一方通行「アホの子じゃねェ!!」 (649)



・性別不明のアホの子一方さんが愉快な仲間達と自由に遊ぶスレ

・性別不明なのでホモ?百合?ノーマル?な描写あり
 百合子に変換するもよし ホモおkなら一方さん(♂)として楽しむもよし

・みんないいやつ




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「…何度も言うが、この実験は第一位をレベル6まで押し上げるためのものだ」

語るのは天井亜雄。ここ数日でずいぶんとくたびれたようだった。髪も白衣も、表情も。
この実験のための最後の詰めがあったこと、その為の連日の徹夜を00001号は知っていた。

「はい、承知しています、とミサカは確認します」

無機質な返答をするのは、これまた無機質な眼をした少女だった。
整った顔、明るい色の髪。今はしかし厳ついゴーグルが装着され、ひどくアンバランスだった。

「しかし肝心の内容は今まで全く教えられていません、とミサカは困惑していますが…」

「…もうすぐ分かる、奴と話をすればな」

「それは、どういう…」

言いかけた時だった。

「!」

シュン、という音を立てて実験場の扉が開く。
ふわりと風が吹いて、00001号のスカートを揺らす。はじかれたように振り返った。



真っ白い髪。
真っ白い肌。
真っ赤な瞳。
華奢で頼りない。
その上、綺麗な顔だった。
だから性別は、見ただけではとても分かりそうもなかった。


「ふゥーーン…?オマエが実験相手のクローンねェ」


歌いだしそうに楽しげな、魅力的な声音。
その白い生き物は、ずっしりと重苦しい威圧感をもって、しかし足取りはひどく軽くこちらに近寄ろうとして。




ドテッ ズザーー


一方通行「あぷっ」


00001号「」



盛大に転んだ。







00001号「」

一方通行「」

00001号「」

一方通行「ハッ」ガバッ

00001号「」ビクッ

一方通行「ァああもう、まァたやっちまった」

00001号「…あ、あのー…」

一方通行「ン?…あっ!あァァーーっ!!!!」

00001号「?!!」ビクッ

一方通行「あーっくそォ!!潰れた!ポケットに入れといたいちご大福潰れたァァ!!」

00001号「」




一方通行「うわっちゃァー、あンこ出てるじゃねェか、サイアク」

00001号「」

一方通行「いや、頑張ればまだ食える、いける。いけるぜ俺」パックン

00001号「」

一方通行「」モグモグ

00001号「」

一方通行「うめェ!!」テーレッテレー

00001号「……あの、失礼なことをお聞きしますが」







00001号「一方通行は、いわゆるアホの子なのですか?とミサカは問いかk」

一方通行「アホの子じゃねェ!!!」ウガー






00001号「しかし先程からの言動、行動、どれを取ってもその、アホn」

一方通行「だからアホの子じゃねェ!!!」

00001号「随分派手に転びましたがケガはありませんか、とミサカは心配します」

一方通行「あ、うン。反射してるンで」

00001号「話には聞いていましたが、便利な能力ですね」

一方通行「だっろォ?」フフーン

00001号「(おお…、なんと清々しいドヤ顔)」

一方通行「このお陰で一日に何度スッ転んでも痛くねェしもう最ッ高だぜェ!!!蚊にも刺されねェから昼寝し放題だしなァ!!ざまァ見やがれ!!」

00001号「そんなに頻繁にスッ転ぶのですか、とミサカは冗談だと分かっていつつも質問してみます」

一方通行「あ?俺がいつ冗談言ったンだよ」

00001号「oh……」



天井「どうだ、00001号」

00001号「アホの子ですね」

天井「そうだ、アホの子だ」

一方通行「アホの子じゃねェ!!!!!」









天井「というわけで絶対能力進化実験の内容だが…」





【一方通行<アクセラレータ> 20000人の超電磁砲クローンの協力の元  脱・アホの子】





一方通行「アホの子じゃねェェェェェェ!!!!!!!!」










一方通行「…ひぐ、ぐゥ、うェえ…」グズグズ

天井「そう泣かれても困る、樹形図の設計者がそう言ってるんだし」

一方通行「こっ、コンピューターにまでアホの子なンて言われてよォ…おれ、俺だって好きでこンな…」

00001号「どうどうどう、泣かないでください一方通行、とミサカは貴方の泣き顔になんだかキュンとしてしまいます。よーしゃよーしゃよしゃよしゃ」ナデナデ

一方通行「ぶえええェェェェ」ビーーーー

天井「あーほら鼻水たれてるたれてる」

一方通行「ううゥー」チーン

天井「コラッ!人の白衣で鼻をかむな!!」

00001号「鼻セ○ブをどうぞ、とミサカはお気に入りのうさうさティッシュを差し出します」

一方通行「あァ…ふンわりしてるゥ…癒されるゥ…」

一方通行「」チーン

一方通行「」ハッ

一方通行「オイ!!このティッシュ甘ェぞ!!」スゲー

天井「話が進まん」




天井「つまりだな」

天井「レベル6へ到達できる可能性を秘めているのは第一位の一方通行のみ。
   しかしそれを妨害しているのは当人の決定的な欠陥であるアホっぷり!
   注意散漫!話を聞かない!不用意無防備お粗末お転婆どんくさい!よく転びよく泣きよく怒る!
   残念なおツム!あったかい脳みそ!勉強のできるバカ!うすのろぶたあーくん!
   つまり一方通行のアホの子っぷりをなんとか改善できればレベル6へのシフトも夢ではないんだ!」

00001号「なんとまあ」

一方通行「…」ジワ

天井「……という演算結果が樹形図の設計者によりはじき出されてだな。
   子供の頃から実験漬けだったせいで精神的な成長が著しく遅れているのではないか、
   周りが大人ばかりで甘やかされた結果がこれではないか、という原因が取り立たされてだな。
   まあ要するに同年代のやつらとつるんでメンタル面を年相応に育てていこうということで…」

一方通行「誰がほかほか頭だよォォ!!」ウアーーン

00001号「どーうどうどうどう、どーうどうどうどう。
    しかし天井亜雄、どうしてこのミサカがその相手に選ばれたのですか?とミサカは疑問を抱きます」ナデナデ

天井「…なんせあまりのアホの子だからな、誰もその…相手を…」

00001号「あ、なるほど」

天井「20000人もいればお前が嫌になって放り出しても代わりに誰かが相手をするだろう、してくれないと困る。
   記憶の同期も簡単だからなにかと対応にも便利だしな」

00001号「はあ」





天井「というわけでそいつを連れてさっさと行ってくれ。私は疲れた…もう…」

一方通行「人を手のかかる子みたいに言いやがってクソがァ!!俺は立派なオトナだ!!喫茶店にだって一人で入れンだぞ!!もォ行く!!」バタバタ

天井「ああ、たまには帰ってこい」


フーーンダ アマイクンノアホー アホーーー!!!


00001号「まんま手のかかる子ではありませんか…ちょっとは天井孝行してもいいと思いますが。とミサカは天井亜雄のグッタリ加減にさすがに同情せざるを得ません」

天井「ああそうだ。00001号、これを」

00001号「これは…クレジットカードですか。と、ミサカは初めて見るそれがあのブラックカードであることに戦慄します…おおお…これが噂の」

天井「生活に必要なものはそれで買うといい。名義も中身もともに一方通行のものだが、あいつには持たせるな。すぐ無駄遣いするからな」

00001号「?しかし、それでは一方通行はどうやって買い物を…」

天井「おこづかい月1万」

00001号「は?」

天井「……と、彼の育て親にキツく言われている。金銭感覚が狂ってしまってはいけないとな。
   毎月3日にお前から渡してやってくれ。それ以外ではあまり甘やかすな。
   一方通行は物を強請るのが異様に上手いんだ、どの研究員もコロッと騙されてなにやら色々買わされる」

00001号「はあ…そうですか」



オーーイ マダカァーーー


00001号「それではもう行きます、彼も呼んでいますので。とミサカはカードを大事に財布にしまいます」

天井「ああ。調整にはきちんと顔を出すようにな。折を見て他の妹達にも実験内容を説明して協力を要請してくれ」

00001号「はい。お世話になりました」ペコ



マッテクダサーイ、トミサカハ

オッセーヨオマエ、アイテッ

チョ、マタコロンダンデスカ



モブ研究員A「早かった…あの男からあの子を預かって今日まで…本当に」

モブ研究員B「蝶よ花よと育ててきましたが…」

モブ研究員C「可愛い子には旅をさせろと言いますしねぇ」


「「「「……」」」」」シンミリ


天井「…温泉でも行くか」


今日はここまでだってばよー
スレ立てるの初めてだから優しくしてね

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これでいいかしらん
ごめんねごめんね

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3297067.jpg

1ですゥー
反応ありがとうございます 嬉しい!!アホセラさんって可愛いですね
今日は前回から数日たった後の話です
投下するよ



一方通行「ふンふンふ〜ン、コーヒー大量大量っとォ」ガサガサ

モブA「ねー君、カッワイイねえ!」

一方通行「……」

モブB「無視しないでよ〜、ねぇ!ねぇって!」

一方通行「……」

モブA「荷物重くない?持ってあげるからさ、ちょっと遊ぼうよ!」

一方通行「あーあーうるっせェェ!!だーれですかァ俺の熱い脳内ドラクエを邪魔すンのはよォ!!!」プンスコ

モブB「うっは、俺っ娘?レアじゃん!」

一方通行「今魔王が悲しい過去を語り始めたとこだったンだぞ!!ふざっけンじゃねェ!!!ファ●通ランキング第一位間違いなしのの名シーンだったのによォ!!!」ウガー

モブA「元気な天然ちゃんだなオイ!妄想ゲームしてないで俺達とゲーセン行こうよ〜」

一方通行「え、オゴリ?」パァァ

モブB「おーおー、奢っちゃう奢っちゃう!」

一方通行「キティちゃンのポップコーン買ってくれるのかァ!?!」

モブA「変な子だなこの子wwwwwwなんでも買ってやるよwwwwwwww」

一方通行「よっしそうと決まれば早く行こうぜ!!カピバラさンぬいぐるみも手に入れねェとなァ!!!」ワクワク



モブA「(やっべぇこの子スゲーちょろいじゃんwwww)」ヒソヒソ

モブB「(こりゃ即ヤレそうだなwwwwww)」ヒソヒソ



「あのー、ちょっとスイマセン」




モブA「あ?」

???「ちょっとその子に用があるんで、返してもらってもいいっすかね…?」

モブB「ナーニ言っちゃってるんだよ、このコは俺たちのオトモダチなんだけど?」

???「いや、えーっと、…そうだ!ソイツあの、補修サボって遊んでんですよ!俺学級委員だから、呼びに来た…っていうか…」

モブA「なーんだそりゃwwwwwwウソ見え見えだっつーのwwwwww」

モブB「つーか学級委員ってツラかよwwwwww」

???「…や、やっぱ通じねえか……、仕方ねぇ…」

一方通行「ンー?……なァ、さっきからなンの話」ガッ



ガシッ

一方通行「えっ」




???「逃っげるっが勝ちぃ!!」ダダッ

一方通行「?!?!?!?……な、なっ…?!」




——公園



???「こ、ここまでくればもう追ってこないだろ…」

一方通行「」ゼーッゼーッハヒーッ

???「だ、大丈夫か…?ごめんな急に走らせたりして」

一方通行「だ、だいじょ、じゃ、ねェ」ヒューヒュー

???「やっべえ、貧血みたいだ…ちょ、ちょっとここ座ってて!俺飲み物買ってくるから!」

一方通行「あ、あゥ…」フラフラ

一方通行「(な、なンで、能力、さっき、うまく、つかえな……)」

一方通行「(あ、め、目ェ回るゥ……)」






???「あ、気付いたか!」

一方通行「……?」

???「ベンチで横になっちゃってたから木陰に移動したんだ、水飲めるか?」

一方通行「……ン、だいぶマシになった」

???「ごめんな、さっき。でも放っておいたら危ないことになりそうだったから…」

一方通行「あぶねェこと…?」キョトン

???「あーいや、アイツらがヒソヒソ話してるのが聞こえたっていうか、うん」

一方通行「あぶねェことなンかねェよ、ゲーセン奢ってくれるって言ってたし」

???「いやだから、そのゲーセンってのは餌で、…えーっと、分っかんねぇかなぁ…」

一方通行「……?」ハテ

???「いやまぁ、君みたいなその、かww(あ、あれ…?この子女の子…だよな…え、どっち…?)」

一方通行「かわ?革靴?これちゃンとした革靴じゃねェよ、合皮」

???「いやそうでなくて、その、ええっと…」


???「(どうする、直接聞くのか…?
     もし男だったら女に間違えられてナンパされた挙句やられそうになってた、なんてスゲー嫌だろうし…
     でも女の子だったらここで遠まわしにそれとなく伝えないと、また同じ様な手にひっかかりそうだし、この子…
     しかしどっちにしても性別を聞くのはカンペキに失礼だよな…、ど、どうする俺…!?)」



一方通行「あのさァ」



???「は、はひっ!?」




一方通行「なにが危なかったのか知らねェけど、俺なら大丈夫だぜ?大抵のことはなンとかできるし、言いがかりつけられても最悪ケンカすればいいし」

???「け、ケン…あ、もしかして能力者の人?それにしたって危ねぇもんは危ねぇよ、もしもってこともあるんだし…」

一方通行「だァーかァーらァー大丈夫なンですゥー、俺第一位だもン、強ェぜ〜超強ェぜェ〜〜?」

???「へっ」

一方通行「レベル5、第一位、一方通行でェす」ピース

???「」






???「…ぶはっ」







???「いや、そりゃねえよwwwwwwさすがにwwwwwwww」

一方通行「」









???「だってさっき思いっきり貧血起こしてたじゃん、俺が悪いからこういうのもなんだけど!
    第一位の能力はよく知らないけど、とりあえず全力疾走で貧血起こすってことはないだろ!」

一方通行「な、ち、ちっげェェ!!さっきはなンか、なンか違うかったンだよォォ!!バカにすンな!!」フンガー

???「ば、バカにはしてないけどさ!ぶはっ、よりにもよって第一位はねぇよ!言うに事欠いてさぁ!だっはっは!」

一方通行「うるっせェェェ!!オマエこそ何者なンだよ!!」プンプン

???「はー苦しい…俺?俺は…」




上条「俺は、上条当麻。レベル0の学生やらせてもらってます。よろしくな」





今回はここまでー
短くてごめんなしィ、書くの遅い…

1だよー
雨がすごいよー
投下するよォー





上条「へえ、ここが一方通行のマンション?結構キレイなトコなんだな」

一方通行「まァな!」フフン

上条「(なぜそこまで得意気なんだろう)」

一方通行「00001号、ただいまァー」

上条「(……いちごうって?変わった名前だな…)」

00001号「おかえりなさい一方通行、ケチャップ買ってきてくれましたか?とミサカは…」

一方通行「あっ」ウッカリ

00001号「案の定ですか……とミサカは、予想出来ていたこととはいえ肩を落とさずにはいられません…
     っと、こちらはどなたですか?」

上条「……」ポカーン

00001号「……?もしもし?一方通行のお友達ですか?」






上条「……ビ、ビリビリ…?」

00001号「はい?」





一方通行「幻想殺し?ふゥーン、聞いたことねェ……」プニプニペタペタ

上条「ははは、右手くすぐってえよ」

一方通行「すげェ、本当に反射が効いてねェ…能力も通らねェ…
     さっきは掴まれたところだけ能力が途切れちまったから、うまいこと調整出来なかったンかなァ」プニツンツンプニ

00001号「一方通行、あんまり触ると失礼ですよ」

上条「ああ、いや良いんだ良いんだ。
   それにしても、絶対能力進化実験に…ビリビリ、御坂のクローンかぁ…。っていうことは、一方通行って本当に……」

00001号「ハイ、正真正銘この学園都市の第一位、レベル5の超能力者ですよ?とミサカは返答します」

一方通行「ほらァ!ほォら見ろォ!!ごめンなさいしろォー!!」ピョンピョン

00001号「こら!調子に乗らない!部屋の中で跳ねない!」

上条「い、いや俺が悪かったんだ、ごめんな。一方通行」

一方通行「うゥむ、許そう」

上条「ははーっ」






00001号「しかし、最初からこうやってIDを見せていれば良かったものを…とミサカは呆れはてます。
     第一位の証明のためだけに、助けて下さった恩人を家まで引っ張ってくるなんて」

一方通行「思いつかなかったンだよ」

上条「俺もすっかり忘れてて……でも、遊びに来れてよかったよ」

00001号「それはまあ…そうですね。他の妹達以外のお客様は貴方が初めてです、上条当麻。
     実験の促進のためにも、この人と歳の近いお友達は多いに越したことはありませんし」

一方通行「なァなァ、こっちでスマブラやろォぜ!スマブラ!」グイグイ

上条「うおっとっと、分かった分かったって、引っ張んなよ!」

00001号「では、ミサカはさっきこの人が買い忘れてきてしまったケチャップを買いに行ってきます。
     今日はオムライスですので、貴方も召し上がっていってください」

上条「あ、いやいやおかまいなく!」

00001号「そう言わずに」

一方通行「そォ言わずにィー」

上条「(うーん…、今日はインデックスは先生の所でたこパして、そのままお泊りするって言ってたな)」

上条「…じゃあ、ごちそうになります」

00001号「では、行ってきますね。その人の遊び相手、よろしくお願いします」

一方通行「いってらっしゃァい」

上条「行ってらっしゃーい」







一方通行「なァ、何使う?俺リンクさンな!リンクさン!」

上条「(しっかし、クローンとはいえ女の子と、平気で二人でひとつ屋根の下……普通なら俺みたいに隠すよな)」

一方通行「ン?」

上条「(……やっぱりこの子、女の子なのか)」ホッ





上条「(…なんで俺ホッとしてるんだ)」











一方通行「ごちそォさまァ」

上条「ふーっ、ご馳走様でした。うまかったよ!」

00001号「お粗末さまでした。あーもう一方通行!食べてすぐゴロゴロしない!」

一方通行「えェー」ゴロゴロ

00001号「全くもう…じゃあ、ゴロゴロするならついでにカーペットをコロコロお掃除しといてください、とミサカはゴロゴロを餌にお手伝いをさせてみます」

一方通行「へいへェーい」コロコロ

上条「それにしてもさ、さっきの話だと研究所出たのは結構最近なんだろ?その割には家具とか家電とか、結構揃ってるよな」

00001号「特急で買い揃えましたので。やっぱりまだ足りないものはありますし、今も毎日買い物に行っていますが……」

上条「大変だなぁ」

00001号「ええ。特に研究所を出た日なんかもう、目の回るような忙しさでした。

     まだミサカもこの人と会ったばかりで、この人がいかにフリーダムか分かっていませんでしたので…、とミサカは遠い眼をしてみます。
     貴方さえよければ、あの日のことを聞いてもらいたいのですが」

上条「ん?俺?そりゃ俺でよければ、話くらい聞くけど」

00001号「…ありがとうございます。とミサカは、忘れもしないあの日のことを語り始めます……」









——研究所を出た直後


00001号「さて、勢いで出てきてしまいましたが…どうしましょう」

一方通行「ンン?何が?」

00001号「そりゃあ今晩寝る所ですとか、これからの生活についてですよ。とミサカはなにも考えていないであろう一方通行に返答します」

一方通行「なンも考えてねェってなんだ!!失礼ブッこいてンじゃねェ!!」プンスコ

00001号「じゃあ何か考えていましたか?とミサカはカマをかけてみます」

一方通行「ぐぬぬ」

00001号「とりあえず腹ごしらえといきましょう。もうお昼ですし…何か食べたいものはありますか?」

一方通行「えェっと、かにかまかなァ」

00001号「おおーっとぉ!あすこにファミレスがありますね!とミサカは渾身のスルースキルを発揮させます!いちいちツッコんじゃいられねえぜ!」スタコラサッサ

一方通行「自分から何食べたいか聞いてきたくせになンだよォォ!!」





00001号「お腹も膨れましたし、今晩の宿のことを考えましょうか。とミサカは提案します」

一方通行「ハイッ先生!」ビシッ

00001号「はい一方通行くん!」

一方通行「とりあえず不動産屋さンに行くのが賢いと思いまァす!」

00001号「よろしい!このミサカの手作りはなまるメダルを授与しましょう」ヨクデキマシタ

一方通行「オ、オイ、これ金色の折り紙が貼ってあるじゃねェか…!」キラキラ

00001号「おお、そうこうしてるうちに不動産屋さんに着きましたよ」

一方通行「ごめンくゥださァーい」カランコローン



店員「いらっしゃいませ!お住まいのご相談でしょうか?」

00001号「はい、とりあえず二人で住めそうで、なるべく早く入れる所を…、貴方はなにか希望はありますか?」

一方通行「コンビニ近ェの」

店員「えー、それだったらこちらなんていかがでしょう?最近改装したばかりで……」

00001号「うーん、できればもっと日当たりのいい所がいいのですが」

店員「ならばこちらの物件は…」

00001号「あ、言い忘れていました。申し訳ありません、この研究所になるべく近いところで……」

店員「それでしたらこちらが……」

00001号「間取りが……」

店員「こちらは……」

00001号「あーでもない」

店員「こーでもない」





一方通行「……」

一方通行「(ヒマだなァー)」

一方通行「あ、金魚飼ってる」

一方通行「あのォ、コイツに餌やってもイイですかァ」ワクワク

店員2「どうぞどうぞ。餌はそこに置いてありますんで」

一方通行「よォーしよしよし、オマエは今日からデメ金太郎だ!」エサパラパラ

店員2「(それ出目金じゃなくて普通の金魚)」






店員「これでどうだァァ!!!」バァァァーーンッ

00001号「ウムッ!?この『住居』……良しッ!!文句の付けようもねーほどになァ〜〜ッ!!」

00001号「一方通行ー、貴方もちょっと見てください、ここにしようと思うのですg」





一方通行「金太郎!!そこでトリプルターンだァァァ!!!」

金太郎「」ピョーン

クルクルクルリーン

チャポーン

店員2「10点!10点!10点!10点!10点!10点!10点!10点!10点!10点!100点!!」

店員3「この子や!!!この子が選ばれし、伝説の金魚マスターやったんやぁ!!!」





00001号「」







00001号「すぐ入居できる部屋が見つかってよかったですね、とミサカは一方通行を家具屋へ引っ張ります…!!」ズルズル

一方通行「うァァン、金太郎ォォォォ……」エグエグ




〜家具屋さン〜



00001号「よ、予想より大きな店ですね…とミサカはオロオロ周囲を見渡します…
     1階は日用雑貨、2階は大型家具を置いてあるようですね。
     とりあえずこのミサカは1階で必要なものを揃えますので、一方通行は2階を……」


00001号「……」キョロキョロ


00001号「居ねえし」









00001号「貴方という人は全くなにをやっているんですか!!小学生に混じってガシャポンに興じないで下さい!!」ガミガミクドクド

一方通行「見ろよ00001号コレ!!ゼクロムさンのメタリックキーホルダー!!激レア!!」

00001号「聞かんかい!!」




〜1階〜

00001号「ううむ、とりあえず食器類とナベですかね。あとで家電も揃えなければ」

00001号「フライパン…、こういうのは安いものを使い捨てていったほうがいいのでしょうか、

     それとも高いものをずっと使うのがいいのでしょうか…」
     環境等のことを鑑みれば後者ですが、せっかく高いものを買ってもすぐダメになってしまう可能性も…」




〜2階〜

一方通行「お、ロッキングチェア」

一方通行「おォーなンだこれ!!」キーコキーコ

一方通行「おォォ〜〜」キーコキーコキーコ




〜1階〜

00001号「……とりあえず一旦安いのを買っておきましょう、とミサカは妥協します」

00001号「食器は…他の妹達が来ることもあるでしょうし、3つか4つずつ…無地でいいですかね」

00001号「あっ、カップ」

00001号「…これも一応お客様用のを買っておいて、自分たちのは後で選ぶとしましょう」

00001号「あの人はコーヒーオタクのようですし、マグカップにまでこだわりがあったりすると厄介です」

00001号「……おそろい…、ハッ!ミ、ミサカはなにを考えているのでしょうか…!!」

00001号「あわわわわ」




〜2階〜

一方通行「おォ!こっちはマッサージチェア」

一方通行「お゛ォ゛ォ゛ォ゛あ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛」ブルブル




〜1階〜

00001号「……カートもいっぱいになってきましたし、そろそろ一方通行のところに行きますか」

00001号「まあ、一つくらいは買うものも決まっているでしょう。決まってくれていないと困ります」








〜ベッド売り場〜


00001号「」


        ヤダーナニアレカワイー  
  
    スゲェネテルwwwwwwバクスイジャンwwwwwwww


        アルビノタマランデェ!!!




一方通行「」スピー










00001号「……その後一方通行を叩き起こし、ミサカの趣味で家具を決めて配送手続きを済ませたはいいものの…

     次に行った家電店では新作のゲームが欲しい欲しいと強請られて。
     あんまり切なげな目で訴えるものですから、つい買い与えてしまって…」

上条「(か、かーちゃんみたいだ……)…苦労してんだなあ」

00001号「いえそれが、手のかかる子ほど、と言いますか。研究員たちが手玉に取られていた訳を身をもって知ってしまいまして。
     …ですが!!」ガシッ

上条「えっ!?何!?」ビクッ

00001号「貴方、さっきのお話だとこの人の反射が効かないそうじゃありませんか!!
     どうかこのミサカの代わりに、この人を叱ってほしいのです!!と、ミサカは必死に訴えます!!」

上条「え、ええ?!なんでそうなるんですか!?」

00001号「実は…この人の育ての父親は、ワガママが過ぎるとゲンコツでお仕置きするという教育方針だったそうなのです」

上条「(娘相手なのに容赦ない父親だなぁ)」

00001号「しかし、この人には常時反射のシールドがありますよね?

     その父親が考案したゲンコツは反射を破ることが出来るそうなのですが、非常にムチャクチャな理論でして。
     どうもミサカが実践するには難しく……」

上条「えーっと、つまりその親父さんの代わりに、俺にコイツにゲンコツして叱ってくれと…」

00001号「はい。どうかお願いします…このままでは甘やかしてしまう一方です、一方通行だけに」

上条「ん?」

00001号「いえ、忘れてください」





上条「うーん…まあ、いちおうは考えとく……ってことで良いか?なんていうかその、気が進まないし」

上条「(男女平等パンチとはいえ、女の子相手に躾でゲンコツってのはなあ)」

00001号「は、はい!それで結構です、十分です!とミサカはあの人をしっかり叱ってくれる人が出来たことを喜びます!」パァァ

上条「ははは…まあ、俺も頑張ってみるよ」

00001号「(これでミサカもツッコミ兼おかんを卒業ですね)」

一方通行「むにゃにゃ」スヤスヤ

上条「あれ、静かだと思ったら寝てたのか」

00001号「あっ、一方通行!もう、お風呂入る前に寝ちゃダメじゃないですか!ばっちくなっちゃいますよ!」ユサユサ

一方通行「明日入るゥ……」モゾモゾ

00001号「いけません!起きなさい、ほらっ」

一方通行「ねむたいィー」イヤイヤ

00001号「ほら!貴方の出番ですよ、上条当麻!ゴツンといっちゃってください!眼も覚めるし一石二鳥です!」

上条「ええっ!?早速!?」




上条「えっ…えっと……」

一方通行「ンンー」オフトンモフモフ

00001号「」ドキドキ









上条「こ……、こーらっ☆」コツン

一方通行「あゥ」

00001号「あ、貴方まで甘やかしてどうするんですかあああ!!!」







今回はここまでー
上条さンには一方さん女の子だと思ってる派の筆頭になってもらいますたァー

1だよー 待っててくれた人ありがとうだってばよ!!嬉しいってばよ
今日はみんな大好きなあの子を出すよー
とりあえず登場人物を増やしていきたい所存

投下しまァす




佐天「聞きましたよ御坂さん!ついに!カレシ!出来たんですって?!」



美琴「」ブーーーッ

白井「」ブーーーッ

美琴「……え?は?」

佐天「やぁーだぁー!隠さなくったって良いですよう水臭い!結構噂になってんですから!」

白井「オネネネオネネネオネネエサマドウイウドウイウココトコトコトデスノデスノデスデデデ」ガクガクガクガク

美琴「バグってんじゃないわよ黒子!ちょ、やだもう、アイツとはそんなまだそういうんじゃないのよホントに全然ただそりゃいずれはそういう」

初春「私も聞きましたよ〜、御坂さんが…」




佐天初春「「真っ白いイケメンと付き合ってるって!」」




美琴「……ハイ?」



美琴「なんとか誤解は解いたけど…なんなの?どうなってんの…?」

美琴「佐天さんは『火のない所に煙は立たない〜』なんて言うし、初春さんまで『私のクラスメイトも見たって言ってました』だなんて」

美琴「…黒子はバグったまま、一晩経った今朝も戻ってなかったし」

美琴「事実無根でも、そんな噂が流れてちゃ困るわ。常盤台のイメージにも関わるし、それに…」


  ヘービリビリッテカレシイタノカー
  ソリャーヨカッタナー オシアワセニ!!
  カミジョーサンハオウエンシテマスノコトヨー


美琴「……ハッ、な、なんでアイツの反応を気にしなきゃなんないのよ!ばばっばバッカじゃないの!?」バチバチ

美琴「とにかく、なんとか噂の原因を突き止めて絶たなきゃ!でも一体なんだってそんな噂が流れたのか、見当もつかないこの状況じゃ…」




一方通行「なァおい!あそこのアイスうまそう、キラッキラしてやがる!うおっまぶしっカフェモカのドドメ色まぶしっ」

00001号「またえらく鈍い色が光ったもんですね。買うなら自分のお小遣いで買わないとダメですよ、とミサカは言い聞かせます」



美琴「」






一方通行「だァーって今月中古でゲームいっぱい買っちまったしィ、もう残ってねェンだもン。からっぽ。なーあー」

00001号「ぐっ…、そんな声を出してもダメです、ああもうその眼はやめてください!その捨て子ウサギのような眼を、や、やめろォー!!」

一方通行「いーちーごーォー」

00001号「ああーもう!!いい加減にしてください!!!」

00001号「……」フーッ



00001号「……仕方ありませんね、とミサk」



美琴「買うんかい!!!!」



00001号「えっ」

一方通行「えっ」

美琴「えっ」






美琴「……って、そうじゃないわ!!あ、アンタたち、一体何者n」

一方通行「うわァ!!!!」

00001号「えっ?!」ビク

美琴「えっ?!」ビク



一方通行「お、同じ顔!!!!」ヒィィコワイ



美琴「」

00001号「」

一方通行「」


00001号「えっ」

美琴「えっ」


一方通行「えっ?」


美琴「……」

0001号「……」

一方通行「……」




00001号「よし逃げましょう」ガッシバビュン

一方通行「わっオマエ人を小脇に」



カカエンナァァァァ……





美琴「……」

美琴「」ハッ



美琴「待たんかいコラァァァァァ!!!!」








美琴「あっさり捕まったわ」

00001号「まあミサカは磁力でビュンビュンなんて出来ませんので」

美琴「ミサカ…噂には聞いてたけど、本当に私のクローンがいるなんて…それにそっちの、白いアンタ」

一方通行「……」プルプル

美琴「…ダンマリとはいい度胸じゃない。聞かせてもらうわよ、アンタ達g」



一方通行「アイス食い損ねたじゃねェかァ!!どうしてくれンだ!!!」プンスコ

美琴「」





一方通行「クソがァ…俺ァ食いもンの恨みはなァ!死んでも忘れn」


<カキゴオリ〜オイシイカキゴオリダヨ〜〜 ヒンヤリツメタイヨ〜


一方通行「おっちゃン!!イチゴくれ!!!ミルク大盛りなァ!!!」ダダッ

美琴「」



00001号「すみませんお姉さま、なにぶん彼は単純というか、鳥頭なもので…」

美琴「な、なんだかすごい形相で睨まれてマジ殺されるヤバイヤバイと思ったら
   次の瞬間天使のような笑顔になって駆けて行った…なにを言ってるか(ry」

00001号「…とりあえず、そこのベンチで氷を食べませんか。ご馳走します、とミサカは提案します」






美琴「…なるほど、それでアンタ達はその、アホの子脱却計画の実行中だと…」ハフハフ

00001号「はい。オリジナルのお姉さまに存在を知られるのは、お姉さまの精神衛生上の観点から極力避けるようにと言われていまして…、
     先程は逃げさせて頂きました。と、ミサカは…、いたっ、イタタタ」キーン

美琴「ゆっくり食べないとダメよー」

00001号「ふぁい……」キーン

一方通行「おっちゃァーン、アイスおまけしてェー」


エー?!ダメダヨー サッキアンナニサービスシタデショー

オネガーイオッチャーン チョットダケダカラー

…アーモウ!!ショウガネーナァ!!オジョウチャンダケトクベツダゾー!!


