メイド「だから愛しています”ご主人様”」(1000)

男「今いくら溜まってんだ・・・?」
一つのエクセルファイルをクリックする
男「五百億弱・・・実感ないな」

何時からだったか、デイトレにハマっているうちに俺は、気付けば巨額の資産を獲得していた
何に使いたい訳じゃない、ただのゲームとして楽しんでいた結果だ

母「男ちゃん、ご飯・・・」
男「うるさい、そこおいとけよ」
母「う、うん」

俺はくそったれな人間。
手持ちの金がこんなにもあるというのに一銭も使わず、親の脛を齧りながら生きてる寄生虫
男(死ねばいいのに)
自分にむけて、そう思った

インターフォンが鳴る事さえ耳障りだった
何でもない事なのにイライラが募る、そんな自分が嫌なのに、嫌だからこそイライラがまた積る
最悪の無限ループ

母「男ちゃん、女ちゃんがきたわよ・・・」
女「やっほー警備員、今日も平和かね?」

女は俺の幼馴染みで、血縁意外で唯一の知り合い
男「来るときはインターフォンならすなって言っただろ」
女「やーだよ、失礼じゃん。あんたと違って私、常識人なの」
男「チッ、勝手にしろ・・・」
女「言われなくても」

男「今日は何しに来た」
女「用事がなきゃ来ちゃダメなの?」
男「ダメだ」
女「ケチ」
男「もう帰れ・・・」
女「やーだよ、用事あるもん」
男「ならさっさと言えよ・・・、人を試すような物言いするな」
女「男が死にそうな顔してるからからかってあげたんでしょ、むしろ感謝しなさいよ」
男「やっぱ帰れ」
女「あーあーあー、話だけでも聞きなさいって」
男「さっさとしろ・・・」

こいつと話してるとほんとに疲れる・・・

女「これ見て!」

女が取り出したのは二枚のチケット

男「なんだこれ」
女「商店街であてた旅行券!」
男「それを自慢しにきたのか? はっ、良かったな、友達連れて逝って来いよ」
女「うん、もちろん行って来るよ!もったいないもん」
男「旅行は楽しいらしい、ネットでレビューとか良く目にする」
女「うんうん楽しいよ! え、まさか行ったことないの?」
男「大学でてからは一歩たりともこの家からでてないし、うちは貧乏だ、知ってるだろ? 小さい頃ですら行ったことない」
女「もやし」
男「あぁそうだ」
女「自慢気にいうな」

女「ねぇ」
男「なんだよ」
女「行こうよ」
男「散歩か? とけるからだめだ」
女「違うわ馬鹿、一緒に旅行しようって言ってんの」
男「は?」
女「じーー」
男「正気か?」
女「うん」

旅行、か
楽しい、のか
・・・

男「どこだ」
女「! ・・・えっとね!」

男「おい」
女「えーなにー?」
男「もう一度聞く、ここどこだ」
女「フィリピン」
男「お前行く時何処行くっつった」
女「熱海」
男「じゃぁ何でここにいる」
女「だって海外っていったらついてこなそうだったんだもん」
男「パスポート取った時点で気付けばよかった・・・」

騙された
飛行機に乗るにはパスポートがなきゃだめってなんだよあほか

俺が馬鹿過ぎた・・・
興味なさ過ぎて全く知らなかったと言えば言い訳にはなるだろうか

なんねぇよ

女「あたしに準備任せっきりだったあんたが行けない! きちゃったんだから楽しみなさい!」
男「・・・」

男「百万歩譲って騙された事は許してやろう」

だが

男「何故フィリピン」
女「それは商店街に聞いて」
男「だよな・・・」
女「みてみてガイドさんつき! ハローハロー!」
ガイド「ハジメマシテ、ガイドトモウシマス。ニ泊三日ノタビ、タノシンデ・・・」

ガイドさんは日本語ペラペラで営業スマイルを浮かべながら一通りの挨拶を済ます・・・ってツアーなのか?
客は俺達だけか?
おいおいなんかリッチだな

最終日、俺は一日自由時間としてほしいと頼んだ

女「ねぇねぇ、今日なんで自由時間にしたの? 行きたいとこあるの!?」
男「あぁ、ちょっとな、ついてこい」

俺は前々から知りたい事があった

女「るんるん♪」
男「この三日間で一番楽しそうだな」
女「だってー男が自分から何処かいこうだなんて初めてなんだもん~♪」
男「そういえばそうだな」
女「うんうん、どっこかなーどっこかなー?」
男「期待しない方がいい」
女「どこでも楽しめる自信がある!」
男「そうか」

俺は知りたかった
あの世界を

女「な、な、な、な・・・」
男「な?」
女「なんてとこ連れてきてんのよぉぉぉぉ!!」

売春街
俺は知りたかった
資本主義によって沈澱した世界の腐った部分を
デイトレで稼ぎながら考えていた
こんな風にお金が動く世界にあるためには、お金は常に誰かから消えなければならない
だから俺が遊んでいる裏側が知りたかった

女「あほ!あほ!」
男「いくぞ」
女「ちょちょちょ、待ってよー!!!」

すまん今整骨院きてるんだが、ストレッチにはいったからまたあとで続き書く

スレタイにはちゃんと繋げるから安心しる


ところでこの整骨院、館内BGMがメグメルとか団子大家族とか夏風とかなんだけどkeyの傘下なの?

PCに移動

昼間だというのに、多くの女達がそれぞれの店の前で客引きをしていた
もちろん客だって多い
金持ちそうなオヤジ達が、品定めをするように気持ちの悪い視線を女達へ向けているのが印象的だった。

女「ね、ねぇ、帰ろ……?」
男「別に手を出しに来たわけじゃない……」
女「え、そうなの?」
男「当たり前だ、俺をあんなエロオヤジ達と一緒にするな」

フィリピンに来れたのは、俺にとって好都合だった
前々からここやタイなど、中東の人身売買について気になっていたから……

男(本当は、こんな事したくないんだろうな……)

普通の仕事に就けるなら誰だってつきたいはずだ
こんな仕事、喜んでやってる奴なんているわけ……

ふと目に留まったのは、看板にかかれた「日本人歓迎」の字
ご丁寧に振り仮名まで振ってあった

男「あそこ、いくぞ」
女「ちょ、ちょ、入るの!? 手ださないんじゃないの!?」
男「騒ぐな、うるさい」

入り口にいたアジア系の女性が話しかけてきたが、何を喋っているのか分からずそのまま店内へと乗り込む
小奇麗な店内に入ると、店長らしき男がでてきた

長「ニホンの方で?」
男「あぁ」
長「これはこれは。どのような子をお望みでしょうか」
手を揉みながらニタニタと話す顔が勘に触ったが、俺は金は払うから話を聞きたいと切り出した
すると長はすぐに、奥の部屋へ俺を通した
そりゃそうだ、通常価格の三倍でも良いって言ったんだから

女「あ、あんたそんなお金あるの……!?」
男「大丈夫」

いくつかの店舗を回り終わると、いつのまにか陽は暮れ夕方となっていた

女「ねぇ、男。何であんなに聞いて周ってたの?」
男「知りたかった」
女「あんたね……、まぁ前から知りたがりの変人だとは知ってたけど……」

俺は女の言葉を受け流し、女達が語った言葉を思い出す
夢は売春婦? ……なんだよ、それ
ガキの頃から売春婦になりたかったっていうのか……
しかし、言ってる事は至極正しかった
なぜなら、売春婦になれば「生きていける」から

なんだよ、この、世界
裏側だって? ちがう、これは現実だ。裏側どころか表側だ
俺達はこんな基盤の上に立って遊んでいたのか……?
今までに無い感情が、俺を包んだ

?「○▲※#!!」
?「■×$*○!!!」

通りの向こうから、なにやら騒ぐ声が聞こえた
すると一人女が……ちがう、少女が、店から飛び出してきた

女「な、何、何!?」

そのすぐ後ろから汚らしい男が二人、怒声をあげて出てくる
十秒も逃げられなかっただろう、すぐに少女は捕まえられた

少「や、やだ、やだぁああ!!! 帰りたい、おかーさんの所に帰りたい!!」
?「■×$*○!!!」
少「や、や、あああああああああ」

聞こえたのは、日本語

男「やめろ」
無意識に、飛び込んでいた
少女の華奢な手をつかんでいた、汚く太いその腕を、俺は掴む

少「っ!?」
?「■×$*○!!!」

もう一人の男に、すぐに俺は引き剥がされる
くそ、ニートに体力も筋力もあるわけがないのを失念していた

女「男!!」

だが
俺は武器を持っていた
皮肉にも、こいつらが大好きな武器を持っていた

俺は羽交い絞めにされながらも、手探りで自らのポケットをあさる
財布を取り出し、そして見せ付ける

それは黒き光

女「!?」
?「!!」
途端、俺を押さえつけていた腕、少女を捕まえていた二つの手が解かれた

こいつは大学の最後に無理やり銀行から受け取った、今まで一度も使った事の無いカード
こんなところでお世話になるとは……、使い方間違ってるんだろうな

汚い男達は俺に、カタコトの英語で「ウェイト!ウェイト!」と叫び店内へと駆け戻る

女「あ、あんた、何、それ」
男「ブラックカード」
女「なんでそんなもん、もってんの……?」
男「もらった」
女「だれから!?」
男「銀行」

そんなことより、気になることがあった

男「おい、大丈夫か」
少「……」
少女は答えない
さっきあれほど叫んでいたのに、どういうことだ?

店内
多分この店で一番良い部屋と思われる場所へ通された
店長と思わしき人は日本語が話せないようで、通訳と一緒にいま俺の前に座っている
ブラックカードを見せちまったんだ、なんとしても客にしたいんだろう

長「ウチにはいっぱいニホン語しゃべれる女の子います! いっぱいいっぱいたのしめるよ!」
男「……な……」
長「ニホン語しゃべれる女の子、高い! うれる! だから買取る! いっぱい! 入荷したばっかり!」

つまり……、さっき助けたこの子みたいな子が、まだ他にも、いるってこと……なのか……?
日本語が喋れるって、日本人に売られるために勉強した、のか……?
売られるために?
……ひどい

店長を部屋の外に追い出し、俺は一度少女と話す事にした
少女はやせ細り、うつむいている
しかし先に口を開いたのは少女だった

少「どんな事、したいの……? 私、初めて……で……」

どんな事? ……あぁ、そうか。そういうことか

男「勘違いするな、俺はお前を買いに来たわけじゃない」
少「!?」
女「うん、私も訳分からないけど、とりあえず安心していいよ、こいつ悪い奴じゃないから」
少「……」

少女は僕と女をじっと見つめ、何か口にだそうとして迷っているような、そんな表情を向けてきた

少「なら、助けて……ほしい……」
男「助けただろ」
少「違う、ちがくて……」

――ここから、こんな場所から、救い出して、欲しい――

涙が少女の頬を伝う
まさに涙の懇願
少女が望んだ、一つの願い
きっと少女にとって俺がこうしているのは、地獄に垂れた一本の蜘蛛の糸に見えたことだろう

女「男……」

手を出したのは俺だ、希望を持たせたのは俺だ
責任は、俺にあった

男「分かった、なんとかしてやる」
少「!!!」
女「男! ……で、でも、そんな安請け合いしていいの?」
男「なんとかなんだろ」
少「あ、で、でも……、私、だけ行く……のは」
男「あぁ、あいつがいっぱいいっぱいって言ってたもんな、分かった、連れて来い」

初めて、お金の使いどころを俺は見つけた
どうせ使わないんだ、この子ら助けるために使ってやれば、少しは貢献できる

少女は俺をひっぱって、控え室へと案内する
ひどく汚れた質素で小さな部屋に、十人近くの子供達が押し込められていた
俺は店長に全員を「買取る」という形をとって話をつけた
大人の女性達もいたが、彼女らは口をそろえて、子供だけで良いと言って出した手をとらなかった
彼女らはもう、ここでしか暮らせないんだそうだ

俺は店長伝いに偽造パスポートも人数分買取り、その日の夜に全員を日本入りさせた

男「ただいま」
母「おかえ……え……?」
少「お、おじゃまします」
少B「は、はじめまして」
少C「しつれいします……」
少D「……」
~~
少Y「どうも」
少Z「お、おじゃましまっ、かかかんだ」

母「…………え?」

男「これこれこういうわけで」
母「え、あ、え……?」
男「まぁそのなんだ、すぐに別の場所見つけるから、2、3日我慢してくれ」
母「う、うん」

一応説明したが、母には途方も無い話だったようだ
理解してくれただろうか……

それから数日後、俺は人里はなれた山奥にあった使われなくなった教会を買取った
なぜか女もついてきた

女「キャー! 怖いー!」
男「まぁ、廃教会だしな、怖いだろ」
少「あ、あの、私達は何をすれば……」

少女達は働かずして世話になることをかたくなに拒否していた
だから俺は一つの仕事を与える

男「この教会のメイドとなってくれ、掃除、洗濯、料理、それが君らの仕事だ。どうだ?」
少「あ、ありがとうございますっ」

そんな感謝される事をしたつもりはないんだ
むしろ俺を少しでも良い人間にしてくれた事に、俺は感謝するべきなんだ

こうして俺の新しい生活が始まった
しかしやる事は変わらない、俺は教会の中であまり目立たない小さめの部屋を自室とした
大きな部屋もたくさんあったが、根が引きこもりだ、逆にいずらい
俺はすぐに自室へネット回線を引き(山奥なので以外と手間取った)
PC環境を整え、せっかくなのでシックスティーンスディスプレイにした(画面十六個)

引きこもりの完成だ

女「あんた……、前の部屋とあんまり変わらないじゃない……」
男「別に成金みたく豪遊したいわけじゃない、俺は俺が楽しめればそれでいいんだ」
女「ま、一気に変わったりするよりマシよね。お金があると人は変わるって言うし」

女はこの家に一緒に住むらしい
だが律儀にも、家賃は払うそうだ
金を吸い取ってるだけの女にはなりたくないとのことだった

初めての朝、僕が部屋の扉を開けると、少女が立っていた
実家で数日過ごしたものの、最初に助けた少女以外、あまり顔も覚えていないから、一瞬と惑う

少?「おはようございます」
男「あ、あぁ、おはよう」
少?「朝食ができてるのですが、食べますか?」
男「え……」
驚いた、既にシステムのようなものができているのだろうか
少?「たべま、せんか? す、すいません、余計な事だったでしょうか……」
男「いや、いやいや食べる、うん」

調子狂うな

この教会を買ったのは僕だったが、あまり中はみていなかった
つまるところ、この屋敷のマップが分からない
俺は少女についていくしかなかった。いったいどこにいくのだろう

男「なぁ」
少?「は、はいっ、なんでしょうか」
男「ん、緊張してるのか?」
少?「右も左もわからなくて……、すいません」
男「まぁいいや、君、名前は?」
少?「すいません、あ、ありません……です……」
男「ない? なんで」
少?「誰もつけてくださいませんでした、だからありません。……ごめんなさい」
男「じゃぁ俺がつけてみるか。……うーん、髪が赤いから赤でいいか。ニックネームみたいだけど」
赤「は、はい!」

これが始めてつけた名前だった

一応注意、今後ずっとメイドと男の日常パートなんだが
もう山場おわったし、多分801状態になると思われ
だからまぁ、ここからは完全にメイドさんSSだとおもってくれ

ちら裏でした

男「そういえば、その服、どうしたんだ?」
赤「こ、これですか? 布があったので皆で作ってみたんです、お揃いです」

完全にメイド服だった
俺があとで発注するつもりだったんだが、まぁいっか
皆で作った奴の方がきやすいだろう

男「そ、そうか」
赤「か、勝手につくってすいません……」
男「赤はさっきから謝ってばっかりだな、あまり気にしなくていい。硬いとむしろ俺が困る」
赤「で、ですが貴方は……いえ、ご主人様は私達の恩人です、そうは行きません……」
男「ふぅむ……、まぁ好きにやってくれ」
赤「はい♪」

観音開きの豪奢な扉を開くと、そこは巨大な長テーブルが置かれた部屋だった
アニメやドラマでみるような……金持ち一家の大食堂

男「こいつは……」
赤「さささ、こちらへお座りくださいご主人様」

赤がお誕生日席の椅子を引く

男「お、おう」
なんてこった
俺いつから王子様になったんだ?

赤「すぐにお持ちしますね」

お、落ち着かない……

赤が退席すると、この超巨大な部屋に俺一人が取り残された
どうにも落ちつかない、地に足がついていないようだった
ぐるぐると辺りを見回して気付く
男(これ、全部掃除したのか……?)
朝起きてから全然きづかなかった
そういえば、買取ったときは廃教会だったんだ。つまり、こんなに綺麗なわけがなかった
男(はぁ、実感ないなほんとに)

突如、俺が入ってきたところとは別の扉が音を立てて開いた
最初に入ってきたのは……

女「じゃじゃーん!」
男「………………なに……?」
女「メイド長になりました!」
男「なんで」
女「働かざる者喰うべからず」
男「………は?」

聞くところによると、メイド服の指示も、朝食の指示も、全て女の提案とのこと
考えてみれば海外からいきなり日本に来て、しかもメイドなんていう仕事させられてる状態で
メイド服とか、朝食の案内とか、そんな洒落た事を彼女らが思いつくはずもなかった
そしてそれを「メイドらしさ」として捉えた彼女らは、それを教えてくれた女を、「メイド長」としたのだった
なんとも筋の通る話で、俺は噴出す

次々と目の前に食事が並べられていく
しかしそれについては、どれも見た事のあるものではなかった

女「私料理はできないから、他の子に任せたの。おいしいよこれ」
男「そりゃ楽しみだ」

僕がそう答えると、女はつつつと端へと移動する
そこには全員が顔をそろえて整列していた


男「え? え?」

全員がじっと俺をみつめる
どうすりゃいいの?
女がさっともどってきて耳打ちした
女「さぁいただきますと言え」
男「は? え? いただきます……」

すると全員が一斉に――
――礼をした

その光景は圧巻だった

女「私の提案じゃない、皆がしようって。皆あんたに感謝してるんだってさ」
男「………」

目頭が熱くなったような気がして、それを隠すために僕は、女に答えず料理に手をつけた

朝飯を食い終わると、テキパキと皿が下げられる
しかし一つ引っ掛かった
男「なんで一緒にたべないんだ?」
少?「そんな事できませんわ」

答えたのは綺麗な金髪の少女

金「私達は貴方に助けていただきました、だからこそ貴方には最大の敬意を払いますの」
一同はうんうんとうなづきあう

なんだかなぁ……

男「ま、好きにしてくれ。俺は一度部屋に戻る」
俺がそういうと、すぐに全員が見送ると声をあげて俺の前に立ちふさがった

男「え、お、お……?」
じーっと全員が俺を見つめる
弱ったな……
全員でいってもしかたないので、収集つけるためにとにかく誰か一人を指名する事にした

男「えっと……、じゃぁ、君」
緑の髪の小さな女の子、最初に俺が助けた女の子だった

緑「はいっ♪」
始めてあったときより何倍も明るくなっていて、俺は嬉しくなった

緑「みんな、すごく嬉しそう。貴方のおかげ」
男「そんなことない」
緑「ある。あそこは地獄だった、牢獄だった。抜けられる道理がなかった」
男「……」
緑「だから私は絶望して飛び出した。そして貴方が助けてくれた」

ただ俺は、ゲームをしていただけだった。本当にそれだけだったのに。
だからこんなに感謝してくれることが、心に痛かった

男「……な、なぁ、そういえば緑は、母親のところにかえりたいんじゃなかったのか?」
緑「あれは咄嗟にでた嘘。帰りたくなんかないけど、逃げ出したくて、自分騙した。帰る場所を架空に作った」
男「帰りたくないのか」
緑「間違えないで、嫌いなんじゃない。でも私が帰ったら、母を困らせる」
男「そうか」

売った子供が帰ってきたら、そりゃどうしていいかわからんだろうなぁ

部屋に戻ると、やっとおちつけた
朝飯だけでこんなにも落ち着かないなんて思わなかった
やはり俺は、引きこもりだった

ディスプレイを見渡す
男「……やるか」
ここ数日手休めていたデイトレード
これをやっているときだけは無心になれる

ソフトを起動し、俺はその世界へ没頭した

何時間たっただろうか
ドアをノックする音に、俺は現実に引き戻された
男「どーぞ」

扉を開けて入ってきたのは、褐色肌の女の子
褐「おっじゃましますご主人様」
なんともメイド服の似つかない娘だった
男「あぁ、どうした」
褐「挨拶にきたんですよっ」
男「挨拶?」
褐「うん、挨拶。まともにご主人様に挨拶してなかったですからっ」
男「そうか、そうだな。まだ知らない子が多い、そっちから来てくれるのは助かる」
褐「よかったよかったっ。……ところでご主人様、これのでっかいのはなんですか、テレビってやつですか?」
褐はディスプレイを指差して聞いてきた。
男「テレビと似てテレビじゃない、ディスプレイっていうんだ。いや、コンピュータって言った方が分かりやすいな」
褐「でぃすぷ、れい? こんぴーた?」
男「触ってみるか?」
褐「す、すいません、多分僕、これは得意になれないとおもいます……」
男「そうか、見た目外で溌剌とするタイプっぽいもんな」
褐「おぉ、そのとおりですよご主人様! 外はいいです、ご主人様も出るべきですっ!」

男「外は溶けるからダメだ」
褐「あ、それ女様も言ってました、男は外にでたら溶けるって!」
男「聞いてたか」

?「褐~! なにしてるの~!」
褐「あっ、いけない、昼食にご主人様を呼ばなきゃいけなかったんだった!」
男「挨拶じゃないのか」
褐「挨拶もしようとおもったんですっ」

あけっぱなしのドアの隅からチョコンと顔を出したのは、三つ網銀髪の女子だった。

銀「あ、ご主人様すいませんっ、褐~、ちゃんと読んできなさいっていったでしょー!」
褐「ごめん銀っ、ご主人様、いきましょ!」
男「あ、あぁ。だがすまん、腹減ってない」
褐「あう、そんなぁ……」
銀「でしたら、せめてお付き合いでもしていただけませんか? 私達、良い案をおもいついたんです!」
良い案……?

