カイジ「ライアーゲーム……?」(332)

カイジ「なんで俺はいつも食い物にされちまうんだっ……!」

---一週間前

カイジ「くそっ…!また負けだっ…!」

高校を出て三年……
定職にはつかず、金を手に入れればしょぼい酒と博打に明け暮れる毎日……

気が付けば底辺っ…!
金も愛もない人生っ…!

しかしこんな状況にありながら、カイジの考えが変わることはないっ…!

カイジ「ぱぁっと一億円でも手に入ればな……」
クズっ……!
正真正銘のクズっ……!

ガンガン
「郵便で―す」

カイジ「郵便っ……?」

カイジ(……!小包っ……!)

カイジ「送り主は……」
カイジ「LGT事務局…?」パサッ

『伊藤開司さま

おめでとうございます
あなたはこのたび10万分の1の確率をくぐりぬけ見事 LIAR GAME TOURNAMENTにETRYされました

※LIAR GAME TOURNAMEMTに参加される場合のみこの箱をお開けください』

>ETRY

ヲイヲイ

>>7
ENTRYの間違い

カイジ「馬鹿馬鹿しいっ…!
何が10万分の1だっ……!常套文句っ……!この手の詐欺のっ……!」

カイジ「でも見てやろうじゃねぇかっ……!
この中に何が入ってるかくらいはっ…!」

カイジ、開示っ……!

カイジ「これはっ……!」

圧巻っ…!
一億円の札の束に、カイジ圧巻っ…!

『LIAR GAME 参加 ありがとうございました
この箱を開封したことであなたは正式に
LIAR GAME 参加の意思を表明したことになります
ENTRY取り消しはもうできません
同封の一億円は LIAR GAME一回戦でのあなたの持ち金(マネー)となります
大切に保管くださいませ』

カイジ「ライアーゲーム……?」
それ以上の言葉出ずっ……
それもそのはずっ……!
なぜならカイジは高を括っていたっ……!
こんなもの遊びだろうとっ……!
冗談だろうとっ……!
しかし目の前に詰まれた一億円……!
これによりカイジはもはや正常な思考を失っていたっ……!

カイジ「いやっ…!この札は偽物っ……!
本物そっくりに出来ちゃいるがっ……巧妙な偽物っ……!
あるっ……!その可能性も十分にっ……!」
カイジ「……!まだ手紙がっ……!」


『ここでライアーゲーム一回戦のルールについて簡単に説明します

――といっても難しいルールは一切ありません
ただ対戦相手から「マネー」を取り合うだけのゲームです
いかなる手段を使っても構いません
対戦相手からマネーを奪ってください
これは双方同意のゲームですからマネーを奪う行為自体に何ら犯罪性は問われません
ご安心を』

『対戦は一対一
あなたの対戦相手は追ってこちらからご連絡します
対戦相手が決まったら30日間がゲーム期間です
30日後のゲーム終了時点で所有するマネーの多い方が勝者です
ゲーム終了後事務局がマネーを回収に参ります
その時に回収するのはゲーム開始時に二人に渡されたマネー
BGL00369KKからBGL10368KKの番号のついた一億円
回収に参った当局局員にその場で速やかにマネーを返却下さい
もしあなたが相手のマネーを奪うことに成功していれば当然 余剰金が発生しますがそれはそのままあなたの賞金となります
つまり今回の対戦であなたは最高で一億円の賞金を手にする事ができるのです
しかし逆にマネーを減らした場合 借金をしてでも不足分のマネーを弁償していただきます』

カイジ「……」
カイジ、絶句っ……!

カイジ「つまり俺が相手のマネーを全て奪えば俺には一億の利益っ……!」
カイジ「しかし逆にマネーをすべて取られれば……一億の借金っ……!」

カイジ「しかしまだ単なる悪戯の線もっ……!
いや…おそらくこれは現実っ……!札束も本物っ……!」

長考っ……!
長考の末に出した結論は……

カイジ「警察だっ……!」

ルル、カイジ、月、秋山のやつの続き?

カイジ「いやまてっ……!
警察に行ってどうなるっ……?
そもそも俺はまだあってないじゃないかっ……!詐欺にっ……!」

屁理屈を述べてはいるが、つまるところ目が眩んだのだっ……!
一億という金額にっ……!

カイジ「これはチャンスっ……!
このぐうたらな毎日を抜け出すチャンスっ……!」

>>17
ごめん違う人

結局カイジの導き出した結論は『見』……!

カイジ「対戦相手が決まるまで様子を見ようっ……!」

しかしそうなると困るのは一億円の隠し場所っ……!