美琴「お、お嬢ちゃん…?……ちょっと聞きにくいんだけど、アイツって」ヒソヒソ

00001号「いえ、このミサカにも『ひー、みー、つゥ』とか言って教えてくれないのです。性別は分かりません」ヒソヒソ

美琴「でも今お嬢ちゃんって言われて否定しなかったわよ?」ヒソヒソ

00001号「相手が男性だからでしょう。あの人はアホのくせに自分の容姿を最大限利用するのがやたら得意なんです。

     向こうが男ならカワイイ女のフリ、向こうが女ならカワイイ男のフリをすれば、
     世の中楽ゥ〜に渡っていけるもンだ、と以前ミサカは聞かされました」ヒソヒソ

美琴「わ、悪いやっちゃなー」







一方通行「はァー、やっぱシロップどびどびにミルクげっちょりなのがうめェよなァ」シャリシャリ

00001号「太らない人は良いですねー、とミサカはじっとり恨めしげな目線を送ってみます…」

美琴「太んなくたって病気になっちゃうわよ、そんなの食べてたら」

一方通行「能力でチョイチョイって治すからいいンですゥー」

美琴「……ねぇ、アンタ」

一方通行「やンねェぞ!ちゃンと自分の分あンだろ!」プンスコ

美琴「別に氷が欲しいんじゃないわい!!…アホの子脱却して、もしレベル6になったら、どうするつもりなのって聞きたいの」

一方通行「ンー?」キョトン

美琴「……だって。樹形図の設計者とか、20000体の違法クローンだとか。なんだかヤケにものものしいっていうか…、
   私だってこの街の裏の裏まで知ってるってワケじゃないけど、不安だし、心配じゃない……」

00001号「お姉様……」

一方通行「裏の裏って表だよなァ」シャクシャク

美琴「せっかく真面目な空気を作ったのにぶっ壊すんじゃないわよ、ほっぺに練乳ついてるし」

一方通行「そう言われましてもォ、俺はあの、アレだ、レベル6になったらなンでも出来ちゃうよーって言われたからよォ」

美琴「え、誰に」

一方通行「統括理事長」

美琴「」

一方通行「かめはめ波打てるようになるなンて聞いたらなァ、俺のヤンチャなカワイイ子供心が黙ってなかったっていうかァ…」シミジミ

00001号「え、そんな理由だったんですか」

一方通行「うン」

00001号「でもあなたの能力ってぶっちゃけなんでもアリじゃないですか。今のままでもかめはめ波打てるのでは…」

一方通行「ン?」

一方通行「……あっ」ハッ

00001号「気付かなかったんですね」

一方通行「ちっくしょォ!!騙しやがったなァあのプカプカ太郎!!」ムキー

美琴「プカプカ太郎て」

00001号「液体にプカプカ浮かんでるんだそうですよ」

美琴「やだ、まさか学園都市で一番偉い人が変人だったなんて」

一方通行「今度会ったら片栗粉でとろみつけてやらァ」ブツブツ

美琴「そして一番すごい超能力者がこんなアホだなんて」

00001号「心配しなくても大丈夫ですよ、とミサカはお姉様に微笑みかけてみます。この人はアホですが、なんだかんだ第一位で強いですし…」

美琴「……」

一方通行「はぐはぐ」シャリシャリ

00001号「口は悪くともいい子ですので」

美琴「……そうね。フフッ」

ここまでだよー 短くてごめんね
深夜に来れたらまた来るよー

1だよォー
深夜に来たよォー
投下だよォー



一方通行「(ファミチキ下さい)」

店員「(こいつ、直接脳内に……!!)」

店員「……合計862円になります」

一方通行「(カードで)」

店員「(ブ、ブラック……!!)」



上条「この暑いのによく揚げ物食おうって気になれるよな」

一方通行「俺暑くないしィー」ドヤッ

上条「くっそ、ずりぃ。やっぱ俺もアイス買ってくるわ、先に出ててくれよ」

一方通行「ンー」ガサガサ

上条「あーあー店の中で開けんな!すいませんどうも…」ペコペコ




一方通行「うめェ、この肉汁がみずみずしくジューシーで芳醇なあじわい」ハムハム

???「ねえ、ねえ!あなた!」

一方通行「そしてこのスパイシーがほどよい辛さで、食欲の、えーと芳醇な味わいで…」モグモグ

???「ねえってば!ひとりファミチキ批評してないで聞いてよって、ミサk」

一方通行「ダメだ、思いつかねェ……やっぱ俺には食べ歩きブロガーは無理かなァ……」ガックシ



???「も、もしかして聞こえてない…?…はっ!もしかしてこの声は自動ミュートされてて届かないのね!聞いてた通り便利な能力なのねって、ミサカは…」







一方通行「なァ、どう思う?俺ってブログ向いてねェかなァ……」シュン

???「聞こえとったんかい!!!!!」



???「はぁ……00001号たちから聞いてたけど、本当に自由な人なのねって、ミサカはミサカはなんだか脱力してみる」

一方通行「オマエ、00001号の知り合いか?ファミチキ食うか?」アゲル

???「本当!?うれしい!…って衣のカスしか残ってないじゃない!!」フンガー

一方通行「つゥかなンでそんな毛布でモフモフしてンだ?寒がり屋さンか?都会の風は冷てェのか?」

???「別に寒がりってわけじゃないし、上京したての若者でもないし!あのね、ミサカはね、貴方に」

一方通行「ミサカ……?なァ、オマエちょっと顔見せてみろ」

???「あわわっ!?ま、待って待ってってミサカは…!!!」



バサァァッ



一方通行「」

???「」




ワーーオ(効果音)



???「」

一方通行「」






???「…………っき」












一方通行「キャアアアァァァァァァアアアアア!!!!!」


???「キャー……って、何だとおおおおおお!?!?!?!??!???」














上条「どうした一方通行!!!今の悲鳴は一体…!!」

一方通行「ろ、露出狂!!!!露出狂ォォォ!!!!」ギュゥゥッ

上条「オウフッ、お前ちょ、髪くすぐってえよ!首筋にコチョコチョあたってるって!」

一方通行「変態ィィ!!!こっちくンなァァ!!!!俺おいしくねェですゥゥゥ!!!!」ビャアアアア

???「ちょっ、ちがっ!!!違うわい!!!」

一方通行「うェああああああこわいいいィィィ」ビエエエエエエン

上条「し、心配するな一方通行!!俺が付いてる!!!」ギュッ

???「違う!!!違うのおおおお!!!!!」





         エーナニーナンノサワギー

    ロシュツキョウダッテ   アンナチッチャイコガ…ヨモスエダニャー

  
          ツウホウシマスタ     ヨウジョタマランデェ!!!! 





???「な、なに!?!?この状況は一体どういうことって、ミサカはミサカはスッポンポンで思考回路がショート寸前!!!」










上条「……いいぜ」


上条「お前がそれ以上一方通行に裸を見せつけようとするんなら…」


上条「汚れない一方通行をロリレズの道に引きずり込もうと言うんなら……」




上条「まずはその幻想ww「上位個体!!!!!!」












上条「」







〜研究所〜



01030号「勝手に研究所を抜け出すなんて、まったく手がかかるにもホドがあります!!」フンガー

???「ご、ゴメンナサイってミサカはミサカは反省モード…」

01030号「お父様がどれだけ心配なさっていたと思うんです!!これだから世間知らずの幼女は!!
     とミサカは敬愛するお父様にご迷惑をかけたことを許しません!!」



上条「な、なあなあ、えーっと…状況を説明してほしいかなって、上条は上条は」


01030号「…これは失礼しました、このミサカは検体番号01030号のミサカです。そしてこの幼女が」




打ち止め「ミサカは打ち止め<ラストオーダー>、20001番目のミサカだよ!ってミサカはミサカは元気に自己紹介!」




上条「20001?!話には聞いてたけど、本当にそんなにいるんだな妹達って…」

打ち止め「さすがにそんな人数がこの街に居たら周りバレちゃうから、ある程度は別の県とか外国に行ってるけどね。
     ミサカは20000人の妹達を束ねる、まあいわゆる上司なのだ!って、ミサカはミサカは偉そうにしてみる!」

01030号「その上司が率先して周りに迷惑をかけるようでは妹達全体の品位にかかわりますが」

打ち止め「うぐ」


上条「まあまあ。よろしくな、01030号、打ち止め。他の妹達に聞いて知ってると思うけど、俺は上条当麻」

一方通行「一方通行でェす」ピースピース

打ち止め「うん、仲良くしてね!ってミサカはミサカは…」



一方通行「えーと、そンでオマエは、その年齢にしてなンでああいう歪んだ性的嗜好を…」




打ち止め「だから露出狂じゃないってばあああ!!!」ウワーーン





01030号「毛布一枚で飛び出して行くようではそのような扱いを受けるのも仕方がありませんね、とミサカは冷たく当たってみます。
     やーい露出幼女」

打ち止め「ううぅ〜、01030号ヒドイ!ってミサカはミサカは言い返せないぃ……」グヌヌ

01030号「大体あなたは普段から落ち着きがなさすぎるんです。
     研究所内を走り回ったりいたずらばかりしたり、そういったいつもの生活態度が今回の」クドクド

打ち止め「ぐっ、な、長くなりそうな気配……ってミサカはミサカは…」



天井「ハハハ、その辺にしてやれ。01030号」ポンポン

01030号「お、おとうひゃまっ!!」ワタワタ



打ち止め「あっ、アマイ!」

天井「打ち止めも無事で何よりだ。好奇心旺盛なのはいいが、外へ出るときはきちんと許可を取ってから、他の妹達と一緒に行きなさい」

打ち止め「は、はぁい…ゴメンね、アマイ」

天井「しばらくぶりだな、一方通行」

一方通行「天井くンひっさしぶりィ」チョリーッス

天井「そっちの君も話は聞いている、上条くんだね。私は天井亜雄、ここの研究者だ」

上条「あ、ハイッ、どうも!はじめまして!」

01030号「あ、あのあの、お父様!!!このミサカがその、その、上位個体を一番に見つけて、駆けつけて、そのあの」

天井「ああ、よくやってくれたな」ナデナデ

01030号「ふ、ふにゃ〜…」ホワワワン




上条「…01030号、さっきまでとキャラが違わないか?」

打ち止め「あのね、01030号はアマイが大好きなの」

一方通行「なンとまァ、天井くンにもついに春が」

打ち止め「でもアマイは01030号を娘みたいにしか思ってないの、ってミサカはミサカは悲しい現実を口にしてみる」

上条「うーん、それは見てて伝わってくるなあ。ホントに親子みたいだ」



打ち止め「……アマイはね、ミサカたちに本当に良くしてくれるの。もちろんアマイだけじゃなくて、ヨシカワやヌノタバたちもだけど。
     ミサカたちはクローンだから、上の命令とはいえ研究を進めるのはすごく迷ったって話してくれたこともあった。
     ヒトがヒトを作ることへの戸惑いもあったし、なにより作られたあとにミサカたちが辛い目に遭うんじゃないかって……」

一方通行「……」

打ち止め「アマイたちはミサカたちを作ってしまった。でも『作ってしまってごめんなさい』なんて失礼なことは出来ないって。
     そんなことをしてしまったら、ミサカたちが生きていることがなんだか悪いことみたいでしょう?
     だから謝らないかわりに、精一杯ミサカたちを守るよって言ってくれたの……」

上条「いい話だなあ」

打ち止め「そしてその日から、01030号はアマイにベッタベタに甘えるようになってしまったの」

上条「」

打ち止め「夜も一緒に寝てるの」

上条「」

打ち止め「アマイにお話してもらえないと寝られないってダダこねるの」

上条「」

打ち止め「あげくの果てにはアマイの白衣を」

上条「アカン」

一方通行「そりゃオマエも露出狂になるわなァ、血筋だこれは」ナットクナットク

打ち止め「露出狂じゃないもん!!!」フンガー






01030号「お父様!肩たたきしてさしあげます!とミサカはお父様の腰にしがみついて逃がしません!ふんぬっ」ヒシィ

天井「おっとっと、危ないぞ01030号」


今日はここまでェー
01030号を出したかったんだー
天井くン好きな個体っていうネタは前にどっかで見た気がするけど思い出せないんだー

あと、前から考えてたネタはここまでなんで、これからは行き当たりばったりになっちゃうんだー
ネタ提供とかもしてくれたらとっても嬉しいなって

ではでは

深夜におはよう!!1なンだよ!!
がんばって書き溜めしてきたンだよ!!すごく疲れたンだよ!!
誰もいないだろうけどまとめて投下するよー長いよォー



——9月1日 昼過ぎ


禁書「ふぁぁ〜、おいしかった!お腹ぽんぽんぽんのぽーん」ゲフー

上条「ううぅ、さっき金下ろしたばっかりなのにもうスッカラカン…不幸だ」

風斬「あ、あの、スミマセン…私までご馳走になっちゃって」

上条「そんなの気にしなくていいって言ったろ!インデックスもお世話になっちまったみたいだしな」

禁書「…なんだかコドモ扱いされてる気がするんだよ」ガチガチ

上条「めめめ滅相もない、インデックスさんは立派なレディにあらせられますのことよ!だから歯を鳴らすのはやめてくれ…」コワイ

風斬「…ふふ。本当に二人は仲が良いんですね」

禁書「む。私たちだけじゃないかも」

風斬「え?」

禁書「ひょうかもお友達だもん。三人はとってもなかよし、なんだよ!」ムギュ

風斬「わわっ、…エヘヘ」ウレシイ


上条「(…インデックスもこっちの知り合いは少ないし、友達が出来てよかったよな。
    姫神の言ってたことも気になるっていえば気になるけど……)」


禁書「次はあっち行ってみよ、ひょうか!」

風斬「うん!」


上条「(ま、後で考えればいいよな)」






〜ゲームセンター〜


禁書「ふぉぉ、こんなテレビ初めて見たんだよ!変わってるねぇ」ペタペタ

風斬「こ、これはテレビとはちょっと違うの…ゲームの筐体って言って」

禁書「んぅ〜?…やっぱり科学はよく分かんないんだよ」

上条「インデックスはゲーセン初めてだもんな。風斬はどうだ?詳しいのか?」

風斬「い、いえ!私も初めてです!いつも見るだけで、その、友達と来たのは…」テレテレ

上条「そっかそっか!じゃあ今日はしっかり遊ばねえとな!」

風斬「はいっ!」ワクワク

禁書「…わあー!ねえねえとうま、アレは何!?かーっこいいかも!」

上条「ん?ああ。アレはあそこでコスプレ衣装の貸出してるんだよ。ああやってプリクラ…とか……」












一方通行「学園都市に咲く、一輪の白百合!!キュアリリィーーッ!!」バァァン

00001号「が、学園都市に輝く、一筋の稲妻…キュアレディオ…」モジモジ


「「ふたりは、プ○キュアッ!!」」



打ち止め「ふたりともカッコいーっ!ってミサカはミサカはキャーキャー!!」



上条「」











一方通行「やべェよ、俺ってば似合いすぎじゃねェ?」キャピッ

打ち止め「貴方ってばステキ!!とってもカワイイよってミサカはミサカはベタ褒めしちゃう!!」キャーキャー

一方通行「よっしゃァ!もっと褒めろ!!」

00001号「こ、公衆の面前でこんな格好…と…ミサカは穴掘って埋まってしまいたいです……」カァァ

00001号「……?何か視線を感じますね、とミサカは…」



上条「……な、なにしてんの…?」


00001号「」











上条「へぇー、打ち止めの調整が早めに終わったから地下街に遊びに来たのか」

打ち止め「うん!昨日はお世話になりましたって、ミサカはミサカは改めてお辞儀をぺこり」ペコッ

上条「ハハ、いいよいいよその事は」

00001号「あの、こちらの方々は…」

上条「ああ、紹介しねえとな。こっちは俺の友達の風斬と、イギリスの教会のシスターさんの…」




禁書「……」

一方通行「……」




禁書通行「「白っ!!」」ウワー!!






一方通行「オマエ白いなァー、白くてヒラヒラして、アレみてェだ。ゆば」

禁書「ナヌッ?!湯葉は美味しいし健康にも良いらしいけど、食べ物に例えられるのはなんだかちょっと複雑かも!
   それに貴方だって白くてヒラヒラしてるじゃない!」

一方通行「バッカオマエ!これはキュアリリィだっつゥの!!カッコイイだろが!!」プンプン

禁書「確かにその衣装はとってもカッコイイんだよ…とうま!この白い人は一体誰なの!?なんだかとても近しいものを感じるかも!!」

上条「コイツは俺の…えっと、トモダチの、一方通行だよ。で、こっちが打ち止めと、御坂…」

00001号「ミサカ00001号で結構ですよ、とミサカはなんと紹介すれば良いものか迷っているであろう上条当麻に気を遣います」

禁書「あくせられーたに、らすとおーだーに、みさかいちごう?
   なんだかみんな変わった名前だね。私の名前はね、インデックスって言うんだよ」

打ち止め「あ、あなたに変わった名前って言われるのはなんだか心外かもって、ミサカはミサカは唖然としてみる」

風斬「あ、あの…風斬氷華です。はじめまして……」モジモジ

一方通行「ン?おォ……うン?」

風斬「はい?」

一方通行「……」ムギュ

風斬「え?ど、どうしましたか?急に手なんか握って……」

一方通行「握手、握手」ギュッギュッ

風斬「え、あっ、ハイ…よろしく…?」

一方通行「うン」

00001号「…どうかしましたか?一方通行」

一方通行「ンン、なンでもねェ」フルフル

風斬「……?」



上条「で、なんだってそんな恰好してるんだ?…っていうか一方通行、お前その格好で足開いて座るのやめてくれよ…」カァァ

00001号「こら、一方通行!はしたない!」

一方通行「えェー?スパッツ履いてンだからいいじゃねェか」メンドイ

打ち止め「あなた、そんなことじゃ立派なキュアリリィになれないよ!ってミサカはミサカは注意してみる」メッ

一方通行「ン?うーン、それもそうか」スワリナオシ

禁書「ねえねえ、カナミンのお洋服もあるのかな!?」

一方通行「カナミン?確かあったンじゃねェかなァ」

禁書「やったぁ!!早速着てくるんだよ!!ひょうかも行こっ!」グイグイ

風斬「あわわわわわ、引っ張らないでぇぇぇ……」



  カナミン♪カナミン♪

  ハ、ハズカシイヨォ……



00001号「……では、このミサカもそろそろ着替えてきますね、とミサカは席を立ち…」

打ち止め「ええー?もっと写真撮らせてよぅ!ミサカなんてサイズがないから泣く泣くガマンしてるって言うのにぃー」ブーブー

00001号「写真はそっちのノリノリでフリフリ衣装を着こなしている白いのに頼んでください!
     ミサカは人前でアニメキャラのコスプレなんて、恥ずかしくってもうこれ以上は…」モジモジ

打ち止め「うぅー、じゃあミサカもなにか子供用のヤツ探す!シスターさんとヒョーカとも一緒にコスプレプリクラ撮るのぉ〜!!」バタバタ

00001号「わ、分かりましたよぉ…では一方通行、上条当麻。ここで少し待っていてください」

上条「ん?おお。行ってらっしゃい」

一方通行「……」


一方通行「ンー…」

上条「(う、うう…改めて見るとこの衣装、変にスパッツで隠れてるせいで逆にフトモモが気になる……)」

一方通行(E:絶対領域)「……」アシブラブラ

上条「(……)」マジマジ

一方通行「……」

上条「け、結構遅いな、あいつら…」ジロジロ

一方通行「…なァ」

上条「はひっ!?見てませんけど!?」ビクッ

一方通行「何キョドってンの?あンな、あのメガネのヤツ…」

上条「…うん?風斬のことか?」

一方通行「うーン、オマエ、耳かせミミ」グイグイ

上条「あたたた、耳取れるって!…どうした?」ヒソヒソ



一方通行「アイツな、」ヒソヒソ








一方通行「……人間じゃねェ」ボソッ

上条「……」











上条「……えっ?」

風紀委員「ちょっと!!!聞いてるんですか!?」

上条「うぉわぁあ!?!」ビックゥ







風紀委員「さっきからテレパシーで呼びかけてるのに反応もしないで!こっちは急いでるの!!」プンプン

上条「テレパシー?お前何か聞こえた?」

一方通行「ンーン」フルフル


上条「……」←幻想殺し

一方通行「……」←オート反射



風紀委員「と、とにかく早く避難してちょうだい…こちらにテロリストが潜伏したという情報が入ってるの!もうすぐここも閉鎖されるわ。
     お友達4人は先に誘導したから、あとは貴方達だけなのよ。私はまだ仕事があるから、急いで逃げて!」バタバタ



上条「……行っちまった」


上条「……ど、どうする…?」

一方通行「あァ?ンなモン決まってンだろォが」フッフーン






一方通行「闇の力のシモベたちに!!お家への片道切符をプレゼントしてやるぜェ!!!」ヒャッハー

上条「やっぱりそうくると思ったよ!!あぁぁぁ引っ張んなって危ねぇぇぇぇぇ!!!」





ウワァァァァァ……



——同時刻



禁書「と、とうまたち大丈夫かなあ?」バタバタ

打ち止め「あの人がついてるから絶対安全だよ!ってミサカはミサカは自信満々!」ニヘヘ

00001号「ええ。まず危ないことにはならないでしょう、とミサカもその意見に同意します」

00001号「危険なのはむしろミサカ達です。早くこの地下街を出なければ巻き込まれる可能性も上がりますし…」

風斬「……」カァァァ

00001号「?…どうかしましたか?とミサカは問いかけ…」

風斬「あ、あの、周りの目が…すごく…」プルンプルン

禁書「うーん、なんだかこの衣装、ちょっと走りにくいかも」ヒラヒラ

00001号「し、仕方ないじゃないですか!!着替えてる暇もなく追い出されてしまったんですから!!」ウワーン

打ち止め「カナミンたちもキュアレディオもとってもカッコイイよ!って、ミサカはミサカはゲコ太着ぐるみでみんなを褒めてあげる!」

風斬「ああああもう、恥ずかしいいいいい」プルンプルン




 『——見ぃつけた』




「「「「!?」」」」






上条「おい、おい一方通行!!待てって!!」ガシッ

一方通行「ゥわっぷ!?右手で掴むんじゃねェ!びっくりすンだろが!!」ムキー

上条「なぁおい、やっぱ警備員に任せといたほうが良いんじゃねえか?!」

一方通行「つまンねーこと言うな!なンなら俺一人でも行けるンだっつゥの!」プンプン

上条「お前一人でなんて行かせられるかよ!!とにかく一旦…」


ピリリリリ


上条「で、電話っ!?こんな時にもう…もしもし!」ピッ

00001号『上条当麻ですか?』

上条「00001号か。ちょうど良かった、一方通行がプリ○ュアになるって聞かねえんだよ」

00001号『言っている意味がよく分かりません…とにかくミサカはあなたに繋いでほしいと頼まれまして。今代わります』

上条「へっ?」

禁書『とーま!!!!!とーま良く聞いて!!!!!!』キーン

上条「うわっお前声でけぇよ!!」

禁書『この騒ぎは!!!!!!魔術師の仕業なの!!!!!!!』キーン

上条「えっ」

禁書『本当なら!!!!!私が行きたいんだけど!!!!!!ひょうか達を置いていけないから!!!!!!!!!』キーン

上条「普通に喋れよ!大丈夫だから!普通に喋っても聞こえるから!耳が痛ぇよ!!」

禁書『え!!???!!???!!!!!そうなの????!?!?!?!!?』キーン

上条「あああああもう、うるっせええええ」



禁書『とにかく!!!!!!!!!!!ひょうかたちは!!!!!!私が守るから!!!!!!!!!!!
   とうまは!!!!!!!!!!魔術師を!!!!!!!!!!!おね!!!!!!がい!!!!!!!!!!!!』



ブチッ




上条「」キーン キーン キーン

一方通行「なァ、魔術師ってなンだ?」

上条「あんだってぇ!!!??今ちょっと耳がバカになっちまってて聞こえねぇんだ!!!!」

一方通行「うわァ、おじィちゃンみてェ」




一方通行「うーン」ペタペタ

上条「」

一方通行「ン。これで一応、耳治ったハズだ」

上条「おお、ちゃんと聞こえる!……で、さっきの話だけど。
   事情が変わった。俺もテロリストに会わなくちゃならねえ。協力してほしい」

一方通行「!!」パァァァ

上条「あ、危なすぎることはナシだぞ、ナシ!!」

一方通行「うン!!」コクコク

上条「(あーあー、無邪気だなぁもう…)」


一方通行「そうと決まれば急ぐぞオラァ!!あっちからバッドエンドの香りがするぜェェ!!!」ダダダッ

上条「あいつシリーズごちゃまぜになってんじゃねえか!!」ダダダダ


タッタッタッタッタッ……


上条「なぁ、一方通行」

一方通行「うン?」

上条「さっき言ってた…風斬が人間じゃないって。どういうことだ?」

一方通行「ン…信じらンねェかも知れねェけど」

上条「信じるさ。お前はそんな嘘つかないだろ」

一方通行「!」

一方通行「……」






一方通行「へへ」ニヘラ

上条「(はぐぅっ)」キュン







禁書「とりあえずアッチはとうまたちに任せれば大丈夫かも……
   もしこっちを襲ってきても、私がなんとかするから、安心してね!」

打ち止め「うん、頼りにしてるね!って、ミサカはミサカはお願いしてみる!」

00001号「ミサカにも戦闘における知識は備わっています。あの二人が問題を解決するまでは、なんとかしてみせますよ」

禁書「ひょうか、…ゴメンね。せっかく遊びに来たのに、こんなことになっちゃって……」シュン

風斬「う、ううん!いいの!大丈夫だから——」




   ——ブツッ

ザザッ  ザ   ザザザッ……




風斬「…?!」ビクッ

禁書「……ひょうか?」




風斬「……、な、なんでもない…」



上条「AIM拡散力場の…集合体?」

一方通行「ン。色ンな能力者が無意識に垂れ流した力…それが複雑に組み合わさってアイツが出来てる。
     電撃使い、発火能力者…もちろン俺のも含まれてるだろォな。
     当たり前だがその存在は不安定なもンだし、オマエが右手で触れば消える」


 ——『ど、どうかしましたか?急に手なんか握って…』

 ——『握手、握手』


上条「……さっき風斬の手を握ってたのは、お前の能力でアイツを解析してたのか…」

一方通行「…やっぱ信じらンねェ?」

上条「いや、一方通行の口からそんな難しい話が出てくるのが意外で」

一方通行「バカにすンなァ!!」プンプン

上条「冗談!冗談だって!しかしアレだ、風斬本人は気付いてない…んだよな、たぶん」

一方通行「遅かれ早かれ気付くことにはなるだろうけどな」

上条「……」

一方通行「……」

上条「…ぶはっ。お前がそんなしょげてどうすんだよ」

一方通行「……」シュン

上条「なんとかなるさ。今はとにかくテロリストのことが最優先だ。…っと」



パパパパン

ドガッ ガガガガ…



一方通行「あっちから銃声…!!」

上条「急ごう!!…っと、その前に作戦タイムだ。いいか?一方通行……」




ドパラタタタタタ

バギッ!!  ガラガラガラ……


黄泉川「くそっ、なんなんだありゃ…全然効いてないじゃん!!」

警備員A「まだ全員の避難は終わっていません、急がないと……ぐぁあ!!」


バキィッ ガラガラガラ


警備員B「クソッ!!」ブンッ


シェリー「手榴弾だぁ?……品がないわね。エリスッ!!!」


ドォォォォン


黄泉川「がぁっ!!…ま、まずいじゃんよ、このままじゃ…!!」




上条「黄泉川先生!!!」





黄泉川「ア、アンタ、月詠先生のトコの…!!…っていうか、イヤ、えっ?」

上条「大丈夫ですか、先生!!」

黄泉川「ちょ、大丈夫ってか、その後ろの…えっ?何?えっ?」









一方通行「…待たせたなァ、よい子のみんな……」




一方通行「キュアリリィ、ただいま参上!!」ビシィ












シェリー「」


黄泉川「」

警備員A「」

警備員B「」

警備員C「」

警備員D「ほ、本物のプリキュアだァーー!!!」ブヒィィィィ




黄泉川「」ナニ?アレ ナニ?

上条「なんか、すんません」






シェリー「……オイ、なんだこりゃあ、おい」

一方通行「闇の力のシモベたちよォ!!!とっととおとなしくシッポ巻いて、お家に引き返しやがれェ!!!」ババーン

シェリー「誰が闇の力の僕だァァァ!!!!おいコラそこの!!!テメェイマジンブレイカーだろ!!」

上条「ひゃ、ひゃいっ!!!幻想殺させていただいております!!!」ビクッ

シェリー「なんだよこりゃぁよお…虚数学区の鍵はどうした!!!えぇ!?!?」

上条「か、風斬さんには安全なところに逃げていただきました!!!代わりにここにおわせられますのは、その…第一位です!!!」

シェリー「……あ?」







一方通行「第一位、一方通行!!またの名を……」




キュアリリィ「科学の街に咲き誇る、美しき白百合!!キュアリリィッ!!!!」バァァァーーン





シェリー「」

黄泉川「」




黄泉川「……マジで?」

上条「……ハイ…」







シェリー「……く、きひっ、ッハハハハ……」

シェリー「…テメェが何者かなんて知ったこっちゃねぇ…キュアナントカだとか第一位だとか、そんなコトはどうでもいいのよ」



シェリー「ただよぉ……正義の味方が二人揃って丸腰たぁ、無防備にもホドがあるんじゃない!?舐めてんじゃねぇぞぉ!!!!
     行けっ、エリス!!!!」

ゴーレム「」バキバキバキッ



黄泉川「危ない!!」




一方通行「そいやァ!!」パキュン!!

シェリー「なっ…?!」




黄泉川「バケモノの腕を崩した!あんなに簡単に…!?」

上条「すぐ再生する!!今だ!!一方通行!!」

一方通行「おォ!!!」






  ——『いいか、一方通行。
     今は詳しく話してる時間がないけど、向こうはお前の知ってる超能力とは少し違うものを使ってくる』

  ——『お前なら時間をかければなんとか対応できるかもしれない。けど今はそれよりも、俺が壊しちまったほうが早くて安全だ』

  ——『お前の役割は周りへの被害を食い止めつつ、タイミングを見て、俺をテロリストの所へ送り込むこと』





一方通行「行っくぞォォとォまァァ!!!!ピッチャー第一球ゥゥゥゥ!!!!!」

上条「な、なるべく優しくな!?優しく!!」




一方通行「そォーーーい!!!!!」ブンッ




上条「うおわぁぁぁぁぁ」

シェリー「なっ…えっ!?え?!!ええええ!??!」アワアワ




ゴツーン








上条「いっっ…てぇ〜…!!デコぶつけた…アイツ容赦ねえなあ」ズキズキ

上条「…とか言ってる場合じゃねえ!!おい魔術師!!なんか知らんがこれ以上破壊活動するようなら…!!」



シェリー「」


上条「その……幻想…を……」





シェリー「」

上条「あ、あらっ?魔術師さん?」



シェリー「」死ーん

上条「……」






上条「お、思いっきりアゴに入ってる…」








——病院



上条「いやー、今回はなんの怪我もなく済みまして!そりゃあもちろんコイツのお陰なんですけど!
   なんていうか上条さんは自信がついちゃいましたよ!」ハッハッハ

一方通行「楽しかったなァ、プリ○ュアごっこ!またやりてェ!むしろ定期的に出動してェ」ニヘラー



冥土返し「……」

小萌「……」

姫神「……」

黄泉川「……」

00001号「……」

打ち止め「……」



上条「……いや、あの…その……」

一方通行「……」



「「…危ないことして反省してます、ごめん(ン)なさい」」ショボーン






上条「大事をとって入院なんて、先生たちは大袈裟すぎるよなあ」

一方通行「病院、つまンねェ…コーヒーも肉も出ねェし」ムー

上条「まあまあ。しっかしあのテロリスト、まさかインデックスと同じ所の人だったとはなぁ。
   色々事情があったみたいだし、怪我人も警備員の人が何人かってだけで、情状酌量されてよかったよ」

一方通行「なァ、マジュツってマジモンなンかァ?」ビックリー

上条「…やっぱり、信じらんねえか?」

一方通行「? 嘘じゃねェンだろ?」キョトン

上条「ははっ。…ああ、嘘じゃない。インデックスとのこともまた今度話すよ」

一方通行「……、…インデックス…」



上条「……お前が気に病むことじゃねえよ。風斬のことは、仕方ないことさ」






禁書「……ひょうか、あくせられーたの言ってたこと…」

風斬「…うん。最初は私も信じたくなかったけどね。
   あの人の解析の正確さ、今の自分の状態を見たら、納得せざるを得なかったから…」ザザッ ザザザ…

打ち止め「あの人にお願いして、なんとかならないかな、ってミサカは、ミサカは……」

風斬「私には実態がないもの。あの人の能力ならある程度安定させられるかもしれないけど、そしたらずっとお世話になることになっちゃう」

打ち止め「でも、でも」

00001号「…いけません、上位個体。彼女の言う通りです」

風斬「あ、そうだ。あの二人の能力ね?超能力…ってだけじゃ、ちょっと説明つかないみたい」

打ち止め「あの二人…って、あの人と、カミジョーのこと?」

風斬「うん。詳しくは分かんないけどね」

禁書「あ、あのねひょうか、これ…!」

風斬「?…これって……」

打ち止め「あ、あの時4人で撮ったプリクラだねって、ミサカはミサカは思い出してみたり!」

00001号「そういえばあの時バタバタしていて、分けるのを忘れていましたね」

打ち止め「うーん、やっぱりヒョーカ……大きいね」ドタプーン

00001号「まったくですね、一体どうすればこんなに…」

禁書「あはは、このひょうかメガネずり落ちてる」

風斬「え、ええ〜?ヤダぁ…」カァァ





禁書「……また、プリクラ撮ろうね」

風斬「うん」ザザ…

打ち止め「今度はあの人もカミジョーも、お姉様たちも一緒だよ!」

風斬「うん」ザザ… ザ… ブチッ

00001号「次に会った時は、その大きさの秘密、教えてくださいね」

風斬「あはは」ザザザ…



禁書「…ひょうか、また、遊んでくれるよね」

風斬「もちろん」







風斬「……ありがとう」






土御門「……で?今回のこと、どういうつもりだ?」

アレイスター「……」ゴボゴボ

土御門「魔術師の侵入を許すわ、上条当麻に関わらせるわ、人工的に天使を作ろうとするわ。
    挙句の果てには…」



       『キュアリリィッ!!参上!!!』



土御門「なんっなんだにゃー!!!これはああああ!!!!」ウガー

アレイスター「カワイイだろう?私のメインプランだ」ゴボゴボ

土御門「何を考えてんだ!!…いや待て、たしか第一位は甘やかされっぷりも第一位と聞く…
    そしてコイツは確か最近、日曜朝の戦う系特撮・アニメにハマって……まさか」

