刹那「きのこたけのこ戦争への武力介入を開始する」(515)


――西暦2307年 経済特区日本



沙慈「あっ、刹那。これお裾分け」

刹那「また筑前炊きか」

沙慈「あはは。違うよ。今日はお菓子なんだ」

刹那「きのこの山……たけのこの里……?」

沙慈「ルイスが買いすぎたのを押しつけられちゃって……。よかったら食べてよ」


――プトレマイオス


刹那「……」モグモグ

ロックオン「よう、刹那! なに食ってんだ?」

刹那「きのこの山とたけのこの里……」

アレルヤ「き、きのこの? たけのこの……?」

ティエリア「なんなんだこれは?」

ロックオン「きのこの山とたけのこの里だ。経済特区日本原産の有名な菓子なんだが、お前らまさか知らないのか?」

アレルヤ「僕、はじめて見たよ」

刹那「俺も隣人にもらうまで知らなかった」

ロックオン「おいおい、マジかよ……。世界中で食われてるポピュラーな菓子だぜ」

ティエリア「こんなもの知らなくても、計画に支障はない」

ロックオン「お前なあ……。計画以外のことにもちったあ興味を持てって」


刹那「……」スッ

ロックオン「なんだ刹那、俺たちにもくれるのか?」

刹那「ああ」

ロックオン「サンキュー。ありがたくいただくぜ」モグモグ

アレルヤ「ありがとう刹那」モグモグ

刹那「……」スッ

ティエリア「謹んで辞退する」

刹那「…………」ジー

ティエリア「…………クッ!」ムシャムシャモグモグ


アレルヤ「おいしいね、ハレルヤ……」モグモグ

ロックオン「久しぶりに食うとうまいもんだな」モグモグ

ティエリア「……」モグモグ

刹那「まだたくさんある」

アレルヤ「きのことたけのこ、それぞれ10箱ずつくらいあるように見えるんだけど……」

刹那「買いすぎたらしい」

ロックオン「大人買いにしても買いすぎだろ」

ティエリア「我々で全て消費できるのか?」

ロックオン「いざとなったら他の連中にお裾分けだな」

刹那「お裾分けのお裾分けか」


ロックオン「妙なもんだな」

ティエリア「なにがだ?」

ロックオン「紛争根絶を掲げる組織できのこの山とたけのこの里を食ってるなんてさ」

刹那「どういうことだ?」

ロックオン「昔っから、こいつらは人類に争いをもたらしてきたのさ」

アレルヤ「こんなにおいしいお菓子がどうして……」

刹那「争い……」

ティエリア「紛争根絶……」

アレルヤ「……って、刹那! ティエリア!?」

刹那「見つけたぞ世界の歪み! 刹那・F・セイエイ、きのこの山とたけのこの里を駆逐する!!」

ティエリア「刹那・F・セイエイ! 君もだ! 危険物をトレミーへ持ち込むなど万死に値する!!!」

ロックオン「やめろ刹那!!」

アレルヤ「ティエリアも銃を下ろしてよ!!」


――


ロックオン「……落ち着いたか?」

刹那「ああ」

ティエリア「問題ありません」

ロックオン「あるだろ。天下のガンダムマイスターがあやうくチョコ菓子で自滅するとこだったんだ」

アレルヤ「まあまあ、ロックオン……。それで、さっきの話の続きは?」

ロックオン「そうだったな」

ロックオン「お前ら、きのこたけのこ戦争って知ってr」

刹那「戦争……やはり、これが世界の歪み!!」

ティエリア「ティエリア・アーデ、きのこたけのこを殲滅する!!」

ロックオン「話がすすまねえ……」

アレルヤ「ドンマイ☆」


アレルヤ「……つまり、このふたつのお菓子は経済特区日本にある明治製菓っていう会社に作られたんだんね」

ロックオン「1980年代の発売と同時に、日本はきのこの山派とたけのこの里派に分かれ、内紛状態になったらしい」

アレルヤ「1980年代って……、320年以上も前!?」

ロックオン「日本が経済特区になる前の話だ。日本最大の紛争と言われている」

アレルヤ「ただの昔話ってわけじゃないみたいだね……」

ロックオン「ああ。この戦争は今でも続いている。それどころか、グローバル化によるきのこたけのこの流通拡大に伴い、世界中に飛び火した……」

アレルヤ「そんな……」

ロックオン「……って、話なんだけど、まあ、戦争といっても一種のジョークみたいなもんだ。本当の戦争じゃない」

ロックオン「参加する方もわかっていてやっているのさ。口論がメインで本気で相手を傷つけることはしない。いたって平和的な戦いだ」

アレルヤ「よかった……」ホッ

ロックオン「……と、いうわけだ。わかったな?」

刹那「了解」

ティエリア「了解」

アレルヤ「……」


ティエリア「全く、人間いうものは、ヒトというものはなんて愚かなんだ。こんな菓子まで争いの種にするとは」ムシャムシャ

刹那「だが、俺たちの知る戦いとは違う……」ムシャムシャ

アレルヤ「たしかに……。遊びみたいなものなのかな」ムシャムシャ

ロックオン「まあな。俺もガキの頃はきのこの山かたけのこの里かでよく弟と喧嘩したもんだ。今となっちゃ、笑い話だが」ムシャムシャ

ティエリア「ロックオン・ストラトス。ガンダムマイスターの情報にはSレベルの秘匿義務があるのを忘れたのか」

ロックオン「おっと……」

刹那「きのこ派かたけのこ派かという情報もヴェーダには登録されているのか?」ムシャムシャ

ティエリア「……ッ! 問題なのはそこではない!!」

アレルヤ「まあまあ、何派かだけでも聞いてみようよ。なんだか楽しそうじゃないか」


ロックオン「俺はたけのこ派だな。そういうアレルヤは何派だ?」

アレルヤ「えーと、僕は……」


アレルヤ「たきのこ派かな!」




刹那「えっ」

ロックオン「えっ」

ティエリア「えっ」

刹那「たきのこなんてものはない」

アレルヤ「ごめんね。きたのこって言おうとしたんだけど……」

ロックオン「きたのこってなんだよ?」

アレルヤ「違うんだ! 本当はたきけのこって言おうとして……」

ティエリア「なにが言いたいんだアレルヤ・ハプティズム!」

アレルヤ「だから、た、じゃなくて……き……き、きの……たけの……」


ハレルヤ(たけのこだってんだろ!)

アレルヤ(きのこだよ! 邪魔をしないでくれハレルヤ!!)

ハレルヤ(たけのこだ!! たけのこしか考えられねえ!!)

アレルヤ(きのこだっておいしいじゃないか!)

ハレルヤ(バカか!! きのこなんてクソマズイののどこがいいんだよ! 卑猥なカタチしやがって! おちんぽの山が!)

アレルヤ(そんなことないよ! 卑猥なのは君の発想だろう!)

ハレルヤ(ああそうかよ。お優しいアレルヤ様は不人気のきのこに同情してやってんだよなあ!)

アレルヤ(同情もしてないし、不人気でもないよ! 勝手なことを言わないでくれ!!)

ハレルヤ(不人気は不人気なんだよ! 世間でもこの空間でもなあ!)

アレルヤ(この空間? なにを言っているんだ!)

ハレルヤ(まあ、テメーは指をくわえて黙って見てろ!!)


刹那「ロックオンはたけのこ派なのか」

ティエリア「そう言われてみると、先ほどからたけのこの里を多く食べているな」

ロックオン「あら、バレてた?」



ハレルヤ(あいつがたけのこって言い切ったってことは、残りの野郎どもはそれに追随する!)

アレルヤ(そんなの、本人達に聞いてみないとわからないじゃないか!)

ハレルヤ(どうだかな。お前だって本編のパターンでだいたいわかってんだろwww)

アレルヤ(…………)ギクッ

ハレルヤ(またお前だけハブられてもいいのかよwwwwwwww)

アレルヤ(…………僕は…………………)





アレルヤ「僕は両方おいしいと思うな」

ハレルヤ(妥協案かよwwwwwwwwwwwwwwwww)


刹那「そうか」

ティエリア「そうか」

ロックオン「そういう答えもありだな」



アレルヤ(……あれ? なんだか意外にあっさりした反応……)

ハレルヤ(こいつら、お前に興味だけじゃねーの?)

アレルヤ(そんなこと言わないでよ!! でも、この反応は一体……)



アレルヤ「どっちかはっきり決めなくてよかったのかい?」

刹那「かまわない」

ティエリア「自らの意思で菓子を選択する――それでこそガンダムマイスターだ」

ロックオン「そうそう。だから、俺もどっち派かじゃなくて、何派かって聞いたんだよ。アレルヤは両方好き派なんだろ。それでいいじゃねえか」

アレルヤ「みんな……(僕、本当はきのこ派なのに……)」

ハレルヤ(妥協したせいでかえって気まずいことになりやがったwwwwwwwwwwwww)


ロックオン「それにな、どっちが好きかなんてその時々で変わるもんさ。年を重ねるごとに好みが変わるってこともよくある話だ」

ロックオン「俺もガキの頃は絶対きのこだなんて言い張ってたけど、今じゃたけのこ派だしさ」

刹那「なぜ派閥を変えた?」

ロックオン「……深い理由はねえよ。好みの変化と、気分にもよる」

ロックオン「あと、当時はきのこの方が大人っぽいと思ってたな」

ティエリア「なぜきのこが大人なんだ? 意味がわからない」

ハレルヤ(カタチがおちんぽだからだろ! きのこの山はヤリ盛りってなあ!!)


ロックオン「まあそれより、味覚発展途中の刹那とティエリアは何派だ?」

ティエリア「僕は成分を解析し、栄養価の高い方を選択する予定だ」

ロックオン「……なんとなく、予想はついてたぜ。その答え」

刹那「俺はガンダム派だ」

ロックオン「お前はせめて食べ物を答えろ」


――経済特区日本


沙慈(ルイス、スペインで元気にしてるかな)

沙慈(親戚の結婚式で知り合いに会うからって、きのこの山とたけのこの里をいっぱいお土産に持っていったけど、)

沙慈(まさか、子供の頃から食べていたお菓子が世界的に有名なものだなんて知らなかったよ……)

沙慈(本場日本の工場で作ったたけのこの里は違うってルイスは言ってたけど、どこで作っても味は同じだと思うんだけどな……)

沙慈(……)

沙慈(今日は姉さんも仕事でいないし、刹那も出かけているみたいだ……)

沙慈(刹那はしょっちゅういなくなるけど、なにをしている人なんだろう?)

沙慈(お裾分けしたきのこの山とたけのこの里、食べてくれたかな)


沙慈(ルイス、早く帰ってこないかな……)


――それから、しばらく経ったある日


沙慈「ルイス!!」

ルイス「沙ー慈ーただいまー! どしたの? そんなに慌てて……」

沙慈「結婚式場がガンダムに襲われたって聞いて、僕ずっと心配で……。ルイス、怪我はない? おうちの人も大丈夫?」

ルイス「大丈夫だよ沙慈! あたしもパパもママもみんな元気元気!」

沙慈「よ、よかった……」

ルイス「もー、沙慈ってば心配性なんだから!」

沙慈「あたりまえじゃないか! 君のことなんだ、心配するに決まってるよ!」

ルイス「沙慈……///」

ルイス「そ、そうだ、沙慈に心配かけちゃったお詫びにこれあげる///」

沙慈「映画のチケット?」

ルイス「2人で見に行こっ!」


――


アレハンドロ・キノコーナー『ふははははは! 思い知ったか! 所詮、貴様らの実力などこの程度!』

アレハンドロ・キノコーナー『そうとも、世界はきのこの山によって統治され、はじめて恒久和平を手に入れることができるのだ!!』

???『そうはさせない!』

アレハンドロ・キノコーナー『な、なにぃ!?』

一般兵A『まさか――あれは!?』

一般兵B『たけのこの里マイスターズ!! 来てくれたんだ彼らが!!』

たけのこの里マイスターA『たけのこ派を弾圧して得た平和など、人々が望む世界であるものか!』

アレハンドロ・キノコーナー『たけのこの里マイスターズめ! 貴様らが戦う意味はなんだ!!』

たけのこの里マイスターA『新たなる世界の創造のために俺たちは戦う!! そうだ、それが……』



たけのこの里マイスターズ『『『『たけのこの里だ!!』』』』


沙慈(なんだろうこの映画……無茶苦茶だよ……)

沙慈(これはないよな……これはないよ……)


ルイス「映画、楽しかったー!」

沙慈(……嘘ぉ…)

ルイス「沙慈は楽しくなかった?」

沙慈「そ、そんなことない……かな……」

ルイス「この映画、事実を元に作られてるんだって」

沙慈「ええええええええええええええええええええええええええええええっ!!!!!?」

ルイス「もー、沙慈、声大きすぎ! うるさーい!」

沙慈「ご、ごめん……。でも、きのこ派とたけのこ派がMSで戦うだなんてありえないよ……」

ルイス「ありえるよ……」


ルイス「だってこれから事実になるんだから」ニヤリ


沙慈「ルイス……?」


沙慈(この時、僕はまだなにも知らなかったんだ……)

沙慈(僕は思いこんでいた――映画はたんなるB級映画、)

沙慈(ルイスはいつもみたいに僕を困らせようとふざけていただけだと――)



――病院


沙慈「姉さん大丈夫!? CBの調査取材中に撃たれたって……」

絹江「大丈夫よ、沙慈。ほら、どこも怪我なんてしてないでしょう」

沙慈「よかった……」ホッ

絹江「もうCBを追うのはやめるわ。沙慈にも心配かけちゃったし……」

沙慈「そんなのだめだよ! 姉さんはジャーナリストだった父さんの意思を継ぐって言ってたじゃないか!」

絹江「心配しないで。ジャーナリストは続けるし、父さんの意志も継ぐ。ただCBを追うのはやめるってだけ」


絹江「他にいいネタも見つけたし……」ニヤリ


沙慈「姉さん……?」

その点トッポってすげぇよなあ


――プトレマイオス


ティエリア「トリニティがスペインの結婚式場を爆撃しただと!?」

スメラギ「死傷者がゼロというのが不幸中の幸いね」

ロックオン「あいつらの攻撃を受けて死傷者ゼロだぁ? どういうことだよ……」

刹那「攻撃を外したのか?」

スメラギ「いいえ。結婚式場のど真ん中に爆撃の跡が残っているって、王留美からの報告があったわ」

アレルヤ「みんな先に避難していたんじゃ……」

スメラギ「突然のことで逃げる暇なんてなかったそうよ」

リヒティ「奇跡っすよ奇跡! トリニティが好き勝手やってるのを見かねて、神様が被害者に味方してくれたんすよ!」

ラッセ「こんな組織ん中で神様なんて言われても説得力ねえがな」

クリス「でも、誰も被害に遭わなかったんなら良かったじゃない!」

フェルト「……うん」

ハロ「ヨカッタ! ヨカッタ!」


刹那(しかし、戦況は次第に悪化していった……)

刹那(4機しかなかったたはずの太陽炉が国連軍へと渡り、)

刹那(茶色い粒子を放出する太陽炉を搭載した国連軍の新型MSとの戦闘で、ロックオンがティエリアを庇い、負傷した)





――


ティエリア(ロックオン・ストラトス……)

ティエリア(僕を庇って……、僕のせいで……)