カイジ「銀行っ……いや、家だっ……!
家に隠して、俺が24時間張り付くっ……!
それが一番安全っ……」

カイジは一億円を押し入れの奥へとしまった……

無論、頼れる友人や知人などおらずっ……

カイジ「………」
押し入れの前に一日中座り込む日々っ……
外出といえば近くのコンビニへの食料調達程度っ……!

そんなある日――

カタン
カイジ「!」
カイジ「きたっ……!手紙っ……!ライアーゲーム事務局っ……!」

『お待たせしました
ライアーゲームトーナメント一回戦の相手が決定しました
あなたの相手は次のプレイヤーです」

カイジ「相手はっ…」
カイジ「フクナガ…ユウジ……」

※フクナガはドラマバージョンのキャラでお送りします

カイジ「他に詳しく情報が載っている…生年月日や、住所までっ……」

しかしカイジ、ここでも『見』……!

カイジ「つまり俺の情報も相手に伝わってるってことだっ……!
まだ得体の知れないこのゲーム……まずは様子見っ……!
相手が動くのを待つっ……!」

コンコン
?「伊藤さ~ん、いる~?」

カイジ「!」

カイジ(声の主はおそらくフクナガという男っ……!
もう動いてきたかっ……!)
カイジ(どうする…いや、ここはまず出よう)

カイジ「はい…」ガチャ
フクナガ「お、伊藤カイジ君で間違いない?」
カイジ「ああ…、あんたは…フクナガ…かっ…?」
フクナガ「ピンポォーン!!大正解!!」

カイジ「目的はなんだっ……!
まさか力ずくでぶんどろうって気かっ……?」
フクナガ「そんなわけないじゃああああん!
実は俺、このゲームの必勝法を見つけちゃったんだ!」
カイジ「必勝法……?」
フクナガ「うん、とりあえず立ち話もなんだから近くのファミレスにでもいかない?」

カイジ、ここで疑心を抱くっ……!
カイジ(おそらく俺を誘い出す口実っ……!
俺が留守の間に奴の仲間が家に入り、一億円を奪うに違いないっ……!)
カイジ(しかし、おそらく虚言とはいえこいつの言う必勝法っ……!聞く価値はあるっ……!)

カイジ「話なら中でしよう、あがれ」

フクナガ「そんじゃ、おじゃましま~す」

フクナガを自宅へ……
しかし敵を城内へ侵入させた主は気が気じゃないっ……

カイジ「………」チラチラ
フクナガ「………」

カイジ「で、何だよ必勝法って」
フクナガ「それなんだけどさぁ~、カイジ君、このゲームって変だと思わない?」
カイジ「変……?そんなのあたりまえだろうがっ……!」

フクナガ「そういうことじゃなくて、このゲームのシステムだよ
いいかい、今ゲームの上で動いてるお金は2億円
そこで仮に、カイジ君の持ち金がある日5000万になってたとしたらどう思う?」
カイジ「そりゃあお前がとったに決まってるっ……俺から5000万っ……!」
フクナガ「そう、そこが実に巧妙……
でも実際、その5000万を事務局がとったとしたらどうたろう?
そのお金はゲームのステージから消え、ゲーム上で動くお金は一億5000万となる……」
カイジ「……!」
フクナガ「でもゲーム終了後事務局はきっちり2億円回収する
もうわかったかいカイジ君、これは巧妙に仕組まれた詐欺なんだ、事務局が得をするためのね」
カイジ「……!」
カイジ、納得っ……!

カイジ「ぐっ……!騙されてたのか俺達はっ……!」
フクナガ「そう思うのはまだ早いよ
この詐欺はプレーヤー二人に全く面識がない状態で初めて成立する
俺はそれに気付いたから、こうしてすぐにカイジ君に会いにきたわけ」
カイジ「でも…どうすればっ……」
フクナガ「簡単なことだよ、俺達が奪い合いをしなきゃいいだけの話さ
30日後に今ある2億円をそっくりそのまま事務局に返してやればいいじゃない
お互い得はしないけど損もしない、でもこれって事務局側にすれば完全に敗北だよね?」
カイジ「のったっ……!その作戦、のったっ……!」

フクナガ「それに見たところ、君はそこの押し入れに一億円を隠してるみたいだしね」
カイジ「!?」
フクナガ「ファミレスへの誘いを断ったのは金の隠し場所であるこの家を離れたくなかったから
実際家に入ってからのカイジは挙動不審で、時折その押し入れをうかがってたしね」
カイジ「……」カァァ~
フクナガ「でも安心して、さっき言った通りお金の取り合いはしないから」
カイジ「ああっ…」
フクナガ「それで30日間このお金をどこに隠すかだけど」
カイジ「やっぱり銀行が……」
フクナガ「銀行?ダメダメ」