アレイスター「……」

土御門「(まさか、第一位に楽しくプリ○ュアごっこをさせるが為に…いやいやまさか。まさかにゃー…)」

アレイスター「……」

土御門「……」チラッ






アレイスター「えへっ」







土御門「」サラサラララササラサラ

アレイスター「や、やめてくれ!!これ以上片栗粉を足さないでくれ!!ああっ…」ゴボゴボ







佐天「そういえば、最近新しい噂を仕入れたんですよ!」

黒子「佐天さんは本当に噂話がお好きですわねぇ…」

初春「もう、またそうやって根も葉もない…
   この前だって御坂さんに彼氏がいるなんて言って、困らせたばかりじゃないですか」

佐天「あれは初春もノってたじゃん!!それに今回は、ホントに見た人がいっぱいいるんですよ!!」

美琴「分かった分かった、聞くだけ聞くってば!それで、今回は一体どういう…」

佐天「むっふっふ、さっすが御坂さん話が分かりますね!聞いて驚け〜……」




佐天「なんと!!あの日曜朝のアニメのプリキュ○、実在するそうなんですよ!!!」








9月1日の変 おしまい☆



というわけで提供してもらったネタの中の
「シェリーさん殴りこみ事件」「シリアス少なめな魔術サイドとの絡み」を書いてみたンだよ!!
みこっちゃんたちの出番削っちゃってすまんこ……
今回初めてほんのり原作に沿ってみたけど ぶっちゃけすごく疲れたからもう二度とやりたくない
今度からは無難にいつも通りオリジナル展開で行きます…

あと>>13の再うp希望があったので載せておくンだよー
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3323560.jpg

ついでにキュアリリィも描いたから載せておくンだよー
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3323561.jpg


お腹すいたからたこ焼き食べてくるンだよー
ではでは



というか「これ以上片栗粉を足さないでくれ」ってことは既にキュアリリィに片栗粉入れられたのかww

1だよォー
最近寝ても寝ても眠くて作業が進まないよォー


>>158
本当なら最初に


土御門「これはどういうことだ!シェリー=クロムウェル…こんなに簡単に魔術師の侵入を許すだと!?」ダンッ

アレイスター「…その件だが、キミは手を出さなくてもいい。こちらにもこちらの都合があるのでね」ゴボゴボ

土御門「なんだと?まさか…、……また上条当麻をぶつける気か!」

アレイスター「こちらにも都合があると言っただろう。これ以上は踏み込むことは許されない」

土御門「クッ……!」ギリッ

土御門「……ところで、その、なんだ」

アレイスター「なんだね?」



土御門「その…何だか、とろみが増してないか?アレイスター…」



アレイスター「……まあ、色々あってね。色々」トロトロ

土御門「はぁ?」



みたいなのを入れるつもりだったんだけど、こってり忘れてたンだよ
補完しといてくれさい…
あと絵はホントに落書きなんでずっとろだにあるのも恥ずかしいし、しばらくしたら流れるくらいのほうが気が楽なので
あんまり変えるつもりはないです
もし再うp希望されたらまた上げるね


では投下ァー


アミーゴォ!!!
タイヨウケイ30マンノショウキンカセギノミンナー…


一方通行「かっけェー」モグモグ ポリポリ

00001号「またベッドに寝転がってキャラメルコーン食べて!ちゃんと座って見ないならもうDVD借りてあげませんよ!とミサカは警告します!」プンプン

一方通行「ンー」ポリポリ

00001号「あーもうシーツに油付いちゃってるじゃないですか、あとでちゃんと綺麗にしておいてくださいね、能力使ってもいいですから!」

一方通行「ンー」ポリポリ

00001号「そうだ、今日は00003号と00012号が遊びに来ますからね、ちゃんと覚えてます?とミサカは確認を取ってみます」

一方通行「え、そうだっけェー?」ポリポリ



ピンポーン


00001号「ありゃ、早いですね。とミサカはハーイ今開けますよーっと」パタパタ

一方通行「なンっか忘れてるような…」ハテ








00001号「お早いお着きですね、とミサカは他人行儀に姉妹を迎えてみm」

上条「よぉ!約束通り遊びに来たぞ!」

00001号「」






00001号「もう、お客さんが来るならちゃんと言っておいてください!」

一方通行「ごめンなさい忘れてました」

上条「あーいや、約束してたマンガ貸しに、学校帰りに寄っただけだから。すぐお暇しますよ」

一方通行「えェー、遊んでけよォ」ブーブー

上条「そ、そっか?じゃあ暗くなる前までなら…」

00001号「すみません、ろくにおもてなしも出来なくて…
     今日は他の妹達しか来ないと思っていたものですから、お茶菓子もおかきくらいしかなくてですね」

上条「いやいやそんな!俺好きだよ、おかき。ありがたく頂きます」

00001号「今お茶を淹れます。一方通行、お客様より先に手を付けな…あーもう食ってやがる」

一方通行「」モグモグポリポリ

上条「(おお、ほっぺたがリスみてぇに……)」

一方通行「あン?なンらよ」ポリポリ

00001号「食べながら喋らない。…おや、00012号からメッセが来てますね。おみやげにケーキでも買おうかと思うが、何がいいですか、と」

一方通行「苺のヤツとコーヒーのヤツととレアチーズのヤツと」

00001号「苺ショートとコーヒークリームのケーキですね、とミサカは延々続きそうな注文を遮ります。貴方はなにか希望はありますか?」

上条「え、俺もいいのか?」

00001号「どうぞ遠慮しないでください、とミサカは促します」

上条「悪いなぁ…えーっとじゃあ、……」ハッ

一方通行「」ジーーッ 

上条「(ぐっ…あれは、レアチーズも食べたいなー、一口分けてほしいなーという目…!!)」

一方通行「」ジーーーッ

上条「……えっと、レアチーz」

00001号「ああもうこの人を甘やかさないでください、調子に乗りますから」

一方通行「」ジーーーーッ

上条「ひ、一口しかやらないから、な?俺も好きだしさ」

一方通行「!!」パアッ

00001号「…分かりました。とミサカは諦めて、返信を完了します……」ハァ




上条「あ、えーっと、しかしやっぱり便利だなぁMNWって!携帯いらずじゃん!」ゴマカシゴマカシ

00001号「そうですね、確かにとても便利です。…特にそこのアホが勝手にどっか行ってしまった時などは」

上条「あー確かになぁ、俺と一方通行が初めて会った時も一人で危なかったし」

一方通行「ちっちェえガキじゃねェンだ!ほっとけ!!」プンスコ

00001号「冗談よして下さいよ、しょっちゅう犬猫ちょうちょ追っかけたあげく裏路地入って迷子になって人様に迷惑かけてる癖して」

上条「裏路地!?だ、大丈夫なのか?スキルアウトとかいろいろ…」

00001号「ええ、そのスキルアウトのみなさんにいつも迷惑おかけしてしまっているので」

上条「えっ」

00001号「道案内してもらったり食べ物をいただいてしまったりと、この人は本当に甘えたで困ります」

上条「」

一方通行「アイツすンげェいい奴だったなァ、こないだのえーと、はまぐりくン」

00001号「浜面さんですよ……家まで送ってきてくれた人の名前くらいちゃんと覚えてください……」ゲンナリ

上条「……ふ、ふーん…そっか、すんげえいい奴…」ソワソワ





00001号「あっ、その浜面さんが今週末に遊ぼうって言ってたのは覚えてますか?」

上条「なっ」

一方通行「え?そうだったかァ?」

00001号「やっぱり忘れてやがる、とミサカは貴方の鳥頭っぷりに辟易します。
     その日はこのミサカは研究所で調整ですので、誰か他の妹達に…」







上条「お、俺が行く!!!!!!!!!」ガッターン




00001号「ひゃっ」

一方通行「ひェっ」









一方通行「びっくりしたァ…」

00001号「な、なんですかいきなり大きな声を出して!」


上条「あ、い、いやつい、ゴメン……
   その、来週末!俺が付いていくよ!えーっと、その浜面って、男だろ?」

00001号「はぁ、そうです。男性の方ですが…と、ミサカは貴方の真意が分かりかねます」

上条「えーっと、さっきイイ奴だったって言ってたけど、ほら、なんっ、なんって、言うかさ、いろいろ?あんじゃん?いろいろ?」キョドキョド

一方通行「オマエさっきからなンでそわそわしてンの?トイレ?」

00001号「トイレなら廊下を出て左ですよ、とミサカh」

上条「トイレじゃねえよ!!トイレじゃなくってさあ!!」




——日曜日



浜面「オーイ!こっちだこっち!」

一方通行「はァーまづゥらくゥーン!」ブンブン

浜面「おー、久しぶりだな一方通行!2週間ぶりくらいか?」ワシャワシャ

浜面「えーっと、で、そっちが電話で言ってた…上条だっけ?」

上条「あ、初めまして、上条当麻です」

浜面「敬語はいいよ、俺は浜面仕上。今日はミサカちゃんはいないんだっけ?」

一方通行「ン。研究所行かなくちゃなンねンだって」

浜面「どうする?ゲーセンでも行くか?それか何か食いに行くとか…」

上条「一方通行買い食い好きだもんな」

一方通行「ンー、あのな、俺前からやってみたかったコトあンだけど」ソワソワ

上条「うん?」

一方通行「あのな……」








浜面「というわけで企画・一方通行、主催・浜面仕上!」

浜面「第七学区限定・ケイドロ大会を開始しまああーーす!!」



スキルアウト「「「「「オオーーーー!!」」」」」



上条「どうしてこうなったんだ」

一方通行「俺一度やってみたかったンだよなァ、ケイドロ!」ニヘヘ








半蔵「一方通行久しぶりだなー!元気してたかオイ!」ワシャワシャ

一方通行「元気元気ィ」

上条「交友関係広いのな、お前…そういえばお世話になってるんだっけ」

浜面「コッチも結構世話になってるしなー」

上条「世話って?」

半蔵「アー…、前ちょっと無能力者狩りってのが流行ってな。うちのリーダーともどうしようかって話になっててさ。
   その時フラフラッと迷い込んできたのがコイツだったんだよ」

浜面「あの時の一方通行凄かったよなあ。さっきまでただの迷子だったってのに、俺たちの話聞いたとたんプンプンしながら飛び出して行ってさ。
   追いついた時には、向こうはもう全員愉快なオブジェにされてたよ。後から第一位だって聞いて二重でビックリだわ」

上条「ゆ、愉快なオブジェって…?」ゾワワ

一方通行「俺研究所の美術科目いつも5だったンだァ」エッヘン

半蔵「ありゃ芸術だったよな。前衛的って言うの?特にあの発泡スチロール駆使した緑色のヤツとか」

上条「緑色て」

浜面「駒場さんまで感動して、写メ撮りまくってたもんなあ」

一方通行「ふふン」トクイゲ

上条「(ほんとにどこでも好き勝手やってんだなあコイツ……)」タハハ

浜面「……っと、クジ完成。そんじゃ順番に引いてってくれ」





浜面「じゃ、ルールをもう一度確認するぜ?」


浜面「警察サイドが泥棒サイドを全員逮捕すれば警察サイドの勝ち。逆に一人でも掴まらなければ泥棒サイドの勝ち」

浜面「範囲は最初に言ったように第七学区内のみ。外出たらそのチームが失格な」

浜面「牢屋はここ。この公園のジャングルジム付近」

浜面「まあ広いから捜索手段は制限なしだが、移動手段は基本足のみ。
   一方通行は……えーっと、じゃあ…空飛ぶのは禁止な。無理ゲーになっちまう」

浜面「時間は今から3時間後の13時まで。終わったら腹減ってるだろうからどっかでメシ食おうぜ」

浜面「それじゃあ…、……5、4、3、2、1」



  「スタートォ!!!」




<チーム警察>

浜面・平蔵・スキルアウトA・B・C


<チーム泥棒>

一方通行・上条・スキルアウトD・E・F





〜警察サイド〜


半蔵「…で、なにか策は?」

浜面「向こうは撹乱のために二手に分かれるってのが妥当だろ。
   一方通行は十中八九、脱獄の手助け役になるはずだ。あれが一番楽しいからな。
   ただ、それには牢屋に近づかなきゃならねえってリスクがある。牢屋付近で掴まりそうになった時、さらに撹乱するために誰かと行動する…
   で、そいつは一方通行がある程度行動パターンを掴めている奴だ。じゃねえと二人揃って逮捕〜なんてことになりかねねぇ」

半蔵「つーことは…上条とコンビ組んで、他の奴らが捕まってから現れる可能性が高いってことか」

浜面「お前らはあの二人以外のヤツを追ってくれ」

スキルアウトA・B・C「「「おう!!」」」

浜面「半蔵は牢屋の警護役。俺はあいつらを追う」



〜泥棒サイド〜


一方通行「……って、浜面くンは思ってンだろォなァ」

上条「そりゃそうだけど、それ以外に作戦なんてあるか?」

一方通行「ねェよ?だって俺脱獄させンのがやりてェンだもン」ワクワク

上条「だーと思ってたよ」ハハハ

一方通行「ンーと…とにかくオマエら頑張って逃げてくれ。…俺が、絶対助けてやる」キリッ



スキルアウトE・D・F「「「 」」」キュン

スキルアウトE・D・F「「「ハッ、ハイ!!!」」」


ダダダダダ…


上条「行っちまった。士気ってこんなに簡単に上がるんだなあ……」

上条「じゃあ、俺たちも行くか。ある程度広くて、向こうが来るのが見えるような場所じゃねえとな」

一方通行「おォー!」









???「……」

???「ほーら、ボーッとしてないで。あいつらとの待ち合わせに遅れちゃうわよ」

???「……南南東から、信号が来てる。よく知ってる信号…」

???「……え?」










上条「そういえばさっきさ、ケイドロやったことないって言ってたっけ?」

一方通行「うン。ちっちェえ頃からずっと研究所だったからな」

上条「やっぱアレか?研究所って大人ばっかりなのか?」

一方通行「ンー……そンなこともねェけど、やっぱ子供は少なかったしなァ。人数がかかる遊びはあンまりしたことねェンだ」

上条「ああ、それでも何人かはいたのか」

一方通行「キョウダイみてェな、幼馴染みてェなカンジだな。それぞれ別の研究所で育ったンだ。
     週一ペースで研究所同士の合同会議があったから、そン時は一緒に遊ンだり一緒に寝たり……」

上条「ふーん。今でも会うのか?」

一方通行「……」シュン

上条「……え、あ」ヤバイ

一方通行「……一人は、今でも元気だ。仕事が忙しいらしいから最近は会ってねェけど…
     もう一人のヤツは……」ショボボーン

上条「あ、あ、ゴメン、なんか悪いこと聞いちまったみたいだな」

一方通行「……」スンスン

上条「あ、あああ泣くな泣かないで、よしゃよしゃよしゃ」ワシワシ







???「あくせられーた?」

???「アンタ、なにしてんのこんな所で」





上条「え?」

一方通行「あ」







???「…あくせられーたを泣かせてる人がいる。そんな人は応援できない」ムー

???「へぇ〜?……この私の幼馴染を泣かせるなんてね。そりゃあ応援できないわ」ニヤッ


上条「え、いえ、あ、その」






???「……オ・シ・オ・キ。カクテイね?」











???「ほ、ホントにゴメンなさい……まさか勘違いだったなんて」

???「ごめんなさい…」ペコッ

上条「イエ、ダイジョウブデス、ソノ、ハイ」スゴク コワカッタ

???「アンタも紛らわしく道端でピーピー泣いてんじゃないの!」

一方通行「間違えたほうが悪ィでェーす」

???「うぐっ……」

上条「あ、いや大丈夫だから。ホントに…、俺が悪いところもあるし。
   それよりさっき、幼馴染って言わなかったか?」

???「え?ああ…そうね。自己紹介が遅れちゃったわ」







麦野「私は麦野沈利。一方通行の幼馴染、レベル5の第四位をやらせてもらってるわ」

滝壺「私は…滝壺理后。あくせられーたの幼馴染ではない、けど、お友達。むぎのとは仕事仲間なの。よろしくね」




今日はここまでェー
やっとむぎのん出せた!嬉しい!

麦のんキター!!

>>169 平蔵ww


>>179
やだ!!恥ずかしい!!!なんでここだけ……


おはよォー1だよォー
ちょっと寝たら元気になったのでまた投下だよォー




麦野「しっかし、久しぶりね一方通行〜!!うりゃうりゃ!相変わらずこの子は髪フワフワさせちゃってぇー!!」フワフワフワ

滝壺「待ってむぎの、私もあくせられーたのほっぺをモチモチする」モチモチ

一方通行「ンー、くすぐってェ」

麦野「それにしても、上条当麻くんだっけ?私たちのこと知ってたの?」

上条「あー、いや。ちょうどついさっきコイツに、幼馴染のことを聞いてたトコだったんです」

滝壺「!」

麦野「…そう。じゃあ…えっと、もう一人の幼馴染のことも……」

上条「え、あ……、…ハイ。もう一人いた、ってことしか聞いてませんけど…」

一方通行「……」

麦野「…そっか。あんた、…それで泣いてたの」

滝壺「……」

一方通行「……ン」

麦野「悔やんだって仕方ないわ。どうしようもないことだったし、あんたは悪くない。それに…私だってなんとかすべきだった。
   泣いちゃダメよ。あんたももう大きいんだから、しっかりしないとね」ギュッ

一方通行「……うン…」グシグシ

麦野「よしよし」ナデナデ




上条「……」

滝壺「かみじょう」

上条「ん?」

滝壺「…気になるかもしれないけど、まだ聞かないであげて。
   私もむぎのもその場にいなくて、あとから話を聞いただけだったけど。本当にどうしようもないことだった」

上条「滝壺……」

滝壺「近く、分かる時がくる。待っててあげてね」

上条「………ああ」



…-タァーー……



上条「ん?」

一方通行「ゥ?」





…アク…レー…ァー………



麦野「え?なに?」

滝壺「信号が」




浜面「一方通行ァァーーーっ!!!」ダダダダ




上条「げっ?!」

一方通行「あ、ヤベ」

麦野「んあ?」

滝壺「へっ…」



浜面「捕まえ……っうわ!?!」コケッ

麦野「なっ」

滝壺「わぁっ」



ドサァッ





浜面「ってえ〜〜…!!す、スンマセン!大丈夫っ……」ムニッ

浜面「むに?」



麦野「……」

滝壺「…えっち」



浜面「」ムニニーン





麦野「……いつまで私らの胸ワシ掴んでやがんだ?あァ゛?」ブチブチ

滝壺「すけべ」

浜面「イヤッ、あのっ、すみませ、悪気は、エーット」ムニムニ














麦野「イイからとっとと手ェ離せオラァァァァ!!!!!」バギュンバギュンバギュン







浜面「うわああああ!!!!??!ビーム出たあああああ??!?!?!」ヒイイイイイ














麦野「で、なんか言うことはあるかにゃーん?」ビキビキ

浜面「スンマセン…スンマセンっしたぁ……」ドゲザー

一方通行「麦野ォ、浜面も悪気はなかったって」

麦野「悪気があって乳揉まれてたら土下座くらいで許してないわよ」

滝壺「面をあげい、はまづら」

浜面「ヘ、ヘイッ!お代官様!」

滝壺「」ジーーッ

浜面「……?」

滝壺「そち、この狼藉に対していかような償いをするつもりか」

浜面「えっ!?……えーっと、俺実はけっこう貧乏人で…」

麦野「アンタが貧乏なことくらい顔見りゃ分かるわよ貧乏面。金なんてたかるか」

貧乏面「ひ、ひでぇ」

貧乏条「(俺が貧乏だってこともバレてるんだろうか…)」ビクッ

滝壺「…ねえ、むぎの。前にもう一人雑用係が欲しーい、って言ってたよね」

麦野「あん?…あー、そういえばそんなこと言ったかもね」

滝壺「期間限定で、しばらく雑用やってもらうっていうのはどうだろう。だめ?」





浜面「え?!いやっそれは俺にもさすがに、仕事があるっていうか」

一方通行「」ピッピッピッ

一方通行「もしもしィ、駒場のおっちゃン?あのなァ、浜面が…」

浜面「ヒィーー!!お前なに上に話通そうとしてんの!!?!」

一方通行「よかれと思って…」キョトン

麦野「一方通行、その携帯貸しなさい。あ、もしもし?スイマセン、そちらの浜面くんに路上でセクハラを受けた者ですが」

浜面「イヤッ!!やめて!!身内に恥をバラさないでぇぇ!!!!」

麦野「ハイ。ハイ…。わかりました。ありがとうございます。はーい、失礼しまーす」

麦野「オッケーだって。女性に破廉恥な行為をするとは何事か、しばらくその人たちの手伝いして頭を冷やせってさ」

滝壺「よかったね、はまづら」

浜面「なにが良いんだよぉ!!ていうか仕事ってなに!?さっきレベル5だって言ってたよね!?相応の危ない仕事じゃねえの!?」

麦野「だーいじょうぶよ、そんなに危なくないって。ちょーっと要人警護して命狙われたり、ちょーっと危ないモノ運んでカーチェイスしたり、そんなんだから」

浜面「今の一言にどんだけ死ぬ要素がつまってんだよ!!!やだよぉぉ!!!怖ぇよおお!!!あ、一方通行ぁ…お前からなんとか…」

一方通行「麦野が大丈夫ってンなら大丈夫じゃねェかなァ」ノンキー

浜面「やめろよぉぉ無邪気な笑顔はやめろよぉぉ!!!か、上条っ……」

上条「えーっと、あの、アレだ。ラッキースケベ代だと思って…」

浜面「味方が!!!この場に味方が一人もいない!!!!」

麦野「一方通行の友達ってのに免じてそれくらいで勘弁してやろうって言ってんのよ。文句あんのかァ?!?あぁ゛!??!」

浜面「ヒィィッ!!!ないです!!オレ!!ノー文句!!!」

麦野「カタコトになってんじゃないわよ。ホレとっとと携帯出しなー」ゲシゲシ

浜面「痛い!!蹴らないでください!!」




麦野「登録完了…っと。今日はアンタたち遊んでる途中なんでしょ?仕事は明日からでいいから」

浜面「え!?早速!?」

麦野「今晩連絡すっからねー、出なかったら溶かすぞ。あ、ついでに上条くんも交換しとく?」

上条「え?あっハイ、ありがとうございます」ピロリーン

滝壺「はまづら、かみじょう。私とも」ピロリーン

浜面「うう、女の子のアドレスが増えたってのにちっとも幸せじゃねえよぉ…」

上条「あのー、俺も出なかったら溶かされるんですかね…?」

麦野「上条くん?アッハッハ、私はパンピーには手を出さないわよ。ましてこの子の友達とあっちゃねえ」

浜面「あれ?俺は?」

麦野「アンタはうちの下っ端だろうが」

浜面「うう…不幸だ…」シクシク

滝壺「がんばって、はまづら。私はそんななしくずしにアイテムのパシリにされてしまったはまづらを応援してる」

浜面「さっきまで雑用って言ってたじゃんか…やっぱパシリなのかよぉ……」ズーン






麦野「じゃ、私たちそろそろ行くわね。仲間と待ち合わせしてんのよ」ナデナデ

一方通行「アイツら元気か?」

麦野「元気も元気、相変わらずよ。アンタと会ったって教えてやったらヤキモチやくかしらねぇ」

滝壺「はまづらは明日会うことになるね。かみじょうにも、また紹介するね」

上条「ん、そっか?じゃあまた、よろしくな」


麦野「またメールするからね。今度は私たちと遊びましょ」



滝壺「三人はケイドロ、してたんだっけ。がんばってね」





浜面「あ」

一方通行「え」

上条「お」






「「「………」」」







浜面「…タッチ」ポン


上条一方「「あっ」」









麦野「ところでさあ、滝壺?」

滝壺「ん?なあに、むぎの」

麦野「いやぁ、さっきは滝壺にしては妙に押しが強かったな〜って思ってさ」

滝壺「……はまづらを、アイテムに入れること?」

麦野「アンタ、ああいう顔結構好きだったっけ。そういえば」

滝壺「うん。なんかこう、守ってあげたくなる感じ。打ち捨てられた泥だらけの犬のような……」キュン

麦野「守ってあげたくなる相手をパシリにするってどうなのよ…。滝壺って結構アレよねー、肉食系っていうの?」

滝壺「がるるる」

麦野「アハハ。お、着いた着いた」




カランカラン




麦野「やっほ、お待たせ」

滝壺「おはよ。きぬはた、ふれんだ」

フレンダ「おっそーい!」

絹旗「どうしたんですか?今日はむしろ超早めにつくかも、って言ってたじゃないですか」

滝壺「途中であくせられーたに会ったの。あと、あくせられーたのお友達」

絹旗「ええっ!?超ズルいです、なんで連れてきてくれなかったんですか!!」ブーブー

麦野「きーぬはたぁ、アンタ今日なんで集まってるか忘れたわけじゃないでしょうね」

絹旗「え?…あ、そうでした。ついうっかり」エヘ

フレンダ「結局、絹旗は一方通行のホッペをモチモチするのが大好きだから仕方ないって訳よ」

滝壺「大丈夫、きぬはたの分も私がモチモチしておいた」ピース

絹旗「滝壺さんズールーイー!!」ジタバタ

麦野「こら絹旗暴れないの。あ、そうだ。今度期間限定で雑用が増えることになったわよ。喜べテメェら」

フレンダ「え?え?どゆこと?話が飛躍してない?麦野」

滝壺「ところで、あの人はまだ来てないの?」

絹旗「もうそろそろじゃないですかね」

麦野「チッ、待たせんじゃねえっての」

フレンダ「無視しないでよぅ……」ショボーン



カランカランカラン


絹旗「あ」

麦野「……お、噂をすれば」







???「おーっす、久しぶりだな」



絹旗「おぉ、来た来た来ましたね」

???「なんだ絹旗、相っ変わらずチビなあ、お前」

絹旗「ムキー!!久しぶりに会ったっていうのにイキナリ挑発ですか!!超腹立たしいです!!」キーキー

麦野「……さっきそこで、たまたまアイツに会ったわよ」

???「…そうか」

滝壺「怒ってなんてなかったよ。それどころか、まだ自分を責めてるみたいだった。泣いてたもん」

???「……っ。…、…っふは、アイツまーだ泣き癖治ってねえのかよ」

絹旗「それを言うなら、アナタもまーだ超ビビってるみたいですけど?
   すぐ会いに行くのが怖いから、私たちに相談したい〜だなんて」

フレンダ「プププ、エラーイ超能力者サマも、結局アイツの前では所詮ビビリのお兄ちゃんって訳」

???「テメェコラチビ2号、真っ二つにすんぞ」ムニー

フレンダ「いひゃいいひゃいいひゃい〜!!」



麦野「…嫌われてるかも〜なんて、余計なこと考えてないでさ。とっとと顔見せてやんなよ。……垣根帝督」





垣根「……ああ。そうだな」








一方通行「ゴメンなァ、オマエら!!ゴメンなァ!!約束したのに!!」ヒシッ

スキルアウトD・E・F「「「一方通行さああーーん!!」」」ギュゥゥ

上条「こ、コラー!!いけません!!」

半蔵「まっさか一方通行のいるチームに勝っちまうとは…完全に予想外だ」

浜面「ああ…」ズーン

半蔵「……失ったものは大きいみてぇだけどな。さっき駒場のリーダーから連絡あったぞ」

浜面「………なんて?」

半蔵「浜面は公衆の面前で女性の乳を揉んだので、明日からしばらく修行の旅に出るって」

浜面「あああああぁぁぁぁぁぁ………」




本当にここまでェー
二度寝しまァす

1でェす
朝っぱらから導入部だけ投下するよォ




そいつと出会ったのは、まだほんの幼い頃だった。
この街でトップに立っていた俺と、もう一人の少女。それを易々と抜き去り、第一位に躍り出たそいつ。
腹立たしくなかったと言えば嘘になる。事実、俺だけでなく、もう一人の少女もいささか面白くないようではあった。

「フッザけんじゃねえっての、いきなり第2位にこーかくだ?ナメてんのかよ」

「いきまいてんじゃないわよ、みっともなーい」

「あん?テメェもっぺん言ってみろよむぎの」

いつものようにいがみ合いながらも指定されたラボへと向かう。新しいレベル5との初顔合わせのためだ。
今更どうやっても順位がひっくり返ることなんてないくらい、子供の自分でも分かっていた。
なので。


「数値では勝てなくても年はこっちのが上だ。このカキネさまのこぶんにしてやる」

「うわあ、おとなげないわねアンタ。ひくわー」









……と。

直前までは思っていたのだが。






「あくしェられえた、です。よろしくねェ」ニヘー






ソイツがあんまりにちっさくて、あんまりに真っ白で、あんまりに可愛らしい笑顔だったので。






「オ、オイ!!!!!俺のことは兄ちゃんだとおもってくれていいからな!!!!!!な!!!!!!!!!!!!」

「ズルイ!!!私のこともお姉ちゃんだと思ってくれていいのよ!!!!呼んでみな!!!オラ!!!おねーちゃんって!!!!!」

「にィたン、ねェたン」

「「んぼおおおおわあああああっっさあああああぁぁぁ!!!!!!!!!!」」ドギャラッバゥォワーーーーン
















そんなこんなでその日。
新第一位・一方通行は、俺たちのカワイイ末っ子と相成ったのだ。










これだけェー
続きは製作中でェす 今晩くらいに投下出来たらいいなァ
ではでは

1だよォー
投下に来たよォー




一方通行「『ああ、わたしはみんなとあそびたかっただけなのに』」

一方通行「チート子ちゃンのかなしいおもいでが、走馬灯のようにかけめぐります」

一方通行「そうしてそげぶくンは、チート子ちゃンに見事なぱンち」

一方通行「おそろしいじっけンは、よォやく中止となったのでありました」

一方通行「めでたし、めでたし」

打ち止め「チート子ちゃんにも色んな事情があったのねって、ミサカはミサカはなんだかセツナイ気持ち」

一方通行「うーン、考えさせられますなァ」シミジミ

00001号「そろそろお客様がきますよー、お昼はあなたが作ってくれるんでしょう?準備してくださいね」

一方通行「へいへェーい」モソモソ

打ち止め「エプロン姿の家庭的な貴方もステキ!そしてエプロンもやっぱり白黒なのね」

一方通行「ふふン、俺のポリシーだかンな」トクイゲー






一方通行「きィーみはァー♪きっこォえるゥー♪」トントン

一方通行「ぼォーくのォー♪このォーこーェがァー♪」グツグツ


トポトポトポ…


一方通行「10秒で完成!!かンたンベクトルクッキングゥ!!」

一方通行「そして出来あがったものがコチラになりまァーす」ジャジャーン

美琴「なんてチートなの」

打ち止め「今日のご飯はなあに?ってミサカはミサカはワックワク!」ワックワク

一方通行「肉うどン!!」エッヘン

上条「なんでまた、この暑いのに」

一方通行「文句あンなら食べないでくださァーい」

禁書「とうま!失礼なんだよ!」プンプン

上条「滅相もない!!ありがたく頂きます!!」ハハーッ

00001号「こらっ一方通行!自分の分だけそんなにお肉入れて!ちゃんとお客様にも平等に!むしろお客様には少し多めに!」ヒョイヒョイ

一方通行「あァっ!!なにすンだよォ!!」ガーン

打ち止め「これじゃあ肉うどんじゃなくてうどん入りお肉かもって、ミサカはミサカはあなたの器のお肉の量にビックリしてみる」

一方通行「イイじゃねェかよォ…どォせいっぱいあるンだから…」ブツブツ

上条「しっかし羨ましいよ、商店街の福引きで高級国産牛20kgだなんてなぁ」

禁書「ほーんと、とうまと違ってクジ運すっごく良いんだね!あくせられーた」

上条「うぐっ」グッサリ

打ち止め「はやくいただきますしようよー!ってミサカはミサカは準備万端!
     ねえねえ、アナタのお膝の上で食べてもいーい?」ピトッ

一方通行「ヤケドしたら危ねェだろォが。ダメでェーす」

打ち止め「むぅぅ」プクー

美琴「すっごく良い匂い〜、おうどんなんて久しぶりだわ」

00001号「夜は焼き肉の予定ですから、あまり食べすぎないでくださいね」

禁書「ふっふーん、私にはそんな注意必要ないかも!」




イタダキマース






打ち止め「あ、あひゅひゅ、あひゅい!」ハフハフ

一方通行「あァもォ、ちゃンとふゥふゥしろよ」フーフー

一方通行「ほれ、あーン」

打ち止め「ああーん…エヘヘ、おいひい」ハムハム

上条「いつの間にかすっかり仲良くなってんだなあ、二人とも」

00001号「上位個体はヒマを見つけてはここに遊びに来ますので」

打ち止め「ミサカはおっきくなったらこの人とケッコンするの!ヒトメボレしたんだもんってミサカはミサカは大胆発言!」キャー

一方通行「おませさンだなァ」

打ち止め「おませさんじゃないもん!ホンキだもん!」プンプン

一方通行「おまァーせさン」チョイチョイ

打ち止め「やーん、アホ毛をチョイチョイしないでー!」イヤイヤ

美琴「いつの間にか仲良くって言うならアンタたちもよ。どこに知り合う要素があったわけ?」

00001号「一方通行がナンパされてたのを、この人が助けてくださったんですよ。とミサカはお姉様の疑問にお答えします」

美琴「……アンタしょっちゅうそんなコトしてんのね。趣味?」

上条「いや別に趣味ってわけでは」

禁書「とーまの趣味はフラグ立てだよねー」ハフハフ チュルチュル

美琴「……」ケイベツー

00001号「……」ケイベツー

上条「や、やめてください、同じ顔でそんな目をするのは」

一方通行「フラグってなンだ?」

上条「お前は知らなくていい」

美琴「そうよ、アンタは知らなくていいわ」

一方通行「……」ムー











垣根「そうだ、お前はそんな単語知らなくていい…」グッ

麦野「…ねえちょっと、私たちいつまでベランダで聞き耳たてなきゃいけないわけ」

垣根「バッッッカお前!!いきなり俺が出てきて一方通行がビックリして泣いたらどうすんだ!!」プンスカ

麦野「男がウダウダ言ってんじゃねえよ!!ビックリさせないように紳士的に出ていきゃ良いだろうがよ!!!」

垣根「しかし一方通行、ちょっと見ないうちに年下の子の面倒まで見れるようになっちまってよぉ…
   これが兄離れってやつなのか?でっかくなったらもう兄ちゃんはお払い箱なのか!?答えてくれよ!!麦野ぉ!!!!!」

