モバP「さぁ!野球の時間です!!」 (115)
モバマスSSです。
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仙台行ったりしてたら書くのが遅くなりましたすみません。
また、例によって書き溜めが半分もないので、数日かかると思いますが、ご容赦下さい。
P「お疲れ様で――」
友紀「~♪」
P「何してるんだ?」
巴「お、Pけ。何でも自分のトコの応援の練習をしてるらしいんじゃ」
P「そうなのか。でも、これって朝ドラの歌じゃないのか?」
ちひろ「あまちゃんは結構色々使われてるらしいですよ」
P「まぁ、確かによくよく聞いてみると応援歌に使い易いかもしれないしなぁ…」
ちひろ「北の国からもチャンステーマで使われますからね」
友紀「あ、Pさんだおはよー」
P「おはよう。今日は朝から元気だな」
楽天が優勝しましたし、広島がAクラスに入りましたね。
もう書きたいネタが多くて嬉しい悲鳴になりそうです。
友紀「まーね。今年は結構上まで行って欲しいから応援には気合いが入るよ」
P「ま、踊ってるのを観れば分かるよ」
友紀「あ、見られてたんだ。ちょっと恥ずかしいな。まだ、完璧じゃないし…」
P「完璧にする気なのか」
友紀「当然でしょっ!あ、つきましてはですねぇ…」
P「残念ながら甲子園に行くと為に休みは取れないな」
友紀「そんなー。横暴だー」
P「しょうがないだろ。夏はアイドルも稼ぎ時なんだし」
ちひろ「まぁ、中継で見れるからね?」
友紀「んー、まぁ、そうか。そうだよね。残念」
P(結構ショック受けてるな…友紀のやつ)
まゆ「あ、おはようございますぅ」
P「お、おはようまゆ」
まゆ「あ、おはようございます。この間はどうもありがとうございました」
P「オールスターの話か?むしろまゆのチケットのおかげで良い席で見れて良かったよ。ありがとな」
まゆ「褒めて貰えてうれしいです♪」
巴「そう言えば…ここにいる面子を見て思いだしたんじゃが、女子寮での有様、あれはなんだったんじゃ?思わず怒鳴ってしまったが」
P「あ、あれは…」
まゆ「まゆは、おやすみしてただけですよぉ?」
友紀「あたしは朝起きたらソファで寝てたね。なんでだっけ?」
巴「…もうええわ」
千秋「こんにちは。もう、外に出るのが億劫な位の暑さね」
P「お、お疲れ様。やっぱり暑いか」
千秋「えぇ、とっても。それに気を抜くとゲリラ豪雨が来そうだし」
P「確かに、いきなり降るからなぁ」
ありす「あれに当たったら不運としか言いようがありません」
P「もし、徒歩で移動中にそんなことになったら、とりあえず、俺かちひろさんに連絡してくれよ」
友紀「はーい。あ、Pさん見て見てー」
P「お、アフリカンシンフォニーか」
友紀「そうそう」
P「智弁和歌山のが有名だよな」
友紀「うんうん。威風堂々って感じがするよね」
P「俺が相手ピッチャーだったらそれがかかるだけで嫌だな」
友紀「それじゃ、これは?」
P「ジョックロックか。いいなそれも」
千秋「…二人ともなんの話をしてるのかしら」
P「高校野球の応援歌の話をしてるんだよ」
千秋「あぁ、なるほど、通りで聞いたことはあるようなメロディなわけね」
友紀「見てたの?」
千秋「えぇ、少しは」
友紀「じゃあ、これは? じゃーら、じゃららららワッショイ!」
千秋「聞いたような聞いたことのないような」
P「天理高校のイメージがあるな。ワッショイ」
友紀「さすがPさん。多分有名な部分は聞いたことあると思うよ」
千秋「そうなのかしら?」
友紀「点入った時とかなんだけどね。Pさん合いの手よろしく」
P「いいけど、ひたすらアカペラってのも寂しいな」
友紀「まぁ、そんな都合よく音源もラジカセもないしね。ちょっとした余興ならいいじゃん」
P「さっき聞いてたやつには入ってないのか?」
友紀「入ってないよ。あまちゃんくらいだね入ってるのは」
友紀「あ、話がずれちゃったね。それじゃ、行くよー」
巴(よく知っとるのぉ…)
友紀「ちゃーらららららっららー!」
P「ワッショイ!」
友紀「ちゃーらららららっららー!」
P「ワッショイ!」
友紀「ちゃーらららっ!」
千秋「もういいわ。思い出したわよ。確かによく聞くわね。それに盛り上がり易い曲ね」
ちひろ「詳しいですねお二人とも…」
友紀「好きだからねー。誰がキャッツにふさわしいか見ながら見ると特に」
P「なんか、熱気が伝わってきて、頑張ろうって気になれるから好きですよ」
ちひろ「でも、さすがに歌の名前までは分からないですよ…」
P「PLの応援歌とか、横浜の第五応援歌とかも好きだな」
友紀「あー、そこらへんはちょっと自信ないなぁ。今度聞いてみるよ」
P「おう、そうだな。きっといい曲だぞ」
P「あ、あと、怪しいボレロとかも聞いてみたらどうだ?」
友紀「なんだか、野球の応援歌っぽくないタイトルだね」
千秋「…青春よね」