ロックオン「いつまでそうしているつもりだ?」

ティエリア「ロックオン! 僕を庇って負傷したはずでは?」

ロックオン「昔から悪運だけは強くてね。この通り、傷ひとつなくピンピンしてる」

ティエリア「よかった……」ホッ


ティエリア「今回は奇跡的にあなたが無事で済んだが、失態は失態だ。僕はガンダムマイスターに相応しくない」

ロックオン「そんなことないさ。これでも食って元気出せって」スッ

ティエリア「これは……たけのこの里か。50箱はあるが……」

ロックオン「王留美からの差し入れだ。なんだか無性に食いたくなってもらってきた」ムシャムシャ

ティエリア「こんなに大量に開封して消費できるのか? 前回のようにクルーに配ることになるのでは……」

ロックオン「そのときはそのときだ。いいからお前も食え。腹ペコだからネガティブになるんだよ」ムシャムシャ

ティエリア「……ああ。ありがとう、ロックオン」

ロックオン「……」ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ


――経済特区日本


絹江「沙慈! スクープよ!」

沙慈「まさか、CBが……」

絹江「違うわ! これよ!」


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沙慈「……えっ?」

絹江「たけのこ厨によるきのこ派の大虐殺!」

沙慈「姉さん……? なに言ってるの……?」

絹江「これは世間を揺るがす大スクープだわ!」

ネーナって雪見だいふく好きそう

何言ってんだ俺は…


――プトレマイオス


クリス「スメラギさん! JNNでおかしなニュースを放送しています!」

スメラギ「たけのこ厨によるきのこ派の大虐殺?」

リヒティ「これ、前に刹那が持ってきたお菓子っすよ!」

ラッセ「きのこたけのこ戦争がどうとかってロックオンが言ってたが、ありゃジョークだろ」

スメラギ「うーん、今日はエイプリルフールってわけじゃないわよね……」

リヒティ「たしか、俺とクリスがたけのこ派で、ラッセさんとフェルト、あと、きのこカットのモレノさんが髪型的にきのこ派でしたよね」

スメラギ「ちなみに、私はチョコレートボンボン派よ」

ラッセ「その話、前にも聞きましたって……」

クリス「もう! みんなふざけないで! こっちは真剣なんだから!」

リヒティ「ジョークに真剣になれって言われても困るっすよ……」

クリス「JNN以外にも、世界中の報道機関できのこ派とたけのこ派の争いを報道しはじめてるのよ!」

スメラギ「なんですって!?」


――経済特区日本


ルイス「どういうことなの沙慈!? 私を騙してたの!?」

沙慈「お、落ち着いてよルイス……」

ルイス「落ち着いてられないよ! お姉さんがきのこ厨だったなんてサイテー!」

絹江「最低なのはあなたの方じゃないたけのこ厨」

沙慈「姉さん!」

絹江「弟のガールフレンドがまさか虐殺犯だったなんて! こっちこそ落ち着いてられない!」

ルイス「あのニュース、まさか沙慈のお姉さんが!! さすが捏造はきのこ厨のお家芸ね!」

絹江「哀れね……。事実を認められないたけのこ厨って……」

ルイス「なんですって!!」

沙慈「ふ、2人とも喧嘩は良くないよ……」

――プトレマイオス


ロックオン「……」ムシャムシャ

ティエリア「……あの、ロックオン。僕はもう満腹だ」

ロックオン「マジかよ? まだまだ行けるだろ!」ムシャムシャ

ティエリア「もう無理だ。腹がふくれて苦しい……」

ロックオン「遠慮すんな! ティエリアの口に狙い撃つぜ!」ポイッ

ティエリア「なっ! 僕の口にたけのこの里を放り込むな! もう食べられないと言っているだろう!」ムシャムシャ

ロックオン「狙い撃つぜ! 狙い撃つぜ! 狙い撃つぜ! 狙い撃つぜ! 狙い撃つぜ!」ポイポイポイポイポイッ

ロックオン「1個ずつ入れんのは手間だな。箱ごと行くか……。ティエリアの口にGN粒子圧縮っと……」ズザザザザザ

ティエリア「口を無理やり開かせるな! 鼻の穴はやめr……ぐっ、ぐむむ…………」

ロックオン「よーし2箱目いくぜー」ズザザザザザ

ティエリア(呼吸ができん……。誰か……ヴェーダ……)


――

フェルト「……」ガクガクブルブル


――経済特区日本


ルイス「……そういう沙慈はどうなの?」

沙慈「どうって……?」

ルイス「たけのこ派なの? きのこ厨なの?」

沙慈「ぼ、僕は……」

絹江「沙慈はきのこ派よ。私と血をわけた姉弟だもの」

ルイス「沙慈に聞いてるんです! マスゴミきのごみ厨は黙っていてください!」

沙慈「姉さん……ルイス……、もうやめようよ……」

ルイス「沙慈はたけのこ派よね?」

絹江「きのこ派でしょ?」

沙慈「ぼ……、僕は……」

TK粒子に汚染されている…


――プトレマイオス


フェルト「ス、スメラギさん!」

スメラギ「どうしたのフェルト!」

フェルト「ロックオンとティエリアが……」ガクガクガタガタブルブル






刹那(スメラギの指示で展望室へと向かった俺たちが見たのは、どんな戦場よりも悲惨な光景だった)

刹那(ロックオンが顔面蒼白のティエリアの口へ大量のたけのこの里をねじ込む様を俺は生涯忘れることはないだろう……)

刹那(しかし、これはほんの序章にしかすぎない……)


――


スメラギ「ドクター・モレノ、ロックオンとティエリアの容体は……」

モレノ「ティエリアはしばらく安静が必要だが、次の戦いまでにはガンダムに乗れるようになるだろう」

アレルヤ「よかった……」ホッ

刹那「……」ホッ

モレノ「ティエリアは嗜好品には一切手を出さないからな。彼がこれまでに食べたたけのこの里が極端に少ないから助かったのかもしれない」

刹那「どういうことだ?」

モレノ「それについては、もうひとりの患者の容体について説明しながらこたえよう」

スメラギ「ロックオン……」

モレノ「ロックオン・ストラトス――彼の病名はたけのこの里中毒症だ」


アレルヤ「たけのこの里中毒症って、冗談ですよね?」

モレノ「こんなときに冗談は言わんよ」

スメラギ「じゃあ、本当にロックオンは……」

モレノ「君たちはこれまで食べてきたきのこの山とたけのこの里の数を覚えているか?」

スメラギ「そんなの覚えているわけ……」

アレルヤ「個数までは覚えてませんけど、前に1度だけマイスターのみんなできのこたけのこを1箱ずつ分けて食べました」

刹那「俺もだ」

スメラギ「えっ」

モレノ「やはりな……。恐らく、ティエリアもその時にはじめて食べたんだろう」

スメラギ「あなたたち……」

モレノ「きのこの山もたけのこの里も、普通の子供時代を送ってきた人間にとってはありふれたお菓子だ。だが、世界にはそうではない人間もいる」

刹那「だから、人は争いあう……」


モレノ「たけのこの里中毒症はその名の通り、たけのこの里の過剰摂取が原因で引き起こされる病気だ」

モレノ「こいつにかかるとたけのこの里ばかりを好んで食べるようになり、禁断症状を引き起こすこともある」

モレノ「やっかいなことに、発症者は他の人間にたけのこの里を過剰摂取させ、新たな中毒者――仲間を増やそうとする」

モレノ「ロックオンがティエリアに無理やりたけのこの里を食べさせようとしていたのもこれだ」

モレノ「もちろん、きのこの山中毒症もある。こっちはきのこの山の過剰摂取が原因だ」

モレノ「どちらもこれまでに食べてきた量が多いほど発症しやすい。そのため、通常は大人の方が危険だと言われている」

アレルヤ「そっか、ロックオンはマイスター最年長だから……」

刹那「いや、それはおかしい。トレミーにはロックオンより年上の人間もいる」チラッ

スメラギ「……刹那、どうして今こっちを見たのかしら?」

刹那「違う。イアンとモレノのことだ」

モレノ「それに、普通ならこの病気は発症しない。赤ん坊の頃からそればかり口にしていてそのまま老人になったとか極端な症例しかない」

アレルヤ「ロックオンはトレミーでは僕たちと同じ食事だったし、前に食べたときも久しぶりだって言っていました」

刹那「では、なぜなんだ?」

モレノ「おそらくは、国連軍の新型に使われている茶色い粒子の太陽炉のせいだろう」

アレルヤ「そんな……あのべたべたした粒子が……」

きたねえよwwwwwwwwwwww


モレノ「茶色い粒子には強い毒性があってな。これがきのこたけのこ中毒の発症を加速させるらしいというところまではわかった」

モレノ「世界各地で起きている異変もこいつのせいだと私は睨んでいる」

スメラギ「デュナメスは前の戦いでGN-Xに機体を貫かれていたわ。ロックオンはきっとそのときに……」

ティエリア「その話は本当なのか!?」

刹那「ティエリア・アーデ!!」

アレルヤ「安静にしていなくていいのかい!?」


ティエリア「ロックオンは僕を庇ったせいで妙な病気に……」

ティエリア「僕は彼の意志を継がなくてはならない!」

ティエリア「だから、僕はたけのこの里を食べる! がむしゃらなまでに!」


刹那「待てティエリア!」

アレルヤ「どうしてそういう発想に行きつくんだ!」

ティエリア「隣のベッドでロックオンがずっと『たけのこの里を食わせろ』とうなされていたんだ!」

スメラギ「そんな……、ロックオンはもう禁断症状に……?」


ロックオン「たけのこの里を食わせろー! 食わせろよなあ! 食わせろって!!」ジタバタジタバタ

ハロ「タケノコ! タケノコ! オイシイ! オイシイ! タケノコ!」ピョンピョン



刹那「これがたけのこの里中毒……」

アレルヤ「ハロまで影響されちゃってるよ……」

スメラギ「ハロはAIだから大丈夫でしょうけど、あんなの見たらフェルトが泣くわ……」

モレノ「ああしてベッドに縛り付けておかないと、仲間を増やそうと暴れ出す」

ティエリア「ああ、ロックオン……そんなにたけのこの里が食べたいのか……。ならば、僕がかわりに……」

ロックオン「そうだ、ティエリア、四の五の言わずに食えばいいんだよ! たけのこの里は食べ盛りだ!」

モレノ「やめるんだティエリア! これ以上たけのこの里を摂取すると君まで発症してしまう!」

モレノ「君の体は普通の人間の限界たけのこの里量を越えている。君だから助かったんだ!」

ティエリア「なん、だと……!?」

アレルヤ「そんな……」

刹那「ティエリア・アーデ……」

ロックオン「チッ、あとちょっとだったのに……」

CBの監視者のメインスポンサーは明治製菓だな


刹那(モレノはロックオンとティエリアを治療するワクチンを作ると約束したが、その約束は果たされなかった)

刹那(モレノ本人も戦いの中で茶色いGN粒子を浴び、きのこの山中毒になってしまったからだ)

刹那(クリスティナ、リヒテンダール、ラッセ……戦いの中で発症者は増えていった)

刹那(クルーの半数を中毒者にし、俺たちは敗北した)

刹那(そして世界は変わろうとしていた――きのこたけのこによって)



刹那(きのこたけのこ中毒者は次々に仲間を作りだし、ただのネタでしかなかったきのこたけのこ戦争は現実のものとなっていった)










                                  刹那「きのこたけのこ戦争への武力介入を開始する」 1st season. 完

平和じゃねーかwwwwwwwwwww


――西暦2312年


沙慈(ルイスへ お元気ですか?)

沙慈(『きのこもたけのこもどっちもおいしいよ!』という答えに納得しなかった君は、それから毎日たけのこの里を僕に食べさせようとしたね)

沙慈(たけのこの里ピザはさすがの僕でも無理だったよ)

沙慈(石油禁輸出機構の重鎮である君のパパが、今度はきのこの山輸出規制をしたのはそれから1週間後のことだったかな)


沙慈(そして、姉さん……)

沙慈(姉さんも僕の答えに納得できず、僕に毎日毎食きのこの山を食べさせようとしたよね)

沙慈(きのこの山入り筑前炊はいくらなんでもないと思うよ)

沙慈(ルイスパパのニュースを人権の弾圧だと過剰報道したのも姉さんでした)




沙慈(僕はきのこの山とたけのこの里のW攻勢に耐えられず、それから間もなくして家を出たけど、)

沙慈(今は宇宙で元気にやっています)

続くのかよwwwwwwwwwww


沙慈「ふぅ……。今日もよく働いたなあ」

ミヤサカ「よう、新入り! お疲れさん!」

沙慈「新入りだなんてやめてくださいよ。僕もうここで働いて4年目ですよ」

ミヤサカ「ははは、新入りは新入りだろう」



沙慈(地上ほど物流が発達していないコロニーでは、きのこの山もたけのこの里も見かけることがない)

沙慈(今の時代、きのこもたけのこもない辺鄙な場所で働こうなんて人はめったにいないから、)

沙慈(働きはじめて4年も経った今でも、僕は一番の新入りだ)



ミヤサカ「なあ、新入り……」

沙慈「なんですか」

ミヤサカ「きのこの山食うだろ?」

沙慈「えっ」


沙慈「な、なに言ってるんですかミヤサカさん……」

ミヤサカ「なんだ新入り……なぜ嫌がる……。まさか、お前、たけのこ厨か?」

沙慈「違います、僕は……」

ワークローダーA「じゃあきのこ厨なのか?」

沙慈「ひぃっ!!」

ワークローダーB「どっちなのかはっきりしろ!!!」

ワークローダーC「きのこか? たけのこか?」

沙慈(みんなが姉さんとルイスみたいに……。なんで? どうして?)

ワークローダーD「おい新入り!!!」

沙慈「う、うわあああああああああああ!!!」

ミヤサカ「新入りが逃げたぞ! 捕まえろ!!!」

ワークローダーE「捕まえてたけのこ派にするんだ!!」

ワークローダーF「させるか! 新入りは我らきのこ派の手に!!」

>「きのこの山食うだろ?」
この一文が異常に怖い

オートマトン「人間怖すぎだろ…」


沙慈「はぁ……はぁ……。ここまで逃げれば……」

ミヤサカ「見つけたぞ新入り!」

沙慈「ひぃっ!!!」

ミヤサカ「さあ、お前もきのこ派に入るんだ!

ワークローダーC「黙れきのこ厨! たけのこ派だ新入り!」

ミヤサカ「なんだと!」

沙慈「あ……あ……、誰か助けて……。姉さん、ルイス……」



???「そこまでだ!!」


沙慈「き、君は……刹那・F・セイエイ!!」

刹那「沙慈・クロスロード……」

ミヤサカ「何者だお前は! たけのこ厨か?」

ワークローダーC「きのこ厨だな!?」

刹那「違う!」

刹那「俺はきのこでもたけのこでもない!」





刹那「そうだ! 俺がガンダムだ!」





沙慈「えっ」

ミヤサカ「えっ」

ワークローダーC「えっ」

アロウズの惨状にも期待

>>112
ルイスの状況がだいたい予想つくな


刹那(何故だ? 敵の動きが止まった……)

刹那(だが、この隙に!)