こっちこっちと案内されたのは、中庭だった
銀「どうですか!」
男「こ、これは……ピクニックみたいだな」
銀「いえっすそうですピクニックです! 先ほどご主人様が皆で食べないのかとおっしゃっていたので、考えてみました!」

そうか、そんなことも、考えてくれてたのか……

銀「金は反対したんですけど、ご主人様の望みと義理、どっち取るのかで、結局望みをとってくれましたっ。どうです、いかがですかっ」
男「あぁ……最高だ」

褐と銀がパンッと手をならし、「やったっ」と笑顔を見せた

そんなこんなで夜
夕食は食堂で皆でとった
彼女らは俺の事をまだ知らない、俺も彼女らの事をしらない
でも食事だけは、喜ばせる事が出来るかもしれないと、彼女達ががんばっていたらしい
さっき赤に聞いた

俺がもう寝ようかとベッドに寝転ぼうとしたとき、また扉がノックされた
男「どーぞどーぞ」
入ってきたのは女だった

女「や」
男「おう」
女「……」
男「どうした」
女「ちょっと。言いたい事が、あって……」
男「用事があるならさっさとしろ……っていう俺だったんだが、なんだかあの子ら見てたら少し心が柔らかくなったみたいだ、まぁ座れよ」
女「うん」

女「あの子達、すごく良い子達だよね」
男「あぁ、そうだな」
女「……」
男「どうしたんだよ」
女「私ね……、その……、男の事が好きだったの」
男「……いきなりどうした」
女「いいから、聞いて」
どうしたんだ、一体
女「あの子たちみんな、貴方に感謝してる。それでね、それをみて……、私だけ抜け駆けできないなって、思ったの」
男「ちゃっかり抜け駆けしてるじゃないか」
女「良いから聞けって馬鹿」
叩かれた
女「皆きっと、これから男の事を好きになっていくと思う。その中で、私は男にこの気持ちを隠せないかもしれない」
男「……」
女「嫌なの、そんなの。独り占めするなんてもう出来ないし、それに皆が楽しいほうが良い」
男「……」
女「だから……」








    ――――メイド「だから愛しています”ご主人様”」――――



それは決別の証
女が好きだと言う気持ちを最大限表すための決意
メイドとして、思い人の傍にいる事を選んだことの証明

独り占めはできなかった
一人の女として嫁になることは、皆を悲しませる事だと理解していた

だからこうする事で、”メイド”として自らを確立する事で、愛していると言う事が出来た
一人の女として言っていたら、きっと、何かが崩れだす
それはだめだった

男「……お前……」
メイド「いいの、これで。じゃぁね、良いたい事はこれだけだから」

女は、いや、そのメイド長は、俺の部屋を後にしたのだった……

ここまでが構想が立ってた部分で、やっと一旦区切りがついたので中断しようと思う。
続きはもう少し話練ってからかな。このまま書いてると薄くなりそうw
残ってたらまたくるね

自分用に登場人物一覧作ってたら金の初出が銀の台詞じゃない事に気づいて吹いた

男の魅力値が高すぎるので誰もなびきはしないだろう

童と踊る直前の保守

AtoZと聞くと宇宙メダロッターを思い出す保守

2レス/時間くらい無いと不安になる あとカナリアにしてるスレが落ちたとき

……
あいつにこんな事言わせて、俺は良かったのだろうか……
俺みたいな人間に……あんな想い持って……

男「くそっ……」

よく分からなくなっていた
衝動的に手を出した事による生活の激変に、俺自身がついていけてなかった
女まで変わってしまった事に、危機感を覚えた

男(こんなんで、良いのだろうか)

俺はとりあえず自分を仕切りなおすために、洗面所へ向かう事にしたのだった

?「あら、ご主人様の方から出てきてくださるなんて」

自室を出ると、そこには綺麗な茶髪の女性がいた
少女というには、少し大人びていて、でも大人というには幼くて……
その絶妙なバランスが、怪しい可愛さを持っていた

男「どうした」
茶「うふふ、今日の”夜係”です♪」
男「夜係……?」
茶「夜は淋しいものです、ですから私達の内一人が、夜を一緒にすごして差し上げようと、そういう話になったのですよ」
男「別にさびしくない」
茶「然様ですか……、ふふ、それでも夜、ご用命の際、誰もいなかったらお困りでしょう?
  ですから、扉の前で待たせていただくだけでも、少しはお役に立てるかとおもいますよ」
男「……、まぁ、やりたいならそれでも」
茶「ふふ、良かった♪ 怖い顔してらっしゃるので怒られるかと思いました」
男「別に、怒る事もないだろ」

茶「向こうでは……、指示にそぐわない事を勝手にすると、怒られましたので……」
男「そうなのか?」
茶「はい、劣悪な環境でした。ですから、皆ビクビクしてるんだと思います」

そういえば皆、行動を取ったときは全て、確認を取ったり謝ったりしていた
そういうことだったか

男「赤にも言ったが、あまり気にするな。俺はあまり自分以外のことに興味がない、だから怒らない」
茶「興味がないなんて仰らないでください、みんな一生懸命な……あ、う、過ぎた発言でした、すいません……」
男「だから怒らないって」
茶「すいません、ふふ、トラウマはすぐに抜ける物ではありませんね……」
男「そりゃそうだろ、まぁもう向こうに戻るような事はない、もしそうなるなら俺が全力でこっちに連れ戻す
  それが俺の責任だからな」

少し前の俺ならこんな事言わなかっただろう
俺も、変わってるのかもしれない


茶「ところで、何ゆえ部屋をお出になられたのですか?」
男「はっ……」

まだ自室の前だった

男「洗面所に、行きたくて」
茶「洗面所……?」
男「うーんと、顔洗いたい」

そういえば、どこにあるんだ? ……よし

男「連れてってくれ」
茶「あ、はいっ」

茶「ここであってますでしょうか……?」
男「……風呂場か」

茶がつれてきてくれたのは、脱衣所だった。この向こうに風呂場があるのだろう
確かにここなら、顔を洗えるが……、まぁいいか

男「しかしでかいな、脱衣所なのに。どこの銭湯だよ」
茶「ふふ、本当に大きいですよね……、ご主人様はとてもすごいお方です」
男「いや別に見て買ったわけじゃない、ただ広くて全員住めそうだったからここを買っただけだ。すごいもなにも俺も初めてみたっての」
茶「そ、そうなんですか!? わわ、貴方様は本当に器の大きいお方です……
  家の下見もせずにこんなすごいとこをご購入なされるとは……、並みの方ではできません」
男「そ、そうか」

ほめられるのは気分の悪い事ではない。
だが
男(面倒だったから適当に買っただけなんけどな……)
それはいわない事にした


男「ん?」
茶「どうしました?」
男「なんで脱ごうとしてるんだ?」
茶「お背中お流ししようと……」
男「落ち着け、俺は顔を洗いに着ただけだ、別に風呂に入ろうってわけじゃない」
茶「あ、ふふ、すいません、ついつい」
男「……」

もしかして俺、いまなんかすーっごいチャンス逃した?
いや、全然、全く、これっぽっちも、後悔なんかしてない

ジャバジャバジャバ
男「……」
水、つめてーな……

翌朝
俺はものすごい悲鳴を聞いて飛び起きた

?「きゃああああああああああ!!!!」
男「!?」

な、なんだ、どこから聞こえた?
すぐそこで聞こえたような……扉の向こうか?
俺はそろりそろりと自室の扉を開ける
そこには桃色髪の毛の女の子が目を回して倒れていた

男「おい、大丈夫か、どうした」
桃「はらひれ~」
男「なにしてんだ」
桃「くろびかりー、かさかさー、ねちょねちょー、……」

男(ゴキブリでもみたのか……?)

桃「す、すいませせせっかかかんだっ」
男「あ、君……」

>>40 少Z「お、おじゃましまっ、かかかんだ」

男「あの子か」
桃「! 覚えてくださって光栄ででです! かんでない!」
男「落ち着け、いいか? 深呼吸だ」
桃「ひっひっふー ひっひっふー」
男「それはラマーズ法だ」
桃「これって名前ついてたんですか!? ご主人様博識っ!!」
男「誰でも知ってる……、それより、何してるこんなとこで」
桃「朝食のお迎えです!」
男「あぁ……、もうそんな時間か」

赤「どどどうしたの桃ちゃん!? あ、ご主人様おはようございます」
男「お、おはよう」
桃「なんもない! なんもないよ赤ちゃん!」
赤「そ、そう? それならいいんだけど……」
桃「うんうんうん、ほらご主人様、朝食!ちょうししししょっかかかんだっ」
男「ラマーズ法だ」
桃「っひっひふーっひっひふー」
男「なんか違うな」
赤「なんですかそれ? で、できれば私にも教えてくださいご主人様っ」
男「ひっひっふーひっひっふー やってみろ」
赤「っひっひふーふひー」
男「なんか違うな」

食堂は、昨日よりもかなり綺麗になっていた。
掃除が進んだのだろうか、……というより、装飾が増えてる?
男「こういうの誰がやってんだ?」
赤「あ、こ、これは金ちゃんの提案ですよ。この部屋の近くに物置がありまして、そこから色々持ち出して飾ったんです」
女「いやぁ、あの子センスいいわ、私じゃ無理だモン」

いつもどおりの女がいた
……、気にしない方がいい、か
男「なるほど」
楽しくやってるなら何より

男「ところで、これなんだ?」
女「朝ごはん!」
男「いやそれはわかる、なんだときいている」
赤「キンギーです」
男「え?」
赤「キンギー」

男(なんだったんだキンギー……うまかったけど)

部屋に戻る時についてきたのは、青髪の女の子だった
しかしほとんど喋らない
まぁ俺としてはこういう子の方が性には合う
静かに廊下をあるく……なんだか、この生活にはいってから初めてな気がした

青「ん、ついた」
男「ありがとさん」
青「ん……これ」
男「ん?」
青色のブローチを手渡された
男「なんだこれ」
青「プレゼント」
男「お、ありがと」
青「いい。お礼」

またお礼、か
なんともむずがゆい

さて、何しようか
このままデイトレしても良いけど……、せっかくこんな場所にすんでるんだ
少し辺りを歩いて見てもいいかもしれん
皆が何してるのかも気になる

俺は寝巻きだった事に気付き、ぱぱっと私服に着替えると
自室をでるのだった

予想はしていた
?「あ、おでかけですかご主人様!」
部屋の前で待機していたのは、見た目10歳前後の紫の髪をした女の子

男「少し、この教会をあるいてみたくてな」
紫「お供します!」
男「別にこなくてもいいぞ……あ、いや、いこう」
そんなしゅんとした顔をするな

まず俺は、正面玄関へむかった
教会というだけあって、なんと入り口は聖堂だ
神様の名前なんかしらないけどな

男「しかし大層な教会だな、なんで廃れたんだ」
紫「うーん、日本の事はよくわかりません。……でも万国共通なら、たぶん、神様を信じる人が少なくなったから、です」
男「へぇ、良く知ってるな」
紫「まりあさますきなんです♪」
男「まりあ様ってのが誰だかわからんが、この教会にいるかもしれんな」
紫「いますよー、あそこです!」
男「え?」

紫(ゆかりって読んで)が指差した場所にあったのは、巨大な女性の像
それは正面玄関からまっすぐのびた赤いカーペットの一番奥
この聖堂の舞台というべき場所の真ん中に、堂々と立っていた

男「すごいな」
紫「はい、まりあ様はすごいです」
男「あとでお参りしないとな、パンパンすりゃいいんかね」
紫「それは日本風ですっ、手を組んでお祈りすれば良いんです」
男「神様ってのは俺もあまり信じちゃいないが、自分の家の玄関にいられちゃ無関心ってわけにもいかないか。あとでしとこう」
紫「はいっ」
紫はうれしそうだった

次に向かったのは中庭

銀「あー、紫ちゃんいいなぁ、ご主人様とデート?」
紫「えへへー」
銀「っもう、洗濯物終わったら私もお付き合いしてもいい?」
紫「うんっ、もちろん!」
ちらっと銀が俺の顔をみる

男「かまわん」
銀の笑顔を見るのは二度目だった

この家は広かった
巨大な中庭を囲むようにして立っている二階建ての建物が聖堂の裏手についている
聖堂奥、マリア像の左手に扉があって、ここを入ればその建物に入る事ができた
しかしここまではあくまで表用らしい
このさらにおくに、超巨大な洋館が配置されている
聖堂と周りの木々によって上手い具合に隠されていた
こちらはまだほとんど入っていない
一体どういう思惑で、ここは作られたのだろうか……

俺はいま、その洋館に繋がる渡り廊下にいた
鍵がなく、入れなくてこまっていたのだ

男「しまったな、買うときにちゃんと確認してなかった」
紫「うーん、こっちはまたこんどですかね」
男「だな。まだ二階建て屋敷のほうの二階も見てないし。そっちいこう」
紫「はいっ」

階段を上ると、まず目に入ったのは――
桃「きゃああああご主人様どいてえええええ」
――桃だった

ずどん
衝撃とともに俺はふっとぶ

男「いてて」
桃「すすすすいませせっかかかんだっごめんなしあ! かかかんだっ」
男「落ち着けって……うん?」

柔らかい、物が、なんだ、これ
手で感触を確かめてみる

桃「ひゃうっ!」
男「?」
桃「ごごごごしゅじんさままま、ちょちょちょっと、ここでは!あんまり!よろしく! ないかと!」
男「あ」

胸だった

男「わ、悪い、そんなつもりじゃ」
桃「い、いえいえ、別にご主人様なら……っじゃなくて、ぶつかってすいませんっ、お怪我はありませんかっ!?」
男「たいした事ない。……えーと、なんで走ってたんだ」
桃「はっ、それはっ」

ガシっと、桃が捕まえられる音がした

金「捕まえましたわよ……さぁほら戻りなさい」
桃「やああやああああ、おべんきょはもうやああ」
金「あとでクッキー焼いてあげますから……」
桃「行く」
金「はぁ。まったく……。……っ!ごごご主人様!? いつのまにいらっしゃったんですか!?」
男「気付いてなかったのか、そんな気はしたけど」
金「ご、ご無礼を、どうか……」
男「いやべつに怒らないって」
金「本当に申し訳ありませんわ……、私とした事が……」
男「うーむ……よし、じゃぁそのクッキーとやらを俺にも分けてくれ、それで流そう」
金「は、はい!」

桃が金に引きずられて部屋に戻っていくのが見送りながら、紫に聞く
男「なぁ、勉強ってなんのだ?」
紫「女の子のお勉強? って言ってました。まだあたしには教えてくれないそうです……」
男「そ、そうか」
詳しく聞かない方がよさそうだな
俺は屋敷散策の続きをすることにした

男「部屋がいっぱいあるけど、皆どこにすんでるんだ?」
紫「食堂裏手に使用人室と書かれた場所がありましたので、そこで寝てます」
男「し、使用人室? こんなに部屋があるんだ、好きなとこに入れば良いのに」
紫「いえいえいえ、そんなこと出来ません。それにたぶん、皆落ち着きません」
男「うーん、そんなもんなんかね……」

少し歩いたところで、掃除をしてる三人を発見した

赤「あ、ご、ご主人様~! どうなされたんですか?」
男「暇だったもんで、この屋敷を見て歩いてた」
緑「それは良いこと。ここは広いから楽しい。でもかぎいっぱい、入れない部屋おおい」
茶「ふふ、そうねぇ、ご主人様が鍵をおもちなのですか?」
男「いや、持ってないよ。そのせいでさっき洋館の方にいけなかったし」
赤「むむむ、じゃぁいったい・・・」
紫「後で皆でさがしませんか!?」
緑「それは名案。私は賛成」
茶「私も~」
赤「がんばります!」
男「よし、じゃぁ昼飯くったらにしよう、そろそろそんな時間だろ」

?「ご主人様、見つけたぞ、昼だ。……、む、どうしたこんなにそろって」

予備にきたのは黒髪の女の子だった
メイド服の似合い具合が群を抜いていた

男「屋敷散策してたら、ここであったんだ、それで少しはなしてた」
黒「そうか。ご主人様は部屋からでないと女様から聞いていたから、部屋に行ったらいなくて少し焦ってしまった。無事でなにより」
男「悪い、心配かけたか」
黒「謝られても困る、それが仕事だからな」
男「む、そうか」
黒「さぁ行こう、昼はもう出来ている」
男「ういうい」
黒「赤、茶、緑、片付けたらすぐ来い。紫、準備を手伝ってあげてくれ」
赤「は、はい!」
緑「言われなくても」
茶「はーい」
紫「うん!」

赤 髪が赤い
緑 髪が緑片言
銀 銀髪おさげ眼鏡
金 金髪男崇拝お嬢系
褐 肌が褐色陽気
青 髪が青い無口
茶 茶髪年上系
桃 髪がピンクかかかかむ
紫 髪が紫信仰心が厚い
女 メイド長男が好き
男 デイトレネ申