友紀「あ、千秋ちゃんって北海道だよね?」
千秋「そうだけれど…」
友紀「ってことは、駒大コンバットが有名だよね。駒大苫小牧の」
千秋「あ、それだけは名前を聞いたことがあるわ」
巴「友紀さんよ」
友紀「ん?なになにー?」
巴「ハイサイおじさんとかも出来るんか?」
友紀「出来なくはないと思うよ」
P「いや、やらなくていいぞ…」
P(すごい似合う気がするけど…)
友紀「じゃ、Pさんがやってよ」
P「俺がやるのか?」
友紀「そうそう」
P「これ終わったらちゃんと、レッスン行ってこいよ?」
友紀「分かった分かったー」
P「それじゃ…。ハイサイおじさーんっ!―――」
友紀「いやー、いいものが見れたよ。それじゃ行ってくるね」
巴「ウチも行くとするかのぉ。ありがとなP」
P「おう、頑張ってこいよ」
ありす「私も行ってきます」
ちひろ「あ、行ってらっしゃーい」
P「…疲れた」
ちひろ「お疲れ様です。お上手でしたよ」
P「でも、中々楽しかったですよ」
ちひろ「それじゃ、お仕事お願いしますね」
P「…はい。すみません」
ちひろ「構いませんよ。皆いい息抜きになってたみたいですから」
柚「あれ?皆いないね。あ、Pさん、ちひろさんおはよー」
P「お、おはよう」
柚「あ、女子寮で寝てたPさんだ」
P「あれは、しょうがなく…」
柚「両手どころか膝の上にも華を持ってさぞ楽しかったんだろうねー」
P「怒ってるのか?」
柚「そういうわけじゃないけどねー」
まゆ「Pさんは悪くないですよ?」
柚「あ、まゆちゃんおはよー」
まゆ「おはようございます」
柚「分かってるって。Pさんが自分から女子寮に泊まりたいなんてこと言うとは思えないしねー。
だけど、なんとなく癪だからからかってるだけだよー」
まゆ「そうでしたか」
柚「あ、そう言えば、まゆちゃんってさー」
まゆ「なんですかぁ?」
柚「宮城の出身なんだよね?」
まゆ「はい。そうですよ」
P「あー、そう言えば」
柚「いきなりなにさーPさん」
P「いや、甲子園でさ――」
柚「そうそう、柚のところとまゆちゃんのところが一回戦で当たるんだよねー」
まゆ「そうなんですか?」
P「そうだな。仙台育英と、浦和学院で」
柚「いやー、一回戦から見ものだよねぇ」
まゆ「まゆは、高校野球のことは分かりませんけど…Pさんはどっちに勝って欲しいですかぁ?」
P「え」
ちひろ(なんて答えるんでしょう…?)
P「えーと…」
まゆ「仙台育英と、えーと…」
柚「浦和学院だよー」
まゆ「そうです。そのどっちに勝って欲しいですか?」
柚「当然、浦和だよねー?」
まゆ「仙台ですよねぇ?」
P(まゆの笑顔が怖い…。このピンチを救ってくれるのは)チラッ
P「ちひろさーん」
ちひろ「はい?」
P「ちひろさんはどう思いますか?」
ちひろ「わ、私ですか?」
柚「今は、Pさんに聞いてるんだよっ」
まゆ「うふふ。答えたくないんですかぁ?」
P「そうだなぁ…、いい試合をするとは思うぞ。どっちが勝つかは分からないな」
まゆ「うふふ。そうですかぁ…」
柚「あ、そうだ。なら事務所で見ていこうよー」
まゆ「えぇ、そうしますか。…勿論Pさんもですよ?」
P「…はい」
穂乃香「…珍しいこともあるんですね」
P「どうかしたか?」
穂乃香「お二人が仕事をしている時にテレビが点いてるなんて」
P「この時期はちょっとだけ気になってさ」
穂乃香「何が…あぁ、甲子園ですね。もうそんな季節ですか」
ちひろ「穂乃香ちゃんは見たりしてたの?」
穂乃香「いえ、私は見てないですね。あ、でも、夜にニュースなどではチラッと見てましたけど」
P「まゆと柚がここで見ていくらしいから一緒に観て行ったらどうだ?」
穂乃香「…そうですね。そこまで遅くならないでしょうし構いませんよ」
P「俺もいるし、万が一遅くなったら送るよ」
穂乃香「ありがとうございます」
みく「にゃにゃ!ズルいにゃ、なんでPチャンはみくと一緒に観てくれなかったのにゃ!」
P「忙しかったからな。悪い悪い」
みく「ま、まぁ、大阪桐蔭は今年も優勝するからいいにゃ!」
P「確かに可能性はあるよな。三番四番が結構打つし」
みく「藤並が抜けても強いってことを証明してくれるはずにゃ!」
穂乃香「まぁ、なんにせよレッスンに行ってきます。前川さんは行かなくていいんですか?」
みく「わ、忘れてたにゃ…」
とりあえず、時間も時間なので、一度ここで切りたいと思います。
それではお疲れ様でした。
しかし…甲子園はいいですね。プロ野球とはまた違った趣があって。
ちひろ「そう言えば、プロデューサーさんは元高校球児だったりしたんですか?」
P「まぁ、目指せ甲子園なんて言えないようなチームでしたけどね」
唯「あ、二人共おはー」
P「おはよう。どうしたんだその荷物。お菓子か何か入ってるみたいだけど」
唯「そーそー。柚ちゃんからメールが来たからね。ここで甲子園見るんだよね?」