カイジ「なんで?」
フクナガ「銀行にもすでに事務局の手先が回ってるかもしれないし、銀行は確実に安全とはいえない」
カイジ「じゃあどこへ……」
フクナガ「…あんまり大きな声では言えないんだけど、俺の知り合いが個人銀行を経営してるんだ
俺はそこに預けるけど……カイジ君は?」
カイジ「………」
カイジ、長考っ……!

カイジ(この男、ただものじゃないっ……!
事務局の策をいち早く見抜いたことといい、一億円の隠し場所を当てたことといい、常人の域を超えているっ……!
だがっ……
信用とは別問題っ……!
しかしこいつは今なら力ずくでも俺の一億を奪える位置にいるはずっ……!
それをしないってことはっ……)
葛藤っ……!
長きにわたる葛藤っ……!
カイジの心が右往左往するっ……!

カイジ「フクナガさん」
フクナガ「ん?」
カイジ「その…俺も頼んでいいかな、その個人銀行……」
大甘っ……!
圧倒的大甘っ……!

フクナガ「もちろん、オッケーオッケー!」
カイジ「どうも」
フクナガ「そうと決まれば早めに行動したいんだ、事務局にかぎつかれる前にね……
だから今すぐ、この一億円を俺に預けてくれないか?
個人銀行については後日詳しく説明する
もちろんカイジ君が嫌なら……」
カイジ「構わない」
カイジはフクナガを完全に信用仕切っていたっ……!
それと同時に訪れる安心感っ……!
ここ数日の疲れがいっきに出たっ……!
それによりカイジは正常な思考を失う……

フクナガ「それじゃあ、また」
カイジ「ああ…」バタン

カイジ「ふぅ~~」
得体の知れぬ高揚感の正体は事務局に勝ったという優越感からきていた
気付けば豪遊っ……!
ビール6本、刺身、焼鳥……
無職とは思えぬ体たらくっ……!

後日――

プルルプルル ガチャッ
フクナガ「はい…ああ、カイジ君?」
カイジ「フクナガさん、昨日の個人銀行の件について……」
フクナガ「個人銀行?何それ?」
カイジ「え……?」
フクナガ「もしかしてまだ気付いてないの?
昨日のあれは全部 う そ www」
カイジ「は……?」
フクナガ「ホント鈍いなぁ~www
カイジ君騙されてたんだよwwww
にしてもカイジ君ってホント……
バカだよねえええええええええwwwwww」
カイジ「………」
あまりの衝撃に、言葉出ずっ……!

フクナガ「そういうことだからwww
じゃあねwww」ガチャッ

カイジ「………」
カイジ、呆然っ……!
カイジ「一億の…借金……?」
ぐにゃ~

カイジ「………」
こうして呆けてすでに2時間っ……!

カイジ「取り返すことは…多分無理っ……
絶対無理っ……

だいたいおかしかったっ……
最初から奴の手の平の上だったっ……」ボロボロ

ロリ画像の人じゃん

>>76
どうも

カイジ「そう…最初から奴の手の平の上っ……!すべて奴が一枚うわ……」
カイジ(……!)
カイジ「そうだっ……!もしかしたらっ……!」

プルルプルル ガチャッ
フクナガ「はい…またお前か」
カイジ「フクナガさん…その……5000万、いや1000万だけでも返してくれませんか……?」
フクナガ「はぁ?そんな余裕ないない、切るよ」ガチャッ

カイジの閃きが確信へと近づいた

カイジ(おそらくこの考えは正しいっ……なら次にすることは……)

プルルプルル ガチャッ
?「はい」
カイジ「あ…遠藤さん?」

ちょっと休憩

人いないからもういいか

書くとしても明日は用事あるから再開は明後日以降になる

どうせ落ちるさ

新年早々初釣りに初SSと大変だぜ……

残ってたら明日書く

ちなみにメールは返ってきた

>>100
結局どうなったの?

