ピトー「ここは……?」レオリオ「よう、大丈夫か?」(455)

何を期待して開いたのか聞かせて貰おうか

age

カルトが難関だな

>>9
つまりクラピカとピトーなら簡単だと

age

age

ハンゾー「お前は!?」

ノブナガ「生きていやがったのか・・・」

ピトー「! ……うっ」

レオリオ「おいおい無理すんなよ、傷口開くぜ」

ピトー「……ッ」

レオリオ「びっくりしたぜ、森ん中で全身ズタボロで倒れてるんだもんな。
      おまけに耳や尻尾まで生えてるしよ、猫かと思っちまったぜ」

ピトー「……」

レオリオ「そんなに睨むなって、取って食おうだなんて思ってねぇよ。
      見たところワケアリだろ? 深くは聞かねぇよ。 まぁ治るまでゆっくりしていけ」

レオリオ「あ、オレはレオリオ。 よろしくな」

ピトー「この怪我はお前が……?」

レオリオ「おう、そうだ」

ピトー(……念の気配が残っている。 こいつ、念能力者……。
     ボクの事を狙っている? けどこの人間は大したことはなさそう)

ピトー(とは言っても、"玩具修理者"どころか動くことさえできない……どうすれば)

レオリオ「とにかく、今は寝てろ。 怪我にゃそれが一番だ」

ピトー「……」

ピトー(……いつ不審な動きをするか分からない。 それまでに出来るだけ体力を回復させなければ)


ピトー「――……!」

ピトー(寝てしまった、いつの間に……)

レオリオ「おう起きたか。 飯持ってきたぜ、食えるか?
      っつっても起きれねぇか。 ほら口開けろ、粥ぐらいなら腹も受け付けるだろ?」

ピトー「……」

レオリオ「食わねぇと治るモンも治らねぇぜ? 毒なんか入ってねえ、ほら」

ピトー「……~~~!! あ、熱いニャ……」

レオリオ「おいおいコレでも冷ましてあるんだぞ、すげー猫舌だな」

レオリオ「御馳走さんでしたと。 んじゃ包帯でも取り替えるか」

ピトー「……」


レオリオ「おお、大分良くなってきてるな。 人間離れした回復力だ」

ピトー(それでもまだ、何も出来ない……)

ピトー(こんなことをしている場合じゃない、早く治して王の所に……)

ピトー「…いニ゛ャ!!」

レオリオ「おっと 悪ぃ」

ピトー「……ボクをどうする気だ、束縛して生きた研究材料として差し出すか?」

レオリオ「はぁ? そんなことしねーよ。 怪我人がいたから治す、それだけだ。 例え人間じゃなくてもな」

ピトー「……」

ピトー(……周囲から人間の喧騒、電波によるノイズは聴こえない。 他の念能力者の気配も無い)

ピトー(完全とまではいかなくとも、信用してもいい……か?)


ピトー「……ボクは、ネフェルピトー」

レオリオ「ん、ネフェ…?」

ピトー「……ピトーでいい。 ……ニャ」

レオリオ「そうか、ピトーだな」

レオリオ「さて、どうする。 音楽でも流すか?
      ここは田舎でな、テレビどころかラジオも聴けねぇんだ」

ピトー「耳障りだニャ」

レオリオ「じゃあ本でも読むか? なんならオレ秘蔵の……」

ピトー「……カーテンを」

レオリオ「ん、ああ、今日はいい天気だな。 日向ぼっこでもするのか、流石猫」

レオリオ「じゃ、オレは横の部屋に居るから、何かあったら呼んでくれな」

俺遅筆な上に展望が全く見えないんだけど


ピトー「――……」

ピトー(また、寝てしまった。 もう夕方……)

レオリオ「おう、夕飯だぜ。 まぁ病人にはまだ粥だけどな」

ピトー「……それ嫌いニャ」

レオリオ「大丈夫だよ、ちゃんとふーふーしてやっから」

レオリオ「ほれ、あーん」

ピトー「……」

レオリオ「どうだ、レオリオさん特性粥は美味えだろ」

ピトー「……」

ピトー(いつまでこんな状態が続く?)