昼食がおわったあと、俺は全員に例の提案をした
男「この家の鍵がどこかにあるはずだ、皆でさがそう」
もちろん誰一人として、異論を申してる者は無かった

全員は食堂飛び出る前に、なにやらじゃんけんをしだした
なにしてんだ?
勝者が決まったらしい
皆悔しそうに、食堂を後にする

銀「ご主人様~、私勝ちましたっ! 一緒にさがしますよ~」
男「あぁ、そういうじゃんけんか」
銀「じゃんけんは公平ですから♪」
男「まぁそうだが」
銀「さぁ行きましょう、みつけられるといいですね!」
男「そうだな」

銀「私中庭得意なんですよ~」
男「なんで?」
銀「中庭に、水が流れてるでしょう? あれがお日様にあたってキラキラ銀色に輝いてるんです」
男「え、うん」
銀「だから得意です!」
男「中々ろまんちすとだな。俺はよくわからん」
銀「え~、良いと思うんですけどねぇ……、まぁでも、洗濯物とかピクニックとか、この中庭は今後も色々使いたいとおもいます~」
男「まぁたしかに綺麗だしな」
銀「はい、綺麗なんです!」

銀の笑顔がなんだかまぶしい

銀「綺麗なところに隠し物はあるとおもうんですよご主人様、つまり! 鍵はここにある!」
男「ふむ、一理もないな」
銀「あう、ひどいです~! きっとここで見つけて見せます、見つけたらご褒美ください!」
男「よし、その意気買った、じゃぁ見つからなかったら×ゲームだな」
銀「お~っ 頑張りますよぉ~!」

でもって夜
男「ん、どうだった?」
気付けば俺は中庭の暖かさの中で寝てしまっていた
銀「あう~」
男「無かったか」
銀「うぅ……、×ゲームですか……悔しいです」
男「なにしてやろうかな」

と、そんな話をしていると、皆が戻ってきた

黒「すまぬご主人様、なかった」
金「うーん、あの倉庫にならあると思ったのですが……見つかりませんでしたわ」
茶「そうねぇ、このお屋敷広すぎる事を目いっぱい理解できたのが発見かもしれない? ふふ」
緑「うん、広い。広すぎてみつからないのかも」
赤「あ、あう、すいませんご主人様……」
男「そうか、うーん、そうなると本格的に隠されてんのかなぁ」

>>153

赤「わ、私だけ特徴がないんですか!?」
緑「どんとまいんど、気にしない」
赤「あ、あうううう」

女「いいねぇ、おもしろいねぇ、こういうのいいよすごいくいいよ!冒険みたい!」
男「お前なぁ」

銀「ご、ご主人様!」
銀がなにやら指をさす
そこは先ほど銀が綺麗だといっていた流水の経路

銀「月明かりに照らされて、なんかうかんでます!」
男「ん……?」
女「なになになになに! それいい!」
紫「本当だ~、なんだろう?」

覗き込むとそこには、光の形にうまく影が出来ていて、ここになにかあることを示していた
俺は水の中に手をつっこみ、ぐいっとおしてみる

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

何処かから重い音がする
男「な、なんだ?」
桃「かかかかかむ!!かかかかむ!!!」
黒「この音、聖堂の方か?」
金「ですわね」
赤「い、いきますか!?」
男「あぁ、見に行ってみよう」

マリア像の下、正確にはマリア像のおいてある台座の前に、ぽっかりと穴が出来ていた

男「すげーカラクリだな」
女「わくわく」
青「灯り」
赤「そ、そうですね、灯りを!」
緑「準備万端、懐中電灯」
男「よし、行くぞ」

しかし懐中電灯は、入ってすぐにお役目御免となった
電灯をつけるスイッチを発見したからだ
らせん状の階段を奥へ進むとそこは

墓地だった
良く見ると壁に、棺おけが押し込められているのがわかった

女「ダメえええこういうのはだめええ!!!」
男「わくわくしてたろうが」
女「だめ、だめだってば! かえろ? ね?」
男「大丈夫だって」

青「あれ」
男「ん?」
青「鍵」
男「あ、ほんとだ」

墓地の中央にある一つの墓の上に、鍵が掛けられていた

男「よし、鍵みっけ」
金「すとっぷ、すとっぷですわご主人様! あれ絶対おかしいじゃありませんか! 何かあります!」
黒「うむ、危ない。私が取る、ご主人様はそこにいるべき」
男「うーん、こういうのは男が行くべきなような……」
茶「ふふ、皆にとって貴方は重要なんです、だから、心配かけないであげてください」
男「むぅ……、わかった。黒、気をつけろ」
黒「任せとけ」

黒が鍵に手を伸ばす
ガチャン
不吉な音がした

褐「黒、あぶない!」
咄嗟に落ちてきた銀色の刃物
それに気付いた褐が、黒に体当たりをして二人とも難を逃れる
黒「た、たすかった」
男「だ、大丈夫か!?」
黒「うむ、ご安心を、それより、注意したほうがいい」
褐「何か動いてるっ」

見える、俺にもみえる
神様なんか信じてなかった
でも
これは

?「お~大勢いるじゃない」

なぁ、空中にういてるこれ、いやこいつ、どうやって、説明するんだ……?

男「幽、霊……?」
女「ッっっっっっっっっ!!!!!!」
女は驚きのあまり頭を抱えてグルグル回転しだした

幽「そう、幽霊。大正解」
男「こりゃおどろいたな。ホログラムか?」
幽「本物だよ……驚いたにしては冷静じゃないかいお前さん」
男「いや、腰は抜けてる」
幽「くくく、そうか、はははははっはっはっは」
男「おい、説明しろ」
幽「何をだい?」
男「お前、だれだ」
幽「この家の主さ」
男「主? いまここの権利をもってるのは俺だ、俺」
幽「ふん……」

幽「この家は私のだ」
男「いや俺のだ」
金「ご、ご主人様、挑発しては……」
男「だからその鍵をくれ」
幽「はっ、誰が男なんぞにこの鍵をくれてやるのか? いない!」
男「思ったんだが」
幽「?」
男「これじゃいたちごっこだな。なんでそんなに固執するのか、話きかせてくれ。でないとどうにもできん」
幽「話を聞かせるのは構わない、だがここまで来た以上、お前、殺すぞ」
男「だから話を聞かせろって」

この家の昔話をきいた
この家は元々、孤児の子供達を収容する施設、まぁつまり孤児をシスターとして受け入れてたってことだな
その院長をしていたのがこの幽霊(女)。そして裏の洋館に住んでいたのが出資者だった。
しかし出資者の男の目的は、教会をつくり孤児を迎える事で、”女性を増やし、性対象とすること”だったらしい
院長が気付いた時にはすでに手が回っていて、院長の家だったはずのこの教会は、出資者の手に渡っていた。
そして院長を除く全シスターは、男の手で犯されていた。
人ならぬその行為に怒った院長はその出資者を殺してしまう
だが院長も神の子であったため、人殺しは最大の罪
だから院長はこの家に死後も縛られ続ける事となった……

とまぁそんな感じらしい
長いぞ幽霊、その話

男「語り好きな幽霊だな」
幽「手土産というやつだ、感謝せよ。ではな小僧、死ね」
男「まぁまてまて、ようやくすると、その出資者の人外な行動に怒り心頭して結局地縛霊になっちまったんだろ?」
幽「あぁそうだ」
男「じゃぁ、俺殺すいみなくね? というか、今の俺、お前と同じ立場だぞ、今俺殺したら、昔の自分を矛盾することになるんじゃないか?」
幽「な、に……?」

その幽霊は俺に覆いかぶさる。冷たい。

銀「ご主人様!!!」
黒「くそ、はなれろ!」
男「大丈夫だ、たぶん」
幽「……」

俺の脳裏に浮かぶ、こいつらを助けたときの記憶
多分、こいつ、俺の記憶を見てる

目覚めたとき、そこは自室だった

男「ん、……ん?」
赤「ご、ご主人様!」
金「っ!!」
桃「おきたたたあかかかんだ! おきた!ご主人様!」

一斉に抱きつかれた

茶「ふふ、あまり心配かけちゃだめって、いったのに」
男「……え、どうなってる」
青「認めてくれた」
青が、鍵を持ち上げて見せた
男「あの幽霊がか?」
青「そう」

男「ふむ」
緑「運がよかった、幽霊と境遇が重なってた。だから認められた」
黒「うむ、私達を助けた。私達を孤児とたとえ、ご主人様を院長と例えれば、分かりやすいだろう」

なるほど……

茶「そして鍵をくれたのはたぶん、ご主人様が”出資者”の役割も担っていたから。ほら、これ洋館の鍵」
男「お、おう……」
金「もうあんなこと、絶対にしないでください! 境遇が重なってなければ、今頃ご主人様は・・・うぅ」
男「わ、わるい」

そうか、だからこの教会は廃教会だったんだ、あの幽霊がいたから。
まるで俺が、この家に吸い寄せられたような、そんな気がした。

一通り一同が落ち着いたあと、解散させた
ベッドに横たわり考える
面白い、教会だな……

幽「よう」
男「……は?」
幽「お前が正当にこの家を引き継いだおかげで、呪縛が解かれたぞ」
男「は、はぁ」
幽「だがこのまま成仏するのもつまらん」
男「さっさとしろ」
幽「だから私もこのままここに居座る」
男「……」
幽「楽しいだろ」
男「あほか」
幽「メイドやってやる」
男「なに?」
幽「もうこの家はお前の家だ。だから、私は働く」
男「どうやって」
幽「おたのしみじゃ」

なんてこった……

一応ここまでで構想してた分一区切りです
お楽しみいただけただろうか・・・っ

とりあえず一旦休憩します



続きはあるんだよな?
あと、西尾維新好きだろ?www

院長は爺言葉なのか?
あと人物像kwsk

あとおっぱいの大小な

>>196
検索しなきゃだれだかわからんかった
読んだ事ない、すまんw

>>199
爺というより姉御系のつもりだった
大人のおねーさんだとおもって

>>200
たぶんおおきい
最大は銀、最小は紫で妄想してた

そいじゃはじめる

小気味良い笑い声を残して、幽霊が去る――正確には虚空に消えた
幽霊がいるくらいだから、もしかしたら神様も居そうだ、なんて思った
……でてこなくていいぞ

俺はそのままベッドに寝転び、やっと一息ついたのだった


――深夜
くしゃみが聞こえた




寝ていたから、最初はきづかなかった
でも、何度目かのその音を聞いたとき、あぁこれは誰かのくしゃみなんだなって自覚した

――くしゃみ?
はっ
俺はすぐに自室の扉を開く。やっぱり、いた。
しかしながら、俺はもう少し恐ろしい想像をしていたから、驚きはしない
銀「あ、ご主人様~。どうなされましたこんな夜更けに」
男「くしゃみしてただろ」
銀「あはは、聞こえましたか~……、すいません」
男「入れ」

俺が寝る前に神様が居そうなんて思ってしまったから、もしかしたら……なんてそんな想像をしてた
ま、いねーよな

銀「今日の夜係私だったんで、罰ゲームもうけちゃおうと思ったんですが、ご主人様スヤスヤでしたので外で待機してました」
男「罰ゲーム?」
銀「はいぃ。鍵があったのは聖堂の地下でした、私の負けです!」
男「いや、その入り口は確かに中庭にあった。むしろ中庭に居なければ見つからなかった。負けたのは俺だ」
銀「で、ですが……」
男「そこまできっちりしなくていいだろ、普通に考えても俺の負けだ、ルール違反でもなんでもない」
銀「そうですか? ……なら、私の勝ちです! ご褒美ください!」
男「ご褒美ねぇ……、何が欲しい?」
銀「おぉ、選んで良いんですね!? うーんとうーんと……」
男「大体なんでもいいぞ」
銀「あ、じゃぁ!」
男「ん?」

銀「ご主人様と一緒に寝たいです!」

一緒に寝たい、だって?
男「う、うーん……」
銀「だ、だめですか?」

どっちの意味でいってるんだ?ただ単に寝るだけか?添い寝だけか?
寝るって、うーんうーんうーん……、どどどうしよう

男「ねるだけ、なら、構わらない」
よし、緊張しないで言えた

銀「構わらない?」
言えてなかった

男「構わない!」
銀「やったっ」
ごそごそと俺のベッドの中に銀が入ってくる
さーて、どうしたもんかな

銀「あったかいです~。ぬくぬく」
男「そうか」
銀「ご主人様のあったかみですね~」
男「あったかみって始めて聞いたな」
銀「日本語むつかしいのですー」
男「……そうか」
銀「ご主人様ご主人様、なんでベッドに入らないんですか~?」
男「ねむくないからだ」
銀「だめです~! それじゃご褒美じゃないです、放置ぷれいです!」
男「わかった、わかった、30秒待て」
精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一精神統一
男「よし」
ごそごそと、俺も銀の隣へ入る
男「二人だと、狭いな」
銀「むしろ丁度いいですよ~? ピタピタ」
男「ぴたぴた触るな」

銀「すーすー」
男(ねた……か?)
俺は寝たか確認するために、銀の方を向くように体勢をかえる
男(はっ)
そこには銀の顔があった
可愛い? そう、可愛い。美人というよりは、可愛いの部類
銀色の髪が彼女の顔を多い、指で弄るとさらっと流れる
男(ち、ちがう、寝たかを確認するために触っただけだ)
そう、断じてそういう気持ちが合ったわけじゃない
男(ひっ)
銀の吐息が俺の鼻に掛かる
それは暖かくて……優しくて……
この部屋の小さな光をうけ反射する、小ぶりな唇がそこにあった
男(お、お、おちつけいいか、おちつけ)

男(確認するだけだ)
その唇に、俺は指をあててみる
柔らかくて弾力があった。こんな子があの場所に居たなんて……
男(ohっ)
かぷ
かまれた
か、かまれた。俺の指は銀のその口に、噛まれていた
そしてなにやら柔らかいものが指にあたる感触があった
これ、は……
銀「ちゅ。ご主人様……」
ねてるん、だよな?
このままではヤバイと思った俺は、多少の名残を惜しみながら指を口から引き抜いた
――引き抜こうとした
でも抜けなかった。なぜなら俺の指は、銀の口に吸われていたからだ。
まるで抜くのを拒むように……

入荷したばかりって言ってたから処女の可能性もあるんじゃない?

男(だめだっ、だめだ俺!)
本気で焦った。このままではいけない、男として人として、皆のご主人様としても、このままではだめだと
俺は空いてる方の手を銀の顎にあて、内心で謝りながら強引にその指を引き抜く
銀色の糸が、俺の指と銀の口を伝っていた
それはゆっくりと弛み、ベッドへと落ちて後を作る

惜しいなんて、思ってないんだからね……

俺はすぐに反対方向に向き直り、体を丸めて寝る事に集中したのだった

男「ん……」
寝る事はできたらしい。…あの状況で寝れるとは、俺も中々に肝っ玉が据わった男だ
俺はゆっくりと目を開き、朝の空気を吸う
まだ寝ていたかったが、そろそろ朝食のために誰かが呼びにくるだろう
……ん?
何か違和感があった
どこに?
えーと、おへそのした辺りです
自分の体以外の違和感、何かが触れてるようなそんな違和感
なんだろう、俺は確認するために、体勢を変えようとする
だが上手くいかない
何かがひっかかっているようだ
男(ねぼけてんのかな・・・おれ・・・)

手で触って確認してみる
なんだこれ?……ってみればいいのか
俺は掛け布団を持ち上げる
男「な……」
足が三本あった――真ん中から一本はえて……
違う、銀の足が、俺の両足の間にはさまっていたのだった
でもまって、ちがう、それだけじゃなくて、おかしい
手の位置がおかしい
銀の手が、俺のその、なんていうんだ、へそのしたのある部分に置かれていたんだ
銀は寝てる、はずだよ、ね?
男「ぎ、ぎん……?」
銀「すーすー」
ねてるんだよね……?

俺は銀の手を掴み、正しくある位置へと戻そうとする
男(よいしょ………ん?)
動かない?
うごいてるけど、離れようとしてない?
……

男「おい」
銀「す~す~」
男「おきてるな?」
銀「ねてま~す」
男「あほか、さっさと手をどけろ」
銀「え~。どかしたいんですか~?」
男「当たり前だ、朝から何考えてやがる」
銀「むぅ、だってこんなじゃないですかーさすさす」
男「っ! まて、ばか、やめろ」
銀「いやならどけば良いじゃないすか~♪」

男(くそ・・・!!)

院長が来ないことを祈るばかりだwww

突如、ドアが開いた
?「おいこら小僧、お前なにやってやがんだ、呪うぞ?一生呪うぞ?」
男「あ、赤?」
その姿は確かに赤だった、なのに、口調がおかしい
赤にみえる誰かは、俺の方へぐいぐいと寄ってくる
?「なぁおい、十秒時間やるからいますぐそこからどけ、いいな?十秒だ。いーちにーごーななー」
男「ああああ!」
バッと俺は飛び上がる
男「セーフ」
?「ふむ……」
銀「あーあ残念ですねご主人様~」
男「何がだあほんだら! それよりお前、幽霊だな? そうだろ!」
幽「よ、お見通しのとおり~。ちゃんと許可とって乗り移ってるんだぞ」
男「まったく、これだから人外は……」
幽「呪われたいのか?」
男「チッ」

ご飯は皆で食べようという俺の提案から、長テーブルには全員がすわり、わいわいと朝食をとっている
俺は一人、静かに食べていた
さっきあのまま院長幽霊がこなけりゃ、俺はきっとイイ事が出来てたんじゃないかとかそんな事がグルグルと頭を回る
ぐう、だめだ、そんな事考えてちゃ

茶「あら、ご主人様元気ないですね、大丈夫ですか?」
男「ん、あぁ、大丈夫、全然大丈夫」
金「昨日の夜係、銀ですわよね? 昨日なにかありましたの?」
銀「何にもないですよ~。ねぇご主人様に幽霊さん」
幽「うむ、保障してやろう」
おぉとどよめきが起こった。乗り移っているのを見て驚いたらしい。
しかしながら、そのうち数人はさも知ってるような顔つきだった。つまり、許可を取った際に見てた人ってことだろう
男「お前さっさと成仏しろよ」
幽「いやじゃ。ここは楽しい。このまま居座る」
男「そうかい」

さて、昼までとくにすることもないな、どうするか
……って、食事しかイベントないのか俺達……
うーん、しかし俺は引きこもり体質だ、他に全員で何かなんて思いつかない


そうだ、○○と話してみよう


そういえば風呂はいってないな、風呂にはいろう


みんなでゲーム大会とか面白いんじゃないか?