P「そうだな。あ、その時に食べるのか?」
唯「そういうこと、流石Pちゃんだねっ!」
ちひろ「お仕事とかレッスンが無い時は皆の溜まり場みたいになってきてますね…」
P「それでもいいんじゃないですかね?事務所くらいじゃないですか?ゆっくり出来るのって」
ちひろ「言われてみれば、そうかもしれないですね。外だと何かあったら困りますし」
唯「そういうこと。あ、心配しなくても外だと、ゆいを含めて皆しっかりやってるから心配しないでねっ!」
P「苦情みたいなのは来てないからな。それに信頼してるし」
唯「嬉しいこと言ってくれるねーっ!あ、唯は今日は何もないからここにいてもいい?」
P「いいよ。邪魔しなければな」
唯「そんなことしないって。ほら、飴あげるから」
P「お、ありがとう」
友紀「たっだいまーっ!」
P「なんで、レッスン後にそんなに元気があるんだよ…」
ちひろ「もう一回行ってきますか?」
友紀「か、勘弁してよ…」
P「冗談だよ。どうだった?」
友紀「珍しく褒められたよトレーナーさんに。気合いが違うねって」
P「いつもそれくらいだといいんだけどな」
友紀「さ、流石にそれだと疲れちゃうから…」
P「冗談だよ。事務所で見るのか?」
友紀「いいの?」
P「騒がないならな」
友紀「踊りださないようにはするけど…」
ちひろ「電話中の時に静かにして貰えればいいですよ」
友紀「ホント?よかったー。ちょっと寂しかったんだよねー寮で見るの」
P「そうなのか?」
友紀「うん。だって、皆帰って来れなかったら一人で応援だよ?いや、それもそれで楽しいんだけど、折角皆いるんだし、皆で盛り上がりたいなーって」
P「今日の第四試合は柚とかまゆが見るらしいよ」
ちひろ「あとは唯ちゃんとかも」
友紀「えーと…あぁ、あのカードね。それじゃ、それまでは大人しく見てるねー」
?「お疲れ様でーす」
P「ん?あぁ、智香か。お疲れ」
智香「はいっ!お疲れ様です」
友紀「あ、智香ちゃんだ。こっち来なよー」
智香「あっ、甲子園ですねっ!」
友紀「智香ちゃんはアルプスで踊ってそうだよねー」
智香「踊りたかったですねぇ…」
友紀「似合いそうだよね。ね、Pさん?」
P「あぁ、似合いそうだな。友紀も似合うと思うぞ?」
友紀「え?アタシ?そうかなぁ…。そうだったらいいなぁ」
智香「似合いますよっ!間違いなく」
友紀「ありがとね。まぁ、流石に混ざれないとは思うけど」
P「アイドルが普通に混じってたら驚くと思うぞ…」
友紀「別にアイドルとしてじゃなくてプライベートでもいいけどね。まぁ、縁もないし、無理か」
P「…そうだな。あ、そう言えば智香」
智香「なんですか?」
P「さっき、友紀が甲子園のブラバンに合わせて踊ってたんだが、智香もそういうこと出来るのか?」
智香「出来ないですねぇ…。やったことないですし」
P「まぁ、そうか。そうだよな」
智香「あ、でもちょっとやってみたいなぁって…」
友紀「ん?それじゃ、簡単な奴だけ教えてあげるね。ここだとPさんに怒られるからレッスン場でも行こっか」
智香「ありがとうございますっ!」
P「テレビはいいのか?」
友紀「こんな時のためにラジオを用意してあるんだよねー。それじゃ、三試合目が終わりそうになったら電話してくれない?」
P「テレビ見てたらな」
ちひろ「あ、私は、ずっとここにいるんで連絡しますねー」
友紀「あ、ありがと、それじゃーねー」
ちひろ「意外と友紀ちゃんって面倒見いいですよね」
P「後輩には優しいって感じですよね。意外って言ったら失礼ですけどね」
柚「柚の参上だよー。Pさんそろそろ始まるね」
P「そうだな」
まゆ「そうですよぉ?まゆは特等席で見てもいいですかぁ?」
P「どこか知らないが、出来れば向こうで見てくれると嬉しいな」
まゆ「…もう。だったら、Pさんの横に椅子持ってきてそこで見ますね」
P「それならいいけど」
唯「あ、柚ちゃんだ。これ買ってきたよー」
柚「わ、ありがとねー」
唯「いいって、いいって気にしないで」
友紀「ただいまー…」
P「どうした友紀?」
友紀「ちょ、ちょっと調子乗って色々教えすぎちゃって疲れちゃってさ…あはは」
智香「とっても楽しかったですっ!」
P(智香は元気だもんなぁ…)
P「友紀ちょっとこっち来てくれるか?」
友紀「ん?なになに?」
P「お疲れ様。凝ってるところないか?」ギュギュ
友紀「うわぁ!いきなりなにするのPさん」
まゆ「あらぁ?」
P「いや、疲れてるかなと思ってさ。お、こことか凝ってるな」
友紀「あー、そこ気持ちいい。…ありがとPさん」
P「別にいいって」
今日はここまでです。
短くてすみません。
おつおつ
わりと細かいことで申し訳ないけど、柚は○○サンとか●●チャンってカタカナになるはず
柚の出るSSは貴重だしこれまでも読んでるから期待なんだ(*^◯^*)
>>35
あ、言われてみれば、そうでした。
ありがとうございますっ!