麦野「ウルッセエェェンだよォォォお前はあああ!!!気付かれるだろうが!!!!バレたいのかバレたくないのかどっちなんだよ!!!!」

垣根「おっきくなったらケッコンだってよ…昔はアイツが俺たちにそんなこと言ってたのになぁ……
   『おっきくなったらにィたンとねェたンとけっこンするゥー』なんつってよぉ…もう忘れちまったかなぁ…」ショボボーン

麦野「あーあーうじうじすんなよ気持ち悪ィなあもう!!!!!!」

垣根「おい怖ぇ声出さないでくれよ、今ちょっと泣きそうなんだ」ウルウル

麦野「なに涙目になってんだよお前はよおお!!!!」

垣根「しかし隣のあのツンツンウニ頭のアイツ…ナンパから助けてくれたってのは良いが、フラグ立てが趣味だと?
   そんな不埒な奴を一方通行と関わらせるってどうなんだよ」

麦野「いやでも私直接あの子と話したけど、ずいぶん感じ良い子に見えたわよ?」

垣根「見た目だけでいえば俺なんて超好青年だろうが!第一印象なんて頼りになんねーんだよ!!」

麦野「オマエの見た目はただのチンピラホストだっつーの。ていうか中身が好青年じゃないことは自覚してんのね」

垣根「心配すんな、自覚はある。クッソ、場合によってはあの頭パッカリ割っていちご煮にすることも厭わねえぞ俺は」

麦野「おっそろしいこと言わないでよちょっと…目がマジだし…」ゾワワ




美琴「……ねえ、なんか今ベランダのほうから人の声しなかった?」

00001号「気のせいではないですか?ちょっと見てきましょうか」




垣根「うわっやべ」

麦野「ちょ、ちょっと飛んで!早く!」アワアワ









ガラガラガラ




00001号「……誰もいませんね。ん?…羽根?」

00001号「ハトでも居たのでしょうか」









垣根「ふぃー…危なかったなあ」バッサバッサ

麦野「……オイ」

垣根「危うくバレちまう所だったぜ。にしてもなかなか出ていくタイミング掴めねえなあ。やっぱりお前から話通してくれねえ?」

麦野「オイ、いいから早く降ろせ」

垣根「あ?…うわっ、むぎのんパンツ丸見え〜」プギャー

麦野「降ろせやああぁぁぁぁ!!!!!!」ジタバタ












垣根「とりあえず麦野、お前ちょっと行って場をあっためてくれよ」

麦野「あの和やかな場をこれ以上どうやってあっためんのよ」

垣根「そんでそれとなく俺の話題を出してくれよ、そしたら自然に出ていけるじゃん」

麦野「なぁ…もうとっとと顔出そうや…」

垣根「麦野さん目が怖い…ていうか俺トイレ行きたくなっちった。ちょっとそこのコンビニでしてくるわ」

麦野「あん?!?!」

垣根「俺がスッキリしてる間になんとかしといてくれ!よろしくぅ!!」バッサバッサ

麦野「オイコラアアアアァァ!!!!」






麦野「……ど、どうしろってのよぉ……」








〜書斎〜


禁書「ねえねえ、本当にコレ全部読んでもいいの!?」

一方通行「うン」イイヨー

禁書「『11次元への基本アプローチ』、『オオサンショウウオの生態から見る二五〇年法への応用』、『宇宙工学概論』、
   『よつ○と!』、『オ○ンジ○ージ付録・かんたん節約たのしい夏のお肉レシピ』、『きのたけ戦争史』……見事にジャンルがバラバラかも」

上条「俺には後半のしか分かんねぇや…」

禁書「あれ?この『紫外線に対するメラニン生成とそのメカニズムに関する超能力の影響、また先天性色素欠乏症治療への応用』って…」

一方通行「ン?それちっちェえ時に俺が書いたヤツ」

上条「ヒイイイ、なんなのお前」

美琴「コイツが第一位だっての忘れてたわ」

00001号「ミサカもこの本の山がなければとっくに忘れてますよ」

打ち止め「ミサカもアナタの本棚探検したーい!」

一方通行「どォぞご自由にィー。なァなァとォまー、ぷよぷよしよォぜ」グイグイ

上条「おお、やっと馴染みのある単語に出会えた…!いいぞーやろうやろう!」

美琴「あっ、ちょっと!私も混ぜなさいよー!」






〜リビング〜


バッヨエーン バッヨエーン バッヨエーン バッヨエーン バッヨエーン バッヨエーン


上条「ぬわーーーー」

一方通行「全消しィー」キャッキャ

上条「うあああ、なんなんだよ今の連鎖……」バタンキュー

美琴「ある程度パターン覚えちゃえばいいわよ。次は私と勝負しましょ、一方通行」

一方通行「ふふーン、かかってこいやァ!!」

上条「ありえねえよ〜もう…はぁ…」









禁書「うーむ…この『きのたけ戦争史』とっても奥が深いかも」パラパラパラ

打ち止め「あ!やっとぬ〜○〜の5巻見つけたー!ってミサカはミサカは本の山に埋もれながら、とったどー!のポーズをとってみたり!…って、あらっ?」

バサバサバサッ

打ち止め「あばばばbbbbbb」

禁書「ら、らすとおーだー!大丈夫?!」ガサガサ

打ち止め「あたた、危うく埋没死してしまうところだったかもって、ミサカは……ん?コレって…」


00001号「ありゃりゃ、本が崩れてしまいましたね、とミサカは…、……どうしました?」





打ち止め「……アルバム…?」









美琴「あーん、ダメ!!勝てないわぁ…」グッタリ

一方通行「なァ、もう違うゲームやらねェ?飽きた」

美琴「ま、待ってよ!!あともうひと勝負だけ…」

上条「ん?じゃあこっちやるか?マリカー」

一方通行「うン」

美琴「聞きなさいよぉ!!」



上条「それにしてもアレだよな。スマブラ、ぷよぷよ、マリパにマリカ−、スト�…って、
   大概の対戦ゲームはあるのに、あれはないんだな?」ガサガサ

美琴「アレ?」

一方通行「…っ」ピクッ

上条「ほら、アレだよ」








打ち止め「あなたーっ!!これ!これ見て!!」バァン













上条「うわっ?!なんだいきなり!」

美琴「なっ!?ど、どうしたの打ち止め!?」ビックリ

00001号「こ、こらっ上位個体!部屋の中を走り回っては…」バタバタ

打ち止め「ねえねえ一方通行!!!これってあなたよね?!この写真の!!」

打ち止め「このちっちゃくて真っ白なの!お人形さんみたーい!アナタでしょう!?ミサカが間違えるはずないもの!!」

一方通行「え、」

打ち止め「ねえ、この両隣の人たちはだあれ?この明るい髪の女の子と、もう一人の……」

一方通行「ァ、う」


00001号「…一方通行…?」





一方通行「……ふェ」ジワ









一方通行「ふわァああああああああああああン」ピィィィィィィ











「「「「「 泣いたーーーっっ!!!??!!? 」」」」」ガーーーーン












一方通行「うェ、えう、うァあああああ、ふわァァああああン」ピーピー

00001号「あああ一方通行!!どうしたんですか急に!!
     夜泣きですか!?とミサカは最近あなたが泣かなくなっていたのでテンパってしまいます…!!!」アワワワ

上条「どどどどうした一方通行?!?!よーしよしよし!!!!よーしよしよし!!!!!」ワシワシナデナデ

美琴「やだやだどうしようどうしちゃったの?!?!私?!私なんかした!?!」オロオロ

禁書「あ、あくせられーたどうしたの!?おなかすいたの!?!?クッキー食べる!?!??!!」ワタワタ

上条「いやお前じゃねーんだから!!!!!」

禁書「どういう意味かなとーま失礼なんだよおおおお!!!!!!」ガブーーー

上条「アイタタタタタタタタタタタタ痛い痛い痛い!!!!!!!」ヒギイイイイイ

打ち止め「ハッ!!!こ、この写真が悪かったのね?!?!ごめんね一方通行!!!すぐ片付けるから!!!!」

一方通行「ふェああああああン、ゥああああああァァあああン」イヤイヤ

打ち止め「片づけちゃダメなの!?!?!ど、どうすればいいの?!?!」オロオロオロ
















「一方通行ああああぁぁーーーっ!!!!!!!!!!!」バリィィィィーーン






「「「「「 えええええええ?!?!?!?!?!? 」」」」」ガーーーーーン

















美琴「イヤーーー!!ベランダから最後のガラスをブチ破って謎の鳥人がああああ!!!!」

打ち止め「ヒィィーーーーーこれ以上ないと思ってたところにさらにハプニングの嵐が巻き起こってるうううう!!!!!?!?」

麦野「ご、ごめんなさいね!!ホントごめんなさい!!!!」ペコペコ

上条「なんで麦野さん!!!??!なんで窓から!??!なんで!??!!?」

00001号「ちょ、誰ですか?!?!?!?お知り合いですか?!?!?!」

禁書「あ、あくせら……あれ?」












垣根「……一方通行、お前なーに泣いてんだ、このバカ」

一方通行「ェ、あゥ、え?な、なンでェ……?」キョトン

垣根「なんでじゃねえよ、昔っからお前が泣いてたら駆けつけてやるって言ってたろ」

一方通行「だ、だって、だって」

垣根「ぶぁーーか、俺を誰だと思ってんだ?常識なんて通用しねえんだよ。なんたって俺は…お前の」

一方通行「…おれ、の」









一方通行「にィ、ちゃン……」ポロポロ







垣根「……ただいま、一方通行」ニコッ










ヒシッ……















上条「なんだコレ」







麦野「……私たちはね。住む場所は違えど、同じように育ってきた家族みたいなものだった」

麦野「ホントに小さい頃から一緒でね…。初めて会ったのは、この子が第一位として現れた時だったわ」

麦野「当時、垣根は第一位、私は第二位。そりゃあ面白くはなかったわよ。子どもだったからこそ、レベル5としてのプライドも高くてね」

麦野「でも初めて会ったこの子があんまり可愛くってね。下のキョウダイが出来たみたいって、私たちは本当に可愛がった。
   この子も私たちのことを、お兄ちゃんお姉ちゃんって呼んで慕ってくれた」

麦野「……何年か経って、私たちは上から貰った仕事を始めた。この子だけはまだまだ能力に伸びしろがあったから、相変わらず研究所住まいだったけど」

麦野「それでも、私たちに実験の協力要請が来ない訳じゃない。それがなくとも時間を見つけてはこの子の所へは行ってたわ。会わないと仕事にも身が入らなくてね」




麦野「……その日、私は仕事で出かけていたの」

麦野「終わった後うちのチームの奴らと一緒に、遅れて遊びに行く予定だったわ。でもその時に限って、仕事が長引いちゃってね…」









麦野「……着いた時、私たちは言葉を失った」

麦野「そこにあったはずの研究所は、跡形もなくなってた」

麦野「瓦礫の隅っこで震える研究者達に、真ん中でわんわん泣き叫ぶ一方通行」


麦野「そして、その傍らに転がる」












麦野「冷蔵庫……」グスッ












上条「」

美琴「」

00001号「」

打ち止め「」

禁書「」








上条「あの、俺の聞き間違いだと思うんですけど、今何て」

麦野「冷蔵庫よ?」キョトン

00001号「聞き間違いじゃなかった!!!!」

美琴「ちょちょちょちょっと待って!!!今の流れで言えば半死半生の垣根さんが転がってるとかじゃないの!?!」

垣根「なんだ第三位お前!!俺が半死半生になればいいと思ってんのか!!まったく最近の子は!!!」プンプン

美琴「え?!?!私が悪いの!??!!?」ガーン

麦野「とりあえず冥土返しに連絡して、私は一方通行に話を聞こうとした。といっても、話なんてできる状態じゃなかったけどね」

打ち止め「ねえ…人が冷蔵庫になるマジュツとかってあるの…?」

禁書「お、思い当たる現象は存在しないかも」

麦野「それでもなんとか宥めて、一言だけ聞き出せた単語があったの。……それが」














  ——『き、キ○グボンビー、にィちゃン、が、きんぐ○んびー、うェええ……』















麦野「その一言で、私たちはすべてを悟ったのよ……」

上条「」

垣根「それから俺はしばらく、統括理事長の下で冷蔵庫として働いた」

00001号「」

垣根「もろきゅうとか片栗粉とか冷やしたりしてたんだが、いい加減一方通行が心配になってな」

美琴「」

垣根「テメエのハーゲン○ッツ全部溶かすぞって脅したら、こうしてあっさり治してくれたってワケだ」

打ち止め「」

禁書「ねえねえ、キン○ボンビーってなに?」

垣根「あらゆる戦争の火種だ」

麦野「いきなり会いに行くのもアレだって垣根が言うもんだから、出ていく機会をうかがってたんだけどね。
   一方通行が泣いてるの見たらこいつキレちゃって…ガラスごめんなさいね。弁償させるわ」

00001号「いや、ガラスっていうかなんていうか…そんなことより気になる点が多すぎるのですが…」

一方通行「」ギュー

垣根「ま、こうして俺たちも大人になったんだ。もうあんな過ちを繰り返すことはねえ。そうだろ」

一方通行「」コクコク

垣根「よーしよし。ホラ、背中ぽんぽんしてやろうな。お前昔からこれ好きだもんなあ」ポンポン

一方通行「……うン」

上条「なんだろう、なんか納得いかないこの気持ち」

美琴「心配しなくてもここにいる人間みんな納得いってないわよ」

00001号「釈然としません」

垣根「まあまあ、いいじゃねえか。こうして俺も無事もとに戻ったし、やっと再会できたんだ。
   ほら、一方通行。兄ちゃんからお土産もあるんだぞ」

一方通行「?」











垣根「桃○郎電○最新作。今度はケンカしないで、みんなでやろうぜ」




一方通行「……うン!」パアッ

















上条「待ってくれ!!!なんで良い話みたいになってんだ!??!ちょっと待てよオイ!!!」

美琴「なんなのおおお!!!?!!冷蔵庫ってなんなのよおおおお!!?!?!!!」




過保護なにィちゃンと頼れるねェちゃン編 〜完〜





おまけの焼き肉編




00001号「ホラ一方通行、ちゃんとピーマンも食べる!」ヒョイヒョイ

一方通行「やだァ、いらねェもン。そっちの骨付きカルビがいい」ブーブー

垣根「こら、ダメじゃねえかミサカちゃんを困らせたら」

一方通行「ン。垣根にやる」ヒョイヒョイ

垣根「え?もーしょうがねえなぁ…皆には内緒だぞ」モグモグ

麦野「バレバレだっつぅの!!アンタはいい加減に甘やかしすぎるのやめなさいって言ってんだろうが!!」モグモグ

垣根「そういうお前だってさっきからコイツの皿からニンジン取って食ってやってるじゃねえか!バレてんだよ!!」モグモグ

麦野「私は全部取ってねえよ!!大き目のヤツしか食ってやってねぇだろうが!!
   でかいニンジンは味も濃いしクセが強いんだよ!!文句あんのか!?!ああァ!?!?」モグモグ

禁書「だめだよあくせられーた、ちゃんと食べ物の恵みに感謝して、あらゆる命はありがたくいただかないと」

一方通行「うっ…」

一方通行「…ンー…」モソモソ

一方通行「っ」パクッ モグモグ

一方通行「ンぐ」ゴックン

麦野「うひょぉぉゎああああばびゃああああぶぶぶさすがうちの子だわぁぁあ!!!」ピロリーン ピロリーン

垣根「あっテメェなに一人で写メってんだよ!!ほら一方通行こっち向け、ピーマン食えた記念だ!!」ピロリーン ピロリーン

上条「なんなんだこの空間は…なんなんだ」

美琴「やだぁ〜、このお肉おいしい〜」アハハ

上条「ツッコミ放棄しないでくれよ!!俺だけで捌ききれねぇよこんなの!!」

打ち止め「ねえねえミサカもピーマン食べたよ!!お姉様、褒めて褒めて!!」

美琴「よしよし、あんたがこの場の良心だわ……」キュン

打ち止め「ところであの人とケッコンするには、カキネとムギノの許可がいるのかなあ?ってミサカはミサカは疑問に思ってみる」

上条「」ハッ







上条「垣根さん麦野さん、この肉どうぞ」イソイソ

美琴「ちょっとアンタなにご機嫌取りに行ってんのよ、やっぱりそういうことなのか、ちょっと」




終了ォー
ブラコンマジキチ漫画ググったら面白そうなので今度読みます
ではでは

1だよン
小ネタだけ投下ァ



一方通行「にィたァーン」フワフワ

垣根「おーっし、一方通行!よしよしこっちまで来い!」パタパタ

一方通行「にィたン!」ポフッ

垣根「よっしゃあああー!よく飛べたなー、にいたんも嬉しい!」ギューッ

一方通行「えひひィ」ニヘー

垣根「よーっし、ごほーびににいたんともっと高いとこまで飛ぼうな!」パタパタ

一方通行「うきゃァーっ!」キャッキャッ

垣根「お前もすぐ、にいたんよりもっとお空飛べるようになるぞー。なんたって第一位だかんな!」

一方通行「あくしェられえた、だいちーい?」

垣根「おう!だいちーいだ!」


  『オイこらガキ共ォォ゛ォ゛!!オヤツの時間だぞォォクソがああああ゛あ゛あ゛!!』


一方通行「おやつ?おやつゥー?」

垣根「きょーのおやつはなーんじゃろなーっ」

一方通行「なンじゃろなーっ♪」

垣根「一方通行はなにがいい?」

一方通行「おいもォー!」

垣根「そっかー、おいもかー。おいもだったらにいたんのおやつも上げちまおっかなぁー?」

一方通行「いいのォ?」

垣根「今日はいっぱい飛べたもんなー、にいたんからお祝いだ!」

一方通行「ンー…」

垣根「どうした?おいも嬉しくないか?」

一方通行「ンー、あのねェ、にィたンのおやつなくなっちゃうから…」

一方通行「にィたンの、はんぶんこしたいなァ」

垣根「」ジーン

垣根「あ、一方通行ああああああ!!!!にいたんは!!にいたんはああああ!!!!!」ムギュゥゥゥゥベロンベロンベロベロン





麦野「今日はいっぱいおやつ食べたわねー、一方通行はエラいなあ。はい、アーンして」

一方通行「にィたンのもたべた!!」アーン

麦野「明日はねえたんのおやつ分けてあげちゃうもんねー。っと、はみがきチェックおしまい」ナデナデ

一方通行「ンにィ」



  『クソガキ共がぁぁ!!おひるねの時間だろうがあァァあ゛あ゛とっとと寝ろおおおおお゛お゛お゛!!!!』



麦野「はぁーい、わかってるもんねー」

麦野「一方通行ぁー、おふとん着きましたよー」

一方通行「ンにゃ……」モソモソ

一方通行「」スヨスヨ

麦野「んふふー。一方通行は、お腹いっぱいになったらすぐねんねですねー」

一方通行「」スピー

麦野「お手手ちっちゃぁい…ぷにぷにだわ」ツンツン

一方通行「うにィ」ギュッ

麦野「あ、指つかまれて……エヘヘ」

一方通行「むにゃ、ねェたン…」

麦野「」キュン

麦野「一方通行あああああああああ!!ねぇたんの夢見てるの!?んもぉぉおおおおおおおお!!!」ブチュブチュブチュチュムムィィィ





垣根「やっぱ何回見ても天使だわ、ウチの子は天使だわ」

00001号「はわぁ…はわぁぁぁぁ……」プルプル

打ち止め「あっ…あうぉぉっ…ぐぁぁアアぁ……」ガクガク

上条「」(声も出ない)

一方通行「俺たちちっちェえー」ワァァ

禁書「あくせられーたも、しずりもていとくも、とってもカワイイかも!」キャッキャッ

麦野「垣根がこんなDVD持ってたなんてねー」

垣根「コレとかアルバムは貸金庫に預けといたんだよ。こないだ銀行からハガキが来て思い出した」







美琴「あの雄叫びはなんなの?なんでみんな気にならないの!!?もしかして私にしか聞こえてないの??!!ねえってばあああ!!!!!」







こンだけェ
ぶっちゃけ次のネタ思いつかない
ちょっと待ってて…

1でェす
誰もいないだろうけどまたまた1レスだけ導入部分投下するよォ



〜ファミレス〜



浜面「カラオケのタダ券もらった」

滝壺「はまづらと昨日買い物にいったお店でね、キャンペーン中だったみたい」

絹旗「へっ」

麦野「お、いいわね〜。久しぶりにいっちょ歌うか」

絹旗「いや、超そこじゃなくてですね」

フレンダ「え?なんなの?なにちゃっかりデートしちゃってんの?」

滝壺「初デートだったの」ポッ

絹旗「え、えええええ?!お二人そうだったんですか!??!!なんで教えてくれなかったんですか!!!」

浜面「あ、いやデートっていうか」

フレンダ「む、麦野は知ってた訳?」

麦野「うん」アッサリ

絹旗「やっっ……、るじゃないですかパシリ面ァァ!!超見直しましたよ!!!」バッシンバッシン

浜面「あイッテ!!!!イッテェよお前!!!!!!て、ていうかだな」

フレンダ「ひぇぇ、結局リアル美女と野獣なんて初めて見たって訳よ…現実にあるんだね、そんなこと」ドキドキ

浜面「いやだからデートってワケじゃ」

麦野「しっかしアンタ達がもうそこまで行ってたとはねぇ。浜面なんて童貞臭ぇからもっとかかると思ってたけど」

浜面「だから違、昨日は本当にただの買い物で」

滝壺「こうして外堀からじわじわと埋めていき、はまづらの逃げ場を絶つ…これぞ滝壺恋のドキドキ大作戦」ムフー

浜面「さ、作戦名のわりに内容がえげつねえ!!!」ガガーン

滝壺「舐めるな、はまづら。この滝壺理后、狙ったはまづらは逃がさぬ。地球の裏側までも追いかける」ピトッ

浜面「ひええぇぇ」

麦野「んで、この後すぐ行くの?ていうかソレ何人まで使えるのかしら」

浜面「え?あー、っと…」ドレドレ

絹旗「浜面ぁーメロンソーダ淹れてきてください」

浜面「あーもう分かったからちょっと待てよお前…お、コレ人数制限ねえぞ?1グループ様って書いてある」

フレンダ「おお、太っ腹」

麦野「ん〜…じゃあせっかくだから他にも誰か誘っちゃおっか」カチカチ

浜面「そうだな、多い方がいいもんな」

フレンダ「ねーねー、一方通行は!?一方通行は誘う訳!?」

麦野「慌てなくてももちろん誘うわよー」フフッ

絹旗「浜面ー、メロンソーダー」

滝壺「かみじょうとかも誘おうよ、はまづらも男の子がいた方がいいでしょ?」

浜面「んー、そりゃその方がありがたいけど」

麦野「ハイハイ了解、メール打っとくわね」カチカチ

絹旗「はァァまづらァァァァ!!!!!!」ジタバタ

浜面「わーーーかったよ淹れてくるから店内でデッカイ声だすな!!!!」


というわけでみンなでカラオケ行くことにしたよォ
誰を連れていくか、何を歌わせるかなどなどどんどんネタ募集したいっす

あと木原くンは登場するところ決めてるのでもうちょっと待ってね
カラオケ編が終わったら出てくる予定でェす
ではでは

このモアイたんは五月計画のせいで口調が変わるとあまえんぼ爆発状態になるんだな
そうだなそうにちがいない

1でェす
時間がかかると言ったな、スマンありゃウソだった
調べてたらもうキリがなくなったので先人の偉大なSSとか参考にさせてもらったりします

>>273
そンな感じでェす 末っ子気質が受け継がれてると思っていただければ


では深夜だけど投下ァ





00001号「えーっと、待ち合わせはこのあたりだったはずですが…」キョロキョロ

一方通行「あ、あそこ」

打ち止め「おーいおーい!ってミサカはミサカは手をブンブン!」ブンブン



浜面「お、来た来た」

絹旗「一方通行ぁぁーーっ!!超久しぶりじゃないですか!!」ドーン

一方通行「ン、久しぶりィ」

絹旗「相変わらず羨ましくなるほどのモチモチほっぺですね!えいえい」モチモチ

一方通行「ひゃめてくらはァい」モチモチ

絹旗「んぁー、ほっちこそひゃめれくらひゃいよぉー」ムニー

00001号「な、なんだかお二人は雰囲気が似ていますね?とミサカはなんとなく思ったことを口にしてみます」

フレンダ「絹旗は一方通行の実験の関係者って訳よ。たしか思考パターンが移植されてる?とかだったかな」

打ち止め「あっ、だからムギノといっしょに働いてるの?」

麦野「そうよ、その実験のことで知り合ってね。ヒマだっていうから手伝ってもらったのが最初」

滝壺「もうひとり関係者の女の子がいるの。今日は来れなかったけど、また紹介するね」

浜面「そうだ一方通行、お前なんとかしてくれよアイツ。手に負えねえんだよ…」ハァ

一方通行「あン?アイツまだ反抗期ちゃンしてンのか?よろしくねェな」マッタクモー

麦野「アンタにも絹旗にも反抗期なんてなかったのにねぇ。なーんでグレちゃったのかしら」

絹旗「フッヒギれふよねぇ」ムニー

麦野「垣根と上条くんたちはちょっと遅れてくるってさ」

打ち止め「あのね、お姉様も誘ったんだけど今日は来られそうにないって。とっても残念」ショボボーン

麦野「ありゃ。そうなの?」

00001号「なんでも今日は寮監さんに外出させてもらえないそうです、とミサカは上位個体の発言を補足します」

一方通行「なァにやってンだろなアイツ」モチモチ

絹旗「むぃー」ムニー

フレンダ「ねーねー、そろそろカラオケ行こうよ」グイグイ

麦野「ハイハイ、くっつくなってーの」






フレンダ「一番マイクもーーーらいっ!」バッ

打ち止め「あーっズルイ!ってミサカはミサカは…あーん届かないぃ〜!」ピョンピョン

フレンダ「へっへーん。欲しかったら奪い返してみる訳!」ヒョイ

浜面「あーあー、ちゃんとこっちにもう一本あるから」アゲル

打ち止め「なにっ!?カラオケ屋さんって太っ腹なのねってミサカはミサカはびっくりしちゃう!ありがとうハマヅラ!」

滝壺「らすとおーだーたちはカラオケ初めてなの?」

00001号「ミサカたちは初めてですね、他の個体は何人か行ったこともあるようですが…おお、これが噂のデ○モク」

打ち止め「ねえねえ!ミサカ、カナミン歌いたいな!どうすればいいの?」

フレンダ「ん?えっとねえ、この機械のココを押して……」ピッピッ

麦野「ねーなんか食べる?」

浜面「とりあえずドリンクバーだろ、あとは…」

一方通行「なァー俺これ食いてェ」

浜面「んあ?からあげ・ポテトプレート…おーうまそうじゃん」

一方通行「あとこれ」

浜面「へいへい。ジャンボチョコレートパフェな」

一方通行「あとこれもォ」

浜面「肉大盛りやきそば……なに?お前腹減ってんの?」






ジャカジャーンジャジャン♪

打ち止め「まーじーかーるー、まじかるぱわぁーどぉー♪」

フレンダ「いつもゆーめがー、わたしに魔法をかけてくーれるー♪」



00001号「あの幼女、なんと意外に上手いとは…ミサカのハードルが上がってしまいました…」

麦野「アハハ、そーんな気合い入れなくってもいいわよ。こういうのは気軽に歌っちゃえばいいの」

一方通行「絹旗ァ、次オマエこれ歌え、これ」チョイチョイ

絹旗「はぇ?どれですか?…『らぶれぼ21』…な、なぜ」

一方通行「ちょォちょォちょォ似合いそォだからァー」プススー

絹旗「あっ、なんっかバカにしてませんか」プクー

滝壺「はまづらはこれを歌おうよ」グイグイ

浜面「や、やだよそんな恥ずかしいの人前で」

滝壺「この『エリー』を『りこー』に改変して歌おうよ、はまづら」ワクワク

浜面「なおのこと恥ずかしいじゃねえかよ……」





打ちフレ「「イェイっ!きみーをまもるよー、マジカルパワード、カーナミンっ♪」」



打ち止め「ねえアナタ!ミサカの美声はどうだった?」キャッキャッ

一方通行「大変よォございましたァ」ナデナデポンポン

打ち止め「えっへへへぇ」ゴマンエツー

00001号「うぬっ…麦野はああ言ってくださいましたが、やはりミサカも気合いをいれなければ」フンス

フレンダ「んあー、結局一曲目からアニソンってちょっと恥ずかしいって訳よ」タハハ

絹旗「超ノリノリだったじゃないですか」

打ち止め「次は誰が歌うの?」

00001号「いえ、曲目を見てたら迷ってしまいまして誰もまだ……」



 ジャガジャンッ!!!ジャガガガギュィィィィィ!!


絹旗「あれ?だれか入れてましたっけ?…洋楽?」

滝壺「ううん、知らない。はまづらは?」

浜面「いや知らねえけど…ん?なんか廊下から声が……」

麦野「注文したヤツが来たのかしら」














垣根「エノブパッションプレェエェェェェエエエエッッッ!!!!!!!!」バァァァァァァン





フレンダ「ヒィーーーー!!!!??!?!」
















垣根「どうだったよ俺の登場シーン」フフン

00001号「どうだったと言われましても」

打ち止め「なんでカキネはいつも突然叫びながら登場するの…?」ブルブル

一方通行「勢い◎、インパクト○、意外性○、タイミング△かなァ。
     もっと場の雰囲気が盛り上がってからのほうが良かったのでは?次回からは気をつけてみましょォ。
     選曲は垣根帝督らしく大変グッドです、この持ち味を生かして次もがンばって」ドリョクショウ

絹旗「まんがスクールの先生ですか」

浜面「ていうかどうやって曲入れたんだよ…」

垣根「そりゃお前、常識が通用しねえこの携帯でだな」

麦野「カラオケマシンにハッキングかましてんじゃねえよお前は!!お店に迷惑だろうが!!!」ゴンッ

垣根「いてっ!!むぎのん酷い!!一方通行ぁーねえたんがひどいよー」メソメソ

一方通行「よしよし」ナデナデ

フレンダ「うへぇ、仲直りしたとは聞いてたけど結局相っ変わらずの兄バカって訳」

麦野「いいのよ一方通行、そんな奴労わってやんなくても。そんなのよりねーたんを撫でてよ、ゲンコツした手が痛いの」

一方通行「イタイのとンでけェ」ナデナデ

滝壺「こっちにも姉ばかが」








上条「405号室…っと、ここだな」

禁書「からおけって初めて!ワクワクしちゃうかも!」

上条「インデックスさんはなんか歌えんのかぁ〜?」

禁書「む。歌は大得意分野かも!シスターをナメちゃいけないよ、とうま!」ムフー





 テレッテッテテッテー♪テレッテッテッテー♪


垣根「お、懐かしい曲」

フレンダ「次だれー?」

浜面「この曲なら、絹旗かミサカちゃんだろ?」

一方通行「俺ェー」ハーイ

浜面「えっ」



 テレッテテッテテッテー♪チャチャン♪


禁書「こんにちはなんだよー!」ガチャ

上条「よーっす、遅れてゴメ」







一方通行「とっても、とっても、とっても、とっても、とっても、とっても、だァいスキよォ♪」








上条「グハァ!!!!!」バタッ

浜面「登場早々死んだ!!!!!!!」










打ち止め「ガフッ……」ドサァ

浜面「こっちもおおお!?!!?」ヒィィィィ

滝壺「むぎの大変、かみじょうとらすとおーだーが息をしてないの」

浜面「開始数秒で死人が出たぞオイ!!!!」

禁書「しししっかりするんだよ二人とも!!キュン死するのはまだ早いんだよ!!!」

上条「ゴッツカワエエ…ゴッツカワエエデスヤーン……」ガクガク

打ち止め「ミサカミサカミサミサミサミサkミsミササkミサmkミssk」ビクビク

絹旗「あざといですねさすが第一位あざとい」

フレンダ「絹旗にあざといなんて言われちゃオシマイって訳」プスー

絹旗「あンだと?もっぺン言ってみろフレンダ」ギロッ

フレンダ「な、なんでもなっ…ああっ嫌っ!!!真っ二つは嫌あああああ!!!!」








一方通行「だァりン、あィらびゅだァりィーン♪いィー♪」ノリノリ


00001号「はわぁ…、はわぁぁぁあああ……」キュゥゥン

垣根「兄ちゃんはこの状況を全く気にせず歌うお前が誇らしいよ」ジー

麦野「ちょっとその撮ってるやつあとでダビングしなさいよ」

垣根「分かってるつうの。キャー、あーたんこっち見てー!」フリフリ

一方通行「イェーイ!」ピースピース






絹旗「はとんうぇーい♪」

フレンダ「はとんうぇーぇーい♪」

絹旗フレ「「あーなたはこー、なーっ、いー♪」」



浜面「なんか踊り慣れてるなあ」

滝壺「この曲、きぬはたとふれんだの忘年会の十八番なの」

垣根「あいつら昔っから毎年これだよな、どこで覚えたんだか」

禁書「ボーネンカイって、日本の年末パーティーのことだよね?他のみんなはどんなことするの?」

滝壺「私は去年は、むぎのとふれんだと三人で手品やったよ」

打ち止め「わぁー!どんな手品なの?ってミサカはミサカは興味津々!」

麦野「あー、確かフレンダの体が二つに分かれるっていうヤツだったかな」

00001号「一方通行は何かしたんですか?」

一方通行「ン、垣根と二人でやった」

垣根「あ、言うなよ恥ずかしいから」

一方通行「えェー」

麦野「あーあれは言わないほうがいいわ」

上条浜面「「(何やらかしたんだろう…)」」





禁書「かーちゅーぅしゃーっ♪」

一方通行「はァずゥしなァーがらァー♪」


絹旗「お二人ともダンス完璧じゃないですか!!」ヒェー

上条「アイツ、テレビで一回観ただけなのになあ…」

00001号「一方通行もそんなものですよ」

打ち止め「記憶力コンビだね!」





上条「君はッ!!!!!!見たかッ!!!!愛ーッがーッ!!!」

浜面「真っ赤に燃えーーるのをーーーッッ!!!!」


一方通行「うォォ」ソワソワ

垣根「おおぉ…」ソワソワ

麦野「なにソワソワしてんのよ」

垣根「いやテンション上がっちまって」







滝壺「ちょーちょーちょー、いいかんじー」

絹旗「ちょーちょーちょーちょーいいかんじー」


垣根「ブフッ」

一方通行「くっ…ンぐっ…」プルプル

絹旗「あっ!!やっぱりバカにしてるんじゃないですか!!一方通行が歌え歌えって言うから歌ったのに!!!」ムッキー

フレンダ「えー?バカになんてしてないって訳」

麦野「そうよ絹旗、カワイイわよ」

絹旗「ちょ、超ホントですか?」

麦野「ブハッ」

絹旗「」





00001号「どーこでー、こーわれーたの、オー、フレーンズ♪」


一方通行「うわっ!!うまっ!!!」

浜面「うまっ!!!」

麦野「うまっ!!!」

垣根「うまっ!!!」

禁書「うまっ!!!」

上条「うまっ!!!」

打ち止め「こ、これは妹達の中からシンガーが誕生しちゃうかもって、
     ミサカはミサカは動画をMNWに上げてみたり…いやああ再生数がすごいことにいいい!!!」アワワワ

フレンダ「ねえねえ、次はコレ歌ってみて!!コレ!!!」

絹旗「こっちも超歌ってほしいです!!ミサカ!!」

滝壺「いちごう、こっち、この曲が先」

00001号「え、ええええっ」ワタワタ





上条「ハートに巻いた包帯をー♪僕がゆっくりほどくからー♪」

打ち止め「カミジョウの声カッコイイね、あなた!」

一方通行「そォですねェ」

上条「え、そ、そうか?アハハ…」デレデレ

麦野「……」

垣根「…兄ちゃんは許さん」

一方通行「何が?」

垣根「表出ろおおおおクソガキィィィィィイイイ!!!!!!!」バサァァァァ

上条「ヒィィィイイイイ!!!!」パキーン

滝壺「ねえはまづら、コレ歌って、コレ」

浜面「え、ええ〜?諦めたんじゃなかったのかよぉ……」





浜面「り、りこぉ…マイラブ…ソースィー……」カァァァ

打ち止め「おお〜、なんだかラブラブな感じってミサカはミサカは大人の世界にドッキドキ」

滝壺「はまづら、かっこいい」ポーー

垣根「おお、意外とやるなアイツ…」

麦野「ヘタレだと思ってたけど、なかなか度胸あるじゃない」フフッ

一方通行「ひゅゥひゅゥーおあついねェー」ヒュルー

上条「吹けないのに指笛吹こうとするなよ」

浜面「吊るし上げだろコレえええ!!!!」ウワァァァ






打ち止め「すいっ!すいっ!ぷり○ゅーあっ♪」

一方通行「すいィーとぷ○きゅーあっ♪」

絹旗「……」ジーッ

麦野「な、なによ絹旗」

フレンダ「この曲は麦野が歌うんじゃないの?」キョトン

麦野「ななななんで私がぁ?!!」アセアセ

浜面「俺もてっきり麦野かと」

垣根「歌えよむぎのん」

禁書「歌って!しずり!」

00001号「歌ってください麦野さん」

上条「あー、えっと、麦野さん頑張ってください」

滝壺「ファイト、むぎの」

麦野「や、やめて!!見ないでええええ!!」

一方通行「おォきな声でェ!むぎのン!」オッケィ!