刹那「一気に本丸を狙い撃つ! 狙い撃つ!」ポイッポイッ

ミヤサカ「きのこの山だ!!」ムシャムシャ

ワークローダーC「たけのこの里だ!!」ムシャムシャ

刹那「この隙に逃げろ!」

沙慈「う、うん!」





沙慈(ミヤサカさんたちは僕のことなんてなかったかのように、刹那が放り投げたきのこの山とたけのこの里に群がっていった)

沙慈(きのこもたけのこも、物資の少ないコロニーではどちらも貴重品だ。2人とも飢えていたんだろう)

沙慈(昔の友達が助けに来てくれたことに、僕は安心感を覚えていた。でも……)

主要キャラが軒並みピザになって腐女子と萌えオタ発狂か…


ティエリア「久しぶりだな刹那」ベタベタ

刹那「ティエリア、生きていたのか」

ティエリア「なんとかな」ベタベタ

刹那「そうか……」

沙慈「どういうことなんだ刹那! 君がガンダムに乗っていたなんて!」

沙慈「ルイスと姉さんはCBに関わってからおかしくなったんだ! 君たちのせいだ!!」

刹那「……」

沙慈「なんとか言えよ!!」





沙慈(僕を助けてくれた刹那はガンダムのパイロットだった)

沙慈(この時、僕はもう気付いていた)

沙慈(ルイスとその家族がおかしくなったのは結婚式場がガンダムに襲われてから)

沙慈(姉さんがおかしくなったのはCBの正体を探っている最中に撃たれてから)

沙慈(平和な世界を破壊したのはCBだと……)

眼鏡wwwwwwwwwwww


ティエリア「刹那、この男は……うっ、げほげほっ……!」ビチャビチャ

刹那「ティエリア!!」

沙慈「吐血した!! 大丈夫ですか!?」

刹那「いや、これは血ではない……」

ティエリア「吐チョコレートだ……」ビチャビチャ

沙慈「チョコレート?」

刹那「たけのこの里中毒だ。ティエリアの体はたけのこのチョコレートで汚染されている……」

沙慈「えっ、なに言ってるの君?」





刹那(――西暦2312年、3つの国家群に分かれていた世界は二勢力に分かれ、争いを繰り広げていた)

刹那(ひとつはきのこ派。主な勢力は反たけのこ組織のカタロンと、そのスポンサーである経済特区日本の報道機関JNN)

刹那(残りのひとつはたけのこ派。主勢力は連合軍と、独立たけのこ治安維持部隊アロウズ。スポンサーの石油禁輸出機構重鎮のハレヴィ家)

刹那(争いは国家対立だけではなく、個人レベルでの戦いへと広がっていった)

刹那(ある家庭はきのこで崩壊し、ある者はたけのこのせいで不当に職を追われたという。沙慈・クロスロードもそのひとりだ)

マリナ「どっちでもいいから早くおやつ下さい」


沙慈(刹那に連れて行かれたCBの母艦で、まず僕たちはティエリアさんを医務室に連れて行った)

沙慈(全ての元凶だと思っていたCBに、ネタみたいな病気で苦しんでいる人がいたことに驚いている暇もなく、)

沙慈(その後、ラグランジュ3の秘密ドッグに連れて行かれた僕は、ある人に出会った)



沙慈「刹那、この人は?」

刹那「俺たちの新しい仲間だ」

ライル「よう、よろしくな!」


スメラギ「あなたたち! そこをどいてちょうだい! 搬送の邪魔よ!」ドタバタ

ミレイナ「アーデさんをきのこたけのこ中毒患者治療施設に搬送するです!」デスデス

ティエリア「たけのこたけn……はっ! 僕は今なにを……」ビッチョビッチョ

フェルト「まずいわ。末期症状へ移行しかけてる……」ドタバタ


沙慈(きのこたけのこ中毒か……。ルイスや姉さんもきっと……)

刹那「俺とロックオンは他の患者の様子を見てくる」

沙慈「僕も行くよ!」


沙慈(なんて気軽に言っちゃったけど……)



ニール「たけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこ」

クリス「たけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこ」

リヒティ「たけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこ」

モレノ「きのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこ」

ラッセ「きのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこ」



沙慈(ここまでとは思わなかった……)

刹那「ここにいるのは末期患者だ」

刹那「前線で戦っていたやつほど浴びた毒性GN粒子も多い。症状も深刻だ」

ライル「チッ、兄さんたけのこ厨かよ……。普通きのこだろw」

沙慈「えっ」


沙慈「あなたはもしかして……」

刹那「ああ。この男はカタロンの構成員だ」

ライル「元、カタロンな。今はCBのガンダムマイスター ロックオン・ストラトスだ」

沙慈「いくら人材不足だからって、反たけのこ組織の人間を連れてくるなんて……」


ニール「なんだとライル! お前をきのこ厨になんて育てた覚えはねーよ!」

ライル「うるせえな! 俺もたけのこ厨になんて育てられた覚えはないね!」

ニール「きのこなんて単調な味のどこがいいんだよ! たけのこだろたけのこ!」

ライル「あんた、きのこの方がチョコ多いの知らねえの?プw きのこだよきのこ!」


沙慈「ほら、喧嘩しちゃってるじゃないか!」

刹那「いや、問題ない」

沙慈「問題だらけだよ!」

刹那「ちなみに、ロックオン。沙慈のガールフレンドはたけのこ派の大手スポンサーだ」

ライル「たけのこ厨きめぇwwwwww」

沙慈「……」

うぜぇwwwwwwwwwwwwww


刹那「とにかく、ガンダムマイスターが1人増えたことにはかわりはない」

イアン「そういわれてもな、あいつはきのこ派なんだろ。カタロンにガンダムを渡されたらどうするんだ」

沙慈(やっとまともそうな人が出てきた……)

イアン「ダブルオーは不安定だし、唯一まともに動かせるセラヴィーのマイスターはなんかべたべたして、そのへんでしょっちゅう蟻に集られとる」

刹那「大丈夫だ。ロックオンはケルディムをきのこ派に渡すことはない」

イアン「刹那!」

沙慈「この人の言うとおりだよ! そんなのわからないじゃないか!」

刹那「問題ない。それに……、ガンダムマイスターはもうひとりいる」


――アロウズの犯罪者収容施設

ソーマ「被検体E-57の様子は?」

アンドレイ「あいかわらずです」

ソーマ「きのこたけのこ判別テストをはじめて早4年か。いつになったら結果が出るというのだ……」

アンドレイ「聞き取り調査も自白剤投与もだめ。極限状態まで飢えさせてからきのこたけのこを目の前に置けば、両手でひとつずつ取る……」

ソーマ「片手を縛っても、結局、口に入れるのはきのこたけのこ同時……」

アンドレイ「派閥をはっきりさせなければ、その後の処遇も決めることができないというのに……」



――

ハレルヤ(だから、たけのこにしとけよ!!)

アレルヤ(きのこだよ! なぜ君はたけのこを食べたがる。それが僕の本質だとでもいうのか)

ハレルヤ(ここはたけのこ派の施設だ! たけのこって言っときゃいい。死にてえのか!!)

アレルヤ(僕は自分の意思は曲げない!!)

ハレルヤ(俺は生きる! だから体をさっさと俺に明け渡せ!)

アレルヤ(そんなことはさせない!)


――


ソーマ「……」モグモグ

ソーマ「…………」モグモグ

ソーマ(最近、腹回りが出てきたような気がする……)

ソーマ(アロウズに入ってから毎日たけのこの里1人1箱のノルマをこなしているせいか……)

ソーマ(戦うために生まれた超兵が体型維持さえできないなど情けない!)

ソーマ(しかも、毎日食べているせいか、最近はパッケージを見るだけで吐き気が……)

ソーマ(……だめだ! 何を考えているのだ私は!)


ソーマ「……私は超兵、与えられたノルマは確実にこなすだけだ!」モグモグ

カティ「ピーリス中尉は何をブツブツと独り言を言っているのだ?」

コーラ「大佐専用スペシャルたけのこの里うめぇwwwww大佐うめぇwwwwwww」ムシャムシャ

カティ「貴様、また今日も私の分のたけのこの里を食ったな。太っても知らんぞ」

コーラ「大丈夫です大佐ー。このカロリーゼロコーラを最後に飲めば、食べたカロリーがゼロになるって聞きましたから」ゴクゴク

カティ「やれやれ、全くだ……」

アロウズ優しいなwwwwwwwwww


――ある日


ソーマ(今日もノルマを達成したぞ)

アレルヤ「……」

ソーマ「どうした被検体E-57、今日はやけに大人しいな」

アレルヤ「……そんなこと、ないさ………」

ソーマ「目をそらすな! 一体何を企んでいる!!」

アレルヤ「…………いや、別に……」

ソーマ「答えろ被検体E-57!」

アレルヤ「……」

ソーマ「被検体E-57!」

アレルヤ「………………………あのさ、マリー…………………君、太った?」

ソーマ「……」

アレルヤ「……マリー?」


マリー「………………っいやああああああああああああああ!!!」


アンドレイ「ピーリス中尉!!」

マリー「そんな……私は……。スミルノフ大佐……」

アンドレイ「おのれ被検体E-57! みんなわかっていてあえて黙っていたことをよくも口にしたな!! 乙女になんてことを!!!」

アレルヤ「えっ、僕のせい?」

マリー「ひどいわアレルヤ……」グスッ

アレルヤ「あれ? マリーの記憶が戻ってるみたいだけど……喜んで良さそうな雰囲気じゃないね」

アンドレイ「当たり前だ!!! ……中尉! しっかりしてください!!」

部下「大変です! CBらしき母艦がこちらに接近しているとの情報が!」

アンドレイ「クソッ、こんな時に……!!」



アレルヤ(CB? まさか刹那達?)


――


刹那「敵の動きが鈍くて1分足らずでミッションが終了してしまった」

スメラギ「せっかく、わずか300秒の電撃作戦を考えたのに、意味がなかったわ……」

ライル「アロウズは各国のエース揃いだと聞いたが、どんくさい肥満が多すぎだぜ」

ティエリア「おまけに、GNバズーカーでばら撒いたたけのこの里にみな群がって戦闘にならなかった」ベタベタ

イアン「最近のパイロットときたら、MSに乗ってもきのこだのたけのこだの拡声器で叫ぶだけで、技術屋が泣いとるぞ」

スメラギ「戦術予報士もよ……」

アレルヤ「たけのこの里電撃囮作戦に引っかからなかったのは……」

マリー「私と、アンドレイ少尉だけね」


スメラギ「もうアレルヤったら、トレミーに女の子を連れ込むなんて!」

アンドレイ「私もいるぞ!」

ライル「なんか小舅みたいなのもついてきたようだが、女を連れ込むとはあんたもやるねえ」

アレルヤ「ち、違うよ!/// マリーがあれ以上アロウズにいると太るから嫌だって言うから……」

ソーマ「うるさい黙れ! 被検体E-57!!」

アレルヤ「ご、ごめんよマリー……」

ソーマ「私はマリーではない!」

アレルヤ「えっ」

ミレイナ「乙女心は複雑なのですぅー」

アレルヤ×マリー ラブラブ
アレルヤ×ソーマ 尻に敷かれる
ハレルヤ×ソーマ 喧嘩ップル
ハレルヤ×マリー ふぅ…


フェルト「それにしても、どうしてこの2人だけ中毒症になっていないんでしょうか?」

マリー「実は、私はさくさくぱんだ派なんですけど、超兵が働ける場所なんて軍しかないので、仕方なくたけのこ派のアロウズに……」

アレルヤ「マリー……」

ライル「じゃあ、こいつはどうなんだ?」

アンドレイ「私は軍人だ! たけのこの里以外に与することはない!」

刹那「だが、あんたは囮作戦には引っかからなかった」

ティエリア「他の軍人達はたけのこの里を粗末にするなと激昂していたが、君にはそんな様子は一切見られなかったが」ベタベタ

ライル「たけのこの里がばらまかれるのを無視する方が軍人としてどうかと思うぜ」

アンドレイ「クッ…………! わ、私は、母さんの手作りクッキー派だ……///」

スメラギ「あら、かわいらしい」


マリー「でも、あなたの父であるスミルノフ大佐はさくさくぱんだ派だと言っていたわ……」

アンドレイ「そうだ……。母さんのクッキーの方がおいしいのに、あの人はあんなくだらないものを買い食いして……」

ソーマ「くだらないだと!? 貴様ァ! 謝れ!! さくさくぱんだと大佐に謝れ!!!」

沙慈「落ち着いてください! どっちもおいしいでいいじゃないですか!」

ソーマ・アンドレイ「「しかし……!!」」

刹那「自分の好みだけを一方的に押しつけ、相手を全否定するのは争いの元でしかない」

ティエリア「そういう考えが世界を歪ませる」ベタベタ

ソーマ「……」

アンドレイ「……」

アレルヤ「とりあえず、さくさくぱんだ派のスミルノフ大佐を見つけ出して仲直りした方がいいんじゃないかな?」

ソーマ「そうだな。大佐もさくさくぱんだ派だから大丈夫だとは思うが、万が一発症してしまう前にきのこたけのこから離した方がいい」

アンドレイ「私も中尉に同意だ」

スメラギ「そうと決まれば、さっそくさくさくぱんだ大佐を探しに行きましょう」

>>153
ティエリア「そういう考えが世界を歪ませる」ベタベタ

ソーマ・アンドレイ「(こいつ汚え……)」


――連邦軍基地


マリー「大佐ー!」

セルゲイ「ピーリス! それに、アンドレイ!」

アンドレイ「あんたは何をしているんだ! パンダさんエプロンなんてつけて、恥ずかしくないのか!」

セルゲイ「クッキーを作っていた」

アンドレイ「えっ」

http://cookpad.com/recipe/329328

マリー「もしかして、このパンダさんクッキーは大佐の手作り……」

セルゲイ「妻ほどの出来ではないが、お前達に食べてもらいたくてな……///」

アンドレイ「父さん……」


アレルヤ「仲直りできたみたい」

沙慈「よかったですね」

刹那「世間ではどちらも同じたけのこ派集団と思われているが、連邦軍にはライト層、アロウズには重症患者と階層分けされているようだ」

ライル「連邦には、たけのこの里だけじゃなく、アポロとかいろんな菓子が自販機に並んでんな」

アレルヤ「アロウズにはたけのこの里専用自販機しかなかったってマリーは言ってたよ」

沙慈「一応、きのこの山も売ってはいるみたいですけど、虐殺専用って……」

アレルヤ「スミルノフ大佐によると、虐殺専用っていうのは建前で、連邦内にいる隠れきのこ派用のものらしい」

アレルヤ「マリーみたいに仕事の関係でたけのこを強制させられてる人もいるのかもしれない」

沙慈「強制だなんて、楽しいおやつタイムが台無しだよ……」


アレルヤ「せっかくだから、僕はマリーにさくさくぱんだを買っていってあげようかな」

沙慈「僕はプッカにします」

刹那「俺はガンダムだ」

ライル「自販機じゃ売ってねえよ……。っと、俺はタバコを切らしてたな」

沙慈「あれ? きのこの山は買わないんですか?」

ライル「……ん、まあな」

ティエリア?「じゃあ、僕はたけのこの里っと」

沙慈「……ええっ!? あなた、なにやってるんですか!!」

アレルヤ「だめだティエリア! また病気が悪化してしまう!!」

ライル「食うな! こいつは没収だ!!」バッ

刹那「待て! ティエリアはトレミーで待機しているはずだ! それに、べたべたしてないし、髪型も違う!!」

沙慈「じゃあ、この人は……?」


ティエリア?「……リジェネ・レジェッタ。イノベイドさ」


刹那「イノベイド……?」

????「なんという僥倖!!!!!!!!」

ライル「自販機の隙間からいきなり人が現れやがった! 今度はなんだよ!?」

沙慈「誰ですかあなた!」

ビリー「ああ、グラハムこんなところに……って、今はミスター・ブシドーだったね」

アレルヤ「急にポニーテールの男が会話に混じってきたよハレルヤ……」

ハレルヤ(男でポニテとかねーよwww俺らはあんなポニテなんて一生しねえよなあアレルヤァ!!)

ブシドー「周りが勝手にそう呼ぶ。迷惑千万だ」

アレルヤ(えっ、スルー!?)