>>250

222222222222222

そういえば風呂はいってないな、風呂にはいろう
昨日は幽霊騒動でそんな時間なかったし、なんだかんだで入ってないんだよな
あんなでっかい浴場なんだ、楽しいにきまってる

俺は自室のタンスからした着をとりだす
たしかあそこ、バスタオルとか置いてあったから大丈夫だよな

扉を開けた先にいたのは……緑だった
緑「どこいくの」
男「あぁ、ちょっと風呂入ろうと思ってな」
緑「わかった」
男「うん、え。くるのか?」
緑「もちろん」
男「いや、来なくていいよ、だってあそこ一つしかないだろ?」
緑「めいどさん、お背中お流しするの仕事。でしょ?」
男「でしょ? って……うーむ」

なし崩し的に緑がついてきてしまった
男「やっぱだめだ、うん、だめだ」
緑「なんで?」
男「えーと、男女が一緒にお風呂にはいるのはだめなんだ」
緑「でもお仕事。これ重要」
男「うーん……」
緑「あ、ちょっとまってて。忘れ物と忘れ事した。先はいってて」
男「お、おう。だが緑、俺が出るまで入ってきちゃダメだからな」
緑「きこえなーい」

だだだっと緑が更衣室から出て行く
忘れ物、なんだろう……
嫌な予感しかしなかった

かぽーん
男「ひ、ひろい……」
前に深夜に来たときは、こんなに広く感じなかったのだが、あの時はちょっと考え事してたしな、紳士的に
俺ははじっこの椅子に座り体を洗い、湯へつかる
男「だが、いい湯だ」
こんな広いとこを独り占めなんて……、いいなぁ
黒「そうか、いい湯か、はじめてだったか上手くいったようだ」
男「!? どこからはいってきた!?」
黒「ん、そこだ、湯船の横に扉があるだろ。その向こうに湯を調節する機械がある」
男「な、な、な」
ばっと俺は大事なところを隠す
黒「ん、ははは、ご主人様は青いな」
男「うるせぇ」
黒「背中流すのは誰だ?」
男「緑が流すといっていたが、断った」
黒「ふむ……」

黒は神出鬼没だな

黒「私が流してやろう」
男「え、ちょ、いい!ながさなくていい!」
黒「だめだ、流されなきゃいけない。……忌々しいが効すると男が嬉しいとあの場で学んだ」
男「ちょちょちょちょ、いいから、そういうのいいから!」
そうか、しきりに背中を流す流すと緑や茶がいっていたのはこういうことだったのか
黒「まってろ」
男「ちょおおおお!」
黒が更衣室へと姿をけす

するとそのタイミングで、いろんな声が聞こえてきた
黒「お、やっぱりきたか」
緑「うん」
金「お背中は私がお流ししますの! あぁ、楽しみ」
茶「この前私流せそうだったんだけどね~、ふふ、がんばっちゃおう」

え、え・・・?

がららららら....
わいわいがやがや
困った。非常に困った。
なんだこれ、全員集合か?
男「お、おい、どういうことだ」
緑「お風呂は皆ではいると楽しい。それ教えてあげようと思った」
男「なんてこった……」
女「よっ」
男「お前まで!?」
女「大丈夫、ちゃんと全員にバスタオル着けさせた。メイド長として」
男「その前にとめてくれよ!!」
女「だって皆楽しそうだったんだもん。ついつい。てへ☆」
男「あぁ、最悪だ……」
女「最高の間違い?」
男「……」

バスタオル着用は裸よりえろいという計算

まて、だめだ……だがだめだとこの状況ではっきりといえなかった
なぜなら女の言うとおり、全員がたのしそうだったから
その全員というのはもちろん俺を除いて、だ

赤「あ、あれ、ご主人様が端によっちゃってます。どうしたのでしょうか」
女「あれはね、隠してるのよ」
青「何を?」
女「愚息」
銀「ほうほう」
男「うるさいだまれ」

金「さぁほら入るのは体洗ってからですわよ、ご主人様がはいってらっしゃるんですから」
茶「ふふ、分かってますよー。しーっかりあらってはいりましょ~♪」
紫「わー、銀ちゃんおおきいー!」
銀「いいでしょ~」
茶「私もまけないつもりなんだけどなぁ~」

褐「うぅ、茶とか銀のみると、悲しくなるっ……」
茶「そんなことないわ、ほら、貴方のは魅力的」
褐「ひゃっ、こ、こら、いきなりさわるな!」
金「ふふふふん、わわ私は全然きにしてなくてよ」
緑「金のは大きい方」
金「情けは無用ですわー!!」

青「……」
紫「青ちゃんはあたしとおなじくらいかなー?」
青「紫の方、大きい」
紫「うーん、触ってみる?」
青「コクコク」

男「聞いちゃダメだ聞いちゃダメだ聞いちゃダメだ聞いちゃダメだ」

そしてさらに闖入者は続く
桃「おくれましたたー! かんでない!」
赤「お、お掃除道具片付けるのに手間取っちゃって……、すいません」
女「おっつかれー!」

男「ぶううううううううううう」
桃がタオルをせず入ってきた
桃「おおう、噛まないように注意してたらわすれてった!」
男「はやくつけろ!!」

黒「くく、やはり青いな」
男「あーあーあーあきこえない!」
緑「まねっこ?」
男「ちがう!」

男なら全員を健全な方向へ導いてくれるはずだ

こんな風にドタバタが過ぎ、全員が湯船へと浸かる
紫「きもちいいー、久しぶりのおふろー」
男「は、はいってなかったのか?」
紫「はい。ご主人様が入ってないお風呂にははいれないです」

あぁ、そうだったのか……
じゃあ今が、こっちに来て始めての……
皆待ってたって、……ことなのか?

男「す、すまん」
紫「あ、す、すいませんっ」
男「え、あぁ、そうか、違う、謝らなくていい」
茶「ご主人様も、謝らなくていいんですよ。私達は寧ろ、それで嬉しく感じられたんですから」
男「?」
金「ご主人様に少しでも敬意を払えるからですわ。だからだれも謝って欲しいなんておもってません」

すまんちょっと休憩
1時間以内には戻ります

一応、院長含め全員処女
”あの場”っていうのは、この子達が日本語を勉強した場所
もともと高級売春婦になるために日本語を勉強してるから、その時点でそういう知識も叩き込まれてる

・・・という設定

だが青いブローチを受け取ったのは男だった男だったんだよ

あぁそうか、みんな、そうか……
男「……ありがとう」
褐「謝られるよりは感謝された方がうれしいですねっ……でもまぁ、そういうことは言わなくてもいいんですよ!」
緑「言葉に乗せる必要はない」
黒「あぁ、そうだな。くく、ご主人様のソコが証明している」
茶「あらあらあらあら」
金「////」
男「な、なななな! なんでそう話をもっていく!」
青「良い自己主張」
桃「ここだー!ってさけんでますな!」
銀「うむうむ」
男「しかたないだろ!」

男「俺はでる!」

もう付き合ってられなかった、精神的に
それに実際相当はいってるから、結構のぼせてしまっていた
俺は宣言どおり勇ましく立ち上がる

すると、同時に全員が立ち上がった

全「「お背中お流しします!!」」

……なんてこった
断れない…・…じゃないか……

男「……順番、な」

黄色い声が一斉にあがった

男の背中が磨り減るなこれは

男「あ。あたって。る、ぞ……」
茶「ん~?♪ しりません~ わざとじゃないです~」

男「いてててて」
女「何であたしがあんたの背中なんか!」
男「ならやめてくれええええ」
女「それはやだああああ」

男「おい、なんで前にタオルきてるんだ? ん?」
青「綺麗綺麗」

男「お前は優しいな」
金「べ、べつに……、背中はこうやって、こするものですわ……」

紫「どうどうー?」
男「うん、うまい、いいぞ」
紫「やったっ」

褐「うーん、もっと鍛えるといいですよご主人様!」
男「え、いや、いいよ、うん」
褐「えーえーえー、一緒に外でて走りましょうよー」
男「溶けるってば」

銀「どうですか~」
男「そこは背中じゃない、確信犯だろ。指先ちまちまあてるな」
銀「だって~おっきっくて~あたっちゃうんですもん~ きゃっ><」
男「交代いいいいい!!」

桃「ごしごし、かぷ」
男「なに!?」
桃「かかかかんじゃいました!」

赤「ご主人様の背中……・、気付けないように……」
男「も、もうちょっとつよくていいぞ……? くすぐったい」
赤「す、すいませんっ」

黒「ふむ、真っ赤だな、仕方ない、手でやってやろう」
男「!?」
黒「どうだ、すべすべするだろ、いいだろ」
男「・・・・っ」

緑「私最後、でもまっかだから、背中じゃなくて腕ゴシゴシ」
男「あ、あぁ、その方が助かる」
緑「ごしごし」

男「あれ、なんでまだ次がいるんだ?」
幽「私だ小僧、ふふふ、私にやってもらえるとは光栄だろ?感謝せよ」
男「またのりうつってるんかい」

やっと風呂からでたとおもったら、今度は服着せ係なんてのがついてきた
さすがに下着だけはと懇願し、後ろを向いてもらう

男「よ、よし、こっちむいていいぞ」
金「むぅ、別に下着も着せてあげますのに。私達はメイドですわ、メイドに肌を見せるのは恥ずかしい事ではないです」
男「いやな、そういう考えはダメだ、な」
金「むぅ、こちらが恐縮ですわ、同じに見ていただけるなんて……はい、手あげてください」
男「恥ずかしいな」
金「私には可愛いくみえますわよ?」
男「か、かわいいだと…」
金「くすくす、さ、今度はおズボンですわ、足、あげてくださいな?」
男「ぐう、いたれるつくせりだな……」
金「それがお仕事です……いえ、私の、したいこと……です……わ…」

こんなに慕われて、俺、なんかもうどうすりゃいいんだ……

俺は部屋に戻り、金に水をもってくるよう頼んだ
のぼせたせいか、頭が痛い

金「はい、お水ですわ。……お医者様およびしますか?」
男「ありがと。でもいい、そんな大事じゃない。のぼせただけだ」
金「ご主人様がそうおっしゃるなら……」
男「おう。……少し横になろうかな」
金「添い寝しましょうか? 人の温もりは安心できるものですわ」
男「え。っと」

添い寝、か
まぁ、いいんじゃないかな。今はもう、手をだす余裕もないし

男「あぁ、たのむ」
金「ふふ、畏まりましたわ」

金は面倒見のいい良い子だな

こんな風に始まった俺達の生活も、気付けばもう一ヶ月がたとうとしていた
大体一日のパターンも決まってきて、何もかも良い方向に回りだした頃だった

茶「ご主人さま~、ご来客です~」
男「ん、あぁ、今いいとこなんだ、客間に通しておいてくれ、すぐいく」
茶「はいはーい」

デイトレに明け暮れる昼下がり、その訪問はあった
最近、近くの村と交流を持てるようになってきていたので、あまり来客もめずらしくない
近々院長幽霊の指導のもとで、ミサもひらくことになっていた

男「だれだろうな」

男「群青のブローチを持った女の子?」
来「はい、こちらに居るという話を伺いましたので」
男「うーん、赤、茶、知ってるか?」
赤「い、いえいえ、私は存じておりません」
茶「心あたりないですねぇ……」
男「そうか……、どっかで見たような気がするんだが……うーん、おもいだせん」
来「そうですか……、でしたらまた日を改めて参ります」
男「その方が良いですね、あぁ連絡先教えてもらって良いですか?」

来客から一枚の名刺をもらう
名前と電話番号しか書いてなかった

男「見送ってあげてくれ」
赤「はいっ」
茶「はい」

金「どなたでしたの?」
赤「群青のブローチをもった女の子を探してる方でした」
紫「うーん、なんだろう」

実は俺は知っている
というより、俺が持っている

男「ちょっと黒を俺の部屋に呼んでくれ。あと、とりあえず今知ってる子以外には秘密にしてくれ」
茶「ふふ、どうしたのかしら? 楽しそうねぇ」
金「あ、聞かない方がよかったでしょうか……すいません」
男「いや、金は大丈夫。とりあえず、俺は部屋に戻るから」

黒「どうしました?」
男「これ」
俺はさっきの名刺をわたす
黒「ふむ?」
男「どこの誰か調べてくれ。あと、群青のブローチについても」

この一ヶ月での黒のPCの上達には目を見張るものがあった
たぶん、才能
調べるという分野において、少なくとも俺の役に立つくらいには腕が立った
だから最近では、デイトレ時に黒と一緒にやる事も多い

黒「構いませんが、何故?」
男「かくかくしかじか」
黒「あぁ、さっきの来客ですか。わかりました」
男「頼む」

自室に独りになった俺は、探しているとみられるブローチを取り出す
これが、なんなんだ?
もらったときに少し見たくらいで、それ以降は飾りっぱなしだ
じろじろと見た事はない

んー……?
royal……?
なんだこれ

男「だれかいるか?」
金「はい、私がおります」
男「ちょっと入ってきてくれ」

金「royal? 英語で”王の”という意味です」
男「お、王……?」
金「こんなもの、どこで手に入れたんですか? ……はっ、さっきの」
男「シーッシーッ 秘密っ」
金「は、はい」

きますな

金かわいい

その夜

黒「ご主人様、おわりました」
男「ん、あぁ、どうだった」
黒「電話番号はホテルのものでした。ホテルのデータベースにハッキングし人物を調べたところ……」
男「ん?」
黒「それ以上追跡できませんでした。データも全て偽造されてます」
男「な……」
黒「本当に、だれなんでしょう……」
男「むぅ」
黒「それと群青のブローチですが、こちらは分かりました」
男「ふむ?」
黒「某小国のRoyal Inheritanceです」
男「え、なんて?」
黒「王の遺産、です」
男「な……」

男「つーことはなにか、群青のブローチを持つ少女ってのは、王の遺産を相続してるわけで」
黒「つまり王族の子孫、になります」
男「だよなぁ……、うーん、秘密にしてても仕方ないな、青を呼んでくれ」
黒「はい」

男「ってわけだが、説明してもらえるか?」
青「ん、あまり良く覚えていない」
男「そうか」

まぁこいつら全員、良い過去はもってないだろうけどさ

男「知ってる事はなにかあるか?」
青「ん……、ぶんぶん」
男「そうか」

桃「作戦かーいぐ! かかかんだ!」

俺は全員を食堂に集め、事情を説明した

銀「ん~、あの国は最近王が死んだとかなんだとか」
赤「あ、しってますしってます、テレビでやってました」
男「テレビで?」
緑「私も知ってる。一緒にみた」
金「ということは……、政治的になにか、でしょうか」
黒「だがな、王が死んだら政権を奪おうとするものが居るのが常だ、何故テレビで流したのか分からぬ……?」
茶「知らせる必要があったのかも知れませんよ~」
銀「仮説ですが~、王が死んで跡取りが居なくなって~……とかとか」
金「ありえますわね」
男「どうしたもんかなぁ、あの人がいい人かにもよるが、もう一度話をきかんと」
幽「あの人は悪い人じゃないよー」
男「!?」
幽「さっきつけてみた。霊体のままじゃもう干渉は出来ないけど、話きくくらいならお茶の子さいさい」

次の日、あの来客はまたやってきた
来「どうでしょう…・…」
男「群青のブローチって、これ?」
来「お、おぉおおお……! これです、これ! これをどこで?」
男「青からもらった、こいつ」
青「ん」
来「あぁ……ついにみつけました……、わが国の正当な王女!」
銀「あ、私正解ー♪」
男「ふむ、てことは青のこと、連れていきたいのか?」
来「えぇえぇ、もちろん!」
青「ぶんぶん」
男「やだって」
来「し、しかし……」
青「違う、私はもう王の資格をもっていない」
来「……?」
青「王は、男」
男「………………………え?」


来「はっ、もしやこのブローチ、”譲られた”のですか……?」
男「え、えーと、プレゼント、だよな?青」
青「コクコク」
来「なんと……、という事は男様が、わが国の正当な……」
男「え、ちょっとまって、どういうこと? このブローチ持ってる人が王ってこと?」
来「然様でございます」
茶「さすがご主人様!」
赤「お、王様ですかご主人様!?」
金「あぁ、なんと……」
黒「すごいな……」
男「いやまてって、俺は王になる気は毛頭ないぞ……?」
来「そ、そんな殺生な! わが国ではうんたらかんたら」
男「いやね、そちらさんの事情はなんとなく分かるし、王が必要なのも理解した」

だけど

男「ここから俺は動けない」

男「んー、じゃぁこのブローチを貴方にあげればいいんじゃない? そうすれば貴方が王で、俺達には無関係になる」
来「めめめめめめ滅相もございません!!! それに王の血筋を引いてる物から渡さないと意味がありません!!」
男「うーん。しかしなぁ、国とこいつらを天秤にかけるだろ? どっちに傾くと思う?」
女「国だろ普通」
男「いや、お前含めてこいつらだ。だって俺の世界はこいつらが居なきゃできなかったんだから」
金「(ずきゅうううん) くらくら……」
男「だからまぁ、どうにかしてくれ」
来「むむむむむ………」


そして、俺達は突拍子もない決断をした

それでこそ男だ

金は俺の嫁!                  にしたい

男「わかった、よし」
来「?」
男「此処を国にしよう。そして、今ある国を、大使館の敷地にしよう」
来「は!?」
男「な、そうすりゃ俺は動かなくて良い。王はできる。まぁ形だけでいいだろ? どうせ制度もなにもしらんから好きにしてくれ。簡単な事ならしてやる」
来「な、な……おぉ、これこそまさに王の決断……」
青「名案」
赤「す、すごいですご主人様……」
男「だめか?」
来「あぁ、あぁ、それで構いません、いますぐ手続きを!」
黒「まて、それじゃだめだ」
男「ん?」
黒「それだと、戦争の際にこの場所が攻める対象となってしまう」
男「ふむ」
黒「男を王として、現存する王宮に居るようにみせかければいい。攻められたら逃げたってことにすればばれない」
男「おぉ、いいね」

さすが黒たよりになる

そして数日後、某小国にいって新王として戴冠式を行ったその日に、俺はここにもどってきた
王は小国の王宮にいるが 面会は全て拒絶
だがそういう王ってのは昔からいたから疑われない、とおもう
どうせならこの屋敷に王宮セットだけつくって、放送のみにでればいいって話にすらなった

男「ただいま」
金「お帰りなさいませ、陛下」
男「ははは、陛下か、いいな、それ」
黒「みてくれ、大量に”お礼”が届いたぞ」
桃「そそ倉庫にはいりきりませせせせっかんだっ!」

青「ごめんなさい」
男「いや、面白いからいいんじゃねーかな」
青「……」

俺はぽんと手を置く
男「俺は何時までも俺だ。だが王権をもってる。こんな面白いことはない。だから気にするな」

男「これは、国王命令だ」


男「王になった実感はない、な」
もとより全て幻想のような話だ
デイトレで500億?メイドがいて屋敷がある?国の王?
どれもこれも、夢のような話だ

男「しかし今、それは現実だ」
夢のような話でも、現実だった
俺が俺じゃなくなっていくような、そんな気持ちに襲われた

ドアが優しくノックされる
男「どーぞ。今日は赤だったか」
赤「は、はい、今日の夜係は赤ですっ」
男「よかった、やっと順番を覚えてきたところなんだ」
赤「11人もいますからね、お、覚えるのは大変です」
男「本当にな」

やはり赤は幽をカウントからはずすか

近くにあった椅子を俺が座るベッドの正面におき、赤がすわる
対面する形になった

赤「ご主人様」
男「うん?」
赤「ご主人様は、初めてあったときより、とても……、柔らかくなりました」
男「あぁ、そうだな、俺もそう思う」
赤「それはとても良い事だと思います、私も、うれしいです」
男「うん」
赤「だけど、怖いんです」
男「何が?」
赤「ご主人様が、どこかへ、言ってしまいそうで……」
男「なんでさ」
赤「変わっていきます、ご主人様は王にすらなられました。どんどん変わっていきます……」

赤は俺の膝に手をあててうつむいた

赤「ご主人様、どうか、どうか、何処かへいくのであれば私を、私達を、お連れになってください……」
男「……」
赤「私達にとって、貴方は、全てです…どうか…」

俺は赤の頭をなでる

男「なぁ、赤。俺がここで王をやってる理由、わすれたのか?」
赤「いえ……いえ……」
男「何処か行くならもちろん連れて行くが、俺は根性が引きこもりだ。どこへもいかねぇよ」
赤「ご主人様……ご主人様っ」

赤が抱きついてきてベッドに押し倒される

男「どうした、やけに傷心してるな」
赤「最近ずっと、考えていたので……ぐずっ」
男「安心しろって」

俺はその体勢のまま、頭をなで続ける

>>1
ところで院長(幽霊)って何歳くらいの設定?