打ち止め「いーぬも歩けば!む・ぎ・のん!」ワンッ!

麦野「」





麦野「シーング、こ〜の〜せかいは〜…スイーング、つ〜な〜がってるぅ〜……」カァァ

一方通行「むぎのン必殺技出してェーー!」キャーキャー

打ち止め「むぎのんフィナーレしてーーっ!」キャーキャー

麦野「いやあああああああ、もうやめてぇぇぇぇぇ……」ヒィーーン






トップリ



フレンダ「結局こんな時間まで歌いまくっちゃった訳」

絹旗「わあー、もう超真っ暗です」

浜面「ゲホッ、喉痛ぇ」

滝壺「はい、はまづら。ノドアメあげる」

浜面「あれ?用意良いな。ありがとな、滝壺」

滝壺「ノドアメはカノジョの必需品」ムフー

浜面「だから彼女って……はぁ」

麦野「どうするー?なんか食べて帰る?」

禁書「わああ!賛成!!賛成なんだよ!!」ピョンピョン

一方通行「オマエがいンならバイキングとかのが良いかもな」

上条「あー、そっちのほうが有り難いです」

打ち止め「バイキング?バイキングってあの、この前01005号と00502号が行ってたデザートがいっぱい食べ放題のお店だよね!?」キラキラ

00001号「そうですが…ちゃんとご飯を先に食べてくださいね、上位個体」

垣根「こっからだとどこの店が近ぇんだ?歩くのか?」

麦野「えーっと…そうねえ、歩いて10分か15分くらいかな。タクシー使う?」

打ち止め「ミサカはみんなでお散歩しながら行きたいな!ってミサカはミサカは提案してみる!」ピョンピョン






???「はぁ…つっかれた。もうホント補導なんてありえないわよぉ、ちょっと迷子の男の子に声かけただけなのに。
    こちとら良心でやったのよ、良心」プンプン

???「……ん?」



ナニタベルー? ミサカネ、マシュマロイッパイタベタイ

ワタシハネー、カレーガタベタイカモ

ワイワイ ガヤガヤ



???「くっ…あれがリア充ってヤツ?忌々しいわ、チッ!!ペッペッ!!」

???「……あら?あの子…」




麦野「一方通行は何が食べたい?」

一方通行「たン塩ォー」

浜面「あ、あるかなぁ、タン塩…」




???「」キュン




怪しい人が出てきたところで今日はここまでェー
あと木原くンはカラオケ終わったら出すって言いましたが、スンマセンあれもウソだった
次の次の話に出しまァす
ではでは

1でェす
投下にきたよォ



ミーン ミーン ミーン



一方通行「……」

一方通行「まだまだクソ暑ィ昼間、あえて反射を切り、全開のクーラーの中で毛布をかぶる」

一方通行「俺はそォいうことに幸せを感じるンだ」

一方通行「」シアワセ…

打ち止め「これが倫理に反するワルの快感なのねって、ミサカはミサカはあなたと毛布でぬっくぬく」シアワセー

一方通行「そして更になンとォ!!」

打ち止め「ま、まだなにかやるの?!反社会的なことを!!」ワクワク

一方通行「この毛布の中でDSをやる!!!」テレテテン♪

打ち止め「イヤーッ!目が悪くなっちゃうー!!!」キャーキャー






00001号「ただいま帰りました、今からご飯に……」ガチャ

一方通行「あっヤベ」

00001号「さぶっ!!??!コラーーッ!!なにやってるんですか二人とも!!!」




00001号「まったく人が買い物に行ってる間に変な遊びして、とミサカは腕組みして二人をお説教します」プンプン

打ち止め「ごめんなさい」セイザー

一方通行「ごめンなさい」セイザー

00001号「罰としてミサカがお昼ご飯を作り終わるまで正座ですよ!能力使わずに!」

一方通行「えっ…俺もォ痺れてきてンだけど…」ガーン

打ち止め「エイッ」ツンッ

一方通行「ひゃィい!?!」







〜マンション向かいのビル・屋上〜


???「グヘェッアーッハッ!!!!!!!!!!!!」ブッブシュレルボゥーーン

???「『ひゃィい!』って!!!!!『ひゃィい!』って!!!!!!」バッタンバタタンバッタンゴロヌロンゴロン

???「……」

???「ふぅ」

???「たまんないわこの子、やっぱり座標移動で盗聴器仕掛けて正解ね。
    ちょーっとトウが立ってるけど充分射程範囲内だし、なによりあれだけの美少年なかなかいないわ。しかもアルビノ。数え役満」

???「オマケに調べたところによればレベル5の第一位…お姉ちゃん鼻が高いわ、そんなスゴイ子が旦那さんだなんて!」

???「まあ夜は?お姉ちゃんが?旦那さんになっちゃうんだけど?みたいな?」


  ——『お、おねェちゃン、こンな格好…俺、恥ずかしくって…』
  ——『いいのよあーたん、お姉ちゃんに恥ずかしいところ全部見せてごらんなさい?さあ、そのスモックを捲らせて…』
  ——『あ、ァ、ダメ、おねェちゃン…!あくせられーたの大事なトコ、見えちゃう…!あっ、嫌っ、あァあァァン……!』


???「ドゥヘッ」

???「あああんもう今から待ち遠しいわあああぁぁぁ!!!お姉ちゃんとあーたんの初夜が!!!!!」ゴロロロンゴロンビョインビョンビョイン







白井「風紀委員ですの!!ここで不審者が奇声を挙げているとの通報があり…」シュンッ



???「」








???「グッバイ」シュン

白井「あっ!!?!?お、お待ちなさい!!!!……あら?コレは…」

白井「…と、盗聴器ですわよね、コレって。まさか……」












白井「さっきの変質者…、ストーカー?!?!!」ゾワワワ












???「うぉええぇぇ……」ゲロロー

???「あーやっぱキッツイわぁコレ…早いとこなんとかしないとね」

???「こんな所で捕まってたまるもんですか。まだあーたんと話もしてないし、今日は大事な仕事もあるし」


prrrrr…


???「ハイ。回収は完了?そう、…分かったわ。今からそっちへ向かう」

???「心配しなくても必ずアレは手に入れるわ。あの『残骸』はね…」

???「急いで行くからなんとか時間を稼いで。じゃあ、健闘を」ピッ





結標「この結標淡希。狙った獲物は逃がさないわよ、決して」







〜研究所〜



垣根「オーッス、天井さん」

麦野「お久しぶりです、天井先生」

天井「やあ、二人とも来たのか。突然呼び出してすまないな」

麦野「良いんですよ、どうせヒマだったから。コイツは特に」

垣根「うるせーな、復帰したばっかだから向こうが遠慮して仕事寄越さねーんだよ」

天井「無事に戻ったようで何よりだ、垣根くん」

垣根「イヤその節はどうも」タハハ

天井「19090号、二人にお茶を用意してくれるか」

19090号「へっ?は、ハイ!かしこまりました!とミサカは給湯室へ駆けだします!」パタタタ

麦野「今の子が19090号?やっぱ全然見た目変わらないのねえ」

垣根「なんだかんだ俺達、一方通行のトコの子以外の妹達って見たことなかったな」

天井「……」

麦野「どうかしました?」

天井「いや、実はその妹達のことなんだが、……その。どうだ?最近…」

垣根「最近?」





天井「……一方通行は、その…アホの子ではなくなったか?」





垣根「」

麦野「」






麦野「……」クルッ

天井「顔を背けないでくれ」

垣根「ピューピュピューイー」ルールルル

天井「口笛も」

垣根「いや俺、アレはアイツの生まれ持った良い所っていうかチャームポイントだと思うんだよ」

麦野「そうそう、だから無理に直す必要ないっていうか。カワイイし。カワイイし」

垣根「そもそもちょっと転んだりちょっと泣いたりちょっとイタズラしたりするだけだし、可愛いし」

麦野「無邪気でいいと思うのよね。カワイイし。カワイイし」

垣根「こんな学園都市にも1人くらいああいう存在がいてもいいじゃねえか!」

麦野「清涼剤!癒し!セラピー効果第一位!」

垣根「レベル6ってのはいいよ!でもそれがアイツを無理にアホの子脱却させていい理由にはならねえだろうがああああ!!!」ウワァァァァァ

麦野「天使なのよぉぉ…あの子はありのままで十分天使なのよぉぉ…頭にわっかとか…背中に白い羽根とか見えるもん……」グスグス

天井「落ち着いてくれ」

垣根「いや別にアイツがアホの子じゃなくなったからって俺がにいたん辞めるってことじゃねえんだよ!!?!!!?」

麦野「そうよ、そこは勘違いしないで欲しいわ!!!!あの子がどんな風に変わったって私はあの子のねえたんなのよ!!!!!!」

19090号「あのー、お茶が入りまs」

垣根「それでも変わらないことを望むのは愚かなことなのかああああぁぁぁ!!!?!??!!」ブワッサアアアァァ

19090号「ひえええぇぇぇ?!!?!!!」

天井「落ち着いてくれ。羽根しまって」






天井「さすがは幼少時から一方通行を甘やかしちぎった代表犯の二人か…」

垣根「わんぱくでも逞しく育ってくれればいいと思いました」

麦野「結果あまり逞しくはならなかったけどいい子に育ったので反省も後悔もしていません」

19090号「なにやら三者面談のようですね…とミサカは淹れてきたお茶を置いて逃げます…」スタコラサッサ

天井「いや、すまない。私の聞き方も悪かった、あれでは実験の成功を待っているように思われても仕方ない」

垣根「え?」

天井「私も無理にレベル6に押し上げたい訳ではないよ。
   この実験に協力したのは、一方通行のある程度の精神的な成長と落ち着きを期待してのことだ。
   彼の育て親に『しっかり育ててやってくれ』と頼まれていたからな」

麦野「へ?でも、じゃあ…」

垣根「……そう思わないヤツもいる、ってことか」

天井「現在レベル6に到達できる可能性を秘めているのは、第一位・一方通行のみ。
   その予測が樹形図の設計者によって出されたものだというのは聞いているか?」

麦野「ええ。ミサカ00001号ちゃんから」

天井「その樹形図の設計者が、1ヶ月ほど前に破壊されたことは?」

垣根「え?なにそれマジかよオイ」

麦野「あー、アンタ冷蔵庫だったもんね」

垣根「だってアレって宇宙にあったんだろ?」

天井「資料には『正体不明の高熱源体により大破』とある」

垣根「うっへぇー、俺が統括理事長の焼きチョコ冷やしてる間にそんなことが」

麦野「ねえ、焼きチョコって冷やす必要あんの?」

垣根「ありゃ常温でも溶けないってだけだろ。冷やした方が美味いんだと」

天井「話を続けていいか?」






天井「樹形図の設計者は破壊されたあと、バラバラのまま衛星軌道上を浮翌遊していた。
   それだけなら構わない。こちらもなにも困ることはないし、予定通り一方通行と妹達を関わらせていくだけでいい」

垣根「まあ演算結果を出した後なんだから、その後壊されても実験に影響はねえわな」

天井「そして、研究者の中にはこの実験を快く思わない者たちもいる。多少無茶をしてもレベル6を手に入れたいという過激派だ」

麦野「それも分からなくはないけど…それと壊れたスパコンがどう繋がるわけ?」

天井「……樹形図の設計者の中枢部が回収され、移動中に外部のある組織に奪われた」

垣根「!」

天井「復元することが目的だろう。そうなると一つ懸念しなければならないことがある」

麦野「……絶対能力進化実験に関する、再演算…」

天井「過激派は今までよりも早く、現実性のある実験方法を求めようとするだろう。
   それが…何らかの戦闘や、異様な状況を引き起こすと考えても不思議ではない」

垣根「…クソが」

天井「もちろん一方通行本人が拒否すればいいことだが、それでもあの子がこの街で生きづらくなることは変わらない。
   勝手な願いだとは承知しているが……」

麦野「もういいわよ、天井さん。分かってる」












垣根「……ブチ壊してくりゃいいんだろ?その残骸って奴を」


麦野「ナメてんじゃねえっつーんだよ、第一位の兄ちゃんと姉ちゃんをな」













白井「油断しましたわ……まさか変質者が空間移動系の能力者でしたなんて。一体どこまで逃げたのか……」キョロキョロ


prrrrr


白井「もしもし。初春?今さっきの変質者を追って……」

初春『白井さん、大変なんです!』

白井「大変なのはこっちですのよ、今夜は雨だから早く帰って来いとお姉様に言われていますのに…」

初春『強盗事件が起こったんです!とにかく一度こっちに戻ってきてください!すみませんが変質者のことは後回しです!』

白井「!……強盗事件…?!」







〜風紀委員・第一七七支部〜



初春「この映像です。見てください」

白井「あら…この方々、外部の人間ですわね。それにこの奪われたキャリーケース」

初春「調べたんですけど…第二十三学区のものですね。各宇宙線対策等施された頑丈なヤツです」

白井「あらいやだ、強盗も被害者もキナ臭いにもほどがありますわね」

初春「アレですね!陰謀を感じますよ!」ワクワク

白井「とにかく私は先にこの男たちを追いますわ。あとコレを」

初春「はい?…これって、盗聴器……!!白井さんついに!!ついにそこまで堕ちて!!」ガーン

白井「私のじゃありませんの!!!例の変質者が落としていったのですわ!!!」ムッキー

初春「あ、そ、そうですか…なーんだ……。ありゃ、スピーカーが壊れていますね」

白井「落とした時に壊れたんでしょう。
   ストーカー行為の疑いもありますの、聞けなくてもどこから受信しているのかくらいは分かるでしょう?」

初春「ハイ。それくらいなら簡単だと思います」

白井「私が出ている間にソレをよろしくお願いいたしますわね。では、行ってきますわ」

初春「はあい、気を付けてくださいね」





 その頃マンションでは



『ばばさま!風が!風が戻ってきた!』

『おお、古き言い伝えはまことであったのじゃあ…』



一方通行「うっ、ェぐ、すン…すン…」ポロポロ

打ち止め「イイハナシダナーって、ミサカは、ミサカは、ぐずっ」ズビー

00001号「あっ、一方通行がおすすめというものですから、ううっ、どんな不条理コメディかと思っていたら、こんな…ひっく…」グスグス

一方通行「何回見てもいいなァ……」メソメソ

打ち止め「ねえ、この監督さんが作ったアニメもっとないの?」グシグシ

00001号「確か世界的な方のはずですよね」チーン

一方通行「ンー、こっちに確か全部……あったあった」ゴソゴソ

打ち止め「うわあ、いっぱーい!今日は一日映画三昧だね!」

00001号「そうしましょうか、ミサカもこのDVDの山に浸りたい気分です。晩ご飯は…ピザでもとりますか?」

一方通行「ピザァ!!?!」キラキラ

打ち止め「いいの?!やったあ!!」ワクワク

通行止め「「ぴーざっ!ぴーざっ!」」イエーイ





〜路地裏〜



黒服「「「  」」」バタンキュー

白井「……っと。回収完了、結構簡単でしたわね」フー


prrrrrr


白井「もしもし?!お姉様!一体どうなさいましたの?!!」キャーッ

白井「はい、ええ…、部屋のチェック?もちろん!この黒子にお任せくださいませ!お姉様の私物をコッソリ隠せばよろしいのでしょう?」

白井「えっ?た、確かに今は風紀委員の仕事中ですが…すぐに終わらせますの、大丈夫ですわ、ですから」

白井「そ、そんな!!!他の子に頼むだなんて!!いけず!!お姉様圧倒的いけずですわっ!!!」

白井「嫌ですの!!!黒子とお姉様の愛の巣に他の人間を入れるだなんて!!あまつさえお姉様のしっしぶっ私物ううううううう」ジッタンバッタン


ヒュンッ


白井「……あ、あら?」

白井「あらあらあら…?」

白井「ないですの」

白井「さっきまでここにあったのに!!!!!!」ガーン

美琴『どうしたの!!黒子!!!なんか落としたの!?!?携帯!?!?!』

白井「お姉様!!電話越しにそのボケはなんなんですの!!!!そうじゃなくってさっき回収した、第二十三学区の……」




結標「コレのことかしら?」


白井「」









白井「さ、さっきの変質者!!!!!」ガーン

結標「変質者じゃないわよ!!!!!!!!」









白井「おのれ変質者!!サラシ姿でストーキングし奇声を上げるだけでは飽き足らず、ついに強盗までしちゃうんですの!!?!?!!!
   許せませんわ!!!!!四重苦ですわ!!!!!社会復帰不可能ですわあああああ!!!!!!」

結標「黙って聞いてればなんなのよさっきから失礼な!!!!!!」

白井「とにかくそのケースを返していただきます!!!中身が何かは知りませんが、性犯罪にだけは使わせませんわ!!!!」

結標「誰が性犯罪者か!!!!!そんなことに使うんじゃないわよ!!!!!」

白井「覚悟っ!!!!」ヒュンッ

結標「甘いわ!!!!!」ピカッ

白井「なっ…!?!?」


カランカラン…


白井「て、鉄芯が落とされた…!!」

結標「ごめんなさいね、でもここでケンカするつもりはないの。急いでコレを運ばなくちゃ行けないから」




結標「じゃあね?風紀委員さん」ヒュンッ




白井「……」ポツーン







prrrrrr…


白井「もしもし!?!」

初春『あの、白井さん?』

白井「初春!あのストーカー!ストーカーの上に強盗でしたの!!強盗でしたのよおお!!!」

初春『なんのこっちゃ。えーっとそのストーカーの件なんですが、彼女が拠点にしていた場所と被害者の方が分かりまして』

白井「そ、それは良かったですわ…それで?」

初春『彼女の名前は結標淡希、レベル4の空間移動系能力者です。
   それで…ですね…彼女が寝泊まりしていた所に早速警備員が踏み込んだんですが』

白井「え?!ちょ、ちょっと随分早くありませんの?!それ…」

初春『あの、その、被害者の方が結構な立場にいらっしゃって…とにかくそこでも余罪がボロボロ出てきました。
   盗聴の他にも盗撮、遠視スコープでの監視、衣類の盗難…その方以外にも過去に追いかけていた子が何人もいたようです』

白井「結構な立場?過去?というか追いかけていた…子?」

初春『今回の方を獲物にしたのは昨日からみたいですね。記録がほとんどありません』

白井「子、ってなんですの、子って」



初春『えーっと、ストーカー対象がみんなその…子供、としか』

白井「」

初春『まあショタコンですね。筋金入りの』




白井「わ、私…そんな変態に負けたんですの…?」クラクラ

初春『白井さん!!しっかりしてください白井さん!!変態さなら負けてませんよ白井さん!!』






ガラガラガラ


結標「うっぷ、気持ち悪い……」オェェ

結標「つい余裕の表情で逃げちゃったけど、もうヤダわこれ…吐くもんなんて残ってないってのよ。
   早くあーたんに会いたい…会って匂いを嗅ぎたい…真っ白い髪の毛食べたい…」グスン

結標「ていうかこのケース重いし……あーもうやだやだ」ガラガラガラ





垣根「おー、いたいた。見ーっけ」

麦野「なあんだ。外部の組織なんていうからどんな奴かと思えば、この街の生徒?」


結標「!?」ピクッ


垣根「時にむぎのん、あの衣装をどう思う」

麦野「うーん、ジワジワくるわね」

垣根「ブハッ」



結標「んなっ?!!?どいつもこいつも失礼ね!!!!いったい誰よそこでコソコソしてるのは!!!!!!」バッ






垣根「ありゃ、気付かれちまった。バレる前にササッと奪うつもりだったんだけどなあ」

麦野「大人しくソレ、ブッ壊させてよ。そしたらケガなんてさせないからさ」




結標「……へっ。あ、貴方達…、まさか……」ガクガク





垣根「おろ?自己紹介しなくても知ってる系?」

麦野「そりゃあこーんな大それたことしてる以上、ある程度上のことも知ってるんじゃないの」

垣根「ま、それもそっかな」








結標「だ、第二位、未元物質に…第四位、原子崩し……!!!なんで!?!どうしてこんな所に…!!!!」








垣根「…ッチ、二度も言わせんなよ、面倒くせぇなあ」

麦野「ソレ。その馬鹿でっかいケース。壊させてちょうだい、って言ったの。聞こえなかった?」








その頃マンションでは・2




『シーーー○アアアアアアアーーーー!!!!』

『○ズウウウーーーーーーッッ!!!!』


打ち止め「やったああああ!!!」

一方通行「よっしゃァァァァ!!!!」

00001号「やった!!!!スゴイ!!!パ○ースゴイです!!!!」



ピンポーン



打ち止め「…ありゃ?」

一方通行「今いいとこなのにィ」

00001号「一時停止しておいてください、ミサカが出てきますので」

打ち止め「はーい」ピッ





00001号「ハイ。どちら様でしょう、とミサカは…」ガチャッ

警備員「突然申し訳ありません。警備員の者です」

00001号「……警備員?」






結標「(ど、どうして!?どうしようどうしよう、戦闘になっても勝てる訳ない…!!)」

結標「(レベル5がよりによって二人…!!!無理!!無理!!殺される?逃げる?逃げ切れる!?)」

結標「(ていうかなんでコレを欲しがってるのよ!!?それにこ、壊すって…どうして?!!)」

結標「(命令…!?!だとしても壊すなんて変、コレにどれだけの価値があるかは上だって分かってるはず…!!)」

結標「(…命令じゃない…?あくまで個人的な理由?だったら説得の余地がある?そんな……)」

垣根「なあ」

結標「ひゃッ!!!?」ビクッ







垣根「いつまで百面相してんだよ」

結標「ヒ、ッ…」


結標「(至近、距離、気付けな、音も立てず、に、逃げ、あ、)」





ヒュンッ!!





垣根「うおっ!?!」ビビッタ

麦野「消えた!空間移動能力者!!?」

垣根「やっべえー、どこ行ったんだ?あんまり遠くに行かれると…」








結標「ハァッ、ハァッ!ぐっ、おぇぇえ」ゲロロー



麦野「あそこでゲロ吐いてるけど」

垣根「あれっ」








結標「おぇっ、ゲッ、ぇうう…」

垣根「なーあー、さっきのは悪かったよ。ちょっとビビらせたかっただけなんだよ、そんなゲロ吐くほど怖がらなくてもさあ」トコトコ

結標「こ、来ないで!!!近寄らないで!!!!」

垣根「」ガーン

麦野「ねえアナタ、あんまりそんなに言ってやらないで。コイツ結構気にするからそういうの」

垣根「え?なあ俺なんか変なニオイとかする?ショックなんだけど」ショボーン

麦野「ほらやっぱり…大丈夫だっての、心配しなくても臭くないから」

垣根「あ、そう?ゴメンってー。その荷物だけ渡してくれりゃいいからさ、な?」

結標「来ないで!!!!アナタ育ち過ぎなのよ!!!!私そういう人が近くに来るのすごくイヤなの!!!!」

垣根「えっ」

麦野「えっ」

垣根「…ショタコンだ」

麦野「ショタコンだわ」

結標「ショタコンじゃないわよ!!!ちっちゃい子が好きなだけだもん!!!」

垣根「……えーっと、お前なんだってそんなにソレが欲しいワケ?」

麦野「全人類を美少年にする研究でもするの?そういうのよくないと思うわ」

結標「違うわよ!!!もっと真面目な理由よ!!!」

垣根「えっ、意外…」

結標「意外ってなによ!!!キョトンとしてんじゃないわよ!!!!」







結標「……この強大な能力。人を傷つけることだって簡単に出来ちゃう力…」

結標「イルカにだってアリにだって知能はある。でも超能力なんてない。どうして人間にしか発現しないのか」

結標「私はね…人間じゃなくても能力を持てるのか、それが知りたいの」


結標「この座標移動という能力が、私に宿ってしまったのは何故なのか、その必要性を知りたいの!確かめたいのよ!」





垣根「……」

麦野「……」








垣根「…悪い、もっかい言って?」ゴメン


結標「ちゃんと聞きなさいよ!!!!!そっちが聞いてきたんでしょうが!!!!!」












結標「ぜぇ…ぜぇ……はぁ……」

麦野「ごめんね?同じこと何度も言わせちゃって」

垣根「いや話は聞いてるつもりなんだけど、頭の中でつい(この人ショタコンなんだよな…)って思っちまって」

麦野「どうしても集中できなくって」

結標「ショタコンじゃないわよ!!!ショタコンじゃないわよ!!!!」ウガアアアア



垣根「えーっととにかくアレだ。そういう理由でソレが欲しいってのは分かった」

結標「わ、分かっていただけたようで何よりだわ…」

麦野「で。アナタこの状況でどうするの?」

結標「……とにかく、ここから逃げさせてもらうわよ。レベル5二人を相手に勝つ自信なんてないわ」







垣根「いや、だからさ」

垣根「どうやって逃げるつもりなのかって、聞いてんだけど」











結標「そりゃ空間移動で……——へっ?」









麦野「……ねえ。どうやって逃げるのよ、この無数の鉄材の中」










結標「な、なに、コレ、いつの間に、だってさっきまで何も」

垣根「あれ、俺の能力知らねえ?簡単に言うと『この世にない物質を作り出す』ってカンジなんだけど。
   ま、可視光線に対しても有効なんだよな。
   『そこに見えるのに存在しない』とか『そこにあるはずなのに見えない』とか、そういう物体も作れちゃうんだよね」

麦野「空間移動能力者が、自身を傷つけないために座標の指定を徹底しなければならないことは知っているわ。
   視覚に訴えて動揺させ、集中力を乱すのが有効なこともね」

垣根「どうする?逃げるか?どこに飛ぶ?」

麦野「どこまでこの空間が広がってるか分からないわよ?今は見えてないだけで、空中にだってうようよ存在してるかも」

垣根「コレさ。昔、超一級の超能力者の解析訓練用に作った特性未元物質と同じ物なんだよ。ちょっとやそっとじゃ違いなんて分からねえ」

麦野「ま、あの時はこんな物騒なモノじゃなくて、可愛いウサちゃんのぬいぐるみだったけどね?」

結標「あ、あ…あう…」

垣根「もーらいっ」ヒョイッ

結標「あっ!!!」ガーン





結標「返して!!!返してーーーっ!!!!」

垣根「ほーれこっちこっちー」バサバサ

結標「返してよおお!!!!それ返して返して返してよおおおおおおぉぉ!!!」ウワーン

垣根「そう言われて素直に返すバカがいるかよ!!やれ!!麦野ぉ!!!」ポーイッ

結標「なっ!?投げっ……」

麦野「ほいきたッ!!!ブッチ壊してやんよおおぉぉおお!!!」キュイイイイイイ…





ドォォォォオオオオン!!!!





結標「」





垣根麦野「「破壊完了(ゴッチュー)!!!」」












垣根「これにて1件コンプリート…」フフン

麦野「学園都市は日本晴れってかぁ?」










結標「あああああぁぁぁぁぁぁ………」ガックシ











垣根「というわけで未元物質も消去っと。いつまでも置いといたら迷惑だしな」

結標「なんてこと…なんてことすんのよぉ…コレだからでっかい系の人種はイヤなのよぉ……」グスグス

麦野「あん?今なんつったテメエ」イラッ

垣根「オイやめといたほうが良いぞ、コイツそういう話になると怖えんだ」

麦野「ぁア゛?!?!!」ギロッ

垣根「ヒイッ」








白井「もしもし?…そうですか。被害に遭われた方への説明は滞りなく…ええ。ええ…。え?気付かれていなかったんですの?
   それはまあ何と言いますか…ところでその方、結構な立場だとか言ってましたわね。………へっ?
   う、うっそぉ〜〜ん?そんなお方が盗聴やら何やらに気付かないなんて、まさか……」



イヤアアアアァァァ!!!!ヤメテ!!!ムギノン!!!!


白井「?!?!う、初春!いったん切りますわよ!!!」ピッ

白井「今の悲鳴…!!!何事ですの?!?…あら、あそこにいるのは…さっきのストーカー強盗!!!!」



テメエラ!!!!マトメテ!!ブチコロスゾォォォ!!!!

キャァァァアアアア!!!!!!