まゆ「Pさん?まゆもレッスン疲れちゃいました」
柚「ゆ、柚も疲れちゃったかなぁ…」
穂乃香「何を言ってるんですか二人共」
唯「そう言いつつ肩を回してアピールするなんて可愛いねー」
穂乃香「なっ…!」
唯「あれ?そう言えば、ありすちゃんとか巴ちゃんはどこー?」
P「あぁ、巴はまだレッスン中だな。みくもだけど。ありすは千奈美と一緒に出掛けるって言ってたぞ」
唯「頑張るねー。唯も頑張らないとっ!明日から」
まゆ「Pさん?」
P「あぁ、悪い悪い。それじゃ、失礼するな」
まゆ「…んっ!」ピクッ
P「意外に凝ってるな」グイッ
まゆ「あっ…そこは…ひゃん!」
P「大丈夫か?痛かったら言ってくれ」
まゆ「大丈夫ですよぉ。その…気持ち良かったです」
柚「それじゃ、次は柚の番だね。頼んだよーPサン♪」
P「あんまり凝ってなさそうなんだけどなぁ」
柚「そんなこと…あっ、やっ…」ピクッ
唯「なんだか、変なことをしてるみたいだよね」
穂乃香「そうですね」
柚「そ、そこ、いいっ、あー気持ちいい」
友紀「皆終わったの?」
柚「体が楽になったよ。多才だねーPサンは」
友紀「そうだねー。そう言えば、まゆちゃんと柚ちゃん以外はどっちが勝つって予想なの?」
穂乃香「私は、佐久間さん側ですね。同郷ですし」
唯「ゆいは、柚ちゃんと同じだよ」
友紀「智香ちゃんは?」
智香「アタシはよく分からないですね…応援が凄い方がきっと勝つと思いますっ!」
友紀「Pさんは?」
P「お、俺のことはまぁいいじゃないか…」アハハ
P(さっきより二人の視線が怖い)
ちひろ「あ、始まりますね」
ウーウーウーウー
友紀「いいねぇ、このサイレンの音大好きだよ」
穂乃香「なんだか、見てる方も緊張してきます」
柚「頑張れー浦和」
カキーン
柚「やっ…あ、やった」
友紀「今のはしちゃだめでしょー」
まゆ「幸先良くないですねぇ…」
カキーン
智香「あっ!」
P「こりゃ、長打コースだなぁ」
唯「一点だー!」
柚「いえーい!」
唯「いえーい!」
智香「このブラバンの曲いいですねっ」
友紀「いいよねー。塁上でガッツポーズするのが似合いそうな感じ」
一回裏
穂乃香「今、携帯で調べたんですが」
まゆ「なんですかぁ?」
穂乃香「浦和学院は今年のセンバツの優勝校ですね」
まゆ「そうなんですか…」
友紀「そうだねー」
柚「ふふふふ。柚も適当に勝てるって言ったわけじゃないのさー」
穂乃香「まぁ、勝負は時の運ということもありますしね」
友紀「しかし、育英の一番と三番あんまり打率良くないなぁ」
まゆ「一割台ですねぇ」
智香「もしかしたら、甲子園の為に力を温存してたのかもしれませんよっ!」
友紀「本番は甲子園だっ!って感じ?」
P「流石に一回負けたら終わりの甲子園でそんなことするとは思えないけどな…」
柚「むむむ?」
唯「うーん。ストライク全然入んないね…」
P「結局一気に六点入っちゃったか…」
ちひろ「やっぱり立ち上がりって重要ですね」
友紀「終わりの方はある程度立ち直ってたみたいだけど、ちょっと取られ過ぎかなー」
柚「ま、まだまだ。野球は九回まであるんだからね」
柚「やったー!逆転したよっ」
唯「柚ちゃんの言った通りだね、すごーい!」
まゆ「……」
穂乃香「まだ、分かりませんって」
P「それにしても長い試合だなぁ…」
ちひろ「泥試合って言うんですかねぇ、こういうのって」
P「お互いが勝ちを譲り合ってる感じですよね」
友紀「熱い譲り合いだね…」
穂乃香「追いつきましたね」
まゆ「まゆは疲れちゃいました…」
P「六回で10-10で凄いスコアだな。0-0と一緒と考えるとそうでもないんだが」
穂乃香「ここからあと何点取れば勝てるんでしょうね、お互いに」
P「確かに点を取ったら取られ、の繰り返しだしな」
まゆ「あ、四番の人が、ランナーとバッターの方を呼びましたねぇ」
穂乃香「俺達が点を取るしかない。とでも話しているんでしょうか」
P「何を話しているにせよここが分かれ目になるだろうな」
智香「あーっ!」
友紀「うわぁ…」
P「ど、どうしたんだ?」
智香「ランナー刺されちゃいました…」
友紀「植林は何を伝えたんだろうね」
P「よく見てたと思うぞ。守備側が」
柚「まだ、頑張れるよっ」
ちひろ「上げて落とすという展開が続きますね…」
友紀「プロなら交代させられるだろうね。この展開的に」
ちひろ「なんだかんだで私達もテレビに釘付ですね…」
P「え?俺は仕事終わりましたけど?」
ちひろ「え、いつの間に…」
P「合間合間に集中してさっと」
ちひろ「素晴らしい集中力ですね…」
P「そっちも手伝いましょうか?」
ちひろ「い、いえ、私は私で頑張ります。そっちで観戦しててください」
P「分かりました。そうしますね。あ、お茶入りますか?」
ちひろ「一つお願いします。すみません」
唯「結局お互いあれから点は入らなかったね」
穂乃香「延長ですかね?」
唯「だねー。あ、ポテチでも食べる?」
穂乃香「私は…いえ、一つ頂きますね」
唯「はーい、あげる」
智香「応援にも力が入ってきてますね。試合と一緒で負けたくないですからね」
友紀「しかし、ヒットの数といい、点数といい、拮抗したねぇ」
P「裏の攻撃を抑えたら延長か」
柚「ま。もうツーアウトだけどね」
カキーン
柚「えっ!?」
まゆ「サヨナラのランナーが出ましたね。ふふふ」
穂乃香「惜しむはツーアウトからですから、打って返すしかないってことですね」
友紀「でも、こういう時に出てくるんだよね、甲子園の魔も――」
カキーン
柚「あーっ!」
P「おっ、これはもしかして…」
穂乃香「……!」ドキドキ
柚「あぁ…」ガックシ
まゆ「うふふ。勝ちました」
穂乃香「やりました。まさか最後はあんな幕切れとは」
智香「手に汗握っちゃいましたよっ」
柚「むー」
唯「負けちゃったのかー残念」
P「柚たち帰るなら駅まで送るぞ?」
柚「何となく帰りたくないなぁ…」
P(そんなにショックだったのか…)