沙慈「じゃあ、結局、あなたのことはどう呼べばいいんですか?」

ブシドー「そんなことより、会いたかったぞ少年!!!!」

刹那「お前は、あの時の……!!」

沙慈「無視されちゃった……」

アレルヤ「僕もだよ。ドンマイ☆」


刹那「なぜだ……。なぜ、お前のようなパイロットがアロウズではなくここにいる……」

アレルヤ「この人、いかにも凄腕のパイロットって感じなのに、エース揃いのアロウズじゃないなんて確かにおかしいよ」

ブシドー「どうやら、私のたけのこの里への愛が深すぎたようだ」フッ

ライル「あまりに重症すぎてアロウズにも持て余されたってことかよ!」

ブシドー「ご名答。さすが眠り姫2号……いや、かぐや姫2号というべきか」

沙慈「この人、かなり危険なんじゃ……。なんか陣羽織とか仮面とかつけてるし……。」

ビリー「……」

ブシドー「重すぎる愛は憎しみとなり、今や宿命となった!!!」

ブシドー「少年!!!!! 私のたけのこの里への愛で君を釘付けにする!!!!」

刹那「断る」

ブシドー「カタギリ! 例のものは届いているか?」

ビリー「合点承知!」

沙慈「話が通じない人だな……」

なんかスーパー行きたくなってくるな


刹那「これは……!」

ブシドー「どうやら君を釘付けにすることは成功したようだな!!」


ブシドー「見たまえ少年! 私の立派なたけのこを!」

ブシドー「「私のごん太たけのこを!」

ブシドー「私のビッグマグナムなたけのこを!! 月まで届くたけのこを!」


ライル「こいつ、一歩間違えたらセクハラ発言だぜ……」

ブシドー「本場日本の京都から取り寄せた京たけのこだ!」

ビリー「僕がね」

ブシドー「これに本場日本の明治製菓工場から取り寄せたたけのこの里用チョコレートをぶっかかける!! BUKKAKEは日本の文化!!」

アレルヤ「生たけのこチョコレートフォンデュ……」

沙慈「うええっ……」


ブシドー「これこそが本当のたけのこの里!! 日本の伝統!! 和の味!!!」


刹那「違う!! こんなものは断じて日本の伝統ではない!! お前は世界の歪みを作り出しているだけだ!!!」

刹那「俺は4年前に日本に長期滞在していたが、こんな料理はどこにもなかった!」


ブシドー「なんということだっ!!!!」

ライル「こいつ、根本的に間違ってるからアロウズに入れてもらえなかったんだな……」

アレルヤ「たけのこの里への愛が強すぎ云々って言うのは、単なる思いこみだろうね……」

ビリー「だからやめとこうって言ったんだよ……」


刹那「数時間後にもう一度この場所に来てほしい。本当の和の味を教える」

ブシドー「なんと!?」


刹那「……この沙慈・クロスロードがな」

沙慈「えっ僕?」

唯一の日本人だしな


――数時間後

沙慈「おまたせしました。僕が作った筑前炊きです」

ブシドー「どこにもチョコレートが見あたらないが、これが和の味だというのか少年ッ!!!?」

刹那「チョコレートは日本食ではない」

ブシドー「こんな色の薄いたけのこが和の味だなどとても思えん!!」

ビリー「まあまあ、そういわずに一口食べてみたらどうだい」

沙慈「お口に合うといいんですけど……」

ブシドー「……」パクッ

ブシドー「……」モグモグ

ブシドー「……これは!!」

ブシドー「これぞおふくろの味!!!!! 私が間違っていたというのか!!!!!」ムシャムシャ

ビリー「そうだね」

刹那「ああ」

ブシドー「食がすすむ!! 少年の友人!! ヘルシーな日本食にピッタリのダイエットコーラを所望する!!!」ムシャムシャモグモグ

沙慈「アメリカンだなあ……。やっぱり、どこか日本を勘違いしたままだし……」


リジェネ「僕も筑前炊きもらっていい?」

沙慈「あ、どうぞ」


ライル「で、このティエリアのそっくりさんはどうすんだよ?」

アレルヤ「すっかり忘れてたけど、イノベイドってなんのことだったんろう」


リヴァイヴ「ヴェーダの生態端末ですよ」

アニュー「私たちみたいに同じ塩基配列を持つ個体が対になっているんです」

ディヴァイン「ティエリア・アーデとリジェネ・レジェッタは同じ塩基配列の同タイプ。姿が同じなのはそのためだ」

ヒリング「あたしたちはイオリアの計画を体現して、人類を導くために作られたのよ」


ライル「まーた、わけわかんない奴らがわらわら湧いて出てきたぞ」

刹那「急激に人が増えた」


――

スメラギ「話がややこしくなってきたので、CB、連邦、イノベイドの3者会議をはじめます」


出席者

CB(代表:スメラギ・李・ノリエガ)
 刹那・F・セイエイ、ロックオン・ストラトス(弟)、アレルヤ・ハプティズム、ティエリア・アーデ
 フェルト・グレイス、イアン・ヴァスティ、リンダ・ヴァスティ、ミレイナ・ヴァスティ

連邦(代表:セルゲイ・スミルノフ)
 ビリー・カタギリ、グラハム・エーカー(筑前煮が美味しかったのでブシドーから改名)
 アンドレイ・スミルノフ、ソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)

イノベイド(代表:リボンズ・アルマーク)
 ヒリング・ケア、ティエリア・アーデ、リジェネ・レジェッタ、
 リヴァイヴ・リバイバル、アニュー・リターナー、ディヴァイン・ノヴァ

(一般人:沙慈・クロスロード)


カタギリ「クジョウがCBだったなんてクジョウがCBだったなんてクジョウがCBだったなんてクジョウがCBだったなんてクジョウがCBだったなんて」

アレルヤ「スメラギさん、ティエリアの名前が2つありますけど、印刷ミスじゃないですか?」

スメラギ「しーっ! そこは触れないであげてちょうだい」

ティエリア「僕は人間だ!」ベタベタ


スメラギ「まずは自己紹介から行きたいところだけど、連邦とCBはもうニュースでお馴染みだから割愛させてもらうわね」

スメラギ「では、イノベイドの代表からひと言お願いします」


リボンズ「イノベイド代表のリボンズ・アルマークです。僕たちイノベイドは、下等な人類を導く上位種です」

一同「 」

リボンズ「本来ならば、4年前にヴェーダを奪った後にCBを滅ぼし、連邦政府を影から操り、傀儡化させるはずでしたが、」

リボンズ「ご縁があり、こうして下等種のみなさまとお話しする機会を与えられ、上位種一同大変驚いています」

一同「 」


ティエリア「僕はそんなこと思っていないぞ! 本当だ! 誤解しないでくれ!」ベタベタ

刹那「ティエリア……」

ハレルヤ(チョコ眼鏡必死wwwwwwメガネ型マーブルチョコでも食ってろwwwwwwww)

スメラギ「あなたは私たちの仲間よ」


ライル「で、その上位種様がなんだってこんな場に来たんだ?」

沙慈「ルイス達がおかしくなったのはあなたたちのせいじゃないんですか!!」

スメラギ「気持ちはわかるけど、ロックオンもクロスロードくんも落ち着いて!」

ティエリア「上位種を自称しておいて、こうして人間の手を借りにこなければいけないなど、問わずとも答えは分かり切っている」ベタベタ

リジェネ(君の考えている通り、リボンズの計画が失敗しちゃったんだよw)

ティエリア「貴様! 僕の頭の中に話しかけるな! ……うっ、げっほげほ」ビッチャビチャ

刹那「ティエリア、あまり興奮すると体に障る」

ヒリング(リボンズのせいじゃないわよ!)

アレルヤ「この声は脳量子波!?」

ソーマ「脳量子波が使えるのは我々超兵のみではなかったのか!?」

ビリー「クジョウは僕を裏切ったんだ!」

グラハム「筑前炊きのおかわりを所望する!」

スメラギ「ちょっとみんな! ちゃんと対話しましょ!」


セルゲイ「ここは一旦、休憩を入れたらどうか」

アンドレイ「父が作ったクッキーです」スッ

リンダ「おいしいお茶もあるわよ」

フェルト「みなさん一息つきませんか」

ミレイナ「わーい! ティータイムですー! 放課後ですー!」

アニュー「おいしそうですね」

リヴァイヴ「フン、人間にしてはいい出来じゃないですか」サクサク

ディヴァイン「……」サクサク


イアン「急に空気が変わったな」

スメラギ「私たちはついさっきまで敵同士だったんだもの。まずはコミュニケーションが必要なのかもしれないわね」

ビリー「おのれクジョウ!」シャシンビリビリ


――


スメラギ「つまり、イオリアの計画は3段階あって、私たちが行なった紛争の根絶は1段階目」

ビリー「本当なら今は、2段階目の人類意思の統一に入っているはずだったんだね」

セルゲイ「それが何らかの原因で、きのこたけのこ戦争が引き起こり、人類の意思は真っ二つに割れてしまったということか」

リボンズ「その通りです」

沙慈「じゃあ、みんながおかしくなったのはあなたたちのせいではないんですね?」

ヒリング「あったりまえじゃない! 計画通りに進まなくて、こっちもメーワクしてんの!」

ディヴァイン「私の同タイプはこの争いに巻き込まれて発症した。私はブリングの仇を討つ!」

ティエリア「しかし、人類意思の統一が計画にあるのだとすれば、ヴェーダはこの紛争への対策を講じるのではないか?」ビチャビチャ

リヴァイヴ「ヴェーダはこの事態を重くは見ていません。紛争だとも認識していない」

ライル「これが紛争じゃないならなんだってんだ」

アンドレイ「市民の中にはきのこたけのこが原因で一家離散する者や、きのこたけのこが原因で不当に解雇された労働者もいるんだぞ!」


アニュー「それに関しては、ヴェーダは個々の家庭や労働環境の問題と認識しているようです」

沙慈「困っている人がたくさんいるんですよ!」

ディヴァイン「非効率的すぎる。そんな細かいことまで面倒を見ていられない。その手の問題には人間が作った専門の機関があるだろう」

アレルヤ「たしかに、夫婦喧嘩や、子供の食べ物の好き嫌いにまでコンピューターが介入してくるっていうのもおかしな話だよね……」

フェルト「でも、この戦いにはMSまで投入されている……」

ソーマ「といっても、MSに乗って拡声器で叫んでいるだけだがな」

ビリー「いくら新しい技術を開発しても見向きもされないからね……。僕もさすがに泣けてくるよ……」

イアン「わかる。わかるぞ、その気持ち!」

ミレイナ「パパ……」

リンダ「あなた……」

アレルヤ「でも、体に傷を負わなくても、好きなものを否定されれば心が傷つく」

ティエリア「本来、きのこたけのこ戦争では相手を傷つけることはしないとロックオン(兄)が言っていた」ビチャビチャ

ライル「それがどうだ、今の状況を見てみろよ。単なるジョークを越えた戦争だ」

刹那「ああ。だからこそ、この事態を黙って見過ごすわけにはいかない。それが俺たちCBだ!」

グラハム「少年……」


リボンズ「君ならそう言うだろうと思っていたよ。僕たちだってこの事態を放置しようとは思っていないんだ」

刹那「リボンズ・アルマーク……」

ヒリング「そ、だからこうしてここまで来てあげたの」

ライル「ヴェーダってのに従わなくていいのかい?」

ティエリア「ただヴェーダに従うのではなく、自分の信じた道を進むべきだと君たちも……」ビチャビチャ

リジェネ「君の意見には賛同しかねるけど、僕たち生態端末の存在理由のひとつでもあるね」

リヴァイヴ「ヴェーダも人間の全てを知っているわけではありませんから」

ディヴァイン「実際に、情報収集のために大勢の無自覚イノベイドが人間界に送り込まれているしな」

アレルヤ「……今なにか、聞いてはいけないことを聞いてしまったような……」

アニュー「計画の進行具合によっては、私も無自覚情報収集型イノベイドとしてCBに送り込まれる予定でした」

ライル「えっ」

リボンズ「はじめは世界中の無自覚端末を覚醒させて、事態を収拾させようと思ったけど、」

リボンズ「数年おきに記憶を消し、同じ体を何百年とリサイクルし続けたせいで、彼らはきのこたけのこ耐性が異常に低くてね。全く使い物にならなかったよ」

アンドレイ「市民の中にそんな……。彼らの人権は……うわああああああ!!」

セルゲイ「落ち着くんだアンドレイ!」


――

刹那(連邦軍の一部とイノベイドらの協力により、きのこたけのこ中毒治療の研究は飛躍的に進んだ)

刹那(だが、きのこたけのこ両陣営にとっては、この研究は仲間を消滅させる兵器でしかない)

沙慈(研究のことを知ったきのこたけのこ両陣営は、中立機関となった僕たちにちょっかいを掛けてくるようになった)





イケダ(カタロン・きのこ派)「見てください! ガンダムの肩にある2つのたけのこを!! たけのこは残酷なテロリストの証です!!」

沙慈「刹那、あれって僕たちの機体のことかな」

刹那「たけのこではない。GNドライブだ! ツインドライブシステム採用のダブルオーガンダム! ダブルオーライザー!」

ティエリア「ガンダム自慢はその辺にしておけ。きのこの山をばら撒いてカタロンを追い払う」バラバラバラビチャビチャ

リヴァイヴ「さっさと切り上げましょう」バラバラバラ

ライル「きのこの山、乱れ散らすぜ!」バラバラバラ

イケダ「なんと素晴らしい! CBはきのこ派のようです!! さすがきのこの山はオーバーテクノロジーということでしょうか!」ムシャムシャ

そういえば姫様出てねえwwwwwwwwwww


グラハム「餌につられ、電光石火で退散していったか」

ソーマ「発言が急変したが、マスメディアとしてあれでいいのだろうか」

アレルヤ「戦わずに済むのならそれでいいさ。……ハレルヤ、君は不満みたいだけど」

ハレルヤ(つまんねえええええwwwww追い払うだけかよwwww)


アニュー「……」

ライル「どうかしたかい? ガッデスのパイロットさん」

アニュー「いえ、こんな状況の中で人間とイノベイドがひとつにまとまるなんて……」

ライル「こんなことでまとまるってのも皮肉なもんだ」

アニュー「ふふっ」

ヒリング「ちょっとあんたら、おしゃべりしてないで次の仕事に行くわよ!」



フェルト『リボンズ・アルマークより通信です。世界7都市できのこたけのこによる暴動が発生』

ミレイナ『王さんからも連絡が来たです。中東でもきのこたけのこ暴動が発生したみたいですぅ』

スメラギ『みんな、急いで次の現場に向かってちょうだい』


――

沙慈(しかし、いくらCBや連邦軍、イノベイドが力を合わせても、相手はほぼ全人類……)

沙慈(圧倒的な数の差により、僕たちは追いつめられていった)





フェルト「アメリカ、ディヴァイン・ノヴァ機、撃破されました!」

スメラギ「そんな……! 通信を……」

ディヴァイン『きのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこきのこ』

リジェネ「洗脳されたか! ……ううっ」

ミレイナ「中東、ガンダムセラヴィーもですぅ……アーデさん!」

ティエリア『たけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこ』

リンダ「そんな!」

フェルト「ダブルオーライザーもやられました!」

イアン「刹那達がやられただと!?」


――


ティエリア「たけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこ」



沙慈「……」

スメラギ「クロスロードくんだけでも助かってよかった……」

イアン「セラヴィーとオーライザーは見つかったが、ダブルオーは……」

沙慈「……僕が姉さんに気を取られたせいだ!」

ビリー「姉さん?」

沙慈「僕の姉はJNNの記者だったんです。もう4年も会ってないけど、それが突然現れて……」

リジェネ「JNNはきのこ派だよね。でも、同じ場所で戦っていたティエリアはたけのこの里とありんこまみれで見つかった……」

沙慈「4年前にルイスを……スペインの結婚式場を襲ったガンダムが、急に攻撃してきて……。僕もなにがなんだか……」

ビリー「4年前の結婚式場襲撃事件って……、アロウズのスポンサーのハレヴィ家の……」

スメラギ「そのガンダムって、まさか、スローネ? でも、ガンダム2機を撃墜するなんて……」

グラハム「敵はかなりの手練と見た。だが、私は信じている。少年は必ず生きて私の元へ帰ってくると!」

何気に共闘が燃える

ヴェーダの方針はソレっぽいな、アレ人類の存亡以外は極力干渉しないたちだし




――

――――





刹那「……………」

刹那「………………ここはどこだ……?」

刹那「俺は一体……、沙慈とティエリアは……?」



マリナ「刹那、目が覚めたのね」

刹那「マリナ?」

マリナ「よかった……。チョコレートまみれでありさんに集られているあなたを見つけて、慌てて救出したけど、」

マリナ「ずっと意識が戻らないから心配していたの……」


刹那(俺はマリナに助けられたのか……)