白井「……なにをしてるのでしょうか…、って気を抜いている場合ではありませんわ!!
   風紀委員ですの!!やっと見つけましたわ……あらっ?」










垣根「お」←軽そうなホスト

麦野「あ?」←機嫌悪そうなネーチャン

結標「へ」←言うまでもない

ケース「」←バラバラ








白井「…………」エーット

白井「……結標淡希!!!!!強盗兼器物損壊兼ストーカー行為の罪で拘束します!!!」ガシャン

結標「それは私じゃないわよおおおお!!!!!!」ウワァァァァン










結標「うう、なんでなのぉ…なんでこんなことにぃぃ……」

白井「ストーキングの直後に強盗だなんて、まったく救いようのない痴れ者ですの!!」プンプン

垣根「え?なに!!?ストーキング?!怖っ!!!!!」ヒェー

結標「ストーキングじゃないわよ!!ちょっと気になる子の下調べしてただけだもん!!!」

白井「盗聴、盗撮、遠くからの監視、挙句の果てには能力を使って私物の盗難。ネタは挙がっていますのよ」

麦野「うわぁ…ガチじゃないの……」ドンビキー

結標「ストーカーじゃないもん、ちょっとあの子の綺麗な白に惑わされただけ…そう、私はただの一介の恋の奴隷にすぎないのよ!!!」キリッ

麦野「綺麗な…」ピクッ

垣根「…白?」ピクッ

結標「そうよ!!アンタたちなんかとは似ても似つかない、真っ白で可愛くって無邪気で!!眼なんかまるでルビーの宝石みたい…ゲヘッ」デロン

麦野「……ねえ、そこの風紀委員さん。ストーカー被害者の名前は分かってるの?」

白井「へっ?え、ええ…判明しておりますが、プライバシー保護の為に教えることは少し…」

麦野「お願い。私たちの身内かもしれないの」

垣根「頼むよ、名前だけでもいい」

白井「し、しかし…私の一存で個人情報を漏らすのは……、
   ……いいえ、分かりましたわ。お二人の目、嘘を言っているようには思えませんもの」














白井「ストーキング被害に遭っていたのは、第七学区に住む超能力者、一方通行さんです。
   もっともご本人は全く気付いていなかったようで…」















垣根「こいつ殺そう」

麦野「真っ二つにしよう」

垣根「愉快なオブジェにしよう」

麦野「そんでドブ川に浮かべよう」









結標「ヒイィィィイイイイ!!!!!」

白井「お、お待ちになってくださいお二人ともおおおおぉぉぉおお!!!!」











一方通行「はァ……」

打ち止め「……」

00001号「………」

一方通行「ストーカーだって。怖ェよなァ」ノンビリー

打ち止め「なななななんでそんなに大らかに構えてるのおおおおぉぉぉ!!!」ブルブル

一方通行「べっつに気にすることねェじゃン、あの警備員のおっちゃンの話だとつい昨日からなンだろ?
     ずゥっと見られてたってワケでもねェンだし」

00001号「あ、あなっ!!あなたは!!!少し危機感というものを!!!」

一方通行「えェー?だってこォいうこと今までも結構あったしィ…」

打ち止め「結構あったの!?!!?!!!」

一方通行「向こうだって俺にはなンにもできねェンだからいいじゃねェか」

00001号「それでもです!!!貴方はもう!!!もう…本当に……あんまり、心配させないでください……」

一方通行「!」ギクッ

00001号「盗聴に、盗撮に…挙句の果てに衣類やらゴミやらまで盗まれて…気付かないなんて、もう…と、ミサカは……」

一方通行「わ、わ、ごめン、」アワワワ

00001号「あ、あなたが、第一位だってことくらい、分かってます…、でも、でも……」ポロポロ

打ち止め「あわわわわ泣かないで、泣かないで00001号」

一方通行「ごめン、ごめンって、これから気ィつけるし、うン、そうだな、オマエらもいるし、今度からは」

00001号「み、みさかたちの、ことを、ひっぐ、言ってるんじゃ、ありませんっ!」

一方通行「分かってる、分かってるから……泣くなよォ…」ナデナデ



00001号「ふぇぇぇ〜〜ん…」ギュゥゥ

一方通行「よしよしよし」ナデナデポンポン

打ち止め「よしよし、よしよしって、ミサカもミサカもアナタみたいに00001号の頭をなでなでしてみる」








一方通行「ごめンな?00001号、ごめン」ナデナデ

00001号「う、ずび…は、はい。もう、大丈夫です…」

打ち止め「そうだ!ねえねえ、ピザ頼もうよ!ミサカお腹空いちゃった!」

一方通行「おォ!そォだな!どれにすっかなァ」

打ち止め「ミサカね!ミサカね!このタマゴとソーセージのやつがいい!」

00001号「……そうですね、では、ミサカは…」








00001号「…ミサカは、どれでも良いです。その代わり…」





00001号「一方通行、ピザが来るまで正座です」ニコッ



一方通行「」

00001号「能力なしで」

一方通行「」










一方通行「へっ」














一方通行「な、なァ…まだかなァ……なンでピザ屋さンっていつもこンな遅ェの…?」プルプル

00001号「あと15分くらいですよ、頑張ってください」

打ち止め「エイッ」ツンッ

一方通行「ひィああァ!!」ビクッ







あわきん編終了ォー
あんまり変態に出来なかった 無念
今日の投下はここまででェす
ではでは

1でェす
ちょびっと投下に来ましたァ




〜窓の無いビル〜



???「……本当か?その話」

アレイスター「ああ、本当だ」ゴボゴボ

???「でもよ、なんでいきなりなんだ?今まで俺が何度言っても取り付く島もなかったじゃねえか」

アレイスター「……」

???「おい」

アレイスター「………この『のびのび愉快に素敵に子育て』という本に…、
       『学校行事への親子での積極的な参加は、子供を優しい子に育てます』と書いてあってな」

???「」

アレイスター「まあ、アレだ。いい加減あの子を人目に出さないのも少し過保護かと思って」

???「なあ」

アレイスター「今まではなんというかその、『うちの子カワイイ!周りに見せたくない!!』ってカンジだったんだが」

???「オイ」

アレイスター「まあそろそろ、こういうのに出していっても悪くないかなーって」

???「だからよぉ…」








アレイスター「という訳で、もう委員会に連絡はしておいたから!あの子のサポートを頼むぞ、木原数多!」ヘラヘラ







木原「テメエがさっきからのたまってるその話はよぉおおおおお!!!!!!!!
   俺が昔っからテメエに散々言って聞かせたモンそのまんまじゃねえのかああああああ!!!??!!」ウガアアアァァァァァ








アレイスター「お、怒っちゃいやん木原くん!!!」


木原「しかもその本もあのガキがまだクッソ小せえ頃にテメエに渡したモンじゃねえか!!!!!!!
   何年積んでやがんだよ!!!!!さっさと読めやあああああああ!!!!!!!!!」ガッゴッゴッゴン


アレイスター「ビーカー殴っちゃらめぇぇぇ!!!壊れちゃううううぅぅぅぅぅぅ!!!!!!
       あっヒビ入った!漏れてる!!!ちょ、漏れてるって!!!」ピューー







 チャーージングーー ゴォーーー



一方通行「……」

上条「……」

打ち止め「……」



 ヨクモアンナ キチ○イレコードヲ!!!



一方通行「…なァ、このアニメなンでこンなに無言カット多いンだ?」

上条「いや俺も友達に貸してもらっただけだから…なんとも…」

打ち止め「なんだかオシャレなアニメだね、なんていうかその……オシャレ」



 オユルシクダサイ ハカセ



打ち止め「」

一方通行「」

上条「」




prrrrrr…



上条「ハッ」

打ち止め「ちょっと放心してたかも」

一方通行「いちごォー、でんわァー」



00001号「ハイハイハイーっと、ミサカは…ハイ、もしもし…。どうかしましたか、天井先生」

00001号「……え?一方通行?ハイ、います。代わりますか?」

00001号「あ、そうですか。……え?本当ですか?…はい。聞いてみます、とミサカは……一方通行ぁー!」パタパタ




一方通行「ンー?なにィー?」


00001号「えーっと、あの、それが……」










00001号「一方通行に、大覇星祭の選手宣誓のオファーが来ていると…」











一方通行「」ポカーン

上条「え」

打ち止め「うっそぉ」









一方通行「ふわァァ…!!やる!!やるやるゥーっ!!」キャッホー














☆MNWへようこそ☆




1 : もうすぐ大覇星祭だけどお前ら(34)←new!

2 : 集え!ダイエッターミサカ★マイナス11キロ目(445)

3 : 【第二位】あの人のお兄様かっこよくね?【イケメン】(222)

4 : おすすめのショップを教え合うスレ(87)

5 : ちょwwwwwwwwwwwwサラシの痴女が幼稚園児追いかけてるwwwwwwwwww(722)

6 : コミ学84対策(578)

7 : 【性別】結局一方通行ってどっちなんだよ【不明】(981)

8 : 現在座標晒して近かったらクレープ(64)

9 : 本日のミサカ(総合)★42(540)

10 : お父様にアタックしたい(103)

11 : 20000号「一方通行!膣内(なか)で射精す(だす)ぞ!!」パンパン (4)

12 : 秋のねこ画像スレ(・x・=^)ノ(384)

13 : ふぇぇ…調整だるいよぉ…(72)






もうすぐ大覇星祭だけどお前ら




1 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka01005

昨日の晩飯何だった?
俺オムライス



2 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka07261

何も食ってねーよ
こっちはダイエット中だっつの



3 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka02222



   \      ':,       _,,..' -─-' '、
 \  \\    '  ', r============r -、` 、

                 .| 「二二二二二」i|. ├ーヾ丶
    \\       / L三三三三三三」__」—|: : : .',
       \      i:. : :.! -‐ ハ: : : ://  ` , ミ: : : .|
 `' 、           ',: : :|/!メ、 マ/ 〒 〒  ミi、: : ;|
     i´ヽ.        |: : /!.T T.    '、_,ノ  ミリ: : |
   (`ヽ;、 `ヽr、     |:.:/ |. '、_ノ     ⊂⊃./: : : :.!
   ,.-`ヽ  >    `ヽ、/.|/;; !⊃  , -- 、    /!人从, ´ ヽ    ミサカ02222号が華麗に2get
   `ー‐ァ (´__,ノ     `7ー-'>,、.,_ ー--ー' ,..イ:;:;:;i-!(^    !
     'ー "´ > 、  |  //:.:.:V´7「V  ̄´'ノ;:;/  /   ノ
 --─       ヾ__ノ   | |:.:i:.:.`y'.:.:〈†〉:.:.:.:| i   l    i.
              ̄ ̄`i".:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:ヽヽン´   j'.
                 |.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:;:;:;ヽ.、_,.ノ'.
            ソ´`ヽ人.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:/
           _r'ー--‐''"´ '''---------- ''\
          /                   \
          ン_,,.. -                      ヽ
         `ト、                     \




4 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka08420

大覇星祭スレじゃねーのかよ



5 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00758

カレーラーメン



6 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14889

ちーちくとコーラ






7 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10032

お前ら大覇星祭行くの?
俺は一応行くつもりだけど



8 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka09812

行くわけねーだろ
こっちは北海道だぞ


9 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10777

そりゃ行きたいけどロシアなう
誰か実況してよ



10 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18121

行かない
日焼けするし



11 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka07600

行かない
人多いし



12 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka02244

行かない
原稿あるし





13 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka06174

お前今度はなに描いてんだよ
また誰も得しない芳川凌辱モノとかじゃねーだろな



14 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka02244

芳川先生エロいだろがボケ分かってねーなks
まあ今回は布束×百合子本



15 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10093

買いに行くわ
取り置きしといて



16 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00073

百合子で百合?マジで?




17 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka03704

百合子派が押し寄せてくる
泣いてる場合じゃない



18 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17570

コミ学スレでやれオタ共



19 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001

なーんだ、みんな来ないの?
あの人が選手宣誓するのに

残念





20 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10971

えっ



21 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00230

えっ



22 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18120

えっ



23 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka05412

えっ?





24 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

まっちょっ選手?出場すんの?
マジで?
鮮やかな赤のブルマから伸びる白いフトモモに汗が光っちゃう系?
泥に汚れたスニーカーの中の蒸れたくるぶしソックス系?
額の汗をほどよく吸ったハチマキは青春の1ページの甘くて切ない香り系?
セロリたん「ミ、ミサカせンぱい…借り物競争、『初めてを捧げたい人』って書いてあるんです…」系?



25 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16400

何系だよ[ピーーー]
なんでお前が先輩なんだよ[ピーーー]
氏ねじゃなくて[ピーーー]



26 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka15102

れーたん汗かかないだろ…



27 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka10033

そこは応援団でしょうが!!!!
真っ白な肌に!真っ黒な学ラン!ハチマキ!そして白手袋!濡れるッ!

濡れるッ!!
濡れるッ!!
濡れるッ!!




うむ……



28 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka07250

うむってなんだよウムって





29 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17147

宣誓ってなにそれ本当なの?



30 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00001

本当だよ
昨日ドクター天井から電話かかってきた
本人もやる気満々



31 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka06804

マジかよみさかーちゃん!!



32 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka03721

なんだっけ
レベル5が選手宣誓することになってんだっけ



33 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

やる気マンマンってスレスレの日本語だよね



34 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka13754


.       ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       (;´Д`)< すみませんすぐどかしますんで

  -=≡  /    ヽ  \______________
.      /| |   |. |
 -=≡ /. \ヽ/\\_    '´i【三三】  
    /    ヽ⌒)==ヽ_)= |r《レノノノ゙i.}
-=   / /⌒\.\ ||  ||  州(l.゚∀。从←>>20000
  / /    > ) ||   ||  ( つ▽O
 / /     / /_||_ ||  と_)_) _.

 し'     (_つ ̄(_)) ̄ (.)) ̄ (_)) ̄(.))




             oノ
             |  三   
 _,,..-—'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ  ミ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ    L____

T  |   l,_,,/\ ,,/l  |      ゚ ゚
,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /

_V\ ,,/\,|  ,,∧,,|_/






35 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka01030

今お父様の話した?



36 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka09274

してねーよ帰れ






37 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka14510

バス予約取ってきた!!!!!!(*゚∀゚*)



38 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12715

行動速杉ワロタ



39 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001

結局誰が来るの?ある程度バラけないと不審に思われるからね!
だからこっちが一緒に行動できるのは多くて2、3人だよ
お姉様もいるし、ミサカ達はお姉様のイトコってことで通すからね



40 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17022

えーヤダヤダ久しぶりに一方ちゃんに会いたい



41 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12063

やだやだ俺も会いたいやだやだ



42 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka05078


    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) < ヤダヤダ!
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ
         _, ,_
     〃〃(`Д´ ∩ < あーたんに会えないのヤダヤダ!
        ⊂   (
          ヽ∩ つ  ジタバタ

       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_) < あーたん…
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ヒック...ヒック...
       ∩
     ⊂⌒(  _, ,_)
       `ヽ_つ ⊂ノ  zzz…








43 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka16702

あの人が出るってことは第二位さんも応援来るんだろ、当然
第二位派も最近増えてきてるからこれ戦争になるぞ



44 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00001

日中人前では一緒に行動出来ないってだけだからそこは我慢しようよ…
夜にちゃんと会えるようにあの人にも話通しとくから



45 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18020

カーチャン(;ω;`*)



46 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka04702

そんじゃちょっとクジ引きプログラム組んでくる
お前ら恨みっこなしな








00001号「…で、同行することになったのが……」

打ち止め「00230号に、14510号…この二人は、まあいいの。許容範囲」

00001号「……」

打ち止め「………」











打ち止め「……………20000号……」


00001号「……執念ですかねえ…」


打ち止め「どうしよう……………」


00001号「………どうしましょうねえ…………」







短いけどここまでェー
出したら面白そうだからってだけで20000号出しちゃったけど
どォしましょォかねェー 何も考えてない
あと投下直前まで佐賀の事覚えてたのに いざ書きこむときこってり忘れてまンた
ごめーんちん
ではでは

>>20000号「一方通行!膣内(なか)で射精す(だす)ぞ!!」パンパン (4)
おいwwwwww






内容を詳しく教えてもらえますかね

ハチマキで縛られる10033号を想像した
おいらは変態でしょうか  

1でェす


>>378

20000号「一方通行!膣内(なか)で射精す(だす)ぞ!!」パンパン


1 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

お願いします


2 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka07510

[ピーーー]


3 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

そう言わずに


4 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20000

あばばばばbbbbbbbbb



dat落ち


ですの!


>>384

1も10033号大好きですの…でもあの絶妙なドMと乙女の黄金バランスは絶対に出せないので諦めましたの
悔しいですの
悔しいのでハチマキで縛っておきましたの ちょっとエロ注意ですの http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3397522.jpg


投下ですのー






〜大覇星祭・当日〜



禁書「あ!あくせられーた達あそこにいるよ、とうま、みこと!」

上条「オーッス、おはよう!」

美琴「やっほー」



00001号「おはようございます、とミサカはお三方に朝の挨拶をします」ペコッ

一方通行「ンー、はよォ」ネムネム

禁書「あくせられーた、眠いの?」

打ち止め「この人はいつもだったらこの時間まだお休み中なのって、ミサカはミサカは説明してみる」

一方通行「ふァァ」

垣根「ほれ、冷やしタオルあるから顔拭け」

一方通行「ンー…」ムニャムニャ

垣根「あーもう」ゴシゴシ

一方通行「ンぶぶ」

上条「あれ、麦野さんたちは?」

00001号「皆さんでお弁当を作ってきてくださるそうで、ちょっと遅れると連絡が」

禁書「お弁当!?とっても楽しみかも!!ねーっ、スフィンクス!」キラキラ

スフィンクス「ミャー」タノシミー

美琴「……で、この三人が…」





00230号「はじめましてお姉様、とミサカは挨拶します。ミサカの検体番号は00230号、よろしくお願いいたしますね」


美琴「うん、初めまして」


14510号「は、はははじめまして!ミサカは14510号です、その、よよ、よろしく…」ゴーグルビョンビョン


美琴「アハハ、そんな緊張しなくってもいいってば。よろしくね」


20000号「はーっじめましてぇ!!ミサカは20000号です!!人呼んでセロリたん専用雄!!
     よろしくお願いしまーんkあばばばbbbbbb」ガクガクガク


上条「うわぁ」

禁書「ひえぇ」

美琴「…話には聞いてたけど、ホントにひどいのね……」




20000号「」プシュー

打ち止め「ゴメンね、厳正な抽選で選ばれた以上連れてこざるを得なくて…」

美琴「イヤ、私たちは直接被害遭わなさそうだし別に構わないのよ?でもホラ、一方通行が……」

00001号「昨日も遅くまでそれでモメていまして…とりあえず上位個体にお仕置きを頑張ってもらいます」

14510号「このミサカもなるべく一緒に粛清しますっ!!一方通行さんには指一本触れさせませんっ!!」フンヌ

00230号「こちらとしても出来るだけ対処はするつもりでいますし、20000号もさすがに本当にアブないことはしないと思いますので」

上条「00230号だっけ…お前はなんで男装してるの?」

00230号「この服装はただのミサカの趣味ですよ、とミサカは爽やかスマイルで説明します」ニコッ

禁書「変わった個体が多いんだね…」チラッ

美琴「なーにその目は。元になった私になにか問題があるとでも〜?」ムニニー

禁書「いひゃいー!みほろ、いひゃんらよぉー!」アワアワ

垣根「ほら一方通行、そろそろ起きろ」フキフキ

一方通行「ンあー」

垣根「兄ちゃん必殺・猫だまし!!」パンッ

一方通行「ふァっ!!!」ビクッ





一方通行「目ェ覚めた」パッチリ

垣根「そりゃ良かったよ」

御坂「それにしても助かったわ、一方通行が選手宣誓に乗り気で。私が駆り出されてたかもしれないもん」

打ち止め「お姉様は出たくなかったの?」

美琴「だって、なんだか緊張しちゃいそうでさ」エヘヘ

上条「ていうかお前、どこの選手ってことで出るんだ?」

一方通行「ンー、確かIDには…長点上機って書いてあったかなァ。1回も行ったことねェけど、学籍だけ」

00001号「急な話でしたから、団体戦には参加できませんけどね。個人競技はいくつか入れてもらえたそうです」

禁書「ねえねえ、みんなどれに出るの?さっき受付でプログラムもらってきたんだよ!ほら!」エヘヘー

打ち止め「ミサカにも見せて見せてー!」ピョンピョン

美琴「んーっとね、私はこの玉入れと、借り物競走と……」

打ち止め「えっと…、借り物競走、お、ね、え、さ、ま、っと…」メモメモ

一方通行「アレ?オマエも借り物競走出ンのか?」

美琴「げっ、アンタも出るの?んもー、勝率下がっちゃうじゃない」ブー

00230号「ミサカ達はお二人とも応援しますよ、頑張ってください」

一方通行「ン!任せとけ!」ニコニコ

禁書「あ、く、せ、ら、れ、ー、た」カキカキ



14510号「(借り物競走……)」




  ホワンホワンホワン


      『14510号!借り物競走に一緒に来てくれ!』

      『えっ?!こ、このミサカですか?!』

      『飛ぶぞォ!しっかり捕まってろ!』ダキッ

      『お、おひめしゃまだっこ…!!!!』シューッ ボン



      『ふゥ、オマエのおかげで一位になれたぜ。ありがとなァ、14510号!』キラキラ

      『い、いえっ!ミサカはなにも…!ところでそのお題、なんと書かれていたのですか?』

      『ン、ほら。見せてやるよ』

      『こ、これは……う、“運命の人”…?!??!そ、そんな、そんな!!一方通行さん!!』




14510号「みささささみさみさかはあああ、は、はじゅかしいれすぅぅぅ……」フラフラ


一方通行「オマエどォしたの?」ワカンナイ

禁書「妄想で盛り上がってるんだよ…」チラッ

美琴「見るな!!!そんな目で見るな!!」

20000号「グヒヘッ…オフッン……」モンモン

上条「こっちもだ……」チラッ

美琴「見るなあああ!!!私を見るなああああぁぁ!!!」ウワーン






麦野「やっほー、お待たせ」

00001号「おはようございます、麦野さん」

垣根「あれ、お前一人?あいつらは?」

麦野「いや、お弁当作りにちょっと手間取っちゃってね…なんせこの子がいるから」ナデナデ

禁書「あうぅ」

上条「す、すんません…なんか」

麦野「気にしない気にしない、いっぱい食べてもらえるほうがいいわ。
   私は台所ではあんまり戦力にならないからね。先に行って自分たちの分も見てきて、って言ってくれて」

一方通行「麦野、お弁当作らねェの?」

麦野「おにぎりは握ったわよ、食べてね」

一方通行「ン!楽しみ!」ニヘヘ

垣根「(シャケだけだろうな)」

麦野「なんか言いたげな目だな?」

垣根「なんでもありませぬ」



『もうすぐ、開会式が始まります。選手の皆さんは指定された場所に……』



上条「お」

美琴「そろそろ行かなきゃね」ヨイショット

00001号「あ、あああ一方通行、大丈夫ですね?途中で噛んでも泣いて逃げたりしちゃダメですからね?」アワアワ

一方通行「だァーいじょォぶですゥー」

垣根「心配しないしない、こいつスッゲェ度胸据わってっから」

打ち止め「昨日お家でやったリハーサルごっこでも自信満々だったもんね!」

麦野「最高画質で録画しとくからね、ガツンとブチかましてきな!」

一方通行「おォ!!」







『え、本日はお日柄もよく、お集まりいただいた皆さんには……』



〜とある高校列〜


上条「……とは言ってたものの、やっぱ心配だよなぁ…」ウーン

青ピ「なーんやぁ、元気ないやないの。どないしたん?」

土御門「上やんはお気に入りの子が選手宣誓に出るから、失敗しないか心配なんだにゃー」ウププ

上条「なっ」

青ピ「お気に入りいぃ?!?!か、上やんもついに一人に絞ったっちゅうワケか!?」

上条「ちっちが違う違う!友達!友達だって!」

青ピ「しっかし選手宣誓に出るっちゅうことは超能力者やろ?いやぁ、ハードル高いでぇ」

土御門「そのハードルをぶち潜る!」キリッ

青ピ「なるほど、くぐるっちゅう手があったか…喜べ上やん、道が見えたで!!」グッ

上条「話聞けよ!潜らねえし!ちゃんと越えるし!」

土御門「お、越える気満々宣言ぜよ」

青ピ「ヒューヒュー!」

上条「だ、だからぁ…!!!!」カァァァ

吹寄「やかましいわよ上条当麻!!!校長先生の話は静かに聞きなさい!!!」ゴンッ

上条「イッテェェェエ!!!」






〜常盤台中学列〜


美琴「あーん、大丈夫かしらアイツ……」ハラハラ

白井「お姉様ったら、昨晩から第一位さまの心配ばかりですわね」

美琴「だっていっつも何かしらやらかすんだもん…ってなんでいるのよ、ここ2年生の列なんだけど」

白井「つれないですわお姉様!黒子はお姉様がソワソワしていらっしゃるのが見えたものですから心配で…」

美琴「ハイハイ、自分の列に帰った帰った」グイグイ

白井「わ、わわわ」




『続きまして、選手宣誓です』




白井「あ!ホラ!始まりましたわよお姉様!」

美琴「へっ?!もう?!?あ、あああもうヤダ、なんで私までハラハラしなきゃならないのよぉ…」ハラハラ







『選手代表、長点上機学園生徒・レベル5第一位、一方通行』




一方通行「……」トテトテ




     ザワザワ     エー ダレ?

        ダイイチイ? スッゴイ……

       キレーイ    オンナノコ?オトコノコ?





青ピ「ヒューゥ…上やんの本命っちゅうからどんなもんかと思てたけど、さすがにレベル高いなぁ」

土御門「見た目も能力も、まさにレベル5だにゃー」

上条「大丈夫かなアイツ…ほんとに…」ソワソワ





一方通行「……」ヨイショ

一方通行「……」ペコリ

一方通行「……」ペコリ





美琴「よしよし、ちゃんと各方面へお辞儀も出来たわ」ホッ

白井「もう、お姉様…いくらなんでも心配しすぎですの」

美琴「そ、そうよね。曲がりなりにも第一位だもん、これくらい……」







一方通行「………」




一方通行「……………」







一方通行「………………」









一方通行「(やっべェ、ド忘れしちった)」アチャー












禁書「あれ?あくせられーた、喋らない」

打ち止め「どうしちゃったのかな…」

00230号「やっぱり緊張しているのでしょうか」シンパイ

垣根「……いや…、……ありゃ『やっべェ、ド忘れしちった』とか考えてる顔だな」

00001号「ええっ!?!う、嘘ですよね!?!」ガーン

麦野「ううん…間違いないわ。あの顔昔よく見たもの、大勢の前での実験とか…そうだったわ、あの子結構そういうトコあんのよ……」

00001号「どどどどどうしましょう!!!!どうすればミサカはどうすればミサミサミサササ」アワワワワワ

禁書「00001号!落ち着いて00001号!」オロオロ

20000号「ここからカンペを出すというのはどうでしょうか!ミサカが即席で用意しましょう!
    『20000号、今すぐココで一方通行の一番恥ずかしい場所をアクセラレートして欲しいのォ』……」カキカキ

14510号「てぇい!!!」バキッ

20000号「オフッ」

打ち止め「フンッ」ビリリリ

20000号「あばばばばbbbbbbb」ガクガク







一方通行「……」ウーン

一方通行「!」ソウダ


一方通行「すーーっ、はァーーー…」



打ち止め「!!! ねえ、一方通行がなにか喋るみたいだよ!!」

00001号「ほ、ホントですかぁ!??!!良かっt」









一方通行「みンなァァーーーーっっ!!!!こォーーンにィィーーーちはァーーーーーっ!!!!」キャピッ








    「「「「コーーーーーンニーーーチワーーーーーッッッッ!!!!!!!!!!」」」」







14510・20000号「こーーーーーんにーーーーちはーーーーーーっ!!!!!!!!!」


00001号「」









一方通行「え、えっとォ…なンだっけ……本日はお暑い中お集まりくださり、大変、そのォ、キョーシュクでした!!!」

一方通行「今日はァ、みンなが楽しみに待ってた大覇星祭でェーーーっす!!!」

一方通行「ンっと……そ、それでェ…えっとォ……なンだっけなァ…」アワアワ



        ダイジョーブダヨーーー  アワテナイデ!!!
   
    ガンバレーー!!   オチツイテーーー     セロリタンコッチミテーーー!!!!

      カワイーッ      タ、タマランデェ!!!タマランデェェェ!!!!



一方通行「ありがとォございまァーっす!!」エヘヘ

一方通行「みンなァ、ケガしないで!!!楽しく!!!スポーツマンチックに乗っ取り!!!」

一方通行「大覇星祭!!!!!愉快にステキに、遊びましょォォォォーっっっ!!!!!!」





   「「「「「ウオオオオオオオオオーーーーーーッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」」







土御門「あ、アレは……良いのかにゃー?なんか色々言葉も間違ってるし……」

青ピ「良いに決まってるやーん!!!病弱そうな見た目に反して元気印のアルビノっ娘!!最ッ高やでぇ!!!!!」ハフッハフッ

上条「ま、まあでも言ってること自体は、普通の選手宣誓と変わらないし…このまま平和に終われば次第点じゃ…」







一方通行「そンじゃァ、1曲!!!!!!!『No,Buts!』!!!!!!」








上条「ダメだった」






一方通行「俺の歌を聞けェェェェェェーーーっっ!!!!!召喚(サモン)!!!マイ・ブラザー・エーン・シスタァーっ!!!!」



垣根「オーケィ!!!行くぜむぎのん!!!!」←ギター

麦野「任せな!!!ワン!!ツー!!スリーーッ!!!」←ドラム





   ワァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!





白井「なんなんですの…コレは一体なんなんですの……」

美琴「分かんない、なんかもう、私にも分かんない」











——その年

——大覇星祭の開会式は、稀にみる盛り上がりを見せ

——『そンじゃァ1曲』って言ってたのに…アンコールが続いて…6曲も披露してしまい

——競技開始は 一時間遅れることとなった



                  <『大覇星祭運営記録』より>








00001号「また後先考えずその場のノリで動いて!ちゃんとスケジュールが決まってるんですから、ご迷惑かけてはいけません!」プンプン

一方通行「はァい」ブー

14510号「あの、あのあの!歌って踊る一方通行さん、とってもその、カッコよかったです!と、ミサカは……」カァァ

一方通行「そっかァ?」ニヘー

14510号「はうぅ」キュン

禁書「それにしても、しずりとていとくまで出てきたときは驚いたんだよ!スゴかった!」

打ち止め「二人とも急にいなくなったから、どこへ行ったのかと思っちゃった!
     ってミサカはミサカはさっきのステージの興奮冷めやらぬぅー!」キャッキャッ

20000号「ぐッ…ついオタ芸に熱中してしまいましたが、ミサカもあのステージに一緒に上がれば良かったです…!!」ギリリ

麦野「あの第一声で始めたからには歌うかなーと思ってね」

垣根「俺の能力でササッとステージやらなにやら作ってたんだよ」

美琴「出た、垣根さんのなんでもアリ能力」

00001号「もう、お二人まで…とミサカは相変わらずの甘やかしっぷりに嘆息します……」ハァ

上条「ま、まあまあ。結果としてスゲェ盛り上がったんだし!良かったと思うぜ、俺は」

000230号「ええ。とても楽しいステージでしたよ、00001号も途中からは一緒に飛び跳ねていましたし」フフッ

一方通行「だっろォ」フフーン

00001号「ちょ、ちょっと00230号!そんなことを言ったらこの人がまた調子に……」



ゴンッ



一方通行「痛っ!??!?!」ビクッ




???「……ったく、クソガキが。相ッ変わらず成長の兆しも見えねえな」ハァ




打ち止め「へっ?あ、一方通行を…ゲンコツで……」

00001号「そんなことが出来る人って……、まさか」

一方通行「………っき」











一方通行「木原くゥゥゥゥン!??!?!」ビックリ






木原「おぉー、木原くんですよォ。久しぶりだな、クソガキ」













美琴「え、え?えっと、どなた?」

上条「ゲンコツ…って、まさか00001号が前に話してた、一方通行の育て親?!!」

一方通行「うン!!木原くン!!」ギューッ

木原「そうですよぉー、俺がこのクソチビの親父の木原数多ですよぉー?」ナデナデ

垣根「……」ダラダラ

麦野「……」ヒヤヒヤ

垣根「…お、お久しぶりーっす…」

麦野「ど、どうもぉ……エヘヘ」

木原「なーんだあ?ヨソヨソしく敬語使っちまって。アレか?後ろめたいことでもあるってかぁ?」

麦野「」ギクッ

一方通行「木原くン久しぶりィー!!出張終わったンかァ!?おみやげはァ?!」ワクワク

木原「俺がいない間にちゃーんと躾けてやってくれって頼んどいたよなあ?」ホラ、チョコレート

垣根「」ビクッ

一方通行「はぐはぐ」モグモグ

木原「それが久しぶりに仕事から帰ってみりゃどうだ、コイツの甘えたは治ってるどころか」

一方通行「このチョコうめェ!!なァなァ木原くン!木原くン!アタマ撫でて!頭!」ピョンピヨン

木原「思いっきり悪化してるように見えるんだがよぉ…俺の気のせいですかねえ?」ナデナデポフポフ

一方通行「木原くンあれやって!!ヘリコプター!!」ベタベタ ギューッ






木原「シャンと面倒見ろっつっただろうがよおおおぉぉ!!!!!」ガシッ グールグル グールグル


一方通行「ひゃァーーっ!回るまわるゥー!!」キャッキャッ










美琴「こ、この人、言ってることとやってることがバラバラじゃ…」

垣根「だから苦手なんだ…この人……」ハァ

麦野「甘やかしてる自覚ないから、自分を棚に上げて私たちばーっかり怒るんだもん…」

垣根「なんたって怖いしなあ」

麦野「そうそう、怖いし」

木原「聞こえてますよー、帝督くん?沈利ちゃん?」

垣根麦野「「 」」ビクッ

木原「今ここでテメエらのハッズカシーィ写真ブチ撒けたって良いんだぜ?芸術的な地図の写真とかぁ?」

垣根「おっさんアレまだ持ってんのかよおぉぉ!!!」ウワァァァァ

木原「あんな面白えモンそうそう捨てるかよ、芳川の化粧品で遊んでる小っせぇケバケバギャルの写真もあるんだけどなあ」

麦野「やめてよ!!やめてよおお!!!」ヒーン

木原「……ま、テメエらこないだしっかりやることやったらしいじゃねえか。それに免じて許してやるよ」

垣根「へ?」

木原「残骸と、コイツに付き纏ってたド変態。ちゃんと話は聞いてんだよ」グリグリ

一方通行「うァー、つむじ押すなァー」キャッキャッ

木原「あのアマ早速脱獄してやがったから、今朝方俺が直々にもっぺんとっ捕まえて豚箱にブチ込んだけどな!」ダッハッハ

麦野「空間移動能力者相手になんなの、この人は……」コワイ






00230号「それにしても」ジーッ

打ち止め「一方通行のお父さんかぁ…お顔は全然似てないのねってミサカはミサカは二人の顔を見比べてみる」ジーッ

一方通行「ン?そりゃ血は繋がってねェからな」

禁書「でもでも、喋り方はソックリかも!」

木原「このクソガキ俺の真似ばっかりしやがるんだよ、やめろっつったのに聞きゃしねえ」

美琴「昔はもっと違う口調だったの?」

麦野「もっとポワポワーっとした喋り方だったわよ、木原さんが本格的な研究担当になってから懐いちゃってね」アハハ

垣根「四六時中ベッタリだったよなぁ。懐かしいなー」

00001号「ふふ、今でもベッタリみたいですね」

一方通行「木原くンおンぶ!」ヨジヨジ

木原「重いっつーのこのボケ、背中に登るな」ヨッコイセ

麦野「木原さんしばらく仕事でこの街にいなかったからね、寂しかったのよ」

木原「ほお?そーでちゅかぁ、一方通行ちゃんは寂しかったんでちゅかあー」ケケケ

一方通行「うン!」ニコニコ

木原「素直に認めるなあオイ」

垣根「それにしてもなんで急に帰ってきたんだ?イギリスやらロシアやら行ってたんじゃなかったっけ」

木原「知らねえっつうの。統括理事が急いで戻ってこいなんて言うからなんだと思ったら、コイツが大覇星祭に出るからとか抜かしやがって」

一方通行「木原くンその為に戻ってきたンかァ?!?!」ワーイ

00230号「それじゃあ良いところを見せないといけませんね、一方通行」

一方通行「おォ!!がンばる!!」


美琴「(……それにしてもアイツら、静かね?まさか)」







上条「一方通行の親父さんかぁ…やっぱ厳しそうな人だな…いや真心で、誠意で……」ブツブツ


14510号「お、お義父さま…ハッ!ミサカのバカバカ!まだ早いです!そんなそんな、お式だなんて、結納だなんてそんな…
     嫁入り道具は調整器具で良いでしょうか、あっ、新居にはあんな大きなビーカー邪魔でしょうか……」アワワワ


20000号「『【急募】セロリたんのお父様に気に入られる方法』……なぜ1レスもつかない!!!!!!」ガーン







美琴「やっぱりロクでもないこと考えてやがったわ」

禁書「もうアレはほっといたほうがいいんだよ、みこと」

スフィンクス「ミャーォ」ロクデモナイニャー





短いけどここまでですの!
また書き溜めたら来ますの!
ではではァー

乙!