P「それじゃ、寮にでも泊まるか?」
柚「いいの?」
P「問題ないと思うよ」
唯「だったら、ゆいも泊まろうっと」
P「それじゃ、二人とも親御さんに電話してくれ。そしたら皆纏めて送っていくから」
唯「はーい」
友紀「さてさてさてっ!遂に我らが延岡学園の試合だねっ!」
P「そうだな」
奈緒「テンション高いなぁ…」
友紀「勿論。その為に昨日頑張ったんだし」
智香「踊りは完璧ですよっ!」
奈緒(仕事を頑張ったんじゃないのか…)
P「なんか呆れた感じしてるけど、自分だって、昨日逆転勝ちした時叫んでたじゃないか」
奈緒「そ、そりゃ、相手のピッチャーいい感じだなーって思ってから…」
友紀「Pさんと手を取り合って喜んでたよね」
奈緒「ばっ、そ、そんなこと…!」
P「あったな」
奈緒「し、知らねっ!」
P「そういや、友紀」
友紀「んー?なに?」
P「もう二回戦なんだが、今年はどこが勝ちそうだ?」
友紀「んー。分かんないよ。甲子園には魔物がいるし。でも、横浜とか大阪辺りは順当に勝ち上がってきそうだよね」
P「確かに」
友紀「あとさ、今日の一回戦の前橋のピッチャーとかもよかったよね。スライダーでクルクルだったし」
P「今日の試合…1-0か。守備のチームなんだな」
友紀「一点も上げなければ負けないしね」
奈緒「なんで二人共そんなに詳しいんだよ…」
P「仕事一段落着いたらちょっとだけ点けてみてるからかな。それにウチのアイドル皆野球好きだからさ」
奈緒「仕事の内なの…か?」
P「まぁ、これを仕事って言う気はないけどな」
奈緒「ふーん。しかし、暑そうだねぇ、向こうは」
P「クーラーの効いた部屋で見るのが最高の贅沢だよな」
友紀「ビールがあったら、もっといいよね」
P「この後仕事あるからダメだぞ?」
奈緒「無かったらもう飲んでる気がするんだけど…」
友紀「流石、奈緒ちゃん分かってるねー」
奈緒(…よ、喜んでいいのかよく分からない)
友紀「よっしゃー頑張れー!」
智香「頑張れーっ!」
P「あれ?智香は鹿児島の方を応援しなくてもいいのか?」
智香「はい。正直高校野球はよく分からなくて…。それに、同じ九州ですからっ!」
P「そうだな」
奈緒(相手の自由が丘も九州の高校って書いてあるっぽいけど…)
友紀「うん。ピッチャーがいいね。安定してるよ」
実況「これでゲームセットです」
友紀「やったー!勝ったよ。いやー、最初先発が三回過ぎに代わった時にはどうしようかと思ったけど何とかなって良かったよ」
智香「アタシ達の応援も届きましたかね?」
友紀「きっと届いたね。あれは」
奈緒「いいピッチャーだったなPさん」
P「そうだな。個人的には今朝の前橋のピッチャーの方が好きだけどいいピッチャーだと思うな」
友紀「さてとっ!それじゃPさんお仕事に行こっ!」
P「や、やけに元気だな…」
友紀「勝ったからね。こういう日はあたしも頑張らないとっ!って思うんだ」
P「分かった分かった。それじゃ行くぞ」
友紀「おー!」
巴「な、なんてことじゃ…」
P「いい試合だったな」
奏「ピッチャーは良い球を投げてたわね」
巴「それでも負けは負けじゃ…」
友紀「うーん。この援護の無さどこかで…」
P「地方大会から援護があんまりなかったからなぁ…」
巴「二回戦で散ってしまったか…レッスン行ってくるけ」
P「気を付けていけよ」
巴「おぅ、わかっとる」
P「まぁ、相手が義塾だからな。難しかったかもな」
奏「その前に私の所は、山形の日大に負けたのだけれど」
P「あそこのピッチャーも良かったな。今年は守備とかピッチャーがいいチームが勝つみたいだな」
奏「まぁ。7-1なんてスコア見せつけられたら諦めも着くけどね」
P「確かに大差だからな…」
奏「しょうがないから、私も誰かと同じチームでも応援するわ」
みく「Pチャン祈るのにゃ…」
P「お、おう…」
みく「ここで大阪桐蔭が負けると、今まで勝てたのは藤並のおかげって言われてしまうにゃ」
ちひろ「まぁ、それでもいいと思いますけど…」
みく「それだと他の皆が可哀想だにゃ」
P「あっ…!」
みく「さぁ、サヨナラのランナーが出たにゃ…」
カキーン
P「打った!」
みく「ランナーが走ってるにゃ!」
みく「やったー!これで犠牲フライでもサヨナラにゃ!」
P「ゲッツーは無さそうだな…」
ちひろ「プレッシャー凄そうですね。どっちも」
カキーン
P「やっ…」
みく「やったー!」ギュー
P「ちょ、みくっ…」
みく「き、緊張して寿命が縮むかと…」
みく「最後までドキドキだったね!」
P「ん?うん」
みく「…はっ!にゃにゃ、いやー、疲れちゃったにゃ。ちひろちゃん飲み物ないかにゃ?」
ちひろ「えっ?あ、スタドリならありますけど…」
ちひろ「一つ聞いていいですか?」
P「はい」
ちひろ「最近朝来るの早いですよね」
P「そうですね。いつもより一時間くらい早く来てますよ」
ちひろ「道理でいつも日中は皆と甲子園見てるなぁって思ってたんですよっ!」
P「まぁ、皆と話すのも重要なことだと思いますからね。出来るだけ朝に雑務は終わらせておきたかったんです」
ちひろ「余りにも仕事が早すぎるから適当にやってるかと思ってました…」
P「そんなわけないじゃないですか」
ちひろ「ですよね」
あ、喋ってるアイドルが代わる度に時間も進んでます。
分かり辛かったらすみません。
奈緒「なぁ、勝てるかなぁ…」ドキドキ
P「どうだろうなぁ…」
まゆ「まゆたちの所は昨日負けてしまいました」
P「常総相手だったからな。お互い名門だししょうがないって」
まゆ「そうですけど…」
P「穂乃香は…レッスン中だな」
まゆ「そうですね。甲子園は運の要素も強いって言って、切り替えてましたよ。夜の特番見てた時はちょっと涙ぐんでましたけど…」
P「穂乃香もずっと運動してたから引退とか、そういうのを見ると感慨深いものがあるんだろうなぁ…」
奈緒「なぁ、アタシを置いて話を進めるなってば」
奈緒(てか、なんでまゆはPさんにもたれかかってるんだ…?)
