男「バタフリーゲットだぜ!!」(28)

友「ああ、障害のある方も安全な…」

男「……バリアフリー?」

友「ドルフィンキックの……」

男「バタフライ。……」

友「トンボは英語で……?」

男「ドラゴンフライ。」

男「・・・そうじゃなくて……」

男「バタフリーだよ!バタフリー!!」
男「可愛いよな。」

友「……え”…」ドンビキ

友「…スーーーハーーー…スーーーハーーー」(深呼吸)

友「ーーハーッゲハッゲハッ……で、バタフリーが、どうしたんだい?」キリッ

男「あーうん。(大丈夫かコイツ)」

男「可愛いよなバタフリーって。」

友「……うわ」ドンビキ

男「嫁ポケって言うのか?そういうの。」

男「俺バタフリーならマジで嫁にできる。」

友「」オロロロロロ

友「…………」

友「……確かバタフリーを捕まえたって所から始まったよな?」

男「おう。」

友「なぜこうなった」

男「…お前がふざけたんだろ?」

友「え…ああ……うん。」

友「だって、一通り終わったらお前が「野生でバタフリーがでたんだ!珍しいから捕まえちゃったよ!」とかいってへぇwwとかってなるんだと思ってたんだが!?思ってたんだが?バーカ!!」

男「(みらいよちww)」

友「……どーせ擬人化したやつのことだろ!?嫁ポケってのはな!バリヤード見たいな擬人化なんか“必要ないぐらいかわいいやつ”のこと言うんだよ!!」

男「いや、普通に。」

友「」

友「……どこがいいのかいってみろや。」


バタフリーの良いところ考えてくる。

ちなみにクチートが好きです。

男「大きな目、八重歯、ちっちゃな手、かわいい足、ひらひらの羽……」

男「最高やで!!」

友「……お、おう。」ドンビキ

友「せめて、アゲハントといって欲しかった。」

友「とにかく、話を戻そう。」

友「男「バタフリーゲットだぜ!!」で……?」

男「最高だよな。」

友「おい、」

男「まぁまて、友よ。」

男「……俺があいつと初めて出会ったのは…虫取り少年と戦ったときだった。当時、使っていたポケモンはヒトカゲ。俺も虫タイプとか余裕wwって感じだった。バタフリーだってその虫取りが出してきた虫ポケモンの一匹に過ぎないんだぜ?」

友「……」

男「そんときはさ、まだ今みたいには思ってなくて…そのバタフリーにだってひのこを容赦なくだな……ッ………」

友「……続けてくれるか?(早くしろよオイ)」

男「…ああ……(優しいな)そんときはまだバタフリーのことなんてなんとも思ってなかったんだ。思ってなかった…はずなんだ。」

男「……でも、そのバタフリーを倒したときなぜか罪悪感があってさ……」

男「なんとも思ってなかったはずなのに……不思議だろ?」

男「…それから何回かバタフリーと戦う機会はあったがやっぱり…倒したときに得るのは罪悪感ばかりだった……」

友「経験値だろ!!」

男「それから俺はバカなりに考えた。」

友「……(無視された)」

男「なぜ罪悪感を感じるのだろう、なぜバタフリーに対してこのような感情を抱くのだろう。と」

男「俺は思ったことを箇条書きでノート書いた。書きまくったアルよ。」


男「さんざん書きまくって俺は気付いたんだ。それが……『鯉』だって……」

友「蝶々だろ?」

男「ポケモン図鑑は記録されていくもの!見るものチガウヨ!と勘違いしていてキャタピーがバタフリーになるなんて夢にも思わんかった。」

友「……(また…無視)」

男「俺はバタフリーを探して草むらを走りまくった。」

男「真夜中まで俺は探し続けた……しかし、睡魔には抗えず…俺は眠った。」

男「……無意識のうちにボタンをいじっていたようで俺が目を冷ましたとき、目の前にバタフリーがいた。」

男「奇跡だと思った。俺はバッグから急いでマスターボールを取り出し、夢にまで見たバタフリーに向かって……投げた。」

男「だが、画面に表示された文に俺は目を疑った。」

服部『せやかて…人のポケモンをとったら泥棒、犯罪者や!』

男「説明文にだって『どんなポケモンでも捕まえられるボールじゃ!こんなすごいボールで捕まえて貰えるならポケモンたちも本望じゃろうて!!』と書かれている。何が起こったか俺はしばらくわからなかったよ。」

友「気付けよ」

男「……ああ…そうだな…その通りだよ目の前のバタフリーにうかれて…バカだよな………」

友「そもそも、それ以外の何者でもないだろ。」

男「そのバタフリーを倒したときの罪悪感、悲壮感はこれまでのものとは比べ物になかないくらいデカかった。」

友「レベルが高くて経験値が多かったんだな。わかるぞ。」

男「それ以来バタフリーを必死に探したりすることはなくなった。」

男「それから新しいソフトが発売されて…ポケモン図鑑は読むもの、見るものなんだと知った。」

友「やったネ。キャタピー捕まえてこいよ。」

男「……もう遅かった。」

友「……?」

男「そんときにはもう売っちまってて……新しいソフトではキャタピーは出なかった。」

男「バタフリーという名の天使を知ってる俺がアゲハントなんかに目移りするはずもなく……」

友「…はなかった?」

男「その後の新作でもバタフリーは出ず……」

男「俺は次第にバタフリーのことを忘れていった。」

男「しかし、その後の新作で奇跡が起きた。」

男「その奇跡の名はリメイク。バタフリーが!バタフリーと出会ったあの場所が!!リメイクとして読みがえる。」

男「そして今日!!俺は……ついにバタフリーを手に入れた。」

わかるよ。

男「一目惚れから始まり…はじめはその気持ちも分からずただ困惑するばかりで…… すれ違い…遠く離れたこともあった。」

男「そんな二人が今日!!再び出会い!そして…………」

友「あーーうん。簡単にまとめてくれてありがとう。もういいよ。」

男「そうか……?」

男「とにかく俺はバタフリーが大好きだ。」

友「もはや、バタフリーという名前の“人”との話だと信じたいレベルだよ。」

男「なにいってんだ?」

友「何でもないよ」ハハッ

男「そうだバトルしよう!俺(だけの)バタフリーとお前のバリヤードでさ」

友「…面白い受けてたとう!!!」

男「でもちょっと待ってくれ…少し育ててから戦いたい。」

友「…わかった。」

~一週間後~

Wi-Fi通信。レベル50

バタフリーVSバリヤード

嫁ポケ対決。

男「バタフリーむしのさざめき!!」

バリヤードの防音!!

男「ファッ!?」

友「バリヤードさいこきねしす!!」

バタフリー「」

友「……俺の勝ちだな」

男「…………」

友「…今さらいうのもアレだが……俺バリヤード別に好きじゃないし……」

男「」

友「タイプ一致の技は威力が上がるんだが……それプラスこだわりメガネ。そう簡単に耐えられてたまるか。」

友「(とくこうVの252振りで性格補正とかいったら泣いちゃうかな?)」

男「」

男「負けた負けた負けたまままままままま負けた負けた負けた負けたまま負けたまままま負けた負けた負けた負けた負けた負けた…………」

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