C.C.「風邪引いた・・・」(112)
C.C.「ヘクシュン」
ルルーシュ「38.5か・・・」
C.C.「ボッーとする」
ルルーシュ「不老不死でも風邪引くんだな」
C.C.「うるさい」
C.C.「ルルーシュ、私はピザが食べたい。それで元気になる」
ルルーシュ「高熱を出してピザを食べるバカがどこにいる?」
C.C.「ここにいるぞ」
ルルーシュ「しばらく安静にしてろ」スタスタスタ
C.C.「ルルーシュの奴め・・・」
スザク「C.C.」
C.C.「スザクか」
スザク「風邪引いたんだってね」
C.C.「ああ」
スザク「シュナイゼルとの決戦も近いんだ。早く良くなってくれよ」
スザク「盾である君がいなかったら誰がルルーシュを守るんだい?」
C.C.「わかってるさ、そのくらい」
スザク「まあ僕もルルーシュの剣だからね」
スザク「盾と剣、それがあって初めてルルーシュの力が発揮されるんだ」
スザク「僕も協力するよ。C.C.」
C.C.「・・・おいスザク、何だこれは?」
スザク「何って布団を何枚も重ねてるんだよ」
C.C.「重いぞ」
スザク「日本では熱を出した時、汗が出やすいように布団を何枚も重ねるんだ」
スザク「そのほうが早く治るしね」
C.C.「重い!熱い!動けない!」
スザク「確かに重いだろうね」
スザク「でもC.C.、今我慢すれば絶対良くなる」
スザク「頑張れ!C.C.!」
一時間後
スザク「少し下がったみたいだね」
C.C.(苦しかった・・・)
スザク「C.C.、次はお粥を食べるんだ」
C.C.「私はピザしか食べない」
スザク「わがままは駄目だよC.C.。風邪を治すためだ」
スザク「ルルーシュが喜ぶ顔が見たくないのかい?」
C.C.「ルルーシュの喜ぶ顔・・・」
C.C.「・・・・・」
C.C.(み、見たい・・・)
C.C.「わかった・・・食べる」
C.C.「・・・・・」パクッ
スザク「えらいぞ!C.C.!」
C.C.「あ、ああ」モグモグ
スザク「C.C.、次は僕のジョイスティックを食べるんだ」
C.C.「私はピザしか食べない」
スザク「わがままは駄目だよC.C.。風邪を治すためだ」
スザク「一生懸命しごくと薬がでるからね」
スザク「全部飲むんだよ」
5分後
C.C.(苦しかった・・・)
スザク「良薬口に苦しっていうし、がまんするんだ」
C.C.「食べたぞ」
スザク「うん、これなら治りも早いかもね」
C.C.「服が汗でびっしょりだ」
スザク「それじゃあ僕が着替えの手伝いをしてあげるよ」
C.C.「・・・何を言っているんだ?」
スザク「だから、着替えの手伝いをするんだよ」
C.C.「お、おい、仮にも私は女だぞ!着替えくらい自分で出来る!」
C.C.「おい後ろ向いてろ。・・・くっ、汗のせいで脱ぎにくい」
スザク「だから言ったじゃないか、手伝うって」
スザク「C.C.、僕に任せるんだ」
C.C.「や、やめろ。お前自分が何しようとしてるのかわかってるのか?」
スザク「・・・わかってるさ」
スザク「確かに女性の服を勝手に脱がすのは失礼だよ」
スザク「けどねC.C.、君は風邪を引いてるんだ。無理をしちゃ駄目だ」
スザク「君は数百年間一人で生き続けてきた」
スザク「だから意地を張ってるんだね?」
スザク「数百年間生きてきたんだから一人でも大丈夫。そう思ってるんだね?」
スザク「でも今は違う。ここには僕やルルーシュがいるじゃないか!」
スザク「誰かに甘えたって良いんだC.C.!!」
C.C.(こいつ馬鹿か?)