ピトー(まだ身体は碌に動かせない。 いやそれよりも"玩具修理者"が使えないことが問題)

ピトー(円や凝は使える。 なのに何故玩具修理者や黒子舞想は使えない?)


レオリオ「ん、どうした真剣な顔して? やっぱりまだ痛むか?」

ピトー「……僅かに、念の気配を感じる。 どんな能力を?」

レオリオ「! 念を知ってるのか。 いや俺はな、正直まだ使いこなせてないんだよ。
      放出系らしいから、操作系と合わせて手術の手助けに使いたいとは思ってるんだけどな」

レオリオ「今はそれより、医者になるための勉強だ」

ピトー「……そうか」

ピトー(この男が何かをやったとは考えにくい……)

もうむりぽ
だれか続きじゃなくてもいいから書いてくだしあ><

レオリオ「念を感じることができるなら、ピトーもそうなんだろ? どんな能力なんだ?」

ピトー「ボクは……いや、ボクも、まだ使いこなせていないんだ」

レオリオ「そうか。 難しいよなーこれ」


ピトー「……ところで」

レオリオ「ん」

ピトー「向こうから良い匂いがするニャ」

レオリオ「ああ、俺の晩飯だな」

ピトー「……」

レオリオ「な、なんだその目は、病人の胃にゃ悪い、やらねーぞ!」

ピトー「……」

レオリオ「ちょ、ちょっとだけだからな!」

レオリオ「これから怪我した知り合いを迎えに行くんだがここで待っててくれるか?」

ピトー(まさか仲間を呼びに行くのでは?)

ピトー「ボクはまだ体か動かないから行かないでほしいニャ」

レオリオ「でもなー片腕が切断して体がおかしくなって俺の力が必要なんだって」

ピトー(片腕…体…!?)

ピトー「その知り合いの名前って……?」

レオリオ「名前?ゴンって言うんだk」
ピトー「!?ゴン!!」

レオリオ「知ってるのか!?」

>レオリオは強化系
なんてこったい…

レオリオ「こいつが欲しいのか?」
ピトー「・・・」
レオリオ「欲しいならちゃんとお願いしねえとわかんねえぞ」
ピトー「そ、その熱いのを下さいにゃ」

ぐぐっても強化説と放出説両方ある件 どっちだよ
まぁ、このレオリオは念は殆ど使えない設定だからどっちでもいいや

強化系は患者の自己修復能力の補助で主に怪我の治療、
放出操作なら悪性腫瘍摘出とか病気の治療に使えるかなーと考えながら書いてた
切開部も小さくなるし設備維持費とかかからないから貧しい人でも手術させられるように云々

―――――
―――


レオリオ「お、もう立って歩けるのか」

ピトー(目覚めてから5日、怪我のほうは大分いい。 けどまだ完全とは言えない……)

ピトー「……外に行ってもいいかニャ?」

レオリオ「大丈夫か?」

ピトー(念能力も殆ど使えない今、狙われたら危険……円を巡らせるか、絶をするか…)

レオリオ「おい! 屋根の上は危険だって! 降りろ! おい!!」

ピトー(…危険は早めに察知しておいたほうがいい、やはり円で)

ピトー「大丈夫だニャ~」

レオリオ「まったく……これだから猫は」

レオリオ「おーい、飯だ、降りて来い」

ピトー「ニャ」


ピトー「……!」

レオリオ「そろそろ粥や雑炊に飽きてきただろ! だから今日からは普通の食事だ」

ピトー「ぁ」

レオリオ「? なんだよ」

ピトー「あーん」

レオリオ「もう動けるだろうが甘えるな! 自分で食え!」

ピトー「ニャ……」

ピトー(ボクの面倒をみるメリットは何も無い。 殺すにしても捕獲するにしても弱っている時にするはず)

ピトー(また、ここはテレビもラジオもない。 外部からの情報がほとんど入らない)