>>203
イオリア「こんなもん予見できるか」


子供A「マリナ様ー! お兄さん、起きたの?」

マリナ「ええ。でも、まだ目が覚めたばかりだから、静かにしてあげて」

子供A「うん!」

刹那「……」

子供B「マリナ様、マリナ様!」

マリナ「どうしたのディビット?」

子供B「ガンダムの周りにお菓子みつけたー!」

刹那「……お菓子? まさか!!」ダダッ

マリナ「刹那! まだ起きあがってはだめよ!」


――


子供B「見て見てマリナ様! チョコレートがいっぱい落ちてる!」

マリナ「まあ、おいしそう!」

子供C「みんなで食べようよマリナ様!」

子供D「早く早く!」


刹那「その菓子に触るな!」


子供D「……!!」ビクッ

マリナ「刹那……?」

刹那「この菓子を食べると強い中毒症状を引き起こす!」


子供A「でも、おなか空いたよ……」

子供B「お菓子たべたいよー」

マリナ「刹那、ひとつくらい食べさせてあげてはだめかしら」

刹那「だめだ。お前は、きのこたけのこ中毒を知らないのか?」

マリナ「知っているわ……」

刹那「ならばなぜ……!」

マリナ「知っているわ……。知っているけれど、アザディスタンはとても貧しい国……」

マリナ「中毒どころか、外国製のお菓子なんて、子供達のほとんどが食べるどころか見たことさえない」

マリナ「いいえ、それどころか、おやつも、ごはんさえもらえない子だってたくさんいるの……」

刹那「マリナ……」


――きのこの山もたけのこの里も、普通の子供時代を送ってきた人間にとってはありふれたお菓子だ

――だが、世界にはそうではない人間もいる



『なんなんだこれは?』

『きのこの山とたけのこの里だ。経済特区日本原産の有名な菓子なんだが、お前らまさか知らないのか?』

『僕、はじめて見たよ』

『俺も隣人にもらうまで知らなかった』





刹那(そうだ……)

刹那(俺は戦うことばかりで、大切なことを忘れていた……)

すげえな
これでシリアスに持っていくとは


刹那「わかった。子供達にきのこの山とたけのこの里をやってもいい」

マリナ「刹那……」

刹那「だが、スローネが落としていったものは危険だ。なにが混入しているかわからない」

刹那「だから、ダブルオーに積んでいる囮用のきのこたけのこを子供達にやる」

子供A「本当?」

刹那「本当だ」

子供C「わーい!」

子供D「ありがとうお兄さん!」

子供B「早くたべようよマリナ様!」



マリナ「ありがとう刹那。私からもお礼を言わせて」

刹那「いや、礼を言うのはこっちの方だ」

二期だとスローネの機体ってすげぇ弱くなってそう


――


スメラギ「刹那! 無事だったのね!」

グラハム「やはり、生きていたな少年ッ!」

刹那「マリナに助けられた」

セルゲイ「お礼に子供達にお菓子をプレゼントしよう」

アンドレイ「ちゃんとさくさくぱんだ以外のお菓子もあげてくださいよ」


刹那「沙慈も無事だったのか」

沙慈「……」

刹那「ティエリアはどうした?」

沙慈「……あの人は……」


ティエリア「たけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこたけのこ」



刹那「ティエリア・アーデ……」

リボンズ「君のきのこたけのこ摂取量は致死レベルに達しているはずだ」

リボンズ「彼と同じ量のたけのこの里を食べさせられたのに、君はどうして無事なのかな」

刹那「なにが言いたい」

リボンズ「治療の糸口を見つけたってことさ」

刹那「なに!?」

リボンズ「僕たち上位種を見くびらないでほしいな」


――

アレルヤ「いいかい、刹那に赤ハロ。トランザムと叫ぶだけの簡単なお仕事だからね」

アレルヤ「じゃあいくよ。せーのっ」


刹那「トランザム!」

赤ハロ「トランザム! トランザム!」

刹那「 ト ラ ン ザ ム ! ! 」

赤ハロ「トランザム! トランザム! トランザム!」

刹那「  ト  ラ  ン  ザ  ム  !  !  」

赤ハロ「トランザム! トランザム! トランザム! トランザム!」


リヴァイヴ「さあ、みなさん。ダブルオーが排出した高濃度GN粒子を急いで集めましょう」

ヒリング「集めたらすぐにきのこたけのこにまぶすのよ!」

ミレイナ「カレル隊GOですぅー」

フェルト「ハロ隊もがんばって!」

ハロ達「「「「「「ヤッテヤンヨ! ヤッテヤンヨ!」」」」」」


アニュー「純正太陽炉の高濃度粒子がきのこたけのこ中毒の特効薬だったなんて……」

スメラギ「刹那だけ発症しなかったのはダブルオーから発生した高濃度粒子のおかげだったのね」

ビリー「この粒子をきのこたけのこに混ぜて、騙し討ちで患者に摂取させたら効果覿面」

セルゲイ「ただ問題なのは、粒子入りきのこたけのこがとてつもなく不味いということだ。一口食べればあまりの不味さに患者はたちまち昏睡状態」

アンドレイ「どぎつい緑色で謎の発光……食べ物とは思えない色なだけある。見かけ通りの味というわけか」

ライル「アレ食わせてから、兄さん達がピクリとも動かないんだけど、生きてるよな……?」



ニール「 」

ティエリア「 」

ラッセ「 」

クリス「 」

リヒティ「 」

モレノ「 」

ブリング「 」

ディヴァイン「 」


リボンズ「というわけで、君たちには特効薬できのこたけのこ両陣営の基地を叩いてもらうよ」

スメラギ「片方だけ治療しても、もう一方が蔓延するだけ。片方の独裁体制になるのはなんとしても避けたいの」

ビリー「だから、両方いっぺんに治療する必要があるんだ」

スメラギ「GN粒子入りきのこの山・たけのこの里を従来の作戦のようにただばら撒くだけじゃなくて、相手に確実に食べさせる……」

ビリー「危険だけど、君たちには敵の基地に潜入してもらうことになる」

刹那「かまわない。それでもやるのがCBだ」

スメラギ「それは心強いんだけど、ダブルオーはここで待機よ」

刹那「 」

スメラギ「濃縮GN粒子を作ってもらわなきゃ困るもの。引き続き、トランザムと叫ぶだけの簡単なお仕事をしてちょうだい」

刹那「…………俺はガンダムにはなれない……」

アレルヤ「ドンマイ☆」


――アロウズ基地内 たけのこ第2部隊


マリー「戦術予報より簡単に潜入できたわ……」

ヒリング「結局、いつものばら撒き作戦にほとんどのやつらがひっかかってたじゃない。人間ってやっぱり愚かね」

リヴァイヴ「油断は禁物だヒリング。基地内にはばら撒き作戦に引っかからない、人間にしてはなかなかやる部類の敵が潜んでいる可能性がある」

ハレルヤ(なんだこいつらうぜぇ……。まずこいつらからボッコボッコにしようぜアレルヤァ!!!)

アレルヤ(それはだめだよ! でも、この人達とうまくミッションできるのかな……。僕は憂鬱だよ……)

ハレルヤ(って、おセンチになってる場合じゃねええ! あっちからなんかやべえにおいがプンプンしてきたぜ!)

マリー「敵が来たわ!」

リヴァイヴ「噂をすれば……

ハレルヤ「この際、相手は誰でもいい! ボッコボッコにしてやんよ!!!」ガッシボッカ

ヒリング「GNたけのこの里射出!」ポイポイポイ



リント「いやあああああああああああああっ!!!」

コーラ「なんなんだよおおおおおおおおおお!!!」


リント「 」

コーラ「 」



ヒリング「ちょろいわね! やっぱ、人間なんてたいしたことないのよ!」

マリー「あっけなさすぎだわ……アレルヤ?」

アレルヤ(あのハレルヤがやばいなんて言った相手だ。こんな簡単に終わるわけ……ん?)

アレルヤ「なんか……変なにおいが……」スンスン

マリー「におい?」スンスン

ヒリング「くさっ! きっと、この辺にトイレでもあるのね」スンスン

リヴァイヴ「……」スンスン

リヴァイヴ「……待て! 赤毛の男の様子がおかしい!!」



コーラ「いてててて……。なんなんだよったく……」ムクリ

さっきさるさんになったので、一旦休憩します。

話はラストまでできていて、一応、伏線もあったりしますが、
こんな感じの話なので、たいした意味はないです。

>>233


ヒリング「あたしたちにフルボッコにされたってのに、何事もなかったかのように復活した!? なんなのさこいつ!」

コーラ「なんだぁ? 俺を知らねえたあモグリだな?」

コーラ「俺の名はパトリック・コーラサワー。旧AEUのエース様だ!」

マリー「コーラサワー少尉ですって!?」

アレルヤ「彼を知っているのかい、マリー?」

マリー「不死身のコーラサワー……7度のガンダム戦を生き残ったパイロット……」

アレルヤ「7度のガンダム戦を! 自らエースと名乗るのも伊達じゃないというわけか……」ゴクリ


コーラ「今度はこっちから行かせてもらうぜえええええええ!!!!!」


リヴァイヴ「そうはさせない! GNたけのこの里、射出!」

ヒリング「たけのこの里トランザムアタック!」ポイポイポイポイ

マリー「これは戦いじゃない、さくさくパンダのための!」ポイポイポイポイ

ハレルヤ「たけのこの里は食べ盛り!!」ポイポイポイポイ

コーラ「ぎゃあああああああああああああああああ!!!」


コーラ「……なんてな」ムクリ


マリー「そんな……。あのとんでもまずいGNたけのこの里を食らって無傷だなんて……」

ヒリング「これじゃあキリがないじゃないのさ!」

リヴァイヴ「こちらとしてもこれ、以上のGNたけのこの里の消費は避けたい……」

ハレルヤ(もうこいつ殺すしかねーだろ!)

アレルヤ(僕たちは治療のために来たんだ、戦いじゃない! マリーだっているのに、そんなことはできないよ!)

ハレルヤ(今まで散々人殺ししといてよく言うぜ!)

アレルヤ(きっと、なにか別の手があるはずだ!)

ハレルヤ(ケッ、んなこと考えてる間に愛しのマリーちゃん共々全滅して……)


コーラ「ゴクゴク……ぷはぁ!」

コーラ「このカロリーゼロコーラを飲めば攻撃ダメージもゼロだぜ!」

アレルヤ「別の手が……………あった!!」

ハレルヤ「そのコーラ、ころしてでもうばいとる!!!!!」ガッシボッカ

コーラ「ぎゃあああああああああああああああああ!!!」


コーラ「 」


ヒリング「GNたけのこの里による治療完了。今度こそこの無限ループを脱出だわね」



コーラ「いってて……。なんだよこのたけのこの里、変な味だな……」ムクリ

マリー「どうして……。普通ならあまりの不味さに意識を失うはずなのに……」

リヴァイヴ「なにかがおかしい……。そもそも、カロリーゼロコーラでダメージがゼロになるなんてことありえない……」

コーラ「えっ」

アレルヤ「なにか、まだ他の……」

ハレルヤ(だから、最初に言っただろうが! やべえにおいがプンプンするってなあ!)

アレルヤ「におい……?」スンスン

リヴァイヴ「……」スンスン


リヴァイヴ「……ピーリス中尉、コーラサワー少尉の上官は?」

ソーマ「カティ・マネキン大佐だが、それが……」

リヴァイヴ「…………そうか。やはり、このにおいはサルミアッキ……」キィィィン

アレルヤ「サルミアッキ?」

リヴァイヴ「北欧周辺で伝統的に食べられている飴です」

マリー「北欧……。たしか、マネキン大佐はフィンランド出身だったわ」

リヴァイヴ「サルミアッキの主な原材料は塩化アンモニウムとリコリス」

アレルヤ「アンモニウム……。だからこんな臭いが……」スンスン

ヒリング「さっすがリヴァイヴ! 犬みたいに鼻が利くんだから!」

リヴァイヴ「冗談を言っている場合じゃない。サルミアッキの別名は――世界一不味い飴……」

アレルヤ・マリー・ヒリング「「「!!」」」


???「随分な言われようだな」

コーラ「大佐ぁ!」

カティ「バーロー」


リヴァイヴ「おそらく、あの2人は世界一不味い飴を日常的に摂取して、不味いもの耐性がついています」

ヒリング「並大抵の不味いものじゃ太刀打ちできないってわけね」

アレルヤ「だけど、ここを突破しないと、アロウズNo.2のアーサー・グッドマン准将の元へはたどり着けない」

マリー「みなさんで力を合わせれば……」

ヒリング「はぁ? なんであたしたちが出来損ないのD級品の超兵()なんかと力を合わせなきゃなんないの!」

マリー「そんな……」

ヒリング「ここはあたし達に任せて先に行きなさいって言ってるのよ!」

ヒリング「言わせるんじゃないわよ恥ずかしい///」

マリー「ヒリングさん……」

アレルヤ「行こう、マリー」


――アロウズ基地内 たけのこ第1部隊


グラハム「少年! ……の友人! 弁当は持ったか? 筑前炊きは入れたか?」

沙慈「はいはい持ってます持ってます。筑前炊きもぎっしり入れてますよ……」

グラハム「ならばよい! では行くぞ! 筑前炊き第1部隊出撃!!」


沙慈「ううっ……なんで僕がこの人と……」

ビリー「ははは、グラハムったら、君の筑前炊きにメロメロみたいでね。言っても聞かないんだよ」

グラハム「筑前炊き……好意以上の感情を抱くよ」

沙慈「これなら基地に残って、刹那とトランザムと叫ぶだけの簡単なお仕事をしていた方がマシだよ……」

グラハム「この味、まさしくお袋の味!」ムシャムシャ

沙慈「あー! もう! つまみ食いなんかして!」

>>250
ヒリング△


沙慈(ターゲットはアロウズのトップに君臨するホーマー氏……)

沙慈(筑前炊き仮面はああ見えて凄腕パイロットらしいけど、ビリーさんは技術者だし、僕なんてただの一般人……)

沙慈(イノベイドや超兵が勢揃いの第2部隊、)

沙慈(イノベイドとガンダムマイスターとぱんださん親子が揃ったきのこ部隊に比べるとパワーバランスが……)

沙慈(僕たち、大丈夫なのかな……)




ドンドンドンドン!!

グラハム「たのもー!」

沙慈「ちょっ、なんの戦術もなしに普通にドアをノックして入る気ですか!」

ドンドンドンドン!!
ドンドンドンドンドンドンドンドン!!

