
金髪♀「はい……」テレ

弟「(そういえば兄貴、朝の傷は平気なのかな……)」

弟「でも兄貴、いまここら辺にはいないと思うなぁ」

金髪♀「そうなんですか?」

弟「手伝いが嫌だから逃げ出したはずだから…」
弟「……ああそうだ」

弟「君のお姉さんの話だけど……」

金髪♀「あ~お姉ちゃんのですね」
金髪♀「既に連絡はしてありますよ」ニコッ

弟「本当っ? で、どんな様子なの??」

金髪♀「とりあえず会ってくれるよう頼んだので…」ポチッ
金髪♀「……今日の午後7時に例のファミレス会うとの約束です」

弟「午後7時……って」
弟「あと十分も無いじゃないかっ」アセッ

金髪♀「だって弟さん朝はひどい事言ってましたしぃ……」
金髪♀「でもあのお姉ちゃんと会う約束を取り付けただけでも大手柄だと思うんです」エヘン

弟「あ、ありがとう……ね」ハハ
弟「こうしちゃいられないっ」
タッタッタ

金髪♀「男性はほとんど相手にされないのでその点は気をつけてくださいね~」フリフリ

【ファミレス前】
タッタッタ…
弟「さ、三十分の大遅刻だ……っ」ハァ、ハァ

弟「お姉さんさすがに怒って帰ってるだろうな…」
弟「とりあえず中に入ってみよう……」ゴク
――…

銀髪♀「……」パチクリ

弟「……?」

銀髪♀「どう、したの? こんな時間に」
弟「いや銀髪♀さんの方こそ……」

銀髪♀「私は、人と会う約束を……まあ、待ちぼうけだけどね」ハァ

弟「僕も人と会う約束をしていたんだ……まあ、大遅刻をかましたわけなんだけど…」ハァ

銀髪♀「そう…」
銀髪♀「……なんだか似てるわね」クス

弟「真逆の境遇だけどね」ハハ

銀髪♀「でも私と話がしたいなんて物好き、なにを話したかったんだろう……」弟「金髪♀ちゃんのお姉さん、やっぱりいないかぁ」キョロキョロ

銀髪♀「……」
銀髪♀「……………………そういうこと…」ハァ

弟「? "なにがそういうことなの"??」

銀髪♀「弟くん、金髪♀の姉なら帰らずに残っているわよ」

弟「そうなのっ? 僕、てっきり怒って帰ったんだと」キョロキョロ

銀髪♀「半分当たっているわね」
銀髪♀「……さっきまではイラ立ってもいたみたいだけど」

弟「どうしてそこまでわかるのさ?」キョロ

銀髪♀「……そろそろ気づかないと、鈍いを通り越してちょっとアレよ」フゥ

弟「ん? ……」
弟「………………」

弟「……………………あぁ…」
弟「……そういうことでしたか…」

銀髪♀「そういうことみたいですね」チュー

弟「えっ」
弟「でもモテ体質…え? 銀髪♀さんもモテオーラ……えっ?」

銀髪♀「そんなワケないじゃない…」
銀髪♀「……日に何度か声かけられるくらいだから」

弟「えっ」
弟「何日間に一回とかじゃなく?」

銀髪♀「え?」
弟「えっ?」

――…
銀髪♀「すごい間抜けな話だわ……」

弟「自分じゃ気づかないものなのかも…」
弟「……落ち込むことなんて無いよ」

銀髪♀「…慰めてくれてありがとう」
銀髪♀「もう、頭を切り替えた。話を進めよう」

弟「あ、口調が変わったね」

銀髪♀「……どうやら自分を強く律する時はこっちの方がピンとくるらしい」
銀髪♀「では、生徒会長についてわかった事を話そう」
コト

弟「? これは??」

銀髪♀「ボイスレコーダー、彼女には了承はとってある」
銀髪♀「聞き流してでも良いからこちらの説明と同時に聞いてくれるといい」

弟「わ、わかった」

銀髪♀「まずは……そうだな、今までの自分を含めてだが」
弟「うん……」

銀髪♀「このモテ…自分で言うのは気恥ずかしいな…」
銀髪♀「この体質は自覚症状が無いらしい」
弟「……ほう」

銀髪♀「お兄さんも生徒会長♀さんも、モテないと言っていたからな……そこに嘘は無いだろう」フム

同タイトルで次スレは可能ですか?

>>1また落ちてんじゃねぇか

多分>>1落ち考えてねーな…

>>971
気づきませんでした

>>974
一番初めに決めるのは落ち。

立てていただけたら続きやっていきます。

このまま>>1000になれば日を改めて製作で立て直します

銀髪♀「それと…」
銀髪♀「……この体質を持つもの同士には不快感や嫌悪感などのマイナスの感情が働くらしい」

弟「えっ、それって……」
弟「生徒会長♀さんも兄貴や銀髪♀さんの事を…?」

銀髪♀「お兄さん>私といったところらしいけど……」
銀髪♀「私はどちらも同じくらいかしら。頭の裏に引っかかる程度の違和感だけどね」

弟「ということは兄貴も銀髪♀さんや生徒会長♀さんの事を?」

銀髪♀「可能性は高いわね」
銀髪♀「あのお兄さんならなんとも思ってない可能性もあるけど」

弟「意外だなぁ……」

銀髪♀「まだあるわ」
銀髪♀「同じ体質の三人だけど、効果は微妙に違ってきてるの」

弟「例えば?」

銀髪♀「お兄さんは知っての通り、アクシデントやイベントを起こすわね」
銀髪♀「生徒会長♀さんは勝手に女子の方から寄ってくるみたいだわ」

弟「モテる事に気づいていないのにわかったの?」

銀髪♀「気付いたのは私」
銀髪♀「貴方が来るまでに何人に抱き付きられていたのかは、両手両足使っても数え足りないわよ」ハァ

弟「じゃあ…」
弟「……銀髪♀さんは?」

銀髪♀「……先に言った通り自覚症状が無いから…」
銀髪♀「でも、大分わかってきたわねお兄さんの事」

弟「本当に……この数日でここまでわかるなんて、」
弟「本当に銀髪♀さんと友達になれて良かったよ」ニコッ

銀髪♀「……そうね」
銀髪♀「私も、あの時の出会いは忘れないと思うわ」

弟「今と始めでは銀髪♀さんの印象が全然違うからね」
弟「そういえば金髪♀さんは"銀髪♀さんは仲の良い男性がいない"くらい男性に気が無いって言っていたけど……」

弟「どうしてナンパに乗ってくれたの?」

銀髪♀「……さて」
銀髪♀「どうしてでしょうね……」クス

弟「含みがある言い方だなぁ……」

銀髪♀「含みがあるくらいが私らしいと思うの」

弟「自分でも自分のことをよくわからないのに?」
銀髪♀「うーるーさーいー」ギュー

弟「いたいっいふぁいっへっ」パンパン

>>1000ならvip大爆発

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月25日 (金) 12:46:06   ID: QWQWR0vJ

続きないの?

2 :  SS好きの774さん   2016年08月13日 (土) 13:09:33   ID: D-V5TojZ

続き無いとか死ね。一生書くな。せめて落ちかんf

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