何時間たったろうか、いつの間にか俺も赤も寝入ってしまったようだ
赤は俺の胸の上で、気持ちよさそうに眠っていた
男(あぁ、こいつみたいなのがいるから……、俺はここからうごけねぇんだなぁ)
トゲトゲだった自分の心から、トゲがそぎ落とされている事を、俺は自覚した
変わってゆくのは怖い事じゃないんだ赤
きっと良い事。それは怖がる事じゃない

男「くく」
俺がこんな事を思うなんてな

本当に、変わっていくのはいいことなのかもしれない
それを俺は、今までしらなかった
なぁ、俺

今、たのしいよな

ばっと手を広げ、俺はベッドに倒れこむ
あぁなんか、清清しい

赤「ご主人……様……」
赤がぎゅっと、抱きついてきた
俺は無意識に、抱き返す

赤「……?」
男「おきたか、ごめん」
赤「………すすすすいません!!!」

赤がばっと離れようとした

男「離さん」
赤「/////」

離さんよ、それが、俺が掴んだ世界だから

これちょっと緑涙目じゃないか

ちゅんちゅんちゅんちゅん……

男「まぶしっ」
陽の光が俺の目を突く
男「ったく……なんでカーテンなんかあいてやがる……」
俺は乱暴にカーテンを閉めると、PCを起動する

今日はどこのをかってやるかな

?「男ちゃん、ご飯、ここに、置いておくからね」
男「そこにおいと……」

……あ………れ………………?


これはまさかの

俺はバッと扉を開ける
そこはどう見ても、豪勢なお屋敷なんかじゃなかった

え?え?え?

どういうこと。だ?

母「あ、男ちゃん……どうしたの?」
男「え。え………?」
母「ご、ごめんね、ご飯、いらなかった?」
男「ち、違う、そうじゃない、そうじゃないんだ」

な、…………なんだ…………なんだ?

母「だ、大丈夫男ちゃん?」

ちがう、ちがう、ちがう?
ちがくない

ちがくなんかない

デイトレで500億? メイドさんいっぱいでっかいお屋敷? 一国の王?
な。んだ。そ。れ

現実?夢?

何が、どういう……

母「男ちゃん……?」
男「”母さん”……、ここは、俺の家、だよな?」
何年ぶりかに、母さんと、俺はいった

母「え、えぇ、そうよ、貴方のおうち」

そん、な……

ここで男の真価が問われるわけだな 夢の中での心の変化をどう受け止めて
現実を変えるのか

そ、そんな……、あ。あああああ……

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

男「お、おい、ははは。俺は、馬鹿だな。そんな事、あるわけ、ないだろ」
母「……?」
男「ごめん母さん……、ちょっと、寝ぼけてた、みたいだ」
母「そ、そう?」
男「うん。……それと、今まで、ごめん」

きっとあれは夢
でも
夢は夢でも

俺は

学んだことがあった

男「これからは、頑張る、あぁ、明日からなんかじゃない、今からだ」
母「……!」
男「悪かった、本当に悪かった、こんな俺を、育ててくれて、ありがとう」

母の目に涙がたまる

男「これからは、俺が、恩返しをする番。だ」



男「本当に、すまなかった……!!!」

俺は土下座をして、今までの全てを込めて、謝った

ぶわっと、光が広がったのを、感じた


――世界は選択の分岐である――

え?

――世界を選ぶのは自身である――

な、なに?

――何が正しいかを決めるのは世界である――

何が、ただしい?

――夢とは何かを決めるのは心である――

夢、どれが、夢?

うまいこと現実をつかみとってくれ男

――正解とは一つではない――

いくつあるんだ?

――正解とは無限である――

無限……?

――メビウスの輪こそが世界である――

メビウスの、輪?

――答えを――

こた、え?

ふっと、俺は地に手をついた
そこはさっきまでいた自分の家

メビウスの輪って……
でも、世界がメビウスの輪であるならば……
あぁ、そんな……


だが、”捻り”はどこだ?


それが、答え、なのか?

男「母さん、恩返しはする、だが、時間をくれ」

どこだ? どこだ?

俺は家の扉を開く

そこには

やせ細った女の子が一人、立っていた

あぁ、昨日の俺なら、こんな子をみても見向きもしなかっただろう
だが今は違う

男「君、名前は」
少「……ない」

じゃぁ君は

男「白だ」

>>1
乙! 面白かった!

これからも頑張っていけよ男
こっちも金みたいな子に逢えるように頑張るから!

流れ的に終わったかと思っちまったwww

メビウスの輪
二つの側面を一に統合する、神の輪
世界は無限
あぁ、そうだ
答えもたくさん、その通りだ

白とは無。
物と物をつなげたとき、側面だけが残ると思うか?
ちがう
”接合する部分”ができる
誰にも見えない世界の側面

それが、白

そして俺は、二つの答えを選んだ
メビウスの輪を作るために

だから――

?「………まッ!……さま!」
?「…きて!目……けて……さいッ!」

ん……

赤「あぁ、あぁ、ご主人、様……っ!」
緑「ぐずっ」
金「……どこかに、行ってしまわれたかと……おもい……」

俺は二つの世界を選んだ
どちらも正しかったから
でも二つの世界は同時に存在できなかった
だから、結合した

男「……よう」

よし、みんなでゲーム大会フラグ復活

茶「ふふ、びっくりしましたよ~。ずっとおきないんですもの」
女「一日寝てただけじゃない、別に心配することもないっての」
黒「何をいうか女様、くく」
女「言わなくていいわよ」

銀「本当に、心配しましたよぉ……もうあのご主人様と合えないかと、思っちゃいました……」
褐「うっ、ご主人様っ……」
紫「ご主人様あああああ」
男「あ、はは、そうくっつくな……」

桃「私も心配したんですよおおおお!! あ、かまない!」
緑「さっきいっぱい噛んでた」
桃「緑ちゃん! いいのそういうのいわなくて!」

男(あぁ、戻れたのか……)

男の変化を丁寧に描いたからこそ映えるこの展開

男「心配かけたな」
赤「いえっいえっ……どこにもいかないって、仰いましたので……っ 信じて、ましたっ」
男「うそつけ、顔がぐちょぐちょだぞ。ほら、金も」
金「う、うぅ…」
茶「ほらぁ、ご主人様? 何度も心配かけちゃだめって言いましたよね?」
男「はは、すまんすまん」
茶「まぁ、いいです。ちゃんとおきてくださいましたので。ふふ」
男「強がってるな? 顔、ぬれてるぞ」
茶「当たり前じゃないですか……当たり前。じゃ。ないですかああああ……!!」
男「よしよし」

俺は戻ってきた
そしてこの世界を正しいものとした
メビウスの輪を使ったから、いつかは向こうに戻らなきゃいけない
でも、今はまだ、たのしんでいていいよ、な

こいつらが、いるんだから

超展開キテタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 _   ∩
( ゚∀゚)彡  金!金!
 ⊂彡

これにてこの物語、メインストーリーはフィニッシュです
これ以降はご要望があればサイドストーリーかアフターストーリー書いていきますね
良ければ物書き的に感想指摘いただけると、嬉しいです


皆さん、お付き合いいただき、ありがとうございました!!!

とりあえず>>1乙!!!

さぁ、再度ストーリーお願いします!
金成分多めがいいな((o(´∀`)o))

各キャラに見せ場が用意されてたのがいい感じだったと思う
ただ紫の「まりあさますきなんです♪」という台詞が地下通路出現の
伏線として以外に機能しなかったのがちょい残念かも あと名前の読みを
ゆかりと読ませるならば 男が一番最初にひらがなで呼ぶとかすれば
説明せずに定着させられたのではないかとか でも一番言いたいのは
すげぇ面白かったから是非とも金が家庭的な一面を見せる話が読みたいです

>>458
緑もゆかりって読めちゃうんだぜ?

>>469
緑はゆかりって読まないのでは?

おぉ……、予想以上の反響にアタフタ……
メビウスの輪については、wikiを見ていただけるのが早いと思います
使った理由として、現実からずれすぎた世界を現実として説明つけるためってのと
主人公の変化を表すために、元の世界……というかもう一つの世界でどう動くのかってのを見せたかったからです
紫についてはすみません、「むらさき」じゃ読み図ら買ったので「ゆかり」にしただけでしたごめんなさいw
その後、>>469で書いてある通り、紫=緑でお話考えたんですけど、助長になりそうだったのでやめました
その名残が、赤が言ってる「11人」です本当は幽霊いれて「12人」ですからね
ちなみに赤は幽霊を自覚してますので大丈夫です。たしか「赤は数えないのか」ってレスがあったのでつけたしです
学校や病院の公共施設の利用ですが、男が国王なので何の問題もありません
学校については、この時点から言っても仕方ないので、なしです。カテキョとかはあるかも。
なんでかっていうと、育った環境が日本の学校と違いすぎるので。

では、これからアフターを書いて行きたいと思います
よろしければ、お付き合いくださいませ。

男に金が焼いたクッキーを食べさせてやってほしい

メイド総数12人 夜係の順番を男が覚えてきた~の文脈から
赤が11人発言をしたので 幽か女のどちらかは夜係に不参加かとか
幽は赤に憑依した状態で夜係に加わってるけど赤が意図的に11人と言ったとか
そういう意地の悪い読み方をしただけだったり<カウント

女「はっ、なんてこった!!!」

ある昼下がり、女様が悲鳴をあげたのを聞いた
私はすぐに、声の聞こえた先へ駆けつける

金「ど、どうしましたの?」
女「トイレットペーパーが!あと一ロールしかない!」
桃「そそそっそれは大変です!!大変ですよ!」
女「あぁどうしよう、いつもならネットでほいほい買っちゃうのに、今は時間がない!」

トイレットペーパーがないのは非常に重要な問題だ
なぜなら私達女は……まぁ重要なのだ

金「わ、私が買いに行ってきますわよ?」

女「本当!? 助かる! さすが金!」

確か今日は、お料理係もお掃除係もとくにない
いってしまえばオフの日だ
もちろん、私のご主人様からご用命があればすぐにでもとんでいきますけど
……こほん

紫「あたしも行くー!」
金「そうね、今日はあなたもオフでしたわね」

私はご主人様から渡されている経費用財布から一万円を抜き出し
自作の手提げカバンを持って、紫とともにこの屋敷をでたのだった

天気は晴れ
季節はもうすぐ春になろうという頃
空はとても綺麗だった

紫「ねーねー金ちゃん、どこに買いにいくのー?」
金「ふふ、山を下りて、少しいったところにある雑貨屋さんですわ」
紫「あー! あそこのおばちゃん、いい人だよね」
金「私もそう思います」

あの店のおばさまはとても素敵な方
何度か女様や黒がパソコンというので買い物を覚えるまではよく通っていたからしっている
行くと良くお話を聞かせてくださるから、とても印象的

紫「るんるん、ぴくにっくみたい!」
金「確かに。お弁当持ってきて、二人で食べても良かったですわね」
紫「それ名案!今度しよう!」
金「えぇ」

自作の手提げカバン・・・
お弁当・・・
ますますいいぞ金!

金「ごきげんよう……あら?」
店の扉は空いていたが、電気がついていない事に違和感を覚えた

紫「こーんにちはー……いないのかな?」
金「はて、今日は休業日かなにかでしたかしら」

うーんと、首を捻っていると、置くからドタドタと誰かが来る音がいた
みたことのない人だ

?「あぁ、お客さん? すまんねぇ、今日はちょっとやってないんだ。……しまったな、入ってくるとき扉をあけっぱにしてたか」
金「どうしたんですの?」
?「俺は此処の家の息子なんだがね、ばぁさまが体調崩れて倒れたってんで飛んできたんだ。だから、今日は悪いね」
金「! だ、大丈夫なのでしょうか……?」
息「それが弱っててね、一駅隣の病院まで薬を取りに行かなきゃならないんだが、離れられなくてね……どうしようかと困ってたところなんだ」

この辺りはお年寄りの方が多く、自分以外におば様を見ていられる人がいないとのことだった
薬も切らしてしまっていたという事らしい
……

金「私が、いきましょうか?」
息「ほ、ほんとうかい!? いや、見ず知らずの人にたのむのは……」
金「おば様とは良くお話させていただいてますわ……そうですわね、一度おば様とお話させていただいてもよろしいでしょうか」
そうすればおば様の容態も気になるし、自分が知り合いだと言う事も証明できる
案内されて畳の部屋へはいると、いつも元気なあのおば様が苦しそうに寝込んでいた

少し会話をしてみたけれど、離すのもつらそうだったので、私はすぐに切り上げる

金「すぐにでも薬を取りに行かなければ……、場所をおしえてくださいませ」
息子さんは地図を描いて渡してくれた
金「紫、電車はあぶないですわ、先に一人で帰りなさい」
紫「うーん、むしろ金ちゃん一人の方が心配だよ~」
金「私は、大丈夫ですわ」
紫「ううん、行くよ。ね?」
金「……分かりましたわ、行きましょう」

電車に乗るのは二度目だった
愛しきご主人様に連れられてこの地に来たときに乗ったきりだ
だがキップの概念は理解してるし、分からなくなれば聞けば分かるということも知っている

金「はい、キップ。なくしちゃだめですわよ?」
紫「うん!」

私達は駅のホームへ立つ
なんだか少し、心細かった
あの家の周辺以外、私はこの国の事をほとんど知らなかったから。

紫「わくわくするね! 冒険みたい!」
金「そ、そうですわね」

私は年上として、心配させないように、表面だけ取り繕ってそう言った

これはよいはじめてのおつかい

金「一駅、ここですわ」
紫「電車おもしろかった!」
金「確かに」

内心は、一人で電車に乗れた事をホっとしていた
悟らせまい悟らせまい

改札をでて、地図を開く
まずは、左

金「こっちですわ」
紫「うん!」

全くしらない未知の場所
緊張しながらも、私はおば様のためとその道を進んだ

金「おかしい、ですわね……」
地図に書いてある通りに進んだはずなのに、何故かその場所にあったのはただの林
紫「ねね、地図見せてー?」
金「はい……」
紫が地図をみる
どきどき、間違えてないだろうか
紫「うーん、あってるなぁ」
ほっ
金「もしかしたら、曲がる場所を間違えたのかもしれません。地図を描くときは、道の本数を省いたりするものですから」
紫「うん、そうだね、そうかも! 一旦戻って道変えてすすもう!」

一体どこにあるのかしら、この病院は
どきどきなんてしてないんだから

紫「うーん、ないなぁ。地図が間違ってるのかもしれない?」
金「そんな事あるのかしら……、むぅ」

結構な時間この地を歩いたが、目的の病院は見つからない

紫「もっと奥に進んでみよう、金ちゃん。戻って道変えてってばっかりだったから、ダメだったのかもしれないよ!」
金「一理ありますわね、行ってみましょう」

紫の手を握って歩を進める
いつもと違った匂いが最初は新鮮だったが、もう慣れたものだ

紫「るんるん」
金「楽しそうですわね、急ぎなんですわよ?」
紫「えへへ、だってー、こうやって知らないところを歩くのって、楽しくない?金ちゃん!」
金「……えぇ、楽しいわ」

確かに楽しかった、最初は
でも今は高鳴る胸を紫から隠す事の方が重要だった

いつの間にか夕暮れ
まだ見つからない

紫「ないねぇ~」
金「うーん、ないですわね……」
紫「戻る?」
金「う、うぅ、おめおめと戻るのは、なんだか恥ずかしいですが……、仕方ないですわね」
紫「うんうん、逃げるが勝ちだよ!」
金「それはちょっとどころか全然違いますわ」
紫「えへへ」

……ッ!

紫「どうしたの?」
金「い、いえ……」

帰り道が、分からない……

なんという

困った、帰り道が分からないとなると……うぅ
それに気付いたとたん、急激にこの場所が怖くなってきた

紫「どうしたの?」
金「え、えぇ」

だめだ、紫を怖がらせちゃいけない

でも、でも

帰り道が、分からない
どうすれば、いいの……?

私はとにかく紫の手を握り、来た道を真後ろに向かって歩くのだった……

月明かりのみが道を照らす
左右は林、いつのまにこんなところへ入ってきたんだろう……

紫「ね、ねぇ金ちゃん、ここ、どこ……?」
金「か、帰り道ですわ、よ」
紫「ちが、う……みたこと、ない……」
金「だ、大丈夫ですわ、怖くないですの!」
紫「ごめ、ごめんね、あたしもちゃんと、道を覚えておけば……」
金「いえいえ、そんな事無いですわ、貴方はちゃんと帰り道を覚えていました」
紫「それは、さっきの話で……今駅に帰る道は……覚えてないよぉ……」

あぁ、紫は今にも泣きそうだ
私だって泣きたい、こんなどこか分からない場所にいたら、泣きたい
でもだめだ、ないちゃだめ

金「いいですの? 家は陽の沈む方にあるって話知ってます? あちらに沈みましたわよね、ですから、あちらに進めばきっと帰れますわ」
紫「うっ……うっ……」

どうすれば……

紫「ひっ」
金「!」

遠吠えが聞こえた
それがまるで、私達を襲う悪魔の声に聞こえて、私はぐっと体を強張らせる
とうとう紫が泣き出してしまった

紫「ひっく、ひっく……」

でも声を上げないようにと、必死に頑張っていた
私を心配させないようにだろう
そっと紫の頭に手を置いて、なでる
大丈夫、大丈夫。と

ガサッ
すぐ目の前の草の中が揺れた

まさかSSを読んで胸が痛むとは

猪だった

金「!?」
紫「ひゃっ」

猪は獰猛な視線を私達に向ける
怖かった、いますぐ泣き出したいくらい怖かった

金「1、2、3、で逃げますわよ」
紫「ぶんぶんぶん」

金「1……2……」

怖い

金「3」

私達は一気に走り出す
するとそれを見てか、猪も追いかけてきた
このスピード差。すぐに、追いつかれる

今すぐにでも金と紫を助けに行きたい

このままではダメだ、一か八か……
私は振り返り、猪と対峙する。その差数秒
一瞬判断だった、私は近くにあった片手サイズの石をとると、猪の到着にあわせて上へ飛ぶ
前に飛んではいけない、かち合ってしまったら、その分手痛い怪我をすることになる
だから私は、猪から見て前、自分からみて後ろへととんだ
そして猪が私のしたを通過するようにし、上から石を叩きつける

当たった!

身を守る術は自分しかいなかったから覚えた体術
私は得意な方ではないから本当に賭けだった

紫「金ちゃん、あぶない!」
金「え?」

猪は頭部に打撃をもらいつつも、猛然と私を狙ってきた

金「や、あ、」

声が、でなかった

シュンッ
風を切る音が私の横を通過する

金「……え?」

何かが飛んできたらしい
でも、何?