グラハム「たのもーたのもー!!」

ビリー「おかしいね。留守なのかな」


――


ビリー「お久しぶりです叔父さん」

グラハム「ご無沙汰しております」

ホーマー「うむ」

沙慈(叔父さん……コネ……。納得のパワーバランスだよ……)

ホーマー「彼は?」

グラハム「筑前炊き職人のオフクロードです」

沙慈「違います」

グラハム「えっ」

沙慈「えっ」

ビリー「彼はクロスロードくん。日本から来た僕たちの友人です」

オフクロードwwwwwwwwwwww


グラハム「さて、ここらで昼食としよう。少年! ……の友人、弁当を所望する」

沙慈「ええっ! ちょ、ちょっと、こんな時にのんきなことを……」


ビリー(いいんだ。君が作った弁当にGN粒子を混ぜてある。それを叔父さんに食べさせて)ヒソヒソ

沙慈(僕の弁当に? 普通にGNたけのこの里を食べさせればいいんじゃないですか)ヒソヒソ

ビリー(叔父さんは世界中のたけのこの里を掌握するトップだからね。非正規品なんてすぐに見破ってしまうよ)ヒソヒソ

沙慈(世界中って、ご当地品やら期間限定品やらが全世界いくつあると思ってるんだ……)ヒソヒソ


ホーマー「どうした?」

沙慈「なっ、なんでもありません!」

ホーマー「もうすぐ客人が来る。みんなで食べるとしよう」

沙慈「客人?」


ホーマー「……ああ、ちょうど来たようだ」

???「失礼いたします」


沙慈「……!! ルイス!?」

???「えっ沙慈!?」

沙慈「どうしてルイスがこんなところに!?」

ルイス「どうして沙慈がこんなところに!?」

ホーマー「今日はスポンサーの石油禁輸出機構との会談があってな」

ホーマー「この会談が成立すれば、対きのこ厨用兵器がアロウズに装備される」

ホーマー「ちょうどいい機会だ。お前達も思う存分たけのこの里道を語っていきなさい」

ビリー「叔父さん……」

グラハム「まさに、運命という名のセンチメンタリズム!」

沙慈「そんな……」


ルイス「どうして沙慈がこんなところに、なんて野暮なことを聞いちゃったね……」

沙慈「ル、ルイス……?」

ルイス「たけのこ派最前線のアロウズにいるんだもの。沙慈もたけのこ派に決まってるよね」

ルイス「4年前にどっちもおいしいだとかおかしなことを言ったのは嘘だったんだよね沙慈!」

ルイス「たけのこの里がきのこ()なんかと同列なわけがない! 味も売上も人気も全てがたけのこの勝ち!」

ルイス「あの時はあの女に脅されてああ言うしかなかったんだだってわかってるよ沙慈!」

ルイス「沙慈が好きなのはたけのこの里だってわかってる!」

ルイス「姉だかなんだか知らないけど、沙慈の邪魔をするあの味覚障害のカスゴミきのごみ女はあたしがやっつけてあげる!」

ルイス「だから沙慈も安心してたけのこの里を……」

沙慈「やめてよルイス!!」

ルイス「沙慈……?」

沙慈「姉さんのことをそんな風に言わないでくれ!」

こんなヤンデレ嫌だ


ルイス「どうしたの沙慈? まさか、あの女の洗脳がまだ解けないんじゃ……」

沙慈「そんなんじゃない。僕はきのこもたけのこも両方好きなんだ。優劣なんてつけられないよ」

ルイス「なに言ってるの? きのこが好きですって? まさか、沙慈……きのこ()厨? 4年前からずっとあたしを騙して……」

ビリー「まあまあ、2人とも落ち着いて……。おなかが減ってイライラしてるのかな」

グラハム「一刻も早く昼食にすべきだ。腹が減っては戦はできぬ」

ビリー「グラハム、戦をしちゃだめじゃないか。僕たちはそれを止めに来たんだから」


ビリー「クロスロードくん、このお弁当をハレヴィ家のご令嬢に渡してくれるかい」

ビリー(GN粒子をまぶしてあるから、これを食べたら彼女も正気に戻るはずだよ)ヒソヒソ

沙慈(わかりました……)ヒソヒソ


沙慈「ルイス、久しぶりにいっしょにご飯食べて仲直りしようよ」

ルイス「たけのこの里があるからいらない」プイッ

沙慈「お菓子だけで済ますなんてだめだよ。太っても知らないんだから」

ルイス「……!! し、仕方ないから食べてあげる……///」ムシャムシャ

沙慈(よし……)


ホーマー「 」


ビリー「ふう、なんとか叔父さんにGNたけのこの里を食べさせることができたよ」

グラハム「落ち着いたところで我々も昼食に……ん? カタギリ、私の弁当を知らないか?」

ビリー「そこに置いてあるじゃないか」

グラハム「これは治療用のGN筑前炊き弁当だ。私の指揮官用GN筑前炊き弁当ではない」

ビリー「えっ」



沙慈「どうかな。僕がつくったんだけど……」

ルイス「まあまあいけるんじゃない。たけのこの里には負けるけど」ムシャムシャ



グラハム「カタギリ、彼女はなぜ気を失わない?」

ビリー「……まさか、治療用弁当とグラハム専用弁当が入れ替わってた……とか」

グラハム「……」

ビリー「……」


ルイス「懐かしい味……」ムシャムシャ

ルイス「ねえ、沙慈。覚えてる? あたしたちがはじめて会った時のこと」ムシャムシャ

沙慈「覚えてるけど、食べながら喋るのはやめて」

ルイス「ハイスクールのカフェテリアで、バイト疲れでテーブルに突っ伏して寝てる沙慈の肩をあたしがつっついて……」

ルイス「もうあの頃にみたいにはなれないけど……」

沙慈「なれるさ! 今からだって遅くない! やり直せるんだ!」

ルイス「沙慈……」ムシャ…




ビリー「彼女が正気に戻った? でも、どうして……」

グラハム「これぞまさしく愛だ!」

ビリー「君って案外ロマンチストだよね。でも、今回はそういうことにしておこうか」

ホーマー「 」


――アロウズ基地内 たけのこ第2部隊イノベ組+


リヴァイヴ「第1部隊はミッションを完遂したようです」

カティ「そうか」

ヒリング「あたしたちもミッションコンプリート! って、ただ対話しただけってのがもの足りないけど」

カティ「私は物心ついたときからサルミアッキ派だ」

カティ「アロウズのたけのこの里政策には疑問を持っていた。着任したのも内部からの監視のため」

コーラ「俺は大佐派です大佐ぁ!!!」

ヒリング「このあたしがこんな男に苦戦してたなんて……」

リヴァイヴ「しかし、マネキン大佐の協力を得ることができたのは心強い」


リヴァイヴ「残るはアロウズのNo.2グッドマン准将と、きのこ派か……」


――アロウズ基地グッドマンの部屋 たけのこ第2部隊超兵組


グッドマン「なんだ貴様ら! どこから入ってきた!?」

アレルヤ「名乗るほどのものじゃありません。通りすがりのガンダムマイスターですよ」

マリー「あなたにはこのGNたけのこの里で治療を受けてもらいます」

グッドマン「ピーリス中尉だと!? CBの奇襲を受けて行方不明と聞いていたが、この裏切り者め!」

グッドマン「だが今はそんなことどうでもいい! 裏切り者でもCBでも誰でもいいから私を助けんかあああああ!!」

アレルヤ「助けるって……敵に対してなにを言っているんだ」

???「敵に助けを求めるとは、見苦しいですよグッドマン准将」

マリー「あなたは、アーバ・リント少佐!」

アレルヤ「この人、さっきコーラサワー少尉といっしょにいた……。倒したと思ったのにどうして……」

ハレルヤ(こいつの髪型をよく見てみろよボンクラァ!!)

アレルヤ「きのこカット……まさかあなたは!?」

リント「見ての通りきのこ派です。カタロンの構成員ですよ」

マリー「スパイだったのね……」


リント「先ほどのGN生ゴミ……失礼。GNたけのこの塵でしたっけ? あんなカスを口にするわけないじゃないですか」

リント「ホーマー・カタギリもやられ、アロウズはもうおしまいです。たけのこ厨は世界から殲滅され、これからは我々きのこ派の時代!」

グッドマン「ぐぬぬ……」

アレルヤ「そんなことさせない! カタロンでは僕たちの仲間が戦っているんだ!」

リント「お仲間、ですか。それもどうでしょうね……」

アレルヤ「なに?」

リント「我々カタロンはアロウズだけではなく、CBにも潜んでいるのですよ」

アレルヤ「まさか……」



セルゲイ『聞こえるかピーリス!』

セルゲイ『きのこ部隊より緊急通信!』

セルゲイ『ガンダムデュナメス、ロックオン・ストラトスがカタロンへ寝返った。繰り返す。きのこ部隊より緊急通信……』



ソーマ「そんな……」

アレルヤ「嘘だ……」

展開が原形をとどめてないなwwwwww

>>272
ライルは元々カタロンのスパイじゃなかったっけ


――カタロン秘密基地 きのこ部隊


アニュー「ライル戻ってきて! どうして私たちが戦わなくてはいけないの!」

ライル「それは俺がきのこ派で、君がたけのこ派だからだ!」

アニュー「違う! 私は信州限定アポロぶどう味派よ!!」

ライル「こまけえこたあいいんだよ! きのこの山以外の菓子なんてみんないっしょだ!」

アンドレイ「この裏切り者め!! あんたはなにをやっているんだ!!」

ライル「裏切ったもなにも俺は生まれながらのきのこ派なんでね!」

セルゲイ「クッ! ガンダムが敵に回ってしまっては、これ以上は戦えんか……」

信州限定アポロぶどう味wwwwwwwwwwwwwww


――アロウズ基地グッドマンの部屋 たけのこ第2部隊超兵組


アレルヤ「ロックオン……」

リント「おやあ、さっきまでの威勢はどうしたのです? まあ、こちらとしては好都合ですが」

オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」

アレルヤ「これは……」

リント「対人兵器オートマトン、全自動きのこの山射出機です。これを食らえば金髪豚野郎はもちろんのこと、超兵だってひとたまりもないでしょうね」

ソーマ「クッ……」

グッドマン「貴様ァ!!」

リント「やらせてもらいますよ。私のだーいすきな殲滅作戦をね」

アレルヤ(どうしよう。このままじゃマリーまでやられちゃう……)


リント「きのこの山、発射!!」

アレルヤ「マリィィィィィィィィィィィ!!!!!」


ハレルヤ「マリーマリーうっせーんだよ! マリービスケットでも食ってろクッキーモンスターが!」


ドガッシャーーーーーーーーン!!!!


オートマトン「 」


リント「なっ!? オートマトンを素手で破壊しt」

ハレルヤ「超兵なめンじゃねえええええええええええ!!!!」ドカッバギッ!!

リント「へぶっ!!」

ハレルヤ「残念だったなあ! 俺様はお優しいアレルヤ様と違ってたけのこ派なんだよ!!」ガッシボッカ!!!

リント「ぎゃ……やめ……」

ハレルヤ「ムカつくんだよ!! テメーのキノコヘアーを見てるだけで!!!」デュクシデュクシ!!!

リント「 」

ハレルヤ「たけのこの里を生ゴミあつかいしやがって! 口にするわけないだァ!? そんじゃあ、俺がムリヤリ口に押し込んでやんよ!!」ギュウギュウ

リント「 」

ハレルヤ「だーい嫌いなたけのこの里をたらふく食った感想はどうだ!! って、口いっぱいで喋れねーよなあ! ギャハハハハハハハハ!!!!!」


リント「 」


ソーマ「……倒したのか」

グッドマン「よ、よくやったぞ!」

ハレルヤ「うっせー! 俺らの真のターゲットはテメーなんだよ金髪豚野郎!!」デュクシデュクシ

グッドマン「 」

ソーマ「……(こんなやつが味方だなんて思いたくない……)」

ハレルヤ「呆けてる場合じゃねーぞ女ァ!」

ソーマ「わ、わかっている!」


オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
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オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」


オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」

アレルヤ「倒しても倒してもきりがない! 敵の数が多すぎる!」

ソーマ「相手は機械だ。このままでは体力がなくなれば我々の負けだ」

オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キ……」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」

ソーマ「機械の動きが止まった!?」

アレルヤ「こんなことができるのは……」


???『 ト ラ イ ア ル ! 』

アレルヤ「ガンダムセラフィム……。ティエリア! 元気になったんだね!」

ティエリア『僕たちイノベイドにとって、生体端末は単なる器にすぎない』

アレルヤ「…………どうしてこのタイミングでそんなことを言うんだい? まさか、治療が失敗して一度死n……」

ティエリア『フッ、冗談だよ』

アレルヤ「笑えない冗談だよ……」

ソーマ「本当に冗談なんだろうな」


沙慈(それから、僕たちたけのこ部隊と、スミルノフ大佐が率いるきのこ部隊は一旦基地へと退却した)

沙慈(ルイスは戻ってきて、たけのこ戦も勝利したけど、勝利の美酒なんて味わっている場合じゃなかった)

沙慈(ガンダムの裏切りはそれほどまでに大きな傷を残した)





――連邦軍 きのこたけのこ中毒症対策基地


フェルト「ロックオンが裏切ったなんて……」

アニュー「せっかくわかりあえたと思ったのに、ライル……」

リヴァイヴ「やはり、人間なんて信用すべきじゃないということか」

ヒリング「たけのこ戦でちょっとは見直したと思ったのに、所詮、人間は人間ね!」

アンドレイ「人間だからと一括りにされては困る。だいたい、CBなんかと戦ったのが間違いだったんだ」

マリー「そんなことないわ!」


刹那「そうだ。これは俺たちの問題だ」

ティエリア「ガンダムマイスターの不始末はガンダムマイスターが挽回する」

アレルヤ「次のカタロン戦は僕たちガンダムマイスター3人だけで行かせてください」

スメラギ「あなたたち……」

刹那「頼むスメラギ。行かせてくれ」

スメラギ「……わかったわ。どうやら、あなたちには勝算があるみたいね」

ヒリング「なに言ってんのさ! あんたたちだって信用できないわよ!」

リヴァイヴ「今度は3人で裏切るんじゃないんですか」

マリー「アレルヤ達はそんなことしないわ!」

グラハム「少年がここまで言うのだ。何か秘策があるに違いない」

リジェネ「そうだよ。行かせたらいいんじゃない。ティエリアは僕が監視するし」

リボンズ「僕も賛成だよ」

ヒリング「リボンズまで!」


――


フェルト『カタロンは現在、アザディスタン王宮に立てこもっているとの情報です』

ミレイナ『ガンダム各機は王宮に向かってくださいですぅ』

リジェネ『ティエリア、お土産期待してるからね』


ティエリア「了解」

沙慈「お土産って……そんな軽いノリでいいんですか?」

アレルヤ「君こそ良かったのかい? 今回の件は僕たちの責任なのに、ついて来なくてもいいんだよ?」

刹那「ルイス・ハレヴィはもう取り戻した。お前には戦う必要はない」

沙慈「そうなんだけど……。なんだか気になって……」

ティエリア「……おしゃべりはそこまでだ。前方から所属不明のMSが接近」

ティエリア「これは……スローネ? いや、違う……これは……」

刹那「まさか……」



アリー『そうよ! そのまさかよ!!!』


刹那・ティエリア「「アリー・アル・サーシェス!!」」

沙慈「この機体、前に中東で僕たちを襲ってきた……」

アレルヤ(誰?)

アリー『生きてたのかクルジスのガキ! 今日はお友達と揃ってピクニックかよ』

刹那「黙れ! 見つけたぞ世界の歪み!」

ティエリア「貴様がきのこたけのこ戦争の原因か!」

アリー『ケッ、んなもん俺が生まれる何百年も前からあんだろーが! とんだ濡れ衣だぜ!』

刹那「拡大させたのはお前だろう!」

アリー『証拠はあんのかよ!』

ティエリア「……クッ!」

アリー『きのこたけのこ戦争の原因なんてどこにもねえんだ! どいつもこいつも好きにやった結果があるだけだ!』

アリー『……それと、ひとつ教えてやるぜ。きのこたけのこ戦争を終わらせたところで、この世には無数の食べ物がある!』

アリー『だから、戦争はなくなんねえ!』

アリー『テメーらのやってることなんてぜーんぶ無駄だ! 紛争根絶を掲げるテロリストさんがよ!』

00世界の人間どんだけ心に余裕無いんだよwwwwwwwwwww


――アザディスタン王宮

マリナ「どうしてなのシーリン……。あなたがカタロンだなんて……」

シーリン「あなただってわかっているでしょう。いいから早くきのこの山を食べなさい!」グリグリ

マリナ「ちょっとシーリン、ムリヤリ口に押しつけないで……むぐぐっ」

クラウス「そーれっ! きのこのやまーは!!」グリグリ

シーリン「たべざかり!!」グリグリ

マリナ「むぐぐううっ……」

ライル「おいおい、2人がかりでか弱い女性に襲いかかるなんて見苦しいぜ」

マリナ「むぐっ……ぷはっ!」

クラウス「ジーン1! 邪魔をするのか?」

ライル「邪魔じゃない。紛争への武力介入さ」

マリナ「武力介入……。まさか、あなたは……」

ライル「CBのガンダムマイスター、ロックオン・ストラトス」

マリナ「CB……」

シーリン「裏切り者は裏切り者ってわけね……」


オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」


マリナ「なに……これ……」

クラウス「対人兵器オートマトン……。ジーン1、君もその威力はわかっているだろう……」

ライル「わかっちゃいるさ……」

シーリン「だったらなぜなの! あなただってたけのこ厨を恨んでいたでしょう!」

ライル「確かに、俺はたけのこ厨を恨んでいたさ……」

ライル「けどな……。俺が嫌いなのはたけのこ厨で、たけのこの里自体はガキの頃から大好きなんだよ!」

クラウス「そうか。君はたけのこ厨だったのか……」

クラウス「やむを得ない。オートマトン、きのこの山をジーン1とマリナ姫へ射出!」


オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」

ヒリングは体は男だけど女の真似をしている変態さんなんだぜ


……


マリナ「攻撃が……来ない?」

オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」
オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」 オートマトン「 」

シーリン「オートマトンが停止した!?」

クラウス「どういうことだ! なにが起きた!?」机バンバン

ライル「やっとおいでなすったか!」

マリナ「刹那……」


――

ティエリア『 ト ラ イ ア ル ! 』キィィン

刹那・沙慈・アレルヤ『 『  ト ラ ン ザ ム !  』 』

>>295
体に性の概念自体が無いだけじゃなかったっけ
と思ったけど「慰めてあげよっか?」とか言ってたな

>>297
アニューだけは女性ベースで他は男性ベース
胸パット入れてたりするんだぜ

>>299
ペニスがあんの?