ピトー(……こいつは、本当にボクや王のことを知らない……)

ピトー「っ……熱いニャ」

レオリオ「だったら自分で冷ませ、もう俺は食事の手伝いはしないぞ」

レオレオ「おいおい、あまりがっつくなよ、よく噛まないと胃に……」

レオリオ「ってやっぱり! 水飲め水! 水!」

誰だ

レオリオ「今日は買出しに行こうと思う。 留守番よろしくな」

ピトー「……ボクのことは」

レオリオ「ん? なんだ寂しいのか? 照れるだろ~」

ピトー「違う、他の人にボクのことは……」

レオリオ「…ああ、大丈夫だよ。 他人を売るようなことはしねぇ」

レオリオ「そんじゃな。 飯までには戻ってくる」

ピトー「……」

ピトー「……」

ピトー「……」

ピトー「……遅いニャ~」

ピトー「……」

ピトー「……zzZ...」

レオリオ「帰ったぞー」

ピトー「!」

ピトー「なんか良い匂いがするニャ?」

レオリオ「お、気付いたか? 流石だな」

レオリオ「でも先に飯済ませないとな! 腹減ったぜぇ」



レオリオ「ごちそうさんでしたと。 さて……」

ピトー「……!」

レオリオ「お待ち兼ねのマタタビだ!」

ズボン履いた

レオリオ「いやー、町を歩いてたらペットショップに目ついてな。
      ふらふらと中見てたら、猫のコーナーに置いてあったわけだ」

ピトー「いいからっ さっさと寄こせニャっ」

レオリオ「ほれほれ、どうだ、欲しいだろ?」

ピトー「~~~っ!」

レオリオ「ヘッヘ! そう簡単にはあげな……あれ!?」

ピトー「ぅニャ~っ♪」

レオリオ「なんて速さだ……」

ピトー「もっとっ もっとあるニャ?」

レオリオ「あるにはあるが……与えすぎは駄目だって書いt うぼあ!!」

ピトー「~♪」

レオリオ「お、重……上に乗るな! 涎汚え! 顔に…!」

ピトー「♪」

レオリオ「おふっ……お、おい、そこは……!」

ピトー「うにゃ~」

レオリオ「あ、あ……!」

ピトー「……ニャ」

レオリオ「…? ど、どうした?」

ピトー「飽きたニャ」

レオリオ「え」

ピトー「もう寝るニャ~」

レオリオ「あ、そうですか」


レオリオ「……」

レオリオ「……もう使わねぇ、マタタビ…」


ピトー「ニャッ」

ピトー「ニャッ!」

レオリオ「うーんやっぱり猫と遊ぶならこういうのがいいな。 名前通り、猫じゃらし」

レオリオ「しかし……」

ピトー「ニャ!」

レオリオ「動きが速過ぎてこっちが疲れる…!」

レオリオ「はぁ、はぁっ……ストップ、もう止めだ。 疲れた」

ピトー「ニャ」

レオリオ「……お前、それだけ動けるならもう元気なんじゃないのか?」

ピトー「! ……いや……」

ピトー「まだ、治っていない、まだ、身体は痛い……」

レオリオ「それなら無理して動くなよ」

レオリオ「ほら、俺は飯の準備するから。 休んでろ」

ピトー「……」

レオリオ「飯だ飯! いただきますっと」

ピトー(本当はのん気にしている場合じゃない)

ピトー(身体は大分治った、それなのに念は全く回復しない……)

ピトー(今は匿ってもらえているが、それだっていつまで続くか――)