金「!」
ふわっと、私の上に何かがかぶさる
それはとても、暖かい、優しい……

男「遅くなったな、すまん。大丈夫か」

金「―――!!!!」

私のご主人様だった

金「ご主人、様……っ!」
男「怪我はないみたいだな、よかった。紫は大丈夫か?」
紫「ひっくっひっく、大丈夫、です……」
男「よしよし」

ご主人様は一度私から離れる

男「おー、この麻酔銃すごいな、通販でテキトーに買ったにしては上出来」

猪には針が刺さっていた
ご主人様の撃った麻酔銃で、寝てしまっているらしい

男「お前か、うちのに手をだしたのは……全く」
金「ご主人様、どうして……?」
男「話はあとだ、さ、帰るぞ」
金「は、はい。はいっ……っ!」

男「ただいま」
褐「お、おかえりなさい! 金!紫!大丈夫かっ!?」
金「えぇ、大丈夫ですわ」
紫は疲れたのか、ご主人様におぶられて寝こけていた。

茶「お洋服が……、あぁ、擦り傷までっ」
金「大丈夫ですわ、消毒して絆創膏でもはっておけばなおります」
男「勇ましいな」
金「茶化さないでくださいましっ」
男「わるいわるい」

金「ところで、どうしてあの場所が?」
男「あぁ、それはな……」

私は逆方向の電車に乗っていたようだ
だから一駅でも、場所が違った
ご主人様は襲い私を心配して、探してくれたそうだ
男「あの雑貨屋さんに行き地図をもらってから、どうすれば迷子になって、どこ行くかと考えながら進んだんだ」
駅の方向を間違えたのはすぐに気付いたらしい
男「苦労したぞ、近くで悲鳴が聞こえたから良かったものの……まぁでも、あの場所は駅からそう遠くなかったしな」
私達がいたのは、駅近くの林の中
怖くて気付かなかったけど、実はそこまで遠くに行っていなかったようだ

男「そろそろ皆帰ってくるだろ、全員で探したんだぞ、ちゃんと謝っとけ」
金「は、はいっ」

ご主人様はすごい人
私がどこに居ても助けてくれる
出会いだってそうだっただから、きっと、これからも
だから私はご主人様を支え続ける
それが私の、お役目

帰りの電車で、紫が寝てるのを良い事に、ご主人様の肩によっかっかったのは、私とご主人様だけの秘密なんだから

人工衛星とか違和感なく読んじまったじゃねぇかwwww
しかし無事に帰れてよかったな

その日の夜、私はご主人様と二人でお風呂に入らせてもらった
ちょっとずるいかなと思いつつも、二人でなんて……えへへ

金「お背中、お流ししますわ」
男「ん、あ、あぁ」
もう……、タオルなんてつけて無くてもいいのに
金「るんるん」
男「すまんな、今日は疲れてただろ」
金「そんなことありませんわ。それに申し出たのは私からですのよ、喜んでやっております」
男「そ、そうか」

恥ずかしそうにしてこちらをみないご主人様が、なんだか可愛い

金「あ、そういえばおば様っ」
男「あぁ、大丈夫だよ、緑と赤が行ってくれた。念の為、向こうの駅まで送ってから金の所にいったんだ」

そうだったのか……、後で私がいけなかったことを謝りに行こう

黒に薬の手配たのんだら「任せとけ」って言ってくれたんじゃないかな

タオルでゴシゴシとする音だけが私達を囲んでいた
とても……幸せな時間

金「ごしごし」
男「……」
金「顔、赤いですわね」
男「べ、別に……」

からかうのが、面白い

金「向き、変えてください」
男「な……に?」
金「前も綺麗にするべきですもの」
男「い、いや、いい。自分で、やる。また今度、な」

む~、何時になったらやらせてくれるの~

一緒に湯船に浸かる
でもご主人様は反対方向ばっかりみてるから、私は少しいたずらしてやる事にした

金「えい」
男「!」
後ろから抱き付いてみた

金「こっちむいてくださいませんの?」
少し誘惑的な目でご主人様を見つめる

男「は、はなれて、くれ」
本当に辛そうだったので、私はしぶしぶ離れる
ご主人様はちょっとだけ、こっち側を向いてくれた
本当にちょっとだけ。……でも、うれしい

金「肩とか、凝ってませんか? パソコンというのは肩こりがひどいと良く効きますが……」
男「ん、まぁ凝ってる、な」
金「もみますわ!」
男「それは助かる」
やった、ご主人様が喜んでくれる事、見つけた!
もみもみもみもみ

男「お、いいね」

気持ちよさそうにしてくれる
あぁ、それがこんなに嬉しいことだなんて……
私はひたすら揉み続けた

男「お、おい、もういいぞ、手、つかれただろ?」
ご主人様が気を使ってそういってくれた
金「大丈夫ですわ」
確かにちょっと疲れたけど、ご主人様のためならいくらだって出来る
男「それじゃ、風呂上がってから又頼む。のぼせそうだ」
あ、いけない
上せさせてしまっては本末転倒だ
私は了解し、一緒にお風呂をあがる

服を着せてあげようとしたが、やはり下着だけはだめだった
全部やってあげたいのになと思いつつも、嫌な事はできないと思い、強くいえない
私はしぶしぶ、それ以外を着せるだけで我慢するのだった

ふたりがどんなふうに体をふいたかと思うと初々しさが素晴らしそうですね

今日の夜版も私
お風呂から朝まで、今日はずっと一緒

金「今日はどうなさいますか?」
男「うーん、久しぶりに外でて疲れたから、寝る」
金「も、もうしわけ……」
ご主人様の手で口を塞がれた
心臓が、高鳴る
男「謝るな、何度も言っている」
金「……っ」
ふさがれているから、「はい」の一言すらいえない

でもでもでも
なんだかフワフワしてきた

ちろっと舌をだしてご主人様の手を舐めてみる
男「!?」
驚くほど飛び上がった。可愛い
男「こ、こら……」
金「怒りました?」
男「おこっちゃ、いないけど……」
嫌な顔はしなかった
だから本当は嬉しかったのかな、とか、そんなことを思うと顔が綻ぶ
男「じゃぁな、俺は寝る。今日はゆっくり寝たい、明日の朝係にそう伝えてきてくれ」
金「はいっ」

ゆっくりってことは、私、いっぱいいっしょにいられるっ
今日はなんて幸せなのだろう……
ばちがあたるかも?
でも、いいよね、一日くらい

明日の朝係である黒に、私が起こすと伝えた後、ご主人様の自室へ戻る
ご主人様は既にスヤスヤ夢の中
私はゆっくりご主人様の頭に手をのばす
ごわごわした髪だった
なのになんだか、とても愛らしくて、手が離れない

金「~~~~~っ」

声に出せない喜びが此処にあった
楽しい
今度は唇に手を当ててみる
カサカサしていて、感触の良いものではなかった
でも、これがご主人様のものだと思うとそれはましゅまろのように見えてくる
どうしよう、ご主人様がおきたら……
でも、手が、離れない

なんだか無性にご主人様が愛しくなって、私はぎゅっと抱きついた
男「ん……ん?」
金「っ!」
男「ん~……むにゃ」

ほっ、おきたわけでは無さそうだ
私はもう少し強く、ご主人様を抱きしめる

次第にご主人様のいろんな所に触れたくなって、まずは首から、指を這わせた
びくっと動くご主人様が、かわいくて……もっともっと触りたくなってしまう
さすさすさす
びくびくびく

金「~~~~っ!!」
良い、すごく良い!

どこを触ったらどんな反応をするかなと、私はご主人様の体に、どんどんと夢中になっていった

背徳感ぱねぇ

あ、ちょっと退席します、20分後くらいに続きします

肩、腕、脇、二の腕、肘……そして手のひら
順番に指を這わせていく。二の腕はなかなか良く反応してくれた
手は、どうだろう
手のひらに「の」の字を書くように、優しく指でなぞる
あ、一番びくっとしたかな?ふふ
わたしはゆっくりと、指を絡ませ、手をつないだ
綺麗な手だった

男「……おい」
金「……!?」
男「さっきからなにしてる」
金「え、えっと、別になにもしてませんわっ」

おきてしまった、どうしよう
でも、手は離さない

男「……」

男「……おれで遊んでたな?」
金「い、いえ、そんなことは……」
男「……まぁ、いいけどな」

あれ? 怒られるかとおもったのに

男「俺なんか触っても面白くないだろうに」
金「そんな事ありませんわ」
男「うーむ。……人に触られるのは得意じゃないが、そろそろ君らにも慣れてきた。これくらいならまぁ、なんとかなる」

慣れてきた、というのは良い意味にも悪い意味にもとれた
どっちだろう

男「こういうのも何だが、慕われてるのも重々承知してる。……だからまぁ、好きにしろ」

やったっ!

「ねてま~す」を経験済みの旦那に死角はなかったな

もう、おきるかどうかにビクビクしなくていいようだ
思いっきり、ご主人様を堪能できる
私は我慢できなかった
ご主人様の手のひらに、キスをする
金「ちゅ」
男「!?」
これはご主人様も予想外だったようだ。硬直してしまっている
ぺろっとなめてみた
男「!!!!!」
か、かわいい!
ぺろぺろ
男「ちょ、ちょちょちょ!!!」
といいつつ、ご主人様は手をどけようとしない
もっとやっていいのかな?

ぺろぺろ

指先を食んでみた
かぷっとかみ、舌で優しく舐め挙げる
ご主人様が体を捻る
そんなに”感じる”のだろうか
……でも、感じるというのがどういうものなのか、私にはいまいち分からない
ご主人様を見ながら観察することにした

金「ちゅ、ちゅ」

舌が触れると、ご主人様は体をよじる
ふーむ……なんとなく理解した気がした
悪い顔じゃない、たぶんこれは良いもの
あ、直接きけばいいんだ

金「ろ、ろうれすか?」
口にはいってるから上手く喋れない、なんだかはずかしい

男「ど、どうこうも……」

男「   」
金「?」
聞き取れなかった、なんていったのだろう
男「き、気持ちは、良い……」

! 気持ちいいんだ!
私はそれをきき、もっといっぱい舐めていく
ご主人様は顔を真っ赤にしながら、ほとんど無口になっていった
でも、気持ちよさそう
他にはどんな所が気持ち良いんだろう

金「他には、どこを舐めればよろしいですの?」
毅然とした態度で話しかける
ふふ、いまは私が主導権にぎってるの
でもご主人様は答えない

だから私は、指をかんでやった
金「どこがいいんですの?」

でなければそもそも少女たちを助けていなかったかと
差し引いても陛下の紳士っぷりは見ていて清清しいな

あくまでも仮の名というスタンスで陛下を超える男となって
新たな名づけ親に立候補するくらいでないと身請けは不可だとか何とか

頑固にも、ご主人様は答えようとしない
でも私は知っている、男の人がどこを触られると喜ぶのかを

金「ふふふ、手加減しませんわよ」
男「な、に……」

私は口でご主人様の指を舐めながら、右手を胸にあて、少しずつ下方へとおろしていく
早くじゃない、ゆっくり
この時間を楽しみたかった
ゆっくりと、指先で肌を押しながら、少しずつ、下へ

まず私は、Tシャツの中へ手を入れた
おへその部分をくりくりとおしてみる

男「っっ」
中々良いようだ

一度上に手を持っていく、まだ一番良い所は後回し
胸の一部にあるでっぱりに、つめを軽く引っ掛け、はじく
男「ぐっあ」
声がでた。やった!
もういっかい、はじく
男「……あぅ」
又出た、これ、いいんだ
私は左手も入れ、両手ですることにした

でも両手とも中に入れてしまうと上手くバランスがとれない
仕方なく私はご主人様に馬乗りになる形で、続けた

手だけじゃ飽きてしまうかもしれない……
私はTシャツを脱がし……そこへキスをする

 | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i  | |
 〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|

. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/        構わん、続けろ
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、

 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))
 ! >ニ<:|      、;;;;;;;;;;;;;,. /|       ___,. -、

 |  |  !、           .| |       ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ|  |  ヽ\    _,..:::::::. / .|       `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
..|.|  |    :::::ヽ<::::::::::::::::>゛ |_   _,.-''"´ / ̄,./´ ゝ_'ヲ
..| |  |    _;;;;;;;_ ̄ ̄   |   ̄ ̄ / _,. く  / ゝ_/ ̄|
:.ヽ‐!-‐"´::::::::::::::::: ̄ ̄`~‐-、_    / にニ'/,.、-t‐┴―''ヽ
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\    ̄\―-- 、 _::::::::::::::::::::__::/  /  /   ̄   )  ノ__'-ノ
  \    \::::::::::::::`‐--‐´::::::::::/  / / / ̄ rt‐ラ' ̄ ̄ヽ ヽ
ヽ  ヽ\   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/      /    ゝニ--‐、‐   |
 l   ヽヽ   \:::::::::::::::::::::::::::::::/           /‐<_   ヽ  |ヽ

大きな声がでた。やっぱり手より口の方がいいらしい
舌をうまく調整しながら、先をとんがらせ、うえから押してみる
これも良いようだ
今度は舌を平たくし、突起全体を覆うように被せて動かす
ん、こっちの方が反応微妙かな

あ、右手を動かすの忘れてた
私は右手の指で摩るのを忘れないようにしながら、口に集中する

あぁ、これこそご奉仕なのだろうか……ご主人様がこんなにも気持ちよさそうにしているなんて……
嬉しかった。私がご主人様に貢献できてることが嬉しかった

私は両腕をご主人様の首元にまわし、抱きつく形で首へキスをした
うん、好調

首を一通り舐めまわして、一度ご主人様から離れる
汗の味がして……ちょっとおいしかった

でもそろそろメインディッシュ
きっとご主人様も耐え切れなくなっているだろう
じらしすぎたかもしれない

金「ふふ、大丈夫かしら?」
男「……」

何も答えなかったが、息が荒い。きっと準備万端
私はご主人様の頭を左手でなでながら、右手をゆっくりと下へと伸ばす

遠目からでも、そこにおおきなソレがあることがわかった
早く、触りたい

突然ぎゅっと抱きしめられた
どきっとする。あ、そうか、私ばっかりやってたから、もしかして……?

金「……?」

でも何もしてこない
触っても舐めても何しても良いのに……、何もしてこない
どうしたんだろう

金「どう、なされましたか?」
男「金……」
金「はい?」
男「もう、やめよ、な」
……え?
金「な、なんでですか? 気持ちよく、なかったですか?」
男「いや、すごい気持ちよかった、ソレは認める。だがだめだ、これ以上は、だめだ」
金「……」
男「抱いてやるから、ぎゅっと抱きしめてやるから、寝よう。な?」
金「…………はい……」
男「そう悲しい顔するな、決して嫌なわけじゃないから」

俺の下半身も男になりまししさあsfぁ;d:。wtぐs

こうして私達の夜は過ぎていった

とても幸せな時間だった
ご主人様をあんなにも近くに感じられて、そして貢献できて、もう本当に私のとって最高の夜だった

でも心残りなのは、最後までできなかったこと

金「今度は、最後までしますわよ」
男「か、簡便してくれ……」
金「良かったんじゃないんですの?」
男「それは認めるが、ぐう、なんと説明すればいいのやら」

それはきっとご主人様の優しさ
もちろん分かっております
そんなご主人様だって、私、知ってます


だから、愛しています”ご主人様”

金fin

乙超乙素晴らしい金と陛下だった
そして、金finという文字に他の娘の話もやってくれるのかと興奮覚めやらぬ愛してる

タイトルの台詞とそこに至るまでの過程が素晴らしいな
終始一貫した態度を取る陛下にも好感が持てるし何より
お互いに愛がありすぎるのがすごく伝わってくる

進行中はなんだかんだ言ってるけど、エロに行きそうで行かない辺りは評価してるんだぜ





(´・ω・`)

>>1
よければここらでキャラ詳細なんてつくってみてくれないか?

God Job !!!!!1

うへ、なんか褒められるとはずかしいな
>>637しょぼんて顔されるとドキッとするからやめれwww
>>631 >>640 ちょっとまっといてくらさい

>>1
文系の大学生かなにか?
すごい

キャラ表

男:本作の主人公で鋼の心の持ち主で現代に蘇った武士と名高い。ひょんなことから11人+1幽霊のメイドと、某小国の王権を持っているすごい人。でも根はニート
女:一応本作序盤のヒロインで最初のタイトルコールキャラ。全ての事の発端で、トリガーとなった。現在メイド長
以下、旅行先にて助けた少女たち
緑:最初に助けた緑髪の少女。日本語はカタコト。常に冷静で、静かに突っ込む事を得意とする
赤:赤髪の少女で、男が始めて名前をつけた。常におどおどしているが、いつでも男の事をおもってます
金:金髪お嬢様で、男を本気で敬愛している。個別ルートが出来るほどの人気を誇り、幼きエロさが魅力的なんだから
褐:褐色肌の元気な少女。登場回数が少ないため未知数だが、おっぱいは中の上で運動神経抜群
銀:銀髪おさげ眼鏡の女の子。当初は文系キャラにするつもりだったが、いつのまにかえろさと大人成分を兼ね備えたキャラに。実は作者のお気に入り
青:青髪で某国王の血筋の娘。その過去の悲惨さから、口数が少ない。今の状態でも相当頑張っているらしい
茶:茶髪お姉さまで、銀と同等のビッグパイパイを持っている。みんなのまとめ役でとてもおっとりしている
黒:黒髪ロングの少女。とても有能で、男の仕事の一端を担えるようになった。全体的に男勝りで神出鬼没
桃:桃髪のハイテンション少女。茶につぐ胸と小ぶりなお尻がチャームポイント。よく言葉をかかかかむ。
紫:最年少の紫髪の少女。皆の事が大好き。年の割りに大人びていて、心配かけないよう努力している。マリア様が好き。

漢www

>>650
ついでに聞いておきたいのだけれど女=メイド長って初期からの設定だったの?
あと書き溜めてから投下or書きながら投下の部分があったのかが気になる

プログラミングやってて、エロゲのスクリプトぐらいなら組めるって言ってた友人宛に「面白そうなスレ見つけたぞ」ってメール打って下書きに保存してる

非力だが、立ち絵位なら書ける

声優目指してる友人も居る

>>648
そんなことはないが、自作でシナリオ書いてゲームは作ってる。(ちら裏)実はもう少しで発表

>>654
うん、最初からの設定。
100%書きながら投下です

>>655
既に自分でやってるけど、本気で作れるなら手伝ってもいいわよ……僕でいいならだけどもw


次だれ書こうかな

>>655
>>660
ゲーム化されたら10kは出せる

ここまで完成されたSSは初めて見た
なんていうか、引き込まれる
ラノベみたいにして発売できるんじゃない
制作中のゲームタイトル、発売予定など希望

話は黒希望

よし、戸締りは完璧だ

空は曇り空だった、星は全く見えない
空、すきなんだけどな

私は全ての窓の確認をし終えると、皆のいる使用人室へ戻る前に、私には行く場所があった

聖堂を通り、マリア像に礼をしてから外へでる
玄関の鍵は……、ポケットの中だ

ぐっと上を見上げても、空は隠れたまま
……仕方ない
私は玄関の淵にある、たぶんだれもしらないであろう梯子をのぼり、
教会の一番上、動かぬ大きな鐘の下で静かに座る

黒「此処が、私の居場所か」

この場所からは、この敷地の一帯を見回す事ができた
この屋敷の全貌を見渡せるのも多分、ここだけだろう

幽「またきてんのかい」
黒「あぁ、うむ。ここは見晴らしが良くてな」
幽「くく、そうだな。私もそう思う。生前は良く登ったものよ……」

この場所に来ると、よくこの幽霊はちょっかいを出しにくる
気付けば、夜の語り相手だ

幽「お前さんはを見てると、なんだか疲れて壊れやしないかといつもヒヤヒヤさせられる」
黒「なんでだ?」
幽「くっく、自覚する気がないならそれでも良い。さぁ、あまり長居をすると心配されるぞ?」
黒「もう少し、此処にいたい」

幽霊はくぐもった笑い声を残してスーッと消えた

 | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i  | |
 〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|

. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/         構わん、次は紫だ
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、

 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))
 ! >ニ<:|      、;;;;;;;;;;;;;,. /|       ___,. -、

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書いてる最中で悪いんだが
このスレで終わらせる気があるのか無いのか
次スレを立てるとしたらいつ立てるのか
スレタイはなにになるのか
パー速には移動するのかしないのか教えてくれ

すまん、なんかめっちゃ重く更新すらできない
2chおちたくさい……?