木原くンの「せい」ではない
木原くンの「おかげ」である

追いついた
アホセラもいいけど浜面をものにするために手段を選ばない滝壺が地味に好きだ
そして浜面もそこはかとなく可愛い

きっとそのうち滝壺に「休憩だけだから」と懇願されて渋々ラブホに同行するも
翌朝顔を両手で覆ってすすり泣いている浜面が見れるに違いない

>>419

滝壺「なかなかよかったぜ、はまづら」

浜面「ウウッ…ウウウ……」


1でェす
ちょっと他にやらなければいけない作業があり、
合間を見て書き溜めていますがなかなか投下できそうになく…
申し訳ないです、もうしばらくお待ちください
大覇星祭編、書き終わり次第投下します

http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3423957.jpg<ごめンネ!

百合子団長でお茶を濁しときます
ではでは

1でェす おひさしブリーフ
やっと用事が一段落して、書き溜め出来たので投下に来ましたァ
本当は最後まで書いてからにしたかったんですが、なかなか終わりそうになかったので途中まででェす すみませぬ

それでは投下ですのー




 『以上、高校生による棒倒しでした!どの生徒もとても……』



上条「ぐっへぇ、ボロボロですよぉ……」フラフラ

禁書「おつかれさま、とうま!はい、タオル」


絹旗「お茶ありますよ、飲みますか?」

上条「お、サンキュー。って、絹旗たち来てたのか」

フレンダ「カラオケ以来だね!久しぶりって訳」

滝壺「ついさっき到着したの」

浜面「冗談じゃねえよこいつら、スッゲェスピード出させるんだもん。警備員にも追っかけられるしもう死ぬかと思ったわ」

上条「ええー、朝から物騒だなあもう…」

一方通行「」ハムハム

上条「こっちはもう弁当開けてやがるし」

垣根「コイツ今朝ギリギリまで寝てたからな、朝飯ちゃんと食ってねえんだ」

00001号「すみません…ミサカがちゃんと起こしていれば…」

麦野「気にしないの、この子昔っから早起き苦手なのよねー」

一方通行「はァー、生き返りますわァ」ホワワ

木原「米粒付けてんじゃねえよ、幾つのガキだお前は」フキフキ

一方通行「むぐ」

14510号「はぁぁ、ほっぺにお弁当つけてる一方通行さん…はわぁぁぁ……カッコイイですぅ……」ポワワワン

美琴「そこは『母性本能をくすぐってカワイイ』とかじゃない?」

禁書「ラブイズブラインドってやつだね」モグモグ

美琴「…あんたも朝ごはん食べてないの?」

禁書「なにが?起きぬけにドンブリ5杯やっつけたかも!」オニギリナナツメ

美琴「あ、そう……」

打ち止め「ねえねえあなた見て!このウインナー、タコさんになってるの!かわいいねぇ」

一方通行「ンむ」パクッ

打ち止め「ああっ!!タコさんの足が!!足が!!」

一方通行「足うめェ」ムグムグ

上条「……誰か足りないような…」





20000号「そろそろ下ろしていただきたい」ブラブラ


上条「あんなところにスマキにされた変態が!!!!!」ヒィィィ

垣根「あー、アイツちょっとイタズラが過ぎたんだよ」

麦野「木原さんのスマキ技術は相変わらずだわ」

00001号「すみません…すみません……」




 『借り物競走に出場する選手は、入場口へお集まりください。繰り返します、借り物競走に……』



美琴「お、来た来た」ヨイショ

00001号「ほら一方通行、いつまでも食べてないで」

一方通行「ンぐ?」キョトン

木原「呼び出されてんだろうが、バカ。放送くらいちゃんと聞け」

垣根「ほれ、お茶」

一方通行「む」ゴクゴク

14510号「が、頑張ってくださいね!とミサカは、精一杯その、応援しますので…」ポー

一方通行「ぷはっ。ン!がンばる!あンがとな!」ニコニコ

14510号「ひゃいぃぃん…」ポワワ

滝壺「腰がくだけてる」

絹旗「いつもみたいにスッ転んじゃダメですよ!一方通行!」

一方通行「オマエだって結構いつもスッ転ンでンじゃねェか」

絹旗「そりゃあなたにスッ転び癖があるんだから、私に同じ癖があっても超仕方ないことですよ。私のせいじゃありませーん」フフーン

一方通行「……」ムニー

絹旗「なにふるんれふかー!!ひょーやめれくらはいー!!」ウガー

麦野「ほーら、ジャレてないで早く行きな」

美琴「ねねね、一方通行!」

一方通行「ン?」

美琴「勝負しない?順位が上だった方がなんでも一つ命令していいの!」

一方通行「おォー面白そう」ワクワク

木原「くっだらねえこと言ってねえでとっとと行けガキ共」ペチッ

一方通行「あたっ」





美琴「じゃあ行ってきまーす」トテテテ

打ち止め「がんばってねー!」フリフリ

禁書「ふたりとも、ケガしちゃダメだよー!」フリフリ


オー!ガンバルー!

オウエンシテテネー



上条「はぁー、お茶うめえ…」

00230号「上条当麻、あなたは一方通行と同じ競技には出ないのですか?」

上条「んあ、俺?俺は団体がほとんどだからなー、多分ないと思うけど。どうかしたか?」

00230号「いえ。同じ競技に出るならさっきのお姉様のようにおもしろい賭けが出来るのでは、と思っただけです」

上条「へ」

00230号「ところでMNWにはいろいろな派閥がありまして」

上条「え?え?なんだイキナリ」

00230号「その中に『上条当麻だっけ?アイツ良い奴っぽいし応援してやろうぜ派』というものも」

上条「」

00230号「態度でバレバレです、妹達の中でもほとんどの個体が気づいていますよ。本人に気づかれていないのが幸いですが」

上条「」

00230号「このミサカは協力は惜しみませんので、いつでもご相談を」ニッコリ

上条「」




上条「」ブーーッ


打ち止め「カミジョーがお茶を吹いた!!!」

00001号「どどどうしたんですかいきなり!!!!」






 『只今より、借り物競走を開始します!今回の見どころはどういった点でしょう?』

 『もちろん参加選手全員にがんばっていただきたいですが、見所というならやはり第一位と第三位でしょうね』

 『今回初めての実現となったレベル5同士の対決!これは今年度大覇星祭において、最初の山場といっても過言では……』




美琴「おーおー、持ち上げてくれちゃって。これは期待に応えて派手に活躍しないとね!」ソワソワ

一方通行「なァなァ、どこまで走ればいいンだっけ」ノンビリー

美琴「アンタ呑気ねぇ…あのずっと向こうに旗が立ってるでしょ?アレが中間地点。あそこでお題のメモを取るの」

一方通行「なるへそォ」

美琴「ほら、もう始まるんだからそのライン立って!パーンって音が鳴るまで動いちゃダメだからね!じっとしてるのよ!」

一方通行「はァい」


モブ選手1「(お母さん?)」

モブ選手2「(お母さんだ)」

モブ選手3「(お母さんだアレ)」








 『それでは位置について、用意!』


    パァン!!





一方通行「おっ先ィー」ピュンッ



美琴「速ああぁぁ!?!?!ま、負けるかあああ!!!!!」バシュンッ





モブ選手1「」ポカーン

モブ選手2「」ポカーン

モブ選手3「」ポカーン







〜観客席〜



フレンダ「うっひゃあー、やっぱ速いね!」

垣根「流石だわうちの天使は」デレデレ

麦野「第三位も十分スピード出てるわね、こりゃ一着二着は決まりかしら」

木原「オイ馬鹿揺らすんじゃねえよ、カメラがブレるだろうが」ジー

上条「……他の選手戦意喪失してないか、あれ」

浜面「ゲームバランス崩れすぎだろ……怖いわー超能力者怖いわー」

20000号「ははっは走るセロリたん!!ありゃ風の妖精さんですか?!!?今チラッと背中が見えましたよ!!!ほら!!!!」ビリビリ

00001号「ちょっ、漏電してます20000号!!コラ!!興奮するな!!」

スフィンクス「ミャッ!?」ビクッ

禁書「わ、ととと…スフィンクス!暴れちゃ…」オロオロ

スフィンクス「ンミャーッ」ビリビリイヤニャー

禁書「す、スフィンクスーっ!!」タタタッ

上条「あ!オイ!インデックス!!」ダダッ


00230号「……」

00001号「……」

14510号「……」



20000号「えへ」



打ち止め「フンッ」

20000号「あばばばbbbbbbbb」ガクガク






〜中間地点〜



一方通行「メモ獲ったどォー!」イエーイ

一方通行「さてさて、なンじゃろなァーっ」ペラッ

一方通行「……」

一方通行「………ン?」

美琴「追いついたーっ!!そして私もゲーット!…って、アンタどうしたの?」

一方通行「ン?うン…」

美琴「えーっと私は、『第一種目で競技を行った高校生』…アイツを連れてくれば私の勝ちね!この勝負もらった!」フフーン

一方通行「……」ウーン

美琴「…っていうかさっきからなにボーッとしてんのよ。ほかの選手に追いつかれちゃうわよ?まだだいぶ引き離してはあるけど」

一方通行「ンーと…それが…」



 メモ『ボンキュッボンのパツキンおねーちゃん、拝みたいわぁ〜』



美琴「」

一方通行「なァ、コレってどうすりゃいいンだ?」






〜観客席〜



美琴「えぇ?!アイツがいないぃぃ?!!」ガーン

20000号「すまぬ、すまぬ」スマキー

滝壺「すふぃんくすが逃げちゃって、いんでっくすが追いかけて。かみじょうはそれを追いかけてったの」

絹旗「超街中まで行っちゃったと思いますよ」

打ち止め「ていうかこの、ボンキュッボンのパツキンおねーちゃんって…」

フレンダ「そういうことならこのフレンダ様にお任s」

00001号「なんでこのメモは手書きなんでしょう」

000230号「そしてなぜ関西弁」

14510号「まるで直前にすり替えられたような……」

20000号「おかしい。ミサカもメモをすり替えたはずなのに」グギギ

美琴「シレッと悪事を暴露してるわコイツ」

打ち止め「フンッ」ビリリリ

20000号「あばばばばbbbbbbb」

00230号「20000号のすり替えに気付いて、急遽委員会が新しいモノを用意したというところですか」

フレンダ「とにかく私が」

垣根「麦野が金髪ならなー」

麦野「今から染める?垣根の能力使えばすぐじゃない」

浜面「でもそれってさすがに反則じゃねえの?そんなことしたらホントになんでもアリじゃねえか」

フレンダ「だから」

一方通行「木原くンが『ぼンきゅぼン』のねーちゃンだったら良かったのかなァ」ウーン

木原「おっそろしい想像してんじゃねえよ、寝言は寝て言えこのアホが」

フレンダ「ちょっと、結局なんでさっきから私を無視してる訳!?!?」ウガーーッ

一方通行「ンー、周りにはちょっといねェし俺も外見てくる」

美琴「そうね。じゃ、一緒に行きましょ」





00001号「一方通行、転んじゃダメですよー」


イッテキマース アイテッ

アーモウ、サッソクコロンデンジャナイワヨ




フレンダ「」ショボーン

滝壺「ボンキュッボンには程遠い…」

フレンダ「うっ」グサッ

絹旗「あの、確かにフレンダの脚は細いし長いし、私も超羨ましいですよ!でも全体的なアレはというと、まあその」アワアワ

フレンダ「ぐっ」ヤサシサガツライ

麦野「まあまあ、まだ発展途上だってことで」

フレンダ「ううぅ」

垣根「ぺったんこですの!」

フレンダ「うがああああぁぁぁ!!!!!」ゲシッ

浜面「痛い!!!何故俺を蹴る!!!!」






美琴「どこまで行ったのかしら〜、もう…」キョロキョロ

一方通行「ぼンきゅぼンー、パツキンー」

美琴「ちょっとアンタ、街中でそんな単語繰り返しちゃダメよ」ハズカシイ

一方通行「そうなンか?」

美琴「そりゃそうよ。ていうか能力使えたらさっさと探せそうなもんなのに、面倒くさいったら…」

一方通行「めンどくせェのキライ」ブー

美琴「アンタでも探索できないの?」

一方通行「街中で制限かかってねェのは身体能力の強化くらいかなァ。走ったりィ、跳んだりィ」

美琴「あー…(モヤシだもんねぇ)」

一方通行「うン?」

美琴「なんでもない…っと、アレって…」

一方通行「あ」






上条「ホンットすみません、ぶつかっちまって…。荷物大丈夫ですか?」

???「大丈夫よ。そっちこそ人探しの最中なんでしょう?大変だね」

上条「はは、そうなんですよ…いつもすぐどっか行っちまって。やっと携帯持たせたってのにアイツ出やしないし」







一方美琴「「いたあああああああああ!!!!!!!!!!!!!」」







???「えっ」キョトン

上条「なっ!?」ビクッ








美琴「アンタちょっと来て早く来なさい良いから!!!!」ガシッ

上条「ちょっわっ何っ、引っ張んなって痛ぇ!!」

一方通行「ねェちゃンお願い、一緒に来て!!」ギュッ

???「あらっ、あららっ?どうしたの?」




一方通行「とりゃっ」ビュンッ

???「きゃあああぁぁぁぁ……」



アアアアァァァァ……



美琴「なっ、アイツさっきより速っ…!!」

上条「なあオイ一体何が」

美琴「待てええええええええええい!!!!!!!!」バシュンッ

上条「うわああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」








滝壺「! …入口のほうへ信号がきてる」

浜面「おー、もう帰ってきたのか。速いな」




 『選手見えました!先頭は…一方通行さん!僅差で御坂美琴さんが続きます!』




美琴「待てえええぇぇぇ!!!!」ドガガガガガ

一方通行「そンなンじゃ百年遅ェっつゥーの!!」バヒュゥゥゥン

???「さ、さすがのお姉さんもお姫様抱っこで高速移動するのは初めてよぉぉぉ」

上条「死ぬっ!!死んじゃう!!首締まって死んじゃう!!!Gで死んじゃううううう!!!!」






14510号「速いです!素敵です!とミサカは、ミサカはぁぁ!!」ドキドキ

20000号「行けっセロリたん!そのまま駆け抜けちまえ!!走れ風のようにいいーー!!」ドバァァ

00001号「すごい、すごい!あの人があんなに綺麗なフォームで走れるなんて知りませんでした!」

垣根「ていうかなんだよ、あの絵に描いたようなボンキュッボンのパツキンねーちゃんは」

麦野「ホントにいるのねあんな人」

浜面「アメコミに出てきそうだな」

滝壺「はまづらは見ちゃダメ」ミシミシ

浜面「あいたたたたた目隠しどころじゃねえってソレ!!やめて!頭蓋骨抉れちゃう!!」

木原「……」

絹旗「超教育上良くねえ!!とか考えてる顔ですね、木原」プププ

木原「うるせーよガキ」ムニー

絹旗「ふへぁぁぁ」ジタバタ

フレンダ「ていうか結局、超電磁砲が掴んでるのが上条の襟元って訳よ」

打ち止め「遠目から見てもお顔が真っ青」

00230号「死ぬんじゃないですか、アレ」


 『一方通行選手は金髪の女性を横抱きに!御坂選手は男子生徒の襟首を…アレ生きてんのかな…大丈夫?え?だいじょばない?』


フレンダ「ほらー、だいじょばない判定出ちゃったー」


 『まーいいや!僅差!まったくの僅差であります!あーたんファイト!あーたんファイt違っ、贔屓じゃありませ、あっごめんなさ、ああっ』



浜面「おいこのナレーションなんなんださっきから」







美琴「くそっ、どうしてもっ!追いつけない!」ガギャギャギャギャ

一方通行「だァって俺アクセラレータだもォン」ビュゴォォォ

美琴「上手いこと言っとる場合かぁ!!その余裕ヅラッ、剥いじゃるっ!!!!」ギュィィィン

???「ねえちょっと!!!お嬢ちゃん!!!その子!!!その子顔がミドリ色になってるわよ!??!」

美琴「大丈夫よ!!!コイツ丈夫だから!!!!」

一方通行「えェ〜何その自信……」コワイ

上条「」死ーん





美琴「あとっ!!」


一方通行「20メートルっ!!!」


美琴「負、け、るっ、かああああぁぁ!!!!!」


一方通行「はァン!!?今更加速したって、ムダだっつゥンだよォォォ!!!!!」





 『ゴォーーールッッ!!!写真判定!!これより写真判定に入ります!!チケットは捨てずにお持ちくださ…あっいや違』





浜面「トトカルチョしてたのか」

絹旗「え?賭けは超禁止じゃ…」


 『すいません先生これは違うんです違うあいたたたたたたたた』


滝壺「ああ、首に、首に」

フレンダ「それ以上いけない」



 『エンッ』



麦野「オチた」







 『只今結果出ました!!一着は…一方通行さん!!繰り返します、一着は長点上機学園選手、第一位一方通行さん……』





一方通行「よっしゃァァァァァァーーー!!!」ピョンピョン

美琴「ぐあああああああああぁぁぁぁ」ドサッ

インタビュアー「レベル5揃って一着・二着おめでとうございます!!今のお気持ちをどうぞ!!」

一方通行「えっとォ、自分を褒めてあげたいですゥ」エヘヘ

美琴「あー、負けたのは悔しい!けどいい試合でした!」ニコッ

インタビュアー「えーっと一方通行さんは初めての大覇星祭参加ということで、競技に参加してみていかがでしたか?」

一方通行「すっげェ楽しかった!このあとも色々出場する予定なンで、応援してくださァーい」

インタビュアー「御坂さんは今回も常盤台の代表として期待されていますね、意気込みをどうぞ!」

美琴「やっぱ今のトコ一番のライバルはコイツですね!なんとか勝ちたいでーす!」

カメラマン「お二人とも笑顔こっちに!お願いしまーす!」

一方美琴「「イェーイ!!」」ピースピース

インタビュアー「この喜びを今誰に伝えたいですか!?」

美琴「応援してくれた家族や友人たちに!」

一方通行「ンー…じゃァ俺はァ、お世話になったコーチに!!」

美琴「誰やねん」

一方通行「木ィィィ原くゥゥゥゥン!!!見てるゥー!??!」ブンブン






巨大モニター『見てるゥー!??!』


打ち止め「コーチングしてたの?」

木原「するかそんなもん」


  『木ィィィィ原くゥゥゥゥゥゥンってばァァァァァ!!!!!!』


木原「あーあーあー見てるよ見てるっつうの!!!」


  『イエェェーーイ!!!』

  『ちょっとアンタ!そんなに飛び跳ねないの!』

  『以上、インタビューをお伝えしました!』

  『次の競技は……』



打ち止め「あっちまで聞こえるんだ…」スゴイ

木原「昔っから地獄耳なんだよあのガキは」

垣根「相手がおっさんだと特にな」

麦野「パパっ子なのよ」ホノボノ

00001号「さてと、カメラもいなくなりましたしミサカはお二人のところへ行かなければ…」ヨイショ

打ち止め「あ、ミサカも行く行くー!ってミサカはミサカは元気に挙手してみたり!」ハーイ

浜面「お、迎えに行くのか?」

滝壺「はい、ジュースとタオル。かみじょうとあのお姉さんの分も持って行ってあげて」ハイ

00230号「ありがとうございます、このミサカが持ちましょう」

14510号「あ、半分持ちます」ヨイショ

20000号「ミサカはセロリたんの替えのシャツを持ちます!そして生着替えを堪能するのです、グヒヘッ」

打ち止め「フンッ」

20000号「あばばばbbbbbbb」





00001号「一方通行!お姉様!」トテテ

一方通行「おォ!どォだったよ俺の雄姿!」

打ち止め「とってもカッコよかったー!ってミサカはミサカは妹達内でも大人気な貴方の走りを大絶賛!」ギューッ

14510号「すっすす素敵、素敵でした!とミサカは、あの、言いたいことがなかなか出てこず…その…」モジモジ

20000号「いやぁあれぞまさに走る天使でしたね!このミサカのときめきも一緒に掻っ攫っていきましたよ!」ガッハッハッ

00230号「MNWでも本当に評判ですよ。00001号なんか感動して口をしばらく開けたままでした、とミサカは報告します」

00001号「え、ええ、それはもう…じゃないです!こちらの女性は一体……」

???「ビックリしたわよー、いきなり『一緒に来て!』だもん。あんなスピード初めて、お姉さんドキドキしちゃった」

00001号「スミマセン、スミマセン!やっぱりこの人が勝手に…予想してた通りです!もう!」プンプン

00230号「あの、こちらどうぞ。タオルとジュースです、お詫びと言ってはなんですが…」

???「あら、ありがとう。お嬢ちゃん達はみんな姉妹?」

美琴「えーっと、あー、なんだっけ…」ダラダラ

00230号「こちらの美琴お姉様は一人っ子、ミサカたちはそのイトコで4つ子ですよとミサカは説明します」

打ち止め「それでミサカはその下の妹なの!ってミサカはミサカは自己紹介!」

???「そう、仲が良いのね。羨ましいな」フフフ



上条「(え、何?そういう設定になってんの?)」ヒソヒソ

一方通行「(うン)」ヒソヒソ

美琴「(だって私が一人っ子だってこと、常盤台の子は結構みんな知ってるんだもん)」ヒソヒソ

上条「(4つ子って無理ねえ…?)」ヒソヒソ

???「どうしたの?」

上条「あっ、イエ!!なんでも!!」ビクッ






???「それにしても、まさかこんな所で競技に巻き込まれるなんてねえ」

上条「アッハハ、お互い災難でしたね」

美琴「災難ってなによ災難って、そこまで言わなくてもいいじゃない」

???「フフッ、結構スリルがあって楽しかったわよ?」

00001号「いいえ!友人の上条当麻を連れてきたお姉さまはまだ良いとして、見ず知らずの方をいきなり引っ張ってくるだなんて…、一方通行!」ジロッ

一方通行「ぴっ」ビクッ

00001号「本当に申し訳ありませんでした…。ほら、一方通行も!」ペコペコ

一方通行「ごめンなさァい……」ペコリ

???「気にしないで、お姉さんもとっても楽しかったわ。……でも」

一方通行「?」

???「あんまり性急なのはダメよ、お嬢ちゃん。オンナはいつでも焦らず余裕をもって、ね」プニッ

一方通行「あゥ」

???「あら、柔らかいほっぺた。チュウしちゃおっかな」

上条「なっ…」

00001号「にっ!?」

14510号「ダッ、ダメ!!ダメダメダメですーーっ!!!」アワワワ

打ち止め「絶対ダメーーッッ!!ってミサカはミサカはっ、手足をバタバタさせてお姉さんからこの人を守ってみるううぅ!!!」バタバタ

20000号「ガルルルルルルルルル」フシャァァァァ

???「あらあら、強そうなボディガードさんがたくさん。チュウはお預けね、残念」






???「……っと、そろそろ行かなくっちゃ。お姉さんお仕事中なの」

上条「あ、コレですか?ちょっと布が捲れてちまってるな…手伝います」ヨイショ

???「あらやだ本当!ごめんなさいね、ありがとう」

00230号「さっき結構なスピード出てましたからね、風で乱れたんでしょう」ゴソゴソ

一方通行「これってアイス屋さンのカンバン?ねェちゃン、カンバン屋さンなンか?」

???「ま、そんなとこかな。よいしょっと……おっとと」フラッ

上条「おわっ、危ない!」ガシッ





  ——パキィン!






上条「……え、」

???「……!」

???「…さて、本当に行かなくっちゃ。ジュースありがとう、じゃあね」

一方通行「ン、こちらこそ、ありがとォございました」ペコッ

上条「あ、待っ……!」



???「バイバイ、可愛いお嬢ちゃんたち!」タタタッ





00001号「お気をつけてー」

上条「……」

一方通行「どォした?」

上条「あ、いや…さっきあの人の手を握った時、なにかを打ち消したんだ」

00230号「能力者だったのでは?この人と同じように、常時展開させた…」

上条「いや、…うん。そうかな。そうだと思うんだけど」

美琴「ねえ、一度観客席に戻りましょうよ。みんな待ってると思うし」

上条「あ!ていうかインデックス!俺まだ探してる途中で……」





〜観客席〜


インデックス「おかえりー、とうま!あくせられーたにみことたちも!」モグモグ

スフィンクス「ミャー」オカエリニャー

上条「居るし!!!居るし!!!!」

フレンダ「さっき帰ってきたって訳」

絹旗「超入れ違いになっちゃってたんですねー」

上条「お前なんで携帯出ないんだよ!こないだ持たせただろ!?」

インデックス「なんだかねえ、真っ黒になって動かないかも。見てみて」ゴソゴソ

上条「ああ?…あ、電池切れ……」ガックリ

美琴「どれ、貸してみなさい。よっと」ビリリッ

インデックス「おお!ついた!みことスゴイんだよ!便利!」

美琴「便利って。次からちゃんと充電しとかないとダメよー、どうせ忘れてたんでしょ」

インデックス「む、ジューデンっていうシステムを当麻が教えてくれてなかったんだもん」

上条「え」

美琴「…悪いのアンタじゃないの」

上条「め、面目次第もございません……」アハハ

インデックス「それよりせっかく二人が頑張ってたのに、最後ちょっとしか見られなかったのが残念かも」

麦野「ばっちり録画してあるわよー、木原さんが」

一方通行「なァなァ木原くン!ちゃンと見たァ!?」ネーネー

木原「さっき見たって言ったじゃねえか、同じこと何度も言わせんな。つーか膝から降りろ重い」

一方通行「もっかい言って!」

木原「あーハイハイ!見ーまーしーたー!一方通行ちゃんのカッコイーイ走りを網膜に焼き付けさせていただきましたー!」

一方通行「えっへへへへェ」ニヘラー

木原「だああ、暑っちいんだから離れろ!ベタベタすんな!!」ウガー



美琴「…ばっちり録画?」アレデ?

麦野「照れ屋さんなのよ」アハハ

垣根「すっげぇ神経質にカメラ回してたもんあのオッサン」

インデックス「分かった!ジャパニーズツンデレってヤツだね!こないだテレビで見たかも」

木原「オイ聞こえてんぞガキ共!!!」

麦野「ヒイッ」

垣根「一方通行助けて!おっさんが怖い!」

一方通行「木原くン、めっ!」

木原「メッじゃねえよこのアホが」イラッ







???「リドヴィア?そう。ちょっとしたトラブルがあってね」

???「大丈夫、だーいじょうぶよ。計画に大きな狂いはないわ。この布の中身、ちょっとバレちゃったけどね」

???「あ、それから…あなたがかけてくれた魔術、消えちゃったみたい」

???「アレが噂の無効化ってヤツかしら。でも怪しまれてはいないし、予定通りに事を運ぶわ」


リドヴィア『本当に、問題はないのですね。オリアナ=トムソン』





オリアナ「ええ。事態は良好。問題はなし、世はこともなし、よ」









「「「「じゃーん、けーん、ぽんっ!」」」」



上条「ぐあっ!やっぱり負けた!不幸だぁ……」

一方通行「俺も負けちったァ」パー

上条「不幸じゃなかった」

一方通行「ン?」

麦野「じゃ、二人が飲み物買い出し係ね。なに買うか覚えた?」

一方通行「ばっちりィー」

美琴「え、一回しか言ってないのに?」

一方通行「コーヒー3、コーラ1、グレープ2、オレンジ1、ミルクティー2、アップルティー2…」ユビオリ

上条「うわっ」

00001号「ヘンなトコで物覚えいいですよね、あなたは…」

垣根「コイツこういうのは得意なんだよなー昔っから。ただアレだ、買うこと自体を忘れるだけで」

00230号「本末転倒じゃないですか」



一方通行「ほンじゃァ行ってきまァーす!」トテテテ

上条「あ、ちょっと待てって!財布!お前財布忘れてる!」バタバタ



垣根「こういうこと」

浜面「なるほど……」






木原「オイ」

垣根「へ?」

木原「『こういうこと』じゃねえだろ」

垣根「う」ギクッ

木原「さっき許すたぁ言ったけどよ、反省しなくて良いですよ〜とまでは言ってねえんだよ俺は」

垣根「あ」ギクギクッ

木原「あのガキの注意力散漫にド忘れ。再教育しなおせっつったよなぁ、オニイチャン?」

垣根「だって治んなかったんだもん!!いいじゃん別に!!」

木原「あぁ゛!!?逆ギレですかぁ!?俺が出張の間キッチリ面倒見るから一緒に連れて行かないでくれっつったのはどこの誰だよ!!!!」

垣根「アイツの忘れもんは俺が一生届けんだよおおぉぉ!!!!!」

木原「オラァァ!!!!」バギッ

垣根「グヘァハッ」

00001号「レベル5をワンパンで沈めた!!?」

打ち止め「こやつ、強い」






上条「ほれ、財布お前が持ってくんねーと。俺結構落としたりするから」ハイ

一方通行「ン、分かった」

上条「ていうかどこで買うんだ?コンビニで良いかな」

一方通行「なァなァ、俺ファミチキ食いてェ」

上条「じゃあファミm……あれ?あそこにいるのって」





土御門「…で、その運び屋はもうこっちに入ってきてるんだな?」

ステイル「ああ、まったく厄介だよ…」ハァ





上条「…い、嫌な予感ん〜……」ゲンナリ

一方通行「ンン?」キョトン










上条「……そんで、今回は何があったんだ?もうしょっちゅうじゃねえか」

ステイル「やあ、久しぶりだね上条当麻」キリッ

上条「そんな久しぶりでもないしな。なんで魔術側はいつもハチャメチャが押し寄せてきてるんだよ」

土御門「ゴメンにゃー、ちょびーっとだけややこしい事態になっちまったみたいで」

上条「ああ、そうだ。一方通行、こいつらは……」

一方通行「」ジーーッ

ステイル「…?な、なんだい?」

一方通行「……あ、分かった!アレだろ!とォまが前話してたイギリスのマジュツの!」ピコーン

土御門「お、上やんから聞いてるのk」

一方通行「『うさンくさい金髪グラサンスパイ』と『インデックスを好きなのっぽさン』!」エヘヘー

上条「あっバカ!それ言っちゃダメだっt」

ステイル「」

土御門「」





上条「あいたたたたた締めないで締めないでキマってるからあああぁぁ」










ステイル「…で、こちらは?」

上条「コイツは一方通行。レベル5第一位、超能力者だよ」

一方通行「初めましてェ」ペコッ

ステイル「アクセラ…どこかで…、ああ!上条当麻と一緒にシェリーを追い返したっていうあの子か!話は聞いてるよ。
     今回も手助けしてくれるとありがたいな、こちらの切り札は今使えなくてね。少しでも強者の助けが欲しい所なんだ」