ピトー「…!!!」

レオリオ「? スプーン落としたぞ」

ピトー「ぁ……」

レオリオ「おい、大丈夫か? 顔が真っ青だが――」

レオリオ「っと……すまねぇ、電話だ」

レオリオ「キルアか? どうした急に」

キルア『今、ゴンを連れてレオリオん所に向かっている』

レオリオ「ゴン? ……どうかしたのか?」

キルア『……会ってから話す。 迎えに来てくれ、一大事なんだ』

レオリオ「ああ、分かった」

キルア『それと……あの円はレオリオのか?」

レオリオ「は? 円?」

キルア『……いや、なんでもない。 じゃ』

レオリオ「おいピトー、大丈夫か? ベッドまで運んでやる」

ピトー「……っ」

レオリオ「すまないが友人が来ることになった。 一大事らしい、迎えに行く」

ピトー「待って…」

レオリオ「心配すんな、お前の事は話さないから」

ピトー「違う、行かないで、行かないでくれ…!!」

レオリオ「…大切な友人なんだ。 大丈夫、すぐ戻ってくる」

ピトー「待っ……!!」


ピトー「……ッ」

ピトー(どうする どうする どうする!?)

ピトー(円に脚を踏み入れられた瞬間、驚いて解いてしまった――勘付かれた!)

ピトー(ゴンが来る。 ゴンが来る。 ゴン……!!)

ピトー(……ゴンやキルアの仲間だった? 内通していた!?
     人間ならそれぐらい――……いや、そんなことをするような人間ではない!)

ピトー(二人に見つかる前に逃げるか? 今度こそボクは――……)

ピトー(……だけど)


ピトー「……逃げて、何になる?」


ピトー「……」

俺「かわいいねー。よーしお尻さわっちゃうぞ!」さわっ
ピトー「きゃっ!何するのさ!」

俺「かわいいねー。よーし乳首ダブルクリックしちゃうぞ^^」
ピトー「ちょっ、や、やめなよ!」


レオリオ「……そうか、そんなことが……」

キルア「ビスケも、協会の経営する病院も、どこも駄目だった」

レオリオ「俺が何かしてやれればいいんだが……すまねぇ、俺はまだ医者にすら……」

キルア「いや……」

レオリオ「……お前も思い詰めすぎるな、ずっと寝てねぇだろ。 身体駄目にするぞ」

キルア「……」

レオリオ「……着いた。 キルアは車椅子を運んでくれ。 俺はゴンを」

そして色々あって・・・ 
レオリオ「はあはあ…ピトー……そんなに締め付けたら……もう…」パンパンパンパン
ピトー「んああっ…レオリオ激しすぎるよおっ……ボクもうダメになりそう」パンパンパンパン 
レオリオ「うっ……いくぞピトー!」ドビュルルルルルルル






キルア「この横の部屋は?」

レオリオ「あ? 入んなよ、今エロ本散乱してんだ」

キルア「ふーん……」

キルア「……さっき電話でさ。 円の話、しただろ」

レオリオ「ああ、何か言ってたな」

キルア「円っていうのは、オーラを拡げてその範囲に入ったものを察知する念の技術だ。
     レオリオにはまだ使えない。 なのにそれが、ここを中心として展開されていた。
     オレは常に凝を使っているけど、それでも気付かないほどの、薄い膜状の円がな」