時間の都合上、ここで区切ります。
明日は予定があるので、今日中に完成させたかった……。

できるだけ早く残りを投下しますが、スレが落ちていた場合は、前に制作速報板で書いた

刹那「俺が! 俺たちが軽音部だ!」

というスレが空いているので、そこへ続きを投下します。

>>301

スレが残っていてよかったです
保守ありがとうございました

ここから再開します


――

――――



沙慈(全裸)『……ここは?』

ティエリア(モザイク)『ダブルオーライザーのトランザムで発生した量子空間の中だ』

刹那(全裸)『俺たちはカタロンの女の意識空間に入ったらしい』

ライル(全裸)『そんなことより、なんでみんな全裸なんだ!』

ライル(全裸)『ティエリア、モザイクよこせよ! ひとりだけなんだよ!』

ティエリア(モザイク)『設定上仕方がない。僕は公式プロフィールで姓名と身長体重しか公表されていない』

アレルヤ(全裸)『マリーを連れてこなくてよかった……』

沙慈(全裸)『あ、それで今回はアーチャーなしだったんですね』


――2307年 アザディスタン


シーリン『明治製菓がアザディスタンの復興支援をしてくれるですって!?』

マリナ『ええ。アザディスタンにきのこの山工場をつくって、子供たちにきのこの山をプレゼントしてくれるんですって』

マリナ『大人には仕事、子供にはお菓子……。みんなきっと喜ぶわ』

シーリン『そう喜んでばかりもいられないわよ。工場ができたら環境や労働、人権……沢山の問題が発生するかもしれない』

マリナ『問題は山積みね。ただ明治製菓に頼るだけではなく、この国に暮らす私たちも頑張らなくてはいけない……』

シーリン『でも、これをきっかけにこの国が少しでも発展することを期待しましょ』


――


シーリン『石油禁輸出機構がきのこの山輸出規制!? なんて馬鹿なことを……』

マリナ『アザディスタンきのこの山工場の建設計画は凍結ですって……』

シーリン『子供たちへのプレゼントは? せめてそれだけでも……』

マリナ『税関で引っかかって、日本から出られないそうよ……』

シーリン『そんな!! 明治製菓に問い合わせてなんとか……』

マリナ『明治製菓のたけのこ部門はハレヴィ家に、きのこ部門も買収されてしまった……。これ以上は明治製菓でももうどうにもできないの……』



シーリン『化石燃料の次は、きのこの山……』

シーリン『彼らはどれだけ中東を苦しませれば気が済むの……』

シーリン『石油禁輸出機構……。いいえ、たけのこ厨……』


――

――――


沙慈「石油禁輸出機構……。ルイスのパパがしたのはこういうことだったのか……」

アレルヤ「真面目に考えると、こうなるよね……」

ティエリア「カタロンへ入ったのも彼女なりに国を考えてのことだったのだろう」

アレルヤ「国を思う気持ちを誰かに利用されたのかもしれない」

ライル「俺にだって、死んだ家族が住んでた家を潰してたけのこの里工場を作ったたけのこ厨を許せねえって気持ちはある」

ライル「だから、俺には彼女の気持ちは否定できねえ」

沙慈「……」

刹那「だが、ここにはマリナがいる」

刹那「あの女も変わっていくだろう」


沙慈「それにしても、刹那たちははじめからロックオンさんがたけのこ派だってわかっていたみたいだけど、どうしてなの?」

刹那「ロックオン(兄)が言っていた――」


――ガキの頃はきのこの山かたけのこの里かでよく弟と喧嘩したもんだ。

――俺もガキの頃は絶対きのこだなんて言い張ってたけど、今じゃたけのこ派だしな


刹那「つまり、幼少期のロックオン(兄)がきのこ派ということは、必然的に喧嘩相手の弟はたけのこ派だと推測できる」

沙慈「つまり、生まれながらのきのこ派ではないということ? でも、お兄さんと違って、弟さんの方は派閥替えをしなかった可能性もあるんじゃ……」

アレルヤ「それに関しては、君にも覚えがあるんじゃないかな。連邦軍基地の自販機前でのこと覚えてる?」

沙慈「そういえば、あの時、虐殺用とはいえ、目の前にきのこの山があるのに買う素振りさえなかった……」

ティエリア「決定的なのはその後だ。君はリジェネから没収したたけのこの里を返してやらなかった上に、後でこっそり食べただろう?」

ライル「 」ギクッ

ティエリア「リジェネから僕へ苦情が来ている。新しく買い直して返却するように」

ライル「わかったよ」

沙慈「お土産ってこういうことだったのか……」


刹那「全ては俺たちがはじめてきのこたけのこを食べた日からはじまっていた――」

ライル「全く、兄さんしてやられたぜ」

沙慈「おかげで作戦がうまくいったんだからいいじゃないですか」

ライル「……そうだな」


ティエリア「それで、二重スパイまでして得た情報は?」

ライル「ああ、そのことなんだがな」

ライル「お前ら、おかしいと思わねえか?」

ライル「アロウズのスポンサーが世界規模なのに比べて、カタロンのスポンサーはJNN。たかだか一国の報道機関だ」

沙慈「そういわれてみると、あまりにも力の差がありすぎますね」

アレルヤ「なのに、カタロンはアロウズより先に対人兵器を装備している……」

ティエリア「この技術力や開発資金がJNNだけのものとは思えないな」

刹那「きのこ派の背後に何かがある……」

ライル「そうだ。ハレヴィ家と並ぶ世界的な金持ちと言えば――」


刹那「王留美……」


――連邦軍 きのこたけのこ中毒症対策基地


スメラギ「なんですって! 王留美が!?」

刹那「王留美の居場所はわかるか?」

フェルト「……経済特区日本、JNN本社です!」

沙慈「姉さんの職場だ……」

ミレイナ「ノリエガさん、大変ですぅ! クーデターが発生したみたいですぅ!」

ティエリア「クーデターだと!? きのこ派のJNNか? たけのこ派の残党か?」

ミレイナ「それが……。映像を転送するですぅ!」




ハーキュリー『私は同志たちとともに、きのこ厨基地であるJNN本社を占拠した』

ハーキュリー『私たちの目的はただひとつ。きのこ厨たけのこ厨の蛮行を世に知らしめ、その是非を世論に問うためである』

ハーキュリー『我々はすぎのこ村の利益と安全を守る村民だ!』

ハーキュリー『ゆえに、誤ったきのこ、間違ったたけのこを糺すのも我々すぎのこ村の使命なのである!』


セルゲイ「ハーキュリー! なんてことを!!」

沙慈「すぎのこ村って一体……」

イアン「きのこの山、たけのこの里の兄弟品だが、最近の若いもんは知らんのか」

セルゲイ「発売してすぐ売り場から消えたから無理もない」

ビリー「すぎのこ村は、きのこたけのこ戦争に巻き込まれて消失したとの俗説もあるね」

ライル「やっとのことでたけのこ派を抑え込んだと思ったら、こんどはきのこすぎのこ戦争かよ」

アレルヤ「きのこたけのこ戦争を終わらせたところで、この世には無数の食べ物がある、か……」

ティエリア「このままアリー・アル・サーシェスの言った通りになどさせん!」

刹那「俺たちの手でこの戦いを止める!」

スメラギ「そうね。それでこそCB……」

グラハム「それでこそ少年!」





沙慈(こうして、僕たちのラストミッションが、)

刹那(きのこたけのこすぎのこ戦争を止めるための戦いがはじまった)


――経済特区日本JNN本社前 プトレマイオス2


スメラギ「クーデター派は元軍人よ」

カティ「奴らはMSで武装している。総員、くれぐれも……」

フェルト「コーラサワー機、すぎのこ砲で撃沈しました!」

ミレイナ「応答なしですぅ!」

カティ「……コーラサワー機に砲撃!」


ドーーーーーーーーーン!


イアン「味方に砲撃しただと!?」

カティ「心配ない。中身はカロリーゼロコーラだ。すぐに復活する」


コーラ『イヤッフウウウウウウウウウ!! 不死身のコーラサワー復活!!』


リンダ「本当に、何事もなかったかのように復活したわ……」

ビリー「だから、カロリーゼロだからって、ダメージゼロにはならないよ……」


ハレルヤ「いいか、きのことたけのこの融合だ!」

ソーマ「わかっている。きのことたけのことぱんだの融合だな」

ハレルヤ「行くぜえええ! これが超兵の力だ!!」

アレルヤ「違う、これはお菓子業界の未来を切り開く力だ!!」



セルゲイ「こんなことはやめるんだハーキュリー!」

ハーキュリー「世論は目を覚ます必要があるのだよセルゲイ!」ジャン! ケン! ポーン!

アンドレイ「一般人を人質に取るなんて……ぐああああっ!!」カクレンボオォォォ!!

セルゲイ「アンドレイ!」


すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、あのこはだあれ? すぎのこー村のすぎのこじゃ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。じゃんけんぽーんでかくれんぼ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、みーつけた。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」


ハレルヤ「なんだよこいつら!!」

アレルヤ「これは、敵の数が多すぎる……」


すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、あのこはだあれ? すぎのこー村のすぎのこじゃ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、すーぎのこ。じゃんけんぽーんでかくれんぼ♪」」」」
すぎのこ村民「「「「すぎのこ、すぎのこ、みーつけた。すぎのこそろって食べ盛り♪」」」」


ティエリア「まさか、君とともに戦うことになるとは……」

リボンズ「勘違いしないでほしいな。僕は計画がチョコ菓子ごときに奪われるのが許せないだけさ」

リジェネ『ふたりとも頑張ってね。僕も基地でゴロゴロしてポッキー食べながら応援してるよ』

ティエリア「ゴロゴロだと!? 君も戦え!!」

リジェネ『僕だって選ばれし6人の仲間とか、オリジナルを含む全ての太陽炉のコントロールみたいな能力があったら戦うけどさ、』

リジェネ『さっきまでそんな能力が合ったような気がしたけど、気のせいだったみたいだし、戦わないよ』

ティエリア「なにを言っているんだ君は……」

リボンズ「……」

???『あぎゃ』

リジェネ『まあ、仕方ないな。リボンズがどうしてもって言うから、援軍を派遣してあげるよ』

リボンズ「そんなことひとことも言っていないよ」


ティエリア「援軍……?」

ブリング「リボンズ・アルマーク! ティエリア・アーデ!」

ディヴァイン「助太刀する!」

ティエリア「君たちも復活したのか!」

リボンズ「余計なことを……」


赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」
赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」 赤イノベ「スケダチスル」


リボンズ「これは、味方の数が多すぎる……」

ティエリア「…とんだ茶番だ」


ライル「何派なんだ貴様は! なぜ戦渦を広げようとする!」

アリー「何派でもねえ! 俺は俺だ! 戦いが好きだからやってんに決まってんだろ!!!」

ライル「こいつだけは絶対に許さねえ!」

アリー「許してもらおうなんて思っちゃいねえ!! 行けよファング!!!」ダダダダダ


アニュー「させないわ! 行きなさい! アポロ!」バラバラバラ

ヒリング「そっちとは地方特産バリエーションがダンチなのよね!!」バラバラバラ

アリー「ぐああああああああああ!!」ベタベタベタ


リヴァイヴ「こっちも助太刀しますよ」

ライル「お前ら……」


絹江「久しぶりね沙慈……」

沙慈「姉さん……」


絹江「どうして沙慈がこんなところに、なんて野暮なことは聞かないわ……」
絹江「きのこ派最前線のJNNまで来てくれたんだもの。沙慈もきのこ派に決まってるわよね」
絹江「4年前にどっちもおいしいだなんて、おかしなことを言ったのは嘘だったのよね沙慈」
絹江「きのこの山がたけのこの()なんかと同列なわけがない! 味もチョコレートの量も全てがたけのこの勝ち!」
絹江「あの時はあのたけのこ女に脅されてああ言うしかなかったんだだってわかってるわよ沙慈!」
絹江「あなたが好きなのはきのこの山だってわかってる!」


沙慈「だめだ……。姉さんまで昔のルイスみたいになってる……」

刹那「これでは前に進めない……」

グラハム「ならば、ここは私があずからせてもらおう!」

刹那「お前は!!」

沙慈「筑前炊き仮面さん!!」

グラハム「きのこ王国のミス・ヒメは私に任せるがいい!」

グラハム「だから、行け少年たち! お菓子業界の未来をその手で切り拓け!!」


――JNN本社内


紅龍「お嬢様! CBと連邦がそこまで迫ってきています! 早くお逃げください!」

留美「……ふふっ」

紅龍「お嬢様……?」

留美「……うふふふふふ!」


留美「たけのこ厨は消えた。きのこ厨もすぎのこ厨ももうお仕舞いだわ」

留美「何百年と続いてきたお菓子が消える……」

留美「いいえ、きのこ厨が勝っても、すぎのこ厨が勝っても、CBが勝ったとしても、」

留美「どちらにしても、世界は変わる……!」


ネーナ「バッカじゃないの!」

留美「なんですって!」

ネーナ「あんたはただ駄々をこねているだけ! 世界中にいくつお菓子があるのよ! こんなことして世界が変わると本気で思ってんの?」

留美「あなたにはわからないでしょうね」

ネーナ「わかってないのはあんたの方よ、お嬢サマ! パンもケーキもなにもかも食べ放題だったあんたになんてわかってたまるか!」

ネーナ「あたしは作られて、戦わされて……他の奴らみたいにお菓子も自由に食べれなかった!」

留美「あなたは特別じゃないわ……」

ネーナ「うるさいうるさいうるさい! あんたのその小うるさい口なんて塞いでやる!」


オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」
オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」 オートマトン「キノコ」