一方通行「しェりィ?…ンー?」

土御門「7月に暴れてたガングロゴスロリ姉ちゃんぜよ。地下街での活躍、こっちでも評判だぜぃ?」

一方通行「あァー、あのねェちゃンか」

上条「元気なのか?なんやかんや事情があって情状酌量されたって聞いたけど」

ステイル「ああ、動機が動機だし厳しく処罰を与えるのもね。今は暗号解読とかそういうことをやってるよ」

上条「暗号…ってことは」

土御門「そうそう、オルソラと一緒」

上条「た、大変だなぁ……」

一方通行「オルソラって?」

土御門「のんびりシスターさんぜよ」

ステイル「なんというか、彼女はペースが独特でね」

一方通行「ふゥン。あ、チョコ食う?」ハイ

土御門「え、あ、どうも」

ステイル「……あれだ、君と彼女は気が合いそうだ」






上条「で、忘れるところだったけどお前何しに来たの?」

ステイル「話すと長くなるんだが」

上条「そこをなんとか短く頼む」

土御門「魔術師侵入、危険物所持、ねーちん不在」

上条「切り札が使えないってのはそのことか…。なんで神裂いないんだよ」

一方通行「カンザキって、オマエが言ってた『アシメジーンズかんざきさンじゅうはっさい』のカンザキか?」

上条「あっバカ言」

ステイル「……」ジトー

上条「エ、エヘッ」

土御門「話を戻そう…魔術師が所持している危険物というのが『刺突杭剣』というシロモノでな」

上条「なんだそれ」

ステイル「まあ簡単にいえば、対聖人用一撃必殺ソードだね」

土御門「『一瞬で距離障害物関係なく聖人を刺す、相手は死ぬ』ってカンジかにゃー」

上条「怖っ!!」

一方通行「そンなンあったら学園都市の危険が危ねェなァ」

土御門「そ。そんな物騒なモノが『存在する』という事自体が問題なんだ。力の均衡が崩れればややこしいことになる」

ステイル「なるべく静かに、穏便に、なにより早く回収しなければならない」

上条「神裂も悔しいだろうな、何も出来ないなんて……」

ステイル「え?彼女は今ここぞとばかりに温泉に行っているよ」

上条「良い旅夢気分!?!!」

土御門「まあまあ、お土産いっぱい買ってくるって言ってたから」

一方通行「温泉まンじゅう?」キラキラ

ステイル「君の分も買ってきてもらうように後で連絡しておくよ」

一方通行「やったァ」ニヘー

上条「ほのぼのしてんなよ、そこ!で、その魔術師ってのは?」

土御門「むっふっふー、有難いことにココに画像があるんだぜぃ」ポチポチ

上条「おお、これは見事な…あれ?」

土御門「そう、見事なオッパイだろう。だからこそ俺の携帯に画像があるわけだ。わかるな?」

ステイル「隠し撮りじゃないか…」



上条「一方通行、お前もちょっと見てくれ。コレって…」

土御門「おい、キャベツ畑を信じてる感じの子供にこんなセクシーなもの見せるなよ」

一方通行「ンー?あれ?……あれェー?」ジーッ







一方通行「この人、今朝のねェちゃンじゃン」



上条「だよな、どっからどう見ても」







土御門ステ「「……え?」」












ステイル「アイスクリーム屋の…」


土御門「看板んんーーーッッ!!?!?!」



一方通行「おォ」

ステイル「ちょ、ちょっと待ってくれ。それは看板っぽく偽装した…とかそういうのでは」

上条「そんな風には見えなかったなあ。どっからどう見てもアイスクリーム屋の看板だったぜ?なあ」ネー

一方通行「うン」ネー

上条「俺も右手で少し触ったけど、特に変な感じもしなかったし」

土御門「……」

ステイル「……」

土御門「……ステイル」

ステイル「……」ピッピッ

ローラ『……も、もしもぉ〜っし』オドオド

ステイル「………」

ローラ『……』

ステイル「……………」

ローラ『ゴメンなのよな!!』テヘペロッ

ステイル「」イラッ






ステイル「……こちらの調査不足だったようだ。『刺突杭剣』は間違い、実際に持ち込まれたのは『使徒十字』という物だ」

上条「さっきの電話の人、お偉いじゃねえの?あんな罵倒しまくって大丈夫なのか?」

ステイル「罵倒じゃない、叱責だ。帰ってもう一回叱り飛ばしてやる。おやつも3週間抜いてやる」

土御門「2週間くらいにしてやれ、あの人泣いちゃうぜよ」

上条「どっちのお偉いも威厳ないんだなぁ……」

一方通行「なァなァ、『フルーチェ・デ・ピーチ』って?」

土御門「『使徒十字<クローチェ・ディ・ピエトロ>』。なんだそれ、ほとんど合ってないじゃないか」

ステイル「聖ペテロの墓の上に建てられたと言われる墓標だね。ローマ正教の持つ霊装だ」

土御門「簡単に説明すれば、すべての事象がローマ正教に都合よく出来上がるんだよ」

一方通行「??? ピンと来ねェ…」ンー

土御門「まあそんなムチャすればどっかに皺寄せが行くことになる、割りを食うのは効果範囲内の人間だ」

上条「え、え、待って、俺も分かんねえ」

ステイル「うーん、何と言えばいいのか……」

土御門「……な、流れ支配?」

一方通行「?」

上条「?」

ステイル「運気掌握?」

土御門「範囲絶大?」

一方通行「???」グルグル

上条「???」グルグル





土御門「……とにかく、実質この街はアイツらのモノになる」

ステイル「まあアレだ、『すごーくマズイ』とだけ理解してくれ」

一方通行「ヤベェ!!ぱねェ!!」ワー

上条「そりゃ止めねえとな!!」ヒャー

土御門「バカで良かったー」







ステイル「とにかくこれで神裂を遠ざけておく必要も無くなったわけだ。すぐにでも呼び寄せよう」

土御門「おう、今電話するにゃー」ピッピッ

上条「あれ、俺達手伝わなくてもいい感じ?」

ステイル「ああ。足止めしてしまってすまなかったね」

土御門「もしもーし、ねーちん?あの刺突杭剣の件なんだが…」

神裂『あへぁ?もひもひ〜?なんれす〜?』

土御門「……ね、ねーちん…?」

神裂『はぁ〜い、ねーちんれすよぉ〜!!アハハッアハハハッ』

土御門「………」

神裂『らぁんかぁ、りょかんのおかみさんがぁ、あさからばんしゃくも、おつなものですよ〜ってぇ?いみわかりまへんよねぇ、えへへへ』

土御門「…………」

神裂『かわった味のおみずのんだらぁ、なんらかたのしくなっちゃってぇ〜、アッハハハ、あ〜こりゃおもしろい!』

土御門「……………」

神裂『あっはははは、あは、えっへへへ…、……、……いんでっくしゅぅ……』

土御門「…………………」

神裂『いんれっくしゅ、あいたい、あいたいれすよぉぉぉ…、ふえぇぇぇ〜〜ん』

土御門「……………………………」



ピッ



土御門「………」

ステイル「……すまないが、やっぱり協力してくれないか」

上条「お、おう………」

一方通行「大変だなァ」ポンポン

土御門「ありがとう」





上条「で、俺たちは何すればいいんだ?」

ステイル「効果が広範囲に及ぶ以上、使徒十字そのものは街の外にある可能性が高い」

土御門「さっきの女、オリアナ=トムソンは囮だろう。奴を見つけて使徒十字の場所を吐かせるのが一番手っ取り早いにゃー」

上条「なぁ、インデックスには教えなくていいのか?」

ステイル「……あの子は言わば魔術サイドのVIPだ、今現在も多くの監視の目が張り付いている」

土御門「むしろ動きを勘付かれちゃまずい。彼女にだけは知られないように」

上条「なるほど…分かった。気をつけr」

一方通行「」ピッポッパッ

一方通行「あ、もしもしィ?インデックス?」

土御門「おいいいいいいいい!!!!!!!!!」

上条「何してんの!??!お前なにしてんの!??!話聞こうよ!!!!!」

一方通行「違っげェよ!!ジュース買って帰るのムリになったって言おうとしたンですゥ!!」プンプン

ステイル「え、あ、ああそう…なんだ…」ホッ

一方通行「ン?聞こえてたか?あァーそォ、代わりに行っといてって誰かに…」

上条「なんだよ、驚かせんなって」ハハハ

一方通行「うン。とォまが知り合いに逢っちまって、なンかァ、イギr」

上条「だあああああああああ!!!!!」ガバップチッ

一方通行「あっ俺のケータイ!!」

土御門「なにお前うっかり口滑らせてんの!?なんでイギリスとか言っちゃってんの!?!?」

ステイル「あの子にだけは知られちゃいけないって言ったばかりじゃないか!!2分も経ってないぞ!!!」

一方通行「え、俺イギリスとか言ってた?」

土御門「無意識かよおおおおおおおお!!!!」

一方通行「ごめンね?」クビカシゲ

上条「許そう、全てを」

ステイル「オラァ!!!」ゴッ

上条「ヘヴンッ」



ここまででェす 次は早めに来れたらイイナ!
あとなんか7月になってたけど、ガングロねえちゃん9月でした すみませんまさお…
日付がとても苦手です

ではではァ

オリアナエロいよオリアナ
>>1よオリアナ書いてくれ

仮眠してたらID変わっちゃった
1でェす
作業の合間合間にちょこちょこ打ってたらえらい時間が経ってしまいました
本当にすまんこ…

>>466
書いたよォ
http://uploda.cc/img/img51113d228ed97.jpg

そんなわけでものすごい久しぶりだけど投下でェす



ツーッ ツーッ ツーッ


禁書「……」

20000号「セロリたああああん俺だあああ膝裏ペロペロさsあれっ、切れちゃったんですか?」

絹旗「インデックス、超どうかしましたか?ムズカシイ顔してますよ」

00230号「電話、一方通行からですよね。なにかあったんですか?とミサカは問いかけます」

禁書「へっ、あ!?ううん?なんでも…あのね、お友達に捕まっちゃったから、誰かにおつかい代わって欲しいって……」

垣根「あー、じゃあ俺が行ってくるわ」ヨッコイセ

00001号「す、すみません…あの、お手伝いしましょうか?」

垣根「うん?平気平気」

麦野「私も行こっかな、アイス食べたいのよね。今日あっついわ」

絹旗「あいす!アイスですか!?」キラキラ

麦野「ハーイハイ、いつものジャンボモナカね。他にアイスいる人ー」

フレンダ「私はね!私はサバアイs」

麦野「コンビニに売ってないヤツは却下ー」

滝壺「私ははまづらとパ○コをはんぶんこしてみたい」ドキドキ

浜面「えっ、俺ガリ○リ君食いたかったんだけど…」

滝壺「」ジーーッ

浜面「分かったからその悲しい目をやめてくれ、良心が痛む」

美琴「麦野さーん、私もアイス欲しい!スーパー○ップのバニラがいい!」

麦野「はいはい。ミサカちゃん達は?」

打ち止め「あ!あのね、ミサカ達はいちご練乳バーがいいなってミサカはミサカはムギノにおねだり!」

麦野「え、全員?」

20000号「モチっす!全員っす!」ムフー

14510号「あの、妹達の間で流行ってるんです…、いちご練乳」ポッ

麦野「あー……(色合い的な…)」

禁書「……」ウーン

00001号「…あの、本当にどうしたんですか?アイスですよ?食べ物ですよ?」

麦野「そうよ、いの一番におねだりしそうなもんなのに」

打ち止め「お腹痛いの?」

禁書「ふえっ、あっ違、なんでもない!アイスはね、アイスは…えっと、白いかき氷に果物がいっぱい入ってるやつ、アレが食べたいかも!エヘヘ」

垣根「白熊?アレコンビニに売ってんのかな」

麦野「あるんじゃないの?前見たことあるし」



垣根「そんじゃあちょっと行ってくるわ。むぎのん行こうぜー」スタスタ

麦野「歩きで?」テクテク

垣根「歩きだろ、委員さんに怒られんじゃん」

麦野「私たち選手じゃないじゃない……」





絹旗「木原はアイスいらなかったんですか?超アイスですよ?超美味しいですよ?」

木原「んなもん食うか、チョーチョーうるせえよお前」

絹旗「あっ、お腹が超弱いんですか?」

木原「弱かねえよ。お前そういう所ホントあのガキにそっくりだわ」ムニー

絹旗「はへぁぁぁ、やめれくらひゃいいい」ジタバタ





禁書「……」ムー

00001号「あの、本当にさっきから大丈夫ですか?」

00230号「まさか、さっきの電話でなにか…」

禁書「あ、そういうワケじゃ…えっと、今ふたりがどこにいるのかって分からないかな?」

00001号「はい、携帯のGPSを辿れば…」

禁書「じーぴーえす?よく分かんないけど、お願いしたいかも」

00230号「ではミサカが……ありゃ?とミサカは再度作業を施行し…あれ?」ピッピッ

14510号「あの、どうかしましたか?00230号」



00230号「電源が…入っていないみたいです。検索できません……」

打ち止め「えっ」






禁書「分かんないってこと?」

00001号「そういうことですね…でもご友人に捕まっただけでしょう?少しお話して、すぐ帰ってくると思いますよ」

禁書「……イギリス、って言ってた。とうまの知り合いで、イギリスの人なんて…」

14510号「あの、どうかしましたか…?」

禁書「た、大したことじゃないの!…あのね、私ふたりを探しに行きたいんだよ。でも…えっと、またウロウロしたらとうまに怒られちゃうから…」

打ち止め「そういうことならミサカが探しに行ってくる!ってミサカはミサカは元気に挙手ー!」ハイハーイ

00230号「一人じゃ危ないですよ、ミサカも一緒に行きますとミサカは自ら子守りをかって出ます」

14510号「こ、このミサカももちろん行きますっ!上位個体、抜け駆けはダメですっ」

00001号「ではミサカも…けれど、どうやって探しましょう?携帯は電源が入っていないようですし」

20000号「呼ばれて飛び出てえええ!!!!」ビョイン

14510号「ひいっ!!」ビクッ

20000号「このミサカのスーパーノーズにお任せあれ!!猟犬もビックリの高性能ですよ!!」クンカクンカ

打ち止め「うわあ〜」ドンビキ

00001号「妙に頼もしいところがすごく嫌です…とミサカは嫌悪に眉を顰めます…」ウヘァ




禁書「お願い、できる?気をつけてね、私が行けたらいいんだけど……」

00230号「大丈夫です。あなたが何を心配しているのかは分かりませんが、すぐ見つけて戻ってきますよ」

打ち止め「ミサカ達のアイス、ちゃんとクーラーボックスに入れておいてね!食べちゃったらイヤだよ!」



禁書「……うん!」








〜バスターミナル〜


土御門「この辺りでいいか…誰もいないし、人目にもつかなさそうだ」キョロキョロ

上条「こんなところまで来て何するんだよ」

ステイル「探索魔術を発動させる。君は下がっていろ、その右手が邪魔だ」

一方通行「俺、ちゃンと魔術見ンの初めてかもォ」ワクワク

上条「ん?そういえばそうだな、こないだは向こうもすぐ気絶しちゃったし…」

一方通行「もちっと近くで見てイイ?」

土御門「あー、もう少し離れておけ。何かあったら危ない」

一方通行「ンっと」トテテテ

一方通行「ここらへンはァー?」

土御門「そこまで離れなくてもいいぞ。ほら、このあたりなら大丈夫だ」

一方通行「うン!」トテテ

土御門「えーっと、コレは『理派四陣』と言いまーす。お兄さんは実は陰陽師さんなんだぜい」

一方通行「へェー」キラキラ

土御門「さて、ココにこの折り紙を敷きまーす。準備はお兄さんの仕事でーす。この色と配置がとっても大事です、テストにも出るぞ」ゴソゴソ

一方通行「オシャレ!」

土御門「おっ、嬉しいこと言ってくれるねえ。ギャラリーがいると盛り上がっていいにゃー」ハッハッハ

ステイル「(オシャレ?)」

上条「(オシャレかなあ…)」

土御門「で、準備はコレで終わり。発動はこちらの彼にやってもらいまーす。お兄さんがやるとね、血管パーンで死んじゃうんで。
    それでは魔術師ステイル君に登場していただきましょう、どうぞ!
    テーレッテッテッテッテレッテッ、テーン」(テ○フォンシ○ッキングのテーマ)

一方通行「おォー!」パチパチ

土御門「ステイル君は3年ぶりの登場です。髪切った?へー今度舞台すんの。コレ貼っといて」

ステイル「…???」イミフメイ

上条「やめろよイギリスの人にそんなネタ振るの。かわいそうだろ」

土御門「あっ、そう?まあいいや。とにかくお願いしますぜい、お師匠」イエーイ

ステイル「ちょっと、そんな一列に並ばれて見られるとなんだか恥ずかしいんだけど」

上条「いよっ、待ってました!」ヒューヒュー

一方通行「がンばれェー」パチパチ

ステイル「やーーめーーろっつうのに!!!」カァァ







ステイル「コホン。えー、では……『風を伝い《IITIAW》』…『しかし空気ではなく場に意思を』……」

一方通行「呪文!!呪文だ!!!見ろよアレ!!漫画みてェ!!」ユサユサ

上条「あああ、揺らすな揺らすな。大はしゃぎだよこの子」ガックンガックン

一方通行「折り紙くるくるしてる!!かっけェ!!」キャー

土御門「そうだろうそうだろう、カッコイイだろう」ハッハッハ

ステイル「あーもう静かに……」



パキンッ!!




ステイル「あちっ」ボッ




土御門「え」

上条「あ」

一方通行「う?」







ステイル「あちゃちゃちゃちゃちゃちちちちちゃちゃちゃ」ゴォォォォ

土御門「うわああああああああああああ!!!!!」

上条「ひいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」

一方通行「うァァァァァァァああああ!!!!!」

ステイル「あちゃちゃちゃちゅいちゃちゃちゃちょ、これアカンやつや」ゴォォォォォオオ

土御門「落ち着けお前らビークール!!!!!!ちょっ、カミやん早く右t」

一方通行「やだァァァァこわいィィィ、ふわああああああああン」ピーーー

上条「ああああああ一方通行泣くな!!!ほーら上条さんの面白い顔だぞーー!!!!」ベロベロバー

一方通行「やあああああァァァァあああああン」ビエーーーー

ステイル「あちゅちゅちゃちゃちゃちゃたたた死んじゃう死んじゃう」ゴガァァァァァァ

土御門「だあああああああああ!!!!!!!お前ら冷静になr」

20000号「クンクンフガガガこっからセロリたんの匂いがします!!!!セロリたん見ーーっkなんっじゃこりゃああああああ!!!!!」

00001号「一方通行こんなところにいたんですか!!!探しましtキャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」

打ち止め「な、なになに一体どうしたのってミサカはミサカはああああああああ!!!!!!!!」

14510号「イヤアアアアアアアア!!!!!人が!!!!人が燃えてるうううううううう!!!!!!!!!!」

ステイル「あちゃちゃちゃちゅいちゅああああああああ」

00230号「お、落ち着いてください皆さん落ち着いて!!!!まず消火栓を探しましょう!!!!!!」

20000号「しょしょしょ消火栓はどこかな!?!??!!ここかな!?!?!??!ここかなあああああああ!?!??!!?!」グイグイ

一方通行「やァァァァァあああああン、やだァァァァあああああああ」ジタバタ

00001号「そこおおお!!!!!どさくさに紛れて体操服剥ごうとしないいいいいいいいい!!!!!!!」

14510号「てやああああああ!!!!!」ゴッガァァッ

20000号「セロリッ」







土御門「………」




土御門「…ここは……地獄か………」










上条「そいやあああああ!!」パキーン

ステイル「た、助かったよ上条当麻」プスプス

上条「いや…ゴメン…なんか俺も…テンパっちまって……」ゼーハー

一方通行「えぐっ…ぐしゅ……すン……」メソメソ

00001号「一方通行、泣かないでください。ほらチーンして」

一方通行「うゥー」チーン

土御門「あ、一方ちゃんにはちょーっと刺激が強かったかにゃー…?」ナデナデ

ステイル「すまないね、僕はもう大丈夫だから」プスプス

00230号「まだ焦げてるじゃないですか。一体なにがあったんです?というかあなた方は…」

上条「ああ、コイツらはインデックスの…前に話したろ?」

打ち止め「あっ!!『純情の赤い詐欺ショタ』と『怪しい黄色のムキムキアロハ』だ!!」

土御門「」

ステイル「」






上条「あたたたたたたいたいいたいいたい痛いいたいいた」










00230号「なるほど、それでその魔術師とやらを捕まえなければならないと…」

上条「どうすんだ?もう探索魔術は使えないんだろ」

土御門「誰が使えないと言った」

00001号「へ?」

ステイル「先ほど僕がやられたのは探索に対する対抗魔術だ、自動迎撃の術式が組まれているんだろう」

打ち止め「?? だから探索は出来ないんでしょってミサカは…」

土御門「もう一度ステイルにさっきの魔術を使わせる。同時に何処から対抗しているのか俺が解析、探索すればいい」

上条「なっ…バカ!さっきみたいな無茶もういっぺんやろうってのかよ!!土御門、お前だって魔術使ったら身体が持たないだろ!!」

土御門「もういっぺんどころじゃないさ。見つかるまで何度でもやる、その右手だけ貸してくれればいい」

上条「んなこと言われて簡単にっ」

土御門「時間も代替案も無し、他にアイディアが出せないならお口チャックだぜい」

上条「う……」

ステイル「と、いうわけだ…君たちは下がって、さっきみたいな騒ぎになると厄介だから——」





一方通行「……」

ステイル「……離しなさい」

一方通行「やだ」ギュッ

ステイル「今は一刻を争うんだ」

一方通行「やァだ!!」プンプン

土御門「バカッ!甘ったるいこと言ってるんじゃない!!こっちは慣れてるんだよ、これくらいの無茶は!!」

上条「…やっぱり、俺も一方通行に賛成だ。こんな危ない事して、しかも見つかる保証もないなんて…」

ステイル「しかし!」

00230号「待ってください。この人もなにも考えなしに止めているワケじゃありませんよ。…そうですね?」

一方通行「ン」

土御門「だが、他にいい方法なんて…」

00001号「!…そうか、そうですね。確かに当てもなくその探索魔術とやらを使うより、まだ早いかもしれません…」

ステイル「なっ!?」

上条「あ、あんのか!?そんな方法…!!」


一方通行「別に難しい方法じゃねェよ、よくある手だし。……頼めンだよな?」オネガイ







00001号「もちろんです。あなたのご友人の危機ですから」

14510号「近辺の妹達揃って、ご助力させていただきますっ!」フンス

00230号「人海戦術……現在この街に20001人全員はいませんが、第七学区周辺を確実にカバーできる人員はありますよ」

20000号「セロリたんのためならこのミサカ達、全力でお手伝いさせていただく所存でっす!!」ビシッ

打ち止め「さっそく全妹達に指令を出しちゃう!ってミサカはミサカは、初の上位個体らしいお仕事に興奮を隠せなかったりー!!」






☆MNWへようこそ☆





【緊急】今朝のパツキンお姉ちゃんをさがせ!!【指令】


1 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001

***これは上位命令文です***



あの人からの直々のお願いだよ!!
なるべく急いで!できるだけ静かに!発見次第、マニュアルを参考に尾行して!
おそらくは第七学区周辺にいるはずだから、近辺の個体は特に注意してね!


misaroda/target.jpg



***これは上位命令文です***




2 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka08015

あーたんのお願いと聞いて




3 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka02222



   \      ':,       _,,..' -─-' '、
 \  \\    '  ', r============r -、` 、

                 .| 「二二二二二」i|. ├ーヾ丶
    \\       / L三三三三三三」__」—|: : : .',
       \      i:. : :.! -‐ ハ: : : ://  ` , ミ: : : .|
 `' 、           ',: : :|/!メ、 マ/ 〒 〒  ミi、: : ;|
     i´ヽ.        |: : /!.T T.    '、_,ノ  ミリ: : |
   (`ヽ;、 `ヽr、     |:.:/ |. '、_ノ     ⊂⊃./: : : :.!
   ,.-`ヽ  >    `ヽ、/.|/;; !⊃  , -- 、    /!人从, ´ ヽ    ミサカ02222号が華麗に2get
   `ー‐ァ (´__,ノ     `7ー-'>,、.,_ ー--ー' ,..イ:;:;:;i-!(^    !
     'ー "´ > 、  |  //:.:.:V´7「V  ̄´'ノ;:;/  /   ノ
 --─       ヾ__ノ   | |:.:i:.:.`y'.:.:〈†〉:.:.:.:| i   l    i.
              ̄ ̄`i".:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:ヽヽン´   j'.
                 |.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:;:;:;ヽ.、_,.ノ'.
            ソ´`ヽ人.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:/
           _r'ー--‐''"´ '''---------- ''\
          /                   \
          ン_,,.. -                      ヽ
         `ト、                     \





4 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka01050

>>3
お前>>2取れたことあんの?







7 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka18712

今朝の借り物競争の人じゃん




10 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00832

うわっ
おっぱいデカッ




15 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka07551

ご褒美出ます?一方ちゃんからのご褒美でます?




18 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka12981

この人さっきどっかで見たんだけどな
どこだっけな




22 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00081

おっぱいでっけええええwwwww




23 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka08181

おっぱいでかっ





24 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00813

おっぱいでかっ!!



25 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka08118

おっぱい星の人だ



26 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka00818

おっぱい




27 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka20001

オッパイオッパイうるせーよお前ら
とっとと探せや




30 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka08181

すんません




33 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka08118

ごめんなさい






36 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17053

さっきクレープ屋の近くで見たかも




40 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka06157

どのクレープ屋?クリームがおいしいとこ?




47 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17053

そこじゃなくて生ハムが売りの方の店 こないだの日曜あーたんと行ったんだわ
やべーわ生ハムやべー




55 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka09850

お前なにしれっとデートしてんだよ殺すぞ




58 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17053

くやしいのうwwwwくやしいnあばばばばbbbbbbbbbb




62 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka11820

>>58
ざwwwwwまwwwwwwっあああwwwwwwwwww



























184 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りします ID:Misaka17600

見つけた












打ち止め「きったあーーーっ!!大・勝・利!!ってミサカはミサカはガッツポーズッ!!」グッ

土御門「何っ!?」

ステイル「まさか、こんなに早く…!!」

00230号「大覇星祭で、いつもより多くの妹達が第七学区に集まっていたことが幸いしましたね」

打ち止め「17600号が見つけて、今尾行してくれてるよ!」

一方通行「そンで、あのねェちゃン今どこにいンだ?」

14510号「あっ、ひゃいっ!えーっとですねその、今はそのコンビニを曲がってえっとその」アワアワ

00001号「一方通行、地図を出してもらえますか?」

一方通行「ン」ピッピッ

00230号「絶対座標から見て……この道ですね。あ、今東に曲がってこっちの裏路地に入りました」

上条「すげーな、それがこないだ話してた感覚共有ってやつ?」

20000号「イグザクトリー、そのとおりでございます。
     にしても妙っすね〜、逃げ回ってるって感じじゃあないですよ?このボインのお姉ちゃん」ギュー

一方通行「むぐぐ」ジタバタ

14510号「なななななんばしよっとですか!!抱きつかないでください!!」ポカッ

20000号「へぶっ」






土御門「しかし、どういう事だ?逃げ回ってる風ではないって」

00001号「そう……ですね。どちらかというとなにかを探っているというか…そんな印象を受けます…」

打ち止め「他の妹達も同じコト言ってるよってミサカはミサカは報告!」

ステイル「探っている…?確認?しかしこんな状況で、いったい何を…」

一方通行「はァーい!」ハイハイ

土御門「はい一方ちゃん」ビシッ

一方通行「さっきのえーっと、『クレープだ・ビストロ』ってすっげェ魔術なンだろ?」

ステイル「…腹が減っているのか?」

土御門「『クローチェ・ディ・ピエトロ』な。なんでさっきから食い物っぽく間違えるんだ。で、それが?」

一方通行「それって規模もでっかくて強力なンだよな?だったらそれひとつあれば上手くいくってワケじゃなさそォだと思うンだけど」

土御門ステ「「!!」」

上条「確かに…そうだ、強力な魔術には複雑な手順と条件がいくつも必要で、ひとつでも狂うと発動しないってインデックスが前に言ってたな…」

ステイル「なるほど。だとすると今の彼女の行動は、発動条件を満たすための下調べ…」

一方通行「ってことはァ」

上条「まだ間に合う、手は打てるってことか!!」

上条一方「「イェーイ!!」」ハイタッチー

00001号「お、お二人とも!まだ楽観視して良いというわけでは……」

一方通行「イェーイ!!」ハイタッチー

00001号「い、いぇーい……」ペチン







ステイル「とにかくすぐに追いかけよう、尾行してくれている子も心配だ。奴の現在位置までどれくらいの距離がある?」

上条「学区をぐるっと廻ってるバスがあるんだ、それに乗れば…いや、でもそれより…」

一方通行「飛ぶゥ?」

上条「…分かってんだよなあ…お前に頼むのが一番てっとり早いのは分かってんだよなあ…でもアレなあ…怖いんだよなあ……」

ステイル「と、飛ぶって」

土御門「俺とカミやんとステイル。三人まとめて運べるか?」

一方通行「うン、重さ関係ねェもン」

打ち止め「三人って…、え?ミサカ達は?」

土御門「…悪いがお前たちは競技場に戻ってくれ。カミやんと一方通行だけならまだしも、さすがにお前たち全員が居なくなるのはマズい」

上条「インデックスに不審に思われるってことか…」

ステイル「あの子を監視している奴等だって馬鹿じゃない。それにあの子に、極力心配はかけたくない」

打ち止め「そんな!でも、でも、ミサカだって…!!」

00230号「……上位個体、ここは引きましょう」

14510号「ミサカ達はやっぱりレベル2と3、着いていってもきっとお荷物になっちゃいます…」ショボン

打ち止め「う、ううう」

20000号「セロリたんにはセロリたんの、ミサカ達にはミサカ達のお仕事があるってコトっすよ」

打ち止め「い、00001号、00001号は良いの!?」

00001号「仕方ありません、ふん縛ってもこの人抜け出て行っちゃうでしょうから…そうですよね、一方通行」ゲンナリ

一方通行「それほどでもォ」エヘヘ

00001号「褒めてません。…けど、勝手に無茶をされるより、『無茶しますよ』と宣言されてから無茶されたほうがまだマシです。
    ケガだけはしないで、ちゃんと皆さんと帰ってきてくださいね」

ステイル「こちらは力を借りる身だ。この子に傷は負わせない、約束するよ」

00001号「……ありがとうございます」ペコッ

00230号「インデックス達や競技のことはミサカ達にお任せください。なんとか誤魔化しておきますから」

土御門「…悪いな、頼むぞ」




打ち止め「あ、あなたぁ…」ギュッ

一方通行「うン?」

打ち止め「あのね、今晩の花火…皆で見たいのって、ミサカは……」ギュー

一方通行「!」

00001号「上位個体……」




一方通行「まっかせなさァい、サッと片付けてサッと帰ってきますよォ!」エッヘン






土御門「……」

ステイル「…………」

上条「……………………おぇ」






17600号「……大丈夫ですか?まさかあんなスピードで空から現れるとは…」

一方通行「だってコレが一番速ェし」

土御門「それにしたってお前、もうちょっと配慮してくれよ!!こっちは慣れてないんだよあんな曲芸飛行!!」

ステイル「酔った……」ウップ

上条「だから飛ぶ前言ったじゃねえか…『スゴイぞ』って…」オエッ

一方通行「ごめンなさい」ペコッ

土御門「まぁ…予定よりずっと早く追い着いたのは助かった、ありがとうな……」

17600号「あの、ミサカはこのままここから退避ということで宜しいのでしょうか」

上条「ん、そうだな。巻き込まれると危ない。00001号達に、無事に着いたって伝えてくれ」

17600号「了解しました。では失礼します、……あの、帰る前にお背中さすりましょうか」

ステイル「………い、いや…大丈夫…………」

一方通行「顔色がビリジアンになってっけど」











土御門「……しっかし、着いた場所ってのが」




  『許可の無い立ち入り禁止  第二十三学区』





上条「どうやって入るんだ、コレ」









〜競技場〜



打ち止め「た、たっただいまー!ってミサカはミサカは元気に帰還!」ビクビク

00001号「ただいま戻りました、とミサカは報告します…」プルプル

麦野「どこ行ってたの?アイス、クーラーボックスに入れてあるからね」

20000号「オウフッ、ありがとうございます!エヘエヘ」シラジラ

禁書「…あ、あれ?とうまとあくせられーたは?」

14510号「えっ、あ、あうあ、そのーえーっとそのですね、あのあの」アセアセ

禁書「……」ジーッ

00230号「……会うことはできませんでしたが、連絡は取れましたよ。心配はいりません」

禁書「でも、さっきはケータイデンワが繋がらないって…」

00230号「先ほどは地下街に居たので、電波が届いていなかったそうです」

垣根「なんだ、どうした?アイツらまだ帰ってきてねーのか?」

00230号「お二人はご友人と別れた後、パレードのための交通整備に巻き込まれたそうです。
     どこもかしこも進入禁止、なかなか動けそうにないとかで…
     おまけにひどい混雑のせいで一方通行が少し疲れてしまったらしくて、今はレストランで休憩していると」ペラペラペラ

打ち止め「(息をするようにでまかせを!!)」

00001号「(なんて器用な……)」

垣根「あー、そういやアイツ人混みダメなんだよなあ。一度酔ったらしばらく動きたがらないんだよ」

麦野「じゃ、迎えに行くより待ってたほうがいいわね。上条くんもついてるし心配ないでしょ」

00230号「長引かないとは思うから影響はないだろうけれど、
     もしも競技に遅れるようなことがあれば、委員会の方へ連絡しておいてほしいとのことでした」ペラペラペラペラペラ

禁書「………電話で言ってた、『イギリス』っていうのは?それについてなにか言ってた?」ジトーッ

00230号「! …そのご友人がイギリスのほうへ旅行していたから、お土産をもらったと言っていましたよ」

禁書「………」

00230号「…………」

禁書「………わかったんだよ。『私は何も心配せず、大覇星祭を楽しめばいい』んだよね?」

00230号「ええ。ご理解が早くて助かります、とミサカは安堵します」ニコッ

禁書「……むう…」







打ち止め「あ、アイス!アイス溶けちゃう!食ーべよっと!!」アセアセ

20000号「うめえ!!このアイスうめえ!!セロリたんの魅力を余すことなくぎゅっと凝縮した味がする!!!ウッホォ!!!」シャクシャク

14510号「ひ、ひひひ卑猥なこと言わないでください!恥ずかしくって食べられないじゃないですか!!」

20000号「卑猥だと!?いつミサカが卑猥な発言をしたっていうんですか!!やーいムッツリ!!ムッツリスケベー!!」

14510号「みみみみみしゃかはすすすスケベなんかじゃありませんっ!!!!」カーーーッ

00001号「もう、ケンカしてるとアイスが溶けちゃいますよ!」



00230号「ミサカたちがこうしてのんびりアイスを食べているのです。
     ということは、なにも心配することなどないということです。違いますか?」シャクシャク

禁書「う…」

00230号「あなたも食べたらいかがですか、とミサカはインデックスの分の白熊を手渡します」

禁書「……」モグモグ





禁書「……おいしい」ムー





キリがいいのでここまでで…
なんか長引いてしまってすンませン

あとですね、絵の再うpなのですが
雑すぎて見るに耐えないものもあるので、とりあえずまだマシな>>13>>147だけ上げときます…

http://uploda.cc/img/img511146f0e482d.jpg
http://uploda.cc/img/img5111490e4d878.jpg

次回か次々回で大覇星祭終われればいいなァって感じでェす
随分待っていただいてありがとうございました
ではではァ

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