キルア「オレが気付けたのは、オレが…オレたちが近付いた瞬間、一瞬それがブレたからだ」

キルア「つまりその念能力者はオレたちを知る人物」

レオリオ「……」

キルア「レオリオ。 この中に誰を隠している?」

レオリオ「……だぁーかーら、綺麗な裸の姉ちゃん達だって。 それに鍵も…」

キルア「こんなものッ」

レオリオ「うお!? マジかよ……」



キルア「……」

レオリオ「な、言っただろ。 なんなら一冊ぐらい持っていっていいぜ少年」

キルア「……」

キルア「ふざけるな!!」


ピトー「……ここだよ」

レオリオ「あ、おい! ……でもキルアには関係ねぇ、こいつはただの――」

キルア「……ピトー」

レオリオ「え、知って……」

キルア「…ッ レオリオ! こいつが何か知ってここに置いているのか!?」

レオリオ「何って……確かに人間じゃねえが、こいつは何も」

キルア「こいつがさっき話した! キメラアントの王直属護衛軍のネフェルピトーだ!!」

レオリオ「……は…? ……はは、おいおいキルア、何言ってるんだ」

レオリオ「こいつは猫だぜ? だってこんな……」

ピトー「……」

レオリオ「そうだろ? 違うって言えよ ピトー」

ピトー「……そう」


ピトー「ボクが、ゴンの恩人の命を弄んで殺した"蟻"だ」


レオリオ「っ……冗談きついぜ……」

レオレオ「おいアンタ、ふざけたこと言ってんじゃ…!!」

キルア「なんで生きてる……お前はゴンに斃されたはずじゃないのか」

ピトー「……」

キルア「……レオリオ下がれ」

レオリオ「……殺す、のか」

キルア「協会から殲滅の命令が出ているんだ」

レオリオ「ま、待ってくれ! こいつはもう危険なことはしない! だから」

キルア「そんなことが言い切れるのか!?」

レオリオ「ッ……」

キルア(っつっても……オレがピトーに敵うわけがない)

キルア(……しかし妙だ)

キルア(ピトーからまったく殺気を感じない)

キルア(それだけじゃない、オーラだって前見たときとは全く違う。 禍々しさが消えた?)

キルア(何より目つきが違う。 今映っているのは)

キルア(……"戸惑い"?)

キルア(考えてみれば最初からおかしかった。
     どんなに怪我をしようとピトーは自身の能力で治癒できる。 なのに何故ずっとここに?)

キルア(さっきの円にしたってそうだ。 ゴンは今意識がない。
     オレ程度のオーラで、あのピトーの心境を乱すことなんかあり得るのか?)

ピトー「……」

キルア(……蟻の目的は種を残すこと。 それが滅せられようとするならば抗うのが普通だ)

キルア(その力がない、とすれば)

キルア(今が、チャンス)

キルア「レオリオ。 どいてくれ」

レオリオ「いや、どかねえ……」

キルア「……さっきの話聞いてたか? こいつがゴンをあんなにしたんだぞ!!」

レオリオ「けど俺は!!」

キルア「……もう一度言う。 どけ。 殺すぞ」

レオリオ「……ッ上等だコラァ!!!」

ピトー「……!」

俺がふざけて書いた>>79と同じ展開になっている!

ラストは決めてるんだけど繋がらねえ

ピトー(駄目だ、キルアの目は本気、敵うわけがない。
    裸の一般人が武装した軍人を相手にするようなもの、死ぬに決まっている!)

ピトー("死"……)

ピトー(死ぬ……? ボクを庇って?
    毎日熱いご飯を食べさせられた。 熱い湯に入れようとした。 それが、死ぬ?)

ピトー「……」

ピトー(……駄目だ)

ピトー(……そんなこと、させない)


 
ピト(この命に、替えてでも!!!)
 

キルア「――!! なっ…!!」

レオリオ「!? これが……ピトーの……!」


    "黒子舞想"!!!
 

キルア(このオーラ……あの時の……!)

レオリオ(……練を積んでない俺でも分かる、これは、ヤバい!!)

ピトー「……」

キルア「ハッ…、ハッ…、ハッ……!」

キルア(やべぇ……足が震えて……!)

ピトー「……」

レオリオ(このままじゃ、キルアが…… クソッ 何で俺は、いつも何も出来ない!!)

キルア「はっ……万事休す、か…」

ピトー「……」

キルア(ごめんな、ゴン……)