スザク「さあ、僕に任せるんだ!」
C.C.「や、やめろ」
スザク「遠慮しちゃ駄目だ!」
C.C.「ま、まずい。・・・そうだ!咲世子、咲世子ーーーー!!」
そして・・・
咲世子「スザクさん、ここは私に任せて下さい」
スザク「すみません咲世子さん」
咲世子「さあ、殿方は出てって下さいな」
C.C.(助かった・・・)
咲世子「着替え終わりましたよ。C.C.様」
C.C.「助かったよ咲世子」
咲世子「全く、スザクさんはデリカシーがありませんわね」
C.C.「本当だ」
C.C.「なあ咲世子」
咲世子「はい」
C.C.「ルルーシュが私が風邪を引いているのに態度が素っ気ないんだ」
C.C.「どうすればいい?」
咲世子「うーん、そうですねえ・・・あっ!」
C.C.「な、何かあるのか?」
咲世子「C.C.様の弱い部分を見せれば良いんですよ」
C.C.「弱い部分?」
咲世子「はい。風邪で弱ってるところをアピールすればルルーシュ様もきっと心配してくださいます」
咲世子「それに、殿方は弱ってる女性には心打たれるものなのですよ」
C.C.「ほ、本当か?咲世子」
咲世子「はい」
C.C.「フフフ、ルルーシュの奴、絶対心配するぞ」
そして・・・
ルルーシュ「具合はどうだ?C.C.」
C.C.「ゴホン、ゴホン、ゴホン」
ルルーシュ「どうした?」
C.C.「ああ、ルルーシュ・・・、私は今すごく体がだるい」
C.C.「頭が痛いルルーシュ。私は本当に治るんだろうか?」
C.C.「体が熱い、鼻水が出る、視界がぼやける」
C.C.「このままじゃ私は死んでしまう」
ルルーシュ「死なないだろ」
C.C.「ああルルーシュ、私はどうすればいい?」
ルルーシュ「寝てろ」
C.C.(た、態度が素っ気ないだと!?)
ルルーシュ「C.C.・・・」
C.C.「な、何だ?」
ルルーシュ「下手な芝居はやめろ」
C.C.「・・・・」
ルルーシュ「まあその様子なら大丈夫だろ」
C.C.「お、おい」
ルルーシュ「またな」スタスタスタ
C.C.「・・・・」
C.C.「ルルーシュの奴、なんて冷徹な男だ」
C.C.「ハア・・・」
C.C.「・・・・・」
C.C.「チーズ君・・・お前だけが私の味方だ」
チーズ君「・・・・・」
C.C.「チーズ君は傍にいてくれるよな」
チーズ君(C.C.の裏声)『大丈夫だよC.C.。僕が傍にいるからね』
C.C.「フフ、チーズ君はどこかの馬鹿と違って優しいな」
チーズ君『早く良くなってね、C.C.』
C.C.「ありがとう、チーズ君」
スザク「具合はどうだい?C.C.」
チーズ君『頭痛くない?C.C.』
C.C.「大丈夫だよ。チーズ君」
チーズ君『頭撫でてあげるね』
チーズ君『ナデナデ』
C.C.「フフフ・・・あ」
スザク「・・・・・」
C.C.「・・・・・」
C.C.「ス、スザク違うんだ。これは・・・」
スザク「大変だ・・・」
C.C.「え?」
スザク「C.C.の頭がオカしくなったぞーーー!!」
スザク「これはもう風邪どころじゃないぞ」
スザク「どうすればいいんだ?」
C.C.「お、おい」
スザク「C.C.!!」
C.C.「!!」ビクッ
スザク「僕の事がわかるかい?スザクだよ」
C.C.「ああ・・・知ってる」
スザク「よし!」
スザク「とにかくこれは医者に診てもらわなきゃ!!」
C.C.「わ、私は大丈夫だぞ」
スザク「ぬいぐるみと会話して大丈夫な人間がどこにいる?」
スザク「とにかく、君は医者に診てもらえ」
スザク「後、チーズ君はしばらく僕が預かる」
C.C.「や、やめろ!!」
スザク「駄目だC.C.、今の君にはチーズ君ですら脅威なんだ」
スザク「今医者を呼ぶからC.C.はおとなしくしてるんだ」
C.C.「チ、チィィィィィズくぅぅぅぅぅん!!」
C.C.「・・・チーズ君を取られた」
シーーーーン
C.C.「一人だ・・・」
C.C.「・・・・・・」
C.C.「寝よう」
>>1です。しばらく休憩します。コードギアスのSSを書くのはアーニャのウザクで二回目です。前のウザクはやり過ぎました。今回のはリベンジです。出来るだけ早く戻ります。
再開します
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?「ごめんなさい。ごめんなさい」