P「お、ごめんごめん」
奈緒「ま。別にいいけど」スッ
まゆ「あっ…」
P「どうかしたかまゆ?」
まゆ「別に何もないですよ」
奈緒(一瞬、まゆの目が怖かった気がしたけど、ま、いっか)
P「どうした奈緒?疲れたのか?」
奈緒「ばっ!そんなんじゃねぇよ!」
奈緒(あー、どうして素直になれないのかなアタシ…)
桐蔭の試合現地で観てたけど雰囲気凄かったわ
>>67
まぁ、甲子園ですし、注目されてますし、劇的でしたからねぇ…。
羨ましい限りです。
奈緒「おっ、初回からいい感じだぜっ!」
P「そうだなー。序盤に二点差か。いい感じだな」
まゆ「ピッチャーすぐ代わっちゃいましたけど…アクシデントですかねぇ?」
奈緒「よっし!勝ったぜPさん。はい」
P「ん?タッチか?」
奈緒「そうそう。いっえーい!」パチン
まゆ「おめでとうございます」
奈緒「ありがとな」パチン
P「次は…お、前橋まだ残ってるのか」
P(相手は…鹿児島の樟南か)
P「鹿児島と言えば、智香だけど今日は仕事だったな。残念だけど」
P「それじゃ、俺は営業行ってきますけど、出来たら観ておいてくれませんか?」
ちひろ「野球ですか?別にいいですけど…」
P「ありがとうございます」
ちひろ「行ってらっしゃい」
事務所
P「お疲れ様です」
智香「あっ、お帰りなさい」
P「お、智香か」
智香「はいっ!智香です」
ちひろ「あ、お疲れ様です。前橋が勝ちましたよ1-0で」
P「またピッチャーが好投したのか。凄いな」
友紀「スライダーが凄いねぇ。今回のピッチャーはスライダーが決め球っぽいのが多いね」
友紀「あ、そう言えば、明日済美だよ」
P「お、済美か。そう言えば、全然見てなかったな」
友紀「なんだかあんまり調子がいい感じではないみたいよ」
智香「相手は、花巻東ってところですっ!」
P「おー、東北勢か」
友紀「あそこにはカットが凄い上手いバッターがいるからねぇ…」
P「前もいなかったかあそこ?」
友紀「そうだっけ?」
P「うん。少しあやふやだけどな…」
みく「な、なんでみくが見てない時に負けるんだにゃ…」
P「まぁ、そういう日もあるって」
沙紀「そうすよ。気にしてもしょうがないっす」
P「沙紀がここで野球見るなんて珍しいな」
沙紀「まぁ、色々仕事が入ってたっすからね」
P「俺が取って来たから知ってるんだけどさ」
沙紀「なにはともあれ、まだ自分の所が残っててくれて嬉しいっすね」
友紀「三人共、横浜高校の前に、延岡の試合があるんだから、ちゃんと応援してよねー」
みく「まぁ、一緒に観てるから、応援すると思う…にゃ」
友紀「いやったー!快勝快勝」
みく「凄いにゃ…」パチパチ
P「むしろ聖愛がここまで残ってたのか。凄いな」
沙紀「何かあるんすか?」
P「いや、今まで、青森はさ、大阪とか他の所から取ってきてたチームが出場してたんだよ」
P「だけど、ここは、地元の選手ばっかりなんだよ」
沙紀「へぇ…なんだか応援にも力が入りそうっすね」
沙紀「さぁ、ここで横浜の登場っすね。ってどうかしたんすかPさん?」
P「いやさ、相手のピッチャーが凄いいいんだよね」
沙紀「こっちも松伊を打ち崩してるっすから行けるっすよ!」
P「まぁ、確かにそれは言えてるよな」
友紀「神奈川も倍率高いからねー」
みく「なんだか、もう勝ったんで、余裕ですオーラが溢れてるにゃ…」
沙紀「普通に負けたっすね…」
みく「負けちゃったにゃ…」
P「7-1か。結構な大差だな」
奈緒「こんにちはー。ってなんでお通夜みたいになってんのさ…」
P「お、奈緒か。おはよう」
奈緒「あ、甲子園見てたのか」
みく「みくの所も沙紀チャンの所も負けてしまったからにゃ…」
奈緒「なるほど…あ、そうだ、次は木更津の試合だよなPさん」
P「そうだな」
奈緒「…負けた。ちょっとショックだ」
P「最終回が無ければ3-0か。なんか打てる気がしなかったなあんまり」
奈緒「やっぱり、上に行けばいくほど強くなってくんだな」
P「まぁ、気を落とすなって」
奈緒「うん。まぁ、楽しかったしな。甲子園なんて見たの初めてだし」
P「それはよかった」
奈緒「なんか青春だよなぁ…」
P「青春だよな」
翌日
友紀「さぁ!あと、ちょっと勝てば優勝だよっ」
P「テンション高いな」
友紀「当然じゃん。地元が優勝するかもしれないんだし」
友紀「テンション上がり過ぎて、オフなのに事務所来ちゃったよ」
ちひろ「でも、残ってるところ皆強そうですね…」
友紀「最近甲子園を楽しみに生きてるよ。キャッツは相変わらず強いからさー」
P「そういう発言は時と場所を選べよ?」
友紀「分かってるってー」
友紀「あー、心臓に悪い」
P「確かに、転がれば一点って感じだしな…」
友紀「九回だからね。下手すりゃそれで決まっちゃうし」
カキーン
友紀「きゃっ!」
P「おっ!」
友紀「捕った!え、そっち?」
P「刺した!」
友紀「ゲッツーだ!やったーPさん!」
P「セカンド上手いな今の。判断も良かった」