>>101
「見なかったことにするよ(猫)」

両津「ライアーゲーム……?」

すまん文才ないから無理だ・・・・・

秋山、アカギ、カイジ、両津でゲームしたら誰勝つだろうな

自力はアカギ、秋山
爆発力はカイジ
両津はチート

両津「ぐぐぐ・・・・・こいつらプロだな。相当慣れてやがる」
アカギ「ククク・・・・・」
司会者「尚、優勝者には賞金100万円でございます」
両津「100万円だと!?おらおらどけどけー!
よっしゃー!」
カイジ「うわぁー!」
目に浮かぶな

ディーラー「皆さまに行っていただくゲームは……少数決です」

両津「なにっ!?少数決だとっ?
……なるほど…。
…………ひらめいた!!!
まず…あのバイキングの料理を加工して本物そっくりの投票箱を作る…
そして、本物と入れ替える…
すると
皆偽者に投票→わしだけ本物に投票→終了→こっちが本物ですよ→わしの一人勝ち

ディーラーの「時間を有効に使ったものが勝つ」
っていうのは投票箱を作るための時間か!!!」

保守

もう止めたのかな?

部長「おい、両津。こそこそ何をしている?」

両津「ぶぶぶ部長!!何してるんすか!!部長もライアーゲーム参加してたんですか!?」

部長「なーにを言っとるか。これは潜入捜査だ。そういうお前は何をしとるんだ。まだ勤務中だろ!!」

この展開はツマらんね

>>1さんもう来ないのかな…。

ただいま

つってもまだ家じゃない
つか今バス乗り間違えて未開の地まで飛ばされたから家まで結構かかる

恥を晒しながら保守した私にも感謝してほしい

期待

>恥を晒しながら保守した私にも感謝してほしい

勝手に恥晒してるだけじゃねーかwwwwwwwwあほかwwwwwwwwww

>>152
素晴らしいツッコミだ





わあああああぁぁぁぁああああ!!!!!

未開の地から徒歩で帰るのは骨がおれたぜ

――翌日

ピンポーン
フクナガ「誰?……カイジ!?」
カイジ「フクナガ……!勝負しようぜ……俺と……!」
フクナガ「ハァ!?馬鹿じゃないの?するわけないじゃあああん」
カイジ「これを見ろっ……!」
フクナガ「!」

現生3000万っ……!

キターーー!!!

揚げ

飯食う

カイジ「リピーターだろ……?お前っ……!」
フクナガ「え……?」
カイジ「お前に対戦相手決定の手紙が来たのは俺と同じ日……!事務局の配慮でそうなるはずっ……!
そしてお前は手紙を受け取ってすぐに動いた……!
ありえないだろ……!これ……!普通なら……!
つまりお前は前もって一回戦の内容を知っていたんだっ……!」
フクナガ「……だいせいか~~い!!
でもさぁ~カイジ君、……だから何?」
カイジ「一億じゃダメなんだっ……!」
フクナガ「……!」
カイジ「一回戦の内容を事前に知れるってことは圧倒的優位な立場に立つってこと……!
ならば当然、ノルマは高くなるっ……!
ゲーム終了後に事務局が回収するはずの一億円、これがリピーターに限っては金額が変わってくるっ……!」

エスポワールの経験を生かしてきたwwwww!!

カイジ「さらにそれだけじゃない……!
このゲームは『LIAR GAME TOUNAMENT』……!
初めの手紙にははっきり『一回戦』と明記してある……!
なら当然ある……!二回戦が……!
そしておそらく、その二回戦の持ち金は一回戦で奪った獲得金になるんじゃないのか……?」
カイジ「だとするならお前は不利っ……!
だってお前リピーターだもん……!
二回戦の持ち金は必然的に減るっ……!
不利だろこれっ……!」
フクナガ「長々とご苦労さん
でもさぁその話って、カイジ君の推測でしょ?」
カイジ「俺がお前に電話で懇願したときお前は『余裕がない』と言ったっ……!
普通咄嗟には出ないだろこの言葉っ……!
お前は一億勝ってるはずなんだからっ……」
フクナガ「………」
カイジ「どうなんだ、フクナガ……!」
フクナガ「うん、そうだよ?」

Rがあーrいや……ない!!

フクナガ「つまりカイジ君が言いたいのはこういうことでしょ?
『俺と勝ってこの3000万が欲しくないか……?』」
カイジ「ああ……どうなんだ……?」
フクナガ「うん、いいよ?」
カイジ「……!」
フクナガ「ただし、条件がある」
カイジ「何だっ……!言ってみろっ……!」
フクナガ「その勝負はこっちで決めたゲームで行うこと
『ダウト』でね」

カイジ「ダウト……?トランプの……?」
フクナガ「そうだよ、ルールは知ってるでしょ?」
カイジ「ああ……」
フクナガ「なら話は早いじゃん
ただし、いくつかルールを付け加えさせてもらうよ」
フクナガ「まず、このダウトは赤のカード……つまり、ダイヤとハートのカード26枚を使う
そして、ダウトされて当てられた、もしくははずしたプレーヤーはその時点で場にたまってたカード×100万を相手に払う」
フクナガ「最後に、通常のダウトはどちらかのプレーヤーが手札をなくすまで続けるけど、このダウトはどちらかがダウトして当てる、もしくははずしたらまた初めからスタートする」
フクナガ「どちらかの持ち金がなくなったらそこで終了……簡単でしょ?」

二人でダウトだと……っ!!