お、更新できた

>>684
このスレで終わらせるつもり
もし続くなら、ちゃんと改善してシナリオにするか、別の場所で公開したい

>>675
空隙のモイラ で検索するといいのです


とりあえず続きは、また次回かくね。スレ安定してないみたいなので

うわ、サークルの本持ってら

>>1
次立てる時のスレタイ決まってたら教えてください

>>694
ありがとございやす、Ruの方が自分です

>>697
このスレ1000まででおわらせるから、次スレはなし
こんなに評判良いなんて予想外でしたし……
やるとしたら続きはサイトとかブログとかでやろうとおもってます
>>692を参考にしてみてください、すぐみつかるので

>>699
わかりました
しかしプロだったとは……
どうりで話に引き込まれるわけだ……

うへ、この流れは叩かれるかと思って、しまったなぁとドキドキしてました。受け入れられたようでよかった……

>>703
プロじゃないですごめんなさい
趣味でやってるのですよ
文では同人にすら進出してません


今日は寝ます、又明日残ってましたら、続きをかきますね
黒編だけでもおわらせたいところ

保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内

ここにいるやつら全員これ読んでそうだ
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/monga/ura13-1.html

>>728
雪巳とアグネスも真っ青な事したところまで読んだ

桃は貰って行きますね

おはようございます
残ってた、ありがたいことです

もう少ししたら始めますね
でも、もう少しで、おわり、ますね……なんか自分でもさびしい

乳首弄りながら待ってる

>>622から続き

私は他の子達と違って、あまり堂々とご主人様に感謝の意を示す事が出来なかった
もちろんご主人様を慕っている気持ちもだ
それは性格上のもので、行ってしまえば自分の所為
だから私は男勝りな口調を続けることにしていた。そうすれば”そういうやつ”と見られるだろうという判断

馬鹿だと思う
でも、それが私の頑固な性格だった

黒(この性格と付き合うのもの疲れたもんだ)

きっとソレが、さっき幽霊が残した言葉の意味
分かってる、自分に反対し続ければいつか壊れる事くらい

でも、ソレが今私にできる精一杯だった

↑安価ミス、>>682からだった

だからあの時、ご主人様の夜係をしているとき

男「なぁ黒、パソコン触ってみるか? こういうのやればうまくなりそうな気がするんだ」

こういわれて、私はどんなに嬉しかった事だろう

黒「む、触った事はないが……、興味はある」
男「お、いいね。俺の唯一の趣味なんだが、皆パソコン得意そうじゃなくてな。ちょっとさびしかったんだ」

私だけ、私だけが、ご主人様の趣味に触れられる
そう思うと、胸が躍った

黒「緑とかはやれそうに見えるが」
男「あぁ、あいつは見向きもしなかった」
黒「くく、そうか」

私だけが……

有能?優秀?
違う、私はそんな褒められた人間なんかじゃない
ただご主人様に頼って欲しくて、でもそれを大っぴらに言えないから、私は皆を抜け駆けしていただけだった
誰かがやってなければすぐに飛びつくし、チャンスがあれば”黒は神出鬼没”というイメージを利用して手を出した
有能なんかじゃない

私は無能だから、ソレを隠すために、頑張っていただけなんだ

パソコンだってちんぷんかんぷんだった
でも、ご主人様が直々に”私だけ”と行って与えてくれたチャンスだった
もちろんあの方は優しいからそんなことまで考えてないだろう。ただ単に、喋れる相手が欲しかっただけのはずだ

だけど私には、それは飛び上がってこの屋敷を駆け回ってしまう程に嬉しい事だった

その日から私は寝る間も惜しんでパソコンを勉強した
ご主人様はその私を見るや、私のために一台のパソコンを買い与えてくださった
いまやソレは私の宝物で、見るたびに胸がドキドキする
そのパソコンに触れているときはまるでご主人様に触れていられるような気持ちになった

褐「うへー、黒パソコンうまいなぁ」
黒「ふふ、意外と面白いんだぞ」

金「はぁ……すごいですわね、なんで下を見ないで文字を打てるんです?」
黒「ブラインドタッチって言ってな、既に覚えてるから見る必要が無いんだ」
金「わ、私にはできなそうですわ……さすが黒ですわね」

私は勉強した知識を自慢げにひけらかした
常の自分ならそんなことしない
心が、体が、嬉しくて、浮いていた

でも、そんなある日

桃「黒ちゃん!? 黒ちゃん!? だだだだかんだっ!大丈夫!?」
黒「あ、あぁ……」

私は倒れた
そりゃそうだ、一日の睡眠時間なんてほとんど無かったし、常にチャンスはないかと気を張っていたのだから
私はいうなれば、常にフル回転のエンジンだった
だからオーバーヒートして壊れてしまうのは時間の問題だったのだ
でもそうだと分かっていも、私は、ブレーキをかける事ができなかった
これが、幽霊の言っていた”壊れる”という意味

赤「どどどどうしようっ!」
紫「ご、ご主人様を!」
黒「だ、だめ、だ……あの方に、心配は……」

だめだ、あの方に心配なんか掛けちゃダメだ
それじゃ、私が頑張った意味が、なくなる、じゃないか……!

だめだったのに……

男「ん、起きたか」
黒「…………申し訳ございません……」
男「どうして謝る?」
黒「私は……、無能だ……自己管理すら、できまなかった……だから……」
男「俺、知ってるぞ?」

――――え?

男「お前、すーっごく頑張ってるんだよな」

――――あ……

男「パソコン……ごめんな、嬉しくて買い与えちゃったけど、逆にムリさせたな」
黒「え、え、そんな、そんなことはない! 私は好きだ、楽しいぞ!」

そっと、ご主人様が私を抱き寄せてくれた
ご主人様のベッドの上で

男「好きか嫌いかでも楽しいかつまらないかでもない。お前は、そんな気持ちの左右を超えて、頑張りすぎなんだ」
黒「頑張ってなんかいない、裁縫は金に勝てない、料理は緑に勝てない、運動神経は褐に勝てない、優しさでは皆に勝てない。性格は男勝りで可愛くない――」

――私は無能だ――

男「あほ」
ご主人様に、頭を叩かれた
黒「~?~?」
男「お前は誰より頑張り屋で気配りができて、その上いつでも俺を助けてくれる。なぁ、これでどこが無能なんだ?」
黒「そ、それは、皆に私が勝てないから、チャンスを探してハイエナのように……」
男「その考えがおかしい」

男「お前は、お前で、良いんだよ」

ご主人様の言葉が胸を打った
私は私でいい? そんな……、そんなじゃ、私は、貴方に甘えてしまう

男「少し、休憩しよう。な? お前ちょっと劣等感感じ過ぎなんだよ。だれもそんな事思ってないんだぞ? 皆、お前の事を尊敬してる」
黒「でも、でも――」
男「俺の言葉が信じられないか」

――あぁ、ご主人様

男「だから、な。もう少し、気を緩めろよ」

――あぁ、ご主人様

黒「私は……ひっく……私で……いいの……か…っ…」
男「あぁそうだ、何度も言っている。……今日は空が綺麗だな、ゆっくり寝れそうだぞ?」

――あぁ。ご主人様

私はぎゅっとご主人様に抱きついた
黒「ご主人様……ご主人様……っ!」
男「………」
ご主人様は無言で私の頭を撫でてくれた。ソレは初めての事。
今まで私はずっと気を張ってたし、ご主人様に甘える事も避け続けていたから……

黒「今日は、少し……、甘えた私になっても……いいだろうか……」
男「俺はいつもお前に甘えてる。お前が俺に甘えちゃいけない道理がない」
黒「ありが、とう」

私はもっといっぱい、ご主人様に、甘えたい
強く強く抱きしめ、そこにご主人様を私は感じる

男「く、くるし」

弱めてなんかあげない

 | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i  | |
 〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
〈´//´| `'t-t_ゥ=、i |:: :::,.-‐'''ノヘ|

. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/         構わん、続けろ
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、

 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))
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 |  |  !、           .| |       ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ|  |  ヽ\    _,..:::::::. / .|       `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
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幽「今日の夜係がやってきたぞー……、……oh……、これは……、ふむ。……よかったな、黒」

一瞬扉が開いた気がした。誰かの声が聞こえた気がした。
でも、その人が許してくれたような気がして、私は心の中で謝りつつもご主人様を抱き締める

沢山沢山抱き締めてから、私はゆっくりとご主人様からはなれた

男「あーくるしかった」
黒「くく、すまぬ」
男「いいけどなぁ、もう少しこう、優しくしてくれよ」
黒「いやだ」
男「うお、本当に今日は甘えたさんだな」
黒「ご主人様がそれで言いといったのではないか」
男「そうだな。あぁ、構わん、いくらでも甘えて来い。ただしこんなに甘えていいのは、今夜だけだ」
黒「分かっている」

他のところでこんなことしたら
皆に怒られてしまうからな

 | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i  | |
 〉―_,. -‐='\ '‐<'´\/´、ヲ _/、 |
 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
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. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、       
 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))
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ヽ  ヽ\   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/      /    ゝニ--‐、‐   |
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黒「少し、横を向いてくれ」
男「こうか?」
黒「ちゅ」
男「っ」

私はご主人様の頬へキスをした
そして、口をつけたまま離さず、両手でご主人様の頭を固定して動かないようにした

男「………」

少しざらざらしたその肌が、気持ちよかった
私は少し口を開き、舌をつける
びくっと反応した

黒「ふふ、青いな」
男「うるせぇ」

本当に青いのは、私だけどな

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. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/         良かろう、パンツは半脱ぎだ
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、

 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))
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 |  |  !、           .| |       ( ヽ-ゝ _i,.>-t--、
ヽ|  |  ヽ\    _,..:::::::. / .|       `''''フく _,. -ゝ┴-r-、
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ヽ  ヽ\   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/      /    ゝニ--‐、‐   |
 l   ヽヽ   \:::::::::::::::::::::::::::::::/           /‐<_   ヽ  |ヽ

そのままご主人様の体をベッドへ押し倒す

男「お、おい、まて、まて」
黒「なんだ?」
男「何をする気だ」
黒「いっぱい甘える」
男「なぁなぁなぁ、俺がやられてるのが、甘えた事になれるのか?」
黒「ん……?」
男「俺から、やった方が、黒はうれしいんじゃ、ないか……?」

あぁなんということだ
ご主人様に愛していただけるなんて、考えただけでも震え上がるほどの歓喜

黒「……い、いや、私が、やる」
本当にやられてしまったら、私はたぶん失神してしまう
今ご主人様に触れているだけでも、その、なんだ。あれなんだ。うん。

 | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i  | |
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 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
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. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/         パンツを脱ぐには、今日はいい日だ
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、

 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))
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ヽ  ヽ\   \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/      /    ゝニ--‐、‐   |
 l   ヽヽ   \:::::::::::::::::::::::::::::::/           /‐<_   ヽ  |ヽ

私はゆっくりと首筋にキスをし、下降する
こういうことをするのは初めてだ、どこが気持ちよくてどこがいやなのかがわからない
私は慎重に、舐めていく

男「……」
黒「どうだ、嫌なら嫌といってくれ」
男「全然、嫌じゃない」

嬉しかった
やっと私は、本当に、ご主人様をそばに感じる事ができた
嬉しくて嬉しくて、目が潤む
それでも私は強い人間というイメージを崩したくなくて、ご主人様と目を合わせないようにした

鎖骨を舐めると、すごく良く反応してくれた
ここがいいのだろうか

不意にご主人様が私の肩に手を置いて、私をその体から放す

黒「?」
男「やっぱ、俺がやる。甘えるって、そういうことな気がする」
黒「……なら、ちょっとだけ」

私は顔も真っ赤だった。ご主人様も真っ赤だった
私はくすっと笑い、この体をご主人様へと預ける

ご主人様は私の顎に親指を置き、下からクイッと上に上げると、私の首筋にキスを―――

黒「~~~~~……バタッ」
男「黒? お、おい、黒!?」

私はあまりの喜びに、本当に失神してしまった

次の日朝起きると、私はご主人様に抱きつく格好で寄り添って寝ていた

黒「ご主人、様……?」
男「ん、起きたか」
黒「昨日は……」
男「すまんな、俺の所為で気絶させてしまった」
黒「い、いえ」
嬉しすぎたんです

男「こういうのはまたにしよう、な」
黒「……はい」

少し残念だったが、気絶した私が悪い……
次はもっと耐性をつけて、いっぱい愛してもらうようにしよう
私はそう決意してご主人様を抱き締める

男「さて、また今日一日が始まる。おれにとってはなんでもない一日だ」
黒「うむ」
男「だが、お前は、少し違った一日になるかもしれないな」
黒「何故だ?」
男「甘える事を覚えた、それだけで、世界ってのは変わるもんだ」
黒「ロマンチストか?」
男「俺も、お前達と会って変わったんでな」

あぁ、ご主人様
私は貴方に出会うことができて本当に良かった
難しい私の性格も理解してくれて、頑張ってる事も認めてくれて、そしてブレーキも掛けてくれた
いいえ、あなた自身が私のブレーキであり私の動く燃料
とっても矛盾
でもそんなご主人様だから私は楽しいし、仕えたいと思うし、これからも一緒にいたいとおもう
だから

だから愛しています”ご主人様”

黒fin

 | 三_二 / ト⊥-((`⌒)、_i  | |
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 |,.ノ_, '´,.-ニ三-_\ヽ 川 〉レ'>/ ノ 
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. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/       焦らされた果てにある理想郷を
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、

 j .>,、l      _,-ニ-ニ、,  |))
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ふぅ……

見てくださった方々に感謝

一度休憩し、ラスト行きたいと思います
きっと楽しめるよう、頑張りますね

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. r´`ヽ /   `"""`j/ | |くゞ'フ/i/       メイド長
. |〈:ヽ, Y      ::::: ,. ┴:〉:  |/        空  気よりも紫はまだか
. \ヾ( l        ヾ::::ノ  |、

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    |=ι=ω£
   ノノ ・∀・)   このさいずならいい?
   ⊂ ̄| |/つ

    | /_ |_
    |/_ノ_丿

朝目が覚める、夜係に服を着せてもらい、朝係が朝食に呼び来るのを待つ
天気は快晴、清清しい朝だった
俺は朝食の席に着き、みんなで朝ごはんを食べる
わいわいがやがや
うんうん、俺も含め皆明るくなったものだ
朝食が食べ終わると、すぐに誰かが食器を片付けてくれる
ありがたいことだ
だが今日は、そのまま部屋に帰ってはいけないらしい
昨日の夜係である女からそういわれていた
何があるのかと、俺は椅子に腰掛けながら、朝食の片づけをするみんなを見つめる
なんとも、幸せだ

だが

そのすぐあと

俺は椅子ごと後ろにひっくり返った

男「な、なんだって?」
俺はぶつけた頭を摩りながら聞き返す
女「だから、みんなでゲーム大会するの」
男「嫌違う、それは全然構わないし俺も参戦してもいい。だが一つおかしい」
女「なにが?」
男「賞品がおかしい」
女「なんで? いやなの?」
男「いや、いやいや、嫌とかじゃなくて、なんでそうなる?」
女「だってみんな、ソレをもらったらうれしいもん。嬉しいものが賞品の方が、盛り上がるでしょ?」
男「ぐ、だ、だがな……」
女「じーーー」
一同の視線を一斉にあびる
……断れるかよ
男「あぁ、くそ………分かった、分かったよ」
全「「やったー!!」」

こんなに喜んでくれるなら、まぁいいか
賞品がなんだって?

俺を一週間好きにしていい権利 だってよ

幽「実況は私がつとめさせてもらおう! 悲しきかな、誰か則ったらその子が参戦できなくなるでな。私は涙ながら実況にまわる!!」
男「お前幽体の時は干渉できないんじゃなかったか?」
幽「細かい男じゃの」
男「すいませんね」
幽「さてゲームの説明をしてやろう。ここに事前に要望を集めたクジがある。この中には、一人一つ、全11種類のゲームがはいっておる」
俺の前に置かれた四角い箱をさして、幽霊が続ける
幽「そして全てのゲームにおいて一番勝った人間が、このゲームの勝者となる!」
男「あー、なるほど。え、俺は? 俺の要望は?」
幽「お前は参加はするが要望はいらん。頑張って楽しめ」
おれ、不利じゃね……? 言わないけど
幽「その代わり、クジを引く権利をやろう」
男「どうせ全部やるんだから、順番きめるだけだろその権利」
幽「言いえて妙」
男「ストレートだあほ」

むぅ、どうするか、さすがに一週間好き放題されたら、やばいな
勝ちに行こう……頑張ろう……

男「じゃぁ、ひくぞ……よっ」
俺はクジの中に手を突っ込み、一枚の紙を取り出した
男「おに、ごっこ、だぁ……?」
幽「はい!きまり! という事で最初の競技はああああ、鬼ごっこぉぉぉ!!!!」
紫「やった!私のが一番最初だー!」
あぁ、紫か、なるほど
褐「お、紫いいねぇ!」
紫「でしょでしょ?」
黒「ふむ、まぁ無難か」
女「おにごっこ得意~♪」
金「おにごっこですって……、うぐ、走るのはあまり得意じゃ……」
赤「が、がんばります!」
桃「お、赤ちゃん気合はいってるー! 私もがんばばばばっかかかんだっ」
青「むぅ」
緑「苦手」
茶「あはは、私も……」

ルールは、最初に鬼になった奴が全員を捕まえたら最初の鬼が勝ち
時間内に最後の一人として残れたら、残った人の勝ちだ
ちなみに時間が過ぎて二人以上いたら、どっちかがつかまるまで延長とのこと
つまるところ、最初の鬼はとーっても不利だ

幽「よーい!」
男「え、最初の鬼は!?」
幽「お前じゃ」
男「は!?」
幽「どん!」
ばっと皆が食堂から出て行く
男「な……」
幽「ほら、さっさといかんかい」
男「く、くそおおおお」

タッチされたら鬼は増えていく形式だから、まずは一人一人着実に捕まえていけばなんとかなるかもしれない
捕まえれば捕まえるほど、有利になる
男「うーむ」
どうねらおうか、苦手だと言ってた子から……
はっ、目の前に女発見! こっちにきづいてない!いける!
そろりそろり……

男「つかまえた」
女「はっ!?」
男「お前案外鈍感だな」
女「ぐうううううう、なんで私が一番最初なのよおおおおおお」

よし、このペースだ

金「ご、ご主人様、私を捕まえますの……?」
男「ず、ずるくないかそれ!?」
金「じーーー」
男「う、ぐう」
金「ごめんなさい、ずるかったでしたわね。私は追いつかれました、どうぞ、タッチを」
男「わるいな」

幽「九人目がつかまりおった! これで残るは二人、黒と……ななななんと茶!!」

男「茶!? あいつ確か苦手みたいな事を……」
金「あらら、茶は本気で勝ちにきてますわね」

く、黒いっ!

だが
さすがに俺含め十人の包囲網、黒も茶もあっけなく捕まえる事ができた
茶「あう~。ご主人様一週間権……」
男「まだ一競技目だ、チャンスはある」
ってはげましてどうするんだ、俺は勝ちに行かないといけないのに……

幽「おぉ、これはすごい、勝者は男じゃないか」
男「なんとかな」
紫「うぅ、さすが男さま、運動神経も抜群です……」
男「いや、たぶん、俺が捕まえたの女と金だけで……ほとんど女が……」
女「だって権利欲しいもん!」
男「へいへい」

さて、次はなんだ?