ネーナ「あんたが作らせたオートマトンでね……」

留美「……ひいっ!」

ネーナ「あんたなんて大嫌い! チョコレートの食べ過ぎでぶくぶく醜く太って鼻血出して死んじゃえばいいよ!」

紅龍「逃げろ留美!!」


――

――――



留美(全裸)『……わたくしは…………』

留美(全裸)『助かった……?』

留美(全裸)『でもここは……? わたくしはJNNにいたのではなくて?』


刹那(全裸)『なぜだ?』

留美(全裸)『刹那・F・セイエイ?』

沙慈(全裸)『すいませんすいません見てませんから裸なんて見てませんごめんなさい』

刹那(全裸)『お前はどうして戦いを広げた?』

留美(全裸)『……世界を変えるため』

刹那(全裸)『違う』

留美(全裸)『それ以外になにがあって? あなたたちだって世界を変えたがっていた』

刹那(全裸)『違う。あんたは……』


――1X年前 王家


子留美『お兄様、なにを食べていらっしゃるの?』

子紅龍『きのこの山とたけのこの里……』ムシャムシャ

子留美『わたくしにも分けてくださる?』

子紅龍『ああ』スッ

子留美『わーい!』


子紅龍『……』ムシャムシャ

子留美『おいしいですわね、お兄様』ムシャムシャ

子紅龍『ああ』ムシャムシャ


『なにをしているんだ留美!』

『王家の次期当主とあろうものがそんなものを食べるな!!』

『こんな安っぽい菓子、なにが入っているかわかったもんじゃない!!』

『もう二度と食べるな!!』



子留美『そんな! 返して! わたくしのお菓子……返して!!』



子紅龍『……』ムシャムシャ

子留美『お兄様……?』

子紅龍『……お父様がダメって言ったから留美はダメ』ムシャムシャ

子留美『そんな! どうしてお兄様だけ……。どうしてわたくしだけ……』

子留美『ずるい……こんなのって……』


――2307年 プトレマイオス


スメラギ『お久しぶりね、王留美。わざわざご苦労様』

留美『実行部隊の視察もエージェントの役目ですから』

留美『それより、ガンダムマイスターはどちらに?』

スメラギ『さっきまで刹那がその辺にいたんだけど……』



『よう、刹那! なに食ってんだ?』

『きのこの山とたけのこの里……』

『き、きのこの? たけのこの……?』

『なんなんだこれは?』

『きのこの山とたけのこの里だ。経済特区日本原産の有名な菓子なんだが、お前らまさか知らないのか?』



スメラギ『珍しく4人揃ってると思ったら、子供みたいにお菓子なん食べて……。あの子たちにも意外とかわいいところがあるのね』

留美『…………』


――

――――



留美(全裸)『……私は王家の当主』

留美(全裸)『幼い頃から世界的なセレブとして、なに不自由なく暮らしてきたわ』

留美(全裸)『パンもケーキも思うがままに手に入る退屈で灰色の世界……』

留美(全裸)『だけど、気付いてしまった』

留美(全裸)『時の流れは止められない。やり直すことができない。過去に食べられなかったきのこたけのこはもう2度と食べることができない……』

沙慈(全裸)『そんなことのために、あなたはきのこたけのこ戦争を引き起こしたんですか! そんなことのために、ルイスと姉さんは……!』

留美(全裸)『そんなこと……。あなたのような人間にはそう思えるのでしょうね……』


留美(全裸)『刹那・F・セイエイ、あなたなら考えたことがあるはず』

留美(全裸)『あなたはこれを見ても、わたくしを否定できるのかしら……』

刹那(全裸)『……』

――1X年前 アイルランド

子ライル『たけのこの里うめー!』ムシャムシャ

子ニール『きのこの山の方がうめー!』ムシャムシャ

子ライル『たけのこの里の方がもっとうめー!』ムシャムシャ

子ニール『きのこの山の方がもっともっとうめー!』ムシャムシャ

子ライル『たけのこの里の方がもっともっともっとうめー! きのこはカス!』ムシャムシャ

子ニール『カスはたけのこだろ! 絶対きのこの方がうまいって!!』

子ライル『きのこが好きとかバカじゃね。たけのこの方が売れてる!人気! はい論破!』

子ニール『売上が全てじゃねーよ! たけのこなんてガキの食い物だね。きのこは大人に人気。ま、弟のライルにはわからないだろうがな。はい論破!』

子ライル『弟つったって、双子だろ! ヒゲのきのこじじいは若者に嫉妬すんな! 土管にでももぐってろ!』

子ニール『うっせーぞルイージ! 永遠の二番手のくせに! きのこ! 絶対きのこ!』

子ライル『たけのこ! 絶対たけのこ!』


――――

沙慈(全裸)『……えっ、今のがなんなんですか? よくある光景じゃないですか』

留美(全裸)『よくある……ね……』


――1X年前 クルジス

『この戦いは神の御前に捧げられる聖戦である。死を恐れるな。我々は戦いで死することによって神の御許へと導かれるだろう』

ソラン(子刹那)『…………』



――1X年前 超兵機関

子アレルヤ『マリー、今日は、しろくまちゃんのほっとけーきって本を持ってきたよ』

子マリー(ほっとけーき? ほっとけーきってなにかしら?)

子ハレルヤ(そんなことも知らねーのかよ!)

子アレルヤ『ハレルヤは知っているの?』

子ハレルヤ(はぁ? お前が知らねーことを俺が知ってるわけねーだろ!)



――X年前 母艦ソレスタルビーイング

リジェネ『ティエリアをCBに!?』

リボンズ『彼はCBが活動を開始した数百日のうちに世界の敵として死ぬ。計画として決まっていることだよ』

ヒリング『それよりリボンズ、何か食べる? 今日はトースト失敗してないわよ』


――


留美(全裸)『これでもよくある光景といえるのかしら?』

沙慈(全裸)『…………』

留美(全裸)『過去には戻れない。楽しい子供時代を送れなかったものは、もう二度とそれを取り戻せない』

留美(全裸)『刹那・F・セイエイ、あなただって、おいしかったきのこたけのこの思い出を自慢げに話すロックオン・ストラトスに嫉妬をしたでしょう』

留美(全裸)『アレルヤ・ハプティズムだって、ティエリア・アーデだって、彼を疎ましく思っていたに違いないわ!』

刹那(全裸)『違う!』

留美(全裸)『なにが違うというの』

刹那(全裸)『ロックオンは俺たちに教えてくれた。きのこを、たけのこを、きのこたけのこ戦争を、お菓子の楽しみ方を』

刹那(全裸)『確かに、過去は変えることはできない。だが、未来は変えられる。俺たちは変わることはできる』

沙慈(全裸)『未来は今からだって変えられるんだ。お菓子は子供だけのものじゃない』

沙慈(全裸)『大人買いみたいに、大人になったって楽しい思い出はつくれるんだ』

刹那(全裸)『そうだ、俺は変わる! お前だって変わっていける!』


留美(全裸)『わ、わたくしは……』


――

――――


沙慈『あっ、刹那。これお裾分け』

刹那『きのこの山……たけのこの里……?』

沙慈『ルイスが買いすぎたのを押しつけられちゃって……。よかったら食べてよ』



ロックオン『よう、刹那! なに食ってんだ?』

刹那『きのこの山とたけのこの里……』

アレルヤ『き、きのこの? たけのこの……?』

ティエリア『なんなんだこれは?』

ロックオン『きのこの山とたけのこの里だ。経済特区日本原産の有名な菓子なんだが、お前らまさか知らないのか?』


刹那『ひとりでは食べきれない。お前たちも食べてくれ』スッ

ロックオン『サンキュー。ありがたくいただくぜ』モグモグ

アレルヤ『おいしいね、ハレルヤ……』モグモグ

ティエリア『……』モグモグ

刹那『まだたくさんある。買いすぎたらしい』

ロックオン『大人買いにしても買いすぎだろ』

ティエリア『我々で全て消費できるのか?』

ロックオン『いざとなったら他の連中にお裾分けだな』

刹那『お裾分けのお裾分けか。ちょうどいい、あんたも食べるか?』スッ





留美『――ええ、おひとついただきますわ』

ちょっと夕食を食べてきます。
残りはエピローグだけです。


留美は>>57あたりからちょくちょく刹那達に介入してました


沙慈(……こうして、きのこたけのこ、そして、すぎのこ戦争は終わった)





――スイーツ店


ジニン(今日は、カタロンにきのこ中毒にされた妻の……)

ジェジャン(病弱な妹の……)

ジニン・ジェジャン((退院日!))

ジニン・ジェジャン((恥ずかしいのを我慢して、お祝い用のお菓子を買いにきたのに、なぜこんな所に軍の知り合いに会うんだ!))



ミハエル「なんだあのおっさん達、邪魔くせえ……」

ヨハン「これではネーナのスイーツが買えん」

ネーナ「せっかく、今日は兄々ズの退院祝いなのに!」


ビリー(私たちの使命は、おいしさ・楽しさの世界を広げ、健康・安心への期待に応えていくこと)

ビリー(私たちの願いは、お客様の気持ちに寄り添い、日々の生活充実に貢献すること)

ビリー(明治グループの理念だ)

ビリー(僕が調べたところによると、GN粒子には人と人をリンクさせる力があるようだ)

ビリー(明治製菓の気持ちがきのこたけのこを通じて中毒者達を、クロスロード君の気持ちが筑前炊きを通じてルイス・ハレヴィを変えたのかもしれない)



ダリル「隊長、これは……?」

グラハム「筑前炊きだ」

ハワード「まさか、隊長の手作りですか?」

グラハム「無論だ」

グラハム「料理は愛情! これが私の愛だ!!!」

ジョシュア「ふん、お袋面して!」モグモグ


――経済特区日本


ルイス「ちょっと沙慈! あたしのきのこの山、食べたでしょ!」

沙慈「ええっ!? あれ、ルイスのだったの? 君はたけのこ派じゃ……」

ルイス「今日はきのこ気分だったの! 沙慈のばかばか!」

沙慈「ごめんルイス……」

ルイス「買ってきて! 今すぐコンビに行って、きのこの山買ってきて! 今すぐ食べたい食べたいー!」

沙慈「そんなあ……」

絹江「全く……。ほら、私のお菓子あげるから我慢しなさい。新発売のラッキーミニアーモンドですって」

ルイス「わあ、お姉さん優しい! 沙慈も見習ってよね!」



沙慈(食べ物の恨みは怖い)

沙慈(世界にはたくさんの食べ物があって、その数だけ恨みや妬みもあるのだろう)

沙慈(もしも、また、戦いが起きてしまったら、その時はきっと彼らが立ち上げる……)

沙慈(全ての矛盾を抱えて……)


――プトレマイオス2


刹那「……」ズルズル

ニール「よう、刹那! なに食ってんだ?」

刹那「赤いきつねだ」

アレルヤ「赤いきつねと緑のたぬきだっけ」

ティエリア「経済特区日本原産のインスタント麺だな。世界中に流通している製品だ」

ニール「俺が説明しようと思ったんだが……まあいいさ。昔っから、こいつらは人類に争いを……」

ライル「きつねとたぬきの大戦争だろ?」

ニール「ちょっ」

アレルヤ「経済特区日本も争いが耐えないね」

ティエリア「火種は食べ物ばかりだがな」


ニール「俺は緑のたぬき派だけど、この戦争のやっかいなとこは、どん兵衛という別勢力がいることだな」

ライル「俺はどん兵衛派だ。消費者の声を取り入れてこまめにリニューアルする常に新しい味を求める未来に生きるカップ麺だ」

ニール「改悪とも言うだろ。モモフク・アンドーが亡くなってからの日清はなんか迷走してねえか? 古いものを壊せばいいってだけじゃねえんだ」

ティエリア「モモフク・アンドーが亡くなったのは300年も前のことだが……」

ライル「さすが、過去に縛られて変われなかった男だぜ」


アレルヤ「僕は、白いマルチーズって商品があれば、絶対に好きになるんだけど……」

ハレルヤ(白い力もちうどんがそう改名するよう祈っとけ。ま、無駄な努力だろうがよ)


ティエリア「うどん・そばの分類から外れるが、僕はチキンラーメンが気に入っている」

アレルヤ「君がインスタント麺を好んで食べるなんて意外だな」

ニール「てっきり、栄養価がどうとかって言い出すと思ったぜ」

ティエリア「今となっては、インスタント麺には不健康なイメージがついているが、そもそも、モモフク・アンドーは……」

ライル「あんた、チキンラーメン開発物語を全部語る気か! 話が長くなる!」


ニール「変われなかった俺のかわりに話題を変えるぜ! 刹那はどんなインスタント麺が好きなんだ?」

刹那「俺はどん兵衛だ」

ニール「刹那ぁ! お前もついにガンダム以外の答えを言えるようになったのか!!」

ティエリア「どん兵衛は過去にガンダムとのコラボをしている」

刹那「俺がガンダムだ」

ライル「やっぱ、ガンダムかよ……」


――

――――――



アリー「きのこの山とたけのこの里」

アリー「コカコーラペプシコーラ、ポッキートッポフラン、パイの実コアラのマーチ、粒あんこしあん、ポカリアクエリ、吉野家松屋すき家なか卯……」

アリー「まだ戦いは終わっちゃいねえ!」

アリー「世界にはまだまだ数え切れないほどの食べ物があんだよ!」




「この戦いは赤いきつねに捧げられる聖戦である。緑のたぬきを許してはならない」



アリー「さあ、始めようじゃねえか! インスタント麺同士による、とんでもねえ戦争ってやつをよ!」





                                  刹那「きのこたけのこ戦争への武力介入を開始する」 Mission complete ?



                          !!  特 報  !!





ラッセ「俺達はただ黙ってお湯を注ぐだけでいい。いざという時まではな」


ミレイナ「日清さん、どんなリニューアルをしても、ミレイナはカップヌードルさんのことが大好きです」


スメラギ「謎肉のことを、思ってあげて……」


フェルト「いいの。スーパーカップは大きすぎるから、私はマグヌードルを食べるから、それでいいの……」



―――カップラーメンにはまるトレミークルー


――しかし、ひとつのラーメン屋が世界を変える!





アレルヤ「この行列……それがそんなにも気になるのかい、マリー?」

マリー「ええ、なんだか胸焼けがして……。ごめんなさい、私のわがままに付き合わせて……」



ティエリア「な、なんだ!? ヤサイの山が麺の下へ転移している!?」



ライル「カロリー計算しなくてよかったのかい?」

刹那「その必要性を感じない」






         デカルト「ジロリアンの実力、知りたいんじゃないですか?」





――ガンダム V.S ジロリアン !?





ライル「アニューだって完食できたんだ! だから、俺らだって!」



ハレルヤ「テメーが食ってんのはブタの餌だ!!」

アレルヤ「それでも麺だ!!」



ティエリア「僕らイノベイドは人類に健康的な食生活を送ってもらうと決めた……そのためなら!」



キム「君は三田の荒熊を知っているか? 彼は一介の軍人でありながら、ロティストのあり方と二郎の未来を考え続けた男だった……」



アンドレイ「私はロットを守る、三田のロティストだ!!」



コーラ「ったく、なんだよ! 食うなら早く食えってんだ! ガンダム!!」



グラハム「これはラーメンではない! 二郎という名の――」



ビリー「に、ニンニクなしに、してください……」

店主「ラージャ」



アーミア 「……ねぇ、この前やった身体測定の結果、どうだった? ……なんかね、私、再検査だって言われちゃって。コレステロール値が……」


リヒティ『なにしてるんすか。みんなまだ必死に食べてるっすよ』

クリス『乱れたロットを変えようとしている』

ニール『言ったはずだぜ、刹那。お前は食べろ。食べきれなかった俺のかわりに――』





刹那「俺たちは、食べきることができたんだ……」





マリナ「それであなたの家族は……幸せになれるのですね……」


            主題歌  bUTARworld「ジロリア」





ルイス「沙慈、映画はどうだった?」

沙慈「ひどかった……」

ルイス「入場者に配られる26day限定の店主カードはもらえた?」

沙慈「もらえなかった」

ルイス「なんですってー?」





  劇場版 機動戦士ガンダム00 - A battle of the Lot -  2314年秋 公開予定!

以上で終わりです。
見てくださってありがとうございました。

微妙な終わり方になってしまったけいおんネタSSの続きを書いていたところ、

イノベイドをVOCALOIDにして、2期同士を合わせて刹那とティエリアがリボンズ主催の夏フェスに行く話
→あれ? 刹那とティエリアの出番多すぎじゃね?
→映画でその後が気になった沙慈とルイス、映画小説版でかっこよかったライルの見せ場が書きたい
→おまけで活躍させよう

……という感じて書いていたものが、予想外に長くなってしまった結果がこれです。
本当は今回の二郎ネタ程度の長さになる予定でした。

もしかしてけいおんの続き期待していいのか

>>489
卒論が書けた後にもしかしたら……
気長に待っていただけるとうれしいです

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