カイジ「構わないっ……!ただし、金はその場で払え……!」
フクナガ「おっけー、じゃあトランプとお金用意してくるからちょっとまってて」
カイジ「………」
フクナガ「んじゃ上がって」

フクナガ「じゃあ始めようか……運命の『ダウト』を」

カイジ(このゲームは二人で行うっ……
つまりお互いの手札は必然的にわかる仕組みっ……!
しかし重要なのは『2週目』っ……!
2週目がある以上、必ずどこかで嘘をつく必要があるっ……!
確かに手札の必要性……運武天武にかける要素が高いが、一番大事なのはいかに敵の目をあざむくか……!)

フクナガのシャッフルの後、カイジのシャッフル……!
そしてカードが二人に配られるっ……!

フクナガ「カードを見る前にカードを出す順番を決めておこう
初めはカイジ君に選ばせてあげるよ」
カイジ「……先攻だっ……!」
フクナガ「おっけー、じゃあ次からは順番、つまり次のゲームは俺の先攻、その次はカイジ君の先攻ってことで」
カイジ「……ああ」
フクナガ「それじゃあいくよ」

カイジ 手札
2 3 4 6 6 8 8 9 10 J Q Q K
カイジ(最悪だっ……!早速 A なし……)

カイジ「……1」スッ
カイジが出したカードはQっ……!

フクナガ「2」
カイジ(えっ……?スルー……?
そうか、5 のときにダウトしたほうが動く金はでかい……)

………

カイジ「5……」
フクナガ「ダウト」
カイジ、敗北……
500万がフクナガの手にっ……!!

第2ゲーム……

カイジ 手札
A 2 2 3 4 6 6 8 9 10 J Q K
カイジ(この手札はっ……!)

そう……!
この手札は2週目までいけるパターンっ……!
ならばどこかで嘘をつくことになるっ……!
カイジ(1週目か……!2週目か……!)

フクナガ「1」
カイジ、ここは『見』……!
仮にここでダウトを成功させたとしても先程の500万には届かないっ……!
だからこその『見』……!

カイジ「2」
カイジが出したカードは実際に2……!
しかしフクナガも動かないっ……!

フクナガ「3」
カイジ、先程と同じ理由でここもスルー……!

カイジ「4」
フクナガ「ダウト」

ごめんルール書き忘れ
同ゲーム内に2週目に突入した場合、また新たにカードを出す順番を決めます
つまり1週目はなるべく多くのカードを温存することが重要になります

カイジ「………」
カイジ、開示っ……!
カードは 6 ……!
フクナガ、ダウト成功……!
400万がフクナガの手にっ……!

カイジ「ぐっ……!」
フクナガ「二連勝~~!ついてるぅ~wwww」

しかし第3ゲーム、カイジ先攻……
カイジ 手札
A 2 3 3 4 4 5 7 8 8 9 10 J

カイジ、「4」のときにダウトを成功っ……!
400万を取り返すっ……!

その後もとって取られての繰り返し……!
あまり場は動かずっ……!

カイジ 持ち金 2400万

第7ゲーム、カイジ先攻……

カイジ 手札
A 2 3 5 6 7 8 9 9 10 J Q K

カイジ(きたっ……!2週目にいくパターンっ……!
稼ぐとしたらここっ……!)

カイジ、ここで一枚目に 9 を選択っ……!
A を温存へっ……!
カイジ「1」
フクナガ、ここをスルー……!
フクナガ「2」
カイジ「3」
フクナガ「4」



カイジ「13……」
お互いダウトはなく、ついに初の2週目へ……!

>>183
なんでここでカイジは8じゃなくて4でダウトしたの?

>>188
ホンマや……
カイジが馬鹿だったってことで

しかし書くの難しいな……福本先生すげー

>>189
これ、今即興で書いてるの?

カイジ 手札
A 2 6 8 10 Q

コイントスの結果……
先攻、カイジっ……!

カイジ「1……」
カイジ、ここは A を出すっ……!
しかしフクナガはのってこないっ……!