友紀「いやー、ピンチを切り抜け…え?」
P「どうかしたか?」
友紀「いや、審判が集まってるんだけど…」
P「走塁妨害あったか?」
友紀「ないよ」
審判『ただ今のプレーについてご説明します。投球前にレフトの線審がタイムをかけておりました。したがって1、3塁で再開いたします!』
友紀「ええっ!」
P「そんなことあるんだな」
友紀「いや、だって、関与してないし、レフトに球飛んでないしねっ!Pさん?」
P「いや、そうだと思うよ」
友紀「折角のファインプレーが…」
P「しかも、0-2から始まるってキツイな…」
友紀「絶対一点入るじゃん…」
ズバンッ
友紀「やったー!三振だっ!」
P「明らかに気合いの入り方が違ってたな」
友紀「怒りの奪三振だね」
P「でも、まだツーアウトだし、油断は出来ないな」
友紀「勿論」
ズバンッ
P「れ…」
友紀「連続三振だぁ!よっし!うっし!Pさんビール飲んでいい?」
P「仕事は!?」
友紀「今日はオフだよっ!」
P「それじゃよしっ!」
友紀「やったー!」
ちひろ(まだ、同点なんですけどね)
友紀「嬉しいな、嬉しいな♪」
P「怒りの二者連続三振か。凄いな」
十一回裏
友紀「さぁ、さぁ…!」
P「よしっ!当てた」
友紀「サヨナラだー!うえーん。良かったよーPさん」
P「落ち着けって」
友紀「見どころがありすぎて、アタシの頭はもうパンク寸前だよー」
P「まぁ、確かに衝撃の場面がそれなりにあったな」
友紀「もう、あの奪三振でご飯ビール二杯はイケちゃうね」
P「それは凄いな」
友紀「いやー、それにしてもいい試合だったね」
P「そうだな。それじゃ、俺は仕事に戻るな」
友紀「うん。ありがとねー」
柚「もう甲子園もほとんど終わりだねー」
P「あと二回勝ったチームが優勝だな」
穂乃香「あっという間ですね。東北勢に優勝して貰いたいものです」
P「四つの内二つが東北だから可能性はなくはないな」
穂乃香「えぇ、潰し合わなくて良かったです」
友紀「さてさて、今日はどうなるかなっ」
柚「前橋のピッチャーいいなー。でも、疲れてきてる気がするんだけど」
P「まぁ、連投だろうしな」
友紀「プロに行こうとする人に取っては甲子園って結構辛いよね」
友紀「いやったー!」
P「宮崎がここまで残るとはな」
穂乃香「まさか、東北が二つとも負けてしまうとは…残念です」
柚「まぁ、そういうこともあるよね」
友紀「決勝は延岡対前橋育英かー。行けないのが残念だよ」
P「まぁ、こればっかりはな」
友紀「まぁね。でも応援はしっかりしなきゃね!」
友紀「ウチの四番岩茂が、どう攻略するか期待だよね」
翌日
友紀「あー、栄冠は、君にかがやーく♪」
P「遂に始まったな」
友紀「もうこれを見逃すわけにはいかないからね」
P「友紀にとってはそうだよな」
P(何とか予定を調整出来て良かった…)
唯「どっち勝っても初優勝って凄いね」
千奈美「楽しみね」
P「いい試合になるといいな」
友紀「出来れば勝ちたいけどねっ!」
友紀「よし、先制。相手もやっぱり疲れてきてるね。今の内に取ろう」
千奈美「監督みたいね…」
唯「それだけ本気ってことなんだろうねー」
カキーン
友紀「あー、入っちゃった。ホームランはしょうがないね」
千奈美「やけに冷静ね」
友紀「まぁ、一点ならなんとかなるしね。今は勝ってるし」
友紀「あー!エラーはダメだって」
P「やっぱり力入るよな」
友紀「でも、エラーすると失点の可能性が増えるんだよねー。ヒット打たれるよりも焦るし」
千奈美「確かに。特に高校生なら尚更ね」
友紀「結局追いつかれちゃったか…。でも0-0と同じだし、頑張ろう」
千奈美「お互い調子が安定してきたわね。点数が入らないわ」
友紀「まぁ、決勝戦だしね。そ…あぁ!」
唯「うわー。甘かったねー」
友紀「スリーベースかぁ。ノーアウト三塁は、もう一点は諦めるしかないね…」
P「でも、三者連続三振があるかもな」
友紀「あっ、そうだね。昨日二者連続あったし」
カキーン
千奈美「そんなことはなかったわね…」
友紀「あー、まぁしょうがないね。一点返してこう」
バシンッ
友紀「あー!」
千奈美「最後は三振。勝負ありね」
唯「一本出ればサヨナラまであったかもしれないけどねー」
P「最後は向こうの精神力が勝ったか」
友紀「うーん…。ここまでこれただけでも凄いよねっ!」
P「確かにな」
友紀「しかし、ここに出てる選手全員があたしより年下って考えると凄いね」
P「そうだな…俺も年を取ったなぁ」
P「ちひろさん」
ちひろ「はい、なんですか?」
P「今日夜、空いてませんか?」
ちひろ「え?あ、平気ですけど」
P「飲みに行きませんか?」
ちひろ「いいですね」
P「おーい、友紀も行くぞ」
友紀「ん?なになに?」
P「居酒屋。来るだろ?」
友紀「うんっ」
居酒屋
友紀「かんぱーい!」
P「乾杯」
ちひろ「乾杯」
友紀「いやー、ビールが美味しいねぇ!」
P「暑い時期にはビールだよな」
ちひろ「私はあんまり飲めないですけど…そうらしいですね」