カラオケ大会……だと…・…
男「っていつのまにカラオケの設備が整ってるんだよ!」
緑「ネット通販。女様が買った」
女「えっへん、これくらいなら余裕!」
男「お前な……」

カラオケ、だめだ、だめだ
おれは非常に、あぁ……

男「じゅ、順番は……?」
幽「さっきおにごっこでつかまった順である!」
男「てことは俺からか!?」
幽「お前は一番最後じゃ、勝ったんだから」
男「そ、そうか」

女「一番、メイド長!うたいます!」
青「ぱちぱちぱち」

女「こなああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいい」

耳がー!耳がー!

女「どう!」
黒「ひ、非常に、才能ある歌声、だった……」
女「でしょ!」

女:55点

女「なんで!!!!」

赤「赤い~すいーとぴ~」
男「おぉ、上手い、90点台だ」
赤「あ、ありがとうございます……///」

桃「らぶらぶ らぶらぶ ももーい!」
男「何打その歌は」
桃「愛の歌です! ご主人様にむけて! かまない!」
男「そ、そうか」

銀「ロマンティックなあ~のじゅぅす~」
男「まて、なんだその歌」
銀「えへへ」

金「All I worship and adore~」
男「なんていってんだ?」
金「ひ、ひみつですわ……」

男「……」
女「ごめん」
男「いや……」
金「素敵な歌声でしたわ!」
黒「あぁ、ほんとうに、あぁ!」

男:38点

男「うむ……」
銀「かわい~! よしよし」
男「なぐさめるな! 余計かなしくなる!」

幽「勝者、銀!」

くそ、銀の98点ってなんだよ、というか歌詞ひどかっただろ!あれで高得点ってなんだよ!
次だ、次!

バッ
黒「よし!」
トランプ大会、まさかのポーカー
黒「ふふふ、トランプは得意だ、これはおとせない」
褐「す、すごい、ストレートフラッシュ!」

男「ろ。ロイヤルストレートフラッシュ……」
黒「な、なに!?」

幽「勝者、男! すごい運だな」
男「なんでだろう」
幽「まぁ運がなきゃこんな環境つくれないのも確かではあるが……」
男「そうなのかなぁ」

黒「うぅ」
緑「よしよし」

レーシングゲーム

金「きゃあああぶつかるううう」
銀「おらおら~!」
赤「わわわわわおちた!!!」
黒「よっよっ」
青「~♪」
茶(おとせ~♪)
女「クラッシュした!! なにこれこのげーむ!へんなリアルいれなくていい!」
緑「安全運転」
褐「うぅ、細かい作業は苦手だ……」
桃「かまない!タイヤがかまない!」
紫「これどうやったらすすむの~?」

男「なんかゲームちがくねぇか?」

幽「勝者、青! とても堅実なプレイである」
男「テレビゲーム好きなのか?青は」
青「コクコク」
男「そかそか」

料理大会

金「ふ、ふふん、これは、勝ちますわよ……」
緑「負けない。料理得意」
茶「実質あの二人のたたかいねぇ~ がんばりますけど!」

男「おぉ、皆上手い」
金「いえ……男様には……勝てませんわ……」
俺がつくったのは、ただのコロッケ
緑「……うん」
男「え、なんで?」
青「愛」
銀「うむ」

幽「これ、勝者男にしていいのか? ……勝者たぶん男!」

コスプレ大会

銀「金ちゃんのチャイナすごいぃ、すごすぎる~!!」
金「な、なんでこんなにスリット長いんですの……?」
茶「銀ちゃんは警察さん? ふふ、胸の部分がすごいわね」
銀「いやぁ、はちきれそうなもんで。茶の浴衣もすごいいい。胸が」

男「おい」
黒「く……ぷっ……くすくす」
男「おい」
女「wwwwwwww」
男「おい」
紫「か、かわいいです!とっても!」
男「おい」

幽「勝者、男じゃな! ははっはっはっはっは」
男「おい」

とまぁそんなこんなで、お玉運び、じゃんけん大会、大縄跳び、似顔絵大会十種目経過
気付けば、俺の勝利は確定していた

幽「最終種目、村内借り物競争! この競技で勝った物が優勝となる!」
男「なに!?」
女「いえーい!」
黒「うむうむ、まことに正しいルールだ」
銀「ね~。いいねいいね」
茶「ふふ、とーっても誠実です」
金「い、いいのかしら……?」
紫「やった!がんばる!
青「♪」
緑「頑張る」
褐「うん、がんばろう!」
桃「かかかりものですかっしかも村内!うーむ、大変そうです!」

男「異議あり!異議あり!」
幽「却下」

院長幽霊があらかじめ作っておいた借り物クジ
乗り移って書いたために、誰も中身をしらない
それを皆が一つ一つひいていった
全員が決まり、それぞれがこの家を飛び出していく

男「ん、青、お前はいかないのか?」
青「コク」
男「そうか、俺もだ。なぁ幽霊、お前洒落たことするな。最後にこれをもってきたのも、お前の仕業か?」
幽「干渉できないっていってるだろ?」
男「ふむ」

最初に戻ってきたのは、緑

男「お、一番か、何もって来た」
緑「感謝」
男「え?」
緑「私は感謝を持ってきた」

手渡されたのは、手紙

緑「私の感謝」
男「……ありがとう」
緑「うん」

洒落た真似しやがって、くそったれ

赤「も、もどりましたっ」
男「ふむ、なにをもってきたんだ?」
赤「か、感謝、です。村のおば様がたに教えてもらって育てたアジサイの苗です、いつか見せようと思ってました」
男「そう、か」
赤「はい」
男「ありがとう」
赤「はい♪」

くそ、全員、これなのか……

褐「もどりましたご主人様っ!」
男「おかえり、褐。何を持ってきたんだい」
褐「お題は思い出でしたっ。ですので、本ですっ」
男「本?」
褐「私、運動が大好きです、外に出ることが好きです。ですがご主人様は中に良くおられる方でした」
男「……」
褐「ご主人様と正反対な私が、どうすればご主人様に近づけるのか、考えました」
男「……」
褐「それが、本ですっ! 私のイメージなんですけど、本を読んでる人の多くはご主人様みたいな方だと思ってます。よく内に居る方」
男「外ではあまりよまないかもな」
褐「はい、ですので私は、外で本を読む事で、ご主人様と私を両立させたんです。えへへ、思い込みですがっ」
本を俺に例え、自分の好きな外と組み合わせる
そうして、褐は、自分と正反対の俺に、少しでも近づこうとしていた
男「そうか」
褐「だから、思い出です」
そうか

銀「もどりました~!」
男「おい、なんだそれ」
銀「きのこです」
男「お題はなんだ?」
銀「思い出です」
男「よしわかったお前は失格だ」
銀「ええええなんでええええ。ご主人様のきのこをおもいだし」
男「何をいっとるかあほ!」
銀「えへへ、ジョークですジョーク。はい、思い出」
男「これは……?」
水がはいったビンを渡された
銀「銀色に輝いて、綺麗でしょう? そんな話、しましたよね。私の大事な、思い出です」
男「そう、だな」

あの時、銀がそういう話をしたから、鍵を見つける事ができた

男「思い出だな」
銀「はいっ」

茶「もどりました、あら、遅かったですか」
男「おかえり」
茶「はい、ただいまです」
茶が持ってきたのは、一枚のタオル
茶「私が始めてご主人様とちゃんと言葉を交わしたのは、あの夜でした」
男「洗面所のときか」
茶「ふふ、そうです。ご主人様にはたいしたことでなくても、私にとってはとっても重要だったんですよ?」
男「俺も印象的だった」
茶「そういっていただけると光栄です。……このタオルは、私が編んだ物です」
男「え?」
茶「村の人に教えてもらいました。赤ちゃんと一緒に、よくオフの日は行ってたんです。その時に作りました」
男「……」
茶「渡すタイミングなかったですし、その上私器用じゃないので形はあまり良くないですが、思い出にぴったりかなと、思いました。受け取ってくれますか?」
男「あ、あぁ、あぁ」
茶「ありがとうございます」
男「あぁ」

紫「ただいま! あうー、おそかったか」
男「お帰り、何をもってきた?」
紫「お題は感謝でした。ですので~、じゃじゃん! お花の髪飾り!」
男「へぇ、すごいな」
紫「はい、自分でつくったんですよ♪ ご主人様は私にとっての神様です」
男「そりゃいいすぎだよ」
紫「そんなこと、ないんです。私があそこを出るには、本当に、神様が微笑んでくれるしか、方法がなかったんです」
男「ふむ……」
紫「神様はみんな、頭に花の冠をつけます。ですから私の神様に、これを、作ったんです」
男「……」

俺はその小さな飾りを頭へとおく

男「どうだ?」
紫「さすが、神様です!」
男「はは、そうか」

桃「もどりました! かかかんだ!」
男「おかえり、かんでないぞ」
桃「はっ、すいませんっ。えとえと、私、色々考えたんですけど!」
男「ふむ?」
桃「お題は思い出でした。考えた結果です、みててください!」
男「?」
桃「ひっひっふー! ひっひっふー!」

あぁ……そうえいば……
こんな話も、したな……

桃「上手く出来てますか!」
男「あぁ、上手だ」
桃「やった! あ、でもでも、借り物競争なのに、借り手すらいないこの失態! しかも物じゃない! いいんでしょうか!」
男「大丈夫だ、誰一人として”借りてきた”人は居なかった。だが桃、形がないのはお前だけだ」
桃「はっ、そんなっ」
男「だが……、お題は正しい。クリア。だな。いいだろ? 幽霊」
幽「あぁ、かまわん」

黒「ふむ、もうほとんど最後だな」
男「おかえり」
黒「ただいま。……私のお題はこれだ」
差し出されたのは、おはぎ
男「ふむ?」
黒「私のお題は感謝。私は貴方から、甘える事を学んだ。だから私は、それを形として返す」
男「はは、本当に甘味だな」
黒「あぁそうだ。どう形にするか困ったぞ」
男「形じゃなくても良いらしい」
黒「なにっ、むぅ、しまったな。それなら最初っからご主人様に抱きつけば解決だったんだが」
男「こらこら」

甘えは、難しい
大きくてもいけないし、なかったら黒のようになってしまう
だから黒は、その絶妙なバランスを保つ事ができたオハギを、選んだ

男「うん、うまい」
黒「ふふ、村のおばさまと一緒に作ってきたのだ。うまかろう」

金「もどりましたわ……、遅くなりました」
男「おかえり」
金「ただいまですわ。……私のお題は思い出でした。ですので、これです。意外とここから駅まで遠いのですのね」
男「……切符?」
金「はい。切符です」
男「あぁ、そう、か」

切符、か………なるほど
そんなことも、あったな……

金「はっ、手紙ですかそれ!? あう、私もそういうのがよかったですわ……」
男「いや、思い出で切符ってのも……すごく、良い」
金「……はい」

金と二人の時間を、思い出した

女「最後かああああ」
男「おぉ、おかえり」
女「ふん、悩みすぎたせいね……」
男「お題なんだったんだ?」
女「ひどいわよ! お題なんて書いてあったと思う!? 鉄砲よ鉄砲!」
男「て、鉄砲……?」
女「難しすぎるわ……頭をひねったわ……」
男「鉄砲そのままもってくれば良いじゃないか、駄菓子屋さんいけばおもちゃのがあるだろ」
女「あほ! そんなものもってきてもしかたないでしょ! ほら、これ!」
男「これは……ちけっと……?」
女「そう、チケット。まぁあのときのちけっとじゃないけどね。幽霊、これであってるよね?」
幽「あぁ、うむ。あっておる」
女「よし!」

チケット……すべての、発端
放たれた一対の銃が、この結果を作り出した
それはまるで、幻想を作り出す銃で、人を殺すどころか……
人を、救った

男「これで全員か」
青「こく」
男「青は、なんだったんだ?」
青がぺらっと開いた紙に書いてあったのは
男「感謝か」
青「コクコク」
そして青は、俺の方に手を突き

頬へ、キスをした

青「感謝」
男「ありがと」
金「あ、あ、青おおおお!!!!こら!ちょっと!なにしてるの! 私にもさせなさい!」
男「ちょ、ちょ!?」
茶「あ、私も~」
黒「こ、こら、私もだ」
一気に皆がなだれてきた

男「げほっげほっ」
全員にもみくちゃにされて、俺はぼろぼらだった
男「お、お前ら落ち着け……ころすきか……」
皆しょぼんとしてしまった
男「い、いや、まぁ、こういうのも、楽しい」
ぱっと顔が笑顔にかわる。本当にみんな、純粋

男「さて、最後は俺だな」
幽「小僧は何をえらんだのか?」
男「俺のお題は、宝」
ぐっと、紙を握る
男「宝ってのは、色々あると思うんだ、海賊の財宝もそうだし結婚した夫婦なら子供がそうだ。宝ってのは色々と例えられる」
宝ってのは、自分にとって一番大事なもの
男「家族ってのを、俺は嫌いだった。なんでずっと一緒にいるのかとか、世話を焼くのか、とか。そんなことばっか、考えてた」
だから俺は最低の人間で、くずな寄生虫だった

でもな
男「誰にとっても、変化ってのはある。でもそれにはきっかけがなきゃいけない」
皆、そうだ
男「それは、俺にとってとても重要だった。俺にとってそれは宝といえる」
変化を作り出してくれるものは、何時だって輝いている
男「その宝がなきゃ、今の俺はいない」
宝が全てをまわしていった
男「今日一日お前らをみてた。おにごっこやったりカラオケやったり、楽しそうだったよな」
その笑顔は、まぶしくて
男「皆、変わったんだ。それぞれの宝物を持って、変わったんだ」
だから宝物とは、何かを変えるもの


男「だからな、よくきけ、俺の宝物は」



お前ら全員なんだ


全部全部、宝物なんだ



だから、愛してるぜ俺の”家族”

どっと、全員が俺に飛び掛ってきた

そして聞こえる俺の言葉への答え



――だから愛しています”ご主人様――



口々に聞こえるその声を、俺は、どう受け止めて良いのか分からず閉口する
きっとそれは、言葉で答えるようなものじゃない
心で、受け止める


また、宝の価値があがっちまったな

変化という宝は、世界を超えて持つ事ができた
俺は二つの世界において、一つの宝を心に刻む

メビウスの輪としてつながった二つの俺の世界
どちらの世界でも、俺は、心に宝物をもつことができた

向こうの世界の俺は、母に感謝し謝罪し、そうして今までの人生を盛り返すように、心をきめた
そしてこちらの世界を、自分の心象世界と捉える事で、これからも自らを変えていくようにした

こちらの世界の俺は、こいつらと共に変わり、こいつらを守るために、これからも生きていこうと心をきめた
そして向こうの世界を、宝物が眠っていた洞窟と捉える事で、これからの人生の基盤とした

どの世界も正しくて、間違いはない
俺はこれからも、こいつらと一緒に、すごしていくだろう

きっとそれはこの世界の俺にとって
どんな世界よりも

綺麗なんだ

fin

>>1

お付き合いいただいた皆さん、本当にありがとうございました!
きづけばもう900超えです、長かったでしょう……
本当にお疲れ様でした、感謝しかできません

こんないっぱいの乙をもらって、僕の胸はもういっぱいです

このスレでは、もうアフターとかはありません
名残惜しいですが完全に終了です
続きについては>>692 や >>699辺りにかいてあるとおり、その他の場所になります
続きをvipでやったら、初見の人はついてこられなくてつまらないとおもうので。

感想指摘質問ありましたらいただけると嬉しいのが物書きの性であります
よろしければ、お書きください

それでは、みなさん、本当に、お疲れ様でした!!

せっかくだから、メビウス関係のことで訊いておきたいんだが、
メビウスの輪自体は表だと思ってたのが何時の間にか裏になってたり、その逆もまた然りな捻れた輪
作中のは、ニートとして過ごしていたのが表側で、
デイトレで成功→少女達を助けて教会に住み陛下になるってとこら辺は、実は何時の間にか来てしまっていた裏側の世界
でも、裏側の世界が偽物なのかと言うとそうではなく、その世界もまた世界の有り様の一つ
裏側からしてみれば表こそが裏側であり、どちらも表であり裏である。
世界を決めるのは主観、男の意志であり今回は裏側の世界、少女達とともに過ごす世界を自分の世界であると決めた為に戻って来られた。
しかし本来男が過ごしていた表が無くなったのかと言うとそうでは無く、裏側の世界としてあり続けている。
この世界達を繋いでいる曖昧なもの、糊代あるいは境界線のようなもの?が白の娘
って感じで解釈してたんだがこれでもいいの?

1おつ
久しぶりに萌えた
もし彼女達の続きを書くときは1のブログで知らせてくれるのか?

ブログうp

         ,,从             ,, ,, ,, ,, ,, ,, ,, ,从,.- 、
       ,,人ノ彡)'"   ,,人.ノ巛ミ彡  ミ彡)ミ彡)ミ彡)''"、_
     ~"゙ :::ミ彡)''"  ノ゙ ⌒ヽ     彡ミ彡)ミ彡)ミ彡)''"これは>>1乙じゃなくてベギラゴンなんだから
   :'"゙゙,,彡⌒:: 彡)''  ;;:'",..、;;;;:~-:''"゙⌒゙~'⌒)Y⌒ 彡"彡,  変な勘違いしないでよね
   ~" "::)彡,,) 、;;:'"゙゙          ノ゙⌒彡"彡,
        ": )"::::~'            _彡 ::彡"彡,
       ":⌒::彡""   ,..、;;:'"゙゙   从ノ゙:::`ー ))
      ;;;;゙::: ⌒彡          ノ゙ '"゙ノ "彡,)´         从
      ヾ  彡)       ,,,'"゙゙Y´`  :,,..、;;:'"゙゙       ,,.::"゙彡)''"
        ゞ:: )彡     ::::'"::ノ  .、;;:彡      人 ,,..、;;:'゙゙ 彡,)
  ,..、;人ノ゙:::::ミ彡)、_ ,,.."゙゙     (( ,,..、;;:~-:''":::::::゙゙ :::;;  Y彡,
::::::゙'"゙,,゙:: :::⌒  )彡  "~'',,.  :::(⌒    :::ー'   :::: 彡,

゙`゙⌒`゙"''~""-ー'     ´ ゙⌒`゙"''~-、,,、""   ,,彡⌒''
                        "''~:''":

で、ブログは?

>>938
すばらしい、その解釈で大正解です
感動した

>>942
ですね、ブログに書き込むと思います
でもその時たぶん、「メイドさんのゲームつくり開始します!」とかそういう風に書くことになるでしょう
つまるところ、VIPのSSで~ みたいな書き方はしないとおもいます

>>943 >>947
空隙のモイラ or 萌あるちめっと
検索していただくと・・・

>>947
携帯の俺でも見付けられたのにPC様の貴方が見付けられないわけないでしょう?

>>949
見つけた㌧
>>951
ググる単語聞いただけだよポチポチくん^^

価値があるかないかは読み手次第だろ
少なくても俺は楽しめたし価値があると思っている

三分黒

>>970
阻止

解説読んでもイマイチ納得というか理解のできない俺は自分なりに妄想しておくよ
作者の意図と外れる解釈になるかもしれないけど、それはそれで有りだよね

あと一つ聞きたかった
登場人物達の年齢設定てある?

銀は俺の嫁

>>956
300レスくらい前にも単語出てたのに分からなかったんですか?
可哀相過ぎる

いやだ、いやだいやだ、おわっちまう
なんか終わりがみえて、急に涙がががががあ

今日中にブログでこの事かくから……よければ……お前ら……きてくれ……

>>984
世界とは、一つではない。ってのがこの作品の意図です、つまりは、そういうこと

>>985
貴方の中に、ありませんか?

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