フクナガ「2」
フクナガは1週目でも後攻……
ならばありえる……!
2 をすでに消費していることも……!

カイジ「ダウト……!」

フクナガのカードは……

>>190
うん

>>192
おいいいいいぃぃぃいい!!!


……いや、落ちくらいは流石に考えてるよな……?

2……

カイジ、ダウト失敗っ……!
1500万がフクナガの手中へ……!

カイジ「くそっ……!くそっ……!」ポロポロ

フクナガ「ラッキーwwwww」
カイジ(つまり奴は1週目の 2 を偽っていたってのかっ……!)

その後もカイジ、肝心なところで負けつづけ気が付けば持ち金500万……!

カイジ「一つ聞きたいことがある……」
フクナガ「なに?」
カイジ「例えば……俺が 6 のときに負けたとする……
しかし今の手持ちは500万……
不足分はどうするんだ……?」
フクナガ「俺もそこまで鬼じゃないよ
だから……」
フクナガ「きっちり払ってもらうに決まってるじゃあああああああああああん!!!!!!!」

>>194
まあある程度

カイジ「くっ……鬼っ……悪魔っ……」
フクナガ「なんとでもいいなよ
そんじゃ次いこうか
もしかしたら最後になるかもしれないしね」

第12ゲーム
先攻、フクナガ……

カイジ 手札
2 2 4 6 7 8 9 9 10 J J Q K

今日3度目っ……!
2週目へいくパターンっ……!

カイジ(あるっ……!一発逆転もっ……!)
カイジ(しかし一つ気になることがあるっ……!)

運命の第12ゲームスタート……

フクナガ「1……」
カイジ「ダウト」
フクナガ「!?」
カイジ、1枚目にしてまさかのダウトっ……!

フクナガのカードは Q ……
カイジ、ダウト成功っ……!
しかし獲得した金はわずか100万……

カイジ(やはり……)
カイジ(いや、まだ確信できたわけじゃない……)

第13ゲーム
カイジ先攻……

カイジ「1」
フクナガ「……2」
カイジ「3」
フクナガ「ダウト」

カイジのカードは K
フクナガ、ダウト先攻……!
カイジを破滅へと追いやる300万っ……!

〇ダウト成功
×ダウト先攻

これだからもしもし変換は……

崖っぷちのカイジ……
命運を分かつ第14ゲーム
フクナガ先攻……!

カイジ 手札……
A 2 5 6 8 8 9 10 10 J J K K

カイジ「あああ……」
カイジ、敗北決定……!

フクナガ「勝~った 勝った 勝った~~wwwwwww」
カイジ「………」ぐにゃ~

カイジ、100万の借金っ……!
計一億100万の負債っ……!

完全敗北っ……!

これダウト間違っても相手に金払って次のゲームになるんだろ?
今回みたいに持ち金300万で4回目のカードが出せない状況ならわざと1枚目でダウトかけて100万払って次につなげればいいのに

フクナガ「オラさったと出てけ!!
……あ、100万円は忘れないでね」バタン

カイジ「………」
放心っ……!
放心のまま家への道を辿るっ……!

?「くっ……!」ポロポロ
カイジ(あんなとこでおっさんが泣いてる……
くっ…知ったことかっ……!今の俺はもっと……)
?「……兄ちゃん、ちょっと聞いてくれっ……!」
カイジ「やめろっ……!今の俺に……」
?「取られちまった……!5000万……!」ポロポロ
カイジ「!?」

>>222
ここのカイジはホント馬鹿ですね

カイジ「おっさん、詳しく話してくれ!」
?「ああ……!」



カイジ「やはり……!あんたもか……!」
?「もしかして、あんたも……?」
カイジ「ああ……!でもうまくいけば取り返せる……!あんたと俺の金……!」
?「それほんとか……?」
カイジ「そのためにはあんたの協力が必要だっ……!」
?「まずはその策を聞かせてくれっ……」
カイジ「ああ…その前に、自己紹介がまだだったな
俺はカイジだ……!」
黒沢「俺は黒沢……!よろしくな……!」

黒沢「まあまだ組むと決まったわけじゃないが……!」
カイジ「ああ……!それで、その策だけど……」



黒沢「……本当にできるのか……?」
カイジ「やるしかないっ……!
ダメならそれまでだっ……!」
黒沢「かあっ~~!