女主人「全く、この子は本当に役に立たないねえ」
?「ごめんなさいご主人様。ごめんなさい」
女主人「なんでこんな小娘が召し使いなんだい」
女主人「ほら、あんたはこの物置の中で寝てな」ドンッ
?「ウッ」
女主人「逃げるんじゃないよ」バンッ
?「・・・・・」
?「暗いな・・・」
?「ウウウ・・・」ブルブル
?「寒いよ・・・怖いよ・・・」
?「一人ぼっちは・・・嫌だ」ポロポロ
C.C.「ハッ」
C.C.「・・・夢・・か」
C.C.「嫌な事思い出してしまったな」
C.C.「そういえばチーズ君取られたんだったな」
C.C.「・・・・・」
C.C.「・・・天井ってこんなに高かったのか?」
シーーーーン
C.C.「静かだな・・・」
ルルーシュ「C.C.」
C.C.「ルルーシュ・・・」
ルルーシュ「体の方は?」
C.C.「良くなってきてる」
ルルーシュ「そうか」
ルルーシュ「それじゃあ俺は行くぞ」
ガシッ
ルルーシュ「ん?」
C.C.「なあルルーシュ・・・頼みがある」
ルルーシュ「なんだC.C.、また下手な芝居か?」
C.C.「・・・・・・だ」
ルルーシュ「ん?」
C.C.「一人じゃ・・・心細いんだ・・・」ウルッ
ルルーシュ「うおっ!?」
C.C.「ほんの・・・少しだけでいい」
C.C.「傍に・・・いてくれ」
C.C.「一人は・・・嫌なんだ・・・」
ルルーシュ(な、なんだ、この胸の高鳴りは?)
ルルーシュ(シ、C.C.が色っぽい)
C.C.「ルルーシュ・・・」
ルルーシュ「わ、わかった。しばらく傍にいてやる」
C.C.「ありがとう・・・」スッ
ルルーシュ(C.C.の顔が近い!・・・ん?)
ルルーシュ(ふおおおおお!C.C.のパジャマが汗で透けてるうぅぅぅぅぅ!!!)
C.C.「んっ・・・」
ルルーシュ(シ、シシシC.C.の唇が・・・唇が俺の目の前にいいいいい!!!)
咲世子(・・・・・・)
咲世子(二人に気付かれぬように見てますが・・・)
咲世子(これはいいムードですわ!)
スザク「C.C.、調子はどうだい?」
ルルーシュ・C.C.「!?」
スザク「あっ」
咲世子「ちっ」
ルルーシュ「ス、スザク、これはだな」
スザク「C.C.!!」
C.C.「!!!」ビクッ
スザク「駄目じゃないか、ルルーシュに顔を近づけちゃ!」
スザク「ルルーシュに風邪が移ったらどうするんだい?」
C.C.「そ、それはルルーシュが傍にいてくれるって言ったから・・・」
スザク「甘えるな」
C.C.「!?」
スザク「その甘えが命取りとなるんだC.C.」
スザク「ルルーシュもルルーシュだよ。君が風邪を引いたら元も子もないんだから気をつけて」
ルルーシュ「あ、ああ」
咲世子「スザクさん・・・」
ルルーシュ・C.C.・スザク「!!!」
C.C.「さ、咲世子!?いつの間に!?」
スザク「なんだい咲世子さん?」
咲世子「ちょっと外でお話が・・・」
スザク「?」
スタスタスタスタスタスタ
スザク「何ですか?咲世子s」
ドゴォ、バキィ、グシャア、ボゴォ
ルルーシュ「い、今凄い音がしたぞ」
C.C.「気にするな」
C.C.(咲世子・・・)
翌日
C.C.「治ったぞ!」シャキーン
ルルーシュ「良かったな。思ったより早くて」
C.C.「フッフッフ、私を甘く見るな」
C.C.「スザクはどうした?」
ルルーシュ「風邪だ」
スザク「うーん」
スザク「頭がボッーとする」
咲世子「スザクさーん」ガラガラガラ
スザク「さ、咲世子さん」ビクッ
咲世子「体の具合はどうです?」
スザク「イ、イマイチです」
咲世子「それはイケませんねえ」
スザク「すいません。・・・咲世子さん、その鍋は何です?」
咲世子「あ、この鍋の中には代々篠崎家に伝わる秘薬が入ってるんですよ」
スザク「へ、へえー」
咲世子「スザクさんのために作ったんですよ。ホラッ」パカッ
ボコボコボコ、ゴパァ
スザク「・・・・・」
咲世子「これさえ飲めば風邪も一発で治りますよ」
スザク「だ、大丈夫ですよ咲世子さん。自分でなんとかしますから」
咲世子「遠慮は駄目ですよスザクさん。さあ、口を開けてくださいな」
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