ささら「で、何が生まれるの？」

うずめ「わかんないよそんなの…」

小明「マスターに…卵を産ませるなんて…」ｷﾞﾘ

マドレーヌ「ご主人様、もう一度考え直してください…」

マドレーヌ「そこから生まれてくるものが無害とは限りませんわ」

しめじ「めだまやきにしちゃおう！」

うずめ「ちょっと！やめてよ！」

カティア「そんなに…卵が大事なの？」

うずめ「だって…産むときとかすっごく痛かったし…」

うずめ「私が産んだものを、そんな簡単に捨てられるわけないよ…」

ささら「いいんじゃない、マスターの好きにすれば」

うずめ「ささら…！」

ささら「何が生まれてくるか、私も気になるしね！」

小明「…」

うずめ「早く出てくるんだよ…よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

マドレーヌ「で、あれは結局なんなんですの？」ﾋｿﾋｿ

小明「マスターが卵を産むとか、聞いたことがない」ﾋｿﾋｿ

ささら「さぁ…また何かのカード使ったんじゃないの」ﾋｿﾋｿ

しめじ「あんなカードがあるなんて聞いたことないですぅ」ｺｿｺｿ

カティア「みんな内緒話ずるーい！カティアも！」

うずめ「あ、でも学校行ってる間、これどうしよう…」

うずめ「お母さんに見られても捨てられちゃいそうだし…うーん…」

うずめ「あ、そうだ！」ｸﾙｯ

うずめ「みんな！明日から学校行くときはデバイスをこの部屋に置いてくから」

うずめ「その間、卵をあっためといてもらっていい？」

カティア「ええー…」

マドレーヌ「まあ、ご主人様がそうおっしゃるのでしたら…」

小明（処分するチャンス…！）

ささら「わかったわ！任せといて、マスター！」

しめじ「それはそれで楽しそうです！」

うずめ「うん、ありがとう、みんな！」

小明「…」

～次の日

うずめ「いってきまーす！」

うずめ「みんな！その子のことよろしくね！」

ﾊﾞﾀﾝ

小明「さて」ﾁｬｷ

ささら「待って！いきなり割ろうとしないの！」ﾊﾞｯ

小明「くっ…」

ささら「処分するなら、何が生まれてくるか確かめてからでもいいと思うわ」

マドレーヌ「それもそうですわね…ひとまずあたためてみましょうか」

しめじ「でもあっためるってどうやれば…」

ささら「とりあえず添い寝してみればいいんじゃない？」

ささら「こうやって…」ﾓｿﾓｿ

カティア「ささらとこの卵、すっごい仲よさそう…」

マドレーヌ「やってみるしかありませんわね」

小明「私はいい…」

ささら「ちょっと静かにして！みんな！」

小明「！？」

マドレーヌ「どうしたのですか、ささら？」

ささら「卵の中で…なにか動いてる」

しめじ「ええっ！？それじゃ…」

カティア「なにか…生まれるの？」

ささら「…」ｺﾞｸﾘ

卵「…」ｼｰﾝ

ささら「聞こえなくなっちゃった…」

しめじ「なーんだ…がっかり」

マドレーヌ「でも、この中で何かが育ってるのは確かなようですわね」

カティア「マスター、お母さんになるの…？」

小明「っ…！」

ささら「とにかく、あっため続けるわよ」

～夕方

うずめ「ただいま～」ｶﾞﾁｬ

うずめ「卵、どうなった？」

うずめ「あれ…」

ささら「すぅ…すぅ…」Zzz...

うずめ「みんな…」

うずめ「あっため疲れて寝ちゃったんだ…」ﾎﾟｽ

ささら「うーん…マスターの卵…」ﾑﾆｬ

うずめ「ささら…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

うずめ「…もうすぐだね」

うずめ「もうすぐ、私たちお母さんになるんだよ…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


小明「……」

うずめ「さて、お風呂お風呂～」

しめじ「おふろっ！」ｶﾞﾊﾞｧ

うずめ「きゃっ！？も、もう…」

マドレーヌ「ご主人様…私たちをさしおいてお風呂だなんて…」ﾑｸﾘ

カティア「マスターずるい！」

うずめ「あ、あはは…ごめんごめん」

ささら「まったく…」

小明「…」

出勤