わかった……!
男黒沢、カイジ君に全てを賭けよう……!」
カイジ「黒沢さん……!
それで、動くならなるべく今日中がいいんだけど……」
黒沢「なんで……?
まだ時間はたっぷり……」
カイジ「……利子」ボソ
黒沢「へ?」
カイジ「借りた3000万の利子が、今こうしてる間にも……!」カァァ
黒沢「……かあ~~!」

兄ちゃん、節子眠いよ

黒沢と出会う前のとこに
カイジ「何で俺はいつも食い物にされちまうんだっ……!」
ってセリフを補完しといてくだされ
それじゃ

ちょっと寝るだけさ
……なぁに、すぐに起きるよ……

            /           \
           /             \

           /                 \
  ∩ ∩∩   /  ________ノ   |
  l ∨∥/   |  /┏━━┓┏━━┓\ |

 │   ♭─ミ|  |┫( ゚ ) ┣┫( ゚ )┣| |

 │     ⊂X|  |┗━━┛┗━━┛| ノ
 │    へ_ソ \__|   /(。。)\   |__/
  │   │      |  \____/ |
  ヘ          \   \__/  / <それでオッケーオッケーwwwwwwww
               \   ̄ ̄ /

カイジ「そうと決まれば早速取り掛かろう……!準備……!」



ピンポーン
フクナガ「……カイジ!?
…早速100万返しにきてくれたの?」
カイジ「返すさ……!でもその前にはじめようぜ……!第二ラウンドっ……!」
フクナガ「まさかその大男を使って無理矢理奪おうって気?
言っとくけど俺空手五段だよ?」
カイジ「馬鹿野郎っ……!あるかっ……!そんなわけ……!
この人は見届け人……!
いわば審判みたいなもの……!」

カイジ「勝負内容はさっきと同じ『ダウト』……
そして今回の俺の持ち金はこれだ……!」
フクナガ「……!」
カイジ「5000万あるっ……!
これはこの人の金だっ……!
ならばあるっ……!
黒沢さんにも見届ける義務っ……!」
フクナガ「……わかった、あがって」
カイジ、再び潜入……!
敵の牙城へ……!

フクナガ「じゃあはじめようか?」
今日二度目となる『ダウト』……!

先攻 カイジ

カイジ 手札
A A 2 3 5 6 6 9 10 J Q K K

カイジ「1」
カイジ、ここは当然A……
フクナガ、それを見越してここをスルー……
フクナガ「2」
カイジ「3」
フクナガ「4」
カイジ「5」
フクナガ「ダウト」

カイジの出したカードは……
カイジ「残念、K だ……!」
フクナガ「……!?
そんなわけあるか!
カードをかせっ!」

フクナガ「……!ほら二枚重ね!
やっぱりインチキだ!」
カイジ「………」
黒沢「………」
フクナガ「あ」

カイジ「黒沢さん、おさえて!」
フクナガ「ぐっ!はなせ!」
不意に大男におさえられては空手有段者のフクナガも抵抗できずっ……!
カイジ「かせっ……!そのメガネっ……!」

カイジ「……!
やはり……!このメガネを通すとカードの裏に番号が見えるっ……!」
カイジ「ちくしょうっ……!汚ねえことしやがるっ……!」

カイジ「特殊塗料か何かかっ……!」
フクナガ「ぐっ……!」
カイジ「イカサマだろっ……!完璧にっ……!」
フクナガ「どこで気付いたんだ……?」
カイジ「さっきのゲーム……!
2週目にいくパターンのときっ……!
お前は1週目に A 2 3 あたりの数字が低いカードを温存っ……!
なぜならここは残す必要があるからっ……!
2週目に入ったときに間違っても自分が負けるのをさけるためにっ……!
そして2週目に入ったら必殺っ……!
確実に俺を殺すっ……!」

カイジ「このゲームはほとんどが運武天武で決まるっ……!
そこが巧妙っ……!
このゲームの肝っ……!
冷静に考えれば持ち金にこれだけの差があるんだ……
ちまちまやって勝てるわけがない……!
となると2週目にいくパターンのときに大勝……!
それが理想的……!
しかしこの場合に限っては運武天武じゃないっ……!
お前にはカードが見えてたんだからっ……!」
フクナガ「…でもさぁ、それって
騙されるほうがわるくなああああああああい!?」
カイジ「……入ってこい」
中根達「うす」

フクナガ「ひっ……!」
不良 不良 不良っ……!
中には穴平の文字が入った作業着の男も……!
その数ざっと15人っ……!
カイジ「どう思う?今の話……?」
不良A「そりゃあイカサマしたんだからそれなりにペナルティないとw」
不良「持ち金全部渡せよオッサンw」
カイジ「……まて、ゲーム続行だっ……!」
フクナガ「!?」
カイジ「持ち金全部没収はあまりに理不尽っ……!
しかしペナルティは受けてもらうっ……!」
カイジ「次のゲームから少しばかりルールを改変するだけだっ……!」