レオリオ「…ピトォォォおおおおぉおぉおぉおおお!!!」


ピトー「!!」

ピトー「っ……」

レオリオ「……助かっ…たのか?」

キルア「いや、今のは、わざと……」

ピトー「……時間がない」

レオリオ「は? おいどこに……」

キルア「! そっちは、……ゴンに近付くな!!」

ピトー「……」

寝る
次は昼過ぎに来れるかもしれない

ピトー「……ボクに、ゴンを任せて欲しい」

キルア「なっ……」

ピトー「ボクならゴンを、元の姿に戻すことができる……お願いだ、ボクに治させてくれ!」

キルア「…ふ、ざけるな……! またカイトみたいに改造する気なんだろ!!」

ピトー「違う!! ボクはただ――」

キルア「信用できるか!! お前は」

レオリオ「キルア!!」

キルア「ッ……」

レオリオ「……ピトー。 ゴンを、治せるんだな?」

ピトー「……」

レオリオ「……頼む」


キルア「……」

ピトー「……"玩具修理者"の発動中は完全に無防備、動くことすらできない。
    殺そうと思えば簡単に殺せる。 もし怪しいと思ったら攻撃をしても構わない」

ピトー「けど、ゴンを治そうとしているのは本当だ……信じて欲しい」

キルア「……」

ピトー「・・・これは?」
俺「信じろ。これを舐めればお前は救われる」

キルア「……人間は敵…… 特にゴンは、そっちにとって脅威となる存在だ。
     それなのに何故、助けようとする? これは王の意思に反することじゃないのか?」

ピトー「……ボクたち王直属護衛軍は、王を守る為だけに生まれてきた」

ピトー「でも、知っているんだ。 王はもう――お隠れになった」

ピトー「王だけじゃない、ユピーやプフも。 ……ボクたち"蟻"は、負けたんだ」

キルア「それでも」

ピトー「……護衛軍にとっての王のように、王にとってのコムギのように……」

ピトー「ゴンは、二人にとっては大切な存在だから」

ピトー「それだけだ」

キルア「……」

レオリオ「……驚いたな。 こんな能力があったなんてよ」

ピトー「っ…」

レオリオ「責めてる訳じゃねぇんだ、俺も深く聞かなかったしな。
      でも、それならずっと俺のところに居なくたって自分で治せたんじゃないか、とは思う」

ピトー「それは……」

レオリオ「自分だけ治せないってことはないだろ。 まさか俺と居たかったからか? んな訳ねえか、はは」

ピトー「……」

――――
――

レオリオ「……すげぇな、見る見るうちに戻っていく」

キルア「……」

キルア「確かに治してくれている、けど……これは免罪符にはならない。
     ゴンもまだお前のことは許してはいないし、ハンターとしてもキメラアントは斃さないといけない」