友紀「キンキンに冷えたビールとか最高だよね。あっ、お代わりお願いしまーす!」
P「飲むの早いな…」
友紀「それでさーPさん」ケラケラ
P「うんうん」
ちひろ(出来上がってるなぁ…)
友紀「やっぱり悔しかったよぉ…」グス
P「あーはいはい。泣くなって」ナデナデ
友紀「いっそ途中で負けた方がダメージは少なかった気がする」
P「確かにあと一歩だったしな」
友紀「折角皆で応援してたのに…ひっく」グス
ちひろ(しおらしい友紀ちゃんって新鮮かも…)
P「応援する側が泣いてどうするんだよ…」
友紀「…そうだね」
P「ちひろさんお会計で」
ちひろ「あ、分かりました」
P「それじゃ、俺は友紀送って帰ります」
ちひろ「分かりました。気を付けて下さいね」
P「ちひろさんも」
ちひろ「はい。それじゃ、おやすみなさい」
P「おやすみなさい」
友紀「ばいばーい」
P「えーと、タクシーだな」
友紀「大丈夫。歩いて帰れるよ。もう酔いなんて醒めたし」
P「そうか?」
友紀「うん。ただ、手だけ握っててくれると嬉しいかな」
P「分かった」ギュ
P(フラフラしてどっか行っちゃいそうだし、いいか)
友紀「…えへへ」ギュ
P「しかし、いい試合だったな」
友紀「そうだね。あたしのお兄ちゃんも野球やってたしさ、その時のことちょっと思い出しちゃった」
P「そうか…」
友紀「負けないのは全国で一校だけだしね。全国で二番目に負けてないって考えると凄いよね」
P「言われてみればそうだな」
友紀「ちょっと、思い出し泣きしちゃったけど気にしないでね。あはは」
P「別にもっと頼ってもいいからな」
友紀「…ありがとね」
P「だって、俺は友紀のプロデューサーだしな」
友紀「あ、そうだ」
P「ん?」
友紀「結局さ、甲子園で、宮崎県勢の優勝は出来なかったけど、宮崎県初のトップアイドルにあたしがなればいいんじゃないかな?」
P「よく意味が分からないけど、頑張ろうな」
友紀「さーて、辛気臭い空気を一新させる必殺技を使うね」
P「必殺技?」
友紀「ここに携帯があります」
P「うん」
友紀「ぽちっとな」
P「あ、これは…」
友紀「そう!キャッツの球団歌だよっ!あ、でも、これじゃないな。こっちのがいいね」
P「お、これはチャンテだな」
友紀「さっすがだね。ほら、なんだかテンションが上がってきたでしょ?」
P「確かに盛り上がってきたな」
友紀「さぁ、サクサク帰ろっか!」
友紀「そういやさー」
P「ん?なんだ?」
友紀「プロデューサーってキャッチャーだよね」
P「そんな風に見えるか?」
友紀「いやいや、見た目じゃなくて。ポジション的に? だって、あたしのこと受け止めてくれるしね」
P「友紀がピッチャーだったらもう少しサインを良く見て欲しいんだけどな」
友紀「えー、むしろ、あたしがサインを出すからしっかり見逃さないでね?」
P「分かったよ」
友紀「女子寮の前に到着!入ってく?」
P「いや、巴に怒られるし、穂乃香に白い眼で見られそうだしやめとくよ」
友紀「そうかな?案外待ってるかもよ?」
P「まぁ、なんにせよ。明日の準備もあるから帰るな」
友紀「そっか。じゃあねー」
友紀「あ、Pさん」
P「ん?どうした?」
友紀「また、お酒飲みにいこうね。その野球の話だけじゃなくて色々話したいし…」
P「色々?」
友紀「た、例えば、例えばだよ?その…Pさんのこととかでもいいかなって。おやすみ!」
P「あっ。おやすみ」
P「トップアイドルになりたいか…」
P(友紀の口から、初めてそんなセリフ聞いたかもな)
P「なれるさ、友紀なら」
P「あー、栄冠は君にかがやーく♪ ってな」
終わりです。
日を跨いですみません。
さて、次は残りの球団の話に移りたいと思います。
文中で登場した応援歌は…動画サイトで検索してみれば分かると思いますが、貼っても平気なんですかね?
しかし、今回のタイトルでも使いましたが、甲子園は名言が多いですね。
「日本文理の夏はまだ終わらない!」
とか、
「大嶺、空を見上げました。この空はもちろん沖縄にもつながっています」
など色々ありますね。
http://www.youtube.com/watch?v=thksOOhrNXc
探しましたが、これに大半乗ってました。
ハイサイおじさん
http://www.youtube.com/watch?v=0bGmnLJLja4
延岡の連続奪三振
http://www.youtube.com/watch?v=Z336D7ThIxA
熱闘甲子園とかも夏の風物詩ですよね。
書く際に見直しましたが、やはり2006年が一番印象深いです。
06年って誰がいたころ?
>>111
斎藤佑樹やら、マー君やら、中田翔、あとは今吉とか大嶺、ダース、由規などですね。
三連覇がかかった駒大苫小牧を早稲田実業の斎藤が阻止した年ですね。
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