フクナガ(助かったっ……!)
フクナガ「で、そのルールは?」
カイジ「簡単なことだっ……!
イカサマ防止のためにトランプはこっちで用意したものを使う……!
そして次のゲームから先攻は永続的に俺っ……!」
フクナガ(そんなことか
もともと持ち金に圧倒的大差があるんだ
俺の負けはない)
フクナガ「いいよ、受けよう」
カイジ「よし、じゃあ仕切り直しだ……!」

フクナガ(やっぱ馬鹿だこいつ……)

サッサッサッ
カイジ「配り終わったぞ……じゃあ俺の先攻だ」
フクナガ「……!?」
フクナガ、異変に気づくっ……!
カードが12枚しかないっ……!!

間違えたああああ

カイジは永続的に後攻です

致命的間違いっ……!

フクナガ(まさか……?)

そう、このトランプには A のカードがないっ……!
A を除いた24枚のカード……!
カイジに永続的に後攻を取られてる以上、これはフクナガの敗北をさすっ……!

カイジ「ゲームはどちらかの持ち金がなくなるまで行うんだったな?」
(♪ライアーゲームのBGM)

フクナガ、完全敗北……!

黒沢「やったあ~~~!!」
中根「兄さん……!」
カイジ「勝った……!」
フクナガ「そんな馬鹿な……」

カイジ、見事取り戻す……!
自身の一億3000万……!
そしてフクナガの一億を……!

――カイジ宅

カイジ「それじゃまず5000万を黒沢さんに返す」
黒沢「ああ……」
カイジ「そして今回の報酬5000万を黒沢さんへ……!」
黒沢、これで持ち金一億……!
借金の心配なし……!
黒沢「やった……!」
カイジ「俺が一億と3000万……と」
カイジ「あとは遠藤さんへの利子と中根君達への協力費をひいて……」
カイジ「残りは俺と黒沢さんで山分けだっ……!」
黒沢「うおおおお……!」
報酬としては充分すぎる金っ……!
黒沢「カイジく~ん……!」バッ
カイジ「黒沢さん……!」

ライアーゲーム一回戦はカイジの逆転勝利で幕を下ろした……!

――数日後
カイジ「嘘だろ……?」

『LIAR GAME 2回戦のご案内』

―END―

ごめんSSをなめてた、反省してる

>>307
カイジはフクナガから勝ち取ったのを含めて2億3000万だよね?
1億黒沢にあげて1億事務局に返す
3000万+利子を返済でマイナス収支じゃねぇの?
特に遠藤の利子なら尚更

>>308
黒沢に渡すのは5000万

  あ / ______
ぁ あ/        ̄ヽ
ぁあ /          \
ぁ あ レ/ ┴┴┴┴┴| \

ぁ あ /   ノ   ヽ |  ヽ
ぁ ぁ> ―( 。)-( 。)-|  |
んぁ >   ;⌒  ハ⌒; |  / 
!ぁ>  __ノ_( U )ヽ .|/
  ん  |ヽエエエェフ | |
  \  | ヽ ヽ  | | |
 √\  ヽ ヽエェェイ|/

>>308
カイジ  1億3000万 
フクナガ 1億
黒沢   5000万

合計2億8千万がカイジの手元に
そっから黒沢に1億出して残り1億8000万
事務局に1億返して残り8000万
借りた金3000万返して5000万
そっから利子とかだから問題ない

>>313
ずっと思ってたんだけどIDキンタマみたいだな

>>314
すまん、どういう風に見ればそうみえるんだろうか
教えてくれ

>>317
gp

  な / ______
ぁ 訳/        ̄ヽ
ぁな /          \
ぁ い レ/ ┴┴┴┴┴| \

ぁ じ /   ノ   ヽ |  ヽ
ぁ ゃ> ―( 。)-( 。)-|  |
んぁ >   ⌒  ハ⌒ |  / 
!ぁ>  __ノ_( U )ヽ .|/
  ん  |ヽエエエェフ | |
  \  | ヽ ヽ  | | |
 √\  ヽ ヽエェェイ|/

これに懲りてもう二度とSSは書かない

懲りるんだったら二回戦以降書いて三次ロリ画像の君と結ばれてから懲りろks

>>328
もういい、あの子はもういいんだ……

なんか落ちるの寂しいな

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