ピトー「わかってる」

レオリオ「……なんとかならないのか」

キルア「レオリオ。 そんな甘いこと、許されない」

レオリオ「……ッ」

ピトー「心配しなくても逃げない。 ……それに何をしなくてもきっと、これが終わったらボクは命を落とす」

レオリオ「どういう意味だ……」

ピトー「拾われてから今まで、自分の能力を使うことができなかった。 その理由をずっと考えていた」

ピトー「……ボクは既に一度、ゴンに殺されている。
    死んだ直後、"黒子舞想"に操られた。 詳しくは分からない、でも多分それがきっかけだと思う」

ピトー「ボクは、ボクの能力と引き換えにまた命を得た」

レオリオ「……!」

ピトー「能力が回復した今……もう、永くはない」

レオリオ「……ッ なんとか!!」

ピトー「ならないよ」

レオリオ「……ふざけるな……っ」

レオリオ「お前のために、いくらつぎ込んだと思ってるんだ」

レオリオ「おもちゃの猫じゃらしは……大量に買ったマタタビはどうするんだよ!!」

ピトー「……ごめんね」

レオリオ「……くそッ!!」

――――
――

レオリオ「……」

ピトー「そろそろ終わる。 ゴンはしばらくしたら目覚めると思う。
    ……けど、キルア。 その前にボクの死体を協会に送ってほしい」

キルア「……ああ」

ピトー「外傷もない。 おまけに護衛軍。 きっといい研究材料になる」

キルア「……」

ピトー「……」

ピトー「……」

ピトー「……初めて」

ピトー「初めて、人を殺す以外で、楽しいと思えた」

レオリオ「……っ」

ピトー「……レオリオ」

レオリオ「!」

ピトー「……お粥、熱かったけど」


ピトー「美味しかったニャ」

レオリオ「……」

レオリオ「……ピトー」

レオリオ「ピトー……っ」

レオリオ「……ッ」

キルア「……レオリ……」

キルア「……っ」

レオリオ「……」

レオリオ「……っはー……」

レオリオ「……キルア。 ゴンをベッドに寝かせて、"蟻"、協会に運ぼうぜ」

キルア「……」

レオリオ「ほら、ぼーっとつっ立ってるな!」

キルア「……レオリオ」

レオリオ「あんだよ」

キルア「無理、するなよ」

レオリオ「あ? なんの話しだ。 ほら行くぞ」

キルア「……協会には行かない」

レオリオ「なんでだよ、キメラアントの王直属の部下だぜ? 持って行けばがっぽり金貰える!」

キルア「それでいいのか」

レオリオ「ぁ、たりまえだろ……」

キルア「本当にそれでいいのか!!」

レオリオ「……ッ 良い訳ねえだろうが!!!」

レオリオ「俺はただ……!」

レオリオ「ただ……っ」

キルア「……」

キルア「……レオリオ。 ピトーは、……蟻じゃなかった」

レオリオ「なっ…」

キルア「そうだよ。 レオリオは、怪我をした猫を拾っただけなんだよ」

レオリオ「……」

キルア「だけど弱ってて、結局死んでしまった。 だから」

キルア「だから……ちゃんと、弔ってやらなきゃいけない」

レオリオ「キルア……」

――――
――

キルア「……ごめんな」

レオリオ「……研究者に弄られるよりは幸せだろ。 むしろ感謝したいぐらいだ」

キルア「違う、オレが来なければ……」

レオリオ「……それじゃゴンが助からなかったかもしれねえだろ。
      それにゴンを治したのはピトーの意志だ。 お前を責める理由は無い」

キルア「……」

レオリオ「……お前、ゴンの側に居てやらなくていいのか?」

キルア「え、あ……」

レオリオ「……」

キルア「……そう、だな。 先に中に戻ってる」

レオリオ「……」

レオリオ「……正直、お前が"蟻"だなんでまだ信じられねぇ」

レオリオ「能力を見た今も……」

レオリオ「……」

レオリオ「……使えなくなっていた能力が発動したの、なんでだろうな」

レオリオ「まさか殺されそうになった俺を守るためだとか? ……そりゃ自意識過剰か、はは」

レオリオ「……」

レオリオ「……」

レオリオ「……」

レオリオ「……たった一週間なのにな」

レオリオ「……」

レオリオ「短い間だったけどよ。 楽しかったぜ」

レオリオ「……」

レオリオ「ピトー、……ありがとな」

レオリオ「……」

レオリオ「……あー、柄でもねぇ」

レオリオ「さて、と。 俺もそろそろ戻るか。
      寒ィし腹減った。 そういや昨日の晩もほとんど食ってねえもんな」

ゴン「キルア!そいつは!」
キルア「あ、ちょ」
ゴン「ジャンケン・・・グー!!」
ピトーは こなごなに くだけちった!

レオリオ「……ん?」

ねこ「なー」

レオリオ「なんだ、どっから来た?」

ねこ「なー」

レオリオ「ついて来るなよ…… 腹減ってんのか?」

ねこ「なー」

レオリオ「……」

レオリオ「……丁度よ。 ……マタタビ余ってんだ」

レオリオ「エサは残飯しかねえ。 それでも来るか」

ねこ「なー」

キルア「レオリオ! レオリオ!!」

レオリオ「ん、どうし――…まさか」

キルア「ゴンがっ ゴンが目覚めた!!」

レオリオ「おお…すぐ行く!! お前も来いッ」

ねこ「うにゃっ」

キルア「? なんだそいつ」


レオリオ「拾いもんだ!」


 おわり

遅筆のくせに乗っ取るべきじゃなかったもう一生やらねえ
読んでくれた人支援してくれた人保守してくれた人全てに感謝と謝罪を

ハンタ全巻買ってくるかな・・・

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月18日 (火) 19:18:22   ID: mPrRa2kJ

2 :  SS好きの774さん   2014年02月19日 (水) 09:20:05   ID: 90vM4RIo

レオリオが上条さんに見えた()

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